JP7688010B2 - 造形物の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
(1) 溶接材料を溶融して溶接ビードを形成し、前記溶接ビードが積層された造形物を造形する造形物の製造方法あって、
積層する前記溶接ビードの溶接条件、ビード形状および積層軌道を含む積層計画情報と造形する造形物の目標形状情報を取得する情報取得工程と、
前記溶接条件、前記ビード形状および前記積層軌道から、複数の前記溶接ビードが積層された積層形状の積算指標を算出する積算指標算出工程と、
前記積算指標と前記目標形状情報に基づいて、前記溶接条件を調整する溶接条件調整工程と、
取得した前記溶接条件にて前記溶接ビードを繰り返し積層する積層造形工程と、
を含み、
前記溶接条件調整工程は、前記積層軌道に垂直方向のビード幅が各層において同じ値に近づき、且つ前記積算指標と目標形状の乖離を低減するように、前記溶接条件に含まれる溶着量と積層位置を少なくとも修正する、
造形物の製造方法。
(2) 溶接材料を溶融して溶接ビードを形成し、前記溶接ビードが積層された造形物を造形する造形物の製造装置あって、
積層する前記溶接ビードの溶接条件、ビード形状および積層軌道を含む積層計画情報と造形する造形物の目標形状情報を取得する情報取得部と、
前記溶接条件、前記ビード形状および前記積層軌道から、複数の前記溶接ビードが積層された積層形状の積算指標を算出する積算指標算出部と、
前記積算指標と前記目標形状情報に基づいて、前記溶接条件を調整する溶接条件調整部と、
取得した前記溶接条件にて前記溶接ビードを繰り返し積層する積層造形部と、
を有し、
前記溶接条件調整部は、前記積層軌道に垂直方向のビード幅が各層において同じ値に近づき、且つ前記積算指標と目標形状の乖離を低減するように、前記溶接条件に含まれる溶着量と積層位置を少なくとも修正する、
造形物の製造装置。
上記の軌道計画支援装置が決定する軌道計画に基づいて動作する、積層造形システムの一構成例を説明する。
図1は、積層造形システムの全体構成を示す概略図である。
積層造形システム100は、造形制御装置15と、マニピュレータ17と、溶加材供給装置19と、マニピュレータ制御装置21と、熱源制御装置23とを含んで構成される。
次に、造形制御装置15による造形物14の造形手順の一例について説明する。
図3は、造形制御装置15による造形物の造形手順を示すフローチャートである。図4は、アーチ状の造形物14のモデルを示す模式図である。なお、図4に示すように、ここでは、溶接ビードBを積層させてアーチ状の造形物14を造形する場合を例にとって説明する。
情報取得部31が、積層する溶接ビードBの溶接条件、ビード形状および積層軌道を含む積層計画情報と造形する造形物14の目標形状情報を取得する(ステップS1)。
図5Aに示すように、積層する溶接ビードBの溶接条件としては、トーチ11を移動して溶接ビードBを形成する際の移動速度Vt及び溶加材Mの送給速度Vwなどがある。図5Bに示すように、ビード形状としては、溶接ビードBのビード高さhv、ビード幅wH、溶着量Swなどがある。図5Cに示すように、積層軌道としては、特定のパス(k層)にてビードが積層される積層始点Ps(i)から積層終点Pe(i)までのビード積層位置r(r=(x,y,z))や、図5Dに示すように、パス間(k層とk+1層との間)における積層始点Ps(i)及び積層終点Pe(i)と積層始点Ps(j)及び積層終点Pe(j)との間の移動量Δr(Δr=(Δx,Δy,Δz))からなる複数の溶接ビードBが積み重ねられる積層軌道Cなどがある。図5Eに示すように、造形物14の目標形状としては、造形する造形物14の幅寸法である造形物幅Wおよび高さ寸法である造形物高さHなどがある。
積算指標算出部35が、溶接条件、ビード形状および積層軌道から、複数の溶接ビードBが積層された積層形状の積算指標を算出する(ステップS2)。
溶接条件調整部37が、積算指標と目標形状情報に基づいて、溶接条件を調整する。 そして、上記の溶接条件調整工程において、溶接条件調整部37は、積層軌道Cに垂直方向のビード幅が各層において同じ値に近づき、且つ積算指標と目標形状の乖離を低減するように、溶接条件に含まれる溶着量と積層位置を少なくとも修正する(ステップS3)。
その後、調整した溶接条件にて溶接ビードBを繰り返し積層し、造形物14を造形する(ステップS4)。
