JP7630955B2 - 画像形成装置、情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材の両面に自動的に印刷を行う自動両面印刷機能を有した複写機、ファクシミリ、プリンタ、複合機等の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、シート状の記録材の両面に印刷(画像形成)を行う場合、一方の面に画像形成された記録材の印刷面を反転して、他方の面に画像形成を行う。この際、記録材は、画像形成装置内の反転部でスイッチバックされて、印刷面の反転が行われる。このように画像形成装置内で自動的に記録材の印刷面を反転して両面印刷を行う機能を自動両面印刷機能という。
自動両面印刷を行う画像形成装置は、記録材の特性によっては自動的に両面印刷ができないことがある。例えば スイッチバックのための搬送部(循環搬送部)を通過できないほど「搬送方向の長さが短い記録材」や、「剛性の高い記録材」は、自動両面印刷が困難である。このような特性の記録材で自動両面印刷を行うと、循環搬送部で通紙不良が発生する可能性がある。そのために、記録材が循環搬送部に到達する以前に該記録材が自動両面印刷に使用可能であるか否かを判断して、自動両面印刷に使用不可と判断された記録材に自動両面印刷を行わないようにする技術が開示されている。
特許文献1には、記録材の搬送方向の長さを内蔵する検知手段で検知する画像形成装置が開示される。この画像形成装置は、記録材の搬送方向の長さの検知結果から自動両面印刷の可否を判断し、不可であれば手動による両面印刷を指示する。特許文献2には、記録材の紙種に基づいて自動両面印刷の可否を判断する画像形成装置が開示される。
特開2005-181876号公報 特開2006-199022号公報
電子写真方式の画像形成装置は、POD(プリントオンデマンド)等の軽印刷の分野でも使用されることが多くなっている。そのために画像形成装置は、画像品質及び記録材に関する多様なニーズに対応することが求められている。例えば画像形成装置は、値札、名刺、入場券、納品書等を作製する際に用いられる。そのために画像形成装置は、予めミシン目加工が施され、ミシン目部で切り離しを可能とする記録材(例えば、ミシン目紙、ラベル紙等)への印刷が求められている。ミシン目紙は、記録材の分割面数に合わせて多数の種類が存在する(例えば、2分割用、4分割用、8分割用、9分割用、EIAJ標準納品書等)。
切り離し可能な記録材を一度使用して記録材の一部が切り離された状態で自動両面印刷に使用する場合、循環搬送部で通紙不良が発生する可能性がある。図11によりミシン目紙の一部が切り離された場合の通紙状態について説明する。図11(a)に示すミシン目紙は、坪量80[g/m]のA4サイズ(210[mm]×297[mm])の記録材を9分割したものである。このミシン目紙は、1面分(右上面)がすでに使用されて切り離されている。そのためにこのミシン目紙の搬送方向の長さは、搬送方向に3面分ある箇所(X)で297[mm]、1面分使用されている箇所(Y)で198[mm]となる。
図11(b)は、図11(a)のミシン目紙(記録材)を、切り取られた部分を先端にして通紙した際の記録材の挙動を示す。図11(b)では、搬送方向に直交する破線Aの位置が搬送経路上の屈曲部を通過する瞬間の記録材の挙動の断面を示す。図11(b)の実線は搬送方向に切り欠き部がないXの位置の記録材の姿勢を示し、破線は搬送方向先端に切り欠き部があるYの位置の記録材の姿勢を示す。
搬送方向に直交する切り欠き部の先端位置をBとすると、切り欠き部の先端であるBY(BとYの交点)と、搬送方向に切り欠き部がないBX(BとXの交点)とでは記録材の姿勢が一致せずに離れていることが分かる。これは、搬送方向前方に切り欠き部がないBXは前方の位置AX(AとXの交点)の変位の影響を受けるのに対し、切り欠き部の先端であるBYは前方の位置の変位の影響を受けないためである。図11(b)に示すように切り欠き部の先端の姿勢が切り欠き部のない部分の姿勢と大きく異なる場合、切り欠き部の先端が搬送経路上で通紙不良の原因となる。すなわち、切り欠き部を先端にして通紙すると通紙不良が発生する可能性がある。
自動両面印刷が可能な搬送方向の記録材の長さが150[mm]以上、自動両面印刷が可能な記録材の坪量が200[g/m]以下である画像形成装置の場合、従来は、図11(a)に示すミシン目紙は自動両面印刷が可能であると判断される。図11(a)のミシン目紙で自動両面印刷を行うと、第1面の通紙時は切り欠きが無い方を先端とすることで問題なく通紙できる。しかし第2面の通紙時は、反転部でスイッチバックして表裏を反転させる際に記録材の先後端が入れ替わり、切り欠き部が先端の状態で通紙される。このとき通紙不良が発生する可能性がある。
本発明は、上記の問題に鑑み、記録材の一部が切り取られた状態であっても自動両面印刷時の通紙不良を未然に防止することができる画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
本発明の画像形成装置は、ミシン目加工が施されたミシン目紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成されるミシン目紙に関する記録材情報とミシン目紙に対して自動両面印刷を行うか否かの情報とが入力される入力手段と、前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記自動両面印刷が指示されており、前記ミシン目紙の搬送方向に直交する幅方向における前記ミシン目紙の最長幅と、前記ミシン目紙の前記搬送方向の先端における前記幅方向の長さである先端幅又は前記ミシン目紙の前記搬送方向の後端における前記幅方向の長さである後端幅との差が所定差以上乖離していると判断した場合に、前記ミシン目紙の通紙を行わずにアラーム表示を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の情報処理装置は、画像が形成されるミシン目紙に関する記録材情報とミシン目紙に対して自動両面印刷を行うか否かの情報とが入力される入力手段と、前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記自動両面印刷が指示されており、前記ミシン目紙の搬送方向に直交する幅方向における前記ミシン目紙の最長幅と、前記ミシン目紙の前記搬送方向の先端における前記幅方向の長さである先端幅又は前記ミシン目紙の前記搬送方向の後端における前記幅方向の長さである後端幅との差が所定差以上乖離していると判断した場合に、前記ミシン目紙の通紙を行わずにアラーム表示を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録材の一部が切り取られた状態であっても自動両面印刷時の通紙不良を未然に防止することができる。
