JP7743182B2 - 筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 - Google Patents
筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具Info
- Publication number
- JP7743182B2 JP7743182B2 JP2020215491A JP2020215491A JP7743182B2 JP 7743182 B2 JP7743182 B2 JP 7743182B2 JP 2020215491 A JP2020215491 A JP 2020215491A JP 2020215491 A JP2020215491 A JP 2020215491A JP 7743182 B2 JP7743182 B2 JP 7743182B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink composition
- water
- ink
- ballpoint pen
- writing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
Description
本発明による筆記具用水性インキ組成物(以下、場合により「インキ組成物」と表す)は、着色剤、特定の水溶性オキソラン化合物、および水を含んでなる。
本発明に用いられる着色剤としては、染料、顔料等、特に限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。
本発明によるインキ組成物は、沸点が100℃以上の水溶性オキソラン化合物を含む。沸点が低いオキソラン化合物はインキ組成物から揮発しやすいので、インキ組成物の安定性を維持するために沸点が100℃以上であることが必要であり、110℃以上であることが好ましく、120℃以上であることがより好ましい。
また、水性インキ組成物中に均一かつ安定に存在するために、水溶性であることが好ましい。ここで、水溶性であるとは、水性インキ組成物中に必要量が均一に溶解し得ることを意味している。より具体的には、20℃の水に対する溶解度が5g/100ml以上であることが好ましく、10g/100ml以上であることがより好ましく、20g/100ml以上であることがさらに好ましい。
Xは、OまたはCR2であり、
Rは、それぞれ独立に、水素、炭素数1~3のアルキル、炭素数1~3のヒドロキシアルキル、炭素数1~3のアミノアルキル、または炭素数1~3のアルコキシである。
なお、ひとつまたはふたつのRが炭素数1~3のアルキルであることが好ましく、また、ひとつまたはふたつのRが、炭素数1~3のヒドロキシアルキルまたは炭素数1~3のアミノアルキルであることが好ましい。
2,2-ジメチル-4-ヒドロキシメチル-1,3-ジオキソラン(b.p.188~189℃)
2,2-ジメチル-4-ヒドロキシエチル-1,3-ジオキソラン
2,2-ジメチル-4,5-ジヒドロキシエチル-1,3-ジオキソラン
2-メチル2-エチル-1,3-ジオキソソラン(b.p.116~117℃)
2-メトキシ-1,3-ジオキソラン(b.p.129~130℃)
2-クロロメチル-1.3-ジオキソラン(b.p.157~158℃)
2,2-ジメチル-1,3-オキソラン-4-メタンアミン
テトラヒドロフルフリルアミン
テトラヒドロフルフリルアルコール
2,2-ジメチル-4-ヒドロキシメチル-1,3-ジオキソラン
2,2-ジメチル-4-ヒドロキシエチル-1,3-ジオキソラン
2,2-ジメチル-4,5-ジヒドロキシエチル-1,3-ジオキソラン
本発明によるインキ組成物は、さらに水系樹脂を含むことが好ましい。本発明によるインキ組成物は、水系樹脂を組み合わせることで筆跡の定着性を改良することができ、その結果、耐擦性を改良できる。
本発明に用いられる水としては、特に制限はなく、例えば、イオン交換水、限外ろ過水または蒸留水などを用いることができる。本発明におけるインキ組成物は、主たる溶媒として水を含む。水の含有率は、インキ組成物の総質量を基準として、50~90質量%、好ましくは、60~80質量%である。
本発明によるインキ組成物は、上記の成分に加えて、必要に応じてその他の添加剤を含むことができる。
HLB=7+11.7log(Mw/Mo)、(Mw;親水基の分子量、Mo;親油基の分子量)
なお、シリコーン系界面活性剤を含んでなる本発明によるインキ組成物は、その他の潤滑剤を含ませることが可能であるが、特には、潤滑剤の中でも、上記したリン酸エステル系界面活性剤と併用することが好ましい。
本発明の筆記具用水性インキ組成物を充填する筆記具の構造、形状は特に限定されるものではなく、従来より汎用なものが適用でき、ボールペンチップをペン先とするボールペン、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップなどをペン先としたマーキングペンやサインペン、金属製のペン先を用いた万年筆などの各種筆記具に用いることができる。本発明によるインキ組成物は、これらのうちボールペンに用いることが好ましく、さらには加圧式ボールペンにも適用可能である。
本発明によるインキ組成物は、従来知られている任意の方法により製造することができる。具体的には、各成分を必要量配合し、プロペラ攪拌、ホモディスパー、またはホモミキサーなどの各種攪拌機やビーズミルなどの各種分散機などにて混合し、製造することができる。
表1に記載された組成のインキ組成物を調製した。調製したインキ組成物について、それぞれ下記の条件で低温安定性および筆跡乾燥性(筆跡の耐擦性)を評価した。
直径0.5mmの超硬合金製ボールを回転自在に抱持したボールペンチップ(ボールの縦軸方向の移動量(クリアランス)30μm)を先端に有するインキ収容体を準備した。このインキ収容体の内部に調製したインキ組成物を充填させたレフィルを作製し、このレフィルを株式会社パイロットコーポレーション製のゲルインキボールペン(商品名:ジュース)に装着し、ボールペンを得た。得られたボールペンを試験用ボールペンとした。この試験用ボールペンを、-10℃または-20℃で3日間貯蔵し、貯蔵の前後でインキフローを測定し、その変化率に応じて評価した。
(基準)
S: ±10%以内
A: ±20%以内
B: ±40%以内
C: ±60%以内
D: ±70%以内
インキフローは、試験用ボールペンを、25℃環境下で、筆記用紙JIS P3201筆記用紙上に筆記角度65°、筆記荷重100gの条件にて、筆記速度4m/minの速度で、試験サンプル5本用いて、らせん筆記筆記試験を行い、その10mあたりのインキ消費量の平均値とした。
