JP7432151B2 - 自主検定装置及び自主検定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自主検定装置及び自主検定方法に関する。
収穫された籾、麦等の穀物は、荷受施設での荷受時にその一部を自主検定用サンプルとして採取される。このサンプルは自主検定装置に投入され、食味測定器、穀粒判別器等の品質測定機器による測定により、サンプルの品質データが取得される。この品質データに基づき、収穫された穀物の等級が決定される。また、この等級に基づいて、農家毎に収穫した穀物の持ち分が決定される。
自主検定装置は、自主検定部と、品質測定部としての食味測定器、穀粒判別器等を含む付帯設備と、により形成される。自主検定を行う場合には、サンプルはまず、自主検定部で事前処理等される。その後、サンプルは付帯設備に送られ、分析された後、パックされる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-74618号公報
特許文献1の自主検定装置では、自主検定部の上部に貯留タンク等の付帯設備が設けられている。このため、サンプルを自主検定部の上部に設けられた付帯設備まで搬送するための機構が必要になっていた。また、貯留タンク内に一定量以上サンプルが貯留されないと、サンプルを米質計に搬送することができなかった。さらに、サンプルを自主検定部から付帯設備に搬送する場合にスロワを用いているため、例えば大豆の自主検定をする際には、搬送時に粒が割れる可能性が高まり、大豆等の比較的粒が大きい穀物の自主検定に対応していなかった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易に付帯設備に穀物サンプルを搬送でき、自主検定の作業効率を向上させ、比較的粒が大きい穀物にも対応することができる自主検定装置及び自主検定方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る自主検装置は、穀物を計量する計量部と、第1籾摺ローラと該第1籾摺ローラに対向して設けられた第2籾摺ローラとにより形成される一対の籾摺ローラを含む。自主検定装置は、一対の籾摺ローラの第1、第2籾摺ローラの少なくとも一方が着脱可能な籾摺部と、籾摺部の下部に配置された選別部と、を有する自主検定部を備える。自主検定装置は、自主検定部に接続する複数の機器を有する付帯設備を備える。自主検定部は、穀物を受け入れる収納部材を備えた棒状部材を立設して形成される昇降装置を備える。付帯設備は、自主検定部と水平方向に配置される。自主検定装置は、自主検定部の側面部の上部の開口部と、付帯設備と、を接続し、開口部から付帯設備に立ち下がるシュート部材を備える。
本発明によれば、簡易に付帯設備に穀物サンプルを搬送でき、自主検定の作業効率を向上させ、比較的粒の大きい穀物の自主検定にも対応することができる。
本実施の形態に係る自主検定装置を示す概略斜視図 本実施の形態に係る自主検定装置の内部を部分的に示す概略正面図 (A)本実施の形態に係る自主検定装置のサンプル採取部の内部を示す図であって、捕捉部がシュート部材の流路に突出した状態の概略部分斜視図、(B)本実施の形態に係る自主検定装置のサンプル採取部の内部を示す図であって、捕捉部の板状部材の内面に当接した状態の概略部分斜視図、(C)捕捉部がシュート部材の流路に突出しきった状態の概略平面図 本実施の形態に係る自主検定装置のサンプル採取部の変形例を表す図であって、アスピレーターを備えるサンプル採取部を表す概略部分正面図
以下、本発明の実施の形態に係る自主検定装置1について、図面を例示して説明する。なお、図1に示すように、自主検定装置1の立設(垂直)方向をY軸方向、付帯設備20が自主検定部10に並設する方向をX軸方向、XY軸に垂直な方向をZ軸方向とするXYZ座標系を設定し、適宜用いて説明する。
図1及び2に示すように、自主検定装置1は、原料サンプル、整粒、屑粒等の穀物を計量する計量部11と、着脱可能な第1、第2籾摺ローラにより形成される籾摺部12と、籾摺部12の下部に配置された選別部13と、穀物を搬送可能な昇降装置14と、を有する自主検定部10と、自主検定部10の水平方向に配置され、食味測定器21、穀粒判別器22、サンプルパッカ23、及びサンプル採取部24を含む付帯設備20と、自主検定部10と付帯設備20とを接続するシュート部材30と、を備える。