画像形成装置の構成説明図。 コントローラの構成説明図。 記録材搬送制御部の説明図。 印刷情報の入力処理を表すフローチャート。 印刷項目設定画面の例示図。 記録材設定画面の例示図。 印刷設定処理を表すフローチャート。 アラーム表示の例示図。 (a)、(b)は搬送センサの検知結果の説明図。 自動両面印刷の可否判断処理を表すフローチャート。 (a)、(b)はミシン目紙の一部が切り離された場合の通紙状態の説明図。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置の構成)
図1は、画像形成装置の構成説明図である。画像形成装置1は、電子写真方式により記録材Pに画像を形成する。そのために画像形成装置1は、像担持体への画像の形成、像担持体から記録材Pへの画像の転写、及び記録材Pへの画像の定着の各処理を行う。本実施形態の画像形成装置1は、A4サイズ系の電子写真プロセスを用いた4色フルカラーのマルチファンクションプリンタ(カラー画像形成装置)である。ここでいう「A4サイズ系」は、A4サイズの記録材を縦送りで通紙するものを指す。縦送りとは、記録材Pの長辺を搬送方向にして通紙することである。なお、画像形成装置1は、モノクロのマルチファンクションプリンタやシングルファンクションプリンタであってもよい。
画像形成装置1は、コントローラ100を内蔵する。コントローラ100は、取得した印刷情報(画像データ、記録材情報等)に基づいて装置内の各種構成部品の動作を統括的に制御して、記録材Pへの画像形成(印刷)を行う。記録材Pは、例えば普通紙、厚紙、OHP用紙、コート紙、ラベル紙、バインダ紙、タブ紙、ミシン目紙等の画像形成が可能なシート状部材である。ミシン目紙は、シートにミシン目加工が施された記録材Pである。ミシン目紙は、ミシン目に沿って切り取られる。
画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像剤(以下、「トナー」と呼ぶ。)を重ね合わせることで多色画像を形成する。そのため画像形成装置1は、各色のトナー像を形成する画像形成部10Y、10M、10C、10Kを備えている。各色の画像形成部10Y、10M、10C、10Kは基本構成が同じである。色を区別するために、参照符号にはサフィックスとしてY、M、C、Kを付与しているが、以下の説明では、色を区別して説明する必要がない場合に、サフィックスを省略する。
画像形成部10は、画像が形成される像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、「感光ドラム11」と呼ぶ。)を有する。感光ドラム11の周囲には、帯電器12及び現像器14が設けられる。現像器14は、対応する色のトナーを収容するトナー収容室を備える。画像形成部10の近傍には感光ドラム11をレーザ光により露光するレーザスキャナユニット13が配置されている。レーザスキャナユニット13の下部には、記録材Pを収納するカセット2が配設されている。画像形成部10の上側には、転写ユニット20が設けられている。
転写ユニット20は、中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を回転駆動する駆動ローラ22と、テンションローラ24と、を有する。中間転写ベルト21の内側には、4つの一次転写ローラ15が、中間転写ベルト21のベルト面に沿って配設されている。各一次転写ローラ15は、中間転写ベルト21を介して、各画像形成部10の感光ドラム11に対向して配置されている。各画像形成部10の感光ドラム11は、上面部分が一次転写ローラ15の位置で中間転写ベルト21の下面に接している。この接触部分が一次転写部となる。中間転写ベルト21のうち駆動ローラ22によりバックアップされた部分の外側には、二次転写ローラ25が設けられている。中間転写ベルト21は、二次転写ローラ25と接触しており、この接触部分が二次転写部となる。中間転写ベルト21のうちテンションローラ24によってバックアップされた部分の外側には、中間転写ベルトクリーナ23が設けられている。
画像形成装置1は、カセット2に収納された記録材Pを上方へ搬送する搬送経路53が配設されている。搬送経路53には、記録材Pの搬送方向の上流側から順に、給送ローラ3、分離ローラ対4、レジストローラ対5、二次転写ローラ25、及び定着器30が設けられている。レジストローラ対5の下流側には、搬送される記録材Pを検知する搬送センサ60が設けられる。搬送経路53は、定着器30の下流側で搬送経路63と搬送経路54とに分岐する。定着器30と分岐との間には、記録材Pを検知する定着排紙センサ17が設けられる。分岐位置には両面フラッパ51が設けられている。搬送経路63には排出ローラ対52が設けられる。搬送経路63に搬送された記録材Pは、排出ローラ対52によりを排紙トレイ9へ排出される。
搬送経路54には反転ローラ対62が設けられる。自動両面印刷を行う場合、記録材Pは搬送経路54に搬送され、反転ローラ対62によりを搬送方向を反転される。搬送経路54は、記録材Pの搬送方向が反転された方向に両面搬送経路56が設けられている。記録材Pは、反転ローラ対62により搬送方向を反転されて両面搬送経路56へ搬送される。搬送経路54と両面搬送経路56との分岐位置には切替フラッパ61が設けられている。切替フラッパ61は、記録材Pの後端が切替フラッパ61の位置を通過すると、記録材Pが両面搬送経路56側へ搬送されるように切り替わる。
両面搬送経路56には、両面搬送ローラ対55及び両面再給紙ローラ対57が設けられている。記録材Pは、両面搬送ローラ対55及び両面再給紙ローラ対57により、両面搬送経路56を経由して搬送経路53へ搬送される。両面搬送経路56は搬送経路53の途中に合流する構成となっている。搬送経路54、両面搬送経路56、反転ローラ対62、両面搬送ローラ対55、及び両面再給紙ローラ対57により、循環搬送部が形成される。
画像形成装置1は、上部にイメージリーダ40を備える。イメージリーダ40は、原稿の画像を光学センサであるリーダスキャナ43で読み取って画像信号に変換する機能を有する。イメージリーダ40は、原稿給送部41を搭載している。原稿給送部41は、原稿トレイ42上に画像が印刷された面を上向きにセットされた原稿を、先頭ページから順に1枚ずつリーダスキャナ43の読取位置へ給送する。
