JP7310031B2 - ガス分離方法、およびガス分離装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では、平衡型圧力変動吸着分離法と、速度型圧力変動吸着分離法とを組み合わせることにより、クリプトン、キセノン等を分離精製することが提案されている。
・排出ガス中の希ガス成分の比率が低下し、希ガス成分以外のガス成分の比率が増加した場合、希ガス成分以外のガス成分を除去する吸着分離の吸着剤で吸着除去すべきガス成分の濃度が相対的に増加する。そのため、吸着塔内の圧力が低下するとともに希ガス成分以外のガス成分を充分に除去できなくなる。その結果、分離後の希ガスの純度が低下する。
・排出ガス中の希ガス成分の比率が増加し、希ガス成分以外のガス成分の比率が減少した場合、希ガス成分を除去する吸着分離の吸着剤で吸着除去すべき希ガス成分の濃度が相対的に増加する。そのため、吸着塔内の圧力が低下するとともに希ガス成分を十分に除去できなくなる。その結果、分離後の希ガス以外の成分の純度が低下、つまり希ガスの回収率が低下する。
以上説明したように、従来のガス分離方法にあっては、希ガス使用設備の排出ガスを再利用しようとすると、分離後の希ガスの純度、希ガスの回収率の両方を安定して高くすることが困難である。
[1] 複数のガス成分を含む原料ガスから、第1のガス成分と第2のガス成分とを圧力吸着式で分離する、ガス分離方法であって、前記原料ガスから分離した後の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、かつ、前記原料ガスから分離した後の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、前記第1の導入ガスの流量VR1及び前記第2の導入ガスの流量VR2を、希ガス使用設備から排出される排出ガス中の前記第1のガス成分及び前記第2のガス成分の各流量に基づいてそれぞれ制御することを特徴とする、ガス分離方法。
[2] さらに、下記のガス流量和S1及び下記のガス流量和S2をそれぞれ一定の値に制御する、[1]のガス分離方法。
ガス流量和S1:前記排出ガス中の前記第1のガス成分の流量VF1と、前記第1の導入ガスの流量VR1との合計値。
ガス流量和S2:前記排出ガス中の前記第2のガス成分の流量VF2と、前記第2の導入ガスの流量VR2との合計値。
[3] 前記第1のガス成分が、クリプトンまたはキセノンである、[1]または[2]のガス分離方法。
[4] 前記第2のガス成分が、水素、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン及びアルゴンからなる群から選ばれる少なくとも1種類以上を含む、[1]~[3]のいずれかのガス分離方法。
[5] 前記希ガス使用設備から排出される排出ガスが、第3のガス成分をさらに含み、
前記原料ガスから分離した前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、かつ、前記原料ガスから分離した前記第2のガス成分を、第2の導入ガスとして前記原料ガスに導入した後、前記原料ガスから前記第3のガス成分を除去する、[1]のガス分離方法。
[6] 前記第3のガス成分が、有機化合物である、[5]のガス分離方法。
[7] 複数のガス成分を含む原料ガスから、第1のガス成分と第2のガス成分とを圧力吸着式で分離する分離部と、前記原料ガスを貯留する原料ガス容器と、希ガス使用設備から排出される排出ガスを前記原料ガス容器に供給する第1の供給配管と、前記原料ガス容器と前記分離部とを接続する第2の供給配管と、前記分離部で分離された前記第1のガス成分を貯留する第1の分離ガス容器と、前記分離部で分離された前記第2のガス成分を貯留する第2の分離ガス容器と、前記第1の分離ガス容器内の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第1の導入配管と、前記第2の分離ガス容器内の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第2の導入配管と、前記第1の導入配管に設けられた第1の流量制御器と、前記第2の導入配管に設けられた第2の流量制御器と、前記第1の供給配管を流れる前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との流量の情報を取得するための流量情報取得装置と、前記第1の流量制御器、前記第2の流量制御器及び前記流量情報取得装置とそれぞれ電気的に接続された演算装置と、を備える、ガス分離装置。
[8] 前記流量情報取得装置が、前記第1の供給配管に設けられた流量計、前記第1の供給配管に設けられた第1のガス成分の濃度を測定する濃度計、前記第1の供給配管に設けられた第2のガス成分の濃度を測定する濃度計、前記希ガス使用設備から排気される第1のガス成分の流量情報を前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機、及び前記希ガス使用設備で使用される第2のガス成分の流量情報を前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機からなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含む、[7]のガス分離装置。
[9] 前記第1の導入配管内の第1のガス成分の濃度を測定する第1の濃度計が、前記第1の導入配管にさらに設けられ、前記第1の濃度計も前記演算装置と電気的に接続されている、[7]または[8]のガス分離装置。
[10] 前記第2の導入配管内の第2のガス成分の濃度を測定する第2の濃度計が、前記第2の導入配管にさらに設けられ、前記第2の濃度計も前記演算装置と電気的に接続されている、[7]~[9]のいずれかのガス分離装置。
[11] 前記第1のガス成分が、クリプトンまたはキセノンである、[7]~[10]のいずれかのガス分離装置。
[12] 前記第2のガス成分が、水素、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン及びアルゴンからなる群から選ばれる少なくとも1種類以上を含む、[7]~[11]のいずれかのガス分離装置。
[13] 前記希ガス使用設備から排出される排出ガスが第3のガス成分をさらに含み、
前記第1の供給配管の、前記第1の濃度計の後段に、第3のガス成分を除去する第3ガス除去装置がさらに設けられ、
前記第1の導入配管及び前記第2の導入配管は、前記第1の濃度計と、前記第3ガス除去装置との間の前記第1の供給配管に接続される、[9]のガス分離装置。
