以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。図中において、「Fr」は前方を示し、「Rr」は後方を示し、「R」は右方を示し、「L」は左方を示し、「U」は上方を示し、「Lo」は下方を示す。
図1~図3を参照して、この発明の一実施形態に係る電動アシスト台車10は、ホースカーであり、直方体状の荷台12を含む。荷台12には、消火用のホース(図示せず)を積載できる。荷台12は、底板14と、一対の側枠16a,16bと、前枠18と、後カバー20と、上枠22とを含む。後カバー20および上枠22は、開閉可能に設けられる。これにより、荷台12の後部および上部からホースを取り出すことが可能となる。
荷台12には、一対の車輪24a,24bが設けられる。一対の車輪24a,24bは、一対の車軸26a,26bを介して荷台12に取り付けられる。一対の車輪24a,24bは、荷台12の前後方向の略中央部において荷台12を挟むように車幅方向に間隔をあけて設けられる。
荷台12の下方には、一対の車輪24a,24bの駆動をアシストするための一対の電動機28a,28bが設けられる。電動機28a,28bはそれぞれ、車軸26a,26bと同軸上に設けられかつ車軸26a,26bに接続される。
荷台12の下方には、複数のバッテリ30および電装ボックス32が設けられる。複数のバッテリ30は、電動機28a,28bの間において、前後方向に並ぶように配置される。電装ボックス32は、バッテリ30の前方に配置され、制御部34を含む。制御部34は、ストロークセンサ146(後述)の検出結果に基づいて電動機28a,28bによるアシスト量を制御する。したがって、ハンドル部44(後述)の押し引きだけで電動アシストが可能となる。
荷台12の下方前部には、車幅方向に間隔をあけて一対のスタンド36a,36bが設けられる。使用者がハンドル部44を手放して電動アシスト台車10から離れているとき、一対の車輪24a,24bとスタンド36a,36bとによって、電動アシスト台車10が地面上で支持される。荷台12の下方かつ一対の車輪24a,24bの前方には、一対のタイヤガード38a,38bが設けられる。荷台12の前枠18の右上方には、スイッチボックス40が取り付けられる。荷台12の下方かつ一対の車輪24a,24bより後方には、前上り防止ガード42が設けられる。
荷台12を牽引するために荷台12の前方にはハンドル部44が設けられる。ハンドル部44は、略T字状に形成されるハンドル本体46と、ハンドル本体46の前部の幅方向両端部に取り付けられる一対のグリップ48a,48bとを含む。ハンドル本体46の後端部には、孔68(後述)に係止可能な断面略長円状の係止部50が形成され、ハンドル本体46の後端部には、ねじ孔52が形成される(図4および図6参照)。ハンドル本体46における左方のグリップ48b近傍には、パーキング・ブレーキ用のレバー54および非常停止スイッチ56が取り付けられる。
ハンドル部44と荷台12とは、連結部材58によって連結される。図4を参照して、連結部材58は、スライド部材60と、ガイド部材62と、接続部64とを含む。
図5をも参照して、スライド部材60は、ハンドル部44に伴って荷台12に対して前後方向に往復動可能であり、略直方体状に形成され、前後方向に延びる貫通孔66を含む。貫通孔66は、ハンドル本体46の係止部50が係止可能な断面長円状の孔68を有する。さらに図6を参照して、スライド部材60の一方側面の下部の前方と後方には、前後方向に延びる2つの溝70が形成され、スライド部材60の他方側面の下部の前方と後方には、前後方向に延びる2つの溝70が形成される。スライド部材60の下面の前後方向略中央部には、幅方向に延びるように凹部72が設けられる。すなわち、凹部72は、前方の2つの溝70と後方の2つの溝70とを仕切るように設けられる。凹部72の略中央には、ピン158(後述)が圧入される孔74が形成される。
ガイド部材62は、スライド部材60の往復動を案内するためにスライド部材60の外方に設けられる。ガイド部材62は、スライド部材60の一側方に設けられる第1ガイド板76aと、他側方に設けられる第2ガイド板76bと、上方に設けられる第3ガイド板78と、下方に設けられる第4ガイド板80と、前方に設けられる前板部82とを含む。
第1ガイド板76aの上面の前側と後側にはそれぞれ、前後方向に延びる凹部84aが設けられる。第1ガイド板76aの内側面には、上下方向の略中央において前後方向に延びる溝86aが設けられる。溝86aは、2つの凹部84aの下方に位置する。第2ガイド板76bは、第1ガイド板76aと左右対称に構成される。すなわち、第2ガイド板76bは、第1ガイド板76aの2つの凹部84aおよび溝86aと同様の2つの凹部84bおよび溝86bを有する。第3ガイド板78および第4ガイド板80は、略角板状に形成される。第4ガイド板80には、ストロークセンサ146取付用の貫通孔88が形成される。前板部82は角板状に形成され、前板部82には前後に貫通する貫通孔90が形成される。
