JP7600618B2 - 光電変換素子及び光電変換モジュール - Google Patents
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Description
第1の電極、ホールブロッキング層、光電変換層、第2の電極、及び第3の電極を有する光電変換素子であって、
前記第1の電極、前記ホールブロッキング層、前記光電変換層、及び前記第2の電極が積層されてなる光電変換部と、
前記第2の電極が前記第3の電極と接触している電極接触部と、
前記光電変換部と前記電極接触部とを区画する区画部と、を有し、
前記電極接触部において前記第2の電極と前記第3の電極とが接触している面積(S1)と、前記光電変換部の面積(S2)とが、下記式(1)を満たし、
200luxでの初期最大出力電力をPmax1、20000luxでの初期最大出力電力をPmax2とした時、出力の直線性(Pmax2/Pmax1)が80%以上120%以下である光電変換素子。
1.0×10-5 ≦ 100×(S1/S2)≦2.44 ・・・式(1)
本発明における光電変換素子は、第1の電極、ホールブロッキング層、光電変換層、第2の電極、及び第3の電極を少なくとも有し、更に必要に応じて、基材などのその他の部材を有する。
前記光電変換部は、前記第1の電極、前記ホールブロッキング層、前記光電変換層、及び前記第2の電極が積層されてなる。
前記電極接触部においては、前記第2の電極が前記第3の電極と接触している。
前記区画部は、前記光電変換部と前記電極接触部とを区画する。前記区画部は、前記光電変換部で生成した電流が前記電極接触部でリーク及び短絡することを防ぐものである。
前記電極接触部とは、例えば、光電変換部において生じた電気エネルギーを素子外に取り出す箇所、又は素子内に電流を取り込む箇所である。そのため、例えば、光電変換素子が太陽電池の場合、前記第3の電極は、電流取り出し電極であり、前記電極接触部は、電流取り出し部ということができる。
なお、前記電極接触部の全面において前記第2の電極と前記第3の電極とが接触している必要はない。
1.0×10-5 ≦ 100×(S1/S2) ・・・式(1)
そうすることにより、低照度から高照度まで優れた出力の直線性を有する光電変換素子が得られる。より好ましくは、下記式(1-1)を満たすものである。
1.0×10-4 ≦ 100×(S1/S2) ・・・式(1-1)
100×(S1/S2)が、1.0×10-5を下回ると、低照度から高照度までの出力の直線性が低下する。特に、直列抵抗Rsの増大から取り出し電流が低下する。これは、高照度側で顕著である。
ここでの低照度とは、200luxを指し、高照度とは、20000luxを指す。
1.0×10-5 ≦ 100×(S1/S2)≦ 10.0 ・・・式(1-2)
より好ましくは、下記式(1-3)を満たすものであり、更に好ましくは、下記式(1-4)を満たすものである。
1.0×10-5 ≦ 100×(S1/S2)≦ 3.0 ・・・式(1-3)
1.0×10-5 ≦ 100×(S1/S2)≦ 1.0 ・・・式(1-4)
前記区画部における前記光電変換部側の端から前記電極接触部側の端までの幅が、前記電子輸送層の平均厚みの100倍以上であること好ましい。そうすることにより、前記光電変換部で生成した電流が前記電極接触部でリークすることを防ぐという前記区画部の機能がより顕著になる。上限値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記区画部が広いと、光電変換素子の外形に対する単位面積当たりの出力が低下する。その点で、前記区画部における前記光電変換部側の端から前記電極接触部側の端までの幅は、前記電子輸送層の平均厚みの1000倍以下であることが好ましく、より好ましくは500倍以下であり、更に好ましくは300倍以下である。
図1A~図1Eを用いて、光電変換素子の一例を説明する。
図1Aは、光電変換素子の断面図である。この断面図は、光電変換素子の光電変換部51の断面図である。そのため、図1Aに電極接触部、及び区画部は図示されていない。
光電変換素子の光電変換部51は、基板1、第1の電極2、ホールブロッキング層3、光電変換層4、及び第2の電極5をこの順で有する。
光電変換層4は、電子輸送層14及びホール輸送層24を有する。
電極接触部52において、第2の電極5は、第3の電極12と接している。
光電変換層4は区画部53を介して電極接触部52に延在している。そして、電極接触部52において、第2の電極5は、電極接触部52に延在した光電変換層4を貫通して第3の電極12と接触している。
A-B線は、貫通孔を通る線である。
なお、第1の電極2又は第3の電極12、ホールブロッキング層3、光電変換層4、及び第2の電極5の合計の厚みは、一例として、1μm~3μmである。それに対して、貫通孔の直径は、一例として、5μm~85μmである。
図1Dにおいて、電極接触部52の第2の電極5は、複数の貫通孔を介して基板1と接触している。電極接触部52において第2の電極5を第3の電極12と接触させるために形成された光電変換層を貫通する貫通孔の合計の面積(S11)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、低照度から高照度までの出力の直線性と光電変換素子の外形に対する単位面積当たりの出力の両立の点から、下記式(2)を満たすことが好ましい。より好ましくは、下記式(2-1)を満たすものであり、更に好ましくは、下記式(2-2)を満たすものである。
1.0×10-3 ≦ 100×(S11/S2) ≦ 10.0 ・・・式(2)
1.0×10-3 ≦ 100×(S11/S2) ≦ 5.0 ・・・式(2-1)
1.0×10-3 ≦ 100×(S11/S2) ≦ 3.0 ・・・式(2-2)
区画部53における光電変換部51側の端から電極接触部52側の端までの幅(W)は、例えば、電子輸送層14の平均厚みの100倍以上である。
ここで、電極接触部52において第2の電極5と第3の電極12とが接触している面積(S1)とは、第2の電極5と、第3の電極12とが直接接触している個所の合計の接触面積であり、図1Dにおいて破線の楕円で囲った接触箇所の合計の接触面積である。この接触面積は、例えば、第3の電極12の厚み、及び貫通孔の直径から計算により求めることができる。
なお、外部から内部又は内部から外部への電流の移動に寄与しない接触箇所については、面積(S1)に含めない。例えば、後述する図3の態様の電極接触部52において、複数の貫通孔が一体化した貫通孔13における個々の貫通孔によって囲まれたひし形の部分においては、第2の電極5と第3の電極12とが接触している場合があるが、その場所は、外部から内部又は内部から外部への電流の移動に寄与しない。そのため、ひし形の部分において、第2の電極5と第3の電極12とが接触していたとしても、その接触面積は面積(S1)には含まない。
電極接触部52において、貫通孔以外の箇所には、光電変換部51の光電変換層4が区画部53を介して延在していることが確認できる。
ここで、電極接触部52において第2の電極5と第3の電極12とが接触している面積(S1)とは、第2の電極5と第3の電極12とが直接接触している個所の合計の接触面積であり、図2において破線の楕円で囲った接触箇所の合計の接触面積である。この接触面積は、例えば、貫通孔の直径から計算により求めることができる。
また、光電変換部の面積(S2)については、例えば、光電変換部51における第2の電極5の面積を、面積(S2)とすることができる。
貫通孔13の形状は特に限定されるものでなく、立方状、円柱状、4角錐状、すり鉢状など、適宜選択できる。好ましくは、すり鉢状であり、すり鉢状であると斜面に沿って第2の電極を安定した膜厚で製膜することができる。
図4の光電変換素子10は、図1Aの光電変換素子10において、電子輸送層14を、表面に光増感化合物を吸着させた電子輸送性半導体微粒子14Pで作製した例である。この場合、電子輸送層14において、ホール輸送層24を構成するホール輸送材料が、電子輸送性半導体微粒子14Pの間に存在している。
前記基板としては、その形状、構造、大きさについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記基板の材質としては、透光性及び絶縁性を有するものが好ましい。そのような材質としては、例えば、ガラス、プラスチック板、プラスチックフィルム、プラスチック膜、セラミック、無機物透明結晶体等の基板が挙げられる。これらの中でも、電子輸送層を形成する際に焼成する工程を含む場合は、焼成温度に対して耐熱性を有する材質のものが好ましい。また、基板としては、可とう性を有するものが好ましい。
前記第1の電極としては、その形状、大きさについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記カーボンとしては、例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラフェン、フラーレンなどが挙げられる。
前記金属としては、例えば、金、銀、アルミニウム、ニッケル、インジウム、タンタル、チタンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、透明性が高い透明導電性金属酸化物が好ましく、ITO、FTO、ATO、NTO、AZOがより好ましい。
一体化された市販品としては、例えば、FTOコートガラス、ITOコートガラス、酸化亜鉛:アルミニウムコートガラス、FTOコート透明プラスチックフィルム、ITOコート透明プラスチックフィルムなどが挙げられる。他の一体化された市販品としては、例えば、酸化スズ若しくは酸化インジウムに原子価の異なる陽イオン若しくは陰イオンをドープした透明電極、又はメッシュ状やストライプ状等の光が透過できる構造にした金属電極を設けたガラス基板などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して混合又は積層したものでもよい。また、電気的抵抗値を下げる目的で、金属リード線などを併用してもよい。
