JP7774656B2 - ステビオール配糖体含有飲料濃縮物 - Google Patents

ステビオール配糖体含有飲料濃縮物

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Description

本発明は、1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、溶媒とを含む飲料濃縮物およびその製造方法ならびに当該濃縮物を含む飲料等に関する。本発明はまた、ステビオール配糖体の析出抑制方法等にも関する。
キク科ステビア(Stevia rebaudiana)の葉にはジテルペノイドの一種であるステビオール(Steviol)とよばれる二次代謝産物が含まれており、そのステビオールに糖が付加したステビオール配糖体は砂糖の数百倍もの甘味を呈することからカロリーレスの甘味料として食品産業に利用されている。肥満が深刻な社会問題として国際的に発展しており、健康増進および医療費削減の観点からもカロリーレスの甘味料の要望は日々大きくなっている。現在では人工的に合成されたアミノ酸誘導体のアスパルテーム(Aspartame)やアセスルファムカリウム(Acesulfame Potassium)が人工甘味料として利用されているが、ステビオール配糖体のように天然に存在するカロリーレス甘味料はより安全で消費者理解(Public Acceptance)が得られやすいと期待される。
ステビアに含まれる主要なステビオール配糖体として、ジテルペン骨格に糖が4つ付加したレバウジオシドA(Rebaudioside A;以下、「RebA」とも称する)や、その前駆体であるステビオール3糖配糖体のステビオシド(Stevioside)がよく知られており、これら2つがステビアの甘味の中心的な物質である。近年、RebAよりもさらに味質が優れるステビオール配糖体として、ジテルペン骨格に5つの糖が付加したレバウジオシドD(以下、「RebD」とも称する)や、ジテルペン骨格に6つの糖が付加したレバウジオシドM(以下、「RebM」とも称する)も甘味料としての利用が試みられている。
一方で、いくつかのステビオール配糖体は、水への溶解性が一般的に低いことが知られている。そのため、ステビオール配糖体の水への溶解性を高める試みも行われてきている。また一旦ステビオール配糖体が高濃度で溶解したとしても、時間の経過とともにステビオール配糖体が析出してくる場合があるため、溶解したステビオール配糖体を安定化させる方法も検討されている。例えば、特開2013-39079号(特許文献1)は、水溶性多糖を用いることで、難溶解性のレバウジオシドAを90重量%以上含有するステビア抽出物の溶解性を改善し、該ステビア抽出物を水等の水性溶媒に溶解して溶液とした際に、該溶液の安定性を向上させる方法を開示している。特表2017-500863号(特許文献2)は、特定の安定添加剤を用いたレバウジオシドBを含有する酸性安定化シロップ濃縮物を用意するための方法を開示している。
特開2013-39079号 特表2017-500863号
上記のような状況の下、新たなステビオール配糖体の析出抑制手法の開発が待たれている。
本発明者らが検討したところ、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースと溶媒とを用い、上記ステビオール配糖体の濃度を所定の範囲とすることで、飲食品、特に飲料の製造工程中で調製される飲料濃縮物からのステビオール配糖体の析出を抑制し得ることを知得した。また、このような飲料濃縮物を用いて飲料を調製することで、ステビオール配糖体含有飲料を提供することができることを知得した。本発明はこのような知見に基づくものである。
本発明には、例えば、以下の態様の発明が含まれる。
[1]
レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、
ヒドロキシプロピルセルロースと、
溶媒と、を含み、
前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が1300ppm~20000ppmである、飲料濃縮物。
[2]
レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドL、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオールモノシド、ステビオールビオシドおよびステビオシドからなる群から選択される1種以上の他のステビオール配糖体をさらに含む、[1]に記載の飲料濃縮物。
[3]
前記ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~50倍である、[1]または[2]に記載の飲料濃縮物。
[4]
ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が6.5~100000ppmである、[1]~[3]のいずれかに記載の飲料濃縮物。
[5]
前記溶媒がグリセリン、エタノールおよび水から選択される少なくとも1種以上の溶媒を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の飲料濃縮物。
[6]
前記溶媒が水を含み、前記溶媒の総重量に対する水の濃度が50~100重量%である、[1]~[5]のいずれかに記載の飲料濃縮物。
[7]
[1]~[6]のいずれかに記載の飲料濃縮物を含む飲料。
[8]
レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と
ヒドロキシプロピルセルロースと、
グリセリン、エタノールまたはその混合物と、
水と、を含む飲料であって、
前記飲料の総重量基準で、
50ppm以上、1300ppm未満の前記1種以上のステビオール配糖体と、
前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~50倍の量のヒドロキシプロピルセルロースを含む、飲料。
[9]
ステビオール配糖体が溶解した溶液にヒドロキシプロピルセルロースを添加すること、ヒドロキシプロピルセルロースを含む溶液にステビオール配糖体を溶解させること、または、溶媒にヒドロキシプロピルセルロースとステビオール配糖体とを溶解させることを含む、ステビオール配糖体の析出抑制方法。
[10]
溶媒に、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、
ヒドロキシプロピルセルロースとを溶解させ、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が1300ppm~20000ppmである飲料濃縮物を製造する方法。
本発明の一態様によれば、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を1300ppm~20000ppm含有する、飲料濃縮物を提供することができる。本発明の好ましい態様によれば、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を1300ppm~20000ppm含有し、ステビオール配糖体の析出が抑制された飲料濃縮物を提供することができる。また、本発明の他の態様によれば、ステビオール配糖体の析出抑制方法が提供される。
試験例1において1週間保管した後のサンプルの写真である。左側の写真がサンプル1、右側の写真がサンプル14をそれぞれ示す。 実施例Cにおける、攪拌開始後0.5時間時点の各サンプルの外観を示す。サンプルは左から順に、1)HPC添加なし、2)HPC/RebD濃度比0.0078、3)HPC/RebD濃度比0.0156である。 実施例Cにおける、攪拌開始後1時間時点の各サンプルの外観を示す。サンプルは左から順に、1)HPC添加なし、2)HPC/RebD濃度比1:0.0078、3)HPC/RebD濃度比0.0156である。
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施の形態のみに限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施をすることができる。本明細書で使用される任意の段落の見出しは、構成上の目的のみであり、説明される主題を制限するものとして解釈されるべきではない。
なお、本明細書において引用した全ての文献、および公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込むものとする。
本明細書において「ppm」とは、特に明記しない限り、「質量ppm」を意味する。通常飲料の比重は約1であるため、「質量ppm」は「mg/L」と同視し得る。また、本明細書において、「重量%」は「質量%」と同視し得る。本明細書において、「約」との文言は、主体が「約」に続く数値の±25%、±10%、±5%、±3%、±2%または±1%の範囲に存在することを意味する。例えば「約10」は、7.5~12.5の範囲を意味する。
1.飲料濃縮物
本発明は、一側面として、1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、溶媒とを含む飲料濃縮物(以下、「本発明の飲料濃縮物」ともいう)を提供する。飲料濃縮物は、水または炭酸水で希釈して飲料を調製するためのものであり、シラップ(syrup)とも称される。
本発明の一態様による飲料濃縮物は、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、溶媒と、を含み、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が1300ppm~20000ppmである、飲料濃縮物である。本発明の好ましい一態様による飲料濃縮物において、ステビオール配糖体の析出が抑制されている。
本発明のさらに他の一態様による飲料濃縮物は、水または炭酸水もしくは他の飲料ベース(果汁、コーヒーおよび茶など)での希釈によって後述の「3.飲料」の項目に記載の飲料となるものである。通常、水または炭酸水での希釈では、飲料濃縮物中の水分量が単に増加するだけであるため、飲料濃縮物中の上記1種以上のステビオール配糖体、ヒドロキシプロピルセルロースおよび溶媒は維持される。また、他の飲料ベースで希釈する場合であっても、水と追加の成分が添加されるだけであるため、飲料濃縮物中の上記1種以上のステビオール配糖体、ヒドロキシプロピルセルロースおよび溶媒は維持される。したがって、例えば、水での2倍希釈によって飲料を調製した場合に後述の飲料の組成を有する飲料濃縮物は、上記1種以上のステビオール配糖体、ヒドロキシプロピルセルロースおよび水以外の溶媒が後述の飲料における濃度の約2倍の濃度で含まれている飲料濃縮物である。好ましい態様による飲料濃縮物、後述の飲料の1.5~20倍濃縮物、2~15倍濃縮物、2~10倍濃縮物または4~8倍濃縮物である。本発明の他の態様において、飲料濃縮物は飲料の製造工程中に用いられるものであり、飲料濃縮物に希釈等の処理を加えた液を調合する際、ステビオール配糖体の析出を一定時間抑制することは、調合時のトラブル発生による調合時間延長等にも対応可能である点で、有益である。
[ステビオール配糖体]
本発明の一態様における飲料濃縮物は、レバウジオシドA(RebA)、レバウジオシドD(RebD)およびレバウジオシドM(RebM)からなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を含む。これらのステビオール配糖体の由来は特に限定されず、植物から単離・精製したものや、生合成によって得たものや化学合成によって得たものを用いることができる。本発明の一態様における飲料濃縮物は、RebA、RebDまたはRebMのいずれか1種類を含むものであってもよく、RebAおよびRebD、RebAおよびRebM、またはRebDおよびRebMの2種類を含むものであってもよく、RebA、RebDおよびRebMの3種類を含むものであってもよい。
本発明の一態様における飲料濃縮物に含まれるレバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量は、1300ppm~20000ppmである。この含有量は、飲料濃縮物の総重量基準のものである。飲料濃縮物がRebA、RebDおよびRebMのうちの2種類以上を含む場合、この含有量はそれらのステビオール配糖体の合計含有量を意味する。本発明の好ましい態様において、RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量は、飲料濃縮物の総重量基準で1300ppm~18000ppm、1300ppm~16000ppm、1300ppm~14000ppm、1300ppm~12000ppm、1300ppm~10000ppm、1300ppm~9000ppm、1300ppm~8000ppm、1300ppm~7000ppm、1300ppm~6000ppm、1300ppm~5000ppm、1500ppm~20000ppm、1500ppm~18000ppm、1500ppm~16000ppm、1500ppm~14000ppm、1500ppm~12000ppm、1500ppm~10000ppm、1500ppm~9000ppm、1500ppm~8000ppm、1500ppm~7000ppm、1500ppm~6000ppm、1500ppm~5000ppm、1800ppm~20000ppm、1800ppm~18000ppm、1800ppm~16000ppm、1800ppm~14000ppm、1800ppm~12000ppm、1800ppm~10000ppm、1800ppm~9000ppm、1800ppm~8000ppm、1800ppm~7000ppm、1800ppm~6000ppm、1800ppm~5000ppm、2000ppm~20000ppm、2000ppm~18000ppm、2000ppm~16000ppm、2000ppm~14000ppm、2000ppm~12000ppm、2000ppm~10000ppm、2000ppm~9000ppm、2000ppm~8000ppm、2000ppm~7000ppm、2000ppm~6000ppm、2000ppm~5000ppm、2500ppm~20000ppm、2500ppm~18000ppm、2500ppm~16000ppm、2500ppm~14000ppm、2500ppm~12000ppm、2500ppm~10000ppm、2500ppm~9000ppm、2500ppm~8000ppm、2500ppm~7000ppm、2500ppm~6000ppm、2500ppm~5000ppm、3000ppm~20000ppm、3000ppm~18000ppm、3000ppm~16000ppm、3000ppm~14000ppm、3000ppm~12000ppm、3000ppm~10000ppm、3000ppm~9000ppm、3000ppm~8000ppm、3000ppm~7000ppm、3000ppm~6000ppm、3000ppm~5000ppm、3500ppm~20000ppm、3500ppm~18000ppm、3500ppm~16000ppm、3500ppm~14000ppm、3500ppm~12000ppm、3500ppm~10000ppm、3500ppm~9000ppm、3500ppm~8000ppm、3500ppm~7000ppm、3500ppm~6000ppm、3500ppm~5000ppm、4000ppm~20000ppm、4000ppm~18000ppm、4000ppm~16000ppm、4000ppm~14000ppm、4000ppm~12000ppm、4000ppm~10000ppm、4000ppm~9000ppm、4000ppm~8000ppm、4000ppm~7000ppm、4000ppm~6000ppmまたは4000ppm~5000ppmであってもよい。RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量は、飲料濃縮物の総重量基準で、好ましくは2000~16000ppm、より好ましくは3000~14000ppm、さらにより好ましくは4000~12000ppmである。RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の含有量は例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定することができる。あるいは、RebA、RebDおよびRebMの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の他の態様における飲料濃縮物に含まれるRebAの量は、飲料濃縮物の総重量基準で1300ppm~20000ppm、1300ppm~18000ppm、1300ppm~16000ppm、1300ppm~14000ppm、1300ppm~12000ppm、1300ppm~10000ppm、1300ppm~9000ppm、1300ppm~8000ppm、1300ppm~7000ppm、1300ppm~6000ppm、1300ppm~5000ppm、1500ppm~20000ppm、1500ppm~18000ppm、1500ppm~16000ppm、1500ppm~14000ppm、1500ppm~12000ppm、1500ppm~10000ppm、1500ppm~9000ppm、1500ppm~8000ppm、1500ppm~7000ppm、1500ppm~6000ppm、1500ppm~5000ppm、1800ppm~20000ppm、1800ppm~18000ppm、1800ppm~16000ppm、1800ppm~14000ppm、1800ppm~12000ppm、1800ppm~10000ppm、1800ppm~9000ppm、1800ppm~8000ppm、1800ppm~7000ppm、1800ppm~6000ppm、1800ppm~5000ppm、2000ppm~20000ppm、2000ppm~18000ppm、2000ppm~16000ppm、2000ppm~14000ppm、2000ppm~12000ppm、2000ppm~10000ppm、2000ppm~9000ppm、2000ppm~8000ppm、2000ppm~7000ppm、2000ppm~6000ppm、2000ppm~5000ppm、2500ppm~20000ppm、2500ppm~18000ppm、2500ppm~16000ppm、2500ppm~14000ppm、2500ppm~12000ppm、2500ppm~10000ppm、2500ppm~9000ppm、2500ppm~8000ppm、2500ppm~7000ppm、2500ppm~6000ppm、2500ppm~5000ppm、3000ppm~20000ppm、3000ppm~18000ppm、3000ppm~16000ppm、3000ppm~14000ppm、3000ppm~12000ppm、3000ppm~10000ppm、3000ppm~9000ppm、3000ppm~8000ppm、3000ppm~7000ppm、3000ppm~6000ppm、3000ppm~5000ppm、3500ppm~20000ppm、3500ppm~18000ppm、3500ppm~16000ppm、3500ppm~14000ppm、3500ppm~12000ppm、3500ppm~10000ppm、3500ppm~9000ppm、3500ppm~8000ppm、3500ppm~7000ppm、3500ppm~6000ppm、3500ppm~5000ppm、4000ppm~20000ppm、4000ppm~18000ppm、4000ppm~16000ppm、4000ppm~14000ppm、4000ppm~12000ppm、4000ppm~10000ppm、4000ppm~9000ppm、4000ppm~8000ppm、4000ppm~7000ppm、4000ppm~6000ppmまたは4000ppm~5000ppmであってもよい。RebAの量は、飲料濃縮物の総重量基準で、好ましくは2000~16000ppm、より好ましくは3000~14000ppm、さらにより好ましくは4000~12000ppmである。RebAの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、RebAの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の他の態様における飲料濃縮物に含まれるRebDの量は、飲料濃縮物の総重量基準で1300ppm~20000ppm、1300ppm~18000ppm、1300ppm~16000ppm、1300ppm~14000ppm、1300ppm~12000ppm、1300ppm~10000ppm、1300ppm~9000ppm、1300ppm~8000ppm、1300ppm~7000ppm、1300ppm~6000ppm、1300ppm~5000ppm、1500ppm~20000ppm、1500ppm~18000ppm、1500ppm~16000ppm、1500ppm~14000ppm、1500ppm~12000ppm、1500ppm~10000ppm、1500ppm~9000ppm、1500ppm~8000ppm、1500ppm~7000ppm、1500ppm~6000ppm、1500ppm~5000ppm、1800ppm~20000ppm、1800ppm~18000ppm、1800ppm~16000ppm、1800ppm~14000ppm、1800ppm~12000ppm、1800ppm~10000ppm、1800ppm~9000ppm、1800ppm~8000ppm、1800ppm~7000ppm、1800ppm~6000ppm、1800ppm~5000ppm、2000ppm~20000ppm、2000ppm~18000ppm、2000ppm~16000ppm、2000ppm~14000ppm、2000ppm~12000ppm、2000ppm~10000ppm、2000ppm~9000ppm、2000ppm~8000ppm、2000ppm~7000ppm、2000ppm~6000ppm、2000ppm~5000ppm、2500ppm~20000ppm、2500ppm~18000ppm、2500ppm~16000ppm、2500ppm~14000ppm、2500ppm~12000ppm、2500ppm~10000ppm、2500ppm~9000ppm、2500ppm~8000ppm、2500ppm~7000ppm、2500ppm~6000ppm、2500ppm~5000ppm、3000ppm~20000ppm、3000ppm~18000ppm、3000ppm~16000ppm、3000ppm~14000ppm、3000ppm~12000ppm、3000ppm~10000ppm、3000ppm~9000ppm、3000ppm~8000ppm、3000ppm~7000ppm、3000ppm~6000ppm、3000ppm~5000ppm、3500ppm~20000ppm、3500ppm~18000ppm、3500ppm~16000ppm、3500ppm~14000ppm、3500ppm~12000ppm、3500ppm~10000ppm、3500ppm~9000ppm、3500ppm~8000ppm、3500ppm~7000ppm、3500ppm~6000ppm、3500ppm~5000ppm、4000ppm~20000ppm、4000ppm~18000ppm、4000ppm~16000ppm、4000ppm~14000ppm、4000ppm~12000ppm、4000ppm~10000ppm、4000ppm~9000ppm、4000ppm~8000ppm、4000ppm~7000ppm、4000ppm~6000ppmまたは4000ppm~5000ppmであってもよい。RebDの量は、飲料濃縮物の総重量基準で、好ましくは2000~16000ppm、より好ましくは3000~14000ppm、さらにより好ましくは4000~12000ppmである。RebDの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、RebDの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の他の態様における飲料濃縮物に含まれるRebMの量は、飲料濃縮物の総重量基準で1300ppm~20000ppm、1300ppm~18000ppm、1300ppm~16000ppm、1300ppm~14000ppm、1300ppm~12000ppm、1300ppm~10000ppm、1300ppm~9000ppm、1300ppm~8000ppm、1300ppm~7000ppm、1300ppm~6000ppm、1300ppm~5000ppm、1500ppm~20000ppm、1500ppm~18000ppm、1500ppm~16000ppm、1500ppm~14000ppm、1500ppm~12000ppm、1500ppm~10000ppm、1500ppm~9000ppm、1500ppm~8000ppm、1500ppm~7000ppm、1500ppm~6000ppm、1500ppm~5000ppm、1800ppm~20000ppm、1800ppm~18000ppm、1800ppm~16000ppm、1800ppm~14000ppm、1800ppm~12000ppm、1800ppm~10000ppm、1800ppm~9000ppm、1800ppm~8000ppm、1800ppm~7000ppm、1800ppm~6000ppm、1800ppm~5000ppm、2000ppm~20000ppm、2000ppm~18000ppm、2000ppm~16000ppm、2000ppm~14000ppm、2000ppm~12000ppm、2000ppm~10000ppm、2000ppm~9000ppm、2000ppm~8000ppm、2000ppm~7000ppm、2000ppm~6000ppm、2000ppm~5000ppm、2500ppm~20000ppm、2500ppm~18000ppm、2500ppm~16000ppm、2500ppm~14000ppm、2500ppm~12000ppm、2500ppm~10000ppm、2500ppm~9000ppm、2500ppm~8000ppm、2500ppm~7000ppm、2500ppm~6000ppm、2500ppm~5000ppm、3000ppm~20000ppm、3000ppm~18000ppm、3000ppm~16000ppm、3000ppm~14000ppm、3000ppm~12000ppm、3000ppm~10000ppm、3000ppm~9000ppm、3000ppm~8000ppm、3000ppm~7000ppm、3000ppm~6000ppm、3000ppm~5000ppm、3500ppm~20000ppm、3500ppm~18000ppm、3500ppm~16000ppm、3500ppm~14000ppm、3500ppm~12000ppm、3500ppm~10000ppm、3500ppm~9000ppm、3500ppm~8000ppm、3500ppm~7000ppm、3500ppm~6000ppm、3500ppm~5000ppm、4000ppm~20000ppm、4000ppm~18000ppm、4000ppm~16000ppm、4000ppm~14000ppm、4000ppm~12000ppm、4000ppm~10000ppm、4000ppm~9000ppm、4000ppm~8000ppm、4000ppm~7000ppm、4000ppm~6000ppmまたは4000ppm~5000ppmであってもよい。RebMの量は、飲料濃縮物の総重量基準で、好ましくは2000~16000ppm、より好ましくは3000~14000ppm、さらにより好ましくは4000~12000ppmである。RebMの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、RebMの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の一態様による飲料濃縮物は、RebA、RebDおよびRebM以外の他のステビオール配糖体を含んでいてもよく、例えば、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドL、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオールモノシド、ステビオールビオシドおよびステビオシドからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体をさらに含んでいてもよい。
