JP7647335B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents
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Description
車両の左右両側夫々に設けられた車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、該フロントサイドフレーム夫々よりも車両前方側に設けられ、車幅方向両端部に車幅方向外側に延び且つ車両後方に向かって傾斜する傾斜部を有するバンパビームと、を備える車両の前部車体構造において、
前記フロントサイドフレーム夫々の前端部には、車両前方に向かって延び且つ車幅方向外側に傾斜するクラッシュカンが設けられ、
前記クラッシュカン夫々の前端部は、前記バンパビームの前記傾斜部夫々に連結され、
前記クラッシュカン夫々の車幅方向内側には、車両前方からの衝突荷重に対して強度を低くした脆弱部が設けられ、
前記フロントサイドフレーム夫々の車両前後方向の中間部にはサスペンションハウジングが結合されており、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向外側には、前記サスペンションハウジングよりも車両前方に、車両前方からの衝突荷重に対して強度を低くした外側脆弱部が設けられ、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向内側には、前記サスペンションハウジングよりも車両前方に、車両前方からの衝突荷重に対して強度を低くした内側脆弱部が設けられ、
前記フロントサイドフレーム夫々の前記外側脆弱部は前記内側脆弱部よりも強度が高いことを特徴とする。
車幅方向内側に面する側面部と、
車両上方に面する上面部と、
車両下方に面する下面部と、を有し、
前記脆弱部は、前記側面部と前記上面部及び前記下面部とがなす稜線部の少なくとも一方を切り欠く稜線ノッチによって形成されていることを特徴とする。
の少なくとも一方にノッチを形成するという簡単な方法によって、クラッシュカン夫々に脆弱部を形成することができる。
前記脆弱部は、前記クラッシュカンの車幅方向内側の側面部と前記水平リブとが部分的に切り離し状態になるように車幅方向内側に開口した側面ノッチによって形成されていることを特徴とする車両の前部車体構造
このようにすれば、水平リブによってクラッシュカンの車両前後方向の荷重衝突に対する強度を、衝突エネルギーの吸収に適した強度に設計しやすくなる。一方で、側面ノッチにより車幅方向内側と水平リブとを部分的に切り離すことにより、部分的に荷重衝突に対する強度を低くすることができる。これにより、側面ノッチが脆弱部として機能する。従って、クラッシュカンの車幅方向内側に開口を形成するという簡単な方法によって、クラッシュカン夫々に脆弱部を形成することができる。
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向外側に設けられた前記前後方向凹凸ビードには、そのビード幅を部分的に大きくしてなる前記外側脆弱部としての外側ビード幅拡大部が形成され、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向内側に設けられた前記前後方向凹凸ビードには、そのビード幅を部分的に大きくしてなる前記内側脆弱部としての内側ビード幅拡大部が形成され、
前記フロントサイドフレーム夫々の前記外側ビード幅拡大部は、前記内側ビード幅拡大部よりもビード幅が小さいことを特徴とする。
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向内側面には、前記内側脆弱部としての上下方向に延びる上下方向凹凸ビードが形成され、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向外側面の前記上下方向凹凸ビードは、車幅方向内側面の前記上下方向凹凸ビードよりも上下方向の寸法が小さいことを特徴とする。
車両上方に面する上面部と、
車両下方に面する下面部と、を有し、
前記クラッシュカン夫々の内部には、車両前後方向に延びる水平リブが形成され、
前記クラッシュカン夫々には、前記水平リブと前記上面部又は前記下面部とを連結する車両前後方向に延びる縦リブが形成され、
前記クラッシュカン夫々の前記上面部又は前記下面部と前記縦リブとが部分的に切り離し状態になるように、前記上面部又は前記下面部に開口したノッチが形成され、
前記上面部又は前記下面部に開口した前記ノッチは、前記脆弱部よりも車両前方に形成されていることを特徴とする。
図1~図3には、本発明の実施形態に係る車両の前部車体構造が示されている。この車両の前部は、フロントサイドフレーム1とクラッシュカン5とバンパビーム7とを備えている。フロントサイドフレーム1及びクラッシュカン5は車幅方向両側に夫々設けられている。クラッシュカン5夫々は、フロントサイドフレーム1夫々の前端部に取り付けられている。クラッシュカン5夫々の前端部は、バンパビーム7に連結されている。
