JP7713178B2 - 積層シートおよび肌意匠シート - Google Patents

積層シートおよび肌意匠シート

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Description

本発明は、積層シートおよび肌意匠シートに関する。
肌に貼付して使用される肌意匠シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。肌意匠シートは、例えば、剥離シートと、粘着層と、基材層と、保護シートと、を厚さ方向にこの順に備える。粘着層から剥離シートを剥離して粘着層を肌に貼り付け、その後、基材層から保護シートを剥離するという手順で、肌意匠シートは使用者の肌に貼付される。
肌意匠シートとしては、例えば、タトゥーシールおよび肌隠蔽シートが挙げられる。タトゥーシールは、基材に様々な絵柄が印刷されているシートである。タトゥーシールは、例えば、バラエティストア、スポーツや音楽のイベント会場、アミューズメントパーク等で販売されており、雰囲気の盛上げに使用されている。肌隠蔽シートは、基材に予めスクリーン印刷等で所定の色が着色されているシートである。肌隠蔽シートは、例えば、肌の傷またはシミ等の変色部の隠蔽に使用されている。使用者は、自分の肌の色に合った肌意匠シートを選んで使用する。
特許第6147874号公報
しかしながら、販売されている肌隠蔽シートの色は限られており、肌隠蔽シートと地肌との色差が気になり、不満を抱くことがあった。そこで、使用者を撮影した撮影画像からオンデマンド印刷して画像を形成することで、使用者の地肌の色に色味を合わせた印刷層を備える肌意匠シートを提供することが検討されている。これにより、肌意匠シートを使用者の肌に貼り付けた際の違和感を抑制できる。
このような肌意匠シートでは、肌に貼り付けた際の外観が自然に見えることが求められているが、肌は半透明であるため、印刷で不透明にすると肌と見た目感が異なって不自然な外観になる場合があった。また、肌に貼り付けた際にシワが発生して、不自然な外観になる場合があった。
本開示の課題は、肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制するとともに、外観が自然に見える肌意匠シートとして使用可能な積層シートを提供することにある。
また、本開示の課題は、肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制するとともに、外観が自然に見える肌意匠シートを提供することにある。
本開示の積層シートは、少なくとも受容層と隠ぺい層と基材層とをこの順に備え、
JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である。
本開示によれば、肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制するとともに、外観が自然に見える肌意匠シートとして使用可能な積層シートを提供できる。
また、本開示によれば、肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制するとともに、外観が自然に見える肌意匠シートを提供できる。
図1は、本発明を適用した一実施形態である積層シートの断面図である。
以下、本開示の実施形態について、詳細に説明する。本開示は多くの異なる形態で実施でき、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されない。図面は、説明をより明確にするため、実施形態に比べ、各層の幅、厚さおよび形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定しない。本明細書と各図において、既出の図に関してすでに説明したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本開示において、あるパラメータに関して複数の上限値の候補および複数の下限値の候補が挙げられている場合、そのパラメータの数値範囲は、任意の1つの上限値の候補と任意の1つの下限値の候補とを組み合わせることによって構成されてもよい。上記パラメータとしては、例えば、物性値、成分の含有割合および層の厚さが挙げられる。一例として、「パラメータBは、好ましくはA1以上、より好ましくはA2以上、さらに好ましくはA3以上である。パラメータBは、好ましくはA4以下、より好ましくはA5以下、さらに好ましくはA6以下である。」との記載について説明する。この例において、パラメータBの数値範囲は、A1以上A4以下でもよく、A1以上A5以下でもよく、A1以上A6以下でもよく、A2以上A4以下でもよく、A2以上A5以下でもよく、A2以上A6以下でもよく、A3以上A4以下でもよく、A3以上A5以下でもよく、A3以上A6以下でもよい。
本明細書において、以下の説明で登場する各成分(例えば、樹脂材料、および着色剤などの添加剤)は、それぞれ1種用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
[積層シート]
本開示の積層シートは、少なくとも、受容層と、隠ぺい層と、基材層と、をこの順に備える。
以下、図面を参照して、本開示の積層シートの具体例を説明する。
図1に示す積層シート1は、基材層10と、隠ぺい層20と、受容層30と、を厚さ方向にこの順に備える。この例において、受容層30には染料等の着色剤によって例えば肌色などの所望の色の画像が形成されていてもよい。
積層シートは、基材層と隠ぺい層との間に、図示せぬ接着層をさらに備えてもよい。積層シートは、基材層、接着層、隠ぺい層、受容層を厚さ方向にこの順に備えてもよい。
積層シートは、基材層上に、図示せぬ保護層をさらに備えてもよい。積層シートは、基材層、隠ぺい層、受容層、保護層を厚さ方向にこの順に備えてもよい。