他のステビオール配糖体が含まれる場合、RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の総量と他のステビオール配糖体の総量との組成比は、質量比で99:1~50:50、95:5~55:45、90:10~60:40、85:15~65:35、80:20~70:30、80:20~75:25、99:1~85:5、98:2~86:14、97:3~87:13、96:4~88:12または95:5~89:11であってよい。
[ヒドロキシプロピルセルロース]
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)は、セルロースの水酸基に酸化プロピレンを反応させて得られるセルロース誘導体である。
ヒドロキシプロピルセルロースは、食品添加物として日本において認められているが、主な用途は錠剤や顆粒剤の結合剤である。本発明で使用するヒドロキシプロピルセルロースは、特に限定されないが、重量平均分子量が20000~150000であることが好ましく、30000~140000であることがより好ましく、35000~100000であることがさらに好ましい。ヒドロキシプロピルセルロースは、低分子量のものほど末端水酸基が多く、親水性が高くなる。ヒドロキシプロピルセルロースの分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー法(GPC法)で容易に測定することができる。
ヒドロキシプロピルセルロースは、市販品を使用することができ、食品添加物として市販されているものを好ましく使用することができる。食品添加物として市販されているヒドロキシプロピルセルロースとしては、例えば日本曹達株式会社のセルニーSSL(商品名、分子量40000)、セルニーSL(商品名、分子量100000)、セルニーL(商品名、分子量140000)、セルニーM(商品名、分子量700000)、セルニーH(商品名、分子量1000000)、等が挙げられる。本発明においては、セルニーSSLが好ましい。
本発明に用いるヒドロキシプロピルセルロースとして、モル置換度(MS)が2~3、2.5~3または3以上のものを用いることができる。モル置換度は1グルコース当たりのヒドロキシプロポキシ基の置換数を示すものであり、この置換数が低いと水溶性が低くなる。
飲料濃縮物中のヒドロキシプロピルセルロースの含有量は特に限定されないが、好ましくは、6.5~100000ppmである。本発明の他の態様において、ヒドロキシプロピルセルロースの含有量は、6.5~50000ppm、6.5~45000ppm、6.5~40000ppm、6.5~35000ppm、6.5~30000ppm、6.5~25000ppm、6.5~20000ppm、6.5~15000ppm、6.5~10000ppm、6.5~8000ppm、6.5~6000ppm、6.5~5000ppm、6.5~4000ppm、6.5~3000ppm、6.5~2000ppm、6.5~1000ppm、10~100000ppm、10~50000ppm、10~45000ppm、10~40000ppm、10~35000ppm、10~30000ppm、10~25000ppm、10~20000ppm、10~15000ppm、10~10000ppm、10~8000ppm、10~6000ppm、10~5000ppm、10~4000ppm、10~3000ppm、10~2000ppm、10~1000ppm、30~100000ppm、30~50000ppm、30~45000ppm、30~40000ppm、30~35000ppm、30~30000ppm、30~25000ppm、30~20000ppm、30~15000ppm、30~10000ppm、30~8000ppm、30~6000ppm、30~5000ppm、30~4000ppm、30~3000ppm、30~2000ppm、30~1000ppm、50~100000ppm、50~50000ppm、50~45000ppm、50~40000ppm、50~35000ppm、50~30000ppm、50~25000ppm、50~20000ppm、50~15000ppm、50~10000ppm、50~8000ppm、50~6000ppm、50~5000ppm、50~4000ppm、50~3000ppm、50~2000ppm、50~1000ppm、100~100000ppm、100~50000ppm、100~45000ppm、100~40000ppm、100~35000ppm、100~30000ppm、100~25000ppm、100~20000ppm、100~15000ppm、100~10000ppm、100~8000ppm、100~6000ppm、100~5000ppm、100~4000ppm、100~3000ppm、100~2000ppm、100~1000ppm、200~100000ppm、200~50000ppm、200~45000ppm、200~40000ppm、200~35000ppm、200~30000ppm、200~25000ppm、200~20000ppm、200~15000ppm、200~10000ppm、200~8000ppm、200~6000ppm、200~5000ppm、200~4000ppm、200~3000ppm、200~2000ppm、200~1000ppm、300~100000ppm、300~50000ppm、300~45000ppm、300~40000ppm、300~35000ppm、300~30000ppm、300~25000ppm、300~20000ppm、300~15000ppm、300~10000ppm、300~8000ppm、300~6000ppm、300~5000ppm、300~4000ppm、300~3000ppm、300~2000ppm、300~1000ppm、400~100000ppm、400~50000ppm、400~45000ppm、400~40000ppm、400~35000ppm、400~30000ppm、400~25000ppm、400~20000ppm、400~15000ppm、400~10000ppm、400~8000ppm、400~6000ppm、400~5000ppm、400~4000ppm、400~3000ppm、400~2000ppm、400~1000ppm、500~100000ppm、500~50000ppm、500~45000ppm、500~40000ppm、500~35000ppm、500~30000ppm、500~25000ppm、500~20000ppm、500~15000ppm、500~10000ppm、500~8000ppm、500~6000ppm、500~5000ppm、500~4000ppm、500~3000ppm、500~2000ppm、500~1000ppm、1000~100000ppm、1000~50000ppm、1000~45000ppm、1000~40000ppm、1000~35000ppm、1000~30000ppm、1000~25000ppm、1000~20000ppm、1000~15000ppm、1000~10000ppm、1000~8000ppm、1000~6000ppm、1000~5000ppm、1000~4000ppm、1000~3000ppm、1000~2000ppm、2000~100000ppm、2000~50000ppm、2000~45000ppm、2000~40000ppm、2000~35000ppm、2000~30000ppm、2000~25000ppm、2000~20000ppm、2000~15000ppm、2000~10000ppm、2000~8000ppm、2000~6000ppm、2000~5000ppm、2000~4000ppm、2000~3000ppm、3000~100000ppm、3000~50000ppm、3000~45000ppm、3000~40000ppm、3000~35000ppm、3000~30000ppm、3000~25000ppm、3000~20000ppm、3000~15000ppm、3000~10000ppm、3000~8000ppm、3000~6000ppm、3000~5000ppm、3000~4000ppm、4000~100000ppm、4000~50000ppm、4000~45000ppm、4000~40000ppm、4000~35000ppm、4000~30000ppm、4000~25000ppm、4000~20000ppm、4000~15000ppm、4000~10000ppm、4000~8000ppm、4000~6000ppmまたは4000~5000ppmであってもよい。ヒドロキシプロピルセルロースの含有量は、飲料濃縮物の総重量基準で、好ましくは100~50000ppm、より好ましくは300~10000ppm、さらにより好ましくは1000~5000ppmである。飲料濃縮物中のヒドロキシプロピルセルロースの含有量は例えばガスクロマトグラフィー(GC)や示差屈折率検出法によって測定することができる。あるいは、ヒドロキシプロピルセルロースの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の一態様における飲料濃縮物中のヒドロキシプロピルセルロースの含有量は、上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~50倍である。本発明の他の態様において、ヒドロキシプロピルセルロースの含有量は、上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~40倍、0.005~30倍、0.005~20倍、0.005~10倍、0.005~5倍、0.005~4倍、0.005~3倍、0.005~2倍、0.005~1倍、0.005~0.8倍、0.005~0.6倍、0.005~0.4倍、0.005~0.2倍、0.005~0.1倍、0.005~0.08倍、0.005~0.06倍、0.005~0.04倍、0.005~0.02倍、0.005~0.01倍、0.008~50倍、0.008~40倍、0.008~30倍、0.008~20倍、0.008~10倍、0.008~5倍、0.008~4倍、0.008~3倍、0.008~2倍、0.008~1倍、0.008~0.8倍、0.008~0.6倍、0.008~0.4倍、0.008~0.2倍、0.008~0.1倍、0.008~0.08倍、0.008~0.06倍、0.008~0.04倍、0.008~0.02倍、0.01~50倍、0.01~40倍、0.01~30倍、0.01~20倍、0.01~10倍、0.01~5倍、0.01~4倍、0.01~3倍、0.01~2倍、0.01~1倍、0.01~0.8倍、0.01~0.6倍、0.01~0.4倍、0.01~0.2倍、0.01~0.1倍、0.01~0.08倍、0.01~0.06倍、0.01~0.04倍、0.01~0.02倍、0.05~50倍、0.05~40倍、0.05~30倍、0.05~20倍、0.05~10倍、0.05~5倍、0.05~4倍、0.05~3倍、0.05~2倍、0.05~1倍、0.05~0.8倍、0.05~0.6倍、0.05~0.4倍、0.05~0.2倍、0.05~0.1倍、0.05~0.08倍、0.05~0.06倍、0.08~50倍、0.08~40倍、0.08~30倍、0.08~20倍、0.08~10倍、0.08~5倍、0.08~4倍、0.08~3倍、0.08~2倍、0.08~1倍、0.08~0.8倍、0.08~0.6倍、0.08~0.4倍、0.08~0.2倍、0.08~0.1倍、0.1~50倍、0.1~40倍、0.1~30倍、0.1~20倍、0.1~10倍、0.1~5倍、0.1~4倍、0.1~3倍、0.1~2倍、0.1~1倍、0.1~0.8倍、0.1~0.6倍、0.1~0.4倍、0.1~0.2倍、0.2~50倍、0.2~40倍、0.2~30倍、0.2~20倍、0.2~10倍、0.2~5倍、0.2~4倍、0.2~3倍、0.2~2倍、0.2~1倍、0.2~0.8倍、0.2~0.6倍、0.2~0.4倍、0.4~50倍、0.4~40倍、0.4~30倍、0.4~20倍、0.4~10倍、0.4~5倍、0.4~4倍、0.4~3倍、0.4~2倍、0.4~1倍、0.4~0.8倍、0.4~0.6倍、0.6~50倍、0.6~40倍、0.6~30倍、0.6~20倍、0.6~10倍、0.6~5倍、0.6~4倍、0.6~3倍、0.6~2倍、0.6~1倍、0.6~0.8倍、0.8~50倍、0.8~40倍、0.8~30倍、0.8~20倍、0.8~10倍、0.8~5倍、0.8~4倍、0.8~3倍、0.8~2倍、0.8~1倍、1~50倍、1~40倍、1~30倍、1~20倍、1~10倍、1~5倍、1~4倍、1~3倍または1~2倍であってもよい。ヒドロキシプロピルセルロースの上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対する重量比は、好ましくは0.005~10倍、より好ましくは0.008~5倍、さらにより好ましくは0.25~4倍である。重量比をこの範囲とすることで、上記1種以上のステビオール配糖体の析出をより効果的に抑制できる点や、ヒドロキシプロピルメチルセルロースによる最終飲料製品の香味への影響を抑えられる点で好ましい。嗜好飲料としての商品価値を損なわない目的から、飲料濃縮物に希釈等の処理を行って製造される飲料の香味への影響を抑えることは望ましい。ヒドロキシプロピルセルロースと1種以上のステビオール配糖体の含有量の重量比は、例えばそれぞれの成分の含有量をGCまたは示差屈折率検出法と、HPLCによって測定したうえで算出することができる。あるいは、これらの原料の添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
