JP7747662B2 - 自己調整ダンパユニット - Google Patents

自己調整ダンパユニット

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Description

本発明は、流体が充填されるシリンダと、シリンダの内部を第1の作動チャンバと第2の作動チャンバとに分割し且つシリンダ内に変位可能に配置されるピストンと、ピストンに接続され且つその一端においてシリンダから出ているピストンロッドと、第1の作動チャンバを第2の作動チャンバと流体連して配置するように構成される少なくとも1つの貫通孔とを備える自己調整式ダンパユニットに関する。
ダンパユニットをそれ自体独立して調整することが望ましい様々な用途がある。例えば、1つのダンパユニットで異なるサイズの質量を均一に緩衝することが、産業用途において望ましい場合がある。別の例では、現代の車両では、衝突時に乗員を保護するために様々な安全システムが介在する。これらは、例えば、ベルトテンショナ、エアバッグまたはベルトフォースリミッタを含む。ベルトテンショナは、まず、あまりに緩く締め付けられている可能性のあるベルトが、乗員に対してプレテンションされることを保証する。次いで、エアバッグが、非常に迅速に連続して展開される。乗員の肩エリアを保護し、同時にエアバッグを最大限の効果で利用するために、ベルトが所定の距離だけベルトを降伏させる、すなわち巻き戻すことを可能にすることによって、ベルトフォースリミッタは、乗員の頭部が一定の時間および/または一定の距離の後にエアバッグに接触し、肩エリアに対する臨界荷重を超えないことを確実にする。
しかしながら、従来技術から知られているシステムは、乗員が負傷しないことを保証するようにまたは少なくとも負傷のリスクを低減するように乗員を拘束するために、異なる体重の乗員に反応してベルトフォースリミッタにおいて必要とされる力を調整するように適合されていないか、或いは、追加のセンサを含めることによってのみ適合されている。
したがって、本発明の課題は、例えばベルトフォースリミッタとして使用することができ、乗員の体重に適合するように設計された自己調節式ダンパユニットを提供することである。
この課題は、流体が充填されるシリンダと、前記シリンダの内部を第1の作動チャンバと第2の作動チャンバとに分割し且つ前記シリンダ内に変位可能に配置されるピストンと、前記ピストンに接続され且つ前記シリンダの少なくとも一端において前記シリンダから出ていくピストンロッドと、前記第1の作動チャンバを前記第2の作動チャンバと流体連通して配置するように構成される少なくとも1つの貫通孔とを備える自己調整ダンパユニットによって解決され、前記ダンパユニットは、前記少なくとも1つの貫通孔に対する相対移動によって流体の通過を可能にする前記少なくとも1つの貫通孔の利用可能な通過断面を変更するように構成される移動可能な重りをさらに備え、前記移動可能な重りは、前記移動するピストン又は前記移動するピストンロッドの遅延が、前記少なくとも1つの貫通孔の前記通過断面の拡大を引き起こすように、前記少なくとも1つの貫通孔に対して移動可能に取り付けられることを特徴とする。
この点で、「利用可能な通過断面を変更(修正)する」という表現は、通過断面の部分的な開閉と通過断面の完全な開閉との両方を含むことができることに留意されたい。換言すれば、前記移動可能な重りは、前記貫通孔の利用可能な通過断面に対応する値まで一方の作動チャンバから他方の作動チャンバへ流体の流れを低減する(または妨げる)ために、前記貫通孔を少なくとも部分的に閉鎖するために、第1の位置、例えば静止位置に配置されてもよく、第2の位置、例えば解放位置において、前記移動可能な重りは、一方の作動チャンバから他方の作動チャンバへの流体の流れを増加させるために、前記貫通孔を少なくとも部分的に、特に完全に解放するために、前記静止位置から最大限に変位される。
ベルトフォースリミッタの例に基づく原理を説明するために、ピストンロッドでの初期加速時に、前記移動可能な重りがその静止位置に保持され、前記ダンパユニットは流体の流れに利用可能な前記少なくとも1つの貫通孔の前記通過断面に対応する減衰力を有しており、且つ、前記ピストンロッドでの加速度が減少するとすぐに、前記移動可能な重りがその静止位置から前記解放位置に向かってその慣性によって変位され、その結果、前記通過断面が増大し、前記ダンパユニットの対応する減衰力が減少するように、前記移動可能な重りが前記ピストンロッドに配置されてもよい。もちろん、本発明に係るダンパユニットは、前記ピストンロッドへの圧力負荷、すなわち、前記ピストンロッドの前記ダンパユニットの前記シリンダへの押し込みに対して適当に構成することができる。