[14] 前記第3のガス成分が、有機化合物である、[13]のガス分離装置。
本明細書において、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
<ガス分離装置>
以下、図1、2を参照して本実施形態に係るガス分離装置について説明する。
図1は、本実施形態に係るガス分離装置1と希ガスを使用する希ガス使用設備20とを示す概略図である。図2は分離部5の構成を説明するための模式図である。
ガス分離装置1は、第1の供給配管L1と、流量計2と、濃度計13と、原料ガス容器3と、第1のガス成分の供給源15と、第2の供給配管L2と、圧縮機4と、分離部5と、還流配管L3と、第1の分離配管L4と、第2の分離配管L5と、第1の分離ガス容器6と、第1の導入配管L6と、第2の分離ガス容器7と、第2の導入配管L7と、第1の流量制御器8と、第2の流量制御器9と、第1の導出配管L8と、第2の導出配管L9と、第3の流量制御器10と、第4の流量制御器11と、演算装置12と、受信機14とを備える。
希ガス使用設備20は、後述の演算装置12と電気的に接続されていてもよい。また、希ガス使用設備20は希ガス使用設備で使用して排気する第1のガス成分の流量と、第2のガス成分の流量値とを演算装置12に電気信号として送信してもよい。
希ガス使用設備20は、希ガスを使用する設備であれば特に限定されない。例えば、半導体集積デバイス等を製造する装置、検査装置、液晶パネル等の表示装置を製造する設備が挙げられる。
希ガス使用設備20の排出ガスは、精製対象のガス成分として第1のガス成分を含み、除去対象のガス成分として第2のガス成分を含む。第1のガス成分としては、例えば、クリプトン、キセノン等の高付加価値ガスが挙げられる。第2のガス成分としては、水素、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン、アルゴンが挙げられる。
第1の供給配管L1には流量計2が設けられている。流量計2は、第1の供給配管L1内を流れる希ガス使用設備20の排出ガスの流量を測定する。流量計2は、排出ガス中の第1のガス成分の流量VF1と、第2のガス成分の流量VF2との和VF0を測定でき、流量値を電気信号として送信できるものであればよい。例えばマスフローメータ、コリオリ流量計、容積式流量計等が使用できる。流量計2は、演算装置12と電気的に接続されているため、流量VF0の測定値を演算装置12に送信できる。流量計2はVF1およびVF2をそれぞれ測定できてもよい。
例えば、ガス分離装置1においては、受信機14が、希ガス使用設備20で排気される第1のガス成分の流量情報を希ガス使用設備20から電気的に受信できる。加えて、受信機14は、希ガス使用設備20で使用される第2のガス成分の流量情報を希ガス使用設備20から電気的に受信する受信機できる。
ただし、流量情報取得装置の構成は以上の例示に限定されない。
分離部5は、通常の圧力吸着式のガス分離装置のように、均圧弁が設けられた均圧管をさらに有してもよい。
分離部5は、圧力吸着方式を使用して、第1のガス成分と、第2のガス成分とをそれぞれ分離できるものであればよく、原料ガス中の第1のガス成分を吸着する第2の吸着剤を充填した複数の吸着塔で分離するものでもよい。
第2の導入配管L7には第2の流量制御器9が設けられている。第2の流量制御器9は、電気的に接続された演算装置12の指示にしたがって第2の分離ガス容器7からの第2の導入ガスの流量VR2を調節して制御する。
第1の流量制御器8および第2の流量制御器9は電気信号の指示により流量を制御できるものであればよい。例えばマスフローコントローラなどが使用できる。
また、演算装置12が希ガス使用設備20と電気的に接続されており、希ガス使用設備20から電気信号として、排出ガス中の第1のガス成分および第2のガス成分の流量値が送信されるのであれば、演算装置12はこれらの流量値に基づいて、第1の流量制御機8および第2の流量制御9のそれぞれに各流量を決定して指示してもよい。
第2の導出配管L9には、第4の流量制御器11が設けられている。第4の流量制御器11は、第2の導出配管L9を流れる第2のガス成分の流量VO2を調節して制御する。第2の導出配管L9の第2の端部の接続先は特に限定されない。
以上説明したガス分離装置1は、第1の流量制御器8、第2の流量制御器9、流量計2、および濃度計13とそれぞれ電気的に接続された演算装置12を備える。そのためガス分離装置1は、流量計2で測定した流量値および濃度計13で測定した濃度値をもとに算出した、希ガス使用設備20からの排出ガス中の第1のガス成分の流量VF1および第2のガス成分の流量VF2に基づいて、第1の導入配管L6を流れる第1のガス成分の流量VR1および第2の導入配管を流れる第2のガス成分の流量VR2を制御できる。
よって、本実施形態のガス分離装置1によれば、希ガス使用設備の排出ガス中の第2のガス成分の濃度が増加しても、原料ガス中の第1のガス成分の濃度が相対的に高くなるように演算装置12で流量VR1および流量VR2を制御できるため、分離後の第1のガス成分の純度が低下しにくい。
一方、ガス分離装置1によれば、希ガス使用設備の排出ガス中の第1のガス成分の濃度が増加しても、原料ガス中の第1のガス成分の濃度を相対的に低くするように演算装置12で制御できる。その結果、圧力吸着式の分離部の運転条件を変えずとも、分離部の希ガス分離能が安定し、一定のガス分離能が得られ、第1のガス成分の回収率が高くなる。
したがって、本実施形態のガス分離装置1によれば、希ガス使用設備の排出ガスを再利用しながらも、分離後の希ガスの純度、希ガスの回収率の両方を安定して高くすることができる。
以下、図1および2を参照して本実施形態に係るガス分離方法について説明する。本実施形態に係るガス分離方法では、複数のガス成分を含む原料ガスから、第1のガス成分と、第2のガス成分とを圧力吸着式で分離する分離部5を用いる。
以下の説明においては、第1のガス成分がキセノン(Xe)であり、第2のガス成分が窒素(N2)である場合を一例に、本発明の実施形態の説明を行うが、本発明はこの一例に限定されない。
まず、第1の吸着塔53Aの吸着工程において、希ガス使用設備20の排出ガスが原料ガス容器3に供給される。排出ガス中のキセノンの流量VF1および窒素の流量VF2が流量計2によって測定され、演算装置12に測定値が送信される。原料ガスは、原料ガス容器3から第2の供給配管L2を介して圧縮機4で所定圧力に昇圧される。
吸着工程と、再生工程との切替時には、通常の圧力吸着式の分離プロセスと同様に、均圧弁を有する均圧配管を使用した均圧操作、および再生弁56Bを有する再生配管57Bを使用したパージ再生操作を行うことができる。