また、一体化された市販品における電極を適宜加工して、後述する光電変換モジュールを作製するために、複数の第1の電極が形成された基板を作製してもよい。
前記金属リード線は、例えば、蒸着、スパッタリング、圧着などで基板に形成し、その上にITOやFTOの層を設ける、あるいはITOやFTOの上に設けることにより併用することができる。
前記ホールブロッキング層は、例えば、電解質が電極と接して、電解質中のホールと電極表面の電子が再結合(いわゆる逆電子移動)することによる電力低下を抑制するために設けられる。前記ホールブロッキング層の効果は、固体型色素増感型太陽電池において特に顕著である。これは、電解液を用いた湿式色素増感太陽電池と比較し、有機ホール輸送材料等を用いた固体型色素増感型太陽電池はホール輸送材料中のホールと電極表面の電子の再結合(逆電子移動)速度が速いことに起因している。
金属のカルコゲニドとしては、例えば、チタン、スズ、亜鉛、鉄、タングステン、ジルコニウム、ハフニウム、ストロンチウム、インジウム、セリウム、イットリウム、ランタン、バナジウム、ニオブ、タンタルの酸化物;カドミウム、亜鉛、鉛、銀、アンチモン、ビスマスの硫化物;カドミウム、鉛のセレン化物;カドミウムのテルル化物などが挙げられる。他の化合物半導体としては、例えば、亜鉛、ガリウム、インジウム、カドミウム等のリン化物;ガリウム砒素、銅-インジウム-セレン化物、銅-インジウム-硫化物などが挙げられる。
ペロブスカイト構造を有する化合物としては、例えば、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ナトリウム、チタン酸バリウム、ニオブ酸カリウムなどが挙げられる。
これらの中でも、酸化物半導体が好ましく、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化スズがより好ましく、酸化チタンが更に好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、単層としても積層してもよい。また、これらの半導体の結晶型は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、単結晶でもよいし、多結晶でもよいし、あるいは非晶質でもよい。
前記光電変換層は、電子輸送層と、ホール輸送層とを有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
前記電子輸送層は、電子輸送性半導体を有する。
前記電子輸送層は、表面に光増感化合物を吸着させた電子輸送性半導体を有することが好ましい。
前記電子輸送層は、光増感化合物で生成された電子を第1の電極あるいはホールブロッキング層まで輸送する目的で形成される。このため、電子輸送層は、第1の電極あるいはホールブロッキング層に隣接して配置されることが好ましい。
前記電子輸送層は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
多層の場合、粒径の異なる半導体微粒子の分散液を多層塗布することも、種類の異なる半導体や、樹脂、添加剤の組成が異なる塗布層を多層塗布することもできる。
なお、一度の塗布で膜厚が不足する場合には、前記多層塗布は有効な手段である。
一般的に、前記電子輸送層の平均厚みが増大するほど単位投影面積当たりの担持光増感材料量も増えるため光の捕獲率が高くなるが、注入された電子の拡散距離も増えるため、電荷の再結合によるロスも大きくなってしまう。したがって、前記電子輸送層の平均厚みは、50nm以上100μm以下が好ましく、100nm以上50μm以下がより好ましく、120nm以上10μm以下が更に好ましい。
他の化合物半導体としては、例えば、亜鉛、ガリウム、インジウム、カドミウム等のリン化物、ガリウム砒素、銅-インジウム-セレン化物、銅-インジウム-硫化物などが挙げられる。
前記電子輸送性半導体の結晶型については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、単結晶、多結晶、及び非晶質のいずれでも構わない。
また、より大きい平均粒径の半導体微粒子を混合又は積層して入射光を散乱させる効果により、効率を向上させることも可能である。この場合、前記半導体微粒子の平均粒径は50nm以上500nm以下が好ましい。
前記湿式製膜法を用いた場合、塗布方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ディップ法、スプレー法、ワイヤーバー法、スピンコート法、ローラーコート法、ブレードコート法、グラビアコート法などが挙げられる。また、湿式印刷方法として、例えば、凸版、オフセット、グラビア、凹版、ゴム版、スクリーン印刷などが挙げられる。
前記アルコール溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、α-テルピネオールなどが挙げられる。
前記ケトン溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。
前記エステル溶媒としては、例えば、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチルなどが挙げられる。
前記エーテル溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサンなどが挙げられる。
前記アミド溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンなどが挙げられる。
前記ハロゲン化炭化水素溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ブロモホルム、ヨウ化メチル、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、フルオロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、1-クロロナフタレンなどが挙げられる。
前記炭化水素溶媒としては、例えば、n-ペンタン、n-ヘキサン、n-オクタン、1,5-ヘキサジエン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロヘキサジエン、ベンゼン、トルエン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、エチルベンゼン、クメンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記酸としては、例えば、塩酸、硝酸、酢酸などが挙げられる。
前記界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどが挙げられる。
前記キレート化剤としては、例えば、アセチルアセトン、2-アミノエタノール、エチレンジアミンなどが挙げられる。
また、製膜性を向上させる目的で、増粘剤を添加することも有効な手段である。
前記増粘剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、エチルセルロースなどが挙げられる。
前記焼成する場合、焼成温度については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、温度を上げ過ぎると基板の抵抗が高くなったり、溶融したりすることがあるため、30℃以上700℃以下が好ましく、100℃以上600℃以下がより好ましい。焼成時間については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10分間以上10時間以下が好ましい。
直径が数十nmの半導体微粒子を焼結等によって積層した膜は、多孔質状態を形成する。このナノ多孔構造は、非常に高い表面積を持ち、その表面積はラフネスファクターを用いて表わすことができる。
前記ラフネスファクターは、基板に塗布した半導体微粒子の面積に対する多孔質内部の実面積を表す数値である。したがって、前記ラフネスファクターは大きいほど好ましいが、電子輸送層の膜厚との関係から、20以上が好ましい。
本発明においては、変換効率の更なる向上のため、光増感化合物を電子輸送層の電子輸送性半導体の表面に吸着させることが好ましい。
R1は置換基を有していてもよいメチン基を表す。その置換基の具体例としては、フェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基などのヘテロ環が挙げられる。
R2は置換基を有していてもよいアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。アルキル基としては、メチル基、エチル基、2-プロピル基、2-エチルヘキシル基等、アリール基及びヘテロ環基としては前述のものが挙げられる。
R3はカルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸、ボロン酸、フェノール類などの酸性基を表す。R3は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
Z1、及びZ2は、それぞれ独立して、環状構造を形成する置換基を表す。
Z1は、ベンゼン環、ナフタレン環などの縮合炭化水素系化合物、チオフェン環、フラン環などのヘテロ環が挙げられ、それぞれ置換基を有していてもよい。その置換基の具体例としては前述のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、2-イソプロポキシ基等のアルコキシ基が挙げられる。
光増感化合物の溶液中、又は光増感化合物の分散液中に、半導体材料を形成した電子輸送層を浸漬する方法としては、例えば、浸漬法、ディップ法、ローラー法、エアーナイフ法などが挙げられる。
