JP7774992B2 - 積層体、包装袋、およびバックインボックス - Google Patents

積層体、包装袋、およびバックインボックス

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Description

本発明は、フィルム、積層体、包装袋、およびバックインボックスに関する。
フィルムは、その汎用性の高さから、食品、医薬品、化粧品、および化学品等の様々な包装に用いられる。
特許文献1には、低温シール性と100℃までのボイル適性とを兼ね備えたシーラントフィルムが開示されている。
特開平11-320786号公報
しかしながら、従来のフィルムは、生産後、原反状態で室温、特に夏場40℃付近の温度環境で保管した場合、保管中にブロッキングが発生するという問題があった。
また、近年、液体を輸送等する容器として、バックインボックスが用いられている。バックインボックスは、スパウトを取り付けた二重構造の内装用包装フィルム(内装袋)を、外装用の段ボール等に収納した容器である。
フィルムには、このバックインボックス等による輸送中の屈曲運動にも耐え得る柔軟性が求められている。
本発明は、柔軟性に優れ、室温での保管中もブロッキングが低減されたフィルム、積層体、当該積層体からなる包装袋、および当該包装袋を備えるバックインボックスを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、直鎖状エチレン系共重合体(A)および低密度ポリエチレン(B)を含有するポリエチレン系樹脂組成物と、改質剤と、を含有する、フィルムが提供される。
本発明の一態様に係るフィルムは、さらに密度930kg/m以下のポリエチレンを含有してもよい。
本発明の一態様に係るフィルムにおいて、前記ポリエチレン系樹脂組成物の含有量が、5質量%以上100質量%未満であってもよい。
本発明の一態様に係るフィルムにおいて、前記改質剤の含有量が、2質量%以上60質量%以下であってもよい。
本発明の一態様に係るフィルムにおいて、前記改質剤が、エチレン-α-オレフィン共重合体であってもよい。
本発明の一態様に係るフィルムは、さらにアンチブロッキング剤を0.01質量%以上含有してもよい。
本発明の一態様に係るフィルムは、複数種の前記ポリエチレン系樹脂組成物を含有してもよい。
本発明の一態様に係るフィルムは、植物由来の樹脂を含有してもよい。
本発明の一態様に係るフィルムは、単層フィルムであってもよい。
本発明の一態様によれば、複数の層を有し、前記複数の層のうちの少なくとも1層が、本発明の一態様に係るフィルムである、積層体が提供される。
本発明の一態様に係る積層体は、前記積層体における前記ポリエチレン系樹脂組成物の含有量が、5質量%以上100質量%未満であってもよい。
本発明の一態様に係る積層体は、前記積層体における前記改質剤の含有量が、0.5質量%以上60質量%以下であってもよい。
本発明の一態様に係る積層体は、第1の最外層と第2の最外層とを有し、前記第1の最外層および前記第2の最外層の少なくとも一方が、前記フィルムであってもよい。
本発明の一態様に係る積層体は、前記第1の最外層と前記第2の最外層との間に含まれる中間層を有し、前記第1の最外層、前記第2の最外層、および前記中間層が、前記フィルムであってもよい。
本発明の一態様に係る積層体は、前記第1の最外層および前記中間層における前記改質剤がエチレン-α-オレフィン共重合体であり、前記第2の最外層における前記改質剤がスチレン系エラストマーであってもよい。
本発明の一態様に係る積層体において、前記第1の最外層と、前記第2の最外層との熱密着強度が、0以上1.2kgf/50mm以下であってもよい。
本発明の一態様にかかる積層体は、ゲルボフレックステスターを用いて、-20℃、1500回の条件下で測定した、前記積層体におけるピンホール発生個数が、1.0個/A4以下であってもよい。
本発明の一態様に係る積層体は、前記積層体のループ剛性が、10N/15mm以下であってもよい。
本発明の一態様に係る積層体は、植物由来の樹脂を含有してもよい。
本発明の一態様によれば、本発明の一態様に係る積層体からなる包装袋が提供される。
本発明の一態様によれば、本発明の一態様に係る包装袋を備えるバックインボックスが提供される。
本発明の一態様によれば、柔軟性に優れ、室温での保管中もブロッキングが低減されたフィルム、積層体、当該積層体からなる包装袋、および当該包装袋を備えるバックインボックスを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るフィルムの断面概略図である。 本発明の一実施形態に係る積層体の断面概略図である。 本発明の一実施形態に係る包装袋の概略図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態においては、本発明の一態様に係るフィルムおよび当該フィルムを有する本発明の一態様に係る積層体について説明する。
(フィルム)
図1は、本実施形態に係るフィルム1の断面概略図である。本実施形態に係るフィルム1は、単層フィルムとして用いてもよく、後述の積層体50(図2)のように複数の層を有する積層体の少なくとも1層として用いてもよい。
フィルム1は、ポリエチレン系樹脂組成物および改質剤を含有する。
・ポリエチレン系樹脂組成物
ポリエチレン系樹脂組成物は、直鎖状エチレン系共重合体(A)および低密度ポリエチレンを含有する。
ポリエチレン系樹脂組成物における直鎖状エチレン系共重合体(A)の含有量は、70質量%以上95質量%以下であることが好ましく、75質量%以上90質量%以下であることがより好ましい。また、ポリエチレン系樹脂組成物における低密度ポリエチレン(B)の含有量は、5質量%以上30質量%以下であることが好ましく、10質量%以上25質量%以下であることが好ましい。ポリエチレン系樹脂組成物における直鎖状エチレン系共重合体(A)の含有量および低密度ポリエチレン(B)の含有量をこの範囲とすることで、本実施形態に係るフィルム1のブロッキングおよび積層体50のブロッキングをより抑制できる。
直鎖状エチレン系共重合体(A)
直鎖状エチレン系共重合体(A)は、エチレンと少なくとも1種のα-オレフィンとの共重合体(以下、「エチレン-α-オレフィン共重合体(a)」ということもある)である。
直鎖状エチレン系共重合体(A)におけるα-オレフィンの炭素数は、4~10であることが好ましく、6~10であることがより好ましい。炭素数4~10のα-オレフィンとしては、例えば、1-ブテン、1-ヘキセン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘプテン、1-オクテン、および1-デセン等が挙げられる。
直鎖状エチレン系共重合体(A)は、エチレン-1-ヘキセン共重合体であることが好ましい。