まず、自主検定部10について説明する。
図1に示すように、自主検定部10は、直方体状の筐体15を備える。筐体15は、底板により形成される底面部16aと、天板により形成される上面部16bと、1つ以上の板状部材により形成される側面部16cと、により形成される。この筐体15の内部に、計量部11、籾摺部12、選別部13、昇降装置14がそれぞれ収納されている。
側面部16cは、自主検定部10の正面を形成する前側面部16dと、背面を形成する背側面部16eと、左側面を形成する左側面部16fと、右側面を形成する右側面部16gと、を備える。
前側面部16dは、ユーザが自主検定に関する指示を入力するタッチパネル等の操作部17aと、ユーザが穀物を投入する投入口17bと、測定機器から出力された信号に基づく情報をプリントする結果表示部17cと、を備える。
右側面部16g又は左側面部16fの上部(本実施の形態では左側面部16fの上部)には開口部18が形成されており、後述するシュート部材30の一端が接続する。
操作部17aは制御部(図示せず)と電気的に接続し、内方に制御部を収容している。制御部は、操作部17aからの指示を受け付け、自主検定の対象となる穀物の選択、計量部11での計測、籾摺部12の動作、穀物サンプルを選別する選別部13の動作、昇降装置14の動作、開閉装置31の動作、整粒サンプル採取時の捕捉部25の動作等を制御する。なお、本明細書において測定機器とは、自主検定装置1が備えた機器を表す。
図2に示すように、計量部11は、投入口17bから自主検定部10の内部に投入された原料穀物を計量する第1計量部11aと、選別部13で選別された選別済の穀物を計量する第2計量部11bと、を備える。第1計量部11a及び第2計量部11bは、自主検定部10の内部でそれぞれ水平方向に対向させて配置される。第1計量部11aの下部には第1排出シュート32が設けられ、投入口17bから投入されて第1計量部11aで計量された穀物を搬送ユニット19に搬送する。第2計量部11bの下部には第2排出シュート33が設けられ、選別部13で選別され第2計量部11bで計量された選別済の穀物を、後述の昇降装置14に搬送する。
搬送ユニット19は、筐体15の開口部18が設けられていない側の右側面部16gに接続したユニットである。搬送ユニット19は、第1計量部11aで計量された原料穀物を、自主検定部10の上部の籾摺部12に搬送する。
籾摺部12は、第1籾摺ローラ(図示せず)と、第1籾摺ローラとほぼ同一の外形形状を有する第2籾摺ローラ(図示せず)と、により形成される一対の籾摺ローラで形成されている。第1籾摺ローラ及び第2籾摺ローラは互いに対向して、回転軸に着脱可能にそれぞれ取り付けられる。また、第1籾摺ローラ及び第2籾摺ローラが回転軸に取り付けられた際のロール間隙は、籾摺り処理をすることができるのであれば、任意に設定及び変更することができる。大豆のような粒が比較的大きな穀物サンプルを選別する場合には、第1籾摺ローラ及び第2籾摺ローラの少なくとも一方が取り外される。
選別部13は、籾摺部12の下部に設けられ、穀物サンプルを粒径により選別する。穀物サンプルとして籾を用いる場合には、選別部13は、穀物サンプルを屑粒と整粒とに選別する。また、大豆のような粒の比較的大きな穀物サンプルを選別する場合には、選別部13は、穀物サンプルを屑粒、大粒、中粒、小粒に選別する。選別部13の下部には第3排出シュート34が設けられ、選別部13で選別された選別済の穀物を、第2計量部11bに搬送する。
昇降装置14は、上下方向に長手軸を有する長軸部材であり、自主検定部10の内部において、計量部11、籾摺部12、選別部13、それぞれと当接しないように、開口部18が形成された左側面部16fに近接して立設されるリフト装置である。昇降装置14は、第2計量部11bから搬送される選別済の穀物を受け入れる収納部材14aと、収納部材14aが移動可能に取り付けられる棒状部材14bと、を備える。また、昇降装置14は、制御部からの作動信号を受信すると、収納部材14aを棒状部材14bの延在方向(Y軸上方向)に移動させる。
