JP3971476B2 - エポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体、その製造方法、及び架橋性重合体組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体、及びその製造方法に関し、より詳しくは、誘電率や誘電正接等の電気特性、耐熱性、耐湿性、及び熱安定性に優れ、しかも、金属層等との密着性にも優れたエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体、及びその製造方法に関する。また、本発明は、新規なエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体と架橋剤を含有する架橋性重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のエレクトロニクス産業において、移動体通信分野の成長が著しいことにみられるように、情報処理の高速化や機器の小型化が強く求められている。したがって、電気・電子機器に用いられる半導体、IC、ハイブリッドIC、プリント配線板、表示素子、表示部品などの電子部品には、高周波領域での高速化や小型化を図るために、高周波領域での誘電率や誘電正接が充分に小さい絶縁材料が要求されている。また、長期間の高信頼性を確保するために、ハンダ耐熱性などの耐熱性や防湿性(耐吸湿性)に優れる絶縁材料が要求されている。
【0003】
近年、小型化と高密度化実装を実現させたフリップチップ実装用マルチチップモジュール(MCM)が開発されている。このMCMに用いられる絶縁材料としては、上記要求特性の他に、MCMがシリコンウエハ等の基板上に絶縁層と導電層を何層にも重ねて作製されるため、長期間の高信頼性を確保するには、シリコンウエハなどの基板や金属層(金属箔や金属蒸着層など)などの導電層に対して充分な密着性を有することが必要である。また、MCMでは、配線ピッチの短縮化によってビア径を小さくできることが要求されるため、絶縁材料には、微細加工を可能ならしめすために、感光性を付与することが要求される。
【0004】
従来より、MCMの絶縁材料として、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂に感光性を付与したものが検討されている。しかしながら、従来の感光性ポリイミド樹脂では、高周波領域での誘電率や誘電正接等の電気特性が充分ではなく、しかも、防湿性が充分でないため、長期間の高信頼化への対応が困難である。エポキシ樹脂では、感光性を付与するためにアクリル基等の感光性基の導入が試みられているが、誘電率や誘電正接等の電気特性が大幅に低下し、しかも熱安定性も充分でないという欠点を有している。
【0005】
特開平2−298510号公報には、ビニルノルボルネン、エチリデンノルボルネンやジシクロペンタジエンを付加重合させたノルボルネン系付加型ホモポリマー中の炭素−炭素不飽和結合を100%エポキシ化することにより、封止材として有用なエポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体の得られることが開示されている。しかし、このエポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体は、MCM等の絶縁材料として使用するには、エポキシ基の含有率が高いため、誘電率や誘電正接等の電気特性や防湿性が充分でない。このエポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体は、エポキシ化率を下げると、炭素−炭素不飽和結合が多数残存するため、熱安定性が低下し、誘電率や誘電正接等の電気特性も充分ではない。
【0006】
特開平6−17243号公報には、ジシクロペンタジエンとプロピレンとの付加型共重合体中の炭素−炭素二重結合をパーオキシドでエポキシ化したエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体が開示されている。しかしながら、このエポキシ基含有ノルボルネン系付加共重合体は、親水性や接着性がある程度改善されるものの、MCM等の絶縁材料として使用するには、耐熱性に劣り、導電層である金属層との密着性も充分でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高周波領域における誘電率や誘電正接等の電気特性、耐熱性、耐湿性及び熱安定性に優れ、しかも、金属層等との密着性に優れたエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体、その製造方法、及び該共重合体を含んだ架橋性重合体組成物を提供することにある。
【0008】
本発明者らは、前記従来技術の問題点を解決するために鋭意研究した結果、非共役の炭素−炭素二重結合を有するノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]と、芳香環以外の炭素−炭素二重結合を持たないノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]とを有するノルボルネン系付加型共重合体に、エポキシ化剤として過酸化物を反応させることにより、共重合体中の炭素−炭素二重結合をエポキシ化したエポキシ基含有ノルボルネン系共重合体が、(1)高周波領域での誘電率や誘電正接等の電気特性に優れ、(2)耐熱性、防湿性、及び熱安定性に優れ、さらには、(3)銅層などの金属層との密着性にも充分に優れ、そして、(4)架橋剤、特に感光性架橋剤の分散性が良好で、かつ、光硬化させても誘電率や誘電正接等の電気特性の低下が殆ど見られないことを見いだした。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かくして、本発明によれば、式(C1)
【0010】
【化10】
【0011】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
k:0、1または2である。
l:0、1または2である。
m:0、1または2である。
R1〜R14:それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R1〜R14の少なくとも一つがエポキシ骨格を有するアルキル基またはエポキシ骨格を有する極性基で置換されたアルキル基であるか、あるいはR12とR13とが酸素原子を介して結合してオキシ基を形成しているか、あるいはR5とR6、R11とR12、またはR13とR14とが互いに結合して、少なくとも一つの下式
【0012】
【化11】
【0013】
(式中、R15は、水素原子、アルキル基、極性基、または極性基で置換されたアルキル基である。)
で表されるエポキシ骨格を有する基を形成している。〕
で表される繰り返し単位、及び
式(C2)
【0014】
【化12】
【0015】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
n:0、1または2である。
o:0、1または2である。
p:0、1または2である。
q:0、1または2である。
φ:0、1または2である。
R16〜R31:それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R29とR30とが酸素原子を介して結合してオキシ基を形成しているか、あるいはR28〜R31の2つ以上が互いに結合してエポキシ構造を有する単環または多環を形成している。〕
で表されるエポキシ基含有ノルボルネン系付加型繰り返し単位[C]2〜40重量%;
式(B1)
【0016】
【化13】
【0017】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
h:0、1または2である。
i:0、1または2である。
j:0、1または2である。
R 31 〜R 44 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 41 〜R 44 は、2つ以上が互いに結合して、非共役の炭素−炭素二重結合を持たない単環または多環、もしくは芳香環を形成してもよい。〕
で表されるノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]60〜98重量%;並びに
式(A1)
【0018】
【化14】
【0019】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
a:0、1または2である。
b:0、1または2である。
c:0、1または2である。
R 1 〜R 14 :それぞれ独立に、水素原子、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換された炭化水素基を表す。
ただし、R 1 〜R 14 の少なくとも一つがアルケニル基または極性基で置換されたアルケニル基であるか、あるいはR 5 とR 6 、R 11 とR 12 またはR 13 とR 14 とが互いに結合して少なくとも一つのアルキリデン基または極性基で置換されたアルキリデン基を形成しているか、あるいはR 12 とR 13 とが互いに結合してR 12 とR 13 のそれぞれが結合している2個の炭素原子間に二重結合を形成している。〕で表される繰り返し単位、及び
式(A2)
【0020】
【化15】
【0021】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
d:0、1または2である。
e:0、1または2である。
f:0、1または2である。
g:0、1または2である。
π:0、1または2である。
R 15 〜R 30 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 28 とR 29 とが互いに結合して、R 28 とR 29 がそれぞれ結合している2個の炭素原子間に炭素−炭素二重結合を形成しているか、あるいはR 27 〜R 30 の2つ以上が互いに結合して非共役の炭素−炭素二重結合を有する単環または多環を形成している。〕
で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも一種のノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]0〜20重量%
を含有し、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型繰り返し単位[C]、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]、及びノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]の各含有量の合計が100重量%であり、かつ、数平均分子量(Mn)が500〜500,000であるエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体が提供される。
【0022】
また、本発明によれば、式(A1)
【0023】
【化16】
【0024】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
a:0、1または2である。
b:0、1または2である。
c:0、1または2である。
R 1 〜R 14 :それぞれ独立に、水素原子、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換された炭化水素基を表す。
ただし、R 1 〜R 14 の少なくとも一つがアルケニル基または極性基で置換されたアルケニル基であるか、あるいはR 5 とR 6 、R 11 とR 12 またはR 13 とR 14 とが互いに結合して少なくとも一つのアルキリデン基または極性基で置換されたアルキリデン基を形成しているか、あるいはR 12 とR 13 とが互いに結合してR 12 とR 13 のそれぞれが結合している2個の炭素原子間に二重結合を形成している。〕で表される繰り返し単位、及び
式(A2)
【0025】
【化17】
【0026】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
d:0、1または2である。
e:0、1または2である。
f:0、1または2である。
g:0、1または2である。
π:0、1または2である。
R 15 〜R 30 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 28 とR 29 とが互いに結合して、R 28 とR 29 がそれぞれ結合している2個の炭素原子間に炭素−炭素二重結合を形成しているか、あるいはR 27 〜R 30 の2つ以上が互いに結合して非共役の炭素−炭素二重結合を有する単環または多環を形成している。〕
で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも一種のノルボルネン系付加型繰り返し単位[A];並びに
式(B1)
【0027】
【化18】
【0028】
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
h:0、1または2である。
i:0、1または2である。
j:0、1または2である。
R 31 〜R 44 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 41 〜R 44 は、2つ以上が互いに結合して、非共役の炭素−炭素二重結合を持たない単環または多環、もしくは芳香環を形成してもよい。〕
で表されるノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]