直鎖状エチレン系共重合体(A)は、密度が894kg/m以上914kg/m以下であることが好ましく、895kg/m以上912kg/m以下であることがより好ましく、896kg/m以上910kg/m以下であることがさらに好ましい。直鎖状エチレン系共重合体(A)の密度が894kg/m以上であれば、フィルム1の自己粘着性が増加することなく、ブロッキング現象を抑制できる。直鎖状エチレン系共重合体(A)の密度が914kg/m以下であれば、直鎖状エチレン系共重合体(A)の融点が高くなりすぎることもなく、フィルム1の低温ヒートシール性が良好となる。
なお、本明細書における密度は、JIS K7112 1999に準拠して測定できる。
直鎖状エチレン系共重合体(A)は、MFR(Melt Flow Rate)が0.1g/10min以上250g/10min以下であることが好ましく、1g/10min以上150g/10min以下であることがより好ましく、2g/10min以上20g/10min以下であることがさらに好ましく、3g/10min以上10g/10min以下であることが特に好ましい。MFRが上記範囲内にある場合、フィルム1の加工性が良好となる。
なお、本明細書におけるMFRは、特段の記載のない限りASTM D1238-89に準拠して、測定温度190℃、荷重2.16kgで測定できる。
直鎖状エチレン系共重合体(A)は、エチレン-α-オレフィン共重合体(a)を、複数種含んでもよい。この場合、複数種のエチレン-α-オレフィン共重合体(a)は、例えば、α-オレフィン単位が異なっていてもよく、密度が異なっていてもよく、MFRが異なってもいてもよい。
なお、直鎖状エチレン系共重合体(A)が密度および/またはMFRの異なるエチレン-α-オレフィン共重合体(a)を複数種含む場合、個々のエチレン-α-オレフィン共重合体(a)の密度および/またはMFRは、直鎖状エチレン系共重合体(A)の密度および/またはMFRが上述の範囲となるように適宜調整すればよい。
直鎖状エチレン系共重合体(A)は、メタロセン触媒を用いた気相重合反応により製造できる。
直鎖状エチレン系共重合体(A)が複数種のエチレン-α-オレフィン共重合体(a)を含む場合、各々のエチレン-α-オレフィン共重合体(a)を単独に重合した後、従来公知の方法により混合または溶融混練することで直鎖状エチレン系共重合体(A)を製造してもよく、複数種のエチレン-α-オレフィン共重合体(a)を多段重合してもよく、複数のメタロセン触媒の存在下において複数種のエチレン-α-オレフィン共重合体(a)を同一重合器内で重合することで直鎖状エチレン系共重合体(A)を製造してもよい。
低密度ポリエチレン(B)
低密度ポリエチレン(B)は、低密度ポリエチレン(Low Density Polyethylene:LDPE)であれば特に限定されないが、下記の要件を満たすことが好ましく、また高圧法にて重合された低密度ポリエチレンであることが好ましい。
要件:135℃のデカリン中で測定した極限粘度〔[η](dl/g)〕と、ゲル浸透クロマトグラフィー-粘度検出器法(GPC-VISCO)により測定された重量平均分子量(GMw)とが、下記関係式(R-1)を満たすことが好ましく、下記関係式(R-2)を満たすことがより好ましい。
関係式(R-1):
0.55×10-4≦[η]/〔(GMw)×0.776〕≦2.0×10-4
関係式(R-2):
0.70×10-4≦[η]/〔(GMw)×0.776〕≦1.8×10-4
低密度ポリエチレン中に長鎖分岐が導入されると、分子量が同程度でかつ長鎖分岐のない直鎖状低密度ポリエチレンに比べ、極限粘度[η](dl/g)が小さくなることが知られている(例えば、Walther Burchard, ADVANCES IN POLYMER SCIENCE, 143, Branched PolymerII, p.137(1999))。そのため、上記要件を満たす低密度ポリエチレン(B)は、多数の長鎖分岐を有しているので成形性および流動性に優れる。
[η]/〔(GMw)×0.776〕の値は、例えば、低密度ポリエチレン(B)への長鎖分岐の導入量を従来公知の方法で増減させることにより、増減させることができる。
なお、低密度ポリエチレン(B)は、エチレンの単独重合体であってもよく、エチレンから導かれる単位と、他の重合性単量体から導かれる単位少量とを含む(例えば、酢酸ビニルまたはアクリル酸エステル等から導かれる単位を20質量%以下の量で含む)エチレン共重合体であってもよい。低密度ポリエチレン(B)がエチレン共重合体である場合、例えば、DSC法によるピークの形状および融点の違いの確認と、FT-IR法による赤外吸収スペクトルの確認および構造解析とにより、またはNMR法等により、低密度ポリエチレン(B)としてのエチレン共重合体であるか否かを確認できる。
低密度ポリエチレン(B)は、密度が935kg/m以下であることが好ましい。好ましくは930kg/m以下、より好ましくは920kg/m以下、さらに好ましくは910kg/m以下である。下限値は特に限定されないが、通常、870kg/mである。
ポリエチレン系樹脂組成物は、必要に応じて、通常、ポリオレフィンに添加される各種添加剤を含有してもよい。このような添加剤としては、耐候安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、滑剤、顔料、および流滴剤等が挙げられる。
ポリエチレン系樹脂組成物は、直鎖状エチレン系共重合体(A)および低密度ポリエチレン(B)のみからなることも好ましい。
ポリエチレン系樹脂組成物は、密度が896kg/m以上912kg/m以下であることが好ましい。ポリエチレン系樹脂組成物の密度は、より好ましくは898kg/m以上910kg/m以下であり、さらに好ましくは900kg/m以上908kg/m以下である。
ポリエチレン系樹脂組成物は、MFRが1g/10min以上20g/10min以下であることが好ましい。ポリエチレン系樹脂組成物のMFRは、2g/10min以上15g/10min以下であることがより好ましい。
フィルム1を単層として用いる場合、単層のフィルム1におけるポリエチレン系樹脂組成物の含有量は、5質量%以上100質量%未満であることが好ましく、15質量%以上100質量%未満であることがより好ましく、30質量%以上100質量%未満であることがさらに好ましく、40質量%以上100質量%未満であることがさらにより好ましい。
単層のフィルム1におけるポリエチレン系樹脂組成物の含有量が5質量%以上であれば、耐ブロッキングが優れる。単層のフィルム1におけるポリエチレン系樹脂組成物の含有量が100質量%となると、所望の物性値が得られず好ましくない。
フィルム1は、ポリエチレン系樹脂組成物を1種類のみ含有してもよく、複数種のポリエチレン系樹脂組成物を含有してもよい。
・改質剤
改質剤としては、特に限定されないが、例えばエチレン-α-オレフィン共重合体等のα-オレフィンコポリマー、およびスチレン系のエラストマー等が挙げられ、エチレン-α-オレフィン共重合体であることが好ましい。
エチレン-α-オレフィン共重合体としては、エチレン-1-ブテン共重合体、エチレン-1-ヘキセン共重合体、およびエチレン-1-オクテン共重合体等が挙げられ、エチレン-1-ブテン共重合体またはエチレン-1-オクテン共重合体が好ましく、エチレン-1-オクテン共重合体がより好ましい。
