JP7678280B2 - 車両用安全装置 - Google Patents
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Description
また、サイドエアバッグに関しては、例えば特許文献1に記載されているファーサイドエアバッグを備えた車両用安全装置に関する発明がある。この発明の車両用安全装置は、両端部がシートバックフレームに固定されたテザーをエアバッグの外表面に連結し、エアバッグが膨張展開した状態で、テザーがシートバックフレーム上端部のヘッドレストよりも車両外側の部分から上方側へ延びてヘッドレストにシート後方側から引っ掛かるとともに、ヘッドレストの上面からエアバッグの上面へ延び、更にエアバッグの車両内側を通ってシートバックフレームへ延びるように構成されている。
本発明の他の目的は、サイドエアバッグによる乗員の拘束性能を良好にすることができる車両用安全装置を提供することにある。
シートクッションと内部にシートバックフレームを有するシートバックとを備えた車両用シートと、
前記車両用シートの側部に設けられ、作動することによりガスを発生させるインフレータと、
前記シートバックの側部に配設され、前記インフレータより発生したガスが内部に供給されることにより側方および上方側へ膨張展開可能なサイドエアバッグと、
一端が膨張展開状態における前記サイドエアバッグの上部に相当する部位に結合されるとともに、他端が前記シートバックフレームのサイドフレームの上部または一対のサイドフレーム間に横架されたクロスメンバーに結合された長尺状の第1テザーと、
を備え、
前記サイドエアバッグの膨張展開の際に一部が開くことが可能なケースの内部に前記サイドエアバッグが折り畳まれた状態で収納され、当該ケースがシートバックのサイドサポート内に配設され、
前記ケースは箱状をなし、当該ケースの上壁には前記第1テザーが挿通可能なスリットが形成されていることを特徴とする。
また、前記ケースは箱状をなし、当該ケースの上壁には前記第1テザーが幅方向に移動可能に挿通されるスリットが形成されているようにしても良い。
前記スリットは、前記ケースの上壁に前記第1テザーが幅方向に移動可能に設けられていることを特徴とする。
前記サイドエアバッグの下部と前記サイドフレームの下部との間に、長尺状の第2テザーが設けられていることを特徴とする。
前記ケースには、前記第2テザーが挿通可能な第2のスリットが形成されていることを特徴とする。
前記第1テザーは、所定の回転中心でシートの幅方向に回転可能な第1リンクアームを介して前記シートバックフレームに連結され、前記第1リンクアームは前記車両用シートに着座している乗員からの横荷重が入力されると前記第1テザーをシート中央側へ引き寄せるように機能することを特徴とする。
前記第2テザーは、所定の回転中心でシートの幅方向に回転可能な第2リンクアームを介して、前記シートバックフレームに連結され、前記第2リンクアームは前記車両用シートに着座している乗員からの横荷重が入力されると前記第2テザーをシート中央側へ引き寄せるように機能することを特徴とする。
一端が前記第1リンクアーム又は第2リンクアームの横荷重入力側の端部に接続され、他端が前記車両用シートの内側を向くように配設され水平方向へ移動可能なプッシュ部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記スリットは、前記ケースの上壁に前記第1テザーが幅方向に移動可能に設けられているため、サイドエアバッグが膨張する際に、テザーがケースのスリットに沿って幅方向へ移動しケースの外へ展開することができる。
以下、図1~図4を参照しながら、本発明に係る車両用安全装置の第1実施形態について説明する。このうち、図1は車両用安全装置を適用する車両シートの斜視図、図2は図1のシートの骨格を示すシートフレームの斜視図である。
なお、以下の説明では、特に言及しない限り、車両の進行方向を前方、反対方向を後方と称し、車両用シートに着座した乗員の左側を左方向、右側を右方向と称する。また、本実施形態では、車両用シートの前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。
なお、特に限定されるものでないが、本実施形態では、サイドエアバッグ装置12は、例えば箱状をなす樹脂製のケース21を備え、ケース21内にエアバッグ22(図3参照)と、該エアバッグ22内でガスを発生させるインフレータ23(図1参照)と、エアバッグ22とシートバックフレーム17との間に架け渡されるテザー(テンションストラップ:長尺帯状部材)24の一部が収納されている。エアバッグ22は、折り畳まれた状態でケース21内に収納されており、インフレータ23が点火されると発生したガスによってケース21を押し広げて外側へ広がる。
