JP7465187B2 - 複合成形体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
<1> セル壁により区画されかつ厚み方向の少なくとも一方に開口する多数の中空セルの集合体からなるペーパーコア材と、熱可塑性樹脂発泡粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物とを備える複合成形体であって、前記セル中に熱可塑性樹脂発泡粒子群が充填されており、前記ペーパーコア材と前記熱可塑性樹脂発泡粒子とが前記熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着し、前記熱可塑性発泡粒子同士が前記熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着しており、前記セル壁がペーパーコア材の厚み方向に座屈部を有し、前記ペーパーコア材に前記熱硬化性樹脂が含浸し、硬化している、複合成形体。
<2> 前記熱可塑性樹脂発泡粒子の平均粒径が1~10mmである、上記<1>に記載の複合成形体。
<3> 前記セル1つ当たりの開口面積が1~20cm2である、上記<1>又は<2>に記載の複合成形体。
<4> 前記熱可塑性樹脂発泡粒子を構成する熱可塑性樹脂がポリエステル系樹脂である、上記<1>~<3>のいずれか1つに記載の複合成形体。
<5> 前記複合成形体の厚み方向表面側断面における、前記熱可塑性樹脂発泡粒子部分の面積(Pb1)に対する前記セル壁部分の面積(Pw1)の比(Pw1/Pb1)をSとし、前記複合成形体の厚み方向中心断面における、前記熱可塑性樹脂発泡粒子部分の面積(Pb2)に対する前記セル壁部分の面積(Pw2)の比(Pw2/Pb2)をCとしたとき、前記Sの値が0.03~0.1であり、前記Cに対する前記Sの比(S/C)が0.8~1.1である、上記<1>~<4>のいずれか1つに記載の複合成形体。
<6> 上記<1>~<5>のいずれかに記載の複合成形体の製造方法であって、
セル壁により区画されかつ厚み方向の少なくとも一方に開口する多数の中空セルの集合体からなるペーパーコア材のセル中に、熱可塑性樹脂発泡粒子の表面に未硬化状態の熱硬化性樹脂が付着した発泡粒子を充填する工程、及び
前記熱可塑性樹脂発泡粒子が充填されたペーパーコア材を、該ペーパーコア材の厚み方向に加熱、圧縮して、前記熱硬化性樹脂を硬化させる工程
を含む、複合成形体の製造方法。
本発明の複合成形体は、セル壁により区画されかつ厚み方向の少なくとも一方に開口する多数の中空セルの集合体からなるペーパーコア材と、熱可塑性樹脂発泡粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物とを備える複合成形体である。そして、前記セル中に熱可塑性樹脂発泡粒子群が充填されており、前記ペーパーコア材と前記熱可塑性樹脂発泡粒子とが前記熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着し、前記熱可塑性発泡粒子同士が前記熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着しており、前記セル壁がペーパーコア材の厚み方向に座屈部を有し、前記ペーパーコア材に前記熱硬化性樹脂が含浸し、硬化している。
本発明の複合成形体は、熱可塑性樹脂発泡粒子を含むため軽量である。また、ペーパーコア材を含み、かつ、ペーパーコア材の厚み方向に座屈部を有しており、該座屈部を有するペーパーコア材に熱硬化性樹脂が含浸し、硬化されて繊維強化層を構築することにより、高い強度が得られる。特に、該座屈部に熱可塑性樹脂発泡粒子及び熱硬化性樹脂硬化物が食い込んだ形状で接着しているため、熱可塑性樹脂発泡粒子が厚み方向へ移動することが制限される。また、ペーパーコア材のセル中に熱可塑性樹脂発泡粒子群が充填されており、ペーパーコア材と熱可塑性樹脂発泡粒子とが熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着し、さらに熱可塑性発泡粒子同士が熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着しているため、前記セル中にも熱硬化性樹脂による3次元の網目構造が形成されることになるので、複合成形体の強度が更に向上している。そして、本発明の複合成形体は、ペーパーコア材と、熱可塑性樹脂発泡粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物とが固着一体化されていることで、高い強度を有する。