このようにして、前記ピストンロッドの加速度を、すなわち、前記ベルトフォースリミッタの場合は、ベルトに作用する速度および/または力にかかわらず、ベルトを一定に保つことができるダンパユニットを設けることができる。したがって、利用可能なダンパ距離が、最適な効果を得るために利用され得る。前記ベルトフォースリミッタの場合、本発明に係る前記ダンパユニットは、重い人が軽い人よりも前記ベルトを介して肩部でより高い力を受けることを可能にするが、前記ベルト速度は、人の体重にかかわらず、同じダンパ距離に対して同じ量だけ低減される。したがって、前記ダンパユニットは、乗員に敏感になるようにすることができる。
本発明による前記ダンパユニットは、例えば、150mmのストロークを有することができ、及び/又は、15m/sの移動速度を可能にする。
また、本発明による前記ダンパユニットは、何らの電力供給もなく動作できることに留意されたい。したがって、搭載電源の完全な障害が発生した場合でも、十分に機能的なダンパユニットを提供することが可能である。これは、センサデバイスを電気で動作する必要がないことを意味する。また、乗員に応じて前記ダンパユニットを調整して動作させるために車両センサシステムから要求される情報もない。
前記ピストンロッドが長手方向両端で前記シリンダから出てくることも考えられる。このような実施形態では、前記ピストンは、前記ピストンロッドの長手方向端部に配置されず、例えば、前記ピストンロッドの長さに対してほぼ中央に配置されてもよい。したがって、例えば、前記ダンパユニットの前記シリンダを完全に流体で満たすことができる。これにより、前記ダンパユニットの動作中の減衰流体(例えば、オイル)の乱流を減らすことができ、その結果、本質的に、前記シリンダは、気体をもはや含んでいないので、前記ダンパユニットは、位置に無関係に使用することができる。
さらに、補償リザーバ、ダイヤフラムリザーバまたは同様のものを設けることができる。前記リザーバが加圧作動チャンバ内で使用される場合、弁(バルブ)をさらに設けることができる。これは、容積補償が作動チャンバの外側に配置されているので、前記ピストンロッドが一方の端部のみから出た状態でも、ダンパユニットを任意の位置で動作させることができることを意味する。これは、ツインチューブダンパ、ダイヤフラムダンパ等に特に実用化できる可能性がある。
本発明のさらなる実施形態では、前記ピストンを前記シリンダに対してシール(封止、密封)するために、前記ピストンの外周にシールを配置することができる。これにより、一方の作動チャンバから前記ピストンの外周を越えて他方の作動チャンバに流体が流れ込むのを防止することができる。
有利には、弾性要素、特にばねを、前記移動可能な重りに接続することができ、これは、前記移動可能な重りをその静止位置に押し込むように構成される。一方、これは、前記移動可能な重りが、前記ピストンロッドの移動開始時に実際にその静止位置にあることを確実にすることができ、一方、前記弾性要素のばね力に抗して前記移動可能な重りをその位置から解放位置に向かって移動させることができるために必要な遅延を設定するために、前記弾性要素のばね定数を使用することができる。概して、前記静止位置および/または前記解放位置は、前記貫通孔に対して画定され得ることに留意されたい。また、前記弾性要素は、前記ダンパユニットがトリガされた後に、前記移動可能な重りを前記静止位置に戻すことによって、前記ダンパユニットを複数回使用することを可能にすることができる。
前記移動可能な重りに接続された前記弾性要素は、前記移動可能な重りが前記静止位置にあるときにも、前記移動可能な重りに所定の力を加えるように構成することができる。これにより、特に、前記移動可能な重りがその静止位置を離れることを可能にするために必要とされる力を非常に正確に画定することができるように、所定のプレテンション(事前張力)が、移動可能な重りにその静止位置において加えられることが可能になる。
