JP7568651B2 - ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬を用いて慢性自発性蕁麻疹を治療する方法 - Google Patents
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Description
本開示は、ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤を使用して、慢性自発性蕁麻疹(CSU)などの好塩基球及びマストによる皮膚疾患を治療する方法に関する。
蕁麻疹は、痒みを伴う蕁麻疹及び/又は血管性浮腫を特徴とする異種の疾患群である。慢性蕁麻疹は、6週間を超えて継続的又は断続的に出現する蕁麻疹と定義されている(Maurer M et al.(2013)Revisions to the international guidelines on the diagnosis and therapy of chronic urticaria. J Dtsch Dermatol Ges.;Bernstein JA,Lang DM,Khan DA,et al(2014)The diagnosis and management of acute and chronic urticaria: 2014 update.J Allergy Clin Immunol;133(5):1270-7)。慢性蕁麻疹はさらに次の2つのサブグループに分けられる:慢性自発性蕁麻疹(CSU)及び慢性刺激誘発型蕁麻疹(IU)。後者には、熱蕁麻疹、寒冷蕁麻疹又は圧迫蕁麻疹などの物理性蕁麻疹、及びコリン性蕁麻疹などの特殊な亜型が含まれる。CSUは既知又は未知の原因により、痒みを伴う膨疹、血管性浮腫、又はその両方が6週間を超えて自発的に出現するものと定義されている(Zuberbier T,et al.(2018)The EAACI/GA(2)LEN/EDF/WAO Guideline for the definition,classification,diagnosis,and management of urticaria:the 2017 revision and update.Allergy;73(7):1393-1414)。しばしば観察される症候性皮膚描記症性蕁麻疹とCSUの組み合わせなど、CSUと刺激誘発型の蕁麻疹の両方が組み合わされることもある。
本発明の目的は、慢性自発性蕁麻疹及びアトピー性皮膚炎などの好塩基球及びマストによる皮膚疾患の治療又は予防を、そのような治療を必要とする対象に対し行う新規な方法であって、治療有効量のN-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミドを前記対象に投与することを含む方法を提供することである。
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)は細胞質チロシンキナーゼであり、TECキナーゼファミリーのメンバーである。BTKは、B細胞、マクロファージ、マスト細胞/好塩基球及び血小板を含む適応免疫系及び自然免疫系の選択された細胞において発現する。BTKは、B細胞抗原受容体(BCR)及びBTK阻害剤と同様に、Fcイプシロン受容体(IgEに対するFcεR1)及び活性化Fcガンマ受容体(IgGに対するFcγR)を介するシグナル伝達に不可欠である。イブルチニブのようなBTK阻害薬は、B細胞悪性腫瘍の治療薬として承認されている(Hendriks et al 2014)。近時、BTKの阻害がインビトロでのマスト細胞及び好塩基球の活性化/脱顆粒の阻害をもたらし、IgE依存性アレルギーに罹患している患者のプリックテストにおいて膨疹サイズを減少させることが実証されている(Smiljkovic et al 2017;Dispenza et al 2018)。したがって、BTKの阻害は、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、喘息、原発性シェーグレン症候群を含む様々な自己免疫性及び慢性炎症性疾患を治療するための魅力的な治療概念である(Tan et al 2013;Whang and Chang2014)。
本明細書を解釈するために、以下の定義が適用され、また単数形で使用される用語は適切であれば常に複数形を含み、その逆も同様である。
慢性蕁麻疹と本発明による治療の有効性
開示したBTK阻害剤、すなわち式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、インビトロ、エクスビボで使用されてもよく、又は医薬組成物に組み込まれて、CSU患者(例えば、ヒト患者)を治療するためにインビボで投与されてもよい。
UPDDには、掻痒の重症度と蕁麻疹の数を1日2回評価する蕁麻疹活動性スコア(UAS)、レスキュー薬の使用、睡眠及び活動の妨害、血管性浮腫の発生、その管理、医療従事者(HCP)への電話の記録が含まれる。
構成要素を表1に示し、関連する週間スコアを以下に記載する。
蕁麻疹(膨疹)重症度スコアは、蕁麻疹の数によって定義され、0(なし)から3(12超の蕁麻疹/12時間;表2)の尺度で、対象が電子日誌に1日2回記録する。週間スコア(HSS7)は、来院前7日間の1日平均スコアを加算して算出する。したがって、週間スコアのあり得る範囲は0~21である。
掻痒の重症度は、0(なし)から3(重症)(表3)の尺度で、対象が電子日誌に1日2回記録する。週間スコア(ISS7)は、来院前7日間の1日平均スコアを加算して算出する。したがって、週間スコアのあり得る範囲は0~21である。
