本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るレーザー加工装置を図面に基づいて説明する。
実施形態1に係るレーザー加工装置1は、図1に示す被加工物200に対してレーザービーム21を照射して、被加工物200にレーザー加工を施す装置である。図1に示されたレーザー加工装置1の加工対象である被加工物200は、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素などの基板を有する円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。
被加工物200は、基板の表面201に格子状に設定された分割予定ライン202と、分割予定ライン202によって区画された領域に形成されたデバイス203と、を有している。デバイス203は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。
実施形態1において、被加工物200は、環状フレーム205が外縁部に貼着されかつ被加工物200の外径よりも大径なテープ206が表面201の裏側の裏面204に貼着されて、環状フレーム205の開口内に支持される。
実施形態1において、被加工物200は、分割予定ライン202に沿って被加工物200に対して吸収性を有する波長のレーザービーム21が照射されるなどして、個々のデバイス203に分割されるが、本発明では、被加工物200に対して透過性を有する波長のレーザービーム21が照射されるなどして、個々のデバイス203に分割されても良い。
レーザー加工装置1は、図1に示すように、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20と、移動ユニット30と、撮像ユニット90と、制御ユニット100とを備える。
チャックテーブル10は、被加工物200を保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続されている。チャックテーブル10は、保持面11上に載置された被加工物200を吸引保持する。実施形態1では、保持面11は、水平方向と平行な平面である。チャックテーブル10の周囲には、被加工物200を開口内に支持する環状フレーム205を挟持するクランプ部12が複数配置されている。また、チャックテーブル10は、移動ユニット30の回転移動ユニット33により鉛直方向と平行なZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転移動ユニット33及びチャックテーブル10は、移動ユニット30のX軸移動ユニット31により水平方向と平行なX軸方向に移動されるとともに、Y軸移動ユニット32により水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向に移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200に対してパルス状のレーザービーム21を照射するユニットである。実施形態1では、レーザービーム照射ユニット20は、レーザー加工装置1の装置本体2から立設した立設板3に基端部が取り付けられたユニット本体39を備えている。
レーザービーム照射ユニット20は、図2に示すように、レーザービーム21を発振するレーザー発振器22と、レーザー発振器22から出射されたレーザービーム21をチャックテーブル10の保持面11に保持した被加工物200に向けて反射するミラー23と、ミラー23により反射されたレーザー発振器22から発振されたレーザービーム21を集光して被加工物200に照射する集光器である集光レンズ24と、図示しない集光点位置調整手段と、複数の光学部品25と、取り付け板26とを備える。
実施形態1において、レーザー発振器22は、被加工物200に対して吸収性を有する波長のレーザービーム21を発振し、ミラー23に向けてレーザービーム21を出射するが、本発明では、被加工物200に対して透過性を有する波長のレーザービーム21を発振しても良い。実施形態1では、レーザー発振器22は、レーザー加工装置1の装置本体2上に載置される。レーザー発振器22は、図示しない繰り返し周波数設定ユニットによりパルス状のレーザービーム21の繰り返し周波数が設定される。ミラー23は、レーザー発振器22が発振したレーザービーム21を集光レンズ24に向けて反射する。集光レンズ24は、ミラー23により反射されたレーザービーム21を透過し、レーザービーム21を被加工物200に集光させる。集光点位置調整手段は、レーザービーム21の集光点の位置を鉛直方向と平行なZ軸方向に変位させる。実施形態1では、集光レンズ24は、集光点位置調整手段を介してユニット本体39に取り付けられる。
光学部品25は、レーザービーム21の光路上のレーザー発振器22とミラー23との間に配置され、レーザー発振器22から出射されたレーザービーム21を被加工物200を加工する加工点へと伝搬するものである。実施形態1では、レーザービーム照射ユニットは、図2及び図3に示すように、光学部品25として、平凹シリンドリカルレンズ25-1と平凸シリンドリカルレンズ25-2と備えている。平凹シリンドリカルレンズ25-1は、平凸シリンドリカルレンズ25-2よりもレーザービーム21の光路上のレーザー発振器22寄りに配置されている。平凹シリンドリカルレンズ25-1が、レーザービーム21を線状に集光し、平凸シリンドリカルレンズ25-2が楕円形状のスポット形状を有するコリメートビーム(平行光線)にレーザービーム21を変換する。
