本発明の一態様では、前記筒部材が、筒本体と、前記筒本体に挿入された中空の導光管とを備えていてもよい。前記導光管が導光性材料で構成されていてもよい。かかる態様は、導光管の損傷を防止し、コネクタの耐久性を向上させるのに有利である。
前記導光管は、前記導光性チューブの前記基端面に対向する光出射端面を備えてもよい。これにより、導光管の光出射端面から出射した光は、導光性チューブに効率良く入射する。これは、チューブの先端の明るさを向上させるのに有利である。
本発明の一態様では、前記筒部材の全体が導光性材料で構成されていてもよい。かかる態様は、コネクタの製造を容易にするのに有利である。
前記筒部材は、前記導光性チューブの前記基端面に対向する光出射端面を備えてもよい。これにより、筒部材の光出射端面から出射した光は、導光性チューブに効率良く入射する。これは、チューブの先端の明るさを向上させるのに有利である。
本発明の一態様では、前記導光性チューブに、前記基端面に向かって縮径又は拡径するテーパ形状が設けられていてもよい。かかる態様は、従来のコネクタとの互換性を確保しながら、チューブの径の選択の自由度を向上させるのに有利である。
本発明の一態様では、前記筒部材を貫通する流路を規定する内周面に、前記導光性チューブの前記基端面に向かって縮径又は拡径するテーパ面が設けられていてもよい。かかる態様は、従来のコネクタとの互換性を確保しながら、チューブの径の選択の自由度を向上させるのに有利である。
本発明の一態様では、前記筒部材を貫通する流路の前記筒部材の先端での開口径(先端開口径)は、前記導光性チューブの内径と異なっていてもよい。かかる態様は、従来のコネクタとの互換性を確保しながら、チューブの径の選択の自由度を向上させるのに有利である。例えば、流路の先端開口径は、チューブの内径より小さくてもよい。かかる態様は、従来のコネクタとの互換性を確保しながら、チューブを流れる液体の流動性を向上させるのに有利である。あるいは、流路の先端開口径は、チューブの内径より大きくてもよい。かかる態様は、小径のチューブを用いながら、チューブの先端の明るさを向上させるのに有利である。
本発明の一態様では、前記コネクタは、前記筒部材を取り囲む外筒と、前記外筒の前記筒部材に対向する内周面に設けられた雌ネジとを更に備えていてもよい。かかる態様によれば、本発明のコネクタを、経管栄養で使用される従来の経鼻チューブの基端に設けられるオスコネクタと互換性を有するように構成することができる。
本発明のコネクタを柔軟な中空の導光性チューブの基端にコネクタに設けて医療用チューブを構成することができる。かかる医療用チューブによれば、チューブを患者に挿入した後、チューブの先端の位置をいつでも安全に確認することができる。また、従来のコネクタとの互換性を確保しながら、チューブの径に関して選択の自由度が高い。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。各実施形態の説明において引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面で付された符号と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
本発明において、部材(例えばコネクタ、筒部材)の「軸」は、当該部材の中心軸を意味する。「軸」は、部材に含まれる円の中心を通り、且つ/又は、部材に含まれる円筒もしくは円錐(テーパ)の中心軸と一致する。軸に直交する直線に沿った方向を「半径方向」という。半径方向において、軸に近い側を「内」側、軸に遠い側を「外」側という。軸の周りを回転する方向を「周方向」という。
(実施形態1)
本発明を経鼻経管栄養に適用した実施形態を説明する。図1に示すように、本発明の実施形態1にかかるコネクタ1が、経鼻チューブ(以下、単に「チューブ」という)30の基端に設けられている。チューブ30は患者90の鼻腔から挿入され、チューブ30の先端35は胃91に達している。チューブ30は、自由に湾曲変形が可能な可撓性を有している。チューブ30は、その全長にわたって連続する流路39(後述する図2B参照)が形成された中空の筒状物である。経管栄養を行う際、液状の栄養剤は、コネクタ1及びチューブ30を通って患者の胃91に投与される。コネクタ1は、光源装置70に繰り返し接続及び分離が可能である。コネクタ1を光源装置70に接続したとき、光源装置70に内蔵された光源78(後述する図3参照)からの光は、コネクタ1及びチューブ30を通過してチューブ30の先端35から出射する。先端35からの光は患者90の身体を透過して体表面を光らせる。術者は、患者90の体表面での発光位置からチューブ30の先端35の位置を確認することができる。
