JP7743370B2 - 開口制限装置および建具 - Google Patents
開口制限装置および建具Info
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Description
加えて、可動ストッパー装置には、固定ストッパー側から可動ストッパー側へ移動する摺動子に当接して操作部材を動作させる突起部が障子の見込み方向に突出して設けられており、この操作部材の動作によって可動ストッパーはスプリングに付勢されて非ストップ位置からストップ位置まで自動復帰する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3において、本発明の実施形態に係る建具としての内開き窓1は、室内側空間および室外側空間を仕切るものであり、窓枠2(枠体)と、窓枠2に対して室内側に開閉される障子3と、障子3が開く寸法(内開き窓1の開口幅)を制限する開口制限装置4とを備えている。障子3は、窓枠2に対して、図3の(A)に示す全閉位置と図3の(C)に示す全開位置との間を開閉移動可能に窓枠2に連結されており、開口制限装置4は、全閉位置と全開位置との間における半開位置で障子3の開放移動を停止する構成とされている。
以下の説明において、障子3の左右方向をX軸方向(往復動方向)とし、障子3の上下方向をY軸方向とし、障子3の見込み方向をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。また、後述するスライダー5の往動方向を+X方向とし、スライダー5の復動方向を-X方向とする。
スライド体741には、ケース71の一対のピン713が挿通されるX軸方向に沿った一対の長孔744と、Z軸方向においてスライダー5の後述するキャッチャー部材61に当接可能に室外側に突出した突起部745とが形成されている。このスライド体741はケース71内においてX軸方向にスライド移動可能に配置されている。
突起部745は、スライド体741から所定量を突出しており、スライダー5が可動ストッパー装置7に対向する位置をX軸方向に通過する際に突起部745の先端部748がキャッチャー部材61に当接し、当該キャッチャー部材61を室外側に後退させる構成とされている。先端部748は、Z軸方向に沿う往動側の先端係合面746と、先端係合面746側の位置よりも当該先端係合面746から離間する復動側の位置が、キャッチャー部材61から室内側に離間するようにX軸方向に対して傾斜する復動側の先端傾斜面747とを有している。
操作摘み742は、X軸方向に手動操作可能に配置されている。操作部材74は、図4に示すように、操作摘み742を+X方向に手動操作することで往動側(+X方向側)の操作位置OP1(第一操作位置)に配置され、操作摘み742を-X方向に手動操作することで復動側(-X方向側)の操作位置OP2(第二操作位置)に配置される構成とされている。
案内面743は、Z軸方向において復動側の端部が往動側の端部よりもスライダー5側の位置(室外側の位置)に配置されるようにX軸方向に対して傾斜しており、案内面743の復動側の端部は、ガイドピン723を保持する凹状の保持部743Aとされている。ガイドピン723および案内面743はガイド機構を構成しており、ガイド機構は、操作部材74が図4の(A)に示す操作位置OP2から図4の(B)に示す操作位置OP1に移動操作されると、ガイドピン723を案内面743に対して相対的に-X方向に移動案内し、これにより、可動ストッパー72は図4の(A)に示す停止位置P1から図4の(B)に示す非停止位置P2に移動され、ガイドピン723は保持部743Aに保持される。また、ガイド機構は、操作部材74が操作位置OP1から操作位置OP2に移動操作されると、ガイドピン723が保持部743Aから外れ、ガイドピン723を案内面743に対して相対的に+X方向に移動案内し、これにより、可動ストッパー72は非停止位置P2から停止位置P1に移動される。
この操作部材74は、可動ストッパー72を非停止位置P2に配置する往動側の操作位置OP1と、可動ストッパー72の非停止位置P2への配置を解除する復動側の操作位置OP2との間をX軸方向に移動可能に構成されている。
スライダー本体51は、ブロック状に形成されており、レール312に案内されるように下部に形成された被ガイド部52と、室内側の側面で開口し且つキャッチャー部材61が配置される溝部53と、溝部53の底面に形成された一対のバネ受け部54とを一体に有している。スライダー本体51の溝部53の開口縁部であってX軸方向に対向する部分は、キャッチャー部材61の後述する一対の端爪部66がZ軸方向に係合可能となるようにX軸方向において開口内側に突出した被係合部として形成されている。一対のバネ受け部54は、圧縮コイルバネ75,76の室外側部分をZ軸方向に受けている。
