JP7784262B2 - 補強材及び雨樋固定構造 - Google Patents

補強材及び雨樋固定構造

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Description

本発明は、補強材及び雨樋固定構造に関する。
折板屋根を備える建物に雨樋(軒樋)を設ける際、折板屋根と雨樋とを吊ボルトで固定することがある。このとき、強風等によって雨樋が動くこと及び吊ボルトが変形することを防ぐために、補強材を用いることがある。
例えば、板体と固着具とをボルトによって締め付けることで吊ボルトと軸直方向から挟み込む構造を備える補強材が開示されている(特許文献1)。
また、補強材(倒れ防止材)の備える筒体に吊ボルトを通し、吊ボルトに取り付けたナットで締め付けることで前記倒れ防止材を吊ボルトに固定する構造が開示されている(特許文献2)。
特許第4431596号公報 特開平08-253985号公報
特許文献1に記載の補強材は、吊ボルトを複数の部材で軸直方向から挟み込み、更にこれらをボルトで固定する必要がある。また、特許文献2に記載の構造では、補強材を吊ボルトに取り付けてナットで固定する必要がある。
このため、以下のような課題がある。すなわち、例えば、施工作業において締結作業が必要となることから、作業時間が増加する。更に、施工作業中に締結部品が落下するおそれがある。
また、ボルトの締め付け具合によって補強材による吊ボルトの固定力が変動するおそれがある。更に、振動によってボルトによる固定が緩み、十分な固定強度が得られなくなるおそれがある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、少ない作業工程で確実に吊ボルトを補強できる補強材を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る補強材は、折板屋根に雨樋を固定する吊ボルトの補強材であって、本体部と、前記折板屋根の裏面に接することで、摩擦により前記本体部と前記折板屋根とを保持する接触部と、一体化可能に分割され、一体化することで前記吊ボルトを挟むように前記本体部に固定するボルト固定部と、を備え、前記ボルト固定部は、前記吊ボルトに接する側の少なくとも一部に前記吊ボルトのネジ山に合うネジ山形状を備えている。
この発明によれば、ボルト固定部は、吊ボルトに接する側の少なくとも一部に吊ボルトのネジ山に合うネジ山形状を備えている。これにより、ボルト固定部が分割された状態でボルト固定部のネジ山形状に吊ボルトのネジ山を噛み合わせ、その後にボルト固定部を一体化する。この状態で、折板屋根の裏面に接触部を接触させ、本体部を折板屋根に保持する。
この状態において、風等の入力により吊ボルトが曲がろうとしたとき、吊ボルトからボルト固定部に伝わった入力が、接触部を介して折板屋根まで伝わる。つまり、吊ボルトへの入力は、折板屋根によって受け止められる。よって、補強材によって吊ボルトを補強することができる。
また、吊ボルトのネジ山と、ボルト固定部のネジ山形状とが噛み合っている。これにより、吊ボルトへの入力によって吊ボルトと補強材のボルト固定部とが吊ボルトの軸方向にずれることを防ぐことができる。よって、吊ボルトへの入力を確実に折板屋根まで伝えることで、確実に吊ボルトを補強することができる。
更に、補強材と吊ボルトとは、ボルト固定部によって吊ボルトを挟むように固定される。よって、締結作業を行うことなく容易かつ確実に補強材を吊ボルトに固定することができる。更に、締結部材を用いないことから、振動などにより固定が緩むおそれを無くし、安定した固定とすることができる。よって、少ない作業工程で確実に吊ボルトを補強することができる。
また、分割された前記ボルト固定部は、嵌合により一体化されてもよい。
この発明によれば、ボルト固定部は嵌合により一体化される。つまり、ボルト固定部の一体化を容易に行うことができる。よって、より補強材を吊ボルトに固定する作業を容易にすることができる。
また、前記接触部には、前記接触部から前記折板屋根の裏面との隙間を埋める延長部材を取り付けるための取付部を備えていてもよい。
この発明によれば、接触部には、接触部から折板屋根の裏面との隙間を埋める延長部材を取り付けるための取付部を備えている。つまり、補強材の高さ位置の調整は、折板屋根の裏面と接触部との間に延長部材を設けることですることができる。つまり、補強材の大きさについて複数の種類を使い分けることなく、幅広い寸法に対応することができる。
また、分割された前記ボルト固定部の一方が、平面視において180°を超える円弧状を備えていてもよい。