リーダスキャナ43は、原稿給送部41により給送される原稿から原稿画像を読み取る。リーダスキャナ43は、光照射部(不図示)とイメージセンサ(不図示)とを備えている。光照射部は、原稿に光を照射する。イメージセンサは、光照射部から原稿に照射された光の反射光が撮像面に結像されることで受光し、受光した原稿画像の反射光を画像信号に変換している。リーダスキャナ43は、主走査方向(原稿搬送方向に直交する方向)に1ラインずつ原稿画像を読み取る。イメージリーダ40は、搬送される原稿から1ラインずつ原稿画像を読み取ることで、ページ全面の画像の読み取りを行う。原稿給送部41を用いずに原稿を読み取る場合、ユーザが原稿給送部41を持ち上げてプラテンガラス45上に原稿を載置する。この場合、リーダスキャナ43が図1中を左から右へと移動しながら原稿画像の読み取りを行う。
画像形成装置1の筐体の前面には、操作パネル50が設けられる。操作パネル50は、入力インタフェース及び出力インタフェースを備えるユーザインタフェースである。入力インタフェースには各種キーボタン、タッチパネル等がある。出力インタフェースにはディスプレイ、スピーカ等がある。
(コントローラ)
図2は、コントローラ100の構成説明図である。このコントローラ100は、本実施形態の動作説明に必要な部分を中心に記載されており、その他の画像制御として既知の部分については省略されている。コントローラ100は、コンピュータ200等の外部の情報処理装置、イメージリーダ40等の入力装置、及び操作パネル50に電気的に接続されて通信可能である。コントローラ100は、コンピュータ200や操作パネル50から取得する印刷情報(画像データ、記録材情報等)に基づいて画像形成装置1内の各構成部品の動作を制御して記録材Pに画像を形成する。なおコントローラ100は、例えばコピー動作を行う場合に、画像データをイメージリーダ40から取得し、記録材情報等を操作パネル50から取得する。
コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)回路部101を備える。CPU回路部101は、CPU等の演算部やROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103を含む。CPU回路部101は、ROM102に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、画像形成装置1の動作を制御する。RAM103は、コンピュータプログラム実行時の作業領域を提供する。CPU回路部101には、原稿給送制御部107、イメージリーダ制御部106、画像信号制御部105、画像形成制御部104、操作パネル制御部108、及び記録材搬送制御部110が接続される。画像信号制御部105には、コンピュータ200との通信制御を行う外部I/F109が接続される。イメージリーダ制御部106はイメージリーダ40に接続される。操作パネル制御部108は操作パネル50に接続される。原稿給送制御部107、イメージリーダ制御部106、画像信号制御部105、画像形成制御部104、操作パネル制御部108、及び記録材搬送制御部110は、CPU回路部101により動作が制御される。
原稿給送制御部107は、原稿給送部41による原稿の給紙動作及び搬送動作を制御する。イメージリーダ制御部106は、リーダスキャナ43の動作制御及び画像信号への変換制御を行う。画像信号制御部105は、リーダスキャナ43で生成された画像信号をイメージリーダ制御部106を介して取得し、取得した画像信号に対する画像処理を行う。具体的には、画像信号制御部105は、アナログ信号である画像信号をデジタル信号である画像信号に変換した後に画像処理を行い、画像処理後のデジタル信号を画像情報信号に変換して画像形成制御部104へ出力する。また、画像信号制御部105は、コンピュータ200から外部I/F109を介して入力されたデジタル信号である画像信号に対しても画像処理を行い、画像処理後のデジタル信号を画像情報信号に変換して画像形成制御部104へ出力することができる。
画像形成制御部104は、画像信号制御部105から取得した画像情報信号に基づいて、画像形成動作にかかわる各構成部品の動作を制御する。各構成部品の動作の詳細については後述する。記録材搬送制御部110は、記録材Pの搬送制御を行う。画像形成制御部104による各構成部品の動作制御及び記録材搬送制御部110による記録材Pの搬送制御により、記録材Pに画像が形成される。
操作パネル制御部108は、操作パネル50とCPU回路部101との間の情報の送受信を行う。操作パネル50は、入力インタフェースにより入力された内容をCPU回路部101へ送信する。操作パネル50は、CPU回路部101の制御により出力インタフェースから情報を出力する。
図3は、記録材搬送制御部110の説明図である。記録材搬送制御部110は、コントローラ100とは別のCPU回路部151を備える。CPU回路部151は、ROM152及びRAM153を備える。CPU回路部151は、ROM152に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、記録材Pの搬送にかかわる各構成部品の動作を制御する。RAM153は、コンピュータプログラム実行時の作業領域を提供する。図3は、本実施形態の動作説明に必要な部分を中心に示しており、その他の搬送制御として既知の部分については省略してある。
本実施形態の記録材搬送制御部110は、搬送センサ60及び定着排紙センサ17のそれぞれの検知結果を取得する。また、本実施形態の記録材搬送制御部110は、両面フラッパ51、切替フラッパ61、反転ローラ対62、両面搬送ローラ対55、及び両面再給紙ローラ対57の動作を制御する。
以上のような構成の画像形成装置1による画像形成動作について、図1~図3により説明する。
コントローラ100は、操作パネル50或いはコンピュータ200から画像形成の実行が指示されることで画像形成動作を開始する。CPU回路部101は、操作パネル50或いはコンピュータ200から画像形成の実行指示を取得することで、画像形成制御部104に画像形成処理の開始を指示する。画像形成制御部104は、CPU回路部101から画像形成処理の開始が指示されると、画像形成部10内の感光ドラム11と転写ユニット20内の駆動ローラ22とを所定の速度で回転駆動し始める。感光ドラム11は図中時計回りに回転し、駆動ローラ22は中間転写ベルト21を感光ドラム11の回転方向に対して順回転する方向(図中反時計回り)に回転する。
