JP7729036B2 - アスパラギン酸又はその塩を主成分とする粉粒体経口組成物 - Google Patents
アスパラギン酸又はその塩を主成分とする粉粒体経口組成物Info
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Description
本発明者らは、アスパラギン酸又はその塩に特有の異味について更に検討を進め、驚くべきことに、甘味料及び酸味料を併用することによって、アスパラギン酸又はその塩に特有の異味を効果的に抑制でき、しかも甘味や酸味が強くなり過ぎることなく、好ましい味覚になり得ることを見出した。当該知見に基づいて本発明者らは更なる研究を重ね、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(B)甘味料、並びに、
(C)酸味料
を含有する、粉粒体経口組成物。
[2]前記甘味料が、高甘味度甘味料である、[1]記載の経口組成物。
[3]前記酸味料が、有機酸である、[1]又は[2]記載の経口組成物。
[4]前記甘味料の含有量が、0.03~20重量%である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の経口組成物。
[5]前記酸味料の含有量が、0.3~20重量%である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の経口組成物。
[6]甘味料及び酸味料を添加することを含む、アスパラギン酸又はその塩を50重量%以上含有する粉粒体経口組成物の呈味改善方法。
[7]前記甘味料が、高甘味度甘味料である、[6]記載の方法。
[8]前記酸味料が、有機酸である、[6]又は[7]記載の方法。
[9]前記甘味料の添加が、甘味料及び酸味料を添加された前記経口組成物における甘味料の含有量が0.03~20重量%となるように行われる、[6]~[8]のいずれか一つに記載の方法。
[10]前記酸味料の添加が、甘味料及び酸味料を添加された前記経口組成物における酸味料の含有量が0.3~20重量%となるように行われる、[6]~[9]のいずれか一つに記載の方法。
また本発明によれば、アスパラギン酸又はその塩を主成分として含有する粉粒体経口組成物の異味を抑制し、好ましい味覚にする呈味改善方法も提供される。
本発明において「経口組成物」とは、経口摂取又は経口投与に供される組成物をいう。
本発明において、アスパラギン酸(示性式:HOOCCH2CH(COOH)NH2)は、L-体、D-体、DL-体のいずれも使用可能であるが、好ましくは、L-体、DL-体であり、より好ましくは、L-体である。
本発明において、アミノ酸(アスパラギン酸等)の塩の量は、遊離形態のアミノ酸(アスパラギン酸等)に換算した量を用いる。
本発明において用いられる甘味料は、食品又は経口医薬に甘味を付与するために一般に用いられ得るものであれば特に制限されないが、例えば、糖類(例、ブドウ糖、果糖、ショ糖、麦芽糖、乳糖、オリゴ糖等)、糖アルコール(例、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール等)、高甘味度甘味料(例、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ステビア(レバウディオサイド、ステビオサイド)、ソーマチン、サッカリン、サッカリンナトリウム、甘草、ネオテーム、アドバンテーム等)等が挙げられる。中でも、高甘味度甘味料が好ましく、アセスルファムカリウム、スクラロース、アスパルテームがより好ましい。ここで「高甘味度甘味料」とは、ショ糖と比較して高い甘味度(具体的には、ショ糖の10倍以上の甘味度)を有する、天然又は合成の非糖質系甘味料の総称である。甘味料は、一種を単独で用いてよく、又は二種以上を併用してもよい。
本発明において用いられる酸味料は、食品又は経口医薬に酸味を付与するために一般に用いられ得るものであれば特に制限されないが、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、コハク酸、乳酸、グルコン酸、アジピン酸、イタコン酸、フィチン酸、フマル酸等の有機酸又はその塩;リン酸等の無機酸又はその塩等が挙げられる。中でも、有機酸又はその塩が好ましく、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、グルコン酸、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、アジピン酸、イタコン酸、フィチン酸、フマル酸がより好ましく、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウムが特に好ましい。有機酸及び無機酸は、無水物であってよく、水和物であってもよい。酸味料は、一種を単独で用いてよく、又は二種以上を併用してもよい。