を含有し、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]とノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]との重量比が2:98〜40:60の範囲であり、かつ、数平均分子量(Mn)が500〜500,000であるノルボルネン系付加型共重合体に、エポキシ化剤として過酸化物を反応させて、該共重合体中の非共役炭素−炭素二重結合の少なくとも一部をエポキシ化することを特徴とする前記のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体の製造方法が提供される。
【0029】
本発明によれば、前記のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体と架橋剤とを含有することを特徴とする架橋性重合体組成物が提供される。
【0030】
【発明の実施の形態】
ノルボルネン系付加型共重合体
(1)重合体
ノルボルネン系付加型共重合体は、前記式(A1)及び式(A2)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも一種のノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]と、式(B1)で表されるノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]を含有することを特徴とする。繰り返し単位[A]は、非共役の炭素−炭素二重結合を有するノルボルネン系付加型繰り返し単位である。一方、繰り返し単位[B]は、芳香環を有していてもよいが、非共役の炭素−炭素不飽和結合を持たないノルボルネン系付加型繰り返し単位である。
【0031】
式(A1)中、各符号の意味は、次のとおりである。
a、b、及びcは、それぞれ独立に、0、1または2である。R1〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基(例えば、アルキルエステル基)、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換された炭化水素基を表す。
【0032】
ただし、R1〜R14の少なくとも一つがアルケニル基または極性基で置換されたアルケニル基であるか、あるいはR5とR6、R11とR12またはR13とR14とが互いに結合して少なくとも一つのアルキリデン基または極性基で置換されたアルキリデン基を形成しているか、あるいはR12とR13とが互いに結合してR12とR13のそれぞれが結合している2個の炭素原子間に二重結合を形成している。
【0033】
式(A1)中のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子を挙げることができる。炭化水素基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の鎖状アルキル基、炭素原子数が2〜20、好ましくは2〜10、より好ましくは2〜6のアルケニル基、及び炭素原子数3〜15、好ましくは3〜8、より好ましくは5〜6の環状アルキル基、及び炭素数が6〜12、好ましくは6〜8、より好ましくは6のアリール基などを挙げることができる。極性基で置換した炭化水素基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6のハロゲン化アルキル基を挙げることができる。炭化水素基としては、極性基で置換されないものが、防湿性を高度に高める上で好適である。
【0034】
式(A1)中のアルキリデン基としては、例えば、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基などの低級アルキル基が挙げられる。極性基で置換したアルキリデン基としては、これらの低級アルキリデン基をハロゲン化したものが例示される。ただし、アルキリデン基としては、極性基で置換されないものが、防湿性を高度に高める上で好適である。
【0035】
式(A2)中、各符号の意味は、次のとおりである。
d、e、f、g、及びπは、それぞれ独立に、0、1または2である。R15〜R30は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基(例えば、アルキルエステル基)、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
【0036】
ただし、R28とR29とが互いに結合して、R28とR29がそれぞれ結合している2個の炭素原子間に炭素−炭素二重結合を形成しているか、あるいはR27〜R30の2つ以上が互いに結合して非共役の炭素−炭素二重結合を有する単環または多環を形成している。
【0037】
式(A2)中のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子を挙げることができる。アルキル基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の鎖状アルキル基、及び炭素原子数3〜15、好ましくは3〜8、より好ましくは5〜6の環状アルキル基などを挙げることができる。極性基で置換したアルキル基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6のハロゲン化アルキル基を挙げることができる。アルキル基としては、極性基で置換されないものが、防湿性を高度に高める上で好適である。
【0038】
式(A2)中のR27〜R30の2つ以上が互いに結合して非共役の炭素−炭素二重結合を有する単環または多環を形成することができるが、その場合の炭素原子数は、通常2〜10、好ましくは2〜6、より好ましくは3〜4である。R27〜R30中、R28とR29とが互いに結合して、R28とR29がそれぞれ結合している2個の炭素原子間に炭素−炭素二重結合を形成している場合の方が好ましい。
【0039】
ノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]の好ましい例としては、式(A3)で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0040】
【化19】
【0041】
式(A3)中の各符号の意味は、次のとおりである。
r:0または1である。
s:0または1である。
t:0または1である。
R45〜R50:それぞれ独立に、水素原子、または炭素原子数1〜6の炭化水素基を表す。ただし、R45とR46、R47とR48、またはR49とR50とが互いに結合して炭素原子数1〜6のアルキリデン基を形成しているか、あるいはR48とR49とが互いに結合してR48とR49がそれぞれ結合している2個の炭素原子間に炭素−炭素二重結合を形成している。好ましくは、R49とR50が互いに結合して炭素原子数1〜6のアルキリデン基を形成しているか、あるいはR48とR49とが互いに結合して炭素−炭素二重結合を形成している。アルキリデン基としては、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、及びイソプロピリデン基などが挙げられる。
【0042】
また、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]のより好ましい例としては、例えば、式(A4)で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0043】
【化20】
【0044】
式(A4)中の各符号の意味は、次のとおりである。
u:0または1である。
v:0または1である。
w:0または1である。
R51〜R54:それぞれ独立に、水素原子、または炭素原子数1〜6のアルキル基を示し、好ましくは水素原子である。
R55及びR56:いずれか一方が炭素原子数2〜6、好ましくは2〜3のアルケニル基であり、他方が水素原子である。
【0045】
さらに、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]の好ましい例としては、例えば、式(A5)で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0046】
【化21】
【0047】
式(A5)中の各符号の意味は、次のとおりである。
x:0または1である。
y:0または1である。
z:0または1である。
α:0または1である。
ω:0、1または2である。
R57〜R62:それぞれ独立に、水素原子、または炭素原子数1〜6のアルキル基を示し、好ましくは水素原子である。
【0048】
これらの非共役の炭素−炭素不飽和結合を有するノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0049】
前記式(B1)中の各符号の意味は、次のとおりである。
h、i、及びjは、それぞれ独立に、0、1または2である。R31〜R44は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基(例えば、アルキルエステル基)、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
【0050】
ただし、R41〜R44は、2つ以上が互いに結合して、非共役の炭素−炭素二重結合を持たない単環または多環、もしくは芳香環を形成していてもよい。
【0051】
式(B1)中のアルキル基としては、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の鎖状アルキル基、または炭素原子数3〜15、好ましくは3〜8、より好ましくは5〜6の環状アルキル基を挙げることができる。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子を挙げることができる。単環または多環としては、5員環及び6員環が好ましく、芳香環としては、ベンゼン環が好ましい。
【0052】
芳香環以外の炭素−炭素不飽和結合を持たないノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]の好ましい例としては、例えば、式(B2)で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0053】
【化22】
【0054】
式(B2)中の各符号の意味は、次のとおりである。
β:0または1である。
γ:0または1である。
δ:0または1である。
R63〜R68:それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を表し、好ましくは水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基で、より好ましくは水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基である。
【0055】
また、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]の好ましい例としては、例えば、式(B3)で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0056】
【化23】
【0057】
式(B3)中の各符号の意味は、次のとおりである。
θ:0または1である。
R69及びR70:それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を表し、好ましくは水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基で、より好ましくは水素原子である。
【0058】
さらに、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]の好ましい例としては、例えば、式(B4)で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0059】
【化24】
【0060】
式(B4)中の各符号の意味は、次のとおりである。
ι:0または1である。
R71及びR72:それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を表し、好ましくは水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基で、より好ましくは水素原子である。
【0061】
これらのノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0062】
ノルボルネン系付加型共重合体中の繰り返し単位[A]と[B]の含有比率は、[A]:[B]の重量比で、2:98〜40:60、好ましくは5:95〜20:80の範囲である。[A]と[B]の繰り返し単位の含有量がこの範囲にあるときに、該ノルボルネン系付加型共重合体を過酸化物でエポキシ化させたエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体の電気特性、耐熱性、防湿性、及び金属層との密着性などの特性が高度にバランスされる。
【0063】
ノルボルネン系付加型共重合体の分子量は、トルエンを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)で、500〜500,000であり、好ましくは1,000〜300,000、より好ましくは2,000〜200,000の範囲である。ノルボルネン系付加型共重合体の数平均分子量(Mn)が過度に小さいと、機械的強度が低下し、逆に、数平均分子量(Mn)が過度に大きいと、感光性樹脂組成物とした場合に、現像液に対する溶解度が悪くなり、いずれも好ましくない。
【0064】
ノルボルネン系付加型共重合体のガラス転移温度(Tg)は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常50〜500℃で、好ましくは100〜400℃、より好ましくは150〜350℃の範囲が好適である。
【0065】
(2)ノルボルネン系モノマー
