JP7779666B2 - 化粧料組成物 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、連続水相と、可塑化されたMQ型シリコーン樹脂および/もしくはその誘導体、ならびに/または可塑化されたMT型シリコーン樹脂および/もしくはその誘導体を含む、不連続相、を含んでなり、該不連続相が水相中に乳化されている組成物が、枝毛を処置するためのヘアケア製品として有用であることが開示されている。
特許文献2には、シリコーン樹脂およびシリコーンゴムを含み、該シリコーン樹脂とシリコーンゴムの混合物が、50℃を超える軟化点および環境温度における106Pa以下の弾性率を有する組成物が開示され、該組成物を含む配合物を髪に適用すると、滑らかな感触と強い光沢とを与えられることが開示されている。
本発明は、下記[1]~[7]に関する。
[1](A)シリコーン皮膜形成剤、及び(B)重合度が2,600以上4,500以下の高分子量オルガノポリシロキサンを含有し、成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が50%以上98%以下であり、水の含有量が10質量%以下である、化粧料組成物。
[2]毛髪化粧料組成物である、上記[1]に記載の化粧料組成物。
[3]染毛剤組成物である、上記[1]に記載の化粧料組成物。
[4]上記[1]に記載の化粧料組成物をケラチン物質に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、ケラチン物質の処理方法。
[5]上記[2]に記載の毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の処理方法。
[6]上記[3]に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法。
[7]下記組成物(I)及び(II)を備えた化粧料キット。
(I)(A)シリコーン皮膜形成剤を含有する組成物
(II)(B)重合度が2,600以上4,500以下の高分子量オルガノポリシロキサンを含有する組成物
「ポリマー」は、本明細書で用いる場合、1種又は複数の単位(これらの単位は、モノマーとして知られる化合物から誘導される)の繰返しに相当する化合物を意味する。この又はこれらの単位は、少なくとも2回、好ましくは少なくとも3回繰り返される。
「毛髪」は、本明細書で用いる場合、主として頭髪を意味する。
「疎水性」は、本明細書で用いる場合、ある物質の水中溶解度が、25℃で1質量%未満であることを意味する。
「皮膜形成」は、本明細書で用いる場合、それを適用した基材上に膜を残すことを意味する。
「揮発性」は、本明細書で用いる場合、常圧で260℃以下の沸点を有するものを意味する。
本発明の化粧料組成物は、
(A)シリコーン皮膜形成剤、及び
(B)重合度が2,600以上4,500以下の高分子量オルガノポリシロキサン
を含有し、成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が50%以上98%以下であり、水の含有量が10質量%以下である化粧料組成物である。
本発明の化粧料組成物は上記構成であることにより、汚れの付着防止効果、良好な感触及び高い乾燥速度を付与することができ、洗浄後にもこれらの効果の持続性に優れるものとなる。また、該化粧料組成物を染毛剤組成物として用いると、毛髪に対して上記効果を付与できるとともに、洗髪による色落ちが少なく色持続性も良好になる。
成分(A)及び成分(B)を含有する本発明の化粧料組成物は、ケラチン物質表面に適用することにより、疎水性皮膜を形成することができる。
成分(B)は、ケラチン物質表面に良好な感触を付与する効果や汚れの付着防止効果を付与する効果を奏し、さらには表面保護機能も担っていると考えられる。さらに成分(B)が所定範囲の粘度を有することで、べたつきを抑え、良好な感触も付与することができると考えられる。
一方で、成分(A)は疎水性の皮膜形成剤であり、形成される皮膜全体の強度及び耐久性を保持するとともに、成分(B)との相乗効果により、ケラチン物質に付与される各種特性の耐久性向上効果も奏していると考えられる。
また、化粧料組成物中に後述する機能性粉体を配合した場合には、該機能性粉体を皮膜中に保持して、各種機能及びその持続性を高めることができる。
そのため、例えば化粧料組成物が毛髪化粧料組成物である場合には、毛髪に適用すると、汚れの付着防止効果、良好な感触及び高い乾燥速度を付与することができ、洗浄後にもこれらの効果の持続性が得られると考えられる。そして化粧料組成物が一時染毛剤組成物や半永久染毛剤組成物等の染毛剤組成物である場合には、成分(A)及び成分(B)の相乗効果により、毛髪に対して上記効果を付与できるとともに、洗髪による色落ちが少なく色持続性も向上できると考えられる。
なお、本発明の作用メカニズムは上記に限定されるものではない。
以下、本発明の化粧料組成物に含まれる各成分について説明する。
本発明の化粧料組成物は、成分(A)としてシリコーン皮膜形成剤を含有する。本発明の化粧料組成物は成分(A)を含有することにより、皮膚又は毛髪等のケラチン物質に適用すると、耐久性の高い疎水性皮膜を形成できる。また化粧料組成物中に後述する機能性粉体を配合した場合には、該機能性粉体を皮膜中に保持して、各種機能及びその持続性を高めることができる。
皮膜形成性及び耐久性向上の観点から、成分(A)は、下記成分(A1)及び(A2)からなる群から選ばれる1種以上であることが好ましい。
(A1)平均式(R1)mSiO(4-m)/2
(式中、R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又は水酸基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R1SiO3/2で表されるT単位及びSiO4/2で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂
(A2)ポリシロキサン部分と、非シリコーン有機鎖からなる部分とを含むシリコーンポリマー
(A1-1)前記平均式で表され、R1SiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂
(A1-2)前記平均式で表され、SiO4/2で表されるQ単位及び(R1)3SiO1/2で表されるM単位を含むシリコーン樹脂
前記成分(A2)としては、下記成分(A2-1)~(A2-4)からなる群から選ばれる1種以上を含むものが好ましく挙げられる。
(A2-1)アクリルシリコーンポリマー
(A2-2)シリコーン変性脂環構造含有ポリマー
(A2-3)シリコーン変性プルラン
(A2-4)ポリウレア/ウレタンシリコーン
成分(A1)は、平均式(R1)mSiO(4-m)/2
(式中、R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R1SiO3/2で表されるT単位及びSiO4/2で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂である。
成分(A1)は前記平均式で表され、かつ前記T単位及びQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むため分子中に架橋構造を有している。この構造を有することで、より高い耐久性を有する皮膜を形成することができると考えられる。なお、成分(A1)には、不融で軟化点がなく、一般に有機溶剤に不溶性のポリオルガノシロキサン硬化物粉末は含まない。
当該炭化水素基は、脂肪族基、芳香族基のいずれでもよく、例えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。アルキル基及びアルケニル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよい。
上記の中でも、入手性及び安定性の観点から、前記炭化水素基としてはアルキル基、アリール基、又はアラルキル基が好ましい。
前記アリール基としては、フェニル基、トルイル基、ジメチルフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基である。
前記アラルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基等が挙げられ、好ましくはフェニルプロピル基である。
R1は、トリフルオロプロピル基、炭素数1以上4以下のアルキル基、又はフェニル基であることがより更に好ましく、トリフルオロプロピル基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、又はn-ブチル基であることがより更に好ましく、トリフルオロプロピル基、メチル基又はn-プロピル基であることがより更に好ましく、メチル基であることがより更に好ましい。