圧縮機4で昇圧された原料ガスが供給弁51Bを通って第2の吸着塔53B内に流入する。第2の吸着塔53B内に充填されている活性炭は、キセノンに比べて窒素を吸着しにくい。そのため、第2の吸着塔53Bに流入した原料ガスの中の易吸着成分であるキセノンが優先的に活性炭に吸着され、難吸着成分である窒素が分離され、分離後の窒素が第2の吸着塔53Bの二次側から第2の分離配管L5および分離弁55Bを介して、第2の分離ガス容器7内に貯留される。
吸着工程と、再生工程との切替時には、通常の圧力吸着式の分離プロセスと同様に、均圧弁を有する均圧配管を使用した均圧操作、および再生弁56Aを有する再生配管57Aを使用したパージ再生操作を行うことができる。
分離部5で分離した後のキセノンは、第1の分離ガス容器6から第1の導入配管L6内を流れ、原料ガス容器3に第1の導入ガスとして原料ガスに導入される。分離部5で分離した後の窒素は、第2の分離ガス容器7から第2の導入配管L7内を流れ、原料ガス容器3に第2の導入ガスとして原料ガスに導入される。
そして、希ガス使用設備20から排出される排出ガス中の第2のガス成分(窒素)の流量VF2に基づいて、第2の導入ガスの流量VR2を制御する。具体的には、排出ガス中の第2のガス成分(窒素)の流量VF2に基づいて、演算装置12によって、第2の導入ガスの流量VR2が決定され、演算装置12と電気的に接続された第2の流量制御器9とによって流量VR2が調節され制御される。
このように本実施形態に係るガス分離方法は、希ガス使用設備20から排出される排出ガス中の第1のガス成分(キセノン)の流量VF1および第2のガス成分(窒素)の流量VF2に基づいて、第1の導入ガスの流量VR1および第2の導入ガスの流量VR2をそれぞれ制御することを特徴とする。
そのため、本実施形態に係るガス分離方法によれば、希ガス使用設備20の排出ガスの組成が変動しても、分離部5に供給される原料ガス中のキセノンおよび窒素の比率が変動しないように、第1の導入ガスの流量VR1および第2の導入ガスの流量VR2を調節できる。よって、本実施形態に係るガス分離方法によれば、少なくとも下記の(1)および(2)の作用効果が得られる。
ガス流量和S1:排出ガス中のキセノンの流量VF1と、第1の導入ガスの流量VR1との合計値
ガス流量和S2:排出ガス中の窒素の流量VF2と、第2の導入ガスの流量VR2との合計値
本実施形態においては、第3の流量制御器10および第4の流量制御器11によって、第1の導出配管L8内のキセノンの流量VO1および第2の導出配管L9内の窒素の流量VO2を調節して制御できる。そのため、希ガス使用設備20の運転停止にあわせて、キセノンの流量VO1および窒素の流量VO2をいずれも0とすれば、希ガス使用設備20が稼働していなくても、第1の導入配管L6および第2の導入配管L7をバイパス経路としてガス分離装置1を稼動できる。
一般のガス分離装置においては、ガス分離装置を停止状態から起動する際に、所定の性能を得て高純度の希ガスを準備するまでの間に、原料ガスの供給による準備期間が必要である。これに対して本実施形態に係るガス分離装置1においては、仮に希ガス使用設備20が急停止して希ガスを使用しない状態となっても、ガス分離装置1は停止することなく運転をそのまま継続でき、高純度の希ガスを常備できる。そのためガス分離装置1によれば、希ガス使用設備20の復旧にあわせて、すぐに希ガスの供給を再開できる。その結果、高純度の希ガスを準備するためのガス分離装置1の起動時間が不要となる。
原料タンク3、第1の分離ガス容器6、第2の分離ガス容器7、第1の導入配管L6、および第2の導入配管L7を備えないガス分離装置の場合、高純度の希ガスを準備するための準備期間の間、所定の分離性能に達するまで原料ガスから分離した希ガスが廃棄されてしまう。
これに対して、本実施形態のガス分離装置1を停止状態から起動する際には、所定の分離性能に達するまで原料ガスから分離した希ガスを第1の導入配管L6で原料ガス容器3に戻して循環させることができる。そのため、貴重な希ガスを廃棄せずにすみ、経済的な利点がある。加えて、起動操作中の希ガス使用設備20の排出ガスの供給も不要となる。
以下、図3を参照して本実施形態に係るガス分離装置およびガス分離方法について説明する。
図3は、本実施形態に係るガス分離装置100と、希ガスを使用する希ガス使用設備20とを示す概略図である。
第1相違点:上記第1実施形態のガス分離装置1は具備しない第3ガス成分除去装置を、本実施形態のガス分離装置100が具備する点、
第2相違点:上記第1実施形態のガス分離装置1では第1の導入配管L6および第2の導入配管L7の第2の端部が原料ガス容器3に接続しているのに対して、本実施形態のガス分離装置100では第1の供給配管L1に接続する点で相違する。
第1相違点について:
本実施形態のガス分離装置100では、希ガス使用設備20からの排出ガスが含有する微量成分である第3ガス成分を、上記第3ガス成分除去装置103により除去する。
前記有機化合物としては、希ガス使用設備から排出され原料ガスに混入するものであれば特に限定されないが、鎖式又は環式炭化水素化合物、アルコール、カルボニル化合物、有機フッ素化合物等が挙げられる。
鎖式又は環式炭化水素化合物としては、炭素数1~15の鎖式又は環式炭化水素化合物、例えばメタン、エタン、プロパン、n-ブタン、i-ブタン、n-ペンタン、i-ペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、ベンゼン、ナフタレン等が挙げられる。
前記有機フッ素化合物としては、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、クロロフルオロカーボン、テトラフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、クロロジフルオロメタン、テトラクロロジフルオロエタン、ジクロロフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ジフルオロエタン等のフルオロカーボン系化合物等が挙げられる。
本実施形態においては、第3ガス成分が、鎖式又は環式炭化水素化合物などの炭化水素化合物又は有機フッ素化合物であることが好ましい。
第1の分離ガス容器6に貯留された第1ガス成分を、第1の流量制御器8を介して流す第1の導入配管L6の第2端部は、第1の供給配管L1に接続されている。より詳しくは、第1の導入配管L6の第2端部は、濃度計13と、第3ガス成分除去装置103との間に位置する第1の供給配管L1に接続されている。