図2Aは、チューブ30の基端に設けられたコネクタ1の斜視図である。図2Bは、コネクタ1の軸(図示せず)を含む面に沿った図1Aの断面図である。コネクタ1は、その先端(図2A及び図2Bにおいてコネクタ1の上端)側にコネクタ部10を備え、その基端側に基管20を備える。コネクタ部10は、中空筒形状を有する筒部材(オス部材)11と、筒部材11を取り囲む外筒17とを備える。コネクタ部10(または筒部材11)と基管20とは同軸に配置されている。貫通孔が、筒部材11から基管20までコネクタ1の軸に沿ってコネクタ1を貫通している。
筒部材11は、中空円筒形状の筒本体12と、筒本体12に挿入された導光管15とを備える。筒部材11(または筒本体12)の外周面には、筒部材11の先端に近づくにしたがって外径が小さくなるオステーパ面13が設けられている。筒部材11(または筒本体12)の外周面は、オステーパ面13より先端側に、オステーパ面13より大きなテーパ角度を有する先端テーパ面14を更に有する。筒部材11の先端(先端テーパ面14の一部または全部)は、外筒17の先端より、コネクタ1の軸方向に突出している。筒部材11が外筒17よりも突出していることは、メスコネクタ(図示せず。例えば、特許文献2の図5A、図5B参照)に対するコネクタ1(またはコネクタ部10)の接続を容易にするのに有利である。
導光管15は、中空円筒形状を有する。導光管15の外周面及び筒本体12の内周面は、略同一径の円筒面である。導光管15は筒本体12に、半径方向に実質的に隙間なく嵌入されている。導光管15の内周面は、その内径が軸方向において一定である円筒面である。導光管15の内腔が、コネクタ1の流路19を構成する。導光管15の長手方向の両端面15a,15bは、コネクタ1の軸に垂直な環状の平坦面である。光入射端面15aは、筒本体12の先端(先端テーパ面14の先端)と同一面を構成し、外界に向かって露出されている。
フランジ16が、筒部材11(または筒本体12)の基端から、半径方向外向きに突出している。フランジ16の円形の外周縁から、外筒17が筒部材11と同じ側(コネクタ1の先端側)に向かって延びている。外筒17は、略円筒形状を有し、筒部材11と同軸に配置されている。外筒17は、筒部材11(または筒本体12)から半径方向に離間している。外筒17の筒部材11に対向する内周面には雌ネジ18が設けられている。
コネクタ部10は、経管栄養において使用されるオスコネクタ(例えば特許文献2の図4A、図4B参照)と互換性を有するように構成されている。
基管20は、中空筒形状を有し、筒部材11(または導光管15)と連通している。基管20の内周面は、本実施形態では、その内径が軸方向において一定である円筒面である。但し、基管20の内周面は、これに限定されず、例えば、その内径が基管20の先端側または基端側(筒部材11側)に向かって大きくなるテーパ面であってもよい。基管20の内径は、制限されないが、本実施形態では筒本体12の内径より大きい。このため、筒本体12の内周面と基管20の内周面との間に、両者の内径差に起因するテーパ面25が形成されている。導光管15の光出射端面15bは、テーパ面25と筒本体12との境界と軸方向における位置が同じである。
柔軟な中空のチューブ30が、基管20に挿入されている。チューブ30の外径は、基管20の内径と略同じである。但し、チューブ30の基端面31の近傍部分(以下、「基端部」という)には、テーパ面25に沿うように、基端面31(または筒部材11)に向かって縮径するテーパ形状32が設けられている。チューブ30の基端面31は、チューブ30の長手方向に垂直な平坦面である。基端面31は、導光管15の光出射端面15bに軸方向に対向し、光出射端面15bに近接し、好ましくは当接している。チューブ30の内腔は、チューブ30の流路39を構成し、筒部材11内の流路19(導光管15の内腔)と連通している。チューブ30は、基管20から分離しないように、接着剤等により基管20に固定されている。チューブ30は、基管20から、筒部材11とは反対側に向かって導出されている。