後述の実施例において実証されているように、ヒドロキシプロピルセルロースを用いることでRebD析出抑制効果が認められている。一方で、ヒドロキシプロピルセルロース以外のセルロース誘導体(メチルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロース)ではRebD析出効果がほとんど認められなかった点からも、本件発明の効果は予想外のものであった。特に、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、セルロースの水酸基の置換基としてヒドロキシプロピル基に加えてメチル基が加わった点でヒドロキシプロピルセルロースと異なるだけであるため、ヒドロキシプロピルセルロースを含む飲料濃縮物による上記の効果は予想外のものであった。本発明の一態様による飲料濃縮物は、RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を高濃度で安定して含むことができるため、濃度を高く維持するのに有用である。また、飲料濃縮物を保管や輸送する場合などにも有用である。さらに、本発明の好ましい態様による飲料濃縮物は、希釈後における最終飲料製品の香味に対するヒドロキシプロピルセルロースによる影響も抑えられており、商品価値維持の観点からも有用である。
[溶媒]
溶媒としては様々なものを用いることができ、飲料に添加可能な溶媒であれば特に限定されない。そのような溶媒としては、例えば、水;グリセリン(グリセロールとも称される)、エチレングリコール、プロピレングリコールもしくはこれら以外の多価アルコール;および、エタノールもしくはこれ以外の一価アルコールから選択される1種以上の溶媒が挙げられる。そのような多価アルコールとして、例えば、上記以外の二価または三価のアルコールなどが挙げられる。また、一価アルコールとして、例えば、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、2-ブタノールおよび2-メチル-2-プロパノールなどが挙げられる。水は、特に限定されず、水道水、イオン交換水、精製水または純水などを用いることができる。
本発明の好ましい態様における飲料濃縮物に含まれる溶媒は、グリセリン、エタノールおよび水から選択される少なくとも1種以上の溶媒を含む。本発明のさらに好ましい態様における飲料濃縮物に含まれる溶媒は、グリセリン、エタノールおよび水から選択される1種以上から実質的になる。本明細書において「~から実質的になる(consisting essentially of)」とは、本発明に用いる溶媒が、グリセリン、エタノールおよび水以外の溶媒を少量含み得ることを意味する。例えば、溶媒がグリセリン、エタノールおよび水から実質的になる場合、グリセリン、エタノールおよび水の合計含有量が、溶媒の総重量基準で好ましくは85~100重量%、より好ましくは90~100重量%、さらに好ましくは95~100重量%であることを意味する。グリセリン、エタノールおよび水の合計含有量が、溶媒の総重量基準で100重量%であるとは、溶媒がグリセリン、エタノールおよび水から構成されており、任意の他の溶媒の含有量が不純物量(1重量%未満)であることを意味する。
本発明の一態様における飲料濃縮物に含まれる溶媒は水を含み、溶媒の総重量に対する水の濃度が50~100重量%である。本発明の他の態様において、溶媒の総重量に対する水の濃度は、70~100重量%、80~100重量%、90~100重量%、95~100重量%または97.5~100重量%であってもよい。水の含有量は、水の添加量が判明している場合は、原料の添加量(およびその比重)から算出することができる。
本発明の一態様における飲料濃縮物に含まれる溶媒はグリセリンを含み、溶媒の総重量に対するグリセリンの濃度が、0.4~50重量%である。好ましい態様において、グリセリンの量は、溶媒の総重量基準で1~40重量%、2~30重量%、5~25重量%、8~20重量%または10~15重量%であってもよい。グリセリンの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、グリセリンの添加量が判明している場合は、原料の添加量(およびその比重)から算出してもよい。
本発明の一態様における飲料濃縮物に含まれる溶媒はエタノールを含み、溶媒の総重量に対するエタノールの濃度が、0.4~25重量%である。好ましい態様において、エタノールの量は、溶媒の総重量基準で0.6~20重量%、0.8~15重量%、1~15重量%、1.5~10重量%または2~6重量%であってもよい。エタノールの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、エタノールの添加量が判明している場合は、原料の添加量(およびその比重)から算出してもよい。
[他の成分]
本発明の一態様による飲料濃縮物は、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリンおよび2-ヒドロキシ-γシクロデキストリンからなる群から選択される1種以上のシクロデキストリンを含む。本発明の好ましい態様による飲料濃縮物は、γ-シクロデキストリンを含む。上記1種以上のシクロデキストリンを含有することは、RebA、RebDおよびRebMの再結晶化(再析出)を抑える点で好ましい。理論に拘束されることを望むものではないが、シクロデキストリンが溶液中でRebA、RebDおよびRebMの溶解状態を安定化しているものと推察される。
上記1種以上のシクロデキストリンの含有量は特に限定されないが、好ましくは、飲料濃縮物に含まれるRebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量との重量比([RebA、RebDおよびRebM]:シクロデキストリン)が1:0.05~1:5、より好ましくは1:0.1~1:3、さらに好ましくは1:0.2~1:3、特に好ましくは1:0.4~1:1.5、1:0.5~1:1.4または1:0.6~1:1.3である。
本発明の一態様による飲料濃縮物は、さらに他の甘味料を含んでいてもよい。そのような他の甘味料としては、ショ糖(スクロース)、果糖ぶどう糖液糖、モグロシドV、キシリトール、コーンシロップ、果糖、砂糖、ぶどう糖、麦芽糖、高果糖液糖、糖アルコール(キシリトールやエリスリトールなど)、オリゴ糖、はちみつ、サトウキビ搾汁液(黒糖蜜)、水飴、羅漢果末、羅漢果抽出物、甘草末、甘草抽出物、ソーマトコッカスダニエリ種子末、ソーマトコッカスダニエリ種子抽出物などの天然甘味料や、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテーム、アスパルテーム、サッカリンなどの人工甘味料などが挙げられる。中でもすっきりさ、飲みやすさ、自然な味わい、適度なコク味の付与の観点から、天然甘味料を用いることが好ましく、特に、果糖、ぶどう糖、麦芽糖、スクロース、砂糖が好適に用いられる。これら甘味成分は一種類のみ用いてもよく、また複数種類を用いてもよい。
本発明の一態様による飲料濃縮物は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸カリウム、二酸化硫黄、コーヒー豆抽出物(クロロゲン酸)、緑茶抽出物(カテキン)、ローズマリー抽出物など)、乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン、サポニン、カゼインナトリウム、カゼインカリウムなど)、酸味料、香料等を適宜配合することができる。
本発明の一態様による飲料濃縮物は、任意の倍率で希釈して飲料に用いることができる。その際、2倍~1000倍、または10~100倍、または20~50倍に水や炭酸水で希釈して使用することができる。また、飲料濃縮物は、濃縮されているため保管性や輸送性の面で好ましい。本発明の一態様による液体濃縮物はRebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を高濃度で含有するため、飲料を調製する際により高倍率で希釈することができるため好ましい。
本発明の一態様による飲料濃縮物に含まれる可溶性固形分量は0.1%を超え50%以下、0.2~50%、0.4~50%、1.0~50%、2.0~50%、5.0~50%、15~50%、0.2~40%、0.4~40%、1.0~40%、2.0~40%、5.0~40%、15~40%であってもよい。濃縮物に含まれる可溶性固形分量は、糖度計(屈折計)を用いて測定することができる。
2.飲料濃縮物の製造方法
本発明は、一側面として、1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、溶媒とを含む飲料濃縮物の製造方法(以下、「本発明の飲料濃縮物の製造方法」ともいう)を提供する。本発明の一態様によれば、溶媒に、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースとを溶解させ、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が1300ppm~20000ppmである飲料濃縮物を製造する方法が提供される。
本発明の他の一態様における飲料濃縮物の製造方法は、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、溶媒とを、当該1種以上のステビオール配糖体の含有量が1300ppm~20000ppmとなるように配合し、本発明の一態様による飲料濃縮物を得ることを含む。1種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースは溶媒に別々に添加してもよく、同時に添加してもよい。また、1種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースのいずれか一方または両方をそれぞれ別の溶媒に溶解させたうえで混合してもよい。あるいは一種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースと、所望により他の成分と共に混合してプレミックスを作成したうえで、当該プレミックスを溶媒に添加して溶解させてもよい。
本発明の一態様の飲料濃縮物の製造方法において、1種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースを溶解させる温度は特に限定されないが、例えば、100℃未満、95℃未満、90℃未満、または85℃未満の温度で溶媒に1種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースを溶解させることができる。本発明の他の態様の飲料濃縮物の製造方法は、実質的に加熱を行わずに溶媒に1種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースを溶解させる。本明細書において、「実質的に加熱を行わない」とは、ヒーターなどの加熱装置で意図的に外部から熱を供給する工程を含まないことを意味し、溶解熱や製造装置が稼働する際に発する熱や、外気温の影響による熱による加温が生じる製造方法を除外するものではない。
さらに、上記工程の後または上記工程と同時に、さらに他の成分を添加してもよい。そのような他の成分としては、「1.飲料濃縮物」の項目に記載のものを用いることができる。各成分の含有量についても、「1.飲料濃縮物」の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。
飲料濃縮物を得た後は、直ぐに後続の工程で飲料を調製してもよく、あるいは、飲料濃縮物の状態で保管または輸送してもよい。
3.飲料
本発明は、一側面として、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、溶媒とを含む飲料(以下、「本発明の飲料」ともいう)を提供する。
本発明の一態様による飲料は、本発明の一態様による飲料濃縮物を含む飲料である。
本発明の他の一態様による飲料は、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、グリセリン、エタノールまたはその混合物と、水とを含む飲料であって、前記飲料の総重量基準で、50ppm以上、1300ppm未満の前記1種以上のステビオール配糖体と、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~5倍の量のヒドロキシプロピルセルロースを含む、飲料である。この飲料は、本発明の一態様による飲料濃縮物を水または炭酸水で希釈して得たものであってもよい。