皮膜形成性及び耐久性向上の観点から、成分(A1)は、好ましくは前記平均式で表され、R1SiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂(A1-1)、並びに、前記平均式で表され、SiO4/2で表されるQ単位及び(R1)3SiO1/2で表されるM単位を含むシリコーン樹脂(A1-2)からなる群から選ばれる1種以上である。
前記平均式で表され、R1SiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂(A1-1)(以下「成分(A1-1)」ともいう)は、T単位を含み、且つM単位又はD単位を含んでいてもよいシリコーン樹脂であり、好ましくは[R1SiO3/2]a[(R1)3SiO1/2]b(a、bは平均繰り返し単位数であり、a>0、b≧0である。)で表される、T単位を含み、且つM単位を含んでいてもよいシリコーン樹脂である。なお、実質的に含まないとは、シリコーン樹脂中の構成比が、1モル%未満であることを意味する。
R1は前記と同じであり、炭素数1以上4以下のアルキル基、又はフェニル基であることが好ましく、メチル基、エチル基、n-プロピル基、又はイソプロピル基であることがより好ましく、メチル基、n-プロピル基、又はイソプロピル基であることが更に好ましい。
中でも、皮膜形成性及び耐久性向上の観点から、成分(A1-1)としてはポリメチルシルセスキオキサン及びポリプロピルシルセスキオキサンからなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
前記平均式で表され、SiO4/2で表されるQ単位及び(R1)3SiO1/2で表されるM単位を含むシリコーン樹脂(A1-2)(以下「成分(A1-2)」ともいう)は、実質的にQ単位及びM単位を含み、且つD単位又はT単位を含んでいてもよいシリコーン樹脂であり、好ましくは[SiO4/2]c[(R1)3SiO1/2]d(c、dは平均繰り返し単位数であり、c>0、d>0である。)で表されるシリコーン樹脂である。
R1は前記と同じであり、フッ素置換されていてもよい炭素数1以上6以下のアルキル基、又はフェニル基であることが好ましく、トリフルオロプロピル基、炭素数1以上4以下のアルキル基、又はフェニル基であることがより好ましく、トリフルオロプロピル基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、又はイソプロピル基であることが更に好ましく、トリフルオロプロピル基又はメチル基であることがより更に好ましく、メチル基であることがより更に好ましい。
中でも、皮膜形成性及び耐久性向上の観点からは、成分(A1-2)としてはトリメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸及び(トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマーからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、トリメチルシロキシケイ酸及びトリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸からなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、トリメチルシロキシケイ酸が更に好ましい。
フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸の市販品としては、SilShine 151(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
フッ素変性アルキルジメチルシロキシケイ酸の市販品としては、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」である、XS66-B8226(50質量%-シクロペンタシロキサン溶液)、XS66-C1191、XS66-B8636(50質量%-ジメチコン溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
また、トリメチルシロキシケイ酸のクロスポリマーの市販品としては、DOWSIL FC-5002 IDD Resin Gum((トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマーの40質量%-イソドデカン溶液)(ダウ・東レ(株)製)等が挙げられる。
成分(A2)は、ポリシロキサン部分と、非シリコーン有機鎖からなる部分とを含むシリコーンポリマーである。非シリコーン有機鎖からなる部分を構成する非シリコーン有機モノマーは、市場での入手のしやすさの観点から、好ましくはラジカル重合性のエチレン性不飽和モノマー、重縮合-重合性モノマー(例えば、ポリアミド、ポリエステル又はポリウレタンを生成するもの)、及び開環性モノマー(例えば、オキサゾリン又はカプロラクトン型のもの)から選択され得るものである。
前記成分(A2)としては、下記成分(A2-1)~(A2-4)からなる群から選ばれる1種以上を含むものが好ましく挙げられ、成分(A2-1)を含むことがより好ましい。
(A2-1)アクリルシリコーンポリマー
(A2-2)シリコーン変性脂環構造含有ポリマー
(A2-3)シリコーン変性プルラン
(A2-4)ポリウレア/ウレタンシリコーン
成分(A2-1)であるアクリルシリコーンポリマーとしては、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体、ポリシロキサン基よりなる構成単位及び不飽和単量体の重合体よりなる構成単位がスルフィド結合を介して結合された、グラフト型共重合体又は交互ブロック型共重合体等が挙げられる。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体等が挙げられ、例えば、特開平11-1530号公報、特開2000-63225号公報等に記載された製造方法に従って製造できるものである。
分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとのラジカル重合体は、例えば、特開平2-25411号公報、特開平2-132141号公報等に記載されているものや、特開平3-162442号公報、特開2003-104825号公報等に記載のアクリル-シリコーン系グラフト共重合体を使用することができる。
シリコーン変性脂環構造含有ポリマーとしては、例えば、シリコーン変性された環状ポリオレフィンが挙げられ、下記一般式(A2-2-1)で表されるシリコーン変性ポリノルボルネンが好ましいものとして挙げられる。
(式中、R2はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下のアルキル基であり、Xは下記式(i)で表される基である。a1は1以上3以下の整数である。b1、c1は繰り返し単位数であり、それぞれ独立に1以上の整数である。)
(式中、R3はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、d1は1以上5以下の整数である。)
前記一般式(A2-2-1)中、R2はメチル基、エチル基、n-プロピル基、ブチル基、又はペンチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
Xは前記式(i)で表される基であり、式(i)中、R3はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基である。R3は好ましくは炭素数1以上12以下のアルキル基又はフェニル基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、よりさらに好ましくはメチル基である。d1は1以上5以下の整数であり、汎用性の観点から、d1=1が好ましい。すなわちXは、好ましくはトリメチルシロキシ基である。
a1は1以上3以下の整数であり、例えばa1=2の繰り返し単位とa1=3の繰り返し単位が混合して存在する重合体であってよい。汎用性の観点から、a1は3であることが好ましい。
前記一般式(A2-2-1)中のb1とc1の割合は、好ましくはb1/c1=20/80~90/10(mol/mol)、より好ましくは30/70~80/20(mol/mol)であり、さらに好ましくは50/50~70/30(mol/mol)である。b1とc1の割合は、1H-NMR測定により求めることができる。
