JP7717451B2 - 油脂組成物 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献2では、2-メチルピラジンを含む焙煎胡麻油を配合してα-リノレン酸等に起因する不快臭を抑制した油脂組成物、特許文献3では、大豆油やエゴマ油等の臭気を有する油脂に焙煎ゴマ油等の焙煎油を極微量添加し、その焙煎油の風味をさせずに臭気を有する油脂の不快臭を抑制した油脂組成物が提案されている。
従って、本発明は、露光保存後もゴマ油の香りを有するα-リノレン酸を豊富に含む油脂を提供することに関する。
(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル
(C)ゴマ油香料、ゴマ油又はこれらの組み合わせ
を含有する油脂組成物を提供するものである。
油脂組成物中の成分(A)油脂の含有量は、使用性の点から、好ましくは10質量%(以下、単に「%」とする)以上、より好ましくは15%以上であり、また、好ましくは99.985%以下、より好ましくは99.95%以下である。
油脂組成物中の成分(A)油脂の含有量は、好ましくは10~99.985%、より好ましくは15~99.95%である。
成分(A)油脂の油脂を構成する脂肪酸中のα-リノレン酸の含有量は、40~70%であって、好ましくは45~70%、より好ましくは50~65%、更に好ましくは52~60%である。
なお、本明細書における脂肪酸量は遊離脂肪酸換算量である。
油脂の風味・工業的生産性の点からは、油脂を構成する脂肪酸中の不飽和脂肪酸の含有量は、好ましくは60~100%、より好ましくは70~100%、更に好ましくは80~99.5%である。不飽和脂肪酸の炭素数は、生理効果の点から、好ましくは14~24、より好ましくは16~22である。
油脂を構成する脂肪酸中のリノール酸の含有量は、好ましくは5~40%、より好ましくは5~30%、更に好ましくは10~20%である。
油脂を構成する脂肪酸中のオレイン酸の含有量は、好ましくは10~65%、より好ましくは10~50%、更に好ましくは10~30%である。
飽和脂肪酸の炭素数は、好ましくは14~24、より好ましくは16~22である。
本発明では、成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの濃度が高濃度になる程(B)ビタミンC脂肪酸エステルを含有しやすく、それによりごま油の香りを増強できるため、効果を有効に発現する点からは、油脂中にジアシルグリセロールを高含有することが好ましい。
成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの含有量は、成分(B)の溶解性の点、及び生理効果の点から、好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上、更に好ましくは25%以上、更に好ましくは30%以上、更に好ましくは50%以上、更に好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上であり、また、工業的生産性の点から、好ましくは99.5%以下、より好ましくは98%以下、更に好ましくは95%以下、更に好ましくは90%以下である。
成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの含有量は、好ましくは15~99.5%、より好ましくは20~98%、更に好ましくは25~98%、更に好ましくは30~95%、更に好ましくは50~95%、更に好ましくは60~90%、更に好ましくは70~90%、更に好ましくは80~90%である。
成分(A)油脂中のトリアシルグリセロールの含有量は、好ましくは1~85%、より好ましくは2~80%、更に好ましくは2~75%、更に好ましくは5~50%、更に好ましくは10~25%である。
トリアシルグリセロール、ジアシルグリセロール及びモノアシルグリセロールの脂肪酸組成は同じであっても異なっていてもよい。
本発明で用いられるビタミンC脂肪酸エステルは、L-アスコルビン酸と高級脂肪酸のエステルであり、市販品、好ましくは飲食品用の市販品を使用することができる。高級脂肪酸としては、炭素数12~22の直鎖状の飽和脂肪酸が好ましい。
ビタミンC脂肪酸エステルは、露光保存後もゴマ油の良好な香りを有する点から、好ましくはビタミンCパルミテート、ビタミンCステアレートであり、より好ましくはビタミンCパルミテートである。
油脂組成物中の成分(B)の含有量は、好ましくは0.005~0.2%、より好ましくは0.01~0.15%、更に好ましくは0.02~0.1%である。
成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量は、効果を有効に発現するという点から、好ましくは0.02~0.3%、より好ましくは0.03~0.2%、更に好ましくは0.05~0.1%である。
成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの含有量が15%以上である場合、成分(A)に対する成分(B)の含有量は、好ましくは0.03~1%、より好ましくは0.05~0.3%、更に好ましくは0.05~0.2%、更に好ましくは0.1~0.2%である。
他方、成分(A)油脂中のトリアシルグリセロールの含有量が95%以上である場合は、成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量は、効果を有効に発現する点から、好ましくは0.005%以上、より好ましくは0.01%以上であり、また、成分(B)の析出を抑制する点から、好ましくは0.1%以下、より好ましくは0.05%以下、更に好ましくは0.025%以下である。
