JP7573476B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場用システムに関する。
従来、一定数のゲームを行っても大当りやARTのような特定状態が発生しない場合に、遊技者の救済等を目的として、天井特別状態(天井有利状態)を発生させる所謂天井と呼ばれる機能(天井機能)を備えるスロットマシンなどの遊技機が知られている。このような天井機能は、パチンコ遊技機にも搭載されつつある。例えば、下記の特許文献1には、天井機能を備えるスロットマシンの遊技特性を表す理論情報として、前日の最終ゲームに応じた理論情報を導出するという技術的思想が記載されている。
特開2016-106670号公報
上記の特許文献1に記載されたスロットマシン向けの構成により、ある程度は、天井機能を備えるパチンコ遊技機に対応できる一方、パチンコ遊技機の場合、盤面に設けられる釘の状態により理論上の出率が遊技機単位で異なるため、上記の特許文献1に記載された構成のみによっては、正確な理論情報を導出することが困難であるという問題がある。また、天井機能を備えるスロットマシンについても、上記の特許文献1に記載された構成によって得られる理論情報の精度は十分とは言えず、より正確な理論情報が求められている。
本発明は、上記事情に鑑み、天井機能が設けられた遊技機を対象として、より正確な理論情報を導出可能な優れた特性の遊技場用システムを提供することを目的とする。
本発明の遊技場用システムは、通常状態よりも遊技者にとって有利であり大当りを発生可能な有利状態に移行可能であって、単位遊技の実行に応じて更新される遊技機始動情報により天井条件が満たされた場合に天井有利状態へ移行可能な天井機能を有する遊技機に対応可能なシステムである。
この遊技場用システムは、遊技機の調整状況を示す基情報を特定する基情報特定手段と、遊技機のスペック情報を設定する設定手段と、基情報とスペック情報とにより特定可能な遊技情報の理論値を示す理論情報を特定する天井理論情報特定手段と、を備えている。天井理論情報特定手段は、遊技機において天井条件が満たされるか否かに関わらず天井有利状態へ移行しないと仮定した場合の仮定理論情報分から、天井有利状態への移行により生じない理論情報分を、除外した除外理論情報を利用した天井理論情報を特定する。
本発明の遊技場用システムによれば、上記の仮定理論情報分から上記の理論情報分を除外した除外理論情報を利用した天井理論情報を導出することにより、所謂天井機能を備えた遊技機を対象として、より適切な理論情報を導出できる。
実施例1における、遊技場用システムの構成図。 実施例1における、遊技機と遊技機装置との組合せを示す正面図。 実施例1における、機種Aの各遊技機の素データ一覧を示す図。 実施例1における、機種Aの各遊技機の遊技情報集計を示す図。 実施例1における、遊技機の遊技の流れを示すタイムチャート。 実施例1における、機種Aのスペック情報を示す図。 実施例1における、1番台の理論情報を例示する図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、遊技機2が設置された遊技場向けの遊技場用システム1に関する。この内容について、図1~図7を参照して説明する。
遊技場では、パチンコ遊技機やスロットマシン(図示略)等の遊技機2が複数、設置されている。各遊技機2には、遊技媒体の貸出機能及び計数機能を備える遊技機装置3や図示しない呼出装置等が個別に設置されている。遊技場の管理者が詰める管理スペースには、遊技場内の各種機器の稼動状況を管理する管理装置10等が設置されている。なお、図1では省略しているが、数百台程度の遊技機、数十種類の遊技機種(遊技機グループ)を、管理対象となる遊技機として例示できる。
本例の遊技場用システム1は、図1に示すごとく、管理装置10、パチンコ遊技機等の遊技機2、遊技機2毎の遊技機装置3等が、場内ネットワーク11を介して通信可能な状態で接続されたシステムである。遊技機2は、対応する遊技機装置3及び呼出装置(図示略)と共に中継装置111を介して場内ネットワーク11に接続され、遊技機2や遊技機装置3等は、この中継装置111を介して管理装置10等に接続されている。
(遊技機)
遊技機2(図1及び図2)は、通常状態よりも遊技者にとって有利であり大当りを発生可能な有利状態(時短、確変)に移行可能であって、単位遊技(本例では図柄変動)の実行に応じて更新される遊技機始動情報により天井条件が満たされた場合に、天井有利状態(以下、天井時短、あるいは単に天井という。)へ移行可能な遊技機の一例である。本例で例示する遊技機始動情報は、遊技機2において管理される図柄変動数である。また、本例で例示する天井条件は、後述する天井ゲームである。
遊技機2は、役物の一例である図柄表示部21や始動口22等が配置された遊技領域23に玉を打ち込んで遊技するパチンコ遊技機である。この遊技機2では、遊技媒体である玉が遊技価値として利用される。遊技領域23の下側には、図示しない発射装置に玉を供給する上皿27と、上皿27から溢れた玉を貯える下皿28と、が設けられている。下皿28の手前側の縁には、下皿28の底面を開口させるためのスライドレバー285が設けられている。このスライドレバー285の操作に応じて下皿28の玉を下方に流下させることができる。
遊技者側から見て上皿27の右側に当たる縁部には、遊技機装置3から払出可能な貸出玉の度数を表示する表示器273、遊技機装置3から貸出玉を払い出させるための貸出釦275、遊技カードを発行させるための返却釦277、が配置されている。貸出釦275を操作すれば(貸出操作、付与操作)、表示器273に表示された度数の範囲内で、遊技用の貸出玉の払出(対価付与処理)を受けることができる。
遊技機2は、所謂セブン機と呼ばれるパチンコ遊技機であり、始動口22に玉が入賞(始動入賞)すると大当り抽選を実行する。始動口22としては、入賞率が変動しない所謂へそタイプの第1始動口22Aと、入賞率が変動する電動チューリップタイプの第2始動口22Bと、がある。電動チューリップが開くと玉の受け皿のように機能して高入賞率が実現される。
電動チューリップの動作による第2始動口22Bの開放条件は、普図抽選の当選(普図当選)である。普図入賞口である通過ゲート24を玉が通過したとき、抽選乱数が抽出されて普図抽選が実行され、図示しない普図表示部により対応する図柄変動が実行される。普図変動時間は、通常状態では30秒、時短状態(時短)では3秒となっている。また、普図当選時の第2始動口22Bの開放時間は、通常状態では0.3秒、時短状態では5秒となっている。時短状態では、通常状態と比較して普図変動時間が短くなると共に、第2始動口22Bの開放時間が長く設定され、これにより始動入賞率が高くなる。
始動口22に玉が入賞して始動条件が成立すると、大当り判定用の抽選乱数が内部的に抽出されて大当り抽選が実行されると共に、図柄表示部21で図柄変動が開始される。大当り当選が発生した場合には、図柄表示部21に「777」等の揃いの図柄が停止表示されて大当り当選が報知される。大当り当選の報知後、所謂アタッカと呼ばれる大入賞口25が開口するラウンド遊技が複数回繰り返される大当り状態(大当り)が開始される。1ラウンドの上限入賞数は10玉、上限開放時間は30秒に設定され、上限入賞数に達するか、あるいは上限開放時間が経過したときに1回のラウンドが終了する。
大当り中のラウンド数は、大当りの契機となった始動入賞の種類に応じて異なる。第1始動口22Aへの始動入賞を契機とした大当りは、全て、ラウンド数が4ラウンドである4R大当りである。一方、第2始動口22Bへの始動入賞を契機とした大当りは、4R大当り及び10R大当りのうちのいずれかに、50%ずつの確率で振り分けられる。
大当り抽選の図柄変動中に始動入賞が発生した場合には、抽出された抽選乱数に対応する図柄変動が累積的に保留される。保留された図柄変動は、図柄変動が終了した後、古いものから順番に開始される。なお、図柄変動の保留数には所定の保留上限値(例えば4つ)が設定され、保留上限値に到達した状態で始動入賞が発生した場合、抽選乱数の抽出が行われないか、或いは抽出された抽選乱数が図柄変動として保留されずにそのままキャンセルされる。
保留された図柄変動を消化する際の優先順位は、第1始動口22A及び第2始動口22Bのうちのいずれの入賞を契機とした図柄変動であるかによって異なり、第2始動口22Bに対応する図柄変動の方が、優先順位が高く設定されている。なお、普図抽選についても、上限の保留数として、例えば4つなどの保留上限値が設定されている。
通常状態下の大当り抽選での大当りの当選確率(大当り確率)は1/200である。大当りの後、大当り確率が向上する確変状態となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は、第1始動口22Aへの始動入賞を契機とした大当り抽選では50%である一方、第2始動口22Bへの始動入賞を契機とした大当り抽選では70%である。
確変状態は、大当り確率が1/50に向上すると共に、第2始動口22Bへの入賞率が高くなる時短状態(時短)になる複合時短であり、新たな大当りが発生するまで継続する。新たな大当りが発生すると、確変状態は、大当り状態への移行に応じて終了する。なお、新たな大当りが確変大当りであれば、大当り状態が終了した後、再び、確変状態に移行できる。一方、新たな大当りが通常大当りであると、大当り状態の終了後、所定回数(例えば100回)の図柄変動を消化するまで時短状態となる。この時短状態の継続中に新たな大当りが発生しなければ、通常状態に戻る。
遊技機2は、上記の通り、遊技者の救済等を目的とした天井機能を備えている。遊技機2では、大当り発生や、例えば遊技場従業員の操作によって閉店中、場合によっては営業中に記憶データをリセット(ラムクリア)するリセット処理等の初期化条件が成立した後、例えば500回(天井ゲーム)などの所定数の図柄変動を実行しても大当りとならなかった場合は、天井機能による時短が発生する。ここで、天井機能による時短の開始条件(天井条件)である図柄変動回数は、単独時短での図柄変動を含む一方、複合時短を含め確変中の図柄変動を含まない回数である。
天井機能による時短は、初期化条件が成立した後の図柄変動回数が、例えば700回に達するまで継続する。この時短は、確変状態を伴わずに発生する単独時短である。遊技機2は、天井時短(天井有利状態)に移行した場合、当該天井時短において大当りが発生することなく所定数の図柄変動(遊技機始動情報)を消化して天井終了条件が満たされた場合には天井時短を終了させる。すなわち、大当りが発生することなく天井機能による時短が終了した場合、それ以降、例えば500回などの所定数の図柄変動が実行されても再度、天井機能による時短が発生することはない。なお、本例の遊技機2では、遊技場管理者の任意で少なくとも遊技場の閉店中に、遊技機始動情報(図柄変動数)を初期化可能である。