これにより、図示しない車両の側面衝突を検知する衝突センサが衝撃を検知するとインフレータ23がガスを発生し、膨張するガスの圧力でエアバッグ22が膨張するとケース21とサイドサポート14A内のパッドが開くとともに、表皮の縫製部が裂けてバッグが外側に展開する(図3参照)。
このテザー24は、引っ張り強度が大きく伸びにくいとともに可撓性のある材料で帯状に形成されており、一端がエアバッグ22の上部に縫製等により連結されているとともに、他端はシートバックフレーム17の内側サイドフレーム17Aの上部に結合されている。内側サイドフレーム17Aでなく、アッパーフレーム17Cあるいはサイドフレーム17A、17B間に横架されているクロスメンバー17Dに結合するようにしても良い。テザー24の端部のシートバックフレーム17への具体的な結合の仕方については後に詳しく説明する。
このエアバッグ22は、図3に示されているように、膨張した際にシートバック14のサイドサポート14Aの前方側かつ上方側へ展開し、車両上下方向に沿って長尺な長円もしくは楕円形状を成すように形成されており、少なくとも乗員の頭部、肩部及び胸側部を拘束して横方向への移動をより効果的に抑制できるように構成されている。
これらのうち、図4(A)は、シートバックフレーム17の構成部材であるパイプ71にブラケット72を溶接等によって固着し、このブラケット72にテザー24の端部をボトル73およびナット74により結合するようにしたものである。
図4(B)は、シートバックフレーム17の構成部材であるパイプ71に嵌合可能なバネ材からなるスリーブ状の留め金具75の長穴にテザー24の端部を挿通して折り返した部位を重ねて止着するようにしたものである。留め金具75には、開放端部が開かないように締め付けるボトル73およびナット74が設けられている。
図4(D)は、テザー24の端部をT字状に形成するとともに、シートバックフレーム17の構成部材であるパイプ71に平行な一対のスリット71bを形成して、テザー24の端部を一対のスリット71bに挿通することにより結合するようにしたものである。
なお、図4(D)ではスリット71bを2つ設けているが、スリットは1つであっても良いが、図示のように2連に形成することで固定力を高めることができる。
図5には、第1実施形態の車両用安全装置の変形例が示されている。
この変形例の車両用安全装置は、エアバッグを収納したケース21を支えるために設けられているリテーナ25の上端を、シートバックフレーム17のサイドフレーム17Aに沿って、アッパーフレーム17Cの近傍まで伸ばすようにしたものである。このようなリテーナ25を設けることによって、膨張展開したエアバッグ22の姿勢の安定性を高めることができる。
この変形例の車両用安全装置によれば、エアバッグ22の下部とサイドフレーム17Aの下部との間に第2のテザー24Bが設けられているため、側面衝突の衝撃によって乗員の体がシートの外側(図では左方向)へ移動した際に、乗員の腰部(骨盤)からの荷重を第2のテザー24Bで支えることができる。
次に、本発明に係る車両用安全装置の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の車両用安全装置は、図6に示すように、シートバックフレーム17の内側サイドフレーム17Aに、エアバッグを収納した2個のケース21A,21Bを上下に配設した構成とされている。ケース21A,21Bは、第1実施形態のケース21と同様な構成を有しており、上部にそれぞれテザー24A,24Bが挿通するスリット21a,21bが形成されている。
一方、ケース21Bのテザー24Bの端部はサイドフレーム17Aの中間部に結合されている。
また、エアバッグ22Aの上部とシートバックフレーム17のサイドフレーム17Aの上部との間にテザー24Aが、またエアバッグ22Bの上部とサイドフレーム17Aの中間部との間にテザー24Bがそれぞれ連結されている。そのため、テザー24A,24Bの全長が短くなるとともに、エアバッグを収納したケース21A,21Bに、テザー24A,24Bが挿通するスリット21a,21bが形成されているため、第1実施形態と同様に、エアバッグ22A,22Bの膨張展開の際にテザー24A,24Bの展開に要する時間が短くなり、短時間に乗員を拘束する状態になることができる。
