JP7706878B2 - 住宅建物 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅建物に関する。
近年、オンデマンドコンテンツが飛躍的に増加している。また、外出自粛要請による在宅時間の増加から、家での過ごし方にも変化が生じてきている。これらの背景から、居住者が住宅建物内で高品質な映像等を視聴できることが求められている。例えば、特許文献1には、現場工事の不要なモバイルタイプのホームシアター機器が開示されている。
特開2011-041227号公報
しかしながら、住宅建物の居住者が、自らホームシアター等の機器を取り付け又は配置する場合、住宅建物の間取り、機器の取り付け位置、居住者の機器に関する専門的な知識及びスキルなどにより、映像品質にばらつきが生じ得るため、依然として改良の余地がある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、住宅建物内で視聴可能な映像品質を向上させる、住宅建物を提供することにある。
本発明に係る住宅建物は、複数の住戸を有する住宅建物であって、前記複数の住戸ののうち少なくとも2つには、映像を表示可能な表示領域に映像を表示させる表示装置が備え付けられており、前記表示領域の面積は、スクリーンサイズにおいて、40インチ以上である。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域は、前記表示装置の表示部であることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示装置は、前記表示領域に映像を投影する投影装置であることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域は、収納可能なスクリーンにより構成されていることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域の面積は、前記表示領域が設けられている部屋の床面積がX帖である場合に、スクリーンサイズにおいて、2×Xインチ以上、7×Xインチ以下であることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域が設けられている部屋の床面積が大きいほど、前記表示領域の面積が大きいことが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域の面積は、前記表示領域の表面に対向する前記住戸の区画面との距離がYmである場合に、スクリーンサイズにおいて、20×Yインチ以上、50×Yインチ以下であることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域の表面と当該表面に対向する前記区画面との距離が長いほど、前記表示領域の面積が大きいことが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域の面積は、前記表示領域が設けられている前記住戸の区画面の面積の10%以上、80%以下であることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域が設けられている前記区画面の面積が大きいほど、前記表示領域の面積が大きいことが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域は、前記住戸に設けられた1以上の部屋のうち少なくとも最も床面積が広い部屋に設けられていることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域は、前記住戸の玄関からキッチンまでの生活動線に面する位置に設けられていることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域は、幅1m以上、高さ2.1m以上の側壁に設けられていることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域が設けられている部屋には、遮光部材が更に備え付けられていることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域が設けられている部屋には、検知装置が更に備え付けられており、前記検知装置により検知された情報に基づいて、前記遮光部材による遮光度合いが調整されることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域が設けられている部屋には、検知装置及び照明が更に備え付けられており、前記検知装置により検知された情報に基づいて、前記照明の照度が調整されることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域が設けられている部屋には、検知装置が更に備え付けられており、前記検知装置により検知された情報に基づいて、前記表示領域に表示される映像が調整されることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記住戸には、音声出力装置が更に備え付けられていることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、隣接する住戸を区画する界壁の厚みは、120mm以上であることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記住戸内の建具には、防音処理が施されていることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記表示領域には、人間の位置を検知可能な検知装置によって検知された人間の位置情報に応じて、映像が表示されることが好ましい。
本発明に係る住宅建物では、前記住戸には、それぞれ異なる表示領域に映像を表示させる複数の表示装置が備え付けられており、前記検知装置によって検知された前記人間の位置情報に応じて、複数の表示領域のうち少なくとも1つに映像が表示されることが好ましい。
本発明によれば、住宅建物内で視聴可能な映像品質を向上させる、住宅建物を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る住宅建物が有する住戸の間取りの一例を示す、平面図である。 図1に示される住戸に設けられた部屋の側壁の一部を示す、概略図である。
以下、本発明の一実施形態に係る住宅建物について、図面を参照して説明する。各図面の記載において、同一又は類似の部品又は部分には、同一又は類似の符号を付している。
本発明の一実施形態に係る住宅建物1は、例えば、それぞれに居住者が住む複数の住戸2を有する集合住宅である。住宅建物1は、例えば柱及び梁などの軸組部材で構成された鉄骨造の軸組架構を有する2階建て以上の建物である。ただし、住宅建物1は、1階建てであってもよい。また、住宅建物1の架構は、本実施形態のように鉄骨造の架構に限られず、木造、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート造などの架構であってもよい。