(式中、b1、c1は前記と同じである。)
市販のシリコーン変性ポリノルボルネンとしては、NBN-30-ID((ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマーのイソドデカン溶液)(信越化学工業(株))等が挙げられる。
シリコーン変性プルランとしては、側鎖にシリコーン構造を有するプルランが挙げられ、具体的には、プルラン中のOH基の水素原子の少なくとも一部が下記一般式(ii)で表される基で置換されたシリコーン変性プルランが好ましい。
式中、R4は単結合又は2価の有機基である。R2、X、a1は前記と同じであり、汎用性の観点から、Xは好ましくはトリメチルシロキシ基、a1は好ましくは3である。
式中、R5は炭素数1以上10以下のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が例示される。これらの中でもエチレン基、トリメチレン基、プロピレン基が好ましく、トリメチレン基又はプロピレン基がより好ましい。
成分(A2-4)であるポリウレア/ウレタンシリコーンとしては、ポリシロキサン/ポリ尿素/ポリウレタンブロックターポリマーが挙げられる。例えば、INCI名「ポリ尿素ジメチコーン」の、ジメチルポリシロキサン/尿素コポリマー等である。
該ポリマーは、α,ω-アミノシリコーンとジイソシアネートとの共重合により得ることができる。市販のポリウレア/ウレタンシリコーンとしては、例えば、「Wacker-Belsil UD 60」、「Wacker-Belsil UD 80」、「Wacker-Belsil UD 140」及び「Wacker-Belsil UD 200」(以上、Wacker社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、成分(B)として重合度が2,600以上4,500以下の高分子量オルガノポリシロキサンを含有する。本発明の化粧料組成物においては、所定の粘度を有する成分(B)を用いることにより、皮膚又は毛髪等のケラチン物質表面に適用した際のべたつきを抑え、良好な感触を付与するとともに汚れの付着防止効果を付与することができると考えられる。
成分(B)の重合度は、皮膚又は毛髪等のケラチン物質表面に適用した際のべたつきを抑え、良好な感触を付与し、汚れの付着防止効果を付与する観点から、好ましくは2,700以上、より好ましくは2,800以上、更に好ましくは2,900以上、より更に好ましくは3,000以上、より更に好ましくは3,100以上、より更に好ましくは3,200以上であり、入手性の観点から、好ましくは4,300以下、より好ましくは4,200以下、更に好ましくは4,000以下である。成分(B)の重合度の具体的範囲は、2,600~4,500であり、好ましくは2,700~4,500、より好ましくは2,800~4,300、更に好ましくは2,900~4,200、より更に好ましくは3,000~4,200、より更に好ましくは3,000~4,000であり、より更に好ましくは3,100~4,000、より更に好ましくは3,200~4,000である。
(式中、R11はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R12はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R13は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は第一級~第三級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、2,600以上4,500以下の数である。n個のR13は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
上記の中でも、R11は、好ましくは炭素数1以上6以下のアルキル基又はフェニル基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基又はフェニル基であり、更に好ましくはメチル基又はフェニル基であり、より更に好ましくはメチル基である。
R12におけるアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
R12における炭化水素基は、R11と同じであり、好ましくは炭素数1以上6以下のアルキル基又はフェニル基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基又はフェニル基であり、更に好ましくはメチル基又はフェニル基であり、より更に好ましくはメチル基である。
R12は、汚れの付着防止効果、良好な感触及び高い乾燥速度を付与する観点から、好ましくはヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルキル基、又はフェニル基であり、より好ましくはヒドロキシ基、炭素数1以上3以下のアルキル基、又はフェニル基であり、更に好ましくはヒドロキシ基、メチル基、又はフェニル基であり、より更に好ましくはメチル基である。
R13における炭化水素基は、R11と同じであり、好ましくは炭素数1以上6以下のアルキル基又はフェニル基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基又はフェニル基であり、更に好ましくはメチル基又はフェニル基であり、より更に好ましくはメチル基である。
R13における第一級~第三級アミノ基含有基(以下、単に「アミノ基含有基」ともいう)は、-N(R14)2、-NR14(CH2)pN(R14)2、又は-NR14(CH2)pN(R15)CO-R16で示される基であることが好ましい。ここで、R14は水素原子又は炭素数1以上4以下の1価の炭化水素基を示し、好ましくは水素原子、メチル基又はエチル基である。R15は炭素数1以上4以下の1価の炭化水素基を示し、好ましくはメチル基又はエチル基である。R16は炭素数1以上4以下の1価の炭化水素基を示す。pは2以上6以下の数を示し、好ましくは2以上4以下の数である。
R13における好ましいアミノ基含有基は、-(CH2)3-NH2、-(CH2)3-N(CH3)2、-(CH2)3-NH-(CH2)2-NH2、又は-(CH2)2-NH-(CH2)2-N(CH3)2であり、より好ましくは-(CH2)3-NH2である。
成分(B)の粘度の具体的範囲は、好ましくは300万~12,500万mm2/sであり、より好ましくは300万~8,000万mm2/s、更に好ましくは300万~5,000万mm2/s、より更に好ましくは300万~4,000万mm2/s、より更に好ましくは300万~3,500万mm2/s、より更に好ましくは500万~3,500万mm2/s、より更に好ましくは800万~3,500万mm2/s、より更に好ましくは1,000万~3,500万mm2/s、より更に好ましくは1,500万~3,500万mm2/sである。
上記粘度は、JIS Z8803:2011「液体の粘度測定方法」に基づき、25℃において測定した値である。例えば、細管粘度計、落球式粘度計、回転式粘度計、振動式粘度計から適切なものを選択して測定することができる。また、粘度計の常用測定範囲を超える場合には、下記の方法により、成分(B)の希釈溶液から求めることができる。
1g/100mL濃度の成分(B)のトルエン溶液を調製し、下記数式(1)により比粘度ηsp(25℃)を求める。次に下記数式(2)に示すHugginsの関係式に代入し、固有粘度〔η〕を求める。さらに〔η〕を下記数式(3)に示すA.Kolorlovの式に代入し、分子量Mを求める。最後に、Mを下記数式(4)に示すA.J.Barryの式に代入し、成分(B)の粘度ηを求めることができる(例えば、信越化学工業(株)、シリコーンオイルKF-96性能試験結果4.2参照)。
ηsp=(η/η0)-1 (1)
(但し、η0:トルエンの粘度、η:溶液の粘度)
ηsp=〔η〕+K’〔η〕2 (2)
(但し、K’:Huggins定数は、中牟田、日化、77588[1956]に記載のものを用いる。)
〔η〕=0.215×10-4M0.65 (3)
logη=1.00+0.0123M0.5(4)
化粧料組成物中の成分(A)の含有量は、皮膚又は毛髪等のケラチン物質表面に良好な感触を付与する観点、及び乾燥速度向上の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上であり、また、洗浄後の各種効果の持続性向上の観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは15質量%以下である。本発明の化粧料組成物中の成分(A)の含有量の具体的範囲は、好ましくは0.5~30質量%、より好ましくは1~25質量%、更に好ましくは2~20質量%、より更に好ましくは2~15質量%、より更に好ましくは3~15質量%である。
