JP7621067B2 - 粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物 - Google Patents
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[1]
水、グルコマンナンを含有する原料、及び、増粘多糖類を含有する混合物を、アルカリ性条件下で、機械的撹拌処理することを含む方法により得られることを特徴とする、粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物。
前記方法が、更に、加熱処理することを含む、[1]に記載の組成物。
前記増粘多糖類が、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、発酵セルロース、結晶セルロース、カラギナン、サイリウムシードガム、タマリンドシードガム、ネイティブジェランガム、及び、タラガムからなる群より選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の組成物。
前記アルカリ性条件が、pH8~12である、[1]~[3]のいずれか1に記載の組成物。
前記機械的撹拌処理条件における回転速度が、50rpm以上である、[1]~[4]のいずれか1に記載の組成物。
前記加熱処理における温度条件が、35℃以上である、[2]~[5]のいずれか1に記載の組成物。
前記加熱処理における時間条件が、1分以上である、[2]~[6]のいずれか1に記載の組成物。
前記方法が、更に、機械的撹拌処理又は加熱処理物に対する冷却処理を含む、[1]~[7]のいずれか1に記載の組成物。
[9]
粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物の製造方法であって、
水、グルコマンナンを含有する原料、及び、増粘多糖類を混合する工程、
該混合物を、アルカリ性条件に調整する工程、及び、
該混合物に対して、機械的撹拌処理する工程
を含む、製造方法。
前記混合物に対して、更に、加熱処理する工程を含む、[9]に記載の製造方法。
前記増粘多糖類が、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、発酵セルロース、カラギナン、結晶セルロース、サイリウムシードガム、タマリンドシードガム、ネイティブジェランガム、及び、タラガムからなる群より選択される少なくとも1種である、[9]又は[10]に記載の製造方法。
前記アルカリ性条件が、pH8~12である、[9]~[11]のいずれか1に記載の製造方法。
前記機械的撹拌処理条件における回転速度が、50rpm以上である、[9]~[12]のいずれか1に記載の製造方法。
前記加熱処理における温度条件が、35℃以上である、[10]~[13]のいずれか1に記載の製造方法。
前記加熱処理における時間条件が、1分以上である、[10]~[14]のいずれか1に記載の製造方法。
更に、機械的撹拌処理又は加熱処理物に対して冷却処理する工程を含む、[9]~[15]のいずれか1に記載の製造方法。
本発明の組成物は、グルコマンナンが小さく粒子化され、分散状態で存在するものをいう。グルコマンナンは親水性のコロイドを形成するが、反応条件により構成する高分子同士が凝集し、不溶性のゲル状となる。例えば、アルカリ性条件においては、脱アセチル化が起こり、グルコマンナン分子間の水素結合により部分的に網状構造を形成し、グルコマンナンゲルを生じるものと考えられる。
本明細書において、水は、食品分野で通常用いることができるものであれば特に限定されず、純水、イオン交換水、水道水等を適宜用いることが可能である。
グルコマンナンを含有する原料は、原料の構成材料にグルコマンナンを含んでいれば特に制限されない。限定はされないが、グルコマンナンを含有する原料は、主成分がグルコマンナンであるものが好ましい。
増粘多糖類は、後述の実施例にて種々の成分にて効果を実証しているように、その種類によらず、公知の増粘多糖類を用いることが可能である。限定はされないが、増粘多糖類は、例えば、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、発酵セルロース、結晶セルロース、カラギナン、サイリウムシードガム、タマリンドシードガム、ネイティブジェランガム、タラガム、寒天、大豆多糖類、ペクチン、澱粉、プルラン、アラビアガム、及び、ガティガムからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、発酵セルロース、結晶セルロース、カラギナン(κ(カッパ)カラギナン、λ(ラムダ)カラギナン、ι(イオタ)カラギナンのいずれであってもよい)、サイリウムシードガム、タマリンドシードガム、ネイティブジェランガム、タラガム、寒天、大豆多糖類、澱粉及び、ペクチンからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましく、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、発酵セルロース、結晶セルロース、カラギナン、サイリウムシードガム、タマリンドシードガム、ネイティブジェランガム、及び、タラガムからなる群より選択される少なくとも1種であることが更に好ましく、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、発酵セルロース、結晶セルロース、カラギナン、サイリウムシードガム、タマリンドシードガム、ネイティブジェランガム、及び、タラガムからなる群より選択される少なくとも1種であることが特に好ましい。
水、グルコマンナンを含有する原料、及び、増粘多糖類を含有する混合物を、アルカリ性条件下で、機械的撹拌処理する工程において、アルカリ性条件は、公知の方法によりもたらされる。グルコマンナンは、水を添加することにより膨潤し、糊状となって強い粘性を示すが、アルカリ性条件とすることで、膨潤を抑制し、抱水した状態で凝固させることが可能となる。
機械的撹拌処理における条件は、水、グルコマンナンを含有する原料、及び、増粘多糖類を含有する混合物の粘性や量、機械的撹拌に用いる容器の容積、求められるグルコマンナンゲルの粒子サイズ等により、その強さを適宜調整することができ、所期のグルコマンナンゲル粒子が得られる条件であれば、特に制限されない。
粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物を製造する方法においては、更に、加熱処理すること(工程)を含んでいてもよい。
粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物を製造する方法においては、特に加熱処理を行った場合、更に、冷却処理すること(工程)を含んでいてもよい。
粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物を製造する方法においては、更に、保存性、品質保持等の観点から、殺菌処理すること(工程)を含んでいてもよい。
温度60~100℃で5分以上、60分以下
温度100~130℃で1秒以上、40分以下
温度130~145℃で1秒以上、5分以下
本発明において、分散性組成物中のグルコマンナンのゲル粒子は、目視又は粒度分布計(レーザー回折式粒度分布測定装置SALD-2200/株式会社島津製作所製)により測定することが可能である。ゲル粒子の粒子径は、用途や剤形等により適宜変更され、特に制限されないが、例えば、0.1mm~20mmとすることができ、0.1mm~19mmが好ましく、0.2mm~18mmがより好ましく、0.2mm~17mmがより好ましく、0.3mm~16mmが更に好ましく、0.3mm~15mmが特に好ましい。
粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物を製造する方法においては、更に、保存性、品質保持等の観点から、容器へ充すること(工程)を含んでいてもよい。
本発明は、グルコマンナンの粒子が利用される分野であれば特に制限なく利用することができ、例えば、経口摂取される組成物(経口用組成物)、皮膚等に塗布される組成物(外用組成物)、口腔内利用される組成物(口腔用組成物)等として用いることが可能である。限定はされないが、本発明の組成物は、飲食品(飲食品組成物)、化粧品(化粧料組成物)、医薬品、医薬部外品(医薬組成物)等として調製することができる。飲食品としては、動物へ与える飼料であってもよい。
本発明の粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物の製造方法は、
水、グルコマンナンを含有する原料、及び、増粘多糖類を混合する工程、
該混合物を、アルカリ性条件に調整する工程、及び、
該混合物に対して、機械的撹拌処理する工程
を含む。
表1の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。具体的な調製方法は、以下のとおりである。なお、調製方法における成分番号は、表中の成分番号に対応する(以下の試験例でも同様)。
(1)水に1を加え、2及び3の粉体混合物を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)85℃まで昇温後10分間保持し、重量補正後、粘度を測定した。
(3)4を添加し、さらに15分間加熱撹拌した(撹拌450rpm)。
(4)上記(3)で得た溶液を75%量分取し、92℃まで加熱後、5、6及び7を添加して重量補正した。
(5)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
粘度、pH調整剤(炭酸カリウム)添加直後のpH、ゲル及び連続相の性状の評価結果を図1に示す。
粘度は、B型粘度計(TVB10型、東機産業株式会社製)を用いて、No.1、2、又は3のローターで60rpmで回転させながら85℃における粘度を測定した。粘度の測定方法は、以下の試験例でも同様である。結果を図1に示す。
室温の状態における各試験サンプル(ゲル及び連続相)の性状を目視で確認した。各試験サンプルの製造後、最終品として写真に記録した。性状確認の方法は、以下の試験例でも同様である。結果を図1に併せて示す。
表2の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水に1を加え、2及び3の粉体混合物を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)85℃まで昇温後10分間保持し、重量補正後、粘度を測定した。
(3)4を添加し、さらに15分間加熱撹拌した(撹拌450rpm)。
(4)上記(3)で得た溶液を75%量分取し、92℃まで加熱し、5、及び6を添加して重量補正した。
(5)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
粘度、pH調整剤(炭酸カリウム)添加直後のpH、ゲル及び連続相の性状の評価結果を図2に示す。
表3の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水に1を加え、2及び3の粉体混合物を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)85℃まで昇温後10分間保持し、重量補正後、粘度を測定した。
(3)4を添加し、さらに15分間加熱撹拌した(撹拌450rpm)。
(4)上記(3)で得た溶液を75%量分取し、92℃まで加熱し、5、6及び7を添加して重量補正した。
(5)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
粘度、pH調整剤(炭酸カリウム)添加直後のpH、ゲル及び連続相の性状の評価結果を図3に示す。
表4の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。表4において、「サンアーティスト[登録商標]PG」は、発酵セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びグァーガムの発酵セルロース複合体を含有する製剤である。
具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水に1を加え、2及び3を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)85℃まで昇温後10分間保持し、重量補正後、粘度を測定した。
(3)4を添加し、さらに15分間加熱撹拌した(撹拌450rpm)。
(4)上記(3)で得た溶液を75%量分取し、92℃まで加熱し、5、6及び7を添加して重量補正した。
(5)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
粘度、pH調整剤(炭酸カリウム)添加直後のpH、ゲル及び連続相の性状、ゲルの粒径(目視測定)の評価結果を図4に示す。
表5の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。表5において、「サンアーティスト[登録商標]PN」は、発酵セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びキサンタンガムの発酵セルロース複合体を含有する製剤である(以下の試験例でも同様)。