コネクタ1は、導光管15と、導光管15以外の部分(コネクタ本体)との2部品で構成される。コネクタ本体は、外力によって実質的に変形しない程度の機械的強度(剛性)を有する材料で構成される。かかる材料として、例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を用いることができる。コネクタ本体は、上記樹脂材料を用いて全体を一部品として一体的に成形されうる。
導光管15は、光が、光入射端面15aから入射し、導光管15を通過して、光出射端面15bから出射することができるように、導光性を有する材料(導光性材料)で構成される。導光性材料として、例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、硬質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン、ポリエチレン、スチレン系エラストマー、ポリブタジエン、ポリオレフィン、アクリル樹脂(例えばPMMA)またはポリカーボネートなどの樹脂材料や石英ガラス等の透明な材料を用いることができる。中でも、成形性や取り扱い性の観点から樹脂材料が好ましく、アクリル樹脂(例えばPMMA)又はポリカーボネートがより好ましい。チューブ30の先端35(図1参照)の明るさ(光束)を向上させるためには、光入射端面15aから光出射端面15bまでの間での光損失を少なくすることが好ましい。このためには、光入射端面15aから光出射端面15bまでの間で導光管15の外周面から出射する光(漏れ光)を低減することが有効である。漏れ光を低減する手段として、制限されないが、例えば、(1)導光管15を、高屈折率の内層と低屈折率の外層とを少なくとも備えた多層構造で構成する、(2)導光管15の外周面に反射層(例えば銀、アルミニウム等の金属蒸着層)を設ける、等を用いることができる。
導光管15をコネクタ本体に一体化させる方法は、制限はなく、例えば、導光管15及びコネクタ本体をそれぞれ別々に製造した後、導光管15を筒本体12に嵌入させる方法や、導光管15及びコネクタ本体のうちの一方を製造し、その後、他方を前記一方に二色成形により一体化させる方法等を用いうる。
チューブ30の材料は、制限されないが、柔軟性と導光性とを備えることが好ましく、例えば、ポリウレタン、アクリル、シリコーン、ポリエチレン、スチレン系エラストマー、ポリブタジエン、ポリオレフィン等の樹脂を用いることができる。本実施形態では、チューブ30の基端面31から入射した光が、チューブ30(チューブ30の内周面と外周面との間の、チューブ30の厚さを構成する部分)を透過して先端35(図1参照)から出射し、先端35が発光する。先端35の明るさ(光束)を向上させるためには、基端面31から先端35までの間での光損失を少なくすることが好ましい。このためには、基端面31から先端35までの間でチューブ30の外周面から外界に出射する光(漏れ光)を低減することが有効である。漏れ光を低減する手段としては、制限されないが、例えば、(1)チューブ30の外周面を平滑化する、(2)チューブ30の外周面を、チューブ30より低屈折率の被覆材で覆う、(3)チューブ30の外周面に反射層(例えば銀、アルミニウム等の金属蒸着層)を設ける、(4)チューブ30を、高屈折率の内層と低屈折率の外層とを少なくとも備えた多層構造で構成する、等のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせを採用しうる。
チューブ30の基端部に所望するテーパ形状32を設ける方法は、制限はないが、例えば、円筒形状の基端部を、所望するテーパ形状を有する加熱した金型でテーパ形状に成形し、その後、直ちに急冷する加熱成形法を用いることができる。
胃91(図1参照)内での先端35の向きにかかわらず、先端35からの光で患者90の体表面を発光させるためには、光が、チューブ30の先端35から、チューブ30の長手方向に対して垂直方向または斜め方向に放射状に出射することが好ましい。これを実現するために、チューブ30の先端35に傾斜した光出射面を設けること、及び/又は、反射部材又は屈折部材をチューブ30の先端35の光出射面に対向して設けること、等が好ましい。
