JP7680276B2 - 座標データ作成装置、ミシンおよびプログラム - Google Patents
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Description
そのため、各針落ち点を糸でつなぐことにより模様が生成される。
ここで、針を落とす位置は、縫いたい図形に基づいて、一針ずつ針を落とす位置を決めてデータ入力して行く。
つまり、基本的には、元の図形を縫い目に忠実に再現できるよう縫いデータを作ることが多い。
そして、この縫いデータに従って、針落ち点を直線でつないでいくことにより、縫い目によって、元の図形を描くことができる。
そのため、ミシンを使えば、誰でも忠実に模様を再現できることから、縫製作業の上級者が縫ったように見え、綺麗な模様が布上に形成できる。
ところが、このことが逆に機械的で、冷たい印象を与えていた。
また、特許文献1に記載の技術では、縫製順序が異なる針落ち位置であっても、同一座標となる座標データにおいては、ばらつきも同じにすることにより、本来の形状を保ちつつ、手書き風に模様を変形することが可能となっている。
しかしながら、例えば、簡単な形状の模様を処理対象とする場合には、針落ち点の中間点は糸により縫製されるために直線的な表現となっていた。特に、針落ち点間の距離が離れているところに、バラツキが与えられた場合には、直線的な表現が顕著になっていた。
以下、本発明の実施形態について、図1から図13を用いて説明する。
本実施形態に係る座標データ作成装置10の電気的構成について、図1を用いて説明する。
また、外部入出力装置を介して様々なデバイスに接続されている。
なお、後述する針落ち点追加モジュール102Lにおいて、生成された新たな針落ち位置(針落ち点)に対する座標データに対しても、対応する調整値が生成される。
なお、後述する針落ち点追加モジュール102Lにおいて、生成された新たな針落ち位置に対する座標データにも、調整値生成モジュール102Dにおいて生成された対応する調整値が加算される。
そして、組合せ模様生成モジュール102Hは、表示制御装置104を介して、図3に示す液晶表示器105に表示された操作画面の「プレビュー画面」に手書き風に変換された模様を1模様表示させるモジュールである。
また、組合せ模様生成モジュール102Hは、再度同じ模様が使用者により選択された場合に、新たな乱数によりステッチデータ102Kの微調整を行い、組み合わせ模様を作成するモジュールである。
さらに、組合せ模様編集モジュール102Iは、模様が追加された場合に、新たな乱数による模様の微調整等を行うモジュールである。
また、保存/読出しモジュール102Jは、外部メディア109等からの組み合わされた模様データの読出しを実行するモジュールである。
そして、新たな針落ち位置に対応して作成された座標データは、データ記憶部としてのROM102内のステッチデータK格納エリアに記憶される。
なお、「所定の距離」は、予め定められたものでよいし、使用者により設定されたものでもよい。ここで、予め定められた「所定の距離」としては、例えば、3mm以上を例示することができる。
また、所定の距離は、模様における他の縫製順序が前後する針落ち位置の距離の平均値に基づいて定めても良い。つまり、模様全体の針落ち点間隔に基づいて所定の距離を決定しても良い。
例えば、所定の距離は、同じ模様における他の縫製順序が前後する針落ち位置の距離の平均値の倍数であってもよい。ここで、倍数は、整数が好ましいが、1.5倍等の小数であってもよい。
また、RAM103には、中央処理演算装置(CPU)101において、作業に供するデータも一時的に記憶、保存される。
液晶表示器105は、外部入出力装置を介して、中央処理演算装置(CPU)101に電気的に接続されている。
また、液晶表示器105には、その表示面の下側に後述するタッチパネル106が重ねて配置された多層構造となっており、タッチパネル106および液晶表示器105が、「表示部」としてユニット化されている。
そして、液晶表示器105には、模様や文字、ボタンなどが表示される。
また、タッチパネル106は、使用者の操作の利便性を考慮して、座標データ作成装置10の外部に操作可能に露出されて配置されている。
そのため、使用者は、タッチパネル106を指でタッチすることにより、手書き風モードの選択や模様の選択等を画面で確認しながら操作することができる。
そして、振幅・送りモータ制御装置111は、針位置と布の送り量とを制御することにより、縫い目の位置を変えて縫い目を作り、模様を形成する。