ノルボルネン系付加型共重合体の製造方法は、格別限定されるものではなく、例えば、付加重合に関与しない非共役の炭素−炭素二重結合を有するノルボルネン系単量体(a)と、非共役の炭素−炭素二重結合を持たないノルボルネン系単量体(b)とを、周期律表第VIII族に属する遷移金属化合物を含む重合触媒を用いて付加重合させることにより得ることができる。
【0066】
ノルボルネン系単量体(a)としては、付加重合に関与するノルボルネン環内の炭素−炭素二重結合以外に、付加重合に関与しないノルボルネン環内の炭素−炭素二重結合を有するか、側鎖にアルキリデン基やアルケニル基などの非共役の炭素−炭素二重結合を有する炭化水素基を有するか、あるいはシクロペンタン環やシクロヘキサン環内に非共役炭素−炭素二重結合有するものが用いられる。
【0067】
付加重合に関与しない非共役の炭素−炭素不飽和結合を有するノルボルネン系単量体(a)としては、
式(a1)
【0068】
【化25】
【0069】
〔式中の各符号の意味は、式(A1)中のものと同じである。〕
及び
(a2)
【0070】
【化26】
【0071】
〔式中の各符号の意味は、式(A2)中のものと同じである。〕
で表される各単量体を挙げることができる。
ノルボルネン系単量体(a)の好ましい例としては、例えば、
式(a3)、
【0072】
【化27】
【0073】
〔式中の各符号の意味は、式(A3)中のものと同じである。〕
式(a4)
【0074】
【化28】
【0075】
〔式中の各符号の意味は、式(A4)中のものと同じである。〕
及び式(a5)
【0076】
【化29】
【0077】
〔式中の各符号の意味は、式(A5)中のものと同じである。〕
で表される各単量体を挙げることができる。
【0078】
ノルボルネン系単量体(a)の具体例としては、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプトジエン誘導体、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン誘導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン誘導体、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン誘導体及びテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3,8−ドデカジエン誘導体を挙げることができる。
【0079】
より具体的には、ビシクロ[2.2.1]ペプト−2,5−ジエンなどのビシクロ[2.2.1]ペプトジエン誘導体;6−ビニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−エチリデン−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−n−プロペニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−n−プロピリデン−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−イソプロピリデン−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−イソプロペニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンなどのビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン誘導体;トリシクロ[4.3.0.12,5]−3,7−デカジエンなどのトリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン誘導体;8−エチリデン−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチリデン−9−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチリデン−9−イソプロピルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチリデン−9−ブチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデンテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−イソプロピルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−n−プロピリデン−9−ブチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−イソプロピリデンテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−イソプロピリデン−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−イソプロピリデン−9−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−イソプロピリデン−9−イソプロピルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−イソプロピリデン−9−ブチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンなどのテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン誘導体;テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3,8−ドデカジエンなどのテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3,8−ドデカジエン誘導体;を挙げることができる。
【0080】
これらのノルボルネン系単量体(a)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
付加重合に関与しない非共役の炭素−炭素二重結合を持たないノルボルネン系単量体(b)としては、ノルボルネン環内の炭素−炭素二重結合以外に、非共役の炭素−炭素二重結合を持たないものが用いられる。
付加重合に関与しない非共役の炭素−炭素二重結合を有さないノルボルネン系単量体(b)としては、
式(b1)
【0081】
【化30】
【0082】
〔式中の各符号の意味は、式(B1)中のものと同じである。〕
で表される単量体を挙げることができる。
ノルボルネン系単量体(b)の他の好ましい例としては、例えば、
式(b2)、
【0083】
【化31】
【0084】
〔式中の各符号の意味は、式(B2)中のものと同じである。〕
式(b3)、
【0085】
【化32】
【0086】
〔式中の各符号の意味は、式(B3)中のものと同じである。〕
及び式(b4)
【0087】
【化33】
【0088】
〔式中の各符号の意味は、式(B4)中のものと同じである。〕
で表される各単量体を挙げることができる。
【0089】
ノルボルネン系単量体(b)として、具体的には、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、1−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−n−ブチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、6−イソブチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、7−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンなどのビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン誘導体;テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−プロピルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−ブチテルトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−イソブチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−ヘキシルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シクロヘキシルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−ステアリルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、5,10−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、2,10−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチル−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、11,12−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、2,7,9−トリメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、9−エチル−2,7−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、9−イソブチル−2,7−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、9,11,12−トリメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、9−エチル−11,12−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、9−イソブチル−11,12−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、5,8,9,10−テトラメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−クロロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−ブロモテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−フルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジクロロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンなどのテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン誘導体;ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、12−メチルヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、12−エチルヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、12−イソブチルヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、1,6,10−トリメチル−12−イソブチルヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセンなどのヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン誘導体;オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、15−メチルオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、15−エチルオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、などのオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン誘導体;ペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン、1,3−ジメチルペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン、1,6−ジメチルペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン、15,16−ジメチルペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセンなどのペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン誘導体;ヘプタシクロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]−5−エイコセン、ヘプタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセンなどのヘプタシクロ−5−エイコセン誘導体あるいはヘプタシクロ−5−ヘンエイコセン誘導体;トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン、2−メチルトリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン、5−メチルトリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセンなどのトリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン誘導体;トリシクロ[4.4.0.12,5]−3−ウンデセン、10−メチルトリシクロ[4.4.0.12,5]−3−ウンデセンなどのトリシクロ[4.4.0.12,5]−3−ウンデセン誘導体;ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン、1,3−ジメチルペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン、1,6−ジメチルペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン、14,15−ジメチルペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセンなどのペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン誘導体;ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ペンタデセン、メチル置換ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ペンタデセンなどのペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ペンタデセン誘導体;ヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]−4−エイコセン、ジメチル置換ヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]−4−エイコセンなどのヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]−4−エイコセン誘導体;ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.03,8.02,10.012,21.014,19]−5−ペンタコセン、トリメチル置換ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.03,8.02,10.012,21.014,19]−5−ペンタコセンなどのノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.03,8.02,10.012,21.014,19]−5−ペンタコセン誘導体;ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン、11−メチルペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン、11−エチル−ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン、10,11−ジメチル−ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−5−ヘキサデセンなどのペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン誘導体;ヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセン、15−メチル−ヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセン、トリメチル−ヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセンなどのヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセン誘導体;ノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.116,19.02,11.04,9.013,22.015,20]−6−ヘキサコセンなどのノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.116,19.02,11.04,9.013,22.015,20]−6−ヘキサコセン誘導体;トリメチル置換ペンタシクロ[4.7.0.12,5.08,13.19,12]−3−ペンタデセン、メチル置換ヘプタシクロ[7.8.0.13,6.02,7.110,17.011,16.112,15]−4−エイコセン、トリメチル置換ヘプタシクロ[7.8.0.13,6.02,7.110,17.011,16.112,15]−4−エイコセン、テトラメチル置換ヘプタシクロ[7.8.0.13,6.02,7.110,17.011,16.112,15]−4−エイコセン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジエン、5−フェニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(すなわち、5−フェニル−2−ノルボルネン)、5−メチル−5−フェニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ベンジル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−トリル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(エチルフェニル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(イソプロピルフェニル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、8−フェニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−フェニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−ベンジル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−トリル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(エチルフェニル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(イソプロピルフェニル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフェニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(ビフェニル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(β−ナフチル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(α−ナフチル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(アントラセニル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、11−フェニル−ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4ヘプタデセン、6−(α−ナフチル)−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−(アントラセニル)−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−(ビフェニル)−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−(β−ナフチル)−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5,6−ジフェニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、9−(2−ノルボルネン−5−イル)−カルバゾール、1,4−メタノ−1,4,4a,4b,5,8,8a,9a−オクタヒドロフルオレン類;1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン、1,4−メタノ−8−メチル−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン、1,4−メタノ−8−クロロ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン、1,4−メタノ−8−ブロモ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンなどの1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン類;1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロジベンゾフラン類;1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロカルバゾール、1,4−メタノ−9−フェニル−1,4,4a,9a−テトラヒドロカルバゾールなどの1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロカルバゾール類;1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセンなどの1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセン類;7,10−メタノ−6b,7,10,10a−テトラヒドロフルオランセン類;シクロペンタジエン−アセナフチレン付加物にシクロペンタジエンをさらに付加した化合物、11,12−ベンゾ−ペンタシクロ[6,5,1,13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン、11,12−ベンゾ−ペンタシクロ[6,6,1,13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン、14,15−ベンゾ−ヘプタシクロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]−5−エイコセン、シクロペンタジエン−アセナフチレン付加物などが挙げられる。これらの中でも、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン誘導体、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン誘導体、及び1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン誘導体が好ましい。
【0090】
これらのノルボルネン系単量体(b)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0091】
ノルボルネン系単量体(a)と(b)との割合は、前記ノルボルネン系付加型共重合体中の繰り返し単位[A]と[B]との含有量になるように適宜選択される。すなわち、ノルボルネン系単量体(a)と(b)との割合は、重量比で、2:98〜40:60、好ましくは5:95〜20:80の範囲である。
【0092】
(3)触媒及び重合方法
触媒及び重合方法については、公知の方法に従って行うことができ、例えば、J.Organomet.Chem.,358,567−588(1988)、特開平3−205408号公報、特開平4−63807号公報、特開平5−262821号公報、WO95/14048号公報に記述されている触媒や重合方法などを用いることができる。
【0093】
触媒としては、周期律表第VIII族に属する遷移金属が主成分となるものが用いられる。周期律表第VIII族に属する遷移金属としては、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金等を挙げることができる。これらの中でも、コバルト、ニッケル、パラジウムなどが好ましい。このような遷移金属が主成分とする触媒の具体例を以下に示す。
【0094】
鉄化合物としては、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、酢酸鉄(II)、鉄(II)アセチルアセトナート、フェロセンなどが挙げられる。コバルト化合物としては、酢酸コバルト(II)、コバルト(II)アセチルアセトナート、コバルト(II)テトラフルオロボレート、塩化コバルト、コバルト(II)ベンゾエートなどが挙げられる。ニッケル化合物としては、酢酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトネート、炭酸ニッケル、塩化ニッケル、ニッケルエチルヘキサノエート、ニッケロセン、NiCl2(PPh3)2(ただし、Phは、フェニル基)、ビスアリルニッケル、酸化ニッケルなどが挙げられる。パラジウム化合物としては、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酸化パラジウム、PdCl2(PPh3)2、PdCl2(PhCN)2、PdCl2(CH3CN)2、[Pd(CH3CN)4][BF4]2、[Pd(C2H5CN)4][BF4]2、パラジウムアセチルアセトナート、酢酸パラジウムなどが挙げられる。これらの中でも、塩化パラジウム、ニッケルアセチルアセトナート、PdCl2(PhCN)2、[Pd(CH3CN)4][BF4]2などが特に好ましい。
【0095】
これらの触媒は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。触媒の使用量は、重合条件等により適宜選択されればよいが、全ノルボルネン系モノマー量に対するモル比で、通常1/1,000,000〜1/10、好ましくは、1/100,000〜1/100である。
【0096】
本発明においては、必要に応じて、助触媒を用いてもよい。助触媒としては、例えば、アルミノキサンが好適に用いられる。アルミノキサンとしては、メチルアルミノキサンが好ましい。助触媒は、単独でも、2種以上を組み合わせてもよく、また、その使用量は、助触媒の種類等により適宜選択される。助触媒としてアルミノキサンを使用する場合の使用量は、アルミノキサン中のアルミニウムと触媒中の遷移金属の比、すなわち、アルミニウム/遷移金属の比(モル比)で、通常1〜100,000、好ましくは5〜10,000の範囲である。
【0097】
重合反応は、溶媒を用いずに塊状重合で行ってもよいし、また、有機溶媒等の溶媒中で行ってもよい。溶剤としては、重合反応に不活性なものであれば格別な制限はないが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;n−ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類;シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素;スチレンジクロリド、ジクロルエタン、ジクロルエチレン、テトラクロルエタン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類;ニトロメタン、ニトロベンゼン、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどの含窒素炭化水素類;などが挙げられる。
【0098】
重合温度は、通常−50℃〜250℃、好ましくは−30℃〜200℃、より好ましくは−20℃〜150℃の範囲であり、重合圧力は、通常、0〜50kg/cm2、好ましくは0〜20kg/cm2の範囲である。重合時間は、重合条件により適宜選択されるが、通常30分〜20時間、好ましくは1〜10時間の範囲である。
【0099】
エポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体
本発明のエポキシ基含有ノルボルネン系共重合体は、上記ノルボルネン系付加型共重合体の非共役の炭素−炭素二重結合部分をエポキシ化したものであり、前記式(C1)及び式(C2)で表される群から選ばれる少なくとも一種のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型繰り返し単位[C]、及び前記式(B1)で表される非共役の炭素−炭素二重結合を有さないノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]を含有するものであり、必要に応じて前記式(A1)及び式(A2)で表される群から選ばれる少なくとも一種のノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]を含んでいてもよい。
【0100】
式(C1)中の各符号の意味は、次のとおりである。
k、l、及びmは、それぞれ独立に、0、1または2である。R1〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基(例えば、アルキルエステル基)、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
【0101】
ただし、R1〜R14の少なくとも一つがエポキシ骨格を有するアルキル基またはエポキシ骨格を有する極性基で置換されたアルキル基であるか、あるいはR12とR13とが酸素原子を介してオキシ基を形成しているか、あるいはR5とR6、R11とR12、またはR13とR14とが互いに結合して、少なくとも一つの下式
【0102】
【化34】
【0103】
(式中、R15は、水素原子、アルキル基、極性基、または極性基で置換されたアルキル基である。)
で表されるエポキシ骨格を有する基を形成している。
【0104】
式(C1)中のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子を挙げることができる。アルキル基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の鎖状アルキル基、炭素原子数が3〜15、好ましくは4〜10、より好ましくは5〜6の環状アルキル基を挙げることができる。極性基が置換したアルキル基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6のハロゲン化アルキル基を挙げることができる。アルキル基は、エポキシ基以外には極性基で置換されないものが、防湿性を高度に高める上で好適である。
【0105】
式(C1)の特徴は、エポキシ基が導入されていることである。エポキシ骨格を有するアルキル基や、エポキシ骨格を有する基は、極性基で置換されていないものが、防湿性を高度に高める上で好適である。R15としては、水素原子、または炭素原子数が1〜8のアルキル基が好ましく、水素原子、または炭素原子数が1〜4のアルキル基がより好ましい。
【0106】
式(C2)中の各符号の意味は、次のとおりである。
n、o、p、q、及びφは、それぞれ独立に、0、1または2である。R16〜R31は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基(例えば、アルキルエステル基)、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
【0107】
ただし、R29とR30とが酸素原子を介して結合してオキシ基を形成しているか、あるいはR28〜R31の2つ以上が互いに結合してエポキシ構造を有する単環または多環を形成している。
【0108】
式(C2)中のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子を挙げることができる。アルキル基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の鎖状アルキル基、炭素原子数が3〜15、好ましくは4〜10、より好ましくは5〜6の環状アルキル基などを挙げることができる。極性基が置換したアルキル基としては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6のハロゲン化アルキル基を挙げることができる。アルキル基としては、極性基で置換されないものが、防湿性を高度に高める上で好適である。
【0109】
式(C2)中のR28〜R31の2つ以上が互いに結合してエポキシ構造を有する単環または多環を形成している場合の炭素原子数は、通常2〜10好ましくは2〜6、より好ましくは3〜4の範囲である。このような単環または多環を形成している場合よりも、式(C2)中のR29とR30とが酸素原子を介して結合してオキシ基を形成している場合が好ましい。
【0110】
エポキシ基含有ノルボルネン系付加型繰り返し単位[C]の好ましい例としては、例えば、式(C3)、式(C4)、及び式(C5)で表される各繰り返し単位を挙げることができる。
【0111】
【化35】
【0112】
〔式中の各符号の意味は、次のとおりである。
κ:0または1である。
λ:0または1である。
μ:0または1である。
R32〜R35:水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示し、好ましくは水素原子である。
R36〜R37:水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示し、好ましくは水素原子または炭素原子数1〜3のアルキルで基である。〕
【0113】
【化36】
【0114】
〔式中の各符号の意味は、次のとおりである。
ν:0または1である。
ξ:0または1である。
ο:0または1である。
R38〜R42:水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示し、好ましくは水素原子である。
R43:下式で表される基である。
【0115】
【化37】
【0116】
(式中、nは0〜4の整数、mは0〜4の整数であり、かつ、n+mが1〜4である。好ましくは、nが0または1で、mが0または1である。)〕
【0117】
【化38】
【0118】
〔式中の各符号の意味は、次のとおりである。
π:0または1である。
ρ:0または1である。
δ:0または1である。
τ:0または1である。
ψ:0または1である。
R44〜R49:水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示し、好ましくは水素原子である。〕
【0119】
これらのエポキシ基含有ノルボルネン系付加型繰り返し単位[C]は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0120】
非共役の炭素−炭素二重結合を有さないノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]、及びノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]の具体例は、前記ノルボルネン系付加型共重合体の例示と同様である。
【0121】
本発明のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体中の[C]、[B]、及び[A]の各繰り返し単位の含有量は、[C]が2〜40重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲であり、[B]が60〜98重量%、好ましくは80〜95重量%の範囲であり、[A]が好ましくは0〜20重量%、より好ましくは0〜10重量%の範囲である。[C]の含有量がこの範囲であるときに、電気特性、防湿性、及び金属層との密着性等の特性が高度にバランスされ好適である。[A]の含有量は、少ない方が好ましく、過度に多いと電気特性や防湿性等が悪化し好ましくない。
【0122】
本発明のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体の分子量は、トルエンを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)で、500〜500,000、好ましくは1,000〜300,000、より好ましくは2,000〜200,000の範囲である。エポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体の数平均分子量(Mn)が過度に小さいと機械的強度が低下し、逆に、過度に大きいと加工性が悪くなり、いずれも好ましくない。
【0123】
本発明のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体のガラス転移温度(Tg)は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常50〜500℃、好ましくは100〜400℃、より好ましくは150〜350℃の範囲である。
【0124】
本発明のエポキシ基含有ノルボルエン系付加型共重合体の製造方法は、格別な限定はなく、例えば、前記製造方法で製造されるノルボルネン系付加型共重合体と、エポキシ化剤として過酸化物を反応させることで行うことができる。
【0125】
過酸化物としては、従来より炭素−炭素二重結合のエポキシ化剤として用いられるものであれば格別な限定はないが、例えば、過酢酸、過安息香酸、メタクロロ過安息香酸、トリフルオロ過酢酸などの過酸類;過酸化水素、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド、クメンパーオキサイドなどのハイドロパーオキサイド類;などが挙げられる。
【0126】
エポキシ化反応は、ノルボルネン系付加型共重合体と過酸化物とを混合し、加熱すればよく、通常、溶媒存在下で行われる。溶媒としては、ノルボルネン系付加型共重合体を溶解または分散できるものであれば格別な制限はなく、例えば、前記ノルボルネン系付加型共重合体の製造で例示した溶媒と同様なものを用いることができる。溶媒の使用量は、ノルボルネン系付加型共重合体を溶解または分散できる量であれば格別な制限はないが、ノルボルネン系付加型共重合体に対する重量比で、通常1〜100倍量、好ましくは2〜80倍量、より好ましくは5〜50倍量の範囲である。
【0127】
反応条件は、過酸化物の種類に応じて適宜選択すればよいが、反応温度が、通常0〜300℃、好ましくは50〜200℃、反応時間が、通常0.1〜10時間、好ましくは0.5〜5時間の範囲である。反応終了後は、メタノール等の貧溶媒を多量に反応系に添加してポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥等により得ることができる。
【0128】
架橋性重合体組成物
本発明の架橋性重合体組成物は、上記エポキシ基含有ノルボルネン系付加共重合体と架橋剤とを必須成分として含有するものである。
【0129】
本発明の架橋性重合体組成物の架橋手段には、特に制限はなく、例えば、熱、光、及び放射線などを用いて行うことができ、架橋剤の種類は、それらの手段によって適宜選択される。エポキシ基含有ノルボルネン系付加共重合体が芳香環を含有するものであると、種々の架橋剤に対する分散性が良好となる。
【0130】
本発明の架橋性重合体組成物には、架橋剤以外に、所望により、架橋助剤、難燃剤、その他の配合剤、溶媒などを配合することができる。
【0131】
(1)架橋剤
架橋剤としては、特に限定されないが、有機過酸化物や光架橋剤が用いられる。
【0132】
有機過酸化物としては、例えば、メチルエチルケトンパーオキシド、シクロヘキサノンパ−オキシドなどのケトンパーオキシド類;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール類;t−ブチルハイドロパーオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキシドなどのハイドロパーオキシド類;ジクミルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3,α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルパーオキシド類:オクタノイルパーオキシド、イソブチリルパーオキシドなどのジアシルパーオキシド類;パーオキシジカーボネートなどのパーオキシエステル類;が挙げられる。
【0133】
これらの中でも、硬化後の樹脂の性能から、ジアルキルパーオキシドが好ましく、アルキル基の種類は、成形温度によって変えるのがよい。
【0134】
また、光によりラジカルを発生する光架橋剤としては、例えば、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル系化合物;ベンゾフェノン、メチルオルソベンゾイルベンゾエート、4,4′−ジクロロベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物;ジベンジル、ベンジルメチルケタール等のベンジル系化合物;2,2−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、4−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4′−フェノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノン等のアセトフェノン系化合物;2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン等のチオキサントン系化合物;2−エチルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、ナフトキノン等のアントラキノン系化合物;2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、4′−ドデシル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン等のプロピオフェノン系化合物;オクテン酸コバルト、ナフテン酸コバルト、オクテン酸マンガン、ナフテン酸マンガン等の有機酸金属塩;等の光架橋剤を挙げることができる。
【0135】
これらの架橋剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。架橋剤の配合量は、エポキシ基含有ノルボルネン系付加共重合体100重量部に対して、通常0.001〜30重量部、好ましくは0.001〜15重量部、より好ましくは0.1〜10重量部、最も好ましくは0.5〜5重量部の範囲である。架橋剤の配合量がこの範囲にあるときに、架橋性及び架橋物の電気特性、防湿性などの特性が高度にバランスされ好適である。
【0136】
(2)架橋助剤
本発明においては、架橋性及び配合剤の分散性をさらに高めるために、架橋助剤を使用することができる。
【0137】
架橋助剤としては、特に限定されるものではないが、特開昭62−34924号公報等に開示されている公知のものでよく、例えば、キノンジオキシム、ベンゾキノンジオキシム、p−ニトロソフェノール等のオキシム・ニトロソ系架橋助剤;N,N−m−フェニレンビスマレイミド等のマレイミド系架橋助剤;ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のアリル系架橋助剤;エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等のメタクリレート系架橋助剤;ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、ジビニルベンゼンなどのビニル系架橋助剤;等が例示される。これらの中でも、アリル系架橋助剤、メタクリレート系架橋助剤が、均一に分散させやすく好ましい。
【0138】
架橋助剤の添加量は、架橋剤の種類により適宜選択されるが、架橋剤1重量部に対して、通常、0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量部である。架橋助剤の添加量は、少なすぎると架橋が起こりにくく、逆に、添加量が多すぎると、架橋した樹脂の電気特性、防湿性等が低下するおそれが生じる。
【0139】
(3)難燃剤
難燃剤としては、特に制約はないが、架橋剤によって分解、変性、変質しないものが好ましく、通常ハロゲン系難燃剤が用いられる。
【0140】
ハロゲン系難燃剤としては、塩素系及び臭素系の種々の難燃剤が使用可能であるが、難燃化効果、成形時の耐熱性、樹脂への分散性、樹脂の物性への影響等の面から、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモエチルベンゼン、ヘキサブロモビフェニル、デカブロモジフェニル、ヘキサブロモジフェニルオキサイド、オクタブロモジフェニルオキサイド、デカブロモジフェニルオキサイド、ペンタブロモシクロヘキサン、テトラブロモビスフェノールA、及びその誘導体[例えば、テトラブロモビスフェノールA−ビス(ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(ブロモエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(アリルエーテル)等]、テトラブロモビスフェノールS、及びその誘導体[例えば、テトラブロモビスフェノールS−ビス(ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールS−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)等]、テトラブロモ無水フタル酸、及びその誘導体[例えば、テトラブロモフタルイミド、エチレンビステトラブロモフタルイミド等]、エチレンビス(5,6−ジブロモノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド)、トリス−(2,3−ジブロモプロピル−1)−イソシアヌレート、ヘキサクロロシクロペンタジエンのディールス・アルダー反応の付加物、トリブロモフェニルグリシジルエーテル、トリブロモフェニルアクリレート、エチレンビストリブロモフェニルエーテル、エチレンビスペンタブロモフェニルエーテル、テトラデカブロモジフェノキシベンゼン、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンオキサイド、臭素化エポキシ樹脂、臭素化ポリカーボネート、ポリペンタブロモベンジルアクリレート、オクタブロモナフタレン、ヘキサブロモシクロドデカン、ビス(トリブロモフェニル)フマルアミド、N−メチルヘキサブロモジフェニルアミン等を使用するのが好ましい。
【0141】
難燃剤の添加量は、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体100重量部に対して、通常3〜150重量部、好ましくは10〜140重量部、特に好ましくは15〜120重量部である。
【0142】
難燃剤の難燃化効果をより有効に発揮させるための難燃助剤として、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、三塩化アンチモン等のアンチモン系難燃助剤を用いることができる。これらの難燃助剤は、難燃剤100重量部に対して、通常1〜30重量部、好ましくは2〜20重量部の割合で使用する。
【0143】
(4)その他のポリマー成分
また、本発明においては、架橋性重合体組成物に、必要に応じて、ゴム質重合体やその他の熱可塑性樹脂を配合することができる。
【0144】
ゴム質重合体は、ガラス転移温度が0℃以下の重合体であって、通常のゴム状重合体および熱可塑性エラストマーが含まれる。ゴム質重合体のムーニー粘度(ML1+4,100℃)は、使用目的に応じて適宜選択され、通常5〜200である。
【0145】
ゴム状重合体としては、例えば、エチレン−α−オレフィン系ゴム質重合体;エチレン−α−オレフィン−ポリエン共重合体ゴム;エチレン−メチルメタクリレート、エテレン−ブチルアクリレートなどのエチレンと不飽和カルボン酸エステルとの共重合体;エチレン−酢酸ビニルなどのエチレンと脂肪酸ビニルとの共重合体;アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリルなどのアクリル酸アルキルエステルの重合体;ポリブタジエン、ポリソブレン、スチレン−ブタジエンまたはスチレン−イソプレンのランダム共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ブタジエン−イソプレン共重合体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル−アクリロニトリル−スチレン共重合体などのジエン系ゴム;ブチレン−イソプレン共重合体などが挙げられる。
【0146】
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、水素化スチレン−イソプレンブロック共重合体などの芳香族ビニル−共役ジエン系ブロック共重合体、低結晶性ポリブタジエン樹脂、エチレン−プロピレンエラストマー、スチレングラフトエチレン−プロピレンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、エチレン系アイオノマー樹脂などを挙げることができる。これらの熱可塑性エラストマーのうち、好ましくは、水素化スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水素化スチレン−イソプレンブロック共重合体などであり、具体的には、特開平2−133406号公報、特開平2−305814号公報、特開平3−72512号公報、特開平3−74409号公報などに記載されているものを挙げることができる。
【0147】
その他の熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンエーテル、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテートなどが挙げられる。
【0148】
これらのゴム状重合体やその他の熱可塑性樹脂は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択される。
【0149】
(4)その他の配合剤
本発明の架橋性重合体組成物には、必要に応じて、耐熱安定剤、耐候安定剤、レベリング剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワックス、有機または無機の充填剤などのその他の配合剤を適量添加することができる。
【0150】
具体的には、例えば、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アルキルエステル、2,2′−オキザミドビス[エチル−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのフェノール系酸化防止剤;トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブリルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等のリン系安定剤;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩;グリセリンモノステアレート、グリセリンモノラウレート、グリセリンジステアレート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレート等の多価アルコール脂肪酸エステル;合成ハイドロタルサイト;アミン系の帯電防止剤;フッ素系ノニオン界面活性剤、特殊アクリル樹脂系レベリング剤、シリコーン系レベリング剤など塗料用レベリング剤;シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミネートカップリング剤等のカップリング剤;可塑剤;顔料や染料などの着色剤;などを挙げることができる。
【0151】
有機または無機の充填剤としては、例えば、シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石バルーン、塩基性炭酸マグネシウム、ドワマイト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などを例示できる。
【0152】
(5)溶媒
本発明では、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体を溶媒に溶解させて、プリプレグ用の含浸用溶液を調製したり、溶液流延法によりシート(フィルム)を製造したりすることができる。
【0153】
このように、溶媒を用いてエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体を溶解させる場合には、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素、n−ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素、クロロベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素などを挙げることができる。
【0154】
溶媒は、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体、及び必要に応じて配合する各成分を均一に溶解ないしは分散するに足りる量比で用いる。溶媒の使用量は、固形分濃度が通常1〜80重量%、好ましくは5〜60重量%、より好ましくは10〜50重量%になるように調整される。
