以下、添付の図1~図56を参照して、左右一対の間仕切り壁を利用し、それら左右一対の間仕切り壁間に連結部材を介して設置される本願発明の間仕切り天井の構成を実施するための幾つかの具体的な形態について詳細に説明する。
<本願発明の実施の形態1に係る間仕切り天井の構成について:図1~図12>
まず図1~図3は、それぞれ左右一対の間仕切り壁を利用して設置される本願発明の実施の形態1に係る間仕切り天井の所定長さ部分全体の構成を示しており、図1は、同所定長さ部分全体の斜視図、図2は、同所定長さ部分全体の正面図、図3は、同所定長さ部分全体の底面図(下面図)である。
本願発明の実施の形態1に係る間仕切り天井は、先にも述べたように、たとえば一例として病院の廊下のような、左右両側に一対の間仕切り壁を有する建物において設置されるようになっており、それら左右両側の間仕切り壁を利用して、それら左右間仕切り壁の所定上部位置に野縁受けを構成する連結部材の左右両端側を直接連結固定することによって、強固に取り付けられるようになっている。
すなわち、図1~図3において、まず符号1,1は当該病院等の廊下の左右両側に位置して設置される一対の間仕切り壁を示している。
これら左右一対の間仕切り壁1,1は、それぞれ上下に位置する一対のランナー11,11と、該ランナー11,11間に位置し、相互に所定の間隔を置いて立設された複数本のスタッド(間柱)12,12・・と、上下に所定の間隔を置いて配設され、上記複数本のスタッド12,12・・を相互に連結する複数本の振れ止め13,13・・とからなる間仕切り下地(符号省略)と、該間仕切り下地の上記スタッド12,12・・に部分に強固にビス止めされた所定上下幅の亜鉛メッキ鋼板(溶融メッキ鋼板)14,14(前後方向の長さは、ランナー11,11の長さ、振れ止め13,13・・の長さ、前後両端側スタッド12,12間の幅に対応)と、上記左右一対の間仕切り下地の相互の対向面側に上記亜鉛メッキ鋼板(厚さ0.8mm程度)14,14を介して張り付けられた石膏ボード(厚さ12.5mm程度)15,15(前後方向の幅は、ランナー11,11の長さ、振れ止め13,13・・の長さ、前後両端側スタッド12,12間の幅に対応し、かつ上下方向の高さは、スタッド12,12を介した上下ランナー11,11間の寸法、すなわち間仕切り下地の高さに対応)とから構成されている。
左右各間仕切り下地のランナー11,11は、それぞれ断面コの字形のチャンネル部材(軽溝形鋼材)よりなり、相互に開放面側を対向させる形で上部側のものが天井スラブ下面、下部側のものが床スラブ上面にそれぞれ打ち込みピン(又はコンクリート釘)を打ち込んで固定されている(図示省略)。また、この実施の形態の場合、スタッド12,12・・は、左右方向の寸法が大きく、前後方向の寸法が小さい断面構造の角形スタッド(後述する連結部材31と同様の角形鋼管の採用も可能)よりなり、それぞれ上下方向の所定の位置に複数の振れ止め挿通用の貫通口(並設方向の同一位置に同軸状態で貫通)が設けられている。
この振れ止め挿通用の貫通口は、たとえば図4に示すように、下部側に左右に挟着リブ(突起)12b,12bを備えた振れ止め固定溝12a、上部側内よりに指を挿入することができる指挿入口12cを有し、それらの中間に扉構造に折り曲げ開閉可能な振れ止め固定片(コの字状の切り板)17を設けて構成されている。振れ止め固定片17は、扉のように、その基部(切り溝のない部分)17a部分を中心として、内外両方向に折り曲げ(開閉)可能となっており、たとえば図4のように閉じた状態にある固定片本体部分を指挿入口12cに指を入れてその先端側から手前側に90度以上左に向けて折り曲げると、上部側指挿入口12cから下部側振れ止め固定溝12aまでの全体が大きく開放される。そこで、この開放状態において、たとえばチャンネル構造の振れ止め13,13・・を非ウエブ側(フランジ部側)を下方にして挿入する。そして、その全体が挿入されると、続いて同振れ止め13,13・・を下方に押し下げ、上記振れ止め固定溝12a内に押し込んで、その左右両側のフランジ部を上記左右両側の挟着リブ12b,12bで挟着させる。これにより振れ止め13,13・・の左右方向への動きが確実に固定される。その後、上記左側に折り曲げていた振れ止め固定片17の固定片本体部分を図4のように元の閉じた状態に戻す。その結果、上記振れ止め固定溝12a内に押し込まれ、左右の挟着リブ12b,12bで挟着されて左右に固定された振れ止め13,13・・が、更に同振れ止め固定片17によって上下にも確実に固定される。したがって、このような構成の場合、スペーサを用いて固定する場合のような振れ止め固定用の附属金具(別部材)が不要となり、振れ止め固定作業も著しく容易になる。また、地震の発生により振れ止め固定用の附属金具が外れることもなく、確実な固定状態を維持することができる。
これにより、上記複数本のスタッド12,12・・が振れ止め13,13・・により相互に連結され、確実な振れ止め機能が実現される。
このようにして、ランナー11,11、スタッド12,12・・、振れ止め13,13・・よりなり、上部側が図示しない天井スラブ、下部側が図示しない床スラブに固定された格子構造(上下2点支持構造)の間仕切り下地が構成されている。そして、この間仕切り下地には、それぞれ相互の対向面側の天井取付部に位置して、まず上記所定上下幅の亜鉛メッキ鋼板(厚さ0.8mm程度)14,14が予めビス止めされ、さらに、同亜鉛メッキ鋼板14,14の上に上述のように石膏ボード(厚さ12.5mm程度)15,15が張り付けられて、最終的に図1~図7に示すような左右一対の間仕切り壁1,1が形成される。
この場合、上記所定上下幅の亜鉛メッキ鋼板14,14は、上記間仕切り下地を構成している複数本のスタッド12,12・・の内側対向面に対してビス止めされているが、この実施の形態の場合、スタッド12,12・・には角形スタッドが採用されているので、その断面強度が高く、亜鉛メッキ鋼板14,14の取付強度も高い。また、同様の意味で、石膏ボード15,15の貼り付け強度も高い。また、複数本のスタッド12,12・・の各々は、上記のような連結固定強度の高い複数本の振れ止め13,13・・により上下左右両方向に緩みなく確実に連結固定されているので、石膏ボード取付面の平面精度が高く、石膏ボード15,15の全体が段差なく、確実、かつ均一に間仕切り下地内面に張り付けられる。その結果、以下に述べる石膏ボード15,15を介した連結固定金具2,2の上記亜鉛メッキ鋼板14,14に対する連結精度も高くなり、連結後の固定強度も向上する。
次に、このようにして形成された左右一対の間仕切り壁1,1は、上記亜鉛メッキ鋼板14,14に対応する位置で相互に天井枠設置用の連結部材31,31,31によって門型構造(H型構造)に連結固定される。そして、この実施の形態の場合、同天井枠設置用の連結部材(以下、単に連結部材という)31,31,31は、特に角形鋼管(この例では、一例として、たとえば本件出願人の開発に係る特開2020-7882号公報の図2に示されるような、特に断面強度の高いコーナーカシメ型の板厚0.8mm程度の角形鋼管を採用)よりなっている。
一方、この連結部材31,31,31の左右両端側が対応する間仕切り壁1,1側の連結位置(天井枠設置位置)には、たとえば図4~図7に示すように、当該連結部材31,31の左右両端部31a,31aを上記間仕切り壁1,1に対して連結固定するための連結固定金具(端部固定金具)2,2、2,2、2,2が取り付けられている。