前板部82は、第1ガイド板76aおよび第2ガイド板76bの内面前端部によって挟まれた状態で、複数のボルト92によって第1ガイド板76aと第2ガイド板76bとに接続される。その状態において、第1ガイド板76a、第2ガイド板76bおよび前板部82の上面には、複数のボルト94によって第3ガイド板78が取り付けられ、第1ガイド板76a、第2ガイド板76bおよび前板部82の下面には、複数のボルト96によって第4ガイド板80が取り付けられる。
このようなガイド部材62内にスライド部材60が収納される。スライド部材60の貫通孔66および前板部82の貫通孔90には、前方からハンドル本体46が挿入され、スライド部材60の貫通孔66には、後方からワッシャ98を挟んでボルト100が挿入される。ボルト100は、スライド部材60内でハンドル本体46の後端部のねじ孔52に螺入される。ハンドル本体46の係合部50をスライド部材60の孔68に係合することによって、ハンドル部材44はスライド部材60に対して回転不能となる。これにより、ハンドル本体46とスライド部材60とは一体化される。ここで、前板部82の貫通孔90内において、前板部82とハンドル本体46との間にダストシール102が介挿される。前板部82とスライド部材60との間には、ハンドル本体46の外周に嵌められた弾性部材としてのスプリング104が設けられる。スプリング104によって、スライド部材60が後方へ付勢される。
図4、図6および図7を参照して、連結部材58は、4つの第1ガイドローラ106と4つの第2ガイドローラ108とをさらに含む。この実施形態では、第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108は、カムフォロアからなり、第1ガイドローラ106は、外輪106aと取付軸106bとを含み、第2ガイドローラ108は、外輪108aと取付軸108bとを含む。外輪108aの外径は、溝70の幅W1と略等しいか幅W1よりやや小さく設定される。
各第1ガイドローラ106は、スライド部材60をガイド部材62に対して摺動させながらスライド部材60の左右方向の動きを規制するためにスライド部材60とガイド部材62との間に設けられる。より具体的には、スライド部材60と第1ガイド板76aとの間には、2つの第1ガイドローラ106が設けられ、スライド部材60と第2ガイド板76bとの間には、2つの第1ガイドローラ106が設けられる。各第1ガイドローラ106は、取付軸106bが上下方向に延びるように設けられる。第1ガイド板76a側では、1つの第1ガイドローラ106の取付軸106bが、前側の凹部84aから溝86aまで貫通されてナット110に螺入され、もう1つの第1ガイドローラ106の取付軸106bが、後側の凹部84aから溝86aまで貫通されてナット110に螺入される。同様に、第2ガイド板76b側では、1つの第1ガイドローラ106の取付軸106bが、前側の凹部84bから溝86bまで貫通されてナット110に螺入され、もう1つの第1ガイドローラ106の取付軸106bが、後側の凹部84bから溝86bまで貫通されてナット110に螺入される。
各第2ガイドローラ108は、スライド部材60をガイド部材62に対して摺動させながらスライド部材60の上下方向の動きを規制するためにスライド部材60とガイド部材62との間に設けられる。より具体的には、スライド部材60と第1ガイド板76aとの間には、2つの第2ガイドローラ108が設けられ、スライド部材60と第2ガイド板76bとの間には、2つの第2ガイドローラ108が設けられる。各第2ガイドローラ108は、取付軸108bが左右方向(幅方向)に延びるように設けられる。第1ガイド板76a側では、1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60の一側面の前部に設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第1ガイド板76aに挿通されてナット112に螺入され、もう1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60の一側面の後部に設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第1ガイド板76aに挿通されてナット112に螺入される。同様に、第2ガイド板76b側では、1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60の他側面の前部に設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第2ガイド板76bに挿通されてナット112に螺入され、もう1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60の他側面の後部に設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第2ガイド板76bに挿通されてナット112に螺入される。