積層シートは、基材層における受容層を向く面とは反対の面上に、図示せぬ粘着層、剥離シート、および必要に応じて保護シートをさらに備えてもよい。積層シートは、必要に応じて剥離シート、粘着層、基材層、隠ぺい層、画像が形成された受容層、保護層、および必要に応じて保護シートをこの順に備えてもよい。これらの例において、基材層10の一方または両方が、着色剤によって例えば肌色などの所望の色に着色されていてもよい。基材層10のいずれか一方の面または両方の面上には、印刷層が設けられていてもよい。
本開示の積層シートは、一実施形態において、長尺帯状であり、図1は例えば積層シート1の長手方向に対して垂直な断面図である。
<基材層>
本開示の積層シートは、基材層を備える。
基材層としては、例えば、樹脂材料から形成された樹脂フィルムが挙げられる。樹脂材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ビニル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂およびセルロース樹脂が挙げられる。
基材層としては、例えば、伸縮性基材が好ましく用いられる。伸縮性基材としては、例えば、上記樹脂フィルムが挙げられ、上記樹脂フィルムの中でも、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム、ウレタンフィルム、ポリエチレンフィルムが好ましい。
伸縮性基材は、積層シートを被着体に貼付した際の被着体の伸縮に追従するために、30%以上100%以下の伸び率を有することが好ましい。伸縮性基材の伸び率は、JIS K 7127:1999に準拠した試験方法で得られる伸び率である。伸び率は、下記式(1)で表される。
伸び率(%)=100×(L-L0)/L0 ・・・(1)
式(1)中のLは、引張試験機を使用し、速度200mm/minで伸縮性基材を引っ張り、伸縮性基材が破断したときの長さである。式(1)中のL0は、引張試験機で引っ張る前の伸縮性基材の長さである。引張試験機は、テンシロン万能材料試験機を使用できる。
基材層は、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤および離型剤が挙げられる。基材層は、必要に応じて、着色剤を含有してもよい。基材層は、積層シートの色調を例えば肌色などの所望の色に合わせるために着色剤を含有してもよい。着色剤としては、例えば、顔料および染料が挙げられる。
基材層の厚さは、好ましくは3μm以上、より好ましくは5μm以上である。厚さ3μm以上の基材層を備える積層シートは、例えば、シート貼付時のしわの発生を抑制できる。また、厚さ5μm以上の基材層を備える積層シートは、積層シートから剥離シートを剥がす際、基材層(シール紙)がよれることなく容易に剥離シートを剥がして貼り付けることが可能であり、作業性を向上できる。
また、基材層の厚さは、好ましくは10μm以下、より好ましくは7μm以下である。このような基材層を備える積層シートは、例えば、シート貼付後の使用者の違和感を抑制できる。
基材層上には、印刷層が設けられていてもよい。印刷層は、積層シートの色調を例えば肌色などの所望の色に合わせるための層でもよい。印刷層は、着色剤を含有する。着色剤としては、例えば、顔料および染料が挙げられる。
<隠ぺい層>
本開示の積層シートは、隠ぺい層を備える。
隠ぺい層としては、白色顔料及び樹脂材料を含有する白色プライマー層が挙げられる。
白色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸バリウム及び炭酸カルシウムが挙げられる。これらの中でも、白色度という観点から、酸化チタンが好ましい。
隠ぺい層は、1種又は2種以上の白色顔料を含有できる。
隠ぺい層における白色顔料の含有割合は、好ましくは40質量%以上85質量%以下、より好ましくは50質量%以上80質量%以下である。ここで、隠ぺい層における白色顔料の含有割合を増加させると、後述する隠ぺい層の隠ぺい率、および積層シートの5%引張時の引張試験力を増加させることができる。一方、隠ぺい層における白色顔料の含有割合を減少させると、後述する隠ぺい層の隠ぺい率、および積層シートの5%引張時の引張試験力を減少させることができる。
樹脂材料としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリオレフィン、スチレン樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体及び塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、ポリエステル、ポリアミド、イミド樹脂、セルロース樹脂、ポリオール樹脂、ポリカーボネート及びアイオノマー樹脂が挙げられる。
隠ぺい層は、1種又は2種以上の樹脂材料を含有できる。
隠ぺい層は、主たる樹脂材料として、(メタ)アクリル樹脂及びポリオール樹脂のいずれか一方又は双方を含むことが好ましい。これにより、隠ぺい層形成用塗工液における白色顔料の分散安定性を向上でき、塗工不良等の発生を抑制できる。主たる樹脂材料とは、隠ぺい層に含まれる樹脂材料の総量100質量部に対し、70質量部以上を占める樹脂材料をいう。
基材層へ転写させて形成する際の基材層への密着性向上という観点から、隠ぺい層は、ビニル樹脂を含有することが好ましく、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含有することがより好ましい。隠ぺい層におけるビニル樹脂の含有割合は、好ましくは0.3質量%以上10質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上5質量%以下である。これにより、隠ぺい層の熱転写性を維持しつつ、基材層への隠ぺい層の密着性をより向上できる。
