JP7321060B2 - ガス炊飯器 - Google Patents

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本発明はガス炊飯器に関する。
従来、特許文献1のガス炊飯器が知られている。このガス炊飯器は、下ケースと、ガスバーナと、炊飯釜と、上ケースと、外カバーとを備えている。下ケースは載置面上に載置される。ガスバーナは、下ケース内に設けられている。炊飯釜は、ガスバーナによって加熱される底壁と、底壁から立ち上がる周壁とを有している。上ケースは、筒状をなしており、下ケース上に載置されている。上ケースは、炊飯釜の周壁との間に環状をなす第1間隙を有して炊飯釜を覆っている。外カバーは、筒状をなしており、上ケースの外周側に仕切り板及び固定金具を介して固定されている。外カバーは、上ケースとの間に環状をなす第2間隙を有して上ケースを覆っている。
このガス炊飯器によって炊飯を行おうとする場合、炊飯釜内に米及び水が入れられ、ガスバーナに着火が行われる。これにより、炊飯釜の底壁はガスバーナの火炎によって加熱される。その際、ガスバーナの燃焼ガスは炊飯釜の周壁と上ケースとの間の第1間隙を介して上方に排出される。このため、上ケースが加熱され、外カバーは上ケースの輻射熱に晒される。ガス炊飯器の下方の空気は、上ケースと外カバーとの間の第2間隙を介して上方に排出され、外カバーが過剰に高温になることは防止される。
特開2012-161392号公報
しかし、上記従来のガス炊飯器では、炊飯中の上ケースの輻射熱により、載置面の温度上昇が懸念される。このため、厨房の環境改善が望まれる場合がある。また、載置面を構成する台や棚の材料や耐久性が懸念されたり、炊飯直後に載置面を触れ難く、清掃性に改善が求められる場合がある。
このため、下ケースに設けられる足部材を長くし、載置面から上ケースまでの距離を長くして上ケースの輻射熱によって載置面が加熱され難くなるようにすることも考えられるが、この場合には、ガス炊飯器の安定性や、大型化によって厨房の狭小感を生じる等の懸念がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、安定性や厨房の狭小感を生じることなく、載置面の温度上昇を抑制可能なガス炊飯器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明のガス炊飯器は、載置面上に載置される下ケースと、
前記下ケース内に設けられたガスバーナと、
前記ガスバーナによって加熱される底壁と、前記底壁から立ち上がる周壁とを有し、内部に米及び水が入れられる炊飯釜と、
筒状をなして前記下ケース上に設けられ、前記周壁との間に環状をなす第1間隙を有して前記炊飯釜を覆い、前記ガスバーナの燃焼ガスを前記第1間隙を介して上方に排出する上ケースと、
筒状をなして前記上ケースの外周側に固定され、前記上ケースとの間に環状をなす第2間隙を有して前記上ケースを覆い、下方の空気を前記第2間隙を介して上方に排出する外カバーとを備え、
前記第2間隙の前記載置面側には、気流を確保しつつ、前記上ケースの輻射熱を遮熱する遮熱体が設けられていることを特徴とする。
本発明のガス炊飯器では、第2間隙に設けられた遮熱体が第2間隙を下方から上方に流れる気流を確保しつつ、上ケースの輻射熱を遮熱する。このため、上ケースが載置面を加熱し難く、載置面の温度上昇を抑制することができる。また、下ケースに設けられる足部材を過剰に長くする必要がない。遮熱体は、上ケースの輻射熱を反射するものであってもよく、上ケースの輻射熱を断熱するものであってもよい。遮熱体は第2間隙の載置面側であれば、載置面の温度上昇を抑制することができるが、炊飯釜の底壁より下方に位置しておれば、載置面の温度上昇を確実に抑制することができる。
したがって、本発明のガス炊飯器は、安定性や厨房の狭小感を生じることなく、載置面の温度上昇を抑制可能である。
遮熱体は、上ケースに固定されて外カバーに向かって延びていてもよいが、外カバーに固定されて上ケースに向かって延びていることが好ましい。遮熱体が外カバーに固定されておれば、遮熱体は上ケースとは離間しており、遮熱体が上ケースから伝熱されて高温になることはない。このため、遮熱体が気流の温度を上げず、外カバーを常温に近づけることができる。
外カバーは下ケースの外周側まで延びていることも可能である。そして、遮熱体は、下ケースと外カバーとの間に位置していることも好ましい。この場合、下ケースと外カバーとの間に位置する遮熱体は、上ケースの輻射熱をより確実に遮熱し、載置面の温度上昇をより確実に抑制することができる。なお、下ケースと外カバーとの間に位置する遮熱体は、炊飯中であっても下ケースがさほどの高温にはならないことから、下ケースに固定されて外カバーに向かって延びてもよく、外カバーに固定されて下ケースに向かって延びてもよい。
