JP7765532B2 - 定量噴射型エアゾール、定量噴射型エアゾールの噴射方法及び薬剤の効果の持続性向上方法 - Google Patents
定量噴射型エアゾール、定量噴射型エアゾールの噴射方法及び薬剤の効果の持続性向上方法Info
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Description
そこで、本発明は、薬剤の効力を向上させることを目的とする。また、本発明は、薬剤の効力を向上させてその効果の持続性を高め、使用実感が得られる定量噴射型エアゾールを提供することを目的とする。
(1)1回の噴射操作で一定量のエアゾール組成物を噴射する定量噴射型エアゾールであって、前記エアゾール組成物は薬剤を含む原液と噴射剤とからなり、耐圧容器に充填されており、前記定量噴射型エアゾールは、1回の噴射量が1.0~3.0mLであり、且つ1回の噴射時間が0.8秒以内である定量噴射型エアゾール。
(2)前記1回の噴射時間が、0.20~0.75秒である、前記(1)に記載の定量噴射型エアゾール。
(3)前記原液がさらに溶剤を含む、前記(1)又は(2)に記載の定量噴射型エアゾール。
(4)前記薬剤の含有量が、前記原液中0.01~70質量/容量%である、前記(1)~(3)のいずれか1つに記載の定量噴射型エアゾール。
(5)前記エアゾール組成物中の前記原液と前記噴射剤の体積比が、1:99~50:50である、前記(1)~(4)のいずれか1つに記載の定量噴射型エアゾール。
(6)前記薬剤が、害虫防除成分、芳香成分、消臭成分及び除菌・殺菌成分からなる群から選択される少なくとも1種である、前記(1)~(5)のいずれか1つに記載の定量噴射型エアゾール。
(7)耐圧容器に薬剤を含む原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物が充填された定量噴射型エアゾールを用いて、1回の噴射操作で噴射量が1.0~3.0mL且つ噴射時間が0.8秒以内となるように噴射する定量噴射型エアゾールの噴射方法。
(8)定量噴射型エアゾールを用いて噴射されるエアゾール組成物中の薬剤の効力を向上させる方法であって、1.0~3.0mLの範囲にある前記エアゾール組成物の一定量を、0.8秒以内に噴射する薬剤の効力向上方法。
なお、本明細書において、「質量」は「重量」と同義である。
本発明のエアゾール組成物を構成する原液は、少なくとも有効成分である薬剤を含有する。有効成分とは、定量噴射型エアゾールを使用した時に、何らかの作用を発揮するものを言い、特に限定されないが、例えば、害虫防除成分、芳香成分、消臭成分、除菌・殺菌成分等が挙げられる。
害虫防除成分としては、例えば、ペルメトリン、ピレトリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、フェノトリン、エムペントリン、プラレトリン、シフェノトリン、イミプロトリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、ジメフルトリン、メパフルトリン等のピレスロイド系化合物;フェニトロチオン、ジクロルボス、クロルピリホスメチル、ダイアジノン、フェンチオン等の有機リン系化合物;カルバリル、プロポクスル等のカーバメイト系化合物;メトプレン、ピリプロキシフェン、メトキサジアゾン、フィプロニル、アミドフルメト、ブロフラニリド等の化合物;ハッカ油、オレンジ油、ウイキョウ油、ケイヒ油、チョウジ油、テレビン油、ユーカリ油、ヒバ油、ジャスミン油、ネロリ油、ペパーミント油、ベルガモット油、ブチグレン油、レモン油、レモングラス油、シナモン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、シトラール、l-メントール、酢酸シトロネリル、シンナミックアルデヒド、テルピネオール、ノニルアルコール、cis-ジャスモン、リモネン、リナロール、1,8-シネオール、ゲラニオール、α-ピネン、p-メンタン-3,8-ジオール、オイゲノール、酢酸メンチル、チモール、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル等の各種精油成分;プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類;アジピン酸ジブチル等の二塩基酸エステル類等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
蚊、ハエ、ガ、ハチ、アブ、ブユ、ユスリカ、ヨコバイ、チョウバエ、イガ、コイガ等の飛翔害虫に対しては、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、フタルスリン、プラレトリン、モンフルオロトリン等が好適である。また、ゴキブリ、カメムシ、アリ、クモ、ダンゴムシ、ダニ、シラミ、ムカデ、ケムシ、ヤスデ、クモ、シロアリ、キクイムシ、ゴミムシ、ハサミムシ、シミ等の匍匐害虫に対しては、フタルスリン、プラレトリン、イミプロトリン、ペルメトリン、フェノトリン等が好適である。
炭化水素系溶剤としては、例えば、パラフィン系炭化水素やナフテン系炭化水素等の脂肪族炭化水素及び脂環式炭化水素が挙げられ、JIS 1号灯油等の灯油が好ましい。具体的にはノルマルパラフィン、イソパラフィン等が挙げられる。ノルマルパラフィンとしては、炭素数が8~16のものが代表的で、例えば、中央化成株式会社製のネオチオゾール、JXTGエネルギー株式会社製のノルマルパラフィンMA等が挙げられる。イソパラフィンとしては、炭素数が8~16のものが代表的で、例えば、出光興産株式会社製のIPクリーンLX、スーパーゾルFP25等が挙げられる。
アルコール系溶剤としては、例えば、エタノール、プロパノール(ノルマル、イソ)等の低級アルコール、グリセリン、エチレングリコール等の多価アルコール等が挙げられる。
芳香族系溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等が挙げられる。
