JP7724706B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
本発明の吸収性物品の一実施形態は、前記吸収体の外縁から外方に延出し、前記吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を備え、該フラップ部は、該吸収体の前記横方向の最外方端を通って前記縦方向に延びる一対の仮想直線よりも前記横方向の外方に位置する一対のサイドフラップ部を備え、前記サイドフラップ部の前記横方向の内側には前記吸収体が位置している。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、一対の前記サイドフラップ部の外縁は、前記後方領域に、前記フラップ部の縦方向後端よりも前記縦方向の前方に位置し、周辺部よりも前記横方向の外方に突出する一対の後方凸部を有している。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記フラップ部の外縁における該フラップ部の縦方向後端と前記後方凸部とに挟まれた部分は、該外縁の外側に曲率中心を有する内凸湾曲部を有している。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記内凸湾曲部は、前記フラップ部の縦方向後端及び前記後方凸部を起点として、両起点それぞれから両起点間に位置する単一の凸の頂部に向かって延びる湾曲線からなる、単一の湾曲形状であり、該頂部は、前記吸収体の縦方向後端よりも前記縦方向の前方に位置する。
本発明において「縦方向前方」とは、基準となる位置よりも縦方向において前側(着用者の腹側)の位置を指し、「縦方向後方」とは、基準となる位置よりも縦方向において後側(着用者の背側)の位置を指す。
また、本実施形態ではナプキン1は、横中心線CLyを挟んで一方側と他方側とで対称に形成されている。横中心線CLyは、図1に示す如き展開状態のナプキン1を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる仮想直線である。
吸収性コア40は、吸収体4の主体をなすもので、吸水性材料を含むことで体液を吸収保持可能になされている。前記吸水性材料としては、例えば、吸水性繊維及び吸水性ポリマーが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。前記吸水性繊維としては、例えば、木材パルプ等の天然繊維、親水性合成繊維等の親水性繊維を用いることができる。前記吸水性ポリマーとしては、この種の吸収体で従来使用されているものを特に制限無く用いることができ、例えば、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物が挙げられる。
吸収性コア40は、積繊タイプでもよく、シートタイプでもよい。前記積繊タイプの吸収性コアは、典型的には、吸水性繊維等の繊維材料の集合体を主体とし、該集合体に必要に応じ吸水性ポリマー粒子を担持させた構成を有する。前記積繊タイプの吸収性コアは、回転ドラムを備えた公知の積繊装置を用いて常法に従って製造することができる。一方、前記シートタイプの吸収性コアは、典型的には、繊維シートの内部又は表面に吸水性ポリマー粒子が固定された構成を有し、吸収性シートなどとも呼ばれる。前記繊維シートとしては、例えば、紙、不織布等を用いることができる。前記シートタイプの吸収性コアは、前記積繊タイプの吸収性コアに比べて厚みが薄く柔軟である。前記シートタイプの吸収性コアは、例えば、相対向する2枚の繊維シートの間に吸水性ポリマー粒子が介在配置された構成を有するものであり得る。
本実施形態では、フラップ部6は、吸収体4の外縁を内外に跨ぐように配置された部材によって構成され、図示の形態では、表面シート2、裏面シート3及びサイドシート5のうちの1種又は2種以上から構成されている。フラップ部6を構成する複数の部材どうしは、接着剤、熱又は超音波による融着等の接合手段によって互いに接合されている。本実施形態では、フラップ部6の外縁部(フラップ部6の外縁及びその近傍)が全周にわたって融着されたエンドシール部60が形成されている。