光増感化合物の溶液、又は光増感化合物の分散液を、電子輸送層に塗布して吸着させる方法としては、例えば、ワイヤーバー法、スライドホッパー法、エクストルージョン法、カーテン法、スピン法、スプレー法などが挙げられる。
また、二酸化炭素等を用いた超臨界流体中で吸着させても構わない。
前記縮合剤は、電子輸送性半導体表面に物理的又は化学的に光増感化合物を結合させるような触媒的作用をするもの、及び化学量論的に作用し、化学平衡を有利に移動させるものの何れであってもよい。
更に、縮合助剤として、チオールやヒドロキシ化合物を添加してもよい。
前記アルコール溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどが挙げられる。
前記ケトン溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。
前記エステル溶媒としては、例えば、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチルなどが挙げられる。
前記エーテル溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサンなどが挙げられる。
前記アミド溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンなどが挙げられる。
前記ハロゲン化炭化水素溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ブロモホルム、ヨウ化メチル、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、フルオロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、1-クロロナフタレンなどが挙げられる。
前記炭化水素溶媒としては、例えば、n-ペンタン、n-ヘキサン、n-オクタン、1,5-ヘキサジエン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロヘキサジエン、ベンゼン、トルエン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、エチルベンゼン、クメンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記凝集解離剤としては、特に制限はなく、用いる色素に応じて適宜選択することができ、例えば、コール酸、ケノデオキシコール酸等のステロイド化合物、長鎖アルキルカルボン酸又は長鎖アルキルホスホン酸などが挙げられる。
前記凝集解離剤の添加量は、前記光増感化合物1質量部に対して、0.01質量部以上500質量部以下が好ましく、0.1質量部以上100質量部以下がより好ましい。
これらを用い、前記光増感化合物又は前記光増感化合物と前記凝集解離剤を吸着する際の温度としては、-50℃以上200℃以下が好ましい。
なお、前記吸着は静置しても攪拌しながら行っても構わない。
前記攪拌する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スターラー、ボールミル、ペイントコンディショナー、サンドミル、アトライター、ディスパーザー、超音波分散などが挙げられる。
前記吸着に要する時間は、5秒間以上1,000時間以下が好ましく、10秒間以上500時間以下がより好ましく、1分間以上150時間以下が更に好ましい。
なお、前記吸着は暗所で行うことが好ましい。
前記ホール輸送層の構成材料としては、例えば、酸化還元対を有機溶媒に溶解した電解液、酸化還元対を有機溶媒に溶解した液体をポリマーマトリックスに含浸したゲル電解質、酸化還元対を含有する溶融塩、固体電解質、無機ホール輸送材料、有機ホール輸送材料などが挙げられる。
無機ホール輸送材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、CuSCN、CuI、CuBr、NiO、V2O5、酸化グラフェンなどが挙げられる。
これらの中でも、有機ホール輸送材料が好ましい。なお、以下、有機ホール輸送材料を例として説明する箇所があるが、これに限られるものではない。
前記ホール輸送層は、塩基性化合物を有する。
前記塩基性化合物は、電子輸送層近傍の界面に存在すると考えられ、電子輸送層からの逆電子移動(即ち、電子輸送層からホール輸送層への電子移動)を抑制していると考えられる。
前記塩基性化合物としては、下記一般式(A)又は一般式(B)からなる塩基性化合物が好ましく、下記一般式(1)、及び一般式(2)で示される3級アミン化合物が更に好ましい。ホール輸送層に下記一般式(A)又は一般式(B)の塩基性化合物を含有すると、高い開放電圧が得られ、高い光電変換特性が得られる点で有利である。更に、ホール輸送層が一般式(1)、及び一般式(2)で示される3級アミン化合物の少なくともいずれかを有することにより、低照度光においても、高い光電変換性と、経時安定性とを両立することができる。
前記ホール輸送層は、酸化剤を含有することが好ましい。ホール輸送層が酸化剤を含有することにより、有機ホール輸送材料の一部がラジカルカチオンになることで、導電性が向上し、出力特性の耐久性や安定性を高めることができる。
酸化剤により有機ホール輸送材料が酸化されることにより、良好なホール伝導性を示すとともに、光電変換層の周囲環境の影響による酸化状態の解除(還元)を抑制することができることで良好な経時安定性を示す。
前記金属錯体としては、例えば、金属カチオン、配位子、アニオンから構成される構成などが挙げられる。
前記金属カチオンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クロム、マンガン、亜鉛、鉄、コバルト、ニッケル、銅、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、バナジウム、金、白金などのカチオンなどが挙げられる。これらの中でも、マンガン、亜鉛、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ルテニウム、銀、バナジウムのカチオンが好ましく、コバルトのカチオンがより好ましい。即ち金属錯体はコバルト錯体がより好ましい。
前記配位子としては、少なくとも一つの窒素を含有する5及び/又は6員複素環を含むものが好ましく、置換基を有していてもよい。具体例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ホール輸送層は、添加剤として、アルカリ金属塩を有することが好ましい。これにより、電荷の移動がスムーズになり、良好な光電変換特性を得られる点で有利である。
前記アルカリ金属塩のカチオンは、電子輸送層近傍の界面に存在すると考えられ、アルカリ金属塩のアニオンは、ホール輸送層中にドープされると考えられる。
前記ホール輸送性高分子材料としては、例えば、ポリチオフェン化合物、ポリフェニレンビニレン化合物、ポリフルオレン化合物、ポリフェニレン化合物、ポリアリールアミン化合物、ポリチアジアゾール化合物などが挙げられる。
前記ポリチオフェン化合物としては、例えば、ポリ(3-n-ヘキシルチオフェン)、ポリ(3-n-オクチルオキシチオフェン)、ポリ(9,9’-ジオクチル-フルオレン-コ-ビチオフェン)、ポリ(3,3’’’-ジドデシル-クォーターチオフェン)、ポリ(3,6-ジオクチルチエノ[3,2-b]チオフェン)、ポリ(2,5-ビス(3-デシルチオフェン-2-イル)チエノ[3,2-b]チオフェン)、ポリ(3,4-ジデシルチオフェン-コ-チエノ[3,2-b]チオフェン)、ポリ(3,6-ジオクチルチエノ[3,2-b]チオフェン-コ-チエノ[3,2-b]チオフェン)、ポリ(3,6-ジオクチルチエノ[3,2-b]チオフェン-コ-チオフェン)、ポリ(3,6-ジオクチルチエノ[3,2-b]チオフェン-コ-ビチオフェン)などが挙げられる。
ポリフェニレンビニレン化合物としては、例えば、ポリ[2-メトキシ-5-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,4-フェニレンビニレン]、ポリ[2-メトキシ-5-(3,7-ジメチルオクチルオキシ)-1,4-フェニレンビニレン]、ポリ[(2-メトキシ-5-(2-エチルフェキシルオキシ)-1,4-フェニレンビニレン)-コ-(4,4’-ビフェニレン-ビニレン)]などが挙げられる。
前記ポリアリールアミン化合物としては、例えば、ポリ[(9,9-ジオクチルフルオレニル-2,7-ジイル)-alt-コ-(N,N’-ジフェニル)-N,N’-ジ(p-ヘキシルフェニル)-1,4-ジアミノベンゼン]、ポリ[(9,9-ジオクチルフルオレニル-2,7-ジイル)-alt-コ-(N,N’-ビス(4-オクチルオキシフェニル)ベンジジン-N,N’-(1,4-ジフェニレン)]、ポリ[(N,N’-ビス(4-オクチルオキシフェニル)ベンジジン-N,N’-(1,4-ジフェニレン)]、ポリ[(N,N’-ビス(4-(2-エチルヘキシルオキシ)フェニル)ベンジジン-N,N’-(1,4-ジフェニレン)]、ポリ[フェニルイミノ-1,4-フェニレンビニレン-2,5-ジオクチルオキシ-1,4-フェニレンビニレン-1,4-フェニレン]、ポリ[p-トリルイミノ-1,4-フェニレンビニレン-2,5-ジ(2-エチルヘキシルオキシ)-1,4-フェニレンビニレン-1,4-フェニレン]、ポリ[4-(2-エチルヘキシルオキシ)フェニルイミノ-1,4-ビフェニレン]などが挙げられる。
これらの中でも、キャリア移動度やイオン化ポテンシャルの観点から、ポリチオフェン化合物及びポリアリールアミン化合物が好ましい。
