本発明の一態様では、前記導光性チューブは、前記基端面から延び且つ一定の内径を有する異径部と、前記基径部と前記異径部との間で内径が変化する径変化部とを更に備えていてもよい。このようなチューブは、比較的容易に製造することができる。
本発明の一態様では、前記導光性チューブの内径が前記コネクタ内において変化していてもよい。かかる態様によれば、コネクタ外においてチューブの強度を、その長手方向において実質的に一定にすることが可能である。これは、チューブが折れ曲がることによって流路が閉塞されるキンクの発生を抑えるのに有利である。
本発明の一態様では、前記導光性チューブの内径が前記コネクタ外において変化していてもよい。かかる態様によれば、コネクタ内において、チューブの内径に加えて外径も一定にすることができる。これは、コネクタの形状を簡単化するのに有利である。
本発明の一態様では、前記導光性チューブの外径は、前記筒部材内において一定であってもよい。かかる態様は、筒部材(とくにその外周面)の成形精度を向上させるのに有利である。
本発明の一態様では、前記導光性チューブの前記基端面は、前記筒部材の前記先端と共通する一平面を構成していてもよい。これは、従来のコネクタとの互換性を確保するのに有利である。
本発明の一態様では、前記コネクタは、前記筒部材と同軸に配置された中空円筒形状の基管を更に備えていてもよい。前記導光性チューブは、前記基管から導出されていてもよい。かかる態様によれば、第1に、チューブをコネクタに接着固定するために基管を利用することができ、第2に、術者は基管にてコネクタを把持することができるので、術者の指等による筒部材の汚染を防止することができる。
本発明の一態様では、前記コネクタは、前記筒部材を取り囲む外筒と、前記外筒の前記筒部材に対向する内周面に設けられた雌ネジとを更に備えていてもよい。かかる態様によれば、本発明のコネクタを、経管栄養で使用される従来の経鼻チューブの基端に設けられるオスコネクタと互換性を有するように構成することができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。各実施形態の説明において引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面で付された符号と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
本発明において、部材(例えばコネクタ、筒部材)の「軸」は、当該部材の中心軸を意味する。「軸」は、部材に含まれる円の中心を通り、且つ/又は、部材に含まれる円筒もしくは円錐(テーパ)の中心軸と一致する。軸に直交する直線に沿った方向を「半径方向」という。半径方向において、軸に近い側を「内」側、軸に遠い側を「外」側という。軸の周りを回転する方向を「周方向」という。
(実施形態1)
本発明を経鼻経管栄養に適用した実施形態を説明する。図1に示すように、本発明の実施形態1にかかる医療用カテーテル(以下、単に「カテーテル」という)1は、柔軟な中空の導光性チューブ(以下、単に「チューブ」という)50と、チューブ50の基端に設けられたコネクタ10とを備える。チューブ50は患者90の鼻腔から挿入され、チューブ50の先端55は胃91に達している。チューブ50は、自由に湾曲変形が可能な可撓性を有している。チューブ50は、その全長にわたって連続する流路59(後述する図2B参照)が形成された中空の筒状物である。流路59は、チューブ50の長手方向の両端(即ち、基端及び先端55)にてチューブ50の外界に連通している。経管栄養を行う際、液状の栄養剤は、チューブ50の流路59を通って患者の胃91に投与される。コネクタ10は、光源装置70に繰り返し接続及び分離が可能である。コネクタ10を光源装置70に接続したとき、光源装置70に内蔵された光源78(後述する図3参照)からの光は、チューブ50を通過してチューブ50の先端55から出射する。先端55からの光は患者90の身体を透過して体表面を光らせる。術者は、患者90の体表面での発光位置からチューブ50の先端55の位置を確認することができる。