エステル系溶剤としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピル等が挙げられる。
噴射剤は、上記原液を噴射するための媒体であり、原液とともに耐圧容器に加圧充填される。
噴射剤としては、例えば、プロパン、プロピレン、n-ブタン、イソブタン等の液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)等の液化ガス、炭酸ガス、窒素ガス、圧縮空気等の圧縮ガス、HFC-152a、HFC-134a、HFO-1234yf、HFO-1234ze等のハロゲン化炭素ガス等の1種又は2種以上を用いることができる。使用する噴射剤は、原液との相溶性やエアゾールバルブ等の容器部材に合わせて適宜選択すればよい。
本発明の定量噴射型エアゾールは、上記した原液と噴射剤がエアゾール用の耐圧容器に充填され、該耐圧容器がエアゾールバルブによりその開口を閉止されることにより構成される。
エアゾールバルブは、噴射部材が使用者に操作されることにより耐圧容器内と外部との連通および遮断を切り替えるための開閉部材と、開閉部材が取り付けられるハウジングと、ハウジングを耐圧容器の所定の位置に保持するためのマウント部材を備える。また、開閉部材は、噴射部材と連動して上下に摺動するステムを含む。ステムの摺動によりエアゾール組成物の連通(噴射状態)および遮断(非噴射状態)が切り替えられる。エアゾールバルブには、耐圧容器からエアゾール組成物を取り込むためのハウジング孔と、取り込まれたエアゾール組成物を噴射部材に送るためのステム孔とが形成されている。ハウジングには、耐圧容器からエアゾール組成物を取り込むためのハウジング孔が形成されている。ステムには、ハウジング内に取り込まれたエアゾール組成物を噴射部材に送るためのステム孔が形成されている。ハウジング孔からステム孔までの経路は、エアゾール組成物が通過する内部通路を構成する。
噴射部材(噴射ボタン)は、エアゾールバルブを介して耐圧容器に取り付けられる部材である。噴射ボタンには、エアゾールバルブのステム孔を介して耐圧容器から取り込まれるエアゾール組成物が通過する操作部内通路とエアゾール組成物が噴射される噴口が形成されている。
本発明の定量噴射型エアゾールは、上記したようにエアゾール用耐圧容器に原液と噴射剤、すなわちエアゾール組成物が充填され、噴射ボタンを押圧することにより、1回の押圧によって一定量のエアゾール組成物が噴射される。噴口から20cm離れた位置におけるエアゾール組成物の噴射圧は、5~40gfであることが好ましく、8~30gfがより好ましい。噴射圧が前記範囲であることで、噴射時間を所望の範囲とすることができる。
なお、前記噴射圧は、25℃の室温条件下で、定量噴射型エアゾールの噴口から20cmの距離を置いたところに横倒しにしたデジタルフォースゲージ(例えば、株式会社イマダ製、型番:DS2-2N)に装着した直径φ60mmの円状の平板の中心に向かってエアゾール組成物を噴射した際の最大値を噴射荷重とし、平均を算出することにより測定できる。
本発明の定量噴射型エアゾールは、1回の噴射操作による噴射時間が0.8秒以内である。本発明の効果が得られる理由は定かではないが、1回当たりの噴射量が1.0~3.0mLの範囲の所定量であるエアゾール組成物を0.8秒以内で噴射させることにより、薬剤の揮散性を効率良く高めることができるため、薬剤の効力を向上させることができる。さらに、それによりその効果の持続性が高まると考えられる。
1回の噴射操作による噴射時間は、0.75秒以内であることが好ましく、0.10~0.75秒がより好ましく、0.20~0.75秒がさらに好ましく、0.25~0.75秒が特に好ましい。
1.原液の調製
表1に示す配合処方に従い、トランスフルトリンを測り取り、イソプロパノール(比重0.785(20℃))を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液1~3を調製した。
表2に従い、実施例1~5、比較例1~5の定量噴射型エアゾールを作製した。
エアゾール用耐圧缶(容量294mL)に、原液1を12.8mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量1.0mL、ステム孔面積1.4mm2)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa(25℃))を187.2mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.6mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.6mmのものに変更した以外は実施例1と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.4mmのものに変更した以外は実施例1と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾールバルブを、1回噴射量1.0mL、ステム孔面積0.5mm2のものに変更した以外は実施例1と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾールバルブを、1回噴射量1.0mL、ステム孔面積0.28mm2のものに変更した以外は実施例1と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾールバルブを、1回噴射量1.0mL、ステム孔面積0.13mm2のものに変更した以外は実施例1と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾール用耐圧缶(容量294mL)に、原液2を12.8mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量2.2mL、ステム