[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
(ハウジング)
図1に示す通り、本実施形態の気化式加湿器Aは、建物の天井の内部に設置されるハウジング1を有する。このハウジング1は、天井に設けられた開口を有する凹部に挿入可能な寸法を有する。ハウジング1の寸法は、例えば幅575mm×高さ335mm×奥行575mmとすることができる。なお、断熱材部分の寸法を含める場合には、3mm程度寸法が増す。このような気化式加湿器Aは、例えば、600×600mmの天井板を使用するグリッド型システム天井に設けられた開口にも挿入可能に構成されている。
ハウジング1は複数の板金により形成された箱型の部材であり、開口を下方に向けて天井の凹部に挿入される。この開口は、矩形の板状の部材である化粧グリル2によって覆われ、化粧グリル2の下面が天井面と面一となる。従って、化粧グリル2の大きさは天井の開口より小さく、グリッド型システム天井に気化式加湿器Aを設ける場合には、例えば580×580mmとすることができる。
なお、グリッド型システム天井ではなく、区画で区切られていない天井に気化式加湿器Aを設ける場合には、天井に設けられる開口がグリッド型システム天井の開口より大きい場合がある。その場合には、化粧グリル2の周縁を水平方向に平板状に延伸させて天井に設けられた開口より化粧グリル2の外形寸法を大きくすることで、天井に設けられた開口を覆うように化粧グリル2を配置すると良い。このように構成することで、天井に設けられた開口の端面が隠れ意匠性が増す。
ハウジング1を構成する板金は、厚さ0.5~0.7mmの薄板とすることができる。板金はプレス加工され、接続されたときに箱型の部材を構成可能に形成されている。ハウジング1の対向する2つの側面には、ビード加工による凹凸部10がそれぞれ設けられている。凹凸部10を設けることにより、板金の面の強度が向上される。そのため、例えば厚さ0.5mmの薄板であっても、十分な強度を有するハウジング1が形成される。
図1の凹凸部10は、外周面に2本の線状の凸部が交差するように設けられているが、2本の線状の凹部が交差するように形成されていても良い。すなわち、凹凸部10の形状は板金の強度を考慮の上所望の形状とすることができる。また、凹凸部10を設ける側面は少なくとも1つあればよく、3つ以上の側面に凹凸部10が形成されても良い。
ハウジング1を構成する板金の1つには、気化式加湿器Aに水を供給するための給水管93と、気化式加湿器Aから水を排出するための排水管72を通す孔が設けられている。また、このハウジング1の板金には、給水管93が配置される部分に、段差部11が設けられている。同様に、ハウジング1には、排水管72が配置される部分に、段差部12が設けられている。段差部11および12は、ハウジング1の側面に形成された凹部である。
段差部11の凹部の深さは、段差部11の底面から突出する給水管93の先端部分が、ハウジング1の側面から突出しない程度の深さとなっており、例えば13mmとすることができる。段差部12の凹部の深さは、段差部11の凹部の深さより深い。段差部12の凹部の深さは、段差部12の底面から突出する排水管72の先端部分が、ハウジング1の側面から突出しない程度の深さとなっており、例えば25mmとすることができる。
図1の例では、段差部11および12が連続して階段状に形成されているが、段差部11および12の形状はこれに限定されず、給水管93および排水管72の先端部分がハウジング1の側面から突出しないように、適宜その形状および深さを変更可能である。例えば、給水管93および排水管72が設けられる位置に、断面矩形状の凹部を個別に設けても良く、1つの大きな凹部を設けることもできる。段差部11および12を設け、ハウジング1の側面を内方に向かって絞り込むことにより、給水管93および排水管72がハウジング1の側面から突出することなく、気化式加湿器Aの寸法が小型化される。
ハウジング1には、化粧グリル2に対して垂直方向において、4枚の板金が接合されることにより形成される4つの角部に吊り金具13がそれぞれ設けられている。吊り金具13は、角部の近傍に形成されていればよく、例えば角部を面取りした形状のハウジング1を構成し、この面取り部分に設けても良い。気化式加湿器Aは、吊り金具13を介して不図示のアンカーボルトなどの固定具により、天井内部の固定位置に固定される。
図2に示す通り、吊り金具13は、平板の一端部から他の平板が垂直に立ち上がる断面L字状の部材である。吊り金具13の一方の平板には、固定溝13aが設けられている。固定溝13aは、アンカーボルトなどの固定具が挿入可能に構成されている。固定溝13aは、一方の平板と他方の平板が連続する側の反対側において端部が解放された、U字状の開口である。一方の平板は、固定溝13aの解放端側を下方に向かって垂直に立ち上げることで、挿入された固定具の頭部の側面を保持可能に構成されても良い。また、吊り金具13の他方の平板には、固定孔13bが設けられている。固定孔13bは、ボルトなどの固定具が挿入可能に構成されている。
図1に示す通り、ハウジング1の各角部には、この角部に配置される吊り金具13の固定機構である、挿入孔14a、14bおよび固定孔15a、15bがそれぞれ設けられる。挿入孔14a、14bは、吊り金具13の固定孔13bを有する平板が挿入可能に構成されたスリットである。固定孔15a、15bは、吊り金具13の固定孔13bに対応する位置に設けられた孔である。吊り金具13は、固定孔13bおよび固定孔15a、15bを介して、不図示のボルト等の固定具によりハウジング1に取り付けられる。
挿入孔14aおよび固定孔15aは、ハウジング1の角部において、ハウジング1の開口側、すなわち化粧グリル2側に位置するように設けられている。挿入孔14bおよび固定孔15bは、ハウジング1の角部において、上方側、すなわち化粧グリル2と対向するハウジング1の上面側に位置するように設けられている。吊り金具13は、挿入孔14aまたは14bに装着され、固定孔15aまたは15bを介して、各角部において1つずつハウジング1の開口側または上面側に取り付けられていればよい。
以上のようなハウジング1内には、図3に示す通り、送風機3、中間スペーサ4、加湿モジュール5、ドレンパン6、排水ポンプ7(図12に図示)、水滴回収板8、および給水装置9が設けられている。また、ハウジング1の内側面にはドレンパン6の支持部材100Aおよび100Bが設けられる。以下の説明では、支持部材100Aと100Bを区別しない場合には支持部材100と記載する場合がある。さらに、ハウジング1の内周面の少なくとも一部には、図4に示す通り、スチロール200が設けられている。
(化粧グリル)
化粧グリル2は、ネジ等の固定具を介してハウジング1に取り付けられる。図3に示す通り、化粧グリル2には、吸気口21と吹出口22が設けられている。吸気口21は、化粧グリル2の一端部と沿うように設けられた開口である。吸気口21を介して取り込まれた気体は、フィルタを介して送風機3に供給されるように構成されている。吹出口22は、化粧グリル2の他端部に沿うように設けられた開口であり、吸気口21と対向するように配置されている。
(送風機)
送風機3は、ファン等を用いることができ、ハウジング1内において、化粧グリル2の吸気口21側に配置されている。送風機3の排出口は加湿モジュール5に向き合うように配置されている。送風機3は、吸気口21を介して吸入した気体を、中間スペーサ4を介して加湿モジュール5の一側面に対して供給するように構成されている。以下の説明では、送風機3が気体を供給する加湿モジュール5の一側面を、流入面と称する場合がある。
(中間スペーサ)
図5に示す通り、中間スペーサ4は、送風機3の排出口から排出される気体を広げて加湿モジュール5に供給するように設けられている。具体的には、中間スペーサ4は、その内部形状が加湿モジュール5に向かって広がる四角錘台状のダクトである。送風機3から排出された気体は、中間スペーサ4に沿って加湿モジュール5の流入面の面積と同等に拡大される。この気体の拡大に距離が必要となるため、送風機3と加湿モジュール5は、中間スペーサ4の分だけ離間する。送風機3の排出口から加湿モジュール5までの距離は、送風機3から供給される気体が加湿モジュール5の流入面の全面に対して供給可能となる距離である。
中間スペーサ4は、樹脂成型品である。中間スペーサ4は、例えば、ポリプロピレン、ABS、ポリアセタール(POM)などにより形成することができる。中間スペーサ4は、正面から見た面積が大きいため、特に剛性が大きい樹脂にて形成することが好ましい。よって、樹脂としてABSを用いることにより、剛性が大きい中間スペーサ4を比較的安価に形成できる。また、剛性のみを考慮するのであれば、樹脂としてPOMを用いることも考えられる。中間スペーサ4を樹脂成型品とすると、中間スペーサ4のがたつきが抑制される。
中間スペーサ4は、ハウジング1の開口側に2つの爪41を有する。爪41は、それぞれ、中間スペーサ4の下面の両端部から、ハウジング1の開口に対して垂直方向に伸びる平板である。中間スペーサ4は、爪41のそれぞれに対して空間を介して設けられる2つの対向面42を有し、爪41はこの対向面42とともに、凹部43を形成する。この凹部43には、ドレンパン6の底面の一部が嵌め込まれる。これにより、ドレンパン6の底面が位置合わせされ保持される。すなわち、爪41は、後述するドレンパン6の孔6cに挿入される。爪41は、ドレンパン6の孔6cから突出する長さに形成されていることが好ましく、例えば1~5mm、好ましくは3mmとすると良い。爪41の配置、形状、数は、上記に限定されない。
(加湿モジュール)
図6に示す通り、加湿モジュール5は、加湿素材51が矩形の枠体にはめ込まれてなる。すなわち、枠体は、加湿素材51の外周を囲む。加湿素材51は、例えば不織布等により形成された断面波型の板状部材が複数積層された直方体状の構造を有する。なお、加湿素材51は、平板状の部材と断面波型の板状部材を密着させたものを複数積層する構成としても良い。以下では、加湿素材51の積層方向に位置する端面を加湿素材51の側面、積層方向に直交する方向に位置する端面を加湿素材51の上面または下面として説明する。すなわち、加湿素材51の側面においては1枚の加湿素材51が見えるが、加湿素材51の上面または下面においては、複数の加湿素材51が積層されていることが確認できる。
加湿モジュール5は、複数のパネルを有する枠体を含む。枠体は、上部パネル52、下部パネル53、側面パネル54および55を含む。これらのパネル52~55は、例えば、ポリプロピレン、ABS、ポリアセタール(POM)などにより形成することができる。特に、樹脂としてポリプロピレンを用いることが好ましい。ポリプロピレンは、後述する加湿モジュール5の構成により実現されるスナップフィット構造およびヒンジ構造に適した材質であり、加湿モジュール5の交換が容易となる。また、加湿モジュール5は枠体ごと洗浄されるため、耐水性や耐薬品性が高いことでも有利な材質と言える。
上部パネル52は、加湿素材51の上面に下面にて当接する長方形状の平板を含む。上部パネル52の平板の上面には、各端部から垂直方向に立ち上がる壁面が形成されている。すなわち、上部パネル52は、箱型の部材である。上部パネル52が含む平板には、給水装置9の給水ヘッダ91の形状に倣う開口52aが設けられている。
また、上部パネル52の長手方向において対向する2つの壁面には、給水ヘッダ91の端部が挿入可能な切り欠き52bがそれぞれ設けられている。図6の例では、上部パネル52の一端の下部に、側面パネル54の上端がはめ込まれ固定されている。また、上部パネル52の他端の下部に、側面パネル55の上端がはめ込まれ固定されている。
図7に示す通り、上部パネル52において、側面パネル55がはめ込まれる側の端部の外壁面には、2本の突起52cが側面パネル55と対向する位置に設けられている。また、上部パネル52の長手方向に位置する2つの壁面において、側面パネル55がはめ込まれる側、すなわち突起52cの近傍には、開口52dがそれぞれ設けられている。これらの突起52cと開口52dは、側面パネル55に設けられた開口55eと突起55gとかみ合い、側面パネル55を上部パネル52に係止する係止部である。
