JP7713178B2 - 積層シートおよび肌意匠シート - Google Patents
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Description
また、本開示の課題は、肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制するとともに、外観が自然に見える肌意匠シートを提供することにある。
JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である。
また、本開示によれば、肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制するとともに、外観が自然に見える肌意匠シートを提供できる。
本開示の積層シートは、少なくとも、受容層と、隠ぺい層と、基材層と、をこの順に備える。
図1に示す積層シート1は、基材層10と、隠ぺい層20と、受容層30と、を厚さ方向にこの順に備える。この例において、受容層30には染料等の着色剤によって例えば肌色などの所望の色の画像が形成されていてもよい。
本開示の積層シートは、基材層を備える。
基材層としては、例えば、樹脂材料から形成された樹脂フィルムが挙げられる。樹脂材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ビニル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂およびセルロース樹脂が挙げられる。
伸び率(%)=100×(L-L0)/L0 ・・・(1)
また、基材層の厚さは、好ましくは10μm以下、より好ましくは7μm以下である。このような基材層を備える積層シートは、例えば、シート貼付後の使用者の違和感を抑制できる。
本開示の積層シートは、隠ぺい層を備える。
隠ぺい層としては、白色顔料及び樹脂材料を含有する白色プライマー層が挙げられる。
白色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸バリウム及び炭酸カルシウムが挙げられる。これらの中でも、白色度という観点から、酸化チタンが好ましい。
隠ぺい層は、1種又は2種以上の白色顔料を含有できる。
隠ぺい層は、1種又は2種以上の樹脂材料を含有できる。
本開示の積層シートは、接着層を備えていてもよい。
積層シートは、一実施形態において、基材層と隠ぺい層との間に、接着層を備えていてもよい。この場合、転写シートに設けた隠ぺい層を基材層に転写したときの、基材層と隠ぺい層との密着性をより良好にできる。
本開示の積層シートは、受容層を備える。
受容層は、熱転写シートから移行してくる染料等を受容するための層である。例えば、プリンタを用いて画像を形成する場合は、あらけじめ基材層上に設けた受容層に形成してもよいし、転写シート上に設けた受容層に画像を形成した後に、隠ぺい層を介して基材層を転写してもよい。画像は、例えば、積層シートの色調を例えば肌色などの所望の色に合わせるための画像でもよい。
本開示の積層シートは、保護層を備えていてもよい。
本開示の積層シートは、例えば、基材層、隠ぺい層、受容層および保護層をこの順に備えてもよく、基材層、隠ぺい層、画像が形成された受容層および保護層をこの順に備えてもよい。
本開示の積層シートは、粘着層を備えていてもよい。
本開示の積層シートは、例えば、剥離層、粘着層、基材層、隠ぺい層、受容層および画像が形成された受容層をこの順に備えてもよい。剥離層については、後述する。
本開示の積層シートは、剥離シートを備えていてもよい。
本開示の積層シートは、例えば、剥離層、粘着層、基材層、隠ぺい層、受容層および画像が形成された受容層をこの順に備えてもよい。
本開示の積層シートは、基材層上に剥離可能に設けられた保護シートを備えてもよい。保護シートとしては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)シートおよびポリプロピレン(PP)シートが挙げられる。保護シートには、例えば、弱粘着層が設けられている。弱粘着層の形成には、アクリル系の弱粘着剤およびウレタン系の弱粘着剤を用いることができる。
保護シートの厚さは、例えば、10μm以上200μm以下である。
本開示の積層シートは、JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、当該積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である。上記引張試験力が上記範囲内であれば、当該積層シートを肌に貼り付けた際のシワの発生を抑制することができるため、外観が自然に見える肌意匠シートとして用いることができる。
また、上記引張試験力が、0.10N以上0.42N以下であると、肌に貼り付けた際のシワの発生をより効果的に抑制することができる。
具体的には、隠ぺい層の厚み、及び白色顔料の含有割合を増加させると、積層シートの上記引張試験力が増加する。そして、上記引張試験力が、0.6Nを超えると、当該積層シートを肌に貼り付けた際にシワが発生してしまう。
一方、隠ぺい層の厚み、及び白色顔料の含有割合を減少させると、積層シートの上記引張試験力が減少する。これにより、当該積層シートを肌に貼り付けた際にシワの発生を抑制することができるが、隠ぺい層の隠ぺい率が低下してしまう。
以下、本開示の積層シートの用途の一例について説明する。
一実施形態において、積層シートは、受容層に画像を形成することにより、肌に貼付するための肌意匠シート(スキンシート)として用いることができる。肌意匠シートとしては、例えば、肌隠蔽シートおよびタトゥーシールが挙げられる。
本開示の肌意匠シートは、例えば、熱転写プロセスにより作製できる。
本開示の積層シートに対応する、長尺状の基材フィルムを準備する。基材フィルムには、粘着層と剥離シートとが設けられていてもよい。この基材フィルムと熱転写シートとを熱転写プリンタにセットする。
上記方法において、粘着層は熱転写プロセス後に基材フィルム上に設けられていてもよい。この場合は、粘着層の形成後に剥離シートを設けることが好ましい。
プリンタとしては、熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ等を用いることができる。これらの中でも、熱転写プリンタが好適である。
熱転写プリンタとしては、色再現性および階調性に優れた、昇華型の熱転写プリンタが好適である。
[1] 少なくとも、受容層と、隠ぺい層と、基材層と、をこの順に備える積層シートであって、
JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、当該積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である、積層シート。
[2] 前記隠ぺい層の厚みが、0.8μm以上6μm以下である、[1]に記載の積層シート。
[3] 前記隠ぺい層が、白色顔料を含有し、
前記隠ぺい層における前記白色顔料の含有割合が、40質量%以上、85質量%以下である、[1]または[2]に記載の積層シート。
[4] 前記白色顔料が、酸化チタンである、[3]に記載の積層シート。
[5] 前記引張試験力が、0.10N以上0.42N以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の積層シート。
[6] 前記基材層の、前記受容層と反対側に、粘着層と、剥離シートと、をさらに備える、[1]~[5]のいずれかに記載の積層シート。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の積層シートを備え、
前記受容層に画像が形成されている、肌意匠シート。
基材層として、厚み7μmのポリウレタンフィルムを準備した。基材層の一方の面に、下記組成の隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量1.0g/m2で塗布及び乾燥し、厚み1μmの隠ぺい層1を形成した。なお、隠ぺい層1は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が21%であった。
次いで、隠ぺい層1上に、下記組成の受容層形成用塗工液を塗布及び乾燥し、厚み1.0μmの受容層を形成した。このようにして、総厚9.0μmの積層シートを得た。
・酸化チタン 58部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 10.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 31.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・メチルエチルケトン(MEK) 100部
・トルエン 100部
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 100部(1000A、電気化学工業(株)製)
・エポキシ変性シリコーン 3.5部(X-22-3000T、信越化学工業(株)製)
・メチルスチレン変性シリコーン 3.5部(X-24-510、信越化学工業(株)製)
・ポリエーテル変性シリコーン 2.5部(FZ2101、日本ユニカー(株)製)
・メチルエチルケトン(MEK) 200部
・トルエン 200部
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量2.0g/m2で塗布及び乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層2を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層2は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が35%であった。
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量3.0g/m2で塗布及び乾燥し、厚み3μmの隠ぺい層3を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚11.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層3は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が42%であった。
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量4.0g/m2で塗布及び乾燥し、厚み4μmの隠ぺい層4を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚12.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層4は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が52%であった。
基材層の一方の面に、下記組成の接着層形成用塗工液を塗布量0.5g/m2で塗布及び乾燥し、接着層を形成し、上記接着層の上に下記組成の隠ぺい層形成用塗工液2を塗布量2.0g/m2で塗布乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層5を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作成した。なお、隠ぺい層5は、白色顔料割合が85質量%、隠ぺい率が68%であった。
・(メタ)アクリル樹脂 40部(JSR(株)製、AE866)
・ポリエステル 34部(東洋紡(株)製、バイロナール(登録商標)MD-1200)
・イソプロピルアルコール(IPA) 100部
・水 100部
・酸化チタン 85部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 12部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 2部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・ポリエステル 1部
(東洋紡(株)製、バイロン(登録商標)200、Tg:67℃、Mn:17,000)
・メチルエチルケトン(MEK) 33部
・トルエン 33部
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量0.6g/m2で塗布及び乾燥し、厚み0.6μmの隠ぺい層6を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚8.6μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層6は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が10%であった。
転写シートの基材上に、隠ぺい層形成用塗工液2を塗布量2.0g/m2で塗布乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層5を形成し、隠ぺい層5の上に接着層形成用塗工液を塗布量0.5g/m2で塗布及び乾燥し、接着層を形成した。