特に、前記移動可能な重りに接続された前記弾性要素が前記移動可能な重りを押すストップを設けることができる。そのようなストップによって、前記移動可能な重りの前記静止位置は、前記弾性要素によって繰り返し可能な方法で前記移動可能な重りによって、画定され、近づくことができる。前記ストップは、例えば、前記ピストンロッドから半径方向外側に突出する突起部として構成することができ、これは、特に前記、ピストンロッドと一体に形成することができ、あるいは、前記ピストンロッドの溝に係合するばね座金として構成することができる。
さらに、前記移動可能な重りが前記静止位置にある場合、前記少なくとも1つの貫通開口の所定の部分は、流体が通過するために開いたままであってもよい。これは、特に、前記移動可能な重りがその静止位置において前記貫通開口を完全に閉鎖しないことによって実現することができる。しかしながら、前記2つの作動チャンバの間には、前記移動可能な重りによって覆い隠されない流体連通があってもよい。このようにして、前記ダンパユニットの前記シリンダ内の前記ピストンロッドまたはピストンの移動の開始時に初期流体の流れを画定することができる。しかしながら、前記移動可能な重りは、前記貫通開口を完全に閉じることもできる。この目的のために、追加のオーバーフロー断面が、前記ピストンシステムの別のポイントに追加されるべきである。特に、これは、前記通過断面に対応すべきであり、それ以外の場合は最大閉鎖位置にある前記移動可能な重りに対応するこのようにして、所与の設置空間に対して、対応する断面を拡大することができる。
前記移動可能な重りの前記静止位置に関連する前記貫通開口の開いたままの断面は、例えば1mmから4mm、特に約2.5mmとすることができる。前記貫通開口の完全に開いた断面は、例えば、4mmから10mm、特に約6mmとすることができる。前記移動可能な重りの前記静止位置に関連する前記貫通開口の前記断面に対する前記貫通開口の前記完全に開いた断面の比率は、例えば1~10、特に1~4とすることができる。もちろん、これは、前記ダンパユニットのスケーリングおよび意図される使用に大きく依存し、前述のものから逸脱する断面および比率もまた、本発明の範囲内で可能である。
また、前記移動可能な重りが前記静止位置にある場合、前記2つの作動チャンバの間で貫通開口が(部分的であっても)開いたままにならないことも考えられる。この場合、圧縮可能な減衰流体、例えば空気のような気体を、本発明による前記ダンパユニットの前記シリンダに使用して初期減衰を与えることができる。また、作動チャンバの第1の部分は圧縮可能な減衰流体を含むことができ、作動チャンバの第2の部分は圧縮不可能な減衰流体を含むことができ、その結果、2つの機能を組み合わせることができる。
有利には、前記ピストンロッドは、前記ピストンロッドの長さの少なくとも一部に亘って延びる長手方向穴(ボア)を有することができる。従って前記ピストンロッドのこの長手方向穴は、前記貫通孔の一部を形成することができる。特に、前記長手方向穴は、前記ピストンロッドの長手方向の中心軸と同軸に配置することができる。さらに、前記長手方向穴は、特に前記ピストンが前記ピストンロッド上に配置されているエリア内に延びることもできる。前記ピストンと反対側の端部の前記長手方向穴のエリアにおいて、前記2つの作動チャンバを、前記長手方向穴および前記少なくとも1つの横断方向穴を介して流体連通させるために、少なくとも1つの横断方向穴が、前記長手方向穴に対して半径方向外側に、かつ、長手方向穴から延びることができる。このような実施形態では、この横断方向穴は、前記静止位置において前記移動可能な重りによって少なくとも部分的に覆われる前記貫通孔と見なすことができる。
また、その静止位置において前記移動可能な重りによって部分的にまたは完全に閉じられ、流体の通過を可能にするために前記静止位置からの前記移動可能な重りの変位によって開かれる、さらなる貫通孔を設けることもできる。これらのさらなる貫通孔は、上述の複数の横断方向穴によって、及び、例えば前記少なくとも1つの横断方向穴と同時に、その静止位置で前記移動可能な重りによって少なくとも部分的に覆うことができる前記ピストンの前記貫通孔のような前記2つの作動チャンバの追加の接続(コネクション)によって、それら両方によって実現することができる。