画像形成部10は、感光ドラム11上への画像(トナー像)の形成を開始する。画像形成部10は、まず、帯電器12により感光ドラム11の表面を所定の電位及び極性で一様に帯電する。レーザスキャナユニット13は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報信号に応じて変調したレーザ光により、対応する感光ドラム11Y、11M、11C、11Kの帯電した表面を走査露光する。これにより感光ドラム11Y、11M、11C、11Kには、対応する色の静電潜像が形成される。現像器14は、対応する色のトナーを静電潜像に静電的に付着させることで現像し、感光ドラム11上にトナー像を形成する。感光ドラム11Yには、イエローのトナー像が形成される。感光ドラム11Mには、マゼンタのトナー像が形成される。感光ドラム11Cには、シアンのトナー像が形成される。感光ドラム11Kには、ブラックのトナー像が形成される。
感光ドラム11Y、11M、11C、11K上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト21上に重畳して転写される。これは、感光ドラム11に対向する一次転写ローラ15に所定の電位を印加し、一次転写部において感光ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト21上へ静電的に転写させることで行われる。各感光ドラム11Y、11M、11C、11Kの間隔と中間転写ベルト21の回転速度とに応じて、各感光ドラム11Y、11M、11C、11Kから中間転写ベルト21へのトナー像の転写タイミングが調整されることで、各色のトナー像が重畳される。各色のトナー像が重畳されることで中間転写ベルト21上にフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト21は、転写されたフルカラーのトナー像を担持する像担持体である。転写されたトナー像は、駆動ローラ22の回転駆動により二次転写部へ搬送される。なお、一次転写部で中間転写ベルト21上に転写されずに感光ドラム11上に残留したトナーは、クリーニング部材(不図示)により除去される。
記録材搬送制御部110は、画像形成制御部104によるトナー像形成動作に並行して、カセット2から記録材Pの給送を行う。記録材Pは、給送動作が開始されると、給送ローラ3及び分離ローラ対4によってカセット2から1枚ずつ分離されて搬送経路53に給紙され、レジストローラ対5へ搬送される。レジストローラ対5は、記録材Pが搬送されてくるタイミングでは回転していない。そのために記録材Pは、レジストローラ対5のニップ部に先端が衝突して、先端側にループを形成する。これにより記録材Pの斜行が補正される。レジストローラ対5は、斜行補正後に回転を開始して記録材Pを搬送する。この際、レジストローラ対5は、搬送センサ60によって記録材Pの先端を検知したタイミングに応じて、中間転写ベルト21上のトナー像と同期をとり、記録材Pを二次転写部へ搬送するタイミングを調整する。
二次転写部では、中間転写ベルト21上のトナー像が記録材P上へ転写される。これは、二次転写部にトナー像及び記録材Pが搬送されるタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の二次転写バイアスが二次転写ローラ25に印加されることで行われる。二次転写ローラ25に二次転写バイアスが印加されることで、トナー像が中間転写ベルト21から記録材Pへ静電的に転写される。つまり、記録材Pが二次転写部で挟持搬送されることで、記録材Pの一面にトナー像が転写される。トナー像が転写された記録材Pは、定着器30へと搬送される。なお、二次転写部で記録材P上に転写されずに中間転写ベルト21上に残留したトナーは中間転写ベルトクリーナ23により除去される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着器30によりトナー像が加熱及び加圧されることで、トナー像が定着される。定着器30は、画像形成動作開始時にトナー定着に必要な温度になるまで昇温され、記録材Pが定着器30に到達するまでその温度を保ちつづけるように制御される。記録材P上のトナー像は、定着器30の定着ニップ部(不図示)で加熱及び加圧されることで定着される。記録材Pは、機外に排出される場合に、定着ニップ部に挟持搬送されることで排出ローラ対52を介して排紙トレイ9まで搬送される。
自動両面印刷時には、両面フラッパ51のポジションが切り替わり、記録材Pが搬送経路54へ案内される。搬送経路54に案内された記録材Pは、定着器30により搬送され、自重により図1の実線で示す位置に停止している切替フラッパ61に到達する。記録材Pは、さらに搬送されることで切替フラッパ61を押し上げながら反転ローラ対62に到達し、先端が画像形成装置1から外部へ突出する。記録材Pの後端が切替フラッパ61を通過して反転ローラ対62に対して所定の距離だけ上流側の両面反転位置に到達すると、切替フラッパ61は、自重により図1の実線で示す位置に戻る。ここで反転ローラ対62が逆回転することで、記録材Pは切替フラッパ61の上面に沿って両面搬送経路56へ搬送される。
記録材搬送制御部110は、定着排紙センサ17の検知結果により記録材Pの後端を検知し、検知したタイミングに基づいて反転ローラ対62を駆動するモータ(不図示)の正回転駆動を停止する。記録材搬送制御部110は、このモータを正逆転させて反転ローラ対62を駆動することで、記録材Pを搬送経路54から両面搬送経路56へ搬送する。両面搬送経路56へ搬送された記録材Pは、レジストローラ対5まで搬送される。その後、記録材Pはレジストローラ対5から二次転写部へ搬送されて、再度、画像が形成される。両面搬送経路56を経由することで、記録材Pは、画像が形成された印刷面が反転する。そのために、再度の画像形成の際には記録材Pの画像が形成されていない面に画像が形成される。
(印刷情報)
図4は、画像形成装置1への印刷情報の入力処理を表すフローチャートである。印刷情報は、上述の通り印刷する画像を表す画像データ、記録材情報等の記録材P上に画像形成するために必要な情報を含む。記録材情報等は、例えば記録材の種類、印刷面、印刷部数、給紙方法等の情報である。ここでは、ユーザがコンピュータ200によりアプリケーション等で作成した画像を印刷するプリント処理について説明する。なお、プリント処理の他に、原稿の画像を複製するコピー処理についても同様の処理が可能である。また、印刷情報は、操作パネル50により入力されてもよい。この場合、CPU回路部101が印刷情報を作成する。
コンピュータ200は、ユーザがアプリケーションを介して画像の印刷を要求すると、プリンタドライバに対して印刷要求を発行する。印刷要求は、アプリケーションからプリンタドライバに直接発行されてもよく、アプリケーションのオペレーティングシステムにより提供されているインタフェースを介してプリンタドライバに発行されてもよい。印刷要求により、プリンタドライバによる印刷処理手順が開始される。