本明細書において「1回摂取量」とは、例えば、本発明の経口組成物が食品である場合は、1回の食事で摂取される組成物の量であり、本発明の経口組成物が経口医薬である場合は、1回に投与される組成物の量である。
本発明の方法は、甘味料及び酸味料を添加することを含むことを、特徴の一つとする。
(評価サンプルの調製)
L-アスパラギン酸ナトリウム及び賦形剤を、下表2に示される割合となるよう、適当な大きさのポリエチレン袋に秤量した後、当該袋をよく振って、粉粒体の評価サンプルを調製した。
評価サンプルのアスパラギン酸ナトリウム特有の異味について、食品又は医薬の官能評価に2年以上従事した経験のある3名の専門パネルにより、官能評価を実施した。官能評価は、各評価サンプルを専門パネルが1gずつ口に含み、アスパラギン酸ナトリウム特有の異味について下記の評価軸に従って評価した後、飲み込まず吐き出すという方法で行われた。
尚、専門パネルは、アスパラギン酸ナトリウム特有の異味を構成する味や、その許容できない程度が、パネル間で共通となるよう、評価サンプルの評価の前に予め、L-アスパラギン酸ナトリウムのみを口に含んでよく味わい、アスパラギン酸ナトリウム特有の異味が、渋味(舌・頬・唇の内側等の細胞を収縮させることにより感じる触覚)、えぐみ(舌、喉を刺激するような感覚)及び塩味(食塩、海水のようなしょっぱい味覚)で構成されていること等を確認した。
〇:アスパラギン酸ナトリウム特有の異味が許容できる
△:アスパラギン酸ナトリウム特有の異味が強く感じられるが許容できる
×:アスパラギン酸ナトリウム特有の異味が強く感じられ、許容できない
(評価サンプルの調製)
L-アスパラギン酸ナトリウム、賦形剤及び各種甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース)を、下表3~5に示される割合となるよう、適当な大きさのポリエチレン袋に秤量した後、当該袋をよく振って、粉粒体の評価サンプルを調製した。
評価サンプルの呈味(アスパラギン酸ナトリウム特有の異味、好ましい味覚)について、食品又は医薬の官能評価に2年以上従事した経験のある3名の専門パネルにより、官能評価を実施した。官能評価は、各評価サンプルを専門パネルが1gずつ口に含み、その呈味(アスパラギン酸ナトリウム特有の異味、好ましい味覚)について下記の評価軸に従って評価した後、飲み込まず吐き出すという方法で行われた。
尚、専門パネルは、アスパラギン酸ナトリウム特有の異味を構成する味や、その許容できない程度が、パネル間で共通となるよう、評価サンプルの評価の前に予め、L-アスパラギン酸ナトリウムのみを口に含んでよく味わい、アスパラギン酸ナトリウム特有の異味が、渋味(舌・頬・唇の内側等の細胞を収縮させることにより感じる触覚)、えぐみ(舌、喉を刺激するような感覚)及び塩味(食塩、海水のようなしょっぱい味覚)で構成されていること等を確認した。
また、評価サンプルが「好ましい味覚」であるとは、アスパラギン酸ナトリウム特有の異味が感じられず、すっきり美味しく摂取できることをいう。
◎:アスパラギン酸ナトリウム特有の異味がマスキングされ、とても好ましい味覚になる
〇:アスパラギン酸ナトリウム特有の異味がマスキングされ、好ましい味覚になる
△:アスパラギン酸ナトリウム特有の異味がマスキングされるものの、好ましい味覚とは言えない
×:アスパラギン酸ナトリウム特有の異味が強く、マスキングできていない
(評価サンプルの調製)
L-アスパラギン酸ナトリウム、賦形剤及び各種酸味料(クエン酸、リンゴ酸、L-酒石酸、L-アスコルビン酸)を、下表6~9に示される割合となるよう、適当な大きさのポリエチレン袋に秤量した後、当該袋をよく振って、粉粒体の評価サンプルを調製した。
評価サンプルの呈味(アスパラギン酸ナトリウム特有の異味、好ましい味覚)について、食品又は医薬の官能評価に2年以上従事した経験のある3名の専門パネルにより、官能評価を実施した。官能評価は、試験例2と同様に行われた。結果を、下表6~9に示す。各表中、「AspNa」は、L-アスパラギン酸ナトリウムを示す。
(評価サンプルの調製)
L-アスパラギン酸ナトリウム、賦形剤、クエン酸及びアスパルテームを、下表10~12に示される割合となるよう、適当な大きさのポリエチレン袋に秤量した後、当該袋をよく振って、粉粒体の評価サンプルを調製した。
評価サンプルの呈味(アスパラギン酸ナトリウム特有の異味、好ましい味覚)について、食品又は医薬の官能評価に2年以上従事した経験のある3名の専門パネルにより、官能評価を実施した。官能評価は、試験例2と同様に行われた。結果を、下表10~12に示す。各表中、「AspNa」は、L-アスパラギン酸ナトリウムを示す。
(評価サンプルの調製)
L-アスパラギン酸ナトリウム、賦形剤、アスパルテーム及び各種酸味料(リンゴ酸、L-酒石酸、L-アスコルビン酸)を、下表13~18に示される割合となるよう、適当な大きさのポリエチレン袋に秤量した後、当該袋をよく振って、粉粒体の評価サンプルを調製した。
評価サンプルの呈味(アスパラギン酸ナトリウム特有の異味、好ましい味覚)について、食品又は医薬の官能評価に2年以上従事した経験のある3名の専門パネルにより、官能評価を実施した。官能評価は、試験例2と同様に行われた。結果を、下表13~18に示す。各表中、「AspNa」は、L-アスパラギン酸ナトリウムを示す。
(評価サンプルの調製)
L-アスパラギン酸ナトリウム、賦形剤、クエン酸及び各種甘味料(アセスルファムカリウム、スクラロース)を、下表19~22に示される割合となるよう、適当な大きさのポリエチレン袋に秤量した後、当該袋をよく振って、粉粒体の評価サンプルを調製した。
評価サンプルの呈味(アスパラギン酸ナトリウム特有の異味、好ましい味覚)について、食品又は医薬の官能評価に2年以上従事した経験のある3名の専門パネルにより、官能評価を実施した。官能評価は、試験例2と同様に行われた。結果を、下表19~22に示す。各表中、「AspNa」は、L-アスパラギン酸ナトリウムを示し、「アセスルファムK」は、アセスルファムカリウムを示す。
また本発明によれば、アスパラギン酸又はその塩を主成分として含有する粉粒体経口組成物の異味を抑制し、好ましい味覚にする呈味改善方法も提供される。
Claims (4)
- (A)50重量%以上のアスパラギン酸ナトリウム、
(B)甘味料、並びに、
(C)酸味料
を含有する、粉粒体経口組成物であって、
前記甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムカリウム及びスクラロースからなる群より選択される一種又は二種以上であり、かつ
前記酸味料が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸及びそれらの塩からなる群より選択される一種又は二種以上である、経口組成物。 - 前記甘味料の含有量が、0.03~20重量%である、請求項1記載の経口組成物。
- 前記酸味料の含有量が、0.3~20重量%である、請求項1又は2記載の経口組成物。
- 甘味料及び酸味料を添加することを含む、アスパラギン酸ナトリウムを50重量%以上含有する粉粒体経口組成物の呈味改善方法であって、
前記甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムカリウム及びスクラロースからなる群より選択される一種又は二種以上であり、かつ
前記酸味料が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸及びそれらの塩からなる群より選択される一種又は二種以上である、方法。
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| JP2020211774A JP7729036B2 (ja) | 2020-12-21 | 2020-12-21 | アスパラギン酸又はその塩を主成分とする粉粒体経口組成物 |
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| JP2020211774A JP7729036B2 (ja) | 2020-12-21 | 2020-12-21 | アスパラギン酸又はその塩を主成分とする粉粒体経口組成物 |
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