第2の分離ガス容器7に貯留された第2ガス成分を、第2の流量制御器9を介して流す第2の導入配管L7の第2端部は、第1の供給配管L1に接続されている。より詳しくは、第2の導入配管L7の第2端部は、濃度計13と、第3ガス成分除去装置103との間に位置する第1の供給配管L1に接続されている。
本実施形態のガス分離装置100においては、上記相違点1および相違点2にかかる構成を具備するため、第3ガス成分除去装置103により、第3ガス成分が除去された排ガスは、原料ガス容器3に貯留される。
第2の分離ガス容器7に貯留された第2ガス成分は、第2の流量制御器9を介して第2の導入配管L7を流れ、第1の供給配管L1を流れる排ガスに合流し、次いで第3ガス成分除去装置103に導入される。
本実施形態のガス分離装置100およびガス分離方法によれば、上記第1実施形態のガス分離装置1およびガス分離方法が有する効果に加え、さらに以下の効果が得られる。
希ガスを使用する設備の運転条件によって、原料ガス条件(流量、希ガスの濃度)は変化する。微量成分除去を行う吸着剤(前処理吸着剤、一般的には活性炭など)は、微量成分の他、希ガス(特にキセノン)も強く吸着するため、希ガス濃度の変化(例えば0-100%の変化)によって、吸着熱により温度上昇または温度低下する。例えば、希ガス濃度が0%から100%に変化する場合、吸着剤の温度は100℃以上になることも想定される。吸着剤の吸着性能は温度の影響を強く受けるため、この温度変化は、本来の目的である微量成分の吸着が十分にできなくなるほどの影響を及ぼす。
そのため、第3ガス成分除去装置103における吸着剤の温度変化が生じ難くなり、吸着性能の変動が小さくなる結果、第3ガス成分除去装置103での微量不純物の安定した除去が可能となる。
流量計2が、混合ガス中の第1ガス成分流量と、第2ガス成分との測定をそれぞれ求められる場合においては、流量計2のみで流量情報取得装置としてもよい。
図1に示すガス分離装置1を構築した。実施例1で使用したガス分離装置1は、図2に示す分離部5を備える。
実施例1で使用したガス分離装置の構成の詳細は下記の通りである。
・圧縮機4:吐出流量が0℃、1気圧の条件下で26L/minとなるように設定した。
・第1の吸着塔53A:内径が154mm、長さが650mmの吸着塔であり、内部にNa-A型ゼオライト8.8kgを充填した。
・第2の吸着塔53B:内径が108mm、長さが650mmの吸着塔であり、内部に活性炭2.7kgを充填した。
・組成1:Xeと、N2との混合ガス(Xe濃度:33体積%、N2濃度:67体積%)
・組成1の排出ガスの流量:1.5NL/min
N2の流量VO2を1.0NL/minに制御した。
実施例1の組成1の排出ガスを用いた原料ガスの分離結果を以下に示す。
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.993体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:70体積ppm
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.988体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:120体積ppm
・Xe回収率:99.98%。
・組成2: Xeと、N2との混合ガス(Xe濃度:50体積%、N2濃度:50体積%)
・組成2の排出ガスの流量:1.0NL/min
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.993体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:70体積ppm
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.988体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:120体積ppm
・Xe回収率:99.99%
・組成3:Xeと、N2との混合ガス(Xe濃度:1体積%、N2濃度:99体積%)
・組成3の排出ガスの流量:1.0NL/min
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.993体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:70体積ppm
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.988体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:120体積ppm
・Xe回収率:98.8%
比較例1では、演算装置12、第1の導入配管L6、および第2の導入配管L7を備え付けなかった以外は、実施例1と同様にして分離装置を組み立てた。
実施例1でも使用した希ガス使用設備の排出ガスを想定した下記の組成1の混合ガスを用いて、原料ガスから第1のガス成分としてキセノン(Xe)を、第2のガス成分として窒素(N2)をそれぞれ分離した。
比較例1においても組成1の排出ガスの分離に際し、Xeの希ガス使用設備20への供給流量VO1を0.5NL/minに制御し、N2の流量VO2を1.0NL/minに制御した。
・組成1:Xeと、N2との混合ガス(Xe濃度:33体積%、N2濃度:67体積%)
・組成1の原料ガスの流量:1.5NL/min
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.993体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:70体積ppm
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.988体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:120体積ppm
・Xe回収率:99.98%
・組成2: Xeと、N2との混合ガス(Xe濃度:50体積%、N2濃度:50体積%)
・組成2の原料ガスの流量:1.0NL/min
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.9990体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:10体積ppm
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.6770体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:3230体積ppm
・Xe回収率:99.68%