さらに、前板部82と第1ガイド板76aとの間には、2つの平行ピン114が介挿され、前板部82と第2ガイド板76bとの間には、2つの平行ピン114が介挿される(図4参照)。
図4および図8~図10を参照して、接続部64は、ブラケット116と、2つのホルダ118a,118bと、ロックピン120と、2つのスプリング122と、ロックレバー124とを含む。
ブラケット116は、凹部126を有し、略U字状に形成される。ブラケット116は、第1ガイド板76aおよび第2ガイド板76bの後端面に複数のボルト128によって接続される。また、スライド部材60の後面とブラケット116との間には、凹部126に嵌められるストッパ130が介挿される。ストッパ130は、たとえばゴムからなりダンパとしても機能する。したがって、スライド部材60が前方から力を受けても、ストッパ130によって、スライド部材60の後面がブラケット116に衝突することを防止できるとともに、前方からの力が緩衝される。また、第1ガイド板76aおよび第2ガイド板76bとブラケット116との間には、2つの平行ピン132が介挿される。
ホルダ118a,118bは、相互に間隔をあけて、荷台12の前枠18の上部に複数の締結部材134を用いて取り付けられる。ホルダ118a,118bには、ブラケット116の両側部がピン136を介して揺動自在に取り付けられる。ホルダ118aには2つの長孔138aが設けられ、ホルダ118bには2つの長孔138bが設けられ、すべての長孔138a,138bには、左右方向に延びるロックピン120が挿通される。ロックピン120の先端部にはプッシュナット140が嵌められる。また、各ホルダ118a,118bの前端部にはピン142が取り付けられる。ホルダ118aの内側において、ロックピン120とホルダ118a側のピン142との間には、スプリング122が取り付けられ、ホルダ118bの内側において、ロックピン120とホルダ118b側のピン142との間には、スプリング122が取り付けられる。スプリング122によって、ロックピン120は長孔138a,138bの前方に付勢される。
ロックレバー124は、各ホルダ118a,118bの略中央部の間に、複数のボルト144によって前後方向に揺動自在に取り付けられ、ロックレバー124の上部がロックピン120に係合される。図8に示すロック状態では、ロックレバー124は略垂下され、ロックピン120は、長孔138a,138b内において略中央に拘束されてブラケット116の後端部に当接される。これにより、ブラケット116ひいてはハンドル部44の揺動が妨げられ、ロック状態となる。このロック状態では、ハンドル部44は荷台12に対して前方に延びた状態で連結部材58によって固定される。この状態からロックレバー124の下端部を前方に引くと、それに伴ってロックレバー124は全体として回転される。これにより、ロックピン120はロックレバー124の上部によって後方に移動され、ブラケット116ひいてはハンドル部44は揺動可能となり、ロックが解除される。ロック解除状態では、ハンドル部44は荷台12に対して矢印Pで示す前後方向(縦方向)に揺動可能となり(図1参照)、ハンドル部44を荷台12に対して揺動させて折り畳むことができ、その状態で、電動アシスト台車10を消防車に乗せることができる。
ハンドル部44が荷台12に対して前方に延びたロック状態において、ガイド部材62とブラケット116とによって囲まれたスライド部材60は、ハンドル部44の押し引きに伴って、前後方向にストロークされる。
スライド部材60の下方には、ストロークセンサ146が設けられる。ストロークセンサ146は、スロットルアーム148を有する。ストロークセンサ146は、スロットルアーム148が第4ガイド板80の上方に位置するように、第4ガイド板80の下面に複数のボルト150によって取り付けられる。ストロークセンサ146は、ガイド部材62より側方に突出しない。ストロークセンサ146は、下方からアンダーカバー152によって覆われる。アンダーカバー152は、複数のボルト154およびカラー156を用いて第4ガイド板80の下面に取り付けられる。スライド部材60の凹部72の孔74には、上下方向に延びるようにピン158が取り付けられる(図5および図8参照)。図11を参照して、ピン158はスライド部材60とともに前後方向に移動可能である。スロットルアーム148は、ピン158に係合され、ピン158がスライド部材60とともに前後方向に移動するのに伴って揺動される。ストロークセンサ146は、スロットルアーム148の揺動角度に基づいてスライド部材60のストローク量を検出する。