この発明によれば、分割されたボルト固定部の一方が、180°を超える円弧状を備えている。これにより、ボルト固定部の180°を超える円弧状を備える方は、単独で吊ボルトに取り付けることができる。よって、分割されたボルト固定部を一体化する前の仮止めを容易に行うことができる。よって、部材の脱落を防ぎ、より安定して作業をすることができる。
また、分割された前記ボルト固定部の前記一方の前記円弧状の両端部に突起を備えていてもよい。
この発明によれば、分割されたボルト固定部の一方の円弧状の両端部に突起を備えている。これにより、ボルト固定部の一方を吊ボルトに取り付けたとき、突起が吊ボルトに掛かる。よって、より安定した仮止めを行うことができる。
また、前記接触部の外表面が円弧状であってもよい。
ここで、吊ボルトを取付ける折板屋根は、勾配を有していることがある。つまり、吊ボルトを取り付ける面と、吊ボルトの軸方向とが、平行でない場合がある。このとき、吊ボルトを意図的に折り曲げて取り付けることがある。
この発明によれば、接触部の外表面が円弧状である。これにより、上述のように折板屋根の裏面が勾配を有している場合であっても、補強材全体の角度を変えることなく、接触部と折板屋根とを接触させることができる。よって、折板屋根の裏面の勾配に対して柔軟に対応することができる。
また、本発明に係る雨樋固定構造は、雨樋を折板屋根に固定する雨樋固定構造であって、雨樋を懸架する吊金具と、前記吊金具と前記折板屋根とを接続する吊ボルトと、前記吊ボルトを固定する前記補強材と、を備える。
この発明によれば、より少ない作業工程で確実に吊ボルトを補強することができる雨樋固定構造とすることができる。
本発明によれば、少ない作業工程で確実に吊ボルトを補強できる補強材を提供することができる。
本発明に係る雨樋固定構造の上方斜視図である。 図1に示す雨樋固定構造の正面図である。 図1に示す雨樋固定構造の下方斜視図である。 本発明に係る補強材において、ボルト固定部が分割された状態を示す斜視図である。 図4において補強材の接触部に延長部材を追加する例である。 勾配を有する折板屋根の裏面に、円弧状の接触部が接した状態を示す側面図である。 ボルト固定部の分割された一方を示す上方断面図の第1例である。 ボルト固定部の分割された一方を示す上方断面図の第2例である。 本発明に係るボルト固定部の変形例である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る補強材30及び雨樋固定構造100を説明する。
図1に示す雨樋固定構造100は、建物における折板屋根Rに対して雨樋Gを取り付けるために用いられる。本実施形態に係る雨樋Gには、例えば、単一樹脂、複合(複層)樹脂、金属、金属に樹脂を被覆した複合材が好適に用いられる。
雨樋固定構造100は、吊金具10と、吊ボルト20と、補強材30と、を備える。
吊金具10は、雨樋Gの縁に掛けられ、雨樋Gを折板屋根Rに懸架する金属製の板状の部材である。図2に示すように、吊金具10は、懸架部11と、包囲部12と、組付部13と、を備える。
懸架部11は、吊ボルト20に接続されることで、雨樋Gを懸架する役割を有する。懸架部11は、図2に示すように、水平に位置している。また、懸架部11には、金属の板状の周囲に樹脂材等が設けられて形成されることが好ましい。懸架部11の一方の端部は、懸架部11に接続されている。また、懸架部11の他方の端部には、組付部13が設けられている。
包囲部12は、吊金具10における雨樋Gの長手方向に直交する方向の周囲に位置する部位である。包囲部12は、図2に示すようにU字状であり、前記U字状の一方の端部が懸架部11の一方の端部に接続されている。また、前記U字状の内側の側面は、雨樋Gの外側面に接している。
組付部13は、懸架部11の他方の端部と包囲部12の他方の端部とを接続する。組付部13は、例えば環状の部材である。この環状の内面を受口とすることで、懸架部11の他方の端部と包囲部12の他方の端部とを接続する。具体的には、この受口に、懸架部11の他方の端部及び包囲部12の他方の端部を挿入することで、懸架部11の他方の端部と包囲部12の他方の端部とを接続する。これにより、吊金具10が環状となる。この環状の内部に雨樋Gを配置することで、吊金具10によって雨樋Gを懸架可能とする。
吊ボルト20は、折板屋根Rに雨樋Gを固定するために用いられる。具体的には、図2に示すように、吊ボルト20の上端は折板屋根Rに締結される。このとき、折板屋根Rには、図2に示すように、屋根ワッシャRwが設けられていることが好ましい。また、図3に示すように、吊ボルト20の下端は雨樋Gに設けられた吊金具10の懸架部11に締結される。このとき、懸架部11には、図3に示すように、板ワッシャ11wが設けられていることが好ましい。このような構造とすることで、吊ボルト20は、折板屋根Rと雨樋Gとを上下方向に固定する。