本発明の化粧料組成物は、前記成分(A)、成分(B)、及びその他の成分を溶解又は分散させる観点、並びに、皮膚又は毛髪等のケラチン物質に適用しやすい粘度に調整する観点から、さらに成分(C)として、溶剤を含有することが好ましい。
溶剤としては、取り扱いのしやすさの点から液体の有機溶剤が好ましく、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、炭化水素系溶剤、シリコーン系溶剤等が挙げられ、剤型に応じて適宜選択することができる。これらのうち、乾燥後の使用感を良好にする観点(べたつきの低減の観点)から、揮発性の溶剤を含むことが好ましい。
揮発性の溶剤としては、アルコール系溶剤としては、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ベンジルアルコール等、エーテル系溶剤としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等、ケトン系溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン等、エステル系溶剤としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等、炭化水素系溶剤としては、軽質流動イソパラフィン(炭素数8~16のイソパラフィンを主成分とするもの)、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン等、シリコーン系溶剤としては、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン、25℃における粘度が10mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン等のアルキルトリメチコン、25℃における粘度が20mm2/s以下のメチルフェニルポリシロキサン等を挙げることができ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。
前記成分(A)及び成分(B)の溶解性の観点から、成分(C)としては、25℃における粘度が10mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、25℃における粘度が20mm2/s以下のメチルフェニルポリシロキサン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上を含むことが好ましく、25℃における粘度が5mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上を含むことがより好ましく、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上を含むことが更に好ましい。
また、前記成分(A)及び成分(B)との良好な溶解性を維持しつつ、皮膜の形成速度を調整する観点から、成分(C)は、好ましくは揮発性のアルコール系溶剤と、揮発性の炭化水素系溶剤又は揮発性のシリコーン系溶剤の少なくとも1つとを含むことであり、より好ましくは、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール及び2-ブタノールからなる群から選ばれる1種以上と、25℃における粘度が10mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、25℃における粘度が20mm2/s以下のメチルフェニルポリシロキサン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上とを含むものであり、更に好ましくはエタノールと、25℃における粘度が5mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上とを含むものであり、より更に好ましくはエタノールと、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上とを含むものである。
本発明の化粧料組成物は、製品形態に応じて、さらに成分(D)として機能性粉体を含有することができる。
本発明において機能性粉体とは、着色性、隠蔽性、光沢、UV散乱、感触調整等の各種特性を付与できる粉体をいう。本発明の化粧料組成物が日焼け止め用化粧料である場合、所望の日焼け止め効果を付与する観点から、成分(D)としてUV散乱剤を含有することが好ましい。本発明の化粧料組成物がメイクアップ用化粧料組成物又は染毛剤組成物である場合は、所望の色合いを付与する観点から、成分(D)として顔料を含有することが好ましい。
顔料としては、メイクアップ用化粧料、染毛剤組成物等に通常用いられる顔料であればよく、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料;黄酸化鉄、黒酸化鉄、弁柄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄雲母、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体;赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等のレーキ顔料;微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合顔料;等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。また、これらの表面が各種表面処理剤で処理されたものを顔料として用いてもよい。表面処理としては、特に限定されず、種々の表面処理、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、金属石鹸処理、N-アシル化リジン処理、ポリエチレングリコール処理、PVA処理、ポリアクリル酸処理、ヒアルロン酸処理、アルギン酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理を行うことができる。
本発明の化粧料組成物は、前記成分以外に、通常化粧料組成物に用いられる成分、例えば、前記成分以外の油剤、酸化防止剤、香料、色素、染料、防腐剤、増粘剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の化粧料組成物は、常法に従って製造することができる。
本発明の化粧料組成物の剤型は特に限定されず、製品形態に応じて、液体、ペースト、クリーム、ジェル、フォーム、スプレー、ワックス等の剤型にすることができる。また、本発明の化粧料組成物は非水系の組成物であることが好ましい。ここで、非水系の組成物とは水の含有量が1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満、より好ましくは0.1質量%未満の組成物を意味する。
皮膚用化粧料組成物としては、メイクアップ用、下地用、スキンケア用、日焼け止め用等の各種皮膚用化粧料組成物が挙げられる。
眉毛又は睫毛用化粧料組成物としては、マスカラ、マスカラ下地、マスカラトップコート、眉用マスカラ等の各種眉毛又は睫毛用化粧料組成物が挙げられる。
毛髪化粧料組成物としては、シャンプー等の毛髪洗浄剤組成物の他、リンス剤組成物、コンディショニング剤組成物、トリートメント剤組成物(洗い流さないタイプを含む)、スタイリング剤組成物、染毛剤組成物、育毛剤組成物等が挙げられる。これらの中でも、本発明の効果の有効性の観点から、好ましくはコンディショニング剤組成物、トリートメント剤組成物、スタイリング剤組成物、又は染毛剤組成物である。
本発明は、下記組成物(I)及び(II)を備えた化粧料キットを提供する。
(I)(A)シリコーン皮膜形成剤を含有する組成物
(II)(B)重合度が2,600以上4,500以下の高分子量オルガノポリシロキサンを含有する組成物
好適には、組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が50%以上98%以下であり、水の含有量が10質量%以下である、化粧料キットである。本発明の化粧料キットは、成分(A)及び成分(B)のいずれも含まない組成物をさらに備えていてもよい。
本発明の化粧料キットは上記組成物(I)及び(II)を備えたものであり、使用前に混合して、皮膚、眉毛又は睫毛、毛髪等のケラチン物質に塗布等により適用して用いることができる。
