JP7652181B2 - 機械式継手接合用治具、機械式継手の接合方法、構造体、構造体の施工方法 - Google Patents
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Description
鋼管杭・鋼管矢板では、管状の継手部材を鋼管とは別に製造し、接合する鋼管の端部にそれぞれ継手部材を溶接にて取り付け、継手部材同士を接合する方式が一般的である。
特許文献1に開示の柱状接続構造は、第一柱状体(1)の一端部と第二柱状体(2)の一端部とに、一対の内側柱部(11)と外側管部(21)とを振り分けて設け、その内側柱部(11)と外側管部(21)とを互いに接続した柱状体接続構造である。そして、前記内側柱部(11)の外周面に環状の外溝部(12)を少なくとも1カ所設けるとともに、前記外側管部(21)の内周面に環状の内溝部(22)を少なくとも1カ所設けている。さらに、径変化自在で、前記外溝部(12)もしくは内溝部(22)の入り口から奥に引退した状態に収容可能なリング状部材(3)を設けている。そして、前記内側柱部(11)を前記外側管部(21)に嵌入した状態で、前記リング状部材(3)を、前記外溝部(12)と前記内溝部(22)との両者間にわたって介在して、その両者に係合状態に保持している(特許文献1の請求項2参照)。
また、特許文献1では、リング状部材(3)を、外溝部(12)と内溝部(22)との両者間にわたって介在させた後、外溝部(12)又は内溝部(22)のいずれかに移動しないようにする手段については言及されていない。そのため、軸方向のみ荷重が作用するのであれば、支圧で耐えることができたとしても、変形により管径方向にリング状部材(3)が移動することがある場合には、耐力が低下する可能性は否めない。
また、前記機械式継手接合治具を用いた機械式継手の接合方法、該接合方法よって連結された複数の管を備えた構造体及び構造体の施工方法を提供することを目的としている。
前記C型リング部材が格納された前記環状溝の前記C型リング部材と環状溝底と隙間において前記環状溝の全周に亘って配置可能なパイロットワイヤと、該パイロットワイヤに連結され、または連結可能で、前記環状溝の前記C型リング部材と環状溝底と隙間において前記環状溝の全周に亘って配置されて、前記C型リング部材を該C型リング部材が格納された前記内側継手側又は前記外側継手側から前記内側継手側と前記外側継手側に跨る位置に移動させてその位置に保持させるC型リング部材移動・保持部材と、を備えたものである。
前記C型リングを前記内側継手又は前記外側継手の前記環状溝に格納し、前記パイロットワイヤを前記C型リング部材と環状溝底と隙間に全周に亘って配置する工程と、
前記内側継手と前記外側継手を組み合わせて組合せ完了状態とする工程と、
前記外側継手に設けたアクセス孔から前記パイロットワイヤの一端にアクセスして前記C型リング部材移動・保持部材の一端とを連結状態にする工程と、
前記パイロットワイヤの他端に前記アクセス孔からアクセスして、前記パイロットワイヤの他端を引っ張って、前記C型リング部材移動・保持部材を前記C型リング部材と環状溝底と隙間に引き込んで、前記C型リング部材を前記内側継手側と前記外側継手側に跨る位置に移動させてその位置に保持させる工程と、を備えたものである。
本実施の形態に係る機械式継手接合用治具を説明する前に、機械式継手接合用治具が用いられる機械式継手について、一例である図10に基づいて説明する。
そして、内側継手5の基端側には段差部9が形成され、内側継手5と外側継手7とを組み合わせた状態(図10(b)参照)で、外側継手7の先端部が段差部9に当接して組合せ完了状態となるように構成されている。
このC型リング部材13は、継手の組合せ完了状態において環状溝11内で内側継手5側と外側継手7側に跨るように配置される。このため、C型リング部材13は、内側継手5の環状溝11に格納された状態(自然状態)から外力を加えることで拡径可能である。すなわち、C型リング部材13は、図10(a)に示すように、内側継手5の環状溝11に格納された状態から、外力を加えることで、図10(b)の黒矢印に示すように拡径して環状溝11内で内側継手5側と外側継手7側に跨るように配置される。
以下、各構成を詳細に説明する。
パイロットワイヤ17は、C型リング部材13が格納された環状溝11のC型リング部材13と環状溝11と隙間において環状溝11の全周に亘って配置可能な鋼線等からなる線状の部材である。
C型リング部材移動・保持部材19は、パイロットワイヤ17に連結され、または連結可能で、環状溝11のC型リング部材13と環状溝底と隙間において環状溝11の全周に亘って配置されるものである。つまり、本発明の治具15は、(a)パイロットワイヤ17とC型リング部材移動・保持部材19とが連結された1つの部材である場合と、(b)パイロットワイヤ17とC型リング部材移動・保持部材19とが、それぞれ分離した部材の組である場合と、を含む。
そして、C型リング部材13をC型リング部材13が格納された内側継手5側から内側継手5側と外側継手7側に跨る位置に移動させ、その位置に保持させる機能を有している。
押圧部材23の数は特に限定されないが、本実施の形態では図2、図3(c)に示すように、7個の例を示している。
先頭押圧部材23aの先端を先細となる傾斜面にすることで、C型リング部材13と環状溝11の溝底との間に挿入し易くなる。
なお、押圧部材23の断面形状が円形の場合、押圧部材23が環状溝11内で片側にずれたりしないようにするのが好ましい。このために、C型リング部材13や環状溝11における押圧部材23と当接する面に押圧部材23の表面形状に沿って周方向に延びるR状の溝を形成するようにしてもよい。