住宅建物1の軸組架構は、複数の柱及び複数の梁などから構成されている。軸組架構の外周部には、外周壁を構成する外装材等が配置される。また、軸組架構の層間部には、床部を構成する床スラブ材等が配置される。更に、軸組架構の上部には、陸屋根を構成する屋根床スラブ材等が配置される。
住宅建物1の外周壁は、例えば、表面側に防水層としての塗膜が形成された軽量気泡コンクリート(ALC)からなる外装パネル材を連接されて構成された外部仕上げ層と、例えば、フェノールフォーム等の発泡樹脂系の断熱パネル材を外装仕上げ層の内面に沿って連接されて構成された断熱層と、石膏ボートと石膏ボード表面に貼設された壁クロス等の仕上げ材とで構成された内部仕上げ層と、を備えたものとすることができるが、特に限定されるものではない。外周壁は、少なくとも所定の防耐火性能及び防水性能を有するものであればよい。
住宅建物1の床部は、床スラブ材を含む。床スラブ材は、軸組架構の梁間に架設され、梁により直接的又は間接的に支持される。床スラブ材としては、例えば、ALCパネルを用いることできるが、折板、押出成形セメント板、木質パネル材などの別の部材を用いてもよい。床部は、床スラブ材に加えて、例えば、床スラブ材に対して直接的又は間接的に取り付けられる、下階の天井面を構成する天井内装材及び、床スラブ材上に積層された、上階の床面を構成するフローリング等の床内装材などを含むものであってもよい。
なお、陸屋根を構成する屋根床スラブ材についても、ALCパネルを用いることができるが、ALCパネルに限られるものではない。また、屋根床スラブ材は、例えば塩化ビニル樹脂から形成されている防水シート等により覆われることにより、防水処理が施されている。また、住宅建物1の屋根は、陸屋根に限らず、スレート等の屋根外装材を用いた勾配屋根としてもよい。
(住宅建物の構成)
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る住宅建物1の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る住宅建物1が有する住戸2の間取りの一例を示す、平面図である。
図1に示されるように、本実施形態では、住宅建物1は、少なくとも1つの階に、階段室3から出入り可能な2つの住戸2A及び2Bを有する、階段室型の集合住宅である。以下、住戸2A及び2Bを特に区別しない場合、単に、住戸2と総称する。図1に示される例では、住戸2A及び2Bは、界壁を介して、互いに隣り合うように線対称の間取りで配置されている。ただし、住宅建物1の階数、1つの階に設けられる住戸2の数、及び各住戸2の間取り等は任意に定められてもよい。住戸2Aの間取りと、住戸2Aと隣り合う住戸2Bの間取りとは、互いに異なっていてもよい。本明細書において、住宅建物1の高さ方向における「上」又は「下」を、単に「上」又は「下」と称する。
次に、本実施形態の住戸2Aの間取りについて説明する。上述したように、住戸2A及び2Bは、界壁を介して、互いに隣り合うように線対称の間取りで配置されており、この点以外は、同じ構成であるため、本実施形態では住戸2Aのみについて具体的に説明し、住戸2Bの具体的な説明は省略する。住戸2Aには、1つ以上の部屋4が設けられている。部屋4は、区画体、建具等によって、周囲から仕切られた空間である。区画体は、側壁、天井、又は床である。側壁は、各住戸2A、2Bと外部空間とを区画する外周壁と、隣接する住戸2A及び2Bを区画する界壁と、各住戸2A、2Bの部屋4同士を区画する間仕切壁と、を含む。以下において、側壁、天井、又は床を特に区別しない場合、単に、「区画体」と総称する。同様に、側壁面、天井面、又は床面を特に区別しない場合、単に、「区画面」と総称する。また、建具は、例えば、窓、掃き出し窓、折れ戸、引き戸、扉など、側壁の開口部に設けられ、この開口部を開閉可能なものである。以下において、窓、掃き出し窓、折れ戸、引き戸、扉などを特に区別しない場合、単に、「建具」と総称する。
住戸2Aには、第1居室41、第2居室42、玄関43、廊下44、トイレ45、洗面所46、及び浴室47が設けられている。以下、第1居室41、第2居室42、玄関43、廊下44、トイレ45、洗面所46、及び浴室47を特に区別しない場合、単に、部屋4と総称する。住戸2Aにおいて、廊下44は、玄関43から、建具としての扉が設けられた第1居室41の出入口まで延在している。さらに、廊下44は、トイレ45及び洗面所46のそれぞれと、居住者が移動可能に隣接している。具体的には、廊下44に面する側壁としての間仕切壁には、扉が設けられたトイレ45の出入口と、扉が設けられた洗面所46の出入口と、がそれぞれ配置されている。また、第1居室41及び第2居室42は、互いに居住者が移動可能に隣接している。具体的には、第1居室41と第2居室42との間の間仕切壁には、建具としての引き戸が設けられた、第1居室41及び第2居室42の相互間の出入口が配置されている。洗面所46及び浴室47は、互いに居住者が移動可能に隣接している。具体的には、洗面所46と浴室47との間の間仕切壁には、建具としての折れ戸が設けられた浴室47の出入口が配置されている。住戸2Aには、部屋4に加えて、バルコニー48が設けられている。バルコニー48は、第1居室41及び第2居室42のそれぞれと、居住者が出入り可能に隣接している。具体的には、第1居室41及び第2居室42のそれぞれと外部空間とを区画する外周壁には、建具としての掃き出し窓が設けられた出入口が設けられている。居住者は、この出入口を通じて、第1居室41及び第2居室42それぞれから、バルコニー48に出入り可能である。なお、上述した各出入口に設けられる建具の種類は、本実施形態に限られない。
住戸2Aには、表示領域5に映像を表示させる表示装置10が備え付けられている。表示領域5は、動画又は静止画などの映像を表示可能な領域である。
例えば、表示装置10は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は有機ELディスプレイなどの、映像を表示させる表示部を有する装置である。かかる場合、表示領域5は、表示装置10の表示部である。表示装置10は、住戸2Aの区画体としての側壁、天井、又は床に、壁掛け、天井掛け、はめ込み、張り付け等で固定されることにより、住戸2Aに備え付けられる。図1に示されるように、本実施形態の住戸2Aでは、第1居室41の側壁に2つの表示装置10がはめ込み固定されている。これにより、第1居室41の側壁に、2つの表示領域5A及び5Bが設けられている。以下、表示領域5A及び5Bを特に区別しない場合、単に、表示領域5と総称する。
表示装置10は、インターネットへの接続、又は外部のコンピュータとの通信に用いられるインターフェースを更に備えていてもよい。コンピュータは、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット端末である。インターフェースは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、或いは、Wi-Fi(登録商標)又はブルートゥース(登録商標)などの無線LANに対応するインターフェースである。これにより、表示装置10は、表示領域5としての表示部に表示させる映像をストリーミング等により外部から取得することができる。
