JP7725895B2 - 熱硬化性樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物およびその用途

Info

Publication number
JP7725895B2
JP7725895B2 JP2021110556A JP2021110556A JP7725895B2 JP 7725895 B2 JP7725895 B2 JP 7725895B2 JP 2021110556 A JP2021110556 A JP 2021110556A JP 2021110556 A JP2021110556 A JP 2021110556A JP 7725895 B2 JP7725895 B2 JP 7725895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermosetting resin
resin composition
wiring board
printed wiring
composition according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021110556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023007603A (ja
Inventor
匠 久保田
瑛大 川瀬
由奈 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2021110556A priority Critical patent/JP7725895B2/ja
Publication of JP2023007603A publication Critical patent/JP2023007603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7725895B2 publication Critical patent/JP7725895B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物およびその用途に関する。
従来から、ノルボルネン系樹脂は電気特性、光学特性、低吸湿性などに優れるという特徴を有し、成形品として種々の用途に用いられている。
特許文献1には、ガラス転移温度が101~160℃の環状オレフィンホモポリマーと、繊維状導電性フィラーと、他のエラストマーとを樹脂組成物が開示されている。当該樹脂組成物から得られた成形材料は、機械的強度、耐熱性、導電性に優れると記載されている。
特許文献2には、多環式オレフィンモノマーを、パラジウム触媒錯体及び連鎖移動/活性化剤の存在下で重合する多環式オレフィン重合体の製造法が開示されている。
特許文献3には、エポキシ基を備えるノルボルネン系モノマーから誘導される繰り返し単位と、ビニル基を備えるノルボルネン系モノマーから誘導される繰り返し単位とを、特定のモル量で含む、環状オレフィン系二元共重合体が開示されている。当該文献には、この環状オレフィン系二元共重合体の重量平均分子量が1,000g/mol~100,000g/molであると記載されている。そして、当該繰り返し単位を含む環状オレフィン系二元共重合体から得られる硬化物は、銅箔との接着強度に優れ、10GHzにおける誘電損失が改善されると記載されている。
特開2013-231171号公報 特表2010-523766号公報 特表2019-506488号公報
しかしながら、特許文献1~2に記載のポリマーは熱硬化性ではなく、有機溶剤への溶解性が低く、さらに得られる硬化物の低誘電性に改善の余地があった。
特許文献3に記載の環状オレフィン系二元共重合体の硬化物には、低誘電特性に改善の余地がった。
本発明者らは、熱硬化性樹脂である環状オレフィン系共重合体を構成する構造単位を特定のものとし、さらに架橋剤を含む熱硬化性樹脂組成物によれば誘電率および誘電正接が低く誘電特性に優れる硬化物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下に示すことができる。
本発明によれば、
(A)熱硬化性樹脂と、
(B)架橋剤と、
を含み、
熱硬化性樹脂(A)が、
下記一般式(1)で表される構造単位aと、
下記一般式(2)で表される構造単位bと、
を含み、重量平均分子量が500以上10,000以下である、熱硬化性樹脂組成物を提供することができる。
(一般式(1)中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換または無置換の炭素数1~30の炭化水素基(末端二重結合を有する基を除く)を示す。nは0、1または2である。)
(一般式(2)中、Qは末端二重結合を有する基を示し、R、R、およびRはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~3のアルキル基を示す。mは0、1または2である。)
本発明によれば、
キャリア基材と、
前記キャリア基材上に設けられている、前記熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜と、を備える、キャリア付樹脂膜が提供される。
本発明によれば、
前記熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂層中に繊維基材を含むプリプレグが提供される。
本発明によれば、
前記プリプレグの少なくとも片面上に金属層を配置してなる積層板が提供される。
本発明によれば、
前記熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなる絶縁層を備える、プリント配線基板が提供される。
本発明によれば、
前記プリント配線基板と、
当該プリント配線基板の回路層上に搭載された、または前記プリント配線基板に内蔵された半導体素子と、を備える、半導体装置が提供される。
本発明によれば、耐熱性に優れるとともに、誘電率および誘電正接が低く誘電特性に優れた硬化物を得ることができる熱硬化性樹脂組成物を提供することができる。言い換えれば、これらの特性のバランスに優れた熱硬化性樹脂組成物を提供することができる。
本実施形態におけるキャリア付樹脂膜の構成の一例を示す断面図である。 本実施形態におけるプリント配線基板の構成の一例を示す断面図である。 本実施形態における半導体装置の構成の一例を示す断面図である。 本実施形態におけるプリント配線基板の製造プロセスの一例を示す工程断面図である。 本実施形態におけるプリント配線基板の構成の一例を示す断面図である。 本実施形態におけるプリント配線基板の構成の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、「A~B」は特に断りがなければ「A以上」から「B以下」を表す。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、熱硬化性樹脂(A)と、架橋剤(B)と、を含む。
[熱硬化性樹脂(A)]
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は、下記一般式(1)で表される構造単位aと、下記一般式(2)で表される構造単位bと、を含み、重量平均分子量が500以上10,000以下である。
一般式(1)中、nは0、1または2であり、好ましくは0または1である。
、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換または無置換の炭素数1~30の炭化水素基を示す。本実施形態において、当該炭素数1~30の炭化水素基は、末端二重結合を有する基を含まない。熱硬化性樹脂(A)中に複数存在するR同士、R同士、R同士およびR同士は、同一でも異なっていてもよい。
炭素数1~30の炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルキリデン基、アリール基、アラルキル基、アルカリル基、またはシクロアルキル等が挙げられる。
アルキル基としては、たとえばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、およびデシル基が挙げられる。
アルケニル基としては、たとえばアリル基、ペンテニル基等が挙げられる。アルキニル基としては、エチニル基が挙げられる。
アルキリデン基としては、たとえばエチリデン基等が挙げられる。
アリール基としては、たとえばフェニル基、ナフチル基、およびアントラセニル基が挙げられる。アラルキル基としては、たとえばベンジル基、およびフェネチル基が挙げられる。
アルカリル基としては、たとえばトリル基、キシリル基が挙げられる。シクロアルキル基としては、たとえばアダマンチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、およびシクロオクチル基が挙げられる。
炭素数1~30の炭化水素基は、その構造中に、O、N、S、PおよびSiから選択される少なくとも1つの原子を含んでいてもよい。
本実施形態において、前記炭素数1~30の炭化水素基は、炭素数1~15の炭化水素基であることが好ましく、炭素数1~10の炭化水素基であることがより好ましい。また、炭素数1~30の炭化水素基は、炭素数1~30のアルキル基であることが好ましく、炭素数1~15のアルキル基であることがより好ましく、炭素数1~10のアルキル基であることがさらにより好ましい。
置換された炭素数1~30炭化水素基の置換基は、水酸基、アミノ基、シアノ基、エステル基、エーテル基、アミド基、スルホンアミド基等を挙げることができ、少なくとも1種の基で置換されていてもよい。
本実施形態において、R、R、RおよびRのいずれか1つが、置換または無置換の炭素数1~30の炭化水素基、残りが水素原子であることが好ましく、全てが水素原子であることがより好ましい。
本実施形態において、熱硬化性樹脂(A)は、構造単位aとして上述の構造を少なくとも1種含むことができる。
一般式(2)中、mは0、1または2であり、好ましくは0または1である。
Qは末端二重結合を有する基を示す。
末端二重結合を有する基は、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、ビニルフェニル基、またはマレイミド基を含むことができる。
末端二重結合を有する基としては、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、ビニルフェニル基、(メタ)アクリロイルアルキル基、(メタ)アクリロイルオキシアルキル基、ビニルフェニルアルキル基、ビニルフェニルオキシアルキル基等が挙げられ、これらの基のアルキレン鎖中に、エーテル結合、チオエーテル結合を含んでいてもよい。
、R、およびRはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~3のアルキル基を示す。
本実施形態において、R、R、およびRのいずれか1つが、置炭素数1~3のアルキル基、残りが水素原子であることが好ましく、全てが水素原子であることがより好ましい。
本実施形態において、熱硬化性樹脂(A)は、構造単位bとして上述の構造を少なくとも1種含むことができる。
一般式(2)で表される構造単位bとしては、具体的には、5-ビニル-2-ノルボルネン由来の構造単位、ブテニルノルボルネン由来の構造単位、ヘキセニルノルボルネン由来の構造単位、以下の式で表される構造単位を挙げることができ、これらから選択される1種または2種以上を用いることができる。