本発明の一態様における飲料に含まれるレバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量は、50ppm以上、1300ppm未満である。この含有量は、飲料の総重量基準のものである。飲料がRebA、RebDおよびRebMのうちの2種類以上を含む場合、この含有量はそれらのステビオール配糖体の合計含有量を意味する。本発明の好ましい態様において、RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量は、飲料の総重量基準で50~1200ppm、50~1100ppm、50~1000ppm、50~900ppm、50~800ppm、50~700ppm、50~600ppm、50~550ppm、50~500ppm、50~450ppm、50~400ppm、50~350ppm、60ppm以上、1300ppm未満、60~1200ppm、60~1100ppm、60~1000ppm、60~900ppm、60~800ppm、60~700ppm、60~600ppm、60~550ppm、60~500ppm、60~450ppm、60~400ppm、60~350ppm、80ppm以上、1300ppm未満、80~1200ppm、80~1100ppm、80~1000ppm、80~900ppm、80~800ppm、80~700ppm、80~600ppm、80~550ppm、80~500ppm、80~450ppm、80~400ppm、80~350ppm、100ppm以上、1300ppm未満100~1200ppm、100~1100ppm、100~1000ppm、100~900ppm、100~800ppm、100~700ppm、100~600ppm、100~550ppm、100~500ppm、100~450ppm、100~400ppm、100~350ppm、150ppm以上、1300ppm未満、150~1200ppm、150~1100ppm、150~1000ppm、150~900ppm、150~800ppm、150~700ppm、150~600ppm、150~550ppm、150~500ppm、150~450ppm、150~400ppm、150~350ppm、200ppm以上、1300ppm未満、200~1200ppm、200~1100ppm、200~1000ppm、200~900ppm、200~800ppm、200~700ppm、200~600ppm、200~550ppm、200~500ppm、200~450ppm、200~400ppm、200~350ppm、250ppm以上、1300ppm未満、250~1200ppm、250~1100ppm、250~1000ppm、250~900ppm、250~800ppm、250~700ppm、250~600ppm、250~550ppm、250~500ppm、250~450ppm、250~400ppmまたは250~350ppmであってもよい。RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量は、飲料の総重量基準で、好ましくは50~1000ppm、より好ましくは100~800ppm、さらにより好ましくは150~600ppmである。RebA、RebDおよびRebMの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、RebA、RebDおよびRebMの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の他の態様における飲料に含まれるRebAの量は、飲料の総重量基準で50ppm以上、1300ppm未満、50~1200ppm、50~1100ppm、50~1000ppm、50~900ppm、50~800ppm、50~700ppm、50~600ppm、50~550ppm、50~500ppm、50~450ppm、50~400ppm、50~350ppm、60ppm以上、1300ppm未満、60~1200ppm、60~1100ppm、60~1000ppm、60~900ppm、60~800ppm、60~700ppm、60~600ppm、60~550ppm、60~500ppm、60~450ppm、60~400ppm、60~350ppm、80ppm以上、1300ppm未満、80~1200ppm、80~1100ppm、80~1000ppm、80~900ppm、80~800ppm、80~700ppm、80~600ppm、80~550ppm、80~500ppm、80~450ppm、80~400ppm、80~350ppm、100ppm以上、1300ppm未満100~1200ppm、100~1100ppm、100~1000ppm、100~900ppm、100~800ppm、100~700ppm、100~600ppm、100~550ppm、100~500ppm、100~450ppm、100~400ppm、100~350ppm、150ppm以上、1300ppm未満、150~1200ppm、150~1100ppm、150~1000ppm、150~900ppm、150~800ppm、150~700ppm、150~600ppm、150~550ppm、150~500ppm、150~450ppm、150~400ppm、150~350ppm、200ppm以上、1300ppm未満、200~1200ppm、200~1100ppm、200~1000ppm、200~900ppm、200~800ppm、200~700ppm、200~600ppm、200~550ppm、200~500ppm、200~450ppm、200~400ppm、200~350ppm、250ppm以上、1300ppm未満、250~1200ppm、250~1100ppm、250~1000ppm、250~900ppm、250~800ppm、250~700ppm、250~600ppm、250~550ppm、250~500ppm、250~450ppm、250~400ppmまたは250~350ppmであってもよい。RebAの量は、飲料の総重量基準で、好ましくは50~1000ppm、より好ましくは100~800ppm、さらにより好ましくは150~600ppmである。RebAの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、RebAの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の他の態様における飲料に含まれるRebDの量は、飲料の総重量基準で50ppm以上、1300ppm未満、50~1200ppm、50~1100ppm、50~1000ppm、50~900ppm、50~800ppm、50~700ppm、50~600ppm、50~550ppm、50~500ppm、50~450ppm、50~400ppm、50~350ppm、60ppm以上、1300ppm未満、60~1200ppm、60~1100ppm、60~1000ppm、60~900ppm、60~800ppm、60~700ppm、60~600ppm、60~550ppm、60~500ppm、60~450ppm、60~400ppm、60~350ppm、80ppm以上、1300ppm未満、80~1200ppm、80~1100ppm、80~1000ppm、80~900ppm、80~800ppm、80~700ppm、80~600ppm、80~550ppm、80~500ppm、80~450ppm、80~400ppm、80~350ppm、100ppm以上、1300ppm未満100~1200ppm、100~1100ppm、100~1000ppm、100~900ppm、100~800ppm、100~700ppm、100~600ppm、100~550ppm、100~500ppm、100~450ppm、100~400ppm、100~350ppm、150ppm以上、1300ppm未満、150~1200ppm、150~1100ppm、150~1000ppm、150~900ppm、150~800ppm、150~700ppm、150~600ppm、150~550ppm、150~500ppm、150~450ppm、150~400ppm、150~350ppm、200ppm以上、1300ppm未満、200~1200ppm、200~1100ppm、200~1000ppm、200~900ppm、200~800ppm、200~700ppm、200~600ppm、200~550ppm、200~500ppm、200~450ppm、200~400ppm、200~350ppm、250ppm以上、1300ppm未満、250~1200ppm、250~1100ppm、250~1000ppm、250~900ppm、250~800ppm、250~700ppm、250~600ppm、250~550ppm、250~500ppm、250~450ppm、250~400ppmまたは250~350ppmであってもよい。RebDの量は、飲料の総重量基準で、好ましくは50~1000ppm、より好ましくは100~800ppm、さらにより好ましくは150~600ppmである。RebDの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、RebDの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の他の態様における飲料に含まれるRebMの量は、飲料の総重量基準で50ppm以上、1300ppm未満、50~1200ppm、50~1100ppm、50~1000ppm、50~900ppm、50~800ppm、50~700ppm、50~600ppm、50~550ppm、50~500ppm、50~450ppm、50~400ppm、50~350ppm、60ppm以上、1300ppm未満、60~1200ppm、60~1100ppm、60~1000ppm、60~900ppm、60~800ppm、60~700ppm、60~600ppm、60~550ppm、60~500ppm、60~450ppm、60~400ppm、60~350ppm、80ppm以上、1300ppm未満、80~1200ppm、80~1100ppm、80~1000ppm、80~900ppm、80~800ppm、80~700ppm、80~600ppm、80~550ppm、80~500ppm、80~450ppm、80~400ppm、80~350ppm、100ppm以上、1300ppm未満100~1200ppm、100~1100ppm、100~1000ppm、100~900ppm、100~800ppm、100~700ppm、100~600ppm、100~550ppm、100~500ppm、100~450ppm、100~400ppm、100~350ppm、150ppm以上、1300ppm未満、150~1200ppm、150~1100ppm、150~1000ppm、150~900ppm、150~800ppm、150~700ppm、150~600ppm、150~550ppm、150~500ppm、150~450ppm、150~400ppm、150~350ppm、200ppm以上、1300ppm未満、200~1200ppm、200~1100ppm、200~1000ppm、200~900ppm、200~800ppm、200~700ppm、200~600ppm、200~550ppm、200~500ppm、200~450ppm、200~400ppm、200~350ppm、250ppm以上、1300ppm未満、250~1200ppm、250~1100ppm、250~1000ppm、250~900ppm、250~800ppm、250~700ppm、250~600ppm、250~550ppm、250~500ppm、250~450ppm、250~400ppmまたは250~350ppmであってもよい。RebMの量は、飲料の総重量基準で、好ましくは50~1000ppm、より好ましくは100~800ppm、さらにより好ましくは150~600ppmである。RebMの含有量は例えばHPLCによって測定することができる。あるいは、RebMの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の一態様における飲料に含まれるヒドロキシプロピルセルロースの量は、特に限定されないが、1~10000ppmであってもよい。ヒドロキシプロピルセルロースの量は、例えば、1~1000ppm、5~500ppm、10~100ppmであってもよい。飲料中のヒドロキシプロピルセルロースの含有量が1000ppm以下であることで、飲料の味質への影響も抑えられる点で好ましい。飲料中のヒドロキシプロピルセルロースの含有量は例えばGCまたは示差屈折率検出法によって測定することができる。あるいは、ヒドロキシプロピルセルロースの添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の一態様における飲料に含まれるヒドロキシプロピルセルロースの含有量は、上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~50倍である。本発明の他の態様において、ヒドロキシプロピルセルロースの含有量は、上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~40倍、0.005~30倍、0.005~20倍、0.005~10倍、0.005~5倍、0.005~4倍、0.005~3倍、0.005~2倍、0.005~1倍、0.005~0.8倍、0.005~0.6倍、0.005~0.4倍、0.005~0.2倍、0.005~0.1倍、0.005~0.08倍、0.005~0.06倍、0.005~0.04倍、0.005~0.02倍、0.005~0.01倍、0.008~50倍、0.008~40倍、0.008~30倍、0.008~20倍、0.008~10倍、0.008~5倍、0.008~4倍、0.008~3倍、0.008~2倍、0.008~1倍、0.008~0.8倍、0.008~0.6倍、0.008~0.4倍、0.008~0.2倍、0.008~0.1倍、0.008~0.08倍、0.008~0.06倍、0.008~0.04倍、0.008~0.02倍、0.01~50倍、0.01~40倍、0.01~30倍、0.01~20倍、0.01~10倍、0.01~5倍、0.01~4倍、0.01~3倍、0.01~2倍、0.01~1倍、0.01~0.8倍、0.01~0.6倍、0.01~0.4倍、0.01~0.2倍、0.01~0.1倍、0.01~0.08倍、0.01~0.06倍、0.01~0.04倍、0.01~0.02倍、0.05~50倍、0.05~40倍、0.05~30倍、0.05~20倍、0.05~10倍、0.05~5倍、0.05~4倍、0.05~3倍、0.05~2倍、0.05~1倍、0.05~0.8倍、0.05~0.6倍、0.05~0.4倍、0.05~0.2倍、0.05~0.1倍、0.05~0.08倍、0.05~0.06倍、0.08~50倍、0.08~40倍、0.08~30倍、0.08~20倍、0.08~10倍、0.08~5倍、0.08~4倍、0.08~3倍、0.08~2倍、0.08~1倍、0.08~0.8倍、0.08~0.6倍、0.08~0.4倍、0.08~0.2倍、0.08~0.1倍、0.1~50倍、0.1~40倍、0.1~30倍、0.1~20倍、0.1~10倍、0.1~5倍、0.1~4倍、0.1~3倍、0.1~2倍、0.1~1倍、0.1~0.8倍、0.1~0.6倍、0.1~0.4倍、0.1~0.2倍、0.2~50倍、0.2~40倍、0.2~30倍、0.2~20倍、0.2~10倍、0.2~5倍、0.2~4倍、0.2~3倍、0.2~2倍、0.2~1倍、0.2~0.8倍、0.2~0.6倍、0.2~0.4倍、0.4~50倍、0.4~40倍、0.4~30倍、0.4~20倍、0.4~10倍、0.4~5倍、0.4~4倍、0.4~3倍、0.4~2倍、0.4~1倍、0.4~0.8倍、0.4~0.6倍、0.6~50倍、0.6~40倍、0.6~30倍、0.6~20倍、0.6~10倍、0.6~5倍、0.6~4倍、0.6~3倍、0.6~2倍、0.6~1倍、0.6~0.8倍、0.8~50倍、0.8~40倍、0.8~30倍、0.8~20倍、0.8~10倍、0.8~5倍、0.8~4倍、0.8~3倍、0.8~2倍、0.8~1倍、1~50倍、1~40倍、1~30倍、1~20倍、1~10倍、1~5倍、1~4倍、1~3倍または1~2倍であってもよい。ヒドロキシプロピルセルロースの上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対する重量比は、好ましくは0.005~10倍、より好ましくは0.008~5倍、さらにより好ましくは0.25~4倍である。本発明の一態様による飲料濃縮物を水または炭酸水もしくは他の飲料ベース(果汁、コーヒーおよび茶など)で希釈して飲料を得た場合、ヒドロキシプロピルセルロースと上記1種以上のステビオール配糖体との重量比は基本的に維持される。ヒドロキシプロピルセルロースと1種以上のステビオール配糖体の含有量の重量比は、例えばそれぞれの成分の含有量をHPLCによって測定したうえで算出することができる。あるいは、これらの原料の添加量が判明している場合は、原料の添加量から算出してもよい。