UAS7は、HSS7スコアとISS7スコアの合計である。
週間UAS7スコアのあり得る範囲は0~42(最高活動性)である。
いくつかの実施形態では、CSU患者は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩での治療に応答して、UAS7の改善を達成する。
好ましい実施形態では、CSU患者は、本発明の方法で治療された場合、4週目まで、又は12週目までにUAS7≦6を特徴とする、蕁麻疹及び掻痒の減少に至る。
最も好ましい実施形態では、本発明の方法で治療された場合、CSU患者は、12週目までに、UAS7=0として評価される、蕁麻疹及び掻痒の完全な消失に至る。
さらに、プラセボ群と比較した場合、治療群とプラセボ群との間の差は、少なくとも8ポイント、好ましくは少なくとも10ポイントである。
睡眠妨害は、電子日誌において、朝に1日1回、対象によって評価される。それは、0から3の尺度でスコア付けされる。週間スコアは、0~21の範囲内である(表4)。
活動妨害は、電子日誌において、夜に1日1回、0~3の尺度で対象によって評価される。日常活動には、仕事、学校、スポーツ、趣味、及び友人及び家族との活動が挙げられる。週間活動妨害スコアは、0~21の範囲内である(表5)。
掻痒や蕁麻疹などの状態をコントロールするために過去24時間の間に使用したレスキュー薬の錠剤数を、対象が電子日誌に1日1回夜に記録する。レスキュー薬の1日当たりの用量は、1日当たりの錠剤数×各錠剤の用量として算出し、次いで、7日間の1日当たりの用量の合計としてレスキュー薬の1週間当たりの投与量を算出する。
いくつかの実施形態では、CSU患者の集団が本開示の方法に従って治療された場合、1週間当たりの用量又はレスキュー薬の数が減少する。この実施形態の一態様では、レスキュー薬の使用はもはや必要ではない。
対象の皮膚の状態による医師、看護師又はナース・プラクティショナーへの電話の回数は、対象が電子日誌に1日1回記録する。
AASは、対象が、夜に1日1回、電子日誌に記録する。この検証済みツールは、血管性浮腫の発生及び重症度を評価するものである(Weller et al(2013),Allergy 68(9):1185-92)。血管浮腫の発生は、対象が、夜に1日1回、電子日誌に記録する。これらの血管性浮腫の発生に関連する処置及び/又は治療についても、以下のように電子日誌に記録する(複数回答可)。
何もしなかった
処方薬又は市販薬を服用した
かかりつけの医師、看護師又はナース・プラクティショナーに電話した
医師、看護師又はナース・プラクティショナーに診てもらいに行った
病院の緊急治療室に行った
入院した
スコアが高いほど重症度が高いことを意味する。
いくつかの実施形態では、CSU患者の集団が本開示の方法に従って治療された場合、患者のAAS7スコア12週目までに減少し、好ましくはAAS7スコアは0になる。この実施形態の別の態様においては、患者は数週間にわたって、例えば、少なくとも4週間の治療期間にわたって、少なくとも8週間の治療期間にわたって、又は全12週間の治療期間にわたって、AAS7スコアゼロを達成する。
いくつかの実施形態では、CSU患者の集団が本開示の方法に従って治療された場合、患者は4週目から12週目までの95.5%以上で血管性浮腫のない日(AAS=0)を達成する。さらに、プラセボ群と比較した場合、投与群とプラセボ群との差は少なくとも6%である。
皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)は皮膚疾患特異的生活の質(QoL)尺度である(Finlay et al 1994)。16歳以上の患者についてDLQIを検証した。対象は、皮膚症状、並びに過去7日間で考えた生活の様々な面での皮膚状態の影響を評価する。
総合スコアを算出し、0~30(スコアが高いほど疾患関連QoLが悪いことを意味する)の範囲となる。ドメインスコアは以下に対し算出される:症状及び感覚(0~6)、日常活動(0~6)、レジャー(0~6)、仕事及び学校(0~3)、人間関係(0~6)、治療(0~3)。全体のDLQIスコア範囲をスコアバンドに分割し(Hongbo et al 2005)、患者に対する意味/関連性の点から以下の通り確認した。
例えば乾癬における生物学的処方剤の正当化に関連してくる(Kaplan et al 2005)。DLQI質問票は、無作為化時(1日目)、4週目(29日目)及び12週目(85日目)に記入する。DLQIは他のあらゆる評価の前及び式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与の前に完了されるべきである
CU-Index(登録商標)は市販のインビトロ好塩基球ヒスタミン放出アッセイであり、患者の血清をドナー好塩基球と混合し、放出されたヒスタミンレベルを定量的酵素免疫アッセイによって測定するものである。10以上のCU-Index値は、患者が疾患の自己免疫基盤(IgE、FcεRI、又は抗FcεRIIに対する自己抗体;陽性結果はどの自己抗体であるかは示さない)、又は代替ヒスタミン放出因子を有することを示す(Biagtan MJ,Viswanathan RK,Evans MD,et al(2011)Clinical utility of the Chronic Urticaria Index.J Allergy Clin Immunol;127(6):1626-7)。
