JP7568930B2 - セグメント及びセグメントの連結構造 - Google Patents

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Description

この発明は、セグメント及びセグメントの連結構造に関する。
従来、セグメントを連結する技術として、特許文献1のシールドセグメント継手の組立方法が開示されている。
特許文献1のシールドセグメント継手の組立方法は、シールドセグメントをトンネル円周方向に連結する方法であって、トンネル円周方向に対設される先組みセグメントと後組みセグメントの相対する対向面に設けた、トンネル軸に並行な方向に延び且つ一端が開口する一対の凹溝に、溝形部材を形成し、溝形部材の折片には係止用のテーパー面が形成されたC形金具を装着し、相対するC形金具の間にはC形金具折片のテーパー面に沿ってスライドし、楔合するテーパ付き折片を有するH形金具を、トンネル軸方向に圧入、楔止して、同各セグメントを組立てることを特徴とする。
しかしながら、特許文献1のシールドセグメント継手の組立方法では、C形金具にH形金具のテーパ付き折片が隙間なく楔合される。このため、セグメントに荷重が作用した際、H形金具に大きな二次曲げが作用する。したがって、この二次曲げに抵抗するために、H形金具の部材断面を大型化する必要がある、という問題点があり、その結果、製造コストが高額になる。
特開平9-195689号公報
この発明は、上記問題点に鑑みて為されたもので、その目的は、セグメントの連結部を縮小化させることが可能となるセグメント及びセグメントの連結構造を提供することにある。
第1発明に係るセグメントは、複数連結されることでトンネルが構築されるセグメントであって、トンネルの軸方向の両端部に配置される一対の主桁板と、トンネルの周方向に隣接する他のセグメントと連結するための雄継手部材と、を備え、前記主桁板は、トンネルの周方向の端部に形成される雌継手部を有し、前記雄継手部材は、軸部と、前記軸部の両端部に形成される一対の拡径部と、を有し、一方の前記拡径部は、前記雌継手部に遊嵌され、他方の前記拡径部は、他の前記セグメントにおける前記雌継手部に遊嵌され、前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とは、前記軸部を挟んで両側に一様な角度で傾斜される一対の第1側面と、前記拡径部に対向して配置されるとともに一対の前記第1側面に繋がる第2側面と、を有し、一対の前記第1側面の離間距離がトンネルの周方向の端部から前記第2側面に向かうにつれて漸次小さくなり、前記拡径部は、前記第2側面に対向する周面に湾曲面を有し、前記第2側面は、前記拡径部を挟むように両側に湾曲して形成される湾曲面を有し、前記拡径部の湾曲面は、前記第2側面の湾曲面に沿って滑動可能に当接され、前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とに一対の前記拡径部が遊嵌されたとき、前記雌継手部の前記第1側面と他の前記セグメントにおける前記雌継手部の前記第1側面は、前記軸部と離間されることを特徴とする。
第2発明に係るセグメントは、第1発明において、前記雄継手部材は、前記軸部におけるトンネルの法線方向の幅寸法が一対の前記第1側面の離間距離以下であり、前記拡径部におけるトンネルの法線方向の幅寸法が一対の前記第1側面の離間距離よりも大きいことを特徴とする。
第3発明に係るセグメントは、第1発明又は第2発明において、前記雌継手部は、一方の前記第1側面の角度と、他方の前記第1側面の角度とが同じであることを特徴とする。
第4発明に係るセグメントは、第1発明~第3発明の何れかにおいて、前記主桁板は、トンネルの軸方向の内側の主桁板内面における前記雌継手部が形成される領域に裏当て板が設けられ、前記雄継手部材は、前記拡径部に挿通される挿通部を有し、前記挿通部を中心に揺動可能であり、前記挿通部は、前記主桁板の内面に配置される裏当て板に貫通され、一対の前記拡径部のうちの一方の前記拡径部にのみ有することを特徴とする。
第5発明に係るセグメントは、第1発明~第4発明の何れかにおいて、前記雄継手部材は、トンネルの軸方向の内側が面取りされることを特徴とする。
第6発明に係るセグメントは、第1発明~第5発明の何れかにおいて、前記雌継手部は、トンネルの軸方向の外側が面取りされることを特徴とする。
第7発明に係るセグメントは、第1発明~第6発明の何れかにおいて、前記主桁板には、前記雌継手部のトンネルの法線方向の両側に、トンネルの周方向に延設される嵌合凸部と嵌合受部が設けられることを特徴とする。
第8発明に係るセグメントの連結構造は、複数連結されることでトンネルが構築されるセグメントの連結構造であって、トンネルの周方向に隣接する複数のセグメントと、複数の前記セグメントを連結するための雄継手部材と、を備え、前記セグメントは、トンネルの軸方向の両端部に配置される一対の主桁板を備え、前記主桁板は、トンネルの周方向の端部に形成される雌継手部を有し、前記雄継手部材は、軸部と、前記軸部の両端部に形成される一対の拡径部と、を有し、一方の前記拡径部は、一の前記セグメントにおける前記雌継手部に遊嵌され、他方の前記拡径部は、他の前記セグメントにおける前記雌継手部に遊嵌され、一の前記セグメントにおける前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とは、前記軸部を挟んで両側に一様な角度で傾斜される一対の第1側面と、前記拡径部に対向して配置されるとともに一対の前記第1側面に繋がる第2側面と、を有し、一対の前記第1側面の離間距離がトンネルの周方向の端部から前記第2側面に向かうにつれて漸次小さくなり、前記拡径部は、前記第2側面に対向する周面に湾曲面を有し、前記第2側面は、前記拡径部を挟むように両側に湾曲して形成される湾曲面を有し、前記拡径部の湾曲面は、前記第2側面の湾曲面に沿って滑動可能に当接され、一の前記セグメントにおける前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とに一対の前記拡径部が遊嵌されたとき、一の前記セグメントにおける前記雌継手部の前記第1側面と他の前記セグメントにおける前記雌継手部の前記第1側面は、前記軸部と離間されることを特徴とする。