隠ぺい層は、基材層との密着性向上の観点から、ポリエステルを含有することが好ましい。隠ぺい層におけるポリエステルの含有割合は、好ましくは0.03質量%以上1質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上1質量%以下である。これにより、隠ぺい層の熱転写性を維持しつつ、基材層との密着性をより向上できる。
隠ぺい層における樹脂材料の含有割合は、好ましくは10質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上50質量%以下である。これにより、白色顔料の再凝集を防ぐことができ、高い隠蔽性が得られる。
隠ぺい層は、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、充填剤、可塑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、離型剤及び分散剤が挙げられる。隠ぺい層は、1種又は2種以上の添加剤を含有できる。
隠ぺい層の厚さは、好ましくは0.6μm以上、より好ましくは0.8μm以上、さらに好ましくは1.0μm以上である。隠ぺい層の厚さは、好ましくは6μm以下、より好ましくは5μm以下、さらに好ましくは4μm以下である。ここで、隠ぺい層の厚さを増加させると、下地の色を隠蔽することができる。一方、隠ぺい層の厚さを減少させると、後述する隠ぺい層の隠ぺい率、および積層シートの5%引張時の引張試験力を減少させることができる。
隠ぺい層は、JIS K5600-4-1に準拠した試験方法で得られる、隠ぺい率(YB/YW)が、好ましくは15%以上であり、より好ましくは20%以上である。また、隠ぺい率は、好ましくは85%以下であり、より好ましくは60%以下である。隠ぺい層の隠ぺい率が15%以上であれば、肌に貼り付けた際にシミ等を効果的に隠すことができる。また、隠ぺい層の隠ぺい率が70%以下であれば、積層シート全体の5%引張時の引張試験力を所要の範囲に調整することが容易となり、60%以下であれば、肌に貼り付けた際により自然な外観とすることができる。
隠ぺい層は、例えば、以上に説明した成分を適当な溶媒に分散又は溶解させて得られた塗工液を、上述した公知の塗工方法により、基材層又は転写シートの基材上に設けられる任意の層上に塗布及び乾燥することにより形成できる。
(接着層)
本開示の積層シートは、接着層を備えていてもよい。
積層シートは、一実施形態において、基材層と隠ぺい層との間に、接着層を備えていてもよい。この場合、転写シートに設けた隠ぺい層を基材層に転写したときの、基材層と隠ぺい層との密着性をより良好にできる。
接着層は、樹脂材料を含有することが好ましい。樹脂材料としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ウレア樹脂、メラミン樹脂及びフェノール樹脂が挙げられる。接着層は、1種又は2種以上の樹脂材料を含有できる。
接着層における樹脂材料の含有割合は、好ましくは70質量%以上100質量%以下、より好ましくは80質量%以上100質量%以下である。
接着層は、樹脂材料を硬化剤によって硬化させた層でもよい。硬化剤としては、例えば、イソシアネート化合物、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物が挙げられる。
接着層の厚さは、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.5μm以上であり、好ましくは10μm以下、より好ましくは2μm以下である。接着層の厚さは、例えば、0.1μm以上10μm以下である。
接着層は、例えば、以上に説明した成分を適当な溶媒に分散又は溶解させて得られた塗工液を、上述した公知の塗工方法により、隠ぺい層上に塗布及び乾燥することにより形成できる。
<受容層>
本開示の積層シートは、受容層を備える。
受容層は、熱転写シートから移行してくる染料等を受容するための層である。例えば、プリンタを用いて画像を形成する場合は、あらけじめ基材層上に設けた受容層に形成してもよいし、転写シート上に設けた受容層に画像を形成した後に、隠ぺい層を介して基材層を転写してもよい。画像は、例えば、積層シートの色調を例えば肌色などの所望の色に合わせるための画像でもよい。
受容層を構成する材料としては、例えば、樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ビニル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、セルロース樹脂およびアイオノマー樹脂が挙げられる。ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレンが挙げられる。ビニル樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルおよび塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体が挙げられる。ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートおよびポリエチレンナフタレートが挙げられる。受容層を構成する樹脂材料としては、ビニル樹脂が好ましく、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体がより好ましい。
受容層における樹脂材料の含有割合は、受容層の総質量に対して、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。これにより、例えば、受容層に充分な耐久性を付与できる。
受容層は、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤および離型剤が挙げられる。
受容層における添加剤の含有割合は、受容層の総質量に対して、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。受容層における添加剤の含有割合は、例えば、1質量%以上30質量%以下である。
