JP7725895B2 - 熱硬化性樹脂組成物およびその用途 - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物およびその用途Info
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Description
特許文献3に記載の環状オレフィン系二元共重合体の硬化物には、低誘電特性に改善の余地がった。
すなわち、本発明は、以下に示すことができる。
(A)熱硬化性樹脂と、
(B)架橋剤と、
を含み、
熱硬化性樹脂(A)が、
下記一般式(1)で表される構造単位aと、
下記一般式(2)で表される構造単位bと、
を含み、重量平均分子量が500以上10,000以下である、熱硬化性樹脂組成物を提供することができる。
キャリア基材と、
前記キャリア基材上に設けられている、前記熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜と、を備える、キャリア付樹脂膜が提供される。
前記熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂層中に繊維基材を含むプリプレグが提供される。
前記プリプレグの少なくとも片面上に金属層を配置してなる積層板が提供される。
前記熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなる絶縁層を備える、プリント配線基板が提供される。
前記プリント配線基板と、
当該プリント配線基板の回路層上に搭載された、または前記プリント配線基板に内蔵された半導体素子と、を備える、半導体装置が提供される。
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)は、下記一般式(1)で表される構造単位aと、下記一般式(2)で表される構造単位bと、を含み、重量平均分子量が500以上10,000以下である。
R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して水素原子、置換または無置換の炭素数1~30の炭化水素基を示す。本実施形態において、当該炭素数1~30の炭化水素基は、末端二重結合を有する基を含まない。熱硬化性樹脂(A)中に複数存在するR1同士、R2同士、R3同士およびR4同士は、同一でも異なっていてもよい。
アルキリデン基としては、たとえばエチリデン基等が挙げられる。
本実施形態において、熱硬化性樹脂(A)は、構造単位aとして上述の構造を少なくとも1種含むことができる。
Qは末端二重結合を有する基を示す。
末端二重結合を有する基は、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、ビニルフェニル基、またはマレイミド基を含むことができる。
本実施形態において、R1、R2、およびR3のいずれか1つが、置炭素数1~3のアルキル基、残りが水素原子であることが好ましく、全てが水素原子であることがより好ましい。
一般式(2)で表される構造単位bとしては、具体的には、5-ビニル-2-ノルボルネン由来の構造単位、ブテニルノルボルネン由来の構造単位、ヘキセニルノルボルネン由来の構造単位、以下の式で表される構造単位を挙げることができ、これらから選択される1種または2種以上を用いることができる。
東ソー社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HLC-8320GPC
カラム:東ソー社製TSK-GEL Supermultipore HZ-M
検出器:液体クロマトグラム用RI検出器
測定温度:40℃
溶剤:THF
試料濃度:0.5wt%
式:[熱硬化性樹脂(A)の重量/(熱硬化性樹脂(A)の重量+トルエンの重量)]×100
このように有機溶剤への溶解性が高いことから塗膜性や他の樹脂との相溶性に優れる。
本実施形態の熱硬化性樹脂(A)の合成方法は、たとえば、
有機溶剤中で、重合触媒および連鎖移動剤の存在下、下記一般式(1a)で表される化合物a1と、下記一般式(2a)で表される化合物b1と、を反応させる工程を含む。
一般式(2a)で表される化合物b1としては、具体的に、5-ビニル-2-ノルボルネン、ブテニルノルボルネン、ヘキセニルノルボルネン、以下の式で表される化合物(左から順に、メタクリル酸ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-イル、2-プロペン酸2-メチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-イルメチルエステル、2-プロペン酸ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-イルメチルエステル、5-[[(4-エテニルフェニル)メトキシ]メチル]ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン)を挙げることができ、これらから選択される1種または2種以上を用いることができる。