遮熱体には、上ケース又は下ケースから放射方向に延びる複数のスリットが貫設されていることが好ましい。この場合、遮熱体に周方向に延びるスリットが貫設されているよりも、第2間隙の外周側に常温に近い気流を生じさせ易いため、外カバーの温度上昇を抑制し易い。
本発明のガス炊飯器は、安定性や厨房の狭小感を生じることなく、載置面の温度上昇を抑制可能である。このため、本発明のガス炊飯器を採用すれば、厨房の環境を改善できる。また、載置面を構成する台や棚の材料や耐久性の懸念を払拭したり、炊飯直後の清掃性を高めることが可能である。
図1は、実施例1のガス炊飯器を斜め上方から見た斜視図である。 図2は、実施例1のガス炊飯器を斜め下方から見た斜視図である。 図3は、実施例1のガス炊飯器の一部模式の断面図である。 図4は、実施例1のガス炊飯器に係り、1枚の遮熱片の斜視図である。 図5は、実施例1のガス炊飯器の要部拡大断面図である。 図6は、遮熱体による連通面積の割合(%)と載置面の温度と外カバーの温度との関係を示すグラフである。 図7は、実施例2のガス炊飯器の要部拡大断面図である。 図8は、実施例3のガス炊飯器の要部拡大断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1~3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
実施例1のガス炊飯器は業務用のものである。このガス炊飯器は、図1~3に示すように、下ケース1と、ガスバーナ3と、炊飯釜5と、上ケース7と、外カバー9とを備えている。
下ケース1は、琺瑯製であり、椀状をなしている。下ケース1の下面には、それぞれ下方に延びる4個の足部材11a~11dが設けられている。下ケース1は各足部材11a~11dによって載置面F上に載置される。
下ケース1内にはバーナ台13が固定され、バーナ台13上にガスバーナ3が設けられている。ガスバーナ3には、着火レバー15a等を有する着火装置15の他、図示しない制御装置及びガスホースが接続されている。下ケース1の底面中央には、バーナ台13内を経てガスバーナ3に空気を送るための空気取入口1aが形成されている。また、下ケース1上には、ガスバーナ3周りに汁受皿17が設けられている。
炊飯釜5はアルミ合金の鋳物製である。炊飯釜5は、ガスバーナ3によって加熱される底壁5aと、底壁5aから徐々に立ち上がる周壁5bとを有している。周壁5bは上ケース7の上端よりも上方に延びており、炊飯釜5は上ケース7に対して上方からガスバーナ3上に載置されるようになっている。周壁5bの上端には外側に向かってやや上り傾斜で延びる環状のつば部5cが形成されている。つば部5cの外周側にはほぼ垂直に延びる筒部5dが形成されている。つば部5cの内側が上方に開く開口5eとされている。
上ケース7は、琺瑯製であり、円筒状をなしている。上ケース7は、下ケース1上に載置されている。上ケース7の上部は炊飯釜5の筒部5dと略面一となりつつ、上ケース7の上端と筒部5dとの間には環状の排気口7aが形成されている。上ケース7は、炊飯釜5の周壁5bとの間に環状をなす第1間隙C1を有して炊飯釜5を覆っている。第1間隙C1は、ガスバーナ3と連通しているとともに、排気口7aと連通している。
炊飯釜5のつば部5c上には蓋部材23が載置されている。蓋部材23は、つまみ軸23aに挿通された上蓋23bと中蓋23cとを有している。つまみ軸23aには、上蓋23b上でつまみ23dが設けられているとともに、中蓋23cとの間にパッキン23eが設けられている。
外カバー9は、ステンレス製であり、円筒状をなしている。外カバー9は、上ケース7の外周側に円筒状の仕切り板19及び固定金具21を介して固定されている。外カバー9の上部には、2個の取っ手25a、25bが固定されている。
外カバー9は、上ケース7との間に環状をなす第2間隙C2を有して上ケース7を覆っている。外カバー9の上端は上ケース7の上端と略同じ水平位置にあり、外カバー9の下端は上ケース7の下端と略同じ水平位置にある。外カバー9の上端と上ケース7の上端との間には環状の排気口9aが形成されている。
外カバー9の下部には、図2に示すように、環状で水平方向に延びる板状の遮熱体27が固定されている。遮熱体27は、図4に示す3個の遮熱片29a~29cが組み合わされたものである。各遮熱片29a~29cは、ステンレス製のプレートを打ち抜き、かつプレス加工したそれぞれ同一形状のものであり、それぞれ鏡面光沢を有している。なお、各遮熱片29a~29cは必ずしも鏡面光沢を有さなくてもよい。