第1発明~第8発明によれば、セグメントの連結構造に地山側又は内空側から荷重が作用した場合には、一対の拡径部に互いに離間する方向の荷重が作用する際に、一対の拡径部は、雌継手部に遊嵌されることで最も効率的に荷重に抵抗できる位置に移動することができる。このため、軸部に作用する副次的な二次曲げも軽減させることができる。その結果、雄継手部材の部材断面を大型化する必要がなく、セグメントの連結部の縮小化を図ることが可能となる。
特に、第2発明によれば、セグメントの連結構造に荷重が作用したとき、軸部の両端部に形成される一対の拡径部を雌継手部に対して移動させ易くするとともに、拡径部の抜け出し挙動に確実に抵抗することができる。このため、軸部に作用する二次曲げを更に軽減させるとともに当接面における力の伝達を確実にすることができる。その結果、セグメントの連結部の更なる縮小化を図ることが可能となる。
第1発明~第8発明によれば、セグメントの連結構造に荷重が作用したとき、軸部の両端部に形成される一対の拡径部が雌継手部の側面に沿って滑動し、当接面の曲率に沿って回転挙動を行うことから、当接面に沿った接線方向には応力伝達せず、当接面の垂直方向には応力伝達する。このため、軸部に作用する二次曲げを一層軽減させることができる。その結果、セグメントの連結部の一層の縮小化を図ることが可能となる。
第1発明~第8発明によれば、セグメントの連結構造に荷重が作用したとき、軸部の両端部に形成される一対の拡径部を雌継手部に対して滑動させ、軸部を第1側面に接触させることなく、軸部にその延伸方向への引張力を効率良く作用させることができる。このため、軸部に作用する二次曲げを大幅に軽減させることができる。その結果、セグメントの連結部のより一層の縮小化を図ることが可能となる。
特に、第3発明によれば、セグメントの連結構造に地山側から荷重が作用したときの拡径部の雌継手部に対する滑動量と、内空側から荷重が作用したときの拡径部の雌継手部に対する滑動量と、がほぼ同じとなる。このため、トンネルに作用する正曲げモーメント(トンネル内空側が引張、トンネル地山側が圧縮する挙動)および負曲げモーメント(正曲げモーメントの逆向き挙動)の双方に対応することが可能となる。また、一方の第1側面の角度θ1と、他方の第1側面の角度θ2とが同じであるため、一対の第1側面の製作管理が容易となる。このため、セグメントの製作作業を効率良く行うことができる。
特に、第4発明によれば、セグメントの連結構造に荷重が作用したとき、雄継手部材に接触される雌継手部がトンネルの法線方向に広がる挙動を裏当て板により抑制することができる。このため、より大きな引張力に対して抵抗することができ、セグメントの連結部の高強度化を図ることが可能となる。
また、第4発明によれば、裏当て板が設けられることにより、鋼殻の内部に打設される中詰めコンクリートがセグメントの外側に漏出するのを防ぐことが可能となる。また、第4発明によれば、裏当て板が設けられることにより、地山側から発生する漏水等がセグメントの内部に流入するのを防止することが可能となる。
特に、第4発明によれば、セグメントの連結構造に地山側又は内空側から荷重が作用したとき、一方の拡径部に挿通される挿通部を中心に雄継手部材が揺動し、一対の拡径部を雌継手部に対してそれぞれ滑動させることができる。このため、一対の拡径部を雌継手部に対して安定して滑動させることができる。
特に、第5発明によれば、雄継手部材の面取り部を雌継手部に接触させながら取り付けることができる。このため、雄継手部材と雌継手部との取り付けを容易に行うことができ、セグメントの連結作業を効率良く行うことが可能となる。
特に、第6発明によれば、雌継手部の面取り部を雄継手部材に接触させながら取り付けることができる。このため、雄継手部材と雌継手部との取り付けを容易に行うことができ、セグメントの連結作業を効率良く行うことが可能となる。
特に、第7発明によれば、雄継手部材と相まって、トンネルの軸方向に互いに隣接する嵌合凸部と嵌合受部とが互いに篏合される相互作用によって、継手に作用する荷重を分担して伝達することができる。このため、雌継手部と雄継手部材とを縮小化することができる。その結果、セグメントの連結部のより一層の縮小化を図ることが可能となる。加えて、嵌合凸部と嵌合受部との相互作用によって、トンネルの軸方向に隣接するセグメントとの一体性を向上させることができる。
特に、第8発明によれば、トンネルの周方向に隣接する複数のセグメント同士を連結する雄継手部材が雌継手部に遊嵌される形状に形成することで当接面が滑動して連結されることから、雄継手部材の軸部にその延伸方向への引張力を作用させることができ、かつ軸部に作用する二次曲げを軽減させることができる。その結果、雄継手部材の部材断面を大型化する必要がなく、雄継手部材の縮小化を図ることが可能となるとともに、雌継手部の応力負荷を軽減し、セグメントの主桁板の縮小化を図ることが可能となる。さらには連結部の応力負荷と主桁の応力負荷の均一化が図られ、トンネル覆工の構造合理化を図ることが可能となる。
図1は、セグメントで構築されるトンネルを示す斜視図である。 図2は、セグメントの連結構造の第1例におけるセグメントを示す斜視図である。 図3は、セグメントの連結構造の第1例におけるセグメントを法線方向から示す図である。 図4は、セグメントの連結構造の第1例におけるセグメントを軸方向から示す図である。 図5は、セグメントの連結構造の第1例におけるセグメントを周方向から示す図である。 図6(a)は、セグメントの連結構造の第1例における雌継手部を軸方向から示す図であり、図6(b)は、セグメントの連結構造の第1例における雌継手部を法線方向から示す図である。 図7(a)は、セグメントの連結構造の第1例における雄継手部材を軸方向から示す図であり、図7(b)は、セグメントの連結構造の第1例における雄継手部材を法線方向から示す図である。 図8は、軸方向に隣接する複数のセグメントを周方向から示す図である。 図9(a)は、セグメントの連結構造の第1例を軸方向から示す図であり、図9(b)は、セグメントの連結構造の第1例を法線方向から示す図である。 図10(a)は、地山側から荷重を受けたセグメントの連結構造の第1例を軸方向から示す図であり、図10(b)は、内空側から荷重を受けたセグメントの連結構造の第1例を軸方向から示す図である。 