図6に示す通り、側面パネル54は、加湿素材51の一方の側面に内側面にて当接する平板である。側面パネル55は、加湿素材51の他方の側面に内側面にて当接する平板である。側面パネル54および55は、ドレンパン6の内底面62と直交する方向に配置される垂直面を含む。側面パネル54および55は、給水ヘッダ91の端部が挿入可能な切り欠き54aおよび55aが設けられている。切り欠き54aおよび55aは、上部パネル52の切り欠き52bと形状が一致するように形成されている。
また、側面パネル55は、下端側に凹型の切り欠き55bを有する。側面パネル55において切り欠き55bが設けられる位置は、ドレンパン6のリブ64と対向する位置である。例えば、ドレンパン6の短手方向に設けられたリブ64と対向する側面パネル55の垂直面において、切り欠き55bを設けると良い。図8に示すように、凹型の切り欠き55bは、空間を介して対向する2本の線状の切り欠きの下端側を、2本の線状の切り欠きに対して垂直方向に伸びる1本の線状の切り欠きで接続した形状を有する。この凹型の切り欠き55bに囲まれた平板は押下板55cとなる。
押下板55cは、上端側で側面パネル55と連続しており、下端側は解放されている。そのため、押下板55cは、側面パネル55の側面に対して垂直方向に向かって押下可能となる。この解放されている押下板55cの下端側には、ドレンパン6の内面に設けられた突起66に係合可能な爪55dが形成されている。爪55dは、押下板55cの下端から垂直方向に伸びる突起である。なお、図示は省略するが、側面パネル54も同様の構成の、切り欠き、押下板、および爪を有する。この爪55dは、ドレンパン6の突起66と噛み合う係止部である。
図7に示す通り、側面パネル55の上端側には、上部パネル52の突起52cと対向する位置に2つの開口55eが設けられている。また、側面パネル55の長手方向に位置する側面の上端側には、それぞれタブ55fが連続して形成されている。タブ55fは、矩形の平板である。タブ55fは、側面パネル55と一端部で接続されたヒンジ構造を有し、この接続された端部を中心に、90度程度回転移動可能に構成されている。タブ55fの内面には、上部パネル52の開口52dと係合する突起55gがそれぞれ設けられている。これらの開口55eと突起55gは、上部パネル52に設けられた突起52cと開口52dとかみ合い、側面パネル55を上部パネル52に係止する係止部である。
図7では、タブ55fが上部パネル52の開口52dと対向するように移動された係止位置にある状態を示している。側面パネル55を上部パネル52に取り付ける際には、まず、上部パネル52の2つの突起52cを、側面パネル55の2つの開口55eにそれぞれ挿入して係合させる。そして、タブ55fを係止位置に移動して、タブ55fの2つの突起55gを上部パネル52の2つの開口52dにそれぞれ挿入して噛み合わせることで、側面パネル55が上部パネル52に係止される。
一方、2つのタブ55fが側面パネル55側に向かって移動され、上部パネル52の2つの開口52dから、2つの突起55gがそれぞれ引き抜かれた状態が解放位置である。タブ55fが解放位置にある状態で、側面パネル55の上端を外方に向かって倒すことにより、上部パネル52の2つの突起52cが、側面パネル55の2つの開口55eから引き抜かれる。このようにして、側面パネル55が上部パネル52から解放されると、側面パネル55は、その下端部を中心として、180度程度回転移動可能に構成されている。すなわち、側面パネル55は開閉可能に構成されている。側面パネル55が、下方に向かって移動されると、加湿素材51の側面が露出するように構成されている。
図9の下面図に示す通り、側面パネル54の下端側には、2つの突出部54cが離間して形成されている。また、図8および9に示す通り、側面パネル55の下端側には、2つの突出部55hが離間して形成されている。すなわち側面パネル54および55の下面形状は凹型に形成されている。突出部54cは、突出部55hと比較して、より外方に向かって突出する。すなわち、側面パネル54の凹型の深さは、側面パネル55の凹型の深さよりも深い。ただし、突出部55hが突出部54cより突出するように設けることもできる。ここでは突出部54cと突出部55hの形状が異なることが重要であり、突出部54cおよび55hの形状や寸法は図示の例に限定されない。
図6に示す通り、側面パネル54の下端には、下部パネル53の一端がはめ込まれ固定されている。また、側面パネル55の下端には、下部パネル53の他端が一体成型により固定されている。下部パネル53の少なくとも一部は、加湿素材51の下面に上面にて当接する。そして、下部パネル53の内底面には、加湿素材51からの滴下水をドレンパン6に誘導する水受け構造が含まれる。
図10の断面図に示す通り、下部パネル53の内底面として傾斜面53aが設けられている。下部パネル53において、加湿素材51に当接する面に不図示の矩形状の開口が設けられ、加湿素材51からの滴下水は傾斜面53aに至るように構成されている。傾斜面53aは、側面パネル55側から側面パネル54側に向かって下方に傾斜している。この傾斜方向は、ドレンパン6において、排水口61側に向かって傾斜するドレンパン6の内底面62の傾斜方向と相反する。傾斜面53aの、側面パネル54側の端部、すなわち下端には排水口53bが設けられている。従って、加湿素材51からの滴下水は、傾斜面53aを流れ、排水口53bを介してドレンパン6に流入する。
図11に下部パネル53の断面斜視図を示す。本実施形態の下部パネル53では、リブ53cで区切られた2本の傾斜面53aが平行するように配置されている。傾斜面53aは、短手方向の断面が凸状に湾曲している。また、傾斜面53aには、複数の矩形の開口53dが排水口53bの上流側に設けられている。この開口53dは、凸状に湾曲した傾斜面53aの頂点近傍、すなわち山の頂上部分に形成されている。複数の開口53dは、傾斜面53aの頂点に位置するように、長手方向に間隔を開けて複数設けて良い。なお、開口53dは、傾斜面53aの頂点近傍に形成されていれば良く、開口53dの形状や数は図11の例に限定されない。
以上のような加湿モジュール5は、給水装置9により供給された水を一時的に保持し、加湿モジュール5が保持した水により気体の加湿を行う。送風機3により加湿モジュール5の一側面側に供給された気体は加湿されて、加湿モジュール5の他側面側から流出するなお、以下の説明では加湿モジュール5の他側面を流出面として説明する場合がある。加湿モジュール5はドレンパン6に取り外し可能に固定されている。そのため、気化式加湿器Aからドレンパン6を取り外す場合には、ドレンパン6に固定された加湿モジュール5も同時に取り外される。
(ドレンパン)
図6および10に示す通り、ドレンパン6は、加湿モジュール5の下部に設けられる箱型の部材である。ドレンパン6は、長手方向および短手方向の双方において、加湿モジュール5より大きな寸法を有する。従って、加湿モジュール5から流れ落ちる水を受け止めて、貯留することが可能な構成を有している。また、ドレンパン6の長手方向の寸法は、加湿モジュール5に加え、後述する給水装置9の給水ユニット92を、ドレンパン6の上方に配置することができる寸法を有する(図17参照)。従って、ドレンパン6は、給水ユニット92からの結露水を受け止めかつ貯留可能に構成されている。
ドレンパン6は、ハウジング1に対して取り外し可能に固定される。ドレンパン6は、例えば、ポリプロピレン、ABS、ポリアセタール(POM)などにより形成することができる。特に、樹脂としてポリプロピレンを用いることにより、ドレンパンの6の耐水性および耐薬性が向上される。また、ドレンパン6は加湿モジュール5を長時間支持している必要があり、ドレンパン6には長時間にわたり水が保持される。そのため、ドレンパン6としては、柔らかく、荷重がかかってもクラックが入りにくい材質が好ましい。このような観点からもポリプロピレンを好適に用いることができる。
図10および図12の断面図に示す通り、ドレンパン6の底面には、排水口61が設けられている。ドレンパン6の内底面62は、排水口61に向かって下方に傾斜するように形成されている。この傾斜方向は、下部パネル53において、側面パネル55側から側面パネル54側に向かって下方に傾斜する傾斜面53aの傾斜方向と相反する。排水口61には、ドレンパン6の外底面60側に設けられた円筒型の排水路が一体成型されている。この排水路には、排水キャップ63が設けられている。
また、排水口61の周囲には、排水口61を中心とする椀状の窪み61aが設けられている。この窪み61aの底面に排水口61および排水路が一体成型されることで、漏斗状の排水経路が形成される。図12に示す通り、排水口61と対向するように、排水ポンプ7のノズル71が空間を介して配置されている。以上の構成より、窪み61aは、ドレンパン6内の水を排水口61の周囲およびノズル71の近傍に集める役割を有する。排水ポンプ7は、窪み61aの近傍に集まるドレン水を吸い込み、排水管72を介して排水する。
排水口61とノズル71の先端との間の空間は、使用する排水ポンプ7の仕様により距離が異なるが、排水ポンプ7の設計上必要となる空間である。例えば、排水ポンプ7として株式会社不二工機社製のPMDポンプ(流量0.7kg/min程度)を用いた場合には、ノズル71の先端から、排水口61までの距離を8mmとすることができる。窪み61aの深さは、ノズル71が窪み61aの内部に至らないように形成すればよく、例えば4mmである。すなわち、窪み61aの上端とノズル71の先端の間にも空間は設けられている。
窪み61aの上端における直径は、排水口61およびノズル71の先端形状の直径より大きくなるように構成されている。図12の例では、ノズル71の直径が16mmである場合、排水口61の直径が8.8mm、窪み61aの上端の直径が33mmとなるように形成されている。窪み61aの直径が小さいと、ドレンパン6を清掃する際に窪み61aの部分を拭き取ることが難しくなる。また、窪み61aの体積が大きくなると、ドレンパン6内に残るドレン水の残量が多くなり雑菌の繁殖などによりドレンパン6内が汚染される可能性がある。そのため、窪み61aの上端の直径は15~40mm、窪みの深さは3~5mmとなるように形成することが好ましい。
図6および23に示す通り、ドレンパン6は、内底面62から垂直方向に立ち上がるリブ64が、矩形の設置面65を画定するように設けられている。すなわち、矩形の設置面65を構成する4辺に、平板状のリブがそれぞれ設けられている。リブ64として、ドレンパン6の壁面を共有しても良い。長手方向に位置するリブ64は、例えば、厚さ2.5mm、高さ8~22mmの平板とすることができる。設置面65の形状は、加湿モジュール5の外底面形状と略一致し、設置面65が加湿モジュール5の外底面に、リブ64の内面が加湿モジュール5の外面の少なくとも一部にそれぞれ当接することで加湿モジュール5がドレンパン6に装着される。リブ64の内面は、加湿モジュール5の枠体において、ドレンパン6の内底面62と直交する方向に配置される垂直面と対向する対向面を含む。
ドレンパン6の長手方向において対向するリブ64の内面には、突起66がそれぞれ設けられている。なお、長手方向において対向するリブ64の内面は、ドレンパン6の内面と捉えることもできる。突起66は、側面パネル54および55の下端に設けられた爪55dが係止可能に構成された係止部である。すなわち、突起66の下面と、爪55dの上面が当接して固定される。従って、加湿モジュール5をドレンパン6のリブ64に差し込むと、リブ64の突起66と、側面パネル54および55の下端に設けられた爪55dが噛み合い、加湿モジュール5がドレンパン6に固定される。
また、ドレンパン6の長手方向において対向するリブ64の内面には、2つの凹部67がそれぞれ設けられている。図6に図示する凹部67は、側面パネル54の突出部54cが挿入可能な形状を有する。また、不図示の対向側の凹部は、側面パネル55の突出部55hが挿入可能な形状を有する。上記の通り、突出部54cと突出部55hは形状が異なる。そのため、リブ64に設けられた対向する凹部67の形状も異なる。したがって、突出部54cは、不図示の対向側の凹部とは干渉し、対向側の凹部には挿入することはできない。
ドレンパン6は、加湿モジュール5がドレンパン6に装着および固定された際に、加湿モジュール5の流入面および流出面が、ドレンパン6の長手方向に位置する2つの壁面の双方に対して、空間を介して配置されるような寸法としても良い。例えば、加湿モジュール5の流出面とドレンパン6の壁面との間に空間を設けることで、加湿モジュール5から飛散する水滴を、ドレンパン6内に回収しつつ、ドレンパン6を超える水滴については水滴回収板8が確実に回収する。
ドレンパン6の内底面62には、内底面62から垂直方向に立ち上がる段差部68を設けることができる。段差部68は、ドレンパン6において幅が狭い溝となる部分に設けると良い。幅が狭いとは、作業者の手でウエス等を用いてドレンパン6内を清掃することが難しくなる程度の狭さを意味し、例えば20mm以下である。図6および23では、一例として、長手方向に位置するリブ64の1つとドレンパン6の壁面との間に、リブ64の上面からドレンパン6の壁面まで連続するように段差部68が設けられている。
ドレンパン6の長手方向に位置する壁面のうち、段差部68が設けられている側の壁面には凹み6aが設けられ、壁面の一部がドレンパン6の内方に向かって突出している。この凹み6aの存在によりドレンパン6内において生じた幅が狭い溝部分において、段差部68を形成したと言える。この凹み6aは、中間スペーサ4の2つの爪41の双方が凹み6a内に挿入可能な寸法を有する。
そして、図13に示す通り、ドレンパン6の底面と連続する凹み6aの底面には、2つの爪41と対応するように設けられた2つのタブ6bが形成されている。タブ6bは、ドレンパン6がハウジング1内に取り付けられたときに、ハウジング1の開口側に位置するように凹み6aの底面に設けられている。2つのタブ6bには、それぞれ孔6cが設けられている。孔6cは、中間スペーサ4の爪41が挿入可能な寸法を有する。従って、図14に示す通り、ドレンパン6をハウジング1に装着する際には、ドレンパン6のタブ6bに設けられた孔6cのそれぞれに、中間スペーサ4の爪41が挿入されることで、ドレンパン6が位置合わせされる。
また、図6および13に示す通り、ドレンパン6の長手方向において対向する壁面の外壁面には、一定の間隔で3個の突起69がそれぞれ設けられている。突起69は、ドレンパン6の外壁面から垂直方向に立ち上がる平板である。これらの突起69が支持部材100と係合することで、ドレンパン6の両端が支持部材100に保持される。
上記の通り、ドレンパン6は、例えばポリプロピレンを用いて形成できる。ポリプロピレンは、破損に強くかつクリープが生じにくい材料であり、加湿モジュール5等による荷重を受け、常に滴下水が貯留されるドレンパン6には、好適な材料である。その一方で、ポリプロピレンはABSと比較すると捻じれ剛性が弱い。これに対し、図13に示す通り、ドレンパン6の外底面60から垂直方向に立ち上がるリブR1およびR2を設けることができる。リブR1およびR2は、例えば、厚さ2.0mm、高さ19~34mmの平板とすることができる。
リブR1は、ドレンパン6の内底面62に設けられたリブ64のうち、長手方向で対向するリブ64の一辺と連続するように、ドレンパン6の外底面60に設けられている。すなわち、リブR1は、ドレンパン6の外底面60において、ドレンパン6の長手方向と直交するように設けられている。リブ64とリブR1は、ドレンパン6の底面を介してつながっている。上記の通り、リブ64の厚みは2.5~5mmであり、ドレンパン6の底面の厚みは2.5mmである。ドレンパン6を樹脂により成形すると、金型から取り外した後に樹脂の収縮が起こる。その時に、リブ64の下端側の厚みが5mmの場合、厚みのあるリブ64側にドレンパン6の底面が引っ張られ、変形が起こる可能性がある。リブ64の裏面にリブR1を設けることでこの変形が抑制される。
リブR2は、ドレンパン6の外底面60において、リブR1と対向する位置に設けることができる。すなわち、ドレンパン6の長手方向の中心位置から、リブR1およびリブR2までの距離は等しい。このようにリブR1およびR2を、ドレンパン6の外底面60において長手方向と直交するように設けることで、ドレンパン6をポリプロピレンで形成した場合であっても、ドレンパン6の捻じれ剛性が向上する。
(水滴回収板)
図3に示す通り、ドレンパン6において加湿モジュール5の流出面と対向する壁面端部の近傍に、水滴回収板8が配置されている。水滴回収板8の長さは、ドレンパン6の長手方向の長さと略同一である。水滴回収板8は、ドレンパン6に向かって下方に傾斜する板状の部材である。水滴回収板8は、加湿モジュール5から飛散した水滴を受け止め、傾斜により水滴をドレンパン6に導く部材である。水滴回収板8は、樹脂成型品であり、ドレンパン6に用いる樹脂と同じ樹脂を用いて形成できる。
図15に示す通り、水滴回収板8は両端部に、ドレンパン6の壁面に向かって下方に傾斜する挿入板81を有する。挿入板81の一端は、水滴回収板8の端部に一体成形されている。挿入板81の他端には、上方に向かって垂直方向に立ち上がる垂直板81aが設けられている。水滴回収板8は、この挿入板81の垂直板81aが支持部材100の水滴回収板挿入孔105aに差し込まれることで支持部材100に支持されている。垂直板81aにおいて、挿入板81の上端側の端部には、凹み81bが設けられている。この凹み81bに、支持部材100の水滴回収板固定部105bが当接することで、水滴回収板8は支持部材100に固定される。
支持部材100に支持されている状態では、水滴回収板8の下端は、ドレンパン6の内壁面を超えてドレンパン6内にせり出すように固定されている。ただし、水滴回収板8は、ドレンパン6には固定されていない。挿入板81の近傍には、ドレンパン6の内方に向かって立ち上がるリブ82が形成されている。リブ82の外面は、長手方向にて対向するドレンパン6の両壁面において、ドレンパン6の内壁面と近接するように配置されている。
また、図16の断面図に示す通り、水滴回収板8の下面には、リブ83が水滴回収板8の下面から垂直に立ち上がるように設けられている。リブ83の端部は、水滴回収板8が支持部材100に支持されている状態において、ドレンパン6の長手方向に位置する壁面の内壁面と近接するように配置されている。リブ83は、水滴回収板8の補強構造を兼ねる。
また、水滴回収板8の下端には、ドレンパン6の内底面に向かって垂直に延びる吹上防止板84が設けられている。吹上防止板84は、長手方向において、ドレンパン6の内壁面上端を覆うように設けられている平板状のリブである。吹上防止板84は、長手方向に位置する壁面において、ドレンパン6の内壁面と空間を介して対向する。水滴回収板8の外底面、リブ83、および吹上防止板84が画定する断面凹型の空間により、ドレンパン6と水滴回収板8との間の隙間部分が塞がれ、ドレンパン6内の水の吹き上げが防止される。
また、水滴回収板8には、水滴回収板8に水滴がついたことを検出可能に構成された、漏水センサ85が設けられている。漏水センサ85には、不図示のコネクタが接続され、このコネクタに電装部E(図4(b)に図示)からの配線が接続される。配線は、後述の通り、支持部材100Bの配線孔106aおよび106bを通って基板に接続されている。
(給水装置)
図17に示す通り、給水装置9は、給水ヘッダ91および給水ユニット92を含み、加湿モジュール5に対して給水可能に構成されている。給水ユニット92は、給水管93に接続されている。給水ヘッダ91は、パイプの周面に一定間隔で複数の孔を有する配水管である。給水ヘッダ91は、給水ユニット92から供給された水を加湿モジュール5の上部パネル52に設けられた開口52aに向かって放水する。
給水ヘッダ91は、給水ユニット92にホース等を介さず直接接続されている。従って、給水ユニット92は、加湿モジュール5の近傍に配置される。図17の例では、給水ユニット92は、加湿モジュール5の側面パネル55に隣接するように配置されている。また、給水ユニット92の下方には、ドレンパン6が配置されている。給水ユニット92は、ドレンパン6が給水装置9からの結露水や漏水を回収することができれば、側面パネル55に隣接していなくとも良い。
給水ユニット92は、ストレーナ92a、減圧弁92b、電磁弁92c、および電磁弁92dを含む。ストレーナ92aは、給水管93に接続される。ストレーナ92aは、給水管93を介して供給された水の不純物を除去するメッシュ状の網を含む部材である。ストレーナ92aは、不図示の止水弁とブローバルブを含む。止水弁は、例えばストレーナ92aの清掃のために、給水ユニット92への給水を止める役割を有する。また、ブローバルブは、給水ユニット92の管内圧力が過剰に上昇した場合に、ドレンパン6へ水を放出し圧力を下げるよう構成されている。
減圧弁92bは、供給された水の圧力を低下させるための弁である。気化式加湿器Aに対する水の給水圧力は、その設置環境により異なる可能性がある。給水圧力が高い場合には、給水装置9への給水量が過大となる。減圧弁92bにより、それ以降の水の圧力が一定に保たれることで、供給された水の流量が安定する。
電磁弁92cおよび92dは、給水ヘッダ91に対して給水および止水を行うための弁である。電磁弁92cおよび92dは、周期的にONとOFFを繰り返すように構成されることにより、給水量を調整することができる。例えば、電磁弁92cおよび92dを20秒開き、その後電磁弁92cおよび92dを20秒閉じることで、連続給水時と比較して給水量を1/2とすることができる。電磁弁92cおよび92dは、管内圧力の異常上昇を吸収する不図示の膨張弁を含む。電磁弁は、止水部にゴミ等が挟まった場合にリークが生じる可能性がある。気化式加湿器Aの電源が遮断された状態でリークが発生すると、高水位検知が機能せずに、気化式加湿器Aの機外への漏水が生じるおそれがある。2つの電磁弁92cおよび92dを設けることで、リークおよび漏水の発生確率が減少する。
電磁弁92dは、L字型のワンタッチエルボ94を介して給水ヘッダ91に接続されている。電磁弁92dとワンタッチエルボ94を接続する継手内部には、逆止弁が設けられている。従来の逆止弁を用いると、給水ユニット92のサイズが大きくなるが、継手に逆止弁の機能を持たせることで、給水ユニット92が小型化される。
給水ユニット92は、ストレーナ92aと給水管93の接続、および電磁弁92dとワンタッチエルボ94の接続を解除することにより取り外し可能に構成されている。このとき、作業者は、ハウジング1の開口から電磁弁92dの位置まで手を挿入する必要が生じる。また、ストレーナ92aの止水栓の開閉を行う場合もハウジング1の開口からストレーナ92aを操作することになる。
給水ユニット92は、設置スペースの都合上、加湿モジュール5の流入面側から加湿モジュール5の流出面側に向かって下方に傾斜している。この傾斜は、電磁弁92dが流入面側に、ストレーナ92aが流出面側に配置されるような傾斜である。したがって、作業者が手作業を行う空間も確保されていると言える。
また、給水ユニット92の近傍には、結露回収板95が設けられている。結露回収板95は、給水ユニット92の下端側かつドレンパン6の上方に設けられた板状部材である。結露回収板95は、給水ユニット92の背面側に沿うように配置され、ドレンパン6側に向かって下方に傾斜する傾斜面95aを含む。結露回収板95は、傾斜面95aの上端から上方に向かって垂直に延びる垂直板95bを含む。垂直板95bは、後述するスチロール200の結露回収板挿入部205に挿入され、給水ユニット92からの結露水の漏水を防止する。
また、結露回収板95は、傾斜面95aの下端からドレンパン6に向かって垂直に延びる垂直板95cを含む。給水ユニット92で生じた結露水は、結露回収板95に滴下し、傾斜面95aを流れ、垂直板95cを伝ってドレンパン6に至るように構成されている。
(スチロール)
従来の気化式加湿器では、ハウジング1の内周面には、消音材や断熱材が直接貼られていた。しかし、気化式加湿器Aでは、図4(a)に示す通り、ハウジング1の内周面の少なくとも一部には、スチロール200が設けられている。スチロール200は、化粧グリル2の排気口22側に配置されている。すなわち、スチロール200は、中間スペーサ4、加湿モジュール5、ドレンパン6、排水ポンプ7、水滴回収板8、および給水装置9の少なくとも一部の周囲に配置されるようにスチロール樹脂により成形されている。したがって、スチロール200は、気化式加湿器Aの部材を挿入可能に成形された箱型の部材である。
図4(b)の断面図に示す通り、スチロール200は、中間スペーサ4の上面および両側面の少なくとも一部に当接するガイド201を含む。ガイド201は、凹部であり、凹部の内面にて、中間スペーサ4に当接する。両側面とは、中間スペーサ4において、気体が供給される面に直交する方向に設けられた面である。スチロール200は、中間スペーサ4の上面および両側面の全てに当接している必要はないが、中間スペーサ4のガタツキを防止可能な程度の接触面積を有することが好ましい。
また、スチロール200は、加湿モジュール5の上面および両側面の少なくとも一部に当接するガイド202を含む。ガイド202は、凹部であり、凹部の内面にて、加湿モジュール5に当接する。上面とは加湿モジュール5の上部パネル52であり、両側面とは加湿モジュール5の側面パネル54および55である。ガイド202は、加湿モジュール5の流入面および流出面側に位置する、上部パネル52の前後面に当接するように設けられていても良い。スチロール200は、加湿モジュール5の上部パネル52、側面パネル54および55の全ての面に当接している必要はないが、加湿モジュール5のガタツキを防止可能な程度の接触面積を有することが好ましい。
ただし、図18に示す通り、加湿モジュール5の側面パネル55に隣接するように給水ユニット92が設けられている。したがって、ガイド202は、側面パネル55の少なくとも一部には接するが、給水ユニット92の近傍においては切り欠かれた状態であり、側面パネル55に接しない。すなわち、給水ユニット92の近傍にはスチロール200が設けられておらず、給水ユニット92とスチロール200の間には空間が形成されている。この空間は作業者が給水ユニット92の取り外し作業などを行うために必要となる空間である。そのため、給水ユニット92とスチロール200との間には、10mm以上の距離があると好ましい。なお、図4(a)に示すスチロール200の上面に設けられた開口は、作業者が給水ユニット92を取り外す際に、給水ユニット92を上方に動かすため、その際にスチロール200と給水ユニット92が衝突しないように設けられている。このように、スチロール200は気化式加湿器Aの内部構成等により適宜切り欠きを設けることができる。
スチロール200は、給水ユニット92の背面と対向する傾斜面203を有する。傾斜面203は、上端側から給水ユニット92側に向かって下方に傾斜するように設けられている。この傾斜面203の下端側には、配線孔204が設けられている。配線孔204は、給水装置9からの配線を電装部Eに導くためのトンネルである。配線孔204は、作業者の手が入る程度の大きさとすることが好ましく、例えば、高さ40mm程度、幅80mm程度の開口とすると良い。
配線孔204の縁204aは、丸みを帯びた形状に形成されている。丸みを帯びた形状とは角を有しない形状である。また、配線孔204の底面204bは、配線孔204の給水ユニット92側の端部が最も低くなるように傾斜を有すると良い。スチロール200には、配線孔204の下方に結露回収板挿入部205が形成されている。結露回収板挿入部205は、配線孔204の下方において、配線孔204に向かう方向に形成された切り欠きである。結露回収板挿入部205は、結露回収板95の垂直板95bが挿入可能に構成されている。
(支持部材)
上記の通り、ドレンパン6は、ハウジング1に対して取り外し可能に固定される。ドレンパン6の長手方向において対向する2つの壁面の外壁面には、一定の間隔で3個の突起69が設けられている。そして、図3に示す通り、ハウジング1の内周面において対向するようにドレンパン6の支持部材100Aおよび100Bが設けられている。支持部材100Aと支持部材100Bは、基本的には同様の構造を有する。ただし、支持部材100Aと支持部材100Bは、鏡像体であり、左右が反対になるように構成されている。支持部材100Aおよび100Bは、ハウジング1の内周面において、ドレンパン6の突起69と対向する位置にそれぞれ設けられる板状の部材である。支持部材100Aおよび100Bは、ドレンパン6の突起69と係合することで、ドレンパン6の両端を支持する。
具体的には、図19および20において(a)の正面斜視図に示す通り、支持部材100のドレンパン6と向き合う面には3個のホルダ101が設けられている。この3個のホルダ101は、同一の構造を有している。図19および20では、図面の簡略化のため全ての構成に符号を付けることはせず、一部を代表として符号を付ける場合がある。
ホルダ101は、ドレンパン6の突起69と対応する位置に設けられた底面と底面から立ち上がる2つの側面を有する溝である。ホルダ101は、第1の幅を有するドレンパン出入部と、第1の幅よりも狭い第2の幅を有するドレンパン保持部を含む。ドレンパン出入部とドレンパン保持部は接続されている。ホルダ101の一側面の下端には、ドレンパン6の突起69が挿入可能な開口101aが設けられている。また、ホルダ101の他側面の下端には、落下防止板101bが設けられている。すなわち、ホルダ101の下端においては、開口101aと落下防止板101bが隣接する。
落下防止板101bは、ホルダ101の他側面から垂直方向に立ち上がる平板状の部材である。落下防止板101bの幅は、ドレンパン6の突起69を受け止めることができる幅であればよい。落下防止板101bの先端には、落下防止板101bからホルダ101の一側面に向かって上方に傾斜する爪101cが設けられている。これらの開口101aおよび落下防止板101bの直上の空間において、ホルダ101は第1の幅を有する。第1の幅は、ドレンパン6の突起69の厚みの2倍以上の幅である。
開口101aの上方において、ホルダ101の一側面には湾曲部101dが形成されている。湾曲部101dは、ホルダ101の一側面側から、上端がホルダ101の他側面側に向かって湾曲するように形成されている。したがって、湾曲部101dにより、ホルダ101の第1の幅は徐々に狭くなる。そして、湾曲部101dの上端とホルダ101の他側面が対向する部分の幅が、第1の幅よりも狭い第2の幅である。以上の構成により、開口101aの上方に湾曲部101dが位置し、落下防止板101bの上方にドレンパン保持部が位置することとなる。以上の開口101a、落下防止板101b、爪101c、および湾曲部101dが設けられた部分が、ホルダ101のドレンパン出入部である。
ホルダ101において、第2の幅を有する部分がドレンパン保持部に該当する。ホルダ101は、ドレンパン保持部として、ストッパ孔101eおよび固定部101fを有する。ストッパ孔101eは、支持部材100の背面側にストッパ102が設けられる位置に形成された開口である。すなわち、ストッパ孔101eは、底面と2つの側面を有する溝ではなく開口であり、その背面にストッパ102が挿入可能となっている。
ストッパ孔101eの直上には、固定部101fが設けられている。固定部101fは、底面と2つの側面を有する溝であり、対向する側面の上端部を接続するように、もう一側面が設けられている。したがって、固定部101fは、正面視で凹型の形状を有している。対向する2つの側面の長さは、ドレンパン6の突起69の高さに略等しい。すなわち、固定部101fは、ドレンパン6の突起69が収容可能な寸法を有する。第2の幅は、ドレンパン6の突起69が挿入可能かつ突起69を保持可能な幅である。すなわち、固定部101fに挿入された突起69が上下左右にがたつくことなく保持可能な幅である。
図19および20において(b)の背面斜視図に示す通り、ホルダ101の固定部101fの下方には固定部101fの出入口を塞ぐように1本のストッパ102が設けられている。ストッパ102は矩形の樹脂成型品であり、長手方向の長さが支持部材100よりも短くなるように形成されている。ストッパ102は、固定部101fの下方に水平方向に設けられたストッパ溝103にはめ込まれ、水平方向にスライド移動可能に支持されている。
ストッパ溝103は、支持部材100の背面側において、底面を支持部材100の背面と同一とし、底面から垂直に立ち上がり、空間を介して対向する側面により画定された、ストッパ102を嵌め込むことができる凹部である。ストッパ溝103は、支持部材100のストッパ孔101eの背面に位置するように、長手方向に伸びる。なお、ストッパ溝103を構成する底面および側面は、長手方向に連続して形成されている必要はなく、開口などが設けられていても良い。ストッパ溝103は、支持部材100の長手方向の長さと略同一の長さ、すなわちストッパ102より長尺となるように形成されている。
図19(a)および20(a)に示す通り、ストッパ溝103の底面における長手方向の端部には、切り欠き103aおよび103bがそれぞれ設けられている。ストッパ溝103の底面は、支持部材100の背面と同一である。すなわち、ストッパ溝103が位置する部分の支持部材100は、開口を有する。切り欠き103aは、ストッパ102の後端が露出可能となるように、対向する側面に挟まれたストッパ溝103の端部側の底面が切り欠かれて形成された矩形の開口である。切り欠き103aの長手方向の長さは、例えば27mmとすることができる。また、切り欠き103aの長手方向に直交する幅方向の長さは、対向する側面間の距離であり、例えば18mmとすることができる。
切り欠き103bは、ストッパ102の先端が露出可能となるように、対向する側面に挟まれたストッパ溝103の端部側の底面が切り欠かれて形成された開口である。切り欠き103bの長手方向の長さは、例えば24mmとすることができる。また、切り欠き103bの長手方向に直交する幅方向の長さは、対向する側面間の距離であり、例えば18mmとすることができる。
切り欠き103bの短手方向の一端部、すなわちストッパ102の先端が嵌め込まれる側の端部は解放されている。切り欠き103bの解放されている側の端部には、気化式加湿器Aにおいて、吸気側と排気側を仕切るための板金が配置されている。ただし、切り欠き103bの解放端においては金属板や樹脂板など、ストッパ102が衝突した際に衝突音が発生する衝突板が配置されていればよく、気化式加湿器A内の板金を利用せずとも良い。一方、切り欠き103bの他端部にはストッパ溝103の底面により区画されている。すなわち、切り欠き103bは正面視で凹型の開口である。切り欠き103bには、この凹型の開口の底面の一部から連続するように、切り欠き103cが設けられている。
切り欠き103cは、切り欠き103bの他端部側に位置するストッパ溝103の底面の一部が切りかかれて形成された開口である。切り欠き103cの幅方向の長さは、切り欠き103bの幅方向の長さより短い。切り欠き103cの幅方向の長さは、後述するストッパ102の突起102eが挿入可能な幅であり、例えば5mmである。
図19(b)および20(b)に示す通り、ストッパ溝103において、切り欠き103aの背面には、設置板103dが設けられている。また、切り欠き103bの背面には、設置板103eが設けられている。設置板103dおよび103eは、断面凹型のストッパ溝103の側面の上端側に設けられている。したがって、設置板103dおよび103eが設けられた位置においては、ストッパ溝103は、設置板103dまたは103eを底面とし、底面から垂直に立ち上がり、空間を介して対向する側面により画定された、ストッパ102を嵌め込むことができる凹部となる。
ただし、設置板103dの長手方向の長さは、切り欠き103aの長さより短い。また、設置板103eの長手方向の長さは、切り欠き103bの長さよりも短い。このように、ストッパ溝103は、その上端側と底面側の双方に開口があるように構成されても良い。この対向する2つの開口により生じた空間103fがゆとりとなり、ストッパ102をストッパ溝103にはめ込みやすくなる。また、設置板103eの先端側に生じる空間103fには、後述するストッパ102の切り欠き102gが配置される。なお、空間103fの上方には開口103gが設けられている。開口103gは、支持部材100Aまたは100Bの背面と直交する上面に設けられた切り欠きである。
また、設置板103dおよび103eは、切り欠き103aおよび103bと対向する面に、長手方向に伸びる断面矩形の突出部が形成されている。突出部の側面と、この側面と対向するストッパ溝103の側面は、所定の空間を介して平行に配置されている。突出部の側面の下端には、突出部とストッパ溝103の側面を接続する接続面が設けられている。したがって、突出部の側面と、接続面と、ストッパ溝103の側面により、断面凹型の細長い溝が突出部の両端に形成される。この細長い溝は、ストッパ102の脚102dが嵌め込まれるレールである。
