JP7508043B2 - 弁 - Google Patents
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Description
より詳しく言えば以下の通りである。金型の凹部を切削加工具のエンドミルで形成すると、エンドミルの直径が凹部の形状を決めることから、弁片の先端部に対応する凹部はエンドミルの直径に対応した円弧状になり、鋭角の三角形に形成することは不可能である。放電加工であっても、加工精度が凹部の形状を決めることから、同様に不可能である。
その一方で切削加工や放電加工で金型を作る場合よりも多い点数の部品を用いて良いのならば、その部品を組み合わせて、前述したような弁片の先端部を鋭角の三角形にするための凹部を金型に形成することは可能である。しかし部品点数が増えれば、金型の耐久性の低下や金型費用の上昇を招く要因になる。
したがって実用的な射出成形用金型で弁を生産する場合には、弁が閉じた状態では全ての弁片31の先部が集結しても、中央部に未封鎖領域が形成される。
そのうえで容器本体とは反対側から見て、全数の弁片は各辺部から先端に向かって先細りとなる形状の弁片本体部を備え、全数よりも少数の弁片は弁片本体部の他に、弁片本体部の先細りとなる二つの側辺から交点に向かって延びる二つの延長線のうち少なくとも一方の延長線に対して外側に膨れる膨大部を備えるものとする。
そして容器本体とは反対側から見て、弁本体が閉じた状態では、全ての弁片本体部の先部が集結すると共に集結した全ての弁片本体部によって包囲された概念上の未封鎖領域が形成され、概念上の未封鎖領域に膨大部が配置されることによって現実上の未封鎖領域が形成される。
すなわち容器本体とは反対側から見て、膨大部は弁片本体部の二つの延長線に対して外側に膨れていることである。
すなわち容器本体とは反対側から見て、弁片本体部の先部の形状は、三角形状をなす三辺のうち頂点に達する手前まで延びる二辺を二つの側辺として備える形状にすることである。
すなわち弁本体は外周部を4角形以上の偶数の多角形状にしてあり、先端部が膨大部で形成される弁片と、先端部が弁片本体部で形成される弁片とを周方向に交互に配置することである。
すなわち概念上の未封鎖領域は、膨大部を含む弁片の弁片本体部と膨大部との境界線として、弁本体の外周部と相似形状の多角形状の一辺を備えることである。
すなわち弁片は、その先部から辺部へ向かう方向に順番に第1板部、第1ヒンジ部、第2板部、第2ヒンジ部を備えるものとする。そして第1、第2ヒンジ部は互いに自分自体よりも先部側を変位させる支点となるものとする。また全ての第2板部の集合である第2板部群を容器本体とは反対側から押さえた場合に、弁本体は閉状態であると共に全ての第1板部の集合である第1板部群の第1板部は周方向に隣接し、閉状態の弁本体に対して容器本体側から圧力が加わった場合に、第1板部は第1ヒンジ部を支点として容器本体とは反対側に変位可能なものにする。
また容器本体Bは本実施形態では、復元可能な弾性を有する外袋B5と、外袋B5よりも酸素バリア性能が優れた(酸素を通し難い)酸素バリア層を含む内袋B6とを備える。外袋B5には、空気を外袋B5と内袋B6の間に導入するための導入穴B7が厚み方向に貫通して形成されている。そして内容物が充填された状態では外袋B5と内袋B6とが重なると共に、内容物の吐出後の状態では外袋B5がその弾性により復元した場合に外袋B5と内袋B6とが一部において密着された状態を維持しながら内袋B6が胴部B1において収縮し、内袋B6と外袋B5の間に空気が入った状態になる。
また軸線Lを中心とする環状物の場合、口径方向のうち軸線Lに対して近い側を内側あるいは内周側、軸線Lに対して遠い側を外側、あるいは外周側という場合がある。
弁1が閉じた状態を閉状態、弁1が開いた状態を開状態と言う。また弁1に外部からの圧力が加わっていない状態を平常状態と言う。
弁片群31,31,…を構成する全ての弁片31は、軸線Lを中心とする周方向に均等に配置されると共に、先部(軸線L側の端部)を除いて同じ外形をしている。それゆえ隣り合う弁片31同士の関係は、軸線Lを中心として一方の弁片31を周方向に所定角度回転させると、当該回転させた弁片31は他方の弁片31に対して互いの先部以外の部分において一致する位置に配置される。
弁片31は、閉状態では、鍔2の内周を塞ぐ多角形状の仮想の平面に対して直交する仮想線であって容器本体Bとは反対側に延長する仮想線上の第一点に向かって多角形状の各辺から突出する。本実施形態では、仮想の平面と仮想線とが直交する直交点は、正多角形状の中心側、より詳しくは正多角形状の中心となっている。したがって仮想線は軸線Lと一致する。また仮想線上の第一点は、仮想線上であればよいので直交点を含むものであるが、本実施形態では直交点に対して容器本体Bとは反対側に離れた点である。