収納部材14aは、傾斜を備えた部材であり、籾程度の大きさの穀物サンプルの他にも、大豆等の比較的大きな穀物サンプルを収納することができる。収容部の傾斜の下方側には、開口部18の開口と同サイズ又は開口よりも小さいサイズのシャッター部材14cを有する。また、棒状部材14bに取り付けられた収納部材14aのシャッター部材14cは、左側面部16fに対向しており、シャッター部材14cと左側面部16fとの間は、穀粒サンプルが自主検定部10内に落下しない程度に近接する、又はシャッター部材14cと左側面部16fとは当接する。
棒状部材14bは、いわゆるレールとして機能する部材であり、自主検定部10の内部での収納部材14aの回転を防止し、自主検定部10内部において、収納部材14aが棒状部材14bの延在方向に移動することを可能にする。棒状部材14bの延在方向への収納部材14aの移動が棒状部材14bによりガイドされるため、自主検定部10の下部から上部にかけて収納部材14aの往復移動が可能になる。
収納部材14aが棒状部材14bの上端部まで移動したとき、シャッター部材14cの下端の位置は、開口部18の下端の位置と同一又は開口部18の下端の位置よりも上部に位置する。このため、シャッター部材14cが開くと、開口部18を通りシュート部材30に穀物サンプルが搬出される。このように昇降装置14が形成されているため、開口部18を介してシュート部材30に効率的に穀物サンプルを搬出することができる。
次に、付帯設備20について、図面を参照して説明する。
図1及び2に示すように、付帯設備20は、食味測定器21と、穀粒判別器22と、サンプルパッカ23と、サンプル採取部24と、により形成される。付帯設備20は、開口部18が形成された左側面部16fに近接して配置されており、自主検定部10の水平方向(本実施の形態ではX軸方向)に配置されている。また、付帯設備20は、自主検定部10からX軸方向に向かって、上下に配設されたサンプルパッカ23及びサンプル採取部24と、食味測定器21及び穀粒判別器22とを、順に配置されている。
食味測定器21は、整粒の成分、食味等の測定を行うための機器であり、主に整粒の内観品質を測定するために使用される機器である。食味測定器21は、測定結果が表示されタッチ操作可能なモニター部と、シュート部材30と接続する上部に設けられた接続部21aと、整粒の品質を測定し結果を自主検定部10に送信する測定部と、下面に設けられた整粒排出部と、により形成される。接続部21aは、後述するシュート部材30の一端と接続する。また、整粒排出部の下部(Y軸下方向)にはスロワ21bが配置されており、整粒排出部はスロワ21bと接続し、スロワ21bの排出筒21cを介してサンプルパッカ23に接続する。
穀粒判別器22は、整粒の品位を判定する機器であり、着色粒、死米、胴割れ等を判定することにより、主に整粒の外観品質を測定するために使用される機器である。穀粒判別器22は、測定結果が表示されタッチ操作可能なモニター部と、上部に設けられた穀粒受容部22aと、整粒の品位を判別し結果を自主検定部10に送信する測定部と、下面に設けられた穀粒排出部と、により形成される。穀粒受容部22aは、後述する管状部材26と接続し、管状部材26で採取された整粒を受容する。また、穀粒判別器22は、食味測定器21の前方、すなわちZ軸下方向に配置されており、食味測定器21とは別個独立して形成され、配置されている。
サンプルパッカ23は、食味測定器21及び穀粒判別器22と、自主検定部10と、の間に配置され、自主検定部10から搬出される保存対象穀物、屑粒、整粒等の穀物を包装する機器である。また、サンプルパッカ23の上面には、サンプル採取部24が配置されている。