本発明に用いられるペーパーコア材は、セル壁により区画されかつ厚み方向の少なくとも一方に開口する多数の中空セルの集合体からなる。具体的には、ペーパーコア材は、例えばJIS A6931-1994に記載されているように、紙を接着剤で重積接着し、多数の連続した六角形、円形及び不等辺多角形などの孔をもっている。なお、本発明に用いられるペーパーコア材においては、セルに発泡粒子群が充填できればよいので、中空部分は貫通孔でもよく、厚み方向の両側に開口していてもよい。取扱性の観点からは、中空部分は貫通孔であることが好ましい。
<1-2-1.熱可塑性樹脂>
熱可塑性樹脂発泡粒子を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂は、1種単独でもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、熱可塑性樹脂は、好ましくはポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、より好ましくはポリエステル系樹脂である。
ポリアミドとしては、ジアミンとカルボン酸との重縮合により得られる、ポリヘキサメチレンアジパミド、ポリヘキサメチレンセバカミド、ポリヘキサメチレンドデカミド、ポリテトラメチレンアジパミド等、ラクタムの開環重合により得られるポリカプロアミド等が挙げられる。
ポリアミド共重合体としては、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレン、カプロラクタム/ヘキサメチレンアミノアジピン酸/ラウリルラクタム、カプロラクタム/ラウリルラクタム共重合体等が挙げられる。
熱可塑性樹脂発泡粒子を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度及び融解温度(融点)の少なくともいずれかは、耐熱性の観点から、その下限が好ましくは60℃以上、より好ましくは100℃以上、更に好ましくは120℃以上である。そして、熱可塑性発泡粒子の生産性の観点から、その上限が好ましくは400℃以下、より好ましくは200℃以下、更に好ましくは180℃以下である。
なお、樹脂粒子の形状は、円柱状、球状、角柱状、楕円球状、円筒状等を採用することができる。かかる樹脂粒子を発泡して得られる発泡粒子は、発泡前の樹脂粒子形状、上記の円柱状、球状、角柱状、楕円球状、円筒状等に略対応した形状を有する発泡粒子となる。
なお、発泡粒子の嵩密度は、次のようにして求められる。発泡粒子がメスシリンダー等の容器内に自由落下によって充填される。その後、該容器を振動させる。発泡粒子の嵩体積は、振動後の体積が恒量に達したときの該メスシリンダーの目盛りの値である。容器内に充填された発泡粒子の全重量を該嵩体積で除することにより発泡粒子の嵩密度が求められる。
なお、粒子重量は、100個の粒子を無作為に選び、選んだ100個の粒子をまとめて重量を測定し、測定した重量を100で除した値を算出した、平均粒子重量である。
熱硬化性樹脂は未硬化状態であり、硬化剤と反応して硬化し得る樹脂であり、熱硬化性樹脂が硬化した後は熱硬化性樹脂硬化物となる。
熱硬化性樹脂が未硬化状態であるとは、硬化が進んでいない状態であるAステージ状態のみならず、硬化が進み始めているが、完全に硬化していない状態(半硬化状態)であるBステージ状態も含む。上記Aステージ状態、及びBステージ状態は、JIS K6900-1994で定義される。なお、熱硬化性樹脂が硬化状態であるか未硬化状態であるかの確認は、JIS K7122-1987に記載されている熱流束示差走査熱量測定法に準拠して行う。そして、熱硬化性樹脂の硬化発熱ピークが観測される場合には、熱硬化性樹脂は未硬化状態であると判断される。上記観点から、熱硬化性樹脂層の硬化発熱ピークが110~180℃で観測されることが好ましく、120~160℃で観測されることがより好ましい。また、該硬化発熱ピークの熱量は3J/g以上であることが好ましく、5J/g以上であることがより好ましい。なお、上記硬化発熱ピークが他の樹脂のピークと重複する場合には、その分を差し引くことで算出される。
熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルエステル系樹脂、フェノール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ウレタン系樹脂等が例示される。これらの中でも、発泡粒子を構成する熱可塑性樹脂との接着性に優れる観点から、熱硬化性樹脂は、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂のうちの1種、又は2種以上の組合せであることが好ましく、エポキシ系樹脂から構成されることがより好ましい。