吊具に用いる吊ボルト20は、材質、太さ、ネジピッチなど特に問わない。折板屋根Rの大きさ及び形状、施工現場の環境等(雨樋Gが施工される建物周辺の気温、風等)の各条件を考慮の上、適宜決定することが好ましい。
補強材30は、吊ボルト20を補強するために用いられる。ここで、図1及び図2に示すように、本実施形態においては、懸架部11と吊ボルト20との締結部から折板屋根Rと吊ボルト20との締結部は、折板屋根Rの高さの半分程度の距離がある。このとき、強風等によって雨樋Gが揺れると、前記揺れは曲げ力として吊ボルト20に負荷される。結果として、吊ボルト20が力に耐えきれず曲がることがある。このような雨樋Gの揺れ及び吊ボルト20の変形を防ぐために、図1及び図2に示すように、補強材30は吊ボルト20に取付けられる。
図4に示すように、補強材30は、本体部31と、接触部32と、ボルト固定部33と、を備える。また、補強材30には、例えば、樹脂、または金属が好適に用いられる。あるいは、本体部31とボルト固定部33とは別の材質が用いられていてもよい。
本体部31は、補強材30において特に吊ボルト20を保持する部位である。本実施形態において、本体部31は、V字状である。
接触部32は、本体部31のV字状における上端の面である。接触部32は、折板屋根Rの裏面に接することで、摩擦により本体部31と折板屋根Rとを保持する。本実施形態おいて、接触部32が折板屋根Rの裏面に接するとは、接触部32と折板屋根Rとが直接接触する以外の場合も含まれているものとする。例えば、接触部32と折板屋根Rの裏面との間に、延長部材34(後述する)が配置され、接触部32と折板屋根Rの裏面とがそれぞれ延長部材34に接しているような場合も含むものとする。また、本体部31の下端は、吊ボルト20に固定される。これにより、補強材30を吊ボルト20に取り付けて、吊ボルト20の上端及び下端を適宜ナットNにより締め付けると、図2に示すように、折板屋根Rと懸架部11との間における吊ボルト20は、上述の曲げ方向の力に対して変形しないように保持される。
また、折板屋根Rの高さによっては、補強材30の高さが足らずに、折板屋根Rと接触部32との間に隙間が生じることがある。この場合は、図5に示すように、接触部32に、接触部32から折板屋根Rの裏面との隙間を埋めるための板状の部材である延長部材34を設けてもよい。これにより、折板屋根Rの寸法に合わせて複数の種類の補強材30を設けることなく、幅広い寸法に対応できるようにしてもよい。なお、この場合は、接触部32に対して延長部材34を取り付けるための取付部(不図示)を設けることが好ましい。
また、折板屋根Rは、雨樋Gを取り付ける建物の上下方向に対して傾斜状となっていることがある。この場合は、図6に示すように、吊ボルト20を軸方向の中間部で意図的に折り曲げることがある。また、この形状を備える折板屋根Rに対して補強材30の接触部32が平面状であると、補強材30は、折板屋根Rの傾斜に伴って斜めに取り付けられる。
これを防ぎ、補強材30を建物の上下方向に対して平行に設けるために、接触部32の外表面は円弧状であってもよい。これにより、図6に示すように、傾斜状の折板屋根Rに接触した場合であっても、本体部31を上下方向に対して平行に設けることができるようにしてもよい。
ボルト固定部33は、吊ボルト20に補強材30を取り付ける際、吊ボルト20と本体部31とを噛み合わせて固定するための形状である。本実施形態において、ボルト固定部33は、図4に示すように、補強材30における前記V字状の谷部の中央に設けられている。ボルト固定部33は、第1ボルト固定部33aと、第2ボルト固定部33bと、を備える。言い換えると、本実施形態において、ボルト固定部33は、一体化可能に二分割されている。
第1ボルト固定部33aは、ボルト固定部33における本体部31の一部に設けられた部位である。具体的には、上述のように本体部31におけるV字状の谷部の中央に設けられた部位である。また、図4に示すように、第1ボルト固定部33aの両脇には、雌嵌合部33cfが設けられている。雌嵌合部33cfは、雄嵌合部33cm(後述する)に対応した形状を備える受口状の形状である。雌嵌合部33cfは、本体部31を貫通する貫通孔である。本実施形態において、雌嵌合部33cfは、第1ボルト固定部33aの一方の脇及び他方の脇において、上下方向に2か所ずつ配置されている。また、雌嵌合部33cfは、上下方向に長い矩形状である。