調製したインキ組成物を用いて、上記と同様にして、試験用ボールペンを準備した。試験用ボールペンを用いて、非浸透性の樹脂フィルム表面に筆記後、120sec後にティッシュペーパーで筆跡を擦過し、下記基準により評価した。
(基準)
A: 十分乾燥していて、筆跡はこすり取られない。
B: 概ね乾燥しており、筆跡はほとんど削り取られない。
C: 乾燥しておらず、筆跡がこすり取られる。
*1: JoncrylHPD196(商品名、BASF社製、濃度36%)
*2: Neocryl XK-190(商品名、ネオレジン社製、濃度45%、MFT0℃)
*3: プライサーフA215C(商品名、第一工業製薬株式会社、HLB値11.5)
*4: サーフィノール2502(商品名、エアープロダクツジャパン株式会社製)
*5: キサンタンガム(濃度2.4%)
*6: 質量平均分子量30,000、サンデックシリーズ(商品名、三和デンプン工業株式会社)
*7: メトローズSM-15(商品名、信越化学工業株式会社製)
*8: プロキセルXL2(商品名、ロンザジャパン株式会社製、濃度10%)
*9: ケミパールM200(商品名、三井化学株式会社製、濃度40%)
Claims (7)
- 着色剤、沸点が100℃以上の水溶性オキソラン化合物、水系樹脂、剪断減粘性付与剤、および水を含んでなり、
前記水系樹脂が、水溶性樹脂および水分散性樹脂の混合物であり、
前記剪断減粘性付与剤が、キサンタンガム、サクシノグリカン、アルカシーガム、ゼータシーガム、ダイユータンガム、およびウェランガムからなる群から選択されるものであり、かつ
20℃、剪断速度1.92sec-1で測定された粘度が、100~5000mPa・sであることを特徴とする、ボールペン用水性インキ組成物。 - 前記水溶性オキソラン化合物が、下記式(1):
(ここで、
Xは、OまたはCR2であり、
Rは、それぞれ独立に、水素、炭素数1~3のアルキル、炭素数1~3のヒドロキシアルキル、炭素数1~3のアミノアルキル、または炭素数1~3のアルコキシである)
で表される、請求項1に記載のインキ組成物。 - リン酸エステル系界面活性剤をさらに含んでなる、請求項1または2に記載のインキ組成物。
- アセチレン結合を構造中に有する界面活性剤、またはシリコーン系界面活性剤をさらに含んでなる、請求項1~3のいずれか1項に記載のインキ組成物。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載のインキ組成物を収容してなるボールペン。
- 前記ボールペンがボールペンチップを具備し、前記ボールペンチップ中のボールの縦軸方向の移動可能量が、20~50μmである、請求項5に記載のボールペン。
- 前記ボールペンの100mあたりのインキ消費量をA(mg)、前記ボールペンチップ中ボール径をB(mm)とした場合、110≦A/B≦600の関係を満たす、請求項5または6に記載のボールペン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020215491A JP7743182B2 (ja) | 2020-12-24 | 2020-12-24 | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020215491A JP7743182B2 (ja) | 2020-12-24 | 2020-12-24 | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022101101A JP2022101101A (ja) | 2022-07-06 |
| JP7743182B2 true JP7743182B2 (ja) | 2025-09-24 |
Family
ID=82271516
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020215491A Active JP7743182B2 (ja) | 2020-12-24 | 2020-12-24 | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7743182B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IT202300001002A1 (it) * | 2023-01-24 | 2024-07-24 | Reinol S R L | Formulazione di inchiostro ecologico, in particolare per penne a sfera e cartuccia per penna a sfera associata |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998021283A1 (en) | 1996-11-13 | 1998-05-22 | Seiko Epson Corporation | Ink composition containing cationic water-soluble resin |
| JP2008163238A (ja) | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Ricoh Co Ltd | 記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 |
| JP2008201970A (ja) | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Pilot Corporation | 水性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いた水性ボールペン |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5821466A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-08 | Pentel Kk | 水性インキ |
| JP3056612B2 (ja) * | 1993-04-23 | 2000-06-26 | シチズン時計株式会社 | 記録液 |
-
2020
- 2020-12-24 JP JP2020215491A patent/JP7743182B2/ja active Active
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998021283A1 (en) | 1996-11-13 | 1998-05-22 | Seiko Epson Corporation | Ink composition containing cationic water-soluble resin |