図2Aは、チューブ50の基端に設けられたコネクタ10の斜視図である。図2Bは、コネクタ10の軸(図示せず)を含む面に沿ったコネクタ10の断面図である。コネクタ10は、その先端(図2A及び図2Bにおいてコネクタ10の上端)側にコネクタ部20を備え、その基端側に基管30を備える。コネクタ部20は、中空筒形状を有する筒部材(本実施形態1ではオス部材)21と、筒部材21を取り囲む外筒27とを備える。基管30は、中空筒形状を有する。コネクタ部20(または筒部材21)と基管30とは同軸に配置されている。貫通孔11が、筒部材21から基管30までコネクタ10の軸に沿ってコネクタ10を貫通している。貫通孔11の内径は、筒部材21の先端(図2A及び図2Bにおいて筒部材21の上端)側での内径が、基管30の先端(図2A及び図2Bにおいて基管30の下端)側での内径より小さくなるように、コネクタ10内において変化している。具体的には、基管30内に、貫通孔11の内径が略テーパ状(または略円錐面状)に変化する内径変化部14が設けられている。貫通孔11は、内径変化部14に対してコネクタ10の先端側(筒部材21側)に、相対的に小さく且つ一定の内径を有する小内径部13を含み、内径変化部14に対してコネクタ10の基端側(基管30側)に、相対的に大きく且つ一定の内径を有する基準内径部12を含む。
筒部材21の外周面には、筒部材21の先端に近づくにしたがって外径が小さくなるオステーパ面23が設けられている。筒部材21の外周面は、オステーパ面23より先端側に、オステーパ面23より大きなテーパ角度を有する先端テーパ面24を更に有する。筒部材21の先端(先端テーパ面24の一部または全部)は、外筒27の先端より、コネクタ10の軸方向に突出している。筒部材21が外筒27よりも突出していることは、メスコネクタ(図示せず。例えば、特許文献2の図5A、図5B参照)に対するコネクタ10(またはコネクタ部20)の接続を容易にするのに有利である。
フランジ26が、筒部材21の基端から、半径方向外向きに突出している。フランジ26の円形の外周縁から、外筒27が筒部材21と同じ側(コネクタ10の先端側)に向かって延びている。外筒27は、略円筒形状を有し、筒部材21と同軸に配置されている。外筒27は、筒部材21から半径方向に離間している。外筒27の筒部材21に対向する内周面には雌ネジ28が設けられている。
コネクタ部20は、経管栄養において使用されるオスコネクタ(例えば特許文献2の図4A、図4B参照)と互換性を有するように構成されていることが好ましい。
コネクタ10の材料は、制限されないが、外力によって実質的に変形しない程度の機械的強度(剛性)を有する材料で構成されることが好ましい。かかる材料として、例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を用いることができる。コネクタ10は、上記樹脂材料を用いて射出成形法等により全体を一部品として一体的に成形されうる。
柔軟な中空のチューブ50が、コネクタ10の貫通孔11に挿入されている。チューブ50の全長(図1参照)にわたって連続するチューブ50の内腔が、チューブ50(更にはカテーテル1)の流路59を構成する。チューブ50の径(本発明においてチューブ50の「径」とは、特に断らない限り、チューブ50の内径及び外径の両方を含む)は、チューブ50の全長にわたって一定ではない。具体的には、チューブ50は、先端55(図1参照)側から基端側に向かって、基径部52、径変化部54、小径部(異径部)53を順に備える。基径部52及び小径部53のそれぞれの径(内径及び外径)は、チューブ50の長手方向において一定であるが、小径部53は基径部52より小さな径を有する。径変化部54では、基径部52と小径部53との径の違いに起因して、径(内径及び外径)が略テーパ状(または略円錐面状)に変化している。
チューブ50の材料は、制限されないが、柔軟性と導光性とを備えることが好ましく、例えば、ポリウレタン、アクリル、シリコーン、ポリエチレン、スチレン系エラストマー、ポリブタジエン、ポリオレフィン等の樹脂を用いることができる。
チューブ50は、基端側の端面(基端面)51から先端55(図1参照)までのチューブ50の全長にわたって同一材料からなる連続した一部品として構成されることが好ましい。チューブ50の全長のうち、先端55側の大部分は、一定の径(内径及び外径)を有する基径部52である。チューブ50の基端近傍部分に基径部52とは径が異なる径変化部54及び小径部53が設けられている。チューブ50に、径が異なる部分を形成する方法に制限はない。一例としては、一定の径(例えば基径部52と同じ径)を有し所定長さに切断したチューブの基端近傍部分を、加熱した金型を用いて所定形状に成形し、その後、直ちに急冷する加熱成形法を用いうる。別の例としては、加熱溶融したチューブの材料を口金からチューブ状に連続的に押し出しながら、その内部に空気を吹き込んで、所定形状の金型の内面に密着するように膨らませる、ブロー成形に類似した方法を用いうる。