図3は、光源装置70に接続されたコネクタ1の断面図である。光源装置70は、コネクタ1を収容し保持する保持部71と、保持部71より深い位置に配置された光源78とを備える。保持部71は、保持筒72及び段差面73を備える。保持筒72の内周面は、外筒17と略同一径の円筒面である。段差面73は、保持筒72の開口端から所定距離の位置に、保持筒72の内周面から半径方向に内向きに突出するように設けられている。光源78は、保持部71(または保持筒72)と同軸に配置されている。コネクタ1(またはコネクタ部10)は、外筒17の先端が段差面73に当接するまで保持部71に挿入される。保持筒72はコネクタ1(または筒部材11)を光源78と同軸に位置決めする。段差面73はコネクタ1(または筒部材11)を光源78から軸方向に所定距離の位置に位置決めする。筒部材11の先端(または導光管15の光入射端面15a)が光源78に対向する。
光源78は、筒部材11の先端に向かって光を発射する。光源78から発射された光は、導光管15の光入射端面15aに入射し、導光管15を通過し、光出射端面15bから出射し、チューブ30の基端面31に入射する。
光源78として、制限されないが、発光ダイオード(LED)を使用することができる。光源78が発射する光は、可視光又は近赤外光であることが好ましく、その光の波長は、制限されないが、360nm以上、更には630nm以上であることが好ましく、3000nm以下、更には780nm以下であることが好ましい。この範囲の波長の光は、人体に対する透過率が高く、且つ、人体に対して低侵襲であり安全性が高い。可視光は、肉眼で観察可能であるため、チューブ30の先端35の位置を容易に確認できる。近赤外光は、可視光よりも透光性に優れ、赤外線カメラ等の専用カメラを介して観察可能である。一例では、可視光として波長が630nmの光を、または、近赤外光として波長が780nmの光を用いうる。光源78から発射された光が導光管15の光入射端面15aに効率良く入射するように、光源78がレンズを備えていてよく、且つ/又は、光源78と筒部材11との間にレンズが設けられていてもよい。
本実施形態1のコネクタ1の使用方法を説明する。
チューブ30の基端にコネクタ1が設けられた経鼻チューブを準備する。一般的な経鼻チューブと同様に、チューブ30を患者90の鼻腔に挿入する(図1参照)。コネクタ1を光源装置70に接続し、光源78(図3参照)を発光させる。光源78から発射された光は、導光管15及びチューブ30を順に通過し、チューブ30の先端35から放射される。先端35からの光は、患者90を透過する。術者は、患者90の体表面での発光位置から、先端35の位置を確認することができる。光は、その波長によって、肉眼で、または、赤外線カメラを介して、確認できる。
一般的な経鼻チューブを挿入する場合と同様に、あらかじめスタイレット(ガイドワイヤと呼ばれることもある)を流路39に挿入したチューブ30を患者90に挿入してもよい。スタイレットの基端はコネクタ1から導出することができる。この場合、スタイレットをチューブ30から引き抜いたのち、コネクタ10を光源装置70に接続する。
光ファイバーを、その先端がチューブ30の先端35に達するように流路39に挿入したチューブ30を患者90に挿入してもよい。光源装置70を用いて、先端35に加えて、光ファイバーの先端も発光させる。先端35からの光束が増大するので、先端35の位置をより正確に確認することができる。チューブ30の先端が胃に到達したのを確認後、光ファイバーをチューブ30から引き抜く。
チューブ30の先端35が胃に到達したのを確認後、コネクタ1から光源装置70を分離する。そして、コネクタ1を、栄養剤を搬送するチューブ(一般に、経管栄養セットと呼ばれる)の下流端に設けられたコネクタ(メスコネクタ。例えば、特許文献2の図5A、図5B参照)に接続する。栄養剤は、コネクタ1の流路19及びチューブ30の流路39を順に通過し、先端35から流出し患者に投与される。
コネクタ1はチューブ30とともに、数日にわたって患者90に留置される。この間にチューブ30がカールアップする等して先端35が移動することがある。このため、所定時間ごと(例えば栄養剤を患者90に投与する直前)に、コネクタ1を光源装置70に接続し、先端35を発光させて、その位置を確認する。
