JP7726802B2 - 刈取機 - Google Patents
刈取機Info
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Description
図1は、荒川河川敷にある国有地の空撮写真(国土地理院「地図・空中写真サービス閲覧サービス」から引用)である。
さらに、従来技術で説明したように、クズなどの蔓性植物の蔓は強靭な繊維を含んでいるため回転する刃体に絡まりやすく、慎重に刈取り作業をしないと、刃体に蔓が絡みつくこともある。作業者は、蔓を取り除くなど作業を強いられ、作業効率を著しく落とすことがある。
草刈ロボットのような自律型の刈取機や遠隔操作型の刈取機においては、遠方から操縦者(作業者)が、エンジン音や刈取り部から発する音を聞き分けにくく、トラブルが起きないように常に走行速度を落として作業する必要があり、作業効率を落とすこともあった。
本発明は、刈取機の使い勝手を良くすることを課題とする。
前記作業マップデータは、作業地の地図情報と関連付けられており、少なくとも、刈取り作業に影響を及ぼす因子から導かれた、刈取り作業の影響度合いを含むものであり、前記制御部は、前記GNSS測位装置で得られた測位情報と、前記作業マップデータに基づき、(1)刈取り作業の影響度合の大きさにより前記走行部または前記刈取部を制御する、または、(2)少なくとも刈取り作業の影響度合の大きな領域に接近すると報知するものであり、刈取り作業に影響を及ぼす因子には、少なくとも蔓性植物の繁茂状態を含むことを特徴とする雑草刈取機としたことで課題を解決した。
(刈取機)
本発明は、刈取対象を雑草に限るわけではないが、実施例は、雑草を刈り取り対象とする刈取機4に関するものである。
図2は、実施例の刈取機4の斜視図である。本発明は、乗用型、歩行型、遠隔操作型、自律走行型など様々な型式の刈取機4に利用可能である。実施例の刈取機4は自律走行型のため操縦部などは備えられていない。
刈取機4は、進行方向前方に刈取部42を備えており、刈取部42を昇降する昇降シリンダ41で刈高さが制御されている。自律走行型であるため、制御部5は、所定のルートを走行するように走行部43を制御している。
制御部5は、実施例では刈取機4の後方にあり、記憶部51も同じ個所に設けられている。
報知部44は、実施例ではパトランプであり、異常や注意を促すときに作動する。報知部44は、光による報知に限られず、音響による報知やディスプレイ等による文字によるものも本発明に含まれる。
刈取機4は、GNSS測位装置45(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)を備えている。GNSS測位装置45は、GNSSアンテナとGNSS受信装置からなっている。GNSSとしては、GPSが代表的であるが、測位精度を上げるためGPSに加えてQZSS(愛称「みちびき」)などを受信できるGNSS測位装置45を採用してもよい。
刈取機4の測位情報(緯度・経度)は、GNSS測位装置45により測定され、その測位情報は制御部5に送られる。
図1は、荒川河川敷にある国有地の空撮写真1(国土地理院「地図・空中写真サービス閲覧サービス」)から引用である。
本発明の作業マップデータ3は、衛星、ドローンまたは航空機から撮影した空撮写真1を分析することで作られる。図1は、一枚のカラーの空撮写真1であるが、様々な波長のフィルターで撮影した空撮写真1や、雑草の高さが分かる空撮写真1など、1ヶ所につき複数種類の空撮写真1が撮影されることもある。これらの空撮写真1は、刈取り作業直前のものでなければならないことは言うまでもない。
雑草の密度は、雑草密度が高い領域24と雑草密度が低い領域25に分けて表示している。雑草密度は、高い程、刈取機4に負荷を与える。
オオブタクサのように太い茎の植物、ササや細竹など硬い茎の植物の繁茂している領域を、太い茎・硬い茎の植物繁茂領域26として表示している。太い茎や硬い茎の雑草は、非常に刈取りにくいため、刈取り作業に大きな影響を与える。