図11(a)は、セグメントの連結構造の第2例におけるセグメントを軸方向から示す図であり、図11(b)は、セグメントの連結構造の第2例におけるセグメントを法線方向から示す図である。 図12(a)は、地山側から荷重を受けたセグメントの連結構造の第2例を軸方向から示す図であり、図12(b)は、内空側から荷重を受けたセグメントの連結構造の第2例を軸方向から示す図である。 図13(a)は、セグメントの連結構造の第3例における雄継手部材を軸方向から示す図であり、図13(b)は、セグメントの連結構造の第3例における雄継手部材を法線方向から示す図である。 図14(a)は、セグメントの連結構造の第3例における雌継手部を軸方向から示す図であり、図14(b)は、セグメントの連結構造の第3例における雌継手部を法線方向から示す図である。 図15(a)は、セグメントの連結構造の第3例において雄継手部材を雌継手部に取り付ける前を示す図であり、図15(b)は、セグメントの連結構造100の第3例において雄継手部材を雌継手部に取り付けた後を示す図である。 図16(a)は、セグメントの連結構造の第4例を軸方向から示す図であり、図16(b)は、セグメントの連結構造の第5例を軸方向から示す図である。 図17(a)は、セグメントの連結構造の第6例を軸方向から示す図であり、図17(b)は、セグメントの連結構造の第7例を軸方向から示す図であり、図17(c)は、セグメントの連結構造の第8例を軸方向から示す図である。 図18は、セグメントの連結構造の第9例を示す斜視図である。 図19は、セグメントの連結構造の第10例を示す斜視図である。
以下、発明の実施形態のいくつかを、図面を参照しながら説明する。
先ず、セグメントの連結構造100の第1例について説明する。セグメントの連結構造100は、図1に示すように、複数のセグメント1がトンネル7の軸方向X及び周方向Yで連結されることで、トンネル7が構築されるものである。
トンネル7は、シールド工法等により地山等を掘削して形成された掘削穴、又は、地山等を開削して形成された開削穴に設けられる。トンネル7は、例えば、軸方向Xで円筒形状に形成されるものであるが、これに限らず、角筒形状等に形成されてもよい。
トンネル7は、複数のセグメント1が周方向Yに連結されて、セグメントリング70 が構築される。また、トンネル7は、複数のセグメントリング70が軸方向Xに連結されることで、トンネル7の延長方向となる軸方向Xで略円筒形状等に形成されるものとなる。
トンネル7は、複数のセグメントリング70が軸方向Xに連結されることで、トンネル7の半径方向となる法線方向Zで、地山側Z1と内空側Z2とを隔てるように構築される
ものとなり、法線方向Zの内空側Z2に所定の内部空間Sが確保される。
セグメント1は、図2~図4に示すように、軸方向Xの両端部に配置される一対の主桁板3と、周方向Yの両端部に配置される一対の継手板4と、周方向Yに隣接する他のセグメント1と連結するための雄継手部材2と、軸方向Xに隣接する他のセグメント1と連結するための接続部材8と、を備える。
セグメント1は、軸方向Xに所定の間隔を空けて、一対の主桁板3が互いに略平行に配置される。また、セグメント1は、周方向Yに所定の間隔を空けて、一対の継手板4が互いに傾斜等するように配置される。
セグメント1は、主桁板3の周方向Yの両端部が、継手板4の軸方向Xの両端部と互いに接合されることで、軸方向X及び周方向Yに所定の間隔を空けた一対の主桁板3及び一対の継手板4に四方を取り囲まれた略箱状の鋼殻6が形成される。
セグメント1は、一対の主桁板3及び一対の継手板4に取り囲まれることで、図示しない中詰めコンクリートが内部6aに充填される鋼殻6が形成される。セグメント1は、必要に応じて、法線方向Zで地山側Z1及び内空側Z2の何れか一方又は両方に、鋼殻6の内部6aを覆うようにスキンプレート5が設けられる。
セグメント1は、特に、所定の断面形状で形成されたセグメント形鋼が各々の主桁板3として用いられて、このセグメント形鋼が周方向Yに湾曲等させて形成される。また、セグメント1は、必要に応じて、各々の継手板4として、このセグメント形鋼が湾曲等させることなく用いられてもよい。
主桁板3は、所定の断面形状で形成されたセグメント形鋼が用いられる。主桁板3は、鋼殻6の内部6aの反対側となる軸方向Xの外側Aに配置される主桁板外面3aと、鋼殻6の内部6a側となる軸方向Xの内側Bに配置される主桁板内面3bとが形成される。
主桁板3は、図5に示すように、主桁板外面3aに、軸方向Xの外側Aに突出する嵌合凸部31aと、嵌合凸部31aよりも軸方向Xの内側Bに配置される嵌合受部32aと、を有する。
主桁板3は、主桁板内面3bに、軸方向Xの内側Bに突出する嵌合凸部31bと、嵌合凸部31bよりも軸方向Xの外側Aに配置される嵌合受部32bと、を有する。
主桁板3は、主桁板外面3aの嵌合凸部31aと、主桁板内面3bの嵌合受部32bと、が法線方向Zで互いに略同一の位置に形成される。主桁板3は、主桁板外面3aの嵌合受部32aと、主桁板内面3bの嵌合凸部31bと、が法線方向Zで互いに略同一の位置に形成される。
ここで、一対の主桁板3のうち軸方向Xの一端側に配置される主桁板3を一端側主桁板33とし、軸方向Xの他端側に配置される主桁板3を他端側主桁板34とする。
一端側主桁板33では、主桁板外面3aの嵌合凸部31aが断面平坦状に形成され、主桁板外面3aの嵌合受部32aが断面平坦状に形成される。また、一端側主桁板33では、主桁板内面3bの嵌合凸部31bが断面湾曲状に形成され、主桁板内面3bの嵌合受部32bが断面平坦状に形成される。
他端側主桁板34では、主桁板外面3aの嵌合凸部31aが断面湾曲状に形成され、主桁板外面3aの嵌合受部32aが断面平坦状に形成される。また、一端側主桁板33では、主桁板内面3bの嵌合凸部31bが断面平坦状に形成され、主桁板内面3bの嵌合受部32bが断面平坦状に形成される。
主桁板3は、主桁板3の周方向Yの両端部に、切り欠かれて形成される雌継手部35を有する。雌継手部35は、主桁板3の法線方向Zの略中央に配置される。雌継手部35の法線方向Zの両側には、嵌合凸部31aと嵌合受部32aとが形成される。また、雌継手部35の法線方向Zの両側には、嵌合凸部31bと嵌合受部32bとが形成される。