フロントサイドフレーム1夫々の、サスペンションハウジング2よりも前側部分は、車体中心線と並行に車両前後方向に延びている。このフロントサイドフレーム1夫々の先端部には、フレーム側セットプレートが固定されている。フレーム側セットプレート12には、クラッシュカン5の後端部に設けられたクラッシュカン側セットプレート50が締結されている。これにより、クラッシュカン5は、フロントサイドフレーム1の前端部に設けられる。このクラッシュカン5は、車両前方に向かって延び且つ車幅方向外側に傾斜している。
クラッシュカン5夫々は、車両前方に向かって延び且つ車幅方向外側に傾斜している。
車幅方向両側に設けられたクラッシュカン5夫々は左右対称の構造になっている。このため、車幅方向右側(図1で右側)のクラッシュカン5の構造について詳細に説明する。図5~図7に示すように、クラッシュカン5は、その断面が上下方向に長い矩形状になっている。クラッシュカン5は、車幅方向内側に面する側面部としての内側面部51と、車幅方向外側に面する外側面部52と、車両上方に面する上面部53と、車両下方に面する下面部54と、を有している。クラッシュカンは、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金等の材料を押し出すことによって形成された押出形成部材である。
車幅方向両側に設けられたフロントサイドフレーム1夫々は左右対称の構造になっている。このため、車幅方向右側(図1で右側)のフロントサイドフレーム1の構造について詳細に説明する。図9及び図10に示すように、このフロントサイドフレーム1は、車幅方向外側に配置されるアウタパネル13と車幅方向内側に配置されるインナパネル14とを接合することによって構成されている。アウタパネル13及びインナパネル14は、例えば鋼板等をプレス形成したものである。アウタパネル13の上部及び下部には接合用のアウタフランジ131が形成されている。また、インナパネル14の上部及び下部には接合用のインナフランジ141が形成されている。これらのアウタフランジ131夫々とインナフランジ141夫々とがスポット溶接等により接合されている。アウタパネル13とインナパネル14との接合位置は、フロントサイドフレーム1の車幅方向中央部よりも内側である。
まず、オフセット衝突時の作用・効果について説明する。本発明に係る車両がオフセット衝突をしたとき、この衝突荷重は、フロントバンパ等を介してバンパビーム7に入力される。バンパビーム7の車幅方向外側の端部には傾斜部71が設けられている。この傾斜部71を介してクラッシュカン5には、オフセット衝突の衝突荷重が入力される。このため、クラッシュカン5には、バンパビーム7の傾斜部71と直交する方向の成分を有する衝突荷重が入力されることになる。
次に、フルラップ衝突時の作用効果について説明する。本発明に係る車両がフルラップ衝突をしたとき、車両には前方からの衝突荷重が入力される。この衝突荷重は、フロントバンパ等(図示せず)を介してバンパビーム7に入力される。バンパビーム7に入力された衝突荷重により、車幅方向両側のクラッシュカン5夫々には圧縮力が作用する。
図14は、本発明の実施形態に係る実施例としてのクラッシュカン5、比較例1としてのストレートクラッシュカン及び比較例2としての傾斜クラッシュカンのFS線図を示す。このFS線図は、オフセット衝突によるクラッシュカンの座屈荷重と、その衝突荷重により潰れたクラッシュカンの潰れ量とを示すものである。このFS線図の縦軸は、オフセット衝突によるクラッシュカンの座屈荷重(kN)である。このFS線図の良く軸は、クラッシュカンの潰れ量(mm)である。このグラフにより、各クラッシュカンの特性が示されている。各グラフと縦軸と横軸とに囲まれた領域の面積が、各クラッシュカンがオフセット衝突時に吸収するエネルギーの総量になる。
以下、実施形態2について、図面を参照しながら詳しく説明する。尚、以下の説明において上述の実施形態1と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
2 サスペンションハウジング
5 クラッシュカン
7 バンパビーム
60 稜線ノッチ
61 側面ノッチ
62 上面ノッチ
63 下面ノッチ
71 傾斜部
132 外側前後凹凸ビード
133 外側ビード幅拡大部
134 外側上下方向凹凸ビード
142 内側前後凹凸ビード
143 内側ビード幅拡大部
144 内側上下方向凹凸ビード
Claims (7)
- 車両の左右両側夫々に設けられた車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、該フロントサイドフレーム夫々よりも車両前方側に設けられ、車幅方向両端部に車幅方向外側に延び且つ車両後方に向かって傾斜する傾斜部を有するバンパビームと、を備える車両の前部車体構造において、