前記の「吸収体の横方向の最外方端」は、吸収体4の横方向Yの一方側及び他方側それぞれにおいて最も横方向Yの外方に位置する部分であり、本実施形態では、吸収体4の縦方向に沿う一対の側縁4S,4Sである。
サイドフラップ部6Sは、仮想直線VLよりも横方向Yの外方に位置することに加えて更に、該サイドフラップ部6Sの横方向Yの内側に吸収体4が位置していることを要する。すなわち本発明に係るサイドフラップ部は、吸収体の横方向への投影像と重なる。
まず、一対のサイドフラップ部6S,6Sの外縁は、後方領域Rに、フラップ部6の縦方向後端よりも縦方向Xの前方に位置し、周辺部よりも横方向Yの外方に突出する一対の後方凸部65,65を有している。なお、前記「フラップ部6の縦方向後端」は、ナプキン1の縦方向後端1Rである。
また、フラップ部6の外縁における縦方向後端1Rと後方凸部65とに挟まれた部分は、該外縁の外側に曲率中心を有する内凸湾曲部66を有し、内凸湾曲部66は、縦方向後端1R及び後方凸部65を起点として、両起点1R,65それぞれから両起点1R,65間に位置する単一の凸の頂部(極大点)66Pに向かって延びる湾曲線からなる、単一の湾曲形状である。
更に、内凸湾曲部66の頂部66P(左右一対の頂部66P,66Pを通って横方向Yに延びる仮想直線)は、吸収体4の縦方向後端4Rよりも縦方向Xの前方に位置する。
測定対象の吸収性物品をそのまま測定サンプルとして用いる。図4に、測定サンプルとして生理用ナプキン100を用いた場合の測定方法を示す。ナプキン100の基本構成は前述のナプキン1と同じである。図4(a)に示すように、ナプキン100の縦方向X(長手方向)の両端を張力制御式トルク試験機(株式会社イマダ製)が備える上下クランプ101,102に挟んで、ナプキン100を上下クランプ101,102の間に固定する。次いで、図4(b)及び図4(c)に示すように、ナプキン100の縦方向Xを回転軸として、正方向及び反対方向(正回転と逆回転)に上クランプ101を60°往復回転させ、ナプキン100にかかるねじれモーメント値(60°ねじれトルク値)を測定する。具体的には、往復回転を10往復行い、正方向及び反対方向それぞれのねじれモーメント値の最大値を10点得る。そして、正方向及び反対方向それぞれについて前記10点の最大値の平均値を求め、両平均値の絶対値の和を当該測定対象のねじれトルク値(単位:Ncm)とする。斯かる測定を5枚の測定サンプルについて行い、その5回の測定の平均を算出する。なお、回転時に測定サンプルにかかる張力を3~6Nの範囲にして測定する。測定時、クランプ間の長さは、テンションがかかっていない状態下で175mmとする。使用するトルク試験機は、JIS K 7244-2の図2に記載されているものに準ずる。
外凸湾曲部67の曲率半径Rbは、内凸湾曲部66の曲率半径Raに比べて小さいことを前提として、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上、そして、好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下である。
内凸湾曲部66の曲率半径Raは、外凸湾曲部67の曲率半径Rbに比べて大きいことを前提として、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上、そして、好ましくは120mm以下、より好ましくは100mm以下である。
後方湾曲部47の曲率半径と内凸湾曲部66の曲率半径とは、互いに同じでもよく、異なっていてもよい。
後方湾曲部47に起因する作用効果を一層確実に奏させるようにする観点から、後方湾曲部47の曲率半径と内凸湾曲部66の曲率半径との比率は、前者/後者として、好ましくは0.6以上、より好ましくは0.7以上、そして、好ましくは1.4以下、より好ましくは1.3以下である。