雌継手部35は、図6に示すように、雄継手部材2が遊びがある状態で嵌め込まれる、いわば遊嵌される形状に形成される。雌継手部35は、主桁板3の周方向Yの端部30に形成される一対の第1側面36、37と、一対の第1側面36、37を繋ぐ第2側面38と、を有する。
一対の第1側面36、37は、図6(a)に示すように、法線方向Zで互いに離間して配置される。一対の第1側面36、37の法線方向Zの離間距離Lは、主桁板3の周方向Yの端部30から第2側面38に向かうにつれて漸次小さくなる。一対の第1側面36、37の離間距離Lは、主桁板3の端部30において最大となり、一対の第1側面36、37の離間距離Lは、第2側面38に繋がる部分において最小となる。
一方の第1側面36は、軸方向Xから見て、一様な角度θ1で傾斜して平坦状に形成される。他方の第1側面37は、軸方向Xから見て、一様な角度θ2で傾斜して平坦状に形成される。角度θ1と角度θ2は、互いに同じ角度とされている。
第2側面38は、軸方向Xから見て、例えば円弧状等に湾曲して形成される湾曲面38cを有する。
セグメント1は、図6(b)に示すように、主桁板内面3bの雌継手部35が形成される領域に裏当て板39が設けられる。裏当て板39は、例えば鋼板等が用いられ、溶込溶接等の溶接や機械式の固定部材等の任意の固定手段により主桁板3に固定される。
接続部材8は、図3に示すように、主桁板3に設けられ、軸方向Xに隣接する他のセグメント1と連結する周知のものが用いられる。接続部材8は、一端側主桁板33に貫通される第1接続部81と、他端側主桁板34に設けられて第1接続部81に螺合や差し込み等により接続される第2接続部82と、を有する。軸方向Xに隣接する一のセグメント1と他のセグメント1とを接続部材8により接続する際には、一のセグメント1における第1接続部81を、他のセグメント1における第2接続部82に、螺合等して接続する。
雄継手部材2は、図7(a)及び図7(b)に示すように、一様な方向に延びて形成される軸部21と、軸部21の延伸方向の両端部に形成される一対の拡径部22と、を備える。雄継手部材2は、拡径部22が雌継手部35に遊嵌される。拡径部22は、軸方向Xから見て、湾曲して形成され、例えば円弧状に形成される。
雄継手部材2は、軸方向Xの外側Aに雄継手外面2aが形成され、軸方向Xの内側Bに雄継手内面2bが形成され、雄継手外面2aと雄継手内面2bと繋ぐ周面2cが形成される。拡径部22は、周面2cに円弧状等に湾曲して形成される湾曲面22cを有する。
ここで、セグメント1は、図8に示すように、軸方向Xの両端部で各々の主桁板3が互いに当接されて、一方の主桁板3の嵌合凸部31aが他方の主桁板3の嵌合受部32aに嵌合されることで、軸方向Xに隣接する他のセグメント1と連結されるものとなる。
セグメントの連結構造100は、図9(a)及び図9(b)に示すように、周方向Yに隣接する複数のセグメント1と、周方向Yに隣接する複数のセグメント1を連結するための雄継手部材2と、を備える。
一対の第1側面36、37は、軸部21を挟んで法線方向Zの両側に配置される。第2側面38は、拡径部22の周面2cに対向して配置される。第2側面38の湾曲面38cは、拡径部22の湾曲面22cに滑動可能に当接される。第2側面38は、拡径部22との間で隙間Kが形成される。
雄継手部材2は、軸部21が周方向Yに隣接する複数のセグメント1の雌継手部35に跨って配置される。雄継手部材2は、一方の拡径部22が一のセグメント1の雌継手部35に遊嵌され、他方の拡径部22が他のセグメント1に周方向Yで隣接する他のセグメント1の雌継手部35に遊嵌される。
雄継手部材2は、軸部21におけるトンネル7の法線方向Zの幅寸法M1が一対の第1側面36、37のトンネル7の法線方向Zの離間距離Lの最小値以下であり、拡径部22におけるトンネル7の法線方向Zの幅寸法M2が一対の第1側面36、37の離間距離Lの最小値よりも大きい。
本実施形態によれば、複数連結されることでトンネル7が構築されるセグメント1であって、トンネル7の軸方向Xの両端部に配置される一対の主桁板3と、トンネル7の周方向Yに隣接する他のセグメント1と連結するための雄継手部材2と、を備え、主桁板3は、トンネル7の周方向Yの端部に形成される雌継手部35を有し、雄継手部材2は、軸部21と、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22と、を有し、拡径部22は、雌継手部35に遊嵌される。
これにより、図10(a)に示すように、セグメントの連結構造100に地山側Z1から荷重が作用したとき、雄継手部材2の軸部中央は、内空側Z2に向かって折り曲げられる二次曲げモーメントが作用し、軸部21に大きな曲げひずみが発生しようとする。これに対して、雄継手部材2が雌継手部35に対して揺動し、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22を雌継手部35に対して滑動させることができる。このとき、周方向Yに隣接する主桁板3の地山側Z1が互いに近づくように変形し、周方向Yに隣接する主桁板3の内空側Z2が互いに拡開しようとする。また、図10(b)に示すように、セグメントの連結構造100に内空側Z2から荷重が作用したとき、雄継手部材2の軸部中央は、地山側Z1に向かって折り曲げられる二次曲げモーメントが作用し、軸部21に大きな曲げひずみが発生しようとする。これに対して、雄継手部材2が雌継手部35に対して揺動し、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22を雌継手部35に対して滑動させることができる。このとき、周方向Yに隣接する主桁板3の内空側Z2が互いに近づくように変形し、周方向Yに隣接する主桁板3の地山側Z1が互いに拡開しようとする。
このため、セグメントの連結構造100に地山側Z1又は内空側Z2から荷重が作用した場合には、一対の拡径部22に互いに離間する方向の荷重が作用する際に、一対の拡径部22は、雌継手部35に遊嵌されることで最も効率的に荷重に抵抗できる位置に移動することができる。このため、軸部21に作用する副次的な二次曲げも軽減させることができる。その結果、雄継手部材2の部材断面を大型化する必要がなく、セグメント1の連結部の縮小化を図ることが可能となる。加えて、セグメント1の製造コストを低減させることも可能となる。
本実施形態によれば、雌継手部35は、軸部21を挟んで両側に配置される一対の第1側面36、37と、拡径部22に対向して配置されるとともに一対の第1側面36、37に繋がる第2側面38と、を有し、雄継手部材2は、軸部21におけるトンネル7の法線方向Zの幅寸法M1が一対の第1側面36、37のトンネル7の法線方向Zの離間距離L以下であり、拡径部22におけるトンネルの軸方向の幅寸法M2が一対の第1側面36、37の離間距離Lよりも大きい。
これにより、セグメントの連結構造100に荷重が作用したとき、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22を雌継手部35に対して滑動させ易くすることができるとともに、拡径部22の抜け出し挙動に確実に抵抗する。このため、軸部21に作用する二次曲げを更に軽減させるとともに当接面における力の伝達を確実にすることができる。その結果、セグメント1の連結部の更なる縮小化を図ることが可能となる。
本実施形態によれば、拡径部22は、第2側面38に対向する周面に湾曲面22cを有し、第2側面38は、湾曲して形成される湾曲面38cを有し、拡径部22の湾曲面22cと第2側面38の湾曲面38cとが滑動可能に当接される。
これにより、セグメントの連結構造100に荷重が作用したとき、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22が雌継手部35の第2側面38に沿って滑動し、当接面の曲率に沿って回転挙動を行うことから、当接面に沿った接線方向には応力伝達せず、当接面の垂直方向には応力伝達する。このため、軸部21に作用する二次曲げを一層軽減させることができる。その結果、セグメント1の連結部の一層の縮小化を図ることが可能となる。
本実施形態によれば、雌継手部35は、一対の第1側面36、37が一様な角度で傾斜して形成され、一対の第1側面36、37の離間距離Lが、トンネルの周方向Yの端部から第2側面38に向かうにつれて漸次小さくなる。
これにより、セグメントの連結構造100に荷重が作用したとき、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22を雌継手部35に対して滑動させ、軸部21を第1側面36又は第1側面37に接触させることなく、軸部21にその延伸方向への引張力Pを効率良く作用させることができる。このため、軸部21に作用する二次曲げを大幅に軽減させることができる。その結果、セグメント1の連結部のより一層の縮小化を図ることが可能となる。
本実施形態によれば、雌継手部35は、一方の第1側面36の角度θ1と、他方の第1側面36の角度θ2とが同じである。
これにより、セグメントの連結構造100に地山側Z1から荷重が作用したときの拡径部22の雌継手部35に対する滑動量と、内空側Z2から荷重が作用したときの拡径部22の雌継手部35に対する滑動量と、がほぼ同じとなる。このため、トンネルに作用する正曲げモーメント(トンネル内空側が引張、トンネル地山側が圧縮する挙動)および負曲げモーメント(正曲げモーメントの逆向き挙動)の双方に対応することが可能となり、セグメントを現場で組み立てる際における現場判断で、組み立て位置の変更に伴う継手の作用荷重方向が変わる場合の対応が可能になること、もしくは地下水圧の変動等によってトンネル供用時における継手に作用する荷重方向が変動する場合への対応が可能となる。また、一方の第1側面36の角度θ1と、他方の第1側面37の角度θ2とが同じであるため、一対の第1側面36、37の製作管理が容易となる。このため、セグメント1の製作作業を効率良く行うことができる。
本実施形態によれば、主桁板3は、トンネルの軸方向の内側の主桁板内面3bにおける雌継手部35が形成される領域に裏当て板39が設けられる。
これにより、セグメントの連結構造100に荷重が作用したとき、雄継手部材2に接触される雌継手部35がトンネル7の法線方向Zに広がる挙動を裏当て板39により抑制することができる。このため、より大きな引張力に対して抵抗することができ、セグメント1の連結部の高強度化を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、裏当て板39が設けられることにより、鋼殻6の内部6aに打設される中詰めコンクリートがセグメント1の外側に漏出するのを防ぐことが可能となる。また、本実施形態によれば、裏当て板39が設けられることにより、地山側Z1から発生する漏水等がセグメント1の内部に流入するのを防止することが可能となる。
本実施形態によれば、主桁板3は、雌継手部35のトンネル7の法線方向Zの両側に嵌合凸部31aと、嵌合受部32aを有する。これにより、トンネル7の軸方向Xに互いに隣接する嵌合凸部31aと嵌合受部32aとが互いに篏合される相互作用によって、継手に作用する荷重を分担して伝達することができる。このため、雌継手部35と雄継手部材2とを縮小化できる。その結果、セグメント1の連結部のより一層の縮小化を図ることが可能となる。加えて、嵌合凸部31aと嵌合受部32aとの相互作用によって、トンネル7の軸方向Xに隣接するセグメント1との一体性を向上させることができる。この作用効果は、トンネル7の軸方向Xに互いに隣接するセグメントリング70に設けられる継手の位置が、トンネル7の軸方向Xで異なる位置に配置される千鳥配置の場合は特に発揮され、継手に隣接するセグメントリング70に設けられた嵌合凸部31aと嵌合受部32aが継手に作用する荷重を分担する、いわゆる添接効果を発揮するため、継手周辺の一体性を向上させる効果が顕著に現れる。
本実施形態によれば、一対の主桁板3と、一対の継手板4と、スキンプレート5と、を備える。これにより、セグメント1の剛性を更に向上させることができる。
本実施形態によれば、複数連結されることでトンネル7が構築されるセグメント1であって、トンネル7の軸方向Xの両端部に配置される一対の主桁板3を備え、主桁板3は、トンネル7の周方向Yの端部に形成される雌継手部35を有し、雌継手部35は、トンネル7の周方向Yに隣接する他のセグメント1と連結するための雄継手部材2の軸部21の両端部に形成される拡径部22が遊嵌される形状に形成される。
これにより、セグメントの連結構造100に荷重が作用したとき、雄継手部材2が雌継手部35に対して揺動し、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22が雌継手部35に対して滑動させることができる。このため、軸部21にその延伸方向への引張力Pを作用させることができ、軸部21に作用する二次曲げを軽減させることができる。その結果、雄継手部材2の部材断面を大型化する必要がなく、セグメント1の連結部の縮小化を図ることが可能となる。
本実施形態によれば、トンネル7の周方向Yに隣接する複数のセグメント1を連結するための雄継手部材2であって、軸部21と、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22と、を有し、拡径部22は、セグメント1におけるトンネル7の軸方向Xの両端部に配置される一対の主桁板3のトンネル7の周方向Yの端部30に形成される雌継手部35に遊嵌される形状に形成される。
これにより、セグメントの連結構造100に荷重が作用したとき、一対の拡径部22は、雌継手部35に遊嵌される形状に形成することで当接面が滑動することから、軸部21にその延伸方向への引張力を作用させることができ、かつ軸部21に作用する二次曲げを軽減させることができる。その結果、雄継手部材2の部材断面を大型化する必要がなく、雄継手部材2の縮小化を図ることが可能となる。
本実施形態によれば、複数連結されることでトンネル7が構築されるセグメントの連結構造100であって、トンネル7の周方向に隣接する複数のセグメント1と、複数のセグメント1を連結するための雄継手部材2と、を備え、セグメント1は、トンネル7の軸方向Xの両端部に配置される一対の主桁板3を備え、主桁板3は、トンネル7の周方向Yの端部に形成される雌継手部35を有し、雄継手部材2は、軸部21と、軸部21の両端部に形成される一対の拡径部22と、を有し、一方の拡径部22は、一のセグメント1における雌継手部35に遊嵌され、他方の拡径部22は、他のセグメント1における雌継手部35に遊嵌される。
これにより、セグメントの連結構造100に荷重が作用したとき、トンネルの周方向Yに隣接する複数のセグメント1、1同士を連結する雄継手部材2が雌継手部35に遊嵌される形状に形成することで当接面が滑動して連結されることから、雄継手部材2の軸部21にその延伸方向への引張力を作用させることができかつ、軸部21に作用する二次曲げを軽減させることができる。その結果、雄継手部材2の部材断面を大型化する必要がなく、雄継手部材2の縮小化を図ることが可能となるとともに、雌継手部35の応力負荷を軽減し、セグメント1の主桁板3の縮小化を図ることが可能となる。さらには連結部の応力負荷と主桁の応力負荷の均一化が図られ、トンネル覆工の構造合理化を図ることが可能となる。
次に、セグメントの連結構造100の第2例について説明する。以下、共通する部分については、共通する参照符号を付し、重複する説明は省略する。
雄継手部材2は、図11(a)及び図11(b)に示すように、一方の拡径部22に挿通される挿通部23を有し、挿通部23を中心に図11(a)中矢印R方向に揺動可能である。挿通部23は、裏当て板39に貫通され、例えば、ボルト等が用いられる。拡径部22には、貫通孔24が形成され、貫通孔24の内面はねじ切りされて形成される。拡径部22は、貫通孔24にボルト等の挿通部23が螺合される。
本実施形態によれば、雄継手部材2は、一方の拡径部22に挿通される挿通部23を有し、挿通部23を中心に揺動可能である。
これにより、図12(a)及び図12(b)に示すように、セグメントの連結構造100に地山側Z1又は内空側Z2から荷重が作用したとき、一方の拡径部22に挿通される挿通部23を中心に雄継手部材2が揺動し、一対の拡径部22を雌継手部35に対してそれぞれ滑動させることができる。このため、一対の拡径部22を雌継手部35に対して安定して滑動させることができる。
次に、セグメントの連結構造100の第3例について説明する。
雄継手部材2は、図13(a)及び図13(b)に示すように、周面2cの軸方向Xの内側Bが面取りされて形成される面取り部25を有する。面取り部25は、軸部21の周面2cが法線方向Zの両側で面取りされる。面取り部25は、拡径部22の周面2cの軸部21側の一部が面取りされる。なお、面取り部25は、拡径部22の周面2cの軸方向Xの内側Bの全部が面取りされてもよい。面取り部25は、例えばグラインダー等の切削装置等を用いて形成することができる。面取り部25は、例えば鋳造等によっても形成することができる。
雌継手部35は、図14(a)及び図14(b)に示すように、軸方向Xの外側Aが面取りされて形成される面取り部135を有する。面取り部135は、第1側面36、37の軸方向Xの外側Aの全部が面取りされる。面取り部135は、第2側面38の第1側面36、37側の一部が面取りされる。なお、面取り部135は、第2側面38の軸方向Xの外側Aの全部が面取りされてもよい。面取り部135は、例えばグラインダー等の切削装置等を用いて形成することができる。
本実施形態によれば、図15(a)に示すように、雄継手部材2は、トンネル7の軸方向Xの内側Bが面取りされて形成される面取り部25を有する。これにより、図15(b)に示すように、雄継手部材2の面取り部25を雌継手部35に接触させながら取り付けることができる。このため、雄継手部材2と雌継手部35との取り付けを容易に行うことができ、セグメント1の連結作業を効率良く行うことが可能となる。
本実施形態によれば、雌継手部35は、トンネル7の軸方向Xの外側Aが面取りされて形成される面取り部135を有する。これにより、雌継手部35の面取り部135を雄継手部材2に接触させながら取り付けることができる。このため、雄継手部材2と雌継手部35との取り付けを容易に行うことができ、セグメント1の連結作業を効率良く行うことが可能となる。
本実施形態によれば、雄継手部材2は、周面2cのトンネル7の軸方向Xの内側Bが面取りされて形成される面取り部25を有し、雌継手部35は、トンネル7の軸方向Xの外側Aが面取りされて形成される面取り部135を有する。これにより、雄継手部材2の面取り部25を、雌継手部35の面取り部135に接触させながら取り付けることができる。このため、トンネルの建設現場において、セグメント1を周方向Yに隣接する、既に組み立て終わった他のセグメント1に位置合わせを行う際に、セグメント1が所定の位置よりもずれた場合においても、セグメント1の位置を再調整する手間を掛けずに雄継手部材2と雌継手部35との取り付けを更に容易に行うことができ、セグメント1の連結作業を更に効率良く行うことが可能となる。
次に、セグメントの連結構造100の第4例について説明する。
一対の第1側面36、37は、図16(a)に示すように、法線方向Zで互いに離間して配置される。一対の第1側面36、37の法線方向Zの離間距離Lは、主桁板3の端部30から第2側面38に向かうにつれて漸次小さくなる。
一方の第1側面36は、軸方向Xから見て、一様な角度θ1で傾斜して平坦状に形成される。他方の第1側面37は、軸方向Xから見て、一様な角度θ2で傾斜して平坦状に形成される。角度θ1と角度θ2は、互いに異なる角度とされており、角度θ1が角度θ2よりも大きい。
次に角度θ1および角度θ2の異なる組み合わせとして、セグメントの連結構造100の第5例について説明する。
一対の第1側面36、37は、図16(b)に示すように、法線方向Zで互いに離間して配置される。一対の第1側面36、37の法線方向Zの離間距離Lは、主桁板3の周方向Yの端部30から第2側面38に向かうにつれて漸次小さくなる。
一方の第1側面36は、軸方向Xから見て、一様な角度θ1で傾斜して平坦状に形成される。他方の第1側面37は、軸方向Xから見て、一様な角度θ2で傾斜して平坦状に形成される。角度θ1と角度θ2は、互いに異なる角度とされており、角度θ1が角度θ2よりも小さい。
次に角度θ1および角度θ2の異なる組み合わせとして、セグメントの連結構造100の第6例について説明する。
一対の第1側面36、37は、図17(a)に示すように、法線方向Zで互いに離間して配置される。一対の第1側面36、37の法線方向Zの離間距離Lは、主桁板3の周方向Yの端部30から第2側面38に向かうにつれて漸次小さくなる。
一方の第1側面36は、軸方向Xから見て、一様な角度θ1で傾斜して平坦状に形成される。他方の第1側面37は、軸方向Xから見て、角度θ2が直角となり、平坦状に形成される。角度θ1と角度θ2は、互いに異なる角度とされており、角度θ1が角度θ2よりも小さい。
次に角度θ1および角度θ2の異なる組み合わせとして、セグメントの連結構造100の第7例について説明する。
一対の第1側面36、37は、図17(b)に示すように、法線方向Zで互いに離間して配置される。一対の第1側面36、37の軸方向Xの離間距離Lは、主桁板3の周方向Yの端部30から第2側面38に向かうにつれて漸次小さくなる。
一方の第1側面36は、軸方向Xから見て、角度θ1が直角となり、平坦状に形成される。他方の第1側面37は、軸方向Xから見て、一様な角度θ2で傾斜されて形成され、平坦状に形成される。角度θ1と角度θ2は、互いに異なる角度とされており、角度θ1が角度θ2よりも小さい。
次に角度θ1および角度θ2の異なる組み合わせとして、セグメントの連結構造100の第8例について説明する。
一対の第1側面36、37は、図17(c)に示すように、法線方向Zで互いに離間して平行に配置される。このとき、一方の第1側面36は、軸方向Xから見て、角度θ1が直角となり、平坦状に形成される。他方の第1側面37は、軸方向Xから見て、角度θ2が直角となり、一様な角度θ1で傾斜して平坦状に形成される。
以上の実施形態によれば、継手に作用する外力の向きや大きさに応じて雌継手部35の加工形状を最小の大きさにすることができる。このため、セグメント1の製造コストの低減化を図ることが可能となる。
次に、セグメントの連結構造100の第9例について説明する。
セグメント1は、図18に示すように、スキンプレート5が省略され、一対の主桁板3と、一対の継手板4と、を備える。セグメント1は、一対の主桁板3及び一対の継手板4に取り囲まれることで、中詰めコンクリートが内部6aに充填される鋼殻6が形成される。
本実施形態によれば、スキンプレート5が省略される。スキンプレート5が省略されたとしても、継手の連結部は主桁板3に形成されるため、連結部の性能や機能が損なわれることはない。主桁板3の発生応力は、連結部で雄継手部材2を介してトンネルの周方向Yに隣接するセグメント1の主桁板3へと伝達される。これにより、セグメント1の製造コストの低減化を図ることが可能となる。
本実施形態によれば、一対の主桁板3と、一対の継手板4と、を備える。これにより、セグメント1の剛性を向上させることができ、中詰めコンクリートを4辺から拘束する効果が発揮されセグメント1の耐荷性能が向上する。
次に、セグメントの連結構造100の第10例について説明する。
セグメント1は、図19に示すように、一対の継手板4とスキンプレート5とが省略され、一対の主桁板3を備える。セグメント1は、一対の主桁板3に挟まれることで、中詰めコンクリートが内部6aに充填される鋼殻6が形成される。
本実施形態によれば、一対の継手板4とスキンプレート5とが省略される。継手板4とスキンプレート5とが省略されたとしても、継手の連結部は主桁板3に形成されるため、連結部の性能や機能が損なわれることはない。主桁板3の発生応力は、連結部で雄継手部材2を介してトンネル7の周方向Yに隣接するセグメント1の主桁板3へと伝達される。これにより、セグメント1の製造コストのより一層の更なる低減化を図ることが可能となる。
本実施形態によれば、一対の主桁板3を備える。これにより、中詰めコンクリートを主桁板3で補強する効果が発揮され、セグメントの耐荷性能が向上する。
以上、この発明の実施形態のいくつかを説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、これらの実施形態の各例は、適宜組み合わせて実施することが可能である。さらに、この発明は、上記いくつかの実施形態の各例の他、様々な新規な形態で実施することができる。したがって、上記いくつかの実施形態の各例のそれぞれは、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更が可能である。このような新規な形態や変形は、この発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明、及び特許請求の範囲に記載された発明の均等物の範囲に含まれる。
