以下に、本発明に係るコネクタ及びコネクタ付き電線の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係るコネクタ及びコネクタ付き電線の実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。
図1から図8の符号1は、本実施形態のコネクタ付き電線を示す。このコネクタ付き電線1は、複数本の電線10と、この複数本の電線10に取り付けられたコネクタ20と、を備える。
このコネクタ付き電線1は、2本の電線10を撚り合わせた撚り対線10Aを少なくとも備える(図1、図2及び図5から図8)。このコネクタ付き電線1においては、その撚り対線10Aが第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とに折返し点10A3を起点に折り返されており、その折返し点10A3にコネクタ20が取り付けられる(図2)。例えば、コネクタ付き電線1は、幹線10X(図9)から引き出された1本の撚り対線10Aの折返し点10A3にコネクタ20を取り付けたものであり、その幹線10Xと共にワイヤハーネスWHを構成する。そのコネクタ20は、例えば、電子機器EPの相手方コネクタ(図示略)に嵌合接続される(図9)。
電線10は、図中で明示しないが、導体たる芯線と、この芯線を覆う被覆と、を備える。
コネクタ20は、端子金具30とハウジング40を備える(図2から図6及び図8)。このコネクタ20においては、電線10毎の端子金具30がハウジング40に収容される。ここでは、撚り対線10Aのそれぞれの電線10毎に端子金具30が設けられている。
端子金具30は、金属等の導電性材料で成形される。この端子金具30は、例えば、母材となる金属板に対する折曲げ加工や切断加工等のプレス成形によって所定形状に成形される。
この端子金具30は、電線10の芯線に対して物理的且つ電気的に接続させる電線接続部として、この電線10における被圧接部10aの芯線に圧接させる一対の圧接体31,31を有する(図2から図6及び図8)。この一対の圧接体31,31は、それぞれの端部が互いに間隔を空けて対向配置され、その端部間に差し入れられた電線10に対して、それぞれの端部で被覆を切り裂いて、それぞれの端部を芯線に圧接させる。この一対の圧接体31,31に圧接された電線10は、それぞれの圧接体31,31の対向配置方向とそれぞれの圧接体31,31の間への電線10の差し込み方向とに対する直交方向にその間から引き出される。この圧接体31は、片体として形成されている。この圧接体31の端部は、刃形の圧接刃として形成されたものであってもよく、母材の板厚分の厚さを有する平面として形成されたものであってもよい。
この端子金具30は、相手方端子金具に対して物理的且つ電気的に接続させる接続端子として構成されており、一対の圧接体31,31と1つの端子接続部32とを有している(図2、図4、図6及び図8)。その端子接続部32と相手方端子金具の相手方端子接続部は、相互間の嵌合接続によって互いに物理的且つ電気的に接続させるものであり、その内の一方が雌端子形状に形成され、その内の他方が雄端子形状に形成される。ここで示す端子接続部32は、雌端子形状に形成されている。
ここで示す端子金具30においては、相手方端子接続部への嵌合接続方向に一対の圧接体31,31と端子接続部32とが並べられる。そして、この端子金具30においては、一対の圧接体31,31と端子接続部32とが平板状の連結部33を介して繋がれる(図2、図4、図6及び図8)。ここで示す端子金具30においては、その連結部33から見て一対の圧接体31,31と端子接続部32とを各々逆向きに突出させている。ここでは、連結部33の一方の平面よりも一対の圧接体31,31を突出させ、かつ、連結部33の他方の平面よりも端子接続部32を突出させている。
ここで示すコネクタ付き電線1においては、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とを端子接続部32の嵌合接続方向とは逆向きでハウジング40の外に引き出させる。このため、端子金具30においては、その引出方向へと第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とを引き出させるように一対の圧接体31,31が形成されている。例えば、このコネクタ付き電線1は、幹線10Xから引き出されている撚り対線10Aのその引出方向がコネクタ20の嵌合接続方向になる(図9)。
ハウジング40は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
このハウジング40には、電線10毎の端子金具30が収容され、かつ、撚り対線10Aが第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とに折返し点10A3を起点に折り返されて収容される。
このハウジング40は、第1ハウジング本体40Aと、この第1ハウジング本体40Aに組み付けられる第2ハウジング本体40Bと、を有する(図1から図8)。このハウジング40においては、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bが組付け完了位置のときに、撚り対線10Aが折返し点10A3を起点にしたU字状に折り返されている。そして、このハウジング40においては、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bが組付け完了位置のときに、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が第1ハウジング本体40Aに配索され、かつ、この撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2が第2ハウジング本体40Bに配索されている。
このハウジング40においては、折り返す前の撚り対線10Aの一部が組付け前の第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとの間に亘って配索され、その第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bの組付け動作に連動して、撚り対線10Aが折り返される。ここでは、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bを相互間で相対回転させながら組み付けていくことによって、この第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bで撚り対線10Aを押し動かしながら折り返していく。このハウジング40は、撚り対線10Aにおける折返し後に第2撚り線部側10A2の一部になる部分(以下、「配索撚り線部」という。)が第2ハウジング本体40Bに対して配索される第1ハウジング本体40A及び第2ハウジング本体40Bの開位置と、組付け完了位置としての第1ハウジング本体40A及び第2ハウジング本体40Bの閉位置と、の間で、第2ハウジング本体40Bをその配索撚り線部と共に第1ハウジング本体40Aに対して相対回転させる。つまり、このハウジング40は、撚り対線10Aが折り返されていない第1ハウジング本体40A及び第2ハウジング本体40Bの開位置と撚り対線10Aが折り返された第1ハウジング本体40A及び第2ハウジング本体40Bの閉位置との間で第2ハウジング本体40Bを第1ハウジング本体40Aに対して相対回転させる。そこで、このハウジング40は、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとの間に、その相対回転を担う本体ヒンジ部(以下、「第1ヒンジ部」という。)40Cを有している(図1から図8)。この第1ヒンジ部40Cは、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとの間に亘って撚り対線10Aの一部を配策したまま、閉位置と開位置との間で第2ハウジング本体40Bを第1ハウジング本体40Aに対して相対回転させ得る位置に設ける。ここで示すハウジング40においては、第1ヒンジ部40Cにリビングヒンジを適用し、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bと第1ヒンジ部40Cとが一体になって成形されている。
第1ハウジング本体40Aは、撚り対線10Aのそれぞれの電線10毎の端子金具30が並べて収容される当該端子金具30毎の端子収容室41を有する(図2から図8)。そして、この第1ハウジング本体40Aは、電線10に一対の圧接体31,31を圧接させた撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が配索される。
