JP7724889B1 - 電源装置及び電源装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波電流を通電することにより、コストの上昇を招くことなく従来よりも効率的に複数の電源を加温することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供する。
【解決手段】電源装置1は、第1電源11、第2電源12、第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3を有するスイッチ回路13、第1リアクトル14、第2リアクトル15、及びスイッチ回路13を制御して、第1電源11が第1リアクトル14を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第2電源12が第2リアクトル15の両端に接続される第1状態と、第2電源12が第2リアクトル15を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続される第2状態と、を交互に切り替える制御装置19とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】電源装置1は、第1電源11、第2電源12、第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3を有するスイッチ回路13、第1リアクトル14、第2リアクトル15、及びスイッチ回路13を制御して、第1電源11が第1リアクトル14を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第2電源12が第2リアクトル15の両端に接続される第1状態と、第2電源12が第2リアクトル15を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続される第2状態と、を交互に切り替える制御装置19とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源装置及び電源装置の制御方法に関する。
近年、低炭素社会を実現するために、動力発生源としてエンジンに代えて走行モータを備える車両、又は、エンジンとともに走行モータを備える車両が多くなっている。以下の特許文献1,2には、このような車両の走行モータに電力を供給するバッテリを昇温させるバッテリ制御システムが開示されている。例えば、以下の特許文献1に開示されたバッテリ制御システムは、温度によって出力特性が異なる第一バッテリと第二バッテリとを備え、第一バッテリの温度が所定温度未満のときに、第二バッテリを優先的に使用することで第一バッテリを昇温させている。
ところで、上述した特許文献1に開示されたバッテリ制御システムでは、温度によって出力特性が異なる2つのバッテリが必要になるため、コストの上昇を招いてしまう。また、上述した特許文献1に開示されたバッテリ制御システムでは、第二バッテリを第一バッテリの周囲に配置することで第一バッテリを昇温させており、バッテリが効果的に加温されているとは言い難い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高周波電流を通電することにより、コストの上昇を招くことなく従来よりも効率的に複数の電源を加温することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係る電源装置及び電源装置の制御方法は、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る電源装置は、第1ノードと第2ノードとの間に接続された第1電源と、第3ノードと第4ノードとの間に接続された第2電源と、を備え、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続された電気負荷に電力を供給する電源装置であって、前記第1ノードと前記第3ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第2ノードと前記第4ノードとの間に接続された第3スイッチとを有するスイッチ回路と、前記第1電源と前記第1ノード又は前記第2ノードとの間に配置された第1リアクトルと、前記第2電源と前記第3ノード又は前記第4ノードとの間に配置された第2リアクトルと、前記スイッチ回路の前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態に、前記第1スイッチを開状態に制御して、前記第1電源が前記第1リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2電源が前記第2リアクトルの両端に接続される第1状態と、前記スイッチ回路の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを閉状態に、前記第3スイッチを開状態に制御して、前記第2電源が前記第2リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第1電源が前記第1リアクトルの両端に接続される第2状態と、を交互に切り替える制御装置と、を備えるものである。
(2):上記(1)の態様において、前記制御装置は、前記第1状態と前記第2状態との切り替えを行うときには、一旦、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを開状態に、前記第2スイッチを閉状態に制御して、前記第1電源が前記第1リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2電源が前記第2リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続される第3状態とする、ものである。
(3):上記(1)又は(2)の態様において、前記第1電源及び前記第2電源の電圧を検出する電圧検出部を備えており、前記制御装置は、前記第1電源の電圧が前記第2電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチを閉状態、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを開状態にする第1制御と、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記第3スイッチを開状態にする第2制御と、を交互に行うバランス制御を実施する、ものである。
(4):上記(1)又は(2)の態様において、前記第1電源及び前記第2電源の電圧を検出する電圧検出部を備えており、前記制御装置は、前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを開状態、前記第3スイッチを閉状態にする第3制御と、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記第3スイッチを開状態にする第2制御と、を交互に行うバランス制御を実施する、ものである。