シュート部材30は、自主検定部10と付帯設備20とを連結し、自主検定部10の開口部18を通って収納部材14aから搬出される穀物サンプルを受け取り、自主検定部10から付帯設備20に穀物サンプルを搬送する管状部材である。シュート部材30は、自主検定部10の左側面部16fの上部に形成された開口部18と、付帯設備20と、を接続し、開口部18から付帯設備20に向かって立ち下がる。換言すれば、シュート部材30の一端部は自主検定部10の開口部18の周辺に接続し、シュート部材30の他端部は、食味測定器21の接続部21aと接続している。シュート部材30の上流には、開口部18からシュート部材30に搬出された穀物サンプルの流下を制御する開閉装置31が設けられている。また、サンプル採取部24が、シュート部材30の一端部と他端部の間の任意の箇所で接続しており、シュート部材30には、サンプル採取部24により捕捉された整粒が通過する出入孔が設けられている。また、シュート部材30は切替機構(図示せず)を有し、食味測定器21への流路と、サンプルパッカ23への流路と、をユーザの選択に従い切り替える。これにより、シュート部材30を流下する穀物サンプルを食味測定器21とサンプルパッカ23とに振り分ける。
開閉装置31は、シュート部材30の上流に設けられた昇降部材により形成され、シャッターとして機能し、制御部により制御される。開閉装置31は、シャッターとして機能するのであれば、上下開閉、横開閉、観音開き式等、任意に採用することができる。
サンプル採取部24は、シュート部材30に接続し、シュート部材30を流下する整粒の一部を採取して穀粒判別器22に搬送する装置である。図3(A)及び(B)に示すように、サンプル採取部24は、中空の直方体の筐体の内部に、整粒を捕捉する捕捉部25と、捕捉した整粒を穀粒判別器22に搬送する管状部材26と、を備える。なお、図3において、筐体は、二点鎖線で仮想して表されている。
捕捉部25は、シュート部材30の内部空間に配置される板状部材25aと、捕捉板25cに接続する連結部材25bと、整粒を捕捉する捕捉板25cと、により形成される。
板状部材25aは、シュート部材30の内面に当接可能な板状部材である。板状部材25aは、シュート部材30に容易に収納できるサイズである。
連結部材25bは長軸を有する部材であり、一端部が捕捉板25cと接続する。他端部は制御部に接続する。
捕捉板25cは、整粒の流下方向に対して仰角を形成して連結部材25bに接続している、整粒を捕捉するための板状部材である。捕捉板25cは屈曲部を有してもよい。例えば、整粒の流下方向と平行な第1板状部材と、第1板状部材に対して正面視で0度より大きく180度より小さい任意の角度を形成する第2板状部材と、により形成されてもよい。
図3(C)に示すように、整粒採取時に流路に突出する捕捉部25の最大長さ(板状部材25aの外面からシュート部材30の出入孔までの長さ)(L1)は、シュート部材30の内径の長さ(L2)よりも短い。このため、整粒サンプル採取時に、捕捉部25が流路を完全に塞ぐことがなく、整粒サンプル採取と整粒の食味測定器21への流下をともに確保できる。また、板状部材25aの径は、出入孔の径よりも大径である。このため、図3(B)に示すように、整粒を採取しないときには、板状部材25aの下面がシュート部材30の内面に部分的に当接することにより、出入孔を閉鎖し、穀物サンプルが出入孔を通過してサンプル採取部24内に搬送されることを防止できる。
制御部は、シュート部材30の内部空間方向における捕捉部25の移動を制御する。整粒サンプル採取時には、制御部が整粒サンプル採取信号を捕捉部25に送信し、整粒サンプル採取信号を受信した捕捉部25がシュート部材30の整粒の流路に移動して整粒を捕捉する。整粒捕捉後に捕捉部25は流路から戻り、筐体の内部に整粒を搬出する。制御部は、穀粒判別器22での測定のために必要量の整粒を採取するため、捕捉部25に1回以上の予め設定された回数の採取動作を指示する。
管状部材26は、筐体の内部に搬出された整粒を穀粒判別器22に搬送するために用いられる部材である。図3(A)及び(B)に示すように、管状部材26はサンプル採取部24の下部に設けられており、漏斗(又は逆テーパ)部26aと管状部26bとを有し、管状部26bの一端が漏斗部26aに接続している。管状部26bは穀粒判別器22まで立ち下がっており、管状部26bの他端が穀粒判別器22の穀粒受容部22aと接続する。
サンプル採取部24が筐体を有することにより、サンプルパッカ23の上部にサンプル採取部24を配置することができ、サンプルパッカ23上でのサンプル採取部24の配置が安定する。また、シュート部材30で採取された整粒が筐体の外部に飛散することを防止することができる。また、管状部材26が漏斗(又は逆テーパ)状の形状を有するため、筐体の内部に排出された整粒を効率的に収集することができる。