端子収容室41は、一対の圧接体31,31が収容される第1収容部41aと、端子接続部32が収容される第2収容部41bと、に大別される(図2、図4、図6及び図8)。
第1収容部41aは、端子金具30毎に形成される部屋であってもよく、複数の端子金具30の一対の圧接体31,31が一纏めに収容される部屋であってもよい。この第1収容部41aには、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとが組付け完了位置(閉位置)のときに、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が収容されている。この第1収容部41aの中では、その第1撚り線部側10A1の電線10に端子金具30の一対の圧接体31,31を圧接させている。例えば、この第1収容部41aには、2つの端子金具30が既に収容されている状態で、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる部分(以下、「配索撚り線部」という。)が開口(以下、「第1開口」という。)41c(図2から図6及び図8)から挿入される。そして、この第1収容部41aにおいては、その第1撚り線部側10A1の電線10毎に当該電線10の被圧接部10aをそれぞれの端子金具30の一対の圧接体31,31に差し込んで、この一対の圧接体31,31を被圧接部10aに圧接させる。撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1は、第1開口41cに直交する開口(以下、「第2開口」という。)41dから第1収容部41aの外に引き出される(図2から図4、図6及び図8)。その第2開口41dは、第1撚り線部側10A1をハウジング40の外に引き出させる電線引出口として利用される。この第2開口41dは、相手方端子接続部への端子接続部32の嵌合接続方向とは逆向きに口を開けるものとして形成されている。
一方、第2収容部41bは、端子金具30毎に形成されている。この第2収容部41bには、図示しないが、挿入中の端子接続部32に押動されながら撓み、この端子接続部32の収容が完了したときに撓みが解消されて当該端子接続部32を係止する端子係止部が設けられている。この端子係止部は、端子金具30のハウジング40の外への抜けを抑止するためのものである。ここでは、例えば、この端子係止部として所謂ランスを設ける。
尚、先示すように、ここで示す端子金具30は、連結部33の一方の平面よりも一対の圧接体31,31を突出させ、かつ、連結部33の他方の平面よりも端子接続部32を突出させている。よって、ここで示す第1ハウジング本体40Aは、第2収容部41b側の第1収容体40A1と第1収容部41a側の第2収容体40A2とに分けられた分割構造を採っている(図2及び図4)。この第1ハウジング本体40Aは、その第1収容体40A1と第2収容体40A2とがヒンジ部40A3を介して回動自在に連結されている。この第1ハウジング本体40Aにおいては、端子接続部32を第2収容部41bに収容する際に、第1収容体40A1と第2収容体40A2とを開き、端子接続部32を第2収容部41bに収容した後で、第1収容体40A1と第2収容体40A2とを図2及び図4の位置まで閉じて、一対の圧接体31,31を第1収容部41aに収容する。ここで示す第1ハウジング本体40Aにおいては、ヒンジ部40A3にリビングヒンジを適用し、第1収容体40A1と第2収容体40A2とヒンジ部40A3とが一体になって成形されている。
第2ハウジング本体40Bは、撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2が配索される電線配索室42を有する(図2から図8)。この電線配索室42には、折返し後に撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2となる配索撚り線部が開口(以下、「第1開口」という。)42aから挿入される。撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2は、第1開口42aに直交する開口(以下、「第2開口」という。)42bから電線配索室42の外に引き出される(図2から図8)。その第2開口42bは、第2撚り線部側10A2をハウジング40の外に引き出させる電線引出口として利用される。この第2開口42bは、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとが組付け完了位置(閉位置)のときに、相手方端子接続部への端子接続部32の嵌合接続方向とは逆向きに口を開けるものとして形成されている。
このハウジング40においては、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとが組付け完了位置(閉位置)のときに、端子収容室41の第1収容部41aと電線配索室42が互いの第1開口41c,42aを介して対向配置され、かつ、互いの第2開口41d,42bが端子接続部32の嵌合接続方向とは逆向きに口を開ける(図2)。このため、このハウジング40においては、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとが組付け完了位置(閉位置)のときに、第1収容部41aにおける撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と電線配索室42における撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2とが対向配置状態で収容され、かつ、その第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とが第2開口41d,42bから端子接続部32の嵌合接続方向とは逆向きで外に引き出されている。
このハウジング40は、その組付け完了位置(閉位置)で、折返し形状の撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2との間に介在し、撚り対線10Aの折返し点10A3に圧を加えて当該撚り対線10Aの折返し形状を保持する加圧部40D1を有する(図2から図8)。この加圧部40D1は、第1ハウジング本体40A及び第2ハウジング本体40Bの内の何れか一方に組み付けられる。ここでは、第1ハウジング本体40Aに加圧部40D1が組み付けられている。ここで示すハウジング40は、その加圧部40D1が第1収容部41aの第1開口41cに配置される閉位置と加圧部40D1が第1開口41cを開放させる開位置との間で当該加圧部40D1を第1ハウジング本体40Aに対して相対回転させる。そこで、このハウジング40は、第1ハウジング本体40Aと加圧部40D1との間に、その相対回転を担うヒンジ部(以下、「第2ヒンジ部」という。)40Eを有している(図3及び図5)。ここで示すハウジング40においては、第2ヒンジ部40Eにリビングヒンジを適用し、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bと加圧部40D1と第1ヒンジ部40Cと第2ヒンジ部40Eとが一体になって成形されている。
このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとが開位置で且つ第1ハウジング本体40Aと加圧部40D1とが開位置のときに、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部を端子収容室41の第1収容部41aに収容し、かつ、折返し後に撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2となる配索撚り線部を電線配索室42に収容して、この撚り対線10Aの一部を第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとの間に亘って配索する(図3から図6)。その際、第1収容部41aでは、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部に端子金具30の一対の圧接体31,31を圧接させる(図5及び図6)。しかる後、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、第2ヒンジ部40Eを回転中心にして、加圧部40D1を第1ハウジング本体40Aに対して閉位置まで相対回転させる(図7及び図8)。そして、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、第1ヒンジ部40Cを回転中心にして、その第2ハウジング本体40Bを撚り対線10Aと共に第1ハウジング本体40Aに対して閉位置まで相対回転させる(図1及び図2)。これにより、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、加圧部40D1から加圧された折返し点10A3を起点にして、撚り対線10Aが折り返される。ここでは、その折り返された撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2が相手方端子接続部への端子接続部32の嵌合接続方向とは逆向きに引き出される。このため、ハウジング40においては、第1ハウジング本体40Aと第2ハウジング本体40Bとが開位置で且つ第1ハウジング本体40Aと加圧部40D1とが開位置のときに、撚り対線10Aの配索方向に対して回転軸の軸線方向を直交させた位置に第1ヒンジ部40Cを設ける。