前記フロントサイドフレーム夫々の前端部には、車両前方に向かって延び且つ車幅方向外側に傾斜するクラッシュカンが設けられ、
前記クラッシュカン夫々の前端部は、前記バンパビームの前記傾斜部夫々に連結され、
前記クラッシュカン夫々の車幅方向内側には、車両前方からの衝突荷重に対して強度を低くした脆弱部が設けられ、
前記フロントサイドフレーム夫々の車両前後方向の中間部にはサスペンションハウジングが結合されており、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向外側には、前記サスペンションハウジングよりも車両前方に、車両前方からの衝突荷重に対して強度を低くした外側脆弱部が設けられ、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向内側には、前記サスペンションハウジングよりも車両前方に、車両前方からの衝突荷重に対して強度を低くした内側脆弱部が設けられ、
前記フロントサイドフレーム夫々の前記外側脆弱部は前記内側脆弱部よりも強度が高いことを特徴とする車両の前部車体構造。 - 請求項1記載の車両の前部車体構造において、
前記クラッシュカン夫々の後端部における断面の輪郭と、前記フロントサイドフレーム夫々の前端部における断面の輪郭と、が略同一形状であることを特徴とする車両の前部車体構造。 - 請求項1又は2に記載の車両の前部車体構造において、
前記クラッシュカン夫々は、
車幅方向内側に面する側面部と、
車両上方に面する上面部と、
車両下方に面する下面部と、を有し、
前記脆弱部は、前記側面部と前記上面部及び前記下面部とがなす稜線部の少なくとも一方を切り欠く稜線ノッチによって形成されていることを特徴とする車両の前部車体構造。 - 請求項1~3のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造において、
前記クラッシュカン夫々の内部には、車両前後方向に延びる水平リブが形成され、
前記脆弱部は、前記クラッシュカンの車幅方向内側の側面部と前記水平リブとが部分的に切り離し状態になるように車幅方向内側に開口した側面ノッチによって形成されていることを特徴とする車両の前部車体構造。 - 請求項1~4のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造において、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向両側面には車両前後方向に延びる前後方向凹凸ビードが設けられ、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向外側に設けられた前記前後方向凹凸ビードには、そのビード幅を部分的に大きくしてなる前記外側脆弱部としての外側ビード幅拡大部が形成され、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向内側に設けられた前記前後方向凹凸ビードには、そのビード幅を部分的に大きくしてなる前記内側脆弱部としての内側ビード幅拡大部が形成され、
前記フロントサイドフレーム夫々の前記外側ビード幅拡大部は、前記内側ビード幅拡大部よりもビード幅が小さいことを特徴とする車両の前部車体構造。 - 請求項1~5のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造において、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向外側面には、前記外側脆弱部としての上下方向に延びる上下方向凹凸ビードが形成され、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向内側面には、前記内側脆弱部としての上下方向に延びる上下方向凹凸ビードが形成され、
前記フロントサイドフレーム夫々の車幅方向外側面の前記上下方向凹凸ビードは、車幅方向内側面の前記上下方向凹凸ビードよりも上下方向の寸法が小さいことを特徴とする車両の前部車体構造。 - 請求項1~6のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造において、
前記クラッシュカン夫々は、
車両上方に面する上面部と、
車両下方に面する下面部と、を有し、
前記クラッシュカン夫々の内部には、車両前後方向に延びる水平リブが形成され、
前記クラッシュカン夫々には、
前記水平リブと前記上面部又は前記下面部とを連結する車両前後方向に延びる縦リブが形成され、
前記クラッシュカン夫々の前記上面部又は前記下面部と前記縦リブとが部分的に切り離し状態になるように、前記上面部又は前記下面部に開口したノッチが形成され、
前記上面部又は前記下面部に開口した前記ノッチは、前記脆弱部よりも車両前方に形成されていることを特徴とする車両の前部車体構造。
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