プリンタドライバは、印刷項目の設定を促す画面(以下、「印刷項目設定画面」と称する。)をコンピュータ200のディスプレイに表示して、ユーザによる印刷項目の設定を促す(S101)。印刷項目設定画面で設定可能な印刷項目には、記録材の種類や給紙方法等が含まれている。なお、ここで明記した印刷項目は本実施形態を説明するための必要な項目であり、これらの項目に限られるものではない。印刷項目の設定が終了すると、プリンタドライバは、設定された印刷項目に基づいて印刷情報を作成する(S102)。コンピュータ200は、プリンタドライバにより作成した印刷情報を画像形成装置1へ送信する(S103)。
操作パネル50により印刷情報を作成する場合、操作パネル50のディスプレイに印刷項目設定画面が表示される。ユーザは、操作パネル50の各種キーボタンやタッチパネルを操作して印刷項目を設定する(S101)。操作パネル50からの入力を受け付けたCPU回路部101は、設定された印刷項目に基づいて印刷情報を作成することになる(S102)。
図5は、S101の処理で用いられる印刷項目設定画面の例示図である。印刷項目設定画面300には、印刷物のレイアウト表示301、「部数」テキストボックス302、「ページ」ラジオボタン303、304、「開始」テキストボックス305、及び「終了」テキストボックス306が含まれる。印刷項目設定画面300には、「原稿サイズ」プルダウンメニュー307、「出力サイズ」プルダウンメニュー308、「カラーモード」プルダウンメニュー309、「記録材の種類」プルダウンメニュー310、及び「詳細設定」ボタン311が含まれる。印刷項目設定画面300には、「給紙方法」プルダウンメニュー312、「片面/両面」プルダウンメニュー313、「プリント」ボタン316、及び「キャンセル」ボタン317が含まれる。
印刷項目設定画面300の各印刷項目には、以下の値がそれぞれ設定される。「部数」テキストボックス302に入力された値は、印刷物の出力部数として設定される。「ページ」ラジオボタン303、304、「開始」テキストボックス305、及び「終了」テキストボックス306で選択又は入力された値は、印刷ページ範囲として設定される。ラジオボタン303が選択された場合、ユーザが作成した全てのページが印刷ページ範囲として設定される。ラジオボタン304が選択された場合、「開始」テキストボックス305と「終了」テキストボックス306とのそれぞれに入力されている値が印刷ページ範囲として設定される。
「原稿サイズ」プルダウンメニュー307で選択された項目は、1ページ分の画像のサイズとして設定される。「原稿サイズ」プルダウンメニュー307では、「A4」、「LTR」といった定形サイズ等を選択することが可能である。「出力サイズ」プルダウンメニュー308で選択された項目は、画像を出力するときのサイズとして設定される。「出力サイズ」プルダウンメニュー308では、「原稿サイズと同じ」もしくは「A4」、「LTR」といった定型サイズ等を選択することが可能である。「カラーモード」プルダウンメニュー309で選択された項目は、印刷するときのカラーモードとして設定される。「カラーモード」のプルダウンメニュー309では、「自動(カラー/白黒)」、「カラー」、「白黒」のいずれかを選択することが可能である。
「記録材の種類」プルダウンメニュー310で選択された項目は、画像形成される記録材の種類として設定される。記録材には、例えば、「普通紙」、「薄紙」、「厚紙」、「上質紙」、「光沢紙」、「インクジェット官製はがき」、「はがき」、「光沢はがき」、「光沢フィルム」、「フォトカード」等が設定可能である。また記録材には、「Tシャツ転写紙」、「バックプリントフィルム」、「OHPフィルム」、「封筒」、「ラベル紙」、「ミシン目紙」等が設定可能である。「詳細設定」ボタン311は、記録材の詳細な設定が必要な場合(例えば、ミシン目紙の分割面数等)に用いられる。「詳細設定」ボタン311が押下されることで、後述の記録材設定画面がコンピュータ200のディスプレイに表示され、記録材の詳細な設定が可能となる。
「給紙方法」プルダウンメニュー312で選択された項目は、画像形成装置1における記録材Pの給紙方法として設定される。「給紙方法」プルダウンメニュー312では、「自動」、「カセット」、「手差し」が給紙方法として設定可能である。「片面/両面」プルダウンメニュー313で選択された項目は、記録材へ印字する際に使用する印字面を設定する。「片面/両面」プルダウンメニュー313では、「片面」(片面印刷)、「両面」(両面印刷)のいずれかが設定が可能である。
印刷項目設定画面300により設定された内容は、画像データとともにコンピュータ200のストレージに格納される。印刷項目設定画面300の「プリント」ボタン316が押下されることで、プリンタドライバは、画像データと印刷項目設定画面300による設定内容とに基づいて印刷情報を作成する。プリンタドライバは、作成した印刷情報を画像形成装置1に送信して印刷項目設定画面300を閉じる。「キャンセル」ボタン317が押下される場合、プリンタドライバは印刷項目設定画面300を閉じて処理を終了する。
操作パネル50を用いる場合には、印刷項目設定画面300により設定された内容は、CPU回路部101のRAM103に格納される。印刷項目設定画面300の「プリント」ボタン316が押下されることで、CPU回路部101は、画像データと印刷項目設定画面300による設定内容とに基づいて印刷情報を作成する。
図6は、印刷項目設定画面300の「詳細設定」ボタン311が押下されることで表示される記録材設定画面の例示図である。印刷情報の作成時には、記録材設定画面350により設定された内容も印刷情報に含まれる。記録材の設定は、記録材設定画面350を用いる方法の他に、例えば、CPU回路部101が、イメージリーダ40によるスキャニングの結果から自動設定する方法であってもよい。
記録材設定画面350は、「記録材レイアウト」フィールド351及び「記録材の種類」プルダウンメニュー352を含む。記録材設定画面350は、「記録材サイズ」ラジオボタン353、354、「定形サイズ」プルダウンメニュー355、不定形サイズの「長さ」テキストボックス356、及び「幅」テキストボックス357を含む。記録材設定画面350は、「余白の有無」ラジオボタン358、359、「先端」テキストボックス360、「後端」テキストボックス361、「左端」テキストボックス362、及び「右端」テキストボックス363を含む。記録材設定画面350は、「分割面数」テキストボックス364、「分割パターン」ラジオボタン365、366、367、同サイズ分割の「長さ方向」テキストボックス368、及び「幅方向」テキストボックス369を含む。記録材設定画面350は、「納品書・ラベル」テキストボックス370、「使用済の面」ラジオボタン371、372、「有」テキストボックス373、「OK」ボタン374、及び「キャンセル」ボタン375を含む。