BTK阻害剤、すなわち式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、薬学的に許容される担体と組み合わせた場合に、医薬組成物として使用することができる。このような組成物は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩に加えて、担体、様々な希釈剤、充填剤、塩、緩衝液、安定剤、可溶化剤、及び当該技術分野において知られる他の材料を含有し得る。担体の特性は投与経路に依存する。本開示の方法に用いられる医薬組成物はまた、特定の標的とする障害の治療用の追加の治療剤を含有し得る。例えば、医薬組成物はまた、抗炎症剤又は抗掻痒剤を含み得る。このような追加の因子及び/又は薬剤は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩との相乗効果を生じさせるために、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩によって引き起こされる副作用を最小限に抑えるために、医薬組成物に含まれ得る。好ましい実施形態では、本開示の方法で使用するための医薬組成物は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、約5mg、約10mg、約20mg、約25mg、約50mg又は約100mgの用量で含む。
a)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース及び/又はグリシン;
b)滑沢剤、例えば、シリカ、滑石、ステアリン酸、そのマグネシウム若しくはカルシウム塩、及び/又はポリエチレングリコール;錠剤用に、また
c)結合剤、例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び/又はポリビニルピロリドン;必要に応じて
d)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、アルギン酸若しくはそのナトリウム塩、又は発泡性混合物;並びに/或いは
e)吸収剤、着色剤、香料及び甘味料。
錠剤は、当該技術分野で知られる方法によりフィルムコーティングされても又は腸溶コーティングされてもよい。
本開示の治療又は使用の方法のいくつかを実施する際には、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が患者、例えば哺乳動物(例えばヒト)に投与される。開示された方法は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を用いるCSU患者の治療を提供するものであると理解されるが、治療は必ずしも単独療法であるとは限らない。実際、患者が式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩による治療のために選択されても、式(I)の化合物は本開示の方法に従って、単独で、又はCSU患者を治療するための他の薬剤及び治療法と組み合わせて、例えば、少なくとも1種の追加のCSU薬剤と組み合わせて投与され得る。1種以上の追加のCSU薬剤と同時投与される場合、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、他の薬剤と同時に、又は逐次的に投与され得る。逐次的に投与する場合、担当医は、他の薬剤との組み合わせにおける式(I)の化合物の適切な投与順序、及び共送達に適切な投与量を決定するであろう。
本発明はまた、CSUを治療するためのキットを提供する。このようなキットは、BTK阻害剤、例えば式(I)の化合物又はその医薬組成物を含む。一実施形態では、キットは2つ以上の別個の医薬組成物を含み、そのうちの少なくとも1つは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する。一実施形態では、キットは、容器、分割されたボトル、又は分割された金属箔の袋などの、前記組成物を別々に保持する手段を含む。このようなキットの例には、錠剤、カプセル剤などの包装に通常用いられているような、ブリスターパックがある。
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、約10mg~約200mg/日の用量で患者に(好ましくは経口で)都合よく投与される。
a)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩での治療の前に、患者は、16以上のUAS7スコアを有する;
b)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩での治療の前に、患者は、8以上のHSS7スコアを有する。
a)UAS≦6で判断される蕁麻疹及び掻痒の減少、又は蕁麻疹及び掻痒の完全な消失(UAS7=0);
b)皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)=0~1;
c)血管性浮腫活動性スコア(AAS7)がゼロで判断される血管性浮腫がないこと。
1. 慢性特発性蕁麻疹(CSU)を治療する方法であって、それを必要とする対象に、約10mg~約200mgのN-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩の1日用量を投与することを含む方法。
2. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩の1日用量は約10mg~約100mgである、実施形態1に記載の方法。
3. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩の1日用量は約100mgである、実施形態1に記載の方法。
4. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩の1日用量は約50mgである、実施形態1に記載の方法。
5. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩の1日用量は約35mgである、実施形態1に記載の方法。
6. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩の1日用量は約25mgである、実施形態1に記載の方法。
7. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩の1日用量は約20mgである、実施形態1に記載の方法。
8. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩は、約10mg、約35mg、約50mg又は約100mgの用量で1日1回投与される、実施形態1に記載の方法。
9. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩は、約10mg、約25mg、約50mg又は約100mgの用量で1日2回投与される、実施形態1に記載の方法。
10. 治療の前に、対象は以前にCSU用の全身性薬剤で治療されたことがある、上記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
11. 全身性薬剤は、H1-抗ヒスタミン薬(H1-AH)、H2-抗ヒスタミン薬(H2-AH)、及びロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)、並びにそれらの組み合わせからなる群より選択される、実施形態10に記載の方法。
12. 治療の前に、対象は以前にCSU用の全身性薬剤で治療されたことがない、実施形態1~9のいずれか1つに記載の方法。
13. 対象は中等度から重度のCSUを有する、上記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
14. 対象は、以下の基準のうちの少なくとも1つに従って選択される、実施形態1~13のいずれか1つに記載の方法:
a)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩での治療の前に、対象は、16以上のUAS7スコアを有する;
b)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩での治療の前に、対象は、8以上のHSS7スコアを有する。
15. 対象は成人である、上記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
16. 前記対象は、治療の4週目又は12週目までに、以下のうちの少なくとも1つを達成する、上記実施形態のいずれか1つに記載の方法:
a)UAS≦6で判断される蕁麻疹及び掻痒の減少、若しくは蕁麻疹及び掻痒の完全な消失(UAS7=0);又は
b)皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)=0~1;
c)血管性浮腫活動性スコア(AAS7)がゼロで判断される血管性浮腫がないこと。
17. 前記対象は、治療の完了後4週目に、完全な蕁麻疹及び掻痒の応答([UAS7]=0)及び/又は皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)=0~1及び/又は血管性浮腫の消失の継続(AAS7=0)によって判断される持続的応答を達成する、上記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
18. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩は医薬製剤に配合され、前記医薬製剤は薬学的に許容される担体をさらに含む、上記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
19. N-(3-(6-アミノ-5-(2-(N-メチルアクリルアミド)エトキシ)ピリミジン-4-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル)-4-シクロプロピル-2-フルオロベンズアミド又はその薬学的に許容される塩は、約05~3時間のTmaxを有する、実施形態1~18のいずれか1つに記載の方法。
AE 副作用
AUC 曲線下面積
AUCinf 時間ゼロから無限大までの血漿中(又は血清中又は血中)濃度-時間曲線下面積(質量×時間/体積)
AUClast 時間ゼロから最終測定可能時点までの血漿中(又は血清中又は血中)濃度-時間曲線下面積(質量×時間/体積)
AUCtau 時間ゼロから投与間隔tauの終わりまでの血漿中(又は血清中又は血中)濃度-時間曲線下面積(質量×時間/体積)
b.i.d. 1日2回
BMI ボディマスインデックス
CL/F 投与後の血漿(又は血清若しくは血液)からの見かけの全身(又は全身)クリアランス(質量/体積)
Cmax 薬物投与後の最大濃度
CSU 慢性自発性蕁麻疹
ECG 心電図
Emax プラセボと比較した効果の最大変化
FcγR Fcガンマ受容体
FcεR Fcアルファ受容体
MRT 平均滞留時間
PK 薬物動態
PD 薬力学
PRO 患者報告アウトカム
QoL 生活の質
q.d. 1日1回
QTcF フリデリシアの式により補正されたQT間隔
SAE 重篤な副作用
Tmax 薬物投与後の最大濃度到達時間リミット
T1/2 終末相消失半減期
Tlast PKプロファイルの最終濃度測定可能時点
Vz/F 投薬後の終末相における見かけの分布容積(容積)
実施例1a:BTK占有率及び前臨床PK/PD関係
化合物(I)のような不可逆的BTK阻害剤のインビボPD効果は、阻害剤による共有結合的BTK占有の程度及び持続時間によって決定される。式(I)の化合物(化合物(I)ともいう)で治療した後のBTK占有率を、エクスビボイムノアッセイで測定した。非占有BTKタンパク質の画分を共有結合性ビオチン化BTKプローブとインビトロでインキュベーションした後に分析した。これは化合物(I)とプローブは相互に排他的な様式でBTKに結合することによる。選択された組織の溶解物中の非占有BTK及び総BTK相対タンパク質レベルを決定し、非占有BTKレベルを、同じサンプル中の総BTKタンパク質レベルに対して正規化した。
FcγR及びFcεR誘発過敏症に対する化合物(I)の効果を2種類の急性皮膚マウスモデルで評価した。マウスにおける化合物(I)のPKがあまり好ましくないため、化合物を1日2回投与した。
自己免疫疾患における化合物(I)のさらなる臨床開発を支援するために、健常ボランティアとアトピー素因を有する者を対象に、1日1回(qd)の経口投与及び1日2回(bid)の経口投与の両方で化合物(I)の単回投与及び反復投与の安全性と忍容性、薬物動態(PK)及び薬力学(PD)を評価するために、ヒト初回投与試験を実施した。この試験では、食物摂取の影響についても調査した。
・パート1は、二重盲検(対象及び治験責任医師盲検、治験依頼者盲検解除)、プラセボ対照単回投与用量漸増(SAD)試験であり、10のコホート(N=80)を対象とした
・パート2は、6つのコホートの無症候性アトピー素因を有する健常ボランティア(N=48)を対象に、1日1回投与を採用した二重盲検(対象及び治験責任医師盲検、治験依頼者盲検解除)、プラセボ対照反復投与用量漸増(MAD)(12日間にわたり13回投与)試験であった
・パート3は、12例のHVを対象とした単回投与非盲検クロスオーバー食事の影響試験であった
・パート4は、2つのコホートの無症候性アトピー素因を有する健常ボランティア(N=16)を対象に、1日2回投与を採用した二重盲検(対象及び治験責任医師盲検、治験依頼者盲検解除)、プラセボ対照反復投与(12日間にわたり25回投与)試験であった
1. 年齢が18~65歳(両端を含む)で、スクリーニング時の既往歴、身体診察、バイタルサイン、心電図、臨床検査により健康状態が良好と判定された男女の健康な対象。アトピー性素因を有する健康な対象は、パート2又はパート4に、これらの特定の試験部分に対する適格性に従って参加した。アトピーの健常ボランティアはスクリーニング時に既知のアレルゲンに対するプリックテストが陽性でなければならなかった(アトピー性素因)が、臨床的に無症状であり、全身的な投薬の必要はなかった。
2. 対象は、体重が少なくとも50kgで、ボディマスインデックス(BMI)が18~30kg/m2(両端を含む)の範囲内であることが必要であった。BMI=体重(kg)/[身長(m)]2。
3. スクリーニング時及び初回ベースライン時に、対象を少なくとも3分間安静にさせた後、座位にてバイタルサイン(体温、収縮期血圧及び拡張期血圧、並びに脈拍数)を評価し、3分後に再度(必要な場合)立位にて評価した。座位バイタルサインは以下の範囲(両端を含む)内であることが要求された:
・口腔体温 35.0~37.5℃
・収縮期血圧 90~139mmHg
・拡張期血圧 50~89mmHg
・脈拍数 50~90bpm
1. 試験薬又は類似の化学的分類の薬物に対する過敏症の既往歴。
2. スクリーニング時及び/又は前治療時に、臨床的に重大なECG異常、又は以下のECG異常のいずれかが認められた既往歴:
・PR間隔 200msec超
・QRS群 120msec超
・QTcF 450msec超(男性)
・QTcF 460msec超(女性)
3. スクリーニング時又は初回ベースライン時のヘモグロビン値が12.0g/dL未満。
4. スクリーニング時又は初回ベースライン時の血小板数が正常範囲外(150×109/L未満又は450×109)超)。
5. スクリーニング時及び/又はベースライン時の、プロトロンビン時間(PT)、部分トロンボプラスチン時間(PTT)、又は国際標準化比(INR)を含む標準的な凝固検査のいずれかに何らかの臨床的に重要な異常が認められた場合。
6. 血栓性又は血栓塞栓性イベントの既往又は存在、或いは血栓性又は血栓塞栓性イベントの高いリスク。
パート1(SAD)
対象を以下の10コホートのうちの1つに割り当てた。各コホートでは、8例の対象を、化合物(I)又は対応するプラセボに、全体で6:2の比率で無作為に割り付けた。第1のサブコホートを、化合物(I)の1人の対象及び対応するプラセボの1人の対象として1:1の比率で無作為化した。最初に投与された2例の対象の48時間の観察期間後に投与された、1コホート当たり残りの6例の対象を5:1の比率で無作為に割り付けた。
・コホート1:0.5mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート2:1.5mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート3:5mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート4:15mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート5:30mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート6:60mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート7:100mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート8:200mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート9:400mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
・コホート10:600mgの化合物(I)又は対応するプラセボの単回経口投与
対象を以下の6コホートのうちの1つに割り当てた。各コホートでは、8例の対象を、化合物(I)又は対応するプラセボに、6:2の比率で無作為に割り付けた。
・コホート1:10mgの化合物(I)又は対応するプラセボの反復経口投与
・コホート2:25mgの化合物(I)又は対応するプラセボの反復経口投与
・コホート3:50mgの化合物(I)又は対応するプラセボの反復経口投与
・コホート4:100mgの化合物(I)又は対応するプラセボの反復経口投与
・コホート5:400mgの化合物(I)又は対応するプラセボの反復経口投与
・コホート6:600mgの化合物(I)又は対応するプラセボの反復経口投与
対象を2つの治療順序(表9)のいずれかに1:1の比率で無作為に割り付けた。
対象を以下のコホートのうちの1つに割り当てた。各コホートでは、8例の対象を、化合物(I)又は対応するプラセボに、6:2の比率で無作為に割り付けた。
・コホート1:100mgの化合物(I)又は対応するプラセボをbid投与で反復経口投与
・コホート2:200mgの化合物(I)又は対応するプラセボをbid投与で反復経口投与
生物学的分析法:
薬物動態用サンプルを血液で採取し、全用量レベルで全対象で評価した。プラセボ対象からのサンプルは解析しなかった。対象からのPK評価用サンプルを、試験の規定された時点で採取した。化合物(I)の血中濃度を、確立されたLC-MS/MS法によって測定した。
単回投与用量漸増後の化合物(I)の平均血中濃縮-時間経過を図5に示す。
10mg~400mgの反復投与用量漸増後の化合物(I)の平均血中濃縮-時間経過を図6に示す。
下記の表9に要約された食事の影響コホートから得られたPKデータは、Cmaxが1.25倍低いことから示されるように吸収率がより低くなり、AUC0-24が1.4倍高いことから示されるように、全体の吸収がより完全になることを示した。最も重要なことは、平均Tmaxが1時間(絶食)から3時間超(摂食)にシフトしたことである。(図8)
薬力学(PD)は、標的占有率と抹消経路阻害を評価することにより特徴付けた。治療標的関与の直接マーカーとして機能する、ヒト全血におけるBTK占有率の測定(遊離BTKと総BTKの比として得られる)。
式(I)の化合物はBTKの不可逆的阻害剤であり、BTK占有の程度及び時間を決定した。化合物(I)のPD効果を、2つの別々のアッセイにおいて、Meso Scale Diagnostics(MSD)プラットフォームでの酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)によって、全血中の遊離BTK(結合していない)及び総BTKの両方を測定することによって評価した。
化合物(I)を反復投与後、10mgの化合物(I)q.d.は、12日目の投与前の血中BTK占有率で既に96%超を達成した。
健常ボランティアは第1相臨床試験において、化合物(I)に曝露されており、その用量は0.5mg~600mgの範囲であり、単回用量として投与されるか、又は1日1回若しくは2回、最大18日間投与された。化合物(I)は良好な忍容性を示し、化合物(I)の摂取に関連する重篤又は重度の有害事象はなかった。臨床試験において、観察された有害事象(AE)は用量依存性はないようであり、大部分は単一事象であり、一般的に軽度であった。したがって、臨床安全性情報は、本第2b相試験で選択された用量を裏付けるものである。
副作用の分析のために、全てのSAD及びMADコホートからのプラセボ対象(1コホート当たり2例)であって、SADパート及びMADパートによって分離された対象を、1つのプラセボ群(SADでn=20、MADでn=16)にプールし、化合物(I)の各単回投与群(それぞれn=6)及び全化合物(I)群(SADでn=60、MADでn=48)と比較した。SAD集団及びMAD集団のいずれについても、プラセボ群と実薬群との間で人口統計学的データに明らかな大きな差は認められなかった。健常ボランティアを対象としたFIH試験の安全性評価では、600mgまでの用量で重大な安全性の懸念は認められない。
第2b相は、(第2世代)H1-抗ヒスタミン薬による治療にもかかわらずCSUの制御が不十分な対象を対象に、式(I)の化合物を経口投与された化合物の6投与群の安全性、忍容性及び有効性を調べるため、多施設共同無作為化二重盲検並行群間プラセボ対照試験として実施される。
試験期間中(すなわち、-14日目から113日目まで)、対象は地域で承認された薬量学(「背景薬」)で第2世代H1-抗ヒスタミン薬による安定した治療レジメンを受けている。
・スクリーニング期間(無作為化の10~14日前):スクリーニング期間中に、インフォームド・コンセントを提供した対象について、試験の適格性を評価する。
・治療期間(1日目~85日目):スクリーニング後、適格な対象を以下の治療群のいずれかに1:1:1:1:1:1:1の比率で無作為に割り付ける:
〇化合物(I) 10mg 1日1回
〇化合物(I) 35mg 1日1回
〇化合物(I) 100mg 1日1回
〇化合物(I) 10mg 1日2回
〇化合物(I) 25mg 1日2回
〇化合物(I) 100mg 1日2回
〇プラセボ
全ての対象が4週目の来院(主要エンドポイント)を完了した後、中間解析を実施して、式(I)の化合物の用量反応関係を評価する。
・追跡期間(86日目~113日目):対象を追跡して、治療中止後の反応の耐久性を評価し、安全性をさらに評価する。
本試験の主要変数は、4週目のUAS7のベースラインからの変化量である。UAS7は、7日間にわたる1日平均UASの合計である。週間スコアは、来院前の最後の7日間を使用することによって導き出されることに留意されたい。
即時型方法の有効性を、記述統計を用いて治療群及び来院(該当する場合)別に解析する。記述統計には、カテゴリー変数の絶対頻度及び相対頻度、並びに連続変数の算術平均、標準偏差、最小値、最大値、中央値、及び第一、第三四分位数が含まれる。UAS7の副次的解析、臨床的完全奏効、制御された疾患及びAAS7=0については、各化合物(I)用量のプラセボとの一対比較を行う。
治療期及び追跡調査期におけるUAS7のベースラインからの絶対変化及び変化率の要約統計量を治療群及び来院別に解析する。
臨床的完全奏効、すなわち蕁麻疹及び痒みが認められない場合、UAS7=0を達成した対象と定義する。
治療期及び追跡調査期の治療群及び来院別のUAS7=0の対象数。
治療群間(個々の化合物(I)群対プラセボ)一対比較。
治療期及び追跡調査期の治療群及び来院別のUAS7≦6の対象数。
治療群間(個々の化合物(I)群対プラセボ)の一対比較。
ベースラインから12週目までのAAS7=0の応答の累積週数。
これは、AAS電子日誌に基づいて導き出される。週間AAS7スコアは、来院前7日間の毎日のスコアを加算することにより導き出され、0~105の範囲である。AAS7の評価が欠測の場合は、対象がAAS7=0応答計算反応計算を行う累積週数への応答がないとみなす。ベースラインから12週目までの間にAAS7=0の反応を達成した累積週数を、治療群、無作為化層及びベースラインのAAS7=0の状態を用い、対数リンクによる負の2項回帰モデルを用いてモデル化する。
7つのスコアをDLQIから得る。DLQIの合計スコアと同様に、6つの次元のそれぞれのスコアを、開発者のルールに基づいて計算する。これらの7つのスコアのそれぞれについて、ベースラインからの変化量及びベースラインからの変化率も算出する。概要統計量を、絶対値、並びに来院及び治療群別に分類された変化及び変化率に対し計算する。治療群及び来院別の、DLQIスコアが0又は1であった対象数。
全ての安全性エンドポイント(すなわち、AE、臨床検査データ、バイタルサイン及びECG、並びに安全性プロファイリング計画で定義された潜在的リスク)を、安全性の全対象について治療別に要約する。レスキュー薬の使用の有無にかかわらず、全データを解析に含める。
以下の態様を包含し得る。
[1] 慢性自発性蕁麻疹(CSU)の治療を、そのような治療を必要する対象に行うために使用する、式(I)の化合物
[2] 前記1日用量は約10mg~約100mgである、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[3] 前記1日用量は約100mgである、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[4] 前記1日用量は約50mgである、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[5] 前記1日用量は約35mgである、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[6] 前記1日用量は約25mgである、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[7] 前記1日用量は約20mgである、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[8] 前記式(I)の化合物は、約10mg、約35mg、約50mg又は約100mgの用量で1日1回投与される、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[9] 前記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、約10mg、約25mg、約50mg又は約100mgの用量で1日2回投与される、上記[1]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[10] 前記式(I)の化合物での治療の前に、前記対象はCSU用全身性薬剤で既に治療されたことがある、上記[1]~[9]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[11] 前記全身性薬剤は、H1-抗ヒスタミン薬(H1-AH)、H2-抗ヒスタミン薬(H2-AH)、及びロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、上記[10]に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[12] 前記式(I)の化合物での治療の前に、前記対象はCSU用全身性薬剤で治療されたことがない、上記[1]~[9]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[13] 前記対象は中等度から重度のCSUを有する、上記[1]~[12]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[14] 前記対象は以下の基準:
a)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩での治療の前に、前記対象は、16以上のUAS7スコアを有する;
b)前記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩での治療の前に、前記対象は、8以上のHSS7スコアを有する
の少なくとも1つに従って選択される、上記[1]~[12]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[15] 前記対象は成人である、上記[1]~[14]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[16] 前記対象は治療の4週目又は12週目までに、以下のうちの:
a)UAS≦6で判断される蕁麻疹及び掻痒の減少、若しくは蕁麻疹及び掻痒の完全な消失(UAS7=0);又は
b)皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)=0~1;
c)血管性浮腫活動性スコア(AAS7)がゼロで判断される血管浮腫がないこと
少なくとも1つを達成する、上記[1]~[15]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[17] 前記対象は、完全な蕁麻疹及び掻痒の応答([UAS7]=0)及び/又は皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)=0~1及び/又は前記治療の完了後4週目に血管性浮腫の消失の継続(AAS7=0)によって判断される持続的応答を達成する、上記[1]~[16]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[18] 前記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は医薬製剤に配合され、前記医薬製剤は薬学的に許容される担体をさらに含む、上記[1]~[17]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
[19] 前記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、約0.5~3時間のT max を有する、上記[1]~[17]のいずれか一項に記載の使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
Claims (11)
- 慢性自発性蕁麻疹(CSU)の治療を、そのような治療を必要する対象に行うために使用するための医薬組成物であって、前記医薬組成物が、式(I)の化合物
を含み、前記式(I)の化合物は、約25mgの用量で1日2回投与され、「約」は、+/-10%の変化を意味する、医薬組成物。 - 前記式(I)の化合物での治療の前に、前記対象はCSU用全身性薬剤で既に治療されたことがある、請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記全身性薬剤は、H1-抗ヒスタミン薬(H1-AH)、H2-抗ヒスタミン薬(H2-AH)、及びロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項2に記載の医薬組成物。
- 前記式(I)の化合物での治療の前に、前記対象はCSU用全身性薬剤で治療されたことがない、請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記対象は中等度から重度のCSUを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記対象は以下の基準:
a)式(I)の化合物での治療の前に、前記対象は、16以上のUAS7スコアを有する;
b)前記式(I)の化合物での治療の前に、前記対象は、8以上のHSS7スコアを有する
の少なくとも1つに従って選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の医薬組成物。 - 前記対象は成人である、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記対象は治療の4週目又は12週目までに、以下のうちの:
a)UAS≦6で判断される蕁麻疹及び掻痒の減少、若しくは蕁麻疹及び掻痒の完全な消失(UAS7=0);又は
b)皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)=0~1;
c)血管性浮腫活動性スコア(AAS7)がゼロで判断される血管浮腫がないこと
少なくとも1つを達成する、請求項1~7のいずれか一項に記載の医薬組成物。 - 前記対象は、前記治療の完了後4週目に、完全な蕁麻疹及び掻痒の応答([UAS7]=0)及び/又は皮膚科関連QOL評価指標(DLQI)=0~1及び/又は血管性浮腫の消失の継続(AAS7=0)によって判断される持続的応答を達成する、請求項1~8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記式(I)の化合物は、約0.5~3時間のTmaxを有し、「約」は、+/-10%の変化を意味する、請求項1~10のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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