成分(A)油脂中のトリアシルグリセロールの含有量が95%以上である場合、成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量は、0.005~0.1%、より好ましくは0.01~0.05%、更に好ましくは0.01~0.025%である。
後述の実施例に示すように、成分(A)油脂にゴマ油香料又はゴマ油を含有させれば、ゴマ油の独特な香りが感じられる。ゴマ油の香りは、露光下において経時的に減弱するところ、本発明では、ビタミンC脂肪酸エステルとゴマ油香料及び/又はゴマ油を組み合わせて含有させることにより、その香りが維持されるか、又は香りを増強でき、初期だけでなく露光保存後もゴマ油の香りに優れる油脂組成物が得られる。これは、前述した「香りは露光下において経時的に減弱する」という事実と対比すると驚きである。その理由を考察してみたところ、露光保存後の香りは、特に焙煎ゴマ油の香ばしい香りが強く出ていたことから、本発明の油脂組成物においては露光保存中に生じる臭い成分が変化し、当該香りの発現に関与している可能性が考えられる。
ゴマ油香料は、天然に由来するもの、合成されたもの、又はそれらの混合物のいずれも用いることができる。好ましくは天然香料である。ゴマ油香料の製造法としては、圧搾法、抽出法等が挙げられる。ゴマ油香料の形態としては、例えば、油溶性、エマルジョン、粉末が挙げられる。
ゴマ油香料は、市販品、好ましくは飲食品用の市販品を使用することができる。
また、本発明で用いられるゴマ油は、ゴマ種子を焙煎してから搾油する焙煎ゴマ油、ゴマ種子を焙煎せずに搾油する未焙煎ゴマ油のいずれも用いることができる。精製工程を経た精製油脂であってもよい。
油脂組成物中の成分(C)の含有量は、好ましくは0.01~85%、より好ましくは0.03~85%である。なお、この含有量は、ゴマ油香料とゴマ油のうち一方のみを含む場合はその一方の量であり、両方を含む場合はその合計量である。
本発明において、成分(C)としてゴマ油香料を用いる場合、油脂組成物中のゴマ油香料の含有量は、ゴマ油風味賦香の点から、好ましくは0.01%以上、より好ましくは0.03%以上であり、また、自然なゴマ油風味を付与するという点から、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.3%以下である。
成分(C)としてゴマ油香料を用いる場合、油脂組成物中のゴマ油香料の含有量は、好ましくは0.01~0.5%、より好ましくは0.03~0.3%である。
また、成分(C)としてゴマ油を用いる場合、油脂組成物中のゴマ油の含有量は、ゴマ油の風味が感じられるという点から、好ましくは20%以上、より好ましくは25%以上であり、また、α-リノレン酸摂取の点から、好ましくは85%以下、より好ましくは80%以下である。
成分(C)としてゴマ油を用いる場合、油脂組成物中のゴマ油の含有量は、好ましくは20~85%、より好ましくは25~80%である。
尚、香料の定量には、ガスクロマトグラフィーを用いることができる。例えば、ヘッドスペースガスクロマトグラフィにより分析することができる。
エステル化反応とグリセロリシス反応は、アルカリ金属又はその合金、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のアルコキシド等の化学触媒を用いる化学法と、リパーゼ等の酵素を用いる酵素法とに大別される。
なかでも、脂肪酸組成を制御する点から、後述する油脂由来の分別脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応が好ましい。
なかでも、使用性の点から、植物性油脂を用いるのが好ましく、更に低温耐性に優れた液状油脂を用いるのが好ましく、更にα-リノレン酸を豊富に含むシソ油、アマニ油、エゴマ油、チアシード油及びサチャインチ油から選ばれる少なくとも1種の油脂を用いるのが好ましい。なお、液状油脂とは、基準油脂分析試験法2.3.8-27による冷却試験を実施した場合、20℃で液状である油脂をいう。
加水分解反応は、常法に従って行うことができる。
析出した固体の除去手段としては、静置分離、濾過、遠心分離、脂肪酸に湿潤剤水溶液を混合し分離する方法等が挙げられる。
酵素の使用量は、酵素の活性を考慮して適宜決定することができるが、反応速度を向上する点から、固定化酵素を使用する場合は、エステル化反応原料の合計質量に対して、好ましくは1~30%、より好ましくは2~20%である。
エステル化反応の反応温度は、反応速度を向上する点、酵素の失活を抑制する点から、好ましくは0~100℃、より好ましくは20~80℃、更に好ましくは30~60℃である。また、反応時間は、工業的な生産性の点から、好ましくは15時間以内、より好ましくは1~12時間、更に好ましくは2~10時間である。
脂肪酸とグリセリンとの接触手段としては、浸漬、攪拌、固定化リパーゼを充填したカラムにポンプ等で通液する方法等が挙げられる。
飲食品の形態としては、固形、半固形又は液状であり得、例えば、飲料、油中水型油脂含有食品、水中油型油脂含有食品、ベーカリー食品、菓子、冷凍食品、レトルト食品、更には、錠剤、カプセル剤、トローチ剤等の栄養補給用組成物が挙げられる。
飼料としては、牛、豚等に用いる家畜用飼料、ウサギ、マウス等に用いる小動物用飼料、ウナギ、エビ等に用いる魚介類用飼料、犬、猫等に用いるペットフード等が挙げられる。
(A)構成脂肪酸の40~65質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル 0.005~0.2質量%
(C)ゴマ油香料、ゴマ油又はこれらの組み合わせ 0.01~85質量%
を含有する油脂組成物であることが好ましい。
(A)構成脂肪酸の40~65質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル 0.005~0.2質量%