この連結固定金具2(図示6個の内一つを代表して説明)は、たとえば図8~図10に示すように、全体として左右水平方向にU状に折り曲げ加工された金属板本体21の相互に平行な左右一対の側板21a,21aの前後方向中間部から後端側部分を所定の幅(上下方向全体の寸法の略1/3程度の幅)に亘って切り抜き、その切り板部分を後端側の背板21b部分と一体に略偏平な状態で左右に均等に延設することによって、左右一対の取付用フランジ部(左右一対の耳状の取付片)21c,21cを形成している。この左右一対の取付用フランジ部21c,21cの間仕切り壁1,1側への取付部は、その外周縁部の所定幅部分を除いて、所定高さ前方にプレス成形されて補強効果(段差)のあるリブ面構造に形成されている。また、左右一対の側板21a,21aの下端部には、その前端側から後方側中間部位置までの長さに亘って(中間部位置より後方側部分は野縁32の取付面に構成される:図4の断面図を参照)、内側水平方向に折り曲げられた左右一対の所定の幅の連結部材31の端部支持片21d,21dが設けられている。そして、それによって、上記連結部材31の両端部31a,31aを上方から下方へ嵌め入れて受け止める断面U状の受け部を形成している。また、左右一対の側板21a,21aの上記左右一対の取付用フランジ部(切り板部分)21c,21cを切り抜いた後に形成された切り抜き口21e,21eの上下部分には、その開口部の前端側から後端側までの長さに亘って、補強用のリブ21f,21f、21f,21fが設けられている。
さらに、上記左右一対の側板21a,21aの上記切り抜き口21e,21eよりも前部側の上下には、それぞれ4個のビス穴21g,21g、21g,21gが、また上記後端側の背板21b部分の上下にはそれぞれ2個のビス穴21h,21hが、さらに上記左右一対の取付用フランジ部21c,21cには、それぞれ2個のビス穴21i,21i、21i,21iが相互に所定の間隔を開けて設けられている。これら左右各2個のビス穴21i,21i、21i,21iは、実際には各々外側のビス穴のみが使用される。
また、当該連結固定金具2の上記背板21bの上下中間部分及び左右一対の取付用フランジ部21c,21cの各端部中間部分には、当該連結固定金具2を上記石膏ボード15の墨入れラインに合わせて適切な取付位置に取り付けるための目印であるV形の溝2a,2b、2c,2d(上下左右各2組)が設けられており、これらを基準として石膏ボード15の前面側に正確に取り付けられる(図7の斜視図を参照)。
そして、このように構成された連結固定金具2は、まず上記後端側の背板21b部分のビス穴21h,21h、左右一対の取付用フランジ部21c,21cのビス穴21i,21i、21i,21iを利用して、たとえば図4~図7に示すように、上記石膏ボード15,15を介して上記間仕切り壁1,1中間の亜鉛メッキ鋼板14,14に対して、ビス21j,21j、21k,21kにより強固に取り付けられて一体化される。
そして、その後、それら左右一対の間仕切り壁1,1側の各連結固定金具2,2、2,2、2,2に対して、上記天井枠設置用の連結部材31,31,31の各端部31a,31a、31a,31a、31a,31aを嵌め入れて連結固定する。この連結固定金具2,2、2,2、2,2に対する連結部材31,31,31の端部31a,31a、31a,31a、31a,31aの固定は、上記左右一対の側板21a,21aの各4組のビス穴21g,21g,21g,21gの内の対角線方向の何れか2組のビス穴21g,21gのみを利用し、それら2組のビス穴21g,21gにビス21n,21nを螺合することにより行われる。この場合、左右の各側板21a,21aで上記対角線方向の位置を変えて螺合する構成が採用される。
ところで、この実施の形態の間仕切り天井構造の場合、上記のように左右一対の連結固定金具2,2、2,2、2,2を利用して左右一対の間仕切り壁1,1間を連結する連結部材31,31,31は、それ自体が天井枠3の一部である野縁受けとして構成されており、この連結部材31,31,31の下面側に対して直接複数本の野縁32,32・・が直交方向に交差する状態で取り付けられ、これら野縁32,32・・の下面側に、さらに所定の材質の天井ボード(石膏ボード)4が取り付けられて間仕切り天井が構成されるようになっている。
この実施の形態の場合、上記天井枠3の野縁受けを構成する連結部材31,31,31は、上述のように特に断面強度の高い角形鋼管(コーナーカシメ型の板厚0.8mm程度の角形鋼管)であって、しかも上下方向の寸法が大きく、水平方向の寸法が小さい荷重強度の高い断面構造のもので構成されている。
そして、その固定に当たっては、同角形鋼管よりなる連結部材31の各端部31a、31aを、たとえば図4および図5に示すように、上記のようにして予め間仕切り壁1,1側に取り付けられている連結固定金具2,2の左右一対の側板21a、21a間に挿入し(上方側から下方に嵌め入れ)て仮固定する。その上で、上記左右一対の側板21a、21a部分の相互に位置を異にする対角方向のビス穴21g,21g、21g,21gを通してビス21n,21n、21n,21nを螺合して最終的に強固に固定する。これにより、上記断面強度、荷重強度の高い角形鋼管よりなる連結部材31,31,31により左右一対の間仕切り壁1,1の上下方向の中間部(ランナー11,11を介した天井スラブ固定部分と床スラブ固定部分との間の途中部分)が相互に門型(H型)に連結一体化される。したがって、左右一対の間仕切り壁1,1は、従来の上下ランナー11,11を介した天井スラブ固定部分と床スラブ固定部分のみの2点支持状態から、それらの中間部の支持を含めた3点支持状態に支持強度が増強される。その結果、剛性及び撓み強度が大きく向上する。しかも、この連結部は、複数本の連結部材31,31,31・・により左右一対の間仕切り壁1,1の前後方向(長手方向)に所定の間隔を置いて連続する形で全体に亘って均等に形成される。したがって、基本的にランナー11,11、スタッド12,12・・、振れ止め13,13・・、石膏ボード15からなる、必ずしも強度が高くない左右一対の間仕切り壁1,1全体の剛性、強度が有効に補強されることになる。
次に、その上で、図11及び図12に示すような直交クリップ33,33・・を用いて、上記野縁受けである連結部材31の下部側に当該連結部材31と同様に強度の高い角形鋼管よりなる野縁32,32・・を交差方向に取り付ける。直交クリップ33,33・・は、たとえば図11に示す下部側野縁32に対する取付部33bが左右いずれか一方だけのシングル型のもの(シングルクリップ)と、図12に示す下部側取付部33bが野縁受けである連結部材31を跨いで左右両側にあるダブル型のもの(ダブルクリップ)との2種類のものがあるが、実際にはケースに応じ、それらの内の何れか1種類のものが採用される。図示の例(たとえば図1及び図2)では、便宜上、それら2種のクリップを組み合わせて用い、参考的にその各々の取付状態が分かるようにして示している。しかし、実際の取り付け状態(施工状態)では、用途に合わせて何れか一種のタイプのクリップで統一される。
図11のシングルクリップ、図12のダブルクリップは、その何れにあっても上部側にフック構造の連結部材31上部への係合部33a、下部側に逆U字構造の野縁取付部33bを備えて構成されており、それぞれ連結部材31との当接面、野縁32との当接面にビス穴33c,33c、ビス穴33d,33dを有して構成されている。そして、たとえば図1~図7に示すように、それらビス穴33c,33c、33d,33dを介してビス33e,33e,33f,33fを螺合することにより、野縁受けである連結部材31に野縁32,32・・が取り付けられるようになっている。そして、この場合、野縁32,32・・も上記連結部材31と同様に強度の高い角形鋼管により構成されている。したがって、連結部材31と同様に野縁32,32・・部分の強度も高い。