さらに、蔓性植物は、他の植物にネット状に絡まり繁茂するので、雑草密度や草高さと併せて刈取り作業に極めて大きな影響を与える。空撮写真1を解析して蔓性植物繁茂領域27として表示している。
この他にも、空撮写真1から得られる刈取り作業に影響を与える様々な因子が、分析され分析データ2として蓄積される。
1枚の空撮写真1から得られる情報が少なければ、各種波長に分解した空撮写真1を用いる、前年のデータを活用するなどして、多様な情報を取り出すことも可能である。
前述したように空撮写真1から分析された各因子は、地図情報(経度・緯度)と関連付け(紐付け)される。図4は、刈取作業地の地図情報をメッシュで区切った各種分析データ2の説明図である。地図情報は、経度と緯度が分かるものであればどのようなものでもよい。メッシュの大きさは、刈取機4の刈取幅などを考慮して決めてもよい。あまり大きなメッシュにすると、制御の精度が悪くなる。
空撮写真1が、経度と緯度と紐づけ可能なオルソ画像であるならば、空撮写真1上に分析データ2をオーバーレイしたものとしてもよい。(「オルソ画像」とは、空撮写真1を地図情報(経度・緯度)などと重ね合わせて利用することができる地理空間情報に変換した画像である。)
図5は、刈取り作業の影響度合い31を示す作業マップデータ3を作成する概念図である。各因子は、合算または因子ごとに重みを付けて合算される。これにより、刈取り作業の影響度合い31を予測できる。重み付けは、刈取機4の性能を考慮して決めることが好ましい。図5の実施例では、各因子を総合(合算)することで得られる刈取り作業の影響度合い31は、刈取作業の影響度合い31が小を「1」とし、大を「4」として1~4までに分類されている。刈取作業の影響度合い31は、きれいに刈り取れない、刈取機4が転倒する、刈取部42に草が詰まるなどの作業効率に影響を与えるトラブルが発生する度合い(可能性)に関連する情報を含むものとなる。
作業マップデータ3をオルソ変換した空撮写真1にオーバーレイすることで、作業者は、作業現場と作業マップデータ3を見比べることができる。実施例では、作業者が現場を見て、作業マップデータ3を修正してもよい。空撮写真1だけでは分からない情報を作業マップデータ3に盛り込むことができる。例えば、雑草密度が高い領域24に密生している植物がイネ科の柔らかい雑草であるなら、負荷は小さく、影響度合いを小さい方向に修正できる。また、下草の生え具合が分からない草高さの高い領域22で、ササなどの硬い茎の植物が下草として密に繁茂している場合、影響度合いを大きな方向に修正できる。
まず、制御部5は、GNSS測位装置45から、刈取機4の測位データを受け取る。また、作業マップデータ3は、記憶部51に保存されており、制御部5に送られる。制御部5は、GNSS測位装置45から得られた測位情報と作業マップデータ3を照合し、走行部43を制御し、刈取り作業の影響度合い31の大小により走行速度を変化させるなどの制御を行う。刈取部42にかかる負荷は、走行速度を低下させることで減らすことができる。これにより、刈り残しが発生することを防止できる。また、走行速度を低下させることで、処理能力を超えた雑草が刈取部42に取り込まれることを防止し、雑草が刈取部42に詰まってしまうようなトラブルも防止できる。逆に、刈取り作業の影響度合い31が小さいのであれば、走行速度を上げて作業を行うことができる。
昇降シリンダ41の制御と走行速度の制御は、同時になされてもよいし、いずれか一方の制御だけでもよい。
各刈取り作業に影響を及ぼす因子(パラメータ)を総合することで導き出された刈取り作業の影響度合い31は、大きな値となる領域では、作業マップデータ3による制御がなされているとはいえ、トラブルが起きることが予想される。
実施例では、GNSS測位装置45から得られた測位情報と作業マップデータ3に基づき、刈取り作業の影響度合い31の大きな領域に刈取機4が接近すると、報知部44(パトランプ)による報知が行われる。