以上のように、本実施形態1では、コネクタ1の筒部材11が、導光性を有する導光管15を備える。このため、光源78の光を導光管15の光入射端面15aに入射させると、光は、導光管15を通過し、光出射端面15bから出射し、チューブ30の基端面31に入射させることができる。光は、更に、チューブ30を通過して、チューブ30の先端35から出射する。特許文献1とは異なり、本実施形態1によれば、チューブ30自体を導光路として利用して、チューブ30の先端35を発光させることができる。先端35からの光は、患者90の身体を介して観察可能である。このため、チューブ30の先端35の位置を容易且つ正確に検出することができる。
上述した特許文献1では、チューブ先端位置を確認するために、チューブに光ファイバーを挿入する必要がある。チューブから光ファイバーを引き抜いた後に、光ファイバーをチューブに再挿入すると、光ファイバーがチューブを突き破り消化管壁を損傷させる事故が起こりうる。これに対して、本実施形態1では、特許文献1では必須の光ファイバーが不要である。チューブ30に光ファイバーを再挿入しなくても、チューブ30の先端35の位置を確認できる。このため、本実施形態1では、特許文献1で起こりうる上記の事故は起こりえない。コネクタ1を用いることにより、チューブ30を患者90に挿入した後、必要に応じていつでも、チューブ30の先端35から光を放射させて、先端35の位置を安全に確認することができる。
コネクタ1のコネクタ部10は、経管栄養で使用される従来の経鼻チューブの基端に設けられるオスコネクタ(以下「既存オスコネクタ」という。例えば特許文献2の図4A、図4B参照)と互換性を有するように構成することができる。この場合、コネクタ1を、既存オスコネクタに接続可能なメスコネクタ(例えば、特許文献2の図5A、図5B参照)に、既存オスコネクタを当該メスコネクタに接続するのと同様に接続することができる。
既存オスコネクタには形状等に関して規格が存在することがある。既存オスコネクタに対する互換性を確保するためには、筒部材11の先端(光入射端面15a)での流路19の開口径(以下「先端開口径」という)も既存オスコネクタのそれと同じにする必要がある。本実施形態1では、流路19の先端開口径は、チューブ30ではなく、導光管15に依拠する。導光管15の光入射端面15aでの開口径を既存オスコネクタの流路の先端開口径と同じにすれば、既存オスコネクタに対する互換性を確保できる。チューブ30の内径は、流路19の先端開口径と異なっていてもよい。このため、コネクタ1は、既存オスコネクタとの互換性を確保しながら、チューブ30の径の選択の自由度を向上させることができる。本実施形態1では、流路19の先端開口径より大きい内径を有するチューブ30を用いている。これは、チューブ30の流路39の断面積を大きくし、流路39を流れる栄養剤の流動性を向上させるのに有利である。
本実施形態1では、チューブ30の内径は流路19の先端開口径より大きいが、本発明はこれに限定されない。チューブ30の内径は、流路19の先端開口径より小さくてもよく、あるいは、先端開口径と同じであってもよい。流路19の先端開口径を変えることなく、所望する径(外径及び内径)のチューブ30を用いることができる。本発明において、チューブ30の「内径」は、テーパ形状32のような拡径または縮径させるための加工がチューブ30にされている場合には、当該加工がされていない部分での、チューブ30本来の内径を意味する。
チューブ30の基端面31は、導光管15の光出射端面15bに軸方向に対向することが好ましい。光出射端面15bの径(内径及び外径)に対するチューブ30の径(内径及び外径)の大小関係に応じて、チューブ30の基端面31の近傍部分(基端部)に設けられるテーパ形32は適宜変更されうる。テーパ形状32が、基端面31に向かって拡径していてもよい。あるいは、テーパ形状32を省略してもよい。
上記の実施形態1では、チューブ30の基端部に設けられるテーパ形状32は、基端面31に連続して設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、テーパ形状32は、基端面31から所定距離だけ離れた位置に設けられていてもよい。この場合、テーパ形状32と基端面31との間の部分は、チューブ30本来の内径とは異なる一定の内径を有していてもよい。