スチレン系のエラストマーとしては、水添スチレンブロック共重合体が好ましい。
改質剤がエチレン-α-オレフィン系共重合体である場合、当該改質剤の密度は、800kg/m以上900kg/m以下であることが好ましく、810kg/m以上890kg/m以下であることがより好ましい。
改質剤がスチレン系のエラストマーである場合、当該改質剤の密度は、800kg/m以上950kg/m以下であることが好ましく、850kg/m以上920kg/m以下であることがより好ましい。
改質剤のMFRは、0.5g/10min以上20.0g/10min以下であることが好ましく、0.7g/10min以上15.0g/10min以下であることがより好ましい。MFRが上記範囲内にある場合、成形性が良好となる。なお、スチレン系のエラストマーの場合、ASTM D1238-89に準拠して、測定温度230℃、荷重2.16kgで測定できる。
改質剤がエチレン-α-オレフィン系共重合体である場合、当該改質剤のMFRは、0.5g/10min以上10.0g/10min以下であることが好ましい。MFRが上記範囲内にある場合、成形性が良好となる。
改質剤としてエチレン-α-オレフィン共重合体を用いる場合の当該改質剤の融点は、100℃以下であることが好ましく、90℃以下であることがより好ましく、80℃以下であることがさらに好ましい。改質剤としてエチレン-α-オレフィン共重合体を用いる場合の改質剤の融点の下限値は特に限定されないが、例えば20℃である。
フィルム1を単層として用いる場合、単層のフィルム1における改質剤の含有量は、2質量%以上60質量%以下であることが好ましく、4質量%以上50質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上40質量%以下であることがさらに好ましく、6質量%以上30質量%以下であることが特に好ましく、7質量%以上20質量%以下であることが最も好ましい。
単層のフィルム1における改質剤の含有量が2質量%以上であれば、ループ剛性およびゲルボ等の物性値を後述の好ましい範囲とすることができる。フィルム1における改質剤の含有量が60質量%超の場合、耐ブロッキング性が低下する。
フィルム1は、上述のポリエチレン系樹脂組成物および改質剤の他に、密度930kg/m以下のポリエチレンをさらに含有してもよい。この場合のポリエチレンは、エチレンの単独重合体であっても、エチレンと他のα-オレフィン単量体との共重合体であってもよく、エチレンの単独重合体であることが好ましい。
ポリエチレンの密度は、好ましくは、920kg/m以下、より好ましくは910kg/m以下である。ポリエチレンの密度の下限値は特に限定されないが、例えば870kg/mである。
フィルム1における密度930kg/m以下のポリエチレンの含有量は、0質量%超70質量%以下であり、10質量%以上60質量%以下であることが好ましく、20質量%以上50質量%以下であることがより好ましい。
また、フィルム1は、例えば、アンチブロッキング剤、超高分子量ポリエチレン、およびアクリルビーズ等の添加剤を含有してもよい。
フィルム1は、アンチブロッキング剤を含有することが好ましい。アンチブロッキング剤としては、特に限定はないが、二酸化ケイ素を含有する各種アンチブロッキング剤を使用することが好ましい。フィルム1におけるアンチブロッキング剤の含有量は、0.01質量%以上20質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、0.3質量%以上12質量%以下であることがさらに好ましい。
フィルム1においては、このようにアンチブロッキング剤の含有量が少量であっても、ブロッキング防止効果が得られる。
また、フィルム1は、植物由来の樹脂を含有してもよい。この場合において、上記の成分の少なくとも一部が、植物由来の樹脂であってもよい。植物由来の樹脂は、例えばバイオポリエチレン、バイオポリプロピレン、およびバイオポリエチレンテレフタレート等から選択される1種以上が好適に使用でき、バイオポリエチレンがより好適に使用できる。
フィルム1が植物由来の樹脂を含有することによって、環境負荷を低減できる。
フィルム1において、フィルム1を単層で用いる場合、フィルム1の表面と、フィルム1の裏面との熱密着強度は、0以上1.2kgf/50mm以下であることが好ましく、1.0kgf/50mm以下であることがより好ましく、0.8kgf/50mm以下であることがさらに好ましい。
表面と裏面との熱密着強度が上記範囲内であれば、フィルム1を原反状態で保管した際のブロッキングを防ぐことができる。
なお、本明細書において、フィルム1における熱密着強度は、フィルム1を作製後30分以内に測定した場合の値である。また、熱密着強度は、後述の実施例に準じて測定できる。
フィルム1は、フィルム1を単層で用いる場合、ゲルボフレックステスターを用いて、-20℃、1500回の条件下(条件1)で測定した、フィルム1におけるピンホール発生個数が、1.0個/A4以下(A4サイズあたり1.0個以下)であることが好ましい。上記条件1で測定した、フィルム1におけるピンホールの発生個数が上記範囲内であれば、フィルム1は耐屈曲性により優れる。
また、フィルム1は、フィルム1を単層で用いる場合、ゲルボフレックステスターを用いて、-20℃、5000回の条件下(条件2)で測定した、フィルム1におけるピンホール発生個数が、10個/A4以下(A4サイズあたり10個以下)であることがより好ましい。上記条件2で測定した、フィルム1におけるピンホールの発生個数が上記範囲内であれば、フィルム1は耐屈曲性により優れる。
なお、本明細書において、フィルム1におけるピンホール発生個数は、条件1および条件2共に、フィルム1を作製後20日以内に測定した場合の値である。
フィルム1を単層で用いる場合、上記条件1で測定した、フィルム1におけるピンホール発生個数は、好ましくは1.0個/A4以下、より好ましくは0.5個/A4以下、さらに好ましくは0個/A4である。
フィルム1を単層で用いる場合、上記条件2で測定した、フィルム1におけるピンホール発生個数は、好ましくは6個/A4以下、より好ましくは3個/A4以下、さらに好ましくは1個/A4以下、さらにより好ましくは0個/A4である。
フィルム1は、フィルム1を単層で用いる場合、MD(Machine Direction)およびTD(Transverse Direction)の少なくとも一方におけるループ剛性が、10N/15mm以下であることが好ましく、6N/15mm以下であることがより好ましく、4N/15mm以下であることがより好ましく、3N/15mm以下であることがより好ましい。また、フィルム1は、MDおよびTDにおけるループ剛性が、いずれも10N/15mm以下であることも好ましく、6N/15mm以下であることがより好ましく、4N/15mm以下であることがより好ましく、3N/15mm以下であることがより好ましい。
ループ剛性が上記範囲内であれば、フィルム1は柔軟性により優れる。