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は、本発明の効果の観点、さらに熱硬化性および溶媒溶解性の観点から、構造単位aに対する構造単位bのモル比(b/a)が、0.1以上4以下、好ましくは0.1以上3.5以下、さらに好ましくは0.1以上3以下とすることができる。
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は構造単位aおよび構造単位bを含み、これらの構成単位以外に、他のモノマーから誘導される構造単位を含んでいてもよい。
他のモノマーとしては、インデン、スチレン、アセナフチレン、ノルボルナジエン、テルペン化合物(例えば、ピネン、リモネン等)、直鎖アルケン(例えば、ペンテン等)、環状アルケン(シクロヘキセン等)等を挙げることができる。
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は、エチレンやα-オレフィンから誘導される構造単位を含まず、また誘電率に影響を与えるマレイン酸、マレイミド、無水マレイン酸等から誘導される構造単位を含まない。
熱硬化性樹脂(A)は、低誘電率の観点から、全構成単位100モル%における構造単位aと構造単位bとの合計量が80モル%以上、好ましくは90モル%、より好ましくは95モル%以上である。上限値は特に限定されないが100モル%以下である。
熱硬化性樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)は、本発明の効果の観点、さらに熱硬化性および溶媒溶解性の観点から、500以上10,000以下、好ましくは600以上8,000以下、さらに好ましくは700以上7,000以下である。
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)のMw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)は、例えば、1.0~6.0、好ましくは1.2~5.0、より好ましくは1.5~4.0とすることができる。なお、Mw/Mnは、分子量分布の幅を示す分散度である。
なお、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および分子量分布(Mw/Mn)は、たとえばGPC(Gel Permeation Chromatography)測定により得られる標準ポリスチレン(PS)の検量線から求めた、ポリスチレン換算値を用いる。測定条件は、たとえば以下の通りである。
東ソー社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HLC-8320GPC
カラム:東ソー社製TSK-GEL Supermultipore HZ-M
検出器:液体クロマトグラム用RI検出器
測定温度:40℃
溶剤:THF
試料濃度:0.5wt%
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は、例えば25℃におけるトルエンに対する溶解度が、30wt%以上、好ましくは50wt%以上、さらに好ましくは60wt%以上である。なお、溶解度は下記式により算出される。
式:[熱硬化性樹脂(A)の重量/(熱硬化性樹脂(A)の重量+トルエンの重量)]×100
このように有機溶剤への溶解性が高いことから塗膜性や他の樹脂との相溶性に優れる。
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は溶融性に優れ(または基板作製時の埋め込み性に優れ)、その溶融温度は、例えば、250℃以下であり、好ましくは230℃以下であり、より好ましくは200℃以下である。溶融温度の下限値は50℃以上、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上である。本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は熱硬化性であり、前記溶解温度を有することから、半導体素子の多層配線構造を構成する層間絶縁膜、回路基板を構成するビルドアップ層もしくはコア層等の製造安定性に優れ、これらの半導体用途に好適に用いることができる。
[熱硬化性樹脂(A)の合成方法]
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)の合成方法は、たとえば、
有機溶剤中で、重合触媒および連鎖移動剤の存在下、下記一般式(1a)で表される化合物a1と、下記一般式(2a)で表される化合物b1と、を反応させる工程を含む。
一般式(1a)中、R、R、RおよびR、nは一般式(1)と同義である。
一般式(2a)中、Q、R、R、R、mは一般式(1)と同義である。
一般式(2a)で表される化合物b1としては、具体的に、5-ビニル-2-ノルボルネン、ブテニルノルボルネン、ヘキセニルノルボルネン、以下の式で表される化合物(左から順に、メタクリル酸ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-イル、2-プロペン酸2-メチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-イルメチルエステル、2-プロペン酸ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-イルメチルエステル、5-[[(4-エテニルフェニル)メトキシ]メチル]ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン)を挙げることができ、これらから選択される1種または2種以上を用いることができる。
本実施形態においては、まず、前記化合物a1および前記化合物b1と、連鎖移動剤とを有機溶剤に溶解した後、40℃~85℃程度に予め加温する。
一般式(1a)で表される前記化合物a1に対する、下記一般式(2a)で表される前記化合物b1のモル比(b1/a1)は、熱硬化性の観点から、0.1以上4以下、好ましくは0.1以上3.5以下、さらに好ましくは0.1以上3以下とすることができる。
重合触媒と、必要に応じて用いられる助触媒とを、有機溶媒に希釈した触媒希釈液を調製し、加温された前記混合溶液に添加する。前記触媒希釈液は一括添加でもよく滴下して添加してもよい。希釈溶媒としてはトルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等が挙げられ、1種または2種以上を混合して用いることができる。
前記触媒希釈液を前記混合溶液に添加後、所定時間加熱することにより溶液重合を行う。
このとき、加熱温度は、たとえば30℃~200℃程度であり、加熱時間は、たとえば0.5時間~72時間とすることができる。なお、窒素バブリングにより溶剤中の溶存酸素を除去したうえで、溶液重合を行うことがより好ましい。
また、必要に応じて分子量調整剤を使用することができる。
前記有機溶剤は、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、非環式脂肪族アルコール系溶剤、芳香族系溶剤等を挙げることができ、これらから選択される1種または2種以上を用いることができる。これらの有機溶剤としては、具体的に、シクロペンタノン、ヘプタノン、アニソール、ブタノール、トルエン等を挙げることができ、これらから選択される1種または2種以上を用いることができる。
これらの有機溶剤を用いることにより、熱硬化性であるとともに有機溶剤への溶解性に優れ、さらに低誘電性にも優れた環状オレフィン系樹脂を得ることができる。
連鎖移動剤としては、例えば、トリメチルシラン、トリエチルシラン、トリブチルシラン等のトリアルキルシラン化合物や、ビシクロ[4.2.0]オクタ-7エン等のシクロブテン化合物等を挙げることができる。これらの連鎖移動剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの連鎖移動剤を用いることにより、熱硬化性であるとともに有機溶剤への溶解性に優れ、さらに低誘電性にも優れた環状オレフィン系樹脂を得ることができる。
本実施形態においては、所望の環状オレフィン系樹脂を得る観点から、前記有機溶剤と前記連鎖移動剤とを組み合わせて用いることがより好ましい。
重合触媒としては、付加重合が進行すれば特に選ばないが、例えばパラジウム錯体およびニッケル錯体に対してホスフィン系や、ジイミン系、ニトリル系などの配位子を配位させ、カウンターアニオンなどを用いても良い。このうちの一種または二種以上を使用できる。
上記パラジウム錯体としては、たとえば
パラジウム(II)(アセトニトリル)ビス(トリイソプロピルホスフィン)アセテートテトラキス(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)ボレート、
π-アリルパラジウムクロリドダイマーなどのアリルパラジウム錯体、
パラジウムの酢酸塩、プロピオン酸塩、マレイン酸塩、ナフトエ酸塩などのパラジウムの有機カルボン酸塩、
酢酸パラジウムのトリフェニルホスフィン錯体、酢酸パラジウムのトリ(m-トリル)ホスフィン錯体、酢酸パラジウムのトリシクロヘキシルホスフィン錯体、酢酸パラジウムのトリイソプロピルホスフィン錯体などのパラジウムの有機カルボン酸の錯体、
パラジウムのジブチル亜リン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩などのパラジウムの有機スルフォン酸塩、
ビス(アセチルアセトナート)パラジウム、ビス(ヘキサフロロアセチルアセトナート)パラジウム、ビス(エチルアセトアセテート)パラジウム、ビス(フェニルアセトアセテート)パラジウムなどのパラジウムのβ-ジケトン化合物、
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス[トリ(m-トリルホスフィン)]パラジウム、ジブロモビス[トリ(m-トリルホスフィン)]パラジウム、アセトニルトリフェニルホスフォニウム錯体などのパラジウムのハロゲン化物錯体等が挙げられる。
上記ホスフィン配位子としては、トリフェニルホスフィン、ジシクロヘキシルフェニルホスフィン、シクロヘキシルジフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィンなどが挙げられる。
上記カウンターアニオンとしては、例えば、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルベニウムテトラキス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレート、トリフェニルカルベニウムテトラキス(2,4,6-トリフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルベニウムテトラフェニルボレート、トリブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど挙げられる。
重合触媒は、ノルボルネン系モノマー(化合物a1および化合物b1)に対して1ppmmol~1000ppmmolの量で用いることができる。
前助触媒として、弱配位性アニオン塩を含有するイオン錯体を含むのが好ましい。すなわち、前記付加型ノルボルネン系樹脂を合成する場合、前記触媒の他に助触媒を添加する方が好ましい。これにより、付加型ノルボルネン系モノマーの重合速度をより高めることができる。