本発明の一態様における飲料は、さらにα-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリンおよび2-ヒドロキシ-γシクロデキストリンからなる群から選択される1種以上のシクロデキストリンを含んでいてもよい。好ましくは、γシクロデキストリンが含まれる。飲料に含まれるシクロデキストリンの量は、例えば、1~700ppm、10~50ppm、50~600ppm、50~200ppm、100~300ppmまたは200~500ppmであってもよい。
本発明の一態様による飲料は、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドL、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、ステビオシド、スクロース、果糖ぶどう糖液糖(HFCS)、エリスリトール、モグロシドV、コーンシロップ、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、サッカリンおよびキシリトールからなる群から選択される一種以上をさらに含む。
本発明の飲料の例としては、特に限定されるものではないが、例えば炭酸飲料、非炭酸飲料、アルコール飲料、ノンアルコール飲料、コーヒー飲料、茶飲料、ココア飲料、栄養飲料、機能性飲料、果実・野菜系飲料、乳性飲料などが挙げられる。
本発明の一態様による飲料は、ノンアルコール飲料であっても、アルコール飲料であってもよい。本明細書においてノンアルコール飲料とは、日本の酒税法第2条に基づきアルコール度数が1v/v%未満の飲料を意味する。本明細書においてアルコール飲料とは、アルコール度数が1v/v%以上の飲料のことであるが、ここでいうアルコールとは、特に断らない限り、エチルアルコール(エタノール)を意味する。飲料のアルコール度数は、日本国税局指定の方法で測定することができる。例えば、振動式密度計によって測定することができる。具体的には、飲料から濾過又は超音波によって炭酸ガスを抜いた試料を調製し、そして、その試料を蒸留し、得られた留液の15℃における密度を測定し、国税庁所定分析法(平19国税庁訓令第6号、平成19年6月22日改訂)の付表である「第2表 アルコール分と密度(15℃)及び比重(15/15℃)換算表」を用いて換算して求めることができる。あるいは、使用する酒類のアルコール度数が判明している場合には、そのアルコール度数と添加量から算出することができる。本発明の一態様による飲料のアルコール含有量は、1.0v/v%未満、0.75v/v%未満、0.50v/v%未満、0.25v/v%未満、0.20v/v%未満、0.15v/v%未満、0.10v/v%未満、または0.05v/v%未満であり、下限値は0.00v/v%であってもよい。
本発明の一態様による飲料の甘味強度は特に限定されないが、好ましくは3~15、より好ましくは5~13、さらに好ましくは7~11である。本明細書において、「甘味強度」は物質の呈する甘味の強さを意味する。本明細書において甘味強度はスクロース当量(Sucrose Equivalent Value: SEV)で表し得る。例えば、本明細書において、単位濃度Brix1当たりにスクロースの呈する甘味強度を1と定めた場合、スクロースの甘味度は1であり、RebAは約200~約450、RebDは約200~約300、RebMは約200~約300の甘味度を有する。これらの甘味度に本発明の飲料中の甘味料の濃度(w/v%(飲料の場合はw/w%と同視し得る))を乗じて得られる数値が本発明の飲料の甘味強度となる。本発明において甘味強度を計算する際に、甘味度に幅のある高甘味度甘味料は特に断りのない限りその中心値を用いる。また、本発明の飲料の甘味強度は、ステビオール配糖体のみに由来するものでなくてもよく、任意の他の甘味料を含有する場合はこれらの甘味料に由来する甘味強度との合計値である。例えば、羅漢果抽出物の甘味度は約110~約150(中心値約130)、モグロシドVの甘味度は約240~約300(中心値約270)、ソーマチンの甘味度は約2000となる。例えば、ブドウ糖(グルコース)の甘味度は約0.6~約0.7(中心値約0.65)であり、甘味度にブドウ糖の濃度Brix値を乗じて得られる数値がブドウ糖溶液の甘味強度となる。したがって、ブドウ糖の濃度がBrix1.5の場合、ブドウ糖溶液の甘味強度は0.65×1.5=0.975となる。
スクロースの甘味度1に対する他の甘味料の甘味度の相対比は、公知の砂糖甘味換算表等から求めることができる。例えば、スクロースの甘味度を1とすると、グルコースは約0.6~約0.7、フルクトースは約1.3~約1.7、マルトースは約0.4、フラクトオリゴ糖は約0.6、マルトオリゴ糖は約0.3、イソマルトオリゴ糖は約0.4~約0.5、ガラクトオリゴ糖は約0.7、乳糖は約0.2~0.3、プシコースは約0.7、アロースは約0.8、タガトースは約0.9、果糖ぶどう糖液糖は約0.75である。スクロースの甘味度1に対する甘味の相対比が未知の甘味料や文献によって値が異なる甘味料については、スクロースの甘味度1に対する甘味の相対比を官能試験によって定めてもよい。そのような官能試験としては、例えば、甘味強度3.0から5.0まで0.5刻となるよう砂糖を純水に添加したサンプルを調製し、その中から所定濃度の甘味料の水溶液と同等の甘味強度を持つ砂糖添加サンプルを選択する方法が挙げられる。
本発明の一態様において、飲料の甘味強度は20以下、18以下、16以下、14以下、12以下、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下または5以下であってもよく、例えば1~20、2~18、3~16、4~14、5~12または6~10であってもよい。本発明のさらに他の一態様において、飲料の甘味強度は5~20、6~18、7~16、8~14または9~12であってもよい。
本発明の一態様による飲料は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸カリウム、二酸化硫黄、コーヒー豆抽出物(クロロゲン酸)、緑茶抽出物(カテキン)、ローズマリー抽出物など)、乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン、サポニン、カゼインナトリウム、カゼインカリウムなど)、酸味料、香料等を適宜配合することができる。
本発明の一態様の飲料のエネルギー(総エネルギー量)は、特に限定されないが、約5~約100kcal/100ml、約20~約80kcal/100mlまたは約25~約70kcal/100mlとなり得る。甘味物質やアルコールのエネルギーは既知であるか、含有量をHPLC等にて測定し、エネルギー換算係数を乗じて算出することや、カロリーメーター(例えばボンブカロリーメーター等)により物理的燃焼熱を測定し、これを消化吸収率や排泄熱量などで補正すること等により決定することができる。
本発明の一態様による飲料のpHは、好ましくは2.5~5であり、2.5~4.6、2.7~4.4、2.9~4.2または3.1~4.2であってもよい。pHをこの範囲に調整することで、微生物の繁殖を抑えることができる。
本発明の飲料は、加熱殺菌をされ、容器に詰められた状態の容器詰飲料として調製してもよい。容器としては、特に限定されず、例えば、PETボトル、アルミ缶、スチール缶、紙パック、チルドカップ、瓶などを挙げることができる。加熱殺菌を行う場合、その種類は特に限定されず、例えばUHT殺菌及びレトルト殺菌等の通常の手法を用いて行うことができる。加熱殺菌工程の温度は特に限定されないが、例えば65~130℃、好ましくは85~120℃で、10~40分である。ただし、上記の条件と同等の殺菌価が得られれば適当な温度(130℃以上であってよい)で数秒、例えば5~30秒での殺菌でも問題はない。
本発明の飲料において、「ステビオール配糖体」、「ヒドロキシプロピルセルロース」、「溶媒」および「他の成分」に関しては、「1.飲料濃縮物」の項目で述べたものを用いることができる。
4.飲料の製造方法
本発明は、一側面として、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、ヒドロキシプロピルセルロースと、溶媒とを含む飲料の製造方法(以下、「本発明の飲料の製造方法」ともいう)を提供する。
本発明の一態様における飲料の製造方法は、上記の本発明の飲料濃縮物に水を添加することを含む。本発明の好ましい態様によれば、本発明の飲料濃縮物に水を添加することで、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体とヒドロキシプロピルセルロースと、グリセリン、エタノールまたはその混合物と、水と、を含む飲料であって、前記飲料の総重量基準で、50ppm以上、1300ppm未満の前記1種以上のステビオール配糖体と、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~50倍の量のヒドロキシプロピルセルロースを含む、飲料を得ることを含む。
本発明の一態様における飲料の製造方法は、低甘味度甘味料または上記1種以上のステビオール配糖体以外の高甘味度甘味料を配合することをさらに含む。種々の低甘味度甘味料または上記1種以上のステビオール配糖体以外の高甘味度甘味料を配合することで、味質の調整やカロリーの調整などを行うことができる。配合可能な低甘味度甘味料または上記1種以上のステビオール配糖体以外の高甘味度甘味料については、「3.飲料」の項目で記載したものを適宜用いることができる。
本発明の一態様による製造方法は、容器詰工程やその後の殺菌工程を含んでいてもよい。容器詰めは、公知の任意の方法で行うことができる。容器詰めした後に加熱殺菌を行う場合、その種類は特に限定されず、例えばUHT殺菌及びレトルト殺菌等の通常の手法を用いて行うことができる。加熱殺菌工程の温度は特に限定されないが、例えば50~130℃、好ましくは50~120℃で、10~40分である。ただし、上記の条件と同等の殺菌価が得られれば適当な温度で数秒、例えば5~30秒での殺菌でも問題はない。
本発明の飲料の製造方法において、「ステビオール配糖体」、「ヒドロキシプロピルセルロース」、「溶媒」および「他の成分」に関しては、「1.飲料濃縮物」の項目で述べたものを用いることができる。各成分の含有量については、「3.飲料」の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。
5.ステビオール配糖体の析出抑制方法
本発明は、一側面として、ステビオール配糖体の析出抑制方法(以下、「本発明の析出抑制方法」ともいう)を提供する。本発明の一態様によれば、ステビオール配糖体が溶解した溶液にヒドロキシプロピルセルロースを添加すること、ヒドロキシプロピルセルロースを含む溶液にステビオール配糖体を溶解させること、または、溶媒にヒドロキシプロピルセルロースとステビオール配糖体とを溶解させることを含む、ステビオール配糖体の析出抑制方法が提供される。
上記「1.飲料濃縮物」の項目で記載した通り、RebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を含む飲料濃縮物にヒドロキシプロピルセルロースを添加することで、驚くべきことにこれらのステビオール配糖体の析出を抑制することができる。
