JP7679660B2 - パック用化粧料およびシートパック - Google Patents
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更に、スキンケア化粧料による毛穴目立ち抑制効果は、持続することが求められている。例えば、夜のスキンケアで毛穴目立ち抑制効果を有する化粧料を使用したとしても、寝ている間に分泌される皮脂により、朝起きた時には毛穴目立ちを抑制する粉体の効果が薄れてしまうことがあった。特にシートマスクの含浸液に粉体を配合することによって毛穴目立ちを抑制し、更にその持続性を有するシートマスクの開発は難しく、これまで開発はされていなかった。
(a)2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を0.001~1質量%、
(b)ポリオキシアルキレンメチルグルコシドを0.1~5質量%、
(c)シリカ微粉末で表面処理した架橋型メチルポリシロキサン粉体を0.1~3%、ならびに
(d)カルボキシビニルポリマーおよびアルキル変性カルボキシビニルポリマーからなる群より選択される1種または2種以上のポリマーを0.01~0.2質量%含有するパック用化粧料である。
したがって、本発明のパック用化粧料は、化粧用コットンや種々の材質からなるシート基材に含浸させてシートマスクなどのシートパックとして用いるのに好適である。
なお、本明細書において記号「~」を用いて規定された数値範囲は「~」の両端(上限および下限)の数値を含むものとする。例えば「2~5」は2以上かつ5以下を表す。
本発明におけるパック用化粧料とは、化粧用のコットンや種々の材質からなるシート基材に含浸させて、顔面などの皮膚を覆うように密着させるシートパックに用いる化粧料をいう。
本発明のパック用化粧料は、以下に説明する(a)成分、(b)成分、(c)成分および(d)成分を少なくとも含有する。
本発明で用いられる(a)成分は、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体である。
2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体は、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸ブチル(BMA)との共重合体であり、これらのランダム共重合体およびブロック共重合体のいずれも用いることができるが、ランダム共重合体が好ましく用いられる。本共重合体は式(1) で表され、式(1)中のm:nはMPCとBMAとのモル比を表わす。m:nは好ましくは100:1~2:1、より好ましくは10:1~2:1、特に好ましくは5:1~2:1である。
また本共重合体の質量平均分子量は10万~100万、好ましくは20万~80万、より好ましくは40万~60万のものが挙げられる。なお、質量平均分子量はGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定(算出)することができる。
なお、(a)成分は1種のみを単独で用いてもよく、質量平均分子量などが異なる2種以上を併用してもよい。
本発明で用いられる(b)成分は、ポリオキシアルキレンメチルグルコシドであり、メチルグルコシドのアルキレンオキシド付加誘導体である。
メチルグルコシドの水酸基に付加されるオキシアルキレン基は、炭素数が2~3のオキシアルキレン基であり、具体的にはオキシエチレン(-CH2CH2O-)基またはオキシプロピレン(-CH(CH3)CH2O-)基である。本発明においては、オキシアルキレン基がオキシエチレン基であることが好ましい。
アルキレンオキシドの平均付加モル数の合計は、好ましくは5~30であり、より好ましくは7~20である。アルキレンオキシドの平均付加モル数の合計が上記範囲内であると、十分なみずみずしさおよびしっとり感を肌(皮膚)に付与することができる。
かかる市販の製品としては、「マクビオブライド(登録商標)MG-10P」、「マクビオブライド(登録商標)MG-10E」、「マクビオブライド(登録商標)MG-20E」(いずれも日油株式会社製)等が挙げられる。
(b)成分として、上記に包含される各種のポリオキシアルキレンメチルグルコシドの中から1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。例えば、オキシアルキレン基が異なる2種以上のポリオキシアルキレンメチルグルコシド、オキシアルキレン基が同じだが平均付加モル数が異なる2種以上のポリオキシアルキレンメチルグルコシドを用いることができる。
なお、(b)成分は1種のみを単独で用いてもよく、オキシアルキレン基やその平均付加モル数などが異なる2種以上を併用してもよい。
本発明で用いられる(c)成分は、架橋型メチルポリシロキサン粉体である。
架橋型メチルポリシロキサン粉体は、ジメチルポリシロキサンをビニルメチルポリシロキサンにより架橋させたものであり、シリコーンエラストマーとして知られている。
水分散性の観点から、表面がシリカ被覆された架橋型メチルポリシロキサン粉体が好ましく、架橋型メチルポリシロキサン粉体の表面の全部またはほとんどがシリカ微粉末で覆われたものである。