比較例1において、組成2の排出ガスを用いた原料ガスの分離を継続して行うと、原料タンク3内の原料ガスが不足し、圧縮機4の吐出流量が低下した。その結果、吸着工程における吸着塔の圧力が低下した。
・組成3: XeとN2との混合ガス(Xe濃度:1体積%、N2濃度:99体積%)
・組成3の原料ガスの流量:1.0NL/min
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.148体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:8520体積ppm
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.6770体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:100体積ppm
・Xe回収率:99.01%
ここで、比較例1の組成2と同様、原料ガスの分離を継続して行うと、原料タンク3内の原料ガスが不足し、圧縮機4の吐出流量が低下した。その結果、吸着工程における吸着塔の圧力が低下した。
図3に示すガス分離装置100を構築した。実施例2で使用したガス分離装置1は、図2に示す分離部5を備える。
実施例2で使用したガス分離装置の構成は下記の通りである。
・圧縮機4:吐出流量が0℃、1気圧の条件下で26L/minとなるように設定した。
・第1の吸着塔53A:内径が108mm、長さが650mmの吸着塔であり、内部に活性炭2.7kgを充填した。
・第2の吸着塔53B:内径が154mm、長さが650mmの吸着塔であり、内部にNa-A型ゼオライト8.8kgを充填した。
・第3ガス成分除去装置103:活性炭を用いた吸着除去塔
・組成4:Xeと、N2と、n-ブタン(n-C4H10)との混合ガス(Xe濃度:1体積%、N2濃度:99体積%、n-ブタン(n-C4H10):100体積ppm)
・組成4の排出ガスの流量:1.0NL/min
実施例2の組成4の排出ガスを用いた原料ガスの分離結果を以下に示す。
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.993%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:70体積ppm
・第1の導出配管L8内の不純物としてのn-ブタン(n-C4H10)濃度:1体積ppm未満
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.988体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:120体積ppm
・Xe回収率:98.8%
なお、第3ガス成分除去装置103の温度は、25℃であった。
・組成5: Xeと、N2と、n-ブタン(n-C4H10)との混合ガス(Xe濃度:50体積%、N2濃度:50体積%、n-ブタン(n-C4H10):100体積ppm)
・組成5の排出ガスの流量:1.0NL/min
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.993体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:70体積ppm
・第1の導出配管L8内の不純物としてのn-ブタン(n-C4H10):1体積ppm未満
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.988体積%
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:120体積ppm
・Xe回収率:99.99%
なお、第3ガス成分除去装置103の温度は、25℃であった。
比較例2では、演算装置12、第1の導入配管L6、第2の導入配管L7を備え付けなかった以外は、実施例2と同様にして分離装置を組み立てた。
実施例2でも使用した希ガス使用設備の排出ガスを想定した下記組成5の混合ガスを用いて、原料ガスから第1のガス成分としてキセノン(Xe)を、第2のガス成分として窒素(N2)を、第3のガス成分としてn-ブタン(n-C4H10)をそれぞれ分離した。
比較例2においても組成5の排出ガスの分離に際し、Xeの希ガス使用設備20への供給流量VO1を0.5NL/minに制御し、N2の流量VO2を0.5NL/minに制御した。
・組成5: Xeと、N2と、n-ブタン(n-C4H10)との混合ガス(Xe濃度:50体積%、N2濃度:50体積%、n-ブタン(n-C4H10):100体積ppm)
・組成5の排出ガスの流量:1.0NL/min
・第1の導出配管L8内のXe純度:99.9990体積%
・第1の導出配管L8内の不純物としてのN2濃度:10体積ppm
・第1の導出配管L8内の不純物としてのn-ブタン(n-C4H10)濃度:3.5体積ppm
・第2の導出配管L9内の不純物としてのXe濃度:3230体積ppm
・第2の導出配管L9内のN2純度:99.6770体積%
・Xe回収率:99.68%
なお、第3ガス成分除去装置103の温度は、67℃であった。
比較例2においては、第3ガス成分除去装置103の温度が高くなってn-ブタン(n-C4H10)の除去は困難であり、n-ブタン(n-C4H10)濃度は高かった。
Claims (16)
- ガス分離装置を用いて、複数のガス成分を含む原料ガスから、第1のガス成分と、第2のガス成分とを分離する、ガス分離方法であって、
前記ガス分離装置は、
吸着塔を有し、複数のガス成分を含む原料ガスから、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分とを圧力吸着式で分離する分離部と、
前記原料ガスを貯留する原料ガス容器と、
希ガス使用設備から排出される排出ガスを前記原料ガス容器に供給する第1の供給配管と、
前記原料ガス容器と、前記分離部とを接続する第2の供給配管と、
前記分離部で分離された前記第1のガス成分を貯留する第1の分離ガス容器と、
前記分離部で分離された前記第2のガス成分を貯留する第2の分離ガス容器と、
前記第1の分離ガス容器内の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第1の導入配管と、
前記第2の分離ガス容器内の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第2の導入配管と、
前記第1の導入配管に設けられた第1の流量制御器と、
