JP7635997B2 - 気密コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、気密性を保ったまま、導通端子を介して、電気接続を行う気密コネクタおよびその製造方法に関する。
従来、小型電子部品は、湿気や封入ガスの粘性によって性能が大きく左右されるので、湿度による内部回路の腐食、ガスの粘性変化による誤作動の防止のため、真空または不活性ガスにより密封封止されている。また、真空・圧力・液体・ガス環境などで電子部品を動作させるために、密閉容器を使用し、密閉容器の気密を損なわずに電源を導入したり、内部のセンサー信号などを取り出すために、気密性を有する気密(ハーメチック)コネクタが使用される。
従来の気密コネクタとして、特許文献1、2に記載されているように、内部雰囲気と外部雰囲気とを遮断するためのセラミック板、ガラスエポキシ板などの絶縁基板、あるいは金属板に貫通孔を設け、この貫通孔に電気的接続のための金属ピンを挿入し、その間隙をガラス封止、銀ロウ付け、半田付けなどにより塞いで接合するものがある。
特開2006-40766号公報 特開2013-89313号公報
小型電子部品用の気密コネクタでは、1×10-15Pa・m3/s(He)のレベルのウルトラファインリークテスト、1×10-9Pa・m3/s(He)のレベルのファインリークテストなどで、その気密性が試験される。前述した従来技術による気密コネクタでは、ロウ付けまたは半田付けによる製造時の接合不良、経年変化によるひび割れの発生などにより、良好な封止が保証できないという問題がある。また、ロウ付けまたは半田付けによる接合の代わりに、絶縁基板と金属ピンとの間隙をガラスで埋めて、高温に熱し溶かして接合する技術があるが、基板と金属ピンとガラスという3つの線膨張率が異なる材質を接合する必要があり、しかも貫通孔方向に界面を有するため基板とガラス、ガラスと金属ピンの間にすきまが発生しやすくリークを確実に防止することは困難であり、製品歩留まりが低く、この種の気密コネクタのコスト増の原因となっている。
また、電気・電子分野では基板実装用の他、部品ケースなどに、耐腐食性、絶縁性などに優れ、射出成形に適した熱可塑性合成樹脂が広く使用されている。特に、液晶ポリマー(LCP)樹脂は、成形時の流動性に優れ、耐熱性が高く、耐薬品性に優れるなど、多くの利点を有する。しかし、液晶ポリマー(LCP)樹脂は、成形品の異方性やウエルド強度の低さといった欠点を有する。これを改良するために、ガラス繊維などを充填する改質が行われる。また、弾性や強度向上のために、ガラスビーズやピロリン酸カルシウムなど無機フィラーによる強化も行われる。近年、気密コネクタにも、小型電子部品を実装するための回路配線を形成する必要性が高くなっている。また、製造コスト増の原因となるマスキング工程なしに、緻密な回路配線を形成することが可能な気密コネクタおよびその製造方法が求められている。
(1) 本発明の第1の実施形態による気密コネクタは、第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ第1の空間内の第1の導体と第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタであって、第1の空間と第2の空間とを連通する孔が設けられ、孔以外の部分によって2つの空間を区画する隔壁部を有する絶縁体のコネクタ基部を有し、このコネクタ基部の第1の表面は第1の有スキン部と第1の無スキン部を有し、第1の無スキン部の粗面化された表面に密着し、かつ孔を覆う一体の部材として形成された第1の導電部、たとえばメッキ部を有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、孔を塞ぐ導電部によって、第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ第1の導体と第2の導体とを電気的に接続でき、良好な導電性と高い気密性が得られる。また、導電部を回路配線として形成し、その上に電子部品を実装することも可能となる。
(2) 本発明の第2の実施形態による気密コネクタでは、(1)の気密コネクタにおいて、第1の表面とは別の面、たとえば反対側の面に位置するコネクタ基部の第2の表面が第2の有スキン部と第2の無スキン部を有し、第2の無スキン部の粗面化された表面に密着し、かつ第1の導電部に電気的に接続されるよう形成された第2の導電部を有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、高い気密性を実現しつつ、コネクタ基部の上面側だけでなく、たとえば下面側にも電子部品を実装するための回路配線を形成することができる。
(3) 本発明の第3の実施形態による気密コネクタは、第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ第1の空間内の第1の導体と第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタであって、第1の空間と第2の空間とを連通する孔が設けられ、孔以外の部分によって2つの空間を区画する隔壁部を有する絶縁体のコネクタ基部を有し、このコネクタ基部は、合成樹脂の射出成形品であり、コネクタ基部の第1の表面は、第1の有スキン部と第1の無スキン部を有し、この無スキン部の表面は、凹部を有し、この凹部に入り込むように形成され、かつ孔を覆う一体の部材として形成された導電部を有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、導電部の無スキン部への高い密着性により、高い気密性および電子部品の実装に耐える高い密着性が得られる。