図8左側は、溶接ビードBの垂れの影響を考慮しない狙い位置Paで溶接ビードBを形成してユニットとして積層方向に沿って積み上げた状態を示している。この状態では、下層のビード上面幅と上層のビード下面幅とが一致せず、現実には垂れが生じる。図8中央は、溶接ビードBの垂れの影響を考慮した狙い位置Pbで溶接ビードBを形成して各層のビード上面幅が同じ値に近づくよう溶着量と積層位置を修正した状態を示している。この例では上層ほど垂れやすいので溶着量が上層につれて少なく、下層ほど多い。図8右側は、溶接ビードBの垂れの影響を考慮しない場合(図8左側)の積層位置と、溶接ビードBの垂れの影響を考慮した場合(図8中央)の積層位置とを重ねて図示したものであり、最終の積層形状が目標形状と合うように積層位置が修正されている。このように、本構成例に係る製造方法によれば、例えば、オーバーハングを有するために積層形状の管理が難しい形状等の造形物を目標形状に造形することができる。
次に、造形制御装置15による造形物14の造形手順の応用例について説明する。
図9は、造形制御装置15による造形物の造形手順を示すフローチャートである。
図10は、アーチ状の造形物14のモデルを示す模式図である。図11は、ビード幅BWの異なる溶接ビードBのビードモデルBMを示す模式図である。図12は、ビード幅BWの異なる溶接ビードBのビードモデルBMに基づいて造形した造形物14の模式図である。図13は、溶接条件の調整後におけるアーチ状の造形物14のモデルを示す模式図である。
BH =C1+C2Wf+C3Ts+C4Wf2+C5Ts2+C6WfTs ・・・式(9)
BW=D1+D2Wf+D3Ts+D4Wf2+D5Ts2+D6WfTs ・・・式(10)
Ts:トーチ移動速度
Wf:溶加材送給速度
C1~C6:係数
D1~D6:係数
図14は、傾斜面Siでの造形物14の造形について説明する模式図である。図15は、傾斜面Siの傾斜方向に沿って溶接ビードBを形成した場合の溶接ビードBの断面形状を示す模式図である。図16は、異なる断面形状の溶接ビードBを積層させた場合の造形物を示す模式図である。図17は、溶接条件の調整を実施した場合の造形物14を示す模式図である。
なお、上記構成例と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図18は、造形制御装置15による造形手順の変形例を示すフローチャートである。
(1) 溶接材料を溶融して溶接ビードを形成し、前記溶接ビードが積層された造形物を造形する造形物の製造方法あって、
積層する前記溶接ビードの溶接条件、ビード形状および積層軌道を含む積層計画情報と造形する造形物の目標形状情報を取得する情報取得工程と、
前記溶接条件、前記ビード形状および前記積層軌道から、複数の前記溶接ビードが積層された積層形状の積算指標を算出する積算指標算出工程と、
前記積算指標と前記目標形状情報に基づいて、前記溶接条件を調整する溶接条件調整工程と、
取得した前記溶接条件にて前記溶接ビードを繰り返し積層する積層造形工程と、
を含み、
前記溶接条件調整工程は、前記積層軌道に垂直方向のビード幅が各層において同じ値に近づき、且つ前記積算指標と目標形状の乖離を低減するように、前記溶接条件に含まれる溶着量と積層位置を少なくとも修正する、造形物の製造方法。
この造形物の製造方法によれば、ビード幅の統一性を優先して溶接ビードを積層することで、溶接ビードを積層させる際の溶接ビードの垂れを抑制でき、造形物の積層高さを容易に調整できる。
また、ビード幅を合わせる際に、各溶接ビードの溶着量やビード高さは固定しないので、積層場所や積層姿勢に合せて溶接条件を柔軟に調整でき、特に、オーバーハング部の造形や傾斜面上における良好な積層が可能である。
この造形物の製造方法によれば、比較的簡便に溶接ビードの溶着量、ビード幅、アスペクト比を調整できる。
この造形物の製造方法によれば、層数を増やすことで、積層形状の高さや幅の微調整が可能となり、積層形状を目標形状に近づけやすい。
取得した前記形状プロファイルに基づいて、前記積算指標を補正する、(1)~(3)のいずれか一つに記載の造形物の製造方法。
この造形物の製造方法によれば、形状計測によって得られた形状プロファイルに基づいて積算指標を補正するので、積算指標と目標形状とをより正確に比較でき、その結果、より精度の高い溶接条件の調整が行える。また、溶接ビードの積層途中において、造形途中の造形物の形状に基づいて、溶接条件の調整及び修正が行える。
この造形物の製造方法によれば、例えば、鉛直方向に対する溶接ビードの積層方向の傾きが大きいために積層高さを稼ぎにくく垂れやすいところでは、溶接ビードの溶着量を少なくして垂れ量を抑制できる。また、鉛直方向に対する傾きが小さいために垂れにくいところでは、溶接ビードの溶着量を多くして効率的に造形できる。
この造形物の製造方法によれば、上進の溶接ビードと下進の溶接ビードとを交互に積層させることで、パス間のトーチの移動量を短縮でき、生産性を向上できる。
この造形物の製造方法によれば、上進の溶接ビードの溶着量を増加させ、下進の溶接ビードの溶着量を減少させることにより、溶接ビードをバランスよく積層でき、より目標形状に近い造形物を造形できる。