チューブ30の基端部にテーパ形状を設けるのではなく、導光管15にテーパ形状を設けてもよい。この場合も、流路19の先端開口径を既存オスコネクタの流路の先端開口径と同じにしながら、導光管15の光出射端面15bをチューブ30の基端面31に軸方向に対向させることができる。従って、既存オスコネクタとの互換性を確保しながら、チューブ30の径の選択の自由度を向上させることができる。テーパ形状は、導光管15の全長にわたって設けられていてもよいし、導光管15の全長のうちの一部のみに設けられていてもよい。テーパ形状は、導光管15の内周面及び外周面のうちの一方のみに設けられたテーパ面として設けられていてもよい。
本実施形態1では、導光性材料からなる導光管15が筒本体12に挿入されている。このため、コネクタ1をメスコネクタに対して接続及び分離を繰り返しても、導光管15がメスコネクタに接触する可能性は低い。導光管15が筒本体12によって保護されているので、導光管15が損傷する可能性が低下し、コネクタ1の耐久性が向上する。
(実施形態2)
図4Aは、チューブ30の基端に設けられた、本発明の実施形態2にかかるコネクタ2の斜視図である。図4Bは、コネクタ2の軸(図示せず)を含む面に沿った図4Aの断面図である。コネクタ2は、実施形態1のコネクタ1の筒部材11に代えて、筒部材211を有する。コネクタ2は、筒部材211と、筒部材211以外の部分(コネクタ本体)との2部品で構成される。筒部材211は、その基端部がフランジ16の中央に設けられた凹部16aに嵌入されることにより、コネクタ本体に一体化されている。貫通孔が、筒部材211から基管20までコネクタ2の軸に沿ってコネクタ2を貫通している。
筒部材211は、全体として中空筒形状を有している。筒部材211の内腔は、コネクタ2の流路19を構成する。実施形態1の筒部材11と同様に、筒部材211の外周面には、オステーパ面13及び先端テーパ面14が設けられている。筒部材211の外周面のうちフランジ16に嵌入した部分(基端部)には、筒部材211の基端(または基管20)に向かって径が小さくなるテーパ面(基端テーパ面)212が設けられている。筒部材211は、その長手方向の両端に端面215a,215bを有する。端面215a,215bは、コネクタ2の軸に垂直な環状の平坦面である。光入射端面215aは、先端テーパ面14に接続されている。光出射端面215bは、基端テーパ面212に接続されている。筒部材211の光出射端面215bは、チューブ30の基端面31に軸方向に対向し、基端面31に近接し、好ましくは当接している。
筒部材211の先端(光入射端面215a)での流路19の開口径(先端開口径)は、実施形態1のコネクタ1の流路19の先端開口径と同じである。従って、コネクタ2のコネクタ部10は、経管栄養において使用される既存オスコネクタ(例えば特許文献2の図4A、図4B参照)と互換性を有している。
本実施形態2のチューブ30は、以下の2点で実施形態1のチューブ30と異なる。第1に、チューブ30の径(内径及び外径)は、実施形態1のチューブ30の径(内径及び外径)より小さい。第2に、チューブ30にはテーパ形状32(図2B参照)が設けられていない。即ち、本実施形態2では、チューブ30は小径であり、且つ、チューブ30の径(内径及び外径)は基端面31の近傍(基端部)において一定である。筒部材211の光出射端面215bは、この小径のチューブ30の基端面31に軸方向に対向している。このため、流路19(または筒部材211)を規定する内周面に、内径が光入射端面215aから光出射端面215bに向かって小さくなるテーパ面(円錐面)216が設けられている。実施形態1において筒本体12と基管20との間に設けられていたテーパ面25(図2B参照)は、本実施形態2では設けられていない。
光が、光入射端面215a(好ましくは更に先端テーパ面14)から入射し、筒部材211を通過して、光出射端面215bから出射することができるように、筒部材211の全体が導光性を有する材料(導光性材料)で構成される。実施形態1の導光管15に使用しうる導光性材料を、筒部材211の導光性材料として使用しうる。また、実施形態1で説明した、導光管15の外周面からの漏れ光を低減するための手段は、筒部材211にも同様に適用しうる。
筒部材211をコネクタ本体に一体化させる方法は、制限はなく、例えば、筒部材211及びコネクタ本体をそれぞれ別々に製造した後、筒部材211をフランジ16の凹部16aに嵌入させる方法や、筒部材211及びコネクタ本体のうちの一方を製造し、その後、他方を前記一方に二色成形により一体化させる方法等を用いうる。