(4) 本発明の第1の実施形態による気密コネクタの製造方法は、第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ第1の空間内の第1の導体と第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタの製造方法であって、第1の空間と第2の空間とを連通する孔が設けられ、その表面にスキン層を有するコネクタ基部を合成樹脂の射出成形により形成するコネクタ基部形成工程と、孔を成形体で塞ぐ孔部閉塞工程と、コネクタ基部の一部表面のスキン層を選択的に除去して第1の無スキン部を形成する第1のスキン層除去工程と、第1の無スキン部と成形体表面に第1の導電部を形成する第1の導電部形成工程と、成形体を除去する成形体除去工程とを有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、マスキングを行うことなく、無スキン部に導電部が形成され、気密コネクタにおいて選択的な導電部形成による回路配線を行うことができる。
(5) 本発明の第2の実施形態による気密コネクタの製造方法は、(4)の製造方法に、さらに第1の無スキン部に粗面化処理を施す第1の粗面化工程を有し、第1の導電部形成工程は、粗面化された第1の無スキン部と成形体の表面に第1の導電部を形成するものであり、粗面化された第1のスキン層除去工程によりスキン層が除去された面と別の面の一部表面のスキン層を選択的に除去する第2のスキン層除去工程と、第2のスキン層除去工程によりスキン層を除去された第2の無スキン部に粗面化処理を施す第2の粗面化工程と、この第2の粗面化工程により粗面化された第2の無スキン部に、第1の導電部と電気的に接続された第2の導電部を形成する第2の導電部形成工程とを有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、マスキングを行うことなく、気密コネクタにおける高い気密性を実現しつつ、コネクタ基部の上面側だけでなく、たとえば下面側にも電子部品を実装するための回路配線を形成することができる。
(6) 本発明の第1の実施形態による気密コネクタの製造方法は、第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ第1の空間内の第1の導体と第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタの製造方法であって、第1の空間と第2の空間とを連通する孔が設けられ、その表面にスキン層を有するコネクタ基部を合成樹脂の射出成形により形成するコネクタ基部形成工程と、孔を成形体で塞ぐ孔部閉塞工程と、レーザ加工処理により、コネクタ基部の一部表面のスキン層を選択的に除去して第1の無スキン部を形成する第1のスキン層除去工程と、ケミカルエッチングにより、無スキン部の表面に凹部を形成する粗面化工程と、メッキ処理により、凹部に金属が入り込むように、無スキン部と前記成形体の表面に導電部を形成する導電部形成工程と、成形体を除去する成形体除去工程とを有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、マスキングを行うことなく、スキン層を除去された無スキン部のコア層表面に、メッキ部を形成することができ、低コストで、コネクタ基部の表面に電子部品を実装するための回路配線を形成することができる。
本発明によれば、製造コスト増の原因となるマスキングを行うことなく、緻密な回路配線を備える気密コネクタ構造を実現できる。
本発明が適用される気密コネクタの構成例を示す概略断面図である。 (A)本発明の一実施形態による気密コネクタの構成を示す概略断面図、(B)その部分拡大図である。 (A)図2に示す実施形態の気密コネクタの一部の概略構成を示す断面図、(B)その概略構成を示す下面図、(C)その概略構成を示す側面図である。 図3に示す構成の気密コネクタの製造方法の工程(A)~(E)を示す概略断面図である。 図3に示す構成の気密コネクタの製造方法の工程(F)~(I)を示す概略断面図である。 本発明の他の一実施形態による気密コネクタの製造方法を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用される気密コネクタの一例を示す概略断面図である。図1において、絶縁体のコネクタ基部1が、例えばポリエステル系の液晶ポリマー(LCP)で成形されており、第1の空間2と第2の空間3を区画する隔壁部4を有する。なお、コネクタ基部1の成形時に、液晶ポリマー(LCP)の特性を向上させるために適宜のフィラー(充填剤)を含ませることができる。典型的には、一方の空間は、たとえば真空・圧力・液体・ガス環境などであり、他方の空間は、たとえば電子部品が格納される大気雰囲気である。なお、真空・圧力・液体・ガス環境などの空間にも、電子部品を実装する場合もある。