化粧料キットに用いられる成分(A)、成分(B)及びその好適態様は、前記化粧料組成物において記載したものと同じである。
化粧料キットを構成する各組成物は、前記化粧料組成物において例示した溶剤(C)、機能性粉体(D)、並びにその他の任意成分を必要に応じ含有していてもよい。
化粧料キットを構成する各組成物の濃度は特に制限されないが、組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕は50%以上98%以下であり、組成物(I)及び(II)中の水の合計含有量は10質量%以下である。すなわち、化粧料キットを構成する全組成物を混合して得られる化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合、並びに水の含有量が上記範囲となることが好ましい。
上記化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕は、好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上であり、好ましくは95%以下である。
また上記化粧料組成物中の水の含有量は、10質量%以下であり、好ましくは5質量%以下、より好ましくは5質量%未満、更に好ましくは2質量%未満、より更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である。
本発明は、ケラチン物質表面に汚れの付着防止効果及び洗浄耐久性に優れた皮膜を速やかに形成する観点から、前記本発明の化粧料組成物をケラチン物質に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、ケラチン物質の処理方法を提供する。
ケラチン物質としては皮膚、眉毛、睫毛、毛髪、爪等が挙げられ、皮膚、眉毛、睫毛又は毛髪が好ましく、毛髪がより好ましい。化粧料組成物を適用するケラチン物質は、乾燥状態、湿潤状態のいずれでもよいが、本発明の効果を得る観点からは乾燥状態のケラチン物質に適用することが好ましい。
本発明の化粧料組成物は、均一塗布性の観点、形成される皮膜の構造の均一性向上の観点から、ケラチン物質への適用前に一時的に相溶又は分散させてからケラチン物質表面に適用することが好ましい。一時的に相溶又は分散させる手段としては、加熱などの熱力学的手段、機械的に剪断応力を加えるなどの物理的手段又は相溶性のある溶剤を添加するなどの化学的手段等を任意に利用することができる。使用者の利便性の観点から、好ましくは攪拌、振盪等の物理的手段によって均一に相溶又は分散させておくことが好ましい。
皮膚化粧料組成物、眉毛又は睫毛用化粧料組成物は、皮膚に適用した後、衣類又はその他の物品等と接触させる前に乾燥させることが好ましい。乾燥時間は、皮膚化粧料組成物の塗布後、皮膜が皮膚、眉毛又は睫毛表面に実質的に形成される範囲であれば特に制限されず、塗布量や塗布面積により適宜調整されるが、好ましくは4分以下、より好ましくは2分以下、乾燥させることが好ましい。
前記デバイスを使用する場合には、ケラチン物質の熱ダメージを抑える観点から、40~220℃の温度をかけて乾燥することが好ましい。より好ましくはフード又はヘアドライヤーによる乾燥であり、その乾燥温度は、好ましくは40~110℃、より好ましくは50~90℃である。
乾燥時間は、皮膜が毛髪表面に実質的に形成される範囲であれば特に制限されず、毛髪の量及び質により適宜調整されるが、例えば10秒から120分の範囲で行うことができる。
乾燥後は毛髪をばらけさせるためにブラッシング等を行ってもよい。
本発明はさらに、ケラチン物質表面に汚れの付着防止効果及び洗浄耐久性に優れた皮膜を速やかに形成する観点から、前記本発明の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法を提供する。
本発明の染毛剤組成物は、毛髪に塗布等により適用し、次いで乾燥させて、洗い流さずに使用される。染毛剤組成物を適用した後の毛髪の乾燥は、自然乾燥でもよく、ドライヤー等を用いて乾燥させてもよい。
本発明の染毛剤組成物によれば、上記のような簡便な操作により、アウトバスで、毛髪を一時的又は半永久的に染色することができる。また、毛髪に対して汚れの付着防止効果、良好な感触及び高い乾燥速度を付与することができ、洗浄後にもこれら効果の持続性に優れるとともに、洗髪による色落ちが少なく色持続性も良好である。
<1>
(A)シリコーン皮膜形成剤、及び
(B)重合度が2,600以上4,500以下の高分子量オルガノポリシロキサン
を含有し、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が50%以上98%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、化粧料組成物。
<2>
(A)シリコーン皮膜形成剤、及び
(B)重合度が2,800以上4,300以下の高分子量オルガノポリシロキサン
を含有し、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有量が3質量%以上30質量%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、化粧料組成物。
<3>
(A)シリコーン皮膜形成剤、及び
(B)重合度が3,000以上4,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン
を含有し、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有量が7質量%以上30質量%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、化粧料組成物。
<4>
(A)下記成分(A1)及び成分(A2-1)からなる群から選ばれる1種以上を含むシリコーン皮膜形成剤
(A1)平均式(R1)mSiO(4-m)/2
(式中、R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R1SiO3/2で表されるT単位及びSiO4/2で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂
(A2-1)アクリルシリコーンポリマー
(B)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサン 0.1~20質量%
(式中、R11はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R12はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R13は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は第一級~第三級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、2,800~4,300の数である。n個のR13は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
を含有し、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有量が3質量%以上30質量%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、化粧料組成物。
<5>
(A)[SiO4/2]c[(R1)3SiO1/2]d(c、dは平均繰り返し単位数であり、c>0、d>0である。)で表されるシリコーン樹脂 0.5~25質量%、及び
(B)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサン 0.1~20質量%
(式中、R11はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R12はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R13は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は第一級~第三級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、3,000~4,000の数である。n個のR13は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
を含有し、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有量が7質量%以上30質量%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、化粧料組成物。