記録材設定画面350上の各設定項目には、以下の値がそれぞれ設定される。各項目に対して設定された値は「記録材レイアウト」フィールド351に反映される。「記録材の種類」プルダウンメニュー352で選択された項目は、前述した印刷項目設定画面300内の「記録材の種類」プルダウンメニュー310に反映される。「記録材の種類」プルダウンメニュー352で選択された項目は、画像形成装置1で画像形成される記録材の種類として設定される。図6では、この項目に「ミシン目紙」が設定されている。
「記録材サイズ」ラジオボタン353、354で選択される項目は、記録材の外形サイズとして設定される。「定形サイズ」のラジオボタン353が選択された場合、「定形サイズ」プルダウンメニュー355によりA4やLTR等の定形サイズが選択可能である。「不定形サイズ」のラジオボタン354が選択された場合、不定形サイズの「長さ」テキストボックス356及び「幅」テキストボックス357に値を入力することで記録材サイズが設定される。不定形サイズの「長さ」テキストボックス356には記録材の搬送方向の長さ、「幅」テキストボックス357には記録材の搬送方向に直交する方向の長さが入力される。図6では、「A4」の定形サイズが選択されている。
「余白の有無」ラジオボタン358、359は、記録材に余白を設けるか否か設定する項目である。「無」のラジオボタン258が選択された場合は、「先端」テキストボックス360、「後端」テキストボックス361、「左端」テキストボックス362、及び「右端」テキストボックス363のすべてに「0」が表示される。「有」のラジオボタン259が選択された場合、「先端」テキストボックス360、「後端」テキストボックス361、「左端」テキストボックス362、及び「右端」テキストボックス363のそれぞれに所定の値を設定可能となる。図6では、「無」のラジオボタン358が選択されている。そのために、「先端」テキストボックス360、「後端」テキストボックス361、「左端」テキストボックス362、及び「右端」テキストボックス363のすべてに「0」が表示されている。
「分割面数」テキストボックス364は、ミシン目Rによる分割面数を設定する項目である。標準設定では「分割面数」テキストボックス364に「1」が設定されているが、「分割面数」テキストボックス364に数値を入力することで、記録材の分割数を設定することができる。「分割パターン」ラジオボタン365、366、367は、「分割面数」テキストボックス364で「2」以上の数値が入力された際に選択することが可能となる項目である。ラジオボタン365、366、367で選択される項目は、分割するサイズを設定する。
「同サイズ分割」のラジオボタン365が選択された場合、同サイズ分割の「長さ方向」テキストボックス368及び「幅方向」テキストボックス369にそれぞれ値を入力することが可能となる。「長さ方向」テキストボックス368には記録材の搬送方向の分割面数が、「幅方向」テキストボックス369には記録材の搬送方向に直交する方向の分割面数が、それぞれ入力される。これにより記録材の全体の分割パターンが設定される。「納品書・ラベル」のラジオボタン366が選択された場合、「納品書・ラベル」テキストボックス370を設定することが可能となる。「納品書・ラベル」テキストボックス370は、「EAIJ標準」、「Dラベル」等の既定サイズを選択して設定可能である。「その他(カスタマイズ:レイアウト上で設定)」のラジオボタン366が選択された場合、「記録材レイアウト」フィールド351上のミシン目Rを移動させることで自由にミシン目Rの位置を設定することが可能となる。図6では「同サイズ分割」のラジオボタン365が選択され、「縦」テキストボックス367に「3」、「横」テキストボックス368に「3」が入力されて、同サイズに9分割したミシン目紙が設定されている。
「使用済の面」ラジオボタン371、372で選択される項目は、記録材の使用済(切り取られている部分)の面の有無を設定する。「無」のラジオボタン371が選択された場合、使用済の面が無いことが設定される。「有」のラジオボタン372が選択された場合、「有」テキストボックス373に使用済の面数を設定することができる。さらに、「有」のラジオボタン372が選択された場合、使用済の面の位置を「記録材レイアウト」フィールド351上で設定することができる。その設定方法は、「記録材レイアウト」フィールド351に表示された記録材レイアウト上で使用済の印刷面を選択することで行われる。図6では、「有」のラジオボタン372が選択され、テキストボックス373に「1」が入力された場合を例示している。使用済の面位置は後端右位置の面376に設定されている。
以上の各項目の設定後に「OK」ボタン374が押下されることで、設定した記録材情報が確定してコンピュータ200のストレージに格納される。格納が済むとプリンタドライバは記録材設定画面350を閉じる。「キャンセル」ボタン375が押下されると、プリンタドライバは、記録材設定画面350を閉じた後に印刷項目設定画面300に表示を戻す。この場合、それまでに設定された記録材設定項目は保存されずに破棄される。
操作パネル50を用いる場合には、各項目の設定後に「OK」ボタン374が押下されることで、設定した記録材情報が確定してCPU回路部101のRAM103に格納される。格納が済むとCPU回路部101は記録材設定画面350を閉じる。「キャンセル」ボタン375が押下されると、CPU回路部101は、記録材設定画面350を閉じた後に印刷項目設定画面300に表示を戻す。この場合、それまでに設定された記録材設定項目は保存されずに破棄される。
(自動両面印刷の可否判断)
図7は、本実施形態の自動両面印刷の可否判断を含む印刷設定処理を表すフローチャートである。この処理は、コンピュータ200のプリンタドライバや画像形成装置1のCPU回路部101により実行される。ここではCPU回路部101により実行される場合について説明する。この処理は、印刷情報に含まれる記録材情報に基づいて行われる。この処理は、図4のS101の処理でユーザが印刷設定項目を入力するタイミングで開始される。この例では、記録材Pにはミシン目紙が用いられる。
CPU回路部101は、記録材Pに使用済(切り取られている部分)の面が有るか否かを判断する(S201)。具体的には、CPU回路部101は、図6の記録材設定画面350の「使用済の面」ラジオボタン371、372のいずれが選択されたかによりこの判断を行う。CPU回路部101は、ラジオボタン372が選択されている場合に使用済の面が有ると判断し、ラジオボタン371が選択されている場合に使用済の面が無いと判断する。