前記添加剤としては、例えば、ヨウ素、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化セシウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化銅、ヨウ化鉄、ヨウ化銀等の金属ヨウ化物、ヨウ化テトラアルキルアンモニウム、ヨウ化ピリジニウム等の4級アンモニウム塩、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化セシウム、臭化カルシウム等の金属臭化物、臭化テトラアルキルアンモニウム、臭化ピリジニウム等の4級アンモニウム化合物の臭素塩、塩化銅、塩化銀等の金属塩化物、酢酸銅、酢酸銀、酢酸パラジウム等の酢酸金属塩、硫酸銅、硫酸亜鉛等の金属硫酸塩、フェロシアン酸塩-フェリシアン酸塩、フェロセン-フェリシニウムイオン等の金属錯体、ポリ硫化ナトリウム、アルキルチオール-アルキルジスルフィド等のイオウ化合物、ビオロゲン色素、ヒドロキノン等、ヨウ化1,2-ジメチル-3-n-プロピルイミダゾイニウム塩、ヨウ化1-メチル-3-n-ヘキシルイミダゾリニウム塩、1,2-ジメチル-3-エチルイミダゾリウムトリフロオロメタンスルホン酸塩、1-メチル-3-ブチルイミダゾリウムノナフルオロブチルスルホン酸塩、1-メチル-3-エチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメチル)スルホニルイミド等のInorg.Chem.35(1996)1168に記載のイオン液体、ピリジン、4-t-ブチルピリジン、ベンズイミダゾール、又はこれらの誘導体等の塩基性化合物、アルカリ金属塩などが挙げられる。
前記ホール輸送層の作製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、真空蒸着等の真空中で薄膜を形成する方法、湿式製膜法などが挙げられる。これらの中でも、製造コストなどの点で、特に湿式製膜法が好ましく、前記電子輸送層上に塗布する方法が好ましい。
前記湿式製膜法を用いた場合、塗布方法としては、特に制限はなく、公知の方法にしたがって行うことができる。例えば、ディップ法、スプレー法、ワイヤーバー法、スピンコート法、ローラーコート法、ブレードコート法、グラビアコート法、また、湿式印刷方法として、凸版、オフセット、グラビア、凹版、ゴム版、スクリーン印刷等様々な方法を用いることができる。
前記超臨界流体は、気体と液体が共存できる限界(臨界点)を超えた温度・圧力領域において非凝集性高密度流体として存在し、圧縮しても凝集せず、臨界温度以上、かつ臨界圧力以上の状態にある流体である限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、臨界温度が低いものが好ましい。
前記超臨界流体としては、例えば、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニア、窒素、水、アルコール溶媒、炭化水素溶媒、ハロゲン溶媒、エーテル溶媒などが挙げられる。
前記アルコール溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n-ブタノールなどが挙げられる。
前記炭化水素溶媒としては、例えば、エタン、プロパン、2,3-ジメチルブタン、ベンゼン、トルエンなどが挙げられる。
前記ハロゲン溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロトリフロロメタンなどが挙げられる。
前記エーテル溶媒としては、例えば、ジメチルエーテルなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、二酸化炭素が、臨界圧力7.3MPa、臨界温度31℃であることから、容易に超臨界状態をつくり出せるとともに、不燃性で取扱いが容易である点で特に好ましい。
前記亜臨界流体としては、臨界点近傍の温度及び圧力領域において、高圧液体として存在する限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
上述した超臨界流体として挙げられる化合物は、前記亜臨界流体としても好適に使用することができる。
前記超臨界流体の臨界温度及び臨界圧力は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記臨界温度としては、-273℃以上300℃以下が好ましく、0℃以上200℃以下が特に好ましい。
更に、前記超臨界流体及び前記亜臨界流体に加え、有機溶媒やエントレーナーを併用することもできる。前記有機溶媒及び前記エントレーナーの添加により、前記超臨界流体中での溶解度の調整をより容易に行うことができる。
前記ケトン溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。
前記エステル溶媒としては、例えば、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチルなどが挙げられる。
前記エーテル溶媒としては、例えば、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサンなどが挙げられる。
前記アミド溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンなどが挙げられる。
前記ハロゲン化炭化水素溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ブロモホルム、ヨウ化メチル、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、フルオロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、1-クロロナフタレンなどが挙げられる。
前記炭化水素溶媒としては、例えば、n-ペンタン、n-ヘキサン、n-オクタン、1,5-ヘキサジエン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロヘキサジエン、ベンゼン、トルエン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、エチルベンゼン、クメンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記プレス処理としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、IR錠剤成形器に代表されるような平板を用いたプレス成形法、ローラー等を用いたロールプレス法などが挙げられる。
前記プレス処理の圧力としては、10kgf/cm2以上が好ましく、30kgf/cm2以上がより好ましい。
前記プレス処理する時間は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1時間以下が好ましい。なお、前記プレス処理時に熱を加えてもよい。
前記離型剤としては、例えば、ポリ四フッ化エチレン、ポリクロロ三フッ化エチレン、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体、ペルフルオロアルコキシフッ化樹脂、ポリフッ化ビニリデン、エチレン四フッ化エチレン共重合体、エチレンクロロ三フッ化エチレン共重合体、ポリフッ化ビニル等のフッ素樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記金属酸化物としては、例えば、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化バナジウム、酸化ニッケルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、酸化モリブデンが好ましい。
前記金属酸化物を前記ホール輸送層上に設ける方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スパッタリング、真空蒸着等の真空中で薄膜を形成する方法や湿式製膜法などが挙げられる。
前記湿式製膜法としては、金属酸化物の粉末、又はゾルを分散したペーストを調製し、前記ホール輸送層上に塗布する方法が好ましい。
前記湿式製膜法を用いた場合の塗布方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ディップ法、スプレー法、ワイヤーバー法、スピンコート法、ローラーコート法、ブレードコート法、グラビアコート法などが挙げられる。また、湿式印刷方法としては、例えば、凸版、オフセット、グラビア、凹版、ゴム版、スクリーン印刷などが挙げられる。
塗布された前記金属酸化物の平均厚みとしては、0.1nm以上50nm以下が好ましく、1nm以上10nm以下がより好ましい。
前記第2の電極は、前記ホール輸送層上に、又は前記ホール輸送層における金属酸化物上に形成することができる。
前記第2の電極は、通常前記第1の電極と同様のものを用いることができ、強度や密封性が充分に保たれるような構成では支持体は必ずしも必要ではない。
前記金属としては、例えば、白金、金、銀、銅、アルミニウムなどが挙げられる。
前記炭素化合物としては、例えば、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェンなどが挙げられる。
前記導電性金属酸化物としては、例えば、ITO、FTO、ATOなどが挙げられる。
前記導電性高分子としては、例えば、ポリチオフェン、ポリアニリンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記第3の電極としては、その形状、大きさについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
そのため、前記第3の電極は、前記第1の電極と同じ材質、構造、厚みであることが挙げられる。
少なくとも光電変換層を、外部環境から遮蔽する封止部を有することが好ましい。
前記封止部が一対の基板に挟持されてなり、少なくとも前記電子輸送層及び前記ホール輸送層が、外部環境から遮蔽されていればよく、前記光電変換素子の封止部に空隙部を有していてもよい。