前記助触媒としては、特に限定されるわけではないが、アルキルアルミニウム、ルイス酸又は、弱配位性アニオン(WCA)塩を含むイオン錯体等を挙げることができ、それらの中でも、弱配位性アニオン(WCA)塩を含むイオン錯体が好ましい。
また、前記助触媒としては、下記式(i)で表されるものが、さらに好ましい。
[C][WCA] 式(i)
(上記式において、Cは、プロトン(H)、有機基含有カチオン、又はアルカリ金属、アルカリ土類金属若しくは遷移金属のカチオンを表し、WCAは、上記で定義したとおりであり、eとdは、それぞれ、カチオン錯体(C)と弱配位性アニオン塩(WCA)の、総合塩錯体上の電子電荷を釣り合わせるように定められる数である。)
前記弱配位性アニオン(WCA)塩を含むイオン錯体としては、特に限定されるわけではないが、リチウム(ジエチルエーテル)2.5テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチルアニリニウム・テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチルアニリニウム・テトラキス(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ボレート、H(OEtテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス[(4-メチル)-α,α-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンメタノラト-κO]アルミネート、ナトリウム・テトラキス(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ボレート、トリアルキル及びトリアリールホスホニウム・テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、並びにトリチル・テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等を挙げることができる。
助触媒は、ノルボルネン系モノマー(化合物a1および化合物b1)に対して1ppmmol~1000ppmmolの量で用いることができる。
得られた熱硬化性樹脂(A)を含む反応液を、例えば、ヘキサンやメタノール等のアルコール中に添加して熱硬化性樹脂(A)を析出させる。次いで、熱硬化性樹脂(A)を濾取し、例えば、ヘキサンやメタノール等のアルコール等により洗浄した後、これを乾燥させる。
本実施形態においては、たとえばこのようにして熱硬化性樹脂(A)を合成することができる。
[樹脂ワニス]
本実施形態においては、熱硬化性樹脂(A)が有機溶剤に溶解したポリマー溶液(樹脂ワニス)を提供することができる。このポリマー溶液(樹脂ワニス)において、液温25℃で、少なくとも一部のポリマーが溶解していればよいが、全てのポリマーが溶解していることが好ましい。
樹脂ワニスに用いられる有機溶剤としては、アセトン、酢酸エチル、シクロヘキサン、ヘプタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、セルソルブ系、カビトール系、アニソール、N-メチルピロリドン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メチルエーテルアセテート、トルエン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等を挙げることができる。有機溶剤はこれらから選択される1種もしくは2種以上を混合して用いることができる。
樹脂ワニス中の熱硬化性樹脂の含有量の下限は、樹脂ワニス100質量%に対して、例えば、5質量%以上、好ましくは7質量%以上、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは15質量%以上である。一方、樹脂ワニス中の熱硬化性樹脂の含有量の上限は、樹脂ワニス100質量%に対して、例えば、80質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、さらに好ましくは60質量%以下である。このような数値範囲内とすることで、樹脂ワニスのハンドリング性を向上でき、耐熱性に優れた樹脂材料を実現できる。
[熱硬化性樹脂組成物]
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、樹脂ワニスを用いて調製することができ、上述の熱硬化性樹脂(A)と、架橋剤(B)とを含む。本実施形態の硬化性樹脂組成物は、低誘電率材料を提供することができる。
[架橋剤(B)]
架橋剤(B)は、熱硬化性樹脂(A)を架橋することができ、本発明の効果を奏する範囲で公知の架橋剤を用いることができるが、常温(25℃)で液状である架橋剤(b1)を含むことが好ましい。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、架橋剤(b1)を含むことにより、耐熱性および低誘電特性に優れた硬化物を得ることができる。
常温(25℃)で液状である架橋剤(b1)は、2以上の反応性基を有する架橋剤を含むことができる。反応性基としては、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、ビニルフェニル基、マレイミド基等を挙げることができる。
2以上の反応性基を有する架橋剤としては、スチレン-ブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベンゼン等を挙げることができ、これらから選択される少なくとも1種を用いることができる。
架橋剤(b1)は、熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、5質量部以上200質量部以下、好ましくは10質量部以上180質量部以下、より好ましくは20質量部以上150質量部以下の量で含むことができる。
架橋剤(B)は、架橋剤(b1)とともに、常温(25℃)で固形状である架橋剤(b2)を含むことが好ましい。架橋剤(b2)をさらに含むことにより、耐熱性および低誘電特性により優れた硬化物を得ることができる。
常温(25℃)で固形状である架橋剤(b2)は、重量平均分子量が1,000以上20,000以下、好ましくは1,000以上10,000以下、さらに好ましくは1,000以上7,000以下の架橋剤を含むことができる。架橋剤の重量平均分子量が当該範囲内にあれば、架橋剤は溶剤溶解性、相溶性に優れ、ワニスの粘度が低下するため加工性に優れる。
架橋剤(b2)としては、末端メタクリレート変性ポリフェニレンエーテル、スチレン変性ポリフェニレンエーテル、ビスフェノールAジメタクリレート、およびビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン等を挙げることができ、これらから選択される少なくとも1種を用いることができる。
架橋剤(B)が架橋剤(b2)を含む場合、架橋剤(b2)は熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、10質量部以上200質量部以下、好ましくは20質量部以上180質量部以下、より好ましくは30質量部以上150質量部以下の量で含むことができる。
さらに、架橋剤(b1)と架橋剤(b2)との重量比(b1:b2)は、5:95~95:5、好ましくは20:80~80:20、さらに好ましくは25:75~75:25とすることができる。
[ラジカル重合開始剤(C)]
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、さらにラジカル重合開始剤(C)を含むことが好ましい。
ラジカル重合開始剤(C)としては、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、1,1-ビス(t-ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1-ビス(t-ヘキシルパーオキシ)3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2-ビス(4,4-ジ-t-ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)シクロドデカン、n-ブチル4,4-ビス(t-ブチルパーオキシ)バレレート、2,2-ビス(t-ブチルパーオキシ)ブタン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-2-メチルシクロヘキサン、t-ブチルハイドロパーオキサイド、P-メンタンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3-テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、t-ヘキシルハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α'-ビス(t-ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3-ヘキシン、イソブチリルパーオキサイド、3,5,5-トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、桂皮酸パーオキサイド、m-トルオイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4-t-ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ-3-メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ-2-エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ-sec-ブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3-メチル-3-メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、ジ(4-t-ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、α,α'-ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、1,1,3,3,-テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、1-シクロヘキシル-1-メチルエチルパーオキシネオデカノエート、t-ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t-ブチルパーオキシネオデカノエート、t-ヘキシルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシピバレート、2,5-ジメチル-2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、1,1,3,3-テトラメチルブチルパーオキシ-2-エチルへキサノエート、1-シクロヘキシル-1-メチルエチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ヘキシルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシマレイックアシッド、t-ブチルパーオキシラウレート、t-ブチルパーオキシ-3,5,5-トリメチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキシルモノカーボネート、2,5-ジメチル-2,5-ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t-ブチルパーオキシアセテート、t-ヘキシルパーオキシベンゾエート、t-ブチルパーオキシ-m-トルオイルベンゾエート、t-ブチルパーオキシベンゾエート、ビス(t-ブチルパーオキシ)イソフタレート、t-ブチルパーオキシアリルモノカーボネート、3,3',4,4'-テトラ(t-ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノンなどが挙げられるが、これらは単独でまたは硬化性を制御するため2種類以上を混合して用いることもできる。