前記第2の導入配管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1の供給配管を流れる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との情報を取得するためのガス成分情報取得装置と、
前記第1の流量制御器、前記第2の流量制御器、及び前記ガス成分情報取得装置とそれぞれ電気的に接続された演算装置とを備え、
前記ガス成分情報取得装置が、
前記第1の供給配管に設けられた流量計と、
前記第1の供給配管に設けられた前記第1のガス成分の濃度を測定する濃度計、および前記第1の供給配管に設けられた前記第2のガス成分の濃度を測定する濃度計の少なくとも一方とを含み、
前記原料ガスから分離した後の前記第1のガス成分を、前記第1の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、かつ、前記原料ガスから分離した後の前記第2のガス成分を、前記第2の導入ガスとして前記原料ガスに導入する工程を具備し、
前記工程において、前記ガス成分情報取得装置により得られる、前記排出ガスに含まれる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との各流量に基づいて、下記のガス流量和S 1 及び下記のガス流量和S 2 をそれぞれ一定の値に制御する、ガス分離方法
ガス流量和S 1 :前記排出ガス中の前記第1のガス成分の流量V F1 と、前記第1の導入ガスの流量V R1 との合計値
ガス流量和S 2 :前記排出ガス中の前記第2のガス成分の流量V F2 と、前記第2の導入ガスの流量V R2 との合計値。 - ガス分離装置を用いて、複数のガス成分を含む原料ガスから、第1のガス成分と、第2のガス成分とを分離するガス分離方法であって、
前記ガス分離装置は、
吸着塔を有し、複数のガス成分を含む原料ガスから、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分とを圧力吸着式で分離する分離部と、
前記原料ガスを貯留する原料ガス容器と、
希ガス使用設備から排出される排出ガスを前記原料ガス容器に供給する第1の供給配管と、
前記原料ガス容器と、前記分離部とを接続する第2の供給配管と、
前記分離部で分離された前記第1のガス成分を貯留する第1の分離ガス容器と、
前記分離部で分離された前記第2のガス成分を貯留する第2の分離ガス容器と、
前記第1の分離ガス容器内の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第1の導入配管と、
前記第2の分離ガス容器内の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第2の導入配管と、
前記第1の導入配管に設けられた第1の流量制御器と、
前記第2の導入配管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1の供給配管を流れる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との情報を取得するためのガス成分情報取得装置と、
前記第1の流量制御器、前記第2の流量制御器、及び前記ガス成分情報取得装置とそれぞれ電気的に接続された演算装置とを備え、
前記ガス成分情報取得装置が、
前記第1の供給配管に設けられた流量計と、
前記希ガス使用設備から排出される前記第1のガス成分の流量情報を前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機、及び前記希ガス使用設備から排出される前記第2のガス成分の流量情報を前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機の少なくとも一方とを含み、
前記原料ガスから分離した後の前記第1のガス成分を、前記第1の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、かつ、前記原料ガスから分離した後の前記第2のガス成分を、前記第2の導入ガスとして前記原料ガスに導入する工程を具備し、
前記工程において、前記ガス成分情報取得装置により得られる、前記排出ガスに含まれる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との各流量に基づいて、下記のガス流量和S1及び下記のガス流量和S2をそれぞれ一定の値に制御する、ガス分離方法
ガス流量和S1:前記排出ガス中の前記第1のガス成分の流量VF1と、前記第1の導入ガスの流量VR1との合計値
ガス流量和S2:前記排出ガス中の前記第2のガス成分の流量VF2と、前記第2の導入ガスの流量VR2との合計値。 - ガス分離装置を用いて、第1のガス成分と、第2のガス成分と、不可避成分とからなる原料ガスを分離する、ガス分離方法であって、
前記ガス分離装置は、
吸着塔を有し、原料ガスから、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分とを圧力吸着式で分離する分離部と、
前記原料ガスを貯留する原料ガス容器と、
希ガス使用設備から排出される排出ガスを前記原料ガス容器に供給する第1の供給配管と、
前記原料ガス容器と、前記分離部とを接続する第2の供給配管と、
前記分離部で分離された前記第1のガス成分を貯留する第1の分離ガス容器と、
前記分離部で分離された前記第2のガス成分を貯留する第2の分離ガス容器と、
前記第1の分離ガス容器内の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第1の導入配管と、
前記第2の分離ガス容器内の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第2の導入配管と、
前記第1の導入配管に設けられた第1の流量制御器と、
前記第2の導入配管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1の供給配管を流れる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との情報を取得するためのガス成分情報取得装置と、
前記第1の流量制御器、前記第2の流量制御器、及び前記ガス成分情報取得装置とそれぞれ電気的に接続された演算装置とを備え、
前記ガス成分情報取得装置が、
前記第1の供給配管に設けられた前記第1のガス成分の濃度を測定する濃度計、および前記第1の供給配管に設けられた前記第2のガス成分の濃度を測定する濃度計の少なくとも一方と、
前記希ガス使用設備から排出される前記第1のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機、および前記希ガス使用設備から排出される前記第2のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機の少なくとも一方とを含み、
