JP7710573B2 - 作業機又は作業機の自動走行制御システム - Google Patents
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Description
本発明による作業車及び作業機の自動走行制御システムは、航法衛星を用いて走行機体の位置を検出可能な衛星測位ユニットと、圃場に対する作業が可能な作業装置と、前記作業装置による前記作業を伴う周回走行が行われている間における前記走行機体の位置の経時的な検出によって取得した前記走行機体の走行軌跡に基づいて圃場形状を算出可能な圃場形状算出部と、前記走行機体が前記作業を行いつつ走行する目標走行経路を前記圃場形状に基づいて設定可能な経路設定部と、前記走行機体の位置に基づいて、前記目標走行経路に沿って前記走行機体が走行するように制御する自動走行制御が可能な自動走行制御部と、が備えられ、前記経路設定部は、前記圃場形状の算出のための周回走行における前記作業によって形成された外周既作業領域よりも内側に周回走行経路を確保するように前記目標走行経路を設定可能に構成され、前記自動走行制御部による前記自動走行制御に、前記周回走行経路に沿って前記走行機体が走行するように制御することが含まれ、前記経路設定部は、前記周回走行経路における前記自動走行制御が完了するときに、圃場に前記走行機体が出入り可能な出入口から予め設定された範囲内に位置するように前記周回走行経路を設定可能に構成されている。
また、本発明による植播系作業機の自動走行制御システムは、航法衛星を用いて走行機体の位置を検出可能な衛星測位ユニットと、圃場に対する種苗の植播作業が可能な作業装置と、前記走行機体が前記植播作業を行いつつ走行する目標走行経路を圃場形状に基づいて設定可能な経路設定部と、前記走行機体の位置に基づいて、前記目標走行経路に沿って前記走行機体が走行するように制御する自動走行制御が可能な自動走行制御部と、が備えられ、前記経路設定部は、前記作業装置の作業幅に亘って前記作業装置が前記植播作業を行いつつ前記走行機体が圃場を周回走行する周回走行経路よりも圃場内側に前記目標走行経路を設定可能に構成されていることを特徴とする。
また、本構成であれば、人為操作による植播作業が必要な場合であっても、人為操作される領域が外周側の周回走行経路の領域に絞られる。これにより、自動走行制御による植播作業が出来るだけ圃場外周側まで活用され、かつ、圃場畦際の障害物との接触が確実に回避される。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明における『植播作業』は、圃場に対して発芽前の種子を種蒔きしたり、圃場に対して発芽後の苗を移植したりする作業の総称を意味する。また、本発明における『植播系作業機』は、上述した種蒔きが可能な作業機や苗の移植が可能な作業機の総称を意味する。また、本発明における『種苗』は、発芽前の種子と発芽後の苗とを含むものである。ここでは、植播系作業機の一例として乗用型田植機を例に挙げて説明する。なお、図1において、矢印「F」が走行機体Cの機体前部側、矢印「B」が走行機体Cの機体後部側である。
苗植付装置Wは、リンク機構21を介して走行機体Cの後端に昇降自在に連結されている。リンク機構21は昇降用油圧シリンダ20の伸縮作動により昇降作動する。これにより、苗植付装置Wは、圃場の田面に降下して移植作業を行う作業状態と、圃場の田面の上方に上昇して移植作業を行わない非作業状態と、に切換可能に構成されている。
次に、自動走行制御を行うための構成を図1乃至図3に基づいて説明する。図2及び図3に、本発明による自動走行制御システムを利用する圃場作業機の制御系が示されている。圃場作業機の制御系は、制御ユニット5、及び、この制御ユニット5との間で車載LANなどの配線網を通じて信号通信(データ通信)を行う各種入出力機器から構成されている。制御ユニット5は、この制御系の中核要素であり、多数のECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)と呼ばれる電子制御ユニットの集合体として示されている。
衛星測位ユニット80Aや慣性計測ユニット80Bからの信号は、車載LANを通じて制御ユニット5に入力される。