ラジカル重合開始剤(C)は、熱硬化性樹脂(A)および架橋剤(B)の合計100質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下の量で用いることができる。
[フィラー(D)]
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、さらにフィラー(D)を含むことが好ましい。
フィラー(D)としては、例えば、銀、酸化チタン、シリカ、マイカ等を挙げることができる。これらの中でもシリカを用いるのが好ましい。これにより、熱硬化性樹脂組成物の硬化物の熱特性に優れたものとすることができる。
また、シリカフィラーの形状としては、破砕シリカと球状シリカが挙げられ、球状シリカが好ましい。
フィラー(D)の含有量は、特に限定されないが、熱硬化性樹脂組成物全体に対して好ましくは15~70質量%、より好ましく20~70質量%の量で含まれる。これにより、熱硬化性樹脂組成物の硬化物は熱特性に優れる。
(その他の成分)
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は各用途の目的や要求特性に応じて、熱硬化性樹脂以外の樹脂、酸発生剤、耐熱向上剤、現像助剤、可塑剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、艶消し剤、消泡剤、レベリング剤、帯電防止剤、分散剤、スリップ剤、表面改質剤、揺変化剤、揺変助剤、界面活性剤、シラン系やアルミニウム系、チタン系などのカップリング剤、多価フェノール化合物、有機溶剤等のその他の成分が配合されても良い。
<熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物>
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、上述の樹脂ワニスを用いて調製することができ、上述の成分を混合することにより調製することができる。本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、低誘電率材料を提供することができる。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、所定のノルボルネン系モノマーを重合して得られるポリマーを含むものであるが、熱硬化性であり、さらにハンドリング性に優れ、低誘電率材料を提供することができることから、半導体素子の多層配線構造を構成する層間絶縁膜、回路基板を構成するビルドアップ層もしくはコア層等の製造安定性に優れ、これらの半導体用途に好適に用いることができる。
本実施形態の硬化性樹脂組成物は、必要に応じて有機溶剤を乾燥等により除去し、熱硬化により硬化物を得ることができる。熱硬化は大気下、窒素雰囲気下、真空下等で行うことができる。得られる硬化物に透明性が要求される場合は、窒素雰囲気下や真空下で実施することが好ましく、または酸化防止剤を併用することが好ましい。
本実施形態の硬化物(成形体)のガラス転移温度は、好ましくは120℃以上、より好ましくは140℃以上である。ガラス転移温度が120℃以上であることで、成形加工時に要求される耐熱性をクリアすることができる。ガラス転移温度の上限値は特に限定されないが300℃以下である。
本実施形態の硬化物(成形体)の周波数10GHzにおける比誘電率は、前記硬化物がフィラーやガラスクロスを含まない場合は、2.8以下、好ましくは2.6以下、より好ましくは2.5以下とすることができ、前記硬化物がフィラーやガラスクロスを含む場合は、4.0以下、好ましくは3.8以下、より好ましくは3.5以下とすることができる。これにより、硬化物を低誘電率材料に適用することができる。
本実施形態の硬化物(成形体)は、周波数10GHzで測定したときの誘電正接(tanδ)が、0.007以下であり、好ましくは0.006以下、より好ましくは0.005以下とすることができる。これにより、硬化物の誘電特性をより一層向上させることができる。
[用途]
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物の利用形態としては、特に限定されないが、例えば、上記熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜、上記樹脂膜をキャリア基材上に設けたキャリア付樹脂膜、上記熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸してなるプリプレグ、上記プリプレグの硬化物の少なくとも一面に金属層が配置された金属張積層板、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物で構成された絶縁層を備える樹脂基板、上記金属張積層板または上記樹脂基板の表面に回路層が形成されたプリント配線基板等が挙げられる。
(キャリア付き樹脂膜)
次いで、本実施形態のキャリア付樹脂膜について説明する。
図1は、本実施形態におけるキャリア付樹脂膜100の構成の一例を示す断面図である。
本実施形態のキャリア付樹脂膜100は、図1に示すように、キャリア基材12と、キャリア基材12上に設けられている、上記熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜10と、を備えることができる。これにより、樹脂膜10のハンドリング性を向上させることができる。
キャリア付樹脂膜100は、巻き取り可能なロール形状でも、矩形形状などの枚葉形状であってもよい。
本実施形態において、キャリア基材12としては、例えば、高分子フィルムや金属箔などを用いることができる。当該高分子フィルムとしては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリカーボネート、シリコーンシート等の離型紙、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂などの耐熱性を有した熱可塑性樹脂シート等が挙げられる。当該金属箔としては、特に限定されないが、例えば、銅および\または銅系合
金、アルミおよび\またはアルミ系合金、鉄および\または鉄系合金、銀および\または銀系合金、金および金系合金、亜鉛および亜鉛系合金、ニッケルおよびニッケル系合金、錫および錫系合金などが挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートで構成されるシートが安価および剥離強度の調節が簡便なため最も好ましい。これにより、上記キャリア付樹脂膜100から、適度な強度で剥離することが容易となる。
樹脂膜10の厚みの下限値は、特に限定されないが、例えば、1μm以上でもよく、3μm以上でもよく、5μm以上でもよい。これにより、樹脂膜10の機械強度を高めることができる。一方、樹脂膜10の厚みの上限値は、特に限定されないが、例えば、500μm以下としてもよく、300μm以下としてもよく、100μm以下としてもよい。これにより、半導体装置の薄層化を図ることができる。
キャリア基材12の厚みは、特に限定されないが、例えば、10~100μmとしてもよく、10~70μmとしてもよい。これにより、キャリア付樹脂膜100を製造する際の取り扱い性が良好であり好ましい。
本実施形態のキャリア付樹脂膜100は、単層でも多層でもよく、1種または2種以上の樹脂膜10を含むことができる。当該樹脂シートが多層の場合、同種で構成されてもよく、異種で構成されてもよい。また、キャリア付樹脂膜100は、樹脂膜10上の最外層側に、保護膜を有していてもよい。
本実施形態において、キャリア付樹脂膜100を形成する方法としては、特に限定されないが、例えば、ワニス状の熱硬化性樹脂組成物をキャリア基材12上に、各種コーター装置を用いて塗布することにより塗布膜を形成した後、当該塗布膜を適切に乾燥させることにより溶剤を除去する方法を用いることができる。
(樹脂基板)
本実施形態の樹脂基板は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物で構成された絶縁層を備えることができる。このような樹脂基板は、ガラス繊維を含まない構成とすることができ、プリント配線基板に利用することができる。
(プリプレグ)
本実施形態のプリプレグは、上記熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸してなるものである。例えば、プリプレグは、熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸させ、その後、半硬化させて得られるシート状の材料として利用できる。このような構造のシート状材料は、誘電特性、高温多湿下での機械的、電気的接続信頼性等の各種特性に優れ、プリント配線基板の絶縁層の製造に適している。
熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸させる方法としては、特に限定されないが、例えば、熱硬化性樹脂組成物を溶剤に溶かして樹脂ワニスを調製し、繊維基材を上記樹脂ワニスに浸漬する方法、各種コーターにより上記樹脂ワニスを繊維基材に塗布する方法、スプレーにより上記樹脂ワニスを繊維基材に吹き付ける方法、熱硬化性樹脂組成物からなる上記樹脂膜で繊維基材の両面をラミネートする方法等が挙げられる。
本実施形態において、プリプレグは、例えば、プリント配線基板におけるビルドアップ層中の絶縁層やコア層中の絶縁層を形成するために用いることができる。プリプレグをプリント配線基板におけるコア層中の絶縁層を形成するために用いる場合は、例えば、2枚以上のプリプレグを重ね、得られた積層体を加熱硬化することによりコア層用の絶縁層とすることもできる。
上記繊維基材としては、とくに限定されないが、ガラス織布、ガラス不織布等のガラス繊維基材;ポリアミド樹脂繊維、芳香族ポリアミド樹脂繊維、全芳香族ポリアミド樹脂繊維等のポリアミド系樹脂繊維;ポリエステル樹脂繊維、芳香族ポリエステル樹脂繊維、全芳香族ポリエステル樹脂繊維等のポリエステル系樹脂繊維;ポリイミド樹脂繊維、フッ素樹脂繊維のいずれかを主成分とする織布または不織布で構成される合成繊維基材;クラフト紙、コットンリンター紙、あるいはリンターとクラフトパルプの混抄紙等を主成分とする紙基材;等が挙げられる。これらのうち、いずれかを使用することができる。これらの中でもガラス繊維基材が好ましい。これにより、低吸水性で、高強度、低熱膨張性の樹脂基板を得ることができる。
繊維基材の厚みは、とくに限定されないが、好ましくは5μm以上150μm以下であり、より好ましくは10μm以上100μm以下であり、さらに好ましくは12μm以上90μm以下である。このような厚みを有する繊維基材を用いることにより、プリプレグ製造時のハンドリング性がさらに向上できる。
繊維基材の厚みが上記上限値以下であると、繊維基材中の熱硬化性樹脂組成物の含浸性が向上し、ストランドボイドや絶縁信頼性の低下の発生を抑制することができる。また炭酸ガス、UV、エキシマ等のレーザーによるスルーホールの形成を容易にすることができる。また、繊維基材の厚みが上記下限値以上であると、繊維基材やプリプレグの強度を向上させることができる。その結果、ハンドリング性が向上できたり、プリプレグの作製が容易となったり、樹脂基板の反りを抑制できたりする。
上記ガラス繊維基材として、例えば、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Tガラス、NEガラス、UTガラス、Lガラス、HPガラスおよび石英ガラスから選ばれる一種または二種以上のガラスにより形成されたガラス繊維基材が好適に用いられる。
(金属張積層板)
本実施形態において、金属張積層板は、上記プリプレグの硬化物の少なくとも一面に金属層が配置されたものである。
また、プリプレグを用いた金属張積層板製造方法は、例えば以下の通りである。
プリプレグまたはプリプレグを2枚以上重ね合わせた積層体の外側の上下両面または片面に金属箔を重ね、ラミネーター装置やベクレル装置を用いて高真空条件下でこれらを接合する、あるいはそのままプリプレグの外側の上下両面または片面に金属箔を重ねる。また、プリプレグを2枚以上積層するときは、積層したプリプレグの最も外側の上下両面もしくは片面に金属箔を重ねる。次いで、プリプレグと金属箔とを重ねた積層体を加熱加圧成形することで金属張積層板を得ることができる。ここで、加熱加圧成形時に、冷却終了時まで加圧を継続することが好ましい。
上記金属箔を構成する金属としては、例えば、銅、銅系合金、アルミ、アルミ系合金、銀、銀系合金、金、金系合金、亜鉛、亜鉛系合金、ニッケル、ニッケル系合金、錫、錫系合金、鉄、鉄系合金、コバール(商標名)、42アロイ、インバー、スーパーインバー等のFe-Ni系の合金、W、Mo等が挙げられる。これらの中でも、金属箔105を構成する金属としては、導電性に優れ、エッチングによる回路形成が容易であり、また安価であることから銅または銅合金が好ましい。すなわち、金属箔105としては、銅箔が好ましい。
また、金属箔としては、キャリア付金属箔等も使用することができる。
金属箔の厚みは、好ましくは0.5μm以上20μm以下であり、より好ましくは1.5μm以上18μm以下である。
本実施形態によれば、このような樹脂膜やそれを用いたプリプレグを採用することによ
り、平面方向における線膨張係数が低減されたプリント配線基板における絶縁層を構成することが可能になる。
(プリント配線基板)
本実施形態のプリント配線基板は、上記の樹脂膜の硬化物(熱硬化性樹脂組成物の硬化物)で構成された絶縁層を備えるものである。
本実施形態において、樹脂膜の硬化物は、例えば、通常のプリント配線基板のコア層やビルドアップ層やソルダーレジスト層、コア層を有しないプリント配線基板におけるビルドアップ層やソルダーレジスト層、PLPに用いられるコアレス基板の層間絶縁層やソルダーレジスト層、MIS基板の層間絶縁層やソルダーレジスト層等に用いることができる。このような絶縁層は、複数の半導体パッケージを一括して作成するために利用させる大面積のプリント配線基板において、当該プリント配線基板を構成する層間絶縁層やソルダーレジスト層にも好適に用いることができる。
次に、本実施形態のプリント配線基板300の一例を、図2(a)(b)を用いて説明する。
本実施形態のプリント配線基板300は、上述の樹脂膜10の硬化物で構成された絶縁層を備えるものである。上記プリント配線基板300は、図2(a)に示すように、絶縁層301(コア層)と絶縁層401(ソルダーレジスト層)とを備える構造を有していてもよい。また、上記プリント配線基板300は、図2(b)に示すように、絶縁層301(コア層)、絶縁層305(ビルドアップ層)および絶縁層401(ソルダーレジスト層)を備える構造を有していてもよい。これらのコア層、ビルドアップ層、ソルダーレジスト層のそれぞれは、例えば、本実施形態の樹脂膜の硬化物で構成することができる。このコア層は、本実施形態の熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸させてなるプリプレグを硬化させた硬化体で構成されていてもよい。
本実施形態の樹脂膜からなる硬化物は、ガラスクロスや紙基材等の繊維基材を含まないものとすることができる。これにより、ビルドアップ層(層間絶縁層)やソルダーレジスト層を形成するためにとくに適した構成とすることができる。
また、本実施形態に係るプリント配線基板300は、片面プリント配線基板であってもよいし、両面プリント配線基板または多層プリント配線基板であってもよい。両面プリント配線基板とは、絶縁層301の両面に金属層303を積層したプリント配線基板である。また、多層プリント配線基板とは、メッキスルーホール法やビルドアップ法等により、コア層である絶縁層301に、ビルドアップ層(例えば、絶縁層305)を2層以上積層したプリント配線基板である。
なお、本実施形態において、ビアホール307は、層間を電気的に接続するための孔であればよく、貫通孔および非貫通孔いずれでもよい。ビアホール307は金属を埋設して形成されてもよい。この埋設した金属は、無電解金属めっき膜308で覆われた構造を有していてもよい。
また、本実施形態において、上記金属層303は、例えば、回路パターンであってもよいし、電極パットであってもよい。この金属層303は、例えば、金属箔105および電解金属めっき層309の金属積層構造を有していてもよい。
金属層303は、例えば、薬液処理またはプラズマ処理された金属箔105または、本実施形態の樹脂膜の硬化物からなる絶縁層(例えば、絶縁層301や絶縁層305)の面上に、SAP(セミアディティブプロセス)法により形成される。例えば、金属箔105または絶縁層301,305上に無電解金属めっき膜308を施した後、めっきレジストにより非回路形成部を保護し、電解めっきにより電解金属めっき層309付けを行い、めっきレジストの除去とフラッシュエッチングによる電解金属めっき層309をパターニングすることにより、金属層303を形成する。
また、本実施形態のプリント配線基板300は、ガラス繊維を含まない樹脂基板とすることができる。例えば、コア層である絶縁層301は、ガラス繊維を含有しない構成であってもよい。
(半導体装置)
次に、本実施形態の半導体装置について説明する。図3(a)(b)は、半導体装置400の構成の一例を示す断面図である。
本実施形態の半導体装置400は、プリント配線基板300と、プリント配線基板300の回路層上に搭載された、またはプリント配線基板300に内蔵された半導体素子と、を備えることができる。
例えば、図3(a)に示される半導体装置400は、図3(a)に示されるプリント配線基板300の回路層(金属層303)の上に、半導体素子407が搭載された構造を有する。一方、図3(b)に示される半導体装置400は、図3(b)に示されるプリント配線基板300の回路層(金属層303)の上に、半導体素子407が搭載された構造を有する。半導体素子407は、封止材層413に覆われている。このような半導体パッケージは、半田バンプ410および金属層303を介して、半導体素子407が、プリント配線基板300と電気的に接続するフリップチップ構造であってもよい。
本実施形態において、半導体パッケージの構造としては、上記フリップチップ接続構造に限定されずに、各種の構造を有してもよいが、例えば、ファンアウト構造を用いることができる。本実施形態の樹脂膜の硬化物からなる絶縁層は、ファンアウト構造を有する半導体パッケージの製造プロセスにおいて、基板反りや基板クラックを抑制することができる。
次に、本実施形態のプリント配線基板の変形例を説明する。図4は、プリント配線基板500の製造プロセス一例の工程断面図である。図4(c)は、コア層を有しないプリント配線基板500を示す。
本実施形態のプリント配線基板500は、繊維基材を有するコア層を備えないものであり、例えば、ビルドアップ層やソルダーレジスト層で構成されているコアレス樹脂基板とすることができる。これらのビルドアップ層やソルダーレジスト層は、本実施形態の樹脂膜の硬化物からなる絶縁層で構成されていることが好ましい。例えば、図4(c)に示すプリント配線基板500は、2層のビルドアップ層(絶縁層540,550)とソルダーレジスト層(絶縁層560)を備えるものである。なお、プリント配線基板500のビルドアップ層は、単層でもよく、2以上の複数層を有していてもよい。
本実施形態の樹脂膜の硬化物からなる絶縁層は強靱性に優れるので、プリント配線基板500の反りや搬送時におけるクラックを抑制することができる。
図4(c)に示される金属層542,552,562は、回路パターンであってもよいし、電極パットであってもよく、前述のように、SAP法で形成されていてもよい。これらの金属層542,552,562は、単層でも複数の金属層であってもよい。
プリント配線基板500は、平面上に複数の半導体素子を搭載することができる大面積を有していてもよい。これにより、プリント配線基板500に搭載された複数の半導体素子を一括封止した後、これらを個片化することにより、複数の半導体パッケージを得ることができる。なお、プリント配線基板500は、略円形形状や矩形形状等のパネル基板とすることができる。
上記プリント配線基板500の製造方法は、特に限定されないが、例えば、支持基板510上に、ビルドアップ層、ソルダーレジスト層を形成した後、この支持基板510を剥離することにより得ることができる。具体的には、図4(a)に示すように、大面積の支持基板510(例えば、SUSで構成される板部材)上に、キャリア箔520、金属箔530(例えば、銅箔)を配置する。このとき、支持基板510とキャリア箔520の間に不図示の接着樹脂を配置することができる。続いて、金属箔530上に金属層542を形成する。この金属層542を、たとえば、SAP方法等の通常の手法によりパターニングする。続いて、加熱加圧成形法等により、上記キャリア膜付樹脂膜を積層した後、キャリア膜付樹脂膜からキャリア基材を剥離する。そして、樹脂膜を硬化する。これらを3回繰り返して、2層のビルドアップ層と1層のソルダーレジスト層を形成する。
その後、図4(b)に示すように支持基板510を剥離する。そして、金属箔530をエッチング等により除去する。
以上により、図4(c)に示すプリント配線基板500が得られる。
次に、本実施形態のプリント配線基板の変形例を説明する。図5は、プリント配線基板600の構成の一例を示す断面図である。
図5に示すプリント配線基板600は、PLP(パネルレベルパッケージ)プロセスに用いられるコアレス樹脂基板610で構成されていてもよい。PLPプロセスは、例えば、配線板プロセスを利用して、ウエハ以上の大面積を有するパネルサイズパッケージを得ることができる。PLPプロセスを使用することにより、ウエハレベルプロセスよりも半導体パッケージの生産性を効率的に向上させることができる。
本実施形態において、コアレス樹脂基板610の絶縁層612(層間絶縁層)や絶縁層630,632(ソルダーレジスト層)は、本実施形態の樹脂膜の硬化物からなる絶縁層で構成されていてもよい。本実施形態の樹脂膜の硬化物は強靱性に優れているため、PLPプロセス中において、プリント配線基板600の反りや、とくに搬送時や実装時におけるコアレス樹脂基板610のクラックを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態のプリント配線基板600は、その平面内において複数の半導体素子(不図示)を搭載することができるような大面積を有している。そして、プリント配線基板600の面内方向に搭載された複数の半導体素子を一括して封止した後、これらを個片化することにより、複数の半導体パッケージを得ることができる。本実施形態の樹脂膜の硬化物の線膨張係数を低くすることができるので、PLPプロセスで得られた半導体パッケージにおいてパッケージ反りを抑制することができる。
