JP7410193B2 - 回転主軸及び回転機械 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載の磁気軸受装置に備えられるスラスト円板は、磁性体材料から形成されており、主軸部材(回転スピンドル軸)とは別部材として加工された後、主軸部材の外面に嵌合固定されている。
(1)主軸部材とスラスト円板とを一体形成した場合に比べて製造コストを低減できる。
(2)主軸部材とスラスト円板とを別部材とすることで、スラスト円板に高強度材料を使用できる。
(3)主軸部材とスラスト円板とを別部材とすることで、スラスト円板に軽量材料を使用できる。
(4)主軸部材とスラスト円板とを別部材とすることで、スラスト円板に磁性体材料を使用できる。
図1は、本発明に係る回転主軸(後述する第2の実施形態の回転主軸20を参照)の一例を示す全体側面図である。
本実施形態の回転主軸は、図1に示す例のように、長尺の棒状部材であり、長軸方向(軸方向)における何れかの位置にスラスト円板が設けられる。図1に示す例(後述の回転主軸20)においては、長軸方向における中央よりも一端側に若干寄った位置で、スラスト円板(後述のスラスト円板3A)が設けられている。
以下に、第1の実施形態の回転主軸について、主に図2を適宜参照しながら説明する(図1も適宜参照)。
図2は、第1の実施形態の回転主軸10における、第1の主軸部材1とスラスト円板3とが内嵌め構造で固定された要部を示す断面図である。
図2に示すように、第1の主軸部材1は、一端1a側の端面11に第1の凹部(凹部)12が設けられている。また、スラスト円板3は、一面3a側における中心軸J側に配置され、一面3aから突出するように設けられる第1の凸部31を有している。
そして、本実施形態の回転主軸10は、第1の主軸部材1とスラスト円板3とが、第1の主軸部材1に設けられた第1の凹部12に、スラスト円板3に設けられた第1の凸部31が内嵌め嵌合されることで固定されている。即ち、本実施形態の回転主軸10は、第1の主軸部材1とスラスト円板3との固定構造が、内側嵌合構造とされている。
また、図2に示す例では、回転主軸10における一方の端部にスラスト円板3が設けられている。
また、図示を省略するが、第1の主軸部材1の一端2bの近傍には、例えば、回転機械を構成するタービンインペラ等が配置され、一端2bと反対側の他端1bの近傍には、例えば、コンプレッサインペラ等が配置される。また、これらのタービンインペラやコンプレッサインペラは、第1の主軸部材1に対して一体に取り付けられる。
スラスト円板3は、本実施形態の回転主軸10が適用される回転機械等において、例えば、流体の圧力差等によって回転主軸10に作用する軸方向(スラスト方向)の荷重に対し、このスラスト円板3を挟み込むように配置される図示略のスラスト軸受により、回転主軸10の軸方向の位置を保持する機能を有する。
具体的には、図2中に示したような、スラスト円板3に備えられる第1の凸部31の外径d、及び、一面3a側からの高さhは、上述した材料の他、使用時の回転数や使用温度環境等の条件を加味し、適宜、決定する必要がある。
以下に、本発明の第2の実施形態の回転主軸について、図3を適宜参照しながら説明する(図1も適宜参照)。
図3は、本実施形態の回転主軸20の要部について説明する図であり、第1の主軸部材1及び第2の主軸部材2とスラスト円板3Aとが、内嵌め構造で固定された状態を示す断面図である。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態に係る回転主軸10と共通あるいは類似する構成については、同じ符号を付与するとともに、その詳細な説明を省略する場合がある。
また、スラスト円板3Aは、凸部として、一面3a側に設けられる第1の凸部31に加え、さらに、他面3b側における中心軸J側に配置され、他面3bから突出するように設けられる第2の凸部(凸部)32を有している。
そして、回転主軸20は、第1の主軸部材1における第1の凹部12に、スラスト円板3Aの第1の凸部31が内嵌め嵌合されるとともに、第2の主軸部材2における第2の凹部22に、スラスト円板3Aの第2の凸部32が内嵌め嵌合されている。これにより、回転主軸20は、図示例のように、第1の主軸部材1、スラスト円板3、及び第2の主軸部材2が、この順で固定されている。
本実施形態の回転主軸20は、図1における全体の側面図に示したように、長軸方向における中央よりも一方の端部(第2の主軸部材2における他端2b)側に若干寄った位置で、スラスト円板3Aが配置されている。なお、スラスト円板3Aの位置は、図1に例示する位置には限定されず、例えば、回転主軸20の長さ方向における中央寄りの位置であっても構わない。