受容層の厚さは、好ましくは0.3μm以上、より好ましくは0.5μm以上、さらに好ましくは0.8μm以上である。受容層の厚さは、好ましくは5.0μm以下、より好ましくは3.0μm以下、さらに好ましくは2.0μm以下である。ここで、受容層の厚さが下限値以上であると、十分な印画濃度を得ることができない。一方、受容層の厚さが上限値以下であると、肌貼り付け時の追従性が不足し、肌との一体感が得られない。
基材層上にあらかじめ受容層を設ける場合、隠ぺい層上に受容層用塗工液を塗布、乾燥する工程で、塗工液に含まれる溶剤によって基材層が溶融破損したり、変性または変形したりすることがある。この場合は、熱転写により基材層上に受容層を転写することが好ましい。受容層は、あらかじめ基材層上に設けられていてもよく、画像形成時に基材層上に熱転写して設けてもよい。
(保護層)
本開示の積層シートは、保護層を備えていてもよい。
本開示の積層シートは、例えば、基材層、隠ぺい層、受容層および保護層をこの順に備えてもよく、基材層、隠ぺい層、画像が形成された受容層および保護層をこの順に備えてもよい。
保護層を構成する材料としては、例えば、樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ビニル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、アクリルポリオール樹脂、セルロース樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、紫外線吸収性樹脂および電離放射線硬化樹脂が挙げられる。
ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートおよびポリエチレンナフタレートが挙げられる。ビニル樹脂としては、例えば、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタールおよびポリビニルピロリドンが挙げられる。セルロール樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、メチルセルロースおよび酢酸セルロースが挙げられる。
電離放射線硬化樹脂としては、例えば、ラジカル重合性ポリマーまたはラジカル重合性オリゴマーを電離放射線照射により架橋および硬化させて得られた樹脂が挙げられ、具体的には、ラジカル重合性ポリマーまたはラジカル重合性オリゴマーに必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線または紫外線照射によって重合架橋させた樹脂が挙げられる。
保護層における樹脂材料の含有割合は、保護層の総質量に対して、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上である。これにより、例えば、保護層に充分な耐久性を付与できる。
保護層は、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤および離型剤が挙げられる。保護層は、必要に応じて、着色剤を含有してもよい。保護層は、積層シートの色調を例えば肌色などの所望の色に合わせるために着色剤を含有してもよい。着色剤としては、例えば、顔料および染料が挙げられる。
保護層における添加剤の含有割合は、保護層の総質量に対して、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。保護層における添加剤の含有割合は、例えば、1質量%以上20質量%以下である。
保護層の厚さは、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.5μm以上、さらに好ましくは1μm以上であり、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下である。このような保護層は、例えば、充分な保護機能を積層シートに付与できる。保護層の厚さは、例えば、0.1μm以上20μm以下である。
保護層は、例えば、上記材料を含有する塗工液を、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコートおよびロッドコートなどの公知の手段により、受容層等に塗布し、乾燥させることにより形成できる。
保護層は、例えば、保護層を備える熱転写シートを準備し、該熱転写シートを基材層に対応する基材フィルム等に重ね合わせて、熱転写プロセスにより保護層を受容層または画像が形成された受容層上に転写することにより形成できる。
(粘着層)
本開示の積層シートは、粘着層を備えていてもよい。
本開示の積層シートは、例えば、剥離層、粘着層、基材層、隠ぺい層、受容層および画像が形成された受容層をこの順に備えてもよい。剥離層については、後述する。
粘着層は、例えば、粘着剤を用いて形成されている。粘着剤は、感圧式接着剤とも呼ばれ、常温で接着性を有し、圧力を作用させることで被着体に接着できる材料をいう。例えば、粘着層に貼着した被着体を剥離した場合にも、粘着層は実用的な粘着力を保持する。
粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤およびフッ素系粘着剤が挙げられる。粘着剤は溶媒を含有してもよい。溶媒としては、例えば、水系および溶剤系のいずれも使用できる。粘着剤としては、医療用として皮膚のカブレおよび皮膚への刺激の少ない粘着剤を選択することが好ましく、例えば、アクリル系粘着剤およびウレタン系粘着剤が好ましい。
粘着層は、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤および離型剤が挙げられる。粘着層は、必要に応じて、着色剤を含有してもよい。粘着層は、積層シートの色調を例えば肌色などの所望の色に合わせるために着色剤を含有してもよい。着色剤としては、例えば、顔料および染料が挙げられる。