前記原料ガスから分離した後の前記第1のガス成分を、前記第1の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、かつ、前記原料ガスから分離した後の前記第2のガス成分を、前記第2の導入ガスとして前記原料ガスに導入する工程を具備し、
前記工程において、前記ガス成分情報取得装置により得られる、前記排出ガスに含まれる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との各流量に基づいて、下記のガス流量和S1及び下記のガス流量和S2をそれぞれ一定の値に制御する、ガス分離方法
ガス流量和S1:前記排出ガス中の前記第1のガス成分の流量VF1と、前記第1の導入ガスの流量VR1との合計値
ガス流量和S2:前記排出ガス中の前記第2のガス成分の流量VF2と、前記第2の導入ガスの流量VR2との合計値。 - ガス分離装置を用いて、複数のガス成分を含む原料ガスから、第1のガス成分と、第2のガス成分とを分離する、ガス分離方法であって、
前記ガス分離装置は、
吸着塔を有し、複数のガス成分を含む原料ガスから、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分とを圧力吸着式で分離する分離部と、
前記原料ガスを貯留する原料ガス容器と、
希ガス使用設備から排出される排出ガスを前記原料ガス容器に供給する第1の供給配管と、
前記原料ガス容器と、前記分離部とを接続する第2の供給配管と、
前記分離部で分離された前記第1のガス成分を貯留する第1の分離ガス容器と、
前記分離部で分離された前記第2のガス成分を貯留する第2の分離ガス容器と、
前記第1の分離ガス容器内の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第1の導入配管と、
前記第2の分離ガス容器内の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第2の導入配管と、
前記第1の導入配管に設けられた第1の流量制御器と、
前記第2の導入配管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1の供給配管を流れる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との情報を取得するためのガス成分情報取得装置と、
前記第1の流量制御器、前記第2の流量制御器、及び前記ガス成分情報取得装置とそれぞれ電気的に接続された演算装置とを備え、
前記ガス成分情報取得装置が、
前記希ガス使用設備から排出される前記第1のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機と、
前記希ガス使用設備から排出される前記第2のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機とを含み、
前記原料ガスから分離した後の前記第1のガス成分を、前記第1の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、かつ、前記原料ガスから分離した後の前記第2のガス成分を、前記第2の導入ガスとして前記原料ガスに導入する工程を具備し、
前記工程において、前記ガス成分情報取得装置により得られる、前記排出ガスに含まれる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との各流量に基づいて、下記のガス流量和S1及び下記のガス流量和S2をそれぞれ一定の値に制御する、ガス分離方法
ガス流量和S1:前記排出ガス中の前記第1のガス成分の流量VF1と、前記第1の導入ガスの流量VR1との合計値
ガス流量和S2:前記排出ガス中の前記第2のガス成分の流量VF2と、前記第2の導入ガスの流量VR2との合計値。 - 前記第1のガス成分が、クリプトンまたはキセノンである、請求項1~4のいずれかに記載のガス分離方法。
- 前記第2のガス成分が、水素、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン及びアルゴンからなる群から選ばれる少なくとも1種類以上を含む、請求項1~4のいずれかに記載のガス分離方法。
- 前記希ガス使用設備から排出される前記排出ガスが、第3のガス成分をさらに含み、
前記原料ガスから分離した前記第1のガス成分を、前記第1の導入ガスとして前記原料ガスに導入し、かつ、前記原料ガスから分離した後の前記第2のガス成分を、前記第2の導入ガスとして前記原料ガスに導入した後、前記原料ガスから前記第3のガス成分を除去する、請求項1~4のいずれか記載のガス分離方法。 - 前記第3のガス成分が、有機化合物である、請求項7記載のガス分離方法。
- 吸着塔を有し、複数のガス成分を含む原料ガスから、第1のガス成分と、第2のガス成分と圧力吸着式で分離する分離部と、
前記原料ガスを貯留する原料ガス容器と、
希ガス使用設備から排出される排出ガスを前記原料ガス容器に供給する第1の供給配管と、
前記原料ガス容器と、前記分離部とを接続する第2の供給配管と、
前記分離部で分離された前記第1のガス成分を貯留する第1の分離ガス容器と、
前記分離部で分離された前記第2のガス成分を貯留する第2の分離ガス容器と、
前記第1の分離ガス容器内の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第1の導入配管と、
前記第2の分離ガス容器内の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第2の導入配管と、
前記第1の導入配管に設けられた第1の流量制御器と、
前記第2の導入配管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1の供給配管を流れる前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との流量の情報を取得するためのガス成分情報取得装置と、
前記第1の流量制御器、前記第2の流量制御器、及び前記ガス成分情報取得装置とそれぞれ電気的に接続された演算装置と、を備え、
前記第1の供給配管に設けられた流量計:A
前記第1の供給配管に設けられた前記第1のガス成分の濃度を測定する濃度計:B
前記第1の供給配管に設けられた前記第2のガス成分の濃度を測定する濃度計:C