後者のように、基板を配し、その外縁に封止部材を設ける構成は、光電変換素子、又は光電変換モジュールの内部に空隙部を設けることができる。空隙部は、酸素や湿度を制御することが可能であり、出力の向上や耐久性の向上に有効である。
前記封止部材としてエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
前記封止部材としてエポキシ樹脂を用い、かつホール輸送層が上記一般式(1)、及び上記一般式(2)で示される3級アミン化合物の少なくともいずれかを有することにより、光電変換素子を高温高湿環境下に保存した場合においても、保存前の高い出力を維持することができる。
また、硬化物の柔軟性と基材との密着力が良好に保てるため、良好な機械的耐久性も得られる。
前記エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、ノボラック型、環状脂肪族型、長鎖脂肪族型、グリシジルアミン型、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記エポキシ樹脂は、必要に応じて、硬化剤、各種添加剤を含んでもよい。
前記硬化剤としては、例えば、アミン系、酸無水物系、ポリアミド系、その他の硬化剤などが挙げられる。
アミン系硬化剤は、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどの脂肪族ポリアミン、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホンなどの芳香族ポリアミンなどが挙げられる。
酸無水物系硬化剤としては、例えば、無水フタル酸、テトラ及びヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、無水ピロメリット酸、無水ヘット酸、ドデセニル無水コハク酸などが挙げられる。
その他の硬化剤としては、例えば、イミダゾール類、ポリメルカプタンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記充填材としては、外部環境下の水分や酸素の浸入を抑制する上で有効であるほか、硬化時の体積収縮の低減、硬化時あるいは加熱時のガスの発生量の低減、機械的強度の向上、熱伝導性や流動性の制御等の効果を得ることができ、本発明においても様々な環境でも安定した出力を維持する上で非常に有効である。
光電変換素子の出力特性や耐久性は、外部環境から光電変換素子内部に侵入する水分や酸素の影響だけでなく、封止部材の硬化時、及び加熱時に発生するガスによる影響を無視することができない。特に、加熱時に発生するガスの影響は、高温環境下で保存する場合における出力特性に大きな影響を及ぼす。
この場合、封止部材に充填材やギャップ剤、乾燥剤を含有させることにより、これら自身が水分や酸素の浸入を抑制できるほか、封止部材の使用量を低減できることにより、ガスの発生を低減させる効果を得ることができる。これは、硬化時だけでなく、前記光電変換素子を高温環境に保存した際にも有効である。
前記充填材としては、特に制限はなく、公知のものを用いることができ、例えば、結晶性あるいは不定形のシリカ、タルク、アルミナ、窒化アルミ、窒化珪素、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム等の無機充填材が好ましく用いられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記充填材の平均一次粒径としては、0.1μm以上10μm以下が好ましく、1μm以上5μm以下がより好ましい。充填材の平均一次粒径が0.1μm以上10μm以下であることにより、水分や酸素の侵入を抑制する効果を十分に得ることができ、粘度が適正となり、基板との密着性や脱泡性の向上、あるいは封止部の幅の制御や作業性に対しても有効である。
前記充填材は封止部内に満遍なく配置されることが好ましい。これにより、水分や酸素の侵入を抑制する効果を十分に得ることができる。ギャップ剤やスペーサーを用いた場合、その界面付近にフィラーの密度が少ない層が形成されることがある。その場合、封止部幅方向において、フィラーの密度が少ない層の距離を長くすることで水分や酸素の侵入を抑制する効果を十分に得ることができる。フィラーの密度については、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)で測定することができる。
前記充填材の含有量としては、封止部材の全量に対して、10質量部以上90質量部以下が好ましく、20質量部以上70質量部以下がより好ましい。充填材の含有量が10質量部以上90質量部以下であると、水分や酸素の浸入抑制効果が十分に得られ、粘度も適正となり、密着性や作業性も良好となる。
前記ギャップ剤とは、ギャップ制御剤、スペーサー剤とも称され、封止部のギャップを制御することができる。例えば、第1の基板、又は第1の電極の上に、封止部材を付与し、その上に第2の基板を載せて封止を行う場合、エポキシ樹脂にギャップ剤を混合していることにより、封止部のギャップがギャップ剤のサイズに揃うため、容易に封止部のギャップを制御することができる。
前記ギャップ剤としては、粒状でかつ粒径が均一であり、耐溶剤性や耐熱性が高いものであれば、公知の材料を使用できる。前記エポキシ樹脂と親和性が高く、粒子形状が球形であるものが好ましい。具体的には、ガラスビーズ、シリカ微粒子、有機樹脂微粒子等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ギャップ剤の粒径としては、設定する封止部のギャップに合わせて選択可能であるが、1μm以上100μm以下が好ましく、5μm以上50μm以下がより好ましい。
封止部のギャップを制御する他の方法として、スペーサーを設けてもよい。
前記スペーサーは、前記光電変換層の外周部であればどこに配置されていてもよい。例えば、第1の基板上、第1の電極上、ホールブロッキング層上、デリーション層上、第2の電極上、第2の基板上などに配置してよく、これらの組み合わせでもよい。
前記スペーサーは、封止部の外側に配置されてもよく、封止部の内部に内包されてもよい。
スペーサーの材料は、外気の水蒸気の侵入を阻害するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、ガラス材料、金属材料、金属酸化物材料、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂などの紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記重合開始剤は、熱や光を用いて重合を開始させることを目的として添加される材料であり、熱重合開始剤、光重合開始剤が挙げられる。
前記熱重合開始剤は、加熱によってラジカルやカチオンなどの活性種を発生する化合物であり、具体的には、2,2'-アゾビスブチロニトリル(AIBN)のようなアゾ化合物、過酸化ベンゾイル(BPO)等の過酸化物などが挙げられる。
熱カチオン重合開始剤としては、例えば、ベンゼンスルホン酸エステル、アルキルスルホニウム塩などが挙げられる。
前記光カチオン重合開始剤としては、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタセロン化合物、シラノール・アルミニウム錯体などが挙げられる。また、光を照射することにより酸を発生する機能を有する光酸発生剤も使用できる。
光酸発生剤は、カチオン重合を開始する酸として作用し、例えば、カチオン部とアニオン部からなるイオン性のスルホニウム塩系やヨードニウム塩系等のオニウム塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記重合開始剤の含有量としては、封止部材の全量に対して、0.5質量部以上10質量部以下が好ましく、1質量部以上5質量部以下がより好ましい。重合開始剤の含有量が0.5質量部以上10質量部以下であると、硬化が適正に進み、未硬化物の残存を低減することができ、ガスの発生量が過剰になるのを防止でき、有効である。
前記乾燥剤は、吸湿剤とも称され、水分を物理的あるいは化学的に吸着、吸湿する機能を有する材料であり、前記封止部材に含有させることにより、耐湿性を更に高めたり、前記アウトガスの影響を低減できたりする場合もあることから有効である。
前記乾燥剤としては、粒子状であるものが好ましく、例えば、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、シリカゲル、モレキュラーシーブ、ゼオライト等の無機吸水材料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、吸湿量が多いゼオライトが好ましい。
前記硬化促進剤は、硬化触媒とも称され、硬化速度を速めることを目的として用いられ、主に熱硬化型のエポキシ樹脂に用いられる。
前記硬化促進剤としては、例えば、DBU(1,8-ジアザビシクロ(5,4,0)-ウンデセン-7)やDBN(1,5-ジアザビシクロ(4,3,0)-ノネン-5)等の三級アミンあるいは三級アミン塩、1-シアノエチル-2-エチル-4-メチルイミダゾールや2-エチル-4-メチルイミダゾール等のイミダゾール系、トリフェニルホスフィンやテトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレ-ト等のホスフィンあるいはホスホニウム塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カップリング剤は、分子結合力を高める効果を有し、シランカップリング剤が挙げられ、例えば、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)3-アミノプロピルメチルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、N-(2-(ビニルベンジルアミノ)エチル)3-アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記市販品としては、例えば、商品名:TB3118、TB3114、TB3124、TB3125F(以上、スリーボンド社製)、WorldRock5910、WorldRock5920、WorldRock8723(以上、協立化学産業株式会社製)、WB90US(P)(以上、モレスコ社製)などが挙げられる。
また、エポキシ樹脂組成物は、例えば、特許第4918975号公報、特許第5812275号公報、特許第5835664号公報、特許第5930248号公報、特開2012-136614号公報に開示されており、これらも使用することができる。
前記シート状封止材とは、シート上に予めエポキシ樹脂層を形成したもので、シートはガラスやガスバリア性の高いフィルム等が用いられ、本発明における基板に該当する。シート状封止材を、光電変換素子、又は光電変換モジュールの第2の電極の上に貼り付け、その後、硬化させることにより、封止部材及び基板を一度に形成することができる。シート上に形成するエポキシ樹脂層の形成パターンにより、光電変換素子の内部に空隙部を設けた構造にすることもでき、有効である。
前記空隙部に特に酸素を含有させることが好ましい。酸素を含有させることによって、ホール輸送層のホール輸送機能を長期にわたって安定に維持することが可能になり、光電変換素子あるいは光電変換モジュールの耐久性を向上させることができる。封止することによって設けられた光電変換素子内部の空隙部の酸素濃度は、酸素が含有していれば効果が得られるが、1.0体積%以上21.0体積%以下が好ましく、3.0体積%以上15.0体積%以下がより好ましい。
前記空隙部の酸素濃度は、酸素濃度を設定したグローブボックス内で封止を行うことにより制御することができる。酸素濃度の設定は、特定の酸素濃度を有するガスボンベを使用する方法や、窒素ガス発生装置を用いる方法によって行うことができる。グローブボックス内の酸素濃度は、市販されている酸素濃度計あるいは酸素モニターを用いて測定される。
封止によって形成された前記空隙部内の酸素濃度の測定は、例えば、大気圧イオン化質量分析計(API-MS)によって行うことができる。具体的には、光電変換素子、又は光電変換モジュールを不活性ガスで満たしたチャンバー内に設置し、チャンバー内で封止を開封し、チャンバー内の気体をAPI-MSで定量分析することにより、空隙部内に含まれる気体中のすべての成分を定量し、その総和に対する酸素の割合を算出することにより、酸素濃度を求めることができる。
酸素以外のガスとしては、不活性ガスが好ましく、窒素やアルゴンなどが挙げられる。
封止を行う際、グローブボックス内は酸素濃度とともに、露点を制御することが好ましく、出力やその耐久性向上に有効である。
露点とは、水蒸気を含む気体を冷却した時、凝結が開始される温度として定義される。 露点としては、0℃以下が好ましく、-20℃以下がより好ましい。下限としては、-50℃以上が好ましい。
また、第2の電極と封止部材との間にパッシベーション層を設けてもよい。パッシベーション層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化シリコンなどが好ましい。
光電変換素子の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
基板1上に区画部となる箇所を設け、第1の電極2、ホールブロッキング層2、第3の電極12が形成された積層板を用意する(図5C)。
ホールブロッキング層3まで積層した積層板を用いて、後から区画部を形成する場合、次のように作製することもできる。
まず、基板1上に第1の電極の前駆体2Aが形成された積層板を用意する(図5A)。なお、第1の電極の前駆体2Aの材質は、第1の電極2の材質と同じである。
次に、第1の電極の前駆体2A上に、ホールブロッキング層の前駆体2Aを形成する(図5B)。なお、ホールブロッキング層の前駆体3Aの材質は、ホールブロッキング層3の材質と同じである。
次に、基板1側から、第1の電極の前駆体2A及びホールブロッキング層の前駆体3Aの一部を除去し、区画部を作製する(図5C)。
区画部形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、サンドブラスト法、ウオーターブラスト法、研磨法、化学エッチング法、レーザー加工法などが挙げられる。これらの中でも、レーザー加工法が好ましい。
区画部となる箇所の第1の電極の前駆体2A及びホールブロッキング層の前駆体3Aを除去することで、光電変換部となる箇所に第1の電極2及びホールブロッキング層3が形成される。また、電極接触部となる箇所に、第3の電極12が形成される。
次に、電極接触部となる箇所に、ホール輸送層24から基板1の表面に達する複数の貫通孔13を形成する(図5E)。貫通孔13の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、サンドブラスト法、ウオーターブラスト法、研磨法、化学エッチング法、レーザー加工法などが挙げられる。これらの中でも、レーザー加工法が好ましい。これにより、微細な孔をサンドやエッチング、レジスト等を使うことなく形成でき、また、清浄に再現性よく加工することが可能となる。
次に、光電変換部となる箇所、区画部となる箇所、及び電極接触部となる箇所の全てのホール輸送層24上、及び貫通孔13に、第2の電極5を形成する(図5F)。
以上により、図1Dに示した光電変換素子が得られる。
本発明に関する電子機器は、本発明の光電変換素子及び/又は光電変換モジュールと、前記光電変換素子及び/又は光電変換モジュールが光電変換することによって発生した電力によって動作する装置と、を有し、更に必要に応じてその他の装置を有する。
本発明に関する電源モジュールは、本発明の光電変換素子及び/又は光電変換モジュールと、電源ICと、を有し、更に必要に応じてその他の装置を有する。
本発明の光電変換素子、及び光電変換モジュールと、これらが発電することによって得られた電力により動作する装置を有する電子機器の具体的な実施形態について説明する。
図6に示すように、光電変換素子、及び光電変換モジュールと電源IC、更に蓄電デバイスとを組み合わせ、供給される電力をマウスの制御回路の電源に接続する。これにより、マウスを使用していない時に蓄電デバイスに充電し、その電力でマウスを動作させることができ、配線や電池交換が不要なマウスを得ることができる。また、電池が不要になることで軽量化も可能となり、有効である。
図7には、マウスに光電変換素子を実装させた概略図を示した。光電変換素子及び電源IC、蓄電デバイスはマウス内部に実装されるが、光電変換素子に光が当たるように光電変換素子の上部は透明の筐体で覆われている。また、マウスの筐体すべてを透明な樹脂で成形することも可能である。光電変換素子の配置はこれに限られるものではなく、例えばマウスを手で覆っていても光が照射される位置に配置することも可能であり、好ましい場合がある。
本発明の光電変換素子、及び光電変換モジュールと、これらが発電することによって得られた電力により動作する装置を有する電子機器の他の実施形態について説明する。
図8には、前記電子機器として、パソコンに用いられるキーボードを用いた一例を示す。
図8に示すように、光電変換素子と電源IC、蓄電デバイスを組み合わせ、供給される電力をキーボードの制御回路の電源に接続する。これにより、キーボードを使用していない時に蓄電デバイスに充電し、その電力でキーボードを動作させることができ、配線や電池交換が不要なキーボードを得ることができる。また、電池が不要になることで軽量化も可能となり、有効である。
図9には、キーボードに光電変換素子を実装させた概略図を示した。光電変換素子及び電源IC、蓄電デバイスはキーボード内部に実装されるが、光電変換素子に光が当たるように光電変換素子の上部は透明の筐体で覆われている。キーボードの筐体すべてを透明な樹脂で成形することも可能である。光電変換素子の配置はこれに限られるものではない。
光電変換素子を組み込むスペースが小さい小型のキーボードの場合には、図10に示すように、キーの一部に小型の光電変換素子を埋め込むことも可能であり、有効である。
本発明の光電変換素子、及び光電変換モジュールと、これらが発電することによって得られた電力により動作する装置を有する電子機器の他の実施形態について説明する。
図11には、前記電子機器として、センサを用いた一例を示す。
図11に示すように、光電変換素子と電源IC、蓄電デバイスを組み合わせ、供給される電力をセンサ回路の電源に接続する。これにより、外部電源に接続する必要がなく、また電池交換を行う必要もなく、センサモジュールを構成することが可能となる。センシング対象としては、温湿度、照度、人感、CO2、加速度、UV、騒音、地磁気、気圧など、様々なセンサに応用でき、有効である。センサモジュールは、図11中Aに示すように、定期的に測定対象をセンシングし、読み取ったデータをPCやスマートフォンなどに無線通信で送信する構成になっている。
IoT社会の到来により、センサは急増することが予想されている。この無数のセンサの電池を一つ一つ交換するには大きな手間がかかり、現実的ではない。またセンサは、天井や壁など、電池交換しにくい場所にあることも作業性を悪くしている。光電変換素子により電力供給できることもメリットは非常に大きい。また、本発明の光電変換素子は、低照度でも高い出力を得ることができ、かつ出力の光入射角依存性が小さいことから、設置自由度が高いといったメリットも得られる。
本発明の光電変換素子、及び光電変換モジュールと、これらが発電することによって得られた電力により動作する装置を有する電子機器の他の実施形態について説明する。
図12には、前記電子機器として、ターンテーブルを用いた一例を示す。
図12に示すように、光電変換素子と電源IC、蓄電デバイスを組み合わせ、供給される電力をターンテーブル回路の電源に接続する。これにより、外部電源に接続する必要がなく、また電池交換を行う必要もなく、ターンテーブルを構成することが可能となる。
ターンテーブルは、例えば、商品を陳列するショーケースなどに用いられるが、電源の配線は見栄えが悪く、また電池交換の際には陳列物を撤去しなければならず、大きな手間がかかっていた。本発明の光電変換素子を用いることで、そのような不具合を解消でき、有効である。
以上、本発明の光電変換素子、及び光電変換モジュールと、これらが発電することによって得られた電力により動作する装置を有する電子機器、及び電源モジュールについて説明したが、これらはごく一部であり、本発明の光電変換素子、あるいは光電変換モジュールが、これらの用途に限定されるものではない。
光電変換素子、及び光電変換モジュールは、発生した電流を制御する回路基盤等と組み合わせることにより、例えば、電源装置に応用できる。
電源装置を利用している機器類としては、例えば、電子卓上計算機、腕時計、携帯電話、電子手帳、電子ペーパーなどが挙げられる。
また、充電式や乾電池式の電気器具の連続使用時間を長くするための補助電源として、光電変換素子を有する電源装置を用いることができる。
このように、本発明の光電変換素子、及び光電変換モジュールは、自立型電源として使用でき、様々な電子機器に組み合わせることができる。例えば、電子卓上計算機、腕時計、携帯電話、電子手帳、電子ペーパーなどの表示機器、マウスやキーボードなどのパソコンの付属機器、温湿度センサや人感センサなどの各種センサ機器、ビーコンやGPSなどの発信機、補助灯、リモコン等数多くの電子機器と組み合わせて使用することができる。
しかし、光電変換素子は周囲の照度によって出力が変化するため、図13に示す電子機器は安定に動作することができない場合がある。この場合、図14に示すように、回路側に安定した電圧を供給するために、光電変換素子と機器の回路の間に光電変換素子用の電源ICを組み込むことが可能であり、有効である。
しかし、光電変換素子は十分な照度の光が照射されていれば発電できるが、発電するだけの照度が足りなくなると、所望の電力が得られなくなり、これが光電変換素子の欠点でもある。この場合には、図15に示すように、キャパシタ等の蓄電デバイスを電源ICと機器回路の間に搭載することによって、光電変換素子からの余剰電力を蓄電デバイスに充電することが可能となり、照度が低すぎる場合や、光電変換素子に光が当たらない場合でも、蓄電デバイスに蓄えられた電力を機器回路に供給することが可能になり、安定に動作させることが可能となる。
一方、本発明の光電変換素子及び/又は光電変換モジュールは、電源モジュールとしても使用することが可能であり、有用である。例えば、図16に示すように、本発明の光電変換素子及び/又は光電変換モジュールと、光電変換素子用の電源ICを接続すると、光電変換素子が光電変換することによって発生した電力を電源ICにて一定の電圧レベルで供給することが可能な直流電源モジュールを構成することができる。
更に、図17に示すように、電源ICに蓄電デバイスを追加することにより、光電変換素子が発生させた電力を蓄電デバイスに充電することが可能になり、照度が低すぎる場合や、光電変換素子に光が当たらない状態になっても、電力を供給することが可能な電源モジュールを構成することができる。
図16及び図17に示した本発明の電源モジュールは、従来の一次電池のように電池交換をすることなく、電源モジュールとして使用することが可能である。
本発明の光電変換モジュールは、本発明の光電変換素子を複数有し、更に必要に応じて、その他の部材などを有する。
前記複数の光電変換素子のうちの互いに隣接する第1の光電変換素子及び第2の光電変換素子において、前記第1の光電変換素子の前記第3の電極は、前記第2の光電変換素子の前記第1の電極と電気的に接続されている。例えば、前記第1の光電変換素子の前記第3の電極は、前記第2の光電変換素子の前記第1の電極と一体化されている。
なお、光電変換モジュールにおいては、通常、複数の光電変換素子における基板を、1枚の基板が兼ねていることが多い。
光電変換モジュールとしては、複数の光電変換素子が、直列又は並列に接続される構成などが挙げられる。
光電変換モジュールは、一対の基板を有し、前記一対の基板の間に前記光電変換素子配置領域を有し、前記封止部材が前記一対の基板に挟持された構成とすることができる。
図18Aは、光電変換モジュール100を基板側から見た図である。説明の関係上、基板を省略し、第1の電極2が図示されるようにしている。
図18Bは、光電変換モジュール100を第2の電極5側から見た図である。図18Bは、図18Aの光電変換モジュール100を上下方向に180°回転させた図である。
光電変換モジュール100は、3つの光電変換素子(第1の光電変換素子10A、第2の光電変換素子10B、第3の光電変換素子10C)から構成されている。
第1の光電変換素子10Aは、光電変換部51A、電極接触部52A、及び区画部53Aを有する。
第2の光電変換素子10Bは、光電変換部51B、電極接触部52B、及び区画部53Bを有する。
第3の光電変換素子10Cは、光電変換部51Cを有する。
第1の光電変換素子10Aの電極接触部52Aの第3の電極12は、第2の光電変換素子10Bの第1の電極2と一体化されている。
第2の光電変換素子10Bの電極接触部52Bの第3の電極12は、第3の光電変換素子10Cの第1の電極2と一体化されている。
第1の光電変換素子10Aにおいて、第2の電極5は、光電変換部51A、区画部53A、及び電極接触部52Aに跨っている。
第2の光電変換素子10Bにおいて、第2の電極5は、光電変換部51B、区画部53B、及び電極接触部52Bに跨っている。
これら3つの光電変換素子の第1の電極2及び第3の電極12は、例えば、透明導電層が形成された1枚の基板の透明導電層を、フォトリソグラフィによりパターニングすることにより作製することができる。その他、サンドブラスト法、ウオーターブラスト法、研磨法、化学エッチング法、レーザー加工法などでも作製することができる。これらの中でも、レーザー加工法が好ましい。そうすることにより、第1の光電変換素子10Aの電極接触部52Aの第3の電極12と、第2の光電変換素子10Bの第1の電極2とを、一体化させることができる。
光電変換層、電子輸送層、あるいはホール輸送層が延設され、一体化している場合、隣接する光電変換素子間の最小距離は10μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましく、100μm以上が更に好ましい。ここで隣接する光電変換素子間の最小距離は、隣接する各光電変換素子の第1の電極間あるいは第2の電極間の距離の短い方の距離である。
光電変換層が延設されていない場合、隣接する光電変換素子間の最小距離は特に限定されるものでなく、任意の距離をとることができる。
上記好ましい範囲であると、隣接する光電変換素子間の電気抵抗が十分高いため、隣接する光電変換素子間を流れるリーク電流を抑えることができ、高い光電変換特性が得られる。リーク電流を抑えることは、特に低照度における光電変換特性の向上に有利である。
図19B及び図19Cは、互いに隣接する光電変換素子間において、電子輸送層及びホール輸送層の少なくともどちらか一方が延設されていない光電変換モジュールの一例を示す断面概略図である。
図19Dから図19Kは、互いに隣接する光電変換素子間において、光電変換層が延設されていない光電変換モジュールの一例を示す断面概略図である。
<光電変換素子の作製>
まず、第1の基板としてのガラス基板上に、第1の電極としてのITO導電膜をスパッタ製膜インジウムドープ酸化錫(ITO)とニオブドープ酸化錫(NTO)を順次スパッタ製膜したITOコ-トガラス上に、酸素ガスによる反応性スパッタにより、ホールブロッキング層として酸化チタンからなる緻密な層を形成した。(ITO導電膜平均厚み:250nm)
次に、ITO導電膜及びホールブロッキング層をレーザー照射により、一部を衝撃剥離した。レーザーを照射する位置は、区画部となる箇所である。
レーザー装置は、西進商事株式会社製レーザーパターニング装置を用い、発振器をTHG(Third Harmonic Generation)発振器、出力を9.0μJ、波長を355nmとした。前記レーザーパターニング装置の加工周波数、加工速度、及び加工ピッチを制御することにより、加工パターンを任意に設定できる。区画部の長さ、長軸、短軸共に表2-1及び表2-2のように加工した。
次に、酸化チタン(商品名:P90、日本アエロジル株式会社製)3g、アセチルアセトン0.2g、及び界面活性剤としてのポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(和光純薬工業株式会社製)0.3gを、水5.5g、エタノール1.0gとともに12時間ビーズミル処理を施し、酸化チタン分散液を作製した。作製した酸化チタン分散液にポリエチレングリコール(商品名:ポリエチレングリコール20,000、和光純薬工業株式会社製)1.2gを加えてペーストを作製した。作製したペーストを、前記ホールブロッキング層上に塗布し(平均厚み:1.5μm)、50℃で乾燥した後、空気中、500℃で30分間焼成し、多孔質状の電子輸送層を形成した。
前記電子輸送層を形成したガラス基板を、下記構造式(A)で表される光増感化合物(商品名:DN455、株式会社ケミクレア製)0.2mM及びケノデオキシコール酸(CDCA、東京化成工業株式会社製)0.4mMのアセトニトリル/t-ブタノール(体積比1:1)溶液に浸漬し、1時間暗所で静置して、電子輸送層の表面に光増感化合物を吸着させた。
次に、前記光増感化合物を吸着させた電子輸送層上に、前記ホール輸送層塗布液を用いたスピンコートにより、ホール輸送層を形成した(平均厚み:600nm)。
次に、電極接触部形成のため、ホール輸送層からITO導電膜の表面、あるいは基板表面に達する複数の貫通孔を形成した。貫通孔はレーザー照射によって形成した。