なお、本明細書において、フィルム1におけるループ剛性は、フィルム1を作製後20日以内に測定した場合の値である。
フィルム1の厚さは、特に限定されない。フィルム1の厚さは、用途に応じて適宜設定される。フィルム1の厚さは、例えば、1μm以上1000μm以下であり、5μm以上500μm以下であることがより好ましく、12μm以上300μm以下であることがさらに好ましく、20μm以上150μm以下であることがさらに好ましく、30μm以上100μm以下であることが特に好ましい。
フィルム1の表面及び裏面の少なくとも一方の面の表面粗さRaは、通常、0.1μm以上である。表面粗さRaが0.1μm以上であれば、表面が平滑になることによる熱密着を抑制できる。一方、表面粗さRaが0.8μm以下であれば、例えばフィルム1の透過率が低下することもなく、透明性を重視する場合等の使用に好適となる。それゆえ、表面粗さRaは、好ましくは0.2μm以上0.8μm以下、より好ましくは0.2μm以上0.5μm以下である。
なお、本明細書における表面粗さRaは、ハンディーサーフを用いて測定する。具体的には、実施例に記載の方法によって測定できる。
フィルム1の製造方法は、特に限定されない。
フィルム1の製造方法としては、例えば、ポリエチレン系樹脂組成物および改質剤と、所望により上述のポリエチレン系樹脂組成物以外の樹脂または樹脂組成物、および添加剤等とを含む組成物(フィルム用樹脂組成物)を調製し、この組成物をインフレーション成形する方法またはこの組成物を押出成形する方法、並びに当該組成物を適当な溶媒に溶解または分散させてコーティング液を調製し、このコーティング液を支持体(例えば、後述する中間層)の上にコーティングする方法が挙げられる。
(積層体)
図2には、本実施形態に係る積層体50の断面概略図が示されている。
積層体50は、第1の最外層10と中間層20と第2の最外層30との3層を有する積層体である。
積層体50において、第1の最外層10、中間層20、および第2の最外層30のうちの少なくとも1層が、本実施形態に係るフィルム1であることが好ましく、第1の最外層10および第2の最外層30の少なくとも一方が、本実施形態に係るフィルム1であることがより好ましく、第1の最外層10および第2の最外層30の両方が、本実施形態に係るフィルム1であることがさらに好ましい。
積層体50において、第1の最外層10、中間層20、および第2の最外層30の全てが、本実施形態に係るフィルム1であることも好ましい。
この場合において、各層における改質剤は上述の改質剤のいずれでもよい。
積層体50において、第1の最外層10および第2の最外層30の少なくとも一方が本実施形態に係るフィルム1である場合、第1の最外層10および/または第2の最外層30における改質剤の含有量は、2質量%以上60質量%以下であることが好ましく、4質量%以上50質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上40質量%以下であることがさらに好ましく、6質量%以上30質量%以下であることが特に好ましく、7質量%以上20質量%以下であることが最も好ましい。
積層体50において、第1の最外層10および第2の最外層30の両方が本実施形態に係るフィルム1である場合には、第1の最外層10および第2の最外層30の少なくとも一方における改質剤の含有量が、上記範囲を満たすことが好ましい。
また、積層体50において、少なくとも中間層20が本実施形態に係るフィルム1である場合、中間層20における改質剤の含有量は、2質量%以上60質量%以下であることが好ましく、4質量%以上55質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上50質量%以下であることがさらに好ましく、6質量%以上46質量%以下であることが特に好ましく、7質量%以上35質量%以下であることが最も好ましい。
積層体50において、積層体50を構成する層全体におけるポリエチレン系樹脂組成物の含有量(総量)は、5質量%以上100質量%未満であることが好ましく、15質量%以上100質量%未満であることがより好ましく、30質量%以上100質量%未満であることがさらに好ましく、40質量%以上100質量%未満であることがさらにより好ましい。
積層体50において、積層体50を構成する層全体における改質剤の含有量(総量)は、0.5質量%以上60質量%以下であることが好ましく、4質量%以上54質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上47質量%以下であることがさらに好ましく、6質量%以上41質量%以下であることが特に好ましく、8質量%以上35質量%以下であることが最も好ましい。
この場合の改質剤の配合比は、各層均等ではなく、ばらつきがあってもよい。
積層体50が、本実施形態に係るフィルム1を複数含む積層体である場合、改質剤は、中間層20に他の層よりも多く含まれることが好ましい。
本実施形態に係るフィルム1が積層体50に複数含まれる場合、各フィルム1中のポリエチレン系樹脂組成物は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
積層体50を構成する複数の層のうち、本実施形態に係るフィルム1ではない層の材質は、特に限定されない。
例えば、第1の最外層10が本実施形態に係るフィルム1であり、中間層20および第2の最外層30が本実施形態に係るフィルム1ではない層である場合、中間層20および第2の最外層30は、樹脂製であることが好ましい。また、この場合の中間層20および第2の最外層30は、各種添加剤を含有してもよい。
中間層20および第2の最外層30が樹脂製である場合、樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、およびポリエステル樹脂等が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン-α-オレフィン共重合体等が挙げられる。
ポリプロピレン樹脂としては、例えば、ホモポリプロピレン(HPP)、ランダムポリプロピレン(RPP)、およびブロックポリプロピレン(BPP)等が挙げられる。
ポリエチレン樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)および(直鎖状)低密度ポリエチレン((Linear) Low Density Polyethylene:LDPE)等が挙げられる。
ナイロン樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン8、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6,6、ナイロン6,10、およびナイロン6,12等が挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およびポリエチレンナフタレート等が挙げられる。
中間層20および第2の最外層30が樹脂製である場合の樹脂は、各々ポリエチレン樹脂またはエチレン-α-オレフィン共重合体であることが好ましい。この場合のα-オレフィンとしては、1-ブテン、1-ヘキセン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘプテン、1-オクテン、および1-デセン等が挙げられる。中間層20および第2の最外層30が樹脂製である場合の樹脂は、各々ポリエチレン樹脂またはエチレン-1-ヘキセン共重合体であることがより好ましく、ポリエチレン樹脂であることがさらに好ましい。
中間層20および第2の最外層30が樹脂製である場合、樹脂製の中間層20および樹脂製の第2の最外層30は、改質剤を含むことが好ましい。この場合、積層体50を構成する層全体における改質剤の含有量(総量)は、0.5質量%以上60質量%以下であることが好ましく、4質量%以上54質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上47質量%以下であることがさらに好ましく、6質量%以上41質量%以下であることが特に好ましく、8質量%以上35質量%以下であることが最も好ましい。改質剤の配合比は、各層均等ではなく、ばらつきがあってもよいが、中間層20に他の層よりも多く改質剤が含まれることが好ましい。
また、第2の最外層30が樹脂製である場合、アンチブロッキング剤を含むことが好ましい。
積層体50は、植物由来の樹脂を含有してもよい。この場合において、本実施形態に係るフィルム1である層が、上述の通り植物由来の樹脂を含有してもよく、本実施形態に係るフィルム1ではない層が植物由来の樹脂を含有してもよく、その両方の層が植物由来の樹脂を含有してもよい。植物由来の樹脂として、例えばバイオポリエチレン、バイオポリプロピレン、およびバイオポリエチレンテレフタレート等から選択される1種以上が好適に使用でき、バイオポリエチレンがより好適に使用できる。
積層体50において、第1の最外層10と、第2の最外層30との熱密着強度は、0以上1.2kgf/50mm以下であることが好ましく、1.0kgf/50mm以下であることがより好ましく、0.8kgf/50mm以下であることがさらに好ましい。
第1の最外層10と、第2の最外層30との熱密着強度が上記範囲内であれば、積層体50を原反状態で保管した際のブロッキングを防ぐことができる。
なお、本明細書において、積層体50における熱密着強度は、積層体50を作製後30分以内に測定した場合の値である。また、熱密着強度は、後述の実施例と同様にして測定できる。
積層体50は、ゲルボフレックステスターを用いて、上記条件1で測定した、積層体50におけるピンホール発生個数が、1.0個/A4以下であることが好ましい。上記条件1で測定した、積層体50におけるピンホールの発生個数が上記範囲内であれば、積層体50は耐屈曲性により優れる。
また、積層体50は、ゲルボフレックステスターを用いて、上記条件2で測定した、積層体50におけるピンホール発生個数が、10個/A4以下(A4サイズあたり10個以下)であることがより好ましい。上記条件2で測定した、積層体50におけるピンホールの発生個数が上記範囲内であれば、積層体50は耐屈曲性により優れる。
なお、本明細書において、積層体50におけるピンホール発生個数は、条件1および条件2共に、積層体50を作製後20日以内に測定した場合の値である。
上記条件1で測定した、積層体50におけるピンホール発生個数は、好ましくは1.0個/A4以下、より好ましくは0.5個/A4以下、さらに好ましくは0個/A4である。
上記条件2で測定した、積層体50におけるピンホール発生個数は、好ましくは6個/A4以下、より好ましくは3個/A4以下、さらに好ましくは1個/A4以下、さらにより好ましくは0個/A4である。
積層体50は、MDおよびTDの少なくとも一方におけるループ剛性が、10N/15mm以下であることが好ましく、6N/15mm以下であることがより好ましく、4N/15mm以下であることがより好ましく、3N/15mm以下であることがより好ましい。また、積層体50は、MDおよびTDにおけるループ剛性が、いずれも10N/15mm以下であることも好ましく、6N/15mm以下であることがより好ましく、4N/15mm以下であることがより好ましく、3N/15mm以下であることがより好ましい。
ループ剛性が上記範囲内であれば、積層体50は柔軟性により優れる。
なお、本明細書において、積層体50におけるループ剛性は、積層体50を作製後20日以内に測定した場合の値である。
積層体50の全体の厚さは、特に限定されない。積層体50の全体の厚さは、用途に応じて適宜設定される。積層体50の全体の厚さ(総厚さ)は、例えば、1μm以上1000μm以下であり、10μm以上500μm以下であることがより好ましく、20μm以上200μm以下であることがさらに好ましく、30μm以上100μm以下であることが特に好ましい。
積層体50の第1の最外層10の表面(中間層20と接する面とは反対側の面)および第2の最外層30の表面(中間層20と接する面とは反対側の面)の少なくとも一方の面の表面粗さRaは、通常、0.1μm以上である。表面粗さRaが0.1μm以上であれば、表面が平滑になることによる熱密着を抑制できる。一方、表面粗さRaが0.8μm以下であれば、例えば積層体50の透過率が低下することもなく、透明性を重視する場合等の使用に好適となる。それゆえ、表面粗さRaは、好ましくは0.2μm以上0.8μm以下、より好ましくは0.2μm以上0.5μm以下である。
積層体50の製造方法は、特に限定されない。
積層体50の製造方法としては、例えば、第1の最外層10の材料と、中間層20の材料と、第2の最外層30の材料とを、インフレーション成形する方法または共押出しする方法、予め製造した中間層20の一方の面に第1の最外層10を押し出して積層し、中間層20の他方の面に第2の最外層30の材料を押し出して積層する方法、第1の最外層10に対応するフィルムと、中間層20に対応するフィルムと、第2の最外層30に対応するフィルムとを貼り合わせて積層する方法、および予め製造した中間層20の一方の面に第1の最外層10の材料を含むコーティング液をコーティングし、中間層20の他方の面に第2の最外層30の材料を含むコーティング液をコーティングする方法等が挙げられる。
(包装袋)
次に、本発明の一態様に係る積層体を有する包装袋について説明する。
図3には、本実施形態に係る包装袋100の概略図が示されている。
包装袋100は、互いに対向する第1面111および第2面112を有する袋体である袋本体110を含む。
袋本体110は、本実施形態に係る積層体50を用いて形成されている。本実施形態では、2つの積層体50がサイドシール部121,122、およびボトムシール部130において、ヒートシール等により互いに接合されることによって、第1面111および第2面112を有する袋本体110が形成される。
包装袋100の袋本体110は、その内面(内容物側)のフィルムが、本実施形態に係るフィルム1であることが好ましい。
包装袋100は、例えば、開口部140にジッパーテープを形成して、ジッパーテープ付き包装袋としてもよい。
