JP7788954B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
図1と図2は、実施の形態1にかかる燃料電池システムの構成、および動作について説明するためのものであり、図1は燃料電池システムの構成を示す模式的なフロー図、図2は燃料利用率を固定した際の、リサイクル比に対する発電効率、二酸化炭素濃度、および原燃料流量の関係を示すグラフ形式の図である。
改質器2は、改質触媒が充填され、そこで原燃料Ff0に水蒸気Fsを添加した燃料ガスFf1を受け入れて、原燃料Ff0中の炭化水素を分解する改質反応が行われ、水素と一酸化炭素を含む改質ガスFf2が生成される。例えば、原燃料Ff0としてメタンを用いたときの代表的な改質反応を式(1)および式(2)に示す。
CH4+H2O ⇔ CO+3H2 (1)
CO+H2O ⇔ CO2+H2 (2)
アノード:H2+O2- → H2O+2e- (3)
カソード:1/2O2+2e- → O2- (4)
つぎに、燃料電池システム100の全体構成と機能について説明する。
都市ガス等の炭化水素系の原燃料Ff0は、原燃料回路21を経て燃料電池システム100に投入され、混合器30で水蒸気FsおよびリサイクルガスFf31と混合した後、燃料ガス回路22を経由して改質器2に導入される。改質器2では、燃焼器3から熱を与えられて、水素と一酸化炭素を含む改質ガスFf2が生成される。
原燃料流量Qfは、燃料電池システム100に供給される原燃料の流量、燃料利用率Ufは、燃料電池スタック1に供給される水素と一酸化炭素が燃料電池スタック1内で(電気化学反応によって)消費される割合である。また、リサイクル比αは、アノード排気Ff3が、リサイクルガスFf31として循環される割合である。
上記実施の形態1においては、流量調節器を用いてリサイクル比を制御する例について説明した。本実施の形態2では、ブロワを用いてリサイクル比を制御する例について説明する。図3は、実施の形態2にかかる燃料電池システムの構成について説明するための模式的なフロー図である。なお、リサイクル比の制御以外の構成と動作については、実施の形態1で説明したのと同様であり、同様部分の説明を省略するとともに、実施の形態1で用いた図2を援用する。
上記実施の形態1、2においては、混合器を用いて原燃料とリサイクルガスと水蒸気を混合する例について説明した。本実施の形態3では、混合器に代えてエジェクタを用いた例について説明する。図4は、実施の形態3にかかる燃料電池システムの構成を示す模式的なフロー図である。なお、混合器に代えてエジェクタを用いたこと以外の構成と動作については、実施の形態1または2で説明したのと同様であり、同様部分の説明を省略するとともに、実施の形態1で用いた図2を援用する。
実施の形態4にかかる燃料電池システムでは、原燃料とは別に、外部から受け入れた再生可能エネルギの燃料(再エネ燃料)を、燃焼器、および燃料ガス回路の少なくともいずれかに導くように構成したものである。図5と図6は、実施の形態4にかかる燃料電池システムの構成、および動作について説明するためのものであり、図5は燃料電池システムの構成を示す模式的なフロー図、図6は再エネ燃料を利用したリサイクル比増加の効果を示す図として、燃料利用率を固定した際の、リサイクル比に対する発電効率、二酸化炭素濃度、原燃料流量、および再エネ燃料流量の関係を示すグラフ形式の図である。なお、図5においては、変形例として、燃料ガス回路へも再エネ燃料を導くための構成も併せて描画している。
なお、図5には、変形例として、再エネ燃料Frを、燃焼器3とは別に混合器30に導き、原燃料に投入する例も描画している。つまり、再エネ燃料Frを流通させる回路として、上述した再エネ燃料回路70から燃焼器3へ導く燃焼用再エネ燃料回路71の代わりに、混合器30へ導く原料用再エネ燃料回路72を設けた。
実施の形態5にかかる燃料電池システムでは、アノード排気回路上、あるいは燃焼用ガス回路上の二酸化炭素分離回収装置の上流側に、CO変成器を設けたものである。図7は、実施の形態5にかかる燃料電池システムの構成を示す模式的なフロー図である。なお、CO変成器を設けたこと以外の構成と動作については、上述した実施の形態1~4で説明したのと同様であり、同様部分の説明を省略するとともに、実施の形態1で用いた図2、あるいは実施の形態4で用いた図6を援用する。
CO+H2O ⇔ CO2+H2 (5)
本実施の形態6にかかる燃料電池システムは、アノード排気に含まれる水分の凝縮を制限することで、原燃料への水蒸気の供給を省略したものである。図8は、実施の形態6にかかる燃料電池システムの構成を示す模式的なフロー図である。なお、水蒸気発生器を省略したこと以外の構成と動作については、上述した実施の形態1~5で説明したのと同様であり、同様部分の説明を省略するとともに、実施の形態1で用いた図2、あるいは実施の形態4で用いた図6を援用する。
実施の形態7では、燃料電池システムの機能、動作に必要な制御装置、および調節器、測定器等を追加して、具体的な制御系の構成を説明するものである。図9は、実施の形態7にかかる燃料電池システムの構成を示す模式的なフロー図である。制御装置、調節器、測定器等の追加以外の構成と動作については、上述した実施の形態1~6で説明したのと同様であり、同様部分の説明を省略する。
リサイクル比αを増加させて改質器2の熱バランスが取れなくなった場合、追加で制御装置80より、燃焼用再エネ燃料流量調節器84、または原料用再エネ燃料流量調節器85に対して指令が出され、改質器2の反応に必要な熱を補う。これによって、さらなる二酸化炭素の濃縮が可能となる。
炭化水素を含む原燃料と水蒸気とを改質反応させて水素を含む改質ガスを生成する改質器、
熱を前記改質器に与える燃焼器、
空気と前記改質ガスとの電気化学反応によって電気エネルギを発生させ、直流電力を出力する燃料電池スタック、
前記燃料電池スタックのアノードから排出されたアノード排気を受け入れ、前記原燃料に混合して循環させるリサイクルガスとして導くリサイクルガス回路と、前記燃焼器の燃焼に用いる燃焼用ガスとして導く燃焼用ガス回路とに途中で分岐する分岐点を有するアノード排気回路、および
前記燃焼用ガス回路に設けられ、前記燃焼用ガスに含まれる二酸化炭素を分離回収する二酸化炭素分離回収装置、
を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
前記リサイクルガス回路、および前記燃焼用ガス回路の少なくとも一方に設けられ、前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比を調整する流量調整器を備えたことを特徴とする付記1に記載の燃料電池システム。
前記アノード排気回路の前記分岐点の上流側に設けられた循環ブロワを備えたことを特徴とする付記1または付記2に記載の燃料電池システム。
前記リサイクルガス回路、および前記燃焼用ガス回路それぞれに設けられ、前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比を調整するブロワを備えたことを特徴とする付記1に記載の燃料電池システム。
前記水蒸気を駆動流体とし、前記原燃料と前記リサイクルガスを吸引して、前記改質器に導くエジェクタを備えたことを特徴とする付記1または付記2に記載の燃料電池システム。
前記アノード排気回路の前記分岐点の上流側、あるいは前記分岐点と前記二酸化炭素分離回収装置との間に設けられ、一酸化炭素をシフト反応によって水素に変換するCO変成器を備えたことを特徴とする付記1から付記5のいずれか1に記載の燃料電池システム。
前記リサイクルガスは、前記改質反応に対応する量の水蒸気を含んだ状態で前記原燃料に混合されることを特徴とする付記1から付記6のいずれか1に記載の燃料電池システム。
システム内の機器を連携制御する制御装置、
前記燃料電池スタックの出力を計測する出力測定器、および
前記原燃料の流量を調節する流量調節器、を備え、
前記制御装置は前記燃料電池スタックにおける燃料利用率が一定範囲内に収まり、かつ前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比が前記改質反応による吸熱と前記燃焼器による発熱との熱バランスが維持可能なように、前記出力に応じて前記流量を調整することを特徴とする付記1から付記7のいずれか1に記載の燃料電池システム。
再生可能エネルギ燃料を、前記燃焼器および前記改質器の少なくともいずれかに導く再生可能エネルギ燃料回路を備えたことを特徴する付記1から付記7のいずれか1に記載の燃料電池システム。
システム内の機器を連携制御する制御装置、
前記燃料電池スタックの出力を計測する出力測定器、
前記原燃料の流量を調節する流量調節器、および
前記再生可能エネルギ燃料の流量を調整する第二流量調節器、を備え、
前記制御装置は、前記燃料電池スタックにおける燃料利用率が一定範囲内に収まり、かつ前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比の上限を超えても改質器の熱バランスが取れるように、前記出力に応じてリサイクルガス量と前記原燃料の流量と前記再生可能エネルギ燃料の流量を調整することを特徴とする付記9に記載の燃料電池システム。
Claims (12)
- 炭化水素を含む原燃料と水蒸気とを改質反応させて水素を含む改質ガスを生成する改質器、
熱を前記改質器に与える燃焼器、
空気と前記改質ガスとの電気化学反応によって電気エネルギを発生させ、直流電力を出力する燃料電池スタック、
前記燃料電池スタックのアノードから排出されたアノード排気を受け入れ、前記原燃料に混合して循環させるリサイクルガスとして導くリサイクルガス回路と、前記燃焼器の燃焼に用いる燃焼用ガスとして導く燃焼用ガス回路とに途中で分岐する分岐点を有するアノード排気回路、
前記燃焼用ガス回路に設けられ、前記燃焼用ガスに含まれる二酸化炭素を分離回収する二酸化炭素分離回収装置、
システム内の機器を連携制御する制御装置、