ところで、この実施の形態の場合、上記連結固定金具2に連結固定された連結部材31の連結端部31aの下面部分にも野縁32が取り付けられるが、同部分の左右には板厚の厚い上記連結固定金具2の側板21a,21aがあるために、図11及び図12のような共通の直交クリップ33は使えない(補強用のリブ21f,21fもあり、寸法が合わない)。しかも、野縁32は角形鋼管であり、その全体が閉断面となっている。
そこで、同部分では、たとえば図4及び図5に示すように、当該角形鋼管よりなる野縁32の下面側にホールソーでビス止め用の大径の穴(符号省略:図5参照)をあけ、同大径の穴を通して上部面側を連結部材31の連結側端部31aの幅方向中央部下面に対してビス21mを用いてビス止めする構成が採用されている。
これらの結果、上記の構成によれば、まずチャンネル構造のランナー11,11・・、強度の高い角形スタッド12,12・・、チャンネル構造の振れ止め13,13・・よりなる間仕切り下地の角形スタッド12,12・・部分に前後方向に延びる亜鉛メッキ鋼板14,14・・がビス止めされることにより、該亜鉛メッキ鋼板14,14・・により前後方向に所庭の間隔で並設された複数本の角形スタッド12,12・・が相互に連結固定され、上下スラブ側ランナー間において相対摺動しないようになる。その結果、間仕切下地の壁面方向の耐震強度を大きく向上させることができる。そして、そのような間仕切下地に対して石膏ボード15,15・・が張り付けられて、左右一対の間仕切壁1,1が形成される。したがって、間仕切壁1,1の壁面方向の耐震強度が向上し、地震発生時において、間仕切壁1,1が壁面方向に揺動し、その前後両端側が建物の固定壁に衝突して損傷するようなこともなくなる。
そして、以上の構成の場合、それら左右一対の間仕切壁1,1の間に天井枠3を形成する複数本の連結部材31,31・・が前後方向(壁面方向)に所定の間隔で配設され、それらの各端部31a,31a・・が、図8~図10に示すような連結固定金具(端部固定金具)2,2・・により、上記石膏ボード15,15・・を介して、上記間仕切り下地側の角形スタッド12,12・・にビス止めされている亜鉛メッキ鋼板14,14・・に対してビス止めされて連結固定される。
この結果、上記壁面方向の強度が向上した左右一対の間仕切り壁1,1は、当該壁面方向に複数本配設された連結部材31,31・・により、強固な状態で相互に連結固定され、全体として門型(H型)に連結一体化される。しかも、それら連結部材31,31・・には、コーナーカシメ鋼管等の特に断面強度の高い角形鋼管が採用されている。したがって、その連結固定強度は、十分に高い。そのため、上記左右一対の間仕切り壁1,1は、それら各壁面に直交する方向の耐震強度も大きく向上する。したがって、上記左右一対の間仕切り壁1,1は、天井枠3を支持する建物構造体としての強度も十分なものとなり、壁持たせ状態で天井を設置する本実施の形態の間仕切壁として最適なものとなる。
さらに、以上の構成では、野縁受け及び野縁よりなる天井枠3が、上記左右一対の間仕切り壁1,1を相互に連結する複数本の連結部材31,31・・を野縁受けとし、同複数本の連結部材31,31・・の下部に複数本の野縁32,32・・を取り付けることにより構成されている。
すなわち、この実施の形態の間仕切り天井の場合、複数本の野縁32.32・・が上記左右一対の間仕切り壁1,1を相互に連結する高強度の複数本の連結部材31,31・・に直結される形で天井枠3を構成しており、同高強度の複数本の連結部材31,31・・が実質的に天井枠3の野縁受けを構成している。したがって、同構成の場合、天井枠3そのものが直接左右一対の間仕切り壁1,1に直結する構造で取り付けられていると見ることもできる。しかも、天井枠3の野縁受けを構成する連結部材31,31・・はもちろん、野縁32,32・・も高強度の角形鋼管により形成されている。そのため、天井枠3自体の剛性及び強度、耐震性も高い。したがって、最終的に左右一対の間仕切壁1,1と一体になって、門型(H型)に構築された本実施の形態の間仕切り天井は、きわめて強度が高く、耐震性に優れたものとなる。
このため、左右一対の間仕切り壁1,1間に位置して、天井スラブ部分から吊りボルトを介して野縁受け及び野縁よりなる単独の構成の天井枠を吊り下げる従来の構成と異なって、根本的に揺動部がなく、天井枠3及び天井枠支持部(支持壁)の強度、耐震性が遥かに高い。
また、同構成の場合、従来のような左右一対の間仕切り壁間に位置して天井スラブ部分から多数本の吊りボルトを介して天井枠を吊り下げる構成と違って、上記複数本の連部材31,31・・は、左右一対の間仕切り壁1,1間の設備機器、配管の設置スペースを考慮した所定上部位置に位置して架け渡す形で連結されていて、同上部位置において天井枠3を構成するようになっている。
したがって、同構成の場合、上記連結部材31,31・・よりも上部側の天井スラブまでの空間には何もなく、全く自由な空間を実現することができる。その結果、間仕切り壁1,1間における設備機器、配管の設置は全く自由となり、天井枠3の設置を前提とした制約が完全に解消される。そのため、設置作業の作業性もメンテナンス性も良くなる。
さらに、以上の構成の場合、上記連結部材31、31・・の両端側を上記間仕切り壁1,1の亜鉛メッキ鋼板14,14・・に連結固定する連結固定金具(端部固定金具)2,2・・は、連結部材31,31・・の両端部31a,31a側を上方から下方に嵌め入れて受け止める断面U状の受け部と同受け部を含めた連結固定金具本体21,21を間仕切り壁1,1側に確実かつ強固に連結固定する左右一対の取り付けフランジ部21c,21cを備えた構成のものが採用され、ビス21k,21k等の螺合手段を介して石膏ボード15,15の裏面側にあって間仕切り下地の複数本の角形スタッド12,12・・に取り付けられている亜鉛メッキ鋼板14,14に対して確実、かつ強固に連結固定されるようになっている。
したがって、複数本の連結部材31,31・・の左右一対の間仕切壁1,1との連結作業は極めて容易であり、作業性にも優れている。
なお、上述のように、間仕切り下地1,1の複数本のスタッドに角形スタッド12,12・・を採用すると、チャンネル構造(溝形構造)のスタッドに比べてスタッド自体の強度が高く、振れ止め13,13・・の支持部分が4点支持となるため、上述した扉構造の固定辺17を閉じてしまえば強固な固定構造が実現され、間仕切り下地1,1自体の強度、耐震性も向上する。また、上述した扉構造の固定片(スペーサ)17の場合、固定片17自体が基部17a部分でスタッド12,12・・に一体化されているので、別部材構造のスペーサのように、地震その他の振動で落下する恐れもないので、永久的に上記強度を維持することができる。
この場合において、上記複数本のスタッド12,12・・には、上記のような、いわゆる角形のスタッドに変えて、上述した連結部材31,31・・と同様の高強度の角形鋼管(コーナーカシメ鋼管)を採用することも可能である。このような角形鋼管を採用すると、スタッド12,12・・部分の強度が更に向上し、間仕切り下地及び間仕切り壁1,1部分の強度、耐震性がさらに向上する。