孔面積1.4mm2)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa(25℃))を187.2mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.6mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が2.2mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.6mmのものに変更した以外は実施例5と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が2.2mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾール用耐圧缶(容量59mL)に、原液3を3.2mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量0.2mL、ステム孔面積0.4mm2)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa(25℃))を16.8mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ0.6mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が0.2mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.23mmのものに変更した以外は比較例4と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が0.2mL、トランスフルトリンの吐出量が16mgの定量噴射型エアゾールを得た。
定量噴射型エアゾールの噴口から噴射方向(水平方向)に直線で5cm離れた位置に、レーザー光回析式粒度測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製「LDSA-1400A」)を設置し、噴射方向に対して垂直方向からレーザー光が当たるようにした。噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)して噴射し、その動画を撮影した。動画を再生し、0.01秒単位で、噴霧粒子によるレーザー光の点灯が確認できる最長の連続時間を測定した。なお、0.05秒以内のレーザー光の点灯の途切れについては連続と判断し、0.06秒以上のレーザー光が点灯しなかった時に測定を終了し、レーザー光が点灯していた最終の時間を測定時間とした。結果を表3、4それぞれに示す。
(噴射直後の殺虫効力の確認)
供試虫としてアカイエカ10匹を入れたケージ(縦25cm×横25cmの16メッシュゲージを二つ折りにし、まわりをホッチキスで止めて筒状に作製したもの)を用意した。
図1に示すように、8畳空間(容積31.1m3)の試験室10の四隅(隅部B~E)の床(高さ0cm)と床から75cmの高さに、アカイエカを入れたケージを設置した。隅部Bの床から1mの高さより斜め上45度の角度で中央部Aに向けて、定量噴射型エアゾールの噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。アカイエカがノックダウンする(転倒して動けなくなる)までの時間を計測し、プロビット法によりKT50(分)(アカイエカの5割がノックダウンするのに要する時間)を求めた。試験は3回行い、平均を求めた。結果を表3に示す。
供試虫としてアカイエカ10匹を入れたケージ(縦25cm×横25cmの16メッシュゲージを二つ折りにし、まわりをホッチキスで止めて筒状に作製したもの)を用意した。
図1に示すように、8畳空間(容積31.1m3)の試験室10の隅部Bの床から1mの高さより斜め上45度の角度で中央部Aに向けて、定量噴射型エアゾールの噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。試験室10を密閉状態にして放置し、3時間経過後にアカイエカを入れたケージを、試験室10の四隅(隅部B~E)の床(高さ0cm)と床から75cmの高さに設置した。アカイエカがノックダウンするまでの時間を計測し、プロビット法によりKT50(分)を求めた。試験は3回行い、平均を求めた。結果を表4に示す。
1.原液の調製
イミプロトリン0.5g及びミリスチン酸イソプロピル10gを測り取り、1号灯油(ノルマルパラフィン、中央化成株式会社製「ネオチオゾール」、炭素数11~15、比重0.761(15℃))を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液4を調製した。
表5に従い、実施例6~9、比較例6~7の定量噴射型エアゾールを作製した。
エアゾール用耐圧缶(容量294mL)に、原液4を46mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量1.0mL、ステム孔面積1.4mm2)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤としてジメチルエーテル(DME)を154mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.6mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、イミプロトリンの吐出量が1.2mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.6mmのものに変更した以外は実施例6と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、イミプロトリンの吐出量が1.2mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