具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水50部に1を加え、2及び3を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)80℃まで昇温後、10分間加熱撹拌した(撹拌450rpm)。
(3)4及び5を添加し、加熱撹拌しながら92℃まで昇温した。
(4)6、7及び8を添加して重量補正した。
(5)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
ゲル及び連続相の性状の評価に用いた各試験サンプルの写真を図5に示す。
市販品のグルコマンナンの種類によって、グルコマンナンゲルの性状に影響があるかどうかを評価した。
表6の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。
具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水50部に1を加え、2及び3を添加し、常温で30分間撹拌後、1日冷蔵保管した。
(2)80℃まで昇温後、10分間加熱撹拌した(撹拌450rpm)。
(3)4及び5を添加し、加熱撹拌しながら92℃まで昇温した。
(4)6、7及び8を添加して重量補正した。
(5)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
ゲル及び連続相の性状の評価に用いた各試験サンプルの写真を図6に示す。
pH調整剤の種類(炭酸カリウム又は水酸化カルシウム)及び、pHの違いによって、グルコマンナンゲルの性状に影響があるかどうかを評価した。
表7の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。
具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水に1及び2を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)85℃まで昇温後10分間保持し、3、4を添加して、重量補正後、さらに15分間85℃で撹拌した(撹拌300rpm)。
(3)上記(2)で得た溶液を75%量分取し、92℃まで加熱し、5、6および7を添加して重量補正した。
(4)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
ゲル及び連続相の性状の評価に用いた各試験サンプルの写真を図7に示す。
加熱温度と時間の違いによって、グルコマンナンゲルの生成に影響があるかどうかを評価した。
表8-1の処方に基づき、各試験サンプルを調製した。
具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水50部に1を加え、2と3を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)表8-2に記載の加熱温度まで昇温後10分間保持、4と5を添加し、表8-2に記載の時間撹拌を続けた(撹拌300rpm)。
(3)92℃まで加熱し、6、7、8を添加し、全量補正した。
(4)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
ゲルの性状の評価結果を表8-2に示す。粒状のゲルが生じない場合を「×」、少量生じる場合を「△」、多数生じる場合を「○」とした。
増粘多糖類の種類によって、グルコマンナンゲルの性状に影響があるかどうかを評価した。
表9の処方に基づき、各試験サンプルのグルコマンナンゲルを調製した。
具体的な調製方法は、以下のとおりである。
(1)水に1を加え、2及び3を添加し、常温で30分間撹拌した。
(2)85℃まで昇温後10分間加熱し、4を添加し、重量補正後、さらに15分間加熱撹拌した(撹拌450rpm)。
(3)上記(2)で得た溶液を75%量分取し、92℃まで加熱し、5、6及び7を添加し、重量補正した。
(4)容器に充填し、85℃30分間殺菌後、冷却した。
ゲル及び連続相の性状、ゲルの粒径(目視測定)の評価結果を図8に示す。
Claims (7)
- 粒子化されたグルコマンナンの分散性組成物の製造方法であって、
水、グルコマンナンを含有する原料、及び、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、発酵セルロース、結晶セルロース、カラギナン、サイリウムシードガム、タマリンドシードガム、ネイティブジェランガム、及び、タラガムからなる群より選択される少なくとも1種である増粘多糖類を混合する工程(ただし、温湯(60℃)20g、50%乳酸1g、セルラーゼ0.2g、コンニャク精紛4gを含む液状組成物(A)と、水180g、コンニャク精紛0.6g、ジェランガム0.27g、貝殻焼成カルシウム0.34gを含む液状組成物(B)とを混合することを除く)、
該混合物を、アルカリ性条件に調整する工程、及び、
該混合物に対して、機械的撹拌処理する工程
を含む、製造方法。 - 更に、加熱処理することを含む、請求項1に記載の製造方法。
- 前記加熱処理における温度条件が、35℃以上である、請求項2に記載の製造方法。
- 前記加熱処理における時間条件が、1分以上である、請求項2または3に記載の製造方法。
- 更に、機械的撹拌処理又は加熱処理物に対する冷却処理を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記アルカリ性条件が、pH8~12である、請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記機械的撹拌処理条件における回転速度が、50rpm以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載の製造方法。
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| JP2015034136A (ja) | 2013-08-08 | 2015-02-19 | ユニコロイド株式会社 | 液体に微粒子状グルコマンナン・ゲルが分散してなる組成物の製造方法 |
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2020
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