特に、更なるストップを設けることができ、それに対して、前記移動可能な重りがその静止位置から最大限に変位されたときに、前記移動可能な重りが接触する(対置する、位置する)上記の「解放位置」と呼ばれる最大の貫通開口のこの位置では、前記移動可能な重りがその静止位置にある場合よりも、前記2つの作動チャンバ間の流体の流れのために、より大きな通過断面が解放される。このストップは、例えば、前記ピストンから前記移動可能な重りに向かって突出するチューブ(管)として構成することができ、その内部を前記ピストンロッドの一部が通過するものである。
前記ダンパユニットは、初期静止位置で前記移動可能な重りに接触するインパルスアブソーバを更に含むことができる。本発明の意味におけるインパルスアブソーバは、前記ピストンロッドの初期加速時に、前記移動可能な重りの前記静止位置に関連する前記ストップから前記移動可能な重りを解放することを避けるために、前記移動可能な重りに加えられる初期インパルスを吸収することができる質量(mass)である。前記インパルスアブソーバは、例えばリング形状とすることができる。この場合、前記インパルスアブソーバは、その内径を、前記解放位置のための前記ストップを形成する、前記移動可能な重りに向かって前記ピストンから突出する前記チューブ上に取り付けることができる。前記インパルスダンパの外径と前記ダンパユニットの前記シリンダの壁の内面との間に所定のギャップ(間隙)を残して、前記ピストンと前記インパルスダンパとの間に位置する流体が前記インパルスダンパを過ぎて流れるようにすることができる。この目的のために、前記インパルスアブソーバはまた、貫通孔を設けることができ、および/または円周方向に非円形である内径および/または外径を設けることができ、例えば、ノッチを設けることができる。
この目的のために、前記インパルスアブソーバは、前記インパルスアブソーバを前記移動可能な重りに向かって押す弾性要素に接続することができる。これは、前記移動可能な重りに加えられたインパルスが運動量保存の原理に従って前記インパルスアブソーバに伝達され、それによって前記移動可能な重りが、前記ピストンロッドの対応する大きな減速に続いて前記静止位置から前記解放位置に向かって変位されるだけであり、前記ピストンロッド上または前記移動可能な重り上の前記初期インパルスによっては既に伝達されていないことを確実にすることを意味する。前記インパルスアブソーバは、特に、スプリングによって前記ピストンに対して支持されることができ、当該スプリングは、特に、上記チューブの半径方向外側に配置され、このチューブは、前記解放位置において前記移動可能な重りのためのストップとして機能する。したがって、例示的な実施形態では、放射方向の順序(シーケンス)は、前記ピストンロッドから開始し、次いで、前記移動可能な重りに接続された前記弾性要素、次いで、前記移動可能な重りの前記解放位置のための前記ストップ、前記インパルスアブソーバに接続された前記弾性要素、および最後に、前記ダンパユニットの前記シリンダの壁とすることができる。特に、前記インパルスアブソーバの前記弾性要素のばね定数は、前記移動可能な重りに接続された前記弾性要素のばね定数よりも遥かに小さくすることができる。前記弾性要素が前記インパルスアブソーバを前記移動可能な重りに向かって押す又は押圧する予荷重力は、例えば、前記インパルスアブソーバの重力による力をちょうど上回るように構成することができる。これにより、取り付けた状態での前記ダンパユニットの向きに関係なく、前記インパルスアブソーバが前記移動可能な重りに対して接触する(対置する、位置する)ことを保証にする。それはさらに、前記インパルスアブソーバが前記移動可能な重りに対して接触する(対置する)位置からの変位の後に、前記インパルスアブソーバがこの位置に戻され得ることを保証する。
同時に、前記移動可能な重りと接触するように構成された前記移動可能な重りの表面および/または前記移動可能な重りと接触するように構成された前記インパルスアブソーバの表面は、表面接着が前記移動可能な重りと前記インパルスアブソーバとの間で画定可能であるテクスチャを備えることができる。2つの接触面のうちの少なくとも1つのこのテクスチャは、表面接触を低減し、したがって、2つの面の互いとの接着を低減するのに特に適しているべきであり、なぜなら、インパルスが前記移動可能な重りから前記インパルスアブソーバに伝達される場合、前記インパルスアブソーバは、前記移動可能な重りからそれ自体を容易に分離することができなければならないからである。例えば、2つの接触面のうちの少なくとも1つに、面スプラインプロファイルの形態のテクスチャを設けることができる。