一般式(1a)で表される前記化合物a1に対する、下記一般式(2a)で表される前記化合物b1のモル比(b1/a1)は、熱硬化性の観点から、0.1以上4以下、好ましくは0.1以上3.5以下、さらに好ましくは0.1以上3以下とすることができる。
このとき、加熱温度は、たとえば30℃~200℃程度であり、加熱時間は、たとえば0.5時間~72時間とすることができる。なお、窒素バブリングにより溶剤中の溶存酸素を除去したうえで、溶液重合を行うことがより好ましい。
また、必要に応じて分子量調整剤を使用することができる。
本実施形態においては、所望の環状オレフィン系樹脂を得る観点から、前記有機溶剤と前記連鎖移動剤とを組み合わせて用いることがより好ましい。
パラジウム(II)(アセトニトリル)ビス(トリイソプロピルホスフィン)アセテートテトラキス(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)ボレート、
π-アリルパラジウムクロリドダイマーなどのアリルパラジウム錯体、
パラジウムの酢酸塩、プロピオン酸塩、マレイン酸塩、ナフトエ酸塩などのパラジウムの有機カルボン酸塩、
酢酸パラジウムのトリフェニルホスフィン錯体、酢酸パラジウムのトリ(m-トリル)ホスフィン錯体、酢酸パラジウムのトリシクロヘキシルホスフィン錯体、酢酸パラジウムのトリイソプロピルホスフィン錯体などのパラジウムの有機カルボン酸の錯体、
パラジウムのジブチル亜リン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩などのパラジウムの有機スルフォン酸塩、
ビス(アセチルアセトナート)パラジウム、ビス(ヘキサフロロアセチルアセトナート)パラジウム、ビス(エチルアセトアセテート)パラジウム、ビス(フェニルアセトアセテート)パラジウムなどのパラジウムのβ-ジケトン化合物、
重合触媒は、ノルボルネン系モノマー(化合物a1および化合物b1)に対して1ppmmol~1000ppmmolの量で用いることができる。
[C]e[WCA]d 式(i)
(上記式において、Cは、プロトン(H+)、有機基含有カチオン、又はアルカリ金属、アルカリ土類金属若しくは遷移金属のカチオンを表し、WCAは、上記で定義したとおりであり、eとdは、それぞれ、カチオン錯体(C)と弱配位性アニオン塩(WCA)の、総合塩錯体上の電子電荷を釣り合わせるように定められる数である。)
助触媒は、ノルボルネン系モノマー(化合物a1および化合物b1)に対して1ppmmol~1000ppmmolの量で用いることができる。
本実施形態においては、たとえばこのようにして熱硬化性樹脂(A)を合成することができる。
本実施形態においては、熱硬化性樹脂(A)が有機溶剤に溶解したポリマー溶液(樹脂ワニス)を提供することができる。このポリマー溶液(樹脂ワニス)において、液温25℃で、少なくとも一部のポリマーが溶解していればよいが、全てのポリマーが溶解していることが好ましい。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、樹脂ワニスを用いて調製することができ、上述の熱硬化性樹脂(A)と、架橋剤(B)とを含む。本実施形態の硬化性樹脂組成物は、低誘電率材料を提供することができる。
架橋剤(B)は、熱硬化性樹脂(A)を架橋することができ、本発明の効果を奏する範囲で公知の架橋剤を用いることができるが、常温(25℃)で液状である架橋剤(b1)を含むことが好ましい。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、架橋剤(b1)を含むことにより、耐熱性および低誘電特性に優れた硬化物を得ることができる。
架橋剤(b1)は、熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、5質量部以上200質量部以下、好ましくは10質量部以上180質量部以下、より好ましくは20質量部以上150質量部以下の量で含むことができる。
さらに、架橋剤(b1)と架橋剤(b2)との重量比(b1:b2)は、5:95~95:5、好ましくは20:80~80:20、さらに好ましくは25:75~75:25とすることができる。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、さらにラジカル重合開始剤(C)を含むことが好ましい。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、さらにフィラー(D)を含むことが好ましい。
フィラー(D)としては、例えば、銀、酸化チタン、シリカ、マイカ等を挙げることができる。これらの中でもシリカを用いるのが好ましい。これにより、熱硬化性樹脂組成物の硬化物の熱特性に優れたものとすることができる。