かかるシリカ微粉末は、平均一次粒子径が好ましくは0.1μm以下のシリカ粉末であり、より好ましくは平均一次粒子径が0.001~0.1μmのシリカ粉末、更に好ましくは0.01~0.05μmのシリカ粉末である。
なお、エラストマー硬度は、A型硬度計を用い、JIS K 6301に準拠して測定することができる。
なお、(c)成分は1種のみを単独で用いてもよく、平均粒子径などが異なる2種以上を併用してもよい。
(a)成分と(c)成分の含有量比[(a)/(c)]が上記の範囲内であれば、毛穴目立ち抑制効果、毛穴目立ち抑制効果の持続性が更に良好となる。
(b)成分と(c)成分の含有量比[(b)/(c)]が上記の範囲内であれば、毛穴目立ち抑制効果、毛穴目立ち抑制効果の持続性が更に良好となる。
本発明で用いられる(d)成分は、カルボキシビニルポリマーおよびアルキル変性カルボキシビニルポリマーであり、化粧品原料として市販されている製品を使用することができる。
カルボキシビニルポリマーとは、ペンタエリスチルアリルエーテル、スクロースアリルエーテルまたはプロピレンアリルエーテルで架橋したアクリル酸の重合体である。アルキル変性カルボキシビニルポリマーとは、(メタ)アクリル酸と、アルキル基の炭素数が10~30である(メタ)アクリル酸アルキルとの共重合体を、ショ糖のアリルエーテルまたはペンタエリスリトールのアリルエーテルで架橋したものである。
カルボキシビニルポリマーおよびアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、それぞれ1種を単独で、または2種以上を併用することができる。
(d)成分としては、シートに含浸しやすい粘度を付与しつつ、化粧料を安定に保つ観点から、アルキル変性カルボキシビニルポリマーがより好ましい。
本発明のパック用化粧料中の水の含有量は、化粧料全量に対して、好ましくは30~99.5質量%、より好ましくは40~95質量%、更に好ましくは50~90質量%である。
本発明のパック用化粧料はシート基材に含浸させて本発明のシートパックを調製することができる。言い換えれば、本発明のシートパックは、シート基材と、前記シート基材に含浸された本発明のパック用化粧料とを含む。
シート基材は、織布や不織布等の種類に応じて、公知または慣用の製造方法により製造することができる。また、シート基材は市販品を用いることもできる。
シートパックの中でも特にシートマスクは、顔面に配置するための大きさおよび形状を有する顔面用シート基材に本発明のパック用化粧料を含浸させたものであり、メイク前のスキンケア用品として好適に用いることができる。
なお、シートパックは、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品などのいずれの形態であってもよい。
なお、表に記載された各成分の配合量は、使用した製品に含まれる有効成分(目的成分)または固形分の配合量であり、質量%で表す。
※1:「LIPIDURE(登録商標)-PMB(Ph10)」(日油株式会社製)
(2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに基づく構成単位(MPC)とメタクリル酸ブチルに基づく構成単位(BMA)のモル比(MPC/BMA)が4/1である共重合体(質量平均分子量=約600,000)を5質量%含有する水溶液)
※2:マクビオブライド(登録商標)MG-10E (日油株式会社製)
(オキシエチレンの平均付加モル数=2.5)
※3:マクビオブライド(登録商標)MG-20E (日油株式会社製)
(オキシエチレンの平均付加モル数=5)
※4:RG-S (日油株式会社製)
※5:DOWSIL(登録商標)EP-9801 Hydro Cosmetic Powder(ダウ・東レ株式会社製)
(平均粒子径4μm)
※6:サンスフェアH-51(AGCエスアイテック株式会社製)
(平均粒子径5μm(カタログ値))
※7:カーボポールETD2020 (日本ルーブリゾール株式会社製)
※8:カーボポールETD2050 (日本ルーブリゾール株式会社製)
※9:グリンスッテド キサンタンクリア-80 (ダニスコジャパン株式会社製)
表1に示す実施例および表2に示す比較例の各パック用化粧料を調製した。なお、水を用いて各成分の配合量を調整した。
コットン製不織布(目付量=50g/m2)を楕円形(長径=22cm、短径=20cm)に成形し、目および口に相当する部位にそれぞれ長径=5cmおよび7cmのくり抜き部を、また鼻に相当する部位に長さ=5cmの切り込み部をそれぞれ設けてシート基材を調製し、このシート基材100質量部に対し、上記の各パック用化粧料800質量部をそれぞれ含浸させ、シートパックを作製した。
各シートパックについて、しっとり感、ぬるつきのなさ、化粧ノリ、化粧料使用後の毛穴目立ち抑制、毛穴目立ち抑制の持続性の各官能評価を、下記のとおり、20名の女性パネラー(24才~49才)により行なった。評価結果は、表1および表2に併せて示した。
洗顔後の各パネラーに、上記で調製した各シートパックをシートマスクとして10分間使用させ、シートマスクを剥がして顔に残った液をなじませた後、下記評価基準により評価させた。20名の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:十分にしっとり感を感じた場合