気密コネクタは、航空、宇宙、防衛、セキュリティの他、エアコン用コンプレッサ、ガスセンサー、流量センサー、医療用センサーなど、多くの産業分野で利用される。コネクタ基部1の外形は、これら気密コネクタの用途に応じて、略円筒、略直方体などの形状を有する。
隔壁部4には孔5が設けられており、孔5及びその周辺を覆う厚さ約25μmの銅などの導電性のメッキ部6が形成されている。この例では、孔5およびその周辺部を覆うように、メッキ部6が形成されている。
メッキ部6の孔5を覆う部分の一方の面にピン7がロウ付けされており、他方の面にピン8がロウ付けされている。ピン7、8は、純銅、黄銅、リン青銅など下地の表面に金メッキ、錫メッキなどを施した電気的接続のための部材である。ロウ付けは、半田付け、銀ロウ付け、高周波誘導加熱(IH)での金錫(AuSn)接合などによる。LCP素材がリークを起こす場合、エポキシ樹脂、エポキシあるいはアクリル樹脂含侵の封止部9、10を設けてもよい。このような気密コネクタでは、メッキ部6により、気密が保持され、かつ電気的接続が行われる構造となっている。とくに、メッキ部6が、孔5及びその周辺を覆うように形成されているので、隔壁部4とメッキ部6との接触面積が大きくなるため、ピン7、8に力が加わった時にメッキ部6が隔壁部4から剥がれにくくなり、気密コネクタの破壊強度が向上する。メッキ部6は、隔壁部4に密着し、かつ孔5を覆う部分全体に対して、一体または単一の部材となっている。なお、無電解メッキおよび電気メッキを重ねて厚みを増大されたメッキ部が形成された場合にも、一体または単一の部材となっている。
次に、本発明による気密コネクタの一実施形態を図2を参照して説明する。図2(A)では、図1に示したものと同様の断面構成が簡略化されて図示されている。図2(A)において、コネクタ基部20は、合成樹脂、たとえばLCP(液晶ポリマー)の射出成形体であり、表面のスキン層11、内側のコア層12からなる構造となっている。射出成形工程において液晶ポリマー(LCP)樹脂が金型に接触した成形物表面には、約0.1~0.3mmの厚さのスキン層と呼ばれる構造が存在する。スキン層の形成には、金型温度、保圧力、樹脂温度が関係すると考えられており、成形圧縮を小さくして成形品の寸法精度を高めるために、スキン層形成を安定させることが必要とされる。一方、このスキン層上に回路パターンを形成しても、スキン層部分で破壊を生じ、導体部分が基体から剥離してしまう。実際のスキン層11の厚さは、射出条件によって異なり、約0.1~0.3mm程度であるが、図2(A)ではコア層の厚さとの実際の比に無関係に、模式的に示している。
コネクタ基部20の上面側のスキン層11が無い部分には、メッキ部6が形成されている。コネクタ基部20の表面のうち、メッキ部6が無い部分は、このスキン層11がある有スキン部21であり、メッキ層6がある部分の下は、スキン層が無くコア層12が露出した無スキン部22となっている。この無スキン部22のコア層12の表面は、凹凸のある粗面となっており、メッキ部6との密着性が高くなっていることで、確実にリークを防止できる。図2(A)中では、凹凸のある粗面を破線で示している。
メッキ部6は、粗面化されたコア層12に密着し、かつ孔5を覆う部分全体に対して、一体または単一の部材となっている。なお、無電解メッキおよび電気メッキを重ねて厚みを増大されたメッキ部が形成された場合にも、一体または単一の部材となっている。コネクタ基部20の下面側の無スキン部22においても、メッキ部26が、粗面化されたコア層12に密着し、かつメッキ部6と電気的に接続されている。メッキ部6、26は、粗面化されたコア層12上に形成されているので、その凹凸にメッキ材料が入り込んで接着強度が高くなっており、その上に電子部品を実装するための十分な強度が得られるようになっている。なお、本実施形態による気密コネクタでは、コネクタ基部20がスキン層11あるいはメッキ部6、26により覆われているので、ガスバリア性が高いという特長を有する。また、メッキ部6、26が形成されていない有スキン部21は、スキン層が残されているために、高い機械強度を有する。
図2(B)は、図2(A)中の一部29の拡大図である。図2(B)において、コア層12には、液晶ポリマー樹脂とともに射出成形された添加剤15が多数含まれている。図中では、一つのみ例示している。無スキン部22のコア層12の表面には、たとえばケミカルエッチングにより添加剤15が溶出した跡の複数の凹部がある。メッキ部6は、この凹部に金属が入り込んで形成されている。
図3は、本発明による気密コネクタの一実施形態のうち、コネクタ基部を模式的に示す図である。コネクタ基部30は、たとえば、射出成形回路部品(MID)の製造を、LDS(Laser Direct Structuring)で行うためのLDS材料で成形されており、この例では、液晶ポリマー(LCP)樹脂が使用される。なお、LDS材料として、アクリロニトリルブタジエン(ABS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、PC/ABS樹脂、ポリカーボネート(PC)+ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリフタルアミド(PPA)樹脂、ポリアミド/ポリフタルアミド(PA/PPA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂、ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂などの熱可塑性プラスチック、フェノールやエポキシなどの熱硬化性樹脂も使用できる。