表示装置は、プロジェクタ等の表示領域に映像を投影する投影装置であってもよい。かかる場合、表示領域5は、プロジェクタ等の投影装置により映像が投影される、スクリーン、側壁面などの区画面、もしくは、側壁又は建具としての磨りガラス等であってもよい。投影装置は、住戸2Aの区画体に、壁掛け、天井掛け、はめ込み、埋め込み、張り付け等で固定されることにより、住戸2Aに備え付けられる。例えば、表示領域5が側壁に設けられる場合、投影装置は、表示領域5が設けられている側壁と対向する側壁、表示領域5が設けられた部屋4の床又は天井、などに備え付けられる。
表示領域5は、上述したように、側壁面などの区画面に限られず、区画面に沿って配置されるスクリーンなど、であってもよい。本明細書において、区画面自体が表示領域5を構成する場合、及び、区画面に沿って配置される別部材により表示領域5が構成される場合、の両方を纏めて、「表示領域5が区画体(又は区画面)に設けられる」と呼ぶ。なお、表示領域5を構成する別部材が「区画面に沿って配置される」とは、スクリーンなどの別部材が、その背面が側壁等の区画面に対向するように、かつ、その対向距離が所定距離以下(例えば50cm以下)となるように、配置されることを意味する。
表示領域5を構成するスクリーンなどの別部材は、例えば、天井から吊り下げられ、側壁面に沿うように備え付けられていてもよい。或いは、表示領域5を構成するスクリーンなどの別部材は、例えば、床から立設され、側壁面に沿うように備え付けられていてもよい。かかる構成は、例えば、側壁の出入口などの開口部に建具が設けられている場合など、側壁面自体を表示領域5とすることが難しい場合に有効である。
さらに、表示領域5を構成する別部材は、収納可能なスクリーンとされていてもよい。収納可能なスクリーンは、例えば、ロールスクリーン又は折りたたみスクリーンである。かかる場合、表示領域5を構成するスクリーンを使用しないときは、スクリーンを収納することによって、スクリーンが邪魔とならず、例えばスクリーンの背後の側壁を利用できる。つまり、出入口又は採光窓が形成された側壁であっても、収納可能なスクリーンにより表示領域5を設けることが可能となる。表示領域5を収納可能なスクリーンとすることによって、スクリーンの背後の領域を有効に活用することができる。さらに、収納可能なスクリーンを天井から吊り下げる場合、スクリーンが設置される天井の一部は折り上げ天井とされてもよい。かかる構成により、スクリーンは、収納された状態において、目立ちにくくなる。
このように、住宅建物1は複数の住戸2を有し、複数の住戸2のうち少なくとも2つには、表示領域5に映像を表示させる表示装置10が設けられている。これによって、住戸2の居住者は、表示装置10の設置作業をしなくともよい。したがって、住宅建物1によれば、居住者に表示装置10を設置するための知識又はスキル等を要求することなく、住戸2の居住者が住宅建物1で視聴可能な映像品質を向上させることができる。例えば、住宅建物1は、居住者が住宅建物1又は住戸2の所有者ではない、賃貸住宅であってもよい。かかる場合、居住者は、住戸2への入居時に表示装置10を設置し、或いは退去時に表示装置10を撤去するために費用及び労力を費やさずとも、住宅建物1で高品質の映像体験を享受することができる。また、同一の住宅建物1に設けられた複数の住戸2には、互いに類似する位置に表示装置10を備え付けることが可能であるため、効率的に表示装置10を備え付けることができる。より好ましくは、住宅建物1が有する複数の住戸2の各住戸2に、表示領域5に映像を表示させる表示装置10が設けられている。
(表示領域の形状)
以下に、本発明の一実施形態に係る住宅建物1に設けられる表示領域5の形状について説明する。表示領域5は、略四角形の形状とされる。表示領域5の面積は、スクリーンサイズにおいて、例えば、40インチ以上である。これによって、住宅建物1の側壁などの区画体に表示領域5を確保しやすく、かつ、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。表示領域5の面積は、40インチ以上であるが、スクリーンサイズにおいて、50インチ以上とされることが好ましく、60インチ以上とされることが特に好ましい。表示領域5のスクリーンサイズが大きくなることで、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。表示領域5のスクリーンサイズは、表示領域5が略四角形の場合、表示領域5の対角線の長さであらわされる表示領域5の面積である。ただし、表示領域5は、略四角形に限られず、任意の形状とされてもよい。かかる場合、表示領域5のスクリーンサイズは、その表示領域5と同じ面積を有する四角形の領域のスクリーンサイズで表わされてもよい。
表示領域5の面積は、表示領域5が設けられる位置に応じて、定められてもよい。
例えば、表示領域5の面積は、表示領域5が設けられる部屋4の床面積に応じて定められてもよい。具体的には、表示領域5のスクリーンサイズは、部屋4の床面積がX帖である場合に、2×Xインチ以上、7×Xインチ以下とされてもよい。かかる面積を有することにより、表示領域5の大きさが、部屋4の床面積に対して、バランスが良くなる。帖は部屋4の広さを表す単位であり、一例として、1帖は1.62mである。表示領域5が設けられている部屋の床面積が大きいほど、表示領域5の面積が大きくされてもよい。
また例えば、表示領域5の面積は、表示領域5の表面に対向する側壁面などの区画面との距離に応じて定められてもよい。具体的には、表示領域5のスクリーンサイズは、表示領域5と対向する区画面との距離がYmである場合に、20×Yインチ以上、50×Yインチ以下とされてもよい。かかる面積を有することにより、表示領域5の大きさが、表示領域5の面する空間において居住者が表示領域5を見やすくなる。表示領域5の表面と当該表面に対向する区画面との距離が長いほど、表示領域5の面積が大きくされてもよい。他の例として、表示領域5の面積は、表示領域5と対向する区画面との距離が略1.5mである場合に、略40インチとされてもよい。表示領域5の面積は、表示領域5と対向する区画面との距離が略1.8mである場合に、略50インチとされてもよい。表示領域5の面積は、表示領域5と対向する区画面との距離が略2.0mである場合に、略60インチとされてもよい。本明細書において、「略」とは、例えば、ある数値の上下10%の数値範囲である。例えば、略1.5mは、1.35mから1.65mまでの数値範囲である。また例えば、略40インチは、36インチから44インチまでの数値範囲である。
或いは、表示領域5の面積は、表示領域5が設けられる区画面の面積に応じて定められてもよい。具体的には、表示領域5の面積は、表示領域5が設けられる区画面の面積の10%以上、80%以下とされてもよい。より好ましくは、表示領域5の面積は、表示領域5が設けられる区画面の面積の15%以上、60%以下とされてもよい。かかる面積を有することにより、表示領域5の大きさが、表示領域5が設けられる区画体に対して、バランスが良くなる。表示領域5が設けられる区画面の面積が大きいほど、表示領域5の面積が大きくされてもよい。
(表示領域が設けられる位置)