そのため、たとえば上述した病院の廊下などに限らず、たとえば倉庫等の天井の高い建物で、左右に間仕切りがある部分の天井にも十分に適用することが可能となる。
また、以上の説明では、複数本のスタッド12,12・・を角形タイプのもので説明したが、これを溝形タイプのものに変更することも可能である。
<実施の形態1の変形例1に係る間仕切り天井の構造について:図13及び図14>
以上の実施の形態の場合、上述のように、連結固定金具2は、その背板21b部分と左右一対の取付用フランジ部21c,21c部分をビス穴21h,21hの各々、及びビス穴21i,21iの何れかを利用して、ビス21j,21j、ビス21kにより、石膏ボード15,15背面側の亜鉛メッキ鋼板14,14に螺合締結される。
つまり、同構成の場合、締結部の裏面側には亜鉛メッキ鋼板14,14があるが、連結固定金具2が当接する前面側には鋼板がなく、石膏ボード15,15のボード面が直接の取付面となっている。しかも、対応する連結固定金具2側の取付面は、背板21b部分と取付用フランジ部21c,21c部分のみの対応面積の狭い締結面であり、しかも、同部分は補強のためにプレス成型もされ、中央部側が膨らんでいるので、外周囲の当接面の幅はより狭い。したがって、所定レベル以上に強くビス止めすると、それら取付面が石膏ボード15,15のボード面に食い込んで安定した取り付け状態を維持することができないことも懸念される。
そこで、この変形例1では、そのようなケースを想定して、たとえば図13に示すように、石膏ボード15,15の連結固定金具取付面に、たとえば図14に示すような、連結固定金具2の背板21b部分と左右一対の取付用フランジ部21c,21c部分の全体をカバーし得る大きさの方形の亜鉛メッキ鋼板(厚さ0.8mm程度)6を予め取り付けておき、この亜鉛メッキ鋼板6を介して連結固定金具2を取り付けるように構成している。この亜鉛メッキ鋼板6には、上記背面側の亜鉛メッキ鋼板14と同様のものが採用される。
すなわち、この亜鉛メッキ鋼板6には、図14に示すように、該亜鉛メッキ鋼板6を上記同様のビス(図示省略)により石膏ボード15を介して裏面側の亜鉛メッキ鋼板14に螺合固定するための小径のビス穴61,61・・と、石膏ボード15前面への螺合固定後、連結固定金具2の背板21bと左右一対の取付用フランジ部21c,21cを取り付けるためのビス21j,21j、ビス21kを通す大径のビス挿通穴(バカ穴)62,62・・を設けている。
したがって、このような亜鉛メッキ鋼板6を介して石膏ボード15の前面側に連結固定金具2を取り付けるようにすると、仮に所定レベル以上に強くビス止めしたとしても、連結固定金具2の背板21b部分及び左右一対の取付用フランジ部21c,21c部分が石膏ボード15のボード面に食い込むようなことがなく、安定した状態で強固に取り付けられる。すなわち、亜鉛メッキ鋼板6が石膏ボード15のボード面(連結固定金具2取付け面)の強度を上げる補強板として機能する。
その結果、連結部材31の端部31aの連結固定強度、連結部材31による左右間仕切壁1,1の連結強度も向上する。特に、このような亜鉛メッキ鋼板6を介した取付構造の場合、石膏ボード15のボード面に直接取り付けた場合に比べて、間仕切り壁1の壁面(石膏ボード15のボード面)に平行に作用する水平方向の地震力に対する耐震力が大きく向上するとともに、間仕切り壁1の壁面(石膏ボード15のボード面)に直交する方向に作用する水平方向の地震力に対する耐震力も大きく向上する。したがって、左右一対の間仕切り壁1,1と連結部材31のより強度の高い一体化、耐震力の向上に寄与することができる。
なお、上記亜鉛メッキ鋼板6の石膏ボード15前面への取付に際し、上記亜鉛メッキ鋼板6側には、その上下左右各辺の中間に位置して、上下左右の取付位置の目印となるV形の溝6a,6b、6c,6dが設けられている。そして、上記亜鉛メッキ鋼板6は、これらを石膏ボード15の前面側において上下左右に墨入れされたラインに合わせて取り付けることにより、適切な位置に取り付けられる。
他方、すでに述べたように、連結固定金具2の背板21bの上下中間部分及び左右一対の取付用フランジ部21c,21cの各端部中間部分には、それ自体を上記石膏ボード15の墨入れラインに合わせて取り付けるための同様のV形の溝2a,2b、2c,2dが設けられている。したがって、亜鉛メッキ鋼板6を設けた場合には、それらV形の溝2a,2b、2c,2dを上記上記亜鉛メッキ鋼板6のV形の溝6a,6b、6c,6dに合わせて取り付けることにより、同様に適切な位置に取り付ける。
<実施の形態1の変形例2に係る間仕切り天井の構造について:図省略>
上記亜鉛メッキ鋼板6は、上記変形例1のように個々の連結金具2,2・・の連結面に対応して個別に設けられる方形形状のものだけでなく、たとえば上述した石膏ボード15の裏面側の亜鉛メッキ鋼板14と同様の形状及び寸法の横長のものに変更することもできる。
このような構成にすると、石膏ボード15の前後2枚の亜鉛メッキ鋼板6,14によって、上下ランナー11,11部分での嵌合と振れ止め13,13・・での係合でしか固定されていなかった角形スタッド12,12・・間が、より一層強固に連結され、石膏ボード15及び間仕切り下地よりなる左右一対の間仕切壁1,1の長手方向(壁面方向)の強度が大きく向上し、それらを相互に連結する上記複数本の連結部材31,31・・部分の連結強度(軸方向及び軸直交方向)、天井枠支持強度(耐荷重強度)も大きく向上する。それらの結果、それら各部分の耐震性も大きく向上することになる。
<本願発明の実施の形態2に係る間仕切り天井の構成について:図15~図22>
まず図15~図22は、それぞれ間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態2に係る間仕切り天井の所定長さ部分の全体的な構成を示しており、図15は、同所定長さ部分全体の斜視図、図16は、同所定長さ部分全体の正面図、図17は、同所定長さ部分全体の底面図、図18は、この実施の形態2の間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁及びそれら間仕切り壁を相互に連結する連結部材、同連結部材を野縁受けとして構成される天井枠部分相互の構成を示す間仕切り壁側(間仕切り下地側)から見た要部の拡大斜視図、図19は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁及びそれら間仕切り壁を相互に連結する連結部材、同連結部材を野縁受けとして構成される天井枠部分相互の構成を示す連結部材側(天井枠側)から見た要部の拡大斜視図、図20は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁を相互に連結する連結部材及び同連結部材を野縁受けとして構成された天井枠部分の構成を示す連結部材一端側要部の拡大正面図、図21は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁を相互に連結する連結部材及び同連結部材を野縁受けとして構成された天井枠部分の構成を示す連結部材一端側要部の拡大底面図、図22は、同間仕切り天井において天井枠の野縁受けを構成する連結部材と野縁との連結に使用される野縁連結金具をダブルクリップタイプの直交クリップからシングルタイプの直交クリップに変更した変形例の構成を示す拡大斜視図である。