また、LDS成形材料以外の合成樹脂成形品の材質は、金属薄膜を強固に付着することのできる合成樹脂であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂材料の何れでも良いが、かかる成形品が後にハンダ付加工等の苛酷な処理を受けることを考慮すると、耐熱性が高く、かつ機械的強度の優れたものが望ましく、また多量産性の点では射出成形可能な熱可塑性樹脂が好ましい。その例を挙げれば、芳香族ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネイト、ポリアリーレンサルファイド、ポリサルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリエーテルケトン、ポリアリレート及びこれらの組成物が挙げられ、特に高融点、高強度、高剛性、成形加工性等の観点から液晶性ポリマー(例えば液晶性ポリエステル、ポリエステルアミド)、ポリアリーレンサルファイドは特に好適であるがこれらに限定されるものではない。また、金属薄膜の密着性を高めるため、必要に応じその材料に易エッチング性物質等の適当な物質を配合しても良い。
図3(A)に示すように、コネクタ基部30の上面には、図2中のコネクタ基部20と同様に、無スキン部22にメッキ部6が形成されており、このメッキ部6により孔5が塞がれている。コネクタ基部30の下面も、有スキン部21と無スキン部22が形成され、無スキン部22のコア層12の粗面化された表面にメッキ部36が形成されている。このメッキ部36は、メッキ部6と電気的に接続されている。また、このメッキ部36上に形成されたメッキ部37も、メッキ部36およびメッキ部6と電気的に接続されている。なお、メッキ部6、36、37は、一体のメッキ部を形成する。
図3(B)は、コネクタ基部30の下面を示し、メッキ部37が、メッキ部37A、37B、37Cの回路パターンを形成している。メッキ部37Aは、図2中の孔5を塞ぐメッキ部に対応する部分であり、メッキ部37Bは、メッキ部37Aと電気的に接続された回路配線、メッキ部37Cは、メッキ部37Aと電気的に絶縁された回路配線を構成する。図3(C)は、コネクタ基部30の側面を示し、側面に形成されたメッキ部37Dが、メッキ部37Bを介して、メッキ部37Aと電気的に接続されている。このようにコネクタ基部30の上面、下面、側面に回路配線を形成して、その上に小型電子部品を実装することができる。
次に、図2および図3に示した気密コネクタの製造方法を、図4および図5を参照して説明する。図4中の工程(A)において、まず、LCP (液晶ポリマー)、PPA、PA、熱硬化性樹脂等の合成樹脂を、添加剤とともに射出成形して、孔5を有するコネクタ基部30を形成する。前述したように、液晶ポリマー(LCP)樹脂を射出成形して形成されたコネクタ基部30は、外側にスキン層11、内側にコア層12を有する。
コネクタ基部30の材料として、好ましくは、芳香族系液晶ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルポリスルホン、ポリアリールスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエステル、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合樹脂、ポリアミド、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ノルボルネン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)樹脂、ポリブチレン・テレフタレート(PBT)樹脂等である。より好ましくは、耐熱性及び熱膨張係数が広い温度条件において金属に近く、しかも金属膜と同等の伸縮性を有して、サーマルサイクルテストにおいて金属膜と同等の優れた特性を有するポリエステル系液晶ポリマーである。
また、コネクタ基部30は、成型品の異方性やウエルド強度の低さを改良するため、あるいは、弾性や強度向上のため、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガラス粉、周期律表II族元素及びその酸化物、硫酸塩、リン酸塩、珪酸塩、炭酸塩、又はアルミニウム、珪素、スズ、鉛、アンチモン、ビスマスの元素及びその酸化物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の微粉状の添加剤として射出成形される。周期律表II族の元素の酸化物とは、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化亜鉛等の如き化合物であり、リン酸塩とは、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸バリウム、リン酸亜鉛、ピロリン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム等の如き化合物であり、硫酸塩とは、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の化合物であり、珪酸塩とは、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、ウォラストナイト等の化合物であり、炭酸塩とは、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸亜鉛等の化合物である。特にリン酸塩が好適である。又、上記の他に亜鉛、アルミニウム、珪素、スズ、鉛、アンチモン、ビスマス等の両性金属元素、又はその元素の酸化物からなる群より選ばれた1種又は2種以上も好ましく、特に亜鉛、アルミニウム、スズ、鉛等の両性金属元素及びその酸化物が好ましい。