凹部63は、室外側(キャッチャー部材61の後退側)に凹んで形成されており、X軸方向で対向する一対の側面631,632と、側面631,632の室外側縁部に連続する底面633と、側面631,632の下縁部および底面633の下縁部に連続する下面634とを有している。側面631,632はY,Z軸方向に沿っており、底面633はX,Y軸方向に沿っており、下面634はX,Z軸方向に沿っている。側面631は、スライダー5の-X方向の復動において突起部745の先端係合面746に係合すると共にキャッチャー部材61の後退によって係合解除可能に配置されている。側面632は、その室内側縁部若しくはその周辺部分がスライダー5の+X方向の往動において突起部745の先端傾斜面747に摺動する配置とされている。
傾斜面64は、往動側の側面631の室内側縁部に連続しており、凹部63側から+X方向に離間するに連れて室外側(スライダー本体51側)に向かうようにX軸方向に対して傾斜している。傾斜面65は、復動側の側面632の室内側縁部に連続しており、凹部63側から-X方向に離間するに連れて室外側(スライダー本体51側)に向かうようにX軸方向に対して傾斜している。
一対の端爪部66は、キャッチャー部材61が前進状態でスライダー本体51の溝部53から脱落しないように、Z軸方向においてスライダー本体51の前述した被係合部に係合可能にX軸方向に突出して形成されている。なお、一対の端爪部66は、キャッチャー部材61が後退した場合には、スライダー本体51の前述した被係合部から室外側に離間する。
一対のバネ受け部67は、本体62のうち傾斜面64,65の裏側の部分から室外側に突出して形成されており、凹部63に対してX軸方向に離間した位置に配置されている。
一対のバネ受け部67は、一対のバネ受け部54に対してZ軸方向に対向している。このため、バネ受け部54,67に受けられる圧縮コイルバネ75は凹部63に対して往動側の位置に配置され、バネ受け部54,67に受けられる圧縮コイルバネ76は凹部63に対して復動側の位置に配置される。前述した圧縮コイルバネ75,76およびバネ受け部54,67は、キャッチャー付勢部を構成している。
このキャッチャー部材61は、スライダー5の-X方向の復動において突起部745に当接した状態で操作部材74を操作位置OP1から操作位置OP2に移動して圧縮コイルバネ75,76による室内側への前進付勢に抗して室外側に後退する構成とされている。
内開き窓1の全閉位置から半開位置までの開放動作は次の通りである。図3の(A)に示す全閉位置に配置された障子3を、窓枠2に対して室内側に開放移動し、スライダー5は+X方向に往動する。障子3が図3の(B)に示す半開位置まで開放移動されると、スライダー5が図7の(A)(B)に示すように+X方向に往動し、スライダー本体51の往動側の面511が、停止位置P1に配置状態の可動ストッパー72の当接部722に対して当接し、可動ストッパー72によってスライダー5の+X方向の往動が停止される。これにより、障子3を全閉状態から半開状態にできる。
内開き窓1の半開位置から全閉位置までの閉鎖動作は、半開位置に配置された障子3を室外側に閉鎖移動することでスライダー5を-X方向に復動して、障子3を全閉位置に配置する。全閉位置では障子3が窓枠2内に配置された全閉状態にできる。
このように、内開き窓1は、通常使用時においては全閉位置と半開位置との間で開閉する。また、内開き窓1の通常使用時においては、操作部材74は操作位置OP2に配置されたままの状態である。
内開き窓1の全閉位置から半開位置までの開放動作は前述同様なので省略する。次に、操作部材74を手動操作して操作位置OP2から操作位置OP1に移動し、前述したカム機構の動作により可動ストッパー72を捩りバネ73の付勢に抗して停止位置P1から非停止位置P2に回動(移動)し、図7の(C)に示すように可動ストッパー72を非停止位置P2に配置した状態を保持する。