本発明の複合成形体は、ペーパーコア材のセル中に熱可塑性樹脂発泡粒子群が充填されており、ペーパーコア材と熱可塑性樹脂発泡粒子とが熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着し、さらに熱可塑性発泡粒子同士が熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着している。そして、ペーパーコア材に熱硬化性樹脂が含浸し、硬化していることで、複合成形体における繊維強化層を構築している。
さらに、ペーパーコア材からなる繊維強化層と熱可塑性樹脂発泡粒子及び熱可塑性発泡粒子同士が熱硬化性樹脂の硬化物を介して互いに接着し、ペーパーコア材のセル中においても熱硬化性樹脂の硬化物による3次元網目構造が形成されるため、複合成形体の強度に優れる。そして、本発明の複合成形体は、ペーパーコア材と、熱可塑性樹脂発泡粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物とが固着一体化されていることで、高い強度を有する。
なお、座屈部は、具体的には、本発明の複合成形体の製造時にペーパーコア材の厚み方向に十分に圧縮することで形成され、ペーパーコア材のセル壁が厚み方向に対して、略直交する方向に屈曲した部分を有する。さらに具体的には、図1に示すように、折り曲げ屈曲されている部分を有する。熱硬化性樹脂硬化物を介して熱可塑性樹脂発泡粒子が接着している界面に座屈部が食い込んだ形状で接着しているため、熱可塑性樹脂発泡粒子の移動が制限され、より強固な構造が形成される。
この、強化繊維材としてのペーパーコア材が折り曲げ屈曲され、さらに熱硬化性樹脂が含浸硬化されていることにより、座屈部を有するセル壁は、より剛直となるので、複合成形体の強度を向上させることができる。
また、前記座屈部においても、ペーパーコア材のセル壁と接着しており、発泡粒子層に前記座屈部が食い込んだ形状で接着している。このような構造であることにより、厚み方向への移動も制限されるので、ペーパーコア材のセル壁がより強固となる。
特に、本発明の複合成形体においては、ペーパーコア材のセル中に熱可塑性樹脂発泡粒子が充填された上に、圧縮されており、セル壁に座屈部が形成されたものとなっている。したがって、上記座屈部が形成される場合には、結果として、ペーパーコア材のセル中の空隙は、熱可塑性樹脂発泡粒子を単に充填して得られる空隙率である26%前後よりも、十分に低下している。前記セル中の空隙率の上限は、軽量性と熱硬化性樹脂硬化物により発揮される強度とのバランスの観点から、10%であることが好ましく、5%であることがより好ましく、3%であることが更に好ましい。前記空隙率の下限は、概ね0.5%である。
上記観点から、熱硬化性樹脂硬化物100重量部に対して、強化繊維が20~300重量部添加されていることが好ましく、より好ましくは50~250重量部である。
本発明の複合成形体の製造方法は、特に限定されず、ペーパーコア材のセル中に、熱可塑性樹脂発泡粒子及び熱硬化性樹脂を充填する工程、及び発泡粒子が充填されたペーパーコア材を、該ペーパーコア材の厚み方向に加熱、圧縮して、前記熱硬化性樹脂を硬化させる工程を含むことが好ましい。
複合粒子は、熱可塑性樹脂発泡粒子の表面に未硬化状態の熱硬化性樹脂を含む熱硬化性樹脂層が形成されており、個々の粒子として存在している。
また、複合粒子の見掛け密度の下限は、好ましくは50kg/m3以上、より好ましくは80kg/m3以上である。そして、複合粒子の見掛け密度の上限は、好ましくは700kg/m3以下、より好ましくは500kg/m3以下である。
強化繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、セラミックス繊維、スチール繊維、ステンレス(SUS)繊維、アルミニウム繊維、ホウ素繊維及びこれらの2以上の併用が例示される。これらの中で高強度性、汎用性、経済性等の観点から、強化繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、ビニロン繊維であることが特に好ましい。なお、強化繊維は、熱硬化性樹脂と強化繊維とを複合化した場合に、複合粒子の強度を向上させることができる。
なお、熱硬化性樹脂層の強化繊維含有率は、JIS K7075-1991 7-(2)(硝酸分解法)に準拠した方法で測定される。
なお、強化繊維の平均繊維長(L)と繊維直径(D)は、電子顕微鏡で観察することにより測定される。
なお、熱可塑性樹脂発泡粒子の表面に被覆された未硬化状態の熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に付着した強化繊維とをあわせて、「熱硬化性樹脂層」ということがある。具体的には、熱硬化性樹脂層は、熱硬化性樹脂が硬化された際には、強化繊維で強化された繊維強化プラスチック(FRP)層として機能する。前記複合粒子において、熱硬化性樹脂層は発泡粒子の表面を被覆している。
また、熱硬化性樹脂層を構成する熱硬化性樹脂は、発泡粒子の表面に被覆されており、実質的に未硬化の状態であるAステージ状態、又は常温において固体状ないし半固体状を示し、一般に「Bステージ」と呼ばれる状態(以下において「Bステージ品」、「Bステージ材料」ということがある。)であることが好ましい。また、取扱性の観点から熱硬化性樹脂層を構成する熱硬化性樹脂はBステージ状態であることが好ましい。
同様の観点から、熱硬化性樹脂層の外表面には、少なくとも一部の強化繊維が露出していることが好ましい。強化繊維が熱硬化性樹脂層の外表面に露出していることで、複合粒子同士の互着をより効率的に防ぐことができる。なお、個々の強化繊維の中の一部分が熱硬化性樹脂層の外表面から露出していればよい。
本発明においては、無機充填剤を熱硬化性樹脂層に含有させることができる。無機充填剤としては、ガラス粉体や、一般的に無機フィラーと呼ばれるものでシリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、酸化ベリリウム、軽石、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、ほう砂、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム及びこれらの2以上の併用が例示される。これらの中でも、無機充填剤は、シリカ、酸化マグネシウムであることが好ましい。
特に、無機充填剤が、比表面積100~300m2/gのヒュームドシリカや酸化マグネシウムからなる場合には、熱硬化性樹脂が高粘度化されることにより、熱硬化性樹脂と強化繊維との接着性がより向上する。また、無機充填剤により熱硬化性樹脂の流動性が低下する為、熱硬化性樹脂が複合粒子の表面に浸出し難くなる。その結果、強化繊維の添加量が少ない場合においても複合粒子の流動性が確保される。
熱硬化性樹脂層には、常温において固体状ないし半固体状を示すBステージ状態にあるものを粉末状に粉砕したものを添加して、複合粒子の流動性を向上させることができる。このような、Bステージ状の熱硬化性樹脂粉末を用いた場合には、複合粒子の流動性を向上させることができる上、加熱した際にはペーパーコア材に含浸される熱硬化性の量を増加させることができる。この際、発泡粒子の表面側に熱硬化性樹脂粉末が偏在するように付着させることが好ましい。
熱硬化性樹脂層は、熱硬化性樹脂と反応して硬化物を生成し得る硬化剤を含むことが好ましい。硬化剤としては、熱硬化性樹脂と反応して硬化し、硬化物を生成し得るものであれば特に制限されるものではない。例えばエポキシ樹脂の硬化剤として、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物等の酸無水物、ノボラック型フェノール樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のフェノール樹脂、無水フタル酸誘導体、ジシアンジアミド、イミダゾール化合物、アルミニウムキレート、BF3のようなルイス酸のアミン錯体等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合して用いられる。
熱硬化性樹脂層は、本発明の目的を阻害しない範囲において、増量剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤、防カビ剤、可塑剤、カップリング剤、電気伝導性フィラー、磁性体フィラー、熱伝導性フィラー、帯電防止剤、弾性微粒子等の改質剤を必要に応じて含有してもよい。特に難燃性を得るためには難燃剤を含有することが好ましい。
複合粒子は、強化繊維の含有量が、複合粒子1個当たり、0.2mg~10mgであることが好ましい。上記範囲内であれば、複合粒子の流動性が向上するとともに、複合粒子から得られる硬化物の強度が優れるものとなる。上記観点から、該含有量は、0.5mg~8mgであることがより好ましく、1mg~5mgであることが更に好ましい。
複合粒子は、発泡粒子の重量(X)に対する、熱硬化性樹脂層の重量の比が0.3~8であることが好ましい。該比は、より好ましくは0.5~7であり、更に好ましくは1~6である。上記範囲内であれば、複合粒子は発泡粒子部分と熱硬化性樹脂層部分とのバランスに優れ、発泡粒子の表面により均一な熱硬化性樹脂層を形成することができる。
また、複合粒子は、発泡粒子の重量(X)に対する、被覆している熱硬化性樹脂の重量(Y)の比(Y/X)が、0.3~3であることが好ましい。該比は、より好ましくは0.5~2.5であり、更に好ましくは0.6~2である。また、熱硬化性樹脂層に強化繊維が含まれている場合には、発泡粒子の重量(X)に対する強化繊維の重量(Z)の比(Z/X)は、0.1~8であることが好ましく、0.2~5であることがより好ましく、0.5~3であることが更に好ましい。上記範囲内であれば、複合粒子は発泡粒子からの強化繊維の脱落が発生し難く、均一に強化繊維が分散された熱硬化性樹脂硬化物となっても強度に更に優れるものとなる。
上記の複合粒子は、具体的には、熱可塑性樹脂発泡粒子と未硬化状態の熱硬化性樹脂とが混合されることにより、発泡粒子が未硬化状態の熱硬化性樹脂で被覆された被覆物を形成する工程(1)を経ることにより作製することができる。さらに、複合粒子の流動性を向上させる工程(2)を経ることが好ましい。工程(2)は、発泡粒子を被覆している熱硬化性樹脂に強化繊維、無機充填剤の粉末、又は半硬化状の熱硬化性樹脂粉末を付着させることにより、発泡粒子の表面に、強化繊維、無機充填剤の粉末、又は半硬化状の熱硬化性樹脂粉末と未硬化状態の熱硬化性樹脂とを含む熱硬化性樹脂層が形成される工程である。以下、各工程について詳細に説明する。
次いで、発泡粒子と熱硬化性樹脂混合液とを混合、または発泡粒子に熱硬化性樹脂混合液を塗布する。そして、発泡粒子表面に熱硬化性樹脂混合液が被覆(コーティング)された被覆物が形成される。なお、発泡粒子と熱硬化性樹脂混合液との混合は、混合運動で発泡粒子の切断、破壊等を伴わないように、プロシェアミキサー、ヘンシェルミキサー等のバッチ型ミキサー、又はモーノポンプ、スクリューポンプ等の連続型ミキサーを用いて行うことが好ましい。なお、複合粒子の強度をさらに向上させたい場合などにおいては、熱硬化性樹脂に強化繊維が含有される。
また、熱硬化性樹脂混合液で被覆された発泡粒子被覆物が形成された後に、強化繊維、無機充填剤の粉末、又は半硬化状の熱硬化性樹脂粉末が後工程で被覆物に付着されることが好ましい。このようにして、複合粒子の最表面に強化繊維、無機充填剤の粉末、又は半硬化状の熱硬化性樹脂粉末を偏在させることができる。そして、複合粒子の流動性がより向上する。
金型の底部にペーパーコア材を配置し、ペーパーコア材のセル中に複合粒子を充填する。金型の底部又は側面部にはバイブレータを配置して、バイブレータにて振動を発生させながらペーパーコア材のセル中に複合粒子を充填することが好ましい。特に、上記の複合粒子を用いた場合には、複合粒子の外表面側に、特に強化繊維が多く含まれる熱硬化性樹脂層が形成されているので、複合粒子の流動性が向上し、ペーパーコアのセル中の空隙率を低減することができる。
複合粒子が充填されたペーパーコア材は、好ましくは0.3~2MPa、より好ましくは0.5~1MPaのプレス圧力で、ペーパーコア材の厚み方向に圧縮する。
複合粒子が充填された状態のペーパーコア材の厚み方向に十分に圧縮することで、セル壁におけるペーパーコア材の厚み方向に座屈部を形成させることができ、該座屈部の屈曲した凹凸部分に熱可塑性樹脂発泡粒子及び熱硬化性樹脂硬化物が食い込んだ形状で接着し、その結果として、複合成形体の強度が更に向上する。複合成形体の強度の観点からは、圧縮率は1.3~4倍であることが好ましく、1.5~3倍であることがより好ましい。
また、加熱、圧縮工程の順序は、加熱後に圧縮しても、圧縮後に加熱しても、加熱時に圧縮してもよいが、圧縮時に同時に加熱して、熱硬化性樹脂の流動性を向上させることが好ましい。ペーパーコア材に複合粒子を充填後に加熱工程が行われることで、複合粒子はセル中に速やかに充填される。上記観点から、加熱温度は100~140℃であることが好ましく、110~130℃であることがより好ましい。
特に、上記の加熱・圧縮工程により、複合粒子における熱硬化性樹脂層が流動性を有するようになり、且つペーパーコア材への接触が増えるので、ペーパーコア材に熱硬化性樹脂が含浸される。そして、複合成形体としての、ペーパーコア材に基づく繊維強化構造を形成することが可能となる。
金型内を加熱して、ペーパーコア材と熱可塑性樹脂発泡粒子とが前記熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着し、熱可塑性発泡粒子同士が熱硬化性樹脂を介して接着した複合成形体を製造する。さらに、ペーパーコア材に含浸された熱硬化性樹脂が硬化して、ペーパーコア材による強化繊維構造を形成することができる。
未硬化状態の熱硬化性樹脂を加熱硬化させる工程は、80℃から450℃で行われればよく、100℃から150℃で行われることがより好ましい。未硬化状態の熱硬化性樹脂を完全に加熱硬化させて、Cステージ状態とすることで、点接着で接着している複合粒子同士の接着が強固になり、複合成形体の剛性を上げることができる。なお、「Cステージ状態」は、JIS K6900-1994で定義される。上記熱硬化性樹脂を硬化させる工程は、加熱、圧縮工程と同時に圧縮した状態で行うか、又は圧縮工程の後に行うことができるが、圧縮工程と同時に硬化させることが好ましい。
複合粒子の嵩密度の測定は、一昼夜風乾させた複合粒子に対して行った。風乾後、複合粒子を1Lメスシリンダー内の1Lの標線位置まで充填して計量し、嵩体積1Lの複合粒子の重量WP(単位:g)を小数点第1位まで秤量した。そして、単位換算を行うことにより、嵩密度(単位:kg/m3)を求めた。
光学顕微鏡にて各試料について複合粒子を観察し、複合粒子の長径及び短径を調べた。各試料について50個の複合粒子を観察した。そして、複合粒子の(長径+短径)/2の平均値より、複合粒子の平均粒径を求めた。
((各複合粒子(Bステージビーズ)の平均粒子径)-(原料の発泡粒子の平均粒子径))/2より、熱硬化性樹脂層の厚みを算出した。なお、上記平均粒子径は、走査型電子顕微鏡を使用して、各試料について発泡粒子、複合粒子を観察し、その長径を調べた。各試料について50個の粒子を観察し、その長径の平均値を平均粒子径とした。
複合粒子の熱硬化性樹脂の未硬化状態の確認方法は、JIS K7122-1987に記載されている熱流束示差走査熱量測定法に準拠して、1~4mgの複合粒子を0℃から200℃まで、10℃/分で昇温してDSC曲線を得た。ここで熱硬化性樹脂層に由来する硬化発熱ピークが確認できたものは未硬化状態と判断した。
複合粒子を精秤した後、ナイフなどで複合粒子を略2等分にカットし、断面を露出させた。次いで、PP製のビーカー(200mL)にカットしたビーズと1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学株式会社製の商品名「1,3-BAC」)を入れ、12時間、常温に放置してポリ乳酸部分を溶解させた。12時間後、複合粒子内部のポリ乳酸の発泡層が溶解していることを確認した。次いで、溶解せずに残留した熱硬化性樹脂層をピンセットで取り出し、シャーレの上にのせ、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンで洗浄を2回行なった。さらに、熱硬化性樹脂層をアセトン(関東化学株式会社製、鹿1級品)にて2回洗浄し、115℃、2時間の条件で減圧乾燥させた。上記方法により、発泡粒子の重量を測定した。さらに、乾燥後に取り出した、熱硬化性樹脂層の強化繊維含有率は、JIS K7075-1991 7-(2)(硝酸分解法)に準拠した方法で測定した。上記方法により、複合粒子中の、発泡粒子の重量と熱硬化性樹脂層の重量、熱硬化性樹脂層中の強化繊維の重量を算出した。上記の操作を複合粒子10個について測定し、その平均値を強化繊維の含有割合とした。したがって、複合粒子中の、発泡粒子の重量比率、熱硬化性樹脂の重量比率、及び強化繊維の重量比率が算出された。
また、発泡粒子がポリオレフィン系樹脂からなる場合には、140℃のキシレンにてポリオレフィン系樹脂の発泡層を溶解させた後、熱硬化性樹脂層について上記の方法を採用して同様の測定を行うことができる。
1.原料粒子(b)
b0:製造例1で得られた多層構造のポリ乳酸系樹脂粒子(結晶性PLA発泡粒子)、嵩密度:38kg/m3、粒子重量:1.0mg
2.熱硬化性樹脂(r)
r1:ビスフェノールA型エポキシ樹脂、DIC株式会社製、商品名「Epicron850」、エポキシ当量:190(g/eq.)
3.硬化剤(h)
h1:アミン系硬化剤、三菱ガス化学株式会社製、商品名「1,3-BAC」(1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン)、活性水素当量:35.6(g/eq.)
h2:イミダゾール系硬化剤、四国化成株式会社製、商品名「2E4MZ」(2-エチル-4-メチルイミダゾール)
4.強化繊維(f)
f1:ガラス繊維(GF)、セントラル硝子株式会社製、商品名「ミルドファイバーEFK80-31/T」、平均長さ80μm、径13μm、L/D:6.2
5.ペーパーコア材(C)
C1:ペーパーコア材、新日本フエザーコア株式会社製、商品名「フェザーコア F-R」、外寸:400mm×200mm×60mm、空隙率:86%
C2:ペーパーコア材、新日本フエザーコア株式会社製、商品名「フェザーコア F-R」、外寸:400mm×200mm×50mm、空隙率:86%
C3:ペーパーコア材、新日本フエザーコア株式会社製、商品名「フェザーコア F-R」、外寸:400mm×200mm×75mm、空隙率:86%
C4:ペーパーコア材、新日本フエザーコア株式会社製、商品名「フェザーコア F-R」、外寸:400mm×200mm×30mm、空隙率:86%
<ポリ乳酸(PLA)系樹脂発泡粒子の製造>
脂肪族ポリエステル樹脂の発泡粒子として多層構造のポリ乳酸系樹脂粒子b0を特許文献1に記載の方法で作製した。
芯層;結晶性ポリ乳酸樹脂:ユニチカ株式会社製「テラマックTP-4000E」(融点:163℃、MFR(190℃/2.16kgf):4.6g/10min、ビカット軟化温度:157℃)
被覆層;低結晶性ポリ乳酸樹脂:ユニチカ株式会社製「テラマックTP-4001E」(融点:なし、MFR(190℃/2.16kgf):6.0g/10min、ビカット軟化温度58℃)
複合粒子の製造に用いられる発泡粒子b0は、多層構造の発泡粒子であり、嵩密度38kg/m3、平均粒径4mm、粒子重量1.0mgの特性を有するものであった。
(複合粒子の製造)
内容積が200mLのポリプロピレン製ビーカーに、それぞれ表1に示す量で、熱硬化性樹脂r1(エポキシ樹脂、DIC株式会社製の商品名「Epicron850」)、アミン系硬化剤h1(1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、三菱ガス化学株式会社製、商品名「1,3-BAC」)、イミダゾール系硬化剤h2(2-エチル-4-メチルイミダゾール、四国化成株式会社製、商品名「2E4MZ」)、を混合し、樹脂混合液を得た。
次いで、最大内容積が約20Lのポリエチレン製袋に、表1に示す量の製造例1で得られたポリ乳酸系樹脂発泡粒子b0を投入し、樹脂混合液を投入し、発泡粒子の表面が樹脂混合液で均一に塗布されるように混合した。
次いで、表1に示す量のガラス繊維f1(セントラル硝子株式会社製、商品名「ミルドファイバーEFK80-31/T」平均長さ80μm、径13μm、L/D:6.2)を2回に分割して、ポリエチレン製袋に投入して混合した。得られた粒子状物を、目開き2mmの金属製のメッシュ(東京スクリーン株式会社製)を用いて、粒子に付着しなかったガラス繊維を除去した。以上の操作により、粒子状の複合粒子b1を得た。
縦200mm×横400mm×深さ60mmのアルミ製の金型にペーパーコア材C1(厚み:60mm、セルサイズ10.5mm、密度33kg/m3)を挿入した。ペーパーコア材が挿入された金型の側面または底面にポータブルバイブレーター(株式会社タムラインターメーション製、型式:「GT-4PV」)を取り付けた。
次いで、製造例2で得られた複合粒子b1を、ペーパーコア材が挿入された金型にポータブルバイブレーターで振動を発生させながら充填させた。充填後、上型を載せ厚み方向に50%(2倍)圧縮した後、130℃で10分間の加熱処理(ヒートプレス)を行った。ヒートプレス後冷却のために、温度15℃でコールドプレスを5分間行い、脱型後、複合成形体1(厚み:30mm)を得た。
複合成形体1は、ペーパーコア材のセル内に熱可塑性樹脂発泡粒子が平均140個充填されていた。また、複合成形体の表面側断面部における、発泡粒子部分の面積(Pb1)に対するセル壁部分の面積(Pw1)の比S(Pw1/Pb1)は0.05であり、複合成形体の中心断面部における比C(Pw2/Pb2)も0.05であった。これは、複合粒子が、セルの中心部まで均一に充填されていることを示している。したがって、比(S/C)は1であった。
実施例1に対して、ペーパーコア材C1をペーパーコア材C2(厚み:50mm)に変更し、ヒートプレス時の圧縮率を2.5倍として複合成形体の厚みを20mmとした以外は、実施例1と同様にして複合成形体2を作製した。なお、発泡粒子部分の面積(Pb1)に対するセル壁部分の面積(Pw1)の比S(Pw1/Pb1)は0.05であり、複合成形体の中心断面部における比C(Pw2/Pb2)は0.055であった。したがって、比(S/C)は0.91であった。
実施例1に対して、縦200mm×横400mm×深さ75mmのアルミ製の金型に変更し、ペーパーコア材C1をペーパーコア材C3(厚み:75mm)に変更した以外は、実施例2と同様にして複合成形体3(厚み:30mm)を作製した。なお、発泡粒子部分の面積(Pb1)に対するセル壁部分の面積(Pw1)の比S(Pw1/Pb1)は0.05であり、複合成形体の中心断面部における比C(Pw2/Pb2)は0.055であった。したがって、比(S/C)は0.91であった。
縦200mm×横400mm×深さ60mmのアルミ製の金型に製造例2で得られた複合粒子b1を、充填させた。充填後、上型を載せ厚み方向に50%圧縮した後、130℃で10分間の加熱処理(ヒートプレス)を行った。ヒートプレス後冷却のために、温度15℃でコールドプレスを5分間行い、脱型後、複合成形体4(厚み:30mm)を得た。