このように、光学部品である平凹シリンドリカルレンズ25-1と平凸シリンドリカルレンズ25-2とは、レーザービーム21の被加工物200の表面201におけるスポット形状を楕円形に成形するものである。なお、実施形態1では、光学部品である平凹シリンドリカルレンズ25-1と平凸シリンドリカルレンズ25-2とは、レーザービーム21の被加工物200の表面201におけるスポット形状の長軸を被加工物200の加工送り方向であるX軸方向と平行に位置付ける。
平凹シリンドリカルレンズ25-1と平凸シリンドリカルレンズ25-2とは、ホルダ28に支持されて取り付け板26に取り付けられる。ホルダ28は、平凹シリンドリカルレンズ25-1及び平凸シリンドリカルレンズ25-2の外縁部を支持し、中央部を露出させている。これらのレンズ25-1,25-2は、レーザービーム21を透過するので、レーザービーム21により加熱されて、屈折率が変化する熱レンズ効果を起こすことがある。
また、レーザービーム照射ユニット20は、図3に示すように、光学部品25として、ミラー25-3を備える。実施形態1では、ミラー25-3は、レーザービーム21の光路上のレーザー発振器22と平凹シリンドリカルレンズ25-1との間に2つ配置されている。ミラー25-3は、レーザー発振器22から出射されたレーザービーム21を反射し、平凹シリンドリカルレンズ25-1に伝搬する。なお、実施形態1では、レーザービーム照射ユニット20は、光学部品25として、2つのミラー25-3と平凹シリンドリカルレンズ25-1と平凸シリンドリカルレンズ25-2を備えているが、本発明では、光学部品25は、これらに限定されない。
取り付け板26は、ユニット本体39に固定されて、レーザービーム21の光路上に配置される。取り付け板26は、平板状の板本体261を有し、板本体261に設けられかつ光学部品25が着脱自在に固定される固定部27を複数有している。実施形態1では、固定部27は、ホルダ28を貫通した図示しない貫通孔内に通されたねじ281が螺合するねじ孔であるが、本発明では、固定部27は、ねじ孔に限定されない。実施形態1では、固定部27は、レーザー発振器22とミラー23との間のレーザービーム21の光軸に沿って間隔をあけて複数設けられかつ光軸に対して直交する鉛直方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。
また、板本体261は、図示しないねじが内側を通る貫通孔262が設けられている。取り付け板26は、貫通孔262内を通ったねじがユニット本体39のねじ孔に螺合してユニット本体39に固定される。
また、実施形態1では、ミラー23は、ホルダ29に外縁部が支持されて、ホルダ29が取り付け板26に取り付けられることにより、ホルダ29を介して取り付け板26に取り付けられている。
移動ユニット30は、レーザービーム照射ユニット20とチャックテーブル10とを相対的に移動させるものである。移動ユニット30は、チャックテーブル10をX軸方向に移動させるX軸移動ユニット31と、チャックテーブル10をY軸方向に移動させるY軸移動ユニット32と、チャックテーブル10をX軸方向およびY軸方向と直交するZ軸方向と平行な軸心回りに回転させる回転移動ユニット33とを備える。
実施形態1では、Y軸移動ユニット32は、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置され、X軸移動ユニット31を支持した移動プレート14をY軸方向に移動させる。X軸移動ユニット31は、移動プレート14上に設置され、チャックテーブル10及び回転移動ユニット33を支持した第2移動プレート15をX軸方向に移動自在に支持している。
X軸移動ユニット31及びY軸移動ユニット32は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のパルスモータ及び移動プレート14、チャックテーブル10及び回転移動ユニット33をX軸方向又はY軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
また、レーザー加工装置1は、チャックテーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、チャックテーブル10のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、を備える。各位置検出ユニットは、検出結果を制御ユニット100に出力する。
撮像ユニット90は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮像するものである。撮像ユニット90は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮像して分割予定ライン202を検出するCCD(Charge-Coupled Device)カメラにより構成される。実施形態1では、撮像ユニット90は、ユニット本体39の先端に取り付けられて、集光レンズ24とX軸方向に並ぶ位置に配置されている。撮像ユニット90は、被加工物200を撮像して、被加工物200とレーザービーム照射ユニット20との位置合わせを行うアライメントを遂行するための画像を得て、得た画像を制御ユニット100に出力する。
制御ユニット100は、レーザー加工装置1の上述した構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作をレーザー加工装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、レーザー加工装置1を制御するための制御信号を入出力インターフェース装置を介してレーザー加工装置1の上述した構成要素に出力して、制御ユニット100の機能を実現する。
