JP7699112B2 - カラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、上述したように、物理的性質又は化学的性質が全く同一である場合には、化合物のこれら物性差に基づき、化合物を認識又は分離するための古典的な手法、例えば、沸点差を利用する蒸留、溶解度差を利用する再結晶、分配係数差を利用する液液抽出、固液抽出等の手法では、光学異性体分離を行うことは不可能である。
そのために、数多くのキラルセレクターが検討されてきた。現在、世界で最も広く使用され、最も高い分離成功率を達成できるキラルセレクターは、高分子材料である多糖誘導体とされている(特許文献2~5、非特許文献2)。近年、この不斉識別剤を充填した分析用カラムを用い、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)モード、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)法クロマトグラフィーモード等で、光学異性体分離を実施する手法が分析分野において多用されている。また、分析用カラムを大型化した分取用カラムによって実際の医薬品が製造されている。
カラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能を改善する方法であって、
前記固定相が、担体にセルロース(4-メチルベンゾエート)の架橋物が担持されてなる固定相であり、
前記固定相と、セルロース(4-メチルベンゾエート)を膨潤又溶解する有機溶剤とを接触させる分離性能改善工程を含む、カラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[2]
前記有機溶剤が、炭素数1~4のハロゲン化炭化水素及びアミドの少なくとも一方である、[1]に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[3]
前記ハロゲン化炭化水素が、ジクロロメタン及びクロロホルムの少なくとも一方であり、
前記アミドが、N,N-ジメチルホルムアミドである、[2]に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[4]
前記分離性能改善工程の後に、前記固定相と、炭素数1~3のアルコールとを接触させる後処理工程をさらに含む、[1]~[3]のいずれかに記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[5]
前記分離性能改善工程の前に、前記固定相と、炭素数1~3のアルコールとを接触させる前処理工程をさらに含む、[1]~[4]のいずれかに記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[6]
前記後処理工程における前記固定相と前記アルコールとの接触が、前記固定相が充填されたカラムに前記アルコールを通液させることにより行われる、[4]に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[7]
前記前処理工程における前記固定相と前記アルコールとの接触が、前記固定相が充填されたカラムに前記アルコールを通液させることにより行われる、[5]に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[8]
前記通液における、前記アルコールの流速(線速度)が、0.01mm/sec以上10mm/sec以下である、[6]又は[7]に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[9]
前記アルコールが、メタノール、エタノール及び2-プロパノールからなる群から選択される1種以上のアルコールである、[4]~[8]のいずれかに記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[10]
前記分離性能改善工程における前記固定相と前記有機溶剤との接触が、前記固定相が充填されたカラムに前記有機溶剤を通液させることにより行われる、[1]~[9]のいずれかに記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
[11]
カラムクロマトグラフィー用固定相の製造方法であって、
担体にセルロース(4-メチルベンゾエート)の架橋物が担持されてなる被処理固定相と、セルロース(4-メチルベンゾエート)を膨潤又溶解する有機溶剤とを接触させる分離性能改善工程を含み、
下記(A)及び(B)の少なくとも一方を満たす、カラムクロマトグラフィー用固定相の製造方法。
(A)前記固定相の分離係数(α値)が、前記被処理固定相の分離係数よりも高い。
(B)前記固定相のカラム理論段数(N)が、前記被処理固定相のカラム理論段数よりも高い。
そして本開示の課題及び効果は、具体的に上記に記載したものに限らず、明細書全体より当業者に明らかにされるものを含む。
また、本明細書に開示される各々の態様は、本明細書に開示される他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。
なお、本明細書において、「A及びBの少なくとも一方」とは、「A」、「B」、又は「A及びBの両方」を指すものとする。
本開示の一実施態様であるカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法は、担体にセルロース(4-メチルベンゾエート)の架橋物が担持されてなる固定相と、セルロース(4-メチルベンゾエート)を膨潤又溶解する有機溶剤とを接触させる分離性能改善工程を含む。