図4および図9を参照して、連結部材58には、スライド部材60の往復動を減衰させるためにダンパ160が設けられる。ダンパ160の前端部は、ブラケット162を介してハンドル本体46に取り付けられ、ダンパ160の略中央部は、カラー164を介した状態でボルト166によって第1ガイド板76aに取り付けられる。このようにして、ダンパ160は前後方向に延びるように設けられる。ダンパ160は、ハンドル部44ひいてはスライド部材60の前後方向の往復動に連動して、前後方向に往復動できる。この実施形態では、スライド部材60、ピン158およびダンパ160はいずれも、ストロークS分往復動でき、それに応じてスロットルアーム148は角度r分揺動できる(図9および図11参照)。
このような電動アシスト台車10によれば、スライド部材60とガイド部材62との間に設けられる4個の第1ガイドローラ106によって、スライド部材60をガイド部材62に対して摺動させながらスライド部材60の左右方向の動きを規制できる。また、スライド部材60とガイド部材62との間に設けられる4個の第2ガイドローラ108によって、スライド部材60をガイド部材62に対して摺動させながらスライド部材60の上下方向の動きを規制できる。それにより、さらにスライド部材60の回転方向の動きを規制できる。したがって、ハンドル部44を前斜め方向を含む任意の方向に引っ張っても、ハンドル部44に伴って往復動可能なスライド部材60はガイド部材62に対して円滑に前後方向へ摺動できる。その結果、ストロークセンサ146によってスライド部材60のストローク量を適切に検出でき、ストロークセンサ146の検出結果に基づいて電動機28a,28bによるアシスト量を適切に制御できるので、所望のアシスト力が得られ操作性が良い電動アシスト台車10が得られる。
スライド部材60と第1ガイド板76aとの間に設けられる2つの第1ガイドローラ106およびスライド部材60と第2ガイド板76bとの間に設けられる2つの第1ガイドローラ106によって、スライド部材60は前後方向に摺動可能に両側方から支持され、スライド部材60の左右方向の動きを適切に規制できる。
スライド部材60と第1ガイド板76aとの間に設けられかつ対応する溝70に嵌る2つの第2ガイドローラ108によって、スライド部材60は前後方向に摺動可能に一側方から支持され、スライド部材60と第2ガイド板76bとの間に設けられかつ対応する溝70に嵌る2つの第2ガイドローラ108によって、スライド部材60は前後方向に摺動可能に他側方から支持される。ここで、各第2ガイドローラ108は、前後方向に延びる対応する溝70に嵌るので、溝70に沿って前後方向に動くことはできるが、当該前後方向に対して垂直な方向に動くことを抑制され、スライド部材60の上下方向の動きを規制できる。したがって、スライド部材の左右両側の上面および下面に第2ガイドローラを設けた場合に比べて、少ない第2ガイドローラ108によってスライド部材60の上下方向の動きを適切に規制できる。
ハンドル部44を折り畳んでいない状態において、ストロークセンサ146はスライド部材60の上方に位置しないので、上方からの負荷を受けにくい。したがって、上方からの負荷に対してストロークセンサ146の損傷を抑制できる。
ハンドル部44を急に押し引きしても、ダンパ160によって、スライド部材60ひいてはハンドル部44の急激な往復動を減衰できる。これによって、スライド部材60のストローク量の急激な変化を緩和できるので、急激なアシスト量の変動を抑制できる。その結果、スムーズに変化するアシスト量が得られ操作性が良い電動アシスト台車10が得られる。
第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108はそれぞれカムフォロアからなるので、第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108を容易に構成できる。また、コンパクトな構成で、ハンドル部44の操作に対するスライド部材60の回転規制を実現できる。
第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108は、スライド部材60の側方に設けられ、スライド部材60の上方および下方には設けられない。したがって、第3ガイド板78および第4ガイド板80の厚みを小さくでき、ガイド部材62の上下方向の寸法を小さくできる。
この発明に係る電動アシスト台車10は、荷台に消火用のホースを積載できるホースカーに好適に用いることができる。