また、前記インパルスアブソーバは、前記初期インパルスを受けた直後に前記移動可能な重りから分離しないことが望ましい場合がある。例えば、前記インパルスアブソーバと前記移動可能な重りとの間の前記表面接着の所定の設定は、少なくとも初期範囲にわたって、前記移動可能な重りが前記インパルスアブソーバによって「沿って運ばれる」ことを保証することができ、それにより、前記移動可能な重りは、前記初期インパルスが開始されると直ちにその静止位置から変位させることができる。
この点で、前記インパルスアブソーバ/移動可能な重りのペアリングに関して説明した特徴および効果は、前記移動可能な重りと前記ストップとの間の表面接触にも適用できることに留意されたい。
前記移動可能な重りは、前記ピストンロッド上に回転不能に取り付けられてもよく、および/または、前記移動可能な重りは、その内面上に溝を有してもよく、この溝は、前記ピストンロッドに対する前記移動可能な重りの回転方向とは無関係に、前記移動可能な重りが配置される前記貫通孔と前記作業チャンバとの間の流体連通を確立するように構成される。前記ダンパユニットのこのような構成により、前記少なくとも1つの貫通開口の意図しない覆いを避けることができるので、前記移動可能な重りの、前記静止位置からの及び/又は前記静止位置への移動または加速を明確に画定(規定)することができる。
前記移動可能な重りを前記ピストンロッド上に回転不能となるように取り付けることができるように、前記移動可能な重りは、前記ピストンロッド上に配置された凹部、特に溝内に係合する突起部を有することができる。
別の態様において、本発明は、シートベルト及び本発明による自己調整ダンパユニットを備えた特に車両用のシートベルトユニットに関し、前記シートベルトは、直接的又は間接的に前記ピストンロッド及び前記シリンダの一方に接続され、前記ピストンロッド及び前記シリンダの他方は、より高いレベルのアセンブリ、特に車体に接続される。先頭の説明を参照すると、本発明による前記自己調整ダンパユニットは、車両用シートベルトのベルトフォースリミッタとして使用することができ、本発明による前記ダンパユニットは、乗員感知式ダンピング、すなわち乗員の体重に合わせて自動的に調整するダンピングを可能にする。
「直接的または間接的に接続される」という表現は、例えば、2つの要素の間に力を伝達する接続がある限り、前記ピストンロッドが安全ベルトに直接接触する必要がないことを意味すると理解されるべきである。したがって、本発明によるシートベルトと前記ダンパユニットとの接続(コネクション)は、例えば、3点ベルトに対して、シートベルト固定点の少なくとも1つで実現することができる。より具体的には、第1の例では、前記ダンパユニットは、前記ベルトの(自動車内の下側の)取り付け具(アタッチメント)、及び/又は、前記ベルトバックルのエリア、及び/又は、ベルトリトラクタに関連するセクションに使用することができる。ベルトリトラクタに関連するセクションでは、本発明による前記ダンパユニットは、例えば、車体と、ベルトテンショナ、ノンリターンデバイスなどのシートベルトユニットのさらに考えられる構成要素を備えることができるハウジングとの間に配置することができる。このハウジングは、スライドブロックガイドのようなガイド内で変位可能である。
以下、図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。これらは以下を示す。
図1は、本発明によるダンパユニットの実施形態の側断面図である。
図1において、本発明によるダンパユニットは、一般に参照番号10で示されている。ダンパユニット10は、ピストン14が配置されるシリンダ12を備える。ピストン14は、その外周にシリンダ12の壁の内面に対してシール(密封、封止)するシール装置16を備えており、シリンダ12の内部空間はピストン14によって第1の作動チャンバ18と第2の作動チャンバ20とに分割されている。2つの作動チャンバ18及び20を含むシリンダ12の内部空間は、流体、例えばオイルで満たされている。
図1に示す本発明によるダンパユニット10の実施形態をさらに説明する前に、図1によるダンパユニット10は、圧力負荷を受けるように、すなわち、ピストン14に接続されたピストンロッド22がシリンダ12内に押し込まれる(図1の右に向かってピストン14が変位する)ように構成されていることに留意されたい。
ピストンロッド22がシリンダ12から現れるシリンダ12の端部において、第1の作動チャンバ18は、さらなるシール装置24によってダンパユニット10の外側に対して液密にシール(密封、封止)される。
移動可能な重り26は、ピストンロッド22の長手方向に変位できるようにピストンロッド22上に配置されている。図示の例示的な実施形態では、移動可能な重り26はまた、ピストンロッド22に対して回転可能に配置される。移動可能な重り26は、ばね(スプリング)28によってストップ30に押し付けられ、それは移動可能な重り26によって長手方向の一端で支持され、その長手方向の他端でピストン14によって支持される。ストップ30は、移動可能な重り26がストップ30と接触しているときに、移動可能な重り26の静止位置を画定し、制限する。ストップ30は、ここではピストンロッド22の円周方向に走る溝に係合するスプリングワッシャとして構成される。ばね28は、ピストンロッド22に対して接触する(対置する、位置する)ことなく、ピストンロッド22を直接囲む。
チューブ32は、ピストン14に接続されており、ピストン14から移動可能な重り26に向かって延びており、それにより、移動可能な重り26がチューブ32と接触するように解放位置から変位されたとき、ピストン14に対向するチューブ32の長手方向の端部は、移動可能な重り26の解放位置を画定し、制限する。ばね28は、ダンパユニット10の半径方向から見てチューブ32内に配置されている。
ピストンロッド22の中心線Xと同軸に、長手方向穴34がピストンロッド22に配置され、一方では、ピストン14が配置されたピストンロッド22の端部で第2の作動チャンバ20内に開き、他方では、移動可能な重り26によってその静止位置に放射状に重ねられたピストンロッド22のエリアにブラインドホール(孔)として終わる。貫通孔36は、それらがその静止位置で移動可能な重り26によって(本実施形態では、部分的に)覆われるように、長手方向穴34から半径方向外側にピストンロッド22に対して延在する。
移動可能な重り26は、その内部に円周方向溝38を有し、そこから再び孔40が半径方向に延びる。このように、孔40、溝38、貫通孔36および長手方向穴34は、第1の作動チャンバ18および第2の作動チャンバ20を互いに流体連通させて配置する(流体連通させる)。移動可能な重り26の静止位置に関連する通過断面42は、移動可能な重り26による貫通孔36の部分的な重なり(オーバーラップ)のみによって画定(規定)される。円周方向溝38により、オーバーラップの機能は、ピストンロッド22に対する移動可能な重り26の回転方向から切り離される。
ここで、急激な衝撃がピストンロッド22に加えられ、ピストン14が図1に示すダンパユニット10内で右に変位すると、移動可能な重り26が、その慣性により、またばね28による予荷重により、ストップ30に押し付けられ、流体が第2の作動チャンバ20から第1の作動チャンバ18に流れ、流量は通過断面42によって制限される。ピストンロッド22の変位ひいては移動可能な重り26の変位が遅れると、その慣性によって、移動可能な重り26がその静止位置から解放位置に向かって変位する、すなわち、ストップ30との接触から外れるが、その結果、通過断面42が大きくなる。なぜなら、移動可能な重り26の変位によって、移動可能な重り26の孔40又は溝38が、移動可能な重り26の静止位置に対して、移動可能な重り26の孔40又は溝38よりもピストン14の近くに配置されている貫通孔36と、より重なり合うようになるからである。移動可能な重り26がチューブ32に対して接触する(対置する、位置する)その解放位置では、孔40または溝38は、貫通孔36と最大限重なるようにされる。
通過断面42の増加は、第2の作動チャンバ20から第1の作動チャンバ18へ流れる流体の流量の増加を引き起こし、それによってダンパユニット10の全体的な減衰力を減少させる。ピストンロッド22でのリタデーションが減少すると、ばね28の作用により移動可能な重り26が静止位置に向かって戻り、再び通過断面42を減少させ、ダンパユニット10の減衰力を増加させる。