なお、上記の遊技機2以外に、確変中の図柄変動も含めて図柄変動回数が所定数に達した場合に時短を発生させる遊技機や、所謂ST機のような構成の単独時短が発生しない遊技機や、大当り確率が複数設けられ設定により変更可能な遊技機、など各種の遊技機を、本例の遊技場用システム1の管理対象に含めても良い。
遊技機2が中継装置111経由で出力する遊技信号(稼動信号)としては、以下の各信号がある。中継装置111は、遊技機2から遊技信号を受信すると、これら受信した遊技信号を管理装置10に転送する。
(1)アウト信号:消費価値(アウト)を特定可能な信号。消費(使用、打込、回収)玉を回収するアウトBOX(図示略)から出力される。消費玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定できる。なお、遊技機2本体からアウト信号が出力される構成に変更しても良い。
(2)セーフ信号:入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。遊技機2から出力される。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定できる。なお、遊技機2に玉を補給する補給装置(図示略)から出力される補給信号をセーフ信号として利用することも良い。セーフ信号としては、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号と、が考えられるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くためには、入賞セーフ信号を採用することが望ましい。
(3)スタート信号:始動入賞(S入賞)を契機とした図柄表示部21によるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技、ゲーム)及びスタート(スタート処理回数、図柄変動数)を特定可能な信号。遊技機2から出力される。図柄変動確定時に出力されるので、受信側では信号入力に応じてスタート処理を特定でき、「スタート信号×1」をスタートとして特定できる。なお、始動口22に入賞したときに出力されるS入賞信号を、スタート信号として代用しても良い。
(4)大当り信号:大当り期間を特定可能な信号。遊技機2から出力される。大当り中にレベル出力される状態信号なので、受信側では大当り信号入力中を大当り中として特定できる。
(5)特別状態信号:特別状態(甘中)を特定可能な信号。遊技機2から出力される。第2始動口22Bの入賞率が向上する特別状態中(複合時短を含む時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号の入力中を特別状態中として特定できる。なお、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。大当り信号及び特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定できる。
(遊技機装置)
遊技機装置3は、図1及び図2に示すごとく、各遊技機2に個別に対応するよう、隣り合う遊技機2との台間スペースに設置されている。遊技機装置3は、遊技媒体である貸出玉(対価付与価値の一例)の払出(貸出、払戻)機能と、獲得された玉の計数機能と、遊技カードを発行する記録媒体発行機能と、を備えている。
遊技機装置3の前面には、図2のごとく、装置エラーやカードのストック切れ等の作動状態を表示する状態表示部31、貸玉代金となる貨幣を投入する貨幣投入口32、貸出可能な度数(1度数:500円分125玉)の表示部33、遊技機2の上皿27に玉を払い出す払出ノズル35、遊技カードを挿入するカード挿入口36等が配置されている。前面最下部には、先端側に計数受け皿372が延設された中空ダクト371が取り付けられている。計数受け皿372は、遊技機2の下皿28から流下した玉の受け皿である。
カード挿入口36には、遊技カードを挿入可能である。遊技カードには、カードIDのほか、残所有価値である残高や持玉等が記録されている。なお、残高は、遊技機装置3に投入された貨幣のうち、貸出玉の代金として消費されていない残りの金額である。持玉は、遊技を通じて獲得され、計数済みの玉数である。
遊技機装置3では、貨幣投入口32に貨幣が投入されたとき、貨幣受付処理が実行され、入金額が表示されると共に貸出1単位(例えば500円分)分の貸出玉(対価付与価値)が遊技機2から払出される(対価付与処理)。これにより、入金額の表示は、投入された金額から貸出玉の対価を除いた残高の表示となる。なお、貸出可能な度数の表示は、表示部33のみならず、遊技機2側の表示器273にも表示される。遊技機装置3は、複数回の対価付与処理に対応できるよう、例えば1万円を限度として貨幣を受付可能である。残高がある状態で遊技機2の貸出釦275が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位分の貸出玉が遊技機2から払出されると共に、その対価分が残高から引落とされる。
遊技機装置3は、所謂各台計数機能を備えており、遊技者が獲得した獲得玉を計数し、その計数した獲得玉を対価として再度、払戻すことも可能である。さらに、遊技機装置3は、その払戻し分の対価を除いた玉数を持玉として特定可能である。残高や持玉が残っている状態で遊技機2の返却釦277を押下(発行操作)すると、遊技機装置3は、残玉や持玉を特定可能な情報が記録された一般カード(遊技カードの一種)を発行する。なお、本例の遊技機装置3は、残高や持玉の一部を発行対象とする分割発行に非対応の装置である。これに代えて、分割発行に対応可能な遊技機装置を採用しても良い。
なお、貨幣受付処理や対価付与処理、残高や貸出玉数、入金額や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、計数玉、持玉、払戻玉、及び一般カードの受付や発行処理等の各種情報を、管理装置10側にて特定できるよう、遊技機装置3は、中継装置111との間でシリアル通信を実行する。シリアル通信に代えて、例えば入金1000円毎1パルス、売上100円毎の1パルス等、中継装置111経由にてパルス信号を出力するように遊技機装置3を構成しても良い。この場合、管理装置10側では、パルス信号の受信回数を集計等することで、上記の各種情報を特定できる。
(管理装置)
管理装置10(図1)は、遊技機2や遊技機装置3などの各種の場内装置の稼働状況を管理するための装置である。管理装置10は、液晶ディスプレイ等のPCモニタや図示しないプリンタ等を含む出力部と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボードや図示しないマウスなどの入力部と、を備えている。装置本体は、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)を中心とした制御機能、ハードディスクドライブ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能、等を有している。
管理装置10は、例えばハードディスクドライブから読み出したソフトウェアプログラムをCPUが実行等することにより、下記の各手段としての機能を実現する。なお、本例の管理装置10(遊技場用システム1)は、天井時短に移行可能な第1遊技機と、天井機能がなく天井時短に移行不能な従来型の第2遊技機と、を管理対象とすることが可能である。
(1)遊技データ特定手段:遊技機2側から出力される遊技信号に基づいて、各遊技機2の遊技状況を表す遊技データを遊技機単位で特定する手段。
(2)基情報特定手段:遊技機2側から出力される遊技信号により特定可能な遊技機2の調整状況を示す基情報を特定する手段。基情報特定手段は、通常状態と有利状態(例えば時短、確変)とで区分して基情報を特定可能である。
(3)設定手段:遊技機2のスペックを示すスペック情報を設定する手段。なお、スペック情報の内容については、図6を参照して後述する。本例の設定手段は、通常状態において使用された遊技価値および同じく通常状態において入賞に応じて付与された入賞付与価値(例えばセーフ)の差分を示すBサ情報と、貨幣を対価として遊技者に付与された対価付与価値(例えば貸出玉)と、の割合の期待値を特定可能な客滞率情報を、上記の第1遊技機と第2遊技機とに共通して設定可能である。
(4)単位遊技設定手段:基情報およびスペック情報のうちの少なくとも一方により特定可能な遊技情報の理論値を示す理論情報の特定対象となる遊技機2について、有利状態(例えば時短、確変)の終了時点を起点とした単位遊技数を示す対象単位遊技数(例えば後述する図7の最上段のゲーム数「特賞後」や300)を特定可能な対象単位遊技情報を設定する手段。
(5)初期化情報設定手段:遊技機始動情報(例えば遊技機2が管理する図柄変動数)を、遊技場管理者の任意で少なくとも遊技場の閉店中に初期化可能な遊技機2を対象として、遊技機始動情報が初期化された旨を特定可能な初期化情報を設定する手段。
(6)アウト設定手段:遊技に使用される遊技価値の大きさを示すアウトの所定期間(例えば1営業日)における期待値(例えば後述する図7の総合アウト。実際のアウトも期待値に含まれる。)を示すアウト情報を設定する手段。
(7)天井理論情報特定手段:天井理論情報を特定する手段。
次に、図1の遊技場用システム1の動作について、管理装置10による制御を中心として説明する。管理装置10は、図3の素データ一覧に例示する通り、各遊技機2の実績情報である素データを遊技機単位で集計する。また、管理装置10は、図4の遊技情報集計に例示する通り、図3の素データに基づく実績情報である集計情報を遊技機単位で集計する。なお、図3及び図4は、機種Aの遊技機2に関する遊技情報の集計例である。
図3の素データ一覧の各項目の内容は以下のとおりである。なお、最下段の「合計」は、機種Aを対象とした各遊技機2の合計データである。下から2段目の「平均」は、機種Aを対象とした各遊技機2の平均データである。
(1)アウト:遊技機2にて消費された遊技価値である遊技玉数(消費価値の一例)であり、アウト信号により特定される。
(2)セーフ:遊技機2への入賞に応じて付与された遊技価値である遊技玉数(入賞付与価値の一例)であり、セーフ信号により特定される。