使用済の面が有る場合(S201:Y)、CPU回路部101は、図6の使用済の面の位置を設定した「記録材レイアウト」フィールド351の情報に基づいて、記録材の搬送方向の各位置における記録材Pの幅を算出する(S202)。ここでは、記録材の搬送方向の先端、後端、及び最長部分の長さが算出される。図6の「記録材レイアウト」フィールド351の場合の搬送方向の各位置の幅は以下のようになる。「記録材レイアウト」フィールド351では通紙時の先端が画面上側である。
搬送方向位置 長さ
先端幅 210[mm]
後端幅 140[mm]
最長幅 210[mm]
CPU回路部101は、算出した搬送方向の各位置の幅に基づいて、先端と後端のそれぞれの位置における切り欠きの有無と大きさを判断する(S203)。具体的には、CPU回路部101は、算出した先端幅又は後端幅と最長幅とを比較して、それらの差が所定差以上乖離していないかを判断する。上記の例では、先端幅が最長幅に等しく、後端幅が最長幅の67%である。そのためにこの場合は、先端側には切り欠きがなく、後端側には切り欠きが存在すると判断される。
切り欠きの有無が、先端幅又は後端幅と最長幅とが一致するか否かではなく、乖離量により判断される理由について説明する。切り欠き部のある辺を先端にして通紙する場合、切り欠き部の先端が搬送経路にひっかかることで通紙不良が発生する可能性がある。しかし、切り欠き幅が十分に小さい場合には切り欠きの記録材の姿勢への影響が小さく通紙可能になる。そのために切り欠きの有無が乖離量により判断される。
先端幅又は後端幅と最長幅との差が所定差以上となる場合には、自動両面印刷時に通紙不良が発生する可能性があり、先端幅又は後端幅と最長幅との差が所定差未満となる場合には、自動両面印刷時に通紙可能であると判断可能である。先端側に切り欠きが有る記録材の通紙が可能であるか否かを判断する切り欠き幅の閾値は、搬送経路の形状により異なる。そのために、搬送経路の形状によっては、少しでも切り欠きがある記録材の自動両面印刷を不可と判断してもよい。
切り欠きが有る場合(S203:有)、CPU回路部101は、自動両面印刷が設定されているか否かを判断する(S204)。CPU回路部101は、図5の「片面/両面」プルダウンメニュー313で「片面」と「両面」のどちらが選択さたかによりこの判断を行う。「片面」が選択されている場合には、自動両面印刷が設定されておらず、「両面」が選択されている場合には、自動両面印刷が設定されている。
自動両面印刷が設定されている場合(S204:Y)、CPU回路部101は、記録材Pの搬送に問題があり自動両面印刷に使用できないと判断する。この場合、CPU回路部101は、記録材Pが通紙できないために自動両面印刷に使用できないことを操作パネル50にアラーム表示する(S205)。図8は、アラーム表示の例示図である。CPU回路部101は、アラーム表示画面の「OK」ボタンが押下されることで処理を終了する。なお、プリンタドライバによりこの処理が行われる場合には、プリタドライバは、コンピュータ200のディスプレイにアラーム表示画面を表示する。
記録材に使用済の面が無い場合(S201:N)、切り欠きが無い場合(S203:無)、或いは自動両面印刷が設定されていない場合(S204:N)、CPU回路部101は、記録材の搬送に問題が無いと判断する。この場合、CPU回路部101は、印刷設定が終了したか否かを判断する(S206)。CPU回路部101は、図5の印刷項目設定画面300の「プリント」ボタン316及び「キャンセル」ボタン317のいずれかが選択された時点で印刷設定が終了したと判断する(S206:Y)。「プリント」ボタン316及び「キャンセル」ボタン317のいずれかも選択されない場合(S206:N)、CPU回路部101は、S201の処理へ戻り、自動両面印刷が不可の形状の記録材に対する自動両面印刷の設定の監視を継続する。
以上のような本実施形態の画像形成装置1は、一部が切り取られた状態の記録材Pに対して自動両面印刷が可能であるか否かを判断する。そのために、一部が切り取られた状態の記録材Pの通紙不良を未然に防ぐことができる。上記の説明では、印刷情報の作成時に自動両面印刷の可否判断を行う例について説明したが、この判断処理は、CPU回路部101が印刷情報を取得タするイミング或いは画像形成処理の開始のタイミングで行われてもよい。
(変形例)
以上の説明ではユーザが入力した記録材の形状等の記録材情報に基づいて、通紙開始前に自動両面印刷の可否を判断している。ユーザが設定した記録材の形状と実際に通紙される記録材の形状とが異なる場合や、矩形以外の記録材形状を想定していない画像形成装置1の場合、記録材の形状に基づいて自動両面印刷の可否を判断することは困難である。ここでは、通紙開始後に画像形成装置1の本体内で記録材の形状を検知し、その検知結果に基づいて予測した記録材の形状に基づいて自動両面印刷の可否を判断することで、このような困難は除外する構成について説明する。
画像形成装置1は、記録材Pの形状を検知するために、搬送経路上にセンサが配置される。図1では、搬送センサ60が搬送経路53に設けられる。ここではレジストローラ対5の近傍に配置される搬送センサ60の検知結果に基づいて記録材Pの形状を検知する場合について説明するが、搬送経路上に設けられセンサであればこの位置に限定されない。例えば分離ローラ対4の下流側に設けられるセンサの検知結果から記録材の形状が検知されてもよい。搬送センサ60は、フラグセンサであり、記録材Pの搬送方向に対して直交する方向に複数配置される。搬送センサ60の検知結果は記録材搬送制御部110を介してCPU回路部101へ送信される。CPU回路部101は、搬送センサ60の検知結果に基づいて記録材Pの形状を検知する。
図9は、搬送センサ60の検知結果の説明図である。図9(a)は、3つの搬送センサ(第1~第3搬送センサ)の配置を示す。図9(a)では、切り欠きの有る記録材Pを搬送する状態を表す。図9(b)は、搬送センサ60による切り欠きの有る記録材Pの検知結果の例示図である。なお、搬送センサの数はこれに限らず、複数であればよい。
搬送センサ60の検知結果(以下、「出力信号値」と称する。)は、バイナリデータである。「1」の信号出力値は、搬送センサ60が記録材Pを検知していることを意味する。「0」の信号出力値は、搬送センサ60が記録材Pを検知していないことを意味する。出力信号値が「0」から「1」に遷移するタイミング、つまり記録材Pを検知していない状態から検知する状態に変化するタイミングは、記録材Pの先端を表す。逆に、出力信号値が「1」から「0」に遷移するタイミングは、記録材Pの後端を表す。