粘着層の粘着力は、好ましくは5000gf/50mm以下、より好ましくは100gf/50mm以上5000gf/50mm以下である。粘着力が5000gf/50mm以下であれば、例えば、シートの誤着や取り替え時の剥離において、被着体(特に人体または動物の皮膚)を痛めるおそれが小さい。粘着力が100gf/50mm以上であれば、例えば、被着体(特に人体または動物の皮膚)に対する粘着力を確保でき、皮膚の発汗や動き等によってシートが剥離することを抑制できる。
粘着層の厚さは、好ましくは3μm以上、より好ましくは5μm以上であり、好ましくは40μm以下、より好ましくは30μm以下である。粘着層の厚さは、例えば、3μm以上40μm以下である。
(剥離シート)
本開示の積層シートは、剥離シートを備えていてもよい。
本開示の積層シートは、例えば、剥離層、粘着層、基材層、隠ぺい層、受容層および画像が形成された受容層をこの順に備えてもよい。
剥離シートとしては、例えば、紙基材の少なくも片面が離型処理された剥離紙、樹脂フィルムの少なくも片面が離型処理された樹脂フィルムが挙げられる。離型処理としては、例えば、シリコーン樹脂系離型剤、アルキッド樹脂系離型剤、長鎖アルキル化合物系離型剤、およびフッ素樹脂系離型剤等の離型剤を用いた離型処理が挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン、ビニル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステルおよびポリアミド等の樹脂材料から形成された樹脂フィルムが挙げられる。
剥離シートの厚さは、好ましくは50μm以上、より好ましくは100μm以上であり、好ましくは300μm以下、より好ましくは200μm以下である。剥離シートの厚さは、例えば、50μm以上300μm以下である。
(保護シート)
本開示の積層シートは、基材層上に剥離可能に設けられた保護シートを備えてもよい。保護シートとしては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)シートおよびポリプロピレン(PP)シートが挙げられる。保護シートには、例えば、弱粘着層が設けられている。弱粘着層の形成には、アクリル系の弱粘着剤およびウレタン系の弱粘着剤を用いることができる。
保護シートの厚さは、例えば、10μm以上200μm以下である。
<積層シート>
本開示の積層シートは、JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、当該積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である。上記引張試験力が上記範囲内であれば、当該積層シートを肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制することができるため、外観が自然に見える肌意匠シートとして用いることができる。
また、上記引張試験力が、0.10N以上0.42N以下であると、肌に貼り付けた際のシワの発生をより効果的に抑制することができる。
本願発明者らは鋭意検討した結果、当該積層シートの5%引張時の引張試験力は、当該積層シートを構成する隠ぺい層の厚み、及び隠ぺい層における白色顔料の含有割合によって影響を受けることを見出した。
具体的には、隠ぺい層の厚み、及び白色顔料の含有割合を増加させると、積層シートの上記引張試験力が増加する。そして、上記引張試験力が、0.6Nを超えると、当該積層シートを肌に貼り付けた際にシワが発生してしまう。
一方、隠ぺい層の厚み、及び白色顔料の含有割合を減少させると、積層シートの上記引張試験力が減少する。これにより、当該積層シートを肌に貼り付けた際にシワの発生を抑制することができるが、隠ぺい層の隠ぺい率が低下してしまう。
本開示の、基材層、隠ぺい層、および受容層から構成される積層シートの総厚は、好ましくは4.0μm以上、より好ましくは6.0μm以上であり、好ましくは15.0μm以下、より好ましくは10.0μm以下である。積層シートの総厚は、例えば、4.0μm以上15.0μm以下である。積層シートの総厚が上記範囲内であると、5%引張時の引張試験力が上述した要件を満たしやすい。
[積層シートの用途]
以下、本開示の積層シートの用途の一例について説明する。
一実施形態において、積層シートは、受容層に画像を形成することにより、肌に貼付するための肌意匠シート(スキンシート)として用いることができる。肌意匠シートとしては、例えば、肌隠蔽シートおよびタトゥーシールが挙げられる。
一実施形態において、積層シートから、肌意匠シートを作製できる。例えば、積層シートから、複数枚の肌意匠シートを作製してもよい。例えば、ロール状の積層シートを切断して、製品形態の枚葉状の積層シートを作製してもよい。
肌意匠シートを、例えば、しみ、あざ、そばかす、しわ、たるみ、毛穴、傷跡、にきび跡、熱傷跡および皮膚疾患による変色等のある肌に、その粘着層が肌に接するように貼り付けることにより、これらを隠蔽して目立たなくすることができる。
また、積層シートに、使用者を撮影した撮影画像からオンデマンド印刷して肌意匠シートを作製することで、肌意匠シートの色を使用者の地肌の色に合わせることができる。これにより、肌意匠シートを使用者の肌に貼り付けた際の違和感を抑制できる。
[肌意匠シートの製造方法]
本開示の肌意匠シートは、例えば、熱転写プロセスにより作製できる。
本開示の積層シートに対応する、長尺状の基材フィルムを準備する。基材フィルムには、粘着層と剥離シートとが設けられていてもよい。この基材フィルムと熱転写シートとを熱転写プリンタにセットする。
熱転写シートは、基材と、基材の一方の面上に面順次に設けられた、転写型の受容層、染料層および任意に保護層を備える。受容層は、熱転写シートから移行してくる染料を受容する層であり、透明である。染料層としては、例えば、イエロー染料層、マゼンタ染料層およびシアン染料層が挙げられる。染料層は、バインダー樹脂および昇華性染料を含有する。イエロー染料層、マゼンタ染料層およびシアン染料層には、公知の材料を用いることができる。受容層および保護層の詳細については、上述したとおりである。基材フィルム上に受容層が予め設けられている場合は、熱転写シートが受容層を備える必要や、以下に説明する受容層の転写を行う必要はない。