(3)スタート:遊技機2における役物の作動回数(例えば図柄変動数、ゲーム数)であり、スタート信号により特定される。なお、以下の説明を通じて、「甘中」は、時短などの特別状態期間に対応した遊技情報(特別情報の一例)を示している。例えば図3中の「スタート」欄の「甘中」は、特別状態中のスタートを示している。
(4)売上玉:対応する遊技機装置3にて貨幣価値を対価として付与された遊技価値である遊技玉数(例えば貸出玉数、対価付与価値)であり、売上信号により特定される。
(5)大当り数:大当り信号により特定される大当り数。「通常」は、「特定」以外の大当り数。「特定」は、例えばT1Y(後述する)に対して設定される基準範囲(例えば800~)内のT1Yが得られたなど、特定の条件を満たす大当りである特定大当りの発生回数。
(6)Tアウト/Tセーフ:T中(大当り中及び甘中)のアウト/セーフ。
(7)T1アウト/T1セーフ:T1中(大当り中)のアウト/セーフ。
(8)特T1アウト/特T1セーフ:特定大当りのみを対象としたT1中のアウト/セーフ。
なお、本例では説明の都合上、所謂貯玉に基づく再プレイシステムのない遊技場を前提としているが、再プレイシステムのある遊技場であれば、売上玉に再プレイ玉を含めて演算することが望ましい。ただし、本例の遊技機装置3は、上記のごとく、遊技者が当日の営業日に獲得した獲得玉を再プレイ玉として払出ノズル35から払い戻すが、この再プレイ玉については売上玉に含める必要はない。
図4の遊技情報集計に例示する遊技情報の各項目の内容は以下の通りである。なお、同図中、最下段の「平均」は、機種Aを対象とした各遊技機2の平均データである。
(1)ベース:状態(例えば通常時、甘中)別の出率(遊技価値付与率の一例)。「通常」は、Bセーフ÷BO、「甘中」は、BセーフA÷BOAである。以下の説明も含め、通常中のアウトであるBOは(アウト-Tアウト)、通常中のセーフであるBセーフは(セーフ-Tセーフ)、甘中のアウトであるBOAは(Tアウト-T1アウト)、甘中のセーフであるBセーフAは(Tセーフ-T1セーフ)、にて特定している。これに代えて、BO、Bセーフ、BOA、BセーフAを、素データとして求めても良い。なお、以下の説明では、通常中のベースを単にベース、甘中のベースをBAとも言う。
(2)平均S:遊技状態別のアウトに対する図柄変動数(ゲーム数、単位遊技数の一例)の割合。「通常」は、(通常スタート÷BO)、「甘中」は、(甘中スタート÷BOA)である。なお、以下では通常中の平均Sを単にS、甘中の平均SをSAとも言う。
(3)T1Y:平均大当り中出玉数。(T1セーフ-T1アウト)÷合計大当り数。なお、合計大当り数は、(通常大当り数+特定大当り数)である。
(4)T1O:平均大当り中アウト。T1アウト÷合計大当り数。
(5)特T1Y:特定大当りを対象としたT1Y。(特T1セーフ-特T1アウト)÷特定大当り数。
(6)特T1O:特定大当りを対象としたT1O。特T1アウト÷特定大当り数。
(7)出率:アウトに対するセーフの割合(払出率、付与率)。セーフ÷アウト。
(8)Bサ:通常時の差玉数。BO-Bセーフ。
(9)客滞率:売上玉に対するBサの割合。Bサ÷売上玉。
(10)粗利:遊技に応じた遊技場側の営業利益。売上額-(獲得玉×貸単価×原価率)。なお、図4では、獲得玉(獲得価値の一例)=売上玉+セーフ-アウト、売上額=売上玉×貸単価、貸単価=4円、原価率=90.9%にて演算している。
(11)玉単価:アウト1当りの売上額。売上額÷アウト。
(12)玉粗利:アウト1当りの粗利。粗利÷アウト。
(13)営業割数:実際の売上額(売上玉)に対する遊技場側の損益額(損失玉)の割合。獲得玉÷売上玉。
ここで、本例の遊技機2の遊技の流れについて、遊技信号により特定できる遊技状態、及びその名称、をタイムチャート上に対応付けた図5を参照して説明する。同図は、遊技機2の状態推移に対応して管理装置10側(遊技場用システム1側)で特定できる状態特定推移を示している。同図では、対応するアウトも示している。なお、対象となる遊技機として、時短中である旨を示す特別状態信号を出力するが、別途確変中である旨を示す確変信号を出力しない遊技機を想定している。このような遊技機2の場合、信号の出力態様だけでは単独時短か複合時短かを特定できないので、本例では、時短状態である場合を甘中との総称にて示す場合がある。
図5は、同図中の丸囲み数字1(以下、丸1と言う。他の丸囲み数字も同様に言う。)で大当りが発生して丸9で通常状態に戻った後、丸10で天井が発生して丸17で通常状態に戻るという遊技の流れを想定するタイムチャートである。同図では、丸1~丸9の期間や丸10~丸17の期間のように、通常状態から大当りや特別状態が発生してから再び通常状態に戻るまでの期間、すなわち、通常状態に戻ることなく大当りと時短とが発生する期間、の状態を、特賞状態としている。
丸1や丸11で発生するような特賞状態における最初の大当りが初当りで、特賞状態中に発生する丸3、丸5、丸13等が連当りであり、丸8や丸16のような特賞状態における最終大当りに後続して発生する特別状態が甘最終時短となる。なお、連大当りが発生しない初当りのみの場合や、初当り後に甘中となって通常状態に戻る場合も特賞状態となる。
なお、後で説明する図7では、通常状態における丸ゼロや丸9から特賞状態が終わる丸9や丸17までを1サイクルとした理論情報を示している。図7中の「天井無」は、天井有利状態の一例である天井(天井時短)が発生しない場合を想定しているので、天井機能を備えていない従来の遊技機と同様に、丸ゼロ~丸9の状態にしかならない状態を想定している。また、「天井T」は、天井後に大当りが発生した特賞状態を想定しているので、丸11~丸17のような期間が対象となるが、天井中に大当りが発生せずに天井が終了して通常状態に戻って丸ゼロの状態となり、そこから丸1のように始まる特賞状態も対象となる。そこで、引戻率により両者の理論情報を案分している。
ここで、アウトについて説明する。アウトは、通常状態がBO、甘中がBOA、大当り中がT1Oと区別され、特賞状態中のアウト、つまり、BOAとT1Oとの合計がTOとなる。ここで、丸10(図5)の天井開始から丸11の初当りまでの天井アウトも、図3や図4の集計上、BOAやTO(Tアウト)に含まれるが、説明の都合上、更に区別して天井アウトとして示している。
ここで、図7中の「天井含」の各データは、丸ゼロ~丸9(図5)のような天井が発生しない場合と、丸10~丸17のような天井が発生する場合と、を考慮して到達率にて理論情報を案分したものである。しかし、BOについては、到達率により単純に案分することが難しい。そこで、本例では、天井中はBOではなくBOA(天井アウト)となって、BOの加算対象とならない点に着目し、その分を除外することで理論情報を特定している。なお、この点については、後で詳しく説明する。
次に、管理装置10が設定する遊技機2のスペック情報について説明する。スペック情報は、遊技機単位、機種単位、或いは遊技場単位で、管理装置10や遊技機のメーカの外部サーバからのダウンロードや操作入力により設定可能である。
図6は、遊技機2の遊技仕様であるスペック等を示すスペック情報を示している。同図のスペック項目のうち、最上段のTS~下から4段目の甘最終時短までの各項目は、スペックに基づいて機種単位で設定する必要がある。客滞率は、機種単位で設定しても良いが、レート単位やスペックの似通った機種グループ単位、或いは遊技場単位で設定しても良く、このように機種単位以外で設定した場合、本例のような天井有利状態に移行可能な第1遊技機だけでなく、同じく管理対象となる天井有利状態に移行不能な第2遊技機も対象にすることが可能となり、第1遊技機と第2遊技機とに共通して客滞率を設定可能になる。貸単価および原価率としては、遊技場における各機種に対応したレート情報を設定する。なお、レート情報は、遊技場や機種が同一でも異なる場合が有り得る。
(1)TS:通常状態から大当りとなるまでのスペック上の平均スタート(大当り確率の逆数)。このTSは、通常状態における大当り確率の期待値を特定するための確率情報である。確率情報としては、このTSに代えて、大当り確率そのものであっても良い。
(2)TSA1、TSA2:甘中を対象としたTS。TSAは、甘中(時短)における図柄変動数のうち、確変(複合時短)の比率が高いほど確変中の大当り確率の逆数に近い値となり、単独時短の比率が高いほど通常中の大当り確率の逆数に近い値となる。TSA1とTSA2とを設けているのは、初当りがヘソ当りか電チュー当りかで上記比率の期待値が異なるためである。
(3)平均継続数1、平均継続数2:大当りが発生してから通常状態に戻るまでに発生するスペック上の平均大当り回数。通常大当り後の単独時短中の大当り等を考慮して単独時短が発生しない場合の継続数(1÷(1-確変率))よりも多少高い値となる。平均継続数1と平均継続数2とを設けているのは、TSA同様、初当りに応じて確変率が異なるためである。
(4)ラウンド係数1、ラウンド係数2:特T1Yに対する平均的な出玉の大当りのT1Yの比率を示し、特T1Yを平均的な出玉の大当りのT1Yへ補正するための補正係数。TSAと同様、ラウンド係数1とラウンド係数2とを設けているのは、ヘソ当りと電チュー当りとで、ラウンド振分のような出玉の期待値が異なるためであるが、例えばラウンド振分されないといったように大当りの出玉の期待値が異ならない場合や簡易的に理論情報を特定する場合には演算対象に含めなくとも良い。
(5)アタッカ係数:大当りとなった際に大入賞口25が開放する比率。本例では、大入賞口25が単数である遊技機2を想定しているので、アタッカ係数が100%となる。一方、本例の遊技機2に代えて、複数の大入賞口を有する遊技機の場合、特T1Yの対象となる大入賞口とは異なる大入賞口が対象となる場合には、出玉の期待値に応じた比率がアタッカ係数として設定されるが、上記のように大入賞口が複数ない場合には演算対象に含めなくとも良い。
(6)天井ゲーム:天井を発生させるために必要な図柄変動数。ただし、確変中の図柄変動は対象外である。大当りが発生しないまま天井ゲーム分の図柄変動を行うと、天井(天井有利状態)が発生する。
(7)天井上限:天井中の図柄変動数の上限。天井中に大当りが発生しないまま天井上限分の図柄変動を行うと、天井が終了する。
(8)引戻率:天井中に大当りが発生する確率。引戻率=1-((1-1÷TS)^天井上限)。なお、「^」は累乗を示す記号である。この引戻率は、天井時短(天井有利状態、天井)となった場合に大当りが発生しない割合の期待値を特定するための天井突抜情報の一例である。大当りが発生しない割合の期待値は、(1-引戻率)として特定可能である。天井突抜情報として、この期待値を特定するための情報と表現するのは、天井上限のような数式の要素だけを設定する場合も含むことを意味する。