また、制御部は、捕捉部25に1回以上の採取動作を指示するため、捕捉部25とシュート部材30との間で、整粒の噛み込みを防止することができる。
図2に示すように、自主検定部10の開口部18の下端までの高さ(L3)と、サンプルパッカ23の高さ(L4)と、サンプル採取部24の高さ(L5)と、食味測定器21とスロワ21bとの合計高さ(L6)と、の関係は、L3>(L5+L6)>L4と表される。そのため、シュート部材30は、両端部で自主検定部10と付帯設備20とに接続した場合に、自主検定部10の開口部18から付帯設備20に向かって、立ち下がって接続する。このような構成により、シュート部材30に搬出される穀物サンプルは、自重により自主検定部10から付帯設備20に向かってシュート部材30を流下する。また、サンプル採取部24の管状部26bが穀粒判別器22の穀粒受容部22aまで立ち下がって接続しているため、管状部材26が採取した整粒を穀粒判別器22に効率的に搬送することができる。
次に、本実施の形態に係る自主検方法を説明する。
初めに、穀物サンプルとして籾を用いる場合を例示して説明する。
まず、図1及び図2に示すように、予め自主検定部10の水平方向に付帯設備20を配置する。また、自主検定部10の上部に設けられた開口部18と、付帯設備20と、を、シュート部材30を介して相互に接続する。
次に、ユーザは操作部17aを操作し、自主検定する穀物として籾を選択する。籾を自主検定する前に大豆等の他の穀物の自主検定がされていた場合には、操作部17aからの指示により、他の穀物と籾との自主検定処理が切り替わる。
次に、ユーザは、自主検定部10の投入口17bに籾を投入する。図2に示す第1計量部11aは投入口17bから投入された籾を計量する。そして、第1計量部11aで計量された籾の一部を搬送ユニット19が籾摺部12に搬送する。搬送後、第1籾摺ローラ及び第2籾摺ローラが、籾の一部を脱ぷし、選別部13が屑粒と整粒とに選別する。第2計量部11bが屑粒及び整粒を計量する。第2計量部11bで計量された穀物サンプルは、第2計量部11bから第2排出シュート33を通って、昇降装置14に搬送される。計量部11は、計量された各種データを、図1に示す自主検定部10の結果表示部17cに出力する。
一部の籾を籾摺り等する間に、自主検定部10は、籾摺りされなかった籾(保存籾)を、第2排出シュート33から自主検定部10の下部に待機する収納部材14aに排出する。制御部からの信号を受信した昇降装置14により、収納部材14aが自主検定部10の上部まで移動する。
収納部材14aが自主検定部10の上部まで移動した後、収納部材14aのシャッター部材14cが開き、シュート部材30に保存籾が搬出される。搬出された保存籾は、自主検定部10と付帯設備20とを接続するシュート部材30を流下する。このとき、食味測定器21での整粒の測定が未完了の場合には、シュート部材30の上流に設けられた開閉装置31が下がり、シュート部材30の上流に保存籾が貯留する。食味測定器21での整粒の測定が完了して整粒がサンプルパッカ23で包装された後、開閉装置31が上がり、保存籾がシュート部材30を流下する。なお、シュート部材30に保存籾を搬出した後、昇降装置14は自主検定部10の下部に移動する。
切替機構は、シュート部材30の流路を食味測定器21からサンプルパッカ23への流路に切り替え、シュート部材30を流下する保存籾を、サンプルパッカ23に搬送する。その後、サンプルパッカ23が保存籾を包装する。
保存籾がシュート部材30を流下した後、昇降装置14が第2計量部11bで計量された屑粒を自主検定部10の上部まで搬送し、保存籾の場合と同様に、シュート部材30に搬出する。シュート部材30を流下する屑粒は、サンプルパッカ23に搬送され、サンプルパッカ23が屑粒を包装する。なお、シュート部材30に屑粒を搬出した後、昇降装置14は自主検定部10の下部に移動する。
整粒がシュート部材30を流下した後、昇降装置14が、計量器で計量された整粒を自主検定部10の上部まで搬送し、保存籾及び屑粒の場合と同様に、昇降装置14からシュート部材30に搬出する。
この時、シュート部材30を流下する整粒は、切替機構によってサンプルパッカ23には搬送されず、食味測定器21に流下する。