例えば、中央処理演算装置(CPU)101は、通常縫いステッチデータの各針落ち点をX方向およびY方向に微小距離だけ移動して、全針落ち点に対して異なる長さ、方向の微調整を行うことによって、縫い模様に手書きの風合いを醸し出す。
より具体的には、中央処理演算装置(CPU)101は、ステッチデータ102Kから縫いイメージの針落ち点の座標列を作成する。
そして、中央処理演算装置(CPU)101は、乱数を発生させ、微小長さの調整値(±1.0mm)を生成し、各針落ち点のX方向、Y方向の座標にその長さを加算する。
さらに、中央処理演算装置(CPU)101は、調整値を加算する前の絶対座標データである元データの針落ち点が同一または近似の座標がある場合、同一点処理モジュール102Gを介して、既に調整された座標に対して、調整後の座標を一致させるよう処理を行い、手書き風に変換したステッチデータ102Kにより組み合わせ模様を作る処理を行うようにしてもよい。
ここで、近似の範囲とは、予め定められた範囲をいい、例えば、±0.2mm以下を例示することができる。
また、近似の範囲については、使用者が適宜変更できるようにしてもよい。
なお、処理の詳細については、後述する。
本実施形態に係る座標データ作成装置10における画面操作処理および手書き風ステッチ変換処理の詳細について、図2から図4を用いて説明する。
本実施形態に係る座標データ作成装置10を用いた縫製データの作成は、図3に示すような液晶表示器105に表示される画面を操作して行う。
そのため、座標データ作成装置10の詳細な処理について説明する前に、図2を用いて、本実施形態に係る座標データ作成装置10における画面操作処理について説明する。
なお、組合せモードの処理あるいは、手書き風モードの処理のいずれであっても、処理を行い、模様を選択された順に記憶していく。
なお、手書き風ステッチ変換処理の詳細については、後述する。
これにより、使用者は、変換された状況を確認することができる。
図4を用いて、手書き風ステッチ変換処理の詳細について説明する。
また、1針追加の場合は、2点間の中間位置、2針追加の場合は2点間を3分割する位置等、針落ち点追加後の間隔を等間隔としてもよい。
そして、上記のように新たな針落ち点を追加したステッチについて処理を行う。
具体的には、相対移動量である送り方向のデータを一旦、ステッチデータから針落ち点の位置を示す絶対座標のデータ列に変換する。
次に、乱数を生成し、針落ち点のX座標およびY座標をずらすための±1mm以下の調整量を各針落ち点のために準備する。
なお、乱数を随時生成するのではなく、予め生成された調整データをテーブルの形式で持っていてもよい。
針落ち点を示す絶対座標のデータ列に±1mmの範囲(一例)で生成された乱数による調整量を加算する。
つまり、元の針落ち点から若干ずらすことになる。
調整された座標データが、振幅方向は機構の幅(例えば、8.8mm)に収まる様に制限し、送り方向も一針前との距離が機構の制限(例えば、5mm)の距離以下になるように制限する。
そして、絶対座標の針落ち点のデータ列から、送り方向を相対移動量に変換し、通常縫いのステッチデータ形式に変換する。
以下、処理の詳細について説明する。
当該処理を実行するために、初期操作として、使用者は、図3に示すように液晶表示器105に表示される操作画面において「手書き風」ボタンを押下し、手書き風の組合せモードを設定する。
次に、使用者は、模様選択ボタンを押し、模様を選択する。
ここで、得られる乱数は整数であるため、±1.0mm以内の調整値に換算する(ステップS203)。
また、振幅については、微調整後のY座標の値が振幅機構の制限以内であるか否かを判断する(ステップS205)。
上記は、通常縫いにおける制限に関するものだが、刺繍縫いにおいては、微調整後の座標データの値が、刺繍枠のX座標方向またはY座標方向の制限を超える場合には、ステップS204の微調整処理を無効とする(ステップS206)。
なお、図示されていないが、再度調整値を生成し、機構制限以内で微調整処理を行ってもよい。
中央処理演算装置(CPU)101は、ステッチが、まだ残っており、1模様が終了していないと判断した場合には、処理をステップS203に戻す。
この場合、中央処理演算装置(CPU)101は、次の針落ち点に対して新しい乱数を生成して、ステップS203を実行する。
そして、すべての処理を終了する。
以下、図5から図8を用いて、本発明の実施例1について説明する。
なお、本実施例では、縫製順序が前後する二点間に針落ち点を自動生成させる場合の処理について説明する。
このような模様について、従来の手書き風ステッチ変換を行うと、想像以上に振幅が変化し、元データの模様のイメージから大きく離れたデザインで縫製されてしまう場合があった。