図5は、光源装置70に接続されたコネクタ2の断面図である。光源装置70は、実施形態1と同じである。実施形態1と同様にコネクタ2(またはコネクタ部10)を保持部71に挿入すると、コネクタ2(または筒部材211)は、光源78と同軸に且つ光源78から軸方向に所定距離の位置に位置決めされる。筒部材211の光入射端面215aが光源78に対向する。光源78は、筒部材211の先端に向かって光を発射する。光源78から発射された光は、筒部材211の光入射端面215a(好ましくは更に先端テーパ面14)に入射し、筒部材211を通過し、光出射端面215bから出射し、チューブ30の基端面31に入射する。
本実施形態2のコネクタ2の使用方法は実施形態1と同じである。
本実施形態2では、筒部材211の全体が、導光性材料で構成されている。光源78の光を筒部材211の先端に入射させると、光は、筒部材211を通過し、光出射端面215bから出射し、チューブ30の基端面31に入射させることができる。光は、更に、チューブ30を通過して、チューブ30の先端35から出射する。チューブ30自体を導光路として利用して、チューブ30の先端35を発光させることができる。先端35からの光は、患者90の身体を介して観察可能である。このため、実施形態1と同様に、チューブ30の先端35の位置を容易且つ正確に検出することができる。
実施形態1と同様に、本実施形態2でも、特許文献1では必須の光ファイバーが不要である。チューブ30に光ファイバーを再挿入しなくても、チューブ30の先端35の位置を確認できる。コネクタ2を用いることにより、チューブ30を患者90に挿入した後、必要に応じていつでも、チューブ30の先端35から光を放射させて、先端35の位置を安全に確認することができる。
コネクタ2のコネクタ部10は、経管栄養で使用される既存オスコネクタ(例えば特許文献2の図4A、図4B参照)と互換性を有するように構成することができる。この場合、流路19の先端開口径は既存オスコネクタのそれと同じに設定される。チューブ30の内径は、流路19の先端開口径と異なっていてもよい。このため、コネクタ2は、既存オスコネクタとの互換性を確保しながら、チューブ30の径の選択の自由度を向上させることができる。本実施形態2では、流路19の先端開口径より小さい内径を有する小径のチューブ30を用いている。小径のチューブ30は、その外径も小さい。このような小径のチューブ30は、例えば小児用の経鼻チューブとして有用である。小径のチューブ30では、その基端面31の面積が小さい。本実施形態2では、流路19の先端開口径がチューブ30の内径より大きく、このため、筒部材211の光入射端面215aの面積を大きくすることが容易である。これは、光入射端面215aにより多くの光を入射させることが可能になるので、小径のチューブ30の先端35の明るさ(光束)を向上させるのに有利である。
本実施形態2では、チューブ30の内径は流路19の先端開口径より小さいが、本発明はこれに限定されない。チューブ30の内径は、流路19の先端開口径より大きくもよく、あるいは、先端開口径と同じであってもよい。流路19の先端開口径を変えることなく、所望する径(外径及び内径)のチューブ30を用いることができる。
チューブ30の基端面31は、筒部材211の光出射端面215bに軸方向に対向することが好ましい。光出射端面215bの径(内径及び外径)に対するチューブ30の径(内径及び外径)の大小関係に応じて、筒部材211の流路19を規定する内周面に設けられるテーパ面216は適宜変更されうる。テーパ面216が、光出射端面215bに向かって拡径していてもよい。テーパ面216は、筒部材211の全長にわたって延びている必要はなく、筒部材211の全長の一部のみに設けられていてもよい。あるいは、テーパ216を設けずに、流路19を規定する内周面が、軸方向において径が一定である円筒面であってもよい。
流路19の内周面にテーパ面216を設けるのではなく、チューブ30に、実施形態1で説明した、端面31に向かって縮径又は拡径するテーパ形状32を設けてもよい。この場合も、流路19の先端開口径を既存オスコネクタの流路の先端開口径と同じにしながら、筒部材211の光出射端面215bをチューブ30の基端面31に軸方向に対向させることができる。従って、既存オスコネクタとの互換性を確保しながら、チューブ30の径の選択の自由度を向上させることができる。