熱転写プリンタが備えるサーマルヘッドおよびプラテンロールにより、基材フィルムおよび熱転写シートを挟み込み、熱転写シートを加熱する。サーマルヘッドは、転写型の受容層を加熱して、基材フィルム上に受容層を転写する。次に、サーマルヘッドは、例えば肌意匠シートのデータに基づいて、イエロー染料層、マゼンタ染料層およびシアン染料層を順に加熱し、基材フィルム上に転写された受容層に染料を移行させて、画像を形成する。これにより、積層シートの色を使用者の地肌の色に容易に合わせることができる。必要に応じて、続いて、熱転写シートの保護層を加熱し、画像が形成された受容層上に保護層を転写する。
必要に応じて、基材フィルムの表面に対してエンボス加工などの賦形処理を施すことにより、凹凸形状を形成してもよい。エンボス加工において、例えば、エンボス版または賦型シートを用いることができる。エンボス版および賦型シートは、特に制限なく用いることができる。エンボス版および賦型シートが有する表面形状と、これらにより賦型された表面形状とは、ほぼ逆の形状を有する。
長尺状の積層シートを、熱転写プリンタ内のカッターにより積層シートの幅方向に平行に切断し、枚葉状の積層シートを得る。枚葉状の積層シートの表面樹脂層に、必要に応じて保護シートを貼付してもよい。
次いで、公知の切断装置を用いて、上記積層シートを肌意匠シートの製品形態の形状に切断する。例えば、積層シートを平面視した場合に、積層シートを円形状に打ち抜く。上記形状は、特に限定されない。
以上のようにして、所望の形状を有する肌意匠シートを作製できる。
上記方法において、粘着層は熱転写プロセス後に基材フィルム上に設けられていてもよい。この場合は、粘着層の形成後に剥離シートを設けることが好ましい。
熱転写プロセスにより肌意匠シートを製造する方法について説明したが、本開示の肌意匠シートの製造方法は上記方法には何ら限定されない。例えば、積層シートの各層を順次形成することにより、肌意匠シートを製造してもよい。
また、本開示の肌意匠シートの製造方法において、熱転写プリンタ(サーマルプリンタ)用いる態様について説明したが、これに限定されない。
プリンタとしては、熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ等を用いることができる。これらの中でも、熱転写プリンタが好適である。
熱転写プリンタとしては、色再現性および階調性に優れた、昇華型の熱転写プリンタが好適である。
本開示は、例えば以下の[1]~[7]に関する。
[1] 少なくとも、受容層と、隠ぺい層と、基材層と、をこの順に備える積層シートであって、
JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、当該積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である、積層シート。
[2] 前記隠ぺい層の厚みが、0.8μm以上6μm以下である、[1]に記載の積層シート。
[3] 前記隠ぺい層が、白色顔料を含有し、
前記隠ぺい層における前記白色顔料の含有割合が、40質量%以上、85質量%以下である、[1]または[2]に記載の積層シート。
[4] 前記白色顔料が、酸化チタンである、[3]に記載の積層シート。
[5] 前記引張試験力が、0.10N以上0.42N以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の積層シート。
[6] 前記基材層の、前記受容層と反対側に、粘着層と、剥離シートと、をさらに備える、[1]~[5]のいずれかに記載の積層シート。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の積層シートを備え、
前記受容層に画像が形成されている、肌意匠シート。
実施例を挙げて、本開示の積層シートをさらに詳細に説明するが、本開示の積層シートはこれら実施例に限定されない。以下の説明において、「部」は「質量部」を意味する。
[実施例1]
基材層として、厚み7μmのポリウレタンフィルムを準備した。基材層の一方の面に、下記組成の隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量1.0g/mで塗布及び乾燥し、厚み1μmの隠ぺい層1を形成した。なお、隠ぺい層1は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が21%であった。
次いで、隠ぺい層1上に、下記組成の受容層形成用塗工液を塗布及び乾燥し、厚み1.0μmの受容層を形成した。このようにして、総厚9.0μmの積層シートを得た。
(隠ぺい層形成用塗工液1)
・酸化チタン 58部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 10.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 31.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・メチルエチルケトン(MEK) 100部
・トルエン 100部
(受容層形成用塗工液)
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 100部(1000A、電気化学工業(株)製)
・エポキシ変性シリコーン 3.5部(X-22-3000T、信越化学工業(株)製)
・メチルスチレン変性シリコーン 3.5部(X-24-510、信越化学工業(株)製)
・ポリエーテル変性シリコーン 2.5部(FZ2101、日本ユニカー(株)製)
・メチルエチルケトン(MEK) 200部