本発明の一態様における析出抑制方法において、ヒドロキシプロピルセルロースの添加量は特に限定されないが、好ましくは、飲料濃縮物の総重量基準で、6.5~100000ppmである。本発明の他の態様において、ヒドロキシプロピルセルロースの添加量は、飲料濃縮物の総重量基準で、6.5~50000ppm、6.5~45000ppm、6.5~40000ppm、6.5~35000ppm、6.5~30000ppm、6.5~25000ppm、6.5~20000ppm、6.5~15000ppm、6.5~10000ppm、6.5~8000ppm、6.5~6000ppm、6.5~5000ppm、6.5~4000ppm、6.5~3000ppm、6.5~2000ppm、6.5~1000ppm、10~100000ppm、10~50000ppm、10~45000ppm、10~40000ppm、10~35000ppm、10~30000ppm、10~25000ppm、10~20000ppm、10~15000ppm、10~10000ppm、10~8000ppm、10~6000ppm、10~5000ppm、10~4000ppm、10~3000ppm、10~2000ppm、10~1000ppm、30~100000ppm、30~50000ppm、30~45000ppm、30~40000ppm、30~35000ppm、30~30000ppm、30~25000ppm、30~20000ppm、30~15000ppm、30~10000ppm、30~8000ppm、30~6000ppm、30~5000ppm、30~4000ppm、30~3000ppm、30~2000ppm、30~1000ppm、50~100000ppm、50~50000ppm、50~45000ppm、50~40000ppm、50~35000ppm、50~30000ppm、50~25000ppm、50~20000ppm、50~15000ppm、50~10000ppm、50~8000ppm、50~6000ppm、50~5000ppm、50~4000ppm、50~3000ppm、50~2000ppm、50~1000ppm、100~100000ppm、100~50000ppm、100~45000ppm、100~40000ppm、100~35000ppm、100~30000ppm、100~25000ppm、100~20000ppm、100~15000ppm、100~10000ppm、100~8000ppm、100~6000ppm、100~5000ppm、100~4000ppm、100~3000ppm、100~2000ppm、100~1000ppm、200~100000ppm、200~50000ppm、200~45000ppm、200~40000ppm、200~35000ppm、200~30000ppm、200~25000ppm、200~20000ppm、200~15000ppm、200~10000ppm、200~8000ppm、200~6000ppm、200~5000ppm、200~4000ppm、200~3000ppm、200~2000ppm、200~1000ppm、300~100000ppm、300~50000ppm、300~45000ppm、300~40000ppm、300~35000ppm、300~30000ppm、300~25000ppm、300~20000ppm、300~15000ppm、300~10000ppm、300~8000ppm、300~6000ppm、300~5000ppm、300~4000ppm、300~3000ppm、300~2000ppm、300~1000ppm、400~100000ppm、400~50000ppm、400~45000ppm、400~40000ppm、400~35000ppm、400~30000ppm、400~25000ppm、400~20000ppm、400~15000ppm、400~10000ppm、400~8000ppm、400~6000ppm、400~5000ppm、400~4000ppm、400~3000ppm、400~2000ppm、400~1000ppm、500~100000ppm、500~50000ppm、500~45000ppm、500~40000ppm、500~35000ppm、500~30000ppm、500~25000ppm、500~20000ppm、500~15000ppm、500~10000ppm、500~8000ppm、500~6000ppm、500~5000ppm、500~4000ppm、500~3000ppm、500~2000ppm、500~1000ppm、1000~100000ppm、1000~50000ppm、1000~45000ppm、1000~40000ppm、1000~35000ppm、1000~30000ppm、1000~25000ppm、1000~20000ppm、1000~15000ppm、1000~10000ppm、1000~8000ppm、1000~6000ppm、1000~5000ppm、1000~4000ppm、1000~3000ppm、1000~2000ppm、2000~100000ppm、2000~50000ppm、2000~45000ppm、2000~40000ppm、2000~35000ppm、2000~30000ppm、2000~25000ppm、2000~20000ppm、2000~15000ppm、2000~10000ppm、2000~8000ppm、2000~6000ppm、2000~5000ppm、2000~4000ppm、2000~3000ppm、3000~100000ppm、3000~50000ppm、3000~45000ppm、3000~40000ppm、3000~35000ppm、3000~30000ppm、3000~25000ppm、3000~20000ppm、3000~15000ppm、3000~10000ppm、3000~8000ppm、3000~6000ppm、3000~5000ppm、3000~4000ppm、4000~100000ppm、4000~50000ppm、4000~45000ppm、4000~40000ppm、4000~35000ppm、4000~30000ppm、4000~25000ppm、4000~20000ppm、4000~15000ppm、4000~10000ppm、4000~8000ppm、4000~6000ppmまたは4000~5000ppmであってもよい。ヒドロキシプロピルセルロースの添加量は、飲料濃縮物の総重量基準で、好ましくは100~50000ppm、より好ましくは300~10000ppm、さらにより好ましくは1000~5000ppmである。
本発明の一態様における析出抑制方法において、飲料濃縮物中のRebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量は、飲料濃縮物の総重量基準で1300ppm~20000ppm、1300ppm~18000ppm、1300ppm~16000ppm、1300ppm~14000ppm、1300ppm~12000ppm、1300ppm~10000ppm、1300ppm~9000ppm、1300ppm~8000ppm、1300ppm~7000ppm、1300ppm~6000ppm、1300ppm~5000ppm、1500ppm~20000ppm、1500ppm~18000ppm、1500ppm~16000ppm、1500ppm~14000ppm、1500ppm~12000ppm、1500ppm~10000ppm、1500ppm~9000ppm、1500ppm~8000ppm、1500ppm~7000ppm、1500ppm~6000ppm、1500ppm~5000ppm、1800ppm~20000ppm、1800ppm~18000ppm、1800ppm~16000ppm、1800ppm~14000ppm、1800ppm~12000ppm、1800ppm~10000ppm、1800ppm~9000ppm、1800ppm~8000ppm、1800ppm~7000ppm、1800ppm~6000ppm、1800ppm~5000ppm、2000ppm~20000ppm、2000ppm~18000ppm、2000ppm~16000ppm、2000ppm~14000ppm、2000ppm~12000ppm、2000ppm~10000ppm、2000ppm~9000ppm、2000ppm~8000ppm、2000ppm~7000ppm、2000ppm~6000ppm、2000ppm~5000ppm、2500ppm~20000ppm、2500ppm~18000ppm、2500ppm~16000ppm、2500ppm~14000ppm、2500ppm~12000ppm、2500ppm~10000ppm、2500ppm~9000ppm、2500ppm~8000ppm、2500ppm~7000ppm、2500ppm~6000ppm、2500ppm~5000ppm、3000ppm~20000ppm、3000ppm~18000ppm、3000ppm~16000ppm、3000ppm~14000ppm、3000ppm~12000ppm、3000ppm~10000ppm、3000ppm~9000ppm、3000ppm~8000ppm、3000ppm~7000ppm、3000ppm~6000ppm、3000ppm~5000ppm、3500ppm~20000ppm、3500ppm~18000ppm、3500ppm~16000ppm、3500ppm~14000ppm、3500ppm~12000ppm、3500ppm~10000ppm、3500ppm~9000ppm、3500ppm~8000ppm、3500ppm~7000ppm、3500ppm~6000ppm、3500ppm~5000ppm、4000ppm~20000ppm、4000ppm~18000ppm、4000ppm~16000ppm、4000ppm~14000ppm、4000ppm~12000ppm、4000ppm~10000ppm、4000ppm~9000ppm、4000ppm~8000ppm、4000ppm~7000ppm、4000ppm~6000ppmまたは4000ppm~5000ppmであってもよい。
本発明の一態様における析出抑制方法においてヒドロキシプロピルセルロースの添加量は、飲料濃縮物中の上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~50倍である。本発明の他の態様において、ヒドロキシプロピルセルロースの添加量は、飲料濃縮物中の上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~40倍、0.005~30倍、0.005~20倍、0.005~10倍、0.005~5倍、0.005~4倍、0.005~3倍、0.005~2倍、0.005~1倍、0.005~0.8倍、0.005~0.6倍、0.005~0.4倍、0.005~0.2倍、0.005~0.1倍、0.005~0.08倍、0.005~0.06倍、0.005~0.04倍、0.005~0.02倍、0.005~0.01倍、0.008~50倍、0.008~40倍、0.008~30倍、0.008~20倍、0.008~10倍、0.008~5倍、0.008~4倍、0.008~3倍、0.008~2倍、0.008~1倍、0.008~0.8倍、0.008~0.6倍、0.008~0.4倍、0.008~0.2倍、0.008~0.1倍、0.008~0.08倍、0.008~0.06倍、0.008~0.04倍、0.008~0.02倍、0.01~50倍、0.01~40倍、0.01~30倍、0.01~20倍、0.01~10倍、0.01~5倍、0.01~4倍、0.01~3倍、0.01~2倍、0.01~1倍、0.01~0.8倍、0.01~0.6倍、0.01~0.4倍、0.01~0.2倍、0.01~0.1倍、0.01~0.08倍、0.01~0.06倍、0.01~0.04倍、0.01~0.02倍、0.05~50倍、0.05~40倍、0.05~30倍、0.05~20倍、0.05~10倍、0.05~5倍、0.05~4倍、0.05~3倍、0.05~2倍、0.05~1倍、0.05~0.8倍、0.05~0.6倍、0.05~0.4倍、0.05~0.2倍、0.05~0.1倍、0.05~0.08倍、0.05~0.06倍、0.08~50倍、0.08~40倍、0.08~30倍、0.08~20倍、0.08~10倍、0.08~5倍、0.08~4倍、0.08~3倍、0.08~2倍、0.08~1倍、0.08~0.8倍、0.08~0.6倍、0.08~0.4倍、0.08~0.2倍、0.08~0.1倍、0.1~50倍、0.1~40倍、0.1~30倍、0.1~20倍、0.1~10倍、0.1~5倍、0.1~4倍、0.1~3倍、0.1~2倍、0.1~1倍、0.1~0.8倍、0.1~0.6倍、0.1~0.5倍、0.1~0.4倍、0.1~0.2倍、0.2~50倍、0.2~40倍、0.2~30倍、0.2~20倍、0.2~10倍、0.2~5倍、0.2~4倍、0.2~3倍、0.2~2倍、0.2~1倍、0.2~0.8倍、0.2~0.6倍、0.2~0.4倍、0.4~50倍、0.4~40倍、0.4~30倍、0.4~20倍、0.4~10倍、0.4~5倍、0.4~4倍、0.4~3倍、0.4~2倍、0.4~1倍、0.4~0.8倍、0.4~0.6倍、0.6~50倍、0.6~40倍、0.6~30倍、0.6~20倍、0.6~10倍、0.6~5倍、0.6~4倍、0.6~3倍、0.6~2倍、0.6~1倍、0.6~0.8倍、0.8~50倍、0.8~40倍、0.8~30倍、0.8~20倍、0.8~10倍、0.8~5倍、0.8~4倍、0.8~3倍、0.8~2倍、0.8~1倍、1~50倍、1~40倍、1~30倍、1~20倍、1~10倍、1~5倍、1~4倍、1~3倍または1~2倍であってもよい。ヒドロキシプロピルセルロースの添加量は、上記の1種以上のステビオール配糖体の含有量に対する重量比で、好ましくは0.005~4倍、より好ましく0.01~1倍、さらにより好ましくは0.1~0.5倍である。重量比をこの範囲とすることで、上記1種以上のステビオール配糖体の析出をより効果的に抑制できる点や、ヒドロキシプロピルメチルセルロースによる最終飲料製品の香味への影響を抑えられる点で好ましい。
本発明の好ましい態様における析出抑制方法は、さらにα-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリンおよび2-ヒドロキシ-γシクロデキストリンからなる群から選択される1種以上のシクロデキストリンを添加することを含む。本発明の好ましい態様による析出抑制方法は、γ-シクロデキストリンを添加すること含む。上記1種以上のシクロデキストリンを添加することは、RebA、RebDおよびRebMの再結晶化(再析出)を抑える点で好ましい。理論に拘束されることを望むものではないが、シクロデキストリンが溶液中でRebA、RebDおよびRebMの溶解状態を安定化しているものと推察される。1種以上のシクロデキストリンの添加は、ヒドロキシプロピルセルロースと同時であってもよく、別々であってもよい。
上記1種以上のシクロデキストリンの添加量は特に限定されないが、好ましくは、飲料濃縮物に含まれるRebA、RebDおよびRebMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体の量との重量比([RebA、RebDおよびRebM]:シクロデキストリン)が1:0.05~1:5、より好ましくは1:0.1~1:3、さらに好ましくは1:0.2~1:3、特に好ましくは1:0.4~1:1.5、1:0.5~1:1.4または1:0.6~1:1.3となるように添加する。