基径部52、径変化部54、及び小径部53を備えたチューブ50、及び、コネクタ10はそれぞれ別個に製造される。その後、チューブ50は、その基端側(小径部53側)を先頭にして、コネクタ10の基端側(基管30側)からコネクタ10の貫通孔11に挿入される。コネクタ10の小内径部13、内径変化部14、基準内径部12にチューブ50の小径部53、径変化部54、基径部52がそれぞれ嵌入される。好ましくは、貫通孔11の全長にわたって、チューブ50の外周面はコネクタ10の貫通孔11の内周面に実質的に隙間なく密着する。チューブ50は、コネクタ10から分離しないように、接着剤(例えば溶剤接着剤)等によりコネクタ10(特に基管30)に固定される。チューブ50は、基管30から、筒部材21とは反対側に向かって導出される。チューブ50の基端面51は、コネクタ10の軸に垂直な環状の平坦面である。基端面51は、筒部材21の先端(先端テーパ面24の先端)と共通する一平面を構成し、外界に向かって露出される。
本実施形態では、チューブ50の基端面51から入射した光が、チューブ50(チューブ50の内周面と外周面との間の、チューブ50の厚さを構成する部分)を透過して先端55(図1参照)から出射し、先端55が発光する。先端55の明るさ(光束)を向上させるためには、基端面51から先端55までの間での光損失を少なくすることが好ましい。このためには、基端面51から先端55までの間でチューブ50の外周面から外界に出射する光(漏れ光)を低減することが有効である。漏れ光を低減する手段としては、制限されないが、例えば、(1)チューブ50の外周面を平滑化する、(2)チューブ50の外周面を、チューブ50より低屈折率の被覆材で覆う、(3)チューブ50の外周面に反射層(例えば銀、アルミニウム等の金属蒸着層)を設ける、(4)チューブ50を、高屈折率の内層と低屈折率の外層とを少なくとも備えた多層構造で構成する、等のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせを採用しうる。
胃91(図1参照)内での先端55の向きにかかわらず、先端55からの光で患者90の体表面を発光させるためには、光が、チューブ50の先端55から、チューブ50の長手方向に対して垂直方向または斜め方向に放射状に出射することが好ましい。これを実現するために、チューブ50の先端55に傾斜した光出射面を設けること、及び/又は、反射部材又は屈折部材をチューブ50の先端55の光出射面に対向して設けること、等が好ましい。
図3は、光源装置70に接続されたカテーテル1の断面図である。光源装置70は、コネクタ10(特にコネクタ部20)を収容し保持する保持部71と、保持部71より深い位置に配置された光源78とを備える。保持部71は、保持筒72及び段差面73を備える。保持筒72の内周面は、外筒27と略同一径の円筒面である。段差面73は、保持筒72の開口端から所定距離の位置に、保持筒72の内周面から半径方向に内向きに突出するように設けられている。光源78は、保持部71(または保持筒72)と同軸に配置されている。コネクタ10(またはコネクタ部20)は、外筒27の先端が段差面73に当接するまで保持部71に挿入される。保持筒72はコネクタ10(または筒部材21)を光源78と同軸に位置決めする。段差面73はコネクタ10(または筒部材21)を光源78から軸方向に所定距離の位置に位置決めする。筒部材21の先端(またはチューブ50の基端面51)が光源78に対向する。
光源78は、筒部材21の先端に向かって光を発射する。光源78から発射された光は、チューブ50の基端面51に入射する。