成分(A)が下記成分(A1)及び(A2)からなる群から選ばれる1種以上である、<1>~<3>のいずれか1の化粧料組成物。
(A1)平均式(R1)mSiO(4-m)/2
(式中、R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R1SiO3/2で表されるT単位及びSiO4/2で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂
(A2)ポリシロキサン部分と、非シリコーン有機鎖からなる部分とを含むシリコーンポリマー
<7>
成分(A1)が、下記成分(A1-1)及び成分(A1-2)からなる群から選ばれる1種以上を含む、<4>又は<6>の化粧料組成物。
(A1-1)前記平均式で表され、R1SiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂
(A1-2)前記平均式で表され、SiO4/2で表されるQ単位及び(R1)3SiO1/2で表されるM単位を含むシリコーン樹脂
<8>
成分(A2)が、下記成分(A2-1)~(A2-4)からなる群から選ばれる1種以上を含む、<6>の化粧料組成物。
(A2-1)アクリルシリコーンポリマー
(A2-2)シリコーン変性脂環構造含有ポリマー
(A2-3)シリコーン変性プルラン
(A2-4)ポリウレア/ウレタンシリコーン
<9>
成分(A1)が、成分(A1-2)を含む、<4>、<6>~<8>いずれか1の化粧料組成物。
<10>
成分(A2)が、アクリルシリコーンポリマー(A2-1)を含む、<6>~<9>のいずれか1の化粧料組成物。
成分(A)が、トリメチルシロキシケイ酸、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、(トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー及び(ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上、好ましくはトリメチルシロキシケイ酸、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、(トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくはトリメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、(トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマー及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上、更に好ましくはトリメチルシロキシケイ酸及びトリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸からなる群から選ばれる1種以上を含み、より更に好ましくはトリメチルシロキシケイ酸を含み、より更に好ましくはトリメチルシロキシケイ酸である、<1>~<4>、<6>~<10>のいずれか1の化粧料組成物。
<12>
成分(B)が下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンである、<1>、<6>~<11>のいずれか1の化粧料組成物。
(式中、R11はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R12はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R13は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は第一級~第三級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、2,600以上4,500以下の数である。n個のR13は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
<13>
前記一般式(1)における重合度nが、好ましくは2,700~4,500、より好ましくは2,800~4,300、より更に好ましくは,2,900~4,200、より更に好ましくは3,000~4,200、より更に好ましくは3,000~4,000、より更に好ましくは3,100~4,000、より更に好ましくは3,200~4,000である、<12>の化粧料組成物。
<14>
化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が、好ましくは55~98%、より好ましくは60~98%、更に好ましくは60~95%である、<1>、<6>~<13>のいずれか1の化粧料組成物。
<15>
化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量が、好ましくは1~50質量%、より好ましくは2~40質量%、更に好ましくは3~30質量%、より更に好ましくは7~30質量%であり、より更に好ましくは7~25質量%である、<1>、<6>~<14>のいずれか1の化粧料組成物。
化粧料組成物中の成分(A)の含有量が、好ましくは0.5~30質量%、より好ましくは1~25質量%、更に好ましくは2~20質量%、より更に好ましくは2~15質量%、より更に好ましくは3~15質量%である、<1>~<4>、<6>~<15>のいずれか1の化粧料組成物。
<17>
化粧料組成物中の成分(B)の含有量が、好ましくは0.1~30質量%、より好ましくは0.3~25質量%、更に好ましくは0.5~20質量%、より更に好ましくは1~20質量%、より更に好ましくは1~15質量%、より更に好ましくは1~10質量%、より更に好ましくは1~8質量%である、<1>~<3>、<6>~<16>のいずれか1の化粧料組成物。
<18>
さらに成分(C)として溶剤を含有する、<1>~<17>のいずれか1の化粧料組成物。
<19>
成分(C)が、25℃における粘度が10mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、25℃における粘度が20mm2/s以下のメチルフェニルポリシロキサン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上、好ましくは25℃における粘度が5mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくはイソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上を含む、<18>の化粧料組成物。
<20>
成分(C)が、好ましくは揮発性のアルコール系溶剤と、揮発性の炭化水素系溶剤又は揮発性のシリコーン系溶剤の少なくとも1つとを含み、より好ましくは、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール及び2-ブタノールからなる群から選ばれる1種以上と、25℃における粘度が10mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、25℃における粘度が20mm2/s以下のメチルフェニルポリシロキサン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上とを含み、更に好ましくはエタノールと、25℃における粘度が5mm2/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上とを含み、より更に好ましくはエタノールと、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上とを含む、<18>又は<19>の化粧料組成物。
化粧料組成物中の成分(C)の含有量が、好ましくは40~99質量%、より好ましくは50~99質量%、更に好ましくは60~98質量%である、<18>~<20>のいずれか1の化粧料組成物。
<22>
さらに成分(D)として機能性粉体を含有する、<1>~<21>のいずれか1の化粧料組成物。
<23>
化粧料組成物中の成分(D)の含有量が、好ましくは0.01~50質量%、より好ましくは0.1~50質量%、更に好ましくは0.2~30質量%、より更に好ましくは0.3~30質量%である、<22>の化粧料組成物。
<24>
毛髪化粧料組成物である、<1>~<23>のいずれか1の化粧料組成物。
<25>
染毛剤組成物である、<1>~<23>のいずれか1の化粧料組成物。
<26>