・トルエン 200部
[実施例2]
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量2.0g/mで塗布及び乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層2を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層2は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が35%であった。
[実施例3]
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量3.0g/mで塗布及び乾燥し、厚み3μmの隠ぺい層3を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚11.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層3は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が42%であった。
[実施例4]
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量4.0g/mで塗布及び乾燥し、厚み4μmの隠ぺい層4を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚12.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層4は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が52%であった。
[実施例5]
基材層の一方の面に、下記組成の接着層形成用塗工液を塗布量0.5g/mで塗布及び乾燥し、接着層を形成し、上記接着層の上に下記組成の隠ぺい層形成用塗工液2を塗布量2.0g/mで塗布乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層5を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作成した。なお、隠ぺい層5は、白色顔料割合が85質量%、隠ぺい率が68%であった。
(接着層形成用塗工液)
・(メタ)アクリル樹脂 40部(JSR(株)製、AE866)
・ポリエステル 34部(東洋紡(株)製、バイロナール(登録商標)MD-1200)
・イソプロピルアルコール(IPA) 100部
・水 100部
(隠ぺい層形成用塗工液2)
・酸化チタン 85部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 12部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 2部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・ポリエステル 1部
(東洋紡(株)製、バイロン(登録商標)200、Tg:67℃、Mn:17,000)
・メチルエチルケトン(MEK) 33部
・トルエン 33部
試験例6]
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量0.6g/mで塗布及び乾燥し、厚み0.6μmの隠ぺい層6を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚8.6μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層6は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が10%であった。
[実施例7]
転写シートの基材上に、隠ぺい層形成用塗工液2を塗布量2.0g/mで塗布乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層5を形成し、隠ぺい層5の上に接着層形成用塗工液を塗布量0.5g/m2で塗布及び乾燥し、接着層を形成した。
次いで、実施例1の隠ぺい層1上に上記接着層および隠ぺい層5を転写して、厚み3μmの隠ぺい層7(隠ぺい層1+隠ぺい層5)を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、総厚11.0μmの積層シートを作成した。なお、隠ぺい層7は、白色顔料割合が76質量%、隠ぺい率が80%であった。
試験例8]
基材層の一方の面に、下記組成の隠ぺい層形成用塗工液3を塗布量2.0g/mで塗布及び乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層8を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層8は、白色顔料割合が30質量%、隠ぺい率が13%であった。
(隠ぺい層形成用塗工液3)
・酸化チタン 30部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 17.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 52.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・メチルエチルケトン(MEK) 100部
・トルエン 100部
[実施例9]
基材層の厚みを10μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚12.0μmの積層シートを作製した。
[実施例10]
基材層の厚みを5μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚7.0μmの積層シートを作製した。
[実施例11]