ピストンロッド22に導入される第1のインパルスが、(特に、移動可能な重り26および/またはストップ30(例えば金属)に使用される材料の弾性により)移動可能な重り26をストップ30から離れて変位させることを防止するために、ここに示される実施形態は、移動可能な重り26が静止位置にあるときに移動可能な重り26と接触し、且つ、移動可能な重り26に最初に導入されるインパルスを吸収し、このインパルスにより移動可能な重り26からピストン14に向かって離れて移動するように構成されるインパルスアブソーバ44を含み、これにより、移動可能な重り26は(この時点で)その静止位置に留まることができる。この目的のために、インパルスアブソーバ44が移動可能な重り26に対して接触する(対置する、位置する)ことを確実にするために、インパルスアブソーバ44は、ばね46によって移動可能な重り26に向かって予荷重を与えられ、それはパルスアブソーバ44からその反対側の端部でピストン14上に支持されている。
ここで、インパルスアブソーバ44は、リング形状であり、その内径がチューブ32の外面上に取り付けられ、並進及び回転移動することができる。インパルスアブソーバ44に接続されたばね46は、チューブ32の半径方向外側に配置されている。
ピストン14をピストンロッド22に接続できるように、ピストンロッド22に制限要素48が設けられ、この制限要素はピストンロッド22の溝に係合するばね座金としてここでも構成され、制限要素48は、移動可能な重り26に向かうピストン14の変位を制限するように構成されている。制限要素48の反対側では、ピストン14は、ナットのような固定要素50によって制限要素48に対してその位置に固定される。
ここで、移動可能な重り26がストップ30に当接するエリアよりも、移動可能な重り26がインパルスアブソーバ44に当接するエリアにおいて、より大きな直径を有するように、移動可能な重り26は、基本的にベル形状であることが付け加えられるべきである。これは、第1の作動チャンバ18との間での流体の流れが、通過断面42に加えて孔40とシリンダ12の壁の内面との間の過度に狭い間隙によって、制限されることを防止し、場合によってはそれによって、通過断面42によるものよりも制限され、本発明によるダンパユニット10の作動にネガティブな影響を及ぼすか又はそれを妨げることさえできる。

Claims (13)

  1. 自己調整ダンパユニット(10)であって、
    流体が充填されるシリンダ(12)と、
    前記シリンダ(12)の内部を第1の作動チャンバ(18)及び第2の作動チャンバ(20)に分割し且つ前記シリンダ(12)内に変位可能に配置されるピストン(14)と、
    前記ピストン(14)に接続され且つ前記シリンダ(12)の少なくとも一端において前記シリンダから出てくるピストンロッド(22)と、
    前記第1の作動チャンバ(18)を前記第2の作動チャンバ(20)と流体連通させて配置するように構成された少なくとも1つの貫通孔(34,36,38,40)と、を備え、
    前記ダンパユニット(10)は、前記少なくとも1つの貫通孔(34,36,38,40)に対する相対移動によって流体の通過に利用可能な前記少なくとも1つの貫通孔(34,36,38,40)の通過断面(42)を変更するように構成される移動可能な重り(26)をさらに備え、
    前記移動可能な重り(26)は、前記移動するピストン(14)又は前記移動するピストンロッド(22)の減速が、前記少なくとも1つの貫通孔(34,36,38,40)の前記通過断面(42)の拡大を引き起こすように、前記少なくとも1つの貫通孔(34,36,38,40)に対して移動可能に取り付けられ、
    弾性要素(28)、特にばね(28)が、前記移動可能な重り(26)に接続され、その要素は、前記移動可能な重り(26)をその静止位置に押し込むように構成されており、
    ストップ(30)が設けられており、それに対して、前記移動可能な重り(26)に接続された前記弾性要素(28)が前記移動可能な重り(26)を押し出す、自己調整ダンパユニット。