前記希ガス使用設備から排出される前記第1のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機:D
前記希ガス使用設備から排出される前記第2のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機:Eとした場合、
前記ガス成分情報取得装置が、
Aと、BおよびCの少なくとも一方との組み合わせ、
Aと、DおよびEの少なくとも一方との組み合わせ、および
Dと、Eとの組み合わせのうち、少なくとも1つの組み合わせにより構成され、
上記ガス成分情報取得装置により得られる、前記排出ガスに含まれる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との各流量に基づいて、前記希ガス使用設備から排出される前記排出ガス中の前記第1のガス成分の流量V F1 と、前記第1の分離ガス容器から前記第1の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第1の導入ガスの流量V R1 との合計値であるガス流量和S 1 が一定の値になるように、前記第1の流量制御器が、前記第1の分離ガス容器から前記第1の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第1の導入ガスの流量V R1 を制御し、前記希ガス使用設備から排出される前記排出ガス中の前記第2のガス成分の流量V F2 と、前記第2の分離ガス容器から前記第2の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第2の導入ガスの流量V R2 との合計値であるガス流量和S 2 が一定の値になるように、前記第2の流量制御器が、前記第2の分離ガス容器から前記第2の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第2の導入ガスの流量V R2 を制御するガス分離装置。 - 吸着塔を有し、第1のガス成分と、第2のガス成分と、不可避成分とからなる原料ガスを分離する分離部と、
前記原料ガスを貯留する原料ガス容器と、
希ガス使用設備から排出される排出ガスを前記原料ガス容器に供給する第1の供給配管と、
前記原料ガス容器と、前記分離部とを接続する第2の供給配管と、
前記分離部で分離された前記第1のガス成分を貯留する第1の分離ガス容器と、
前記分離部で分離された前記第2のガス成分を貯留する第2の分離ガス容器と、
前記第1の分離ガス容器内の前記第1のガス成分を第1の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第1の導入配管と、
前記第2の分離ガス容器内の前記第2のガス成分を第2の導入ガスとして、前記原料ガスに導入する第2の導入配管と、
前記第1の導入配管に設けられた第1の流量制御器と、
前記第2の導入配管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1の供給配管を流れる前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との情報を取得するためのガス成分情報取得装置と、
前記第1の流量制御器、前記第2の流量制御器、及び前記ガス成分情報取得装置とそれぞれ電気的に接続された演算装置と、を備え、
前記第1の供給配管に設けられた前記第1のガス成分の濃度を測定する濃度計:B
前記第1の供給配管に設けられた前記第2のガス成分の濃度を測定する濃度計:C
前記希ガス使用設備から排出される前記第1のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機:D
前記希ガス使用設備から排出される前記第2のガス成分の流量情報を、前記希ガス使用設備から電気的に受信する受信機:Eとした場合、
前記ガス成分情報取得装置がBおよびCの少なくとも一方と、DおよびEの少なくとも一方との組み合わせにより構成され、
上記ガス成分情報取得装置により得られる、前記排出ガスに含まれる、前記第1のガス成分と、前記第2のガス成分との各流量に基づいて、前記希ガス使用設備から排出される前記排出ガス中の前記第1のガス成分の流量VF1と、前記第1の分離ガス容器から前記第1の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第1の導入ガスの流量VR1との合計値であるガス流量和S1が一定の値になるように、前記第1の流量制御器が、前記第1の分離ガス容器から前記第1の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第1の導入ガスの流量VR1を制御し、前記希ガス使用設備から排出される前記排出ガス中の前記第2のガス成分の流量VF2と、前記第2の分離ガス容器から前記第2の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第2の導入ガスの流量VR2との合計値であるガス流量和S2が一定の値になるように、前記第2の流量制御器が、前記第2の分離ガス容器から前記第2の導入配管を介して前記原料ガスに導入される前記第2の導入ガスの流量VR2を制御するガス分離装置。 - 前記第1の導入配管内の前記第1のガス成分の濃度を測定する第1の濃度計が、前記第1の導入配管にさらに設けられ、前記第1の濃度計も前記演算装置と電気的に接続されている、請求項9または10に記載のガス分離装置。
- 前記第2の導入配管内の前記第2のガス成分の濃度を測定する第2の濃度計が、前記第2の導入配管にさらに設けられ、前記第2の濃度計も前記演算装置と電気的に接続されている、請求項9または10に記載のガス分離装置。
- 前記第1のガス成分が、クリプトンまたはキセノンである、請求項9または10に記載のガス分離装置。
- 前記第2のガス成分が、水素、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン及びアルゴンからなる群から選ばれる少なくとも1種類以上を含む、請求項9または10に記載のガス分離装置。
- 前記希ガス使用設備から排出される前記排出ガスが第3のガス成分をさらに含み、
前記第1の供給配管の、前記第1のガス成分の濃度を測定する濃度計の後段に、第3のガス成分を除去する第3ガス除去装置がさらに設けられ、
前記第1の導入配管及び前記第2の導入配管は、前記濃度計と、前記第3ガス除去装置との間の前記第1の供給配管に接続される、請求項11記載のガス分離装置。 - 前記第3のガス成分が、有機化合物である、請求項15記載のガス分離装置。
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