本実施態様において、分離性能を改善する固定相は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)、イオン交換クロマトグラフィー(IEC)等の各種カラムクロマトグラフィーに用いられるものである。
1.1.1 固定相
本実施態様における固定相は、不斉識別剤としてセルロース(4-メチルベンゾエート)の架橋物を有し、当該不斉識別剤が担体に担持されてなるものである。
担体としては、多孔質有機担体、多孔質無機担体、多孔質有機無機複合担体、表面多孔質有機担体、表面多孔質無機担体、表面多孔質有機無機ハイブリッド担体が挙げられる。これらのうち、担体は、多孔質無機担体又は表面多孔質無機担体であることが好ましい。なお、多孔質担体とは、担体全体にわたって細孔が形成されている担体を意味し、表面多孔質担体とは、無孔質の核が多孔質層に覆われた構造を有する所謂コアシェル担体を意味する。
なお、不斉識別剤の架橋前の化合物であるセルロース(4-メチルベンゾエート)は、セルロース部の数平均重合度(1分子中に含まれるピラノース環の平均数)は5以上、好ましくは10以上であり、特に上限はないが、取り扱い性の観点から、好ましくは1000以下である。また、セルロース(4-メチルベンゾエート)は、セルロースの水酸基の一部又は全部が、4-メチルベンゾイル基により修飾された化合物であって、水酸基の一部に架橋性基が導入されていてもよい。
固定相と接触させる有機溶剤は、セルロース(4-メチルベンゾエート)を膨潤又溶解する溶剤(以下、単に「有機溶剤」と称することがある。)である。セルロース(4-メチルベンゾエート)(すなわち、不斉識別剤であるセルロース(4-メチルベンゾエート)架橋物の架橋前の化合物)を膨潤又溶解する有機溶剤により、固定相の分離性能が改善する原理について、本発明者等は、次のように推測している。
具体的な炭素数1~4のハロゲン化炭化水素としては、ジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモメタン、ブロモホルム、ジヨードメタン等が挙げられる。これらのうち、ハロゲン化炭化水素は、ジクロロメタン又はクロロホルムであることが好ましく、ジクロロメタンであることがより好ましい。
N-アルキルホルムアミドとしては、N-メチルホルムアミド、N-エチルホルムアミド、N-プロピルホルムアミド等が挙げられ、N,N-ジアルキルホルムアミドとしては、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド等が挙げられる。また、N-アルキルアセトアミドとしては、N-エチルアセトアミド等が挙げられ、N,N-ジアルキルアセトアミドとしては、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド等が挙げられる。
これらのうち、アミドはN,N-ジメチルホルムアミドであることが好ましい。
炭素数3~8のケトンとしては、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。
炭素数3~8のエステルとしては、酢酸メチル、酢酸エチル、安息香酸メチル等が挙げられる。
スルホキシドとしては、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
固定相と有機溶剤とを接触させる方法は、特に限定されず、例えば固定相が充填されたカラムに有機溶剤を通液させる方法を好適に採用し得る。以下、カラムに有機溶剤を通液させる方法について説明する。
また、有機溶剤の通液量は、カラム容積に対して、通常1.0倍以上であり、十分な分離性能改善効果を得る観点から、好ましくは2.0倍以上、5.0倍以上又は10倍以上である。また、有機溶剤の通液量に上限はないが、実用上の観点から、カラム容積に対して好ましくは1000倍以下、より好ましくは500倍以下、100倍又は50倍以下である。
有機溶剤の通液時間は、有機溶剤の流速及び通液量に応じて適宜選択すればよい。ただし、カラムに有機溶剤を断続的に通液する場合は、分離性能改善効果を確保する観点から、有機溶剤の通液時間を1時間以上とすることが好ましい。
また、有機溶剤の温度は、有機溶剤が液体として存在する温度である限り特に制限されず、好ましくは0℃以上、より好ましくは室温である。なお、本明細書において、室温とは、20℃以上35℃以下の温度範囲を意味する。また、カラムオーブンを具備するカラムクロマトグラフ装置においては、カラムオーブンの設定温度を有機溶剤の温度とする。
固定相の分離性能を評価するための指標としては、保持係数(k’)、分離係数(α値)、カラム理論段数(N)及びピーク対称性(Ps)を用いることができる。各指標は、以下のように定義される。
・保持係数k1’=(t1-t0)/t0
・保持係数k2’=(t2-t0)/t0
t0、デッドタイム(固定相と相互作用しない物質をカラムに導入してから溶出されるまでの時間である。便宜上、トリ-tert-ブチルベンゼンの溶出時間をデッドタイムとする。)
t1:より弱く保持される成分の溶出時間
t2:より強く保持される成分の溶出時間
・分離係数α=k2’/k1’(すなわち、(より強く保持される成分の保持係数)/(より弱く保持される成分の保持係数))
・理論段数N=5.54×(tr/W0.5)2
tr=保持時間
W=ピーク高さ1/2となる位置でのピーク幅(半値幅)
・ピーク対称性(Ps)=W(5%)/2a