プリント配線基板600は、コアレス樹脂基板610と、その表面に形成されたソルダーレジスト層(絶縁層630,632)を備えることができる。コアレス樹脂基板610は、内蔵された半導体素子620を有してもよい。半導体素子620は、ビア配線616を介して電気的に接続することができる。また、コアレス樹脂基板610は、絶縁層612(層間絶縁層)およびビア配線616を少なくとも有することができる。ビア配線616を介して、下面の金属層640(電極パッド)と上面の金属層618(ポスト)とを電気的に接続することができる。また、ビア配線616は、例えば、金属層614(ポスト)を介して金属層640に接続することができる。コアレス樹脂基板610において、ビア配線616および金属層614が埋設されている。ポストである金属層614は、表面がコアレス樹脂基板610の表面と同一平面を構成してもよい。本実施形態のプリント配線基板600において、コアレス樹脂基板610は、単層の層間絶縁層で構成されているが、この構成に限定されずに、複数の層間絶縁層が積層した構造を有していてもよい。このような層間絶縁層中には少なくとも層間接続配線としてビア配線616が形成されていてもよい。また、本実施形態において、ビア配線616、金属層614、または金属層618は、例えば、銅などの金属で構成されていてもよい。
また、コアレス樹脂基板610の上面と下面は、ソルダーレジスト層(絶縁層630,632)で覆われていてもよい。例えば、絶縁層630は、絶縁層612の表面上に形成された金属層650を覆うことができる。金属層650は、第1金属層652(めっき層)と第2金属層654(無電解めっき層)とで構成されており、例えば、SAP法で形成された金属層であってもよい。金属層650は、例えば、回路パターンまたは電極パッドでもよい。
また、本実施形態のプリント配線基板600の製造方法は、特に限定されないが、例えば、次のような方法を用いることができる。例えば、支持基板上に絶縁層612を形成する。続いて、絶縁層612にビアを形成し、ビア内をめっき方法により金属膜を埋設したビア配線616を形成する。続いて、絶縁層612の表面上に、SAP方法により再配線(金属層650)を形成する。その後、このような層間接続配線を有する層間絶縁層を複数層、積層してもよい。その後、ソルダーレジスト層(絶縁層630,632)を形成する。
以上により、プリント配線基板600を得ることができる。
次に、本実施形態のプリント配線基板の変形例を説明する。図6は、プリント配線基板700の構成の一例を示す断面図である。
図6に示すプリント配線基板700は、ポスト付き基板(MIS基板)で構成することができる。例えば、ポスト付き基板は、絶縁層712(層間絶縁層)内に、ビア配線716と金属層718(ポスト)が埋設された構造を有するコアレス樹脂基板710で構成することができる。ポスト付き基板は、個片化された後の基板であっても、個片化前の大面積を有する基板(例えば、ウエハの様な支持体)であってもよい。
本実施形態のプリント配線基板700を用いることにより、ウエハレベルプロセスと同程度以上に、半導体パッケージの生産性を効率的に向上させることができる。
本実施形態において、コアレス樹脂基板710の絶縁層712(層間絶縁層)や絶縁層730,732(ソルダーレジスト層)は、本実施形態の樹脂膜の硬化物からなる絶縁層で構成されていてもよい。本実施形態の樹脂膜の硬化物は強靱性に優れているため、プリント配線基板700の反りや、とくに搬送時や実装時におけるコアレス樹脂基板710のクラックを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態のプリント配線基板700は、その平面内において複数の半導体素子(不図示)を搭載することができるような大面積を有している。そして、プリント配線基板700の面内方向に搭載された複数の半導体素子を一括して封止した後、これらを個片化することにより、複数の半導体パッケージを得ることができる。本実施形態の樹脂膜の硬化物の線膨張係数を低くすることができるので、得られた半導体パッケージにおいてパッケージ反りを抑制することができる。
プリント配線基板700は、コアレス樹脂基板710と、その表面に形成されたソルダーレジスト層(絶縁層730,732)を備えることができる。コアレス樹脂基板710は、内蔵された半導体素子720を有してもよい。半導体素子720は、ビア配線716を介して電気的に接続することができる。また、コアレス樹脂基板710は、絶縁層712(層間絶縁層)およびビア配線716および金属層718(ポスト)を少なくとも有することができる。ビア配線716を介して、下面の金属層714(ポスト)と上面の金属層718(ポスト)とを電気的に接続することができる。また、絶縁層712内に埋設された金属層714は、絶縁層712の表面に形成された金属層740(電極パッド)に接続することができる。また、絶縁層712の表面は、研磨面を有していてもよい。金属層718の一面は、絶縁層712の研磨面と同一平面を構成してもよい。
本実施形態のプリント配線基板700において、コアレス樹脂基板710は、単層の層間絶縁層で構成されているが、この構成に限定されずに、複数の層間絶縁層が積層した構造を有していてもよい。このような層間絶縁層中には、層間接続配線としてビア配線716および金属層718(ポスト)が形成されていてもよい。また、本実施形態において、ビア配線716、金属層714、または金属層718は、例えば、銅などの金属で構成されていてもよい。また、コアレス樹脂基板710の上面と下面は、ソルダーレジスト層(絶縁層730,732)で覆われていてもよい。
また、本実施形態のプリント配線基板700の製造方法は、特に限定されないが、例えば、次のような方法を用いることができる。例えば、支持基板上に、絶縁層上に銅ポスト(例えば、金属層718)を形成する。銅ポストをさらに絶縁層で埋め込む。続いて、グラインドやケミカルエッチングなどの方法により、当該銅ポストの表面を露出する(つまり、銅ポストの頭出しを行う)。続いて、SAP方法により再配線を形成する。このような工程により層間絶縁層を有するコアレス樹脂基板710を形成できる。この後、層間絶縁層を形成する工程を複数回繰り返すことにより、層間接続配線を有する層間絶縁層を複数層、積層してもよい。その後、ソルダーレジスト層(絶縁層730,732)を形成する。以上により、プリント配線基板700を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の様々な構成を採用することができる。
以下に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[合成例1]
ノルボルネン(75%濃度トルエン溶液)を、ブチルノルボルネンに変更し、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液57gをトルエン100gで希釈し、200gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別してポリマーを回収した後、200gのメタノールで濾物を洗浄し、濾別した。最後に常温中真空乾燥を行い精製したポリマー1を得た。
得られたポリマー1における、ブチルノルボルネンと5-ビニル-2-ノルボルネンとの組成比はH-NMR測定により計算したところ5:5であった。
以下の条件で測定された、得られたポリマー1の重量平均分子量(Mw)は6,000、数平均分子量(Mn)2,500は、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.3であった。
(測定条件)
得られたポリマー1の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および分子量分布(PDI:Mw/Mn)は、GPC測定により得られる標準ポリスチレン(PS)の検量線から求めた、ポリスチレン換算値を用いた。測定条件は、以下の通りである。
東ソー(株)社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HLC-8320GPC
カラム:東ソー(株)社製TSK-GEL Supermultipore HZ-M
検出器:液体クロマトグラム用RI検出器
測定温度:40℃
溶剤:THF
試料濃度:2.0mg/ミリリットル
[合成例2]
ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン、フェニルエチルノルボルネンの3種のモノマーを用い、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液66gを480gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、60gのトルエンと110gのTHFに溶解させた。溶解させた液体を1070gのメタノールに滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に常温中真空乾燥を行い精製したポリマー2を得た。
得られたポリマー2における、ノルボルネンとフェニルエチルノルボルネンと5-ビニル-2-ノルボルネンとの組成比はH-NMR測定により計算したところ3:1:1であった。
前記条件で測定された、得られたポリマー2の重量平均分子量(Mw)2,700は、数平均分子量(Mn)1,400は、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.0であった。
[合成例3]
三口フラスコに、ノルボルネン(75%濃度トルエン溶液)、5-ビニル-2-ノルボルネン、トリエチルシラン、1-ブタノール、およびアニソールを下記表1の重量比で加え、反応液を得た。反応液を窒素バブリングした後、75℃に加熱した。
触媒(パラジウム(II)(アセトニトリル)ビス(トリイソプロピルホスフィン)アセテートテトラキス(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)ボレート、Pd-1206)および助触媒(N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、DANFABA)をトルエン:酢酸エチル=6:4溶液に溶かしたものを用意し、ノルボルネンモノマー総量:触媒:助触媒=20000:1:1(モル比)になるように反応液に投入した。そして、下記表1に記載した反応温度および時間で加熱して重合した。重合終了後、放冷して反応を停止させた。
反応終了後、反応液110gを500gのメタノールと150gのTHFの混合液中に滴下して再沈殿させた。濾別してポリマーを回収した後、100gのメタノールと100gのTHFの混合液で濾物を洗浄し、濾別した。最後に80℃真空乾燥を行い精製したポリマー3を得た。
前記条件で測定された、得られたポリマー3の重量平均分子量(Mw)は2,200、数平均分子量(Mn)は1,000、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.2であった。
[合成例4]
