JP7367935B2 - 義歯床用硬化性組成物調製用キット - Google Patents
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Description
前記義歯床用硬化性組成物は、(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕、吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)、非多孔質有機架橋ポリマー粒子(b2)及び非架橋ポリマー粒子(b3)よりなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる有機充填材〔B〕、及び重合開始剤〔C〕を含んでなり、
前記第一組成物及び前記第二組成物は、何れも(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕、及び有機充填材〔B〕を含み、第一組成物に含まれる〔A〕及び〔B〕並びに第二組成物に含まれる〔A〕及び〔B〕を、夫々〔A1〕及び〔B1〕並びに〔A2〕及び〔B2〕としたときに、〔A1〕と〔A2〕とは互いに異なっていてもよく、〔B1〕と〔B2〕とは互いに異なっていてもよく、
前記〔B1〕は、前記〔A1〕を吸収し得る吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b11)を含み、
前記重合開始剤〔C〕は、
(1)単一成分で構成され、当該単一成分は、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合されてなるか、又は
(2)複数の成分で構成され、当該複数の構成成分の各々は、前記第一組成物中及び前記第二組成物中で重合活性を示さないようにして、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合されてなる
ことを特徴とする義歯床用硬化性組成物調製用キットである。
本発明の義歯床用硬化性組成物調製用キットは、第一組成物及び第二組成物との組み合わせからなり、これら組成物を混合することにより義歯床用硬化性組成物を調製するためのキットであって、
前記義歯床用硬化性組成物は、(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕(以下、適宜「〔A〕成分」ともいう。)、吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)(以下、適宜「(b1)成分」ともいう。)、非多孔質有機架橋ポリマー粒子(b2)(以下、適宜「(b2)成分」ともいう。)及び非架橋ポリマー粒子(b3)(以下、適宜「(b3)成分」ともいう。)よりなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる有機充填材〔B〕(以下、適宜「〔B〕成分」ともいう。)、及び重合開始剤〔C〕(以下、適宜「〔C〕成分」ともいう。)を含んでなり、
前記第一組成物及び前記第二組成物は、何れも(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕、及び有機充填材〔B〕を含み、第一組成物に含まれる〔A〕及び〔B〕並びに第二組成物に含まれる〔A〕及び〔B〕を、夫々〔A1〕及び〔B1〕並びに〔A2〕及び〔B2〕としたときに、〔A1〕と〔A2〕とは互いに異なっていてもよく、〔B1〕と〔B2〕とは互いに異なっていてもよく、
前記〔B1〕は、前記〔A1〕に対する吸収性を有する、吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)を含み、
前記重合開始剤〔C〕は、
(1)単一成分で構成され、当該単一成分は、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合されてなるか、又は
(2)複数の成分で構成され、当該複数の構成成分の各々は、前記第一組成物中及び前記第二組成物中で重合活性を示さないようにして、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合されてなる
ことを特徴とする。
(メタ)アクリル系重合性モノマーとしては、歯科用に一般的に使用される(メタ)アクリル系重合性モノマーが特に制限されず使用できる。具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2-メタクリロキシエチルプルピオネート、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート、2-(パーフルオロブチル)エチル(メタ)アクリレート、2-(パーフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレート、1H,1H,3H-ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート等の単官能性(メタ)アクリル系重合性モノマー、1,6-ビス(メタクリルエチルオキシカルボニルアミノ)トリメチルヘキサン、2,2-ビス(メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、およびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレート等の二官能性(メタ)アクリル系重合性モノマー、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールメタントリ(メタ)アクリレート等の三官能性(メタ)アクリル系重合性モノマー等が挙げられる。