(5):上記(3)又は(4)の態様において、前記制御装置は、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態に、前記第2スイッチを開状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1ノードと前記第4ノードとの間に並列接続される並列状態と、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを開状態に、前記第2スイッチを閉状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1ノードと前記第4ノードとの間に直列接続される直列状態と、を切り替え可能であり、前記電圧検出部で検出された前記第1電源の電圧と前記第2電源の電圧との差が予め規定された基準値以上であって、前記並列状態への遷移が指示された場合に、前記バランス制御を実施する、ものである。
(6)この発明の一態様に係る電源装置の制御方法は、第1ノードと第2ノードとの間に接続された第1電源と、第3ノードと第4ノードとの間に接続された第2電源と、を備え、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続された電気負荷に電力を供給する電源装置の制御方法であって、前記電源装置は、前記第1ノードと前記第3ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第2ノードと前記第4ノードとの間に接続された第3スイッチとを有するスイッチ回路と、前記第1電源と前記第1ノード又は前記第2ノードとの間に配置された第1リアクトルと、前記第2電源と前記第3ノード又は前記第4ノードとの間に配置された第2リアクトルと、を備え、前記スイッチ回路の前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態に、前記第1スイッチを開状態に制御して、前記第1電源が前記第1リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2電源が前記第2リアクトルの両端に接続される第1状態と、前記スイッチ回路の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを閉状態に、前記第3スイッチを開状態に制御して、前記第2電源が前記第2リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第1電源が前記第1リアクトルの両端に接続される第2状態と、を交互に切り替えるステップを有する、ものである。
(1),(6)の態様によれば、スイッチ回路に設けられた複数のスイッチの開状態及び閉状態が制御され、第1状態と第2状態とが交互に切り替えられる。これにより、第1電源及び第2電源に高周波電流を流すことができるため、コストの上昇を招くことなく従来よりも効率的に第1電源及び第2電源を加温することができる。
(2)の態様によれば、第1状態と第2状態との切り替えを行うときに、一旦、第1スイッチ及び第3スイッチを開状態に、第2スイッチを閉状態にしているため、第1スイッチ及び第3スイッチが同時に閉状態になるのを避けることができる。
(3),(4)の態様によれば、電圧検出部で検出された第1電源の電圧と第2電源の電圧との大小関係に応じてバランス制御が行われるため、第1電源の電圧と第2電源の電圧とを等しくすることができる。
(5)の態様によれば、電圧検出部で検出された第1電源の電圧と第2電源の電圧との差が予め規定された基準値以上であって、並列状態への遷移が指示された場合に、バランス制御が実施されるため、並列状態に遷移する際の短絡電流を抑制することができる。
以下、図面を参照し、本発明の電源装置及び電源装置の制御方法の実施形態について説明する。
〈電源装置〉
図1は、本発明の一実施形態に係る電源装置の要部構成を示す回路図である。図1に示す通り、本実施形態に係る電源装置1は、第1電源11、第2電源12、スイッチ回路13、第1リアクトル14、第2リアクトル15、コンデンサ16、電圧検出部17、電圧検出部18、及び制御装置19を備える。このような電源装置1は、例えば、コンタクタ20を介して接続された電気負荷に直流電力を供給する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電源装置の要部構成を示す回路図である。図1に示す通り、本実施形態に係る電源装置1は、第1電源11、第2電源12、スイッチ回路13、第1リアクトル14、第2リアクトル15、コンデンサ16、電圧検出部17、電圧検出部18、及び制御装置19を備える。このような電源装置1は、例えば、コンタクタ20を介して接続された電気負荷に直流電力を供給する。
ここで、電源装置1からの直流電力が供給される電気負荷としては、例えば、車両の走行駆動力を発生する電動機Mの力行及び回生を制御するインバータ21、車両に設けられる補機22及び補機VCU(Voltage Control Unit)23、及び車両に設けられるインレット24が挙げられる。尚、電動機Mとしては、例えば、三相のブラシレスDCモータ等を用いることができる。また、補機VCU23は、補機22に印加する電圧を制御する装置である。
第1電源11は、充放電可能な二次電池(例えば、バッテリ等)である。第1電源11の正極端子は第1ノードN1に接続され、負極端子は第2ノードN2に接続されている。第2電源12は、充放電可能な二次電池(例えば、バッテリ等)である。第2電源12の正極端子は第3ノードN3に接続され、負極端子は第4ノードN4に接続されている。第1電源11と第2電源12とは同様の電源であり、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とは等しい(或いは、ほぼ等しい)。尚、第1電源11の電圧Vs1及び第2電源12の電圧Vs2は、補機22を動作させるのに適した電圧(例えば、400V)である。
尚、上述した電気負荷(インバータ21、補機VCU23、及びインレット24)の一端は、コンタクタ20を介して第1ノードN1に接続され、他端はコンタクタ20を介して第4ノードN4に接続されている。
スイッチ回路13は、直列接続された3つのスイッチング素子(第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3(第1スイッチ~第3スイッチ))を備えており、制御装置19の制御の下で、第1電源11、第2電源12、及び電気負荷の接続状態を切り替える。第1スイッチング素子SW1は、第1ノードN1と第3ノードN3との間に接続され、第2スイッチング素子SW2は、第2ノードN2と第3ノードN3との間に接続されている。第3スイッチング素子SW3は、第2ノードN2と第4ノードN4との間に接続されている。