なお、上述の実施形態では、前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝70は、スライド部材60に設けられたが、これに限定されない。前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝は、スライド部材と第1ガイド板との対向面であれば、第1ガイド板に設けられてもよい。また、前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝は、スライド部材と第2ガイド板との対向面であれば、第2ガイド板に設けられてもよい。
上述の実施形態では、スライド部材60と第1ガイド板76aとの対向面には、前後に延びる2つの溝70が形成されたが、これに限定されない。当該対向面には、前後方向に延びかつ2つの第2ガイドローラ108が嵌る1つの溝が形成されてもよい。また、スライド部材60と第2ガイド板76bとの対向面には、前後に延びる2つの溝70が形成されたが、これに限定されない。当該対向面には、前後方向に延びかつ2つの第2ガイドローラ108が嵌る1つの溝が形成されてもよい。
上述の実施形態では、第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108はそれぞれ4個用いられたが、これに限定されない。
第1ガイドローラ106は、スライド部材とガイド部材との間に少なくとも2つ以上設けられればよく、第2ガイドローラ108は、スライド部材とガイド部材との間に少なくとも2つ以上設けられればよい。
図12を参照して、第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108がそれぞれ3個用いられる実施形態について説明する。
この実施形態に係る連結部材58aは、スライド部材60aとガイド部材62aとを含む。
スライド部材60aの一方側面の下部の略中央には、前後方向に延びる1つの溝70が形成され、スライド部材60aの他方側面の下部の前方と後方には、前後方向に延びる2つの溝70が形成される。スライド部材60aの上面の中央後部には、前後方向に延びる1つの溝168が形成される。スライド部材60aの下面の前後方向略中央部には、凹部72aが設けられる。スライド部材60aのその他の構成は、スライド部材60と同様であるので、重複する説明は省略する。
ガイド部材62aは、スライド部材60aの一側方に設けられる第1ガイド板170aと、他側方に設けられる第2ガイド板170bと、上方に設けられる第3ガイド板172と、下方に設けられる第4ガイド板80と、前方に設けられる前板部82とを含む。第4ガイド板80および前板部82は、先の実施形態のものと同様である。
第1ガイド板170aの上面の前部には、前後方向に延びる1つの凹部84aが設けられる。第1ガイド板170aの内側面には、先の実施形態と同様、上下方向の略中央において前後方向に延びる溝86aが設けられる(図4参照)。溝86aは、少なくとも凹部84aの下方に位置する。第2ガイド板170bは、第1ガイド板170aと略左右対称に構成される。すなわち、第2ガイド板170bは、第1ガイド板170aの1つの凹部84aおよび溝86aと同様の1つの凹部84bおよび溝86bを有する。第3ガイド板172は、肉厚の略角板状に形成される。
さらに、連結部材58aは、3つの第1ガイドローラ106と3つの第2ガイドローラ108とを含む。この実施形態においても先の実施形態と同様、第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108は、カムフォロアからなり、第1ガイドローラ106は、外輪106aと取付軸106bとを含み、第2ガイドローラ108は、外輪108aと取付軸108bとを含む。外輪106aの外径は、溝168の幅W2と略等しいか幅W2よりやや小さく設定され、外輪108aの外径は、溝70の幅W1と略等しいか幅W1よりやや小さく設定される。
スライド部材60aと第1ガイド板170aとの間には、1つの第1ガイドローラ106が設けられ、スライド部材60aと第2ガイド板170bとの間には、1つの第1ガイドローラ106が設けられ、スライド部材60aと第3ガイド板172との間には、1つの第1ガイドローラ106が設けられる。各第1ガイドローラ106は、取付軸106bが上下方向に延びるように設けられる。第1ガイド板170a側では、1つの第1ガイドローラ106の取付軸106bが、凹部84aから溝86aまで貫通されてナット110に螺入される。第2ガイド板170b側では、1つの第1ガイドローラ106の取付軸106bが、凹部84bから溝86bまで貫通されてナット110に螺入される。また、1つの第1ガイドローラ106の外輪106aが、スライド部材60aの上面に設けられた溝168に嵌り、かつ取付軸106bが第3ガイド板172に挿通されてナット110に螺入される。