有機充填材は、吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)、非多孔質有機架橋ポリマー粒子(b2)及び非架橋ポリマー粒子(b3)よりなる群より少なくとも1種選ばれる。なお、これら(b1)、(b2)、及び(b3)について、第一の組成物に含まれるものを夫々(b11)、(b21)、及び(b31)と表記し、第二の組成物に含まれるものを夫々(b12)、(b22)、及び(b32)と表記することもある。
RAb(g/g)=MA(g)/MB(g)
により、吸収量RAbが決定される。
本発明で使用される重合開始剤〔C〕としては、(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕を重合、硬化させることができるものであれば何ら制限なく使用可能であり、公知の重合開始剤が使用可能である。例えば、歯科分野で用いられるラジカル重合開始剤としては、化学重合開始剤(常温レドックス開始剤)、光重合開始剤、熱重合開始剤等があり、これらは、それぞれ単独で使用しても良いし併用しても良い。ただし、当該重合開始剤〔C〕は、(1)単一成分で構成され、当該単一成分は、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合されるか、又は(2)複数の成分で構成され、当該複数の構成成分の各々は、前記第一組成物中及び前記第二組成物中で重合活性を示さないようにして、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合される必要がある。
光重合開始剤としては、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール等のベンジルケタール類、ベンゾフェノン、アントラキノン、チオキサントン等のジアリールケトン類、ジアセチル、ベンジル、カンファーキノン、9,10-フェナントラキノン等のα-ジケトン類、ビス-(2,6-ジクロロベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス-(2,6-ジクロロベンゾイル)-2,5-ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス-(2,6-ジクロロベンゾイル)-4-プロピルフェニルホスフィンオキサイド、ビス-(2,6-ジクロロベンゾイル)-1-ナフチルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)―フェニルホスフィンオキサイドなどのビスアシルホスフィンオキサイド類等を挙げることができる。これらは、それぞれ単独で使用することもできるし、異なる種類のものを混合して用いることもできる。
本発明の義歯床用硬化性組成物調製用キットを構成する前記第一組成物及び/又は前記第二組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、チタン酸カリウム、水酸化アルミニウム、硅石粉末、ガラス粉末、珪藻土、シリカ、珪酸カルシウム、タルク、アルミナ、マイカ、石英ガラスなどの無機フィラー、無機粒子に重合性モノマーを予め添加し、ペースト状にした後、重合させ、粉砕して得られる粒状の有機無機複合フィラー、ブチルヒドロキシトルエン、メトキシハイドロキノン等の重合禁止剤、4-メトキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-(2-ベンゾトリアゾール)-p-クレゾール等の紫外線吸収剤、α-メチルスチレンダイマー等の重合調整剤、色素、顔料、香料等を添加することができる。
本発明の義歯床用硬化性組成物調製用キットにおける各ペースト(第一組成物及び第二組成物)の製造方法は、特に限定されず、各成分を所定量、量り取りそれらを適宜混合すればよい。非架橋ポリマー粒子(b3)を含む場合には、保存安定性の観点より、(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕に予め膨潤・溶解させておくことが好ましい。