本発明では、内凸湾曲部66は、吸収体4と縦方向Xにおいて重複する部分を含んでいなくてもよく、すなわち内凸湾曲部66における該部分の占める割合(以下、「吸収体重複部占有率」とも言う。)はゼロでもよいが、前述した後方領域Rの外形形状に起因する作用効果を確実に奏させるようにする観点からは、本実施形態のように吸収体重複部占有率はゼロではないことが好ましく、吸収体重複部占有率が高い方がより好ましい。具体的には、内凸湾曲部66における吸収体重複部占有率は、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上である。
図5を参照して、内凸湾曲部66における吸収体重複部占有率は、「内凸湾曲部66の延在方向の長さ(すなわち内凸湾曲部66の縦方向前端66Aと縦方向後端66Bとを結ぶ仮想直線H1の長さ)66Lに占める、吸収体4と縦方向Xにおいて重複する部分の該延在方向の長さ66L1の割合」である。前記長さ66L1は、内凸湾曲部66の縦方向前端66Aと仮想直線H1上の点P1との間の長さであり、該点P1は、仮想直線H1と吸収体4の縦方向後端4Rを通って横方向Yに平行に延びる仮想直線H4との交点である。
サイドフラップ部6Sの外縁における両括れ部61,62に挟まれた部分には変曲点は存在していない。両括れ部61,62ともに、横方向Yの内方に向けて湾曲しており、曲線で構成されている。本発明では、両括れ部61,62の何れか一方又は両方は、横方向Yの内方に向けて屈曲し、直線で構成されていてもよい。
また本実施形態では、図1に示すように、フラップ部6(サイドフラップ部6S、前方フラップ部6F)の外縁は、前方括れ部61よりも縦方向Xの前方に位置して前方括れ部61に連接され、吸収体4から離れる方向に突出する前方凸部64を有している。前方凸部64は、後方凸部65と同様に、周辺部よりも横方向Yの外方に突出している。
ナプキン1では、サイドフラップ部6Sの外縁(縦方向Xに沿う側縁)と吸収体4との横方向Yの間隔G1(図1参照)は、典型的には、最大で35mm程度である。これに対し、ウイング部を備えた吸収性物品においては、ウイング部の手指を用いた人為的な折り曲げ操作を容易にする観点から、ウイング部の横方向の長さ、すなわちウイング部の先端(横方向の最外方端)と吸収体との間隔は通常、前記間隔G1の典型的な最大値35mmを大幅に超える。
このように、サイドフラップ部6Sにおけるクロッチ部21からの延出部が、ショーツ20の股間部側への引き寄せ操作だけで、手指を用いた人為的な折り曲げ操作無しで、クロッチ部21の側縁に沿って自然に折れ曲がることが可能となるのは、サイドフラップ部6Sの外縁に設けられた両括れ部61,62の作用によるところが大きい。すなわち、サイドフラップ部6Sの外縁に前方括れ部61と後方括れ部62とが曲線部63を間に置いて離間配置されていることで、サイドフラップ部6Sの曲線部63及びその近傍は外力を受けたときに変形しやすくなされており、そのため、ナプキン1をクロッチ部21の適切な止着位置に止着させて、曲線部63及びその近傍がクロッチ部21の側縁から延出した状態にしさえすれば、あとはショーツ20を股間側に引き寄せるだけで、クロッチ部21の側縁から延出した曲線部63及びその近傍は、着用者の脚(大腿部)を介して作用する外力によって容易に変形する。
前方括れ部61は、ナプキン1の縦方向前端1F(フラップ部6の縦方向前端)から縦方向Xの後方に、好ましくは40mm以上、より好ましくは50mm以上、そして、好ましくは150mm以内、より好ましくは140mm以内の位置に配されていることが好ましい。
後方括れ部62は、ナプキン1の縦方向後端1R(フラップ部6の縦方向後端)から縦方向Xの前方に、好ましくは100mm以上、より好ましくは120mm以上、そして、好ましくは350mm以内、より好ましくは330mm以内の位置に配されていることが好ましい。
前方括れ部61と後方括れ部62との縦方向Xの間隔G2(図1参照)は、好ましくは40mm以上、より好ましくは60mm以上、そして、好ましくは250mm以下、より好ましくは230mm以下である。
ナプキン1の横方向Yの最大長さ(最大幅)は、好ましくは60mm以上、より好ましくは80mm以上、そして、好ましくは200mm以下、より好ましくは180mm以下である。ナプキン1の最大幅を有する部分は、典型的には、排泄部対向領域Mに存在し、図示の形態では、サイドフラップ部6Sの曲線部63における凸の頂部が存在する部分である。