光源78として、制限されないが、発光ダイオード(LED)を使用することができる。光源78が発射する光は、可視光又は近赤外光であることが好ましく、その光の波長は、制限されないが、360nm以上、更には630nm以上であることが好ましく、3000nm以下、更には780nm以下であることが好ましい。この範囲の波長の光は、人体に対する透過率が高く、且つ、人体に対して低侵襲であり安全性が高い。可視光は、肉眼で観察可能であるため、チューブ50の先端55の位置を容易に確認できる。近赤外光は、可視光よりも透光性に優れ、赤外線カメラ等の専用カメラを介して観察可能である。一例では、可視光として波長が630nmの光を、または、近赤外光として波長が780nmの光を用いうる。光源78から発射された光がチューブ50の基端面51に効率良く入射するように、光源78がレンズを備えていてよく、且つ/又は、光源78と筒部材21(または基端面51)との間にレンズが設けられていてもよい。
本実施形態1のカテーテル1の使用方法を説明する。
チューブ50の基端にコネクタ10が設けられたカテーテル1を準備する。一般的な経鼻カテーテルと同様に、チューブ50を患者90の鼻腔に挿入する(図1参照)。コネクタ10を光源装置70に接続し、光源78(図3参照)を発光させる。光源78から発射された光は、チューブ50の基端面51に入射し、チューブ50を通過し、先端55から放射される。先端55からの光は、患者90を透過する。術者は、患者90の体表面での発光位置から、先端55の位置を確認することができる。光は、その波長によって、肉眼で、または、赤外線カメラを介して、確認できる。
一般的な経鼻カテーテルを挿入する場合と同様に、あらかじめスタイレット(ガイドワイヤと呼ばれることもある)を流路59に挿入したチューブ50を患者90に挿入してもよい。スタイレットの基端はコネクタ10から導出することができる。この場合、スタイレットをチューブ50から引き抜いたのち、コネクタ10を光源装置70に接続する。
光ファイバーを、その先端がチューブ50の先端55に達するように流路59に挿入したチューブ50を患者90に挿入してもよい。光源装置70を用いて、先端55に加えて、光ファイバーの先端も発光させる。先端55からの光束が増大するので、先端55の位置をより正確に確認することができる。チューブ50の先端が胃に到達したのを確認後、光ファイバーをチューブ50から引き抜く。
チューブ50の先端55が胃に到達したのを確認後、コネクタ10から光源装置70を分離する。そして、コネクタ10を、栄養剤を搬送するチューブ(一般に、経管栄養セットと呼ばれる)の下流端に設けられたコネクタ(メスコネクタ。例えば、特許文献2の図5A、図5B参照)に接続する。栄養剤は、チューブ50の流路59を通過し、先端55から流出し患者に投与される。
コネクタ10はチューブ50とともに、数日にわたって患者90に留置される。この間にチューブ50がカールアップする等して先端55が移動することがある。このため、所定時間ごと(例えば栄養剤を患者90に投与する直前)に、コネクタ10を光源装置70に接続し、先端55を発光させて、その位置を確認する。
以上のように、本実施形態1では、導光性を有するチューブ50の基端面51が、コネクタ10の筒部材21の先端に露出されている。このため、光源78の光を筒部材21の先端に向かって放射すると、光は、チューブ50の基端面51に入射し、チューブ50を通過し、先端55から出射する。チューブ50自体を導光路として利用して、チューブ50の先端55を発光させることができる。先端55からの光は、患者90の身体を介して観察可能である。このため、チューブ50の先端55の位置を容易且つ正確に検出することができる。
コネクタ10のコネクタ部20は、従来の経管栄養カテーテルを構成するチューブの基端に設けられるオスコネクタ(以下「既存オスコネクタ」という。例えば特許文献2の図4A、図4B参照)と互換性を有するように構成することができる。この場合、コネクタ10(特にコネクタ部20)を、既存オスコネクタに接続可能なメスコネクタ(例えば、特許文献2の図5A、図5B参照)に、既存オスコネクタを当該メスコネクタに接続するのと同様に接続することができる。
既存オスコネクタには形状等に関して規格が存在することがある。既存オスコネクタに対する互換性を確保するためには、筒部材21の先端での流路の開口径(以下「先端開口径」という)も既存オスコネクタのそれと同じにする必要がある。本実施形態1では、先端開口径は、筒部材21の貫通孔11ではなく、貫通孔11に挿入されたチューブ50の流路59に依拠する。より詳細には、先端開口径は、チューブ50の小径部53での流路59の内径に依拠する。流路59の先端開口径を規定する小径部53の内径を既存オスコネクタの流路の先端開口径と同じにすれば、先端開口径に関して既存オスコネクタと互換性を確保できる。チューブ50の全長のうちの大部分を占める基径部52は、先端開口径、即ち小径部53とは異なる内径を有していてもよい。このため、本実施形態1のカテーテル1は、既存オスコネクタとの互換性を確保しながら、チューブ50の径の選択の自由度を向上させることができる。例えば、全長にわたって所望する一定の径を有するチューブの基端近傍部分に、小径部53が既存オスコネクタの先端開口径と同じ内径を有するように小径部53及び径変化部54を形成したチューブ50を用いれば、既存オスコネクタと互換性を確保できる。