本発明の義歯床用硬化性組成物調製用キットを義歯床用レジン、硬質裏装材、補修用レジンとして使用する場合、公知の方法で使用することができる。例えば、新たに義歯を作製する場合、患者の口腔内の印象を採得して石こう模型を作製し、その石こう模型上で本発明の第一組成物及び第二組成物を混合した義歯床用硬化性組成物を用いて義歯床部を形成し、咬合器にセットして人工歯の配列を行った後、光重合触媒又は熱重合触媒を用いた場合は光照射や加熱により重合硬化させ、形態修正・研磨を行い、義歯が作製される。
前記本発明の義歯床用硬化性組成物調製用キットの調製目的物である義歯床用硬化性組成物が、義歯床用硬質裏装材用の硬化性組成物又は義歯床補修用レジン用の硬化性組成物である場合には、通常、義歯床に接着剤を塗布した上で、本実施形態に係る第一組成物及び第二組成物を混合したペースト(義歯床用硬化性組成物)を盛り付け、光重合触媒又は熱重合触媒を用いた場合は照射や加熱により重合硬化させる。したがって、このような用途に用いる場合には、前記本発明の義歯床用硬化性組成物調製用キットと義歯床用接着剤と組み合わせたキットとすることが好ましい。
義歯床用接着剤としては、歯科分野で義歯床を接着対象物とする接着剤として一般に使用さている、(メタ)アクリル系非架橋ポリマー(PA)(以下、適宜「(PA)成分」ともいう。)、(メタ)アクリル系重合性モノマー(PB)(以下、適宜「(PB)成分」ともいう。)、及び有機溶媒(PC)(以下、適宜「(PC)成分」ともいう。)を含有し、更に必要に応じて重合開始剤(PD)(以下、適宜「(PD)成分」ともいう。)を含む接着剤が特に制限なく使用できる。このような義歯床用接着剤は、通常液状であり、接着対象物である義歯床に塗布した後に前記本発明の義歯床用硬化性組成物調製用キットを用いて調整された義歯床用硬質裏装材用の硬化性組成物又は義歯床補修用レジン用の硬化性組成物を盛り付け、硬化させることにより、その硬化体を義歯床と強固に接着させることができる。
まず、各実施例および比較例で使用した各種化合物の名称、特性、略号(略号を用いた場合)等を示す。
(単官能重合性モノマー)
・HPr:2-メタクリロイルオキシエチルプルピオネート
・FMA1:1H,1H,3H-ヘキサフルオロブチルメタクリレート
・FMA2:パーフルオロオクチルエチルメタクリレート
(二官能重合性モノマー)
・ND:ノナメチレンジオールジメタクリレート
・UDMA:1,6-ビス(メタクリルエチルオキシカルボニルアミノ)トリメチルヘキサン
(三官能重合性モノマー)
・TT:トリメチロールプロパントリメタクリレート。
<吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)>
使用したポリマーの略称、成分、平均粒子径及び平均細孔径を表1に示す。
・PMMA-X:ポリメチルメタクリレート(平均粒子径8μm、積水化成品工業製) ・AC-X:ポリアクリル酸エステル(平均粒子径8μm、積水化成品工業製)。
・PEMA:ポリエチルメタクリレート(平均粒径35μm、重量平均分子量50万) ・P(EMA-MMA):ポリエチルメタクリレート‐メチルメタクリレート共重合体(エチルメタクリレート/メチルメタクリレート=50/50、平均粒子径40μm、重量平均分子量100万)。
・BPO:過酸化ベンゾイル
・DEPT:N,N-ジエチル-p-トルイジン
・CQ:カンファーキノン
・DMBE:4-(N,N-ジメチルアミノ)安息香酸エチル。
・アセトン
・酢酸エチル。
・シリカ:球状シリカ(3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン処理、平均粒子径1μm)。
(1)モノマー吸収量
モノマー吸収量RAbは、JIS K5101-13-1:2004に記載の精製あまに油法において、精製あまに油を用いる代わりに、各実施例又は比較例で使用する(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕(複数混合して使用した場合には同一組成のモノマー混合物)を用いて測定した。具体的には、所定量〔Mb(g)〕の吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)をガラス板の上に置き、〔A〕成分のモノマーをビュレットから一回に4、5滴ずつ徐々に加え、その都度、パレットナイフでモノマーをポリマーに練り込んだ。これらを繰り返し、モノマー及びポリマーの塊ができるまで滴下を続け、以後、1滴ずつ滴下し、完全に混練するようにして繰り返し、ペーストが滑らかな硬さになったところを終点とし、終点までに使用した〔A〕成分のモノマーの量〔MA(g)〕を測定した。なお、終点までの操作に要する時間は25分間以内となるようにした。そして、次式:
RAb(g/g)=MA(g)/Mb(g)
に従い、モノマー吸吸量RAbを算出した。