<1>~<23>のいずれか1の化粧料組成物をケラチン物質に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、ケラチン物質の処理方法。
<27>
<24>の毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の処理方法。
<28>
<25>の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法。
<29>
下記組成物(I)及び(II)を備えた化粧料キット。
(I)(A)シリコーン皮膜形成剤を含有する組成物
(II)(B)重合度が2,600以上4,500以下の高分子量オルガノポリシロキサンを含有する組成物
<30>
前記組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有量が50質量%以上98質量%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる水の合計含有量が10質量%以下である、<29>の化粧料キット。
下記組成物(I)及び(II):
(I)(A)シリコーン皮膜形成剤を含有する組成物
(II)(B)重合度が2,800以上4,300以下の高分子量オルガノポリシロキサンを含有する組成物
を備え、
組成物(I)及び(II)に含まれる、成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有量が3質量%以上30質量%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる水の含有量が10質量%以下である、化粧料キット。
<32>
下記組成物(I)及び(II):
(I)(A)シリコーン皮膜形成剤を含有する組成物
(II)(B)重合度が3,000以上4,000以下の高分子量オルガノポリシロキサンを含有する組成物
を備え、
組成物(I)及び(II)に含まれる、成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有量が7質量%以上30質量%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる水の含有量が10質量%以下である、化粧料キット。
<33>
下記組成物(I)及び(II):
(I)(A)下記成分(A1)及び成分(A2-1)からなる群から選ばれる1種以上を含むシリコーン皮膜形成剤を含有する組成物
(A1)平均式(R1)mSiO(4-m)/2
(式中、R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R1SiO3/2で表されるT単位及びSiO4/2で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂
(A2-1)アクリルシリコーンポリマー
(II)(B)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを含有する組成物
(式中、R11はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R12はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R13は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は第一級~第三級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、2,800~4,300の数である。n個のR13は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
を備え、
組成物(I)及び(II)に含まれる成分(B)の含有量が0.1~20質量%であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる、成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有量が3質量%以上30質量%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる水の含有量が10質量%以下である、化粧料キット。
<34>
下記組成物(I)及び(II):
(I)(A)[SiO4/2]c[(R1)3SiO1/2]d(c、dは平均繰り返し単位数であり、c>0、d>0である。)で表されるシリコーン樹脂を含有する組成物
(B)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを含有する組成物
(式中、R11はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R12はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R13は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は第一級~第三級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、3,000~4,000の数である。n個のR13は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
を備え、
組成物(I)及び(II)に含まれる、成分(A)の含有量が0.5~25質量%、成分(B)の含有量が0.1~20質量%であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が60%以上98%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる成分(A)及び成分(B)の合計含有量が7質量%以上30質量%以下であり、
組成物(I)及び(II)に含まれる水の含有量が10質量%以下である、化粧料キット。
人毛白髪(100%)毛束((株)ビューラックス製、長さ10cm、質量1g)を下記組成のプレーンシャンプーで洗浄後、40℃の温水ですすぎ、十分に乾燥したものを評価用毛束として準備した。
(プレーンシャンプーの組成)
成分 (質量%)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(*1) 15.5
ラウリン酸ジエタノールアミド(*2) 1.5
エデト酸4ナトリウム塩 0.3
安息香酸ナトリウム 1.43
精製水 残 量
計 100.0
*1:エマール227(花王(株)製、有効成分27質量%)として57.4質量%
*2:アミノーンL-02(花王(株)製)
市販のPETフィルム(東レ(株)製;ルミラーフィルムT60-A4-100μm)に各例の毛髪化粧料組成物を15μL滴下し、バーコーター(アズワン社製、No.3)で伸ばし、自然乾燥させて塗膜を形成したのち、塗膜形成部分を3cm×3cmの大きさに切り出して試験用フィルムを作製した。このフィルムの質量をF0[g]とする。
物理的な汚れのモデルとして、ジルコニアビーズ((株)ニッカトー製「YTZボール」、Φ=1mm)を用いた。バランスディッシュ(アズワン社製、BD-2)にジルコニアビーズを10.4g入れて平らにならし、この上に3cm×3cmの大きさに切り出したフィルムの塗膜面を接触させた。次いで、該フィルム上にバランスディッシュを重ね、その上に規格瓶(アズワン社製、No.11)に水道水を入れて重さ200gとした重りを30秒のせた後、重りを取り除いて、ビーズが付着したフィルムの質量(F1[g]とする)を測定した。
ビーズへの接触前後のフィルムの質量変化から、下記式によりビーズの付着率を算出した。なお3cm×3cmの試験用フィルム面積を100%カバーするビーズの質量は、2.8367g(2回測定の平均値)を用いた。
ビーズの付着率[%]=(F1-F0[g])÷(試験用フィルム面積を100%カバーするビーズの質量[g])×100
上記試験を2回行い、その平均値を表に示した。付着率が30%以下の場合は汚れが付き難く、25%以下ではより付き難く、15%以下ではよりさらに付き難く、5%以下ではよりさらに汚れが付き難いといえる。
前記評価用毛束に、各例の毛髪化粧料組成物を0.3g塗布し、次いでドライヤー((株)日立製作所製「P2-D250」、設定HIGH)を用いて、毛束から18cm離れた位置から温風を2分あて乾燥させて毛髪処理を行った。処理後の毛束の感触について、専門パネラーが下記基準で官能評価を行い、N=3の合計点を算出した。合計点が5以下の場合、べたつきが強く、なめらかでないと感じる。合計点が6の場合、なめらかさはあるがべたつきを感じ、やや良好な感触である。合計点が7以上であれば良好な感触であり、9以上であればより良好な感触である。