ここで、第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3としては、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いることができる。第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3としてMOSFETを用いた場合の具体的な接続関係は以下となる。第1スイッチング素子SW1のドレインは第1ノードN1に接続され、ソースは第3ノードN3に接続される。第2スイッチング素子SW2のドレインは第3ノードN3に接続され、ソースは第2ノードN2に接続される。第3スイッチング素子SW3のドレインは第2ノードN2に接続され、ソースは第4ノードN4に接続される。尚、第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3各々のソースド・レイン間には、ソースからドレインに向けて順方向になるようにダイオードが接続される。
スイッチ回路13は、例えば、制御装置19から出力されて第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)された信号(PWM信号)によって切り替え制御される。尚、スイッチ回路13の具体的な切り替え制御方法については後述する。
第1リアクトル14は、第1電源11と第2ノードN2との間に配置されている。より具体的に、第1リアクトル14の一端は第1電源11の負極端子に接続され、他端は第2スイッチング素子SW2のソースと第3スイッチング素子SW3のドレインとの接続点に接続されている。第2リアクトル15は、第2電源12と第3ノードN3との間に配置されている。より具体的に、第2リアクトル15の一端は第2電源12の正極端子に接続され、他端は第1スイッチング素子SW1のソースと第2スイッチング素子SW2のドレインとの接続点に接続されている。
コンデンサ16は、第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続されている。具体的には、コンデンサ16の一方の電極が第1ノードN1に接続され、他方の電極が第4ノードN4に接続されている。コンデンサ16は、電源装置1から出力される電流の平滑化のために設けられる。電圧検出部17は、第1電源11の電圧Vs1を検出し、その検出結果を制御装置19に出力する。電圧検出部18は、第2電源12の電圧Vs2を検出し、その検出結果を制御装置19に出力する。
制御装置19は、例えば、第1制御部19a及び第2制御部19bを備えており、スイッチ回路13の切り替え制御及び電気負荷の制御(例えば、インバータ21の駆動制御)を行う。第1制御部19aは、スイッチ回路13の切り替え制御を行って、第1電源11、第2電源12、及び電気負荷の接続状態を切り替える。
ここで、本実施形態の電源装置1は、動作モードとして並列モードと直列モードがある。並列モードは、第1電源11及び第2電源12が電気負荷に並列に接続された状態(並列状態)で動作するモードである。直列モードは、第1電源11及び第2電源12が電気負荷に直列に接続された状態(直列状態)で動作するモードである。第1制御部19aは、スイッチ回路13を制御して、並列モードと直列モードとを切り替える。
また、上記の動作モードとして、上述した並列モード及び直列モード以外に、加温モードと電圧バランスモードとがある。加温モードは、第1電源11及び第2電源12をチョッパ方式により加温する動作モードである。電圧バランスモードは、第1電源11の電圧と第2電源12の電圧とを等しくする動作モードである。第1電源11の電圧と第2電源12の電圧とが異なると、第1電源11及び第2電源12の一方から他方へ短絡電流が流れる。これを防止するために、電圧バランスモードが実施される。尚、電源装置1の動作モード及び動作状態の詳細については後述する。
第2制御部19bは、電源装置1から直流電力が供給される電気負荷の制御を行う。第2制御部19bは、例えば、電動機Mの力行運転時において、インバータ21の直流側の正極端子及び負極端子間に印加される直流電力を三相交流電力に変換させ、電動機Mの各相への通電を順次転流させることで交流の各相電流を通電する。一方、第2制御部19bは、例えば、電動機Mの回生運転時において、電動機Mの回転角に基づいて同期を取りつつ電動機Mから出力される交流の発電電力を直流電力に変換する。
〈直列モード及び並列モード〉
図2は、本発明の一実施形態に係る電源装置が直列モード又は並列モードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図2においては、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。図2(a)は、直列モードで動作している際の電流経路を示す図であり、図2(b)は、並列モードで動作している際の電流経路を示す図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る電源装置が直列モード又は並列モードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図2においては、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。図2(a)は、直列モードで動作している際の電流経路を示す図であり、図2(b)は、並列モードで動作している際の電流経路を示す図である。
図2(a)に示す通り、直列モードにおいては、制御装置19の第1制御部19aが、第2スイッチング素子SW2を閉状態(ON)にし、第1スイッチング素子SW1及び第3スイッチング素子SW3を開状態(OFF)にする。これにより、図2(a)に示す通り、第4ノードN4、第2電源12、第2リアクトル15、第2スイッチング素子SW2、第1リアクトル14、第1電源11、及び第1ノードN1を順に通る電流ループLP1が形成される。つまり、直列モードでは、第1電源11及び第2電源12が、第1ノードN1と第4ノードN4との間に直列接続される。尚、回生時には、図2(a)に示す電流ループLP1の電流の向きとは逆向きの電流が流れる。
図2(b)に示す通り、並列モードにおいては、制御装置19の第1制御部19aが、第1スイッチング素子SW1及び第3スイッチング素子SW3を閉状態(ON)にし、第2スイッチング素子SW2を開状態(OFF)にする。これにより、図2(b)に示す通り、第4ノードN4、第3スイッチング素子SW3、第1リアクトル14、第1電源11、及び第1ノードN1を順に通る電流ループLP2と、第4ノードN4、第2電源12、第2リアクトル15、第1スイッチング素子SW1、及び第1ノードN1を順に通る電流ループLP3とが形成される。つまり、並列モードでは、第1電源11及び第2電源12が、第1ノードN1と第4ノードN4との間に並列接続される。尚、回生時には、図2(b)に示す電流ループLP2,LP3の電流の向きとは逆向きの電流が流れる。
〈加温モード〉
図3は、本発明の一実施形態に係る電源装置が加温モードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図3においては、図2と同様に、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。加温モードにおいて、制御装置19の第1制御部19aは、スイッチ回路13を制御して、図3(a)に示す第1状態と図3(b)に示す第2状態とを交互に切り替える。尚、第1状態と第2状態との切り替え周波数は、例えば、数十~数百kHzである。
