JP7540942B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
[1.冷蔵庫の全体構成]
図1から図9を参照し、実施形態の冷蔵庫1について説明する。まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。図1は、冷蔵庫1を示す正面図である。図2は、図1中に示された冷蔵庫1のF2-F2線に沿う断面図である。図1および図2に示すように、冷蔵庫1は、例えば、筐体10、複数の扉20、操作パネル30、流路形成部品40、冷却部50、および制御基板100を備えている。
図3は、冷凍サイクル装置90の構成を示す図である。冷凍サイクル装置90は、冷媒の流れ順に、凝縮器91と、ドライヤ92と、三方弁93と、キャピラリーチューブ94,95とを含む。詳しく述べると、圧縮機80の高圧吐出口には、凝縮器91とドライヤ92とが順に接続パイプ96を介して接続されている。ドライヤ92の吐出側には、三方弁93が接続されている。三方弁93は、ドライヤ92が接続される1つの入口と、2つの出口とを有している。
この冷媒ガスは、冷蔵側サクションパイプ97(または冷凍側サクションパイプ98)を通る間に、キャピラリーチューブ94(またはキャピラリーチューブ95)内の冷媒と熱交換されて、最終的には室温程度にまで昇温される。そして、この冷媒ガスが、圧縮機80に再び吸入されて、冷媒の循環が完了する。
[3.1 制御部に関する構成]
図4は、冷蔵庫1の制御に関する構成の一部を示すブロック図である。制御基板100は、マイコンや時間計測などを行うタイマ101aなどを含むコンピュータで構成される制御部101を備える。制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサによってコンピュータプログラムが実施されることで実現されるソフトウェア機能部でもよく、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)などのハードウェア(例えば回路部;circuity)により実現されてもよい。制御部101の全部または一部は、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
次に、冷蔵庫1の基本運転について説明する。制御部101は、冷蔵庫1の基本運転として「冷蔵運転」および「冷凍運転」を実施する。「冷蔵運転」とは、三方弁93が切り替えられて圧縮機80から冷蔵用冷却器61に液体冷媒が供給される運転を意味する。一方で、「冷凍運転」は、三方弁93が切り替えられて圧縮機80から冷凍用冷却器71に液体冷媒が供給される運転を意味する。
次に、「設定温度帯」について説明する。「設定温度帯」は、冷蔵運転および冷凍運転のそれぞれにおいて、温度管理の主対象となる貯蔵室17(例えば、冷蔵室17A(またはチルド室17B)と主冷凍室17F)の空気温度が維持される温度範囲を意味する。「設定温度帯」とは、上限値と下限値とにより規定される温度範囲を意味する。
制御部101は、チルド室17Bの平均温度が+0.5~+2.0℃の温度帯に保つ「通常チルド」の制御モード、チルド室17Bに新しく入れられた食品の温度をいち早くチルド室17Bの温度帯まで下げる「急速チルド」の制御モード、「通常チルド」の制御モードと比べてチルド室17B内の温度を高くする「解凍」の制御モードなど、いくつかの制御モードが実施可能である。本実施形態の制御部101は、これらに加えて、「レジスタントスターチ増加」の制御モードを実施することができる。「レジスタントスターチ増加」の制御モードは制御パターンの一例である。
「レジスタントスターチ増加」の制御モードとは、食品中のでんぷんに含まれるレジスタントスターチを増加させる制御である。レジスタントスターチは、小腸内で消化吸収されにくい成分である。ユーザが、ごはん類、パン類、スイーツ等のでんぷんを多く含む食品を摂取する場合に、でんぷんに含まれる成分を変化させてレジスタントスターチを増加させることで、肥満の抑制、糖尿病の予防、便秘の解消などの効果が得られる。一度食品を内部まで(例えば中心部まで)凍結させ、その後、解凍して所定温度で所定時間以上(例えば+4℃で4時間以上)保存することで、食品中のでんぷんに含まれるレジスタントスターチを増加させることができる。「レジスタントスターチ増加」の制御モードでは、チルド室17Bが凍結温度帯で冷却される。次にチルド室17Bが解凍保持温度帯で冷却される。最後にチルド室17Bが目的別温度帯で冷却または加熱される。「レジスタントスターチ増加」の制御モードでは、例えば、冷蔵室温度に代えて、チルド室温度に基づいて冷却部50が制御される。