GNSS測位装置45から得られた測位情報と作業マップデータ3に基づき、刈取り作業の影響度合い31の小さな領域に接近した場合に報知がなされてもよい。このとき、作業者は、トラブルの少ない領域を走行していることを知ることができ、走行速度を上げるなどの操作を行うこともできる。
また、報知部44(パトランプ)を前述の刈取り作業の影響度合い31の大きな領域で行われた報知の態様を異なる態様(例えば、点滅)で報知してもよい。
また、制御部5による制御に任せるなら、報知を行うと共に、制御部5は横転の危険のある等高線走行を中断し、転倒しにくいように、当該領域に限り等高線を横切るような方向で刈取を行うよう走行部43を制御する。
歩行型や乗用型の刈取機4においては、操縦部にディスプレイによる報知部44を設けてもよい。また、自律走行型や遠隔操縦型の刈取機4においては、リモートコントロール装置に付属するディスプレイなどに報知部44を設けてもよい。ディスプレイは文字情報を伝えることができるため、伝えるべき情報を多様化できる。
ディスプレイには、オルソ変換した空撮写真1に作業マップデータ3をオーバーレイした画像や、走行予定のコース、刈取部42にかかっている負荷、エンジン回転数、傾斜角度などを同時に表示できるようにしてもよい。
さらに、作業マップデータ3の刈取り作業の影響度合い31を表す数値を、色で表示してもよい。
GNSS測位装置45から得られた測位情報と作業マップデータ3に含まれる刈取り作業の影響度合いにより刈取機4の制御がなされることで、刈取り作業の影響度合い31の小さな領域では、走行速度を上げることができる。これにより、作業効率が著しく向上する。また、刈取り作業の影響度合い31の大きな領域では、トラブルを回避でき、また、刈取不良などが起きないようにできるので作業効率が著しく向上する。
実際の刈取作業中に一括して作業マップデータ3に含まれる刈取り作業の影響度合い31を変更できるようにすることで、作業効率を向上することができる。
本発明は、以上のように、刈取機4の作業効率を上げることができる。燃料を節減できるため、エネルギー効率を高めることができるので、SDGs(持続可能な開発目標)の7番目の目標「7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に貢献できるものである。
2 分析データ
21 草高さが低い領域
22 草高さが高い領域
23 草高さが中程度の領域
24 雑草密度が高い領域
25 雑草密度が低い領域
26 太い茎・硬い茎の植物の繁茂領域
27 蔓性植物繁茂領域
28 障害物(樹木・沼地[水たまり]・石等)
281 樹木
282 沼地
29 道路
3 作業マップデータ
31 刈取り作業の影響度合い
4 刈取機
41 昇降シリンダ
42 刈取部
43 走行部
44 報知部
5 制御部
51 記憶部
Claims (2)
- 記憶部と制御部と走行部と刈取部とGNSS測位装置を備えた刈取機であって、
前記記憶部は、作業マップデータを記憶するものであり、
前記作業マップデータは、
作業地の地図情報と関連付けられており、少なくとも、刈取り作業に影響を及ぼす因子から導かれた、刈取り作業の影響度合いを含むものであり、
前記制御部は、前記GNSS測位装置で得られた測位情報と、前記作業マップデータに基づき、
(1)刈取り作業の影響度合の大きさにより前記走行部または前記刈取部を制御する、または、
(2)少なくとも刈取り作業の影響度合の大きな領域に接近すると報知するものであり、刈取り作業に影響を及ぼす因子には、少なくとも蔓性植物の繁茂状態を含むことを特徴とする雑草刈取機。
- 前記因子は、草高さ、植物の密度のいずれか1つを含む、請求項1記載の雑草刈取機。
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| JP2022014308A JP7726802B2 (ja) | 2022-02-01 | 2022-02-01 | 刈取機 |
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