図1に示すように容器本体Bとは反対側から視ると、内片部34aは、内周を正多角形の一辺を表す直線状にする共に、外周を内周と同心円の円弧形状にしてある。そして閉状態において、全ての内片部34aの集合である内片部群34a,34a,…の外周面と内周面を、軸線Lを中心とする円筒面状(より詳しくは容器本体B側に向かうにつれて半径が大きくなるテーパー状)にしてある。
また外片部34bは、内片部34aの外周面から口径方向外側に延長する板状であり、内周を円弧状にすると共に、外周を内片部34aの内周と平行な直線状にしてある。そして閉状態において、全ての外片部34bの集合である外片部群34b,34b,…を、内片部群34a,34a,…を中心として口径方向外側に放射状に延長するものとしてある。
また結線は膨大部31bの有無によって相違する。
膨大部31bの無い第1板部本体32aにおいて結線は、本実施形態では交点P(多角形状の中心)に向かって円弧状に膨らむ形の曲線32eである。円弧の半径は一例としては0.3~1.0mmであり、望ましくは0.3~0.5mm、より望ましくは0.3~0.4mmである。
一方、膨大部31bの付いた第1板部本体32aにおいて結線は、本実施形態では第1板部本体32aと膨大部31bとの境界線が現実には無いので、以下のように定める。結線は二つの側辺32d,32dの交点P側の端点を結ぶ直線状の概念線32fである。周方向に隣り合う結線を結ぶと、概念上の未封鎖領域3aが形成される。本実施形態では結線としての3つの曲線32eとその隣りの結線としての3つの概念線32fとを接合することによって、概念上の未封鎖領域3aが形成される。概念上の未封鎖領域3aは、第1板部32の枚数と同じ数の正多角形である六角形の六辺のうち三辺が周方向に一辺おきに中心に向かって円弧状に凹む曲線32eとなり、残りの三辺が周方向に一辺おきに正多角形と同じ直線状に延びる概念線32eを備える形状となっている。したがって概念線32eは、膨大部31bを含む弁片3の第1板部本体32a(弁片本体部31a)と膨大部31bとの境界線として、弁本体31の外周部と相似形状の多角形状の一辺を形成する。
そして弁本体3は、先端部が第1板部本体32aで形成される第1板部32(弁片31)と、先端部が膨大部31bで形成される第1板部32(弁片31)とを周方向に交互に配置してある。以下では、膨大部31bの有無を区別する場合には、膨大部31bの有る第1板部32を膨大部31b付き第1板部32、膨大部31bの無い第1板部32を基本の第1板部32と称する。
外周出口36bは、中央出口36aの周囲から隣り合う第2板部34,44同士の間に向かって延長する。
また凹部37は、環状であり、凹部37の口径方向内側の側面が第2板部群34,34,…の外周面により形成され、凹部37の口径方向外側の側面が鍔2の内周面により形成されている。そして第2板部群34,34,…の外周面の大部分を形成する内片部群34a,34a,…の外周面が容器本体Bとは反対側に向かうにつれて口径を狭める傾斜面となっており、鍔2の内周面が容器本体Bとは反対側に向かうにつれて口径を広げる傾斜面となっていることから、凹部37の幅(口径方向の寸法)は容器本体Bとは反対側に向かうにつれて広がるものである。
ただし金型から取り出されたときの弁1の向きが、弁本体3の半球状の底面側が下向きになっていると、弁片群31,31,…は弁片31の自重により閉じる方向に変位し、その変位の程度によっては閉状態のまま硬化することもあり得る。閉状態で硬化した場合には、図示の例とは相違するが、平常状態では弁本体3は閉状態である。
凹部67dは、内壁67aの内周の全周に亘って形成され、環状(円環状)となっている。弁本体3の閉状態を容器本体Bとは反対側から見ると、図1に示すように第2板部群34,34,…の外周面が円形状となっており、凹部67dは第2板部群34,34,…の当該外周面と容器本体Bとは反対側の面との角部を押さえる。凹部67dで第2板部群34を押さえると、第1板部32が周方向に接して閉状態になる。また容器本体B側からの圧力に応じて第1ヒンジ部33を支点にして第1板部32が容器本体Bとは反対側に変位し、容器本体B側からの圧力を無くすと、第1板部32が閉状態に戻る。
弁本体3は、弁片31が第2ヒンジ部35を支点にして第2ヒンジ部35よりも先部側を変位させることができるし、第1ヒンジ部33を支点として第1ヒンジ部33よりも先部側(第1板部32)を変位させることもできる。そして弁本体3が閉状態であるときに第1板部群32,32,…の第1板部32は周方向に隣接する。そして概念上の未封鎖領域3aに膨大部31bが配置されることから、現実上の未封鎖領域3bが概念上の未封鎖領域3aよりも狭くなるし、例えば6枚の弁片31の全てが円弧状の結線としての曲線32e付きの弁片本体部31aで形成されたものよりも、現実上の未封鎖領域3bが狭くなる。しかも弁片31の先部に膨大部31bがあるので、例えば弁片31の先端を三角形状にする場合に比べて、弁片31の先部を射出成形用金型で生産するのに適している。また弁1を開状態となるようにして成型することができる。