(9)甘最終時短:甘中の最終大当り後に発生する単独時短の期待値。
(10)客滞率:例えば機種単位で複数日数分の例えば図4のように集計された実績値を対象とすることが望ましい。
(11)貸単価:遊技価値1単位当りの貸出対価。
(12)原価率:貸単価に対する遊技価値1単位当りの交換景品の原価比率。
図6に例示するスペック情報には、少なくとも天井有利状態となるのに必要な単位遊技数の期待値(例えば後述する図6中の天井ゲーム)を特定するための天井情報と、対象有利状態(例えば単独時短)となった場合にその対象有利状態を終了するための有利終了条件が満たされるために必要な単位遊技数の期待値(例えば後述する図6中の甘最終時短)を特定するための終了情報と、が含まれている。さらに、スペック情報には、大当りが発生しないまま天井有利状態に移行する割合の期待値(例えば後述する図7の到達率)を特定するための到達情報(例えば天井ゲーム)と、天井有利状態となった場合に大当りが発生する割合の期待値(例えば引戻率)を特定するための天井大当り情報(例えば図6の引戻率)と、が含まれている。
また、スペック情報(図6)は、大当りが発生する迄に生ずる平均的な単位遊技数の期待値を特定するための大当り発生情報を、通常状態(TS)と有利状態(TSA1、TSA2)とで区分して特定可能である。また、スペック情報は、大当りが発生した場合に通常状態に戻るまでの大当り数の期待値を特定するための継続情報であって、有利状態にて大当りが発生した場合に対応する第1継続情報(例えば平均継続数2)と、通常状態にて大当りが発生した場合に対応する第2継続情報(例えば平均継続数1)と、を含んでいる。
さらに、スペック情報(図6)は、大当り後の有利状態において更に大当りが発生するまでに生ずる平均的な単位遊技数の期待値を特定するためのスペック始動情報であって、有利状態にて大当りが発生した場合に対応する第1スペック始動情報の一例であるTSA2、及び通常状態にて大当りが発生した場合に対応する第2スペック始動情報の一例であるTSA1を、含んでいる。
なお、TSAや平均継続数は、確変率や時短の振分率等により特定可能ではあるが、そのようなスペックに基づくシミュレーションによって得られる平均的なTSAや平均継続回数を採用しても良い。すなわち、スペック情報に示すような期待値は必ずしも計算上の値だけでなく、上記のようなシミュレーション上の値を採用しても良い。また、スペック情報としては、「天井無」の初T1YやBOA等をスペック情報として設定することも良い。
なお、以下に示す理論値は、例えば通常状態にてTS分のスタートを得た場合や、初当り後に通常状態に戻るまでに平均継続数分の大当りが発生する場合など、図6のようなスペック情報の通りに大当りや甘中等の有利状態が発生した場合の遊技情報、すなわち、スペック通りに遊技結果が得られたと仮定した場合の遊技情報である理論情報(理論値)を示している。しかしながら、大当りや甘中等の有利状態は、抽選により発生の有無が特定される。そのため、理論値は、図4のような抽選により偏りが生ずる実際の遊技情報(以下、実績値という場合も有。)の近似値とは必ずしも一致しない場合がある。
図3、図4及び図6に基づけば、図7に例示する理論値を遊技機単位で特定可能である。なお、図7は、1番台の例示である。同図中、上段のベースやS等の基データ(基情報の一例)は、図3や図4のような実データに基づくものである。残ゲームは、天井までの残りのゲーム数で、天井ゲームから現ゲーム数(シミュレーション時点のゲーム数で、本例では前日閉店時のゲーム数を示す所謂最終ゲームを想定している)を差し引いて求められる。到達率は、天井に到達する確率で、((1-大当り確率)^残ゲーム数)である。
図7中の理論データは、基データとスペック情報とにより特定可能な遊技情報の理論値を示す理論情報の一例である。この理論データでは、天井機能を有する遊技機につき、従来の遊技機同様に天井機能がないと仮定した場合の理論情報である「天井無」と、天井発生した場合以降の特賞状態における理論情報である「天井T」と、両者に基づき本来の天井機能を有する遊技機における理論情報である「天井含」と、を示している。
図7は、天井機能に対応した理論情報の対応関係を示す図である。なお、以下の説明では、図柄変動をゲームといい、図柄変動数をゲーム数という。同図中の「天井無」と「天井含」とは、通常状態から特賞終了までを1サイクルとした理論情報である。「天井T」は、天井発生後の特賞状態1回分の理論値である。「天井T」では、天井が発生しても大当りが発生することなく天井が終了する場合を考慮して、その天井が終了する期待値である引戻率により、天井中に大当りが発生した場合と、天井終了後の通常状態にて大当りが発生した場合と、を案分して理論値を求めている。
「天井無」は、天井機能のある遊技機2について、従来同様に天井機能を除外した場合を想定した理論値である。この理論値は、遊技機2において天井条件が満たされるか否かに関わらず天井有利状態へ移行しないと仮定した場合の仮定理論情報の一例である。例えば、図7中のTS÷Sにて算出されるBOなど、である。「天井無」は、通常状態から特賞状態が終了するまでを1サイクルとした理論値となる。ここで、特賞状態は、最初の大当りである初当りの発生後、連荘状態を経て再び通常状態に戻るまでの状態である。
「天井無」の各理論データの内容を適宜、説明する。
BOは、TS÷Sである。Bセーフは、BO×ベースである。Bサは、BO-Bセーフである。BOAは、TSA1÷SA×(平均継続数1-1)である。BセーフAは、BOA×BAである。初T1Yは、特T1Y×ラウンド係数1×アタッカ係数である。初T1Oは、特T1O×ラウンド係数1×アタッカ係数である。初T1セーフは、初T1Y+初T1Oである。連T1Yは、特T1Y×ラウンド係数2×アタッカ係数である。連T1Oは、特T1O×ラウンド係数2×アタッカ係数である。連T1セーフは、連T1Y+連T1Oである。総T1Oは、初T1O+連T1O×(平均継続数1-1)である。総T1セーフは、初T1セーフ+連T1セーフ×(平均継続数1-1)である。総TOは、BOA+総T1Oである。総Tセーフは、BセーフA+総T1セーフである。総アウトは、BO+総TOである。総セーフは、Bセーフ+総Tセーフである。出率は、総セーフ÷総アウトである。売上玉は、Bサ÷客滞率である。玉単価は、売上玉×貸単価÷総アウトである。獲得玉は、売上玉×貸単価÷総アウトである。営業割数は、獲得玉÷売上玉である。玉粗利は、玉単価-獲得玉×貸単価×原価率÷総アウトである。
一方、「天井含」では、「天井無」分から天井発生により生じない理論情報分を除いたBOを演算対象に含んでいる。基本的な考え方については、「天井発生後分をBOの理論値から除外する考え方」として、後で補足して説明する。また、図7の理論情報は、「天井アウト」のような天井発生後から大当り発生までの理論値を含んでいる。
「天井T」、「天井含」の各理論データの内容を適宜、説明する。
「天井含」のBOは、TS÷S×(1-到達率×引戻率)=TS÷S×(1-到達率)+TS÷S×到達率×(1-引戻率)である。「天井含」のBセーフ、Bサは、「天井無」と同じである。「天井T」のBOAは、TSA2÷SA×(平均継続数2-1)×引戻率+「天井無」のBOA×(1-引戻率)である。「天井含」のBOAは、初当り以降が対象で、「天井無」×(1-到達率)+「天井T」×到達率である。「天井含」のBセーフAは、「天井無」と同じである。「天井含」の天井アウトは、天井到達後の初当りまでのBOAで、TS÷SA×到達率×引戻率である。「天井含」の天井セーフは、天井アウト×BAである。「天井T」の初T1Yは、連T1Y×引戻率+「天井無」初T1Y×(1-引戻率)である。「天井T」の初T1Oは、連T1O×引戻率+「天井無」初T1O×(1-引戻率)である。「天井T」の初T1セーフ、連T1Y、連T1O、連T1セーフは、「天井無」と同じである。「天井T」の総T1Oは、初T1O+連T1O×(平均継続数2-1)×引戻率+連T1O×(平均継続数1-1)×(1-引戻率)である。「天井含」の総T1Oは、「天井無」総T1O×(1-到達率)+「天井T」総T1O×到達率である。総T1O同様、「天井T」の総T1セーフは、引戻率に応じた連T1Oの案分値と初T1Oとの合計値である。「天井含」の総T1セーフは、到達率に応じた「天井無」と「天井T」との案分値である。「天井T」の総TOは、「天井無」と同じである。「天井含」の総TOは、BOA+総T1O+天井アウトである。「天井T」の総Tセーフは、「天井無」と同じである。「天井含」の総Tセーフは、BセーフA+総T1セーフ+天井セーフである。「天井含」の総アウト、総セーフ、出率、売上玉、玉単価、獲得玉、営業割数、玉粗利は、「天井無」の場合と同じである。
図7中の下部の各項目の内容を説明する。
総合アウトは、計画上の累計アウトである。なお、実際の累計アウトであっても良い。初T後アウトは、総合アウト-総アウトである。初T後セーフは、初T後アウト×「特賞後」出率である。初T後売上玉は、初T後アウト×「特賞後」玉単価÷貸単価である。総合売上玉は、初T後売上玉+売上玉である。総合セーフは、初T後セーフ+総セーフである。総合出率は、総合セーフ÷総合アウトである。総合玉単価は、総合売上玉×貸単価÷総合アウトである。総合獲得玉は、総合売上玉+総合セーフ-総合アウトである。総合営業割数は、総合獲得玉÷総合売上玉である。総合玉粗利は、総合玉単価-総合獲得玉×貸単価×原価率÷総合アウトである。総合粗利は、総合玉粗利×総合アウトである。総合売上額は、総合売上玉×貸単価である。
ここで、図7の理論情報において、初T1Yと連T1Yとを設けた理由について説明する。その理由は、第1始動口22Aへの始動入賞に起因した通常状態下の大当りであるヘソ当りと、第2始動口22Bへの始動入賞に起因した連荘中の大当りである電チュー当りとで、ラウンド数の割振り条件が異なっており出玉の期待値が異なる遊技機を、対象となる遊技機として想定していることにある。なお、ヘソ当りと電チュー当りとで出玉の期待値が異なる遊技機としては、ヘソ当りと電チュー当りとで開放する大入賞口の種類が異なる遊技機なども考えられる。
つまり、初T1Yは、通常状態で発生する大当りが対象なのでヘソ当りに対応したラウンド係数1に基づき算出される一方、連T1Yは、電チューが開放し易い甘中(連荘中)に発生する大当りなので電チュー当りに対応したラウンド係数2に基づき算出される。総T1Yは、連荘中の大当り(連当り)分の連T1Yに初当り分を平均継続数1から除外した回数を乗じた値を、初当り分の初T1Yに加算して導出される。なお、T1OやT1セーフについても同様に算出したものである。