この発明の実施の形態2に係る間仕切り天井は、上記実施の形態1に係る間仕切り天井の間仕切り下地における角形スタッド12,12・・をリップ部を備えたチャンネル部材(リップ付きの溝形鋼)12,12・・に変更すると共に、振れ止め13,13・・の貫通口12a~12cの全体的な形状を山形の形状とし、貫挿され、フランジ部側を開口径の小さい貫通口下端12a部分に嵌合されたチャンネル構造の振れ止め13,13・・の上部を押さえ片16を介してスペーサ17により固定するようにしたことを特徴とするものである。
この実施の形態2では、たとえば図15~図20に示すように、野縁受けである連結部材31,31・・に野縁32,32・・を取り付けるのに、上述したダブルクリップタイプの直交クリップ33,33・・を使用しているが、これらは全てたとえば図22に示すシングルタイプの直交クリップ33,33・・に変更することが可能である。
その他の構成は、すべて上述の実施の形態1に係る間仕切り天井の構成と同様であり、同一の作用及び効果を実現することができる。
このように、間仕切り下地を構成する角形スタッド12,12・・をリップ部を備えたチャンネル部材、たとえばリップ付きの軽溝形鋼に変更した場合にも、上記実施の形態1の場合と全く同様に、複数本の角形鋼管よりなる連結部材31,31・・により左右一対の間仕切壁1,1を門型(H型)に連結一体化することができる。したがって、上記実施の形態1の場合と全く同様の作用及び効果を実現することができる。
<本願発明の実施の形態3に係る間仕切り天井の構成について:図23~図26>
図23~図26は、それぞれ間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態3に係る間仕切り天井の要部の構成を示しており、図23は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁及びそれら間仕切り壁を相互に連結する連結部材、同連結部材を野縁受けとして構成される天井枠部分相互の構成を示す要部の拡大正面図、図24は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁及びそれら間仕切り壁を相互に連結する連結部材、同連結部材を野縁受けとして構成される天井枠部分相互の構成を示す間仕切り壁側(間仕切り下地側)から見た要部の拡大斜視図、図25は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁及びそれら間仕切り壁を相互に連結する連結部材、同連結部材を野縁受けとして構成される天井枠部分相互の構成を示す連結部材側(天井枠側)から見た要部の拡大斜視図、図26は、同間仕切り天井において、野縁受けである連結部材に野縁を取り付ける取付金具(クリップ)の構成を示す拡大斜視図である。
この発明の実施の形態3に係る間仕切り天井は、上記実施の形態1に係る間仕切り天井の間仕切り下地における角形スタッド12,12・・をリップ部を備えたチャンネル部材12,12・・に変更すると共に、振れ止め13,13・・の貫通口12a~12cの全体的な形状を山形の形状とし、貫挿されたチャンネル構造の振れ止め13,13・・の上部をスペーサ17により固定するようにし、かつ左右一対の間仕切壁1,1を相互に連結する複数本の連結部材31,31・・を上述した角形鋼管に変えてリップ溝形鋼により構成したことを特徴とするものである。その他の構成は、上述の実施の形態1に係る間仕切り天井の構成と同様であり、同一の作用及び効果を実現することができる。
このように、間仕切り下地を構成する角形スタッド12,12・・をリップ部を備えたチャンネル部材、たとえばリップ付きの軽溝形鋼に変更し、かつ左右一対の間仕切壁1,1を相互に連結する複数本の連結部材31,31・・を上述した角形鋼管に変えてリップ溝形鋼により構成した場合にも、上記実施の形態1の場合と同様に、複数本のリップ溝形鋼よりなる連結部材31,31・・により左右一対の間仕切壁1,1を門型(H型)に連結一体化し、その強度を向上させることができる。したがって、上記実施の形態1の場合と同様の作用及び効果を実現することができる。
このような構成の場合、それぞれ強度的に角形スタッド、角形鋼管には劣るものの、いずれもリップ部を有し、角形スタッド、角形鋼管に近い断面強度を有するため、間仕切り下地及び連結部材31,31・・の強度、剛性が有効に向上し、門型構造体(H型構造体)よりなる天井枠支持部の天井枠支持強度及び建物構造体の耐震強度が有効に向上する。また、角形スタッド、角形鋼管に比べて、相対的に軽量化、低コスト化を図ることができる点で、相対的にメリットがある。
この実施の形態の場合、野縁受けである連結部材31に野縁32を取り付けるクリップ34は、たとえば図26に示すように、下部側の野縁32との連結部34bの構成は、上述した図11,図12の直交クリップ33,33と同様の構成であるが、他方、上端側のフック部34aは、リップ溝形鋼の下部側リップ部に適切に係合する偏平な断面U状構造となっている。そして、それらの各部に上記直交クリップ33,33と同様のビス止め穴34c、34d,34dが設けられている。
また、同構成では、連結固定金具2の一方側側壁部21aもリップ溝形鋼よりなる連結部材31の上下リップ部を利用して連結される(他方側はウエブ部を利用)。したがって、角形鋼管とほぼ同様の連結強度を維持することができる(図23~図25の連結状態を参照)。
また、以上の説明では、複数本のスタッド12,12・・をリップ部を備えた溝形タイプのもので説明したが、これを実施の形態1のような角形タイプのスタッドに変更することも可能である。
<本願発明の実施の形態4に係る間仕切り天井の構成について:図27~図33>
次に図27~図33は、それぞれ間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態4に係る間仕切り天井の構成を示している。
図27は、同間仕切り天井の所定長さ部分全体の斜視図、図28は、同間仕切り天井の所定長さ部分全体の正面図、図29は、同間仕切り天井の間仕切壁と連結部材との連結部及び天井枠吊り下げ部の構成を示す拡大正面図、図30は、同間仕切り天井の連結部材に対する天井枠吊り下げ用吊りボルト上端の係合構造を示す拡大斜視図、図31は、同間仕切り天井の連結部材に対する天井枠吊り下げ用吊りボルト上端の係合部における係合部材(上部側フック部)の構成を示す拡大斜視図、図32は、同間仕切り天井の野縁に対する天井枠吊り下げ用吊りボルト下端の係合構造を示す拡大斜視図、図33は、同間仕切り天井の野縁受けに対する野縁の取り付け状態を示す拡大斜視図である。
この実施の形態4の構成は、上記実施の形態1の場合と同様に左右一対の間仕切壁1,1を相互に連結する複数本の連結部材36,36・・には、同一の角形鋼管を利用しているが、この実施の形態の場合には、同連結部材36,36・・に対して野縁32,32・・を直結するのではなく、所定の長さの吊りボルト38,38・・を用いて、野縁受け35、35・・及び野縁32,32・・よりなる天井枠3を所定の高さに吊り下げることにより設置するようにしたことを特徴としている。
この場合においても、上記左右一対の間仕切壁1,1と複数本の連結部材36,36・・の連結には上述した連結固定金具2,2・・が用いられ、全く同様の方法で上記左右一対の間仕切壁1,1間に架け渡す形で連結固定される。左右一対の間仕切壁1,1の構成も全く同一の構成である。したがって、左右一対の間仕切壁1,1自体の壁面強度が向上すること、それらが複数本の連結部材36,36・・により相互に門型構造(H型構造)に連結一体化されて、天井枠支持強度、耐震性が向上することも全く同様である。