.4mmのものに変更した以外は実施例6と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、イミプロトリンの吐出量が1.2mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾールバルブを、1回噴射量1.0mL、ステム孔面積0.5mm2のものに変更した以外は実施例6と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、イミプロトリンの吐出量が1.2mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾールバルブを、1回噴射量1.0mL、ステム孔面積0.28mm2のものに変更した以外は実施例6と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、イミプロトリンの吐出量が1.2mgの定量噴射型エアゾールを得た。
エアゾールバルブを、1回噴射量1.0mL、ステム孔面積0.13mm2のものに変更した以外は実施例6と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、イミプロトリンの吐出量が1.2mgの定量噴射型エアゾールを得た。
試験例1と同様の方法により、定量噴射型エアゾールの噴射時間を測定した。結果を表6に示す。
図2に示すように、ろ紙1を敷いた床に塩化ビニル製の円筒2(直径φ50cm、高さ15cm)を設置し、その内部を試験区とした。なお、円筒2の内側側壁には供試虫が這い上がれないように炭酸カルシウムを塗布した。試験区内のろ紙1上の、円筒2の内側側壁に近接する位置に、噴射のターゲットポイント3として印をつけた。
試験区の中に供試虫としてクロゴキブリ5の雌を1頭放ち、暫く放置して馴化させた後、クロゴキブリ5がターゲットポイント3に来た時に、50cm離れた距離からクロゴキブリ5に向けて定量噴射型エアゾールの噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。クロゴキブリがノックダウンする(ひっくり返って動けなくなる)までの時間を計測した。試験は3回行い、平均を求めた。結果を表6に示す。
1.原液の調製
フタルスリン1.4gを測り取り、1号灯油(ノルマルパラフィン、中央化成株式会社製「ネオチオゾール」、炭素数11~15、比重0.761(15℃))を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液5を調製した。
表7に従い、実施例10~11、比較例8の定量噴射型エアゾールを作製した。
エアゾール用耐圧缶(容量294mL)に、原液5を40mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量1.0mL、ステム孔面積1.4mm2)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.29MPa(25℃))を160mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.6mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、フタルスリンの吐出量が2.8mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.6mmのものに変更した以外は実施例10と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、フタルスリンの吐出量が2.8mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径φ0.4mmのものに変更した以外は実施例10と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、フタルスリンの吐出量が2.8mgの定量噴射型エアゾールを得た。
試験例1と同様の方法により、定量噴射型エアゾールの噴射時間を測定した。結果を表8に示す。
8畳空間(容積31.1m3)の試験室に供試虫としてイエバエの雌を1頭放った。イエバエが壁に止まったタイミングに合わせ、約50cm離れた距離からイエバエに向けて定量噴射型エアゾールの噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。イエバエが落下してノックダウンするまでの時間を計測した。試験は3回行い、平均を求めた。結果を表8に示す。
1.原液の調製
リナロール0.5gを測り取り、無水エタノール(比重0.785(25℃))を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液6を調製した。
表9に従い、実施例12、比較例9の定量噴射型エアゾールを作製した。
エアゾール用耐圧缶(容量294mL)に、原液6を40mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量1.0mL、ステム孔面積1.4mm2)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.29MPa(25℃))を160mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.6mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、リナロールの吐出量が1.0mgの定量噴射型エアゾールを得た。
噴射ボタンを噴口孔径がφ0.4mmのものに変更した以外は実施例12と同様にして、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、リナロールの吐出量が1.0mgの定量噴射型エアゾールを得た。