図6を参照して上述した通り、TSAを2種類、設けたのも以下の理由からである。すなわち、ヘソ当りと電チュー当りとで、確変率や大当り後の時短回数(時短が終了するゲーム数(図柄変動数)の上限)が異なる遊技機を想定しているからである。TSAは、確変であるか否かに関わらず時短(甘中)である場合における大当り確率の期待値の逆数(平均的なゲーム回数)を示している。そのため、このTSAは、時短中における単独時短(確変でない時短)の割合が低いほど確変中の大当り確率に対応した値となる一方、単独時短の割合が高いほど通常中の大当り確率に対応した値となる。
つまり、TSAは、初当りがヘソ当りであれば確変率が低いので通常中の大当り確率に近付いた値となり、電チュー当りであれば確変率が高いので確変中の大当り確率に近付いた値となる。勿論、TSAは、ヘソ当りの時短回数が少なければ確変中の大当り確率に近付いた値となるので、そのような事情を総合して初当りがヘソ当りであればTSA1、電チュー当りであればTSA2を遊技機のスペックから導出している。同様に、平均継続数も初当り後の確変率や、その後の時短回数に応じて期待値が変わるため、TSAと同様に初当りの対象に応じて区別して設けている。
「天井T」は、天井発生後の特賞状態中における理論値を示しているが、天井が発生した場合であっても大当りが発生することなく、例えば図6の天井上限分のゲームを行った場合には天井が終了する遊技機を想定しているため、天井後に初当りが発生する場合も考慮している。
BOAは、初当り発生後の甘中におけるアウトを示しており、「天井無」と比較して上記にて説明した事情により平均継続数2を演算対象とし、さらに天井中に初当りが発生しない場合を考慮して引戻率を乗じた案分値と、天井後の初当り発生分として「天井無」に(1-引戻率)を乗じた案分値と、の合計値としている。引戻率は、天井中に初当りが発生する割合を示し、例えば、(1-(1-1÷TS)^天井上限)といった演算式で求められる。
初T1Yは、上記事情により天井中に初当りが発生すれば電チュー当りとなるが、天井中に初当りが発生せず天井終了後の通常状態にて初当りが発生する場合を考慮して、ヘソ当りに対応した「天井無」の初T1Yと、電チュー当りに対応した連T1Yと、の引戻率に応じた案分値により求めている。初T1Oも同様である。
総T1Oも同様に、「天井無」と比較して天井中か天井終了後かのいずれで初当りが発生するかにより、平均継続回数の期待値が異なることから、連T1Oについて異なる平均継続回数を、引戻率により案分して導出している。また、総TOのような特賞状態中の理論値は、引戻率に応じた「天井無」と「天井T」との案分値で導出可能であり、売上玉は、天井分を含まないBサと客滞率とから導出可能である。
このように「天井T」は、天井発生後に天井中に大当りが発生する場合と天井終了後に大当りが発生する場合とにおける理論値を引戻率による案分値により求めた遊技情報の理論値を示している。
「天井含」は、通常状態における対応するゲーム数(例えば図柄変動数)の状態から遊技を行って天井が発生する場合を考慮して、特賞状態が終了して再び通常状態に戻るまでの理論値を示している。つまり、「天井無」の想定から除外した天井機能を考慮した理論値を示している。例えば「初期化後」は、遊技機2をラムクリアにより初期化した場合に対応し、「300」は、通常状態となってから300回のゲーム(例えば図柄変動)が行われた場合に対応する。対応するゲーム数により理論値を区分したのは、天井が発生するまでの残ゲームにより天井が発生する期待値である到達率が異なることに起因して、遊技情報の理論値が異なる点、を考慮したためである。
BOは、「天井無」分と「天井T」分とのBOを、到達率と引戻率とで案分した値の合計である。TS÷S×(1-到達率)が「天井無」分の到達率による案分値で、天井が発生しない状態で大当りが発生する場合に対応している。TS÷S×到達率×(1-引戻率)が、「天井T」分の到達率および引戻率による案分値で、天井発生後に大当りが発生しないまま天井が終了し、その後、大当りが発生する場合に対応している。両者を合計して整理すると、BOはTS÷S×(1-到達率×引戻率)なる演算式により求められる。なお、本例にて例示する演算式は、他を含めて全て単なる例示であり、他の演算式を採用しても良い。
BOAは上記BOと同じ考え方だが、既に「天井T」にて天井後を考慮しているので、「天井無」×(1-到達率)が天井前に初当りが発生した場合、「天井T」×到達率が天井後に初当りが発生した場合、にそれぞれ対応し、両者の案分値を合計した値となる。天井アウトは、天井発生後から初当りまでのBOAである。天井アウトは、天井が確変でないことからTS(大当り発生情報により示される通常状態を対象とした期待値)と、時短であることからSA(有利状態に区分される基情報)と、によりBO同様のアウトの理論値が求められるが、更に天井に到達しない場合と、天井中に大当りが発生しない場合と、を考慮して到達率と引戻率とを乗じているが、簡易的な理論情報を演算する場合には乗じなくとも良い。
総T1Oは、BOAと同様に、「天井無」総T1O×(1-到達率)が天井発生前分、「天井T」総T1O×到達率が天井発生後分、の案分値で両者の合計値となる。総T1セーフも同様である。また、総TOは、「天井無」と比較して天井アウトを加算対象としており、総Tセーフも同様である。
ここで、売上玉については、天井中に売上が発生する場合もあるので、天井アウトと天井セーフとの差分を考慮する必要性があるとも考えられる。しかし、そもそも客滞率は、この点も含めてBサに対する売上の割合を示している、つまり、天井中の売上も区別なく客滞率の演算対象となっているが、天井中のアウトやセーフは通常状態を対象としたBサには含まれないので、「天井無」と同様にBサと客滞率とによりその点が考慮された値となっている。それ故、別途、特定すれば重複した演算となるので、「天井無」同様、Bサにより演算している。
総合アウトから前日の最終ゲーム(例えば300)に応じた「天井含」分のアウトを除いた「初T後アウト」により導出可能な「初T後セーフ」のような初回の特賞分以降の理論情報を、「天井含」の特賞状態終了後の単独時短の期待値(例えば図6の甘最終時短として示す100)に応じたゲーム数に対応する「天井含」の「特賞後」により導出する。つまり、「天井含」により前日最終ゲームに応じた初特賞(初T)分を導出する一方、残り分を「初期化後」のような特賞終了後の「天井含」により導出し、合計することで総合出率のような総合アウトに対応した営業日一日分の理論情報を導出する。ここで図7では現ゲームとして「300」しか例示していないが、例示した演算式により現ゲームに応じて到達率を特定可能であることから、どのような現ゲームであっても理論情報を導出可能である。また、例えば最終ゲームを初期化した場合には「天井含」の「初期化後」を初回の特賞分として理論情報を導出すれば良い。つまり、シミュレート対象となる遊技機について、ラムクリアした旨を示す情報を操作入力やその旨を示す遊技機からの信号受信に応じて設定可能とし(初期化情報設定手段)、ラムクリアした場合には「初期化後」に示す理論情報を、上述した遊技情報や操作入力により対象ゲームに対応した例えば特賞後(有利状態終了後)を起点とした図柄変動数(対象単位遊技数の一例)を特定し、例えば営業終了時の図柄変動数を設定することで(単位遊技設定手段)、その設定された図柄変動数を現ゲームとした「300」のような理論情報を導出すれば良い。
総合アウトは、営業日一日分のアウトを示し、実際のアウトに対して他の理論値を導出したい場合には実際のアウトとする一方、計画上のアウトに対して他の理論値を導出したい場合には計画上のアウトとする「基データ」の一部である。
初T後アウトは、総合アウトから総アウトを除いた値で、営業開始後、大当りが発生して通常状態に戻るまでの初T後からの理論値となり、初T後セーフや初T後売上玉も同様である。一方で、総合売上玉は1営業日における売上玉の理論値で、初T後売上玉+売上玉、つまり、初Tまでが、売上玉、その後が初T後売上玉に対応する。総合セーフも同様である。
なお、説明の都合上、演算過程となる「天井無」や「天井T」のような理論情報を示しているが、「総合粗利」のみを出力するといったように、最終的に図7に示される一部の遊技情報を出力できれば良く、演算過程となる他の遊技情報を全て出力することは必須ではない。
ここで、上記の「天井発生後分をBOの理論値から除外する考え方」について補足して説明する。例えば図6のようにTSが200で、天井ゲーム数(残ゲーム数)が500の場合、図7の「初期化後」のように到達率は8.16%になる。この場合を例として、天井発生後分をBOの理論値から除外する考え方について説明する。
残ゲーム数(天井発生前後)にて区分し、到達率にて案分した場合、以下式1のような関係になる。
[式1]TS=(1-到達率)×A+到達率×B
ここで、Aは、残ゲーム数分、すなわち天井発生までに大当りとなる場合のTS平均であり、Bは、残ゲーム数後、すなわち天井発生後に大当りとなる場合のTS平均である。
例えば上記の例示した数値を代入した場合、上記の式1は、200=(1-8.16%)×A+8.16%×Bとなる。
残ゲーム数を実行して天井に到達すると甘中となるので通常状態終了と仮定した場合のTS(天井TS)は、以下の式2のようになる。
[式2]天井TS=(1-到達率)×A+到達率×天井ゲーム数
式1と式2とは互いに(1-到達率)×Aを含むので以下式3の関係が成立する。
[式3]TS-到達率×B=天井TS-到達率×天井ゲーム数
ここで、Bは残ゲーム数後に大当りとなる平均ゲーム数で、最低でも残ゲーム数が必要となる。そこから、平均的にTS分のゲームにて大当りになるので、理論値としては、B=天井ゲーム数+TSとなり、式3に代入すると、以下の式4が得られる。
[式4]TS-到達率×(天井ゲーム数+TS)=天井TS-到達率×天井ゲーム数
求めたいのは天井TSに対応したアウトなので、天井TSについて整理すれば、
天井TS=TS-到達率×(天井ゲーム数+TS)+到達率×天井ゲーム数=TS×(1-到達率)となる。
参考までに式3に上記数値を当て嵌めると、天井TS=200×(1-8.16%)=183.63となる。よって、天井発生分を除外した天井TSに対応したBO(天井含)は、図4のようにSが7%であれば、天井含BO=天井TS÷S=183.63÷7%≒2623となる。