図8は、制御部101の制御の流れを示すフローチャートである。記憶部116には、実施時間Sa(例えば350分間)と、実施時間Sb(例えば400分間)と、使用目的ごとの実施時間Sc、Sc´と、凍結温度帯の平均温度Taの設定値(例えば-2℃)、解凍保持温度帯の平均温度Tbの設定値(例えば+4℃)、使用目的ごとの目的別温度帯の平均温度Tc(例えば+2℃)、平均温度Tc´(例えば+10℃)が設定されている。
本実施形態では、制御部101は、でんぷんを含む食品の内部を完全に凍結させるのに十分な実施時間Saに亘り凍結制御を実施し、その後、食品を解凍して4℃で4時間以上保持する解凍保持制御を実施する。これにより、食品のでんぷんに含まれるレジスタントスターチを増加させることができる。
図5、図6では、凍結制御の結果、チルド室温度(食品温度)が-2℃に到達すると、直ちに解凍保持制御へ移行する場合の制御を例に説明を行った。しかし、-2℃に到達後、しばらくの間この温度を保持してもよい。このようなRS増加制御を実施した場合のチルド室温度の変化の一例を図9Aに示す。図9Aでは、制御部101が、時刻t0に凍結制御を開始し、時間Sa1(例えば約350分間)後の時刻t1には-2℃を達成している。しかし、制御部101は、その後も、時間Sa2(例えば約210分間)に亘り凍結制御を継続する。そして、制御部101は、時間Sa1に時間Sa2を加算した時間である実施時間Sa(例えば約560分間)に亘り凍結制御を実施した後、凍結制御を終了し、時刻t1aに解凍保持制御を開始する。図9Aの例では、解凍保持制御と目的別制御については、図5の例と同様である。例えば、制御部101は、解凍保持制御を実施時間Sb(例えば約400分間)に亘り実施する。その後、制御部101は、目的別制御を実施時間Scに亘り実施する。このように凍結制御においては、チルド室温度(食品温度)を-2℃で保持するマージンの時間帯を設けることができる。この場合であっても、実施時間Sa(例えば約560分間)は、保持時間Sb2(例えば約240分間)よりも長い時間である。一方、実施時間Saと実施時間Sbの比較においては、実施時間Sa(例えば約560分間)は、実施時間Sb(例えば約400分間)よりも長い時間となる。図9Aに例示するRS増加制御における実施時間Saは、第1時間の一例である。図9Aに示すRS増加制御による温度変化は、第1時間(実施時間Sa)は、食品の解凍を進める時間(解凍時間Sb1)と第2時間(保持時間Sb2)との合計よりも長い場合の一例である。
図5、図6では、-2℃に低下させた後、4℃で4時間以上保持するとしたが、4℃で12時間以上保持することにより、レジスタントスターチをさらに増加させることができる。保持時間Sb2を12時間とした場合のチルド室温度(食品温度)の変化の一例を図9Bに示す。図9Bでは、制御部101が、時刻t0に凍結制御を開始し、実施時間Sa後の時刻t1に凍結制御を終了し、解凍保持制御を開始する。時刻t2にチルド室温度(食品温度)が+4℃となると、12時間以上その温度を保持する。つまり、保持時間Sb2は720分以上となる。例えば、制御部101は、解凍保持制御を実施時間Sb(例えば約880分間、Sb1は約160分、Sb2は約720分)に亘り実施する。その後、制御部101は、目的別制御を実施時間Scに亘り実施する。このように解凍保持制御においては、チルド室温度(食品温度)が+4℃に到達した後、12時間以上保持するようにしてもよい。これにより、例えば、+4℃で4時間保持する場合に比べてさらにレジスタントスターチをさらに増加させることができる。図9Bに示すRS増加制御による温度変化は、第2時間(保持時間Sb2)が第1時間(実施時間Sa)よりも長い場合の一例である。
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態は、食品の種類に応じた実施時間Saおよび実施時間Sbを設定する点で第1の実施形態とは異なる。例えば、ごはん類とパン類(スイーツ類を含む)とを比較すると、ごはん類の方が、凍結に時間が掛かり、解凍にも時間が掛かる。第2の実施形態では、ごはん類に対してRS増加制御を行う場合は、ごはん類の凍結に必要な時間を実施時間Saに設定して凍結制御を行い、ごはん類の解凍に必要な時間を解凍時間Sb1に設定して解凍保持制御を実施する(保持時間Sb2は食品の種類に関わらず4時間またはそれ以上)。例えば、ごはん類用の実施時間Saは、ごはん類を確実に内部まで凍結できる十分かつ最短の時間である。