以上示したように、本実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、加圧部40D1によって折返し形状が保たれたまま撚り対線10Aがハウジング40の中に収容される。例えば、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、加圧部40D1が折返し点10A3に圧を加えると共に、この加圧部40D1が折返し点10A3をハウジング40の内壁面に押し付けることが望ましい。ここでは、第2ハウジング本体40Bにおける第1開口42aに間隔を空けて対向配置させた内壁面40Baに対して、加圧部40D1が折返し点10A3を押し付けている(図2)。これにより、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、撚り対線10Aが折返し形状を保ったままハウジング40の中に収容される。よって、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1は、その撚り対線10Aの2本の電線10の撚りが解かれ難くなっており、通信性能の低下を抑えることができる。
ところで、本実施形態のハウジング40は、更に、弾性変形に伴う弾発力で加圧部40D1から撚り対線10Aの折返し点10A3に圧を加える弾性変形部40D2を有している(図2から図8)。これにより、本実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、加圧部40D1が折返し点10A3に圧を加えているときに、この加圧部40D1が折返し点10A3から受けた反力を弾性変形部40D2で吸収させることができる。よって、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、加圧部40D1から折返し点10A3に過剰な圧が加わり難くなっているので、撚り対線10Aや加圧部40D1、第2ヒンジ部40Eの耐久性を確保しつつ、この撚り対線10Aの撚り戻しを抑えて、通信性能の低下を抑制することができる。
具体的に、本実施形態の加圧部40D1と弾性変形部40D2は、第1収容部41aの第1開口41cを塞ぐ蓋部材40Dに設けている(図2から図8)。
この蓋部材40Dにおいては、第2ヒンジ部40Eに板状の弾性変形部40D2が繋がれている。ここで示す第2ヒンジ部40Eは、第2ハウジング本体40Bと弾性変形部40D2との間で、その回転軸の軸線方向を第1ヒンジ部40Cの回転軸の軸線方向に直交させる位置に設けられる。
また、この蓋部材40Dにおいては、第1開口41cを塞いでいるときの第1ヒンジ部40C側の端部に円柱状の加圧部40D1が設けられている。この加圧部40D1は、蓋部材40Dが第1開口41cを塞いでいるときに、その円柱の軸線が第1ヒンジ部40Cの回転軸と同じ方向を向くものとして設けられる。つまり、ここで示す加圧部40D1は、折返し点10A3の電線10を周方向に沿わせる弧状面が設けられたものである。その弧状面は、折返し点10A3の電線10に過剰な曲げ応力を発生させない大きさの曲率を持つものとして形成される。その過剰な曲げ応力とは、例えば、撚り対線10Aの耐久性を低下させてしまう大きさの曲げ応力や、撚り対線10Aの撚り戻しを発生させ得る大きさの曲げ応力などのことである。よって、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1は、この点からも、耐久性や通信性能の低下を抑えることができる。
更に、この蓋部材40Dにおいては、弾性変形部40D2における加圧部40D1側とは逆側の端部40D21で折返し後の第2撚り線部側10A2を第2ハウジング本体40Bの内壁面40Baに押し付けている(図2、図3、図5、図7及び図8)。これにより、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、ハウジング40の中で撚り対線10Aがより確実に折返し形状を保つことができるので、その撚り対線10Aの2本の電線10の撚りが更に解かれ難くなっており、通信性能低下の抑制効果を高めることができる。
[変形例1]
図10から図15の符号2は、本変形例のコネクタ付き電線を示す。このコネクタ付き電線2は、前述した実施形態のコネクタ付き電線1において、コネクタ20を下記のコネクタ120に置き換えたものである。
本変形例のコネクタ120は、実施形態のコネクタ20と同じように、端子金具130とハウジング140を備える(図11から図15)。
本変形例の端子金具130は、実施形態の端子金具30と同様の一対の圧接体131,131と端子接続部132とを有する(図11から図15)。但し、本変形例のコネクタ付き電線2においては、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とを端子接続部132の嵌合接続方向に対する直交方向に向けてハウジング140から引き出させる。このため、本変形例の端子金具130においては、その引出方向に第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とを引き出させるように一対の圧接体131,131が形成されている。例えば、このコネクタ付き電線2は、幹線10Xから引き出されている撚り対線10Aのその引出方向がコネクタ20の嵌合接続方向に対して直交することになる(図16)。
更に、本変形例の端子金具130においては、実施形態の端子金具30と同じように、一対の圧接体131,131と端子接続部132とを繋ぐ平板状の連結部133も有しているが、その端子金具30とは異なり、この一対の圧接体131,131と端子接続部132とを連結部133から見て各々同じ向きに突出させている(図11、図13及び図15)。ここでは、連結部133の一方の平面に対して一対の圧接体131,131と端子接続部132とを同じ向きに突出させている。
本変形例のハウジング140は、実施形態のハウジング40と同じように、互いに組み付けられる第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとを有している(図10から図15)。また、本変形例のハウジング140においては、実施形態のハウジング40と同じように、その第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bが組付け完了位置のときに、撚り対線10Aが折返し点10A3を起点にしてU字状に折り返されている。このハウジング140においても、撚り対線10Aは、第1撚り線部側10A1が第1ハウジング本体140Aに配索され、かつ、第2撚り線部側10A2が第2ハウジング本体140Bに配索されている。