走行モードの切換えは、走行モード管理部53によって管理される。つまり、走行モード管理部53は、制御ユニット5の走行モードを、自動走行を実行する自動走行モードと、手動走行を実行する手動走行モードと、に切換可能なように構成されている。これにより、制御ユニット5は、自動走行制御が実行される自動走行モードと、自動走行制御が実行されない手動走行モードと、に切換可能なように構成されている。
なお、経路設定部54は自ら目標走行経路LMを生成せず、上述の管理コンピュータ6等で生成された目標走行経路LMを経路設定部54がダウンロードして用いる構成であっても良い。
図4乃至図8に基づいて、圃場形状の取得を伴う場合の植播作業機の自動走行制御について説明する。図4乃至図8に示された圃場において、紙面左右方向が圃場の横方向Hであり、紙面上下方向が圃場の縦方向Vである。図4乃至図8に示された圃場は、横方向Hの長さよりも縦方向Vの長さが長く、いわゆる縦長に形成されている。
この状態で、搭乗者または圃場の監視者が自動開始操作具90B(図2参照)を操作することによって、自動走行制御が開始される。図6及び図7に基づいて説明すると、まず、走行機体Cは開始位置STへ移動する。開始位置STへの移動に際し、移植作業の前に走行機体Cが内側作業領域CAの領域内を移動すると、圃場表面に走行機体Cの走行軌跡が轍となって残り、この轍の箇所に苗が植え付けられた場合に、その箇所で浮き苗が発生する虞がある。この不都合を回避するため、走行機体Cが内側作業領域CAよりも外側を迂回しながら開始位置STへ移動するように、自動走行制御部51B(図2及び図3参照)は制御信号を出力する。このことから、走行機体Cは出入口Eの近傍から最終周回領域SA5を経由して開始位置STへ移動する。このとき、苗植付装置Wは上昇した状態、即ち非作業状態となる。また、苗植付装置Wが上昇している間、施肥装置34や薬剤散布装置35も停止しており、施肥作業や薬剤散布作業は行われない。これにより、最終周回領域SA5に対する施肥や薬剤散布の重複作業が回避される。
このため、後工程で後述する周回走行経路LMLに沿って走行機体Cが走行する場合に走行機体Cがこの轍の上を再度走行すると、操舵車輪10及び後車輪11が轍のぬかるみに嵌ってスリップが発生し易くなることが考えられる。このような不都合を回避するため、走行機体Cが周回走行経路LMLに沿って走行する経路よりも走行機体Cが左右何れかに位置ずれするように、自動走行制御部51Bは走行機体Cを開始位置STへ移動させる制御信号を出力する。このとき、走行機体Cの左右何れかに対する位置ずれ量は、後工程の移植作業で苗が轍の上に植えられないように考慮して設定される。
内側作業領域CAと、外周領域SAにおける既作業領域と、の間に未作業領域としての最終周回領域SA5が残され、最終周回領域SA5は、苗植付装置Wの作業幅に相当する幅を有する。このため、内側作業領域CAよりも外側、かつ、外周領域SAにおける既作業領域よりも内側の最終周回領域SA5に沿って一周分の周回走行経路LMLが経路設定部54によって設定される。そして、走行機体Cが周回走行経路LMLに沿って周回走行するように、自動走行制御部51Bは制御信号を出力する。これにより、走行機体Cが周回走行経路LMLに沿って走行する自動走行制御が行われる。このように、自動走行制御部51Bは、周回走行経路LMLに沿って走行機体Cが走行するように制御する自動走行制御を可能に構成されている。
自動作業制御部52Bは、苗植付装置Wの作業幅のうちの動作する作業幅を制御可能に構成されている。通常の移植作業では、自動作業制御部52Bは苗植付装置Wの作業幅の全幅に亘って複数の回転ケース23及び複数の植付アーム24を動作させる。
例えば前年度以前に田植機による圃場の周回走行に基づいて圃場形状が取得済みであって、圃場の形状が前年度と比較して変化していない(または殆ど変化していない)場合、図4及び図5に基づいて説明したような圃場形状の取得の必要性はない。つまり、前年度以前の移植作業で用いられた圃場形状のマップ情報がそのまま流用される場合、図11に示されるように、内側作業領域CAが最初に設定され、内側作業領域CAに対して目標走行経路LMが平行に並んで設定される。