各遮熱片29a~29cは、中心角度θが120°の円弧状で水平に延びる本体31aと、本体31aの周方向の一端側で本体31aから周方向に延びる重ね代31bとを有している。本体31aの内周側には、本体31aから折り返された折り返し部31cが形成されている。また、本体31aの外周側には、本体31aから垂直に立ち上がるつば部31dが形成されているとともに、つば部31dよりも高さの高い固定代31e、31fがつば部31dと一体に形成されている。固定代31eは周方向の一端側に位置し、固定代31fは周方向の中央に位置している。
本体31aには、内周側から外周側に向かって放射方向に延びる複数のスリット31gが貫設されている。本体31aの他端側、重ね代31b、固定代31e及び固定代31fには、それぞれリベット穴31h~31kが貫設されている。遮熱片29aの本体31aの他端側と隣の遮熱片29bの重ね代31bとが重ねられ、遮熱片29bの本体31aの他端側と隣の遮熱片29cの重ね代31bとが重ねられ、遮熱片29bの本体31aの他端側と隣の遮熱片29aの重ね代31bとが重ねられ、各リベット穴31h、31iに図示しないリベットがそれぞれ挿通されて固定される。こうして、遮熱体27とされている。そして、外カバー9の載置面F側である下部の内周面に各遮熱片29a~29cの固定代31e、31fが当接され、外カバー9のリベット穴と固定代31e、31fのリベット穴31j、31kとにそれぞれリベット33が挿通されて固定される。こうして、遮熱体27が外カバー9に固定されている。遮熱体27は炊飯釜5の底壁5aより下方に位置している。
図5に示すように、遮熱体27における各遮熱片29a~29cの折り返し部31cと上ケース7との間には第3間隙C3が維持されている。第2間隙C2は各スリット31g及び第3間隙C3と連通している。このため、このガス炊飯器では、遮熱体27の位置における第2間隙C2の連通面積の割合が35%とされ、遮熱体27による第2間隙C2の閉塞面積の割合が65%とされている。また、第2間隙C2は排気口9aと連通している。
このガス炊飯器によって炊飯を行おうとする場合、炊飯釜5内に米及び水が入れられ、ガスバーナ3に着火が行われる。これにより、ガスバーナ3は、制御装置の制御の下、ガスホースから供給される燃料ガスを空気取入口1aから取り入れる空気によって燃焼させ、火炎を生じる。炊飯釜5の底壁5aがその火炎によって加熱される。その際、ガスバーナ3の燃焼ガスは炊飯釜5の周壁5bと上ケース7との間の第1間隙C1を介して排気口7aから上方に排出される。このため、上ケース7が加熱され、外カバー9は上ケース7の輻射熱に晒される。
この際、このガス炊飯器では、遮熱体27が閉塞面積の割合65%によって上ケース7の輻射熱を反射する。このため、上ケース7が載置面Fを加熱し難い。また、下ケース1に設けられる足部材11a~11dは従前と同じ長さであり、過剰に長くしてはいない。
また、遮熱体27は連通面積の割合35%を確保しているため、ガス炊飯器の下方の空気は、各スリット31g及び第3間隙C3から第2間隙C2内に取り入れられて第2間隙C2を下方から上方に流れ、排気口9aから上方に排出される。このため、外カバー9が過剰に高温になることは防止される。
特に、遮熱体27は、外カバー9に固定されて上ケース7に向かって延びている。このため、遮熱体27と上ケース7とは第3間隙C3によって離間しており、遮熱体27が上ケース7から伝熱されて高温になることはない。このため、遮熱体27が気流の温度を上げず、外カバー9を常温に近づけることができる。
また、遮熱体27には、上ケース7から放射方向に延びる複数のスリット31gが貫設されている。このため、各スリット31gの上ケース7側である内側の空気は上ケース7によって加熱されて上昇気流を生じ易い一方、各スリット31gの外カバー9側である外側の空気が内側の空気に引っ張られてやはり上昇気流を生じ易い。このため、第2間隙C2の外周側に常温に近い気流が生じ易いため、外カバー9の温度上昇を抑制し易い。
したがって、このガス炊飯器は、安定性や厨房の狭小感を生じることなく、載置面Fの温度上昇を抑制可能である。このため、このガス炊飯器を採用すれば、厨房の環境を改善できる。また、載置面Fを構成する台や棚の材料や耐久性の懸念を払拭したり、炊飯直後の清掃性を高めることが可能である。
また、このガス炊飯器は、同一形状の遮熱片29a~29cを組み合わせることによって遮熱体27を構成しているため、部品点数が少なく、製造コストの高騰化を抑制している。