ただ、この実施の形態の場合には、天井枠3が通常の天井枠として、図33に示されるように、共にチャンネル構造の溝形鋼(C型鋼)よりなる野縁受け35,35・・及び野縁32,32・・により構成されていて、直交クリップ41,41・・、42,42・・により連結一体化されていること、そして、同構成の天井枠3の野縁受け35,35・・部分を所定の長さの吊りボルト38,38・・を介して、上部側第1のハンガ37、下部側第2のハンガ39で吊り下げる構成としている。
上部側第1のハンガ37は、たとえば図30及び図31に示すように、下方側に開放した鉤形のフック部材本体37aと、該鉤形のフック部材本体37aの側部壁に設けられた連結部材31へのビス止め穴37cと、同側部壁の下端側を水平方向に折り曲げて形成した吊りボルト係合片37bと、該吊りボルト係合片37b部分に設けられた吊りボルト38の上端側を高さ調節可能な状態で螺合係止するナット部材37dとを有して構成されている。そして、上記フック部材本体37aの側壁部分は、上記ビス止め穴37cを介して、所定のビス37eにより、たとえば図30に示すように連結部材31に対して螺合締結されて固定される。そして、その後、吊りボルト38の上端側螺条部を上記ナット部材37dに螺合して吊りボルト38を所定の長さに吊り下げる。
他方、同吊りボルト38の下端側には、たとえば図32に示すように、下部側第2のハンガ39が螺合係止され、同第2のハンガ39を介して天井枠3の野縁受け35部分が係合されるようになっている。この第2のハンガ39は、図示のように、上記第1のハンガ37と逆の上方側に開放した鉤形のフック部材本体39aと、該フック部材本体39aの側壁部上端側を水平方向に折り曲げて形成した吊りボルト係合片39bと、該吊りボルト係合片39b部分に設けられた吊りボルト38の下端側を高さ調節可能な状態で螺合係止するナット部材39cとを有して構成されている。そして、吊りボルト係合片39b部分をナット部材39cにより螺合部を有する吊りボルト38の下端に螺合係止している。
そして、それら第1、第2のハンガ37,39、吊りボルト38を用いて、たとえば図29に示すように、野縁受け35,35・・及び野縁32,32・・よりなる天井枠3(図33参照)を所望の高さに吊り下げる。
このような構成の場合、たとえば病院の廊下などの場合であっても、具体的に天井の深さが所定レベル以上に深い場合など、上述した連結部材31,31・・による門型構造(H型構造)の強度を十分に確保しながら、ケースに応じて吊りボルト(短かい)38,38・・を用いた吊り天井構造を実現することができるようになる。そして、この実施の形態の場合には、仮に吊り天井構造ではあっても、吊りボルト38,38・・の長さが可及的に短くて足りるので、設備、配管等の設置スペースを制約する可能性は小さい。また、それに加えて左右一対の間仕切壁1,1を相互に連結する横梁構造体としての連結部材31,31・・の強度が十分に高いので、天井枠3の吊り下げ強度、耐震性も十分に確保することができる。
なお、上記天井枠3を構成する野縁32,32・・には、ウエブ幅の大きいダブルタイプとウエブ幅の狭いシングルタイプがある。したがって、実際の野縁32,32・・の取付に際しては、たとえば図29に示すように、それら野縁32,32・・の寸法に合わせて、取付用のクリップ(図33)もダブルタイプのクリップ41、シングルタイプのクリップ42の何れかが使い分けられる。
<本願発明の実施の形態5に係る間仕切り天井の構成について:図34~図36>
次に図34~図36は、それぞれ間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態5に係る間仕切り天井の構成を示している。
図34は、同間仕切り天井の間仕切り壁と連結部材との連結部及び天井枠吊り下げ部の構成を示す拡大正面図、図35は、同間仕切り天井の連結部材に対する天井枠吊り下げ用吊りボルト上端の係合構造を示す拡大斜視図、図36は、同間仕切り天井の天井枠側の野縁受けに対する天井枠吊り下げ用吊りボルト下端の係合構造を示す拡大斜視図である。
この実施の形態5に係る間仕切り天井の構成は、たとえば図34に示されるように、上記実施の形態4の場合と同様に左右一対の間仕切壁1,1を相互に連結する複数本の連結部材36,36・・を利用して天井枠3を吊り下げるように構成しているが、左右一対の間仕切壁1,1を相互に連結すると共に天井枠3を吊り下げる横梁部材となる複数本の連結部材36,36・・に、上記実施の形態4のような角形鋼管ではなく、たとえば図35に示すような、各フランジ部の開放端側にリップ部を設けたリップ溝形鋼(リップ付きの溝形鋼)を使用したことを特徴としている。
また、それに対応して、吊りボルト38の上端側第1のハンガ46の構成を当該リップ溝形鋼のリップ部に係合するのに適した構成のものに変更している。すなわち、同第1のハンガ46は、リップ溝形鋼よりなる連結部材36のリップ部に係合する逆V字形状のフック片46aと吊りボルト38の上端を螺合状態で係合するナット部46cを備えた水平な係合片46bで構成されている。他方、吊りボルト38の下端側にあって、天井枠3の野縁受け35と係合する下端側第2のハンガ47は、天井枠3の野縁受け35を下方側から係合するU字形状のフック片47aと、吊りボルト38の下端を螺合状態で係合するナット部47cを備えた水平な係合片47bで構成されている。
その他の部分の構成は、基本的に上記実施の形態4の構成と同様である。
<本願発明の実施の形態6に係る間仕切り天井の構成について:図37及び図38>
次に図37及び図38は、それぞれ間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態6に係る間仕切り天井の要部の構成を示している。
この実施の形態6に係る間仕切り天井は、角形鋼管よりなる連結部材36,36・・を用いた上記実施の形態4に係る間仕切り天井において、吊りボルト38上端側の第1のハンガの構造を変更したことを特徴としている。その他の部分の構成は、実施の形態4と同様である。
すなわち、この実施の形態における吊りボルト38上端側の第1のハンガ50は、図37及び図38に示すように、連結部材36に側方から嵌合される断面コの字形状の嵌合片本体と、該嵌合片本体の上片50a側端部と下片50b側端部との間に介装されるボルト挿通溝部を備えた断面ハット形の連結支持部材50cと、上記嵌合片本体の上片50aの端部上面側及び下片50bの端部下面側に各々一体に設けられた吊りボルト38の上端部螺合用のナット50d,50dとからなっている。
断面ハット形の連結支持部材50cの連結部材36の側壁部に沿うフランジ部の上下両端は、連結部材36の上下両面側に直角に折り曲げられ、連結部材36の上下両面に対して断面コの字形状に係合するようになっている。これにより、上記断面コの字形状の嵌合片本体及び断面ハット形の連結支持部材50cが共に対向して連結部材36を包み込むようにセットされる(連結支持部材50cの吊りボルト挿通溝位置及び嵌合片本体の上片50a、下片50bのナット50d、50dの螺合孔位置をそれぞれ合わせた状態で)。
そして、同セット状態において、上記連結支持部材50cをビス51,51により連結部材36の側壁面に固定し、その上で、図示のように、吊りボルト38の上端側が所定寸法下方から上方に挿通螺合されて上下2組のナット50d,50dにより確実に固定される。
このような構成によると、吊りボルト38の上端を第1のハンガ50により連結ボルト36の全周面に対して確実、かつ強固に連結することができるようになり、より安定した天井枠3の吊り下げを可能とすることができる。その結果、耐震性能も向上する。
<本願発明の実施の形態7に係る間仕切り天井の構成について:図39、図40>
次に図39、図40は、それぞれ上記実施の形態1と同様の間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態7に係る間仕切り天井における2種の直交クリップ(シングルタイプ、ダブルタイプ)の構成を示している。
この実施の形態7に係る間仕切り天井において使用されている図39の直交クリップ(シングルタイプ)33、図40の直交クリップ33(ダブルタイプ)は、それぞれ上記実施の形態1に係る間仕切り天井において使用されている図11の直交クリップ(シングルタイプ)33、図12の直交クリップ33(ダブルタイプ)に対応するものであるが、この実施の形態における図39の直交クリップ(シングルタイプ)33、図40の直交クリップ33(ダブルタイプ)では、それぞれ角形鋼管よりなる連結部材31へのフック構造の係合部33a天面部分から側部当接面を経て野縁32の取付け部33b天面部の全体に亘って、それらの左右両側に補強用のビード部33g,33gが相互に連続する状態で設けられていることが特徴である。その他の部分の構成は、上記実施の形態1の構成と同様である。
このような構成によれば、左右一対の間仕切り壁1,1に連結固定金具(端部固定金具)2,2・・を介して連結された強度の高い連結部材31に対して野縁32を取り付ける直交クリップ(シングルタイプ及びダブルタイプ)33,33自体の強度が有効に向上し、同強度が高い連結部材31への野縁32の取付け強度がさらに有効に向上する。
なお、この実施の形態における上記図40の構成のビード付き直交クリップ(ダブルタイプ)33は、上記実施の形態2のビードなし直交クリップ(ダブルタイプ)33に変えて使用することもできる。
<本願発明の実施の形態8に係る間仕切り天井の構成について:図41>
次に図41は、上記実施の形態2と同様の間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態8に係る間仕切り天井における直交クリップ(シングルタイプ)の構成を示している。
この実施の形態における図41の直交クリップ(シングルタイプ)33は、上記実施の形態2における図22の直交クリップ33(シングルタイプ)に変えて構成されものであり、上記実施の形態7における図39の直交クリップ(シングルタイプ)33と同様に、連結部材31に係合されるフック構造の係合部33a天面部分から側部当接面を経て野縁32の取付け部33b天面部までの全体に亘って、それらの左右両側に補強用のビード部33g,33gが相互に連続する状態で設けられていることが特徴である。その他の部分の構成は、上記実施の形態2の構成と同様である。
このような構成によれば、連結部材31に対して野縁32を取り付ける直交クリップ(シングルタイプ)33自体の強度が有効に向上し、強度が高い角形鋼管よりなる連結部材31への野縁32の取付け強度も有効に向上する。
<本願発明の実施の形態9に係る間仕切り天井の構成について:図42~図48>
次に図42~図48は、上記実施の形態1と同様の間仕切り下地を利用して設置される本願発明の実施の形態9に係る間仕切り天井の構成を示している。
まず図42は、左右一対の間仕切り壁を利用して壁持たせ構造で設置するようにした同間仕切り天井の全体的な構成を示す斜視図、図43は、同間仕切り天井の全体的な構成を示す正面図、図44は、同間仕切り天井の全体的な構成を示す底面図、図45は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁を相互に連結する連結部材及び同連結部材を野縁受けとして構成された天井枠部分の構成を示す連結部材一端側(左端側)要部の拡大正面図、図46は、同間仕切り天井における左右一対の間仕切り壁及びそれら間仕切り壁を相互に連結する連結部材、同連結部材を野縁受けとして構成される天井枠部分相互の構成を示す連結部材側(天井枠側)上方から見た要部の拡大斜視図、図47は、同間仕切り天井において、左右一対の間仕切り壁を相互に連結する連結部材を野縁受けとして取り付けられる野縁の取り付け構造を示す図46の下方側から見た斜視図、図48は、同間仕切り天井において、左右一対の間仕切り壁を相互に連結する連結部材を野縁受けとして取り付けられる野縁の取り付け構造を示す図46の下方側から見た下面図である。
すでに述べたように、上記実施の形態1の構成の場合、連結固定金具2に連結固定された連結部材31の連結端部31aの下面部分にも野縁32が取り付けられるが、同部分の左右には板厚の厚い上記連結固定金具2の側板21a,21aがあるために、図11や図12、図39や図40のような直交クリップ33,33は使えない(補強用のリブ21f,21fもあり、寸法が合わない)。しかも、野縁32は角形鋼管であり、その全体が閉断面となっている。
そこで、同部分では、図4及び図5に示すように、当該角形鋼管よりなる野縁32の下面側にホールソーでビス止め用の大径の穴(符号省略:図5参照)をあけ、同大径の穴を通して上面側を角形鋼管よりなる連結部材31の連結側端部31aの幅方向中央部下面に対してビス21mを用いてビス止めする構成が採用されている。この場合、好ましくは上面側に小径の下穴を開けている。
この実施の形態では、同様のビス止め構成を上記のような連結固定金具2下部の野縁32だけでなく、連結部材31の両端間に亘って取り付けられる全ての野縁32,32・・に対して同様に適用したことを特徴としている。その他の部分の構成は上記実施の形態1と同様である。
すなわち、この実施の形態の角型鋼管よりなる野縁32,32・・の場合、その何れにも図47及び図48に示すように、下面側にホールソーでビス止め用の大径の穴32b,32b・・が開けられている一方、上面側にはビス螺合用の小径の下孔32a,32a・・が開けられている。そして、それら野縁32,32・・の同軸の大径の穴32b,32b・・及び小径の下孔32a,32a・・をそれぞれ連結部材31の下面中央に対応させた後、下方側からビス21m,21m・・を螺合することにより締結して固定する。
この結果、たとえば図42~図46に示すような、全く上述のような直交クリップ33,33・・が無いすっきりとした間仕切り天井下地が実現される。
このような構成による場合、多数の直交クリップ33,33・・が不要に成り、部品コストが大きく低減される。また、取り付け作業が非常に簡単になる。天井枠部分の構造がシンプル化して軽量化が可能になる、などの多くのメリットがある。
天井ボード4の取り付け強度についても、以上に述べたように、角形鋼管よりなる連結部材31部分の強度が非常に高いこと、野縁32,32・・自体も角形鋼管よりなり、非常に強度が高いことなどから、ビス21m,21m・・に十分な強度のあるものを使用することにより、十分な強度のものを実現することができる。特に、同構成の場合、取り付け部の強度が360度方向に共通であり、弱点部分が無い点でも優位である。
なお、同構成において、同構成に加えて所定の部分、たとえば所定間隔離間した位置に上述した直交クリップ(シングルタイプ及びダブルタイプ)33,33・・を任意に設けて取り付け強度をより一層向上させることも可能である。
<本願発明の実施の形態10に係る間仕切り天井の構成について:図49~図50>