また、包装袋100は、第1面111を形成する積層体50および第2面112を形成する積層体50の一方にスパウトを取り付けた後、これらの積層体50同士の周囲をヒートシール等により接合してもよい。
包装袋100により包装される被包装物としては、例えば、食料品、調味料、食品原料、飲料、医薬品、血液、化粧料、洗剤、栄養剤、化学品、接着剤、粘着剤、塗料、農薬、および肥料等が挙げられる。
包装袋100は、柔軟性に優れるため、バックインボックス用の包装袋として好ましく使用できる。包装袋100を内装袋として備えるバックインボックスは、包装袋の優れた柔軟性により、被包装物輸送時の屈曲運動にも耐え得る。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係るフィルム1および積層体50は、柔軟性に優れ、室温での保管中もブロッキングが発生しない。また、本実施形態に係る包装袋およびバックインボックスは、このようなフィルムおよび積層体からなるため、輸送時の屈曲運動にも耐え得る。
〔変形例〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記第1実施形態において、第1の最外層10および第2の最外層30の少なくとも一方、好ましくは両方が、第1実施形態に係るフィルム1である積層体50を例示したが、第1の最外層10、中間層20、および第2の最外層30が、いずれも第1実施形態に係るフィルム1であってもよい。
また例えば、上記第1実施形態において、第1の最外層10、中間層20、および第2の最外層30の3層構造の積層体50を例示したが、2層または4層以上の多層構造の積層体であってもよい。
また例えば、上記第1実施形態において、積層体50を用いて形成された包装袋100を例示したが、包装袋はフィルム1を用いて形成されてもよい。
以下、本発明に係る実施例を説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されない。
<フィルム状の積層体の成形>
第1の最外層、中間層、および第2の最外層を有する3層の積層体を、多層共押出しTダイキャスト成形によって、フィルム状に成形した。
なお、各実施例比較例、および参考例における各層の原料は、以下の通りとした。
また、各実施例比較例、および参考例における積層体の総厚さは、いずれも80μmとし、層の厚さの比率は、表1および表2に記載の通りとした。
参考例A
各層の構成成分を以下の通りとし、配合量は表1に記載の通りとした。
(1)第1の最外層
・原料A-1:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料A-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4070S/三井化学株式会社製、密度:870kg/m、MFR:3.6g/10min)
・原料A-3:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
(2)中間層
・原料B-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料B-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4070S/三井化学株式会社製、密度:870kg/m、MFR:3.6g/10min)
(3)第2の最外層
・原料C-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-2:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料C-3:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4070S/三井化学株式会社製、密度:870kg/m、MFR:3.6g/10min)
・原料C-4:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
参考例B
下記の第2の最外層の構成成分以外は、参考例Aと同様の構成成分とした。なお、各層の構成成分の配合量は、表1の通りとした。
(1)第2の最外層
・原料C-1:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料C-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4070S/三井化学株式会社製、密度:870kg/m、MFR:3.6g/10min)
・原料C-3:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
参考例C
下記の第1の最外層および第2の最外層の構成成分以外は、参考例Aと同様の構成成分とした。なお、各層の構成成分の配合量は、表1の通りとした。
(1)第1の最外層
・原料A-1:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料A-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4085S/三井化学株式会社製、密度:885kg/m、MFR:3.6g/10min)
・原料A-3:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
(2)第2の最外層
・原料C-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4085S/三井化学株式会社製、密度:885kg/m、MFR:3.6g/10min)、
・原料C-3:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
参考例D
第1の最外層の表面粗さを変えた以外は、参考例Cと同様にした。なお、参考例Cおよび参考例Dにおける第1の最外層の表面粗さは、以下のようにして測定した。
[表面粗さ(算術平均粗さ)Raの測定]
得られた積層体における第1の最外層の表面(中間層と接する面とは反対の面)について、算術平均粗さRaを以下の測定装置および測定条件で測定した。結果を表3に示す。
・測定装置:ハンディーサーフE-35A/B(ACCRETECH社製 18-6-8589)
・測定条件:カットオフ値:0.8μm
参考例E
各層の構成成分を以下の通りとし、配合量は表1の通りとした。
(1)第1の最外層
・原料A-1:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料A-2:改質剤(エチレン-1-オクテン共重合体)(商品名:アフィニティー(登録商標)EG8100G/ダウ・ケミカル株式会社製、密度:870kg/m、MFR:1.0g/10min)
・原料A-3:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
(2)中間層
・原料B-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料B-2:改質剤(エチレン-1-オクテン共重合体)(商品名:アフィニティー(登録商標)EG8100G/ダウ・ケミカル株式会社製、密度:870kg/m、MFR:1.0g/10min)
(3)第2の最外層
・原料C-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-2:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料C-3:改質剤(エチレン-1-オクテン共重合体)(商品名:アフィニティー(登録商標)EG8100G/ダウ・ケミカル株式会社製、密度:870kg/m、MFR:1.0g/10min)
[実施例6]
下記の第2の最外層の構成成分以外は、参考例Eと同様の構成成分とした。なお、各層の構成成分の配合量は、表1の通りとした。
(1)第2の最外層
・原料C-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-2:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料C-3:改質剤(スチレン-エチレン/ブチレン-スチレン共重合体)(商品名:クレイトンG-1657VS/クレイトン ポリマージャパン株式会社製、密度:900kg/m
[実施例7]
下記の第2の最外層の構成成分以外は、参考例Eと同様の構成成分とした。なお、各層の構成成分の配合量は、表1の通りとした。
(1)第2の最外層
・原料C-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-2:ポリエチレン系樹脂組成物(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0523A/株式会社プライムポリマー製、密度:908kg/m、MFR:2.0g/10min)
・原料C-3:改質剤(スチレン-エチレン/ブチレン-スチレン共重合体)(商品名:TUFTEC(登録商標)H1052/旭化成株式会社製、密度:890kg/m、MFR:13.0g/10min)
[実施例8]
下記の中間層の構成成分以外は、実施例7と同様の構成成分とした。なお、各層の構成成分の配合量は、表1の通りとした。
(1)中間層
直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料B-2:改質剤(スチレン-エチレン/ブチレン-スチレン共重合体)(商品名:TUFTEC(登録商標)H1052/旭化成株式会社製、密度:890kg/m、MFR:13.0g/10min)
[実施例9]
中間層における原料B-1およびB-2の配合量以外は、実施例8と同様にした。
[実施例10]
中間層における原料B-1およびB-2の配合量以外は、実施例8と同様にした。
[比較例1]
各層の構成成分を以下の通りとし、配合量は表2の通りとした。
(1)第1の最外層
・原料A-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP1510/株式会社プライムポリマー製、密度:915kg/m、MFR:1.0g/10min)
・原料A-2:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料A-3:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-1085S/三井化学株式会社製、密度:885kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料A-4:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
(2)中間層
・原料B-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料B-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-1085S/三井化学株式会社製、密度:885kg/m、MFR:1.2g/10min)
(3)第2の最外層
・原料C-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP1510/株式会社プライムポリマー製、密度:915kg/m、MFR:1.0g/10min)
・原料C-2:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-3:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-1085S/三井化学株式会社製、密度:885kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-4:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
[比較例2]
各層の構成成分を以下の通りとし、配合量は表2の通りとした。
(1)第1の最外層
・原料A-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料A-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4070S/三井化学株式会社製、密度:870kg/m、MFR:3.6g/10min)
・原料A-3:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
(2)中間層
・原料B-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料B-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4070S/三井化学株式会社製、密度:870kg/m、MFR:3.6g/10min)
(3)第2の最外層
・原料C-1:直鎖状低密度ポリエチレン(コモノマー:エチレン-1-ヘキセン共重合体)(商品名:エボリュー(登録商標) SP0510/株式会社プライムポリマー製、密度:904kg/m、MFR:1.2g/10min)
・原料C-2:改質剤(エチレン-1-ブテン共重合体)(商品名:タフマー(登録商標)A-4070S/三井化学株式会社製、密度:870kg/m、MFR:3.6g/10min)
・原料C-3:アンチブロッキング剤(二酸化ケイ素、10μm径)
[比較例3]
第1の最外層における原料A-1およびA-2の配合量、並びに第2の最外層における原料C-1、原料C-2、および原料C-3の配合量以外は、比較例2と同様にした。
[比較例4]
第1の最外層における原料A-1および原料A-2の配合量、中間層における原料B-1および原料B-2の配合量、並びに第2の最外層における原料C-1および原料C-2の配合量以外は、比較例2と同様にした。
<各種評価>