図3は、本発明の一実施形態に係る電源装置が加温モードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図3においては、図2と同様に、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。加温モードにおいて、制御装置19の第1制御部19aは、スイッチ回路13を制御して、図3(a)に示す第1状態と図3(b)に示す第2状態とを交互に切り替える。尚、第1状態と第2状態との切り替え周波数は、例えば、数十~数百kHzである。
ここで、第1制御部19aは、図3(a)に示す第1状態から図3(b)に示す第2状態に切り替える場合には、一旦、図3(c)に示す第3状態にしてから、図3(b)に示す第2状態に切り替える。また、第1制御部19aは、図3(b)に示す第2状態から図3(a)に示す第1状態に切り替える場合には、一旦、図3(c)に示す第3状態にしてから、図3(a)に示す第1状態に切り替える。
ここで、上記の第1状態は、第1電源11が第1リアクトル14を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第2電源12が第2リアクトル15の両端に接続される状態である。上記の第2状態は、第2電源12が第2リアクトル15を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続される状態である。上記の第3状態は、第1電源11が第1リアクトル14を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第2電源12が第2リアクトル15を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続される状態である。
尚、図3(a)~図3(c)から分かる通り、加温モードでは、第1電源11及び第2電源12の少なくとも一方が、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続される。
尚、図3(a)~図3(c)から分かる通り、加温モードでは、第1電源11及び第2電源12の少なくとも一方が、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続される。
図3(a)に示す通り、第1制御部19aは、第1スイッチング素子SW1を開状態(OFF)にし、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3を閉状態(ON)にすることで上述した第1状態にする。第1状態では、第3スイッチング素子SW3、第1リアクトル14、第1電源11、及びコンデンサ16を順に通る電流ループLP11が形成される。また、第2電源12、第2リアクトル15、第2スイッチング素子SW2、及び第3スイッチング素子SW3を順に通る電流ループLP12も形成される。電流ループLP11は、第1電源11が第1リアクトル14を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続された状態の電流経路である。電流ループLP12は、第2電源12が第2リアクトル15の両端に接続された状態の電流経路である。
図3(b)に示す通り、第1制御部19aは、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を閉状態(ON)にし、第3スイッチング素子SW3を開状態(OFF)にすることで上述した第2状態にする。第2状態では、第1電源11、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2、及び第1リアクトル14を順に通る電流ループLP13が形成される。また、第2電源12、第2リアクトル15、第1スイッチング素子SW1、及びコンデンサ16を順に通る電流ループLP14も形成される。電流ループLP13は、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続された状態の電流経路である。電流ループLP14は、第2電源12が第2リアクトル15を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続された状態の電流経路である。
図3(c)に示す通り、第1制御部19aは、第1スイッチング素子SW1及び第3スイッチング素子SW3を開状態(OFF)にし、第2スイッチング素子SW2を閉状態(ON)にすることで上述した第3状態にする。第3状態では、図3(a)に示す電流ループLP11と、図3(b)に示す電流ループLP14とが形成される。つまり、第3状態では、第1電源11及び第2電源12が、第1ノードN1と第4ノードN4との間に並列接続される。
図4は、本発明の一実施形態に係る電源装置が加温モードで動作している際の電流変化を示す図である。尚、図4では、図3(a)に示す第1状態とされる期間を期間Ta1とし、図3(b)に示す第2状態とされる期間を期間Tb1としている。また、図3(a)に示す第1状態から図3(b)に示す第2状態に切り替えられる場合に、一旦、図3(c)に示す第3状態とされる期間を期間Ta2としている。また、図3(b)に示す第2状態から図3(a)に示す第1状態に切り替えられる場合に、一旦、図3(c)に示す第3状態とされる期間を期間Tb2としている。
図4に示す通り、第1制御部19aは、スイッチ回路13の第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3を制御し、図3(a)~図3(c)に示す各状態の切り替えを行う。具体的には、図3(a)に示す第1状態(期間Ta1)、図3(c)に示す第3状態(期間Ta2)、図3(b)に示す第2状態(期間Tb1)、図3(c)に示す第3状態(期間Tb2)、図3(a)に示す第1状態(期間Ta1)、…といった具合に順次切り替える。
図3(a)に示す第1状態とされる期間Ta1では、第1電源11の電圧Vs1は、電源装置1の出力電圧Voよりも低い。このため、図4に示す通り、第1電源11を流れる電流Is1(図3(a)に示す電流ループLP11を流れる電流)は減少する。具体的に、第1リアクトル14のリアクタンスをL1とすると、電流Is1の減少率は、dIs1/dt=(Vs1-Vo)/L1で表される。これに対し、第2電源12の電圧Vs2は、0よりも高い。このため、図4に示す通り、第2電源12を流れる電流Is2(図3(a)に示す電流ループLP12を流れる電流)は増加する。具体的に、第2リアクトル15のリアクタンスをL2とすると、電流Is2の増加率は、dIs2/dt=Vs2/L2で表される。
図3(b)に示す第2状態とされる期間Tb1では、第1電源11の電圧Vs1は、0よりも高い。このため、図4に示す通り、第1電源11を流れる電流Is1(図3(b)に示す電流ループLP13を流れる電流)は増加する。具体的に、電流Is1の増加率は、dIs1/dt=Vs1/L1で表される。これに対し、第2電源12の電圧Vs2は、電源装置1の出力電圧Voよりも低い。このため、図4に示す通り、第2電源12を流れる電流Is2(図3(b)に示す電流ループLP14を流れる電流)は減少する。具体的に、電流Is2の減少率は、dIs2/dt=(Vs2-Vo)/L2で表される。