スライド部材60aと第1ガイド板170aとの間には、1つの第2ガイドローラ108が設けられ、スライド部材60aと第2ガイド板170bとの間には、2つの第2ガイドローラ108が設けられる。各第2ガイドローラ108は、取付軸108bが左右方向(幅方向)に延びるように設けられる。第1ガイド板170a側では、1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60aの一側面の下部の略中央に設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第1ガイド板170aに挿通されてナット112に螺入される。第2ガイド板170b側では、1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60aの他側面の前部に設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第2ガイド板170bに挿通されてナット112に螺入され、もう1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60aの他側面の後部に設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第2ガイド板170bに挿通されてナット112に螺入される。
連結部材58aのその他の構成については、先の実施形態の連結部材58と同様であるので、重複する説明は省略する。
この実施形態によれば、スライド部材60aとガイド部材62aとの間に設けられる3個の第1ガイドローラ106によって、スライド部材60aをガイド部材62aに対して摺動させながらスライド部材60aの左右方向の動きを規制できる。また、スライド部材60aとガイド部材62aとの間に設けられる3個の第2ガイドローラ108によって、スライド部材60aをガイド部材62aに対して摺動させながらスライド部材60aの上下方向の動きを規制できる。それにより、さらにスライド部材60aの回転方向の動きを規制できる。
スライド部材60aと第1ガイド板170aとの間に設けられる1つの第1ガイドローラ106と、スライド部材60aと第2ガイド板170bとの間に設けられる1つの第1ガイドローラ106と、スライド部材60aと第3ガイド板172との間に設けられかつ溝168に嵌る1つの第1ガイドローラ106とによって、スライド部材60aは前後方向に摺動可能に両側方だけではなく上方から支持され、スライド部材60aの左右方向の動きを適切に規制できる。ここで、スライド部材60aと第3ガイド板172との間に設けられる第1ガイドローラ106は、前後方向に延びる溝168に嵌るので、溝168に沿って前後方向に動くことはできるが、当該前後方向に対して垂直な方向に動くことを抑制され、スライド部材60aの左右方向の動きを規制できる。したがって、少ない第1ガイドローラ106によってスライド部材60aの左右方向の動きを規制できる。
スライド部材60aと第1ガイド板170aとの間に設けられかつ溝70に嵌る1つの第2ガイドローラ108によって、スライド部材60aは前後方向に摺動可能に一側方から支持され、スライド部材60aと第2ガイド板170bとの間に設けられかつ対応する溝70に嵌る2つの第2ガイドローラ108によって、スライド部材60aは前後方向に摺動可能に他側方から支持される。ここで、各第2ガイドローラ108は、前後方向に延びる対応する溝70に嵌るので、溝70に沿って前後方向に動くことはできるが、当該前後方向に対して垂直な方向に動くことを抑制され、スライド部材60aの上下方向の動きを規制できる。したがって、より少ない第2ガイドローラ108によってスライド部材60aの上下方向の動きを適切に規制できる。
なお、図12に示す実施形態では、前後方向に延びかつ第1ガイドローラ106が嵌る溝168は、スライド部材60aに設けられたが、これに限定されない。前後方向に延びかつ第1ガイドローラ106が嵌る溝は、スライド部材と第3ガイド板との対向面であれば、第3ガイド板に設けられてもよい。また、前後方向に延びかつ第1ガイドローラ106が嵌る溝は、スライド部材と第4ガイド板との対向面であれば、スライド部材または第4ガイド板に設けられてもよい。この場合、スライド部材と第4ガイド板との間に、1つの第1ガイドローラが設けられる。
図12に示す実施形態では、前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝70は、スライド部材60aに設けられたが、これに限定されない。前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝は、スライド部材と第1ガイド板との対向面であれば、第1ガイド板に設けられてもよい。また、前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝は、スライド部材と第2ガイド板との対向面であれば、第2ガイド板に設けられてもよい。