5-ビニル-2-ノルボルネンを、ブテニルノルボルネンに変更し、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液68gを510gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、40gのTHFに溶解させた。溶解させた液体を430gのメタノールに滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に常温中真空乾燥を行い精製したポリマー4を得た。
得られたポリマー4における、ノルボルネンとブテニルノルボルネンとの組成比はH-NMR測定により計算したところ3:1であった。
前記条件で測定された、得られたポリマー4の重量平均分子量(Mw)は2,700、数平均分子量(Mn)は1,300、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.2であった。
[合成例5]
5-ビニル-2-ノルボルネンを、ヘキセニルノルボルネンに変更し、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液113gを850gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、90gのトルエンと180gのTHFに溶解させた。溶解させた液体を2450gのメタノールに滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に常温下で真空乾燥を行い精製したポリマー5を得た。
得られたポリマー5における、ノルボルネンとヘキセニルノルボルネンとの組成比はH-NMR測定により計算したところ3:1であった。
前記条件で測定された、得られたポリマー5の重量平均分子量(Mw)は3,100、数平均分子量(Mn)は1,500、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.0であった。
[合成例6]
下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液580gを1400gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、350gのトルエンに溶解させた。溶解させた液体を1800gのメタノールと360gのTHFの混合液に滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に80℃真空乾燥を行い精製したポリマー6を得た。
以下に、熱硬化性樹脂組成物の調製において用いた成分を示す。
(熱硬化性樹脂)
・ポリマー1:合成例1で得られたポリマー
・ポリマー2:合成例2で得られたポリマー
・ポリマー3:合成例3で得られたポリマー
・ポリマー4:合成例4で得られたポリマー
・ポリマー5:合成例5で得られたポリマー
(エポキシ樹脂)
・エポキシ樹脂1:ナフタレン変性クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(製品名:EXA-7320、DIC社製)
(シアネート樹脂)
・シアネート樹脂1:フェノールノボラック型シアネート樹脂(製品名:PT-30、ロンザジャパン社製)
(架橋剤:常温(25℃)で液状)
・架橋剤1:トリアリルイソシアヌレート(数平均分子量:249、製品名:TAIC、三菱ケミカル社製)
・架橋剤2:ポリブタジエンン(数平均分子量:1200、製品名:B-1000、日本石油化学社製)
・架橋剤3:スチレン-ブタジエンゴム(スチレン含量:25質量%、数平均分子量:4500、製品名:Ricon100、クレイバレー社製)
(架橋剤:常温(25℃)で固形状)
・架橋剤4:末端メタアクリル基変性ポリフェニレンエーテル(数平均分子量:1,700、製品名:SA-9000、SABICイノベーティブプラスチクスジャパン合同会社製)
・架橋剤5:スチレン変性ポリフェニレンエーテル(数平均分子量:2,200、製品名:OPE-2st-2200、三菱瓦斯化学社製、)
(ラジカル重合開始剤)
・ラジカル重合開始剤1:ビス(t-ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン(製品名:パーブチルP、日本油脂社製)
(硬化促進剤)
・硬化促進剤1:2-フェニル-4-メチルイミダゾール(製品名:2P4MZ、四国化成社製)
(シリカフィラー)
・シリカフィラー1:アドマテックス社製、SC4050、粒径1.1μm
[実施例1~10、比較例1]
表2に示す各成分を溶解または分散させ、トルエンで不揮発分60質量%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して、ワニス状の熱硬化性樹脂組成物を調製した。
調製した熱硬化性樹脂組成物を、ポリイミドフィルム上に塗布し、乾燥し100μmの樹脂膜を得た。樹脂膜の上にポリイミドフィルムを重ね、真空減圧下、200~225℃90分間、押圧力0.2MPaで真空プレスを行った。
室温まで冷却後、硬化膜をポリイミドフィルムから剥離して、これを試験片とした。
得られた樹脂板について以下の測定法により、誘電特性(比誘電率、誘電正接)、ガラス転移温度を測定した。結果を表1に示す。
<空洞共振器法による誘電特性(比誘電率、誘電正接)の測定>
実施例において得られた樹脂板を室温まで冷却後、硬化膜をポリイミドフィルムから剥離して、これを試験片とした。
試験片は、22±1℃、60±5%RHの環境下に12時間置いて前処理した。
測定装置としては、ネットワークアナライザHP8510C、シンセサイズドスイーパHP83651AおよびテストセットHP8517B(全てアジレント・テクノロジー社製)を準備した。円筒空洞共振器の寸法は内径φ42mm、高さ30mmであり、共振器は試料未挿入の場合にTE011モードが10GHz近傍になるように設計されている。
上記共振器内に試験片を挿入した状態と、未挿入状態とで、共振周波数、3dB帯域幅、透過電力比などを測定した。そして、これら測定結果をソフトウェアで解析的に計算することで、誘電正接等の誘電特性を求めた。なお、測定モードはTE011モードとした。
<ガラス転移温度>
前記試験片に対し、動的粘弾性測定(DMA装置、TAインスツルメント社製、Q800)を用いて、昇温速度5℃/min、周波数1Hzで動的粘弾性測定を行った。ガラス転移温度は、損失正接tanδが最大値を示す温度とした。
表2に記載のように、実施例で得られた本発明に係る熱硬化性樹脂組成物は、耐熱性に優れるとともに、誘電率および誘電正接が低く誘電特性に優れた硬化物を得ることができた。つまり、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、これらの特性のバランスに優れた硬化物を得ることができた。
[実施例11]
表3に示す各成分を溶解または分散させ、トルエンで不揮発成分60質量%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して、ワニス状の熱硬化性樹脂組成物を調製した。
調製した熱硬化性樹脂組成物を、銅箔上に塗布し、乾燥し30μmの樹脂膜を得た。樹脂膜2枚の間にガラスクロスを挟み、真空減圧下、225℃90分間、押圧力3MPaで真空プレスを行った。得られた基板をエッチング処理して銅箔を除去し、これを誘電率測定の試験片とした。
得られた試験片について前記測定法により、誘電特性(比誘電率、誘電正接)、ガラス転移温度を測定した。結果を表3に示す。
表3に記載のように、実施例11で得られた本発明に係るフィラーを含む熱硬化性樹脂組成物は、耐熱性に優れるとともに、誘電率および誘電正接が低く誘電特性に優れた硬化物を得ることができた。つまり、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、これらの特性のバランスに優れた硬化物を得ることができた。
10 樹脂膜
12 キャリア基材
100 キャリア付樹脂膜
105 金属箔
300 プリント配線基板
301 絶縁層
303 金属層
305 絶縁層
307 ビアホール
308 無電解金属めっき膜
309 電解金属めっき層
400 半導体装置
401 絶縁層
407 半導体素子
410 半田バンプ
413 封止材層
500 プリント配線基板
510 支持基板
520 キャリア箔
530 金属箔
540 絶縁層
542 金属層
550 絶縁層
552 金属層
560 絶縁層
562 金属層
600 プリント配線基板
610 コアレス樹脂基板
612 絶縁層
614 金属層
616 ビア配線
618 金属層
620 半導体素子
630 絶縁層
632 絶縁層
640 金属層
650 金属層
652 第1金属層
654 第2金属層
700 プリント配線基板
710 コアレス樹脂基板
712 絶縁層
714 金属層
716 ビア配線
718 金属層
720 半導体素子
730 絶縁層
732 絶縁層
740 金属層

Claims (15)

  1. (A)熱硬化性樹脂と、
    (B)架橋剤と、
    を含み、
    熱硬化性樹脂(A)が、
    下記一般式(1)で表される構造単位aと、
    下記一般式(2)で表される構造単位bと、
    を含み、重量平均分子量が500以上10,000以下であり、
    熱硬化性樹脂(A)は、エチレンやα-オレフィンから誘導される構造単位を含まず、
    架橋剤(B)は、常温(25℃)で液状である架橋剤(b1)と、常温(25℃)で固形状である架橋剤(b2)とを含む、熱硬化性樹脂組成物(ただし、含フッ素単量体に由来する重合単位、及び、炭素-炭素二重結合を2個以上有するノルボルネン単量体に由来する重合単位からなる含フッ素重合体を含む場合を除く)
    (一般式(1)中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換または無置換の炭素数1~30の炭化水素基(末端二重結合を有する基を除く)を示す。nは0、1または2である。)
    (一般式(2)中、Qは末端二重結合を有する基を示し、R、R、およびRはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~3のアルキル基を示す。mは0、1または2である。)
  2. 熱硬化性樹脂(A)は、全構成単位における構造単位aと構造単位bとの合計量が80モル%以上である、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. 前記一般式(2)のQにおける、末端二重結合を有する基は、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、ビニルフェニル基、またはマレイミド基を含む、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4. 架橋剤(b1)は、2以上の反応性基を有する架橋剤を含む、請求項1~3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  5. 架橋剤(b2)は、重量平均分子量が1,000以上20,000以下の架橋剤を含む、請求項1~4のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  6. さらにラジカル重合開始剤(C)を含む、請求項1~のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  7. さらにフィラー(D)を含む、請求項1~のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  8. キャリア基材と、前記キャリア基材の少なくとも一方に設けられた樹脂膜と、を備えるキャリア付樹脂膜において、前記樹脂を形成するために用いられる請求項1~のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  9. 樹脂層中に繊維基材を含むプリプレグにおいて、前記樹脂層を形成するために用いられる請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  10. 前記繊維基材がガラスクロスを含む、請求項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  11. キャリア基材と、