これら微粉状無機充填剤あるいは添加剤の粒径は、平均粒径0.01~100μm の範囲、好ましくは0.1~30μm 、更に好ましくは0.5~10μm が適当である。また、ブタジエンなどの有機材料を添加剤として射出成形してもよい。添加剤の合計量は、例えばポリマー組成物の約25重量%~約55重量%とするとよい。これら微粉状無機充填剤の粒径は、平均粒径0.01~100μm の範囲、好ましくは0.1~30μm 、更に好ましくは0.5~10μm が適当である。
工程(B)において、コネクタ基部30の孔5の内側の下部側面をエッチングにより粗面化する。つぎに、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、生分解性樹脂等を使用して、孔5を塞ぐように、成形体40を形成する。
つぎに、工程(C)で、コネクタ基部30下面の孔およびその周辺に相当する部分のスキン層11を、レーザ加工処理により除去する。レーザ加工処理は、レーザ光をスキン層11の表面に照射することにより、その部分のスキン層11を除去して、選択的にエッチングする処理である。たとえば、レーザ出力3.5W、周波数200kHz、エッチング速度3m/sにより、線幅0.126mm、間隔0.126mmのスキン層除去を行う。これにより、無スキン部22を形成する。無スキン部22では、コア層12が露出する。結果として、コネクタ基部30の下面に、有スキン部21と無スキン部22が形成される。
スキン層21に照射するレーザ光は、YAGレーザ、炭酸ガスレーザ等であり、予め設定された回路パターンを、コンピュータによって制御されたXY方向のスキャン機構を有するレーザーマーカーにより選択的に照射する。また、複雑な立体成形品に回路を形成する必要のある場合には、レーザ光を光ファイバ、プリズム等により立体的な方向に導き、コンピュータ制御により立体的に所定の領域を正確に照射することができる。またはXY方向のスキャン機構を有するレーザーマーカーとコンピュータにより同調して動くXYZ方向、回転、傾斜の5軸のテーブルを組み合わせることによっても立体的に照射することができる。また、この方法によれば、パターンの作成及び修正等はレーザ照射域の描画プログラムの変更だけで簡単に行える利点を有する。
また、同一処理内でのスポット径の変更およびスポット径を可変させながらレーザ光を照射することは難しいため、スキン層の除去幅を数種類混在させたい場合、Z軸を動かしてレーザの焦点位置をずらしてレーザースポット径を大きくして照射する方法、またはレーザを一部重なる位置に複数回照射する方法により行うことができる。
レーザは、UVレーザからCO2レーザまで、たとえば、波長355nmのUVレーザ、波長532nmのグリーンレーザ、波長1064nmのハイブリッドレーザ、YVO4レーザ、YAGレーザ、波長1090nmのファイバレーザ、波長10600nmのCO2レーザが使用できる。
UVレーザは、材料を問わず吸収率が高く、熱ストレスが少ないことが特長である。グリーンレーザも、波長が短いので、エネルギーが高く、物質に対する吸収率が高い。高ピークパワー・ショートパルスレーザにより、高品質で繊細な加工が可能なYVO4レーザ、ロングパルスレーザによって熱をかけ深堀りに適するファイバレーザ、品質で劣るが大きな熱量を発生するYAGレーザなどを、対象物や目的に応じて使い分けることができる。CO2レーザは、紙、樹脂、ガラス、セラミックへのマーキングによく使用され、透明体へも吸収される波長であり、フィルムへのマーキングなどにも使用される。高出力化の実現により、成型品のゲートカット、PETシートの切断にも利用可能である。
コア層12にダメージを与えることなくスキン層11を除去するために、これらのレーザを、レーザパワー、スキャンスピード、周波数、印字回数、印字位置などの適切な条件下で使用する。たとえば、エネルギー量は、0.1W/mm~1W/mmとレーザの波長に応じて条件を選定する。例えば、YAGレーザの場合は、0.2W~0.5W、YVO4レーザの場合は1.5W~4.5Wとし、スキャンスピード、周波数、印字回数などのパラメータを変えることで加工精度を高めることができる。
コネクタ基部30の表面に、出力及びレーザースポット径を適宜調節したレーザ光を照射し、この部分のスキン層11を選択的に除去する。ここで用いるレーザのスポット径及び除去するスキン層11の幅は特に重要であり、除去する幅が狭すぎると次工程におけるエッチングにより導電回路部分が短絡する問題を生じさせるため好ましくない。そのため除去するスキン層の幅は回路形成に支障のない範囲で広いほうが好ましい。レーザースポット径が50μmより小さなレーザ光を用いる場合エネルギー密度が高いためスポット径よりも広い幅でスキン層が除去されるが、一回の照射で充分な幅のスキン層を除去することは不可能であり、そのため照射する回数が多くなり過ぎレーザ照射時間が長くなるため、生産性が悪くなり且つ不経済でもある。また、レーザのエネルギーにより樹脂が劣化するおそれがある。