次いで、実施例1の隠ぺい層1上に上記接着層および隠ぺい層5を転写して、厚み3μmの隠ぺい層7(隠ぺい層1+隠ぺい層5)を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、総厚11.0μmの積層シートを作成した。なお、隠ぺい層7は、白色顔料割合が76質量%、隠ぺい率が80%であった。
基材層の一方の面に、下記組成の隠ぺい層形成用塗工液3を塗布量2.0g/m2で塗布及び乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層8を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層8は、白色顔料割合が30質量%、隠ぺい率が13%であった。
・酸化チタン 30部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 17.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 52.5部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・メチルエチルケトン(MEK) 100部
・トルエン 100部
基材層の厚みを10μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚12.0μmの積層シートを作製した。
基材層の厚みを5μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚7.0μmの積層シートを作製した。
基材層の厚みを10μmに変更した以外は実施例3と同様にして、総厚14.0μmの積層シートを作製した。
基材層の厚みを5μmに変更した以外は実施例5と同様にして、総厚8.0μmの積層シートを作製した。
基材層の厚みを3μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚5.0μmの積層シートを作製した。
基材層の厚みを10μmに変更した以外は実施例4と同様にして、総厚15.0μmの積層シートを作製した。
基材層の厚みを25μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、総厚27.0μmの積層シートを作製した。
基材層の厚みを5μmに変更し、隠ぺい層を設けなかったこと以外は実施例1と同様にして、総厚6.0μmの積層シートを作製した。
隠ぺい層形成用塗工液1を塗布量8.0g/m2で塗布及び乾燥し、厚み8μmの隠ぺい層9を形成した以外は実施例1と同様にして、総厚16.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層9は、白色顔料割合が58質量%、隠ぺい率が90%であった。
基材層の一方の面に、下記組成の隠ぺい層形成用塗工液4を塗布量2.0g/m2で塗布及び乾燥し、厚み2μmの隠ぺい層10を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、総厚10.0μmの積層シートを作製した。なお、隠ぺい層10は、白色顔料割合が90質量%、隠ぺい率が72%であった。
・酸化チタン 90部(石原産業(株)製、R-780)
・(メタ)アクリル樹脂 7.0部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-87)
・(メタ)アクリル樹脂 3.0部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR-85)
・メチルエチルケトン(MEK) 100部
・トルエン 100部
<隠ぺい層の隠ぺい率>
JIS K5600-4-1(隠ぺい力:淡彩色塗料用)に準拠した試験方法で得られる、隠ぺい層の隠ぺい率(YB/YW)を求めた。
具体的には、実施例1~13および比較例1~5の積層シートにおいて、基材層の受容層と反対側にアクリル系粘着剤(綜研化学社製、SKダイン MD-1)を用いて厚み10μmの粘着層をそれぞれ形成したものを、隠ぺい率試験紙(アズワン 1-3783-01)の上に貼り付けて、三刺激値YB(黒部分に貼ったフィルムのY値)およびYW(白部分に貼ったフィルムのY値)をそれぞれ測定して算出した。
JIS K7127:1999(プラスチック-引張特性の試験方法-)に準拠した試験方法で得られる、積層シートの5%引張時の引張試験力を求めた。
なお、当該引張試験力は、小型卓上試験機(EZ Testシリーズ、島津製作所製)を測定器として用い、基材層、隠ぺい層、および受容層の3層から構成される積層シートについて、測定した。
・試験片:タイプ2、幅10mm
・初期のチャック間隔:40mm
・試験速度:10mm/min
<貼り付け時のシワ>
実施例1~13および比較例1~5の積層シートにおいて、基材層の受容層と反対側にアクリル系粘着剤(綜研化学社製、SKダイン MD-1)を用いて厚み10μmの粘着層をそれぞれ形成したものを用いて、以下の評価を行った。
(評価基準)
3:シワが目立たず、良好
2:若干シワが確認できる
1:シワが目立つ
積層シートを構成する隠ぺい層の隠ぺい率を、以下の評価基準に沿って評価した。
(評価基準)
A:隠ぺい率40%以上
B:隠ぺい率15%以上40%未満
C:隠ぺい率15%未満
10 基材層
20 隠ぺい層
30 受容層
Claims (5)
- 少なくとも、受容層と、隠ぺい層と、基材層と、をこの順に備える積層シートであって、
前記隠ぺい層が、白色顔料を含有し、
前記隠ぺい層における前記白色顔料の含有割合が、40質量%以上85質量%以下であり、
前記隠ぺい層の厚みが、0.8μm以上6μm以下であり、
前記隠ぺい層は、JIS K5600-4-1(隠ぺい力:淡彩色塗料用)に準拠した試験方法で得られる隠ぺい率(YB/YW)が、15%以上であり、
JIS K7127:1999に準拠した試験方法で得られる、幅10mmにおける当該積層シートの5%引張時の引張試験力が、0.10N以上0.62N以下である、積層シート。 - 前記白色顔料が、酸化チタンである、請求項1に記載の積層シート。
- 前記引張試験力が、0.10N以上0.42N以下である、請求項1に記載の積層シート。
- 前記基材層の、前記受容層と反対側に、粘着層と、剥離シートと、をさらに備える、請求項1に記載の積層シート。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の積層シートを備え、
前記受容層に画像が形成されている、肌意匠シート。
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