  2. 前記ピストン(14)を前記シリンダ(12)に対してシールするシール(16)が、前記ピストン(14)の外周に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  3. 前記移動可能な重り(26)に接続された前記弾性要素(28)は、前記移動可能な重り(26)が前記静止位置にある場合にも、前記移動可能な重り(26)に所定の力を加えるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  4. 前記移動可能な重り(26)が静止位置にある状態で、前記少なくとも1つの貫通開口(36)の所定の部分は、流体が通過するために開いたままであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  5. 前記ピストンロッド(22)は、前記ピストンロッド(22)の長さの少なくとも一部に亘って延びる長手方向穴(34)を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  6. 前記移動可能な重り(26)によってその静止位置において部分的にまたは完全に閉じられ、且つ、前記移動可能な重り(26)の前記静止位置からの変位によって流体の通過のために開かれる、さらなる貫通孔(36)が設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  7. さらなるストップ(32)が設けられ、それに対して、前記移動可能な重り(26)がその静止位置から最大にずれた場合に前記移動可能な重り(26)が接触することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  8. 前記ダンパユニット(10)は、初期静止位置において前記移動可能な重り(26)と接触するインパルスアブソーバ(44)をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  9. 前記インパルスアブソーバ(44)は、前記インパルスアブソーバ(44)を前記移動可能な重り(26)に向かって押す弾性要素(46)に接続されることを特徴とする請求項8に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  10. インパルスアブソーバ(44)と接触するように構成される前記移動可能な重り(26)の表面、および/または、前記移動可能な重り(26)と接触するように構成される前記インパルスアブソーバ(44)の表面にテクスチャが設けられ、それによって、前記移動可能な重り(26)と前記インパルスアブソーバ(44)との間の表面接着が画定可能であることを特徴とする請求項8または9に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  11. 前記移動可能な重り(26)は、前記ピストンロッド(22)に回転不能に取り付けられ、および/または、
    前記移動可能な重り(26)は、その内面に溝(38)を有し、当該溝は、前記ピストンロッド(22)に対する前記移動可能な重り(26)の回転方向とは無関係に、前記貫通孔(36)と、前記移動可能な重り(26)が配置される前記作動チャンバ(18)との間で流体連通を確立するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  12. 前記移動可能な重り(26)は、それが前記ピストンロッド(22)に対して回転しないように固定される場合に、前記ピストンロッド(22)上に配置された凹部、特に溝、に係合する突起部を有することを特徴とする請求項11に記載の自己調整ダンパユニット(10)。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の自己調整ダンパユニット(10)およびシートベルトを備える、特に車両用のシートベルトユニットであって、
    前記シートベルトは、前記ピストンロッド(22)および前記シリンダ(12)の一方に直接的または間接的に接続され、前記ピストンロッド(22)および前記シリンダ(12)の他方は、より高いレベルのアセンブリ、特に車体に接続される、シートベルトユニット。
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