【0155】
絶縁材料
本発明のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体及び架橋性重合体組成物は、絶縁材料として特に有用であり、熱架橋型の成形体や光架橋型の成形体などとして使用することができる。
【0156】
〔熱架橋型成形体〕
本発明の架橋性重合体組成物は、各種成形体として用いることができる。架橋性重合体組成物を成形する方法は、成形途中での架橋により成形性の悪化が起こらないように、溶媒に溶解して成形するか、架橋しない温度、または架橋速度が充分に遅い速度で溶融して成形する。具体的には、溶媒に溶解した架橋性重合体組成物を流延して溶媒を除去して、シート状(シートまたはフィルム)に成形するか、基材に含浸させて成形する。
【0157】
(1)プリプレグ
本発明の架橋性重合体組成物の成形体の具体例の一つとしてプリプレグを挙げることができる。プリプレグは、トルエン、シクロヘキサン、キシレン等の溶媒中に架橋性重合体組成物、及び各種配合剤を均一に溶解ないしは分散させ、次いで、補強基材を含浸させた後、乾燥させて溶媒を除去して製造される。一般に、プリプレグは、50〜500μm程度の厚さにすることが好ましい。
【0158】
溶媒としては、前記の如きものを使用することができる。溶媒の使用量は、固形分濃度が通常1〜80重量%、好ましくは5〜60重量%、より好ましくは10〜50重量%になるように調整される。
【0159】
補強基材としては、例えば、紙基材(リンター紙、クラフト紙など)、ガラス基材(ガラスクロス、ガラスマット、ガラスペーパークオーツファイバーなど)及び合成樹脂繊維基材(ポリエステル繊維、アラミド繊維など)を用いることができる。これらの補強基材は、シランカップリング剤などの処理剤で表面処理されていてもよい。これらの補強基材は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0160】
補強基材に対するノルボルネン系付加型共重合体の含浸量は、使用目的に応じて適宜選択されるが、補強基材に対して通常1〜90重量%、好ましくは10〜60重量%の範囲である。
【0161】
(2)シート
本発明の架橋性重合体組成物の成形体の具体例の一つとして、シートを挙げることができる。シートの製造方法は、特に限定されないが、一般には、キャスティング法が用いられる。例えば、トルエン、キシレン、シクロヘキサン等の溶媒中に、本発明の架橋性樹脂組成物を固形分濃度が5〜50重量%程度になるように溶解ないしは分散させ、平滑面を有する支持体上に流延または塗布し、乾燥等により溶剤を除去した後、支持体から剥離してシートを得る。乾燥により溶媒を除去する場合は、急速な乾燥により発泡することのない方法を選択することが好ましく、例えば、低温である程度溶媒を揮発させた後、温度を上げて溶媒を充分に揮発させるようにすればよい。
【0162】
平滑面を有する支持体としては、鏡面処理した金属板や樹脂製のキャリアフィルム等を用いることができる。樹脂製のキャリアフィルムを用いる場合、キャリアフィルムの素材の耐溶剤性及び耐熱性に注意して、用いる溶媒や乾燥条件を決める。
【0163】
キャスティング法により得られるシートは、一般に10μm〜1mm程度の厚みを有する。これらのシートは、架橋することにより、層間絶縁膜、防湿層形質用フィルム等として用いることができる。また、次に記載する積層体の製造に用いることもできる。
【0164】
(3)積層体
本発明の架橋性重合組成物の成形体の具体例の一つとして、積層板などの積層体を挙げることができる。積層体の具体例は、前述のプリプレグ及び/または未架橋のシートを積み重ね、加熱圧縮成形して架橋・熱融着させることにより、必要な厚さにしたものである。積層板を回路基板として用いる場合には、例えば、金属層等からなる配線用導電層を積層したり、表面のエッチング処理等により回路を形成する。配線用導電層は、完成品である積層板の外部表面に積層するのみでなく、目的等によっては、積層板の内部に積層されていてもよい。エッチング処理等の二次加工時の反り防止のためには、上下対象に組み合わせて積層することが好ましい。例えば、重ねたプリプレグ及び/またはシートの表面を、用いたノルボルネン系共重合体に応じた熱融着温度以上、通常150〜300℃程度に加熱し、30〜80kgf/cm2程度に加圧して、各層の間に架橋・熱融着させて積層板を得る。
【0165】
これらの絶縁層または基材に金属層を形成するには、金属箔を貼りあわせる方法の他、蒸着、電気メッキ、スパッタ、イオンメッキ、噴霧、レヤーリングなどがある。一般に使用される金属は、銅、ニッケル、錫、銀、金、アルミニウム、白金、チタン、亜鉛、及びクロムなどが挙げられる。配線基板では、銅が最も頻繁に使用されている。
【0166】
(4)架橋
本発明の架橋性重合体組成物から作製した上記成形体は、単独で、または積層して、一定温度以上に加熱して架橋させ、架橋成形体とすることができる。加熱により架橋させる場合(熱架橋剤使用)の温度は、主として有機過酸化物と架橋助剤の組み合せによって決められるが、通常80〜350℃、好ましくは120℃〜300℃、より好ましくは150〜250℃の温度に加熱することにより架橋させる。架橋時間は、有機過酸化物の半減期の4倍程度にするのが好ましく、通常5〜120分、好ましくは10〜90分、さらに好ましくは20〜60分である。
【0167】
架橋成形体としては、例えば、積層板、回路基板、多層配線積層体、防湿層成形用フィルム等が挙げられる。
【0168】
〔光架橋成形体〕
露光により架橋させる場合(光架橋剤使用)の条件を次に示す。
架橋成形体の好適な例として、以下に多層配線構造の積層体を説明する。この場合の架橋剤の種類は、格別限定はないが、より高密度化する場合には、光架橋剤の配合が好適である。
【0169】
多層配線構造の積層体は、パターンの形成された配線層(下層)を有する基板上に本発明の架橋性重合体組成物を塗布し、乾燥させて膜(絶縁層)形成後、所定のフォトマスクを介して露光し、現像液で溶解除去することによりビアホールを形成してから、さらにその上に配線層(上層)を形成する。また、絶縁層と配線層の形成を繰り返し、さらに多層構造とすることができる。
【0170】
(a)パターンの形成された配線層を有する基板としては、例えば、セラミックやシリコンウエハ基板の表面をスパッタクリーニングし、上記基板の少なくとも一面にアルミニウムをスパッタ法で4μm程度までし、さらにその上にクロムを0.15μm程度の厚さに連続製膜して不動態膜を形成し、次に、クロムとアルミニウムを選択エッチングして第一の金属配線を形成したもが用いることができる。
【0171】
(b)次に、本発明の架橋性重合体組成物の溶液を、上記のパターン形成された配線層を有する基板上に、スピンコート法やキャスティング法にて塗布して、90〜100℃程度で60秒〜10分程度プリベークを行い、1〜100μm、好ましくは3〜50μmの第一の絶縁層を形成する。
【0172】
(c)絶縁層のビアホールの形成は、該架橋性重合体組成物が熱により架橋する架橋剤と用いてる場合は、窒素雰囲気下、250℃以上で3時間キュアーさせて完全硬化させた後、エキシマレーザーなどで直径1〜200μm、好ましくは10〜100μmのビアホールを形成する。また、該架橋性重合体組成物が光架橋剤を配合している場合は、フォトマスクを使用して、波長365nmの紫外線を1〜50mJ/cm2の条件で照射した後、トルエン等の有機溶媒を用いて現像して、直径1〜200μm、好ましくは10〜100μmのビアホールを形成し、さらに窒素雰囲気下で250℃以上3時間加熱キュアーする。
【0173】
(d)上層の配線層の形成は、上記ビアホールの形成された絶縁層上に、前記(a)と同様の方法で第二の金属層を形成し、20〜50μmの導体幅及び導体間隙を有する第二の金属配線層を形成する。
【0174】
以下(b)〜(d)の操作を繰り返すことによって、3〜数層の層間絶縁膜層を形成することが可能となる。これらの多層配線構造の積層体は、マルチチップモジュール(MCM)やビルドアップ基板などとして有用である。
【0175】
〔物性〕
本発明の架橋性重合体組成物の物性は、通常、吸水率が0.03%以下、絶縁抵抗が1015〜1017Ω、1MHZでの誘電率及び誘電正接がそれぞれ2.0〜2.5、及び0.001〜0.0007であり、従来の熱硬化性樹脂製成形体に比べて、耐水性と電気特性が優れている。一方、耐熱性は、従来の熱硬化性樹脂製成形品と同等以上であり、銅を積層した積層板に300℃のハンダを1分間接触させても、銅箔の剥離やフクレの発生等の異常は認められない。
【0176】
【実施例】
以下に、実施例、及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
(1)ガラス移転温度は、示差走査熱量法(DSC法)により測定した。
(2)分子量は、特に断りのない限り、トルエンを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値として測定した。
(3)共重合比率は、1H−NMRにより測定した。
(4)エポキシ化率(炭素−炭素不飽和結合のエポキシ基転化率)は、1H−NMRにより測定した。
(5)密着性は、ゴバン目剥離強度試験を行い、100/100ものを良好と判断した。
(6)防湿性及び熱安定性は、90℃、95%湿度の条件で1000時間放置した後、フクレ等の外観の異常、及び銅の腐食や変色等を観察した。
(7)耐熱性は、300℃のハンダを1分間接触させて後、外観を観察し、下記基準で判断した。
良好:剥離やフクレのないもの
不良:剥離またはフクレの見られるもの
(8)誘電率及び誘電正接は、JIS K6911に従って測定した。
【0177】
[実施例1]
窒素置換した内容積300mlのガラス製容器に、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム500mg、2−ノルボルネン(以下、NBと略記)、及び5−ビニル−2−ノルボルネン(以下、VNBと略記)の混合物75mlを添加して、90℃で4時間重合反応を行った。反応終了後、反応混合物を多量のメタノール中に注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥して、42gのポリマー(NB結合単位=82重量%、VNB結合単位=18重量%、Mn=2,300、Tg=267℃)を得た。
【0178】
得られたポリマー50重量部をキシレン1000重量部に130℃で溶解させた。次いで、t−ブチルヒドロパーオキシド2重量部とヘキサカルボニルモリブデン0.15重量部を加えて、130℃で1時間反応させた。反応終了後、反応混合物を多量のメタノールに注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体(A)50重量部を得た。この重合体(A)のMnは2,800で、Tgは266℃であった。重合体(A)のエポキシ化率は、94%であった。
【0179】
[実施例2]
窒素置換した内容積300mlのガラス製容器に、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム500mg、NB、及びVNBの混合物75mlを添加して、90℃で4時間重合反応を行った。反応終了後、反応混合物を多量のメタノール中に注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、35gのポリマー(NB結合単位=70%、VNB結合単位=30%、Mn=5,400、Tg=272℃)を得た。
【0180】
得られたポリマー50重量部をキシレン1000重量部に100℃で溶解させた。次いで、メタクロロ過安息香酸9重量部をキシレン400重量部に溶解させた溶液を加え、100℃で3時間反応させた。反応混合物を多量のメタノールに注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体(B)50重量部を得た。この重合体(B)のMnは5,600で、Tgは273℃であった。重合体Bのエポキシ化率は、100%であった。
【0181】
[実施例3]
窒素置換した内容積300mlのガラス製容器に、トルエン75ml、メチルアルミノキサン2ミリモル、及び塩化パラジウム0.1ミリモルを加え、次いでNBと5−エチリデン−2−ノルボルネン(以下、ENBと略記)の混合物30mlを添加して、80℃で4時間重合反応を行った。反応終了後、反応混合物を多量のメタノール中に注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、8.5gのポリマー(NB結合単位=90%、ENB結合単位=10%、Mn=27,300、Tg=243℃)を得た。
【0182】
得られたポリマー50重量部をキシレン1000重量部に130℃で溶解させた。次いで、t−ブチルヒドロパーオキシド2重量部とヘキサカルボニルモリブデン0.15重量部を加えて、130℃で1時間反応させた。反応混合物を多量のメタノールに注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体(C)50重量部を得た。この重合体(C)のMnは27,000で、Tgは243℃であった。重合体(C)のエポキシ化率は、90%あった。
【0183】
[実施例4]
窒素置換した内容積300mlのガラス製容器に、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム500mg、NB、及びジシクロペンタジエン(以下、DCPと略記)の混合物75mlを添加して、90℃4時間重合反応を行った。反応終了後、反応混合物を多量のメタノール中に注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、40gのポリマー(NB結合単位=85%、DCP結合単位=15%、Mn=2,500、Tg=270℃)を得た。
【0184】