    前記キャリア基材上に設けられている、請求項1~のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜と、を備える、キャリア付樹脂膜。
  12. 請求項1~のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂層中に繊維基材を含むプリプレグ。
  13. 請求項12に記載のプリプレグの少なくとも片面上に金属層を配置してなる積層板。
  14. 請求項1~のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなる絶縁層を備える、プリント配線基板。
  15. 請求項14に記載のプリント配線基板と、
    前記プリント配線基板の回路層上に搭載された、または前記プリント配線基板に内蔵された半導体素子と、を備える、半導体装置。
JP2021110556A 2021-07-02 2021-07-02 熱硬化性樹脂組成物およびその用途 Active JP7725895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021110556A JP7725895B2 (ja) 2021-07-02 2021-07-02 熱硬化性樹脂組成物およびその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021110556A JP7725895B2 (ja) 2021-07-02 2021-07-02 熱硬化性樹脂組成物およびその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023007603A JP2023007603A (ja) 2023-01-19
JP7725895B2 true JP7725895B2 (ja) 2025-08-20

Family

ID=85111962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021110556A Active JP7725895B2 (ja) 2021-07-02 2021-07-02 熱硬化性樹脂組成物およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7725895B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2026028917A1 (ja) * 2024-07-31 2026-02-05 住友ベークライト株式会社 ブロックコポリマー

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006323239A (ja) 2005-05-20 2006-11-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路および光導波路構造体
JP2010072370A (ja) 2008-09-18 2010-04-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路
JP2011063809A (ja) 1998-12-09 2011-03-31 Sumitomo Bakelite Co Ltd 第10族金属の錯体を用いたノルボルネン型モノマーのモールド内付加重合
WO2011115042A1 (ja) 2010-03-16 2011-09-22 ダイキン工業株式会社 硬化性樹脂組成物、硬化物及び含フッ素重合体
JP2014101503A (ja) 2012-10-23 2014-06-05 Mitsui Chemicals Inc 難燃性組成物
JP2017125176A (ja) 2016-08-31 2017-07-20 三井化学株式会社 低誘電性樹脂組成物、硬化物、ドライフィルム、フィルム、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板および電子機器
CN107417862A (zh) 2016-05-24 2017-12-01 财团法人工业技术研究院 寡聚物、包含其的组合物及复合材料
CN108602915A (zh) 2016-07-29 2018-09-28 株式会社Lg化学 基于环状烯烃的共聚物及其制备方法
JP2022097410A (ja) 2020-12-18 2022-06-30 住友ベークライト株式会社 熱硬化性樹脂、樹脂ワニス、硬化性樹脂組成物、および当該樹脂の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE59408355D1 (de) * 1993-12-24 1999-07-08 Ticona Gmbh Cycloolefincopolymere und Verfahren zu ihrer Herstellung
JP3971476B2 (ja) * 1996-11-29 2007-09-05 日本ゼオン株式会社 エポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体、その製造方法、及び架橋性重合体組成物

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011063809A (ja) 1998-12-09 2011-03-31 Sumitomo Bakelite Co Ltd 第10族金属の錯体を用いたノルボルネン型モノマーのモールド内付加重合
JP2006323239A (ja) 2005-05-20 2006-11-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路および光導波路構造体
JP2010072370A (ja) 2008-09-18 2010-04-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路
WO2011115042A1 (ja) 2010-03-16 2011-09-22 ダイキン工業株式会社 硬化性樹脂組成物、硬化物及び含フッ素重合体
JP2014101503A (ja) 2012-10-23 2014-06-05 Mitsui Chemicals Inc 難燃性組成物
CN107417862A (zh) 2016-05-24 2017-12-01 财团法人工业技术研究院 寡聚物、包含其的组合物及复合材料
CN108602915A (zh) 2016-07-29 2018-09-28 株式会社Lg化学 基于环状烯烃的共聚物及其制备方法
JP2017125176A (ja) 2016-08-31 2017-07-20 三井化学株式会社 低誘電性樹脂組成物、硬化物、ドライフィルム、フィルム、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板および電子機器
JP2022097410A (ja) 2020-12-18 2022-06-30 住友ベークライト株式会社 熱硬化性樹脂、樹脂ワニス、硬化性樹脂組成物、および当該樹脂の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023007603A (ja) 2023-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0936231B1 (en) Modified thermoplastic norbornene polymer and process for the production thereof
JP7762870B2 (ja) 樹脂組成物、プリプレグ、樹脂付きフィルム、樹脂付き金属箔、金属張積層板、及び配線板
JPWO1998018838A1 (ja) 変性熱可塑性ノルボルネン系重合体及びその製造方法
JP7537146B2 (ja) 樹脂組成物
JP2021028368A (ja) 樹脂組成物、樹脂組成物の硬化物、樹脂シート、プリント配線板及び半導体装置
JPWO1998018837A1 (ja) 変性熱可塑性ノルボルネン系重合体及びその製造方法
JP7725895B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物およびその用途
KR20230154763A (ko) 수지 조성물
US20230130867A1 (en) Cyclic imide resin composition, liquid adhesive, film, prepreg, copper-clad laminate and printed-wiring board
CN116018263A (zh) 树脂组合物、预浸料、带树脂的膜、带树脂的金属箔、覆金属箔层压板、以及布线板
JP2024070466A (ja) 樹脂組成物、プリプレグ、樹脂付きフィルム、樹脂付き金属箔、金属張積層板、及び配線板
JP7647409B2 (ja) 樹脂シート及びプリント配線板の製造方法
TW202407039A (zh) 樹脂組成物、預浸體、附樹脂之薄膜、附樹脂之金屬箔、覆金屬積層板及配線板
JP2024070465A (ja) 樹脂組成物、プリプレグ、樹脂付きフィルム、樹脂付き金属箔、金属張積層板、及び配線板
TW202307060A (zh) 樹脂組成物
CN112105673B (zh) 具有n-烷基的芳香族胺树脂、硬化性树脂组合物及其硬化物
JP7786430B2 (ja) 樹脂組成物
JP7552673B2 (ja) 樹脂組成物
CN121909229A (zh) 树脂组合物、预浸料、带树脂的膜、带树脂的金属箔、覆金属箔层压板、以及布线板
TW202444791A (zh) 聚合物、樹脂組成物、樹脂膜、預浸體、接合片、堆疊體及印刷電路板
CN120344612A (zh) 树脂组合物、预浸料、带树脂的膜、带树脂的金属箔、覆金属箔层压板、以及布线板
JP2024141650A (ja) 接着剤組成物、ならびにこれを含有するプリプレグ、接着シート、積層体およびプリント配線板
JP2025151407A (ja) 低誘電性樹脂組成物、接着付与剤、低誘電接着性成形物、低誘電接着剤、積層体、および、低誘電性樹脂組成物の製造方法
JP2025042674A (ja) 樹脂組成物
TW202540242A (zh) 樹脂組合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20250319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7725895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150