支持部材100は、ストッパ溝103を形成する側面のそれぞれに対して垂直方向に形成された2枚の板バネ当接板104を有する。板バネ当接板104はストッパ102の板バネ102bの先端が当接可能な位置に配置された平板である。板バネ当接板104に当接した板バネ102bの弾性力により、ストッパ102はストッパ溝103内をスライド移動可能に構成されている。
ここで、図21の正面斜視図を用いてストッパ102を説明する。図21(a)は支持部材100Aのストッパ102Aであり、図21(b)は支持部材100Bのストッパ102Bである。ストッパ102Aとストッパ102Bは、同様の構造を有する。ただし、ストッパ102Aとストッパ102Bは、鏡像体であり、左右が反対になるように構成されている。
なお、ストッパ102Aと102Bを区別しない場合には、ストッパ102と記載する場合がある。ストッパ102は、矩形の板状部材であり、内面側、すなわちストッパ溝103の底面に接する側に位置するように、3個の傾斜板102aが設けられている。以下の説明では、ストッパ溝103の側面に接するストッパ102の面を側面として説明する。
図示の例では、ストッパ102の内面側には、正面視で台形状の突出部が3つ並んで設けられている。すなわち、ストッパ102の長手方向の両端部において平行に配置された長さの異なる2本の底辺となる側面と、2本の底辺の端部を接続する2本の脚となる面とが、ストッパ102の内面に対して垂直方向に立ち上がることで台形状の突出部となる。突出部の上端には、ストッパ102の内面となる面が形成される。
このうち、長さの異なる2本の底辺となる側面の端部を接続することにより形成される傾斜する面が、傾斜板102aである。長さの異なる2本の底辺は、ストッパ102がストッパ溝103にはめ込まれたときに上方に配置される上底が、下底よりも長尺となるように形成されている。したがって、傾斜板102aは、ストッパ102の下端側から上端側に向かって突出する方向に傾斜する面を有する。なお、台形状の突出部によりストッパ102が断面凹型となり、ストッパ102が補強される。
図19(a)および20(a)に示す通り、傾斜板102aは、ストッパ102がストップ位置にある場合、ストッパ孔101eからその一部が露出する位置に設けられている。ストッパ孔101eから露出する傾斜板102aの一部とは、傾斜板102aの先端側の部分である。ただし、傾斜板102aの先端は、ストッパ孔101eから露出しない。
また、図21(a)および(b)に示す通り、ストッパ102の台形状の突出部において、2本の底辺となる側面には、板バネ102bがそれぞれ形成されている。図示の例では、ストッパ102の先端側に位置する突出部において、突出部の上底と下底を構成する側面に板バネ102bがそれぞれ設けられているが、板バネ102bの位置はこれに限定されない。板バネ102bは、ストッパ102の後端側に向かって斜めに延びる棒状の部材である。
板バネ102bの先端は、板バネ当接板104に当接しやすいように、板バネ当接板104と平行となるように配置された垂直面102cを有するように形成されていても良い。この板バネ102bの弾性力により、ストッパ102はストッパ溝103内をスライド移動可能に構成されている。なお、図19および20では、ストッパ102が、固定部101fの下方に位置し、固定部101fを閉じるようにスライド移動されたストップ位置にある状態を図示している。
図21(a)および(b)に示す通り、ストッパ102の背面側には、2本の脚102dが形成されている。脚102dは、ストッパ102の背面の長手方向の端部において、ストッパ102の側面を延長するように設けられた細長い突起である。この脚102dは、設置板103dおよび103eと、ストッパ溝103の側面により形成される細長い溝に嵌合可能に構成されている。
また、ストッパ102の内面側には、突起板102eおよび102fが設けられている。突起板102eは、ストッパ102の先端側に設けられた平板状の突起である。突起板102eは、ストッパ102の内面から垂直に立ち上がるように形成されている。また、突起板102eは、ストッパ102の短手方向の中央において、ストッパ102の長手方向に沿うように配置されている。ストッパ102がストッパ溝103に嵌め込まれると、突起板102eは、切り欠き103bから露出するが、切り欠き103cには挿入されていない。また、ストッパ102が、固定部101fの下方に位置せず、固定部101fを開くようにスライド移動された開放位置にある状態では、突起板102eの後端は、切り欠き103cに挿入される。
突起板102fは、ストッパ102の後端側に設けられた平板状の突起である。突起板102fは、ストッパ102の内面から垂直に立ち上がるように形成されている。また、突起板102fは、ストッパ102の短手方向に位置する後端を、垂直方向に延長するように設けられている。ストッパ102がストッパ溝103に嵌め込まれると、突起板102fは、切り欠き103aから露出する。
ストッパ102の先端側において、突起板102eの後方には、切り欠き102gが設けられている。切り欠き102gは、ストッパ102がストッパ溝103に嵌め込まれたときに上方に位置する側面から、下方に位置する側面に向かって断面U字状に切り欠かれている。切り欠き102gには、後述する連結部材301がU字状の切り欠き102gの底面側に位置するように挿入される。切り欠き102gは、挿入された連結部材301の移動棒301fの上方に位置するようにくびれが設けられていても良い。この構成により、ストッパ102は、連結部材301を介してモジュール取り外しボタン300に接続される(図22参照)。ストッパ102がストッパ溝103に嵌め込まれると、切り欠き102gは、設置板103eに隣接する空間103fから露出する。
図19および20に示す通り、支持部材100は、水滴回収板挿入孔105aおよび水滴回収板固定部105bを有する。水滴回収板挿入孔105aおよび水滴回収板固定部105bは、水滴回収板8の保持機構である。水滴回収板挿入孔105aは、水滴回収板8の挿入板81と対応する位置に設けられたドレンパン6の壁面に向かって下方に傾斜する切り欠きである。水滴回収板挿入孔105aは、奥行きを有する開口である。具体的には、水滴回収板挿入孔105aは、平行に配置された2つの面105cおよび105dを接続する垂直面と、面105dの一部が切り欠かれたL字に区画された開口である。したがって、水滴回収板8の垂直板81aが、水滴回収板挿入孔105aに挿入可能となる。
水滴回収板固定部105bは、水滴回収板挿入孔105aの近傍において面105dに設けられた、凹型の切り欠きに囲まれた平板である。すなわち凹型の切り欠きは、空間を介して対向する2本の線状の切り欠きの端部を、2本の線状の切り欠きに対して垂直方向に伸びる1本の線状の切り欠きで接続した形状を有する。この凹型の切り欠きに囲まれた平板が水滴回収板固定部105bである。
水滴回収板固定部105bは、水滴回収板挿入孔105a側の端部は解放されており、その他端部は面105dと連続している。そのため、水滴回収板固定部105bは、面105dに対して垂直方向に向かって押下可能となる。水滴回収板固定部105bの水滴回収板挿入孔105a側の端部には、厚みが増すように形成された肉厚部を有する。肉厚部は、水滴回収板81の垂直板81aが有する凹み81bに当接する部分である。
水滴回収板固定部105bは、水滴回収板81の垂直板81aが水滴回収板挿入孔105aに挿入される間は、垂直板81aにより面105dに対して垂直方向に押下されるため、垂直板81aの挿入を妨げない。そして、垂直板81aが完全に水滴回収板挿入孔105aに挿入されると、水滴回収板固定部105bの押下が解除され水滴回収板固定部105bは元の位置に戻る。このとき、水滴回収板固定部105bの肉厚部の端面が、垂直板81aの凹み81bに当接して挿入板81を固定する。
上記の通り、支持部材100Aと支持部材100Bは鏡像体とすることができる。ただし、支持部材100Aまたは支持部材100Bに、配線ガイド106を設けても良い。配線ガイド106は、電装部Eからの配線を水滴回収板8に設けられた漏水センサ85のコネクタ近傍に導く案内板である。ただし、漏水センサ85側の配線を長くして、この配線を電装部E側に導く構成としても良い。
本実施形態では、支持部材100B側に漏水センサ85のコネクタが配線される。そのため、図20に、配線ガイド106が設けられた支持部材100Bを一例として示している。なお、配線ガイド106を、支持部材100Aおよび支持部材100Bの双方に形成することを排除する意図はない。
配線ガイド106は、支持部材100Bの上面において、長手方向の端部から支持部材100Bの内面を延長するように垂直に立ち上がる矩形の平板である。例えば、高さ13mm、幅163.5mmの平板とすることができるが、配線ガイド106の寸法は、コネクタや配線の位置に合わせて適宜変更して良い。配線ガイド106の長手方向の両端部側には、配線孔106aおよび106bが設けられている。配線孔106aおよび106bは、鏡像体であり、左右が反対になるように構成されている。
配線孔106aおよび106bは、漏水センサ85または電装部Eからの配線が挿入可能に構成された孔である。配線孔106aおよび106bには切り欠き106cが設けられている。切り欠き106cは、配線ガイド106の上端から、配線孔106aに向かって切り欠かれている。切り欠き106cは、配線孔106aおよび106bのそれぞれにおいて、配線ガイド106の中央側に位置するように設けられている。すなわち、配線孔106aおよび106bを画定する、配線ガイド106の上端側が全て切りかかれておらず、支持部材100Bの中央寄りの一部が切りかかれている状態である。
また、配線孔106aおよび106bには、支持部材100Bの中央側の内面から突出する突起106dがそれぞれ設けられている。この突起106dは、支持部材100Bの背面側に向かって伸びる。すなわち、突起106dは、配線孔106aおよび106bの外方に向かって伸びる。したがって、配線ガイド106を上面から見ると、突起106dの先端が、配線孔106aおよび106bの背面側からはみ出すように構成されている。切り欠き106cが支持部材100Bの中央側に設けられている一方、突起106dは、支持部材100Bの中央側の内面から突出するように設けられている。
したがって、切り欠き106cは、突起106dにより空間を介して塞がれている状態となる。また突起106dは背面側に向かって伸びるため、突起106dの先端と、配線孔106aおよび106bの中央側の内面と対向する内面が形成する開口106eは、切り欠き106cの水平にならない。すなわち、切り欠き106cと開口106eが配線ガイド106と直交する方向に前後にずれて配置されるため、配線が抜けにくい。
(モジュール取り外しボタンと連結部)
上記の通り、支持部材100Aおよび100Bはストッパ102を含み、このストッパ102にはモジュール取り外しボタン300が連結されている。図22に、モジュール取り外しボタン300に接続された支持部材100Bを示す。なお、図示は省略するが、支持部材100Aとモジュール取り外しボタン300の連結構造は、支持部材100Bとモジュール取り外しボタン300の連結構造と同様である。モジュール取り外しボタン300の近傍には連結部材301が配置されている。連結部材301は、モジュール取り外しボタン300と、ストッパ102を連結する棒状の部材である。
モジュール取り外しボタン300は、ハウジング1から化粧グリル2のパネル部分が取り外されたときに、ハウジング1の開口から露出する位置に設けられている。すなわち、モジュール取り外しボタン300は、ハウジング1の開口側から、作業者が手を伸ばしてモジュール取り外しボタン300の押下面300aを押下可能とする位置にある。なお、作業者がモジュール取り外しボタン300を押下する方向は、実際には押し上げる方向であるが、以下では押下として説明する。