得られたポリマー50重量部をキシレン1000重量部に130℃で溶解させた。次いで、t−ブチルヒドロパーオキシド2重量部とヘキサカルボニルモリブデン0.15重量部を加えて、130℃で1時間反応させた。反応混合物を多量のメタノールに注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体(D)50重量部を得た。この重合体(D)のMnは2,600で、Tgは272℃であった。重合体(D)のエポキシ化率は92%であった。
【0185】
[実施例5]
窒素置換した内容積300mlのガラス製容器に、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム500mg、NB、及び8−エチリデン−テトラシクロドデセン(以下、ETCと略記)の混合物75mlを添加して、90℃で6時間重合を反応を行った。反応終了後、反応混合物を多量のメタノール中に注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、25gのポリマー(NB結合単位=90%、ETC結合単位=10%、Mn=1,300、Tg=225℃)を得た。
【0186】
得られたポリマー50重量部をキシレン1000重量部に130℃で溶解させた。次いで、t−ブチルヒドロパーオキシド2重量部とヘキサカルボニルモリブデン0.15重量部を加えて、130℃で1時間反応させた。反応混合物を多量のメタノールに注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体(E)50重量部を得た。この重合体(E)のMnは1,300で、Tgは228℃であった。重合体(E)のエポキシ化率は、91%であった。
【0187】
[比較例1]
窒素置換した内容積300mlのガラス製容器に、トルエン100mlとメチルアルミノキサン6ミリモル及びビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド0.3ミリモルを加えた。次に、VNB15mlを添加して、80℃で24時間重合反応を行った。反応終了後、反応混合物を多量のメタノール中に注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、2.8gのポリマー(Mn=1,300、Tg=246℃)を得た。
【0188】
得られたポリマー50重量部をキシレン1000重量部に130℃で溶解させた。次いで、t−ブチルヒドロパーオキシド2重量部とヘキサカルボニルモリブデン0.15重量部を加えて、130℃で1時間反応させた。反応混合物を多量のメタノールに注いでポリマーを析出させ、濾別洗浄後、減圧乾燥することにより、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体(F)50重量部を得た。この重合体(F)のMnは1,200で、Tgは246℃であった。重合体(F)のエポキシ化率は、85%であった。
【0189】
[比較例2]
t−ブチルヒドロパーオキシドの使用量を1.5重量部に、ヘキサカルボニルモリブデンの使用量を0.10重量部に、それぞれ変えたこと以外は、比較例1と同様の方法で、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体(G)50重量部を得た。この重合体(G)のMnは1,200で、Tgは246℃であった。重合体(G)のエポキシ化率は、15%であった。
【0190】
[実施例6]
実施例1で得た重合体(A)30重量部と2,6−ビス(4′−アジドベンザル)−4−メチルシクロへキサノン1.5重量部をキシレン70重量部に溶解したところ、沈殿を生じることなく均一な溶液となった。この溶液を孔径0.22μmのミリポアフィルターで濾過して架橋性重合体組成物を得た。この組成物の溶液をスピナーを使用して、シリコンウエハ上に塗布したのち、80℃で90秒間プリベークして膜厚15μmの塗膜(絶縁層)を形成させた。この塗膜に、ビアホール形成用のテストパターンマスクを用いて365nmでの光強度が5mW/cm2の紫外線を30秒間照射した後、シクロヘキサンを用いて現像して、15〜50μmのビアホールを形成した。その後、オーブン中窒素下にて250℃、3時間加熱キュアーを行った。次に、この塗膜表面に全面銅メッキを行い、膜厚5μmの銅層を形成した後、レジストを塗布し、配線パターン用のマスクを用いて露光後現像を行った。これを過硫酸アンモニウム水溶液に浸して銅のエッチングを行い、レジストの剥離を行って、銅配線を形成させた積層体を得た。このようにして得られた積層体の密着性、耐熱性、電気特性、及び耐湿性を測定して、表2に示した。
【0191】
[実施例7〜12、比較例3〜4]
エポキシ基含有ノルボルネン系付加型重合体、架橋剤、及びその配合割合を表1に示したとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様の処理を行い、各物性を測定した。結果を一括して表2に示す。
【0192】
【表1】
【0193】
【表2】
【0194】
【発明の効果】
本発明によれば、高周波領域における誘電率や誘電正接などの電気特性、耐熱性、耐湿性、及び熱安定性に優れ、しかも、金属層や基板などとの密着性に優れたエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体及びその製造方法が提供される。また、本発明によれば、このような優れた特性を有するエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体と架橋剤を含有する架橋性重合体組成物が提供される。本発明の共重合体及び組成物は、電気・電子機器分野の絶縁材料などとして、広範な分野において有用である。
Claims (3)
- 式(C1)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
k:0、1または2である。
l:0、1または2である。
m:0、1または2である。
R1〜R14:それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R1〜R14の少なくとも一つがエポキシ骨格を有するアルキル基またはエポキシ骨格を有する極性基で置換されたアルキル基であるか、あるいはR12とR13とが酸素原子を介して結合してオキシ基を形成しているか、あるいはR5とR6、R11とR12、またはR13とR14とが互いに結合して、少なくとも一つの下式
(式中、R15は、水素原子、アルキル基、極性基、または極性基で置換されたアルキル基である。)
で表されるエポキシ骨格を有する基を形成している。〕
で表される繰り返し単位、及び
式(C2)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
n:0、1または2である。
o:0、1または2である。
p:0、1または2である。
q:0、1または2である。
φ:0、1または2である。
R16〜R31:それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R29とR30とが酸素原子を介して結合してオキシ基を形成しているか、あるいはR28〜R31の2つ以上が互いに結合してエポキシ構造を有する単環または多環を形成している。〕
で表されるエポキシ基含有ノルボルネン系付加型繰り返し単位[C]2〜40重量%;
式(B1)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
h:0、1または2である。
i:0、1または2である。
j:0、1または2である。
R 31 〜R 44 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 41 〜R 44 は、2つ以上が互いに結合して、非共役の炭素−炭素二重結合を持たない単環または多環、もしくは芳香環を形成してもよい。〕
で表されるノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]60〜98重量%;並びに
式(A1)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
a:0、1または2である。
b:0、1または2である。
c:0、1または2である。
R 1 〜R 14 :それぞれ独立に、水素原子、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換された炭化水素基を表す。
ただし、R 1 〜R 14 の少なくとも一つがアルケニル基または極性基で置換されたアルケニル基であるか、あるいはR 5 とR 6 、R 11 とR 12 またはR 13 とR 14 とが互いに結合して少なくとも一つのアルキリデン基または極性基で置換されたアルキリデン基を形成しているか、あるいはR 12 とR 13 とが互いに結合してR 12 とR 13 のそれぞれが結合している2個の炭素原子間に二重結合を形成している。〕で表される繰り返し単位、及び
式(A2)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
d:0、1または2である。
e:0、1または2である。
f:0、1または2である。
g:0、1または2である。
π:0、1または2である。
R 15 〜R 30 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 28 とR 29 とが互いに結合して、R 28 とR 29 がそれぞれ結合している2個の炭素原子間に炭素−炭素二重結合を形成しているか、あるいはR 27 〜R 30 の2つ以上が互いに結合して非共役の炭素−炭素二重結合を有する単環または多環を形成している。〕
で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも一種のノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]0〜20重量%
を含有し、エポキシ基含有ノルボルネン系付加型繰り返し単位[C]、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]、及びノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]の各含有量の合計が100重量%であり、かつ、数平均分子量(Mn)が500〜500,000であるエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体。 - 式(A1)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
a:0、1または2である。
b:0、1または2である。
c:0、1または2である。
R 1 〜R 14 :それぞれ独立に、水素原子、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換された炭化水素基を表す。
ただし、R 1 〜R 14 の少なくとも一つがアルケニル基または極性基で置換されたアルケニル基であるか、あるいはR 5 とR 6 、R 11 とR 12 またはR 13 とR 14 とが互いに結合して少なくとも一つのアルキリデン基または極性基で置換されたアルキリデン基を形成しているか、あるいはR 12 とR 13 とが互いに結合してR 12 とR 13 のそれぞれが結合している2個の炭素原子間に二重結合を形成している。〕で表される繰り返し単位、及び
式(A2)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
d:0、1または2である。
e:0、1または2である。
f:0、1または2である。
g:0、1または2である。
π:0、1または2である。
R 15 〜R 30 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 28 とR 29 とが互いに結合して、R 28 とR 29 がそれぞれ結合している2個の炭素原子間に炭素−炭素二重結合を形成しているか、あるいはR 27 〜R 30 の2つ以上が互いに結合して非共役の炭素−炭素二重結合を有する単環または多環を形成している。〕
で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも一種のノルボルネン系付加型繰り返し単位[A];並びに
式(B1)
〔式中、各符号の意味は、次のとおりである。
h:0、1または2である。
i:0、1または2である。
j:0、1または2である。
R 31 〜R 44 :それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、または極性基(ハロゲン原子、アルコキシ基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミド基、またはシリル基)で置換されたアルキル基を表す。
ただし、R 41 〜R 44 は、2つ以上が互いに結合して、非共役の炭素−炭素二重結合を持たない単環または多環、もしくは芳香環を形成してもよい。〕
で表されるノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]
を含有し、ノルボルネン系付加型繰り返し単位[A]とノルボルネン系付加型繰り返し単位[B]との重量比が2:98〜40:60の範囲であり、かつ、数平均分子量(Mn)が500〜500,000であるノルボルネン系付加型共重合体に、エポキシ化剤として過酸化物を反応させて、該共重合体中の非共役炭素−炭素二重結合の少なくとも一部をエポキシ化することを特徴とする請求項1記載のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体の製造方法。 - 請求項1記載のエポキシ基含有ノルボルネン系付加型共重合体と架橋剤とを含有することを特徴とする架橋性重合体組成物。
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