例えば、パン類およびスイーツ類用の実施時間Saは、パン類およびスイーツ類を確実に内部まで凍結できる十分かつ最短の時間である。例えば、ごはん類用の実施時間Sbは、ごはん類を解凍し、4℃に到達させた後、その状態で4時間保持することができる十分かつ最短の時間である。例えば、パン類およびスイーツ類用の実施時間Sbは、パン類およびスイーツ類を解凍し、4℃に到達させた後、その状態で4時間保持することができる十分かつ最短の時間である。以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、食品の種類に応じた凍結温度帯の平均温度Taを設定する点で第2の実施形態とは異なる。例えば、ごはん類とパン類とを比較すると、ごはん類の方が、凍結に時間が掛かり、解凍にも時間が掛かる。第3の実施形態では、ごはん類に対してRS増加制御を行う場合は、凍結温度帯の平均温度Taに、パン類およびスイーツ類に対してRS増加制御を行う場合よりも低い温度を設定して凍結制御を行う。これにより。制御時間の短縮化を図る。以下に説明する以外の構成は、第2の実施形態と同様である。
上述した実施形態では、凍結制御を実施時間Saに亘り実施した後に終了させる。これに代えて/これに加えて、制御部101は、チルド室17Bに関する温度(例えば、チルド室17Bに収容された食品温度、チルド室17Bの空気温度、またはチルド室17Bに収容された部材の温度など)が所定温度(平均温度Ta)に達した場合に、凍結制御を終了させてもよい。
上述した実施形態では、解凍保持制御を実施時間Sbに亘り実施した後に終了させる。これに代えて/これに加えて、制御部101は、チルド室17Bに関する温度(例えば、チルド室17Bに収容された食品温度、チルド室17Bの空気温度、またはチルド室17Bに収容された部材の温度など)が所定温度(平均温度Tb)に達してから(または所定温度に達してから余裕を見るための所定時間が経過してから)、少なくとも4時間が経過した時点で解凍保持制御を終了させてもよい。
上記の実施形態では、レジスタントスターチの増加を確実にするために、実施時間Saに保持時間Sb2(4時間)よりも長い時間を設定して、ゆるやかに食品を凍結させるようにしている。これに代えて、凍結制御の平均温度Taに-2℃(または第3の実施形態のごはん用の-7℃)より低い温度を設定して、短時間に食品の内部まで凍結させるようにしてもよい。これにより、RS増加制御の制御時間を短縮できる。この場合、必ずしも実施時間Saが保持時間Sb2(4時間)よりも長い時間でなくてもよい。また、第3の変形例を第1の変形例と組み合わせてもよい。これにより、食品の過度な凍結による、解凍に要する解凍時間Sb1の長時間化を防ぐことができる。また、第3の変形例を実施する場合、制御に関する設定(S101、S101a)にて、ユーザが、通常凍結モードと急速凍結モードの何れかを選択するようにしてもよい。
上記の実施形態では、解凍保持制御では終始+4℃を平均温度Tbに設定することとしている。これに代えて、解凍保持制御の初期において所定時間を+4℃よりも高温(第4温度帯)に設定して、解凍を促進するようにしてもよい。+4℃よりも高温に設定した平均温度Tbを+4℃にするタイミングについては、解凍保持制御の開始から所定の時間が経過した後に+4℃に変更してもよいし、チルド室温度を監視して、チルド室17Bに関する温度が+4℃に達した時点で、+4℃に変更してもよい。
上記の実施形態では、解凍時間Sb1におけるチルド室温度(食品温度)、保持時間Sb2におけるチルド室温度(食品温度)が同じ温度で設定されている場合を例に説明を行ったが、これら2つの温度は同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、解凍時間Sb1におけるチルド室温度(食品温度)を+4℃より高温に設定し、保持時間Sb2におけるチルド室温度(食品温度)を+4℃を設定してもよい。
上記の実施形態では、保存用の目的別制御では平均温度Tcに+2℃を設定し、摂取用の目的別制御では平均温度Tc´に+10℃を設定することとしている。これに代えて、平均温度Tc、Tc´の温度を、ボタン31、32の操作により、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
上記の実施形態では、食品の種類をユーザが入力することとしている。これに代えて、庫内カメラ113が撮影した画像を制御部101が画像解析して、食品の種類を自動的に検知するようにしてもよい。