第2ボルト固定部33bは、ボルト固定部33における本体部31とは別体に設けられた部材である。また、図4に示すように、第2ボルト固定部33bの両脇には、雄嵌合部33cmが設けられている。雄嵌合部33cmは、上述の雌嵌合部33cfに挿入して嵌合することで、第1ボルト固定部33aと第2ボルト固定部33bとを一体化する。雄嵌合部33cmは、上下に延びる板状である。雄嵌合部33cmは、第2ボルト固定部33bの側から本体部31の側に向けて突出している。また、雄嵌合部33cmの先端には、雌嵌合部33cfに挿入された後に、雌嵌合部33cfから抜けることを防止する、抜け止め用の爪を備える。
上述の構成に係るボルト固定部33によって、補強材30は吊ボルト20に対して以下のように取り付けられる。
すなわち、まず、第1ボルト固定部33a及び第2ボルト固定部33bの、吊ボルトに接する側の少なくとも一部に、吊ボルト20のネジ山に合うネジ山形状Bhを備えている。又は、ネジ山形状Bhは、第1ボルト固定部33a及び第2ボルト固定部33bの両方のそれぞれ一部に設けられていてもよいし、全周に設けられていてもよい。このネジ山形状Bhと、吊ボルト20のネジ山とを噛み合わせた状態で、第1ボルト固定部33aと第2ボルト固定部33bとによって、吊ボルト20を挟む。これにより、ボルト固定部33によって吊ボルト20を固定する。
上述のように、本実施形態においては、雄嵌合部33cmと雌嵌合部33cfとによって、第1ボルト固定部33aと第2ボルト固定部33bとを嵌合により一体化することが好ましい。又は、上述の嵌合によらず、第1ボルト固定部33a及び第2ボルト固定部33bとは、例えば、ボルト締結によって一体化されてもよい。
又は、第1ボルト固定部33a又は第2ボルト固定部33bについて、上述のように吊ボルト20のネジ山との噛み合いが確保できれば、図7に示すように、第1ボルト固定部33a又は第2ボルト固定部33bのいずれかが平板状であってもよい。
また、建物における折板屋根付近において行われる吊ボルト20と補強材30との固定はいわゆる高所作業である。ここで、各部品が作業中に落下することを防ぐために、以下の構成を備えることが好ましい。
すなわち、例えば、図8に示すように、第1ボルト固定部33a又は第2ボルト固定部33bについて、平面視において180°を超える円弧状を備えていることが好ましい。これにより、前記円弧状を備える第1ボルト固定部33a又は第2ボルト固定部33bを単体で吊ボルト20に取り付けた時に落下することを防ぐ。つまり、高所作業に係る吊ボルト20と補強材30との固定作業について、第1ボルト固定部33a及び第2ボルト固定部33bのいずれかを吊ボルト20に仮保持することができるようにすることが好ましい。
又は、図9に示すように、第1ボルト固定部33a又は第2ボルト固定部33bの円弧状の両端部に突起33pを備えていてもよい。これにより、上述の構成と同様に第1ボルト固定部33a及び第2ボルト固定部33bのいずれかを仮保持できるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る補強材30によれば、ボルト固定部33は、吊ボルト20に接する側の少なくとも一部に吊ボルト20のネジ山に合うネジ山形状Bhを備えている。これにより、ボルト固定部33が分割された状態でボルト固定部33のネジ山形状Bhに吊ボルト20のネジ山を噛み合わせ、その後にボルト固定部33を一体化する。この状態で、折板屋根Rの裏面に接触部32を接触させ、本体部31を折板屋根Rに保持する。
この状態において、風等の入力により吊ボルト20が曲がろうとしたとき、吊ボルト20からボルト固定部33に伝わった入力が、接触部32を介して折板屋根Rまで伝わる。つまり、吊ボルト20への入力は、折板屋根Rによって受け止められる。よって、補強材30によって吊ボルト20を補強することができる。
また、吊ボルト20のネジ山と、ボルト固定部33のネジ山形状Bhとが噛み合っている。これにより、吊ボルト20への入力によって吊ボルト20と補強材30のボルト固定部33とが吊ボルト20の軸方向にずれることを防ぐことができる。よって、吊ボルト20への入力を確実に折板屋根Rまで伝えることで、確実に吊ボルト20を補強することができる。
更に、補強材30と吊ボルト20とは、ボルト固定部33によって吊ボルト20を挟むように固定される。よって、締結作業を行うことなく容易かつ確実に補強材30を吊ボルト20に固定することができる。更に、締結部材を用いないことから、振動などにより固定が緩むおそれを無くし、安定した固定とすることができる。よって、少ない作業工程で確実に吊ボルト20を補強することができる。
また、ボルト固定部33は嵌合により一体化される。つまり、ボルト固定部33の一体化を容易に行うことができる。よって、より補強材30を吊ボルト20に固定する作業を容易にすることができる。