(C)ゴマ油香料、ゴマ油又はこれらの組み合わせ 0.01~85質量%
を含有し、成分(A)油脂の15質量%以上がジアシルグリセロールであり、成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量が0.03~1質量%である油脂組成物であることが好ましい。
(A)構成脂肪酸の45~65質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル 0.005~0.2質量%
(C)ゴマ油香料 0.01~0.5質量%、又はゴマ油20~85質量%
を含有する油脂組成物であることが好ましい。
(A)構成脂肪酸の45~65質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル 0.005~0.2質量%
(C)ゴマ油香料 0.01~0.5質量%、又はゴマ油20~85質量%
を含有し、成分(A)油脂の25質量%以上がジアシルグリセロールであり、成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量が0.03~1質量%である油脂組成物であることが好ましい。
(A)構成脂肪酸の50~60質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル 0.02~0.1質量%
(C)ゴマ油香料 0.03~0.3質量%、又はゴマ油25~80質量%
を含有する油脂組成物であることが好ましい。
(A)構成脂肪酸の50~60質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル 0.02~0.1質量%
(C)ゴマ油香料 0.03~0.3質量%、又はゴマ油25~80質量%
を含有し、成分(A)油脂の70質量%以上がジアシルグリセロールであり、成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量が0.05~0.2質量%である油脂組成物であることが好ましい。
(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル
(C)ゴマ油香料、ゴマ油又はこれらの組み合わせ
を含有する油脂組成物。
<3>成分(A)油脂の油脂を構成する脂肪酸中のα-リノレン酸の含有量が、40質量%以上であって、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは52質量%以上であり、また、70質量%以下であって、好ましくは65質量%以下、より好ましくは60質量%以下であり、また、40~70質量%であって、好ましくは45~70質量%、より好ましくは50~65質量%、更に好ましくは52~60質量%である<1>又は<2>に記載の油脂組成物。
<4>油脂を構成する脂肪酸中のリノール酸の含有量が、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下であり、また、好ましくは5~40質量%、より好ましくは5~30質量%、更に好ましくは10~20質量%である<1>~<3>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<5>油脂を構成する脂肪酸中のオレイン酸の含有量が、好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは65質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは30質量%以下であり、また、好ましくは10~65質量%、より好ましくは10~50質量%、更に好ましくは10~30質量%である<1>~<4>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<6>成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの含有量が、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上であり、また、好ましくは99.5質量%以下、より好ましくは98質量%以下、更に好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下であり、また、好ましくは15~99.5質量%、より好ましくは20~98質量%、更に好ましくは25~98質量%、更に好ましくは30~95質量%、更に好ましくは50~95質量%、更に好ましくは60~90質量%、更に好ましくは70~90質量%、更に好ましくは80~90質量%である<1>~<5>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<7>成分(A)油脂中のトリアシルグリセロールの含有量が、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下、更に好ましくは50質量%以下、更に好ましくは25質量%以下であり、また、好ましくは1~85質量%、より好ましくは2~80質量%、更に好ましくは2~75質量%、更に好ましくは5~50質量%、更に好ましくは10~25質量%である<1>~<6>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<8>成分(A)油脂中のモノアシルグリセロールの含有量が、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下であり、また、好ましくは0質量%超である<1>~<7>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<9>成