次に、本発明に係る車両用安全装置の第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、テザーを2本有する車両用安全装置において、図8(A)に符号Aで示す個所に、図8(B)に示すようなリンク機構26Aを、また図9(A)に符号Bで示す個所に、図9(B)に示すようなリンク機構26Bを設けるようにしたものである。なお、リンク機構26Aと26Bは、いずれか一方のみを設けるようにしても良い。
また、上記リンクアーム61の先端(図では上端)には、一端がエアバッグ22に連結されたテザー24の他端が結合されているとともに、リンクアーム61の他端(図では下端)には、プッシュロッド62がピン63によって連結されている。このプッシュロッド62は、ピン63と反対側の端部がシートの内側(乗員が着座している側)に位置し、ほぼ水平方向に移動できるように設けられる。
また、上記実施形態においては、本発明を主として骨格としてのシートバックフレーム17がパイプで構成されている車両用シートに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されず、シートバック14の骨格がパンフレームで構成されている車両用シートに適用することも可能である。
また、第3の実施形態においては、側面衝突の際の乗員の腰または肩からの荷重をサイドサポート内のパッドを介してプッシュロッド62へ作用させても良いし、乗員からの荷重をリンクへ入力させ易くするために、適切な大きさを有する押圧用のプレートをプッシュロッド62の端部に設けるようにしても良い。
11 車両用シート
12 サイドエアバッグ装置
13 シートクッション
14 シートバック
15 ヘッドレスト
16 クッションフレーム
17 シートバックフレーム
17A、17B サイドフレーム
21 ケース
21a スリット
22 エアバッグ
23 インフレータ
24 テザー(テンションストラップ)
25 リテーナ
26A、26B リンク機構
61 リンクアーム
62 プッシュロッド
Claims (7)
- シートクッションと内部にシートバックフレームを有するシートバックとを備えた車両用シートと、
前記車両用シートの側部に設けられ、作動することによりガスを発生させるインフレータと、
前記シートバックの側部に配設され、前記インフレータより発生したガスが内部に供給されることにより側方および上方側へ膨張展開可能なサイドエアバッグと、
一端が膨張展開状態における前記サイドエアバッグの上部に相当する部位に結合されるとともに、他端が前記シートバックフレームのサイドフレームの上部または一対のサイドフレーム間に横架されたクロスメンバーに結合された長尺状の第1テザーと、
を備え、
前記サイドエアバッグの膨張展開の際に一部が開くことが可能なケースの内部に前記サイドエアバッグが折り畳まれた状態で収納され、当該ケースがシートバックのサイドサポート内に配設され、
前記ケースは箱状をなし、当該ケースの上壁には前記第1テザーが挿通可能なスリットが形成されていることを特徴とする車両用安全装置。 - 前記スリットは、前記ケースの上壁に前記第1テザーが幅方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用安全装置。
- 前記サイドエアバッグの下部と前記サイドフレームの下部との間に、長尺状の第2テザーが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用安全装置。
- 前記ケースには、前記第2テザーが挿通可能な第2のスリットが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用安全装置。
- 前記第1テザーは、所定の回転中心でシートの幅方向に回転可能な第1リンクアームを介して前記シートバックフレームに連結され、前記第1リンクアームは前記車両用シートに着座している乗員からの横荷重が入力されると前記第1テザーをシート中央側へ引き寄せるように機能することを特徴とする請求項3または4に記載の車両用安全装置。
- 前記第2テザーは、所定の回転中心でシートの幅方向に回転可能な第2リンクアームを介して、前記シートバックフレームに連結され、前記第2リンクアームは前記車両用シートに着座している乗員からの横荷重が入力されると前記第2テザーをシート中央側へ引き寄せるように機能することを特徴とする請求項5に記載の車両用安全装置。
- 一端が前記第1リンクアーム又は第2リンクアームの横荷重入力側の端部に接続され、他端が前記車両用シートの内側を向くように配設され水平方向へ移動可能なプッシュ部材が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車両用安全装置。
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