例えば、図14に示す通り、中間スペーサ4においてハウジング1の開口側に位置する部分に、モジュール取り外しボタン300を設置可能な凹部を設けて、モジュール取り外しボタン300を中間スペーサ4の内部に埋め込むことができる。このように、モジュール取り外しボタン300の全てがハウジング1の開口において露出している必要はない。モジュール取り外しボタン300は、少なくとも押下面300aをハウジング1の開口から露出させていれば良い。
図22に示す通り、モジュール取り外しボタン300は、矩形の押下面300aの縁を垂直方向に立ち上がらせたクサビ形状を有する。すなわち、押下面300aと対向する面は、押下面300aと平行とならず、傾斜面300bとなる。傾斜面300bは、モジュール取り外しボタン300の長手方向の端部から、対向する端部に向かって傾斜するように構成されている。傾斜面300bの傾斜角度および傾斜距離は、連結部材301の接触棒301aが所定の角度回動可能となるように構成すればよい。したがって、傾斜面300bは、傾斜面300bの上端近傍に配置された接触棒301a側に向かって傾斜する。傾斜面300bの傾斜角度は、30~45度とすることが好ましく、図示の例では45度である。傾斜角度が30度未満となると、連結部材301の回転角度が不十分となる。また、回転角度が45度を超えると、モジュール取り外しボタン300の押下に必要となる力が増大し作業者の負担となる。
モジュール取り外しボタン300の短手方向側の端面には、板バネ300cがそれぞれ形成されている。板バネ300cは、押下面300a側から傾斜面300b側に向かってモジュール取り外しボタン300の端面から離れる方向に斜めに延びる棒状の部材である。この板バネ300cの先端は、不図示の板バネ当接板に当接するように構成される。板バネ300cが当接する板バネ当接板は、例えば中間スペーサ4が有する面を利用しても良い。この板バネ300cの弾性力により、モジュール取り外しボタン300は、上下動可能に構成されている。
連結部材301は、モジュール取り外しボタン300の傾斜面300bに隣接する位置に接触棒301aを有する。接触棒301aは、傾斜面300bの上方において、傾斜面300bの上端近傍に配置されている。接触棒301aは、モジュール取り外しボタン300が押下されたときに傾斜面300bと接触するように、傾斜面300bの長手方向の長さと同程度の長さを有するように形成されている。接触棒301aは、傾斜面300bと接触することで回動可能に構成されている。
接触棒301aの両端部には、連動棒が接続されている。連動棒は、接触棒301aの運動を、ストッパ102の切り欠き102gに嵌め込まれる移動棒301fに伝える部材である。図示の例では、連動棒は、第1の棒301b、第2の棒301c、第3の棒303d、第4の棒301eを含む。第1の棒301bは、接触棒301aの両端部から、上方に傾斜して立ち上がる。第1の棒301bの傾斜方向は、傾斜面300bと同一であり、傾斜角度は例えば8度である。この傾斜により、モジュール取り外しボタン300が押下されたときに、傾斜面300bは接触棒301aと接触後、接触棒301aが傾斜面300b上を滑るようにして押し上げられることとなる。第2の棒301cは、第1の棒301bの端部から第1の棒301bと直交する方向に支持部材100に向かって伸びる。すなわち、接触棒301aと第2の棒301cは平行に配置される。接触棒301aの回転軸は、この第2の棒301cである。
図示の例では、第2の棒301cの端部は、支持部材100の短手方向の端部の近傍に位置し、切り欠き102gの上方に位置する開口103gの上方に至っていない。そのため、第3の棒301dは、水平方向において第2の棒301cの端部から第2の棒301cと直交する方向に開口103g側に向かって伸びる。この第3の棒301dの端部が開口103gの上方に至る。ただし、第2の棒301cが、開口103gの上方に至るように構成可能な場合には、第3の棒301dは省略できる。
そして、第4の棒301eは、第3の棒301cの端部から垂直方向に下方に立ち上がる。この第4の棒301eの端部が、ストッパ102の切り欠き102gに到達する。
移動棒301fは、第4の棒301eの端部から第4の棒301eと直交する方向に伸びる。移動棒301fは、接触棒301a、第2の棒301cと平行となるように配置されている。移動棒301fは、切り欠き102g内に嵌め込まれている。連動棒の構成により、移動棒301fは、モジュール取り外しボタン300の押下による接触棒301aの移動と同様に移動する。したがって、移動棒301fの移動により、ストッパ102がスライド移動可能となる。以上のように、モジュール取り外しボタン300を作業者が押下したことにより発生する垂直方向の運動が、連結部材301を介してストッパ102に伝えられることで、ストッパ102はスライド移動する。
[1-2.作用]
(ハウジング)
ハウジング1は、厚さ0.5~0.7mmの薄板で形成され、気化式加湿器Aの筐体が軽量化される。図1に示す通り、ハウジング1は、凹凸部10を側面に有するため、ハウジング1を薄板で形成した場合であっても筐体の強度が向上する。ハウジング1には、給水管93または排水管72が設置される部分に凹型の段差部11または12が設けられており、給水管93および排水管72がハウジング1の側面から突出せず、気化式加湿器Aが小型化される。
ハウジング1は、ハウジング1の開口側と、ハウジング1の上面側と、の双方に吊り金具13の固定機構を有する。吊り金具13をハウジング1の開口側の挿入孔14aに取り付けた場合には、気化式加湿器Aを天井内部に取り付けた際に、天井の開口側に吊り金具13が位置することとなる。そのため、気化式加湿器Aの取り付けを行う作業者の手が届きやすく、設置作業が容易となる。
一方、吊り金具13をハウジングの上面側の挿入孔14bに取り付けた場合には、気化式加湿器Aを天井内部に取り付けた際に、天井に設けられた凹部の開口の底面側に吊り金具13が位置することとなる。そのため、気化式加湿器Aを取り付けるために用いるアンカーボルトの長さが短くても良い。アンカーボルトの長さが長いと、筋交いのようなブレ止めを取り付ける必要が生じる場合がある。しかし、吊り金具13を挿入孔14bに取り付けた場合には、アンカーボルトが比較的短くなり、ブレ止めのような補強を設けなくてよい。ただし、天井高さが高い場合などにおいて、補強を設けることを排除する意図はない。
(中間スペーサ)
図5に示す通り、中間スペーサ4は、送風機3の排出口側に排出される気体を広げて加湿モジュール5に供給するダクトであり、樹脂により形成されている。中間スペーサ4を樹脂成型品とすると、従来のスチロールで形成された中間スペーサと比較して、中間スペーサ4のがたつきが抑制される。そのため、送風機3と中間スペーサ4の間に隙間が生じにくく空気の漏れが生じにくい。
(中間スペーサによるドレンパンの位置合わせ)
図14に示す通り、中間スペーサ4はハウジング1の開口側に爪41を有し、ドレンパン6はハウジング1の開口側に中間スペーサ4の爪41が挿入可能な孔6cを有する。作業者は、ドレンパン6をハウジング1に装着する際には、ドレンパン6の孔6cに、中間スペーサ4の爪41を挿入するだけで、ドレンパン6の位置合わせが可能となる。
この中間スペーサ4とドレンパン6の位置合わせ機構により、中間スペーサ4がより確実に固定され中間スペーサ4のがたつきが抑制される。そのため、中間スペーサ4と加湿モジュール5の間に隙間が生じにくく空気の漏れが生じにくい。また、爪41および孔6cは、ハウジング1の開口側に設けられており、作業者が容易に確認できる位置にある。そして、爪41は、ドレンパン6の孔6cから突出する長さに形成されている。そのため、作業者は、孔6cから爪41が出ていることで、位置固定の完了を目視で確認できる。
(加湿モジュールの加湿素材の交換)
図6に示す通り、加湿モジュール5は、加湿素材51の外周を囲む矩形の枠体を含む。枠体は樹脂により形成された複数のパネルを含む。図7に示す通り、矩形の枠体において、直交する方向に配置された2つのパネルは、それぞれ係止部を有し、係止部を介して固定されている。加湿素材51を交換する際には、作業者は、この2つのパネルの係止部を解放することにより、2つのパネルのうちの開閉可能に構成された1つのパネルを開き、加湿素材51の側面を露出させる。すなわち、作業者は工具等を用いずに枠体を解放し、加湿素材51の交換を行う。
2つのパネルの係止部とは、側面パネル55に設けられた突起55gまたは開口55eと、上部パネル52に設けられて開口52dまたは突起52cとしても良い。側面パネル55の突起55gは、側面パネル55に一端部で接続され、この一端部を中心に回動可能に構成されたタブ55fに設けることができる。したがって、作業者は、タブ55fを回動させることにより、係止部のロックおよびロック解除をワンタッチで行う。すなわち、工具等を用いずに加湿素材51の交換が行われる。
また、側面パネル55は、その下端部を中心として、180度程度回転移動可能に構成されている。上部パネル52と比較して側面パネル55は寸法が短いため、可動が小さくて済む。作業者は、側面パネル55を開いて加湿素材51の側面側から加湿素材51の交換を行う。加湿素材51は加湿素材51の側面と直交する幅方向において寸法のばらつきが生じる場合がある。作業者は、加湿素材51を枠体に嵌め込んだ後に、枠体に加湿素材51が収まるように枚数を調整する。
(加湿モジュールの水受け構造)
図10に示す通り、加湿モジュール5の枠体は下部パネル53を含み、下部パネル53の内底面として傾斜面53aが形成されている。傾斜面53aの傾斜方向は、ドレンパン6において、排水口61側に向かって傾斜するドレンパン6の内底面62の傾斜方向と相反する。傾斜面53aの下端には、排水口53bが設けられている。従って、加湿素材51からの滴下水は、傾斜面53aを流れ、排水口53bを介してドレンパン6に流入する。
傾斜面53aの傾斜方向とドレンパン6の内底面62の傾斜方向は相反する。したがって、傾斜面53aの下端に位置する排水口53bと、ドレンパン6の内底面62の間の距離が短くなる。すなわち、ドレンパン6に落下する水の落下距離が短くなる。また、傾斜面53aにより加湿モジュール5からの滴下水は排水口53bに集められるため、ドレンパン6に落下する水は、液滴状ではなく液柱となる可能性が高い。よって、加湿モジュール5のからの滴下水がドレンパン6に落下する際にポタポタと滴下音が発生することが抑制される。
また、図11に示す通り、傾斜面53aは、傾斜面53aの傾斜方向と直交する短手方向の断面が凸状に湾曲している。凸状に湾曲した傾斜面53aの頂点近傍には、開口53dが設けられている。この開口53dは、万が一排水口53bがヌルの発生などにより塞がれた場合に、傾斜面53aを登ってくる水をドレンパン6に流す役割を有する。ただし、開口53dは、湾曲した傾斜面53aの頂点近傍に設けられているため、排水口53bが開口している場合には水は山の裾部分を流れるため開口53dに達することがない。
(ドレンパンに対する加湿モジュールの脱着機構)
図6に示す通り、加湿モジュール5の枠体は、ドレンパン6の内底面62と直交する方向に配置された側面パネル54、55を含む。側面パネル54、55の下端には側面パネル54、55の側面に対して垂直方向に押下可能な押下板55cを有する。押下板55cの下端側には、ドレンパン6の内面に設けられた突起66に係合可能な爪55dが形成されている。したがって、作業者が加湿モジュール5をドレンパン6に嵌め込む際には、爪55dはドレンパン6の内面にぶつかり押下された状態となるが、突起66の下面側に達すると押下が解除され、突起66の下面と、爪55dの上面が当接して固定される。すなわち、スナップフィット構造により、作業者は工具等を用いずに加湿モジュール5をドレンパン6に固定する。
また、加湿モジュール5をドレンパン6から取り外す際には、作業者は、押下板55cを押下する。すると、爪55dと突起66の係合が解除された状態となる。この状態で作業者が加湿モジュール5を突起66の上方に持ち上げることで、ワンタッチで加湿モジュール5がドレンパン6から取り外される。