本実施形態1では、チューブ50の基径部52は、流路59の先端開口径より大きい内径を有している。これは、チューブ50の全長の大部分で流路59の断面積を大きくし、流路59を流れる栄養剤の流動性を向上させるのに有利である。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2にかかるカテーテル2の基端部分の断面図である。実施形態1のカテーテル1と同様に、カテーテル2は、柔軟な中空の導光性チューブ50と、チューブ50の基端に設けられたコネクタ10とを備える。本実施形態2は、コネクタ10の貫通孔11の内径、及び、チューブ50の基端部分の径に関して、実施形態1と異なる。
コネクタ10の貫通孔11の内径は、筒部材21の先端側での内径が、基管30の先端側での内径より大きくなるように、コネクタ10内において変化している。具体的には、基管30内に、貫通孔11の内径が略テーパ状(または略円錐面状)に変化する内径変化部214が設けられている。貫通孔11は、内径変化部214に対してコネクタ10の先端側(筒部材21側)に、相対的に大きく且つ一定の内径を有する大内径部213を含み、内径変化部214に対してコネクタ10の基端側(基管30側)に、相対的に小さく且つ一定の内径を有する基準内径部212を含む。
チューブ50は、先端55(図1参照)側から基端側に向かって、基径部252、径変化部254、大径部(異径部)253を順に備える。基径部252及び大径部253のそれぞれの径(内径及び外径)は、チューブ50の長手方向において一定であるが、大径部253は基径部252より大きな径を有する。径変化部254では、基径部252と大径部253との径の違いに起因して、径(内径及び外径)が略テーパ状(または略円錐面状)に変化している。
実施形態1と同様に、本実施形態2においても、チューブ50及びコネクタ10はそれぞれ別個に製造される。その後、本実施形態2では、チューブ50は、その先端側(基径部252側)を先頭にして、コネクタ10の先端側(筒部材21側)からコネクタ10の貫通孔11に挿入される。コネクタ10の大内径部213、内径変化部214、基準内径部212にチューブ50の大径部253、径変化部254、基径部252がそれぞれ嵌入される。好ましくは、貫通孔11の全長にわたって、チューブ50の外周面はコネクタ10の貫通孔11の内周面に実質的に隙間なく密着する。チューブ50は、コネクタ10から分離しないように、接着剤(例えば溶剤接着剤)等によりコネクタ10(特に基管30)に固定される。チューブ50は、基管30から、筒部材21とは反対側に向かって導出される。チューブ50の基端面51は、筒部材21の先端(先端テーパ面24の先端)と同一面を構成し、外界に向かって露出される。
カテーテル2は、実施形態1のカテーテル1と同様に使用することができる。
実施形態1と同様に、本実施形態2においても、流路59の先端開口径を規定する大径部253の内径を既存オスコネクタの流路の先端開口径と同じにすれば、先端開口径に関して既存オスコネクタと互換性を確保できる。チューブ50の全長のうちの大部分を占める基径部252は、先端開口径、即ち大径部253とは異なる内径を有していてもよい。このため、カテーテル2は、既存オスコネクタとの互換性を確保しながら、チューブ50の径の選択の自由度を向上させることができる。例えば、全長にわたって所望する一定の径を有するチューブの基端近傍部分に、大径部253が既存オスコネクタの先端開口径と同じ内径を有するように大径部253及び径変化部254を形成したチューブ50を用いれば、既存オスコネクタと互換性を確保できる。
本実施形態2では、チューブ50の基径部252は、流路59の先端開口径より小さい内径を有している。内径が小さな基径部252は、その外径も小さい。このような小径の基径部252を有するチューブ50は、例えば小児用の経鼻カテーテルとして有用である。