逆にレーザースポット径が500μmより大きなレーザ光を用いて照射する場合、エネルギー密度が低いためスキン層を除去するのに必要なエネルギーが確保できず、スキン層が残存する問題が生じる。かかる見地よりスキン層11を除去するために用いるレーザ光のスポット径は50~500μm、好ましくは150~250μmである。また、除去するスキン層11の幅が500μmよりも広い場合は、スポット径が500μmのレーザ光を複数回照射するより、それよりも小さなスポット径のレーザ光を用いて絶縁部分の輪郭に照射する方法を用いるほうが回路の精度が高くなる。
かかる見地から除去するスキン層の幅は100~500μmであり、好ましくは150~250μmである。かかる範囲の幅であれば電気メッキにより導電回路が短絡することなく、また、レーザ照射時間が短くなり生産性が良くなるため好適である。以上のように、本実施形態では、スキン層11の厚さおよびレーザースポット径を特定することにより、基体となるコネクタ基部30を損傷せず、150~250μmという幅の回路パターンを形成し、電気メッキにより導電回路が短絡することを防止しつつ、レーザ照射時間を短くでき、生産性を向上することができる。
工程(D)において、メッキ外観および密着性が良好となるケミカルエッチングを使用する。コネクタ基部30が添加剤を含まずに射出成形されている場合、ケミカルエッチングにより、無スキン部22の表面を粗面化し、凹部を形成する。
また、コネクタ基部30が添加剤を含む液晶ポリマー樹脂で形成されている場合、無スキン部22の露出したコア層12に、塩酸(HCl)などの酸性のエッチング液を付与して、露出面近傍の添加剤を溶出除去する。25℃から40℃の温度で3%から20%の塩酸やフッ酸等の酸溶液を用いて処理することが好ましい。無スキン部の露出したコア層に含まれる添加剤の一部を除去することにより、無スキン部表面の粗面化効果をより一層高めることができる。エッチング後のコア層の露出面には、複数の微小孔すなわち凹部がよりはっきりと形成される。この添加剤除去工程は、酸性、アルカリ性あるいは溶剤や超音波水洗、ドライエッチングにより添加剤を溶出溶解・脱落除去する工程であっても良い。
また、コネクタ基部30の無スキン部22および成形体40の露出表面を脱脂後,クロム酸あるいは水酸化カリウム(KOH)溶液などを用いて、粗面化することもできる。表面を粗面化する方法としては、種々のエッチング方法が適用できる。エッチング方法には、湿式と乾式とがあり、基体に使用されている材料の種類等により、適宜の方式のエッチング方法を採用すればよい。乾式法は、例えば、プラズマを照射したり、気体を使用する等して行うことができる。
湿式法は、例えば、NaOH、KOH等のアルカリ金属水酸化物の水溶液、アルコール性ナトリウム、アルコール性カリウム等のアルカリ金属アルコラートの水溶液、あるいはジメチルホルムアミド等の有機溶剤を用い、これらのエッチング液を基体表面に塗布したり、これらの液中に基体を浸漬させる等して接触させて行うことができる。このうち、NaOH、KOH等の水溶液を用いる方法は、濃度35~45wt%程度、温度70~95℃程度の条件とすることが好ましい。
また、アルカリ金属アルコラートの水溶液や、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤を用いる方法は、水溶性又は加水分解性の高分子材料で被覆した後に粗化する場合に好適である。なお、有機溶剤を使用する場合は、基体を膨潤するのみで、粗化まで至らないことがある。この場合は、有機溶剤での処理の後に、酸あるいはアルカリ処理を施せばよい。
工程(E)において、硫酸、 塩酸、 水酸化ナトリウム、 アンモニウム等のアクセレータ液に浸漬する等して得られたコア層12の露出表面に、PdやPt等のメッキ用触媒を付与して、銅、ニッケル、金、その他各種の金属による無電解メッキや電気メッキを行なう。または、蒸着やスパッタリングなどの乾式メッキを行っても良い。
メッキ用触媒としては、公知のものが使用でき、中でもPdやPtを含むものが好ましく、これらは、例えば、塩化物等の無機塩として使用される。メッキ用触媒の付与は、上記の無機塩を基体に付着させた後、アクセレータ処理により上記の触媒金属を析出させることで行われる。無機塩を基体に付着させるには、無機塩の溶液と基体とを接触させればよく、例えば、無機塩の溶液中に基体を浸漬したり、この水溶液を基体に塗布する等して行われる。
具体的な条件は、基体の材料、メッキの材料、メッキ用触媒の材料、無機塩の付着方法等により種々異なり一概には決められないが、メッキ用触媒の塩として塩化パラジウムを使用し、浸漬法を採用する場合を例にとれば、一例として次のようなものが挙げられる。
触媒塩溶液組成
PdCl2・2H2O:0.1~0.3g/dm3
SnCl2・2H2O:10~20g/dm3
HCl :150~250cm3/dm3
浸漬条件
温度:20~45℃
時間:1~10分