表2-1及び表2-2における貫通孔の表記「ITO導電膜まで」は基板表面に達する貫通孔を形成したときである。また、貫通孔の表記「ホールブロッキング層まで」はITO導電膜の表面に達する貫通孔を形成したときである。
レーザー装置は、西進商事株式会社製レーザーパターニング装置を用い、ドット径と加工ピッチ、及び加工距離は表2-1及び表2-2に示す通りとした。
ドット径が0.05mm、ピッチが0.045mmのとき、ドットが重なるため図3に示すような貫通孔形状となる。ドット径が0.05mm、ピッチが0.06mmのとき、ドットは重ならず円形の貫通孔が複数形成される。
また、実施例1及び2においては、第3の電極上及び区画部から電子輸送層及びホール輸送層をレーザー照射により衝撃剥離し、除去した。
その後、ホール輸送層上に銀を真空蒸着し、第2の電極(平均厚み:100nm)を形成し、光電変換素子を作製した。
第2の電極を形成後、封止部材としてのエポキシ樹脂(紫外線硬化型、商品名:WorldRockNo.5910、協立化学産業株式会社製)を、スクリーン印刷機(マイクロ・テック社製)を用いて塗布した。幅方向の構造はスクリーン印刷版(ソノコム社製)の印刷パターン設計により、調整することができる。
次に、グローブボックス内に窒素ガスを導入し、その中に移して、前記封止部材の上に第2の基板としてのカバーガラスを載せた後、紫外線照射により前記封止部材を硬化させ、発電領域の封止を行い、実施例1~14の光電変換素子を作製した。
得られた実施例1~14の光電変換素子における発電特性を表2-1及び表2-2に示した。
貫通孔面積S11及び接触面積S1において、走査型電子顕微鏡(SEM)(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)を用い観察及び測定を行った。
作製した各光電変換素子について、200lxに調整した白色LED照射下で、太陽電池評価システム(直流電圧・電流源/モニター、6241A、株式会社エーディーシ-製)を用いて、IV特性を評価し、初期最大出力電力Pmax1(μW/cm2)を求めた。
次に、20000lxに調整した白色LED照射下で、太陽電池評価システム(直流電圧・電流源/モニター、6241A、株式会社エーディーシ-製)を用いて、IV特性を評価し、初期最大出力電力Pmax2(μW/cm2)を求めた。
得られたPmax2を初期値であるPmax1で除することにより、100倍照度に対する「直線性」(Pmax2/Pmax1)を求めた。なお、(Pmax2/Pmax1)が、80~120であれば、直線性があるといえる。
表2-1、表2-2、表3-1、表3-2、及び表4中、「光電変換層が延在」の項目の「〇」は、区画部を介して電極接触部に光電変換層が延在しており、電極接触部において、第2の電極が電極接触部に延在した光電変換層を貫通して第3の電極と接触していることを表し、「×」は、電極接触部に光電変換層が延在していないことを表す。
図18A及び図18Bに例示するように、レーザー装置により、第1の電極であるITO導電膜をレーザーエッチングし、8セル直列基板となるように加工した。ホール輸送層形成後、レーザー加工により、光電変換素子を直列に接続するための貫通孔を形成した。
このとき、図19Cに例示するように、ITO導電膜と同時に多孔質状の酸化チタン層もレーザーエッチングした。隣接する、ITO導電膜間の平均距離は30μmとなるように加工した。
レーザー装置は、西進商事株式会社製レーザーパターニング装置を用い、ドット径と加工ピッチ、及び加工距離は表3-1及び表3-2に示す通りとした。
その後、ホール輸送層上に8セル直列となるようにパターニングされたマスクを用い、銀を真空蒸着して第2の電極(平均厚み:100nm)を形成した以外は、実施例4~13と同様にして光電変換モジュールを作製した。このとき、隣接する、銀電極間の平均距離は200μmとなるようにした。
実施例1と同様に(Pmax2/Pmax1)を求めた。結果を、表3-1、及び表3-2に示した。
図19Aに例示するように、多孔質状の酸化チタン層はレーザーエッチングせず隣接する光電変換素子間の光電変換層が延在している以外は、実施例20と同様にして、光電変換モジュールを作製した。
実施例1と同様に(Pmax2/Pmax1)を求めた。結果を表3-2に示した。
図19Iに例示するように、ITO導電膜と同時に多孔質状の酸化チタン層もレーザーエッチングし、ホール輸送層成膜後、ホール輸送層をレーザーエッチングし、隣接する、ITO導電膜間の平均距離は30μmとなるように加工した以外は、実施例20と同様にして、光電変換モジュールを作製した。
実施例1と同様に(Pmax2/Pmax1)を求めた。結果を表3-2に示した。
ドット径と加工ピッチ、及び加工距離を表4に示す通りとし、第3の電極面積を表4の通りとした以外は、実施例1と同様にして光電変換素子を作製した。
<1> 第1の電極、ホールブロッキング層、光電変換層、第2の電極、及び第3の電極を有する光電変換素子であって、
前記第1の電極、前記ホールブロッキング層、前記光電変換層、及び前記第2の電極が積層されてなる光電変換部と、
前記第2の電極が前記第3の電極と接触している電極接触部と、
前記光電変換部と前記電極接触部とを区画する区画部と、を有し、
前記電極接触部において前記第2の電極と前記第3の電極とが接触している面積(S1)と、前記光電変換部の面積(S2)とが、下記式(1)を満たすことを特徴とする光電変換素子である。
1.0×10-5 ≦ 100×(S1/S2) ・・・式(1)
<2> 前記面積(S1)と、前記面積(S2)とが、下記式(1-1)を満たす前記<1>に記載の光電変換素子である。
1.0×10-4 ≦ 100×(S1/S2) ・・・式(1-1)
<3> 前記区画部を介して前記電極接触部に前記光電変換層が延在しており、
前記電極接触部において、前記第2の電極が前記電極接触部に延在した前記光電変換層を貫通して前記第3の電極と接触している前記<1>から<2>のいずれかに記載の光電変換素子である。
<4> 前記光電変換層が、電子輸送層、及びホール輸送層を有し、
前記区画部における前記光電変換部側の端から前記電極接触部側の端までの幅が、前記電子輸送層の平均厚みの100倍以上である前記<1>から<3>のいずれかに記載の光電変換素子である。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の光電変換素子を複数有する光電変換モジュールであって、
複数の光電変換素子のうちの互いに隣接する第1の光電変換素子及び第2の光電変換素子において、前記第1の光電変換素子の前記第3の電極が、前記第2の光電変換素子の前記第1の電極と電気的に接続されていることを特徴とする光電変換モジュールである。
<6> 前記第1の光電変換素子の前記第3の電極が、前記第2の光電変換素子の前記第1の電極と一体化されている前記<5>に記載の光電変換モジュールである。
<7> 前記互いに隣接する光電変換素子間において、電子輸送層及びホール輸送層の少なくともどちらか一方が延設されていない前記<5>から<6>のいずれかに記載の光電変換モジュールである。
<8> 前記互いに隣接する光電変換素子間において、光電変換層が延設されていない前記<5>から<6>のいずれかに記載の光電変換モジュールである。
2 第1の電極
3 ホールブロッキング層
4 光電変換層
5 第2の電極
10 光電変換素子
12 第3の電極
13 貫通孔
14 電子輸送層
24 ホール輸送層
51 光電変換部
52 電極接触部
53 区画部
100 光電変換モジュール
Claims (8)
- 第1の電極、ホールブロッキング層、光電変換層、第2の電極、及び第3の電極を有する光電変換素子であって、
前記第1の電極、前記ホールブロッキング層、前記光電変換層、及び前記第2の電極が積層されてなる光電変換部と、
前記第2の電極が前記第3の電極と接触している電極接触部と、
前記光電変換部と前記電極接触部とを区画する区画部と、を有し、
前記電極接触部において前記第2の電極と前記第3の電極とが接触している面積(S1)と、前記光電変換部の面積(S2)とが、下記式(1)を満たし、
200luxでの初期最大出力電力をPmax1、20000luxでの初期最大出力電力をPmax2とした時、出力の直線性(Pmax2/Pmax1)が80以上120以下であることを特徴とする光電変換素子。
1.0×10-5 ≦ 100×(S1/S2)≦2.44 ・・・式(1) - 前記電極接触部において前記第2の電極は独立した複数の貫通孔を介して前記第3の電極と接触していることを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
- 前記Pmax1が6以上であり、前記Pmax2が480.38以上である、請求項1から2のいずれかに記載の光電変換素子。
- 前記光電変換層が、電子輸送層、及びホール輸送層を有し、
前記区画部における前記光電変換部側の端から前記電極接触部側の端までの幅が、前記電子輸送層の平均厚みの100倍以上である、請求項1から3のいずれかに記載の光電変換素子。 - 請求項1から4のいずれかに記載の光電変換素子を複数有する光電変換モジュールであって、
複数の光電変換素子のうちの互いに隣接する第1の光電変換素子及び第2の光電変換素子において、前記第1の光電変換素子の前記第3の電極が、前記第2の光電変換素子の前記第1の電極と電気的に接続されていることを特徴とする光電変換モジュール。 - 前記第1の光電変換素子の前記第3の電極が、前記第2の光電変換素子の前記第1の電極と一体化されている、請求項5に記載の光電変換モジュール。
- 前記互いに隣接する光電変換素子間において、電子輸送層及びホール輸送層の少なくともどちらか一方が延設されていない、請求項5から6のいずれかに記載の光電変換モジュール。
- 前記互いに隣接する光電変換素子間において、光電変換層が延設されていない、請求項5から6のいずれかに記載の光電変換モジュール。
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