また、図9に示す通り、側面パネル54の下端には突出部54cが設けられ、側面パネル55の下端には側面パネル54の突出部54cとは形状が異なる突出部55hが設けられている。ドレンパン6の内面には、側面パネル54の突出部54cが挿入可能な形状を有する凹部67と、凹部67とは形状が異なり側面パネル55の突出部55hが挿入可能な形状を有する不図示の凹部が設けられている。そして、側面パネル54の突出部54cは、側面パネル55の突出部55hが挿入可能な形状を有する不図示の凹部とは干渉する。したがって、作業者は加湿モジュール5を一方向にしか取り付けることができず、加湿モジュール5の誤取り付けが防止される。
(ドレンパンの清掃)
図6および23に示す通り、ドレンパン6において幅が狭い溝となる部分には、ドレンパン6の内底面62から垂直方向に立ち上がる段差部68が設けられている。作業者は、ドレンパン6の清掃を行う場合、ウエス等を用いて手作業でドレンパン6の内底面62を拭き取る。この時、ドレンパン6内にリブ等が設けられていると幅が狭い溝となる部分が生じ、手作業による清掃が行いにくくなる。本実施形態では、溝となる部分に段差部68が設けられておりドレンパン6に幅が狭い部分がないため、作業者は手作業による清掃を行い得る。
(ドレンパンの排水機構)
図10および12に示す通り、ドレンパン6の底面には、排水口61が設けられ、ドレンパン6の内底面62は、排水口61に向かって下方に傾斜するように形成されている。排水口61の周囲には、排水口61を中心とする椀状の窪み61aが設けられている。また、排水口61と対向するように、排水ポンプ7のノズル71が空間を介して配置されている。ドレンパン6に貯まるドレン水は排水口61の周囲の椀状の窪み61aに集まり、排水ポンプ7により吸い上げられる。
ドレン水が椀状の窪み61aに集まることで、吸い上げられずドレンパン6の内部に残るドレン水が減少する。よって、ドレンパン6における雑菌の繁殖等が抑制される。また、椀状の窪み61aの上端の直径を15~40mm、窪みの深さを3~5mmとなるように形成する。これにより、ドレンパン6に残るドレン水が最小限となり、また作業者が椀状の窪み61aをウエス等で清掃し得る。ドレンパン6内に残るドレン水が低減すれば、作業者がドレンパン6の取り外しを行う際の負荷が軽減する。
(ドレンパンの補強構造)
図13に示す通り、ドレンパン6には、ドレンパン6の外底面60から垂直方向に立ち上がるリブR1およびR2が、ドレンパン6の外底面60において長手方向と直交するように設けられている。ドレンパン6をポリプロピレンにより形成した場合、捻じれ剛性が弱くなる可能性があるが、ドレンパン6の外底面60にリブR1およびR2を設けることにより、ドレンパン6の剛性が向上される。リブR1は、ドレンパン6の内底面62に設けられたリブ64と連続するように、ドレンパン6の外底面60に設けられている。樹脂成型品であるドレンパン6は、金型から取り外した後に収縮が起こる。その時に、より厚みがあるドレンパン6のリブ64側にドレンパン6の外底面60が引っ張られ、変形が起こる可能性がある。リブ64の裏面にリブR1を設けることでこの変形が抑制される。
(水滴回収板)
図15に示す通り、水滴回収板8は支持部材100に固定されている。すなわち、水滴回収板8は、ドレンパン6に固定されておらずドレンパン6から独立している。ドレンパン6に水滴回収板8が固定されている場合には、ドレンパン6を取り外す際に、作業者は水滴回収板8の漏水センサ85に接続されたコネクタを外す必要がある。水滴回収板8がドレンパン6から独立している本実施形態では、作業者は、ドレンパン6を外す際に水滴回収板8に接続された漏水センサ85のコネクタを取り外す必要が生じない。
また、水滴回収板8の下端は、ドレンパン6の内壁面を超えてドレンパン6内にせり出すように固定されている。水滴回収板8をドレンパン6から独立させると、ドレンパン6に貯留されたドレン水の飛沫が気体の流れに乗ってドレンパン6の外部に漏れる可能性がある。しかし、水滴回収板8がドレンパン6内にせり出しているため、水滴回収板8の下面がドレン水の吹き上げを受け止める。水滴回収板8の下端にドレンパン6の内底面に向かって垂直に延びる吹上防止板84を設けると、吹上防止板84がより確実に水の吹き上げを受け止める。
水滴回収板8は、両端部に挿入板81を有し、支持部材100はこの挿入板81が挿入可能な水滴回収板挿入孔103aを有する。作業者は、水滴回収板8の挿入板81を気化式加湿器Aの本体側である支持部材100の水滴回収板挿入孔103aに挿入することで、工具等を用いずに水滴回収板8を気化式加湿器Aに固定する。
(漏水センサの配線)
図20に示す通り、支持部材100Bの上面に平板状の配線ガイド106が設けられ、配線ガイド106の長手方向の両端部側には、配線孔106aおよび106bが設けられている。作業者は、気化式加湿器Aを組み立てる際に、電装部E側からの配線を、配線孔106aおよび106bを介して漏水センサ85のコネクタ近傍に導く。したがって、結束バンド等を用いて、配線を固定する必要がない。
また、配線孔106aおよび106bには切り欠き106cが設けられている。切り欠き106cは、配線ガイド106の上端から、配線孔106aに向かって切り欠かれている。配線孔106aおよび106bには、配線孔106aおよび106bの内面から突出する突起106dがそれぞれ設けられている。切り欠き106cは、突起106dにより空間を介して塞がれている状態となる。
突起106dは、配線孔106aおよび106bの外方に向かって伸びる。突起106dの先端と、配線孔106aおよび106bの中央側の内面と対向する内面が形成する開口106eは、切り欠き106cの水平にならない。すなわち、切り欠き106cと開口106eが配線ガイド106と直交する方向に前後にずれて配置されるため、配線が抜けにくい。
(支持部材のストッパ)
図19および20に示す通り、支持部材100Aにはストッパ102Aが嵌め込まれ、支持部材100Bにはストッパ102Bが嵌め込まれる。ストッパ102Aとストッパ102Bは、鏡像体であり、左右反対になるように構成されている。ストッパ102には、先端側に平板状の突起板102e、後端側に平板状の突起102fが設けられている。そのため、作業者が例えば支持部材100Aにストッパ102Bを取り付けようとすると、これらの突起が支持部材100Aの構成とぶつかり、取り付けることができない。したがって、作業者は、組み立てを間違えることなく、支持部材100Aにストッパ102Aを、支持部材100Bにストッパ102Bを嵌め込み得る。また、ストッパ102の断面を凹型となるように構成することで、ストッパ102の強度が向上される。
(ドレンパンの取り付け)
以下、ドレンパン6の取り付け作業を説明することで、支持部材100およびストッパ102の構成による作用を説明する。まず、図6に示す通り、ドレンパン6の長手方向において対向する2つの壁面の外壁面には、3個の突起69がそれぞれ設けられている。作業者がドレンパン6を支持部材100に固定するには、突起69を、図19および20に示す支持部材100のホルダ101の開口101aにそれぞれ挿入する。作業者が、ドレンパン6をホルダ101の固定部101fに向けて上方に押し上げると、突起69は、ホルダ101の一側面に設けられ他側面に向かって湾曲する湾曲部101dを伝ってスムーズに移動する。
そして、突起69が湾曲部101dの終了端に至ると、突起69はそのままストッパ孔101eに導かれる。この時点では、ストッパ102は、固定部101fの下方に位置するストップ位置にある。よって作業者がドレンパン6を上方へと押し上げると、ストッパ孔101eの背面に位置するストッパ102の傾斜板102aに、突起69がぶつかり突起69は傾斜板102aを滑るように上方に移動する。ストッパ102には板バネ102bが設けられ、スライド移動可能に構成されている。そのため、突起69が垂直方向に上る力が傾斜面102aに伝わり、ストッパ102が移動を開始する。
作業者がドレンパン6をさらに上方に押し上げると、ストッパ102が移動し、突起69が傾斜板102aを押しのけるようにしてストッパ孔101eを登っていく。そして、傾斜板102aの先端がストッパ孔101eから露出し、傾斜板102aの先端と突起69の側面が当接する状態となる。この状態では、ストッパ102は、固定部101fの下方に位置しない開放位置にある。
そして、ドレンパンの突起69の下端がストッパ孔101eの上方にある固定部101fに侵入すると、ストッパ102の傾斜板102aと突起69の接触が解除される。すると、ストッパ102の板バネ102bの弾性力により、ストッパ102は直ちにストップ位置に戻る。すなわち、ドレンパン6の突起69の下方にストッパ102が位置し、ドレンパン6の突起69がストッパ102により支持され固定部101fにおいて保持されることとなる。この時、ストッパ102の先端側の端面は、支持部材100の切り欠き103bの解放されている側の端部に配置された板金と衝突する。この衝突の際に、カチッという音が発生し、作業者はこの音をもってドレンパン6が支持部材100に固定されたことを確認する。
(ドレンパンの取り外し)
気化式加湿器Aでは、図3に示すドレンパン6の取り付け状態では、ドレンパン6の両側に設けられた3つの突起69が、左右の支持部材100に設けられた3つのホルダ101の固定部101fに保持されている。すなわち、ストッパ102は、固定部101fの下方に位置するストップ位置にある。この状態から、ドレンパン6を支持部材100から下方に取り外すには、以下の作業を行う。
作業者は、まず、図14に示すハウジング1の開口側に設けられたモジュール取り外しボタン300の押下面300aを押下する。すると、図22に示すモジュール取り外しボタン300に設けられた傾斜面300bが連結部材301の接触棒301aに接触し、接触棒301aを回動させる。連結棒である第1の棒301b、第2の棒301c、第3の棒301d、第4の棒301eは、この接触棒301aの回動を、移動棒301fに伝える。移動棒301fは、接触棒301aと平行となるように配置され、ストッパ102の切り欠き102gに嵌め込まれている。そのため、連結棒により接触棒301aの運動が移動棒301fに伝えられ、ストップ位置にあるストッパ102を開放位置に移動させる。
すると、ドレンパン6の突起69の下方にストッパ102が位置しなくなるため、ドレンパン6は、下方に向けて落下する。落下してきたドレンパン6は、ストッパ孔101eの下方に位置する平板状の部材である落下防止板101bが受け止める。落下防止板101bの先端には、落下防止板101bからホルダ101の一側面に向かって上方に傾斜する爪101cが設けられている。爪101cは、ドレンパン6の突起69が落下防止板101bまで落下してきた際に、そのまま開口101aから突起69が放出されることを防ぐ。
作業者は、ドレンパン6の突起69が落下防止板101bに引っ掛かった状態で、ドレンパン6を開口101a側に水平移動させる。突起69が落下防止板101bの爪101cを乗り越えた後は、突起69を開口101aから外部に移動することにより、ドレンパン6を支持部材100から取り外す。この手順によれば、作業者は工具などを用いずに、モジュール取り外しボタン300を押下するだけで、ドレンパン6を常に水平に保持した状態で取り外すことが可能である。
(給水装置)
図17に示す通り、給水ヘッダ91は、給水ユニット92に直接接続されている。給水ヘッダがホースを介して給水ユニット接続されていた従来の気化式加湿器と比較すると、本実施形態の気化式加湿器Aでは、部品数が削減され経済的である。また、給水ユニット92がドレンパン6の上方に配置されるため、ドレンパン6が給水装置9からの結露水や漏水を回収する。
また、給水ユニット92は、ストレーナ92a、減圧弁92b、電磁弁92c、および電磁弁92dを含む。電磁弁92cおよび92dは、周期的にONとOFFを繰り返すように構成され、給水量が調整される。電磁弁92dは、L字型のワンタッチエルボ94を介して給水ヘッダ91に接続される。また、電磁弁92dとワンタッチエルボ94を接続する継手内部には、逆止弁が設けられている。継手に逆止弁の機能を持たせることで、給水ユニット92が小型化され、給水ヘッダ91と直接接続できる寸法となる。
(スチロール)
上記の通り、ハウジング1は厚さ0.5~0.7mmの薄板で形成している。従来の気化式加湿器では、ハウジングの内部に消音材等が貼られていたが、本実施形態では、ハウジング1の内周面の少なくとも一部にスチロール200を設けている。消音材や断熱材に変えてスチロール200を用いることで、断熱効果に加えハウジング1を含めた筐体の強度が向上する。