1点:ややしっとり感を感じた場合
0点:しっとり感を感じなかった場合
<判定基準>
◎:合計点が35点以上である;非常にしっとり感を感じるシートマスクである。
○:合計点が30点以上、35点未満である;しっとり感を感じるシートマスクである。
△:合計点が20点以上、30点未満である;ややしっとり感を感じないシートマスクである。
×:合計点が20点未満である;しっとり感を感じないシートマスクである。
洗顔後の各パネラーに、上記で調製した各シートパックをシートマスクとして10分間使用させ、シートマスクを剥がした後、下記評価基準により評価させた。20名の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:十分にぬるつきがないと感じた場合
1点:ややぬるつきがないと感じた場合
0点:ぬるつきを感じた場合
<判定基準>
◎:合計点が35点以上である;ぬるつきをほとんど感じないシートマスクである。
○:合計点が30点以上、35点未満である;ぬるつきを感じないシートマスクである。
△:合計点が20点以上、30点未満である;ややぬるつきを感じるシートマスクである。
×:合計点が20点未満である;ぬるつきを感じるシートマスクである。
洗顔後の各パネラーに、上記で調製した各シートパックをシートマスクとして10分間使用させ、シートマスクを剥がしたその後、化粧下地を使用せずベースメイク(リキッドファンデーションまたはパウダーファンデーションを使用) をし、下記評価基準により評価させた。20名の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:十分に化粧ノリが良いと感じた場合
1点:やや化粧ノリが良いと感じた場合
0点:化粧ノリが悪いと感じた場合
<判定基準>
◎:合計点が35点以上である;使用後、非常に化粧ノリが良いシートマスクである。
○:合計点が30点以上、35点未満である;使用後、化粧ノリが良いシートマスクである。
△:合計点が20点以上、30点未満である;使用後、やや化粧ノリが良いシートマスクである。
×:合計点が20点未満である;使用後、化粧ノリが悪いシートマスクである。
洗顔後の各パネラーに、上記で調製した各シートパックをシートマスクとして10分間使用させたのち、使用直後の毛穴目立ちについて、下記評価基準により評価させた。20名の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:十分に毛穴目立ちが抑制されていると感じた場合
1点:やや毛穴目立ちが抑制されていると感じた場合
0点:毛穴目立ちが抑制されていないと感じた場合
<判定基準>
◎:合計点が35点以上である;非常に毛穴目立ちが抑制されるシートマスクである。
○:合計点が30点以上、35点未満である;毛穴目立ちが抑制されるシートマスクである。
△:合計点が20点以上、30点未満である;やや毛穴目立ちが抑制されないシートマスクである。
×:合計点が20点未満である;毛穴目立ちが抑制されないシートマスクである。
夜の洗顔後の各パネラーに、上記で調製した各シートパックをシートマスクとして10分間使用させたのち、翌朝の毛穴目立ちについて、下記評価基準により評価させた。20名の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:十分に毛穴目立ちが抑制されていると感じた場合
1点:やや毛穴目立ちが抑制されていると感じた場合
0点:毛穴目立ちが抑制されていないと感じた場合
<判定基準>
◎:合計点が35点以上である;非常に毛穴目立ちが抑制されるシートマスクである。
○:合計点が30点以上、35点未満である;毛穴目立ちが抑制されるシートマスクである。
△:合計点が20点以上、30点未満である;やや毛穴目立ちが抑制されないシートマスクである。
×:合計点が20点未満である;毛穴目立ちが抑制されないシートマスクである。
これに対し、(a)成分を含有しない比較例1、(b)成分,(c)成分および(d)成分をそれぞれ変更した比較例2~4では、実施例1と比較して、少なくとも4つの官能評価が劣っていた。
Claims (4)
- (a)2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を0.001~1質量%、
(b)ポリオキシアルキレンメチルグルコシドを0.1~5質量%、
(c)シリカ微粉末で表面処理した架橋型メチルポリシロキサン粉体を0.1~3%、ならびに
(d)カルボキシビニルポリマーおよびアルキル変性カルボキシビニルポリマーからなる群より選択される1種または2種以上のポリマーを0.01~0.2質量%含有するパック用化粧料。 - シート基材と、前記シート基材に含浸された請求項1に記載のパック用化粧料とを含むシートパック。
- 前記シート基材が顔面用シート基材である請求項2に記載のシートパック。
- 前記シート基材が不織布を含むシートである請求項2または3に記載のシートパック。
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