次に、図3の(C)に示すように、障子3を半開位置よりも+X方向側にある全開位置まで開放移動する。このとき、+X方向に往動するキャッチャー部材61は、図8の(A)に示すように上框31の延出見付け片部313に押圧され後退位置にあるが、延出見付け片部313の開口314に対向する位置において後退位置から前進位置に一旦突出する。突出したキャッチャー部材61は突起部745に当接するが、操作位置OP1に配置された操作部材74はそれ以上の往動側への移動がケース71に規制されて動かないので、当該キャッチャー部材61は+X方向に往動するに連れて突起部745に押圧されつつ圧縮コイルバネ75,76の付勢に抗してZ軸方向において室外側に後退する。ここで、往動するキャッチャー部材61は、その傾斜面64が突起部745の先端傾斜面747に対して円滑に摺接し、圧縮コイルバネ75を圧縮コイルバネ76よりも圧縮しながら傾動しつつZ軸方向に後退する。前記傾動により側面631もZ軸方向に対して傾いて凹部63が突起部745を迎え入れるような向きとなる。図8の(B)に示すように凹部63が突起部745に到達すると、圧縮コイルバネ75,76はある程度復元し、凹部63の側面632の室内側縁部若しくはその周辺部分が先端傾斜面747に対して当接し、スライダー5の更なる往動によって側面632の室内側縁部若しくはその周辺部分が先端傾斜面747に対して円滑に摺接する。続いて、スライダー5の往動によって側面632の室内側縁部若しくはその周辺部分が先端傾斜面747に押圧されていき、キャッチャー部材61は、圧縮コイルバネ76を圧縮コイルバネ75よりも圧縮しながら傾動しつつZ軸方向に後退する。前記傾動により側面632もZ軸方向に対して傾いて凹部63から突起部745を送り出すような向きとなる。スライダー5の往動によって凹部63から突起部745を-X方向に送り出した後、キャッチャー部材61の傾斜面65が突起部745の先端部748に摺接しながらスライダー5は更に往動し、圧縮コイルバネ75,76は復元してキャッチャー部材61を前進位置に配置する。このようにスライダー5は突起部745を通過する。通過後、スライダー5の往動においてキャッチャー部材61は再び延出見付け片部に押されて後退位置に後退する。そして、スライダー5の更なる+X方向の往動によって障子3は半開位置から全開位置にまで開放移動し、全開状態にできる。
内開き窓1の全開位置から全閉位置までの閉鎖動作は次の通りである。
全開位置に配置された障子3を、窓枠2に対して室外側に閉鎖移動し、スライダー5は-X方向に復動する。復動するスライダー5が可動ストッパー装置7に対向する位置を通過する際、開口314においてキャッチャー部材61が後退位置から前進位置に前進し、傾斜面65が突起部745の先端部748に円滑に摺接する。このとき、キャッチャー部材61は、圧縮コイルバネ76を圧縮コイルバネ75よりも圧縮しながら傾動し、凹部63が突起部745を迎え入れるような向きとなる。凹部63が突起部745に到達すると、圧縮コイルバネ75,76は復元し、図9の(A)に示すように凹部63内に突起部745の先端部748が配置され、凹部63の側面631が突起部745の先端係合面746に当接係合する。スライダー5が更に復動すると突起部745は-X方向に移動され、図9の(B)に示すように操作部材74は操作位置OP1から操作位置OP2に移動する。操作部材74が操作位置OP2に配置されると、可動ストッパー72は、その非停止位置P2への配置が解除され且つ捩りバネ73に付勢されて停止位置P1に移動しようとしてキャッチャー部材61に押し当たる。このとき、操作位置OP2に配置された操作部材74はそれ以上の復動側への移動がケース71に規制されて動かないので、当該キャッチャー部材61は-X方向に復動するに連れて突起部745に押圧されつつ圧縮コイルバネ75,76に抗してZ軸方向において室外側に後退する。また、復動するスライダー5が可動ストッパー72よりも-X方向側に配置されると、可動ストッパー72が捩りバネ73に付勢されながら停止位置P1まで回動し、再び停止位置P1に配置される。ここで、復動するキャッチャー部材61は、前述したように傾斜面65が突起部745に摺接しながら後退し、凹部63に突起部745が配置され、凹部63の側面631が突起部745の先端係合面746が当接してX軸方向に係合状態となる。その後、キャッチャー部材61は、スライダー5の復動に応じて圧縮コイルバネ75を圧縮コイルバネ76よりも圧縮しながら傾動しつつZ軸方向に後退する。前記傾動により側面631もZ軸方向に対して傾いて凹部63から突起部745を送り出すような向きとなる。スライダー5の復動によって凹部63から突起部745を+X方向に送り出した後、傾斜面64がスライダー5の復動に応じて突起部745に摺接し且つ傾斜面65が開口314から復動側に外れつつ延出見付け片部313に当接して室外側に押される。これにより、キャッチャー部材61は後退する。そして、スライダー5の更なる-X方向の復動によって障子3は全閉開位置にまで閉鎖移動し、全閉状態にできる。