また、制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット101と、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットとが接続されている。入力ユニットは、表示ユニット101に設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
また、レーザービーム照射ユニット20は、図4及び図5に示す熱レンズ検出ユニット40が取り付け可能である。図4は、実施形態1に係るレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットに熱レンズ検出ユニットが取り付けられた状態を示す斜視図である。図5は、実施形態1に係るレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットに熱レンズ検出ユニットが取り付けられた状態を示す模式的に図である。
熱レンズ検出ユニット40は、図4に示すように、箱状のユニット本体41を備え、レーザービーム照射ユニット20の取り付け板26の固定部27に固定される。熱レンズ検出ユニット40は、図5に示すように、レーザービーム減衰手段であるプリズム42と、測定手段である測定ユニット43とを備える。
ユニット本体41は、プリズム42及び測定ユニット43とを収容する。ユニット本体41は、固定部27に螺合するねじ411が通される図示しない貫通孔と、レーザー発振器22から発振されたレーザービーム21を透過させる透過部412とが形成されている。ユニット本体41は、貫通孔内に通されたねじ411が固定部27に螺合することで取り付け板26に取り付けられ、固定部27に着脱自在に構成されている。
プリズム42は、ユニット本体41が取り付け板26に取り付けられた際に、レーザー発振器22から発振されたレーザービーム21を反射して、例えば、レーザービーム21の強さを1/10000程度まで減衰させるものである。プリズム42は、ユニット本体41に固定される。実施形態1では、プリズム42は、3つ設けられているが、3つに限定されない。3つのプリズム42のうち一つのプリズム42(以下、符号42-1で示す)は、透過部412を透過したレーザー発振器22から発振されたレーザービーム21を他のプリズム42(以下、符号42-2で示す)に向かって反射する。プリズム42-2は、レーザービーム21を残りのプリズム42(以下、符号42-3で示す)に向かって反射する。プリズム42-3は、レーザービーム21を測定ユニット43に向かって反射する。なお、実施形態1では、レーザービーム減衰手段は、プリズム42-1,42-2,42-3であるが、本発明では、レーザービーム21を減衰させるものであれば、プリズム42-1,42-2,42-3に限定されずに、レーザービーム21の強さを1/10000程度まで減衰させるものであれば、例えば、レンズやフィルタでも良い。
測定ユニット43は、プリズム42-1,42-2,42-3によって減衰されたレーザービーム21のビーム径を測定するものである。実施形態1では、測定ユニット43は、制御ユニット100に接続される。測定ユニット43は、3つのプリズム42-1,42-2,42-3により順に反射されたレーザービーム21のビーム径を測定し、測定結果を制御ユニット100に出力する。実施形態1では、測定ユニット43は、レーザービーム21の波面、即ち同一位相のビーム径やレーザービーム21の強度分布を測定する波面センサであるが、本発明では、波面センサに限定されることなく、例えば、レーザービーム21のビーム径や空間的な強度分布を測定するビームプロファイラでも良い。測定ユニット43は、レーザービーム21のビーム径を測定することで、光学部品25であるレンズ25-1,25-2のうち熱レンズ効果を起こしているレンズ25-1,25-2を特定することを可能とする。
実施形態1に係るレーザー加工装置1は、所望の加工結果が得られない時等において、レーザービーム照射ユニット20の取り付け板26に熱レンズ検出ユニット40が固定され、熱レンズ検出ユニット40が制御ユニット100に接続されて、各光学部品25であるレンズ25-1,25-2が熱レンズ効果を起こしているか否かが特定される。
レーザー加工装置1は、光学部品であるレンズ25-1,25-2が熱レンズ効果を起こしているか否かを特定する際には、各レンズ25-1,25-2のレーザービーム21の光路上の下流側に熱レンズ検出ユニット40が配置される。例えば、レーザー加工装置1は、平凹シリンドリカルレンズ25-1が熱レンズ効果を起こしているか否かを特定する際には、図4及び図5に示すように、平凹シリンドリカルレンズ25-1のレーザービーム21の光路上の下流側に熱レンズ検出ユニット40が配置され、ユニット本体41が取り付け板26に固定される。
レーザー加工装置1は、レーザー発振器22からレーザービーム21を発振し、レーザービーム21がプリズム42-1,42-2,42-3に順に反射されて減衰し、測定ユニット43によりビーム径が測定される。実施形態1では、測定ユニット43が、測定したビーム径を制御ユニット100に出力し、制御ユニット100が入力したビーム径を表示ユニット101に表示して、レーザー加工装置1のオペレータが、ビーム径を把握することで、平凹シリンドリカルレンズ25-1が熱レンズ効果を起こしているか否かを特定する。レーザー加工装置1は、平凹シリンドリカルレンズ25-1と同様に、平凸シリンドリカルレンズ25-2が熱レンズ効果を起こしている否かが同様に特定される。なお、本発明では、制御ユニット100が、測定ユニット43が測定したビーム径に基づいて、光学部品25である各レンズ25-1,25-2が熱レンズ効果を起こしているか否かを特定し、特定結果を測定ユニット43が測定したビーム径とともに表示ユニット101に表示しても良い。