以下、図1及び図2を参照して、表示領域5が設けられる位置について、詳細に説明する。図2は、図1に示される住戸2Aに設けられた部屋4(第1居室41)の側壁の一部を示す、概略図である。図2では、図1に示す地点Pから矢印の方向に向かって見た、住戸2Aの第1居室41の側壁としての界壁の一部を示している。
図1に示されるように、表示領域5は、例えば、第1居室41に設けられる。第1居室41は、住戸2Aに設けられた1以上の部屋4のうち最も床面積が広い部屋である。好ましくは、第1居室41は、10帖以上の広さを有する部屋4である。第1居室41は、例えば、キッチンセットを含むキッチン41Aが属する部屋である。第1居室41は、リビング・ダイニング・キッチン(以下、「LDK」とも称する。)であってもよく、ダイニング・キッチン(以下、「DK」とも称する。)であってもよい。表示領域5が居住者全員の共用スペースとなるLDK又はDKに設けられることで、住宅建物1において、居住者に対して、より多くの映像を視聴する機会を与えることができ、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。図1及び図2に示されるように、本実施形態の表示領域5は、第1居室41の最も広い側壁に設けられる。これにより、住宅建物1において、広い表示領域5を確保し易く、居住者に、広い表示領域5において高品質の映像体験を享受させることができる。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の住戸2Aでは、第1居室41の側壁に表示領域5が設けられているが、表示領域5の位置は特に限定されない。図1には、表示領域5を設けることが可能な設置可能位置の例示を符号「6」により示している。図1に示されるように、表示領域5は、住戸2Aの側壁の様々な位置に設けられることが可能であり、各住戸2に複数設けられてもよい。なお、表示領域5は、側壁に限られず、床、天井に設けられてもよい。
表示領域5は、例えば、廊下44に連なる第1居室41の出入口の近傍の側壁に設けられていてもよい。更に、表示領域5は、例えば、キッチン41Aで調理姿勢をとっている居住者の視界に入る側壁に設けられていてもよい。「キッチン41Aで調理姿勢をとっている居住者の視界に入る側壁」とは、例えば、居住者がキッチン41Aで調理台又は洗い場に正対した状態で、居住者の正面を中心に左右にそれぞれ60度まで広がる範囲とすることができる。これにより、居住者は、キッチン41Aで調理しながら表示領域5に表示される映像を視認できる。また、表示領域5は、例えば、建具を有する側壁に設けられていてもよい。表示領域5が建具を有する側壁に設けられる場合は、上述したように、ロールスクリーンのような、収納可能な部材により構成される表示領域5とすることが好ましい。
表示領域5は、第1居室41に加えて又は代えて、第2居室42に設けられていてもよい。第2居室42は、例えば、居住者が睡眠をとる寝室である。表示領域5は、例えば、第2居室42の最も広い側壁に設けられてよい。また、表示領域5は、例えば、建具を有する側壁に設けられてよい。更に、表示領域5は、第2居室42の天井に設けられていてもよい。居住者の寝室に表示領域5が設けられることで、表示領域5は、リラックス効果のある映像を表示させる等により、居住者の睡眠をサポートすることができる。
表示領域5は、廊下44に設けられていてもよい。具体的には、表示領域5は、廊下44の側壁に設けられていてもよい。表示領域5が廊下44に設けられることで、居住者が移動する空間を演出することができる。
表示領域5は、トイレ45に設けられていてもよい。表示領域5は、トイレ45で着座姿勢をとっている居住者の視界に入る側壁に設けられていてもよい。「トイレ45で着座姿勢をとっている居住者の視界に入る側壁」とは、居住者がトイレ45で便器に着座した状態で、居住者の正面にある側壁、及び、居住者の左右にある側壁、を意味する。表示領域5がトイレ45に設けられることで、表示領域5は、居住者に対して、例えば開放的な風景を表示させる等により、快適で楽しいトイレを提供することができる。
表示領域5は、洗面所46又は浴室47に設けられていてもよい。具体的には、表示領域5は、洗面所46で、洗面台の鏡に映る側壁に設けられていてもよい。つまり、表示領域5は、居住者が洗面台の鏡に正対した状態で、居住者の背後に位置する側壁に設けられていてもよい。或いは、表示領域5は、浴室47で入浴姿勢をとっている居住者の視界に入る側壁に設けられていてもよい。具体的には、表示領域5は、浴室47に備え付けられたバスタブの湯張り口側に位置する側壁に設けられていることが好ましい。表示領域5が洗面所46又は浴室47に設けられることで、表示領域5は、居住者に対して、例えば開放的な風景を表示させる等により、快適で楽しい入浴環境を提供することができる。
以上のように、表示領域5は、住戸2A内の様々な位置に設けることが可能である。上述した表示領域5を設けることが可能な位置の中で、表示領域5は、住戸2Aにおいて居住者が移動する生活動線に関連付けられた位置に設けられていてもよい。
例えば、表示領域5は、玄関43からキッチン41Aまでの生活動線に面する位置に設けられていてもよい。例えば、図1において、表示領域5は、廊下44に面する側壁と、廊下44に連なる第1居室41の出入口の近傍の側壁と、の少なくとも1つに設けられていてもよい。これにより、住宅建物1において、居住者に対して、より多くの映像を視聴する機会を与えることができ、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。
表示領域5は、玄関43からバルコニー48までの生活動線に面する位置に設けられていてもよい。例えば、図1において、表示領域5は、廊下44に面する側壁と、廊下44に連なる第1居室41の出入口の近傍の側壁と、バルコニー48に連なる第1居室41の出入口が形成された側壁と、の少なくとも1つに設けられていてもよい。
或いは、表示領域5は、玄関43からトイレ45までの生活動線に面する位置に設けられていてもよい。例えば、図1において、表示領域5は、廊下44に面する側壁に設けられていてもよい。
ただし、上述した表示領域5が設けられる位置は一例であって、表示領域5は、住戸2Aにおいて任意の位置に設けられていてもよい。例えば、表示領域5は、ペントハウス又は斜線カット部の斜め天井、或いは吹き抜け部に設けられていてもよい。表示領域5は、磨りガラスなどの投影可能な素材でできたガラス面により構成されていてもよい。したがって、表示領域5は、側壁などの区画体に限られず、窓などの建具により構成されていてもよい。表示領域5は、部屋4水平方向の周囲を取り囲む周囲壁面のうち、窓などの建具の面積を差し引いた側壁面の面積が、その部屋4の中で最小となる側壁面以外に、設けられていてもよい。表示領域5は、部屋4水平方向の周囲を取り囲む周囲壁面のうち、窓などの建具の面積を差し引いた側壁面の面積が、その部屋4の中で、最大となる側壁面、又は2番目に大きい側壁面に設けられていてもよい。或いは、投影装置が、空気中又は投影装置から噴射された水蒸気などの粒子に、ホログラム又はプロジェクションマッピングを表示させてもよい。かかる場合には、表示領域5は、投影装置から噴射された水蒸気などの粒子により構成される。このように、表示領域5は、表示領域5が設けられる住戸2の間取り又は生活動線、或いは表示領域5に表示される映像の用途等に応じて、居住者に対して、より多くの映像を視聴する機会を与えることができる位置に設けられてもよい。また、1つの住戸2に設けられる表示領域5の数は1以上の任意の数とされてもよく、それに応じて、1つの住戸2に備え付けられる表示装置10の数も1以上の任意の数とされてもよい。