本実施形態2では、筒部材211の全体が導光性材料で構成されている。このため、筒部材211は、比較的大きな部材である。これは、コネクタ2の製造を容易にするのに有利である。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態2にも適用される。
上記の実施形態1,2は例示にすぎない。本発明は、上記の実施形態1,2に限定されず、適宜変更することができる。
実施形態1において、導光管15の光出射端面15bの少なくとも一部がチューブ30の基端面31に軸方向に対向していればよい。同様に、実施形態2において、筒部材211の光出射端面215bの少なくとも一部がチューブ30の基端面31に軸方向に対向していればよい。コネクタ1,2の軸に沿って見たとき、基端面31の一部が光出射端面15b,212bから半径方向の外側または内側にはみ出していてもよい。基端面31の内径及び外径は、光出射端面15b,212bの内径及び外径と同じであることが好ましいが、異なっていてもよい。基端面31は、光出射端面15b,212bに対して同軸であることが好ましいが、偏心していてもよい。基端面31は、円形であることが好ましいが、非円形(例えば楕円形)であってもよい。
コネクタ部10の構成は、上記の実施形態1,2に限定されない。例えば、筒部材11,211の外周面にオステーパ面13及び先端テーパ面14が設けられていることは必須ではない。先端テーパ面14を省略し、オステーパ面13を筒部材11,211の先端まで延長してもよい。この場合、環状の光入射端面15a,215aの外径を拡大できる。これは、光入射端面15a,215aの面積が拡大し、これにより光入射端面15a,215aに入射する光が増えるので、チューブ30の先端35の明るさ(光束)を向上させるのに有利である。
コネクタ部10が、雌ネジ18が設けられた外筒17及びフランジ16を備えていなくてもよい。
本発明のコネクタと光源装置との接続構造は、上記の実施形態1,2に限定されない。上記の実施形態1,2では、光源装置70の保持筒72は、外筒17が保持筒72に嵌入するように構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、保持筒72は、保持筒72が外筒17と筒部材11,211との間に挿入されるように構成されていてもよい。この場合、例えば保持筒72に、筒部材11,211が嵌入してもよい。保持筒72の内周面に、筒部材11,211のオステーパ面13とテーパ嵌合するテーパ面(メステーパ面)が設けられていてもよい。保持筒72の外周面に、雌ネジ18と螺合する雄ネジが設けられていてもよい。光源装置が、外筒17または筒部材11,211が嵌入される保持筒72を備えていなくてもよい。この場合、外筒17の先端が、光源装置に設けられた、段差面73と同等の平坦面に当接した状態で、コネクタを光源装置に接続することができる。平坦面はコネクタ(または筒部材11,211)を光源78から軸方向に所定距離の位置に位置決めする。保持筒72を備えない光源装置は、構造が簡単であり、その製造は容易である。光源装置に対するコネクタの接続状態を維持する方法は制限はなく、例えば、弾性バンドを利用する方法、磁気吸引力を利用する方法など、任意に選択しうる。
上記の実施形態1,2のコネクタ1,2は、経鼻チューブに使用されるオスコネクタ(例えば特許文献2の図4A、図4B参照)と互換性を有するように構成されたコネクタ部10を備えていたが、本発明はこれに限定されない。本発明のコネクタは、経鼻以外の経管栄養に使用されるチューブの基端や、経管栄養以外の用途(例えば尿道カテーテルや気管挿管カテーテル)に使用されるチューブの基端に設けられてもよい。コネクタは、オスコネクタである必要はなく、メスコネクタであってもよい。この場合、本発明の筒部材はメス部材として機能し、筒部材の内腔(流路19)に任意のオス部材が挿抜される。
本発明において、「導光性チューブが基管から筒部材とは反対側に向かって導出されている」とは、外見上、チューブ30が基管20から延びていることを意味し、チューブ30の基端面31が基管20内に位置することを意味しない。即ち、本発明において、コネクタに対するチューブ30の挿入深さは任意であり、例えば実施形態1において、基端面31が筒本体12内に位置するまで、チューブ30がコネクタ1に深く挿入されていてもよい。