また、シリカフィラーの形状としては、破砕シリカと球状シリカが挙げられ、球状シリカが好ましい。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は各用途の目的や要求特性に応じて、熱硬化性樹脂以外の樹脂、酸発生剤、耐熱向上剤、現像助剤、可塑剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、艶消し剤、消泡剤、レベリング剤、帯電防止剤、分散剤、スリップ剤、表面改質剤、揺変化剤、揺変助剤、界面活性剤、シラン系やアルミニウム系、チタン系などのカップリング剤、多価フェノール化合物、有機溶剤等のその他の成分が配合されても良い。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、上述の樹脂ワニスを用いて調製することができ、上述の成分を混合することにより調製することができる。本実施形態の熱硬化性樹脂組成物は、低誘電率材料を提供することができる。
本実施形態の熱硬化性樹脂組成物の利用形態としては、特に限定されないが、例えば、上記熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜、上記樹脂膜をキャリア基材上に設けたキャリア付樹脂膜、上記熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸してなるプリプレグ、上記プリプレグの硬化物の少なくとも一面に金属層が配置された金属張積層板、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物で構成された絶縁層を備える樹脂基板、上記金属張積層板または上記樹脂基板の表面に回路層が形成されたプリント配線基板等が挙げられる。
次いで、本実施形態のキャリア付樹脂膜について説明する。
図1は、本実施形態におけるキャリア付樹脂膜100の構成の一例を示す断面図である。
キャリア付樹脂膜100は、巻き取り可能なロール形状でも、矩形形状などの枚葉形状であってもよい。
本実施形態の樹脂基板は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物で構成された絶縁層を備えることができる。このような樹脂基板は、ガラス繊維を含まない構成とすることができ、プリント配線基板に利用することができる。
本実施形態のプリプレグは、上記熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸してなるものである。例えば、プリプレグは、熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に含浸させ、その後、半硬化させて得られるシート状の材料として利用できる。このような構造のシート状材料は、誘電特性、高温多湿下での機械的、電気的接続信頼性等の各種特性に優れ、プリント配線基板の絶縁層の製造に適している。
本実施形態において、金属張積層板は、上記プリプレグの硬化物の少なくとも一面に金属層が配置されたものである。
また、プリプレグを用いた金属張積層板製造方法は、例えば以下の通りである。
また、金属箔としては、キャリア付金属箔等も使用することができる。
金属箔の厚みは、好ましくは0.5μm以上20μm以下であり、より好ましくは1.5μm以上18μm以下である。
本実施形態によれば、このような樹脂膜やそれを用いたプリプレグを採用することによ
り、平面方向における線膨張係数が低減されたプリント配線基板における絶縁層を構成することが可能になる。
本実施形態のプリント配線基板は、上記の樹脂膜の硬化物(熱硬化性樹脂組成物の硬化物)で構成された絶縁層を備えるものである。
次に、本実施形態のプリント配線基板300の一例を、図2(a)(b)を用いて説明する。
また、本実施形態のプリント配線基板300は、ガラス繊維を含まない樹脂基板とすることができる。例えば、コア層である絶縁層301は、ガラス繊維を含有しない構成であってもよい。
次に、本実施形態の半導体装置について説明する。図3(a)(b)は、半導体装置400の構成の一例を示す断面図である。
本実施形態の樹脂膜の硬化物からなる絶縁層は強靱性に優れるので、プリント配線基板500の反りや搬送時におけるクラックを抑制することができる。
その後、図4(b)に示すように支持基板510を剥離する。そして、金属箔530をエッチング等により除去する。
次に、本実施形態のプリント配線基板の変形例を説明する。図5は、プリント配線基板600の構成の一例を示す断面図である。
以上により、プリント配線基板600を得ることができる。
ノルボルネン(75%濃度トルエン溶液)を、ブチルノルボルネンに変更し、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液57gをトルエン100gで希釈し、200gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別してポリマーを回収した後、200gのメタノールで濾物を洗浄し、濾別した。最後に常温中真空乾燥を行い精製したポリマー1を得た。
得られたポリマー1における、ブチルノルボルネンと5-ビニル-2-ノルボルネンとの組成比は1H-NMR測定により計算したところ5:5であった。
以下の条件で測定された、得られたポリマー1の重量平均分子量(Mw)は6,000、数平均分子量(Mn)2,500は、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.3であった。
(測定条件)
得られたポリマー1の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および分子量分布(PDI:Mw/Mn)は、GPC測定により得られる標準ポリスチレン(PS)の検量線から求めた、ポリスチレン換算値を用いた。測定条件は、以下の通りである。
東ソー(株)社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HLC-8320GPC
カラム:東ソー(株)社製TSK-GEL Supermultipore HZ-M
検出器:液体クロマトグラム用RI検出器
測定温度:40℃
溶剤:THF
試料濃度:2.0mg/ミリリットル
ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン、フェニルエチルノルボルネンの3種のモノマーを用い、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液66gを480gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、60gのトルエンと110gのTHFに溶解させた。溶解させた液体を1070gのメタノールに滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に常温中真空乾燥を行い精製したポリマー2を得た。
得られたポリマー2における、ノルボルネンとフェニルエチルノルボルネンと5-ビニル-2-ノルボルネンとの組成比は1H-NMR測定により計算したところ3:1:1であった。
前記条件で測定された、得られたポリマー2の重量平均分子量(Mw)2,700は、数平均分子量(Mn)1,400は、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.0であった。
三口フラスコに、ノルボルネン(75%濃度トルエン溶液)、5-ビニル-2-ノルボルネン、トリエチルシラン、1-ブタノール、およびアニソールを下記表1の重量比で加え、反応液を得た。反応液を窒素バブリングした後、75℃に加熱した。
触媒(パラジウム(II)(アセトニトリル)ビス(トリイソプロピルホスフィン)アセテートテトラキス(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)ボレート、Pd-1206)および助触媒(N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、DANFABA)をトルエン:酢酸エチル=6:4溶液に溶かしたものを用意し、ノルボルネンモノマー総量:触媒:助触媒=20000:1:1(モル比)になるように反応液に投入した。そして、下記表1に記載した反応温度および時間で加熱して重合した。重合終了後、放冷して反応を停止させた。
反応終了後、反応液110gを500gのメタノールと150gのTHFの混合液中に滴下して再沈殿させた。濾別してポリマーを回収した後、100gのメタノールと100gのTHFの混合液で濾物を洗浄し、濾別した。最後に80℃真空乾燥を行い精製したポリマー3を得た。
前記条件で測定された、得られたポリマー3の重量平均分子量(Mw)は2,200、数平均分子量(Mn)は1,000、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.2であった。
5-ビニル-2-ノルボルネンを、ブテニルノルボルネンに変更し、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液68gを510gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、40gのTHFに溶解させた。溶解させた液体を430gのメタノールに滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に常温中真空乾燥を行い精製したポリマー4を得た。
得られたポリマー4における、ノルボルネンとブテニルノルボルネンとの組成比は1H-NMR測定により計算したところ3:1であった。
前記条件で測定された、得られたポリマー4の重量平均分子量(Mw)は2,700、数平均分子量(Mn)は1,300、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.2であった。
5-ビニル-2-ノルボルネンを、ヘキセニルノルボルネンに変更し、下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液113gを850gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、90gのトルエンと180gのTHFに溶解させた。溶解させた液体を2450gのメタノールに滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に常温下で真空乾燥を行い精製したポリマー5を得た。
得られたポリマー5における、ノルボルネンとヘキセニルノルボルネンとの組成比は1H-NMR測定により計算したところ3:1であった。
前記条件で測定された、得られたポリマー5の重量平均分子量(Mw)は3,100、数平均分子量(Mn)は1,500、分子量分布(PDI:Mw/Mn)は2.0であった。
下記表1の条件にしたがい合成例3と同様に重合した。反応終了後、反応液580gを1400gのメタノールに滴下して再沈殿させた。析出したポリマーを濾別し、風乾させた後、350gのトルエンに溶解させた。溶解させた液体を1800gのメタノールと360gのTHFの混合液に滴下して再び再沈殿させ、濾別した。最後に80℃真空乾燥を行い精製したポリマー6を得た。
(熱硬化性樹脂)
・ポリマー1:合成例1で得られたポリマー
・ポリマー2:合成例2で得られたポリマー
・ポリマー3:合成例3で得られたポリマー
・ポリマー4:合成例4で得られたポリマー
・ポリマー5:合成例5で得られたポリマー
・エポキシ樹脂1:ナフタレン変性クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(製品名:EXA-7320、DIC社製)
・シアネート樹脂1:フェノールノボラック型シアネート樹脂(製品名:PT-30、ロンザジャパン社製)
・架橋剤1:トリアリルイソシアヌレート(数平均分子量:249、製品名:TAIC、三菱ケミカル社製)
・架橋剤2:ポリブタジエンン(数平均分子量:1200、製品名:B-1000、日本石油化学社製)
・架橋剤3:スチレン-ブタジエンゴム(スチレン含量:25質量%、数平均分子量:4500、製品名:Ricon100、クレイバレー社製)
・架橋剤4:末端メタアクリル基変性ポリフェニレンエーテル(数平均分子量:1,700、製品名:SA-9000、SABICイノベーティブプラスチクスジャパン合同会社製)
・架橋剤5:スチレン変性ポリフェニレンエーテル(数平均分子量:2,200、製品名:OPE-2st-2200、三菱瓦斯化学社製、)
・ラジカル重合開始剤1:ビス(t-ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン(製品名:パーブチルP、日本油脂社製)
・硬化促進剤1:2-フェニル-4-メチルイミダゾール(製品名:2P4MZ、四国化成社製)
・シリカフィラー1:アドマテックス社製、SC4050、粒径1.1μm
表2に示す各成分を溶解または分散させ、トルエンで不揮発分60質量%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して、ワニス状の熱硬化性樹脂組成物を調製した。
調製した熱硬化性樹脂組成物を、ポリイミドフィルム上に塗布し、乾燥し100μmの樹脂膜を得た。樹脂膜の上にポリイミドフィルムを重ね、真空減圧下、200~225℃90分間、押圧力0.2MPaで真空プレスを行った。
室温まで冷却後、硬化膜をポリイミドフィルムから剥離して、これを試験片とした。
得られた樹脂板について以下の測定法により、誘電特性(比誘電率、誘電正接)、ガラス転移温度を測定した。結果を表1に示す。
実施例において得られた樹脂板を室温まで冷却後、硬化膜をポリイミドフィルムから剥離して、これを試験片とした。
試験片は、22±1℃、60±5%RHの環境下に12時間置いて前処理した。
測定装置としては、ネットワークアナライザHP8510C、シンセサイズドスイーパHP83651AおよびテストセットHP8517B(全てアジレント・テクノロジー社製)を準備した。円筒空洞共振器の寸法は内径φ42mm、高さ30mmであり、共振器は試料未挿入の場合にTE011モードが10GHz近傍になるように設計されている。
上記共振器内に試験片を挿入した状態と、未挿入状態とで、共振周波数、3dB帯域幅、透過電力比などを測定した。そして、これら測定結果をソフトウェアで解析的に計算することで、誘電正接等の誘電特性を求めた。なお、測定モードはTE011モードとした。
前記試験片に対し、動的粘弾性測定(DMA装置、TAインスツルメント社製、Q800)を用いて、昇温速度5℃/min、周波数1Hzで動的粘弾性測定を行った。ガラス転移温度は、損失正接tanδが最大値を示す温度とした。
表3に示す各成分を溶解または分散させ、トルエンで不揮発成分60質量%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して、ワニス状の熱硬化性樹脂組成物を調製した。
調製した熱硬化性樹脂組成物を、銅箔上に塗布し、乾燥し30μmの樹脂膜を得た。樹脂膜2枚の間にガラスクロスを挟み、真空減圧下、225℃90分間、押圧力3MPaで真空プレスを行った。得られた基板をエッチング処理して銅箔を除去し、これを誘電率測定の試験片とした。
得られた試験片について前記測定法により、誘電特性(比誘電率、誘電正接)、ガラス転移温度を測定した。結果を表3に示す。
12 キャリア基材
100 キャリア付樹脂膜
105 金属箔
300 プリント配線基板