図3(c)に示す第3状態とされる期間Ta2及び期間Tb2では、第1電源11の電圧Vs1及び第2電源12の電圧Vs2は共に、電源装置1の出力電圧Voよりも低い。このため、図4に示す通り、第1電源11を流れる電流Is1(図3(c)に示す電流ループLP11を流れる電流)、及び第2電源12を流れる電流Is2(図3(c)に示す電流ループLP14を流れる電流)は減少する。具体的に、電流Is1の減少率は、dIs1/dt=(Vs1-Vo)/L1で表され、電流Is2の減少率は、dIs2/dt=(Vs2-Vo)/L2で表される。
ここで、第1電源11の電圧Vs1及び第2電源12の電圧Vs2を電圧Vsとする(Vs1=Vs2=Vs)。また、第1リアクトル14のリアクタンスL1及び第2リアクトル15のリアクタンスL2をリアクタンスLとする(L1=L2=L)。更に、図3(a)に示す第1状態とされる期間Ta1の長さTa及び図3(b)に示す第2状態とされる期間Tb1の長さTbを長さTとする(Ta=Tb=T)。加えて、切替周期Tf(図4参照)に対する上記期間Ta1又は上記期間Tb1の長さTの比率が0.5以下であるとする(T/Tf<0.5)。すると、第1電源11を流れる電流Is1の振幅ΔI_1、及び第2電源12を流れる電流Is2の振幅ΔI_2は、ΔI_1=ΔI_2=Vs×T/Lで表される。
図5は、本発明の一実施形態に係る電源装置が加温モードで動作している際に流れる電流の振幅と、比率(T/Tf)との関係を示す図である。図5を参照すると、加温モードで動作している際に、第1電源11に流れる電流Is1及び第2電源12に流れる電流Is2の振幅ΔIは、比率(T/Tf)に比例する。尚、上記の振幅ΔIは、比率(T/Tf)が0のときに0になり、比率(T/Tf)が0.5のときに最大になる。
つまり、図4に示す切替周期Tf中における期間Ta2及び期間Tb2の割合が大きくなるにつれて、第1電源11に流れる電流Is1及び第2電源12に流れる電流Is2の振幅ΔIが小さくなる。これに対し、図4に示す切替周期Tf中における期間Ta2及び期間Tb2の割合が小さくなるにつれて、第1電源11に流れる電流Is1及び第2電源12に流れる電流Is2の振幅ΔIが大きくなる。このため、第1電源11及び第2電源12を効率的に加温するには、図4に示す切替周期Tf中における期間Ta2及び期間Tb2の割合を極力小さくするのが望ましい。
図4に示す切り替えが行われることで、第1電源11及び第1電源11及び第2電源12の少なくとも一方が、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続された状態で、第1電源11の昇圧動作と第2電源12の昇圧動作が交互に行われる。これにより、第1電源11及び第2電源12に高周波電流を流すことができるため、コストの上昇を招くことなく従来よりも効率的に第1電源及び第2電源12を加温することができる。
〈電圧バランスモード〉
《第1電圧バランスモード》
図6は、本発明の一実施形態に係る電源装置が第1電圧バランスモードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図6においては、図2,3と同様に、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。第1電圧バランスモードは、第1電源11の電圧Vs1が第2電源12の電圧Vs2よりも高い場合に、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とを等しくするために行われる。第1電圧バランスモードにおいて、制御装置19の第1制御部19aは、スイッチ回路13を制御して、図6(a)に示すエネルギー移動状態と図6(b)に示すエネルギー回収状態とを交互に切り替える。
《第1電圧バランスモード》
図6は、本発明の一実施形態に係る電源装置が第1電圧バランスモードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図6においては、図2,3と同様に、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。第1電圧バランスモードは、第1電源11の電圧Vs1が第2電源12の電圧Vs2よりも高い場合に、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とを等しくするために行われる。第1電圧バランスモードにおいて、制御装置19の第1制御部19aは、スイッチ回路13を制御して、図6(a)に示すエネルギー移動状態と図6(b)に示すエネルギー回収状態とを交互に切り替える。
ここで、図6(a)に示すエネルギー移動状態は、第1電源11と第2電源12とが並列接続される状態である。図6(b)に示すエネルギー回収状態は、第1電源11がコンデンサ16、第3スイッチング素子SW3、及び第1リアクトル14を経由して接続されるとともに、第2電源12が第2リアクトル15の両端に接続される状態である。
図6(a)に示すエネルギー移動状態では、電圧の高い第1電源11から第2電源12へ電気的エネルギーが移動される。但し、第1電源11と第2電源12との電圧差が大きい場合には、第1電源11及び第2電源12に流れる電流のピーク値Ipが大きくなる。このため、第1電源11及び第2電源12に流れる電流の大きさがある値になったときに、電圧の高い第1電源11から第2電源12への電気的エネルギーの移動を停止するために、エネルギー回収状態に移行する。
図6(b)に示すエネルギー回収状態では、大きくなった第1電源11及び第2電源12に流れる電流のピーク値Ipを下げるために、第1リアクトル14及び第2リアクトル15に蓄えられていた電気的エネルギーをそれぞれ、第1電源11及び第2電源12に回収させる。図6に示すエネルギー回収状態は、第1電源11に流れる電流IS1及び第2電源12に流れる電流Is2が共に0になるまで継続される。
図6(a)に示す通り、第1制御部19aは、第1スイッチング素子SW1を閉状態(ON)にし、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3を開状態(OFF)にする制御(第1制御)を行うことで上述したエネルギー移動状態にする。エネルギー移動状態では、第1電源11、第1スイッチング素子SW1、第2リアクトル15、第2電源12、第3スイッチング素子SW3、及び第1リアクトル14を順に通る電流ループLP20が形成される。電流ループLP20は、第1電源11と第2電源12とが並列接続された状態の電流経路である。
図6(b)に示す通り、第1制御部19aは、第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3を開状態(OFF)する制御(第2制御)を行うことで上述したエネルギー回収状態にする。エネルギー回収状態では、第1電源11、コンデンサ16、第3スイッチング素子SW3、及び第1リアクトル14を順に通る電流ループLP21が形成される。また、第2電源12、第3スイッチング素子SW3、第2スイッチング素子SW2、及び第2リアクトル15を順に通る電流ループLP22も形成される。電流ループLP21は、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続された状態の電流経路であり、電流ループLP22は、第2電源12が第2リアクトル15の両端に接続された状態の電流経路である。