光源78からの光が入射する基端面51は、相対的に大きな径の大径部253によって構成される。このため基端面51は、基径部252でのチューブ50の断面積より大きな面積を有している。これは、基端面51により多くの光を入射させることが可能になるので、小径の基径部252の先端55の明るさ(光束)を向上させるのに有利である。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態2にも同様に適用される。
(実施形態3)
図5は、本発明の実施形態3にかかるカテーテル3の基端部分の断面図である。実施形態1,2のカテーテル1,2と同様に、カテーテル3は、柔軟な中空の導光性チューブ50と、チューブ50の基端に設けられたコネクタ10とを備える。本実施形態3は、コネクタ10の貫通孔11の内径、及び、チューブ50の基端部分の径に関して、実施形態1,2と異なる。
コネクタ10の貫通孔11の内径は、貫通孔11の全長にわたって一定である。
実施形態1と同様に、チューブ50は、先端55(図1参照)側から基端側に向かって、基径部352、径変化部354、小径部(異径部)353を順に備える。基径部352及び小径部353のそれぞれの径(内径及び外径)は、チューブ50の長手方向において一定であるが、小径部353は基径部352より小さな径を有する。径変化部354では、基径部352と小径部353との径の違いに起因して、径(内径及び外径)が略テーパ状(または略円錐面状)に変化している。
実施形態1と同様に、本実施形態3においても、チューブ50及びコネクタ10はそれぞれ別個に製造される。その後、チューブ50の小径部353が、コネクタ10の基端側(基管30側)からコネクタ10の貫通孔11に挿入される。コネクタ10の貫通孔11にチューブ50の小径部353が嵌入される。好ましくは、貫通孔11の全長にわたって、小径部353の外周面はコネクタ10の貫通孔11の内周面に実質的に隙間なく密着する。チューブ50は、コネクタ10から分離しないように、接着剤(例えば溶剤接着剤)等によりコネクタ10(特に基管30)に固定される。チューブ50は、基管30から、筒部材21とは反対側に向かって導出される。径変化部354は、コネクタ10外に、コネクタ10(特に基管30)の近傍に配置される。チューブ50の基端面51は、筒部材21の先端(先端テーパ面24の先端)と同一面を構成し、外界に向かって露出される。
カテーテル3は、実施形態1のカテーテル1と同様に使用することができる。
実施形態1と同様に、本実施形態3においても、流路59の先端開口径を規定する小径部353の内径を既存オスコネクタの流路の先端開口径と同じにすれば、先端開口径に関して既存オスコネクタと互換性を確保できる。チューブ50の全長のうちの大部分を占める基径部352は、先端開口径、即ち小径部353とは異なる内径を有していてもよい。このため、カテーテル3は、既存オスコネクタとの互換性を確保しながら、チューブ50の径の選択の自由度を向上させることができる。例えば、全長にわたって所望する一定の径を有するチューブの基端近傍部分に、小径部353が既存オスコネクタの先端開口径と同じ内径を有するように小径部353及び径変化部354を形成したチューブ50を用いれば、既存オスコネクタと互換性を確保できる。
本実施形態3では、チューブ50の基径部352は、流路59の先端開口径より大きい内径を有している。これは、チューブ50の全長の大部分で流路59の断面積を大きくし、流路59を流れる栄養剤の流動性を向上させるのに有利である。
実施形態1,2と異なり、チューブ50の径(内径及び外径)は、コネクタ10外で変化している。コネクタ10の貫通孔11の内径は、貫通孔11の全長にわたって一定である。このため、コネクタ10の形状は簡単である。これは、コネクタ10を射出成形により製造する場合に、金型形状の簡単化、及び、コネクタ10の製造の容易化に有利である。