つまり、TS×到達率分が、天井発生後分により除外されるゲーム数の期待値となり、BOでも同様に除外され、「天井無」ではTS÷Sだが、上記のように天井発生後分(TS÷S×到達率)を除外すればTS÷S×(1-到達率)となる。なお、図7では、更に引戻率を考慮しているので上記とは異なる数値を示しているが、天井発生後分を除外していることに変わりはなく簡易的に天井終了後を考慮しなければ、上記のような2623となるような演算式を採用しても勿論良い。
なお、「1-到達率」は天井発生までに大当りが発生する割合を示すので、大当りが発生する割合を乗ずるような構成を採用した場合もBOの理論値(仮定理論情報分)から天井発生後分(天井発生により生じない理論情報分)を除外するとの技術思想に変わりはない。この点、引戻率により案分する天井時短中における初めての大当りが発生するまでの期間における理論情報も同様である。
以上のように構成された遊技場用システム1は、通常状態よりも遊技者にとって有利であり大当りを発生可能な例えば時短や確変(有利状態の一例)に移行可能であって、図柄変動(単位遊技の一例)の実行に応じて更新される図柄変動数(遊技機始動情報の一例)により天井ゲームが満たされた場合に天井時短(天井有利状態の一例)へ移行可能な遊技機2を対象とするシステムである。
基情報特定手段として例示できる管理装置10は、遊技機2側から出力される遊技信号により特定可能な遊技機2の調整状況を示す基データ(基情報の一例、図7)を特定する。そして、天井理論情報特定手段として例示できる管理装置10は、基データ(図7)と図6に例示するスペック情報とにより特定可能な理論データ(遊技情報の理論値を示す理論情報の一例)であって、図7における「天井無」のBO(TS÷S、遊技機2において天井条件が満たされるか否かに関わらず天井有利状態へ移行しないと仮定した場合の仮定理論情報分の一例)から、上記の補足説明中のTS÷S×到達率(天井発生により生じない仮定理論情報分の一例)を除いた上記の補足説明中のTS÷S×(1-到達率)や図7の「天井含」のBO(除外理論情報の一例)等を利用した図7に示す理論データ(天井理論情報の一例)を特定する。
本例の遊技場用システム1によれば、天井機能がないと仮定した場合の仮定理論情報分から天井発生により生じない理論情報分を除外した除外理論情報を利用した天井理論情報を導出することにより、大当りが発生しないまま特別状態となる天井中における遊技情報分を理論情報の対象から除外でき、より適切な理論情報を導出できる。この遊技場用システム1は、天井機能が設けられた遊技機2を対象として、より正確な理論情報を導出可能な優れた特性のシステムである。
遊技機2では、天井有利状態の一例である天井時短に移行した場合、この天井時短において大当りが発生することなく図柄変動数(遊技機始動情報の一例)により天井終了条件が満たされたときに天井時短が終了して通常状態に戻る。
本例の構成では、図7に例示した理論データを特定する際に利用する1-引戻率(天井有利状態となった場合に大当りが発生しない割合の期待値の一例)を特定するための引戻率(天井突抜情報の一例)が、図6に例示するスペック情報に含まれている。この場合、天井突抜情報としては図6に示す天井上限やTSといった演算式の一部の要素だけを設定する場合も考えられることから、適宜「大当りが発生しない割合の期待を特定するための天井突抜情報」と表現している。この点については、他も同様である。
なお、本例における例えば図7の「天井含」BO(除外理論情報の一例)は、天井後情報分として、TS÷S×到達率×(1-引戻率)分が加算されている。これは、引戻率(天井突抜情報の一例)により示される1-引戻率(期待値の一例)にてTS÷S×到達率(仮定理論情報分の一例)を案分した天井後情報分を含む理論情報の一例である。
このように、天井中に大当りが発生しない比率(1-引戻率)により案分した天井終了後のBO分を含む理論情報を導出する場合には、天井に到達するかだけでなく、天井中に大当りが発生しない場合も考慮したより適切な理論情報を導出可能となる。
本例における天井条件は、大当りが発生しないまま、遊技機始動情報の一例である図柄変動数が予め設定される天井ゲーム(図6参照。天井基準始動情報の一例)に対応する状態となった場合に満たされる。
図6に例示するスペック情報は、図7中の到達率(大当りが発生しないまま天井有利状態に移行する割合の期待値の一例)を特定するための天井ゲーム(到達情報の一例)と、引戻率(天井有利状態(例えば天井時短)となった場合に大当りが発生する割合の期待値を特定するための天井大当り情報の一例)と、を含んでいる。
図7に示す理論データ(天井理論情報の一例)は、TS÷SA(天井仮定理論情報分の一例)を到達率(到達情報により特定可能な期待値の一例)と引戻率(天井大当り情報により特定可能な期待値の一例)とで案分した天井アウト(天井有利状態中に大当りが発生するまでの期間分の理論情報の一例)を利用して特定される。ここで、この期間分の理論情報は、上記のTS÷S×(1-到達率)と同じ考え方により、TS÷SA×(1-(1-引戻率))なので、TS÷SA×引戻率となり、更に天井に到達した場合に限るので到達率を乗じている。
このように、到達率と引戻率とにより案分した天井アウトを含む理論情報を導出する場合には、到達率や引戻率を考慮した上での天井中における遊技情報分を含むより適切な理論情報を導出可能となる。
基情報特定手段として例示できる本例の管理装置10は、通常状態と有利状態とで区分して例えば図7の基データSとSA(基情報の一例)を特定可能である。
図6に例示するスペック情報は、TSとTSA1やTSA2と(通常状態と有利状態(例えば甘中)とで区分して大当りが発生する迄に生ずる平均的な単位遊技数の期待値を特定するための大当り発生情報の一例)を含んでいる。
図7に示す理論データ(天井理論情報の一例)は、SA(有利状態に区分される基情報の一例)と、TS(大当り発生情報により示される通常状態を対象とした期待値の一例)と、により特定可能な天井アウト(天井有利状態における大当りが発生するまでの期間に対応した理論情報の一例)を利用して特定される。ここで、この天井アウトには、大当りが発生するまでの期間として、甘中の天井時短中であってもTSAではなく通常状態に対応したTSを利用する点に特徴がある。
このように、TSとSAとにより導出可能な天井アウトを含む理論情報を導出する場合には、天井を単独時短のような確変ではない時短中とするような遊技機を対象とした場合であっても、より適切な理論情報を導出可能となる。
本例の遊技場用システム1を構成する管理装置10は、天井時短(天井有利状態の一例)に移行可能な遊技機2(第1遊技機の一例)と、天井機能がなく天井時短に移行不能な従来型の遊技機(第2遊技機の一例、図示略。)と、を管理対象としている。
設定手段として例示できる管理装置10は、図6にて示した客滞率(Bサ情報(例えば図4に示すBサ)と、対価付与遊技価値(例えば図3に示す売上玉)と、の割合の期待値を特定するための客滞率情報の一例)を、遊技機2と従来の遊技機とに共通して設定可能である。
天井理論情報特定手段として例示できる管理装置10は、遊技機2(第1遊技機の一例)を対象とした例えば図7中の理論データのBサ(理論上のBサ情報の一例)と客滞率(客滞率情報の一例)とを比較することで特定可能な図7に示す売上玉(対価付与遊技価値、及びその対価の少なくとも一方を示す対価理論情報の一例)を、天井時短(天井有利状態)における理論上の売上玉(対価付与遊技価値分を含めた対価理論情報の一例)と見做して図7に示す理論データ(天井理論情報の一例)に利用する。なお、図7では、対価理論情報として売上玉を例示しているが、総合売上額も含む売上額を対象としても良い。この構成は、理論データのBサは天井時短分を除外している一方、客滞率にて天井時短分が含まれているとの扱いで天井分を含んでいる点に特徴を有している。
このように、天井中に発生した売上と、天井中を含まないBサと、の比率を示す客滞率を設定し、天井アウトを含まないBサの理論情報に基づき導出される売上情報を含む理論情報を導出する場合には、従来同様に通常状態における差数と売上情報との比率を示す客滞率を利用した上でも、通常状態ではない天井中に発生する売上分を考慮した、より適切な理論情報を導出可能となる。
例示する遊技機2の遊技では、天井時短(天井有利状態の一例)において大当りが発生することなく図柄変動数が天井に対応した所定数の図柄変動回数に達した場合(遊技機始動情報により天井終了条件が満たされた場合の一例)、天井時短が終了して通常状態に戻る。
基情報特定手段として例示できる管理装置10は、遊技機2側から出力される遊技信号により遊技機の調整状況を示す図7中の基データ(基情報の一例)を特定する。設定手段として例示できる管理装置10は、引戻率(遊技機のスペックを示し、少なくとも天井有利状態となった場合に大当りが発生する割合の期待値を特定するための天井情報の一例)を含む図6に例示するスペック情報を設定する。また、天井理論情報特定手段として例示できる管理装置10は、「天井T」のBOAや初T1Y(天井有利状態が発生した場合における特別理論情報の一例)を利用することで、図5の丸11以降の期間(天井有利状態終了後の期間の一例)を対象期間に含む「天井T」を利用した図7に示す理論データ(天井理論情報の一例)を特定する。ここで、「天井T」の初T1YやBOAは、基データ(基情報の一例)および図6に例示するスペック情報の少なくとも一方により特定可能な遊技情報の理論値を示す理論データ(理論情報の一例)であると共に、大当りおよび甘中(有利状態の一例)の少なくとも一方を対象とする理論データ(特別理論情報の一例)でもある。この「天井T」の初T1YやBOA等は、甘中(有利状態の一例)にて大当りが発生した場合に対応する「天井T」の連T1YやBOA(TSA2÷SA×(平均継続数2-1))(第1特別情報の一例)と、通常状態にて大当りが発生した場合に対応する天井Tの初T1Yや「天井無」のBOA(第2特別情報の一例)と、を引戻率や(1-引戻率)(スペック情報により特定可能な期待値の一例)により案分した値を示す情報である。
遊技場用システム1は、引戻率により案分した初当りが天井中に発生する場合と、天井終了後に発生する場合と、の基理論情報により導出可能な天井発生後分を含む理論情報を導出する。それ故、この遊技場用システム1によれば、時短のような天井中に発生し易い電チュー当りと、通常状態中に発生し易いヘソ当りと、のいずれが初当りになるかを考慮したより適切な理論情報を導出可能となる。
遊技場用システム1における「天井T」の連T1Y(第1特別情報の一例)と「天井T」の初T1Y(第2特別情報の一例)とは、対象期間として少なくとも大当り中の期間を含んでいる。そして、「天井T」における総TOや総セーフ(天井有利状態が発生した場合における特別理論情報の一例)は、初T1Yや初T1O(天井有利状態中において発生した大当り中の期間に対応した理論情報の一例)を含んでいる。基理論情報は初当り中の理論情報を少なくとも含むので、例えばヘソ当りか電チュー当りかでラウンド振分が異なり、初当りの出玉の期待値が異なるような遊技機を対象とした場合でも、より適切な理論情報を導出可能となる。