つぎに、コネクタ基部30の露出表面および成形体40の露出表面に銅(Cu)の無電解メッキを行う。無電解メッキ処理により、粗面化された無スキン部22にメッキ部36が形成される。このメッキ部36は、図2(B)に示されるように、無スキン部22の粗面化されたコア層22の表面の微小な凹部に入り込むように形成される。これにより、メッキ部36がコネクタ基部30に、高い強度で密着し、気密コネクタとしての気密性が高まり、かつ気密コネクタに形成された回路配線への小型電子部品の接着強度が大きくなる。さらに、Cu、Au等の電気メッキを施すことにより、厚みの増したメッキ部36が得られる。
本実施形態では、レーザ加工処理によりスキン層11が除去されコア層12が露出した無スキン層22がメタライズされ、スキン層11が残った有スキン層21はメタライズされない。このように、エッチングされた箇所に選択的にメッキが付くので、マスキングを行うことなく、選択的なメタライズを行うことができる。
メッキ方法は、公知のメタライジング方法(無電解メッキ方法や電気メッキ方法)が採用できる。メッキ金属としては、銅、ニッケル、金、その他各種の金属が挙げられる。メッキ工程は、多数回に分けて行うこともできる。なお、触媒付与工程の後に、予備メッキ工程を設けることもできる。予備メッキも、公知のメタライジング法で行うことができ、好ましくは無電解メッキ法であり、メッキ金属も、上記のメッキ工程での金属と同様のものが使用できる。
この予備メッキ工程を設けることにより、本メッキ工程でのメッキ品質を一層良好なものとすることができる。また、後メッキ工程を設けることもできる。後メッキ工程も、公知のメタライジング法で行うことができ、好ましくは無電解メッキ法であり、メッキ金属は、本メッキ工程での金属と同種であってもよいが、異種のものであってもよい。なお、この実施形態では、無電解メッキを行った後、電気メッキを行って、メッキ部36を厚く形成するようにしている。
なお、有スキン部21は、メッキされることがなく、パターニングのためにマスク層などを使用する必要はない。また、工程(C)におけるレーザ加工処理で所望のパターニングによりスキン層11を除去することで、無スキン部22にのみメッキ部36を形成して、図3(B)、(C)に示すような所望の回路パターンのメッキ部を得ることができる。
図5中の工程(F)で、有機溶剤などにより、成形体40を除去する。なお、この有機溶剤は、成形体40を溶かす一方で、コネクタ基部30の素材を溶かしにくいものが選ばれる。なお、成形体40は、レーザ加工処理によっても除去することができる。工程(G)で、コネクタ基部30の上面および孔5の内側面にレーザ光を照射して、スキン層11を選択的に除去する。このレーザ加工処理は、工程(C)に関して説明したものと同様である。つぎに工程(H)で、無スキン部22のコア層12の表面を粗面化する。粗面化の方法は、工程(D)に関して説明したものと同様である。
つぎに、工程(I)で、コネクタ基部30の上面側の粗面化された無スキン部22にメッキ処理を行い、メッキ部6を形成する。このメッキ処理は、工程(E)と同様のメタライジング法で行うことができる。なお、このメッキ工程に先立って、工程(E)、(F)で形成されたメッキ部36の酸化被膜の除去を行う。工程(I)では、メッキ部36の上にもメッキ部37が形成される。ここでコネクタ基部20下部のメッキ部を便宜上メッキ部36およびメッキ部37としているが、結果として一体のメッキ部となり、その厚さBは、メッキ部6の厚さCより大きく、B>Cとなる。
つぎに、図6を参照して、本発明の他の一実施形態による気密コネクタおよびその製造方法を説明する。図6では、図4および図5で示した製造工程のうち、異なる部分のみを示しており、他の工程は、図4および図5は同様である。工程(B)において成形体40により孔5を塞いだ後、図6中の工程(C’)において、下面のスキン層11をレーザ加工処理により除去するとともに、成形体40の下面を長さdだけ深く除去する。ここで、dは、たとえば、0.05mmである。つぎに、工程(D’)において、ケミカルエッチングにより露出したコア層12および成形体40の下面を粗面化する。工程(E’)において、メタライズ処理を行い、無スキン層22および成形体40の下面にメッキ部36’を形成する。
この後、工程(F)と同様に、成形体40を除去し、工程(G)と同様に、コネクタ基部30’の上面のスキン層11をレーザ加工処理により除去し、コネクタ基部30’の上面を有スキン部21と無スキン部22を形成する。つぎに、工程(H)と同様に、無スキン部22の露出したコア層12の表面をケミカルエッチングにより粗面化する。工程(I’)において、コネクタ基部30’の上面側の粗面化されたコア層12にメタライズ処理を行い、メッキ部6’を形成する。また、下面側にも、メッキ部36’の上にメッキ部37’を重ねて形成する。これにより、孔5の下部において上側に長さdだけ持ち上がったメッキ部6’、36’、37’を形成することができる。このようにして、形成されるメッキ層の形状を変化させることができる。
なお、本発明における導電部は、メッキ部に限られるものではなく、他の処理方法により導体を形成することもできる。
1 コネクタ基部
2 第1の空間
3 第2の空間
4 隔壁部
5 孔
6、6’ メッキ部
7 ピン
8 ピン
9 封止部
10 封止部
11 スキン層
12 コア層
15 添加剤
20 コネクタ基部
21 有スキン部
22 無スキン部
26 メッキ部
29 一部
30、30’ コネクタ基部