また、食味測定器21に整粒が流下する前に、制御部からの信号を受信した捕捉部25がシュート部材30における整粒の流路にスライドし、整粒の流路に突出する。捕捉部25が流路に突出した際、流路を完全には塞がない。これにより、整粒サンプル採取時であっても、整粒の食味測定器21への流下が確保される。
整粒の一部が、流路に突出した捕捉部25の捕捉板25cに当接又は堆積した後、制御部からの信号に従い、捕捉部25は、予め設定された回数のスライドを繰り返す。これにより、整粒をサンプル採取部24の内部に収容し、管状部材26に落下させる。
サンプル採取部24によって採取された整粒は、管状部材26を通り、穀粒判別器22まで流下する。
穀粒判別器22に搬送された整粒は、品質等を測定される。測定後、穀粒判別器22は、自主検定部10の結果表示部17cに測定データを出力する。穀粒判別器22での測定が終了した整粒は、下面に設けられた穀粒排出部から穀粒判別器22の外部に廃棄される。
一方、食味測定器21に搬送された整粒は、食味が測定される。測定後、食味測定器21は、自主検定部10の結果表示部17cに測定データを出力する。食味測定器21での測定が終了した整粒は、食味測定器21に付設されているスロワ21bによってサンプルパッカ23に搬送され、包装される。付帯設備20を形成する食味測定器21及び穀粒判別器22は、別個独立して形成されている。そのため、穀粒判別器22での整粒の測定が終了していなくても、食味測定器21からサンプルパッカ23に整粒を搬送することができる。
その後、食味測定器21及び穀粒判別器22から自主検定部10の結果表示部17cに出力された各測定データは、計量部11での計量データとともに結果表示部17cに表示され、ユーザがデータをプリント等し、籾の自主検定が終了する。
自主検定サンプル:大豆
次に、穀物サンプルとして比較的粒の大きい穀物を用いる場合の自主検定方法を説明するため、穀物サンプルとして大豆を用いる場合を例示して説明する。
まず、予め自主検定部10の籾摺部12から、第1籾摺ローラ及び第2籾摺ローラの少なくとも一方を取り外しておく。
次に、ユーザは、図1に示す操作部17aを操作し、自主検定する穀物として大豆を選択する。大豆を自主検定する前に籾等の他の穀物の自主検定がされていた場合には、操作部17aからの指示により、他の穀物と大豆との自主検定処理が切り替わる。大豆が選択されると、操作部17aは、第1籾摺ローラ及び第2籾摺ローラの少なくとも一方の取り外し指示を、接続した表示装置に表示する。この表示に従い、ユーザは、第1籾摺ローラ及び第2籾摺ローラの少なくとも一方の取り外しミスを防止できる。
次に、ユーザは、自主検定部10の投入口17bに大豆を投入する。図2に示す第1計量部11aは投入口17bから投入された大豆を計量する。そして、搬送ユニット19が、第1計量部11aで計量された大豆の一部を籾摺部12に搬送する。搬送後、大豆の一部は、籾摺部12を通過する。その後、選別部13が大粒・中粒・小粒の3つのカテゴリーに選別する。選別された大豆を、第2計量部11bが各粒径ごとに計量する。計量部11は、計量された各種データを自主検定部10の結果表示部17cに出力する。
一部の大豆を選別等する間に、自主検定部10は、選別されなかった大豆(保存大豆)を、第2排出シュート33から自主検定部10の下部で待機する収納部材14aに排出する。その後、保存籾の場合と同様に、昇降装置14により、保存大豆は自主検定部10の上部まで搬送され、シュート部材30に搬出され、大豆はシュート部材30を流下する。このとき、付帯設備20での測定が未完了の場合には、シュート部材30の上流に設けられた開閉装置31が下がり、シュート部材30の上流に保存大豆を貯留する。付帯設備20での各種測定が完了してサンプルパッカ23で包装された後、開閉装置31が上がり、保存大豆がシュート部材30を流下する。なお、シュート部材30に保存大豆を搬出した後、昇降装置14は自主検定部10の下部に移動する。
切替機構は、シュート部材30の流路を食味測定器21からサンプルパッカ23への流路に切り替え、シュート部材30を流下する保存大豆を、サンプルパッカ23に搬送する。その後、サンプルパッカ23が保存大豆を包装する。