以上説明したように、実施形態1に係るレーザー加工装置1は、熱レンズ検出ユニット40を固定する固定部27を有した取り付け板26を備え、熱レンズ検出ユニット40が、レーザー発振器22からのレーザービーム21を減衰させるプリズム42-1,42-2,42-3と、プリズム42-1,42-2,42-3により減衰されたレーザービーム21のビーム径を測定する測定ユニット43とを備える。このために、レーザー加工装置1は、熱レンズ検出ユニット40を取り付け板26に固定することで、オペレータがレーザービーム21を遮ることなく、熱レンズ検出ユニット40の測定ユニット43が測定したレーザービーム21のビーム径を把握することができる。その結果、レーザー加工装置1は、オペレータがレーザービームを遮る作業を行うことなく、光学部品25である各レンズ25-1,25-2が熱レンズ効果を起こしているか否かを装置上で特定することができる。
また、実施形態1に係るレーザー加工装置1は、熱レンズ検出ユニット40が固定される固定部27を取り付け板26が複数有しているため、取り付け板26に対する熱レンズ検出ユニット40の固定位置を変更することができる。その結果、レーザー加工装置1は、熱レンズ検出ユニット40を固定する固定部27を適宜変更することで、どの光学部品25が熱レンズ効果を起こしているか否かを容易に特定できる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るレーザー加工装置を図面に基づいて説明する。図6は、実施形態2に係るレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットの構成の要部を示す斜視図である。なお、図6は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るレーザー加工装置1のレーザービーム照射ユニット20-2は、図6に示すように、取り付け板26-2が、板本体261に取り付けられたレール34と、複数のスライド部材35と、複数の固定部材36と、スケール37とを備えたこと以外、実施形態1と構成が同じである。
レール34は、板本体261の表面上に固定され、直線状に延在している。レール34は、長手方向がレーザー発振器22とミラー23との間のレーザービーム21の光軸と平行である。
スライド部材35は、レール34の長手方向に沿って移動可能にレール34に支持されている。スライド部材35は、ホルダ28及び熱レンズ検出ユニット40のユニット本体41が固定される固定部27が設けられている。スライド部材35は、ホルダ28を介して光学部品25が取り付けられる。即ち、スライド部材35は、それぞれの固定部27をレール34の長手方向に沿って移動可能とするものである。
固定部材36は、それぞれスライド部材35に設けられ、スライド部材35を取り付け板26の板本体261に固定するものである。実施形態1では、固定部材36は、スライド部材35に設けられたねじ孔に螺合し、スライド部材35を貫通した後、板本体261に設けられたねじ孔に螺合することで、スライド部材35を板本体261に固定するが、本発明では、固定部材36の構成は、実施形態2に示されたものに限定されない。このように、複数の固定部材36は、個々のスライド部材35を取り付け板26に各々固定するものである。また、固定部材36は、板本体261に設けられたねじ孔とスライド部材35に設けられたねじ孔とから取り外されることで、スライド部材35から取り外すことが可能である。
スケール37は、板本体261の表面上に固定され、直線状に延在している。スケール37は、レール34と平行にレール34の隣に配置され、レール34の長手方向に沿って間隔をあけた目盛371を備えている。
また、実施形態2に係るレーザービーム照射ユニット20-2は、取り付け板26-2が貫通孔262を通ったねじがユニット本体39のねじ孔に螺合して、ユニット本体39に固定される。
実施形態2に係るレーザー加工装置1は、光学部品25である各レンズ25-1,25-2が熱レンズ効果を起こしているか否かを特定する際には、特定する対象のレンズ25-1,25-2のレーザービーム21の光路上の下流側に熱レンズ検出ユニット40が配置される。熱レンズ検出ユニット40は、ユニット本体41がスライド部材35の固定部27に固定される。レーザー加工装置1は、レーザー発振器22からレーザービーム21を発振し、レーザービーム21がプリズム42-1,42-2,42-3に順に反射されて減衰し、測定ユニット43によりビーム径が測定される。実施形態2では、測定ユニット43が、測定したビーム径に基づいて、実施形態1と同様に熱レンズ効果を起こしているか否かを特定する。なお、図6は、平凹シリンドリカルレンズ25-1が熱レンズ効果を起こしているか否かを特定する場合を示している。
実施形態2に係るレーザー加工装置1は、実施形態1の効果に加え、熱レンズ検出ユニット40が固定される固定部27を有するスライド部材35がレール34に沿って移動自在であるため、取り付け板26-2に対する熱レンズ検出ユニット40の位置を変更することができる。
〔変形例1〕