チューブ50の径が変化する径変化部354は、本実施形態3ではコネクタ10の近傍に配置されている。この構成では、チューブ50の全長に対する基径部352の割合が増大する。カテーテルでは、一般に、所定且つ一定の外径を有するチューブの部分(本実施形態3では基径部352)の長さが規格化されているため、径変化部354をコネクタ10の近傍に配置することにより、チューブの全長を無駄に長くするのを防止することができる。チューブが長すぎると、流路59を流れる栄養剤の流動性が低下する、チューブの取り扱いが煩雑になる、または、カテーテルのコストが上昇する、等の問題が生じうる。本実施形態3では、これらの問題が生じる可能性が低い。一般には、コネクタ10と径変化部354との間の距離は、制限はないが、200mm以下、更には100mm以下、特に50mm以下であることが好ましい。但し、本発明では、径変化部354の位置は任意であり、例えば径変化部354が、チューブ50の先端55(図1参照)の近傍に配置されていてもよい。この場合、コネクタ10から径変化部354までの部分は、径が一定である小径部353によって構成される。
本実施形態3では、基径部352が先端開口径より大きな径(内径及び外径)を有しているが、本発明はこれに限定されず、実施形態2のカテーテル2を構成するチューブ50と同様に、基径部352が先端開口径より小さな径(内径及び外径)を有していてもよい。このようなカテーテルは、実施形態2のカテーテル2と同様に、先端55の明るさが向上した小児用の経鼻カテーテルとして有用である。
本実施形態3は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態3にも同様に適用される。
上記の実施形態1~3は例示にすぎない。本発明は、上記の実施形態1~3に限定されず、適宜変更することができる。
本発明では、チューブ50は、コネクタ10外に、チューブ50の長手方向において一定の内径を有する基径部を備える。チューブ50の基端面51での内径(先端開口径)は、基径部の内径とは異なる。コネクタ10に対する基径部の配置に制限はない。例えば、実施形態1,2のように、基径部の一部がコネクタ10内に収納されていていもよい。あるいは、実施形態3のように、基径部がコネクタ10から離間して配置されていてもよい。
本発明において、基径部はチューブ50の全長の大部分を占める。具体的には、基径部の長さは、チューブ50の全長の80%以上、更には85%以上、特に90%以上であることが好ましい。
本発明では、基端面51と基径部との間でチューブの内径がどのように変化していてもよい。但し、好ましくは、チューブは、基端面51から延びた異径部と、基径部と異径部との間で内径が変化する径変化部とを備える。異径部は、チューブ50の長手方向において一定の内径を有し、チューブの基端面51での内径を規定する。例えば、実施形態1,3の小径部53,353のように、異径部は基径部より小さな内径を有していてもよい。この場合、径変化部の内径は異径部から基径部に向かって増大する。あるいは、実施形態2の大径部253のように、異径部は基径部より大きな内径を有していてもよい。この場合、径変化部の内径は異径部から基径部に向かって減少する。
本発明では、チューブ50は、内径が変化する部分(径変化部)を備えていてもよい。径変化部は、コネクタ10との関係において任意の位置に配置しうる。
例えば、実施形態1,2の径変化部54,254のように、コネクタ10内においてチューブ50の内径が変化していてもよい。この場合、コネクタ10外ではチューブ50の内径(更にチューブ50の外径も)を一定にすることができる。この構成では、コネクタ10外に、チューブ50の強度が局所的に低下した部分(低強度部)が生じにくい。一般に、低強度部では、チューブ50が折れ曲がり流路59が閉塞されるキンクが起こりやすい。実施形態1,2では、チューブ50にキンクが起こりにくい。あるいは、実施形態3の径変化部354のように、コネクタ10外においてチューブ50の内径が変化していてもよい。
本発明では、チューブ50の内径は、コネクタ10の筒部材21内において変化していてもよい。但し、好ましくは、実施形態1~3のように、チューブ50の内径は、筒部材21内では一定である。
本発明では、チューブの外径はチューブの長手方向において一定のままで内径のみが変化していてもよい。但し、好ましくは、チューブの外径は、チューブの内径の変化に対応して変化する。即ち、基径部及び異径部のそれぞれは、チューブ50の長手方向において一定の内径及び外径を有することが好ましく、異径部は基径部とは異なる内径及び外径を有することが好ましい。径変化部では、チューブの内径及び外径の両方が、基径部から異径部に向かって拡大または縮小するように変化することが好ましい。内径及び外径の両方が変化するチューブは、内径のみが変化するチューブに比べて、一般に製造が容易である。