また、図1では図示を省略しているが、第2の主軸部材2の一端2aとは反対側となる他端2bの近傍には、上述したような、回転機械を構成するインペラが、第2の主軸部材2に対して一体に取り付けられている。
具体的には、スラスト円板3Aは、第1の実施形態におけるスラスト円板3と同様、一面3a側に第1の凸部31が設けられており、図3に示す例では、さらに、これと表裏対称配置となるように、他面3b側に第2の凸部32が設けられている。第2の凸部32は、第1の凸部31と同様、他面3bから突出するように、中心軸Jを中心とした概略円柱状に形成されている。
このような内側嵌合構造を採用することで、本実施形態の回転主軸20においても、第1の実施形態の場合と同様、従来のような、焼嵌めによる外側嵌合構造に起因した、スラスト円板が変形して主軸部材に対する緩みが生じるのを防止することが可能となる。
以下に、本発明の第3の実施形態の回転主軸について、主に図4を適宜参照しながら説明する。
図4は、本実施形態の回転主軸30の要部について説明する図であり、第1の主軸部材1A及び第2の主軸部材2Aとスラスト円板3Bとがねじ留め固定された状態を示す断面図である。
具体的には、本実施形態の回転主軸30は、第1の主軸部材1A及び第2の主軸部材2Aとスラスト円板3Bとが、第1の凹部12A及び第2の凹部22Aにおける内側面12b,22bにそれぞれ設けられた雌ねじ12c,22cと、第1の凸部31B及び第2の凸部32Bにおける外側面31b,32bに設けられた雄ねじ31a,32aとによってねじ留め固定されることで、軸方向で拘束されている。
以下に、本発明の第4の実施形態の回転主軸について、主に図5~図7を適宜参照しながら説明する。
図5は、本実施形態の回転主軸40の要部について説明する図であり、第1の主軸部材1B及び第2の主軸部材2Bとスラスト円板3Cとが、軸方向で挿通される固定ボルト4によってボルト留め固定された状態の一例を示す断面図である。
また、図6は、本実施形態の回転主軸40Aの要部について説明する図であり、第1の主軸部材1B及び第2の主軸部材2Cとスラスト円板3Cとが、軸方向で挿通される固定ボルト4Aによってボルト留め固定された状態の一例を示す断面図である。
また、図7は、本実施形態の回転主軸40Bの要部について説明する図であり、第1の主軸部材1B及び第2の主軸部材2Dとスラスト円板3Cとが、軸方向で挿通される固定ボルト4Bによってボルト留め固定された状態の一例を示す断面図である。
また、スラスト円板3Cには、中心軸Jと同軸で形成され、固定ボルト4を軸方向で貫通させることが可能な貫通孔33が設けられている。
また、第2の主軸部材2Bにも、中心軸Jと同軸で形成され、固定ボルト4を軸方向で貫通させることが可能な貫通孔23が設けられている。
回転主軸40Aは、上記構成により、第1の主軸部材1Bと、スラスト円板3Cと、第2の主軸部材2Cと、インペラ5とを、固定ボルト4Aで共締めしたボルト留め構造を採用することで、インペラ5を含めて強固に一体化することが可能となる。これにより、第1の主軸部材1B及び第2の主軸部材2Cとスラスト円板3Cとの間、さらには、第2の主軸部材2Cとインペラ5との間の固定構造が緩むのを確実に防止できる。また、回転主軸40Aの組立性も良好となるので、回転主軸40A、及び、回転主軸40Aが適用される回転機械等の生産性を高めることも可能となる。
また、固定ボルト4Bが、長軸方向の両端にねじ部4a,4bを備えている点でも、図5に示す回転主軸40とは異なる。
なお、本実施形態の回転主軸40Bにおいては、ナット24に代えて、図示略の割ピン等による緩み防止機構を構成することも可能である。
以下に、本発明の第5の実施形態の回転主軸について、主に図8を適宜参照しながら説明する。
図8は、本実施形態の回転主軸50の要部について説明する図であり、第1の主軸部材1Cに設けられる第1の凹部12B、及び、第2の主軸部材2Eに設けられる第2の凹部22Bと、スラスト円板3Dに設けられる第1の凸部31C及び第2の凸部32Cとの間が、互いに係止する逆テーパ構造で内嵌めされた状態を示す断面図である。なお、図8においては、説明の都合上、逆テーパ構造による嵌合代を、実際のテーパ角度よりも大きな角度で示している。
以下に、第6の実施形態の回転主軸について、主として図9を適宜参照しながら説明する。
図9は、本実施形態の回転主軸60の要部について説明する図であり、第1の主軸部材1Dにおける第1の凹部12C及び第2の主軸部材2Fにおける第2の凹部22Cと、スラスト円板3Eにおける第1の凸部31D及び第2の凸部32Dとが、凹凸面同士が互いに嵌め込まれて係止する凹凸構造で内嵌め嵌合された状態を示す断面図である。