本発明の実施形態1及び実施形態2の変形例1に係るレーザー加工装置を図面に基づいて説明する。図7は、実施形態1及び実施形態2の変形例1に係るレーザー加工装置の取り付け板に固定される熱レンズ検出ユニットの構成の要部を示す斜視図である。なお、図7は、実施形態1及び実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
変形例1に係る熱レンズ検出ユニット40-1は、実施形態1の取り付け板26と同等の構成の取り付け板44と、取り付け板44の固定部27に固定されるプリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43を保持したホルダ45とを備えていること以外、実施形態1及び実施形態2の熱レンズ検出ユニット40と同じである。
取り付け板44は、レーザービーム減衰手段であるプリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43が固定される固定部27を複数有している。固定部27は、プリズム42-1,42-2,42-3と測定ユニット43との間のレーザービーム21の光軸に沿って間隔をあけて複数設けられかつ光軸に対して直交する鉛直方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。また、取り付け板44は、貫通孔262を通ったねじがユニット本体41の図示しないねじ孔に螺合してユニット本体41に固定される。
ホルダ45は、プリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43の外縁部を支持し、中央部を露出させている。なお、図7に示す例では、プリズム42-1を支持するホルダ45と、プリズム42-2,42-3を支持するホルダ45と、測定ユニット43を支持するホルダ45とが設けられている。また、ホルダ45は、固定部27に固定するねじ281が内側を通る図示しない貫通孔が設けられている。
変形例1では、熱レンズ検出ユニット40-1が、レーザービーム減衰手段であるプリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43が固定される固定部27を複数有する取り付け板44を備えているため、取り付け板44に対するプリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43の固定位置を変更することができるとともに、固定部27に固定するレーザービーム減衰手段を構成する光学部品を種々変更することができ、レーザービーム減衰手段をより的確な光学部品で構成することができる。
〔変形例2〕
本発明の実施形態1及び実施形態2の変形例2に係るレーザー加工装置を図面に基づいて説明する。図8は、実施形態1及び実施形態2の変形例2に係るレーザー加工装置の取り付け板に固定される熱レンズ検出ユニットの構成の要部を示す斜視図である。なお、図8は、実施形態1及び実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
変形例2に係る熱レンズ検出ユニット40-2は、実施形態2の取り付け板26-2と同等の構成の取り付け板44-2と、取り付け板44-2の固定部27に固定されるプリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43を保持したホルダ45とを備えていること以外、実施形態1及び実施形態2の熱レンズ検出ユニット40と同じである。
取り付け板44-4のスライド部材35は、レーザービーム減衰手段であるプリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43を支持したホルダ45が固定される固定部27を有している。スライド部材35を移動可能に支持するレール34の長手方向は、プリズム42-1,42-2,42-3と測定ユニット43との間のレーザービーム21の光軸に沿っている。
ホルダ45は、変形例1と同様に、プリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43の外縁部を支持し、中央部を露出させている。なお、図8に示す例では、プリズム42-1を支持するホルダ45と、プリズム42-2,42-3を支持するホルダ45と、測定ユニット43を支持するホルダ45とが設けられている。また、ホルダ45は、固定部27に固定するねじ281が内側を通る図示しない貫通孔が設けられている。
変形例2に係るレーザー加工装置1は、熱レンズ検出ユニット40-2を固定する固定部27を有した取り付け板26,26-2を備え、熱レンズ検出ユニット40-2が、プリズム42-1,42-2,42-3と、測定ユニット43とを備える。このために、レーザー加工装置1は、熱レンズ検出ユニット40-2を取り付け板26,26-2に固定することで、実施形態1と同様に、レーザービーム21のビーム径を把握することができ、光学部品25である各レンズ25-1,25-2が熱レンズ効果を起こしているか否かを装置上で特定でき、熱レンズ効果を起こしているレンズ25-1,25-2を装置上で特定することができる。
変形例2では、熱レンズ検出ユニット40が、固定部27を有するスライド部材35をレール34に沿って移動自在とする取り付け板44-2を備えているため、取り付け板44-2に対するプリズム42-1,42-2,42-3及び測定ユニット43の固定位置を変更することができるとともに、固定部27に固定するレーザービーム減衰手段を構成する光学部品を種々変更することができ、レーザービーム減衰手段をより的確な光学部品で構成することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。