スチロール200は、中間スペーサ4の上面または両側面の少なくとも一部に当接するガイド201を含む。また、スチロール200は、加湿モジュール5の上面および両側面の少なくとも一部に当接するガイド202を含む。スチロール200に、中間スペーサ4や加湿モジュール5の一部と接触する窪みや突出部を設け、中間スペーサ4および加湿モジュール5を外側から抑え込む。これにより、中間スペーサ4と加湿モジュール5のがたつきがさらに抑制される。そのため、中間スペーサ4と加湿モジュール5の間に隙間が生じにくく空気の漏れが生じにくい。
さらに、スチロール200と給水装置9の給水ユニット92との間には空間が形成されている。作業者は、この空間において給水ユニット92の取り外し作業などを行う。そして、スチロール200は、給水ユニット92の背面と対向する傾斜面203を有する。傾斜面203は、上端側から給水ユニット92側に向かって下方に傾斜するように設けられている。したがって、給水ユニット92から滴下した結露水は、この傾斜面203を伝ってドレンパン6側に流れる。
傾斜面203の下端側には、配線孔204が設けられている。配線孔204の縁204aは、丸みを帯びた形状に形成されている。給水ユニット92からの結露水が傾斜面203を流れるときに、配線孔204の位置に達する可能性がある。しかし、配線孔204の縁204aが丸みを帯びた形状に形成されているため、配線孔204の内部に結露水が侵入せず、縁204aを伝って下方に流れる。配線孔204の底面204bは、配線孔204の給水ユニット92側の端部が最も低くなるように傾斜を有する。そのため、配線孔204内に結露水が侵入したとしても、底面204aの傾斜により、結露回収板95側に流れる。
傾斜面203の下端側においてスチロール200の下部には、結露回収板挿入部205が切り欠きにより形成されている。結露回収板挿入部205は、結露回収板95の一部が挿入されている。すなわち、給水ユニット92の下端側かつドレンパン6の上方には、結露回収板95が設けられている。結露回収板95は、給水ユニット92の背面側に沿うように配置され、ドレンパン6側に向かって傾斜する傾斜面95aを含む。
結露回収板挿入部205に結露回収板95が挿入されると、スチロール200の傾斜面203から、結露回収板95の傾斜面95aが一続きの面となる。したがって、給水ユニット92からの結露水が傾斜面203に滴下すると、傾斜面203を伝って結露回収板95側に流れ、ドレンパン6に流入する。また、結露回収板95は、スチロール200の結露回収板挿入部205に嵌め込まれているため、結露回収板95の裏面に結露水が漏れることがない。
[1-3.効果]
本実施形態の気化式加湿器が奏する作用効果は以下の通りである。
(1)加湿モジュール5と、加湿モジュール5の下部に配置される箱型のドレンパン6を備え、ドレンパン6には、第1の排水口61が底面に設けられ、ドレンパン6の内底面62は、排水口61に向かって下方に傾斜する第1の傾斜面を含み、加湿モジュール5は、加湿素材51の外周を囲む矩形の枠体を含み、枠体は下部パネル53を加湿素材51の下方に含み、下部パネル53は、第1の傾斜面の傾斜方向とは相反する方向に傾斜する第2の傾斜面53aを含み、第2の傾斜面53aの下端には、第2の排水口53bが設けられている。
従来の気化式加湿器では、加湿モジュールにおいて、余剰となった水は加湿モジュールの下面側からドレンパンに直接滴下されていた。そのため、滴下水およびドレンパンの貯留水の量によっては、ポタポタと滴下音が発生する恐れがあった。
一方、気化式加湿器Aでは、下部パネル53の傾斜面53aの傾斜方向と、ドレンパン6の内底面62の傾斜方向とが相反する。そして、下部パネル53の傾斜面53aの下端には、排水口53bが設けられている。従って、加湿素材51からの滴下水は、傾斜面53aを流れ、排水口53bを介してドレンパン6に流入する。
以上の構成により、傾斜面53aの下端に位置する排水口53bと、ドレンパン6の内底面62の間の距離を短くすることができる。すなわち、ドレンパン6に落下する水の落下距離が短くなる。また、傾斜面53aにより加湿モジュール5からの滴下水は排水口53bに集められるため、ドレンパン6に落下する水は、液滴状ではなく液柱となる可能性が高い。よって、加湿モジュール5からの滴下水がドレンパン6に落下する際に発生する、ポタポタという滴下音を抑制することができる。
(2)第2の傾斜面53aは、第2の傾斜面53aの傾斜方向と直交する短手方向の断面が凸状に湾曲し、凸状に湾曲した前記第2の傾斜面53aの頂点近傍には、開口53dが設けられている。
上記の通り、傾斜面53aを流れた水は、排水口53bを介してドレンパン6に流入する。ただし、ヌルの発生などに排水口53bが塞がれて、排水口53bが詰まる可能性がある。そこで、排水口53bの上流側に開口53dを設けることで、排水口53bが詰まった場合に、傾斜面53aを登ってくる水をドレンパン6に流すことができる。ただし、開口53dは、湾曲した傾斜面53aの頂点近傍に設けられているため、排水口53bが開口している場合には水は山の裾部分を流れるため開口53dに達することがない。したがって、排水口53bが開通している状態において、開口53dからドレンパン6側に水が流れ、ポタポタ音が発生することはない。
(3)ドレンパン6の第1の排水口61の周囲には、椀状の窪み61aが設けられ、第1の排水口61と対向するように、排水ポンプ7のノズル71が空間を介して配置されている。
以上の構成により、ドレンパン6に貯まるドレン水は排水口61の周囲の椀状の窪み61aに集められ、排水ポンプ7により効率的に吸い上げることができる。したがって、排水ポンプ7により吸い上げられずドレンパン6の内部に残るドレン水が減少する。そのため、ドレンパン6における雑菌の繁殖等を抑制することができる。
(4)椀状の窪み61aは、上端の直径が15~40mm、窪みの深さが3~5mmである。
椀状の窪み61aを上記寸法とすることで、ドレンパン6に残るドレン水が最小限とすることができるため、ドレンパン6における雑菌の繁殖等を抑制することができる。また、作業者は、椀状の窪み61aをウエス等で清掃することが可能である。ドレンパン6内に残るドレン水が低減すれば、作業者がドレンパン6の取り外しを行う際の負荷が軽減する。以上のように、衛生面かつ作業性に優れた気化式加湿器Aとすることができる。
(5)ドレンパン6において幅が狭い溝となる部分には、ドレンパン6の内底面62から垂直方向に立ち上がる段差部68が設けられている。
ドレンパン6の清掃を行う場合、作業者は、ウエス等を用いて手作業でドレンパン6の内底面62を拭き取る。この時、ドレンパン6内にリブ等が設けられていると幅が狭い溝となる部分が生じ、手作業による清掃が行いにくくなる。そこで、溝となる部分に段差部68を設けることでドレンパン6の溝を埋めることができる。したがって、作業者は手作業による清掃を行うことができ、衛生面および作業性を向上することができる。
(6)ドレンパン6は、ポリプロピレンにより形成され、ドレンパン6の外底面60から垂直方向に立ち上がる外面リブR1、R2が、ドレンパン6の外底面60において長手方向と直交するように設けられている。
ドレンパン6をポリプロピレンにより形成した場合、捻じれ剛性が弱くなる可能性がある。しかし、ドレンパン6の外底面にリブR1およびR2を設けることにより、ドレンパン6の剛性を向上させることができる。
(7)リブR1は、ドレンパン6の内底面62に設けられたリブ64と連続するように、ドレンパン6の外底面60に設けられている。
樹脂成型品であるドレンパン6は、金型から取り外した後に収縮が起こる。その時に、より厚みがあるドレンパン6のリブ64側にドレンパン6の底面が引っ張られ、変形が起こる可能性がある。リブ64の裏面にリブR1を設けることでこの変形を抑制することが可能となる。
[2.他の実施形態]
(1)上記の実施形態では、ドレンパン6の孔6cにはめ込む爪41を中間スペーサ4と一体成型した。ただし、爪41は、中間スペーサ4と別個の部材として設けることもできる。例えば、爪41を有する樹脂成型品を形成し、送風機3と中間スペーサ4の間に設けられた仕切り板に固定する構造としても良い。このように、各構成要素は、樹脂による一体成型で形成された場合に限定されず、別個の部材を固定具等で取り付ける構成を含み得る。
(2)上記の実施形態では、上部パネル52と側面パネル55にそれぞれ突起と開口を含む係止部を設け、解放された側面パネル55を移動して加湿素材51の側面を露出させる構造を一例として説明した。ただし、係止部を上部パネル52と側面パネル54に設け、側面パネル54を移動可能な構成としても良い。また、側面パネル54および55ではなく、上部パネル52を移動可能に構成することもできる。また、複数のパネルを移動可能に構成しても良い。
(3)上記の実施形態では、側面パネル54および55に、切り欠き55b、押下板55c、および爪55dを設けた。ただし、切り欠き55b、押下板55c、および爪55dは、ドレンパン6の内底面62と直交する方向に配置された垂直面であれば他の場所に設けることもできる。例えば、下部パネル53に、切り欠き55b、押下板55c、および爪55dを設けても良い。その場合には、下部パネル53と対向するドレンパン6のリブ64に突起66を設ければよい。
(4)上記の実施形態では、上部パネル52と側面パネル55にそれぞれ突起と開口を含む係止部を設けた。また、側面パネル54および55に爪55d、ドレンパン6のリブ64に突起64をそれぞれ設けた。ただし、これらの突起、開口、爪の配置を交換しても、係止部として成り立つ。また、開口は、開口の周囲に設けられた面が突起と当接するが、この突起と当接する面を含めて係止部と解釈できる。各係止部は、突起と開口の組み合わせ、および突起と爪の組み合わせに限定されない。すなわち、係合可能に構成された対応する部材を適宜組み合わせることにより、係止部を実現すればよい。
上記の実施形態では、側面パネル54の下端側に2つの突出部54cを、側面パネル55の下端側に2つの突出部55hを設けた。また、ドレンパン6に、側面パネル54の突出部54cおよび、側面パネル55の突出部55hが挿入可能な凹部67をそれぞれ設けた。ただし、側面パネル54および55に凹部を設け、ドレンパンに突出部を設ける構成としても良い。突出部の数は1つであっても、3つ以上であっても良い。対向する位置に突出部を設けず、全体で1つの突出部を設けても良い。下部パネル52において、例えば流入面または流出面側に位置するように突出部を設けても良い。下部パネル52の底面に突出部、ドレンパンの内底面に凹部を設ける構成としても良い。
(5)上記の実施形態では、ドレンパン6の外底面60において、ドレンパン6の長手方向を横切るように平板状のリブR1およびR2を設けた。ただし、3つ以上のリブを設けてドレンパン6をさらに強化しても良く、ドレンパン6の短手方向を横切るようにリブを設けても良い。また、リブR1およびR2は、ドレンパン6の外底面60に設けられていれば良く、その形状や寸法は図示の例に限定されない。
(6)上記の実施形態では、水滴回収板8を設けて、加湿モジュール5から飛散する水を回収する構成とした。ただし、水滴回収板8を設けず、加湿モジュール5の流出面と、ドレンパン6の壁面との間の空間を拡大して、ドレンパン6で全ての水滴を回収する構成としても良い。その場合には、ドレンパン6の内壁面の上端部側に、漏水センサを設けても良い。
(7)上記の実施形態では、水滴回収板8を支持部材100に固定する構成とした。ただし、水滴回収板8は、気化式加湿器Aを構成するドレンパン6以外の他の部材に水滴回収板8の保持機構を持たせて固定しても良い。
(8)上記の実施形態では、ドレンパン6の両端にそれぞれ3個の突起69を設けたが、突起69の数は2つ以下でも、4つ以上でもよい。各突起69は、垂直方向に伸びる板状の部材に限らず、水平方向に伸びる板状の部材でも、丸棒、角棒、筒状の部材であってもよい。この突起69の形状に合わせて、支持部材100に設けるホルダ101、開口101a、落下防止板101b、爪101c、湾曲部101d、ストッパ孔101e、および固定部101fの数や形状も適宜変更できる。