更に、本変形例のハウジング140は、実施形態のハウジング40と同じように、折り返す前の撚り対線10Aの一部が組付け前の第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとの間に亘って配索され、その第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bを相互間で相対回転させながら組み付けていくことによって、この第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bで撚り対線10Aを押し動かしながら折り返していく。このため、このハウジング140は、実施形態のハウジング40と同じように、撚り対線10Aにおける折返し後に第2撚り線部側10A2の一部になる配索撚り線部が第2ハウジング本体140Bに対して配索される第1ハウジング本体140A及び第2ハウジング本体140Bの開位置と、組付け完了位置としての第1ハウジング本体140A及び第2ハウジング本体140Bの閉位置と、の間で、第2ハウジング本体140Bをその配索撚り線部と共に第1ハウジング本体140Aに対して相対回転させる。つまり、このハウジング140は、撚り対線10Aが折り返されていない第1ハウジング本体140A及び第2ハウジング本体140Bの開位置と撚り対線10Aが折り返された第1ハウジング本体140A及び第2ハウジング本体140Bの閉位置との間で第2ハウジング本体140Bを第1ハウジング本体140Aに対して相対回転させる。このハウジング140は、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとの間に、その相対回転を担う本体ヒンジ部(以下、「第1ヒンジ部」という。)140Cを有している(図11から図15)。この第1ヒンジ部140Cは、実施形態の第1ヒンジ部40Cと同じように、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとの間に亘って撚り対線10Aの一部を配策したまま、閉位置と開位置との間で第2ハウジング本体140Bを第1ハウジング本体140Aに対して相対回転させ得る位置に設ける。更に、この第1ヒンジ部140Cは、実施形態の第1ヒンジ部40Cと同じように、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとが開位置で且つ第2ハウジング本体140Bと後述する加圧部140D1(蓋部材140D)とが開位置のときに、撚り対線10Aの配索方向に対して回転軸の軸線方向を直交させる位置に設ける。ここでは、この第1ヒンジ部140Cにリビングヒンジを用いている。
本変形例の第1ハウジング本体140Aは、実施形態の第1ハウジング本体40Aと同じように、一対の圧接体131,131が収容される第1収容部141aと、端子接続部132が収容される第2収容部141bと、に大別される端子金具130毎の端子収容室141を有する(図11から図15)。この第1ハウジング本体140Aは、実施形態の第1ハウジング本体40Aと同じように、電線10に一対の圧接体131,131を圧接させた撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が配索される。
本変形例の第1収容部141aは、実施形態の第1収容部41aと同じように、端子金具130毎に形成される部屋であってもよく、複数の端子金具130の一対の圧接体131,131が一纏めに収容される部屋であってもよい。また、本変形例の第1収容部141aには、実施形態の第1収容部41aと同じように、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとが組付け完了位置(閉位置)のときに、その一対の圧接体131,131に圧接された撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1の電線10が収容されている。この第1収容部141aは、実施形態の第1収容部41aと同じように、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部を挿入する際の開口(以下、「第1開口」という。)141cと、この第1開口141cに直交させ、第1撚り線部側10A1をハウジング140の外に引き出させる電線引出口としての開口(以下、「第2開口」という。)141dと、を有する(図11から図15)。但し、本変形例の第2開口141dは、相手方端子接続部への端子接続部132の嵌合接続方向に対する直交方向に口を開けるものとして形成されている。更に、本変形例の第1収容部141aは、第1開口141cに直交させ且つ第2開口141dに間隔を空けて対向配置させ、第1撚り線部側10A1の折返し点10A3側を外に引き出させる開口(以下、「第3開口」という。)141eを有する(図11から図15)。
本変形例の第2収容部141bは、実施形態の第2収容部41bと同じように、端子金具130毎に形成されている。
本変形例の第2ハウジング本体140Bは、実施形態の第2ハウジング本体40Bと同じように、撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2が配索される電線配索室142を有する(図11から図13及び図15)。この電線配索室142は、実施形態の電線配索室42と同じように、折返し後に撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2となる配索撚り線部を挿入するための開口(以下、「第1開口」という。)142aと、この第1開口142aに直交させ、第2撚り線部側10A2をハウジング140の外に引き出させる電線引出口としての開口(以下、「第2開口」という。)142bと、を有する(図11から図13及び図15)。但し、本変形例の第2開口142bは、相手方端子接続部への端子接続部132の嵌合接続方向に対する直交方向に口を開けるものとして形成されている。
本変形例のハウジング140においては、実施形態のハウジング40と同じように、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとが組付け完了位置(閉位置)のときに、端子収容室141の第1収容部141aと電線配索室142が互いの第1開口141c,142aを介して対向配置される一方、互いの第2開口141d,142bが端子接続部32の嵌合接続方向に対する直交方向に口を開ける(図10及び図111)。このため、このハウジング140においては、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとが組付け完了位置(閉位置)のときに、第1収容部141aにおける撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と電線配索室142における撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2とが対向配置状態で収容され、かつ、その第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とが第2開口141d,142bから端子接続部132の嵌合接続方向に対する直交方向に向けて外に引き出されている。
本変形例のハウジング140は、実施形態のハウジング40と同じように、その組付け完了位置(閉位置)で、折返し形状の撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2との間に介在し、撚り対線10Aの折返し点10A3に圧を加えて当該撚り対線10Aの折返し形状を保持する加圧部140D1を有する(図10、図12及び図14)。この加圧部140D1は、実施形態の加圧部40D1と同じように、第1ハウジング本体140A及び第2ハウジング本体140Bの内の何れか一方に組み付けられる。本変形例では、第2ハウジング本体140Bに加圧部140D1が組み付けられている。本変形例のハウジング140は、その加圧部140D1が電線配索室142の第1開口142aに配置される閉位置と加圧部140D1が第1開口142aを開放させる開位置との間で当該加圧部140D1を第2ハウジング本体140Bに対して相対回転させる。そこで、このハウジング140は、第2ハウジング本体140Bと加圧部140D1との間に、その相対回転を担うヒンジ部(以下、「第2ヒンジ部」という。)140Eを有している(図10、図12及び図14)。この第2ヒンジ部140Eは、実施形態の第2ヒンジ部40Eと同じように、第1ハウジング本体140Aや第2ハウジング本体140B等と共にリビングヒンジとして一体になって成形されている。
本変形例のハウジング140は、実施形態のハウジング40と同じように、更に、弾性変形に伴う弾発力で加圧部140D1から撚り対線10Aの折返し点10A3に圧を加える弾性変形部140D2を有している(図11、図12、図14及び図15)。
この加圧部140D1と弾性変形部140D2は、実施形態のハウジング40と同じように、蓋部材140Dに設けている(図10から図12、図14及び図15)。本変形例のコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、図示しないが、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、その加圧部140D1が折返し点10A3に圧を加えると共に、この加圧部140D1が折返し点10A3をハウジング140の内壁面に押し付けることが望ましい。例えば、その加圧部140D1は、第2ハウジング本体140Bにおける第1開口142aに間隔を空けて対向配置させた内壁面に対して折返し点10A3を押し付ける。但し、本変形例の蓋部材140Dは、電線配索室142の第1開口142aを塞ぐものである。よって、本変形例のハウジング140においては、この蓋部材140Dを第2ヒンジ部140Eで第1開口142aに対する閉位置と開位置との間で相対回転させる。