ds≦di+do-wc-esum
ただし、di:内側継手溝深さ(半径方向の幅)
do:外側継手溝深さ(半径方向の幅)
wc:C型リング部材の幅(半径方向)
esum:各部位の設計公差のうち正方向の公差の和
例えば、wc=12mm、di=12mm、do=6mmの場合、esum=0.5mmとして、dsは5.5mm以下となる。
ds≧di+dom-wc+esum’
であることが好ましい。ここで、esum’は各部位の設計公差のうち負方向の公差の和の絶対値である。
なお、環状溝11を図面上で分かりやすくするため、内側継手5及び外側継手7における溝壁部分は他の部位よりも薄い灰色にしている。
環状溝11の溝底とC型リング部材13との間にパイロットワイヤ17をC型リング部材13の全周に亘るように配置する。このとき、パイロットワイヤ17の両端をC型リング部材13の切れ目の位置に配置する。
なお、パイロットワイヤ17の一端とC型リング部材移動・保持部材19の線状部材21の一端とが事前に連結されている場合には、この連結作業は不要である。
先頭押圧部材23aの先端は先細になっているので、環状溝11の溝底とC型リング部材13の隙間に挿入しやすい。
図5に示すように、先頭押圧部材23a及び押圧部材23は、環状溝11内に配置され続けるので、C型リング部材13の拡径状態を維持し、機械式継手1によって接合された鋼管3の供用中に、所定の支圧耐力を損なうことが無く、安全性を確保できる。
また、機械式継手1を分離する際にも、C型リング部材移動・保持部材19を引き抜くだけで良く、この点でも優れている。
実施の形態1においては、内側継手5と外側継手7の組合せ前の状態で、C型リング部材13が内側継手5の環状溝11に格納されている場合であった。
本発明の機械式継手接合用治具15は上記の場合に限られず、C型リング部材13が外側継手7の環状溝11内に格納されている場合にも適用可能である。
この場合について、図11に基づいて説明する。
次に、外側継手7と内側継手5を組合せた状態で、C型リング部材移動・保持部材19を溝底とC型リング部材13との隙間に挿入する。これによって、図11(b)の黒矢印で示すようにC型リング部材13を縮径させ、C型リング部材13は環状溝11内で内側継手5側と外側継手7側に跨るように配置される。
また、このような構造体の施工方法としては、連結対象となる継手付き鋼管3の一方の鋼管軸方向の位置を拘束した状態で、他方の継手付き鋼管3を前記一方の継手付き鋼管3に位置合わせして接合するようにすればよい。
3 鋼管
5 内側継手
7 外側継手
9 段差部
11 環状溝
13 C型リング部材
15 治具
17 パイロットワイヤ
19 C型リング部材移動・保持部材
21 線状部材
23 押圧部材
23a 先頭押圧部材
27 アクセス孔
Claims (6)
- 内側継手の外周面と外側継手の内周面のそれぞれに継手組合せ完了状態で対向するように形成された環状溝を有し、前記内側継手又は前記外側継手の前記環状溝に格納可能、かつ組合せ完了状態において前記環状溝内で前記内側継手側と前記外側継手側に跨るように配置可能なC型リング部材を備えた機械式継手を接合するために用いる機械式継手接合用治具であって、
前記C型リング部材が格納された前記環状溝の前記C型リング部材と環状溝底と隙間において前記環状溝の全周に亘って配置可能なパイロットワイヤと、
該パイロットワイヤに連結され、または連結可能で、前記環状溝の前記C型リング部材と環状溝底と隙間において前記環状溝の全周に亘って配置されて、前記C型リング部材を該C型リング部材が格納された前記内側継手側又は前記外側継手側から前記内側継手側と前記外側継手側に跨る位置に移動させてその位置に保持させるC型リング部材移動・保持部材と、
を備えた機械式継手接合用治具。 - 前記C型リング部材移動・保持部材は、線状部材と、該線状部材に所定の間隔を離して取り付けられ、前記線状部材よりも径が大きく前記C型リング部材に当接して押圧する複数の押圧部材とを備えてなる請求項1に記載の機械式継手接合用治具。
- 前記押圧部材のうち少なくとも先頭に配置されたものは、先端が先細になっている請求項2に記載の機械式継手接合用治具。
- 請求項1~3のいずれかに記載の機械式継手接合用治具を用いた前記機械式継手の接合方法であって、
前記C型リングを前記内側継手又は前記外側継手の前記環状溝に格納し、前記パイロットワイヤを前記C型リング部材と環状溝底と隙間に全周に亘って配置する工程と、
前記内側継手と前記外側継手を組み合わせて組合せ完了状態とする工程と、
前記外側継手に設けたアクセス孔から前記パイロットワイヤの一端にアクセスして前記C型リング部材移動・保持部材の一端とを連結状態にする工程と、
前記パイロットワイヤの他端に前記アクセス孔からアクセスして、前記パイロットワイヤの他端を引っ張って、前記C型リング部材移動・保持部材を前記C型リング部材と環状溝底と隙間に引き込んで、前記C型リング部材を前記内側継手側と前記外側継手側に跨る位置に移動させてその位置に保持させる工程と、を備えた機械式継手の接合方法。 - 機械式継手が取り付けられた継手付き管同士を、請求項4に記載の機械式継手の接合方法によって連結されてなる構造体。
- 請求項5に記載の構造体の施工方法であって、連結対象となる継手付き管の一方の管軸方向の位置を拘束した状態で、他方の継手付き管を前記一方の継手付き管に位置合わせして接合する構造体の施工方法。
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