(表示領域が設けられる位置の条件)
以下に、本発明の一実施形態に係る住宅建物1における、表示領域5が設けられる位置の条件について説明する。
例えば、表示領域5は、幅1m以上、高さ2.1m以上の側壁に設けられていてもよい。これにより、住宅建物1において、表示領域5が設けられる側壁に、居住者に高品質の映像体験を享受させるために十分な表示領域5を確保しやすくなる。
表示領域5は、表示領域5の下端が、表示領域5が設けられる側壁において床面から所定の距離だけ離して設けられていてもよい。所定の距離は、例えば、20cm以上とされ、好ましくは30cm以上とされ、より好ましくは40cm以上とされる。かかる場合、居住者が椅子等に着座したときに、表示領域5を視聴しやくなり、また側壁において、表示領域5がコンセント又は巾木などと重なることを回避することができる。一方で、表示領域5は、表示領域5の上端が、表示領域5が設けられる側壁において天井から所定の距離だけ離して設けられていてもよい。所定の距離は、例えば、3cm以上とされる。かかる場合、表示領域5としての表示部を含む表示装置の設置、又は、投影装置により映像が投影される表示領域5としてのスクリーンの設置が容易になり、また、居住者による表示領域5の視認性が向上する。
表示領域5は、住戸2Aの西側に設けられた窓(掃き出し窓を含む)と対向しない位置に設けられてもよい。かかる場合、住戸2Aの窓から西日が差したときに、表示領域5の視認性が低下しにくくなる。
例えば第1居室41又は第2居室42のように、表示領域5が設けられている部屋4に窓が設けられている場合、当該部屋4には、表示領域5とともに、遮光部材が更に備え付けられていてもよい。遮光部材は、例えば、遮光カーテン又は遮光スクリーンなどである。ただし、遮光部材は、遮光ガラス又は遮光フィルムなど、窓自体に一体的に取り付けられていてもよい。遮光部材による遮光率は、例えば、90%以上、95%以上、99%以上、99.4%以上、又は99.99%以上とされてもよい。これにより、表示領域5に表示された映像の視認性が向上する。部屋4に遮光部材が複数備え付けられている場合には、遮光部材の遮光率は、遮光部材ごとに評価されるものとするが、複数の遮光部材の遮光率の合計又は平均により評価されてもよい。
また、住戸2Aには、表示領域5とともに、音声出力装置が、住戸2Aの側壁、天井、又は床に、壁掛け、天井掛け、はめ込み、張り付け等で固定されることで、更に備え付けられていてもよい。音声出力装置は、例えば、スピーカー又はオーディオ装置である。これにより、住宅建物1は、映像に加えて、映像に関連する音声を提供することで、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。音声出力装置は、ハイレゾオーディオ(High-Resolution Audio)に対応していることが好ましい。音声出力装置は、表示装置と、有線LAN又は無線LAN等により、通信可能に接続されていてもよい。このように、映像に加えて、映像に連動する音声を提供することで、住宅建物1で居住者が享受する映像体験の品質をさらに向上させることができる。ただし、音声出力装置は、表示装置の一部として、表示装置に組み込まれていてもよい。かかる場合、表示装置が映像とともに音声を出力することができる。
住宅建物1において、隣接する住戸2A及び2Bを区画する界壁の厚みは、120mm以上とされてもよい。これによって、住宅建物1において、住戸2Aから隣接する住戸2Bに漏れ聞こえる音量を低減させることができる。界壁である場合の、表示領域5が設けられている壁の厚みは、120mm以上とされるが、190mm以上とされることが好ましく、或いは240mm以上とされることが特に好ましい。界壁が厚くなることで、住戸2Aから隣接する住戸2Bに漏れ聞こえる音量をさらに低減さえることができる。界壁には、グラスウール又はロックウールなどの防音効果を有する材料が封入されていてもよい。さらに、界壁における、遮音材の厚みは、55mm以上とされてもよい。ただし、界壁には、フェルトボード、ポリウレタン、又はスポンジパネルなどの吸音効果を有する材料が封入されていてもよい。
また、住戸2A内の建具には、防音処理が施されていてもよい。例えば、建具は、遮音材又は吸音材を含む防音ドアなどの、防音性を有する建具とされてもよい。或いは、当該建具のアンダーカットが例えば20mm以下とされ、好ましくは13mm以下とされ、より好ましくは6mm以下とされてもよい。さらに、建具は、閉められた状態でアンダーカットが完全にゼロになるように側壁に取り付けられていてもよい。これによって、住宅建物1において、表示領域5が設けられている部屋4から建具を介して部屋4の外部に漏れ聞こえる音量を低減させることができる。ただし、建具は、上述した例に限られず、施錠可能な建具とされることなど、任意の防音処理が施されていてもよい。
また、表示領域5が設けられている部屋4には、点灯、消灯、調光、調色、又は色温度の変更など、照度の変更が可能な照明が備え付けられていてもよい。例えば、照明は、表示領域5が設けられている部屋4の天井に備え付けられている。照明には、直接照明に限られず、間接照明及び半間接照明が含まれてもよい。照明は、リモートコントローラを介して居住者に操作可能であってもよいが、有線LAN又は無線LAN等により、表示装置10と通信可能に接続されていてもよい。これにより、照明は、表示領域5に表示される映像に関する情報を表示装置10から受信して、照度を変更することができる。このように、住宅建物1において、映像に連動して照明の照度を変更することで、居住者が視聴可能な映像品質を向上させることができる。表示領域5が設けられている部屋4には、複数の照明が備え付けられていてもよい。例えば、複数の照明のうち、表示領域5の表面側に備え付けられた照明と表示領域5の後ろ側に備え付けられた照明とでは、互いに独立して動作可能であってもよい。かかる場合、表示領域5に映像が表示されている場合には、表示領域5の表面側に備え付けられた照明のみ、消灯又は照度を低下させることができる。これにより、表示領域5に表示され映像の視認性が向上する。
また、表示領域5が設けられている部屋4には、検知装置が備え付けられていてもよい。検知装置は、1つ以上のセンサを含む。センサは、例えば、赤外線センサ、光センサ、イメージセンサ、音センサ、又は温度センサ等である。検知装置は、部屋4の明るさ又は騒音値など、表示領域5が設けられている部屋4の環境に関する情報を検知してもよい。或いは、検知装置は、表示装置10であるディスプレイの輝度又は音量など、表示領域5に表示された映像に関する情報を検知してもよい。検知装置は、有線LAN又は無線LAN等により、他の機器と通信可能に接続される。これにより、他の機器は、検知装置により検知された情報に基づいて動作することができ、表示領域5が設けられている部屋4における居住者が視聴可能な映像品質を向上させることができる。