301 絶縁層
303 金属層
305 絶縁層
307 ビアホール
308 無電解金属めっき膜
309 電解金属めっき層
400 半導体装置
401 絶縁層
407 半導体素子
410 半田バンプ
413 封止材層
500 プリント配線基板
510 支持基板
520 キャリア箔
530 金属箔
540 絶縁層
542 金属層
550 絶縁層
552 金属層
560 絶縁層
562 金属層
600 プリント配線基板
610 コアレス樹脂基板
612 絶縁層
614 金属層
616 ビア配線
618 金属層
620 半導体素子
630 絶縁層
632 絶縁層
640 金属層
650 金属層
652 第1金属層
654 第2金属層
700 プリント配線基板
710 コアレス樹脂基板
712 絶縁層
714 金属層
716 ビア配線
718 金属層
720 半導体素子
730 絶縁層
732 絶縁層
740 金属層
Claims (15)
- (A)熱硬化性樹脂と、
(B)架橋剤と、
を含み、
熱硬化性樹脂(A)が、
下記一般式(1)で表される構造単位aと、
下記一般式(2)で表される構造単位bと、
を含み、重量平均分子量が500以上10,000以下であり、
熱硬化性樹脂(A)は、エチレンやα-オレフィンから誘導される構造単位を含まず、
架橋剤(B)は、常温(25℃)で液状である架橋剤(b1)と、常温(25℃)で固形状である架橋剤(b2)とを含む、熱硬化性樹脂組成物(ただし、含フッ素単量体に由来する重合単位、及び、炭素-炭素二重結合を2個以上有するノルボルネン単量体に由来する重合単位からなる含フッ素重合体を含む場合を除く)。
(一般式(1)中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して水素原子、置換または無置換の炭素数1~30の炭化水素基(末端二重結合を有する基を除く)を示す。nは0、1または2である。)
(一般式(2)中、Qは末端二重結合を有する基を示し、R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~3のアルキル基を示す。mは0、1または2である。) - 熱硬化性樹脂(A)は、全構成単位における構造単位aと構造単位bとの合計量が80モル%以上である、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 前記一般式(2)のQにおける、末端二重結合を有する基は、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、ビニルフェニル基、またはマレイミド基を含む、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 架橋剤(b1)は、2以上の反応性基を有する架橋剤を含む、請求項1~3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 架橋剤(b2)は、重量平均分子量が1,000以上20,000以下の架橋剤を含む、請求項1~4のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- さらにラジカル重合開始剤(C)を含む、請求項1~5のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- さらにフィラー(D)を含む、請求項1~6のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- キャリア基材と、前記キャリア基材の少なくとも一方に設けられた樹脂膜と、を備えるキャリア付樹脂膜において、前記樹脂膜を形成するために用いられる請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 樹脂層中に繊維基材を含むプリプレグにおいて、前記樹脂層を形成するために用いられる請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 前記繊維基材がガラスクロスを含む、請求項9に記載の熱硬化性樹脂組成物。
- キャリア基材と、
前記キャリア基材上に設けられている、請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂膜と、を備える、キャリア付樹脂膜。 - 請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂層中に繊維基材を含むプリプレグ。
- 請求項12に記載のプリプレグの少なくとも片面上に金属層を配置してなる積層板。
- 請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなる絶縁層を備える、プリント配線基板。
- 請求項14に記載のプリント配線基板と、
前記プリント配線基板の回路層上に搭載された、または前記プリント配線基板に内蔵された半導体素子と、を備える、半導体装置。
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