本変形例の蓋部材140Dは、その第2ヒンジ部140Eを介して第2ハウジング本体140Bに連結させた矩形の平板状の主体140D3を有する(図11、図12、図14及び図15)。ここで示す蓋部材140Dにおいては、その主体140D3にて2箇所の切欠きによって形成された矩形の片持ちの片体を弾性変形部140D2とし、この弾性変形部140D2の自由端を当該自由端の辺部の延在方向を軸線とする円柱状に形成している(図12)。この蓋部材140Dにおいては、その弾性変形部140D2の自由端における円柱部分を加圧部140D1として利用する。ここでは、その弾性変形部140D2の自由端の辺部に直交する主体140D3の辺部に第2ヒンジ部140Eを設ける。そして、加圧部140D1は、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bと蓋部材140Dが全て組付け完了位置(閉位置)のときに、その円柱の軸線が第1ヒンジ部140Cの回転軸と同じ方向を向くものとして設けられる。
本変形例のコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとが開位置で且つ第2ハウジング本体140Bと加圧部140D1(蓋部材140D)とが開位置のときに、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部を端子収容室141の第1収容部141aに収容し、かつ、折返し後に撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2となる配索撚り線部を電線配索室142に収容して、この撚り対線10Aの一部を第1ハウジング本体140Aと第2ハウジング本体140Bとの間に亘って配索する(図12及び図13)。その際、第1収容部141aでは、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部に端子金具130の一対の圧接体131,131を圧接させる。しかる後、このコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、第2ヒンジ部140Eを回転中心にして、加圧部140D1(蓋部材140D)を第2ハウジング本体140Bに対して閉位置まで相対回転させる(図14及び図15)。そして、このコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、第1ヒンジ部140Cを回転中心にして、その第2ハウジング本体140Bと加圧部140D1(蓋部材140D)を撚り対線10Aと共に第1ハウジング本体140Aに対して閉位置まで相対回転させる(図10及び図11)。これにより、本変形例のコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、加圧部140D1から加圧された折返し点10A3を起点にして、撚り対線10Aが折り返される。ここでは、その折り返された撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2が相手方端子接続部への端子接続部32の嵌合接続方向に対して直交方向に引き出される。
以上示したように、本変形例のコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、加圧部140D1によって折返し形状が保たれたまま撚り対線10Aがハウジング140の中に収容されるので、その撚り対線10Aの2本の電線10の撚りが解かれ難くなっており、通信性能の低下を抑えることができる。
更に、本変形例のコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、加圧部140D1が折返し点10A3に圧を加えているときに、この加圧部140D1が折返し点10A3から受けた反力を弾性変形部140D2で吸収させることができるので、撚り対線10Aや加圧部140D1、第2ヒンジ部140Eの耐久性を確保しつつ、この撚り対線10Aの撚り戻しを抑えて、通信性能の低下を抑制することができる。
また更に、本変形例のコネクタ120及びコネクタ付き電線2においては、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、加圧部140D1が折返し点10A3を沿わせる弧状面を有するものとなり、その弧状面を折返し点10A3に過剰な曲げ応力を発生させない大きさの曲率にすることで、耐久性や通信性能の低下を抑えることができる。
[変形例2]
図17から図20の符号3は、本変形例のコネクタ付き電線を示す。このコネクタ付き電線3は、前述した実施形態のコネクタ付き電線1において、コネクタ20を下記のコネクタ220に置き換えたものである。
本変形例のコネクタ220は、実施形態のコネクタ20と同じように、端子金具230とハウジング240を備える(図18から図20)。
本変形例の端子金具230は、実施形態の端子金具30と同様の一対の圧接体231,231と端子接続部232とを有する(図18及び図20)。この端子金具230は、実施形態の端子金具30と同じように、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とを端子接続部232の嵌合接続方向とは逆向きでハウジング240から引き出させるものとして形成されている。よって、本変形例のコネクタ付き電線3は、前述した実施形態のコネクタ付き電線1と同じように、幹線(図示略)から引き出されている撚り対線10Aのその引出方向がコネクタ220の嵌合接続方向になる。
また、本変形例の端子金具230においては、実施形態の端子金具30と同じように、一対の圧接体231,231と端子接続部232とを繋ぐ平板状の連結部233も有しているが、その端子金具30とは異なり、この一対の圧接体231,231と端子接続部132とを連結部233から見て各々同じ向きに突出させている(図18及び図20)。ここでは、連結部233の一方の平面に対して一対の圧接体231,231と端子接続部232とを同じ向きに突出させている。
本変形例のハウジング240は、実施形態のハウジング40と同じように、互いに組み付けられる第1ハウジング本体240Aと第2ハウジング本体240Bとを有している(図17から図20)。但し、本変形例のハウジング240においては、第2ハウジング本体240Bの中に撚り対線10Aが折り返された状態で収容される。つまり、本変形例の第2ハウジング本体240Bは、撚り対線10Aが第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とに折返し点10A3を起点に折り返されて収容されており、この折返し形状の撚り対線10Aを収容したまま第1ハウジング本体240Aに組み付けられる。本変形例のハウジング240においては、撚り対線10Aが収容されている第2ハウジング本体240Bを第1ハウジング本体240Aに組み付けることによって、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1の電線10に一対の圧接体231,231を圧接させる。
具体的に、本変形例の第1ハウジング本体240Aは、実施形態の第1ハウジング本体40Aと同じように、一対の圧接体231,231が収容される第1収容部241aと、端子接続部232が収容される第2収容部241bと、に大別される端子金具230毎の端子収容室241を有する(図18から図20)。但し、本変形例の端子収容室241においては、撚り対線10Aのそれぞれの電線10毎の端子金具230が一対の圧接体231,231を露出させた状態で並べて収容される。
本変形例の第1収容部241aは、撚り対線10Aのそれぞれの電線10毎の端子金具230における一対の圧接体231,231を一纏めに露出状態で収容させる部屋として形成される(図19)。本変形例のハウジング240は、この第1収容部241aに第2ハウジング本体240Bを組み付けることによって、その第2ハウジング本体240Bの中の撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1の電線10に一対の圧接体231,231を圧接させる。