例えば、検知装置は、表示装置10と通信可能に接続されていてもよい。かかる場合、表示装置10は、検知装置によって検知された情報に基づいて、表示領域に表示する映像を調整することができる。具体的には、表示装置10がディスプレイである場合、表示装置10は、検知装置によって検知された部屋4の明るさ又は表示装置10の輝度等の情報に基づいて、ディスプレイの明るさ又は色温度を調整することができる。
また例えば、検知装置は、有線LAN又は無線LAN等により、遮光部材と通信可能に接続されていてもよい。かかる場合、遮光部材は、検知装置によって検知された情報に基づいて、遮光部材による遮光度合いを調整することができる。具体的には、遮光部材が電動式カーテンである場合、遮光部材は、検知装置によって検知された部屋4の明るさ又は表示装置10の輝度等の情報に基づいて、カーテンを開閉して、部屋4の明るさを調整することができる。
或いは、検知装置は、有線LAN又は無線LAN等により、照明と通信可能に接続されていてもよい。かかる場合、照明は、検知装置によって検知された情報に基づいて、照明の照度を調整することができる。具体的には、照明は、検知装置によって検知された部屋4の明るさ又は表示装置10の輝度等の情報に基づいて、照明の明るさ又は色温度を調整することができる。
(表示装置の動作)
図2を参照して、表示装置10の動作の一例として、表示装置10が、居住者の位置に応じて、表示領域5に映像を表示させる動作について説明する。図2に示されるように、本実施形態の第1居室41に面する界壁の異なる位置に、例えばディスプレイである2つの表示装置10が備え付けられている。これによって、第1居室41に面する界壁の異なる位置に2つの表示領域5A及び5Bが設けられている。
図2には、2つの表示装置10に加えて、第1検知装置7、第2検知装置8、及び制御装置9が示されている。第1検知装置7及び制御装置9は、例えば、第1居室41の天井面に備え付けられている。また、第2検知装置8は、第1居室41にいる居住者によって保持されている。また、2つの表示装置10、第1検知装置7、第2検知装置8、及び制御装置9は、有線又は無線により、互いに通信可能に接続されている。ただし、第1居室41において、2つの表示装置10、第1検知装置7、第2検知装置8、並びに制御装置9は、任意の位置に備え付けられていてもよい。或いは、2つの表示装置10、第1検知装置7、第2検知装置8、並びに制御装置9のいずれか1つ以上は、第1居室41の外部に備え付けられていてもよい。
第1検知装置7及び第2検知装置8は、ともに人間の位置を検知可能な検知装置である。ただし、第1検知装置7及び第2検知装置8は、第1検知装置7が側壁、天井、又は床に固定される装置であるに対して、第2検知装置8は任意の位置に移動させることができる装置である点で異なる。例えば、第2検知装置8は、表示装置10のリモートコントローラに内蔵されていてもよい。
第1検知装置7は、1つ以上のセンサを含む。センサは、例えば、赤外線センサ、光センサ、イメージセンサ、音センサ、又は温度センサ等である。第1検知装置7は、居住者の位置を検知する。第1検知装置7は、検知した居住者の位置情報を制御装置9に送信する。
第2検知装置8は、例えば、ビーコンである。第2検知装置8は、第2検知装置8自身の位置を検知する。第2検知装置8は、検知した第2検知装置8自身の位置情報を居住者の位置情報として制御装置9に送信する。ただし、第2検知装置8は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムに対応する受信機であってもよい。
制御装置9は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、スマートウォッチ、又はタブレット端末である。制御装置9は、1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサ等であってもよい。
制御装置9は、第1検知装置7又は第2検知装置8から受信した居住者の位置情報に基づいて、表示領域5A及び5Bとしての表示部を含む2つの表示装置10の少なくとも1つに制御信号を送信する。これにより、2つの表示装置10のそれぞれは、居住者の位置情報に基づいて、それぞれの表示部に映像を表示させ、或いは表示された映像を変更又は消去させる。制御装置9は、第1検知装置7又は第2検知装置8から受信した居住者の位置情報に基づいて、2つの表示装置10を制御して、複数の表示領域5A及び5Bのうちの少なくとも1つの表示領域5に映像を表示させてもよい。
具体的には、図2に示されるように、居住者が表示領域5Aの近傍にいる場合、制御装置9は、第1検知装置7又は第2検知装置8から受信した居住者の位置情報に基づいて、表示領域5Aとしての表示部を備える表示装置10を制御して、表示領域5Aに映像を表示させる。次に、居住者が表示領域5Aの近傍から表示領域5Bの近傍に移動した場合、制御装置9は、第1検知装置7又は第2検知装置8から受信した居住者の位置情報に基づいて、2つの表示装置10を制御して、表示領域5Aに表示させていた映像を消去し、その映像を表示領域5Bに表示させる。これにより、住宅建物1において、居住者に対して、より多くの映像を視聴する機会を与えることができ、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。
図2に示される例では、表示領域5A及び5Bが同一の部屋4、かつ、同一の側壁の中に設けられているものとして説明した。しかしながら、表示領域5A及び5Bは、互いに異なる部屋4に設けられてよく、或いは同じ部屋4の異なる区画体に設けられていてもよい。ここで言う「同じ部屋4の異なる区画体」とは、側壁、天井、床の区別ではなく、部屋4に対して異なる方向を区画する区画体を意味する。したがって、例えば、部屋4に対して東側に位置する側壁と、西側に位置する側壁とは、「同じ部屋4の異なる区画体」に該当する。例えば、図1に示される間取りにおいて、廊下44を区画する側壁と、第1居室41を区画する側壁と、の両方に、表示領域5を設けることによって、玄関43から第1居室41までの生活動線において、居住者の移動に応じて、複数の表示領域5の中から少なくとも1つの表示領域5を選択して、選択した表示領域5に映像を表示させることができる。
また、本動作例では、表示装置10が、第1検知装置7又は第2検知装置8により検知された居住者の位置に応じて、表示領域5に映像を表示させるものとして説明した。しかしながら、表示装置10は、第1検知装置7及び第2検知装置8により検知された情報以外の情報に基づいて、表示領域5に映像を表示させてもよい。例えば、表示装置10は、居住者の予定又は居住者の生活傾向の情報に基づいて、表示領域5に映像を表示させてもよい。居住者の予定又は居住者の生活傾向の情報には、居住者の起床時間又は帰宅時間等が含まれる。かかる場合、制御装置9は、インターネット等を介して、他のコンピュータから居住者の予定又は居住者の生活傾向の情報を受信する。制御装置9は、他のコンピュータから受信した居住者の予定又は居住者の生活傾向の情報に基づいて、表示装置10を制御して、表示領域5A又は5Bに表示させる映像の、コンテンツ、継続時間、音量、音質、輝度、又は色度等を調整してもよい。