分(A)油脂中の遊離脂肪酸又はその塩の含有量が、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下であり、また、好ましくは0質量%超である<1>~<8>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<10>成分(B)が、好ましくはビタミンCパルミテート、ビタミンCステアレート又はこれらの組み合わせであり、より好ましくはビタミンCパルミテートである<1>~<9>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<11>油脂組成物中の成分(B)の含有量が、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上であり、また、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.15質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下であり、また、好ましくは0.005~0.2質量%、より好ましくは0.01~0.15質量%、更に好ましくは0.02~0.1質量%である<1>~<10>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<12>成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量が、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは0.3質量%以下、より好ましくは0.2質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下である<1>~<11>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<13>成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの含有量が15質量%以上である場合の成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量が、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下であり、また、好ましくは0.03質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは0.03~1質量%、より好ましくは0.05~0.3質量%、更に好ましくは0.05~0.2質量%、更に好ましくは0.1~0.2質量%である<1>~<11>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<14>成分(A)油脂中のトリアシルグリセロールの含有量が95質量%以上である場合の成分(A)油脂に対する成分(B)の含有量が、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.05質量%以下、更に好ましくは0.025質量%以下であり、また、0.005~0.1質量%、より好ましくは0.01~0.05質量%、更に好ましくは0.01~0.025質量%である<1>~<11>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<15>油脂組成物中の成分(B)の含有量に対する、油脂を構成する脂肪酸中のα-リノレン酸の含有量の質量比[(ALA)/(成分(B))]が、好ましくは400以上、より好ましくは500以上であり、また、好ましくは14000以下、より好ましくは10000以下、更に好ましくは5000以下、更に好ましくは3000以下、更に好ましくは2000以下であり、また、好ましくは400~14000、より好ましくは500~10000、更に好ましくは500~5000、更に好ましくは500~3000、更に好ましくは500~2000である<1>~<14>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<16>油脂組成物中の成分(C)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上であり、また、好ましくは85質量%以下であり、また、好ましくは0.01~85質量%、より好ましくは0.03~85質量%である<1>~<15>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<17>成分(C)としてゴマ油香料を用いる場合の油脂組成物中のゴマ油香料の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上であり、また、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下であり、また、好ましくは0.01~0.5質量%、より好ましくは0.03~0.3質量%である<1>~<15>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<18>成分(C)としてゴマ油を用いる場合の油脂組成物中のゴマ油の含有量が、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上であり、また、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下であり、また、好ましくは20~85質量%、より好ましくは25~80質量%である<1>~<15>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<19>好ましくは油脂由来の分別脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応油を含有する<1>~<18>のいずれか1に記載の油脂組成物。