所定の量の第一組成物と第二組成物とを均一になるまで混和して得られたペーストを、30×30×2mmのポリテトラフルオロエチレン製モールドへ充填し、化学重合触媒を用いた場合は、両面をポリエチレンフィルムで圧接した状態で硬化させ、光重合触媒を用いた場合は、両面をポリエチレンフィルムで圧接した状態で歯科技工用光重合装置αライトV(MORITA社製)を用いて5分間光照射して硬化させ、熱重合触媒を用いた場合は、両面をポリエチレンフィルムで圧接した状態で、水中に浸漬し沸騰してから1時間加熱して硬化させ、硬化体を作製した。次いで、#800および#1500の耐水研磨紙にて硬化体を研磨後、4×30×2mmの角柱状に切断した。得られた硬化体を水中浸漬し、37℃にて24時間放置した。この試験片を試験機(島津製作所製、オートグラフAG-1)に装着し、支点間距離20mm、クロスヘッドスピード1mm/分で3点曲げ試験を行い、曲げ強さ、弾性率、破断エネルギーを測定した。
グローブを装着し、ペーストを以下の判定基準に従って評価した。
A:グローブには付着しないが、義歯及び石膏には粘着する。
B:グローブに付着するが、義歯及び石膏に粘着させるとグローブから剥離できる。
C:グローブに付着し、義歯及び石膏に粘着しない。
ペーストを45℃で1ヶ月間保管し、以下の判定基準に従って評価した。
A:ペースト調製直後と変化なし
B:ペースト調製直後から、軽微な粘度変化がある
C:ペースト調製直後から、顕著な粘度変化がある。
重合性モノマーに対して、5質量%、20質量%、50質量%となるように非架橋ポリマー粒子(b3)を添加し、23℃において溶解するかを目視で評価し、下記基準で判断した。
5質量%未満:ポリマー5質量%が溶解しない
5質量%以上、20質量%未満:ポリマー5質量%は全て溶解するが、ポリマー20質量%は溶解しない
20質量%以上、50質量%未満:ポリマー20質量%は全て溶解するが、ポリマー50質量%は溶解しない
50質量%以上:ポリマー50質量%全てが溶解する。
動的粘弾性測定装置CSレオメーター「CVO120HR」(ボーリン社製)を用いて複素弾性率の経時変化を測定した。直径20mmのパラレルプレートを使用し、周波数1Hz、測定温度37℃で、オシレーションモードで測定した。所定の量の第一組成物と第二組成物とを均一になるまで混和し、混和開始から1分後に測定を開始した。複素弾性率が103Paから104Paまで変化するのに要する時間、及び、104Paから106Paまで変化するのに要する時間を求め、複素弾性率維持時間とした。
義歯床用レジン(アクロン、ジーシー社製)を用いて15mm×15mm×2mmの正方形板状の硬化体を作製し、該板状の硬化体を耐水研磨紙#800で研磨したものを被着体とした。被着体へ筆を用いて接着剤を塗布し、接着剤中の溶媒成分が揮発するまで放置して乾燥させた後、直径3mmの孔を有する両面テープを貼り付け、次いで直径8mmの孔を有するパラフィンワックスを上記孔上に同一中心となるように貼り付けた。所定の量の第一組成物と第二組成物とを均一になるまで混和して得られたペーストを孔に充填し、化学重合触媒を用いた場合は、ポリエチレンフィルムで圧接した状態で硬化し、光重合触媒を用いた場合は、ポリエチレンフィルムで圧接した状態で歯科技工用光重合装置αライトV(MORITA社製)を用いて5分間光照射して硬化し、熱重合触媒を用いた場合は、ポリエチレンフィルムで圧接した状態で、水中に浸漬し沸騰してから1時間加熱して硬化し、接着試験片を作製した。
上記接着試験片を37℃の水中に24時間浸漬した後、金属アタッチメントを(前記混和されたペーストの)硬化体上に取り付け引張り試験機(オートグラフ、島津製作所製)を用いて、クロスヘッドスピード2mm/minにて引張り、接着強さを測定した。5個の試験片の平均値を接着強さ(初期)とした。
上記と同様にして作製した試験片を、熱衝撃試験機(東京技研社製)を用いて、5℃の水中に30秒間浸漬、55℃の温水中に30秒間浸漬を1サイクルとし、10,000回のサイクルを繰り返す熱衝撃試験を行った。熱衝撃試験後の試験片を上記と同様にして接着強さを測定し、5個の試験片の平均値を接着強さ(耐久試験後)とした。
表2及び表3に示した組成でペーストを調製すると共に、表4に示す組成で接着剤を調製し、上記各物性の評価を行った。その結果を表5に示した。
ペーストの組成を表2及び3に示すように変更し、接着剤の組成を表4に示すように変更した他は、実施例1と同様に評価を行った。その結果を表5に示した。
実施例2~24はいずれも、各成分が本発明で示される構成を満足するように配合されたものであり、いずれの場合においても、硬化させた硬化体は高い強度及び靱性を有し、ペーストの操作性及び保存安定性も優れていた。さらに、実施例2~24のペーストは、接着剤を用いて被着体に強固に接着させることができ、接着耐久性にも優れていた。
ペーストの組成を表2及び3に示すように変更し、接着剤の組成を表4に示すように変更した他は、実施例1と同様に評価を行った。その結果を表6に示した。
有機充填材〔B〕として吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)を使用せず、充填材として表7及び表8に示すものに変更し、接着剤の組成を表9に示すように変更した他は、実施例1と同様に評価を行った。その結果を表10に示した。
Claims (7)