以上述べたように、上述の実施形態に係る住宅建物1は、複数の住戸2を有する住宅建物1であって、複数の住戸2のうち少なくとも2つには、映像を表示可能な表示領域5に映像を表示させる表示装置10が備え付けられており、表示領域5の面積は、スクリーンサイズにおいて、40インチ以上である。かかる構成によれば、住宅建物1は、各住戸2の居住者が表示装置10の設置作業をしなくとも、各住戸2の居住者が住宅建物1で視聴可能な映像品質を向上させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5は、表示装置10の表示部であることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、表示領域5に映像を投影するための投影装置を、表示領域5以外の場所に備え付けることなく、表示領域5に映像を表示させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示装置は、表示領域5に映像を投影する投影装置であることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、表示装置10を直接的に備え付けることができないような領域にも表示領域5を設けることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5は、収納可能なスクリーンにより構成されていることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、表示領域5の背後の領域を有効に活用することができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、住宅建物1では、表示領域5の面積は、表示領域5が設けられている部屋4の床面積がX帖である場合に、スクリーンサイズにおいて、2×Xインチ以上、7×Xインチ以下であることが好ましい。さらに、表示領域5が設けられている部屋4の床面積が大きいほど、表示領域5の面積が大きいことが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、表示領域5の大きさが、部屋4の床面積に対して、バランスが良くなる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、住宅建物1では、表示領域5の面積は、表示領域5の表面に対向する住戸2の区画面との距離がYmである場合に、スクリーンサイズにおいて、20×Yインチ以上、50×Yインチ以下であることが好ましい。さらに、表示領域5の表面と当該表面に対向する区画面との距離が長いほど、表示領域5の面積が大きいことが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、表示領域5が面する空間において居住者が見やすい、表示領域5の大きさを実現できる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、住宅建物1では、表示領域5の面積は、表示領域5が設けられている住戸2の区画面の面積の10%以上、80%以下であることが好ましい。さらに、表示領域5が設けられている区画面の面積が大きいほど、表示領域5の面積が大きいことが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、表示領域5の大きさが、表示領域5が設けられている区画体に対して、バランスが良くなる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5は、住戸2に設けられた1以上の部屋のうち少なくとも最も床面積が広い部屋に設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、居住者に対して、より多くの映像を視聴する機会を与えることができ、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5は、住戸2の玄関43からキッチン41Aまでの生活動線に面する位置に設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、居住者に対して、より多くの映像を視聴する機会を与えることができ、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5は、幅1m以上、高さ2.1m以上の側壁に設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、表示領域5が設けられる側壁において、居住者に高品質の映像体験を享受させるために十分な表示領域5を確保しやすくなる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5が設けられている部屋には、遮光部材が更に備え付けられていることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、表示領域5に表示された映像の視認性を向上させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5が設けられている部屋には、検知装置が更に備え付けられており、検知装置により検知された情報に基づいて、遮光部材による遮光度合いが変更されることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、表示領域5が設けられている部屋4における居住者が視聴可能な映像品質を向上させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5が設けられている部屋には、検知装置及び照明が更に備え付けられており、検知装置により検知された情報に基づいて、照明の照度が変更されることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、表示領域5が設けられている部屋4における居住者が視聴可能な映像品質を向上させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5が設けられている部屋には、検知装置が更に備え付けられており、検知装置により検知された情報に基づいて、表示領域5に表示される映像が変更されることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、表示領域5が設けられている部屋4における居住者が視聴可能な映像品質を向上させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、住戸2には、音声出力装置が更に備え付けられていることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1は、映像に加えて、映像に関連する音声を提供することで、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、隣接する住戸2A及び2Bを区画する界壁の厚みは、120mm以上であることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、表示領域5が設けられている住戸2Aから、住戸2Aと隣接する住戸2Bに漏れ聞こえる音量を低減させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、住戸2内の建具には、防音処理が施されていることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、表示領域5が設けられている部屋4から建具を介して部屋4の外部に漏れ聞こえる音量を低減させることができる。
上述の実施形態に係る住宅建物1では、表示領域5には、人間の位置を検知可能な検知装置によって検知された人間の位置情報に応じて、映像が表示されるが好ましい。さらに、住戸2には、それぞれ異なる表示領域5に映像を表示させる複数の表示装置10が備え付けられており、検知装置によって検知された人間の位置情報に応じて、複数の表示領域5のうち少なくとも1つに映像が表示されることが好ましい。かかる構成によれば、住宅建物1において、居住者に対して、より多くの映像を視聴する機会を与えることができ、居住者に高品質の映像体験を享受させることができる。
本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲で記載された内容を逸脱しない範囲で、様々な構成により実現することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、第1検知装置7、第2検知装置8、及び制御装置9が、表示装置10とは別に設置されているものとして説明した。しかしながら、第1検知装置7、第2検知装置8、及び制御装置9のうちの少なくとも1つは、表示装置10の一部として、表示装置10に組み込まれていてもよい。
1 住宅建物
2(2A、2B) 住戸
3 階段室
4 部屋
41 第1居室
41A キッチン
42 第2居室
43 玄関
44 廊下
45 トイレ
46 洗面所
47 浴室
48 バルコニー
5(5A、5B) 表示領域
6 表示領域の設置可能位置
7 第1検知装置
8 第2検知装置
9 制御装置
10 表示装置

Claims (20)

  1. 複数の住戸を有する住宅建物であって、
    前記複数の住戸の各住戸のうち少なくとも2つには、それぞれが異なる表示領域に映像を表示させる複数の表示装置と、人間の位置を検知可能な位置検知装置と、前記複数の表示装置及び前記位置検知装置を制御する制御装置と、が備え付けられており、
    前記表示領域の面積は、スクリーンサイズにおいて、40インチ以上であり、
    前記複数の表示装置は、第1の表示領域に映像を表示させる第1の表示装置と、第2の表示領域に映像を表示させる第2の表示装置とを含み、
    前記制御装置は、前記位置検知装置によって前記人間が前記第1の表示領域の近傍から前記第2の表示領域の近傍に移動したことが検知された場合に、前記第1の表示装置によって前記第1の表示領域に表示させていた対象映像を消去し、前記対象映像を前記第2の表示装置によって前記第2の表示領域に表示させ
    前記位置検知装置は、前記位置検知装置自身の位置を検知し、検知した前記位置検知装置自身の前記位置を前記人間の位置として前記制御装置に送信する、住宅建物。
  2. 前記表示領域は、前記表示装置の表示部である、請求項1に記載の住宅建物。
  3. 前記表示装置は、前記表示領域に映像を投影する投影装置である、請求項1に記載の住宅建物。
  4. 前記表示領域は、収納可能なスクリーンにより構成されている、請求項3に記載の住宅建物。
  5. 前記表示領域の面積は、前記表示領域が設けられている部屋の床面積がX帖である場合に、スクリーンサイズにおいて、2×Xインチ以上、7×Xインチ以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の住宅建物。
  6. 前記表示領域が設けられている部屋の床面積が大きいほど、前記表示領域の面積が大きい、請求項5に記載の住宅建物。
  7. 前記表示領域の面積は、前記表示領域の表面に対向する前記住戸の区画面との距離がYmである場合に、スクリーンサイズにおいて、20×Yインチ以上、50×Yインチ以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の住宅建物。
  8. 前記表示領域の表面と当該表面に対向する前記区画面との距離が長いほど、前記表示領域の面積が大きい、請求項7に記載の住宅建物。
  9. 前記表示領域の面積は、前記表示領域が設けられている前記住戸の区画面の面積の10%以上、80%以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の住宅建物。
  10. 前記表示領域が設けられている前記区画面の面積が大きいほど、前記表示領域の面積が大きい、請求項9に記載の住宅建物。
  11. 前記表示領域は、前記住戸に設けられた1以上の部屋のうち少なくとも最も床面積が広い部屋に設けられている、請求項1から10のいずれか一項に記載の住宅建物。
  12. 前記表示領域は、前記住戸の玄関からキッチンまでの生活動線に面する位置に設けられている、請求項1から11のいずれか一項に記載の住宅建物。
  13. 前記表示領域は、幅1m以上、高さ2.1m以上の側壁に設けられている、請求項1から12のいずれか一項に記載の住宅建物。
  14. 前記表示領域が設けられている部屋には、遮光部材が更に備え付けられている、請求項1から13のいずれか一項に記載の住宅建物。
  15. 前記表示領域が設けられている部屋には、前記表示領域が設けられている前記部屋の環境に関する情報を検知可能な環境検知装置が更に備え付けられており、
    前記環境検知装置により検知された前記情報に基づいて、前記遮光部材による遮光度合いが調整される、請求項14に記載の住宅建物。
  16. 前記表示領域が設けられている部屋には、前記表示領域が設けられている前記部屋の環境に関する情報を検知可能な環境検知装置及び照明が更に備え付けられており、
    前記環境検知装置により検知された前記情報に基づいて、前記照明の照度が調整される、請求項1から13に記載の住宅建物。
  17. 前記表示領域が設けられている部屋には、前記表示領域が設けられている前記部屋の環境に関する情報を検知可能な環境検知装置が更に備え付けられており、
    前記環境検知装置により検知された前記情報に基づいて、前記表示領域に表示される映像が調整される、請求項1から13のいずれか一項に記載の住宅建物。
  18. 前記住戸には、音声出力装置が更に備え付けられている、請求項1から17のいずれか一項に記載の住宅建物。
  19. 隣接する住戸を区画する界壁の厚みは、120mm以上である、請求項18に記載の住宅建物。
  20. 前記住戸内の建具には、防音処理が施されている、請求項18又は19に記載の住宅建物。
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