4:ほとんどべたつきを感じない
3:わずかにべたつきを感じる
2:べたつきを感じる
1:非常にべたつきを感じる
上記と同様に処理を行った毛束を前記組成のプレーンシャンプーを用いて洗浄し、40℃の温水ですすぎ、乾燥する工程を7回行った。7回洗髪し、乾燥した後の毛束について、上記と同様の方法で感触を評価した。
評価用毛束に、各例の毛髪化粧料組成物を0.3g塗布し、次いでドライヤー((株)日立製作所製「P2-D250」、設定HIGH)を用いて、毛束から18cm離れた位置から温風を2分あて乾燥させて毛髪処理を行った。処理後の毛束を約40℃の温水で30秒間すすぎ、15秒間保持した後の含水率W[%]を以下の式より算出した。
処理後の毛束のすすぎ後の含水率W[%]=(a2-a1)÷a0×100
a0:未処理の毛束の重量[g]
a1:処理後の毛束の重量[g]
a2:処理後の毛束のすすぎ後の重量[g]
さらに、未処理の毛束のすすぎ後の含水率(W0)((未処理の毛束のすすぎ後の重量[g]-未処理の毛束の重量a0[g])/未処理の毛束の重量a0[g])に対する、処理後の毛束のすすぎ後の含水率Wの割合X[%]を以下の式より算出した。
X[%]=W÷W0×100
Xが小さいほど、未処理の毛束に比べ、すすぎ後の含水率が少なくなっており、乾燥速度が速いと言える。Xが80%以下であれば乾燥速度が速くなったと感じられる。50%以下ではより乾燥速度向上が感じられ、30%以下ではよりさらに乾燥速度向上が感じられ、15%以下ではよりさらに乾燥速度向上が感じられる。
上記と同様に処理を行った毛束を前記組成のプレーンシャンプーで洗浄し、乾燥する工程を7回行った。7回洗髪した後の毛束について、上記と同様の方法で乾燥速度を評価した。
前記評価用毛束に、実施例11の毛髪化粧料組成物を0.3g塗布し、次いでドライヤー乾燥させて、毛髪処理を行った。
処理後の毛束を、色彩色差計(コニカミノルタ(株)製、CR-400)を用いてCIE表色系(L*,a*,b*)で測色した後、40℃の温水で前記組成のプレーンシャンプーを用いて洗浄し、乾燥する工程を7回行った。7回洗髪し、乾燥した後の毛束を同様に色彩色差計で測色し、下式に従い、洗髪前の毛束との色差(ΔE*)を算出した。L*,a*,b*の計測は、毛束上の異なる6点(毛束を長さ方向に3等分した各領域の中央部2点ずつ)において行い、平均値を算出した。
L0 *、a0 *、b0 *:洗髪前の毛束の計測値
L1 *、a1 *、b1 *:7回洗髪後の毛束の計測値
ΔE*<20であれば、処理後の毛束の耐洗髪性が良好であり、色持続性に優れると判断できる。また、ΔE*<15であればより良好であり、ΔE*<10であればさらにより良好であり、ΔE*<5であればさらにより良好である。
表1~5に示す各成分を、各表に記載の配合割合にて配合し、均一になるまで混合して、毛髪化粧料組成物を調製した。得られた毛髪化粧料組成物を用いて、前記方法で各種評価を行った。結果を表1~5に示す。
なお、表に記載の配合量(質量%)は、いずれも有効成分量である。
*1:X-21-5595、信越化学工業(株)製、トリメチルシロキシケイ酸(60質量%)のイソドデカン溶液
*2:Silsoft B3020、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、高分子量ジメチルポリシロキサン、25℃における粘度;2,000万mm2/s
*3:マルカゾールR、丸善石油化学(株)製、イソドデカン
*4:X-21-5686、信越化学工業(株)製、高分子量ジメチルポリシロキサン、25℃における粘度;300万mm2/s
*5:X-25-9074、信越化学工業(株)製、高分子量ジメチルポリシロキサン、25℃における粘度;3,000万mm2/s
*6:KF-96H-100万cs、信越化学工業(株)製、高分子量ジメチルポリシロキサン、25℃における粘度;100万mm2/s
*7:SilForm Flexible Resin、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、ポリメチルシルセスキオキサン
*8:KP-550、信越化学工業(株)製、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー(40質量%)のイソドデカン溶液
P=M/74 (5)
Claims (11)
- (A)シリコーン皮膜形成剤、及び
(B)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサン
(式中、R 11 はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R 12 はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R 13 は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は1~3級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、2,600以上4,500以下の数である。n個のR 13 は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
を含有し、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合〔(A)/((A)+(B))〕が50%以上98%以下であり、
水の含有量が10質量%以下である、
眉毛若しくは睫毛用化粧料組成物、又は毛髪化粧料組成物。 - 成分(A)が下記成分(A1)及び(A2)からなる群から選ばれる1種以上である、
請求項1に記載の化粧料組成物。
(A1)平均式(R1)mSiO(4-m)/2
(式中、R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)
で表され、R1SiO3/2で表されるT単位及びSiO4/2で表されるQ単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むシリコーン樹脂
(A2)ポリシロキサン部分と、非シリコーン有機鎖からなる部分とを含むシリコーンポリマー - 前記成分(A2)が、アクリルシリコーンポリマー(A2-1)を含むものである、請求項2に記載の化粧料組成物。
- 化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量が1質量%以上50質量%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- さらに成分(C)として溶剤を40質量%以上含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- さらに成分(D)として機能性粉体を含有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- 染毛剤組成物である、請求項1~6のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載の化粧料組成物を眉毛、睫毛又は毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、眉毛、睫毛又は毛髪の処理方法。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、 毛髪の処理方法。
- 請求項7に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法。
- 下記組成物(I)及び(II)を備えた眉毛若しくは睫毛用化粧料キット、又は毛髪化粧料キット。
(I)(A)シリコーン皮膜形成剤を含有する組成物
(II)(B)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを含有する組成物
(式中、R 11 はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、R 12 はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。R 13 は炭素数1以上6以下の炭化水素基、又は1~3級アミノ基含有基を示す。nは重合度を示し、2,600以上4,500以下の数である。n個のR 13 は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)
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