試験例1と同様の方法により、定量噴射型エアゾールの噴射時間を測定した。結果を表10に示す。
(噴射10秒後の官能評価)
図3に示すように、6畳空間(容積25m3)の試験室20の第1の壁21の中央位置Fの床から100cmの高さより床面とほぼ水平に第1の壁21に対向する第3の壁23に向けて、定量噴射型エアゾールの噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。噴射10秒後に、噴射位置である第1の壁21の中央位置F、第1の壁21に直交する第2の壁22の中央位置G、及び第1の壁21に対向する第3の壁23の中央位置Hに立ち、6段階臭気強度表示法の評価基準に従って香りの強度を評価した。試験は3回行い、平均値を四捨五入して6段階の値とした。結果を表10に示す。
〔評価基準〕
0:無臭(平常の嗅覚の持ち主がにおいを感じない状態)
1:やっと感知できるにおい(検知閾値濃度)
2:何のにおいであるか分かる弱いにおい(認知閾値濃度)
3:楽に感知できるにおい
4:強いにおい
5:強烈なにおい
上記噴射10秒後の香りの強度を確認した後、試験室20を密閉状態で放置し、30分経過後に同様に各壁の中央位置F~Hに立ったときの香りの強度を評価した。試験は3回行い、平均値を四捨五入して6段階の値とした。結果を表10に示す。
1.原液の調製
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)20gを測り取り、99.5%エタノール(比重0.785(25℃))を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液7を調製した。
(実施例13)
エアゾール用耐圧缶(容量294mL)に、原液7を60mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量1.0mL、ステム孔面積1.4mm2)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa(25℃))を140mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.6mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、IPMPの吐出量が60mgの定量噴射型エアゾールを得た。
試験例1と同様の方法により、定量噴射型エアゾールの噴射時間を測定した。結果を表11に示す。
10軒の一般家庭の浴室において、浴室掃除を行い、ピンク色のヌメリ(主にRhodotorula(酵母)もしくはMethylobacterium(細菌)によって発生)や黒カビ(主にCladosporium(真菌)によって発生)を取り除いた。その後、ピンク色のヌメリや黒カビが頻繁に発生する場所を2ヶ所選定した。そのうち1ヶ所に向かって、定量噴射型エアゾールの噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)し、処理した場所を処理区とした。もう1ヶ所については、薬剤が付着しないようにし、その場所を無処理区とした。浴室掃除及び検体処理を行った日から何日後にピンク色のヌメリもしくは黒カビが発生したかを家庭ごとに確認した。
試験期間はピンク色のヌメリや黒カビが発生しやすい時期(6~9月、日本)に行った。
結果を表11に示す。
2 円筒
3 ターゲットポイント
5 クロゴキブリ
10、20 試験室
21 第1の壁
22 第2の壁
23 第3の壁
A 中央部
B~E 隅部
F~H 中央位置
Claims (7)
- 1回の噴射操作で一定量のエアゾール組成物を噴射する定量噴射型エアゾールであって、
前記エアゾール組成物は芳香成分及び消臭成分からなる群から選択される少なくとも1種の薬剤を含む原液と噴射剤とからなり、耐圧容器に充填されており、
前記定量噴射型エアゾールは、1回の噴射量が1.0~2.2mLであり、且つ1回の噴射時間が0.27~0.74秒である定量噴射型エアゾール。 - 前記原液がさらに溶剤を含む、請求項1に記載の定量噴射型エアゾール。
- 前記薬剤の含有量が、前記原液中0.01~70質量/容量%である、請求項1又は2に記載の定量噴射型エアゾール。
- 前記エアゾール組成物中の前記原液と前記噴射剤の体積比が、1:99~50:50である、請求項1~3のいずれか1項に記載の定量噴射型エアゾール。
- 耐圧容器に芳香成分及び消臭成分からなる群から選択される少なくとも1種の薬剤を含む原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物が充填され、1回の噴射操作で噴射量が1.0~2.2mL且つ噴射時間が0.27~0.74秒となるように噴射する定量噴射型エアゾールを用いて、前記エアゾール組成物を噴射する定量噴射型エアゾールの噴射方法。
- 耐圧容器に害虫防除成分を含む原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物が充填され、1回の噴射操作で噴射量が1.0~2.2mL且つ噴射時間が0.27~0.74秒となるように噴射する定量噴射型エアゾールを用いて、前記エアゾール組成物を噴射する定量噴射型エアゾールの噴射方法(ただし、対象害虫として飛翔害虫に対して用いる場合を除く。)。
- 定量噴射型エアゾールを用いて噴射される芳香成分及び消臭成分からなる群から選択される少なくとも1種の薬剤を含む原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物中の前記薬剤の効果の持続性を向上させる方法であって、
1.0~2.2mLの範囲にある前記エアゾール組成物の一定量を、0.27~0.74秒で噴射する定量噴射型エアゾールを用いて、前記エアゾール組成物を噴射する薬剤の効果の持続性向上方法。
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