図12に示す実施形態では、スライド部材と第2ガイド板との対向面には、前後に延びる2つの溝70が形成されたが、これに限定されない。当該対向面には、前後方向に延びかつ2つの第2ガイドローラ108が嵌る1つの溝が形成されてもよい。
図12に示す実施形態において、左右の構成が入れ替えられてもよい。すなわち、1つの溝70および1つの第2ガイドローラ108が設けられる第1ガイド板170a側が左方に位置し、2つの溝70および2つの第2ガイドローラ108が設けられる第2ガイド板170b側が右方に位置するように構成されてもよい。
さらに、図13を参照して、第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108がそれぞれ2個用いられる実施形態について説明する。
この実施形態に係る連結部材58bは、スライド部材60bとガイド部材62bとを含む。
スライド部材60bの一方側面の中央やや下寄りには、前後方向に延びる1つの溝70が形成され、スライド部材60bの他方側面の中央やや下寄りには、前後方向に延びる1つの溝70が形成される。また、スライド部材60bの上面の中央の前部と後部とには、それぞれ前後方向に延びる2つの溝168が形成される。スライド部材60bのその他の構成は、スライド部材60と同様であるので、重複する説明は省略する。
ガイド部材62bは、スライド部材60bの一側方に設けられる第1ガイド板174aと、他側方に設けられる第2ガイド板174bと、上方に設けられる第3ガイド板176と、下方に設けられる第4ガイド板80と、前方に設けられる前板部82とを含む。第1ガイド板174a、第2ガイド板174bおよび第3ガイド板176は、肉厚の略角板状に形成される。第4ガイド板80および前板部82は、先の実施形態のものと同様である。
さらに、連結部材58bは、2つの第1ガイドローラ106と2つの第2ガイドローラ108とを含む。この実施形態においても先の実施形態と同様、第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108は、カムフォロアからなり、第1ガイドローラ106は、外輪106aと取付軸106bとを含み、第2ガイドローラ108は、外輪108aと取付軸108bとを含む。外輪106aの外径は、溝168の幅W2と略等しいか幅W2よりやや小さく設定され、外輪108aの外径は、溝70の幅W1と略等しいか幅W1よりやや小さく設定される。
スライド部材60bと第3ガイド板176との間には、2つの第1ガイドローラ106が設けられる。各第1ガイドローラ106は、取付軸106bが上下方向に延びるように設けられる。1つの第1ガイドローラ106の外輪106aが、スライド部材60bの上面の前部に設けられた溝168に嵌り、かつ取付軸106bが第3ガイド板176に挿通されてナット110に螺入される。もう1つの第1ガイドローラ106の外輪106aが、スライド部材60bの上面の後部に設けられた溝168に嵌り、かつ取付軸106bが第3ガイド板176に挿通されてナット110に螺入される。
スライド部材60bと第1ガイド板174aとの間には、1つの第2ガイドローラ108が設けられ、スライド部材60bと第2ガイド板174bとの間には、1つの第2ガイドローラ108が設けられる。各第2ガイドローラ108は、取付軸108bが左右方向(幅方向)に延びるように設けられる。第1ガイド板174a側では、1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60bの一側面の中央部やや下寄りに設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第1ガイド板174aに挿通されてナット112に螺入される。第2ガイド板174b側では、1つの第2ガイドローラ108の外輪108aが、スライド部材60bの他側面の中央部やや下寄りに設けられた溝70に嵌り、かつ取付軸108bが第2ガイド板174bに挿通されてナット112に螺入される。
連結部材58bのその他の構成については、先の実施形態の連結部材58と同様であるので、重複する説明は省略する。
この実施形態によれば、スライド部材60bとガイド部材62bとの間に設けられる2つの第1ガイドローラ106によって、スライド部材60bをガイド部材62bに対して摺動させながらスライド部材60bの左右方向の動きを規制できる。また、スライド部材60bとガイド部材62bとの間に設けられる2つの第2ガイドローラ108によって、スライド部材60bをガイド部材62bに対して摺動させながらスライド部材60bの上下方向の動きを規制できる。それにより、さらにスライド部材60bの回転方向の動きを規制できる。