100 :セグメントの連結構造
1 :セグメント
2 :雄継手部材
2a :雄継手外面
2b :雄継手内面
2c :周面
21 :軸部
22 :拡径部
22c :湾曲面
23 :挿通部
24 :貫通孔
25 :面取り部
3 :主桁板
3a :主桁板外面
3b :主桁板内面
33 :一端側主桁板
34 :他端側主桁板
35 :雌継手部
36 :第1側面
37 :第1側面
38 :第2側面
38c :湾曲面
135 :面取り部
39 :裏当て板
4 :継手板
5 :スキンプレート
6 :鋼殻
6a :内部
8 :接続部材
81 :第1接続部
82 :第2接続部
7 :トンネル
70 :セグメントリング
A :外側
B :内側
L :離間距離
M1 :幅寸法
M2 :幅寸法
X :軸方向
Y :周方向
Z :法線方向

Claims (8)

  1. 複数連結されることでトンネルが構築されるセグメントであって、
    トンネルの軸方向の両端部に配置される一対の主桁板と、
    トンネルの周方向に隣接する他のセグメントと連結するための雄継手部材と、を備え、
    前記主桁板は、トンネルの周方向の端部に形成される雌継手部を有し、
    前記雄継手部材は、
    軸部と、
    前記軸部の両端部に形成される一対の拡径部と、を有し、
    一方の前記拡径部は、前記雌継手部に遊嵌され、
    他方の前記拡径部は、他の前記セグメントにおける前記雌継手部に遊嵌され、
    前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とは、
    前記軸部を挟んで両側に一様な角度で傾斜される一対の第1側面と、
    前記拡径部に対向して配置されるとともに一対の前記第1側面に繋がる第2側面と、を有し、
    一対の前記第1側面の離間距離がトンネルの周方向の端部から前記第2側面に向かうにつれて漸次小さくなり、
    前記拡径部は、前記第2側面に対向する周面に湾曲面を有し、
    前記第2側面は、前記拡径部を挟むように両側に湾曲して形成される湾曲面を有し、
    前記拡径部の湾曲面は、前記第2側面の湾曲面に沿って滑動可能に当接され、
    前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とに一対の前記拡径部が遊嵌されたとき、前記雌継手部の前記第1側面と他の前記セグメントにおける前記雌継手部の前記第1側面は、前記軸部と離間されること
    を特徴とするセグメント。
  2. 前記雄継手部材は、
    前記軸部におけるトンネルの法線方向の幅寸法が一対の前記第1側面の離間距離以下であり、
    前記拡径部におけるトンネルの法線方向の幅寸法が一対の前記第1側面の離間距離よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1記載のセグメント。
  3. 前記雌継手部は、一方の前記第1側面の角度と、他方の前記第1側面の角度とが同じであること
    を特徴とする請求項1又は2記載のセグメント。
  4. 前記主桁板は、トンネルの軸方向の内側の主桁板内面における前記雌継手部が形成される領域に裏当て板が設けられ、
    前記雄継手部材は、前記拡径部に挿通される挿通部を有し、前記挿通部を中心に揺動可能であり、
    前記挿通部は、前記裏当て板に貫通され、一対の前記拡径部のうちの一方の前記拡径部にのみ有すること
    を特徴とする請求項1~3の何れか1項記載のセグメント。
  5. 前記雄継手部材は、トンネルの軸方向の内側が面取りされること
    を特徴とする請求項1~4の何れか1項記載のセグメント。
  6. 前記雌継手部は、トンネルの軸方向の外側が面取りされること
    を特徴とする請求項1~5の何れか1項記載のセグメント。
  7. 前記主桁板には、前記雌継手部のトンネルの法線方向の両側に、トンネルの周方向に延設される嵌合凸部と嵌合受部が設けられること
    を特徴とする請求項1~6の何れか1項記載のセグメント。
  8. 複数連結されることでトンネルが構築されるセグメントの連結構造であって、
    トンネルの周方向に隣接する複数のセグメントと、
    複数の前記セグメントを連結するための雄継手部材と、を備え、
    前記セグメントは、トンネルの軸方向の両端部に配置される一対の主桁板を備え、
    前記主桁板は、トンネルの周方向の端部に形成される雌継手部を有し、
    前記雄継手部材は、軸部と、前記軸部の両端部に形成される一対の拡径部と、を有し、
    一方の前記拡径部は、一の前記セグメントにおける前記雌継手部に遊嵌され、
    他方の前記拡径部は、他の前記セグメントにおける前記雌継手部に遊嵌され、
    一の前記セグメントにおける前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とは、
    前記軸部を挟んで両側に一様な角度で傾斜される一対の第1側面と、
    前記拡径部に対向して配置されるとともに一対の前記第1側面に繋がる第2側面と、を有し、
    一対の前記第1側面の離間距離がトンネルの周方向の端部から前記第2側面に向かうにつれて漸次小さくなり、
    前記拡径部は、前記第2側面に対向する周面に湾曲面を有し、
    前記第2側面は、前記拡径部を挟むように両側に湾曲して形成される湾曲面を有し、
    前記拡径部の湾曲面は、前記第2側面の湾曲面に沿って滑動可能に当接され、
    一の前記セグメントにおける前記雌継手部と他の前記セグメントにおける前記雌継手部とに一対の前記拡径部が遊嵌されたとき、一の前記セグメントにおける前記雌継手部の前記第1側面と他の前記セグメントにおける前記雌継手部の前記第1側面は、前記軸部と離間されること
    を特徴とするセグメントの連結構造。
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