<20>分別脂肪酸が、好ましくはシソ油、アマニ油、エゴマ油、チアシード油及びサチャインチ油から選ばれる少なくとも1種の油脂に由来する<19>に記載の油脂組成物。
<21><1>~<20>のいずれか1に記載の油脂組成物を含有する飲食品。
<22><1>~<20>のいずれか1に記載の油脂組成物を含有する飼料。
(i)油脂のグリセリド組成
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
<GLC分析条件>
(条件)
装置:アジレント7890B(アジレントテクノロジー社製)
カラム:DB-1ht 10m×0.25mm×0.2μm (Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=340℃
ディテクター:FID、T=350℃
オーブン温度:80℃から10℃/分で340℃まで昇温、15分間保持
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの調製法(2.4.1.-1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られた油脂サンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f-96(GLC法)に準拠して測定した。
<GLC分析条件>
装置:アジレント7890B(アジレントテクノロジー社製)
カラム:CP-SIL88 50m×0.25mm×0.2μm(Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=300℃
ディテクター:FID、T=300℃
オーブン温度:150℃5min保持→1℃/min昇温→160℃5min保持→2℃/min昇温→200℃10min保持→10℃/min昇温→220℃5min保持
次の油脂A~Cを用意した。グリセリド組成及び脂肪酸組成を表1に示す。
油脂B:アマニ油(日清アマニ油;日清オイリオ社製)を用いた。
油脂C:半精製アマニ油(ADM社製)を酵素により加水分解して得た脂肪酸をウィンタリングにより飽和脂肪酸含量を低減させた。次いで、市販の固定化1,3位選択リパーゼを触媒として、分別脂肪酸とグリセリンとを減圧下でエステル化反応を行った。固定化酵素を濾別した後、反応終了品を分子蒸留にかけて精製し、トコフェロール製剤(理研ビタミン社製)0.2質量%を添加して油脂Cを得た。
ゴマ油香料:ゴマアブラフレーバー、長谷川香料製
ゴマ油:かけ旨ごま油マイルド、竹本油脂製
〔油脂組成物の調製〕
表2に示した割合で油脂A~C、ビタミンCパルミテート及びゴマ油香料を混合し、油脂組成物をそれぞれ調製した。
上記で得た試験品について露光保存評価を行なった。試験品を、照明付インキュベーター(東京理化器械社製FLI-2010A)を使用して、25℃、照度2000lxの光に7日間暴露した。評価は、油脂Bに、表2に示した割合でゴマ油香料を混合したもの(保存前)を基準品1~3とし、保存後の各試験品と比較を行った。
各基準品と比較してゴマ油の香りが弱い(基準品よりもゴマ油香料濃度がマイナス5%以下と認識される)ものを「1」、基準品と同等である(基準品よりもゴマ油香料濃度がマイナス5%~プラス5%と認識される)ものを「2」、基準品よりも強い(基準品よりもゴマ油香料濃度がプラス5%以上と認識される)ものを「3」とし、専門パネル4名で官能評価を行い、協議により評点を決定した。
なお、本明細書において、「基準品と同等」であることを「マイナス5%~プラス5%の範囲」としたのは、基準品の香料濃度よりもマイナス5%~プラス5%の香料濃度のサンプルを、基準品とを比較しても官能評価で差異を認識できなかったことによる。マイナス5%よりも少ない香料濃度、プラス5%よりも多い香料濃度のサンプルと比較した場合には官能評価で差異を認識できたことによる。
結果を表2に示す。
〔油脂組成物の調製〕
表3に示した割合で油脂A~C、ビタミンCパルミテート及びゴマ油を混合し、油脂組成物をそれぞれ調製した。
上記で得た試験品について、上記と同様に露光保存評価を行なった。評価は、油脂Bに、表3に示した割合でゴマ油を混合したもの(保存前)を基準品4又は5とし、保存後の各試験品と比較を行った。各基準品と比較してゴマ油の香りが弱い(基準品よりもゴマ油濃度がマイナス5%以下と認識される)ものを「1」、基準品と同等である(基準品よりもゴマ油濃度がマイナス5%~プラス5%と認識される)ものを「2」、基準品よりも強い(基準品よりもゴマ油濃度がプラス5%以上と認識される)ものを「3」とし、専門パネル4名で官能評価を行い、協議により評点を決定した。
結果を表3に示す。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル
(C)ゴマ油 20~85質量%
を含有する油脂組成物であって、
成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの含有量が15質量%以上である、油脂組成物。 - 成分(B)ビタミンC脂肪酸エステルを0.005~0.2質量%含有する請求項1記載の油脂組成物。
- 成分(A)油脂を10~99.985質量%含有する請求項1又は2記載の油脂組成物。
- 成分(A)に対する成分(B)の含有量が0.03~1質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の油脂組成物。
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