スライド部材60bと第3ガイド板176との間に設けられかつ対応する溝168に嵌る2つの第1ガイドローラ106によって、スライド部材60bは前後方向に摺動可能に上方から支持される。ここで、2つの第1ガイドローラ106は、前後方向に延びる対応する溝168に嵌るので、溝168に沿って前後方向に動くことはできるが、当該前後方向に対して垂直な方向に動くことを抑制され、スライド部材60bの左右方向の動きを規制できる。したがって、より少ない第1ガイドローラ106によってスライド部材60bの左右方向の動きを適切に規制できる。
スライド部材60bと第1ガイド板174aとの間に設けられかつ溝70に嵌る1つの第2ガイドローラ108によって、スライド部材60bは前後方向に摺動可能に一側方から支持され、スライド部材60bと第2ガイド板174bとの間に設けられかつ溝70に嵌る1つの第2ガイドローラ108によって、スライド部材60bは前後方向に摺動可能に他側方から支持される。ここで、各第2ガイドローラ108は、前後方向に延びる対応する溝70に嵌るので、溝70に沿って前後方向に動くことはできるが、当該前後方向に対して垂直な方向に動くことを抑制され、スライド部材60bの上下方向の動きを規制できる。したがって、さらに少ない第2ガイドローラ108によってスライド部材60bの上下方向の動きを適切に規制できる。
なお、図13に示す実施形態では、前後方向に延びかつ第1ガイドローラ106が嵌る溝168は、スライド部材60bに設けられたが、これに限定されない。前後方向に延びかつ第1ガイドローラ106が嵌る溝は、スライド部材と第3ガイド板との対向面であれば、第3ガイド板に設けられてもよい。また、前後方向に延びかつ第1ガイドローラ106が嵌る溝は、スライド部材と第4ガイド板との対向面であれば、スライド部材または第4ガイド板に設けられてもよい。この場合、スライド部材と第4ガイド板との間に、2つの第1ガイドローラが設けられる。
図13に示す実施形態では、スライド部材と第3ガイド板との対向面には、前後に延びる2つの溝168が形成されたが、これに限定されない。当該対向面には、前後方向に延びかつ2つの第1ガイドローラ106が嵌る1つの溝が形成されてもよい。前後方向に延びかつ第1ガイドローラ106が嵌る溝が、スライド部材と第4ガイド板との対向面に形成される場合も同様である。
図13に示す実施形態では、前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝70は、スライド部材60bに設けられたが、これに限定されない。前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝は、スライド部材と第1ガイド板との対向面であれば、第1ガイド板に設けられてもよい。また、前後方向に延びかつ第2ガイドローラ108が嵌る溝は、スライド部材と第2ガイド板との対向面であれば、第2ガイド板に設けられてもよい。
図6に示す実施形態では第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108はそれぞれ4個用いられ、図12に示す実施形態では第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108がそれぞれ3個用いられ、図13に示す実施形態では第1ガイドローラ106および第2ガイドローラ108がそれぞれ2個用いられたが、これらの組み合わせを適宜変更してもよい。すなわち、第1ガイドローラ106が4個、第2ガイドローラ108が2個または3個の組み合わせ、第1ガイドローラ106が3個、第2ガイドローラ108が2個または4個の組み合わせ、第1ガイドローラ106が2個、第2ガイドローラ108が3個または4個の組み合わせのいずれであってもよい。
また、この発明は、スライド部材およびガイド部材の少なくともいずれか一方が、前後方向に延びかつ第1ガイドローラ又は第2ガイドローラが嵌る少なくとも1つの溝を有するように構成されてもよい。この場合、スライド部材とガイド部材との間に設けられる第1ガイドローラまたは第2ガイドローラが、スライド部材およびガイド部材のいずれか一方において前後方向に延びるように形成される溝に嵌る。ここで、溝に嵌った第1ガイドローラまたは第2ガイドローラは、溝に沿って前後方向に動くことはできるが、当該前後方向に対して垂直な方向に動くことを抑制される。したがって、第1ガイドローラを溝に嵌めることによって、スライド部材の左右方向の動きを1つのガイドローラによって規制できる。また、第2ガイドローラを溝に嵌めることによって、スライド部材の上下方向の動きを1つのガイドローラによって規制できる。これによって、少ないガイドローラによってスライド部材の動きを規制できる。
第1ガイドローラおよび第2ガイドローラには、ローラフォロアが用いられてもよい。この場合、好ましくはローラフォロアの内輪には軸方向に延びる取付軸が取り付けられ、カムフォロアを用いる場合と同様の効果が得られる。
一対の車輪24a,24bの駆動は、1つの電動機によってアシストされてもよい。
この発明は、ホースカーに限定されず、任意の電動アシスト台車に適用できる。