保存大豆の場合と同様に、昇降装置14が大粒・中粒・小粒に選別された大豆をシュート部材30に搬出し、シュート部材30が大豆をサンプルパッカ23に搬送し、サンプルパッカ23が3つのカテゴリーに選別された粒径ごとに大豆を包装する。
その後、計量部11で計量された計量データは、結果表示部17cに表示され、ユーザがデータをプリント等し、大豆の自主検定が終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る自主検定装置1は、昇降装置14を備え、自主検定部10の水平方向に配置された付帯設備20を有し、自主検定部10の開口部18から付帯設備20に向かって、立ち下がって接続するシュート部材30を有する。このため、大豆を含む大径の穀物サンプルの粒が割れる可能性を抑えることができる。また、別途大豆等の比較的粒の大きい穀物に対応した自主検定装置を用意する必要もない。また、サンプル採取部24の管状部26bが穀粒判別器22の穀粒受容部22aまで立ち下がって接続しているため、管状部材26が収集した整粒を穀粒判別器22に効率的に搬送することもできる。
また、本実施の形態に係る自主検定装置1は、整粒の食味測定器21への流下と、穀粒判別器22での測定のために必要量の整粒の採取と、を両立できるため、作業効率の向上を図ることができる。
また、食味測定器21で測定された整粒は、スロワ21bによってサンプルパッカ23に搬送されるため、作業時間の短縮を図ることができる。
以上、本実施の形態に係る自主検定装置1を例示して説明したが、自主検定装置1は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、図示しないが、サンプル採取部24が、捕捉部25とシュート部材30との間で、整粒の噛み込みを検知するセンサを備えていてもよい。センサが整粒の噛み込みを検知した場合には、報知機構が整粒の噛み込みを結果表示部17cで視覚的にユーザに示し、又はアラーム報知し、自主検定を自動停止させる。
また、図4に示すように、サンプル採取部24が、アスピレーター24aを備えていてもよい。アスピレーター24aにより穀粒判別器22に搬送される整粒と粉塵等とを選別して除去することができ、より正確な測定結果を得ることができる。
また、本実施の形態では、食味測定器21の前方に穀粒判別器22を配置しているが、自主検定を適切に行うことができるのであれば、その配置を任意に変更してもよい。
また、捕捉部25が捕捉板25cを有する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、シュート部材30に容易に収納できるサイズであり、整粒を捕捉し、出入孔を通過してサンプル採取部24内に捕捉した整粒を収容できるのであれば、捕捉板25cはバケット状の容器であってもよい。
また、連結部材25bの一端部を捕捉板25cではなく板状部材25aの一面と接続させてもよい。
また、出入孔より大径の第2板状部材を、シュート部材30の外部側の連結部材25b又は捕捉板25cに設けてもよい。第1板状部材及び第2板状部材で規定される連結部材25b又は捕捉板25cがスペーサーとしても機能する。また、捕捉部25の流路への落下も防止できる。
また、本実施の形態では、管状部材26が管状部26bと渾然一体となっている態様を説明したが、管状部26bは管状部材26と別途独立して設けられてもよい。整粒を穀粒判別器22に搬送することができるのであれば、その形状、材質等は特に限定されず、例えば、管状の形状を有し、可塑性を有する材質の部材でもよい。
1 自主検定装置、10 自主検定部、11 計量部、11a 第1計量部、11b 第2計量部、12 籾摺部、13 選別部、14 昇降装置、14a 収納部材、14b 棒状部材、14c シャッター部材、15 筐体、16a 底面部、16b 上面部、16c 側面部、16d 前側面部、16e 背側面部、16f 左側面部、16g 右側面部、17a 操作部、17b 投入口、17c 結果表示部、18 開口部、19 搬送ユニット、20 付帯設備、21 食味測定器、21a 接続部、21b スロワ、21c 排出筒、22 穀粒判別器、22a 穀粒受容部、23 サンプルパッカ、24 サンプル採取部、24a アスピレーター、25 捕捉部、25a 板状部材、25b 連結部材、25c 捕捉板、26 管状部材、26a 漏斗部、26b 管状部、30 シュート部材、31 開閉装置、32 第1排出シュート、33 第2排出シュート、34 第3排出シュート。