積層する前記溶接ビードの溶接条件、ビード形状および積層軌道を含む積層計画情報と造形する造形物の目標形状情報を取得する情報取得部と、
前記溶接条件、前記ビード形状および前記積層軌道から、複数の前記溶接ビードが積層された積層形状の積算指標を算出する積算指標算出部と、
前記積算指標と前記目標形状情報に基づいて、前記溶接条件を調整する溶接条件調整部と、
取得した前記溶接条件にて前記溶接ビードを繰り返し積層する積層造形部と、
を有し、
前記溶接条件調整部は、前記積層軌道に垂直方向のビード幅が各層において同じ値に近づき、且つ前記積算指標と目標形状の乖離を低減するように、前記溶接条件に含まれる溶着量と積層位置を少なくとも修正する、造形物の製造装置。
この造形物の製造装置によれば、ビード幅の統一性を優先して溶接ビードを積層することで、溶接ビードを積層させる際の溶接ビードの垂れを抑制でき、造形物の積層高さを容易に調整できる。
また、ビード幅を合わせる際に、各溶接ビードの溶着量やビード高さは固定しないので、積層場所や積層姿勢に合せて溶接条件を柔軟に調整でき、特に、オーバーハング部の造形や傾斜面上における良好な積層が可能である。
14 造形物
31 情報取得部
35 積算指標算出部
37 溶接条件調整部
100 積層造形システム(積層造形部,製造装置)
B 溶接ビード
Bu 上進の溶接ビード
Bd 下進の溶接ビード
Ha 積算高さ(積算指標)
Ht 目標高さ
Si 傾斜面
Claims (8)
- 溶接材料を溶融して溶接ビードを形成し、前記溶接ビードが積層された造形物を造形する造形物の製造方法あって、
積層する前記溶接ビードの溶接条件、ビード形状および積層軌道を含む積層計画情報と造形する造形物の目標形状情報を取得する情報取得工程と、
前記溶接条件、前記ビード形状および前記積層軌道から、複数の前記溶接ビードが積層された積層形状の積算指標を算出する積算指標算出工程と、
前記積算指標と前記目標形状情報に基づいて、前記溶接条件を調整する溶接条件調整工程と、
取得した前記溶接条件にて前記溶接ビードを繰り返し積層する積層造形工程と、
を含み、
前記溶接条件調整工程は、前記積層軌道に垂直方向のビード幅が各層において同じ値に近づき、且つ前記積算指標と目標形状の乖離を低減するように、前記溶接条件に含まれる溶着量と積層位置を修正する、
造形物の製造方法。 - 前記溶接条件調整工程は、前記溶接ビードを形成するトーチの角度、前記溶接ビードの溶接速度、前記トーチへ送給する溶加材の送給速度、前記溶接ビードの溶接電流、前記溶接ビードの溶接電圧、前記トーチの運棒方向、前記トーチのウィービング条件のいずれかまたは組合せの調整を伴う、
請求項1に記載の造形物の製造方法。 - 前記溶接条件調整工程は、層数の修正を行い、前記溶着量を下げて前記層数が増えるように修正する、
請求項1に記載の造形物の製造方法。 - 積層された前記溶接ビードの形状を計測して形状プロファイルを取得する形状プロファイル取得工程をさらに含み、
取得した前記形状プロファイルに基づいて、前記積算指標を補正する、
請求項1に記載の造形物の製造方法。 - 前記溶接条件調整工程において、鉛直方向に対する前記溶接ビードの積層方向の傾斜角が大きいほど前記溶着量を少なくするように調整する、
請求項1に記載の造形物の製造方法。 - 傾斜面に対して、傾斜方向上方に向かって形成する上進の溶接ビードと、傾斜方向下方に向かって形成する下進の溶接ビードとを交互に積層させる、
請求項1~5のいずれか一項に記載の造形物の製造方法。 - 前記溶接条件調整工程において、前記上進の溶接ビードの溶着量を増加させ、前記下進の溶接ビードの溶着量を減少させる、
請求項6に記載の造形物の製造方法。 - 溶接材料を溶融して溶接ビードを形成し、前記溶接ビードが積層された造形物を造形する造形物の製造装置あって、
積層する前記溶接ビードの溶接条件、ビード形状および積層軌道を含む積層計画情報と造形する造形物の目標形状情報を取得する情報取得部と、
前記溶接条件、前記ビード形状および前記積層軌道から、複数の前記溶接ビードが積層された積層形状の積算指標を算出する積算指標算出部と、
前記積算指標と前記目標形状情報に基づいて、前記溶接条件を調整する溶接条件調整部と、
取得した前記溶接条件にて前記溶接ビードを繰り返し積層する積層造形部と、
を有し、
前記溶接条件調整部は、前記積層軌道に垂直方向のビード幅が各層において同じ値に近づき、且つ前記積算指標と目標形状の乖離を低減するように、前記溶接条件に含まれる溶着量と積層位置を少なくとも修正する、
造形物の製造装置。
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