本発明では、チューブ50の外径が変化する部分(径変化部)は、コネクタ10との関係において任意の位置に配置しうる。但し、実施形態1~3のように、好ましくはチューブ50の外径は筒部材21内において一定である。これにより、筒部材21の肉厚(半径方向寸法)が、軸方向において急激に変化するのを抑えることができる。これは、筒部材21(特にオステーパ面23)の成形精度の向上に有利である。
本発明では、チューブ50の基端面51は、コネクタの筒部材21の先端に露出されていればよい。即ち、チューブ50の基端面51は、筒部材21の先端から軸方向に突出していてもよいし、筒部材21の先端から筒部材21内に後退していてもよい。基端面51が露出されていれば、光源78からの光を基端面51に入射させることができるからである。但し、好ましくは、上記の実施形態1~3のように、チューブ50の基端面51は、筒部材21の先端と共通する一平面を構成する。これは、従来のコネクタとの互換性を確保するのに有利である。
本発明のコネクタは、基管30を備えていなくてもよい。この場合、コネクタの軸方向寸法(全長)が短くなり、コネクタを小型化することができる。但し、好ましくは、上記実施形態1~3のように、コネクタは、筒部材21と同軸の基管30を備え、チューブ50は基管30から導出される。基管30は、以下の効果を有する。第1に、チューブをコネクタに接着固定するために基管30を利用することができる。第2に、術者は、筒部材21から離れた基管30にてコネクタを把持することができるので、術者の指等による筒部材21の汚染を防止することができる。
コネクタ部20の構成は、上記の実施形態1~3に限定されない。例えば、筒部材21の外周面にオステーパ面23及び先端テーパ面24が設けられていることは必須ではない。先端テーパ面24を省略し、オステーパ面23を筒部材21の先端まで延長してもよい。この場合、チューブ50の基端面51の外径を拡大できる。これは、基端面51の面積が拡大し、これにより基端面51に入射する光が増えるので、チューブ50の先端55の明るさ(光束)を向上させるのに有利である。
コネクタ部20が、雌ネジ28が設けられた外筒27及びフランジ26を備えていなくてもよい。
本発明のコネクタと光源装置との接続構造は、上記の実施形態に限定されない。上記の実施形態ではチューブ50の基端面51が光源78から離間していたが(図3参照)、筒部材21あるいは基端面51が光源78に直接接していても良い。この場合、段差面73を省略することができる。上記の実施形態では、光源装置70の保持筒72は、外筒27が保持筒72に嵌入するように構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、保持筒72は、保持筒72が外筒27と筒部材21との間に挿入されるように構成されていてもよい。この場合、例えば保持筒72に、筒部材21が嵌入してもよい。保持筒72の内周面に、筒部材21のオステーパ面23とテーパ嵌合するテーパ面(メステーパ面)が設けられていてもよい。保持筒72の外周面に、雌ネジ28と螺合する雄ネジが設けられていてもよい。光源装置が、外筒27または筒部材21が嵌入される保持筒72を備えていなくてもよい。この場合、外筒27の先端が、光源装置に設けられた、段差面73と同等の平坦面に当接した状態で、コネクタを光源装置に接続することができる。平坦面はコネクタ(または筒部材21)を光源78から軸方向に所定距離の位置に位置決めする。保持筒72を備えない光源装置は、構造が簡単であり、その製造は容易である。光源装置に対するコネクタの接続状態を維持する方法は制限はなく、例えば、弾性バンドを利用する方法、磁気吸引力を利用する方法など、任意に選択しうる。
上記の実施形態1~3のカテーテル1~3は、経鼻経管栄養に使用されるものであったが、本発明のカテーテルの用途は、これに限定されない。本発明のカテーテルは、例えば、経鼻以外の経管栄養に使用されるカテーテルや、経管栄養以外の用途に使用されるカテーテル(例えば尿道カテーテルや気管挿管カテーテル)であってもよい。カテーテルの用途に応じて、コネクタやチューブの構成は適宜変更される。本発明のコネクタは、オスコネクタである必要はなく、メスコネクタであってもよい。この場合、筒部材はメス部材として機能し、チューブ50の流路59に任意のオス部材が挿抜される。