ナプキン1の縦方向Xの全長は、好ましくは100mm以上、より好ましくは140mm以上、そして、好ましくは450mm以下、より好ましくは420mm以下である。
測定対象のWC及びWC′は、カトーテック株式会社製のKES(カワバタ・エバリュエーション・システム)での測定値で表し得ることが一般的に知られている(参考文献:風合い評価の標準化と解析(第2版)、著者 川端季雄、昭和55年7月10日発行)。具体的には、カトーテック株式会社製の圧縮試験装置KES-G5を用いてWC、WC′を測定することができる。測定手順は以下のとおりである。
先ず、試料を圧縮試験装置の試験台に取り付ける。試料は、例えば、ナプキン1の如き吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)である。試料は乾燥状態とし、且つ縦5mm、横5mmの平面視四角形形状とする。乾燥状態の試料が吸収体又はこれを含む吸収性物品である場合、吸収体は未使用のものであって液を吸収しておらず、乾燥状態である。次に、試料を面積2cm2の円形平面を持つ鋼板間で圧縮する。このとき圧縮する部分は、試料の非凹陥部、すなわち圧搾加工などが施されておらず試料本来の姿が残っている部分とする。圧縮速度は0.2cm/sec、圧縮最大荷重は2450mN/cm2、SENSは10、DEFは20とする。回復過程も同一速度で測定を行う。WCは下記式(1)、WC′は下記式(2)で表され、それぞれ単位は「mN・cm/cm2」である。下記式中、Tmは、2450mN/cm2(4.9kPa)荷重時の厚み、TOは、4.902mN/cm2(49Pa)荷重時の厚みを示す。また、下記式(1)中のPa及び下記式(2)中のPbは、それぞれ、圧縮過程時の測定荷重(mN/cm2)、厚み回復過程時の測定荷重(mN/cm2)を示す。
前記括れ部間領域のWCは、好ましくは100mN・cm/cm2以上、より好ましくは120mN・cm/cm2以上である。前記括れ部間領域のWCの上限は特に制限されないが、吸収性物品の個包装状態での厚みを低減する観点から、好ましくは300mN・cm/cm2以下、より好ましくは280mN・cm/cm2以下である。
前記括れ部間領域のWC′は、好ましくは100mN・cm/cm2以上、より好ましくは120mN・cm/cm2以上である。前記括れ部間領域のWC′の上限は特に制限されないが、吸収性物品の個包装状態での厚みを低減する観点から、好ましくは300mN・cm/cm2以下、より好ましくは280mN・cm/cm2以下である。
繊維塊11を構成する非吸水性繊維としては、吸収性コア40において吸水性材料として用いられるセルロース系繊維等の吸水性繊維に比べて吸水度の低い繊維(非吸水性繊維)が好ましく、具体例として、熱可塑性樹脂を主体とする合成繊維が挙げられる。繊維塊11が非吸水性繊維を含んで構成されることで、繊維塊11が体液と接触した場合でも、繊維塊11の柔軟性等の特性が十分に発現し得るようになる。
繊維塊11の形状は特に制限されず、不定形状でもよいが、例えば、合成繊維シートを一定の寸法となるように切断して得られたシート片のような、定形のものを用いることもできる。このような定形の繊維塊としては、例えば、特開2019-063469号公報、特開2019-098157号公報、特開2020-188918号公報に記載の繊維塊、具体的には、2つの対向する基本面と、該2つの基本面を連結する骨格面とを備えた繊維塊を好適に用いることができる。
前記「交絡」とは、(i)交絡する物体どうし(繊維塊どうし又は繊維塊と吸水性繊維)が互いに融着しておらず、繊維塊の構成繊維どうしの絡み合いによってその結合状態が維持されている形態と、(ii)吸収性物品(吸収体)の自然状態(外力が加わっていない状態)では、繊維塊どうし又は繊維塊と吸水性繊維とは結合していないが、吸収性物品(吸収体)に外力が加わった状態で、繊維塊どうし又は繊維塊と吸水性繊維とが、構成繊維どうしの絡み合いによって結合し得る形態との双方を包含する。
より具体的には、本実施形態では、排泄部対向領域Mの吸収体4において、下記式(A)で算出される繊維塊占有率が、非肌対向面側に比べて肌対向面側の方が低い。つまり本実施形態では、吸収体4において繊維塊11が非肌対向面側に偏在している。より具体的には、排泄部対向領域Mにおいて、吸収体4の肌対向面側は、吸水性繊維12が偏在し、繊維塊11の含有量がゼロであり得るのに対し、吸収体4の非肌対向面側は、繊維塊11が偏在し、吸水性繊維12の含有量はゼロであり得る。
なお、ここで言う「吸収体の肌対向面側」とは、吸収体4を厚み方向に二等分した場合の肌対向面を含む側(着用者の肌から相対的に近い側)を指し、「吸収体の非肌対向面側」とは、その反対側(着用者の肌から相対的に遠い側)を指す。
このように、排泄部対向領域Mの吸収体4において、繊維塊占有率について前記の大小関係「吸収体4の肌対向面側<吸収体4の非肌対向面側」が成立することで、吸収体4の肌対向面側に偏在する吸水性繊維の作用により、吸収体4の体液の引き込み力(毛管力)が向上して吸液性が向上するとともに、吸収体4の非肌対向面側に偏在する繊維塊11の作用により、吸収体4のクッション性等が向上し得る。
繊維塊占有率(質量%)={繊維塊の含有質量/(吸水性材料の含有質量+繊維塊の含有質量)}×100 …(A)
例えば、ナプキン1の肌対向面に、該肌対向面を形成する表面シート2及び吸収体4が非肌対向面(裏面シート3)に向かって一体的に凹陥してなる凹陥部が形成されていてもよい。その場合、前記凹陥部は、縦方向Xに延びる線状の縦凹陥部及び/又は横方向Yに延びる線状の横凹陥部を含んでいてもよい。
本発明の吸収性物品は、人体から排出される体液(経血、尿、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を包含し、前述の生理用ナプキンに限定されない。
<1>
体液を吸収保持可能な吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有するとともに、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向領域と、該排泄部対向領域よりも該縦方向の前方に配される前方領域と、該排泄部対向領域よりも該縦方向の後方に配される後方領域とを有する、吸収性物品であって、
前記吸収体の外縁から外方に延出し、前記吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を備え、該フラップ部は、該吸収体の前記横方向の最外方端を通って前記縦方向に延びる一対の仮想直線よりも前記横方向の外方に位置する一対のサイドフラップ部を備え、
前記サイドフラップ部の前記横方向の内側には前記吸収体が位置しており、
一対の前記サイドフラップ部の外縁は、前記後方領域に、前記フラップ部の縦方向後端よりも前記縦方向の前方に位置し、周辺部よりも前記横方向の外方に突出する一対の後方凸部を有し、
前記フラップ部の外縁における該フラップ部の縦方向後端と前記後方凸部とに挟まれた部分は、該外縁の外側に曲率中心を有する内凸湾曲部を有し、
前記内凸湾曲部は、前記フラップ部の縦方向後端及び前記後方凸部を起点として、両起点それぞれから両起点間に位置する単一の凸の頂部に向かって延びる湾曲線からなる、単一の湾曲形状であり、該頂部は、前記吸収体の縦方向後端よりも前記縦方向の前方に位置する、吸収性物品。
<2>
前記フラップ部の縦方向後端部の外縁は、該外縁の内側に曲率中心を有する外凸湾曲部を有し、且つ前記内凸湾曲部に比べて、曲率半径が小さい、<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記吸収体の外縁は、該吸収体の縦方向後端に連接され、前記フラップ部の外縁の内凸湾曲部に沿って延びる後方湾曲部を有する、<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記サイドフラップ部の外縁は、前記後方凸部よりも前記縦方向の前方に位置して該後方凸部に連接された後方括れ部を有する、<1>~<3>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<5>
前記サイドフラップ部の外縁は、前記前方領域に前方括れ部を有する、<4>に記載の吸収性物品。
<6>
前記吸収体と平面視で重なる領域においては、前記縦方向において前記後方括れ部と前記前方括れ部との間に位置する括れ部間領域は、該括れ部間領域と該縦方向において隣接する領域に比べて圧縮回復性が高い、<5>に記載の吸収性物品。
<7>
前記括れ部間領域の圧縮仕事量WCとその前記縦方向の前方の領域又は後方の領域の圧縮仕事量WCとの比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1.5以上、より好ましくは1.7以上である、<6>に記載の吸収性物品。
前記吸収性物品を前記縦方向に三等分した場合の最後方領域に一対の前記後方凸部が存在し、該最後方領域の前記横方向の長さは、一対の該後方凸部間において最長である、<1>~<7>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<9>
前記フラップ部の縦方向後端と一対の前記後方凸部の頂部とを結ぶ、2本の仮想直線のなす角度が40~100°である、<1>~<8>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<10>
前記後方凸部と前記フラップ部の縦方向後端との間の前記縦方向の長さL1と、該フラップ部における該後方凸部と該フラップ部の縦方向後端との間の領域の前記横方向の長さL2との比率は、L2/L1として、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、そして、好ましくは1.3以下、より好ましくは1.2以下である、<1>~<9>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<11>
前記吸収体の縦方向後端と前記縦方向において同位置での前記フラップ部の前記横方向の長さ(幅)(L3)は、好ましくは45mm以上、より好ましくは50mm以上、そして、好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下である、<1>~<10>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<12>
前記内凸湾曲部の縦方向前端と縦方向後端とを結ぶ仮想直線を底辺とし、且つ該内凸湾曲部の前記頂部(極大点)と該縦方向前端及び該縦方向後端それぞれとを結ぶ2本の仮想直線を2つの辺とする、三角形を想定したときに、該三角形における該縦方向前端の頂点のなす角度(θ1)及び該縦方向後端の頂点のなす角度(θ2)は、それぞれ、3°以上35°以下であり、好ましくは5°以上25°以下である、<1>~<11>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<13>
前記内凸湾曲部は、前記吸収体と前記縦方向において重複する部分を含んでおり、該内凸湾曲部における該部分の占める割合(吸収体重複部占有率)は、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上である、<1>~<12>の何れか一つに記載の吸収性物品。
前記吸収体は、吸水性繊維、及び非吸水性繊維を含む繊維塊を含み、該繊維塊どうし、又は該繊維塊と該吸水性繊維とは交絡している、<1>~<13>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<15>
前記吸収体は、前記繊維塊が主体の繊維塊層を備える、<14>に記載の吸収性物品。
<16>
前記縦方向において前記後方括れ部と前記前方括れ部との間に位置する括れ部間領域に、前記繊維塊層が存在する、<15>に記載の吸収性物品。
<17>
前記排泄部対向領域において、前記吸収体の肌対向面側は、吸水性繊維及び吸水性ポリマー粒子を主体とする吸収性コアからなり、該吸収体の非肌対向面側は、前記繊維塊層からなる、<15>又は<16>に記載の吸収性物品。
<18>
前記繊維塊層は、前記繊維塊が前記吸収体の前記横方向の全長にわたって存在する領域である、<15>~<17>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<19>
前記繊維塊層では前記繊維塊が100質量%である、<15>~<18>の何れか一つに記載の吸収性物品。
<20>
前記吸収性物品は生理用ナプキンである、<1>~<19>の何れか一つに記載の吸収性物品。
以下、本発明を実験例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実験例に限定されるものではない。なお、実験例4~6は参考例である。
図1に示すナプキン1と基本構成が同様の生理用ナプキンを作製した。実験例1の生理用ナプキンの主な構成部材の詳細は以下のとおりである。
・表面シート:エアスルー不織布(坪量28g/m2)を用いた。
・裏面シート:ポリエチレン樹脂フィルム(坪量38g/m2)を用いた。
・サイドシート:スパンボンド不織布(坪量20g/m2)を用いた。
・吸収性コア:吸水性繊維(針葉樹晒クラフトパルプ、坪量200~210g/m2)からなる繊維集合体に吸水性ポリマー粒子(50g/m2)を担持させた積繊タイプを用いた。
・コアラップシート:ティッシュ(坪量16g/m2)を用いた。
・繊維塊層:繊維塊200g/m2と吸水性繊維(針葉樹晒クラフトパルプ)210g/m2との混合物を用いた。繊維塊としては、以下の方法で製造したものを用いた。
繊維塊は、特開2019-063469号公報に記載の方法に準じて製造した。具体的には、原料繊維シートを賽の目状に切断して、直方体形状の繊維塊(2つの対向する基本面と、該2つの基本面を連結する骨格面とを有する繊維塊)を製造した。前記原料繊維シートとして、ポリエチレン樹脂及びポリエチレンテレフタラート樹脂からなる疎水性の熱可塑性繊維(非吸水性繊維、繊維径18μm)を構成繊維とする坪量25g/m2のエアスルー不織布(構成繊維どうしの熱融着部を有する繊維シート)を用いた。繊維塊は、前記基本面の短辺が3.9mm、長辺が5mm、厚みが0.6mmであった。
図7、図8に示す生理用ナプキン1A~1Eを作製した。ナプキン1A~1Eは、後述する構成以外は基本的に前述のナプキン1(実験例1の生理用ナプキン)と同様に構成されている。図7、図8では、ナプキン1A~1Eにおいてナプキン1と同様の構成には、ナプキン1におけるものと同一の符号が付されている。ナプキン1A~1Eにおいて特に説明しない構成は、前述したナプキン1についての説明が適宜適用される。
図7(a)に示すナプキン1Aは、後方領域Rの内凸湾曲部66及び外凸湾曲部67の曲率半径Ra,Rb並びにそれらの比率Rb/Raがナプキン1と異なる。また、前方領域F及び排泄部対向領域Mにおける前方領域F寄りの部分の外形形状がナプキン1と異なる。ナプキン1Aの後方領域Rは、ナプキン1のそれと同じである。ナプキン1Aは、ナプキン1に比べて、フラップ部6の縦方向前端(ナプキン1の縦方向前端1F)の曲がり具合が急であり、また、前方括れ部61とナプキン1の縦方向前端1Fとの縦方向Xにおける離間長さが長い。
図7(b)に示すナプキン1Bは、後方領域Rの内凸湾曲部66及び外凸湾曲部67の曲率半径Ra,Rb並びにそれらの比率Rb/Raに加えて角度θもナプキン1と異なる。
図8(a)に示すナプキン1C及び図8(b)に示すナプキン1Dは、何れもナプキン1と外形形状の全体が大きく異なっているが、主な相違点は、角度θが100°を超えていることと、内凸湾曲部66の頂部66Pが吸収体4の縦方向後端4Rよりも縦方向Xの後方に位置していることである。
図8(c)に示すナプキン1Eは、フラップ部6の外縁における縦方向後端1Rと後方凸部65とに挟まれた部分は、該外縁の外側に曲率中心を有する内凸湾曲部66を有していない点でナプキン1と異なる。また、吸収体4の外縁に、フラップ部6の外縁の内凸湾曲部66に沿って延びる後方湾曲部47(図3参照)を有していない点でもナプキン1と異なる。
1F 生理用ナプキンの縦方向前端(フラップ部の縦方向前端)
1R 生理用ナプキンの縦方向後端(フラップ部の縦方向後端)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
41 コアラップシート
42 繊維塊層
47 後方湾曲部
5 サイドシート
6 フラップ部
6S サイドフラップ部
61 前方括れ部
62 後方括れ部
65 後方凸部
66 内凸湾曲部