遮熱体27による連通面積を種々変え、載置面Fの温度と外カバー9の温度とを測定した。この結果を図6に示す。図6に示されるように、連通面積の割合が25~45%であれば、載置面F及び外カバー9の温度上昇をともに抑制できることがわかる。
(実施例2)
実施例2のガス炊飯器は、図7に示すように、外カバー39が下ケース1の外周側まで延びている。そして、遮熱体27は、下ケース1と外カバー39との間に位置している。他の構成は実施例1と同様である。
このガス炊飯器では、遮熱体27が下ケース1と外カバー39との間に位置するため、上ケース7の輻射熱をより確実に反射し、載置面Fの温度上昇をより確実に抑制することができる。他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例3)
実施例3のガス炊飯器は、図8に示すように、遮熱体28が下ケース1に固定されて外カバー39に向かって延びている。遮熱体28は、実施例1、2の遮熱体27の内周側と外周側とを逆にしたものである。つまり、遮熱体28は、3枚の遮熱片29a~29cの内周側と外周側とをそれぞれ逆にした3枚の遮熱片30a~30cからなる。各遮熱片30a~30cは、遮熱片29a~29cの本体31aと同様の本体32aを有している。本体32aには、内周側から外周側に向かって放射方向に延びる複数のスリット32gが貫設されている。本体32aの外周側に折り返し部32cが形成され、本体32aの内周側につば部及び固定代32e、32fが形成されている。他の構成は実施例2と同様である。
このガス炊飯器では、炊飯中であっても下ケース1がさほどの高温にはならないことから、遮熱体28が下ケース1に固定されていても、実施例2と同様の作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施例1~3に即して説明したが、本発明は上記実施例1~3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
上記実施例1~3では、3個の遮熱片29a~29c、30a~30cを組み合わせることにより遮熱体27、28としたが、単一の板材によって遮熱体を構成してもよいし、2又は4以上の遮熱片で遮熱体を構成してもよい。また、遮熱体は板状でなくてもよく、ブロック状でもよい。さらに、遮熱体を多孔質体等の断熱材によって構成してもよい。また、遮熱体には、放射方向に延びる複数のスリットが貫設されていることが好ましいが、周方向に延びる複数のスリット、丸穴、角穴等であっても、貫設穴が形成されておればよい。
上記実施例1~3では、開口面積が一定のスリット31gによって第2間隙C2の連通面積の割合を確保したが、例えば、上下2枚の遮熱体を重ね、上の遮熱体を周方向に移動可能に構成すること等により、開口面積を変化させるように構成してもよい。この場合、季節によって開口面積を変化させ、気流の程度を調整することが可能となる。
本発明は業務用炊飯器に利用可能である。
F…載置面
1…下ケース
3…ガスバーナ
5a…底壁
5b…周壁
5…炊飯釜
C1…第1間隙
7…上ケース
C2…第2間隙
9…外カバー
27、28…遮熱体
31g、32g…スリット

Claims (4)

  1. 載置面上に載置される下ケースと、
    前記下ケース内に設けられたガスバーナと、
    前記ガスバーナによって加熱される底壁と、前記底壁から立ち上がる周壁とを有し、内部に米及び水が入れられる炊飯釜と、
    筒状をなして前記下ケース上に設けられ、前記周壁との間に環状をなす第1間隙を有して前記炊飯釜を覆い、前記ガスバーナの燃焼ガスを前記第1間隙を介して上方に排出する上ケースと、
    筒状をなして前記上ケースの外周側に固定され、前記上ケースとの間に環状をなす第2間隙を有して前記上ケースを覆い、下方の空気を前記第2間隙を介して上方に排出する外カバーとを備え、
    前記第2間隙の前記載置面側には、気流を確保しつつ、前記上ケースの輻射熱を遮熱する遮熱体が設けられていることを特徴とするガス炊飯器。
  2. 前記遮熱体は、前記外カバーに固定されて前記上ケースに向かって延びている請求項1記載のガス炊飯器。
  3. 前記外カバーは前記下ケースの外周側まで延び、
    前記遮熱体は、前記下ケースと前記外カバーとの間に位置している請求項1又は2記載のガス炊飯器。
  4. 前記遮熱体には、前記上ケース又は前記下ケースから放射方向に延びる複数のスリットが貫設されている請求項1乃至3のいずれか1項記載のガス炊飯器。
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