基材層の厚みを10μmに変更した以外は実施例3と同様にして、総厚14.0μmの積層シートを作製した。
[実施例12]
基材層の厚みを5μmに変更した以外は実施例5と同様にして、総厚8.0μmの積層シートを作製した。
[実施例13]
基材層の厚みを3μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚5.0μmの積層シートを作製した。
[比較例1]
基材層の厚みを10μmに変更した以外は実施例4と同様にして、総厚15.0μmの積層シートを作製した。
[比較例2]
基材層の厚みを25μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚27.0μmの積層シートを作製した。
[比較例3]
基材層の厚みを5μmに変更し、隠ぺい層を設けなかったこと以外は実施例1と同様にして、総厚6.0μmの積層シートを作製した。
[比較例4]
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量8.0g/mで塗布及び乾燥し、厚み8μmの隠ぺい層9を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚16.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層9は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が90%であった。
[比較例5]
基材層の一方の面に、下記組成の隠ぺい層形成用塗工液4を塗布量2.0g/mで塗布及び乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層10を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層10は、白色顔料割合が90質量%、隠ぺい率が72%であった。
(隠ぺい層形成用塗工液4)
・酸化チタン 90部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 7.0部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 3.0部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・メチルエチルケトン(MEK) 100部
・トルエン 100部
[測定方法]
<隠ぺい層の隠ぺい率>
JIS K5600-4-1(隠ぺい力:淡彩色塗料用)に準拠した試験方法で得られる、隠ぺい層の隠ぺい率(YB/YW)を求めた。
具体的には、実施例1~13および比較例1~5の積層シートにおいて、基材層の受容層と反対側にアクリル系粘着剤(綜研化学社製、SKダイン MD-1)を用いて厚み10μmの粘着層をそれぞれ形成したものを、隠ぺい率試験紙(アズワン 1-3783-01)の上に貼り付けて、三刺激値YB(黒部分に貼ったフィルムのY値)およびYW(白部分に貼ったフィルムのY値)をそれぞれ測定して算出した。
<積層シートの5%引張時の引張試験力>
JIS K7127:1999(プラスチック-引張特性の試験方法-)に準拠した試験方法で得られる、積層シートの5%引張時の引張試験力を求めた。
なお、当該引張試験力は、小型卓上試験機(EZ Testシリーズ、島津製作所製)を測定器として用い、基材層、隠ぺい層、および受容層の3層から構成される積層シートについて、測定した。
・試験片:タイプ2、幅10mm
・初期のチャック間隔:40mm
・試験速度:10mm/min
[評価方法]
<貼り付け時のシワ>
実施例1~13および比較例1~5の積層シートにおいて、基材層の受容層と反対側にアクリル系粘着剤(綜研化学社製、SKダイン MD-1)を用いて厚み10μmの粘着層をそれぞれ形成したものを用いて、以下の評価を行った。
積層シートを肌に貼り付けた際のシワのレベルを以下の評価基準に沿って評価を行い、5人の評価の平均点が2.5以上をA、1.1以上2.5未満をB、1.1未満をCとした。
(評価基準)
3:シワが目立たず、良好
2:若干シワが確認できる
1:シワが目立つ
<シミ隠し>
積層シートを構成する隠ぺい層の隠ぺい率を、以下の評価基準に沿って評価した。
(評価基準)
A:隠ぺい率40%以上
B:隠ぺい率15%以上40%未満
C:隠ぺい率15%未満
以上の評価結果を表1に示す。

1 積層シート
10 基材層
20 隠ぺい層
30 受容層

Claims (5)

  1. 少なくとも、受容層と、隠ぺい層と、基材層と、をこの順に備える積層シートであって、
    前記隠ぺい層が、白色顔料を含有し、
    前記隠ぺい層における前記白色顔料の含有割合が、40質量%以上85質量%以下であり、
    前記隠ぺい層の厚みが、0.8μm以上6μm以下であり
    前記隠ぺい層は、JIS K5600-4-1(隠ぺい力:淡彩色塗料用)に準拠した試験方法で得られる隠ぺい率(YB/YW)が、15%以上であり、
    JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、幅10mmにおける当該積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である、積層シート。
  2. 前記白色顔料が、酸化チタンである、請求項1に記載の積層シート。
  3. 前記引張試験力が、0.10N以上0.42N以下である、請求項1に記載の積層シート。
  4. 前記基材層の、前記受容層と反対側に、粘着層と、剥離シートと、をさらに備える、請求項1に記載の積層シート。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の積層シートを備え、
    前記受容層に画像が形成されている、肌意匠シート。
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