この自動生成させた針落ち点(例えば、図6の6針目と7針目等)に対して、新しい乱数を生成して加算することにより、元データの模様イメージの「風合い」を生かしつつ、ゆらぎを与えることにより手書き風の模様とすることができる。
ここで、「新たな針落ち点」は、元々縫製順序が前後する2点間に位置し、その距離や、使用者等の設定に応じて、追加する針数を増減させても良い。
揺らぎ自体は、自動生成された乱数により、予め定められた範囲で揺らぎを与えている。
例えば、本実施例では、乱数は、±1.0mmである。
図7(a)、図8は、元の模様に新たな針落ち点の追加を行わず、既存の針落ち点だけに乱数を付加した場合のイメージであり、図7(b)、図9は、元の模様に新たな針落ち点の追加し、既存の針落ち点と新たに追加した針落ち点に対して、乱数を付加した場合のイメージである。
以下、図10から図13を用いて、本発明の実施例2について説明する。
例えば、前模様(図10)の最終針落ち点と、次模様(図11)の1針目の針落ち点とが異なるような図9の模様の場合、前模様の終端の針落ち点と次模様の1針目の針落ち点とについて、特別な処理を行わないと、図12のような縫いイメージとなってしまい、縫製順序が前後する2点間の繋ぎ目が直線的となり、繋ぎ目が不自然に見えてしまう。
ここで、「新たな針落ち点」は、縫製順序が前後する2点間に位置し、その距離や、使用者等の設定に応じて、追加する針数を増減させても良い。
追加部分の揺らぎ自体は、自動生成された乱数を新たな針落ち点の座標値に加算することにより、予め定められた範囲で揺らがせている(例えば、本実施例では±1.0mm)。
このような処理を行った場合の例示が図13となる。
また、前後の模様が同一の模様であっても、開始位置と終了位置で、振幅位置が異なる模様も存在する場合があり、そのような模様に対しても効果を発揮する。
以上、説明したように、本実施形態および本実施例によれば、座標データ作成装置10は、縫製する模様の針落ち位置のX座標の値とY座標の値とからなる座標データを作成するミシンの座標データ作成装置であって、縫製順序と針落ち位置の座標データとを紐付けて記憶するデータ記憶部(ROM102)と、データ記憶部(ROM102)に記憶された縫製順序が前後する針落ち位置の距離が所定の距離よりも長い場合に、前後する針落ち位置に対応する座標データの間に、新たな針落ち位置に対応する座標データを作成する座標データ追加部(針落ち点追加モジュール102L)と、データ記憶部(ROM102)に記憶された座標データ毎に、X座標の値又はY座標の値に夫々独自の値を加算して、新たな座標データを作成する加算後座標データ作成部(調整値加算モジュール102E)と、を備えている。
ここで、「所定の距離」とは、予め定められたものとして、例えば、3.0mmを例示することができるが、使用者により設定された距離であってもよい。また、「加算する夫々独自の値」とは、針数ごとに生成される振幅用、送り用の乱数調整長あるいは乱数調整値をいう。
つまり、データ記憶部(ROM102)に記憶された縫製順序が前後する針落ち位置の距離が所定の距離よりも長い場合に、前後する針落ち位置に対応する座標データの間に、新たな針落ち位置に対応する座標データを作成する。
そのため、オリジナルの模様の風合いを維持しつつ、縫い模様に手書きの風合いを出して、心地よさや温かさが感じられる縫い目を生成することができる。
また、連続する2点の針落ちに対して、2点間に針落ち点を追加生成し、ゆらぎが付与されることにより、運針が増え、ゆらぎが増す。
そのため、例えば、2点間(A、B)の距離が離れていて、Aがプラス方向に揺らぎ、Bがマイナス方向に揺らいだ場合等に、AとBとの間に針落ち点が追加されることで、2点間の距離が開きすぎないように制御ができる。
なお、座標データは、通常縫いあるいは刺繍縫いのいずれの座標データも含む。
また、座標データのX座標の値又はY座標の値に夫々独自の値を加算する処理は、座標データのX座標の値とY座標の値に対して、夫々独自の値を加算するものであるが、例えば、座標データのX座標の値あるいはY座標のいずれか一方または双方に対する夫々独自の値がゼロである場合に、座標データのX座標の値あるいはY座標のいずれか一方または双方に、値がゼロである夫々独自の値を加算する処理も含む。
つまり、模様全体の針落ち点間隔に基づいて所定の距離を決定しても良い。
例えば、所定の距離は、同じ模様における他の縫製順序が前後する針落ち位置の距離の平均値の倍数であってもよい。ここで、倍数は、整数が好ましいが、1.5倍等の小数であってもよい。
つまり、例えば、所定の距離は、同じ模様における他の縫製順序が前後する針落ち位置の距離の平均値の倍数とすることにより、新たな針落ち点を設けた場合であっても模様全体のバランスを大きく損なうことがなくなる。
そのため、オリジナルの模様の風合いを維持しつつ、縫い模様に手書きの風合いを出して、心地よさや温かさが感じられる縫い目を生成することができる。
そのため、本実施形態に係る座標データ作成装置10は、使用者が所定の距離を設定することができる設定部を備えている。
使用者が、設定部により、所定の距離を設定し、設定後のイメージを液晶表示器105に表示させて、自身の感性に合わせた所定の距離を設定することが可能となる。
ここでいうコンピュータシステムあるいはコンピュータとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムあるいはコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムあるいはコンピュータに伝送されてもよい。
ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムあるいはコンピュータにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
例えば、座標データ作成装置10は、パソコン等の別体の装置であってもよいし、ミシン等に内蔵された装置であってもよい。
101;中央処理演算装置(CPU)
102;ROM
102A;手書き風モード選択モジュール
102B;模様の選択モジュール
102C;絶対送り形式変換モジュール
102D;調整値生成モジュール
102E;調整値加算モジュール
102F;機構限界制限モジュール
102G;同一点処理モジュール
102H;組合せ模様生成モジュール
102I;組合せ模様編集モジュール
102J;保存/読出しモジュール
102L;針落ち点追加モジュール
103;作業用メモリ(RAM)
104;表示制御装置
105;液晶表示器
106;タッチパネル
107;タクトスイッチ
108;USBコントローラ
109;外部メディア
110;ミシンモータ制御装置
110A;ミシンモータ
111;振幅・送りモータ制御装置
111A;振幅モータ
111B;送りモータ
Claims (4)
- 縫製する模様の針落ち位置のX座標の値とY座標の値とからなる座標データを作成するミシンの座標データ作成装置において、
縫製順序と前記針落ち位置の前記座標データとを紐付けて記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶された前記縫製順序が前後する前記針落ち位置の距離が所定の距離よりも長い場合に、前記前後する前記針落ち位置に対応する前記座標データの間に、新たな前記針落ち位置に対応する前記座標データを作成する座標データ追加部と、
前記座標データ追加部において追加された座標データを含む前記データ記憶部に記憶された前記座標データ毎に、X座標の値又はY座標の値に夫々独自の値を加算して、新たな座標データを作成する加算後座標データ作成部と、
使用者が前記所定の距離を設定する設定部と、
を備えたことを特徴とする座標データ作成装置。 - 前記所定の距離は、他の縫製順序が前後する前記針落ち位置の距離の平均値に基づいて定まることを特徴とする請求項1に記載の座標データ作成装置。
- 請求項1または2のいずれかに記載の座標データ作成装置を備えるミシン。
- 縫製順序と針落ち位置の座標データとを紐付けて記憶するデータ記憶部と、座標データ追加部と、加算後座標データ作成部と、を備え、縫製する模様の針落ち位置のX座標の値とY座標の値とからなる前記座標データを作成するミシンの座標データ作成装置における座標データ作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
使用者が所定の距離を設定する第1の工程と、
前記座標データ追加部が、前記データ記憶部に記憶された前記縫製順序が前後する前記針落ち位置の距離が前記所定の距離よりも長い場合に、前記前後する前記針落ち位置に対応する前記座標データの間に、新たな前記針落ち位置に対応する前記座標データを作成する第2の工程と、
前記加算後座標データ作成部が、前記座標データ追加部において追加された座標データを含む前記データ記憶部に記憶された前記座標データ毎に、X座標の値又はY座標の値に夫々独自の値を加算して、新たな座標データを作成する第3の工程と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
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