- 第一組成物及び第二組成物との組み合わせからなり、これら組成物を混合することにより義歯床用硬化性組成物を調製するためのキットであって、
前記義歯床用硬化性組成物は、(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕、吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)、非多孔質有機架橋ポリマー粒子(b2)及び非架橋ポリマー粒子(b3)よりなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる有機充填材〔B〕、及び重合開始剤〔C〕を含んでなり、
前記第一組成物及び前記第二組成物は、何れも(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕、及び有機充填材〔B〕を含み、第一組成物に含まれる〔A〕及び〔B〕並びに第二組成物に含まれる〔A〕及び〔B〕を、夫々〔A1〕及び〔B1〕並びに〔A2〕及び〔B2〕としたときに、〔A1〕と〔A2〕とは互いに異なっていてもよく、〔B1〕と〔B2〕とは互いに異なっていてもよく、
前記〔B1〕は、前記〔A1〕を吸収し得る吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)を含み、
前記重合開始剤〔C〕は、
(1)単一成分で構成され、当該単一成分は、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合されてなるか、又は
(2)複数の成分で構成され、当該複数の構成成分の各々は、前記第一組成物中及び前記第二組成物中で重合活性を示さないようにして、前記第一組成物又は前記第二組成物の何れか一方に配合されてなる
ことを特徴とする義歯床用硬化性組成物調製用キット。 - JIS K5101-13-1:2004に準じて測定される、前記第一組成物に含まれる前記吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)の単位量:g-B(単位:g)当たりに吸収される前記第一組成物に含まれる(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A1〕の量:g-A(単位:g)で定義される吸収量:RAb={(g-A)/(g-B)}が1.5以上である、請求項1に記載の義歯床用硬化性組成物調製用キット。
- 前記義歯床用硬化性組成物は、前記(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A〕100質量部に対して吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)を20~80質量部含み、
前記第一組成物が前記〔A1〕100質量部に対して前記〔B1〕を20~200質量部含み、
前記第二組成物が前記〔A2〕100質量部に対して前記〔B2〕を20~200質量部含む、請求項1又は2に記載の義歯床用硬化性組成物調製用キット。 - 前記第一組成物において、前記(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A1〕の単位量(単位:g)当たりの前記吸モノマー性多孔質有機架橋ポリマー粒子(b1)の含有量(単位:g)と、前記吸収量RAbとの積が0.65~1.65である請求項1乃至3の何れかに記載の義歯床用硬化性組成物調製用キット。
- 前記第一組成物において、前記〔A1〕100質量部に対する前記非多孔質有機架橋ポリマー粒子(b2)の配合量が10質量部以下であり、
前記第二組成物において、前記〔A2〕100質量部に対する前記非多孔質有機架橋ポリマー粒子(b2)の配合量が10質量部以下である、請求項1乃至4の何れかに記載の義歯床用硬化性組成物調製用キット。 - 前記第二組成物において、前記有機充填材〔B2〕が、前記非架橋ポリマー粒子(b3)を含むと共に、前記(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A2〕に対する前記非架橋ポリマー粒子(b3)の溶解度は20質量%未満であり、
前記第一組成物において、前記(メタ)アクリル系重合性モノマー〔A1〕は、前記第二組成物に含まれる前記非架橋ポリマー粒子(b3)の溶解度が20質量%以上である(メタ)アクリル系重合性モノマーを含んでなる、請求項1乃至5の何れかに記載の義歯床用硬化性組成物調製用キット。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の、義歯床用硬化性組成物調製用キットと、義歯床用接着剤と、を備える義歯床裏装用又は義歯床補修用のキットであって、
前記義歯床用接着剤が、(メタ)アクリル系非架橋ポリマー(PA)、(メタ)アクリル系重合性モノマー(PB)、及び有機溶媒(PC)を含有する液状接着剤である、義歯床裏装用又は義歯床補修用キット。
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