図9(a)の例では、第1搬送センサの位置に使用済の面がある。そのために、図9(b)に示すように、第1搬送センサの出力信号値が「1」から「0」に遷移するタイミングは、第2、第3搬送センサBの信号出力値が「1」から「0」に遷移するタイミングよりも早い。出力信号値が「1」から「0」に遷移するタイミングが第1~第3搬送センサで等しければ、後端に切り欠きが無いと判断可能である。出力信号値の遷移するタイミングが異なる搬送センサがあることで、記録材が後端に切り欠きがあると判断で可能である。
図10は、搬送センサ60を用いた自動両面印刷の可否判断処理を表すフローチャートである。この処理は、印刷情報設定時に自動両面印刷が設定された場合にのみ行われる。この例では、記録材Pにはミシン目紙が用いられる。
CPU回路部101は、搬送センサ(第1~第3搬送センサ)のいずれかが記録材Pを検知したか否かを判断する(S301)。CPU回路部101は、搬送センサ60の出力信号値が「0」から「1」に遷移したか否かにより記録材Pの検知を判断する。
第1~第3の搬送センサの少なくとも一つが記録材Pを検知した場合(S301:Y)、CPU回路部101は、記録材Pの後端検知のタイミングを監視する(S302)。CPU回路部101は、搬送センサ60の出力信号値が「1」から「0」に遷移するタイミングを監視することになる。CPU回路部101は、出力信号値が「1」から「0」に遷移したタイミング(後端検知タイミング)をRAM103に一時的に格納する。
CPU回路部101は、すべての搬送センサ(第1~第3搬送センサ)が記録材Pを検知しなくなるまで待機する(S303:N)。CPU回路部101は、搬送センサ60の出力信号値が「1」から「0」に遷移したか否かにより記録材Pの検知しなくなったか否かを判断する。すべての搬送センサ(第1~第3搬送センサ)が記録材Pを検知しなくなった場合(S303:Y)、記録材Pの後端が搬送センサ60の検知位置を通過したことになる。記録材Pの後端が搬送センサ60の検知位置を通過することで、記録材Pの形状予測が可能となる。
CPU回路部101は、記録材Pの後端の検知タイミングの差の有無を判断する(S304)。CPU回路部101は、RAM103に格納した各搬送センサ(第1~第3搬送センサ)の後端検知タイミングを比較し、差が生じているか否かを判断する。後端検知タイミングに差がない場合(S304:N)、CPU回路部101は、記録材Pの後端に切り欠きがなく自動両面印刷時の通紙不良の可能性がないために、記録材Pの自動両面印刷を継続する(S307)。
後端検知タイミングに差がある場合(S304:Y)、CPU回路部101は、記録材Pの後端に切り欠きがあり自動両面印刷時の通紙不良の可能性があると判断し、記録材Pの自動両面印刷を中止する(S305)。この場合、CPU回路部101は、表面に印刷された記録材Pを画像形成装置1の機外へ排出する。通常の自動両面印刷時には、表面に印刷された記録材Pの後端が両面反転位置に達したタイミングで、反転ローラ対62が停止した後に逆回転することで搬送方向を反転する。しかし記録材Pに通紙不良の可能性がある場合には、自動両面通紙時に反転ローラ対62が逆回転せずに記録材Pをそのまま排紙トレイ9へ排出する。
CPU回路部101は、記録材が自動両面印刷に使用できないことを画像形成装置1の操作パネル50にアラーム表示する(S306)。CPU回路部101は、図8のアラーム表示画面の「OK」ボタンが押下されることで処理を終了する。
搬送センサ60は、複数のフラグセンサを搬送方向に直交する方向に並べる他に、ラインセンサを用いる構成であってもよい。ラインセンサが搬送方向に直交する方向に配置される。ラインセンサを用いる場合、記録材Pの形状検知精度が向上する。また、上記の説明ではCPU回路部101が自動両面印刷への使用可否を判断しているが、この判断は記録材搬送制御部110のCPU回路部151により行われてもよい。この場合、搬送センサ60の検知結果はCPU回路部101へ送信されない。記録材Pの後端検知タイミングはRAM153に格納される。CPU回路部151は、自動両面印刷時の通紙不良の可能性があると判断した場合に、CPU回路部101へその旨の通知を行う。CPU回路部101は、この通知に応じてアラーム表示を行うことになる。
以上のような本実施形態の画像形成装置1は、一部が切り取られた状態の記録材Pに対して自動両面印刷が可能であるか否かを判断する。そのために、一部が切り取られた状態の記録材Pの通紙不良を未然に防ぐことができる。
以上のように、ユーザが設定した記録材Pの形状と、実際に通紙される記録材Pの形状とのいずれの場合であっても、画像形成装置1は、一部が切り取られた状態の記録材Pの通紙不良を未然に防ぐことができる。

Claims (3)

  1. ミシン目加工が施されたミシン目紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像が形成されるミシン目紙に関する記録材情報とミシン目紙に対して自動両面印刷を行うか否かの情報とが入力される入力手段と、
    前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記自動両面印刷が指示されており、前記ミシン目紙の搬送方向に直交する幅方向における前記ミシン目紙の最長幅と、前記ミシン目紙の前記搬送方向の先端における前記幅方向の長さである先端幅又は前記ミシン目紙の前記搬送方向の後端における前記幅方向の長さである後端幅との差が所定差以上乖離していると判断した場合に、前記ミシン目紙の通紙を行わずにアラーム表示を行う制御手段と、を備えることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記ミシン目紙のミシン目の位置が前記入力手段により入力され
    前記入力手段により入力された前記ミシン目の位置に基づいて、前記先端幅又は前記後端幅を決定することを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 画像が形成されるミシン目紙に関する記録材情報とミシン目紙に対して自動両面印刷を行うか否かの情報とが入力される入力手段と、
    前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記自動両面印刷が指示されており、前記ミシン目紙の搬送方向に直交する幅方向における前記ミシン目紙の最長幅と、前記ミシン目紙の前記搬送方向の先端における前記幅方向の長さである先端幅又は前記ミシン目紙の前記搬送方向の後端における前記幅方向の長さである後端幅との差が所定差以上乖離していると判断した場合に、前記ミシン目紙の通紙を行わずにアラーム表示を行う制御手段と、を備えることを特徴とする、
    情報処理装置。
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