複合粒子をペーパーコア材に充填しない以外は、実施例1と同様にして、複合成形体5(厚み:30mm)を得た。
縦200mm×横400mm×深さ30mmのアルミ製の金型にペーパーコア材C4(厚み:30mm)を挿入した。ペーパーコア材が挿入された金型の側面または底面にポータブルバイブレーター(株式会社タムラインターメーション製、型式:「GT-4PV」)を取り付けた。
次いで、製造例2で得られた複合粒子b1を、ペーパーコア材が挿入された金型にポータブルバイブレーターで振動を発生させながら充填させた。充填後、130℃で10分間の加熱処理を行った。温度15℃で5分間冷却を行い、脱型後、複合成形体6(厚み:30mm)を得た。
(3点曲げ試験)
複合成型体は、JIS K7171:2006に準拠して、具体的には以下の方法で1.0mmたわみ曲げ荷重、最大降伏点荷重を測定した。
まず、各成形体から幅50mm×長さ400mm×厚み27.5mmの試験片をとなるように切り出した。なお、試験片厚みが上記範囲未満の場合には、成形体厚みの試験片とした。切り出した試験片は、室温23℃、湿度50%の恒室内で試験片を24時間以上放置した後、支点間距離300mm、圧子の半径R5.0mm、支持台の半径R2.0mm、試験速度5mm/min、室温23℃、湿度50%の条件で、(株)島津製作所製の卓上形精密万能試験機「オートグラフAGS-10kNG」によりたわみ-曲げ荷重カーブ(SSカーブ)を測定した。
前記SSカーブのたわみ量1.0mmの時の荷重(1.0mmたわみ荷重(N))を測定し、5点以上の測定値の平均値を測定結果として採用した。
サンプルの外形寸法より体積H(リットル)を求め、サンプルの重量W(単位:g)を体積Hで除した値を、単位換算を行うことにより、サンプルの密度(単位:kg/m3)とした。
サンプルを厚み方向に切断し、切断面を目視観察して、ペーパーコア材のセル壁における座屈部の有無を調べた。
ペーパーコア材のセル壁への熱硬化性樹脂の含浸の有無について、以下の基準で評価した。
含浸あり;ペーパーコア材のセル壁部分の硬度が、未含浸の場合に比べて、セル壁全体にわたって向上している
微量に含浸;ペーパーコア材のセル壁部分の硬度が、未含浸の場合に比べて、セル壁の一部のみ向上している
含浸無し;ペーパーコア材のセル壁部分の硬度が、未含浸の場合に比べて、変化しない
Claims (6)
- セル壁により区画されかつ厚み方向の少なくとも一方に開口する多数の中空セルの集合体からなるペーパーコア材と、熱可塑性樹脂発泡粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物とを備える複合成形体であって、前記セル中に熱可塑性樹脂発泡粒子群が充填されており、前記ペーパーコア材と前記熱可塑性樹脂発泡粒子とが前記熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着し、前記熱可塑性発泡粒子同士が前記熱硬化性樹脂の硬化物を介して接着しており、前記セル壁がペーパーコア材の厚み方向に座屈部を有し、前記ペーパーコア材に前記熱硬化性樹脂が含浸し、硬化している、複合成形体。
- 前記熱可塑性樹脂発泡粒子の平均粒径が1~10mmである、請求項1に記載の複合成形体。
- 前記セル1つ当たりの開口面積が1~20cm2である、請求項1又は2に記載の複合成形体。
- 前記熱可塑性樹脂発泡粒子を構成する熱可塑性樹脂がポリエステル系樹脂である、請求項1~3のいずれか1つに記載の複合成形体。
- 前記複合成形体の厚み方向表面側断面における、前記熱可塑性樹脂発泡粒子部分の面積(Pb1)に対する前記セル壁部分の面積(Pw1)の比(Pw1/Pb1)をSとし、前記複合成形体の厚み方向中心断面における、前記熱可塑性樹脂発泡粒子部分の面積(Pb2)に対する前記セル壁部分の面積(Pw2)の比(Pw2/Pb2)をCとしたとき、前記Sの値が0.03~0.1であり、前記Cに対する前記Sの比(S/C)が0.8~1.1である、請求項1~4のいずれか1つに記載の複合成形体。
- 請求項1~5のいずれかに記載の複合成形体の製造方法であって、
セル壁により区画されかつ厚み方向の少なくとも一方に開口する多数の中空セルの集合体からなるペーパーコア材のセル中に、熱可塑性樹脂発泡粒子の表面に未硬化状態の熱硬化性樹脂が付着した発泡粒子を充填する工程、及び
前記熱可塑性樹脂発泡粒子が充填されたペーパーコア材を、該ペーパーコア材の厚み方向に加熱、圧縮して、前記熱硬化性樹脂を硬化させる工程
を含む、複合成形体の製造方法。
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