本発明の一態様の析出抑制方法において、「ステビオール配糖体」、「ヒドロキシプロピルセルロース」、「溶媒」および「他の成分」は、上記「1.飲料濃縮物」の項目で述べた記載が当てはまり、その数値は上記飲料濃縮物の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。
[本発明の例示的な態様]
以下に本発明の例示的な態様を示すが、本発明は下記の態様に制限されるものではない。
本発明の一態様によれば、
レバウジオシドDと、
ヒドロキシプロピルセルロースと、
溶媒と、を含み、
レバウジオシドDの含有量が1300ppm~20000ppm、好ましくは2000~16000ppm、より好ましくは3000~14000ppm、さらにより好ましくは4000~12000ppmである、飲料濃縮物が提供される。
本発明の一態様によれば、
レバウジオシドDと、
ヒドロキシプロピルセルロースと、
溶媒と、を含み、
レバウジオシドDの含有量が2000~16000ppmであり、
前記ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~50倍、好ましくは0.005~10倍、より好ましくは0.008~5倍、さらにより好ましくは0.25~4倍である、飲料濃縮物が提供される。
本発明の一態様によれば、
レバウジオシドDと、
ヒドロキシプロピルセルロースと、
溶媒と、を含み、
レバウジオシドDの含有量が2000~16000ppmであり、
前記ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~10倍であり、
前記溶媒がグリセリン、エタノールおよび水から選択される少なくとも1種以上の溶媒、を含み、グリセリン、エタノールおよび水の合計含有量が、溶媒の総重量基準で好ましくは85~100重量%、より好ましくは90~100重量%、さらに好ましくは95~100重量%である、飲料濃縮物が提供される。
本発明の一態様によれば、
レバウジオシドMと、
ヒドロキシプロピルセルロースと、
溶媒と、を含み、
レバウジオシドMの含有量が1300ppm~20000ppm、好ましくは2000~16000ppm、より好ましくは3000~14000ppm、さらにより好ましくは4000~12000ppmである、飲料濃縮物が提供される。
本発明の一態様によれば、
レバウジオシドDと
ヒドロキシプロピルセルロースと、
グリセリン、エタノールまたはその混合物と、
水と、を含む飲料であって、
前記飲料の総重量基準で、
50ppm以上、1300ppm未満、好ましくは50~1000ppm、より好ましくは100~800ppm、さらにより好ましくは150~600ppmのレバウジオシドDと、
前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~10倍の量のヒドロキシプロピルセルロースを含む、飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、
レバウジオシドMと
ヒドロキシプロピルセルロースと、
グリセリン、エタノールまたはその混合物と、
水と、を含む飲料であって、
前記飲料の総重量基準で、
50ppm以上、1300ppm未満、好ましくは50~1000ppm、より好ましくは100~800ppm、さらにより好ましくは150~600ppmのレバウジオシドMと、
前記1種以上のステビオール配糖体の含有量に対して重量比で0.005~10倍の量のヒドロキシプロピルセルロースを含む、飲料が提供される。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
[試験例1]RebDが析出する濃度の検討
RebDの析出が発生するRebD濃度を検討した。表1に従い、飲料水(サントリー天然水)にRebD(純度90%)と所定量のグリセリン・エタノール混合溶媒(重量比7:3)を溶解した水溶液を調製し、マイティ―バイアル(No.5、マルエム社)への分注後、冷蔵庫(4℃)で1週間保管した。水溶液調製時には、すべてのサンプルでRebDの析出が生じていないことを確認した。1週間後の結果を表1に示す。また1週間後に撮影した写真を図1に示す。左側の写真がサンプル1、右側の写真がサンプル14をそれぞれ示す。この図から、サンプル14では析出が発生していることが分かる。
以上の結果から、溶解性改善が必要なRebDの濃度範囲は1300ppm以上であると判断できる。
[実施例A]RebD析出抑制効果を有する食品素材の探索
各種添加素材(デンプン、デキストリンおよびセルロース分子のヒドロキシ基に置換基を導入した化合物の総称であるセルロース誘導体等)によるRebD析出抑制効果の有無を検討した。詳細には、マイティ―バイアル(No.1、マルエム社)に適量の純水を注入し、さらにグリセリン・エタノール混合溶液に溶解させた。i)RebD(純度90%以上)、ii)γ-シクロデキストリン(シクロケム社)、およびiii)表1に記載の各種添加素材を、それぞれ最終濃度が4000ppm、2000ppmおよび2000ppmとなるように添加し、スターラーを用いて攪拌することでサンプルを調製した。例えば、例2のサンプルでは、グリセリン・エタノール混合溶液(重量比7:3)にRebDとγ-シクロデキストリンとデキストリンとを添加し、RebDの最終濃度が4000ppm、γ-シクロデキストリンの最終濃度が2000ppm、かつ、デキストリンの最終濃度が2000ppmとなるように調製した。試験に用いた各種添加素材は下記の通りである:デキストリン(日澱化学社製、「アミコール」)、加工澱粉(テート&ライル社製、「ミラキャップ」)、ポリデキストロース(テート&ライル社製、「スターライトIII」)、ヒドロキシプロピルデンプン(日澱化学社製、「ペノン PKW」)、MC(メチルセルロース)(信越化学社製、「メトローズ MCE-4」)、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)(信越化学社製、「メトローズ SE-06」)およびHPC(ヒドロキシプロピルセルロース)(日本曹達社製、「セルニーSSL SFP」)。
サンプル調製から室温で攪拌を行い、攪拌開始後24時間の時点で溶液を一部回収し、GLクロマトディスク(フィルタ孔径0.45μm)を装着したシリンジを用いてフィルタ濾過を行った。フィルタ透過液をアセトニトリル含有水溶液で希釈し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC、UltiMate3000、Thermo fisher scientific社)を用いて、以下に示す分析条件に従って既知濃度のRebD標準溶液とサンプルを分析することにより、24時間後の溶解RebD濃度を算出した。添加素材の種類と溶解RebD濃度の結果を表2に示す。
<HPLC分析条件>
装置:UltiMate 3000 HPLC
移動相:アイソクラティック条件(B液32%)
A液 10 mmol/L リン酸緩衝液(pH2.6)
B液 アセトニトリル
カラム:Imtakt UK-C18 HT, 3 μm, 150×3 mm
流速:0.5 ml/min
検出波長:210 nm
驚くべきことに、検討に用いたデンプン、デキストリンおよびセルロース誘導体等の中ではHPCでのみ、明らかなRebD析出抑制効果が認められた。HPCとRebDを共存させることにより、HPCが存在しない場合と比較して、高濃度のRebDが溶解した濃縮液の調製が可能となる。
[実施例B]RebD析出抑制効果を発揮するヒドロキシプロピルセルロース(HPC)濃度の確認
RebD析出抑制効果を発揮するヒドロキシプロピルセルロース(HPC)濃度を確認した。グリセリン・エタノール混合溶液(重量比7:3)に溶解させたRebDを最終濃度が4000ppmとなるように、また、HPCをRebDに対して濃度比で0.063~0.250の範囲となるように水に添加し(表3)、スターラーを用いて攪拌することでサンプルを調製した。対照として、HPCを含まない水準(添加なし)も設定した。サンプル調製から室温で攪拌を行い、攪拌開始後2、4および8時間の時点で溶液を一部回収し、GLクロマトディスク(フィルタ孔径0.45μm)を装着したシリンジを用いてフィルタ濾過を行った。実施例Aと同様にHPLC分析を行い、溶解RebD濃度を算出した。結果を表3に示す。
また、同様の調製方法に従い、HPCをRebD(最終濃度4000ppm)に対して濃度比で0.500~2.00の範囲となるように添加し(表4)、攪拌開始後2および8時間の時点で溶液を一部回収し、前記分析方法により溶解RebD濃度を算出した。結果を表4に示す。
以上から、少なくともRebDに対して濃度比で0.063~2.00の範囲のHPC(RebD濃度4000ppmに対してHPC濃度250~8000ppm)にRebD析出抑制効果が認められた。HPCとRebDを前記濃度比で共存させることにより、HPCが存在しない場合と比較して、高濃度のRebDが溶解した濃縮液の調製が可能となる。
[実施例C]ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)がRebD溶液の外観に与える影響の確認
低濃度のヒドロキシプロピルセルロース(HPC)がRebD水溶液の外観に与える影響を確認した。詳細には、グリセリン・エタノール混合溶液(重量比7:3)に溶解させたRebDを水に希釈し(最終濃度4000ppm)、RebDに対して濃度比で0.0078~0.0156の範囲(HPC濃度31.2~62.4ppm)となるようにHPCを添加し、スターラーを用いて攪拌することでサンプルを調製した。対照として、HPCを含まない水準(添加なし)も設定した。サンプル調製から室温で攪拌を行い、攪拌開始後0.5および1時間の時点で目視により析出・白濁の有無を確認した(図2および3)。
図2および3から分かるように、HPC/RebD濃度比0.0078、HPC/RebD濃度比0.0156のサンプルでは、HPC添加なしの場合と比較していずれも溶液の外観が透明であり、白濁がほとんど生じなかった。すなわちこれらのサンプルではRebDの析出が遅延している。これらの結果から、HPC/RebD濃度比0.0078以上の濃度範囲のHPCにおいて、一定時間、RebD析出抑制効果が期待される。
[実施例D]飲料の香味に与えるHPCの効果の検討
RebDを一律200ppmとなるよう添加した水溶液に対して、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を様々な濃度となるよう添加、混合し、香味に与える影響を検討した。詳細には、飲料水(サントリー天然水)にRebD(純度90%)と所定量のグリセリン・エタノール混合溶媒(重量比7:3)を溶解した水溶液A(サンプル1)を調製した。その一部にHPC(日本曹達株式会社製)を6400ppmの濃度となるように混合、調整することでサンプル14を得た後、サンプル14と水溶液Aとをそれぞれの比率で混合することにより、表5に示すサンプル2~13を調製した。官能評価のトレーニングを受けていない一般評価者3名により、HPCが香味に与える影響をオープンで評価した。評価は下記の基準で行い、3名の評価値の平均値を算出した。結果を表5に示す。
[官能評価基準]
副材料としての香味を感じない:A(3点)
香味は感じるが許容できる:B(2点)
許容できない:C(1点)
以上の結果から、HPC濃度/RebD濃度を概ね5.0以下となるように濃度調整することにより、原液希釈後の最終飲料製品において「香味は感じるが許容できる」(2.0点)を上回ることが想定される。飲料製造上、最終製品までを含む任意のプロセスにおける実用的なHPC濃度/RebD濃度の比率は概ね5.0以下であると判断できる。

Claims (8)

  1. レバウジオシドDと、
    ヒドロキシプロピルセルロースと、
    溶媒と、を含み、
    前記レバウジオシドDの含有量が1300ppm~20000ppmであり、
    前記ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が、前記レバウジオシドDの含有量に対して重量比で0.005~50倍である、飲料濃縮物。
  2. レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドL、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオールモノシド、ステビオールビオシドおよびステビオシドからなる群から選択される1種以上の他のステビオール配糖体をさらに含む、請求項1に記載の飲料濃縮物。
  3. ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が6.5~100000ppmである、請求項1または2に記載の飲料濃縮物。
  4. 前記溶媒がグリセリン、エタノールおよび水から選択される少なくとも1種以上の溶媒を含む、請求項1または2に記載の飲料濃縮物。
  5. 前記溶媒が水を含み、前記溶媒の総重量に対する水の濃度が50~100重量%である、請求項1または2に記載の飲料濃縮物。
  6. 請求項1または2に記載の飲料濃縮物を含む飲料。
  7. レバウジオシドDと
    ヒドロキシプロピルセルロースと、
    グリセリン、エタノールまたはその混合物と、
    水と、を含む飲料であって、
    前記飲料の総重量基準で、
    50ppm以上、1300ppm未満の前記レバウジオシドDと、
    前記レバウジオシドDの含有量に対して重量比で0.005~50倍の量のヒドロキシプロピルセルロースを含む、飲料。
  8. 溶媒に、レバウジオシドDと、
    ヒドロキシプロピルセルロースとを溶解させ、前記レバウジオシドDの含有量が1300ppm~20000ppmであり、前記ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が、前記レバウジオシドDの含有量に対して重量比で0.005~50倍である飲料濃縮物を製造する方法。
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