図7は、本発明の一実施形態に係る電源装置が第1電圧バランスモードで動作している際の電流変化を示す図である。尚、図7では、図6(a)に示すエネルギー移動状態とされる期間を期間Tc1とし、図6(b)に示すエネルギー回収状態とされる期間を期間Tc2としている。図7に示す通り、第1制御部19aは、スイッチ回路13の第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3を制御し、図6(a)に示すエネルギー移動状態と、図6(b)に示すエネルギー回収状態とを交互に切り替える。
図6(a)に示すエネルギー移動状態とされる期間Tc1では、第1電源11に流れる電流Is1が減少する一方で、第2電源12に流れる電流Is2が増加する。期間Tc1が開始されてからの時間をtとすると、第2電源12に流れる電流Is2は、Is2=(Vs1-Vs2)/(L1+L2)×tで表される。期間Tc1の長さをt_c1とすると、第1電源11及び第2電源12に流れる電流Isのピーク値Ipは、Ip=(Vs1-Vs2)/(L1+L2)×t_c1で表される。
図6(b)に示すエネルギー回収状態とされる期間Tc2では、第1電源11に流れる電流Is1及び第2電源12に流れる電流Is2が共に減少して0になる。第1電源11に流れる電流Is1が0になるのに要する時間は、Vs1/L1×Ipで表される。また、第2電源12に流れる電流Is2が0になるのに要する時間は、Vs2/L2×Ipで表される。よって、第1電源11に流れる電流Is1及び第2電源12に流れる電流Is2が共に0になるのに要する時間t_c2は、Vs1/L1×Ipと、Vs2/L2×Ipとの大きい方である。
図7に示す切り替えが行われると、図示の通り、第1電源11の電圧Vs1が徐々に低下する一方で、第2電源12の電圧Vs2が徐々に上昇する。そして、図7に示す切り替えが繰り返されることで、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とが等しくなる。このように、第1電圧バランスモードにおける制御(第1電圧バランス制御)が行われることで、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とが等しくなる。
《第2電圧バランスモード》
図8は、本発明の一実施形態に係る電源装置が第2電圧バランスモードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図8においては、図2,3,6と同様に、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。第2電圧バランスモードは、第2電源12の電圧Vs2が第1電源11の電圧Vs1よりも高い場合に、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とを等しくするために行われる。第2電圧バランスモードにおいて、制御装置19の第1制御部19aは、スイッチ回路13を制御して、図8(a)に示すエネルギー移動状態と図8(b)に示すエネルギー回収状態とを交互に切り替える。
図8は、本発明の一実施形態に係る電源装置が第2電圧バランスモードで動作している際の電流経路を示す図である。尚、図8においては、図2,3,6と同様に、電圧検出部17,18、制御装置19、及び電気負荷の図示を省略している。第2電圧バランスモードは、第2電源12の電圧Vs2が第1電源11の電圧Vs1よりも高い場合に、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とを等しくするために行われる。第2電圧バランスモードにおいて、制御装置19の第1制御部19aは、スイッチ回路13を制御して、図8(a)に示すエネルギー移動状態と図8(b)に示すエネルギー回収状態とを交互に切り替える。
ここで、図8(a)に示すエネルギー移動状態は、図6(a)に示すエネルギー移動状態と同様に、第1電源11と第2電源12とが並列接続される状態である。図8(b)に示すエネルギー回収状態は、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続されるとともに、第2電源12が第2リアクトル15、第1スイッチング素子SW1、及びコンデンサ16を経由して接続される状態である。
図8(a)に示すエネルギー移動状態では、電圧の高い第2電源12から第1電源11へ電気的エネルギーが移動される。図8(b)に示すエネルギー回収状態では、大きくなった第1電源11及び第2電源12に流れる電流のピーク値Ipを下げるために、第1リアクトル14及び第2リアクトル15に蓄えられていた電気的エネルギーをそれぞれ、第1電源11及び第2電源12に回収させる。
図8(a)に示す通り、第1制御部19aは、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を開状態(OFF)にし、第3スイッチング素子SW3を閉状態(ON)にする制御(第3制御)を行うことで上述したエネルギー移動状態にする。エネルギー移動状態では、第1電源11、第1リアクトル14、第3スイッチング素子SW3、第2電源12、第2リアクトル15、及び第1スイッチング素子SW1を順に通る電流ループLP30が形成される。電流ループLP30は、第1電源11と第2電源12とが並列接続された状態の電流経路である。
図8(b)に示す通り、第1制御部19aは、第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3を開状態(OFF)する制御(第2制御)を行うことで上述したエネルギー回収状態にする。エネルギー回収状態では、第1電源11、第1リアクトル14、第2スイッチング素子SW2、及び第1スイッチング素子SW1を順に通る電流ループLP31が形成される。また、第2電源12、第2リアクトル15、第1スイッチング素子SW1、及びコンデンサ16を順に通る電流ループLP32も形成される。電流ループLP31は、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続された状態の電流経路であり、電流ループLP32は、第2電源12が第2リアクトル15及びコンデンサ16を経由して接続された状態の電流経路である。
図9は、本発明の一実施形態に係る電源装置が第2電圧バランスモードで動作している際の電流変化を示す図である。尚、図9では、図8(a)に示すエネルギー移動状態とされる期間を期間Td1とし、図8(b)に示すエネルギー回収状態とされる期間を期間Td2としている。図9に示す通り、第1制御部19aは、スイッチ回路13の第1スイッチング素子SW1~第3スイッチング素子SW3を制御し、図8(a)に示すエネルギー移動状態と、図8(b)に示すエネルギー回収状態とを交互に切り替える。