各実施例比較例、および参考例で作製した積層体を用いて、以下の評価を行った。実施例および参考例の各評価結果を表1に、比較例の各評価結果を表2に示す。
(熱密着強度)
上記積層体を10cm×5cmの大きさに切断して、長方形のテストフィルムを作製した。2枚のテストフィルムを用い、一方のテストフィルムの第1の最外層側の面と、もう一方のテストフィルムの第2の最外層側の面とが接するように重ね合わせて、ヒートシールテスター(テスター産業社製 TP-701-B)の38℃に熱したシールバーで上下方向から挟み、1.5kgfの圧力荷重を900秒間かけ続けて2枚のテストフィルムを密着させた。その後、密着したフィルムをシールバーから解放して、常温下で15分間静置して状態を安定させた。万能材料試験機(テンシロン)を使用して300mm/minの速度で剥離片を引っ張り、剪断剥離を行い測定した。なお、テストフィルム作製後30分以内に測定した。
(耐屈曲性)
上記積層体を、21.0cm(14.3インチ)×29.7cm(11.7インチ)の大きさに切断して、長方形のテストフィルムを作製した。このテストフィルムを巻架して長さ21.0cm(14.3インチ)の円筒状にした。そして、その円筒状フィルムの一端を、ゲルボフレックステスター(理学工業社製)の円盤状固定ヘッドの外周に固定し、円筒状フィルムの他端を、固定ヘッドと17.8cm(7.0インチ)隔てて対向したテスターの円盤状可動ヘッドの外周に固定した。そして、可動ヘッドを固定ヘッドの方向に、平行に対向した両ヘッドの軸に沿って8.8cm(3.5インチ)接近させる間に440゜回転させ、続いて回転させることなく6.4cm(2.5インチ)直進させた後、それらの動作を逆向きに実行させて可動ヘッドを最初の位置に戻すという1サイクルの屈曲テストを、1分間あたり40サイクルの速度で、連続して繰り返した。なお、屈曲テストは、テストフィルム作製後20日以内に、総サイクル数5000回(参考例A~Dおよび比較例1~4)と、総サイクル数1500回(実施例~10比較例1~4、および参考例A~E)の2項目の評価を、各々-20℃で行った。その後、テストしたフィルムの固定ヘッドおよび可動ヘッドの外周に固定した部分を除く17.8cm(7.0インチ)×29.7cm(11.7インチ)内の部分に生じたピンホール数(A4サイズ:528.7cm(81.9平方インチ)当たりのピンホール数)を計測した。
(ループ剛性)
上記積層体を、1.5cm×18cmの大きさに切断して、長方形のテストフィルムを作製した。このテストフィルムをループ状にし、ループスティフネス試験法 (フィルム剛性試験法)に基づいて、ループスティフネステスター(東洋精機製 A222401101)を用いてループの頂点を圧子で一定距離押し付けたときの応力を測定することにより、ループ剛性を測定した。
表1および表2より明らかなように、実施例~10の積層体は、柔軟性に優れ、ブロッキングも発生しなかった。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれらの例に限定されない。本発明の属する技術の分野の当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属すると了解される。
1…フィルム、10…第1の最外層、20…中間層、30…第2の最外層、50…積層体、100…包装袋、110…袋本体、111…第1面、112…第2面、121,122…サイドシール部、130…ボトムシール部、140…開口部。

Claims (15)

  1. 積層体であって、
    第1の最外層と、第2の最外層と、前記第1の最外層と前記第2の最外層との間に含まれる中間層を有し、
    前記第1の最外層、前記中間層、および前記第2の最外層の少なくとも1層が、直鎖状エチレン系共重合体(A)および低密度ポリエチレン(B)を含有するポリエチレン系樹脂組成物と、改質剤と、を含有するフィルムであり
    前記直鎖状エチレン系共重合体(A)の密度が894kg/m以上914kg/m以下であり、
    前記低密度ポリエチレン(B)の密度が935kg/m以下であり、
    前記改質剤がスチレン系エラストマーである、積層体。
  2. 前記積層体における前記ポリエチレン系樹脂組成物の含有量が、5質量%以上100質量%未満である、
    請求項1に記載の積層体。
  3. 前記積層体における前記改質剤の含有量が、0.5質量%以上60質量%以下である、
    請求項2に記載の積層体。
  4. 前記第2の最外層が、前記フィルムである、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の積層体。
  5. 前記直鎖状エチレン系共重合体(A)の密度が896kg/m以上910kg/m以下である、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の積層体。
  6. 前記低密度ポリエチレン(B)の密度が870kg/m以上910kg/m以下である、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の積層体。
  7. 前記第1の最外層と、前記第2の最外層との熱密着強度が、0以上1.2kgf/50mm以下である、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の積層体。
  8. ゲルボフレックステスターを用いて、-20℃、1500回の条件下で測定した、前記積層体におけるピンホール発生個数が、1.0個/A4以下である、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の積層体。
  9. 前記積層体のループ剛性が、10N/15mm以下である、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の積層体。
  10. 植物由来の樹脂を含有する、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の積層体。
  11. 前記第2の最外層、および前記中間層が、前記フィルムである、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の積層体。
  12. 前記第1の最外層、前記第2の最外層、および前記中間層が、前記フィルムである、
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の積層体。
  13. 前記第1の最外層がアンチブロッキング剤を含む、
    請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の積層体。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の積層体からなる包装袋。
  15. 請求項14に記載の包装袋を備えるバックインボックス。
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