前記燃料電池スタックの出力を計測する出力測定器、および
前記原燃料の流量を調節する流量調節器、を備え、
前記制御装置は、前記燃料電池スタックにおける燃料利用率が一定範囲内に収まり、かつ前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比が前記改質反応による吸熱と前記燃焼器による発熱との熱バランスが維持可能なように、前記出力に応じて前記流量を調整することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記リサイクルガス回路、および前記燃焼用ガス回路の少なくとも一方に設けられ、前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比を調整する流量調整器を備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記アノード排気回路の前記分岐点の上流側に設けられた循環ブロワを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
- 前記リサイクルガス回路、および前記燃焼用ガス回路それぞれに設けられ、前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比を調整するブロワを備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記水蒸気を駆動流体とし、前記原燃料と前記リサイクルガスを吸引して、前記改質器に導くエジェクタを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
- 前記アノード排気回路の前記分岐点の上流側、あるいは前記分岐点と前記二酸化炭素分離回収装置との間に設けられ、一酸化炭素をシフト反応によって水素に変換するCO変成器を備えたことを特徴とする請求項1、2、4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記アノード排気回路の前記分岐点の上流側、あるいは前記分岐点と前記二酸化炭素分離回収装置との間に設けられ、一酸化炭素をシフト反応によって水素に変換するCO変成器を備えたことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
- 前記リサイクルガスは、前記改質反応に対応する量の水蒸気を含んだ状態で前記原燃料に混合されることを特徴とする請求項1、2、4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記リサイクルガスは、前記改質反応に対応する量の水蒸気を含んだ状態で前記原燃料に混合されることを特徴とする請求項6項に記載の燃料電池システム。
- 再生可能エネルギ燃料を、前記燃焼器および前記改質器の少なくともいずれかに導く再生可能エネルギ燃料回路を備えたことを特徴する請求項1、2、4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 炭化水素を含む原燃料と水蒸気とを改質反応させて水素を含む改質ガスを生成する改質器、
熱を前記改質器に与える燃焼器、
空気と前記改質ガスとの電気化学反応によって電気エネルギを発生させ、直流電力を出力する燃料電池スタック、
前記燃料電池スタックのアノードから排出されたアノード排気を受け入れ、前記原燃料に混合して循環させるリサイクルガスとして導くリサイクルガス回路と、前記燃焼器の燃焼に用いる燃焼用ガスとして導く燃焼用ガス回路とに途中で分岐する分岐点を有するアノード排気回路、
前記燃焼用ガス回路に設けられ、前記燃焼用ガスに含まれる二酸化炭素を分離回収する二酸化炭素分離回収装置、
再生可能エネルギ燃料を、前記燃焼器および前記改質器の少なくともいずれかに導く再生可能エネルギ燃料回路、
システム内の機器を連携制御する制御装置、
前記燃料電池スタックの出力を計測する出力測定器、
前記原燃料の流量を調節する流量調節器、および
前記再生可能エネルギ燃料の流量を調整する第二流量調節器、を備え、
前記制御装置は、前記燃料電池スタックにおける燃料利用率が一定範囲内に収まり、かつ前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比の上限を超えても改質器の熱バランスが取れるように、前記出力に応じてリサイクルガス量と前記原燃料の流量と前記再生可能エネルギ燃料の流量を調整することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記リサイクルガス回路、および前記燃焼用ガス回路の少なくとも一方に設けられ、前記アノード排気の量に対する前記リサイクルガスの量の比を調整する流量調整器を備えたことを特徴とする請求項11に記載の燃料電池システム。
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