このため、図13に示されるように、一周目の周回走行経路LM11に沿った自動走行制御に基づく移植作業で外周領域SA11が既作業領域として形成され、各条クラッチを用いた植え付け条数の調整が行われる。これにより、外周領域SA12には苗植付装置Wの作業幅に亘る周回領域が残される。ここで、二周分の周回走行における移植作業では、収穫機であるコンバインが一度に刈取可能な条数が考慮される。
このため、外周領域SAにおいて一周目に行われる移植作業で各条クラッチを用いた植え付け条数の調整が行われる。具体的には、一周目の植え付け条数と二周目の植え付け条数との合計と、コンバインが一度に刈取可能な条数の整数倍の条数と、が一致するように、苗植付装置Wにおける植え付け条数が調整される。図15に示された実施形態では、コンバインが一度に刈取可能な作業幅は六条分であって、苗植付装置Wの作業幅は八条分と定義される。この場合、一周目(外周領域SA11)では四条分の苗が植えられ、二周目(外周領域SA12)で苗植付装置Wの作業幅に亘る八条分の苗が植えられる。このため、一周目と二周目との合計で、コンバインの作業幅の二倍に相当する12条分の苗が植えられる。他には、例えばコンバインが一度に刈取可能な作業幅は五条分で、かつ、苗植付装置Wの作業幅が八条分である場合、一周目では二条分の苗が植えられ、二周目で八条分の苗が植えられる。これにより、一周目と二周目との合計で、コンバインの作業幅の二倍に相当する10条分の苗が植えられる。また、コンバインが一度に刈取可能な作業幅は六条分で、かつ、苗植付装置Wの作業幅は六条分である場合、一周目と二周目との夫々で六条分の苗が植え付けられる。
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
52B :自動作業制御部
54 :経路設定部
55B :圃場形状算出部
80A :衛星測位ユニット
C :走行機体
E :出入口
K1 :農道(補給位置)
K2 :農道(補給位置)
LM :目標走行経路
TM :旋回走行経路
LM11 :周回走行経路
LM12 :周回走行経路
LML :周回走行経路
S1 :第一辺(辺)
S2 :第二辺(辺)
S3 :第一辺(辺)
S4 :第二辺(辺)
SA1 :第一外周既作業領域(外周既作業領域)
SA2 :第二外周既作業領域(外周既作業領域)
SA3 :第三外周既作業領域(外周既作業領域)
SA4 :第四外周既作業領域(外周既作業領域)
W :苗植付装置(作業装置)
Claims (4)
- 航法衛星を用いて走行機体の位置を検出可能な衛星測位ユニットと、
圃場に対する種苗の植播作業が可能な作業装置と、
前記作業装置による前記植播作業に関して部分的な走行距離では、前記植播作業の作業幅を変更するために前記作業装置のクラッチ状態が変更される周回走行に基づいて圃場形状を算出可能な圃場形状算出部と、
前記走行機体が前記植播作業を行いつつ走行する目標走行経路を前記圃場形状に基づいて設定可能な経路設定部と、
前記走行機体の位置に基づいて、前記目標走行経路に沿って前記走行機体が走行するように制御する自動走行制御が可能な自動走行制御部と、が備えられ、
前記経路設定部は、前記圃場形状の算出のための前記周回走行によって形成された外周既作業領域よりも内側に前記目標走行経路を設定可能に構成され、
前記自動走行制御部による前記自動走行制御に、周回走行経路に沿って前記走行機体が走行するように制御することが含まれ、
前記経路設定部は、前記周回走行経路における前記自動走行制御が完了するときに、前記圃場に前記走行機体が出入り可能な出入口から予め設定された範囲内に位置するように前記周回走行経路を設定可能に構成されている作業機又は作業機の自動走行制御システム。 - 予備苗台を支持する予備苗フレームと、
前記走行機体の方位を検出可能な慣性計測ユニットとをさらに備え、
前記作業装置は苗植付装置であり、前記衛星測位ユニットは前記予備苗フレームの上部に支持される請求項1に記載の作業機又は作業機の自動走行制御システム。 - 薬剤を散布する薬剤散布装置をさらに備え、
前記薬剤散布装置は所定数の株が植え付けられる毎に前記薬剤を散布する請求項2に記載の作業機又は作業機の自動走行制御システム。 - 前記圃場の畦際を検知可能な畦際検知センサをさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の作業機又は作業機の自動走行制御システム。
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