本変形例の第2収容部241bは、実施形態の第2収容部41bと同じように、端子金具230毎に形成されている。
また、本変形例の第2ハウジング本体240Bは、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が配索される第1電線配索部240B1と、この第1電線配索部240B1に組み付けられ、かつ、撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2が配索される第2電線配索部240B2と、を有する(図17から図25)。この第2ハウジング本体240Bにおいては、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2が組付け完了位置のときに、撚り対線10Aが折返し点10A3を起点にしてU字状に折り返されている(図17から図20)。
この第2ハウジング本体240Bにおいては、折り返す前の撚り対線10Aの一部が組付け前の第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2との間に亘って配索され、その第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2の組付け動作に連動して、撚り対線10Aが折り返される。ここでは、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2を相互間で相対回転させながら組み付けていくことによって、この第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2で撚り対線10Aを押し動かしながら折り返していく。この第2ハウジング本体240Bは、撚り対線10Aにおける折返し後に第1撚り線部側10A1の一部になる配索撚り線部が第1電線配索部240B1に対して配索される第1電線配索部240B1及び第2電線配索部240B2の開位置と、組付け完了位置としての第1電線配索部240B1及び第2電線配索部240B2の閉位置と、の間で、第2電線配索部240B2をその配索撚り線部と共に第1電線配索部240B1に対して相対回転させる。つまり、この第2ハウジング本体240Bは、撚り対線10Aが折り返されていない第1電線配索部240B1及び第2電線配索部240B2の開位置と撚り対線10Aが折り返された第1電線配索部240B1及び第2電線配索部240B2の閉位置との間で第1電線配索部240B1を第2電線配索部240B2に対して相対回転させる。そこで、この第2ハウジング本体240Bは、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2との間に、その相対回転を担うヒンジ部(以下、「第1ヒンジ部」という。)240B3を有している(図18及び図20から図25)。この第1ヒンジ部240B3は、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2との間に亘って撚り対線10Aの一部を配策したまま、閉位置と開位置との間で第2電線配索部240B2を第1電線配索部240B1に対して相対回転させ得る位置に設ける。ここでは、その第1ヒンジ部240B3にリビングヒンジを用いている。
この第2ハウジング本体240Bにおいては、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が第1電線配索部240B1の第1電線配索室242に配索され、かつ、撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2が第2電線配索部240B2の第2電線配索室243に配索される(図17から図25)。
第1電線配索室242には、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部が開口(以下、「第1開口」という。)242aから挿入される(図21から図23)。撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1は、第1開口242aに直交する開口(以下、「第2開口」という。)242bから第1電線配索室242の外に引き出される(図17から図20)。その第2開口242bは、第1撚り線部側10A1をハウジング240の外に引き出させる電線引出口として利用される。
第2電線配索室243には、折返し後に撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2となる配索撚り線部が開口(以下、「第1開口」という。)243aから挿入される(図21から図23)。撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2は、第1開口243aに直交する開口(以下、「第2開口」という。)243bから第2電線配索室243の外に引き出される(図17から図20)。その第2開口243bは、第2撚り線部側10A2をハウジング240の外に引き出させる電線引出口として利用される。
この第2ハウジング本体240Bにおいては、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2とが組付け完了位置(閉位置)のときに、第1電線配索室242と第2電線配索室243が互いの第1開口242a,243aを介して対向配置され、かつ、互いの第2開口242b,243bが同じ向きに口を開ける(図17から図20)。このため、この第2ハウジング本体240Bにおいては、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2とが組付け完了位置(閉位置)のときに、第1電線配索室242における撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2電線配索室243における撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2とが対向配置状態で収容され、かつ、その第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2とが第2開口242b,243bから同じ向きで外に引き出されている。ここで示す第2ハウジング本体240Bは、相手方端子接続部への端子接続部232の嵌合接続方向とは逆向きに第2開口242b,243bが口を開けるよう第1ハウジング本体240Aの第1収容部241aに組み付ける。
更に、この第2ハウジング本体240Bは、その組付け完了位置(閉位置)で、折返し形状の撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2との間に介在し、撚り対線10Aの折返し点10A3に圧を加えて当該撚り対線10Aの折返し形状を保持する加圧部240B41を有する(図18及び図20から図25)。この加圧部240B41は、第1電線配索部240B1に組み付けられる。ここで示す第2ハウジング本体240Bは、その加圧部240B41が第1電線配索室242の第1開口242aに配置される閉位置と加圧部240B41が第1開口242aを開放させる開位置との間で加圧部240B41を第1電線配索部240B1に対して相対回転させるヒンジ部(以下、「第2ヒンジ部」という。)240B5を有する(図21)。ここでは、その第2ヒンジ部240B5にリビングヒンジを用いている。
加圧部240B41は、実施形態の加圧部40D1と同じように、弾性変形に伴う弾発力で加圧部240B41から撚り対線10Aの折返し点10A3に圧を加える弾性変形部240B42と共に、蓋部材240B4に設けている(図18、図20、図21、図24及び図25)。本変形例の蓋部材240B4は、第1電線配索室242の第1開口242aを塞ぐための部材であり、第2ヒンジ部240B5に繋がれた矩形の平板状の主体240B43を有している(図17から図21、図24及び図25)。ここで示す第2ヒンジ部240B5は、第1電線配索部240B1と主体240B43の一辺との間で、その回転軸の軸線方向を第1ヒンジ部240B3の回転軸の軸線方向に直交させる位置に設けられる。ここで示す蓋部材240B4は、実施形態の蓋部材40Dと同じように形成されている。本変形例のコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、加圧部240B41が折返し点10A3に圧を加えると共に、この加圧部240B41が折返し点10A3を第2ハウジング本体240Bの内壁面に押し付けることが望ましい。例えば、その加圧部240B41は、第2ハウジング本体140Bにおける第2電線配索部240B2の第1開口243aに間隔を空けて対向配置させた内壁面に対して折返し点10A3を押し付けている(図18)。