図8(a)に示すエネルギー移動状態とされる期間Td1では、第2電源12に流れる電流Is2が減少する一方で、第1電源11に流れる電流Is1が増加する。期間Td1が開始されてからの時間をtとすると、第1電源11に流れる電流Is1は、Is1=(Vs2-Vs1)/(L1+L2)×tで表される。期間Td1の長さをt_d1とすると、第1電源11及び第2電源12に流れる電流Isのピーク値Ipは、Ip=(Vs2-Vs1)/(L1+L2)×t_d1で表される。
図8(b)に示すエネルギー回収状態とされる期間Td2では、第1電源11に流れる電流Is1及び第2電源12に流れる電流Is2が共に減少して0になる。尚、第1電源11に流れる電流Is1及び第2電源12に流れる電流Is2が共に0になるのに要する時間t_d2は、第1電圧バランスモードで動作している場合における時間t_c2と同様に、Vs1/L1×Ipと、Vs2/L2×Ipとの大きい方である。
図9に示す切り替えが行われると、図示の通り、第2電源12の電圧Vs2が徐々に低下する一方で、第1電源11の電圧Vs1が徐々に上昇する。そして、図9に示す切り替えが繰り返されることで、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とが等しくなる。このように、第2電圧バランスモードにおける制御(第2電圧バランス制御)が行われることで、第1電源11の電圧Vs1と第2電源12の電圧Vs2とが等しくなる。
図10は、本発明の一実施形態に係る電源装置において電圧バランス制御が行われる場合の処理を示すフローチャートである。尚、図10に示すフローチャートは、例えば、上位装置(図示省略)が電源装置1の制御装置19に対して、並列接続への移行指示を行う度に開始される。このような移行指示は、例えば、車両の起動時に行われる。
処理が開始されると、制御装置19の第1制御部19aは、電圧検出部17で検出された第1電源11の電圧Vs1と、電圧検出部18で検出された第2電源12の電圧Vs2との差(電圧差)が、予め規定された基準値以上であるか否かを判断する(ステップS11)。第1制御部19aは、上記の電圧差が上記の基準値以上ではないと判断した場合には、図10に示す処理を終了する。これに対し、第1制御部19aは、上記の電圧差が上記の基準値以上であると判断した場合には、上位装置から指示されたステータスが並列状態であるか否かを判断する(ステップS12)。
第1制御部19aは、上位装置から指示されたステータスが並列状態ではないと判断した場合には、図10に示す処理を終了する。これに対し、第1制御部19aは、上位装置から指示されたステータスが並列状態であると判断した場合には、第1電源11の電圧Vs1から第2電源12の電圧Vs2を差し引いた値(以下、第1電位差という)が、予め規定された閾値よりも小さいか否かを判断する(ステップS13)。
第1制御部19aは、第1電位差が上記の閾値よりも小さくない(上記の閾値以上である)と判断した場合には、図6,7を用いて説明した第1電圧バランスモードに移行して、第1電圧バランス制御を行う(ステップS14)。尚、第1制御部19aは、ステップS13において、上記の第1電位差が上記の閾値よりも小さいと判断するまで、ステップS14における第1電圧バランス制御を行う。これに対し、第1制御部19aは、第1電位差が上記の閾値よりも小さいと判断した場合には、第2電源12の電圧Vs2から第1電源11の電圧Vs1を差し引いた値(以下、第2電位差という)が、予め規定された閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS15)。
第1制御部19aは、第2電位差が上記の閾値よりも小さくない(上記の閾値以上である)と判断した場合には、図8,9を用いて説明した第2電圧バランスモードに移行して、第2電圧バランス制御を行う(ステップS16)。尚、第1制御部19aは、ステップS15において、上記の第2電位差が上記の閾値よりも小さいと判断するまで、ステップS16における第2電圧バランス制御を行う。これに対し、第1制御部19aは、第2電位差が上記の閾値よりも小さい判断した場合には、図2(b)に示す並列状態に遷移させる制御を行う(ステップS17)。以上の処理が終了すると、第1制御部19aは、図10に示す処理を終了する。
以上の通り、本実施形態の電源装置1は、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続された第1電源11と、第3ノードN3と第4ノードN4との間に接続された第2電源12と、を備える。電源装置1は、第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続された電気負荷(インバータ21、補機VCU23、インレット24等)に電力を供給する。
電源装置1は、スイッチ回路13、第1リアクトル14、第2リアクトル15、及び制御装置19を備える。スイッチ回路13は、第1ノードN1と第3ノードN3との間に接続された第1スイッチング素子SW1と、第2ノードN2と第3ノードN3との間に接続された第2スイッチング素子SW2と、第2ノードN2と第4ノードN4との間に接続された第3スイッチング素子SW3とを有する。第1リアクトル14は、第1電源11と第1ノードN1又は第2ノードN2との間に配置され、第2リアクトル15は、第2電源12と第3ノードN3又は第4ノードN4との間に配置される。
制御装置19は、第1状態と第2状態とを交互に切り替える。第1状態は、第1電源11が第1リアクトル14を介して第1ノードN1と第4ノードN4との間に接続され、第2電源12が第2リアクトル15の両端に接続される状態である。第2状態は、第1電源11が第1リアクトル14の両端に接続される状態である。
制御装置19は、第1状態にする場合には、スイッチ回路13の第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3を閉状態に、第1スイッチング素子SW1を開状態に制御する。制御装置19は、第2状態にする場合には、スイッチ回路13の第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2を閉状態に、第3スイッチング素子SW3を開状態に制御する。
これにより、スイッチ回路13に設けられた複数のスイッチング素子の開状態及び閉状態を切り替えるだけで、第1電源11及び第2電源12に高周波電流を流すことができるため、コストの上昇を招くことなく従来よりも効率的に第1電源11及び第2電源12を加温することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。例えば、上述した実施形態では、第1リアクトル14が、第1電源11と第2ノードN2との間に配置されており、第2リアクトル15が、第2電源12と第3ノードN3との間に配置されている例について説明した。しかしながら、第1リアクトル14は、第1電源11と第1ノードN1との間に配置されてもよい。同様に、第2リアクトル15は、第2電源12と第4ノードN4との間に配置されていてもよい。