上記の実施形態では、実施時間Sa、実施時間Sb、凍結制御の平均温度Taなどを食品の種類に応じて変更することとしている。これに代えて/これに加えて、制御部101は、食品の量に応じて、凍結制御の平均温度Taを設定してもよい。食品の量が多ければ凍結や解凍に時間が掛かる。例えば、パン類やスイーツ類の場合、量が所定量未満であれば、平均温度Taに-2℃を設定し、所定量以上であれば-5℃を設定する。例えば、ごはん類の場合、量が所定量未満であれば、平均温度Taに-7℃を設定し、所定量以上であれば-10℃を設定する。
上記の実施形態では、実施時間Sa、実施時間Sb、凍結制御の平均温度Taなどを食品の種類に応じて変更することとしている。これに代えて/これに加えて、制御部101は、食品の量に応じて、実施時間Saを設定してもよい。食品の量が多ければ凍結や解凍に時間が掛かる。例えば、パン類やスイーツ類の場合、量が所定量未満であれば、実施時間Saに所定のX時間を設定し、所定量以上であればX時間よりも長い時間X1を設定する。例えば、ごはん類の場合、量が所定量未満であればX時間よりも長い時間X2を設定し、所定量以上であればX2時間よりも長い時間X3を設定する。実施時間Sbについても同様である。
Claims (12)
- 貯蔵部を含む筐体と、
前記貯蔵部を冷却する冷却部と、
前記貯蔵部を冷却又は加熱する制御モードとして、食品中のでんぷんに含まれるレジスタントスターチを増加させるレジスタントスターチ増加モードを含む複数の前記制御モードの中から何れかを受け付ける受付部と、
前記受付部が、前記レジスタントスターチ増加モードを受け付けると、食品を凍結させる第1温度帯で前記貯蔵部を第1時間冷却した後に、前記食品を解凍させた状態で、その状態を保持する所定の第2温度帯で前記貯蔵部を第2時間冷却し、その後、前記食品の使用目的に応じた第3温度帯で前記貯蔵部を冷却または加熱することを含む前記レジスタントスターチ増加モードで前記冷却部を制御する制御部と、
を備えた冷蔵庫。 - 前記第1温度帯の平均温度は-2℃以下であり、
前記第2温度帯の平均温度は+3℃以上、+5℃未満である、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記第1時間は、前記第2時間よりも長い、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記第2時間は、前記第1時間よりも長い、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記レジスタントスターチ増加モードは、前記第1温度帯で前記貯蔵部を前記第1時間冷却した後、前記第2温度帯で前記貯蔵部を前記第2時間冷却する前に、前記第2温度帯と同じまたは異なる温度帯である第4温度帯で前記食品の解凍を進める時間を含む、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記第1時間は、前記食品の解凍を進める前記時間と、前記第2時間との合計よりも長い、
請求項5に記載の冷蔵庫。 - 前記第2時間は、4時間以上である、
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記第2温度帯から前記第3温度帯へ移行するときの前記貯蔵部の温度変化率は、
前記第1温度帯から前記第2温度帯へ移行するときの前記貯蔵部の温度変化率よりも大きい、
請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記第2温度帯から前記第3温度帯へ移行するときの前記貯蔵部の温度変化率は、
前記レジスタントスターチ増加モードの開始時に0℃よりも高い温度帯から前記第1温度帯へ移行するときの前記貯蔵部の最大温度変化率よりも小さい、
請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記食品の種類に応じて、前記第1温度帯の温度、前記第1時間の長さ、前記食品を解凍する温度、または前記食品を解凍する温度で前記貯蔵部を冷却する時間の長さを変更する、
請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記第3温度帯は、前記第2温度帯よりも低い温度帯である、
請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記第3温度帯は、前記第2温度帯よりも高い温度帯である、
請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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