本変形例のハウジング240においては、第2ハウジング本体240Bを第1ハウジング本体240Aの第1収容部241aに組み付けることによって、その第1収容部241aの一対の圧接体231,231を第1電線配索部240B1の第1電線配索室242の中の電線10に圧接させる。このため、第1電線配索部240B1は、第1ハウジング本体240Aと第2ハウジング本体240Bの組付け完了位置で、第1電線配索室242に第1収容部241aの一対の圧接体231,231を挿入させ、この第1電線配索室242の中で一対の圧接体231,231を撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1の電線10に圧接させるものとして形成されている。
例えば、第1電線配索部240B1には、第1ハウジング本体240Aと第2ハウジング本体240Bとが組付け完了位置のときに、一対の圧接体231,231を第1電線配索室242に挿入させる挿通孔244が設けられている(図18、図20、図22、図23及び図25)。この挿通孔244は、端子金具230毎に設けた貫通孔であってもよく、複数の端子金具230の一対の圧接体231,231を挿通させる1つの貫通孔であってもよい。ここで示す挿通孔244は、第1電線配索部240B1の壁体の内、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2とが組付け完了位置(閉位置)のときに蓋部材240B4に対して間隔を空けて対向配置される壁体に設けている。
更に、第2ハウジング本体240Bには、第1電線配索室242の中で撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1の電線10をその軸線方向で間隔を空けて保持する保持部245が設けられている(図18、図20から図23及び図25)。この第2ハウジング本体240Bにおいては、その電線10の軸線方向で互いに間隔を空けて配置された一対の保持部245によって当該電線10を保持する。そして、この第2ハウジング本体240Bにおいては、第1電線配索室242に挿入された一対の圧接体231,231がその一対の保持部245の間に差し込まれ、この一対の圧接体231,231をその一対の保持部245の間で電線10に圧接させる。この一対の保持部245は、第1撚り線部側10A1の電線10毎に設けられている。また、この一対の保持部245は、挿通孔244を間に置いて配置される。
例えば、ここで示す保持部245は、第1電線配索部240B1に設けた第1保持部245aと、蓋部材240B4の主体240B43に設けた第2保持部245bと、を備える(図18、図20から図23及び図25)。この保持部245は、蓋部材240B4が第1開口242aに対して閉位置のときに、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部を第1保持部245aと第2保持部245bとによって挟み込んで保持するものである。ここで示す保持部245は、互いに間隔を空けてその間に電線10を差し込ませる一対の第1保持部245aと、蓋部材240B4が第1開口242aに対して閉位置のときに一対の第1保持部245aの間に差し込んで、この一対の第1保持部245aの間の電線10を当該一対の第1保持部245aと共に挟み込む第2保持部245bと、を備えている。その一対の第1保持部245aは、挿通孔244が形成されている第1電線配索部240B1の壁体に設ける。
このコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2とが開位置で且つ第1電線配索部240B1と加圧部240B41(蓋部材240B4)とが開位置のときに、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部を第1電線配索部240B1の第1電線配索室242に収容し、かつ、折返し後に撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2となる配索撚り線部を第2電線配索部240B2の第2電線配索室243に収容して、この撚り対線10Aの一部を第1電線配索部240B1と第2電線配索部240B2との間に亘って配索する(図21から図23)。しかる後、このコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、第2ヒンジ部240B5を回転中心にして、加圧部240B41(蓋部材240B4)を第1電線配索部240B1に対して閉位置まで相対回転させる(図24及び図25)。これにより、第2ハウジング本体240Bにおいては、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部が保持部245によって保持される。
続いて、このコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、第1ヒンジ部240B3を回転中心にして、第2電線配索部240B2を撚り対線10Aと共に第1電線配索部240B1と加圧部240B41(蓋部材240B4)に対して閉位置まで相対回転させる(図19及び図20)。これにより、第2ハウジング本体240Bにおいては、その加圧部240B41から加圧された折返し点10A3を起点にして撚り対線10Aが折り返される。
このコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、その第2ハウジング本体240Bを第1ハウジング本体240Aの第1収容部241aに組み付ける(図17から図20)。これに伴い、このコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、第1収容部241aで露出している端子金具230の一対の圧接体231,231が挿通孔244から第1電線配索部240B1の第1電線配索室242に入り込み、その第1電線配索室242の中で保持部245に保持されている撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1の電線10に一対の圧接体231,231が圧接される。本変形例のコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、このようにして組付けが完了する。
以上示したように、本変形例のコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、加圧部240B41によって折返し形状が保たれたまま撚り対線10Aがハウジング240の中に収容されるので、その撚り対線10Aの2本の電線10の撚りが解かれ難くなっており、通信性能の低下を抑えることができる。
更に、本変形例のコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、加圧部240B41が折返し点10A3に圧を加えているときに、この加圧部240B41が折返し点10A3から受けた反力を弾性変形部240B42で吸収させることができるので、撚り対線10Aや加圧部240B41、第2ヒンジ部240B5の耐久性を確保しつつ、この撚り対線10Aの撚り戻しを抑えて、通信性能の低下を抑制することができる。
また更に、本変形例のコネクタ220及びコネクタ付き電線3においては、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じように、加圧部240B41が折返し点10A3を沿わせる弧状面を有するものとなり、その弧状面を折返し点10A3に過剰な曲げ応力を発生させない大きさの曲率にすることで、耐久性や通信性能の低下を抑えることができる。
[変形例3]
図26の符号4は、本変形例のコネクタ付き電線を示す。このコネクタ付き電線4は、前述した変形例2のコネクタ付き電線3において、コネクタ220を下記のコネクタ320に置き換えたものである。そして、本変形例のコネクタ320は、変形例2のコネクタ220において、ハウジング240を下記のハウジング340に置き換えたものである。図中では、端子金具230を省略している。本変形例のハウジング340は、変形例2のハウジング240において、第2ハウジング本体240Bを下記の第2ハウジング本体340Bに置き換えたものである。