また、制御装置19は、組み込みコンピュータ等のコンピュータによって実現することができる。制御装置19がコンピュータによって実現される場合には、制御装置19が備える各部の機能は、それらの機能を実現するためのプログラムが、コンピュータに設けられたCPU(中央処理装置)で実行されることによって実現される。つまり、制御装置19が備える各部の機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することによって実現される。尚、制御装置19は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
1…電源装置、11…第1電源、12…第2電源、13…スイッチ回路、14…第1リアクトル、15…第2リアクトル、16…コンデンサ、17,18…電圧検出部、19…制御装置、21…インバータ、22…補機、23…補機VCU、24…インレット、N1…第1ノード、N2…第2ノード、N3…第3ノード、N4…第4ノード、SW1…第1スイッチング素子、SW2…第2スイッチング素子、SW3…第3スイッチング素子
Claims (6)
- 第1ノードと第2ノードとの間に接続された第1電源と、第3ノードと第4ノードとの間に接続された第2電源と、を備え、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続された電気負荷に電力を供給する電源装置であって、
前記第1ノードと前記第3ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第2ノードと前記第4ノードとの間に接続された第3スイッチとを有するスイッチ回路と、
前記第1電源と前記第1ノード又は前記第2ノードとの間に配置された第1リアクトルと、
前記第2電源と前記第3ノード又は前記第4ノードとの間に配置された第2リアクトルと、
前記スイッチ回路の前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態に、前記第1スイッチを開状態に制御して、前記第1電源が前記第1リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2電源が前記第2リアクトルの両端に接続される第1状態と、前記スイッチ回路の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを閉状態に、前記第3スイッチを開状態に制御して、前記第2電源が前記第2リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第1電源が前記第1リアクトルの両端に接続される第2状態と、を交互に切り替える制御装置と、
を備える電源装置。 - 前記制御装置は、前記第1状態と前記第2状態との切り替えを行うときには、一旦、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを開状態に、前記第2スイッチを閉状態に制御して、前記第1電源が前記第1リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2電源が前記第2リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続される第3状態とする、請求項1記載の電源装置。
- 前記第1電源及び前記第2電源の電圧を検出する電圧検出部を備えており、
前記制御装置は、前記第1電源の電圧が前記第2電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチを閉状態、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを開状態にする第1制御と、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記第3スイッチを開状態にする第2制御と、を交互に行うバランス制御を実施する、
請求項1記載の電源装置。 - 前記第1電源及び前記第2電源の電圧を検出する電圧検出部を備えており、
前記制御装置は、前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よりも大である場合に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを開状態、前記第3スイッチを閉状態にする第3制御と、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記第3スイッチを開状態にする第2制御と、を交互に行うバランス制御を実施する、
請求項1記載の電源装置。 - 前記制御装置は、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態に、前記第2スイッチを開状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1ノードと前記第4ノードとの間に並列接続される並列状態と、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを開状態に、前記第2スイッチを閉状態に制御して、前記第1電源及び前記第2電源が前記第1ノードと前記第4ノードとの間に直列接続される直列状態と、を切り替え可能であり、
前記電圧検出部で検出された前記第1電源の電圧と前記第2電源の電圧との差が予め規定された基準値以上であって、前記並列状態への遷移が指示された場合に、前記バランス制御を実施する、
請求項3又は請求項4記載の電源装置。 - 第1ノードと第2ノードとの間に接続された第1電源と、第3ノードと第4ノードとの間に接続された第2電源と、を備え、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続された電気負荷に電力を供給する電源装置の制御方法であって、
前記電源装置は、前記第1ノードと前記第3ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第2ノードと前記第4ノードとの間に接続された第3スイッチとを有するスイッチ回路と、
前記第1電源と前記第1ノード又は前記第2ノードとの間に配置された第1リアクトルと、
前記第2電源と前記第3ノード又は前記第4ノードとの間に配置された第2リアクトルと、を備え、
前記スイッチ回路の前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態に、前記第1スイッチを開状態に制御して、前記第1電源が前記第1リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2電源が前記第2リアクトルの両端に接続される第1状態と、前記スイッチ回路の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを閉状態に、前記第3スイッチを開状態に制御して、前記第2電源が前記第2リアクトルを介して前記第1ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第1電源が前記第1リアクトルの両端に接続される第2状態と、を交互に切り替えるステップを有する、
電源装置の制御方法。
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