36、36’ メッキ部
37、37’ メッキ部
37A、37B、37C、37D メッキ部
40 成形体

Claims (6)

  1. 第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ前記第1の空間内の第1の導体と前記第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタであって、
    前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する孔が設けられ、前記孔以外の部分によって前記2つの空間を区画する隔壁部を有する絶縁体のコネクタ基部を有し、
    このコネクタ基部の第1の表面は、第1の有スキン部と第1の無スキン部を有し、
    前記第1の無スキン部の粗面化された表面に密着し、かつ前記孔の内面及び開口部にめっき皮膜を形成して孔を塞ぐ一体の部材として形成された第1の導電部を有することを特徴とする気密コネクタ。
  2. 前記第1の表面とは別の面に位置するコネクタ基部の第2の表面が第2の有スキン部と第2の無スキン部を有し、
    前記第2の無スキン部の粗面化された表面に密着し、かつ前記第1の導電部に電気的に接続されるよう形成された第2の導電部を有することを特徴とする請求項1記載の気密コネクタ。
  3. 第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ前記第1の空間内の第1の導体と前記第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタであって、
    前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する孔が設けられ、前記孔以外の部分によって前記2つの空間を区画する隔壁部を有する絶縁体のコネクタ基部を有し、
    このコネクタ基部は、合成樹脂の射出成形品であり、前記コネクタ基部の第1の表面は、第1の有スキン部と第1の無スキン部を有し、この無スキン部の表面は、凹部を有し、
    この凹部に入り込むように形成され、かつ前記孔の内面及び開口部にめっき皮膜を形成して孔を塞ぐ一体の部材として形成された導電部を有することを特徴とする気密コネクタ。
  4. 第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ前記第1の空間内の第1の導体と前記第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタの製造方法であって、
    前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する孔が設けられ、その表面にスキン層を有するコネクタ基部を合成樹脂の射出成形により形成するコネクタ基部形成工程と、
    前記孔を成形体で塞ぐ孔部閉塞工程と、
    前記コネクタ基部の一部表面のスキン層を選択的に除去して第1の無スキン部を形成する第1のスキン層除去工程と、
    この第1の無スキン部と前記成形体の表面に前記孔の内面及び開口部にめっき皮膜を形成して孔を塞ぐ第1の導電部を形成する第1の導電部形成工程と、
    前記成形体を除去する成形体除去工程とを有することを特徴とする気密コネクタの製造方法。
  5. 前記第1の無スキン部に粗面化処理を施す第1の粗面化工程を有し、前記第1の導電部形成工程は、粗面化された第1の無スキン部と前記成形体の表面に第1の導電部を形成するものであり、さらに、
    前記第1のスキン層除去工程によりスキン層が除去された面と別の面の一部表面のスキン層を選択的に除去して第2の無スキン部を形成する第2のスキン層除去工程と、
    前記第2の無スキン部に粗面化処理を施す第2の粗面化工程と、
    この第2の粗面化工程により粗面化された第2の無スキン部に、前記第1の導電部と電気的に接続された第2の導電部を形成する第2の導電部形成工程とを有することを特徴とする請求項4記載の気密コネクタの製造方法。
  6. 第1の空間と第2の空間との間の気密性を保ち、かつ前記第1の空間内の第1の導体と前記第2の空間内の第2の導体とを電気的に接続するための気密コネクタの製造方法であって、
    前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する孔が設けられ、その表面にスキン層を有するコネクタ基部を合成樹脂の射出成形により形成するコネクタ基部形成工程と、
    前記孔を成形体で塞ぐ孔部閉塞工程と、
    レーザ加工処理により、前記コネクタ基部の一部表面のスキン層を選択的に除去して第1の無スキン部を形成する第1のスキン層除去工程と、
    ケミカルエッチングにより、前記第1の無スキン部を選択的にエッチングして、前記無スキン部の表面に凹部を形成する粗面化工程と
    メッキ処理により、前記凹部に金属が入り込むように、前記無スキン部と前記成形体の表面に前記孔の内面及び開口部にめっき皮膜を形成して孔を塞ぐ導電部を形成する導電部形成工程と、
    前記成形体を除去する成形体除去工程とを有することを特徴とする気密コネクタの製造方法。
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