W(5%):ピーク高さの5%の高さにおけるピーク幅(図1参照)
a:ピークトップから垂線をおろしてピークを二分したときの、ピーク高さの5%の高さにけるピークの立ち上がり側の幅(図1参照)
本実施態様に係る分離性能改善方法においては、分離性能改善工程の後に、固定相と、炭素数1~3のアルコール(以下、単に「アルコール」と称することがある。)とを接触させる後処理工程を行うことが好ましい。かかる後処理工程を行うことにより、分離性能をより改善することが可能となる。本発明者等は、その理由を、分離性能改善工程において制御されたセルロース(4-メチルベンゾエート)のらせん構造が、貧溶剤であるがセルロース(4-メチルベンゾエート)と親和性の良い炭素数1~3のアルコールとの接触により徐々に固定化されるためであると推測している。
炭素数1~3のアルコールとしては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、2-プロパノール等が挙げられる。これらのうち、アルコールは、メタノール、エタノール又は2-プロパノールであることが好ましく、エタノールであることがより好ましい。炭素数1~3のアルコールは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
固定相と炭素数1~3のアルコールとを接触させる方法は、特に限定されず、例えば固定相が充填されたカラムに有機溶剤を通液させる方法を好適に採用し得る。アルコールの通液は、連続的に行ってもよく、断続的に行ってもよいが、連続的に行うことが好ましい。なお、アルコールの断続的な通液とは、有機溶剤の断続的な通液と同様の意味である。
アルコールの流速(線速度)は、通常0.01mm/sec以上、好ましくは0.05mm/sec以上、より好ましくは0.1mm/sec以上、さらに好ましくは0.3mm/sec以上、また、通常10mm/sec以下、好ましくは5mm/sec以下、より好ましくは1mm/sec、さらに好ましくは0.5mm/sec以下である。
アルコールの通液時間は、アルコールの流速及び通液量に応じて適宜選択すればよい。ただし、カラムにアルコールを断続的に通液する場合は、アルコールの通液時間を1時間以上とすることが好ましい。
アルコール通液の際のアルコールの温度としては、分離性能改善工程の際の有機溶剤と同様の温度を採用することができる。
本実施態様に係る分離性能改善方法においては、分離性能改善工程の前に、固定相と、炭素数1~3のアルコール(以下、単に「アルコール」と称することがある。)とを接触させる前処理工程を行うことが好ましい。これは、分離性能改善工程において、カラム内の溶剤(移動相)との相溶性の低い有機溶剤を用いる場合は、移動相及び有機溶剤が互いに分離して分離性能改善効果を十分に得られない虞があるところ、分離性能改善工程に先立って移動相及び有機溶剤の双方と相溶可能なアルコールをカラムに通液することで、このような事態を回避し得るからであると考えられる。また、分離性能改善工程において、分離性能改善効果を十分に発揮するためには、固定相に残存する分析試料、不純物等を取り除いておくことが好ましく、したがって、分離性能改善工程に先立って炭素数1~3のアルコールにより固定相を洗浄しておくことが望ましいからであると考えられる。
前処理工程に用いられる炭素数1~3のアルコールとしては、後処理工程に用いられる炭素数1~3のアルコールとして挙げた化合物と同様のものが挙げられ、好ましい態様も同様である。また、前処理工程及び後処理工程の両方を行う場合、前処理工程に用いるアルコールと後処理工程に用いるアルコールとは、同一であってもよく、異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。すなわち、前処理工程及び後処理工程の両方において、カラムにエタノールを通液させることが特に好ましい。
固定相と炭素数1~3のアルコールとを接触させる方法の説明としては、後処理工程の「接触条件」の項目における説明を援用する。
また、アルコールの流速(線速度)は、カラム圧力を、試料の分析において許容されるカラム圧力範囲と同等の範囲内に維持することができる限り特に限定されず、例えば後処理工程におけるアルコールの流速を採用することができる。
加えて、製造直後のカラムクロマトグラフィー用固定相であって、分離性能が基準値未満である固定相に対して本実施態様に係る分離性能改善方法を使用すれば、当該固定相を、製品として必要な水準の分離性能を有する固定相に変換することができる。したがって、本実施態様に係る分離性能改善方法は、カラムクロマトグラフィー用固定相の製造において、歩留まりを向上させるためにも有効である。
本開示の別の実施態様は、上述の分離性能改善方法により、当該分離性能改善方法を実施する前よりも分離性能が改善されたカラムクロマトグラフィー用固定相を製造する方法である。換言すると、本開示の別の実施態様は、担体にセルロース(4-メチルベンゾエート)の架橋物が担持されてなる被処理固定相と、セルロース(4-メチルベンゾエート)を膨潤又溶解する有機溶剤とを接触させる分離性能改善工程を含む、カラムクロマトグラフィー用固定相の製造方法である(以下、分離性能改善工程を行う前の固定相を単に「被処理固定相」、分離性能改善工程を行った後の固定相を「製造された固定相」と称することがある。)。すなわち、本実施態様における分離性能改善工程は、上述の分離性能改善方法における分離性能改善工程と同義である。