次に図49~図50は、上記実施の形態2と同様の間仕切り下地(スタッド12にリップ付きの溝形鋼、連結部材31に角形鋼管)を利用して設置される本願発明の実施の形態10に係る間仕切り天井の構成を示している。
そして、同構成の間仕切り天井において、角形鋼管よりなる連結部材31に対して上記実施の形態9と全く同様の角形鋼管よりなる野縁32,32・・の取り付け構造を採用したことを特徴としている。その他の構成は、全て上記実施の形態2と同様である。
このような構成の場合にも、上記実施の形態9と同様の作用効果を実現することができる。
<本願発明の実施の形態11に係る間仕切り天井の構成について:図51~図52>
次に図51~図52は、上記実施の形態3と同様の間仕切り下地(スタッド12にリップ部を備えたチャンネル部材、連結部材31にリップ溝形鋼)を利用して設置される本願発明の実施の形態11に係る間仕切り天井の構成を示している。
そして、同構成の間仕切り天井において、リップ溝形鋼よりなる連結部材31に対して上記実施の形態9と全く同様の角形鋼管よりなる野縁32,32・・の取り付け構造を採用したことを特徴としている。その他の構成は、全て上記実施の形態3と同様である。
このような構成の場合にも、上記実施の形態9と同様の作用効果を実現することができる。
<本願発明の実施の形態12に係る間仕切り天井の構成について:図53~図54>
次に図53~図54は、上記実施の形態1と同様の間仕切り下地(スタッド12に角形鋼管、連結部材31に角形鋼管)を利用して設置される本願発明の実施の形態12に係る間仕切り天井の構成を示している。
この実施の形態の構成では、たとえば図53~図54に示すように、上記実施の形態1における1枚の石膏ボード15に変えて、第1、第2の2枚の石膏ボード15a,15bを使用し、かつ上記実施の形態9と同様の野縁32,32・・の取り付け構造を採用したことを特徴とするものである。
この実施の形態の場合、亜鉛めっき鋼鈑14はスタッド12,12に直接ビス止めされ、その背後に第1、第2の2枚の石膏ボード15a,15bが設けられ、同第1、第2の2枚の石膏ボード15a,15bを介して亜鉛めっき鋼鈑14に対して連結金具(端部固定金具)2がビス止めされている。図中、21pは亜鉛めっき鋼鈑14をスタッド12に固定するビス、21kは亜鉛めっき鋼鈑14に連結金具(端部固定金具)2を固定するビスである。
このように、石膏ボード部として、第1、第2の2枚の石膏ボード15a,15bを重ねた構成を採用すると、亜鉛めっき鋼鈑14に対して連結固定金具(端部固定金具)2を固定する石膏ボード部分の板厚が厚くなり(12.5mm×2=25mm)、スタッド12側の亜鉛めっき鋼鈑14に対する連結固定金具(端部固定金具)2のビス止め作業が容易、かつ安定したものになる。
一方、このように石膏ボード部分を複数枚の石膏ボードを重合した構成とした場合、石膏ボード部分の厚みが大きくなり、上記実施の形態1の変形例1の部分で説明した連結固定金具2の取付け上の課題も大きくなる。
そこで、以上のような複数枚の石膏ボードを重合した構成を採用した場合には、必要に応じて、上記実施の形態1の変形例1と同様の連結固定金具2取付け用の亜鉛メッキ鋼板6を使用して連結固定金具2を取り付けるようにする。このようにすると、複数枚の石膏ボードを重合し、取付け作業の容易さ、安定性を実現した場合において、取り付けられた連結固定金具2の安定した取付強度、耐久性をも同時に実現することができる。
なお、このように石膏ボード部分を複数枚の石膏ボードとする構成は、上記連結部材31部分が角形鋼管で、上記スタッド12,12部分がリップ部を備えたチャンネル部材である場合、また、上記連結部材31部分がリップ溝形鋼で、上記スタッド12,12部分がリップ部を備えたチャンネル部材である場合においても全く同様に採用することができる。
<本願発明の実施の形態13に係る間仕切り天井の構成について:図55~図56>
次に図55~図56は、上記実施の形態1と同様の間仕切り下地(スタッド12に角形鋼管、連結部材31に角形鋼管)を利用して設置される本願発明の実施の形態13に係る間仕切り天井の構成を示している。
この実施の形態の構成では、たとえば図55~図56に示すように、上記実施の形態1における1枚の石膏ボード15に変えて、第1、第2の2枚の石膏ボード15a,15bを使用し、かつ上記実施の形態9と同様の野縁32,32・・の取り付け構造を採用したことを特徴とするものである。
この実施の形態の場合、亜鉛めっき鋼鈑14は第1の石膏ボード15aを介してスタッド12,12にビス止めされ、その背後に第2の2枚の石膏ボード15bが設けられ、同第2の石膏ボード15bを介して亜鉛めっき鋼鈑14に対して連結金具(端部固定金具)2がビス止めされている。図中、21pは亜鉛めっき鋼鈑14をスタッド12に固定するビス、21kは亜鉛めっき鋼鈑14に連結金具(端部固定金具)2を固定するビスである。
このように第1、第2の2枚の石膏ボード15a,15bを重ねた構成を採用すると、上記実施の形態12の場合同様、亜鉛めっき鋼鈑14に対して連結固定金具(端部固定金具)2を固定する石膏ボード部分の板厚が厚くなり(12.5mm×2=25mm)、亜鉛めっき鋼鈑14に対する連結固定金具(端部固定金具)2のビス止め作業が容易、かつ安定したものになる。
しかも、この実施の形態の場合には、上記実施の形態12の構成と異なって、連結固定金具(端部固定金具)2の取付け基板となる亜鉛めっき鋼鈑14が上記第1、第2の2枚の石膏ボード15a,15bの中間に位置して配置されている。したがって、石膏ボード部全体の厚さは変わらないにも関わらず、直接的な取付け基板である亜鉛めっき鋼鈑14が第2の石膏ボード15b(1枚)のみを介して連結固定金具(端部固定金具)2と対応することになる。
したがって、上記実施の形態12の場合と同様のビス止め作業の容易さ、安定度を維持しながらも、上記実施の形態12に比べて相対的に高い連結強度を実現することができる。その結果、同構成の場合、間仕切り壁1,1部分に手摺等を取り付ける場合にも、取付け易くすることができる。
このように石膏ボード部分を間に亜鉛メッキ鋼板14を挟んだ複数枚の石膏ボードで構成した場合、亜鉛メッキ鋼板14と連結固定金具2との間の石膏ボードは1枚であるが、やはり上記実施の形態1の変形例1の部分で説明した場合と同様に連結固定金具2の取付け上の課題が生じる。
そこで、同構成を採用した場合にも、必要に応じ、上記実施の形態1の変形例1と同様の連結固定金具2取付け用の亜鉛メッキ鋼板6を使用して連結固定金具2を取り付けるようにする。このようにすると、全体として2枚の石膏ボードを重合し、取付け作業の容易さ、安定性を実現した場合において、取り付けられた連結固定金具2の安定した取付強度、耐久性をも同時に実現することができる。
この場合には、スタッド12と亜鉛メッキ鋼板14との間の石膏ボード、スタッド12側の亜鉛メッキ鋼板14と連結固定金具2側の亜鉛メッキ鋼板6との間の石膏ボードがそれぞれ1枚であるから、仮に石膏ボードを介しているとは言っても、スタッド12と亜鉛メッキ鋼板14、亜鉛メッキ鋼板14と亜鉛メッキ鋼板6(連結固定金具2)との連結強度は十分に高いものに維持される。
なお、このように石膏ボード部分を複数枚の石膏ボードとし、その間に亜鉛メッキ鋼板14を介設する構成は、上記連結部材31部分が角形鋼管で、上記スタッド12,12部分がリップ部を備えたチャンネル部材である場合、また、上記連結部材31部分がリップ溝形鋼で、上記スタッド12,12部分がリップ部を備えたチャンネル部材である場合においても全く同様に採用することができる。