66P 内凸湾曲部の頂部
67 外凸湾曲部
11 繊維塊
12 吸水性繊維
F 前方領域
M 排泄部対向領域
R 後方領域
X 縦方向
Y 横方向
Claims (8)
- 体液を吸収保持可能な吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有するとともに、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向領域と、該排泄部対向領域よりも該縦方向の前方に配される前方領域と、該排泄部対向領域よりも該縦方向の後方に配される後方領域とを有する、吸収性物品であって、
前記吸収体の外縁から外方に延出し、前記吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を備え、該フラップ部は、該吸収体の前記横方向の最外方端を通って前記縦方向に延びる一対の仮想直線よりも前記横方向の外方に位置する一対のサイドフラップ部を備え、
前記サイドフラップ部の前記横方向の内側には前記吸収体が位置しており、
一対の前記サイドフラップ部の外縁は、前記後方領域に、前記フラップ部の縦方向後端よりも前記縦方向の前方に位置し、周辺部よりも前記横方向の外方に突出する一対の後方凸部を有し、
前記フラップ部の外縁における該フラップ部の縦方向後端と前記後方凸部とに挟まれた部分は、該外縁の外側に曲率中心を有する内凸湾曲部を有し、
前記内凸湾曲部は、前記フラップ部の縦方向後端及び前記後方凸部を起点として、両起点それぞれから両起点間に位置する単一の凸の頂部に向かって延びる湾曲線からなる、単一の湾曲形状であり、該頂部は、前記吸収体の縦方向後端よりも前記縦方向の前方に位置し、
前記フラップ部の縦方向後端と一対の前記後方凸部の頂部とを結ぶ、2本の仮想直線のなす角度が40~100°であり、
前記フラップ部の縦方向後端部の外縁は、該外縁の内側に曲率中心を有する外凸湾曲部を有し、且つ前記内凸湾曲部に比べて、曲率半径が小さい、吸収性物品。 - 前記内凸湾曲部の縦方向前端と縦方向後端とを結ぶ仮想直線を底辺とし、該内凸湾曲部の頂部と該縦方向前端及び該縦方向後端それぞれとを結ぶ2本の仮想直線を2つの辺とする、三角形を想定したときに、該三角形における該縦方向前端の頂点のなす角度及び該縦方向後端の頂点のなす角度は、それぞれ、3°以上35°以下である、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記内凸湾曲部は、前記吸収体と前記縦方向において重複する部分を含み、該内凸湾曲部における該部分の占める割合が70%以上である、請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の外縁は、該吸収体の縦方向後端に連接され、前記フラップ部の外縁の内凸湾曲部に沿って延びる後方湾曲部を有する、請求項1~3の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記サイドフラップ部の外縁は、前記後方領域に、前記後方凸部よりも前記縦方向の前方に位置して該後方凸部に連接された後方括れ部を有する、請求項1~4の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記サイドフラップ部の外縁は、前記前方領域に前方括れ部を有する、請求項5に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体と平面視で重なる領域においては、前記縦方向において前記後方括れ部と前記前方括れ部との間に位置する括れ部間領域は、該括れ部間領域と該縦方向において隣接する領域に比べて圧縮回復性が高い、請求項6に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品を前記縦方向に三等分した場合の最後方領域に一対の前記後方凸部が存在し、該最後方領域の前記横方向の長さは、一対の該後方凸部間において最長である、請求項1~7の何れか一項に記載の吸収性物品。
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