Claims (10)

  1. 穀物を計量する計量部と、第1籾摺ローラと前記第1籾摺ローラに対向して設けられた第2籾摺ローラとにより形成される一対の籾摺ローラを含み、前記一対の籾摺ローラの前記第1籾摺ローラ及び前記第2籾摺ローラの少なくとも一方が着脱可能な籾摺部と、前記籾摺部の下部に配置された選別部と、を有する自主検定部と、
    前記自主検定部に接続する複数の機器を有する付帯設備と、を備える自主検定装置であって、
    前記自主検定部は、収納部材を備えた棒状部材を立設して形成された昇降装置を有し、
    前記付帯設備は、前記自主検定部と水平方向に配置され、
    前記自主検定部の側面部の上部に形成された開口部と、前記付帯設備と、を接続し、前記開口部から前記付帯設備に向かって立ち下がるシュート部材と、を備える、
    自主検定装置。
  2. 前記付帯設備が、食味測定器、穀粒判別器、サンプル採取部、及びサンプルパッカを含み、
    前記サンプルパッカ及び前記サンプル採取部、前記食味測定器及び前記穀粒判別器の順に前記自主検定部から配置され、
    前記サンプルパッカの上部に前記サンプル採取部が配置される、
    請求項1に記載の自主検定装置。
  3. 前記シュート部材は、前記シュート部材を流下する穀物の流路を、前記食味測定器への流路と、前記サンプルパッカへの流路と、に切り替える切替機構を備える、
    請求項2に記載の自主検定装置。
  4. 前記シュート部材が、上流に開閉装置を備える、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の自主検定装置。
  5. 前記サンプル採取部が、前記シュート部材を流下する穀物を捕捉する捕捉部を備える、
    請求項2又は3に記載の自主検定装置。
  6. 前記捕捉部の外面から前記シュート部材の出入孔までの長さが前記シュート部材の内径の長さよりも短い、
    請求項5に記載の自主検定装置。
  7. 前記捕捉部が、前記シュート部材を流下する前記穀物の流下方向に対して仰角を形成して接続している、
    請求項5又は6に記載の自主検定装置。
  8. 前記サンプル採取部が、前記捕捉部と前記シュート部材との間で、穀物の噛み込みを検知するセンサを備える、
    請求項5~7のいずれか1項に記載の自主検定装置。
  9. 前記サンプル採取部が、アスピレーターを備える、
    請求項2に記載の自主検定装置。
  10. 計量した第1穀物を昇降装置により自主検定部の上部からシュート部材に搬出する第1搬出工程と、
    付帯設備で穀物サンプルの測定が未完了の場合には、前記シュート部材の上流に前記第1穀物を貯留し、穀物サンプルの測定が完了後に前記第1穀物を前記付帯設備に搬送する第1待機工程と、
    前記第1穀物の一部を脱ぷ後に選別し、前記昇降装置により前記自主検定部の上部から前記シュート部材に搬出する第2搬出工程と、
    前記脱ぷ後の第1穀物の一部を採取する採取工程と、
    前記脱ぷ後の第1穀物を前記付帯設備で測定する測定工程と、を有する第1自主検定工程と、
    計量した第2穀物を前記昇降装置により前記自主検定部の上部から前記シュート部材に搬出する第3搬出工程と、
    前記付帯設備で穀物サンプルの測定が未完了の場合には、前記シュート部材の上流に前記第2穀物を貯留し、穀物サンプルの測定が完了後に前記第2穀物を前記付帯設備に搬送する第2待機工程と、
    前記第2穀物の一部を選別し、前記昇降装置により前記自主検定部の上部から前記シュート部材に搬出する第4搬出工程と、
    前記第2穀物を前記付帯設備で包装する包装工程と、を有する第2自主検定工程と、
    前記第1自主検定工程と、前記第2自主検定工程と、を切り替える自主検定切替工程と、を含む、
    自主検定方法。
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