たとえば弁本体3は上記実施形態では3つの弁片31に膨大部31bを備えるものであったが、本発明ではこれに限らず全数よりも少数の弁片31に膨大部31bを備えるものであればよく、例えば1つの弁片31に膨大部31bを備えるものであっても良い。
また膨大部31bを備えていない基本の第1板部32の結線、本実施形態では円弧状に膨らむ曲線であったが、本発明ではこれに限らず、第1板部32の二つの側辺32d,32dのうち交点P側の端点を結ぶ線であればよく、例えば直線状であっても良い。
また閉状態の弁本体3は第1の実施形態では外周を多角形状とする半球状で、第2の実施形態では外周を多角形状とする平板状であったが、本発明ではこれに限らず、たとえば錐体状であっても良い。
また弁本体3は、第1の実施形態では半球状であり、このとき弁片31は正多角形状の各辺部21aから軸線Lに向かって円弧状に突出するものであったが、本発明ではこれに限らず、正多角形状の各辺部21aから弁片31は軸線Lに向かって螺旋状に突出するものであっても良い。
B1 胴部
B2 口部
B3 雄ネジ
B5 外袋
B6 内袋
B7 導入穴
L 軸線
1 弁
2 鍔
21 鍔本体部
21a 辺部
22 鍔挿入部
3 弁本体
3a 概念上の未封鎖領域
3b 現実上の未封鎖領域
3c 中央未封鎖領域
3d 周辺未封鎖領域
31 弁片(弁片群)
31a 弁片本体部
31b 膨大部
31d 第1の円弧
31e 第2の円弧
32 第1板部(第1板部群)
32a 第1板部本体
32d 側辺
32e 曲線
32f 概念線
32L 延長線
33 第1ヒンジ部(第1ヒンジ部群)
34 第2板部(第2板部群)
34a 内片部(内片部群)
34b 外片部(外片部群)
34c 空隙部
35 第2ヒンジ部(第2ヒンジ部群)
36 出口
36a 中央出口
36b 外周出口
37 凹部
5 キャップ
5a 連結部
5h 出口
6 中蓋
61 取付部
61a 取付壁
61b 雌ネジ
62 仕切部
63 仕切部本体
63a 貫通穴
64 ノズル部
65 装着部
65a 収容溝
65b ストッパー部
66 外案内部
66a 外壁
67 内案内部
67a 内壁
67b 案内片
67d 凹部
7 外蓋
71 化粧板
72 化粧壁
73 外栓
S シール材
S1 通過シール
S2 密封シール
S4 通過口
P 交点
Claims (6)
- 外周部を多角形状にすると共に容器本体側から加わる圧力に応じて開閉可能な樹脂製の弁本体と、弁本体の外周部から鍔状に張り出す鍔とを備え、
弁本体は、弾性変形可能な弁片であって多角形状の各辺部から延長する弁片の集合である弁片群を備えるものであり、
容器本体とは反対側から見て、全数の弁片は各辺部から先端に向かって先細りとなる形状の弁片本体部を備え、全数よりも少数の弁片は弁片本体部の他に、弁片本体部の先細りとなる二つの側辺から交点に向かって延びる二つの延長線のうち少なくとも一方の延長線に対して外側に膨れる膨大部を備え、
容器本体とは反対側から見て、弁本体が閉じた状態では、全ての弁片本体部の先部が集結すると共に集結した全ての弁片本体部によって包囲された概念上の未封鎖領域が形成され、
概念上の未封鎖領域に膨大部が配置されることによって現実上の未封鎖領域が形成されることを特徴とする弁。 - 容器本体とは反対側から見て、膨大部は弁片本体部の二つの延長線に対して外側に膨れていることを特徴とする請求項1に記載の弁。
- 容器本体とは反対側から見て、弁片本体部の先部の形状は、三角形状をなす三辺のうち頂点に達する手前まで延びる二辺を二つの側辺として備える形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弁。
- 弁本体は外周部を4角形以上の偶数の多角形状にしてあり、先端部が膨大部で形成される弁片と、先端部が弁片本体部で形成される弁片とを周方向に交互に配置してあることを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の弁。
- 概念上の未封鎖領域は、膨大部を含む弁片の弁片本体部と膨大部との境界線として、弁本体の外周部と相似形状の多角形状の一辺を備えることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の弁。
- 弁片は、その先部から辺部へ向かう方向に順番に第1板部、第1ヒンジ部、第2板部、第2ヒンジ部を備え、
第1、第2ヒンジ部は互いに自分自体よりも先部側を変位させる支点となるものであり、
全ての第2板部の集合である第2板部群を容器本体とは反対側から押さえた場合に、弁本体は閉状態であると共に全ての第1板部の集合である第1板部群の第1板部は周方向に隣接し、
閉状態の弁本体に対して容器本体側から圧力が加わった場合に、第1板部は第1ヒンジ部を支点として容器本体とは反対側に変位可能であることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載の弁。
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