本変形例の第2ハウジング本体340Bは、変形例2の第2ハウジング本体240Bと同じように、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が配索される第1電線配索部340B1と、この第1電線配索部340B1に組み付けられ、かつ、撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2が配索される第2電線配索部340B2と、を有する(図26から図28)。この第2ハウジング本体340Bにおいては、第1電線配索部340B1と第2電線配索部340B2が組付け完了位置のときに、撚り対線10Aが折返し点10A3を起点にしてU字状に折り返されている。更に、本変形例の第2ハウジング本体340Bは、変形例2の第2ハウジング本体240Bと同じように、撚り対線10Aにおける折返し後に第1撚り線部側10A1の一部になる配索撚り線部が第1電線配索部340B1に対して配索される第1電線配索部340B1及び第2電線配索部340B2の開位置と、組付け完了位置としての第1電線配索部340B1及び第2電線配索部340B2の閉位置と、の間で、第2電線配索部340B2をその配索撚り線部と共に第1電線配索部340B1に対して相対回転させる。つまり、この第2ハウジング本体340Bは、変形例2の第2ハウジング本体240Bと同じように、撚り対線10Aが折り返されていない第1電線配索部340B1及び第2電線配索部340B2の開位置と撚り対線10Aが折り返された第1電線配索部340B1及び第2電線配索部340B2の閉位置との間で第2電線配索部340B2を第1電線配索部340B1に対して相対回転させるヒンジ部(以下、「第1ヒンジ部」という。)340B3を有している(図27及び図28)。ここでは、その第1ヒンジ部340B3にリビングヒンジを用いている。
この第2ハウジング本体340Bにおいては、変形例2の第2ハウジング本体240Bと同じように、撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1が第1電線配索部340B1の第1電線配索室342に配索され、かつ、撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2が第2電線配索部340B2の第2電線配索室343に配索される(図27及び図28)。但し、この第2ハウジング本体340Bにおいては、第2電線配索部340B2が変形例2の第2電線配索部240B2と同等のものとして形成される一方、第1電線配索部340B1が変形例2の第1電線配索部240B1とは異なるものとして形成される。
本変形例の第1電線配索部340B1は、基部340B11と、第1ヒンジ部340B3の軸線方向に沿って基部340B11から互いに同じ向きに突出させた片持ちの第1から第4の突出部340B12-340B15と、を有する(図27及び図28)。
第1突出部340B12と第2突出部340B13は、自身の突出方向と折り返す前の撚り対線10Aの配索方向とに対する直交方向で互いに隙間を空けて対向配置され、その隙間にそれぞれの自由端側の開口から差し込まれた撚り対線10Aの2本の電線10を保持する(図27及び図28)。この第1突出部340B12と第2突出部340B13は、その隙間が電線10の電線径と同等の大きさとなるように形成される。
第3突出部340B14と第4突出部340B15は、その第1突出部340B12と第2突出部340B13の組み合わせと同じように形成され、かつ、この第1突出部340B12と第2突出部340B13の組み合わせよりも第1ヒンジ部340B3側に間隔を空けて対向配置される(図27及び図28)。
第1電線配索部340B1においては、その第1突出部340B12と第2突出部340B13との間の隙間から第3突出部340B14と第4突出部340B15との間の隙間に亘った空間が第1電線配索室342となる。
更に、第4突出部340B15については、第1電線配索部340B1と第2電線配索部340B2の組付け完了位置(閉位置)で、折返し形状の撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1と第2撚り線部側10A2との間に介在し、撚り対線10Aの折返し点10A3に圧を加えて当該撚り対線10Aの折返し形状を保持する加圧部340B4としても利用される(図27及び図28)。そこで、この第4突出部340B15は、第3突出部340B14とは逆側の外壁面が自身の突出方向を軸とする弧状面として形成されている。
この第1電線配索部340B1においては、そのそれぞれの開口から挿入された撚り対線10Aのそれぞれの電線10を1本ずつ第1突出部340B12と第2突出部340B13の間及び第3突出部340B14と第4突出部340B15の間に案内しながら差し入れていく。このため、この第1電線配索部340B1においては、第1突出部340B12と第2突出部340B13におけるそれぞれの自由端側の端部間に、開口に向かうほど間隔が広がるテーパ部344aを設け、かつ、第3突出部340B14と第4突出部340B15におけるそれぞれの自由端側の端部間に、開口に向かうほど間隔が広がるテーパ部344bを設ける(図27から図29)。これにより、この第1電線配索部340B1においては、それぞれの開口から挿入された撚り対線10Aのそれぞれの電線10を各テーパ部344a,344bで案内しながら1本ずつ第1突出部340B12と第2突出部340B13の間及び第3突出部340B14と第4突出部340B15の間に差し入れていくことができる(図29)。
この第1電線配索部340B1においては、第1突出部340B12と第2突出部340B13の開口からその隙間に撚り対線10Aの2本の電線10が挿入され、かつ、第3突出部340B14と第4突出部340B15の開口からその隙間に撚り対線10Aの2本の電線10が挿入される。これに伴い、この第1電線配索部340B1においては、第1突出部340B12及び第2突出部340B13と第3突出部340B14及び第4突出部340B15との間にて、その撚り対線10Aの2本の電線10が挿入方向に沿って並べられる。そして、この第1電線配索部340B1においては、第1突出部340B12と第2突出部340B13の隙間及び第3突出部340B14と第4突出部340B15の隙間で折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部が保持される。
このコネクタ320及びコネクタ付き電線4においては、第1電線配索部340B1と第2電線配索部340B2とが開位置のときに、折返し後に撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1となる配索撚り線部を第1電線配索部340B1の第1電線配索室342に収容し、かつ、折返し後に撚り対線10Aの第2撚り線部側10A2となる配索撚り線部を第2電線配索部340B2の第2電線配索室343に収容して、この撚り対線10Aの一部を組付け前の第1電線配索部340B1と第2電線配索部340B2との間に亘って配索する(図27及び図28)。しかる後、このコネクタ320及びコネクタ付き電線4においては、第1ヒンジ部340B3を回転中心にして、その第1電線配索部340B1を撚り対線10Aと共に第2電線配索部340B2に対して閉位置まで相対回転させる(図26)。これにより、第2ハウジング本体340Bにおいては、その加圧部340B4から加圧された折返し点10A3を起点にして撚り対線10Aが折り返される。
このコネクタ320及びコネクタ付き電線4においては、その第2ハウジング本体340Bを第1ハウジング本体240Aの第1収容部241aに組み付ける(図26)。これに伴い、このコネクタ320及びコネクタ付き電線4においては、第1収容部241aで露出している端子金具230の一対の圧接体231,231が第1突出部340B12と第3突出部340B14との間から第1電線配索部340B1の第1電線配索室342に入り込み、その第1電線配索室342の中の撚り対線10Aの第1撚り線部側10A1の電線10に一対の圧接体231,231が圧接される。本変形例のコネクタ320及びコネクタ付き電線4においては、このようにして組付けが完了する。
以上示したように、本変形例のコネクタ320及びコネクタ付き電線4においては、変形例2のコネクタ220及びコネクタ付き電線3と同じように、加圧部340B4によって折返し形状が保たれたまま撚り対線10Aがハウジング340の中に収容されるので、その撚り対線10Aの2本の電線10の撚りが解かれ難くなっており、通信性能の低下を抑えることができる。
更に、本変形例のコネクタ320及びコネクタ付き電線4においては、変形例2のコネクタ220及びコネクタ付き電線3と同じように、加圧部340B4が折返し点10A3を沿わせる弧状面を有するものとなり、その弧状面を折返し点10A3に過剰な曲げ応力を発生させない大きさの曲率にすることで、耐久性や通信性能の低下を抑えることができる。