本例における図6に例示するスペック情報は、平均継続数2(大当りが発生した場合に通常状態に戻るまでの大当り数の期待値を特定するための継続情報であって、有利状態にて大当りが発生した場合に対応する第1継続情報の一例)と、平均継続数1(同じく継続情報であって、通常状態にて大当りが発生した場合に対応する第2継続情報の一例)と、を含んでいる。そして、「天井T」の総T1Oを構成する連T1O×(平均継続数2-1)やBOAを構成するTSA2÷SA×(平均継続数2-1)(第1特別情報の一例)は、平均継続数2分(第1継続情報により特定可能な期待値分の一例)の大当り数が発生した場合に対応した理論情報である。「天井T」の総T1Oを構成する連T1O×(平均継続数1-1)や「天井無」のBOA(第2特別情報の一例)は、平均継続数1分(第2継続情報により特定可能な期待値分の一例)の大当り数が発生した場合に対応した理論情報である。
このような構成により、例えばヘソ当りか電チュー当りかで確変率や時短回数が異なり、初当りに応じた大当りの継続回数の期待値が異なるような遊技機を対象とした場合でも、より適切な理論情報を導出可能となる。
また、本例における図6に例示するスペック情報は、甘中(有利状態の一例)にて大当りが発生した場合に対応するTSA2(大当り後の有利状態において更に大当りが発生するまでに生ずる平均的な単位遊技数の期待値を特定するためのスペック始動情報であって、有利状態にて大当りが発生した場合に対応する第1スペック始動情報の一例)およびTSA1(同じく通常状態にて大当りが発生した場合に対応する第2スペック始動情報の一例)と、平均継続数2及び平均継続数1(第1継続情報及び第2継続情報の一例)と、を含んでいる。
上記「天井T」のBOA(第1特別情報の一例)は、「天井T」のBOAを構成するTSA2÷SA×(平均継続数2-1)(対象期間として少なくとも大当りまでの期間を含み、第1スペック始動情報により特定可能な単位遊技数の期待値(例えばTSA2)分の遊技が、第1継続情報により特定可能な大当り数の期待値(例えば平均継続数2)分実行された場合に対応した理論情報の一例)を含んでいる。
上記「天井T」の初T1Yや「天井無」のBOA(第2特別情報の一例)は、「天井無」のBOAを構成するTSA1÷SA×(平均継続数1-1)(対象期間として少なくとも大当りまでの期間を含み、第2スペック始動情報により特定可能な単位遊技数の期待値(例えばTSA1)分の遊技が、第2継続情報により特定可能な大当り数の期待値(例えば平均継続数1)分実行された場合に対応した理論情報の一例)を含んでいる。
このように遊技場用システム1は、TSAと平均継続回数とにより特別状態中の理論情報を導出するので、例えばヘソ当りか電チュー当りかで確変率や時短回数が異なり、初当り後の特別状態中における確変である状態期間割合が異なるような遊技機2を対象とした場合でも、より適切な理論情報を導出可能となる。
なお、図6にて1-(1-1÷TS)^天井上限との演算式を例示した引戻率(スペック情報により特定可能な天井有利状態となった場合に大当りが発生する割合の期待値の一例)は、1-1÷TS(1から大当り確率を減算した値の一例)を、天井上限(天井有利状態となった場合に大当りが発生することなく遊技機始動情報により天井終了条件が満たされるために必要な単位遊技数の期待値の一例)分累乗した値を示す。このように1から大当り確率を減算した値を天井上限分累乗した値を1から除いた引戻率によれば、天井上限に応じて適切に特定可能となり、より適切な理論情報を導出可能となる。
本例の遊技機2では、確変を伴わない単独時短(有利状態として単位遊技を実行した場合に、天井条件を満たすための遊技機始動情報(例えば天井までの図柄変動数)の更新対象となる対象有利状態の一例)と、確変を伴う複合時短(更新対象にならない非対象有利状態の一例)と、に移行可能である。そして、この遊技機2では、単独時短となった場合に大当りが発生することなく所定回数(例えば100回)の図柄変動を消化した場合(遊技機始動情報により有利終了条件が満たされた場合の一例)、単独時短を終了して通常状態に戻る。
遊技場用システム1は、遊技機2側から出力される遊技信号により遊技機2の調整状況を示す図7の特T1Oや特T1Y等の基データを特定し(基情報特定手段の一例)、遊技機のスペックを示す図6に例示するスペック情報を設定し(設定手段の一例)、基データおよび図6に例示するスペック情報の少なくとも一方により特定可能な図7の理論データ(理論情報の一例)の特定対象となる遊技機2における図7の最上段の「特賞後」や「300」のような対象ゲームを設定し(有利状態の終了時点を起点とした単位遊技数を示す対象単位遊技数を特定可能な対象単位遊技情報を設定する単位遊技設定手段の一例)、図7の「特賞後」や「300」に示す理論データ(除外対象遊技数を残遊技数とした天井理論情報の一例)を利用して図7の総合売上額も含むような理論データを特定する(理論情報特定手段の一例)。
ここで、図6に例示するスペック情報には、少なくとも天井ゲーム(天井有利状態となるのに必要な単位遊技数の期待値を特定するための天井情報の一例)と、甘最終時短(対象有利状態となった場合に有利終了条件が満たされるために必要な単位遊技数の期待値を特定するための終了情報の一例)と、が含まれている。図7の「特賞後」や「300」に示す理論データ(天井理論情報の一例)は、400や100といった残ゲーム(天井有利状態に移行するために必要な単位遊技数である残遊技数の一例)に応じた理論情報の一例である。この残ゲーム(除外対象遊技数の一例)は、対象ゲーム(対象単位遊技情報により特定可能な対象単位遊技数の一例)と、甘最終時短(終了情報により特定可能な期待値の一例)と、を天井ゲーム(天井情報により特定可能な期待値の一例)から除いた値を示す除外対象遊技数の一例でもある。例えば、対象ゲームが300ゲームの場合、500(天井ゲーム)-300(対象ゲーム)-100(甘最終時短)=100となる。
遊技場用システム1によれば、天井ゲームから対象ゲームを除いた残ゲームであって、更に特賞終了時の時短回数に対応した甘最終時短分を除いた残ゲームに応じた理論データを導出するので、特賞の最終の大当り後に単独時短のような天井ゲームの対象となる遊技状態を介して通常状態に戻った場合を考慮した、より適切な理論情報を導出可能となる。
本例の遊技場用システム1は、例えば遊技場の閉店中に遊技場管理者等の任意により、図柄変動数(遊技機始動情報の一例)を初期化可能な遊技機2を対象として、その旨(遊技機始動情報が初期化された旨を特定可能な初期化情報の一例)を設定する(初期化情報設定手段の一例)。
理論情報特定手段として例示できる管理装置10は、図柄変動数(遊技機始動情報の一例)が初期化された遊技機2の理論情報を特定する場合、営業開始から初めての大当りを介して通常状態に戻るまでの期間分(初回特賞分)は、図7の「天井含」の「初期化後」の理論データ(天井情報により特定可能な期待値(例えば天井ゲームである500)分の単位遊技数を残遊技数とした天井理論情報の一例)を利用する。一方、通常状態に戻ってからの期間分(例えば初T後セーフ、初T後売上玉など)は、「特賞後」の出率や玉単価(天井情報により特定可能な期待値から終了情報により特定可能な期待値を除いた値を示す単位遊技数(例えば「特賞後」の残ゲームである400)を残遊技数とした天井理論情報の一例)を利用して理論データを導出している。
この場合には、ラムクリア(初期化)した遊技機2について、天井上限ゲームを残ゲームとした初回特賞分、及び対象ゲーム数を0とした除外残ゲームを残ゲームとした初回以降特賞分を含む理論情報を導出するので、遊技機の実際の状況に応じたより適切な理論情報を導出可能となる。
なお、図6に例示するスペック情報は、通常状態における大当り確率の期待値を特定するための確率情報(例えばTS、大当り確率そのものであっても良い)を含んでいる。
「天井含」の総T1O(天井理論情報の一例)は、「天井無」の総T1O(天井条件が満たされずに天井有利状態へ移行しないと仮定した場合の天井無理論情報の一例)と、「天井T」の総T1O(天井条件が満たされて天井有利状態へ移行すると仮定した場合の天井有理論情報の一例)と、を図7の到達率により案分した理論情報であることで、残ゲーム(残遊技数の一例)に応じた理論情報である。ここで到達率は、確率情報により特定可能な大当り確率の期待値を1から減算した値(例えば1-大当り確率)を残遊技数分累乗した値を示すものである。
本例の遊技場用システム1では、(1-大当り確率)を残ゲーム分累乗した値を示す到達率により、天井が発生しない場合と、発生した場合と、における理論情報を案分した理論情報を導出するので、到達率を残ゲーム数に応じて適切に特定可能となり、より適切な理論情報を導出可能となる。
本例の遊技場用システム1は、図7に示す1営業日(所定期間の一例)に対応した総合アウトを設定する(アウト設定手段の一例)。そして、図7の「天井含」の理論データ(天井理論情報の一例)は総アウトのように少なくともアウトを対象に含んでいる。
理論情報特定手段として例示できる管理装置10は、初回特賞分(営業開始から初めての大当りを介して通常状態に戻るまでの期間分の一例)は、「天井含」の「300」のような理論データ(除外対象遊技数を残遊技数とした天井理論情報の一例)を利用する。一方、初T後セーフ、初T後売上玉など、通常状態に戻ってからの期間分は、初T後アウト(減算アウトの一例)分に対応させて「特賞後」の出率や玉単価(天井情報により特定可能な期待値から終了情報により特定可能な期待値を除いた値分の単位遊技数を残遊技数とした天井理論情報の一例)を利用して導出する。
この場合には、初回特賞終了迄に対応する理論上の初回アウトに対応した理論情報と、1営業日分のアウトから初回アウトを除いた除外アウトに対応した理論情報と、により導出可能な1営業日分の理論情報を導出するので、前日までの残ゲーム数に応じたより適切な理論情報を導出可能となる。
本例の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することもできる。また、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