また、接触部32には、接触部32から折板屋根Rの裏面との隙間を埋める延長部材34を取り付けるための取付部を備えている。つまり、補強材30の高さ位置の調整は、折板屋根Rの裏面と接触部32との間に延長部材34を設けることですることができる。つまり、補強材30の大きさについて複数の種類を使い分けることなく、幅広い寸法に対応することができる。
また、分割されたボルト固定部33の一方が、180°を超える円弧状を備えている。これにより、ボルト固定部33の180°を超える円弧状を備える方は、単独で吊ボルト20に取り付けることができる。よって、分割されたボルト固定部33を一体化する前の仮止めを容易に行うことができる。よって、部材の脱落を防ぎ、より安定して作業をすることができる。
また、分割されたボルト固定部33の一方の円弧状の両端部に突起33pを備えている。これにより、ボルト固定部33の一方を吊ボルト20に取り付けたとき、突起33pが吊ボルト20に掛かる。よって、より安定した仮止めを行うことができる。
ここで、吊ボルト20を取付ける折板屋根Rは、勾配を有していることがある。つまり、吊ボルト20を取り付ける面と、吊ボルト20の軸方向とが、平行でない場合がある。このとき、吊ボルト20を意図的に折り曲げて取り付けることがある。
これに対し、接触部32の外表面が円弧状である。これにより、上述のように折板屋根Rの裏面が勾配を有している場合であっても、補強材30全体の角度を変えることなく、接触部32と折板屋根Rとを接触させることができる。よって、折板屋根Rの裏面の勾配に対して柔軟に対応することができる。
また、より少ない作業工程で確実に吊ボルト20を補強することができる雨樋固定構造100とすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、ボルト固定部33は、上述のように二分割に限らず、3以上に分割されていてもよい。
また、第1ボルト固定部33a及び第2ボルト固定部33bを可動な状態にしたうえで一体に成形してもよい。具体的には、吊ボルト20を基準とした周方向において、第1ボルト固定部33a及び第2ボルト固定部33bのそれぞれ対応する側の端部が一体に成形され、反対側の端部のみに雄嵌合部33cm及び雌嵌合部33cfを備えるようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 吊金具
20 吊ボルト
30 補強材
31 本体部
32 接触部
33 ボルト固定部
33p 突起
34 延長部材
100 雨樋固定構造
Bh ネジ山形状
G 雨樋
R 折板屋根

Claims (6)

  1. 折板屋根に雨樋を固定する吊ボルトの補強材であって、
    本体部と、
    前記折板屋根の裏面に接することで、摩擦により前記本体部と前記折板屋根とを保持する接触部と、
    一体化可能に分割され、一体化することで前記吊ボルトを挟むように前記本体部に固定するボルト固定部と、
    を備え、
    前記ボルト固定部は、前記吊ボルトに接する側の少なくとも一部に前記吊ボルトのネジ山に合うネジ山形状を備え、
    分割された前記ボルト固定部の一方が、平面視において180°を超える円弧状を備えている、
    補強材。
  2. 折板屋根に雨樋を固定する吊ボルトの補強材であって、
    本体部と、
    前記折板屋根の裏面に接することで、摩擦により前記本体部と前記折板屋根とを保持する接触部と、
    一体化可能に分割され、一体化することで前記吊ボルトを挟むように前記本体部に固定するボルト固定部と、
    を備え、
    前記ボルト固定部は、前記吊ボルトに接する側の少なくとも一部に前記吊ボルトのネジ山に合うネジ山形状を備え、
    前記接触部の外表面が円弧状である、
    補強材。
  3. 分割された前記ボルト固定部の前記一方の前記円弧状の両端部に突起を備えている、
    請求項1に記載の補強材。
  4. 分割された前記ボルト固定部は、嵌合により一体化される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の補強材。
  5. 前記接触部には、前記接触部から前記折板屋根の裏面との隙間を埋める延長部材を取り付けるための取付部を備えている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の補強材。
  6. 雨樋を折板屋根に固定する雨樋固定構造であって、
    雨樋を懸架する吊金具と、
    前記吊金具と前記折板屋根とを接続する吊ボルトと、
    前記吊ボルトを固定する請求項1から5のいずれか1項に記載の補強材と、
    を備えている、
    雨樋固定構造。
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