以下に、第7の実施形態の回転主軸について、第1~第6の実施形態で参照した図面と同じ図面を適宜参照しながら説明する。
本実施形態の回転主軸は、全体的且つ詳細な図示は省略するが、第1の主軸部材及び第2の主軸部材とスラスト円板とが、上述した第3~第6実施形態の回転主軸30,40,40A,40B,50,60が有する軸方向の拘束構造を組み合わせて備えたものである。
以下に、第8の実施形態の回転主軸について、主として図10を適宜参照しながら説明する。
図10は、本実施形態の回転主軸70の要部について説明する図であり、第2の主軸部材2とスラスト円板3Aとが、ノックピン構造による拘束で回転止めされている状態を示す断面図である。
以下に、第9の実施形態の回転主軸について、主として図11を適宜参照しながら説明する。
図11は、本実施形態の回転主軸80の要部について説明する図であり、第2の主軸部材2とスラスト円板3Aとが、キー溝構造による拘束で回転止めされた状態を示す断面図である。
以下に、第10の実施形態の回転主軸について、主として図12~図14を適宜参照しながら説明する。
図12は、本実施形態の回転主軸90の要部について説明する図であり、第1の主軸部材1及び第2の主軸部材2とスラスト円板3Aとが、溶接構造による拘束で回転止めされている状態の一例を示す断面図である。
また、図13は、本実施形態の回転主軸90Aの要部について説明する図であり、第1の主軸部材1とスラスト円板3とが、溶接構造による拘束で回転止めされている状態の他の例を示す断面図である。
また、図14は、本実施形態の回転主軸90Bの要部について説明する図であり、第1の主軸部材1及び第2の主軸部材2とスラスト円板3Aとが、溶接構造による拘束で回転止めされている状態の他の例を示す断面図である。
また、図14に示した回転主軸90Bに備えられる溶接部82を形成させる場合には、例えば、銀ろう付け等の方法で、第1の主軸部材1及び第2の主軸部材2とスラスト円板3Aとを溶接してもよい。
以下に、第11の実施形態の回転主軸について、第1~第10の実施形態で参照した図面と同じ図面を適宜参照しながら説明する。
本実施形態の回転主軸は、全体的且つ詳細な図示は省略するが、軸方向の拘束構造を有する第3~第7施形態の回転主軸30,40,40A,40B,50,60において、第1の主軸部材及び第2の主軸部材のうちの一方あるいは両方と、スラスト円板とが、上述した第8~第10の実施形態における回転方向の拘束構造を組み合わせて備えた構成を採用する。本実施形態の回転主軸は、上記構成により、第1の主軸部材、及び/又は、第2の主軸部材と、スラスト円板との間が、軸方向及び回転方向の両方で強固に拘束される。
本発明に係る回転主軸は、上記の第1~第11の実施形態に係る構成のものには限定されず、特許請求の範囲内に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・置換・変更が可能なものである。
本実施形態の回転機械は、その全体の図示は省略するが、上述した第1~第11の実施形態で説明した回転主軸10,20,30,40,40A,40B,50,60,70,80,90の何れかを備えて構成される。
本実施形態の回転機械としては、例えば、ターボ圧縮機や遠心式ポンプ等の各種の回転機械が挙げられる。このような回転機械の具体例としては、例えば、特開2019-173615号公報に開示した回転機械等を例示でき、このような回転機械に、上記の各実施形態の何れかの回転主軸を適用したもの等が挙げられる。
1,1A,1B,1C,1D…第1の主軸部材
1a…一端
11…端面
12,12A,12B,12C…第1の凹部(凹部)
12a…底面
12b…内側面
12c…雌ねじ
12d…ねじ穴
1b…他端
2,2A,2B,2C,2D,2E,2F…第2の主軸部材
2a…一端
21…端面
22,22A,22B,22C…第2の凹部(凹部)
22a…底面
22b…内側面
22c…雌ねじ
2b…他端
23…貫通孔
24…ナット
25…溝部
3,3A,3B,3C,3D,3E…スラスト円板
3a…一面
3b…他面
31,31B,31C,31D…第1の凸部(凸部)
31a…雄ねじ
31b…外側面
32,32B,32C,32D…第2の凸部(凸部)
32a…雄ねじ
32b…外側面
32c…凹凸面
33…貫通孔
36…貫通部
4,4A,4B…固定ボルト
4a,4b…ねじ部
5…インペラ
6…ノックピン
7…キー
8,81,82溶接部
J…中心軸
Claims (12)
- 少なくとも、主軸部材と、前記主軸部材の一端側に設けられ、前記主軸部材の軸方向における移動を規制するためのスラスト円板と、を有する回転主軸であって、
前記主軸部材及び前記スラスト円板が互いに別部材からなる分割構造とされており、
前記主軸部材は、前記一端側の端面に凹部が設けられており、
前記スラスト円板は、少なくとも一面側における中心軸上に配置され、前記一面から突出するように設けられる凸部を有しており、
前記主軸部材と前記スラスト円板とが、前記凹部に前記凸部が内嵌め嵌合されることで固定されている
ことを特徴とする回転主軸。 - 前記主軸部材と前記スラスト円板とが、前記主軸部材の前記凹部に設けられた雌ねじと、前記スラスト円板の前記凸部に設けられた雄ねじによってねじ留め固定されることで、軸方向で拘束されていることを特徴とする請求項1に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材と前記スラスト円板とが、前記主軸部材及び前記スラスト円板の各々の中心軸に軸方向で挿通して配置される固定ボルトによってボルト留め固定されることで、軸方向で拘束されていることを特徴とする請求項1に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材における前記凹部の内側面、及び、前記スラスト円板における前記凸部の外側面の各々が傾斜面とされ、互いに係止する逆テーパ構造で内嵌め嵌合されることにより、前記主軸部材と前記スラスト円板とが軸方向で拘束されていることを特徴とする請求項1に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材における前記凹部の内側面、及び、前記スラスト円板における前記凸部の外側面の各々が凹凸面とされ、該凹凸面同士が互いに嵌め込まれて係止する凹凸構造で嵌合されることにより、前記主軸部材と前記スラスト円板とが軸方向で拘束されていることを特徴とする請求項1に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材と前記スラスト円板とが、請求項2~請求項5に記載の軸方向における拘束構造を組み合わせて備えることを特徴とする請求項1記載の回転主軸。
- 前記主軸部材と前記スラスト円板とが、さらに、ノックピンによって回転方向で拘束されていることを特徴とする請求項2~請求項6の何れか一項に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材と前記スラスト円板とが、さらに、キー溝構造によって回転方向で拘束されていることを特徴とする請求項2~請求項6の何れか一項に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材と前記スラスト円板とが、さらに、溶接によって回転方向で拘束されていることを特徴とする請求項2~請求項6の何れか一項に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材と前記スラスト円板とが、請求項7~請求項9に記載の回転方向における拘束構造を組み合わせて備えることにより、回転方向で拘束されていることを特徴とする請求項2~請求項6の何れか一項に記載の回転主軸。
- 前記主軸部材は、前記一端側の端面に第1の凹部が設けられた第1の主軸部材と、前記一端側の端面に第2の凹部が設けられた第2の主軸部材とからなり、
前記スラスト円板は、前記凸部として、前記一面から突出するように設けられる第1の凸部と、前記一面と反対側の他面から突出するように設けられる第2の凸部とを有しており、
前記第1の主軸部材における前記第1の凹部に、前記スラスト円板の前記第1の凸部が内嵌め嵌合されるとともに、前記第2の主軸部材における前記第2の凹部に、前記スラスト円板の前記第2の凸部が内嵌め嵌合されることにより、前記第1の主軸部材、前記スラスト円板、及び前記第2の主軸部材がこの順で固定されていることを特徴とする請求項1~請求項10の何れか一項に記載の回転主軸。 - 請求項1~請求項11の何れか一項に記載の回転主軸を備えることを特徴とする回転機械。
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| JP2022003632A JP7410193B2 (ja) | 2022-01-13 | 2022-01-13 | 回転主軸及び回転機械 |
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| JP2022003632A JP7410193B2 (ja) | 2022-01-13 | 2022-01-13 | 回転主軸及び回転機械 |
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-
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