このように、内開き窓1は、清掃時においては全閉位置から全開位置との間で開閉し、障子3を全開位置に配置して清掃し、清掃後全閉位置に配置する。また、障子3を全開位置から全閉位置まで復動する際であってスライダー5が可動ストッパー装置7を通過するときに、操作部材74は操作位置OP1から操作位置OP2に移動されて可動ストッパー72は非停止位置P2から停止位置P1に自動復帰する。
前記実施形態では、キャッチャー部材61には凹部63が形成されているが、この形状に限らず、スライダー5の復動時に突起部745と当接して操作部材74を操作位置OP1から操作位置OP2に移動可能とする形状であればよく、例えば室内側に突出した凸部などであってもよい。
前記実施形態では、キャッチャー部材61には傾斜面64,65が形成されているが、これに限らず、キャッチャー部材61が突起部745に当接して後退可能であれば、傾斜面64,65のうち一方だけが形成されていてもよく、また、傾斜面64,65の双方とも形成されていなくてもよい。
前記実施形態では、可動ストッパー装置7は、捩りバネ73を付勢部として有しているが、これに限らず、可動ストッパー72を付勢して非停止位置P2から停止位置P1に移動可能に構成されていればよく、例えば、可動ストッパー72自体にバネ部を形成してもよい。
前記実施形態では、一対の圧縮コイルバネ75,76を付勢部材として有して凹部63に対してX軸方向両側に配置しているが、これに限らず、キャッチャー部材61が進退可能に構成されるのであれば、一つの付勢部材を有していてもよく、また、三つ以上の付勢部材を有していてもよい。
前記実施形態では、突起部745の先端部748は先端係合面746および先端傾斜面747を有して構成されているが、これに限らず、キャッチャー部材61を後退させることができて操作部材74を操作位置OP1から操作位置OP2に移動可能な構成であればよい。
前記実施形態では、上框31は延出見付け片部313を有しているが、この構成を省略しても内開き窓1を構成可能であれば、延出見付け片部313の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、Z軸方向において可動ストッパー装置7側を室内側とし、スライダー5側を室外側としたが、これに限らず、可動ストッパー装置7側を室外側とし、スライダー5側を室内側としてもよい。
前記実施形態では、内開き窓1において上框31にスライダー5や可動ストッパー装置7が設けられているが、これに限らず、例えば下框32に設けてもよい。また、内開き窓1の建具において開閉可能な構成であれば、当該建具の障子における上框、下框および左右の縦框のうちいずれか一つの框材にスライダー5や可動ストッパー装置7が取り付けられてもよい。
前記実施形態では、内開き窓1を建具として説明したが、このほか、外開き窓、内倒し窓、外倒し窓、縦すべり出し、横すべり出しなどを建具としてもよい。
本発明の開口制限装置は、枠体に対して室内側または室外側に開閉される障子に用いられる開口制限装置であって、往復動方向において、前記障子の開閉移動に応じて前記障子の全開位置に向かって往動可能に且つ前記障子の全閉位置に向かって復動可能に前記障子に設けられるスライダーと、一端が前記枠体に回動可能に連結され且つ他端が前記スライダーに連結されるリンクアームと、前記全開位置および前記全閉位置の間における半開位置で前記スライダーの往動を停止可能に前記障子に取り付けられる可動ストッパー装置とを備え、前記可動ストッパー装置は、往動する前記スライダーに対する停止位置および非停止位置の間を移動する可動ストッパーと、前記可動ストッパーを付勢して前記停止位置に移動させる付勢部と、前記可動ストッパーを前記付勢部による付勢に抗して前記停止位置から前記非停止位置に移動操作する操作部材とを有し、前記操作部材は、前記可動ストッパーを前記非停止位置に配置する往動側の第一操作位置と、前記可動ストッパーの前記非停止位置への配置を解除する復動側の第二操作位置との間を前記往復動方向に移動可能に構成され、前記スライダーは、前記スライダーの往動において前記停止位置にある前記可動ストッパーに当接するスライダー本体と、前記往復動方向に直交する見込み方向において前記スライダー本体に対して前進および後退するキャッチャー部材と、前記キャッチャー部材を前進付勢するキャッチャー付勢部とを有し、前記操作部材には、前記見込み方向において前記キャッチャー部材に当接可能に突出した突起部が形成され、前記キャッチャー部材は、前記スライダーの復動において前記突起部に当接した状態で前記操作部材を前記第一操作位置から前記第二操作位置に移動して前記キャッチャー付勢部による前進付勢に抗して後退する構成とされることを特徴とする。