遊技機の調整状況を示す基情報(基データ)を構成するベース、S、BA、SA、特T1Y、特T1Oなどの各設定値について、本例では、遊技機2側から出力される遊技信号に応じて特定される構成を例示している。これに代えて、あるいは加えて、例えば遊技機の導入前のように基データを特定できない事情がある場合に、操作入力により各設定値をスペック情報として設定することも良い。この場合、スペック情報だけで理論データを導出できる。操作入力の態様として、管理者が任意に操作入力により各設定値を設定しても良いし、予め管理装置10の製造メーカにて設定しても良く、外部(例えば、チェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。なお、この場合の設定値等についても、サーバにて操作入力により入力された設定値と言える。また、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論良い。操作入力は、遊技機を導入する前のシミュレーションによる基情報を設定する際に有用である。
本例において例示した全ての遊技情報については、入力した信号により直接的に特定しても良く、演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、本例では、遊技信号としてパルス信号を例示したがシリアル通信等による信号入力としても良い。また、複数の理論値を演算することを例示したが、例えばBOやBセーフ等は説明上、特定することを例示しただけであるので、出率や玉粗利等の少なくとも1つの理論情報を特定すれば良く、演算過程上で必ずしも他の理論情報を特定する必要はない。
数値、桁数、項目等は全て例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としても良く、出力としては、少なくとも、印字や表示出力などが想定される。
以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は、以上となった、或いは超過した、いずれにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機としては、例示したパチンコ遊技機以外に、例えば、遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等のパチンコ遊技機を採用しても良い。なお、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。また、大当りの種類としてラウンドが異なることを例示したが、大当り中の出玉や差玉により大当りの種類を判定することから、例えばラウンド数が同一であっても、ラウンドの上限入賞数や上限開放期間が異なることで、その種類分けが行われることもある。
管理装置10が行う処理の一部を中継装置111、或いは遊技機装置3等にて行っても良く、どのように構成しても良い。さらに、例示した構成は変形例も含めて、どのように組合わせても良いし、適宜、採用しない構成を設けても良い。
(実施例2)
本例は、実施例1の遊技場用システムに基づき、遊技機が実行する単独時短のバリエーションを考慮に入れた変形例である。図7を参照して、本例の内容を説明する。
図7では、特賞状態における最後の大当り後、単独時短を経て通常状態に戻るような遊技機を想定している。このような遊技機では、天井を発生させるためのゲーム数に確変でない単独時短(対象有利状態の一例)でのゲーム数が含まれる。そこで、天井に到達するまでの残ゲームの理論値は、単独時短が継続するゲーム数の期待値の分、少なくなる。
例えば実施例1のごとく単独時短が100G(100ゲーム)分、固定的に発生するのであれば、単独時短が計測するゲーム数の期待値である100G分、残ゲームの理論値が少なくなる。一方、単独時短が継続するゲーム数が振分けられる遊技機の場合、振分率に応じた案分値の合計は単独時短が継続するゲーム数の期待値となる。例えば、100Gが40%、200Gが60%で振分けられる遊技機であれば、単独時短が継続するゲーム数の期待値は100×40%+200×60%=160Gとなる。この場合、天井に到達するまでの残ゲームの理論値から160Gを減ずる必要がある。つまり、残ゲーム=天井ゲーム-現ゲーム数-ゲーム数が、天井に到達するまでの残ゲームの理論値となる。
上記の内容は、複合時短の発生後に単独時短となるような遊技機であっても適用可能である。複合時短の発生後に確変だけが先に終了して単独時短となるような遊技機の場合、上記と同様に単独時短分のゲーム数を考慮して残ゲーム数の理論値を特定すれば良い。図7では、特賞状態後に「特賞後」の残ゲームとなるので「特賞後」により初T後セーフや初T後売上玉等を求めている。
以上のように、本例における単独時短は、遊技機における図柄変動数(遊技機始動情報の一例)が、100Gや200Gといった候補となるゲーム数(複数の候補基準情報の一例)の中から対応する40%や60%といった振分率により単独時短(有利状態の一例)に移行する場合に振分けられる所定ゲーム(遊技機基準情報)に達した場合に終了する(有利終了条件が、遊技機始動情報と遊技機基準情報とを比較した結果に応じて満たされる一例)。上記のような100G×40%+200G×60%=160といった単独時短が継続するゲーム数の期待値(終了情報により特定可能な期待値の一例)は、複数の候補基準情報に対応するそれぞれの単位遊技数を対応する振分率により案分した値を示す一例である。
このような構成を採用すれば、単独時短の振分率による単独時短が継続する場合のゲーム数の案分値により特定可能な値を時短回数分として理論情報を導出するので、単独時短の継続ゲーム数に応じたより適切な理論情報を導出可能となる。
例えば、単独時短を経ずに通常状態に戻るような遊技機や、時短状態となっても確変となる複合時短となり、その後通常状態に戻る遊技機、或いはそのまま通常状態に戻る遊技機の場合、上記単独時短分のゲーム数を考慮せずに残ゲームを特定すれば良く、「特賞後」も「初期化後」同様の残ゲームとなるので、「初期化後」を採用しても良い。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更、あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 遊技場用システム
10 管理装置(遊技データ特定手段、基情報特定手段、設定手段、単位遊技設定手段、初期化情報設定手段、アウト設定手段、天井理論情報特定手段)
11 場内ネットワーク
111 中継装置
2 遊技機
3 遊技機装置

Claims (5)

  1. 通常状態よりも遊技者にとって有利であり大当りを発生可能な有利状態に移行可能であって、単位遊技の実行に応じて更新される遊技機始動情報により天井条件が満たされた場合に天井有利状態へ移行可能な遊技機側から出力される遊技信号、及び操作入力の少なくとも一方により特定可能な遊技機の調整状況を示す基情報を特定する基情報特定手段と、
    遊技機のスペックを示すスペック情報を設定する設定手段と、
    前記基情報と前記スペック情報とを利用して特定可能な遊技情報の理論値を示す理論情報であって、遊技機において前記天井条件が満たされるか否かに関わらず前記天井有利状態へ移行しないと仮定した場合の仮定理論情報分から、前記天井有利状態への移行により生じない理論情報分を、除外した除外理論情報を利用した天井理論情報を特定する天井理論情報特定手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 遊技機は、前記天井有利状態に移行した場合、当該天井有利状態において大当りが発生することなく前記遊技機始動情報により天井終了条件が満たされた場合には当該天井有利状態を終了し、
    前記スペック情報は、前記天井有利状態となった場合に大当りが発生しない割合の期待値を特定するための天井突抜情報を含み、
    前記除外理論情報は、前記天井突抜情報により特定可能な期待値にて前記仮定理論情報分を案分した天井後情報分を含む理論情報である請求項1に記載の遊技場用システム。
  3. 遊技機は、天井有利状態に移行した場合、当該天井有利状態において大当りが発生することなく遊技機始動情報により天井終了条件が満たされた場合には当該天井有利状態を終了し、
    前記天井条件は、大当りが発生しないまま前記遊技機始動情報が予め設定される天井基準始動情報に対応する状態となった場合に満たされ、
    前記スペック情報は、大当りが発生しないまま前記天井有利状態に移行する割合の期待値を特定するための到達情報と、前記天井有利状態となった場合に大当りが発生する割合の期待値を特定するための天井大当り情報と、を含み、
    前記天井理論情報は、遊技機において天井終了条件が満たされるか否かに関わらず大当りが発生しないままでは天井有利状態が終了しないと仮定した場合の天井仮定理論情報分を到達情報により特定可能な期待値と天井大当り情報により特定可能な期待値とで案分した前記天井有利状態中に大当りが発生するまでの期間分の理論情報を利用して特定される請求項1または2に記載の遊技場用システム。
  4. 前記基情報特定手段は、通常状態と有利状態とで区分して前記基情報を特定可能であり、
    前記スペック情報は、通常状態と有利状態とで区分して大当りが発生する迄に生ずる平均的な単位遊技数の期待値を特定するための大当り発生情報を含み、
    前記天井理論情報は、有利状態に区分される基情報と、大当り発生情報により示される通常状態を対象とした期待値と、により特定可能な当該期待値分の遊技に対応した前記天井有利状態における大当りが発生するまでの期間に対応した理論情報を利用して特定される請求項1~3のいずれか1項に記載の遊技場用システム。
  5. 前記天井有利状態に移行可能な第1遊技機と、移行不能な第2遊技機と、を管理対象とし、
    前記設定手段は、通常状態において使用された遊技価値および同じく通常状態において入賞に応じて付与された入賞付与価値の差分を示すBサ情報と、貨幣を対価として遊技者に付与された対価付与遊技価値と、の割合の期待値を特定可能な客滞率情報を、第1遊技機と第2遊技機とに共通して設定可能であり、
    前記天井理論情報特定手段は、前記第1遊技機を対象とした理論上のBサ情報と前記客滞率情報とを比較することで特定可能な対価付与遊技価値及び該対価付与遊技価値の対価のうちの少なくとも一方を示す対価理論情報を、前記天井有利状態における理論上の対価付与遊技価値分を含めた対価理論情報と見なして前記天井理論情報に利用する請求項1~4のいずれか1項に記載の遊技場用システム。
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