本実施態様において、被処理固定相とは、分離性能が低く、分離性能改善の対象となる固定相である。具体的には、試料分析の繰り返しにより分離性能が低下した固定相、製造プロセス中の不具合により製造された時点で十分な分離性能が得られなかった固定相等を被処理固定相として採用し得る。
(B)製造された固定相のカラム理論段数(N)が、被処理固定相のカラム理論段数よりも高い。
出荷状態のCHIRALPAK IJカラムを液体クロマトグラフ装置(島津製作所製Prominence(登録商標))に接続した。この液体クロマトグラフ装置記分析条件でラセミ体のtrans-スチルベンオキシドの光学分割を行い、固定相の分離性能を評価した。固定相の分離係数(α値)、保持係数(k’)及びカラム理論段数(N)を表1に、クロマトグラムを図2に示す。
移動相:ヘキサン/2-プロパノール=90/10(v/v)
流速:1.0mL/min
温度:25℃
検出:UV254nm
コンディショニング時間:60分
初期分離性能評価後、下記条件で劣化試験を行い、固定相を模擬的に劣化させた。
その後、初期分離性能の評価と同様の分析条件でラセミ体のtrans-スチルベンオキシドの光学分割を行い、固定相の分離性能を評価した。固定相の分離係数(α値)、保持係数(k’)及びカラム理論段数(N)を表1に、クロマトグラムを図3に示す。
移動相:DMSO
流速:0.5mL/min
温度:25℃
通液時間:60分
劣化試験後の分離性能の評価後、下記条件で前処理工程、分離性能改善工程及び後処理工程に供し、固定相の分離性能を改善させた。
その後、初期分離性能の評価と同様の分析条件でラセミ体のtrans-スチルベンオキシドの光学分割を行い、固定相の分離性能を評価した。固定相の分離係数(α値)、保持係数(k’)及びカラム理論段数(N)を表1に、クロマトグラムを図4に示す。
移動相:エタノール
流速:0.5mL/min
温度:25℃
通液時間:30分
(分離性能改善工程の条件)
移動相:ジクロロメタン
流速:0.3mL/min
温度:25℃
通液時間:180分
(後処理工程の条件)
移動相:エタノール
流速:0.3mL/min
温度:25℃
通液時間:50分
以上より、本開示に係る方法によれば、使用により分離性能が劣化した固定相の分離性能を、使用前と同程度まで改善することができる。したがって、固定相の分離性能が経時的に劣化した場合であっても、本開示に係る方法を用いることで、固定相の分離性能が改善するため、固定相の寿命を延ばすことができる。
Claims (9)
- カラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能を改善する方法であって、
前記固定相が、担体にセルロース(4-メチルベンゾエート)の架橋物が担持されてなる固定相であり、
前記固定相と、有機溶剤とを接触させる分離性能改善工程を含み、
前記有機溶剤が、ジクロロメタン及びクロロホルムの少なくとも一方である、カラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。 - 前記分離性能改善工程の後に、前記固定相と、炭素数1~3のアルコールとを接触させる後処理工程をさらに含む、請求項1に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
- 前記分離性能改善工程の前に、前記固定相と、炭素数1~3のアルコールとを接触させる前処理工程をさらに含む、請求項1又は2に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
- 前記後処理工程における前記固定相と前記アルコールとの接触が、前記固定相が充填されたカラムに前記アルコールを通液させることにより行われる、請求項2に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
- 前記前処理工程における前記固定相と前記アルコールとの接触が、前記固定相が充填されたカラムに前記アルコールを通液させることにより行われる、請求項3に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
- 前記通液における、前記アルコールの流速(線速度)が、0.01mm/sec以上10mm/sec以下である、請求項4又は5に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
- 前記アルコールが、メタノール、エタノール及び2-プロパノールからなる群から選択される1種以上のアルコールである、請求項2~6のいずれか1項に記載のカラムクロマ
トグラフィー用固定相の分離性能改善方法。 - 前記分離性能改善工程における前記固定相と前記有機溶剤との接触が、前記固定相が充填されたカラムに前記有機溶剤を通液させることにより行われる、請求項1~7のいずれか1項に記載のカラムクロマトグラフィー用固定相の分離性能改善方法。
- カラムクロマトグラフィー用固定相の製造方法であって、
担体にセルロース(4-メチルベンゾエート)の架橋物が担持されてなる被処理固定相と、有機溶剤とを接触させる分離性能改善工程を含み、
前記有機溶剤が、ジクロロメタン及びクロロホルムの少なくとも一方であり、
下記(A)及び(B)の少なくとも一方を満たす、カラムクロマトグラフィー用固定相の製造方法。
(A)前記固定相の分離係数(α値)が、前記被処理固定相の分離係数よりも高い。
(B)前記固定相のカラム理論段数(N)が、前記被処理固定相のカラム理論段数よりも高い。
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