本発明の開口制限装置では次の開閉動作を行える。まず、障子が全閉位置から全開位置に向かって開放移動する際にスライダー本体が往動して停止位置にある可動ストッパーに当接して、障子の半開位置でスライダーの往動を停止することで、障子を全閉状態から半開状態にできる。このとき、操作部材は第二操作位置にある。次に、操作部材を第二操作位置から第一操作位置に手動操作して可動ストッパーを非停止位置に配置し、スライダーを更に往動して障子を半開位置から全開位置へ開放移動することで、障子を全開状態にできる。このとき、往動するキャッチャー部材は突起部に一旦当接するが、第一操作位置に配置された操作部材はそれ以上往動側に動かないので、当該キャッチャー部材は突起部に押圧されてキャッチャー付勢部に抗して後退を生じる。このため、突起部に弾性変形などが生じることを抑えることができる。
また、障子が全開位置から全閉位置に閉鎖移動する際に復動するキャッチャー部材が突起部に当接して操作部材を第一操作位置から第二操作位置に移動し、可動ストッパーの非停止位置への配置を解除して当該可動ストッパーを停止位置へ移動可能な状態とする。このとき、第二操作位置に配置された操作部材はそれ以上復動側には動かないので、当該キャッチャー部材は突起部に押圧されてキャッチャー付勢部に抗して後退を生じる。このときも、前述同様に突起部に弾性変形などが生じることを抑えることができる。続いて、スライダーを更に復動して全閉位置まで閉鎖移動することで、障子を全閉状態にできる。
このような構成によれば、スライダー本体に対して進退可能なキャッチャー部材がキャッチャー付勢部に前進付勢されるので、キャッチャー部材が可動ストッパー装置の突起部に当接、係合する範囲で見込み方向におけるスライダーと可動ストッパー装置との相互の位置関係の設定幅を増やすことができる。このため、各建具に対する汎用性を向上できて部品点数の増加を抑え得る。
このような構成によれば、例えばキャッチャー部材に凹部ではなく凸部が形成されるなどの場合と比べてキャッチャー部材に生じる後退量を小さくできて、障子を円滑に往復動させ得ると共にスライダーの小型化を図り得る。
このような構成によれば、第一傾斜面を有する場合、スライダーの往動において第一傾斜面が突起部に当接しても、第一傾斜面上を突起部が滑り動きながらキャッチャー部材が後退するので、スライダーの往動に対する抵抗力を小さく抑え得、また、第二傾斜面を有する場合、スライダーの復動において第二傾斜面が突起部に当接しても、第一傾斜面上を突起部が滑り動きながらキャッチャー部材が後退するので、スライダーの復動に対する抵抗力を小さく抑え得る。このため、キャッチャー部材を円滑に後退させることができる。
このような構成によれば、突起部が第一傾斜面上や第二傾斜面上を滑り動く場合、キャッチャー部材に傾動が生じ得るが、例えば一つの付勢部材が配置される場合と比べて、凹部に対して往動側の位置および復動側の位置にそれぞれ配置される付勢部材によって安定して所望に付勢できる。また、凹部に配置された突起部が往復動によって当該凹部から外れようとする際にもキャッチャー部材に傾動が生じ得るが、前述同様に安定して付勢できる。
このような構成によれば、スライダーの往動では、凹部の一対の側面のうちの他方の側面の縁部若しくはその周辺部分が前述した先端傾斜面に沿って摺動することになるので、スライダーの往動を円滑に行い得る。
一方、スライダーの復動では、凹部の一方の側面が前述した先端係合面に当接するので、他方の側面の縁部若しくはその周辺部分が先端傾斜面に沿って摺動する場合よりも、突起部に大きな移動力が加えられることになり、これにより、スライダーの復動によって操作部材を第一操作位置から第二操作位置へ安定して移動できる。
このような構成によれば、前述した開口制限装置の作用効果と同様の作用効果を発揮可能な建具を構成できる。
このような構成によれば、框材の延出見付け片部に形成される開口を可動ストッパーおよびキャッチャー部材が出没する構成とされるので、操作部材の突起部や非停止位置にある可動ストッパーなどが目立ちにくい構成にできる。そのうえ、キャッチャー部材は延出見付け片部の開口で突起部側に突出して当該突起部に当接できればよいので、進退可能なキャッチャー部材を有しないスライダーを用いる場合と比べて、スライダーをより延出見付け片部に寄せて配置することができ、このため、スライダーと可動ストッパー装置とを見込み方向に近接させて配置することができる。また、スライダーと可動ストッパー装置とを近接して配置させた分だけ、キャッチャー部材に当接する可動ストッパー装置の突起部の突出寸法も小さくし得る。
Claims (7)
- 枠体に対して室内側または室外側に開閉される障子に用いられる開口制限装置であって、
往復動方向において、前記障子の開閉移動に応じて前記障子の全開位置に向かって往動可能に且つ前記障子の全閉位置に向かって復動可能に前記障子に設けられるスライダーと、
一端が前記枠体に回動可能に連結され且つ他端が前記スライダーに連結されるリンクアームと、
前記全開位置および前記全閉位置の間における半開位置で前記スライダーの往動を停止可能に前記障子に取り付けられる可動ストッパー装置とを備え、
前記可動ストッパー装置は、往動する前記スライダーに対する停止位置および非停止位置の間を移動する可動ストッパーと、前記可動ストッパーを付勢して前記停止位置に移動させる付勢部と、前記可動ストッパーを前記付勢部による付勢に抗して前記停止位置から前記非停止位置に移動操作する操作部材とを有し、
前記操作部材は、前記可動ストッパーを前記非停止位置に配置する往動側の第一操作位置と、前記可動ストッパーの前記非停止位置への配置を解除する復動側の第二操作位置との間を前記往復動方向に移動可能に構成され、
前記スライダーは、前記スライダーの往動において前記停止位置にある前記可動ストッパーに当接するスライダー本体と、前記往復動方向に直交する見込み方向において前記スライダー本体に対して前進および後退するキャッチャー部材と、前記キャッチャー部材を前進付勢するキャッチャー付勢部とを有し、
前記操作部材には、前記見込み方向において前記キャッチャー部材に当接可能に突出した突起部が形成され、
前記キャッチャー部材は、前記スライダーの復動において前記突起部に当接した状態で前記操作部材を前記第一操作位置から前記第二操作位置に移動して前記キャッチャー付勢部による前進付勢に抗して後退する構成とされる
ことを特徴とする開口制限装置。 - 請求項1に記載の開口制限装置において、
前記キャッチャー部材には、その後退側に凹んだ凹部が形成され、
前記凹部は、前記往復動方向で対向する一対の側面を有し、
前記一対の側面のうち一方の側面は、前記スライダーの復動において前記突起部に係合すると共に前記キャッチャー部材の後退によって係合解除可能に構成される
ことを特徴とする開口制限装置。 - 請求項2に記載の開口制限装置において、
前記キャッチャー部材は、前記凹部に連続する往動側の第一傾斜面と、前記凹部に連続する復動側の第二傾斜面とのうち少なくとも一方の傾斜面を有し、
前記少なくとも一方の傾斜面は、前記凹部側から離間するに連れて前記スライダー本体側に向かうように前記往復動方向に対して傾斜する
ことを特徴とする開口制限装置。 - 請求項3に記載の開口制限装置において、
前記キャッチャー付勢部は、前記凹部に対して往動側の位置および復動側の位置にそれぞれ配置される付勢部材を有する
ことを特徴とする開口制限装置。 - 請求項2に記載の開口制限装置において、
前記突起部には、前記見込み方向に沿う往動側の先端係合面と、前記先端係合面側の位置よりも当該先端係合面から離間する側の位置が、前記キャッチャー部材から離間するように前記往復動方向に対して傾斜する復動側の先端傾斜面とを有する先端部が形成される
ことを特徴とする開口制限装置。 - 枠体と、前記枠体に対して室内側または室外側に開閉される障子と、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の開口制限装置とを備える
ことを特徴とする建具。 - 請求項6に記載の建具において、
前記障子は、上框、下框、左右の縦框および面材で構成され、
前記上框、前記下框および前記左右の縦框のうちいずれか一つの框材には、前記スライダーが往復動可能に設けられると共に、前記可動ストッパー装置が取り付けられ、
前記框材は、その見付け方向であって前記障子の外周側に延出した延出見付け片部を有し、
前記スライダーおよび前記可動ストッパー装置は、前記見込み方向において前記延出見付け片部を間にして配置され、
前記延出見付け片部には、前記可動ストッパーおよび前記キャッチャー部材が前記見込み方向に出没可能な開口が形成される
ことを特徴とする建具。
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Patent Citations (4)
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