| JP2008163238A (ja) | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Ricoh Co Ltd | 記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 |
| JP2008201970A (ja) | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Pilot Corporation | 水性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いた水性ボールペン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2022101101A (ja) | 2022-07-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2018203834A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具 | |
| JP2023014347A (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン | |
| JP7145605B2 (ja) | 筆記具 | |
| JP7210264B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
| JP2018109113A (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン | |
| JP6858057B2 (ja) | 筆記具用インキ組成物、およびそれを用いた筆記具 | |
| JP2004256722A (ja) | 筆記具用金属光沢色インキ組成物 | |
| JP7412896B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン | |
| JP2022101101A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 | |
| JP7430105B2 (ja) | ボールペン用インキ組成物およびそれを用いたボールペン | |
| JP7554661B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 | |
| JP4836816B2 (ja) | 水性ボールペン | |
| JP7210265B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン | |
| JP4326912B2 (ja) | 水性ボールペン | |
| JP7769470B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 | |
| JP7541873B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物、筆記具、および筆記具用カートリッジインキ | |
| JP7370241B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン | |
| WO2022045092A1 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物、筆記具、および筆記具用カートリッジインキ | |
| JP2022157230A (ja) | マーキングペン用油性インキ組成物およびそれを内蔵したマーキングペン | |
| JP7422016B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具 | |
| JP7812200B2 (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容した水性ボールペン | |
| JP2000290577A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
| JP7341480B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物、水性ボールペンレフィル及び水性ボールペン | |
| JP7278142B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン | |
| JP7555760B2 (ja) | 筆記具用インキ組成物およびそれを収容した筆記具 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231011 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240729 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240802 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20240927 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20241125 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250117 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20250218 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20250317 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250502 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250812 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250910 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7743182 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |