JP7747657B2 - ステアリング装置 - Google Patents
ステアリング装置Info
- Publication number
- JP7747657B2 JP7747657B2 JP2022561362A JP2022561362A JP7747657B2 JP 7747657 B2 JP7747657 B2 JP 7747657B2 JP 2022561362 A JP2022561362 A JP 2022561362A JP 2022561362 A JP2022561362 A JP 2022561362A JP 7747657 B2 JP7747657 B2 JP 7747657B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- inner pipe
- portions
- restricting
- elongated hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
- B62D1/02—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
- B62D1/16—Steering columns
- B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
- B62D1/185—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable adjustable by axial displacement, e.g. telescopically
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
- B62D1/02—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
- B62D1/16—Steering columns
- B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
- B62D1/19—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
- B62D1/192—Yieldable or collapsible columns
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
- B62D1/02—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
- B62D1/16—Steering columns
- B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
- B62D1/19—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
- B62D1/195—Yieldable supports for the steering column
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Steering Controls (AREA)
Description
本発明は、テレスコ調整機構を有したステアリング装置の改良技術に関する。
車両は、様々な体格の運転者が運転する。近年、各運転者の体格に合わせて、ステアリングホイールの位置を前後方向に調整、いわゆるテレスコピック調整(略称「テレスコ調整」)をすることができるテレスコ調整機構を有した、ステアリング装置が知られている。特許文献1のステアリング装置は、ステアリングシャフトを内在したインナパイプを、車両前後方向へ移動及び固定可能に保持するようにアウタコラムを有している。
特許文献1に開示されたステアリング装置の技術について、図10(a)~図10(c)を参照して説明する。図10(a)は、特許文献1の図3の内容を再掲している。図10(b)は、特許文献1の図2(a)の内容を再掲している。図10(c)は、特許文献1の図2(b)の内容を再掲している。符号は、適宜振り直している。
図10(a)~図10(c)に示されるように、特許文献1のステアリング装置300は、車体取付ブラケット301(ブラケット301)を介して車体302にアウタコラム303(円弧状部303)を取り付けている。このアウタコラム303は、インナパイプ304(インナージャケット304)を車両前後方向へ移動及び固定可能に保持する一対のクランプ部305,305(被締結部305,305)を備える。車体取付ブラケット301は、一対のクランプ部305,305の車幅方向両側を挟み込む、一対のアウタコラム支持部306,306(側板306,306)を有する。一対のクランプ部305,305と一対のアウタコラム支持部306,306とには、クランプ用ボルト307が貫通している。クランプ用ボルト307の両端部と一対のアウタコラム支持部306,306との間には、一対の締付部材308,308が介在している。クランプ用ボルト307に設けられたロックレバー309を回すことによって、一対の締付部材308,308は、一対のクランプ部305,305と一対のアウタコラム支持部306,306とを、締め付ける。
インナパイプ304には、テレスコ調整範囲を規制するための規制用ブラケット310(エネルギ吸収ユニット310)が設けられている。この規制用ブラケット310は、一対の側板311,311(摩擦板311,311)と一対の連結部312,312と係合部313とエネルギ吸収部314と、からなる。
一対の側板311,311は、一対のアウタコラム支持部306,306と一対の締付部材308,308との間に介在しており、板面が車幅方向を向いた縦板状の部分である。
一対の連結部312,312は、規制用ブラケット310のなかの後端に位置しており、一対の側板311,311の後下端に一体に形成されている。
係合部313は、規制用ブラケット310のなかの前端に位置しており、板面が車両前後方向を向いた縦板状の部分であって、上端をインナパイプ304の前端に溶接等によって固定されている。つまり、係合部313は、インナパイプ304の前端から下方へ垂直に延びている。
エネルギ吸収部314は、一対の連結部312,312の下端と係合部313の下端との間を繋いでいる、水平な部分である。さらに、このエネルギ吸収部314は、一対の連結部312,312から係合部313へ向かって波形状に延びている。
二次衝突が発生したときに、インナパイプ304は衝突エネルギーによって前進する。係合部313は、インナパイプ304と共に前進する。エネルギ吸収部314の前端は、係合部313の下端に引っ張られて前進しようとする。しかし、一対の側板311,311は、一対のアウタコラム支持部306,306と一対の締付部材308,308とによって、締め付けられている。このため、エネルギ吸収部314の後端は、前進を規制される。この結果、波形状のエネルギ吸収部は、前方へ伸びるように塑性変形することによって、衝突エネルギーを吸収する。
上述のように、係合部313は、上側のインナパイプ304と下側のエネルギ吸収部314と、の間を繋いでいるので、上下方向に細長い。このため、衝突エネルギーによって、係合部313には過大な曲げ応力が生じる。係合部313の上部が、前方へ撓んだ場合には、係合部313からエネルギ吸収部314へ衝突エネルギーを十分に伝えることができず、エネルギ吸収部314は、衝突エネルギーを十分に且つ速やかに吸収することができない虞がある。これに対処するためには、係合部313の剛性を、完全剛体に近づくまで十分に高める必要があり、改良の余地がある。
また、一対の側板311,311とエネルギ吸収部314とは、一対の連結部312,312により規制用ブラケット310の後下端のみで連結されており、規制用ブラケット310(エネルギ吸収ユニット310)の全体の剛性に、改良の余地がある。
また、エネルギ吸収部314によって的確な衝突エネルギーを吸収するためには、インナパイプ304と係合部313との寸法管理や剛性管理を十分に行う必要がある。
本発明は、テレスコ調整機構を有するステアリング装置において、インナパイプのテレスコ調整範囲を規制するための規制用ブラケットを、単一の部材によって構成することができるとともに、この規制用ブラケットによって二次衝突時の衝突エネルギーを十分に且つ速やかに吸収することができ、しかも、コストダウンを図ることが可能な、ステアリング装置の提供を、課題とする。
請求項1による発明によれば、
ステアリングシャフトを内在し且つ回転可能に支持したインナパイプと、
このインナパイプを車両前後方向へ移動及び固定可能に保持する一対のクランプ部を備えたアウタコラムと、
前記一対のクランプ部の幅方向両側を挟み込む一対のアウタコラム支持部を有し、車体に取り付け可能な車体取付ブラケットと、
前記インナパイプを、前記一対のクランプ部及び前記一対のアウタコラム支持部を介して締付可能なクランプ用ボルトを有する締結機構と、
前記インナパイプに組み付けられた規制用ブラケットと、
を備えたステアリング装置において、
前記規制用ブラケットは、
前記一対のクランプ部の間に位置して前記インナパイプの外周面に重なり、前記インナパイプの長手方向に沿う長孔を有し、この長孔を挿通する結合用ボルトの締付け力により、前記インナパイプの長手方向への相対変位を規制されつつ、前記インナパイプの前記外周面に結合されている規制板と、
この規制板から前記一対のクランプ部に沿って延びる一対の脚部と、
を有した単一の部材によって構成され、
前記一対の脚部は、
前記規制板から前記一対のクランプ部の内面に沿って延びるとともに、前記一対のクランプ部の内面に対面している、縦板状の一対の垂下板と、
この一対の垂下板の先端から、そのまま前記一対のクランプ部の先端を迂回するように屈曲している、板状の一対の屈曲部と、
前記一対の屈曲部から前記一対のクランプ部の外面に沿って延びて、前記一対のクランプ部と前記一対のアウタコラム支持部との間に挟み込み可能に介在している、縦板状の一対の側板と、からなり、
前記一対の垂下板及び前記一対の側板は、前記クランプ用ボルトが貫通可能な、前記インナパイプの長手方向に長い一対のテレスコ調整用長孔をそれぞれ有しており、二次衝突時に、前記インナパイプと前記結合用ボルトが前記規制板の前記長孔内を前進方向へ移動する、ことを特徴とするステアリング装置が提供される。
ステアリングシャフトを内在し且つ回転可能に支持したインナパイプと、
このインナパイプを車両前後方向へ移動及び固定可能に保持する一対のクランプ部を備えたアウタコラムと、
前記一対のクランプ部の幅方向両側を挟み込む一対のアウタコラム支持部を有し、車体に取り付け可能な車体取付ブラケットと、
前記インナパイプを、前記一対のクランプ部及び前記一対のアウタコラム支持部を介して締付可能なクランプ用ボルトを有する締結機構と、
前記インナパイプに組み付けられた規制用ブラケットと、
を備えたステアリング装置において、
前記規制用ブラケットは、
前記一対のクランプ部の間に位置して前記インナパイプの外周面に重なり、前記インナパイプの長手方向に沿う長孔を有し、この長孔を挿通する結合用ボルトの締付け力により、前記インナパイプの長手方向への相対変位を規制されつつ、前記インナパイプの前記外周面に結合されている規制板と、
この規制板から前記一対のクランプ部に沿って延びる一対の脚部と、
を有した単一の部材によって構成され、
前記一対の脚部は、
前記規制板から前記一対のクランプ部の内面に沿って延びるとともに、前記一対のクランプ部の内面に対面している、縦板状の一対の垂下板と、
この一対の垂下板の先端から、そのまま前記一対のクランプ部の先端を迂回するように屈曲している、板状の一対の屈曲部と、
前記一対の屈曲部から前記一対のクランプ部の外面に沿って延びて、前記一対のクランプ部と前記一対のアウタコラム支持部との間に挟み込み可能に介在している、縦板状の一対の側板と、からなり、
前記一対の垂下板及び前記一対の側板は、前記クランプ用ボルトが貫通可能な、前記インナパイプの長手方向に長い一対のテレスコ調整用長孔をそれぞれ有しており、二次衝突時に、前記インナパイプと前記結合用ボルトが前記規制板の前記長孔内を前進方向へ移動する、ことを特徴とするステアリング装置が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記規制板の前記長孔は、前記規制板の後部に位置している後側の第1長孔と、この第1長孔の前端から前方へ連続して延びている前側の第2長孔と、前記第1長孔及び前記第2長孔の境界に位置している突起と、によって構成されており、前記結合用ボルトは、前記二次衝突が発生していない通常状態のときには、前記第1長孔に挿通している。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記規制板の長孔の前端は、前記インナパイプに結合されている前記結合用ボルトが、二次衝突時に抜け出し可能な、開口端である、
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記規制板のなかの、前記インナパイプの前記外周面に重なる面は、前記外周面に沿った円弧状である。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記一対のクランプ部の前記内面は、前記一対の垂下板の回転を規制する一対の回転規制部を有している。
請求項1に係る発明では、規制用ブラケットは規制板と、垂下板と屈曲部と側板とからなる一対の脚部と、から構成される単一の部材である。規制板は、インナパイプの外周面に重なっており、結合用ボルトの締付け力により、インナパイプの外周面に対する摩擦によって、インナパイプの長手方向への相対変位を規制されつつ、インナパイプの外周面に結合されている。一対の脚部の各垂下板は、一対のクランプ部の内面に対面している、縦板の構成である。一対の脚部の各屈曲部は、一対の垂下板の先端から、そのまま一対のクランプ部の先端を迂回するように屈曲している、板状の部分である。一対の脚部の各側板は、各屈曲部からクランプ部の外面に沿って延び、一対のアウタコラム支持部と一対のクランプ部との間に挟み込まれる部分である。このため、規制用ブラケットにおける、車両前後方向の剛性は極めて大きい。このような構成により、二次衝突時には規制用ブラケットが衝突エネルギーを十分に受け止めることができる。従って、衝突エネルギーによる規制用ブラケットの前進は、確実に規制される。そして、インナパイプと、このインナパイプに結合されている結合用ボルトが、長孔に沿って車両前方に移動し、結合用ボルトの締め付け力と規制板との摩擦によって、衝突エネルギーを吸収する。この結果、インナパイプと規制板との間で、衝突エネルギーを十分に且つ速やかに吸収することができる。このように、長孔を有した規制板は、衝突エネルギー吸収機能を有している。
また、クランプ用ボルトを緩めた際には、一対のテレスコ調整用長孔を有している一対の垂下板及び一対の側板は、車両前後方向に移動して、インナパイプを車両前後方向へ調整することができる(テレスコ調整機能)。クランプ用ボルトを締め付けた際には、一対の側板は、一対のアウタコラム支持部と一対のクランプ部との間に挟み込まれることによる摩擦によって、インナパイプを保持することができる(テレスコ保持機能)。このように、単一の部材から成る規制用ブラケットは、テレスコ調整機能とテレスコ保持機能と衝突エネルギー吸収機能の、3つの機能の全てを果たすことができる。つまり、インナパイプのテレスコ調整範囲を規制するための規制用ブラケットを、単一の部材によって構成することができる。3つの機能を有する部品の数量を低減し且つ組付け性を高めることができる。この結果、ステアリング装置のコストダウンを図ることが可能である。
請求項2に係る発明では、第1長孔に挿通するとともにインナパイプに結合されている結合用ボルトは、長孔の突起に衝突して変形させつつ(押し広げや圧潰を含む)、前進方向へ移動を開始する。突起を通過した結合用ボルトは、さらに第2長孔を変形させつつ(押し広げや圧潰を含む)、前進方向へ移動して、衝突エネルギーを吸収する。この結果、インナパイプと規制板との間で、衝突エネルギーを十分に且つ速やかに吸収することができる。
請求項3に係る発明では、規制用ブラケットに形成された長孔の前端を、開口端としたので、その分、規制板の車両前後方向の長さを短くすることができる。従って、車体取付ブラケット、アウタコラム及びインナパイプに対する規制板の配置の自由度を高めることができる。
請求項4に係る発明では、規制板のなかの、インナパイプの外周面に重なる面は、外周面に沿った円弧状である、このため、インナパイプの外周面に対して、規制板を密接させることができる。
請求項5に係る発明では、一対のクランプ部の内面に有した一対の回転規制部によって、一対の垂下板の回転を、確実に規制することができる。しかも、回転を規制するための、別個の部材を設ける必要がない。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、添付図に示した形態は本発明の一例であり、本発明は当該形態に限定されない。説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
<実施例1>
図1~図6を参照しつつ、実施例1のステアリング装置10について説明する。図1に示されるように、このステアリング装置10は、テレスコ調整機能とチルト調整機能とを有する。テレスコ調整機能は、ステアリング装置10が車体に取り付けられた状態において、乗員が自身の体格に合わせて、ステアリングホイール15の位置を車両前後方向に調整する機能である。チルト調整機能は、ステアリング装置10が車体に取り付けられた状態において、乗員が自身の体格に合わせて、車体に対するステアリングホイール15の、上下方向の傾きを調整する機能である。
図1及び図2に示されるように、このステアリング装置10は、車体に取り付け可能な車体取付ブラケット11と、この車体取付ブラケット11に上下移動可能(揺動可能)に支持されるアウタコラム12と、このアウタコラム12に車両前後方向へ移動可能及び固定可能に保持された円筒状のインナパイプ13と、このインナパイプ13に内在したステアリングシャフト14と、アウタコラム12に対してインナパイプ13を締結可能な締結機構30と、を有する。
このように、アウタコラム12は、車体取付ブラケット11を介して車体に取り付けられている。ステアリングシャフト14は、インナパイプ13に図示しない軸受を介して回転可能に装着されている。ステアリングシャフト14の後端には、ステアリングホイール15が取り付けられている。
図2に示されるように、車体取付ブラケット11は、幅方向両側から下方へ延びる一対のアウタコラム支持部11a,11a(側板部11a,11a)を有する。この一対のアウタコラム支持部11a,11aは、互いに略平行に対向し合った平板状に形成されており、それぞれ、上下方向に長いチルト調整用の長孔11b,11bが形成されている。なお、本発明は、少なくともテレスコ調整機能を有していればよい。
アウタコラム12の形状は、ステアリングホイール15側(図1参照)から見て、略逆U字状である。アウタコラム12は、インナパイプ13の外周面を保持するパイプ保持部21と、このパイプ保持部21の軸方向に沿って形成された開口22と、この開口22の幅方向両側で且つパイプ保持部21から延びる一対のクランプ部23,23と、からなる一体成形品である。
一対のクランプ部23,23は、インナパイプ13を車両前後方向へ移動可能及び固定可能に保持する部分であり、一対のアウタコラム支持部11a,11a間に位置している。一対のクランプ部23,23の車幅方向外面は、一対のアウタコラム支持部11a,11aの車幅方向内面に隣接している。この一対のアウタコラム支持部11a,11aは、一対のクランプ部23,23の幅方向両側を挟み込み可能である。さらに、この一対のクランプ部23,23は、それぞれ車幅方向に貫通した一対のボルト挿通孔23a,23aを有する。
締結機構30は、一対のクランプ部23,23同士を締結可能である。この締結機構30は、クランプ用ボルト31と締結カム32と操作レバー33とナット34とからなる。
クランプ用ボルト31は、一対のアウタコラム支持部11a,11aの各長孔11b,11bと、一対のクランプ部23,23の各ボルト挿通孔23a,23aとを貫通している。アウタコラム12は、クランプ用ボルト31によって、車体取付ブラケット11に支持されている。クランプ用ボルト31は、インナパイプ13を、一対のクランプ部23,23及び一対のアウタコラム支持部11a,11aを介して、締め付け可能である。
締結カム32と操作レバー33とは、一対のアウタコラム支持部11a,11aの一方、例えば、ステアリングホイール15側から見て左のアウタコラム支持部11aの車幅方向外側に位置している。ナット34は、他方の車幅方向外側に位置するとともに、クランプ用ボルト31にねじ込まれている。
締結カム32は、互いに対向し合う、固定カム35と可動カム36とからなる。固定カム35と可動カム36との、互いに対向し合う対向面は、それぞれカム山を有する。この固定カム35は、ステアリングホイール15側から見て左のアウタコラム支持部11aの長孔11bに対し、上下スライド可能且つ回転を規制されて嵌め込まれている。クランプ用ボルト31は、固定カム35を貫通している。可動カム36は、操作レバー33に嵌め込まれている。
操作レバー33は、クランプ用ボルト31を回転操作する操作部材である。この操作レバー33は、可動カム36と共に回転可能に、クランプ用ボルト31に取り付けられている。
操作レバー33が、図1に実線によって示される移動位置P1にあるときには、図2に示される固定カム35と可動カム36とは近接しており、間隔Crが狭い。これにより、パイプ保持部21によるインナパイプ13の固定が解除され、このインナパイプ13を車両前後方向へ変位させることができる。このように、クランプ用ボルト31を一方へ回して締結機構30を緩めることにより、アウタコラム12に対するインナパイプ13の車両前後方向の位置を調整可能な移動モードとすることができる。
その後、操作レバー33を、図1において反時計回り方向へ回転操作することにより、想像線によって示される規制位置P2に切り替えると、固定カム35と可動カム36とは離間し、隙間Crが広くなる。一対のクランプ部23,23同士は、固定カム35とナット34とにより締め付けられた一対のアウタコラム支持部11a,11aに押圧されて、互いに接近するように変形する。このように、クランプ用ボルト31を他方へ回して締結機構30を締め付けることにより、アウタコラム12に対するインナパイプ13の車両前後方向の移動を規制する規制モードとすることができる。
アウタコラム12は、クランプ用ボルト31を介して一対の引っ張りばね37,37によって車体取付ブラケット11の車幅方向両側に吊り下げられている。操作レバー33によってクランプ用ボルト31を緩めたときに、一対の引っ張りばね37,37はアウタコラム12を付勢力によって保持する。
以上の説明から明らかなように、締結機構30は、アウタコラム12によるインナパイプ13の保持状態を、規制モードと移動モードとに切り替え可能である。すなわち、この締結機構30は、アウタコラム12に対するインナパイプ13の長手方向及び上下方向の移動を、規制する規制状態と許容する許容状態とに切り替える。
さらに、図2及び図3に示されるように、ステアリング装置10は、インナパイプ13に組み付けられた規制用ブラケット40を含む。この規制用ブラケット40は、金属製の板材の折り曲げ成形品から成る、単一の部材によって構成されている。詳しく述べると、この規制用ブラケット40は、規制板50と一対の脚部60,60とを有している。
図3及び図4に示されるように、規制板50は、一対のクランプ部23,23の間に位置してインナパイプ13の外周面13aに重なっており、インナパイプ13の長手方向に沿って延在している。
さらには、規制板50のなかの、インナパイプ13の外周面13aに重なる面50a(重ね合わせ面50a)は、この外周面13aに沿った円弧状である、このため、インナパイプ13の外周面13aに対して、規制板50を密接させることができる。
図3~図6に示されるように、この規制板50は、インナパイプ13の長手方向に沿う長孔51を有する。この長孔51は、規制板50を表裏方向に貫通している。貫通している長孔51を通った、少なくとも1つ(例えば、2つ)の結合用ボルト52は、インナパイプ13のネジ孔13bに捻じ込まれている(インナパイプ13に結合されている)。規制板50は、結合用ボルト52によってインナパイプ13に組付けられている。つまり、長孔51を通った結合用ボルト52の締付け力により、インナパイプ13の外周面13aに対する摩擦によって、インナパイプ13の長手方向への相対変位を規制されつつ、インナパイプ13の外周面13aに結合されている。
長孔51の幅Wdは、結合用ボルト52,52の軸部の直径dbと同等もしくは僅かに大きい。結合用ボルト52,52の軸部の直径dbに対して、長孔51の幅Wdが過大であると、インナパイプ13に対する規制板50の固定に、ガタツキが生じる可能性がある。結合用ボルト52,52は、二次衝突の発生時、長孔51に沿って前進方向Adにスライドする。
実施例1の変形例として、前記長孔51の幅Wdは、結合用ボルト52,52の軸部の直径dbよりも小さくしてもよい(Wd<db)。その場合には、結合用ボルト52,52は、二次衝突の発生時、前進方向Adにスライドしたときに、長孔51の縁を圧壊しつつ進入する。
結合用ボルト52は、基本的には1つだけあればよい。結合用ボルト52の個数を調整することによって、インナパイプ13の外周面13aと規制板50の重ね合わせ面50aとの間の、摩擦力を最適な値に調整することができる。特に、二次衝突時にインナパイプ13が規制板50に対して前進方向Adにスライドし始める摩擦力を、結合用ボルト52の個数を選択することによって、きめ細かく設定することができる。
図3及び図6に示されるように、一対の脚部60,60は、規制板50から一対のクランプ部23,23に沿って延びており、インナパイプ13の長手方向から見てU字状断面の構成であって、一対の垂下板61,61と一対の屈曲部62,62と一対の側板63,63とからなる。
一対の垂下板61,61は、規制板50から一対のクランプ部23,23の内面23b,23bに沿って延びるとともに、一対のクランプ部23,23の内面23b,23bに対面している、縦板状の構成である。この一対の垂下板61,61は、クランプ用ボルト31が貫通可能な、インナパイプ13の長手方向に長い一対のテレスコ調整用長孔61a,61aを有している(図4参照)。
一対の屈曲部62,62は、一対の垂下板61,61の先端61b,61b(下端61b,61b)から、そのまま一対のクランプ部23,23の先端23c,23c(下端23c,23c)を迂回するように屈曲している、板状の構成である。
一対の側板63,63は、一対の屈曲部62,62から一対のクランプ部23,23の外面23d,23dに沿って延びて、一対のクランプ部23,23と一対のアウタコラム支持部11a,11a(図3参照)との間に挟み込み可能に介在している、縦板状の構成である。言い換えると、一対の側板63,63は、一対の垂下板61,61の先端61b,61bから一対のクランプ部23,23の外面23d,23dに沿って延びて、一対のクランプ部23,23と一対のアウタコラム支持部11a,11aとの間に挟み込み可能に介在している。さらに、一対の側板63,63は、クランプ用ボルト31が貫通可能な、インナパイプ13の長手方向に長い一対のテレスコ調整用長孔63a,63aを有している(図6参照)。
図3に示されるように、前記一対のクランプ部23,23の内面23b,23bは、一対の垂下板61,61の回転を規制する一対の回転規制部23e,23eを有している。各回転規制部23e,23eは、各内面23b,23bから一対の垂下板61,61に向かって突出した部分である。このため、一対の回転規制部23e,23eによって、一対の垂下板61,61の回転を、確実に規制することができる。しかも、回転を規制するための、別個の部材を設ける必要がない。
次に、図1に示されるように、操作レバー33が規制位置P2に切り替えられた規制モードにおいて、ステアリングホイール15からインナパイプ13へ二次衝突を受けたときの、ステアリング装置10の作用を説明する。
二次衝突を受ける前の時点において、規制モードでは、図2に示されるように、規制用ブラケット40の一対の側板63,63は、一対のアウタコラム支持部11a,11aと一対のクランプ部23,23とによって締め付けられることにより、互いの摩擦力によって現在位置を維持している。
また、図4及び図5に示されるように、規制板50は、インナパイプ13の外周面13aに重なっており、結合用ボルト52の締付け力により、インナパイプ13の外周面13aに対する摩擦力によって、インナパイプ13の長手方向への相対変位を規制されつつ、インナパイプ13の外周面13aに結合され、現在位置を維持している。つまり、規制板50は、インナパイプ13の外周面13aに直接に組み付けられている。
その後、二次衝突が発生したときに、衝突エネルギーは、インナパイプ13から規制板50へ直接に伝わり、さらに、この規制板50から一対の脚部60,60へ伝わる。つまり、衝突エネルギーは、規制板50から一対の垂下板61,61を介して一対の側板63,63へ伝わる。
一対の脚部60,60は、インナパイプ13の長手方向から見てU字状断面である。一対の脚部60,60の各垂下板61,61は、一対のクランプ部23,23の内面23b,23bに対面している、縦板の構成である。このため、各垂下板61,61における、車両前後方向の剛性は極めて大きい。
一対の脚部60,60の各屈曲部62,62は、一対の垂下板61,61の先端61b,61bから、そのまま一対のクランプ部23,23の先端23c,23cを迂回するように屈曲している、板状の部分である。このため、各屈曲部62,62における、車両前後方向の剛性は極めて大きい。
図2に示されるように、クランプ用ボルト31が締め付けられた状態なので、一対の側板63,63は、一対のアウタコラム支持部11a,11aと一対のクランプ部23,23との間に挟み込まれることによる摩擦力によって、衝突エネルギーを十分に受け止めることができる。従って、衝突エネルギーによる規制板50の前進は、確実に規制される。
各脚部60,60は、高剛性である、各垂下板61,61と各屈曲部62,62と一対の側板63,63との組み合わせ構造を採用したので、車両前後方向の剛性が極めて大きい。二次衝突時、一対の垂下板61,61と一対の屈曲部62,62と一対の側板63,63とによって、規制板50が動かず、テレスコ位置を維持することができる。
図4及び図5に示されるように、インナパイプ13と規制板50との間の摩擦力を上回る衝突力(衝突エネルギー)が発生したときに、インナパイプ13及び結合用ボルト52は、摩擦力によって衝突エネルギーを吸収しつつ、アウタコラム12及び規制板50に対して前進方向Ad(車両前方Ad)へ進む。結合用ボルト52,52の締付け力によるインナパイプ13と規制板50との間の摩擦力により、衝突エネルギーを吸収する。インナパイプ13及び結合用ボルト52,52は、長孔51に沿ってアウタコラム12及び規制板50に対して前進方向Ad(車両前方Ad)へ進む。
以上の説明をまとめると、次のとおりである。
図4に示されるように、長孔51を有した規制板50は、衝突エネルギー吸収機能を有している。
図4に示されるように、長孔51を有した規制板50は、衝突エネルギー吸収機能を有している。
また、図2及び図3に示されるように、クランプ用ボルト31を緩めた際には、一対のテレスコ調整用長孔61a,61aを有している一対の垂下板61,61、及び、一対のテレスコ調整用長孔63a,63aを有している一対の側板63,63は、車両前後方向に移動して、インナパイプ13の位置を調整することができる(テレスコ調整機能)。
図2に示されるように、クランプ用ボルト31を締め付けた際には、一対の側板63,63は、一対のアウタコラム支持部11a,11aと一対のクランプ部23,23との間に挟み込まれることによる摩擦によって、インナパイプ13を保持することができる(テレスコ保持機能)。
このように、単一の部材から成る規制用ブラケット40は、テレスコ調整機能とテレスコ保持機能と衝突エネルギー吸収機能の、3つの機能の全てを果たすことができる。つまり、インナパイプ13のテレスコ調整範囲を規制するための規制用ブラケット40を、単一の部材によって構成することができる。3つの機能を有する部品の数量を低減し且つ組付け性を高めることができる。この結果、ステアリング装置10のコストダウンを図ることが可能である。
次に、図7及び図8を参照しつつ、実施例2のステアリング装置100の規制用ブラケット140を説明する。
<実施例2>
<実施例2>
図7は、実施例2によるステアリング装置100の規制用ブラケット140を示し、図5に対応して表してある。図8は、実施例2によるステアリング装置100の規制用ブラケット140を示し、図6に対応して表してある。
実施例2の規制用ブラケット140は、上記図1~図6に示される実施例1の規制板50を、図7及び図8に示される規制板150に変更したことを特徴とする。その他の基本的な構成については、上記実施例1によるステアリング装置10と共通する。実施例1によるステアリング装置10と共通する部分については、符号を流用すると共に、詳細な説明を省略する。
実施例2の規制板150の重ね合わせ面150aは、実施例1の重ね合わせ面50a(図3参照)と同じ構成である。この規制板150は、実施例1の長孔51の代わりに、図7及び図8に示される長孔151を採用している。
長孔151は、実施例1の長孔51と同様に、インナパイプ13の長手方向に沿うとともに、規制板150を表裏方向に貫通している。規制板150は、結合用ボルト52によってインナパイプ13に組付けられている。つまり、長孔151を通った結合用ボルト52の締付け力により、インナパイプ13の外周面13aに対する摩擦によって、インナパイプ13の長手方向への相対変位を規制されつつ、インナパイプ13の外周面13aに結合されている。
長孔151は、規制板50の後部に位置している後側の第1長孔151aと、この第1長孔151aの前端から前方へ連続して延びている前側の第2長孔151bと、第1長孔151a及び第2長孔151bの境界に位置している一対の突起151c,151cと、によって構成されている。
第1長孔151aは、二次衝突が発生していない通常状態のときに、結合用ボルト52,52が挿通して、インナパイプ13のネジ孔13bに捻じ込まれている部分である。第1長孔151aの幅W1は、結合用ボルト52の軸部の直径dbと同等もしくは僅かに大きい。
第2長孔151bは、第1長孔151aに位置している結合用ボルト52,52が、二次衝突の発生時、前進方向Adにスライドしたときに、一対の突起151c,151cを圧壊しつつ進入する部分である。第2長孔151bの幅W2は、結合用ボルト52の軸部の直径dbと同等もしくは僅かに大きい。つまり、第2長孔151bの幅W2は、第1長孔151aの幅W1と同じである。
一対の突起151c,151cは、図7に示されるように平面視において、互いに向かい合って位置している。一対の突起151c,151c間の間隔W3は、第1長孔151aの幅W1よりも小さい(W3<W1)。突起151c,151c間の間隔W3を狭くすることによって、二次衝突の発生時に、結合用ボルト52,52が前進方向Adにスライドしたときに、突起151c,151cに衝突して変形させる荷重が加わる。
インナパイプ13(図4参照)と規制板150との間の摩擦力を上回る衝突力(衝突エネルギー)が発生したときに、インナパイプ13及び結合用ボルト52は、摩擦力によって衝突エネルギーを吸収しつつ、アウタコラム12及び規制板150に対して前進方向Ad(車両前方Ad)へ進む。結合用ボルト52,52の締付け力によるインナパイプ13と規制板150との間の摩擦力により、衝突エネルギーを吸収する。インナパイプ13及び結合用ボルト52,52は、第1長孔151aに沿ってアウタコラム12及び規制板150に対して前進方向Ad(車両前方Ad)へ進む。
インナパイプ13に結合されている結合用ボルト52は、長孔151の一対の突起151c,151cに衝突して変形させつつ(押し広げや圧潰を含む)、前進方向Adへ移動を開始する。結合用ボルト52,52の締付け力によるインナパイプ13と規制板150との間の摩擦力に加え、結合用ボルト52,52が突起151c,151cに衝突して変形させる荷重により、衝突エネルギーを吸収する。
実施例2の変形例として、前記第2長孔151bの幅W2は、結合用ボルト52,52の軸部の直径dbよりも小さくてもよい(W2<db)。一対の突起151c,151c間の間隔W3は、第2長孔151bの幅W2よりも小さい(W3<W2)。その場合には、結合用ボルト52,52は、二次衝突の発生時、前進方向Adにスライドしたときに、結合用ボルト52,52の締付け力によるインナパイプ13と規制板150との間の摩擦力に加え、結合用ボルト52,52が突起151c,151cに衝突して変形させる荷重により、衝突エネルギーを吸収する。一対の突起151c,151cを通過した結合用ボルト52は、さらに第2長孔151bを変形させつつ(押し広げや圧潰を含む)、前進方向Adへ移動して、衝突エネルギーを吸収する。この結果、インナパイプ13と規制板150との間で、衝突エネルギーを十分に且つ速やかに吸収することができる。
なお、一対の突起151c,151cは、いずれか一方のみの構成であってもよい。
次に、図9参照しつつ、実施例3のステアリング装置200の規制用ブラケット240を説明する。
<実施例3>
<実施例3>
図9は、実施例3によるステアリング装置200の規制用ブラケット240を示し、図6に対応して表してある。
実施例3の規制用ブラケット240は、上記図8に示される実施例2の規制板150を、図9に示される規制板250に変更したことを特徴とする。その他の基本的な構成については、上記実施例2によるステアリング装置100と共通する。実施例2によるステアリング装置100と共通する部分については、符号を流用すると共に、詳細な説明を省略する。
実施例3の規制板250の重ね合わせ面250aは、実施例1の重ね合わせ面50a(図3参照)と同じ構成である。この規制板250は、実施例2の長孔151(図8参照)の代わりにスリット251を採用している。このスリット251は、インナパイプ13の前進方向Adの端253を、開口端253としており、それ以外の構成については、上記図7及び図8に示される実施例2の長孔151と同じ構成である。つまり、第2長孔151bの前進方向Adの端は、開口端253としている。
実施例3の説明をまとめると、次のとおりである。図9に示されるように、規制板250は、インナパイプ13(図4参照)の長手方向に沿うスリット251を有している。この規制板250は、スリット251を通った結合用ボルト52の締付け力により、インナパイプ13の外周面13a(図4参照)に対する摩擦によって、インナパイプ13の長手方向への相対変位を規制されつつ、インナパイプ13の外周面13aに結合されている。スリット251のなかの、インナパイプ13の前進方向Adの端253は、インナパイプ13に結合されている結合用ボルト52が、二次衝突時に抜け出し可能な、開口端253である。
このため、インナパイプ13と規制板250との間の摩擦力を上回る衝突力(衝突エネルギー)が発生したときに、インナパイプ13及び結合用ボルト52は、摩擦力によって衝突エネルギーを吸収しつつ、規制板250に対して前進方向Ad(車両前方Ad)へ進む。この結果、インナパイプ13と規制板250との間で、衝突エネルギーを十分に且つ速やかに吸収することができる。インナパイプ13に結合されている結合用ボルト52は、前進方向Adへの進出が大きい場合には、開口端253から抜け出し可能である。
実施例3の規制板252は、インナパイプ13の前進方向Adの端253を、開口端53としたため、規制板252の車両前後方向の長さを短くすることができる。従って、図2に示される車体取付ブラケット11、アウタコラム12及びインナパイプ13に対する規制板252の配置の自由度を高めることができるとともに、規制板252の製造コストを低減することができる。
実施例3によるステアリング装置200の、その他の効果は、上記図7及び図8に示される実施例2のステアリング装置100の効果と同じである。
なお、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではなく、各種のステアリング装置に適用できる。
また、本発明では、チルト調整機構の有無は任意である。
また、実施例3の規制板250のスリット251は、実施例1の長孔51(図6参照)の代わりに採用した構成であってもよい。
また、本発明では、チルト調整機構の有無は任意である。
また、実施例3の規制板250のスリット251は、実施例1の長孔51(図6参照)の代わりに採用した構成であってもよい。
本発明のステアリング装置10,100,200は、乗用車のステアリング系に採用するのに好適である。
10,100,200 ステアリング装置
11 車体取付ブラケット
11a アウタコラム支持部
12 アウタコラム
13 インナパイプ
13a インナパイプの外周面
14 ステアリングシャフト
23 クランプ部
23b クランプ部の内面
23c クランプ部の先端(下端)
23d クランプ部の外面
23e 回転規制部
30 締結機構
31 クランプ用ボルト
40,140,240 規制用ブラケット
50,150,250 規制板
52 結合用ボルト
60 脚部
61 垂下板
61a テレスコ調整用長孔
61b 垂下板の先端(下端)
62 屈曲部
63 側板
63a テレスコ調整用長孔
51 長孔
151 長孔
151a 第1長孔
151b 第2長孔
151c 突起
251 スリット
253 スリットの開口端(規制板のなかの、インナパイプの前進方向の端)
Ad インナパイプ13の前進方向
11 車体取付ブラケット
11a アウタコラム支持部
12 アウタコラム
13 インナパイプ
13a インナパイプの外周面
14 ステアリングシャフト
23 クランプ部
23b クランプ部の内面
23c クランプ部の先端(下端)
23d クランプ部の外面
23e 回転規制部
30 締結機構
31 クランプ用ボルト
40,140,240 規制用ブラケット
50,150,250 規制板
52 結合用ボルト
60 脚部
61 垂下板
61a テレスコ調整用長孔
61b 垂下板の先端(下端)
62 屈曲部
63 側板
63a テレスコ調整用長孔
51 長孔
151 長孔
151a 第1長孔
151b 第2長孔
151c 突起
251 スリット
253 スリットの開口端(規制板のなかの、インナパイプの前進方向の端)
Ad インナパイプ13の前進方向
Claims (5)
- ステアリングシャフトを内在し且つ回転可能に支持したインナパイプと、
このインナパイプを車両前後方向へ移動及び固定可能に保持する一対のクランプ部を備えたアウタコラムと、
前記一対のクランプ部の幅方向両側を挟み込む一対のアウタコラム支持部を有し、車体に取り付け可能な車体取付ブラケットと、
前記インナパイプを、前記一対のクランプ部及び前記一対のアウタコラム支持部を介して締付可能なクランプ用ボルトを有する締結機構と、
前記インナパイプに組み付けられた規制用ブラケットと、
を備えたステアリング装置において、
前記規制用ブラケットは、
前記一対のクランプ部の間に位置して前記インナパイプの外周面に重なり、前記インナパイプの長手方向に沿う長孔を有し、この長孔を挿通する結合用ボルトの締付け力により、前記インナパイプの長手方向への相対変位を規制されつつ、前記インナパイプの前記外周面に結合されている規制板と、
この規制板から前記一対のクランプ部に沿って延びる一対の脚部と、
を有した単一の部材によって構成され、
前記一対の脚部は、
前記規制板から前記一対のクランプ部の内面に沿って延びるとともに、前記一対のクランプ部の内面に対面している、縦板状の一対の垂下板と、
この一対の垂下板の先端から、そのまま前記一対のクランプ部の先端を迂回するように屈曲している、板状の一対の屈曲部と、
前記一対の屈曲部から前記一対のクランプ部の外面に沿って延びて、前記一対のクランプ部と前記一対のアウタコラム支持部との間に挟み込み可能に介在している、縦板状の一対の側板と、からなり、
前記一対の垂下板及び前記一対の側板は、前記クランプ用ボルトが貫通可能な、前記インナパイプの長手方向に長い一対のテレスコ調整用長孔をそれぞれ有しており、二次衝突時に、前記インナパイプと前記結合用ボルトが前記規制板の前記長孔内を前進方向へ移動する、
ことを特徴とするステアリング装置。 - 前記規制板の前記長孔は、前記規制板の後部に位置している後側の第1長孔と、この第1長孔の前端から前方へ連続して延びている前側の第2長孔と、前記第1長孔及び前記第2長孔の境界に位置している突起と、によって構成されており、
前記結合用ボルトは、前記二次衝突が発生していない通常状態のときには、前記第1長孔に挿通している、請求項1に記載のステアリング装置。 - 前記規制板の前記長孔の前端は、前記インナパイプに結合されている前記結合用ボルトが、二次衝突時に抜け出し可能な、開口端である、請求項1又は請求校2に記載のステアリング装置。
- 前記規制板のなかの、前記インナパイプの前記外周面に重なる面は、前記外周面に沿った円弧状である、請求項1~3のいずれか1項に記載のステアリング装置。
- 前記一対のクランプ部の前記内面は、前記一対の垂下板の回転を規制する一対の回転規制部を有している、請求項1~4のいずれか1項に記載のステアリング装置。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| CN202011267209.6A CN114475766B (zh) | 2020-11-13 | 2020-11-13 | 转向装置 |
| CN202011267209.6 | 2020-11-13 | ||
| PCT/JP2021/038675 WO2022102359A1 (ja) | 2020-11-13 | 2021-10-20 | ステアリング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2022102359A1 JPWO2022102359A1 (ja) | 2022-05-19 |
| JP7747657B2 true JP7747657B2 (ja) | 2025-10-01 |
Family
ID=81491485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2022561362A Active JP7747657B2 (ja) | 2020-11-13 | 2021-10-20 | ステアリング装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US12017698B2 (ja) |
| JP (1) | JP7747657B2 (ja) |
| CN (1) | CN114475766B (ja) |
| WO (1) | WO2022102359A1 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016132308A (ja) | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
| JP2018127160A (ja) | 2017-02-10 | 2018-08-16 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008024243A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Nsk Ltd | 電動テレスコ調整式ステアリング装置 |
| US8997602B2 (en) * | 2011-12-21 | 2015-04-07 | Jtekt Corporation | Position adjustable steering device |
| EP2990301B1 (en) * | 2013-10-31 | 2017-07-12 | NSK Ltd. | Steering device |
| JP6344606B2 (ja) * | 2014-08-19 | 2018-06-20 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
| JP2016203911A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 株式会社山田製作所 | ステアリング装置 |
| JP6826933B2 (ja) * | 2017-03-28 | 2021-02-10 | 株式会社山田製作所 | ステアリング装置 |
| JP6923390B2 (ja) * | 2017-08-09 | 2021-08-18 | 株式会社山田製作所 | ステアリング装置 |
| JP6937229B2 (ja) * | 2017-11-17 | 2021-09-22 | 株式会社山田製作所 | ステアリング装置 |
| JP7104881B2 (ja) * | 2018-05-08 | 2022-07-22 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
-
2020
- 2020-11-13 CN CN202011267209.6A patent/CN114475766B/zh active Active
-
2021
- 2021-10-20 US US18/250,668 patent/US12017698B2/en active Active
- 2021-10-20 JP JP2022561362A patent/JP7747657B2/ja active Active
- 2021-10-20 WO PCT/JP2021/038675 patent/WO2022102359A1/ja not_active Ceased
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016132308A (ja) | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
| JP2018127160A (ja) | 2017-02-10 | 2018-08-16 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN114475766B (zh) | 2025-10-17 |
| US12017698B2 (en) | 2024-06-25 |
| WO2022102359A1 (ja) | 2022-05-19 |
| CN114475766A (zh) | 2022-05-13 |
| US20230406395A1 (en) | 2023-12-21 |
| JPWO2022102359A1 (ja) | 2022-05-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101520818B1 (ko) | 스티어링 컬럼 조립체용 클램프조립체 | |
| US7963561B2 (en) | Steering column for a motor vehicle | |
| CN102015414B (zh) | 汽车的转向柱 | |
| CN102438874B (zh) | 转向装置 | |
| US8826769B2 (en) | Steering device | |
| CN103153752B (zh) | 转向装置 | |
| JP6518099B2 (ja) | ステアリング装置 | |
| US20070222197A1 (en) | Impact energy absorbing knee bolster system | |
| JP6923390B2 (ja) | ステアリング装置 | |
| JP2003002211A (ja) | 衝撃吸収ステアリング装置 | |
| EP1510433B2 (en) | Tilt steering column device for vehicle | |
| JP7688524B2 (ja) | ステアリング装置 | |
| JP4848954B2 (ja) | 車両用チルト式ステアリング装置 | |
| JP5584311B2 (ja) | 調節可能な安全ステアリングコラム | |
| US9085320B2 (en) | Steering column assembly | |
| JP7747657B2 (ja) | ステアリング装置 | |
| JP2928715B2 (ja) | チルトステアリングシャフトの支持装置 | |
| JP4582374B2 (ja) | チルトステアリング装置 | |
| JP2018039330A (ja) | ステアリング装置 | |
| US20220396301A1 (en) | Steering device | |
| JP2003212133A (ja) | チルトステアリング装置 | |
| JP2004034884A (ja) | ステアリングコラム装置 | |
| JP2005343331A (ja) | 車両用ステアリング装置 | |
| JP2003026006A (ja) | 衝撃吸収ステアリング装置 | |
| JP2011111019A (ja) | ステアリングコラム装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240920 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250902 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250918 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7747657 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |