JP7794332B2 - パーソナルケア装置のユーザへのガイダンスの提供 - Google Patents

パーソナルケア装置のユーザへのガイダンスの提供

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Description

本発明は、パーソナルケア装置のユーザにガイダンスを提供することに関し、より詳細には、パーソナルケア装置が動かされる態様に基づきガイダンスを提供することに関する。
ユーザは、パーソナルケア装置を使用してパーソナルケア活動を行うことができる。例えば、ユーザは、ヘアトリマーなどの毛髪切断装置を使用して髪(例えば、頭髪及び/又は顔の毛)をカット若しくはトリミングし、又は皮膚クレンジング装置若しくはブラシを使用して皮膚に処置(例えば、クレンジング処置)を行うことができる。
装置の種類に基づき、処置から望ましい結果を得るために、処置されるユーザの身体の部分上で装置が動かされる最適な速度があるかもしれない。
パーソナルケア活動中、ユーザがパーソナルケア装置をあまりに速く動かすと、パーソナルケア装置は、その意図された機能を十分に発揮するのに十分長い時間、その位置にない場合がある。ユーザは、処置を完了するために、特定の領域におけるパーソナルケア活動を繰り返す必要があり、これは、必要以上に時間がかかり、皮膚への刺激につながる可能性がある。一方、パーソナルケア活動中に、ユーザがパーソナルケア装置をあまりにゆっくり動かすと、パーソナルケア活動を完了することは時間がかかり、不必要な電力使用及び皮膚刺激をもたらす可能性がある。
シェービング装置の動きに関するパラメータを測定し、これらの測定パラメータを基準データと比較するため、IMUセンサを組み込んだシェービング装置があることは、EP3974126A1から知られる。EP3974126A1は、測定されたパラメータが基準データから著しく乖離している場合、ユーザ入力が要求される場合があることを開示する。
EP3546150A1から、パーソナルケア装置を取り扱う際のユーザの行動を示す行動パラメータを検出するための検出器と、検出された行動パラメータに基づき作業ヘッドの少なくとも1つの動作パラメータを調整する調整機構とを有する電気シェーバーが知られる。
多くの利用者はパーソナルケア装置を使用中にあまりに速く、又はあまりにゆっくり動かすことを調査は示す。
従って、使用中にパーソナルケア装置が動かされる速度に関するガイダンスをユーザに提供することができるシステムを持つことは有益である。
パーソナルケア活動中にパーソナルケア装置(例えば、シェービング装置)をあまりに速く、又はあまりに遅く動かすことは、上述のように有害な影響を持つ可能性がある。本発明は、処置から最適な効果を得るため、パーソナルケア活動があまりに速く又は遅く行われているときをユーザが認識するよう、パーソナルケア装置のユーザにガイダンスを提供することを目的とする。
本発明者らは、特定のパーソナルケア装置について、パーソナルケア活動が最適に実行されることができる最大速度を表す最大速度閾値が確立されることができることを認識した。最小速度閾値も決定されることができる。本開示は、パーソナルケア装置が使用中に移動される速度が決定されることができる機構を提供し、決定された速度と1つ又は複数の閾値との比較に基づき、装置のユーザにガイダンスが提供されることができる。
第1の具体的側面によれば、パーソナルケア装置のユーザにガイダンスを提供するコンピュータ実現方法が提供され、上記方法は、パーソナルケア装置のセンサから、パーソナルケア活動中の時間期間におけるパーソナルケア装置の動きを示す運動データを受信するステップと、運動データに基づき、パーソナルケア装置がその時間期間中に移動している速度を計算するステップと、計算された速度と第1の所定の速度閾値とを比較するステップと、比較に基づき、受信者デバイスに供給するための指示信号を生成するステップとを有する。
いくつかの実施形態では、運動データは、時間期間中の複数のインスタンスにおけるパーソナルケア装置の加速度を示す少なくとも加速度データを含み得る。速度を計算するステップは、加速度を時間期間にわたって積分することを有する。速度を計算するステップは更に、受信した運動データ及び計算された速度の少なくとも1つに対し1つ又は複数のフィルタを適用することを含んでいてもよい。
いくつかの実施形態において、第1の所定の速度閾値は、パーソナルケア装置がその意図された目的を所定の品質レベルで実行する確率が所定の確率閾値を超える速度を有することができる。
第1の所定の速度閾値は、パーソナルケア装置の処置要素の有効処置長、パーソナルケア装置の1ストロークあたりの平均処置量、及び処置要素により実行される処置間の時間に基づき決定され得る。
パーソナルケア装置は、いくつかの実施形態では、切断要素を持つ毛髪切断装置を有し得る。第1の所定の速度閾値は、パーソナルケア装置の切断要素の有効切断長、切断要素の1ストローク当たりの平均切断回数、及び切断要素により行われる切断間の時間に基づき決定され得る。
いくつかの実施形態では、計算された速度が第1の所定の速度閾値を超えると決定することに基づき、指示信号を生成するステップが、パーソナルケア装置をあまりに速く動かしていることをユーザに通知するための指示を生成することを含んでよい。
計算された速度が第2の所定の速度閾値未満であると決定することに基づき、指示信号を生成するステップは、パーソナルケア装置をあまりにゆっくり動かしていることをユーザに通知するための警告を生成する指示を含む指示信号を生成することを含み得る。
指示信号は、いくつかの実施形態では、パーソナルケア装置の動作パラメータを制御するための制御命令を有することができる。
いくつかの実施形態において、コンピュータ実現方法は、比較のインジケーションを記憶装置に記憶するステップを更に有し得る。
第2の具体的側面によれば、パーソナルケア装置が提供され、これは、パーソナルケア活動での使用中に、時間期間にわたるパーソナルケア装置の動きを示す運動データを測定するよう構成されたセンサと、上記請求項のいずれかに記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサとを有する。
いくつかの実施形態では、センサは、少なくとも加速度計要素とジャイロスコープ要素とを含む慣性測定ユニットIMUを有することができる。
パーソナルケア装置は、毛髪切断装置を有する場合がある。毛髪切断装置は、パーソナルケア活動中にユーザの皮膚から延びる毛髪を切断するための切断要素を更に有することができる。所定の速度閾値は、切断要素により係合される全ての毛髪を切断する確率が所定の確率閾値を超える速度を有し得る。
第3の具体的側面によれば、システムが提供され、これは、パーソナルケア活動中の時間期間にわたるパーソナルケア装置の動きを示す運動データを測定するよう構成されたセンサを持つパーソナルケア装置と、表示ユニットと、メモリユニットと、プロセッサと有し、このプロセッサが、上記運動データに基づき、上記パーソナルケア装置が上記時間期間中に移動している速度を計算し、上記計算された速度を、所定の速度閾値と比較し、上記比較に基づき、上記比較のインジケーションを提示するため、上記表示ユニットに供給するための指示信号を生成し、上記メモリユニットに保存するために、上記比較のインジケーションを供給する。
第4の具体的側面によれば、非一過性のコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータ可読媒体は、その中に具現化されたコンピュータ可読コードを持ち、コンピュータ可読コードは、適切なコンピュータ又はプロセッサにより実行されると、コンピュータ又はプロセッサに、本書に開示した方法のステップを実行させるよう構成される。
これら及び他の側面が、以下に記載される実施形態から明らかとなり、実施形態を参照して説明されることになる。
様々な実施形態によるパーソナルケア装置の一例の概略図である。 様々な実施形態による、パーソナルケア装置のユーザにガイダンスを提供する方法の例のフローチャートである。 パーソナルケア装置の切断要素の一部の例の説明図である。 パーソナルケア装置が移動される速度の関数として、最適な処置を実行する確率を示すグラフである。 様々な実施形態に基づきユーザに提供されるガイダンスの例の説明図である。 様々な実施形態によるパーソナルケア装置の更なる例の概略図である。 様々な実施形態によるシステムの例の概略図である。 コンピュータ可読媒体と通信するプロセッサの例の概略図である。
以下、例示的な実施形態が、例示に過ぎない以下の図面を参照して説明される。
本書に開示される実施形態は、パーソナルケア装置のユーザが、使用中にパーソナルケア装置を動かす速度に関するガイダンスを提供されることができる機構を提供する。パーソナルケア装置に関連するセンサは、装置が移動される速度を決定するために使用されるデータを測定し、決定された速度は、1つ又は複数の閾値と比較され、例えば、装置があまりに遅く、あまりに速く、又は適切な速度で移動されるかが決定される。
図面を参照すると、図1は装置100の例の概略図である。この例において装置100は、パーソナルケア装置である。パーソナルケア装置100は、プロセッサ102と、プロセッサと通信するセンサ104とを有する。センサ104は、パーソナルケア活動での使用中の時間期間にわたるパーソナルケア装置100の動きを示す運動データを測定するよう構成される。プロセッサ102は、本書で更に詳細に説明されるように、更なる処理のためにセンサ104により測定された運動データを受信するよう構成される。センサ104は、運動データを測定できる任意のタイプのセンサを有することができる。いくつかの実施形態では、センサ104は、パーソナルケア装置により経験される加速度を測定するよう構成される加速度計を有する又は含むことができる。例えば、センサ104は3軸加速度計を有する。他の例では、センサ104は、少なくとも加速度計要素とジャイロスコープ要素とを含む慣性測定ユニット(IMU)を有することができる。加速度計要素は加速度データを測定するよう構成され、ジャイロスコープ要素はジャイロスコープデータ(例えば角速度)を測定するよう構成される。他の実施形態では、後述するように、プロセッサ102は、パーソナルケア装置100の外部にあってもよい。例えば、データの処理は、リモートコンピューティングデバイスのプロセッサ、又はクラウドコンピューティング環境の一部を形成するサーバーにより実行されることができる。
ある側面によれば、方法が提供される。図2は、パーソナルケア装置100のようなパーソナルケア装置のユーザにガイダンスを提供するための方法200の例のフローチャートである。方法200は、コンピュータ実現方法を有し得、その結果、方法のステップが、プロセッサ102などの1つ若しくは複数のプロセッサ、又はパーソナルケア装置の外部に配置された1つ若しくは複数のプロセッサを使用して実行され得る。方法200は、ステップ202において、パーソナルケア装置のセンサ(例えば、センサ104)から、パーソナルケア活動中の時間期間にわたるパーソナルケア装置の動きを示す運動データを受信するステップを含む。ステップ204において、方法200は、運動データに基づき、パーソナルケア装置100が時間期間中に移動している速度を計算するステップを有する。方法200は、ステップ206で、計算された速度と第1の所定の速度閾値とを比較するステップを有する。ステップ208において、方法200は、比較に基づき、受信者デバイスに供給するための指示信号を生成するステップを有する。
パーソナルケア装置100のセンサ104を使用して測定された運動データは、いくつかの実施形態では、時間期間中の複数のインスタンスとしてのパーソナルケア装置の加速度を示す少なくとも加速度データを含み得る。斯かる加速度データは例えば、加速度計を用いて取得されることができる。斯かる例では、速度を計算するステップは、加速度を時間にわたって(例えば、運動データ/加速度データがセンサ104により測定される時間期間にわたって)積分するステップを有することができる。
加速度計は、パーソナルケア装置が経験する加速度を測定するだけでなく、地面を指す1gの静的加速度ベクトルとして地球の重力場も測定する。この加速度は、加速度計の測定値の重要な部分を表すことができ、及び従って、いくつかの例では、測定データの精度を向上させるために重力場が考慮されることができる。いくつかの例では、パーソナルケア装置100の動きに関連する直線加速度を得るために、重力加速度はフィルタリングされることができる。次に、計算された直線加速度が、時間にわたって(例えば、加速度データがセンサ104により測定される時間期間にわたって)積分され、パーソナルケア装置が移動されるスピード/速度の推定値が得られる。
リアルタイムの重力方向は、加速度計のデータを、ジャイロスコープなどの1つ又は複数の追加センサを使用して取得されるデータと融合又は組み合わせることにより決定されることができる。いくつかの実施形態では、速度を計算するステップ(ステップ204)は、受信した運動データ及び計算された速度の少なくとも1つに1つ又は複数のフィルタを適用するステップを更に有することができる。いくつかの例では、加速度計データ及びジャイロスコープデータは、1つ又は複数のフィルタをデータに適用することを含む既知の技術を使用して組み合わせられることができる。いくつかの例では、斯かる技術を適用することが、パーソナルケア装置100の直線加速度をサンプルごとに計算することをもたらすことができる。
結果として生じる推定は、パーソナルケア装置のスピード/速度の正確な推定値であるが、それは、センサーノイズなどの要因による小さな推定誤差を含む。そのため、時間にわたり積分誤差が蓄積され、これは、計算された速度値が正しい値から離れることをもたらす。この誤差は、非常に低いカットオフ周波数(例えば0.4Hz)のハイパスフィルターを推定速度に適用することで低減又は除去されることができる。
更に、ジャイロスコープセンサーは、センサが完全に静止されるときでさえ、その軸に沿ってわずかな回転速度を測定しやすい。斯かる測定値は、ジャイロドリフト又はジャイロバイアスと呼ばれることがあり、いくつかの例では、ジャイロスコープデータが加速度計データと組み合わせられる前に、小さな測定値が除去されることができる。こうして、ジャイロセンサーを使用して測定されたデータに対して、バイアス測定及び補正が行われることができる。
方法200のステップ206において、計算された速度は、第1の所定の速度閾値と比較される。第1の所定の速度閾値は、意図されたレベルの処置がパーソナルケア装置により行われることを確実にするよう、パーソナルケア装置100が動かされる、意図される最大速度又は意図される最小速度を有することができる。例えば、第1の所定の閾値は、これを上回るとパーソナルケア装置100により実行される処置の有効性が低下する速度を表す意図される最大速度を有し得る。言い換えると、いくつかの例では、第1の所定の速度閾値は、これを上回るとパーソナルケア装置100がその意図された目的を所定の品質レベルで実行する確率が所定の確率閾値を超える(exceed)速度を有し得る。例えば、第1の所定の速度閾値は、これを上回るとパーソナルケア装置100(例えば、毛髪切断装置)がその意図された目的を所定の品質レベル(例えば、接触する全ての毛髪を切断すること)で実行する確率が、所定の確率閾値(例えば、80%、90%、99.9%等)を超える(exceed)速度を有することができる。
別の例では、第1の所定の閾値は、これを下回るとパーソナルケア装置100の使用が無駄な/不必要な時間及び電力使用をもたらす速度を表す、意図される最小速度を有することができる。斯かる最小意図速度以下では、パーソナルケア装置100がその意図された目的を所定の品質レベルで実行する確率は高い(例えば、100%)かもしれないが、パーソナルケア活動が完了するまでに望ましくないほど長い時間がかかるかもしれない。
パーソナルケア装置の速度の比較が行われる第1の所定の速度閾値は、装置ごとに異なる場合がある。例えば、パーソナルケア活動中に皮膚クレンジング装置が効果的に動かされ得る最大速度は、脱毛器装置が効果的に動かされ得る最大速度とは異なる場合がある。一般に、第1の所定の速度閾値は、パーソナルケア装置の処置要素の有効処置長、パーソナルケア装置の1ストロークあたりの平均処置量、及び処置要素により実行される処置間の時間を含む、パーソナルケア装置100のいくつかのパラメータの組み合わせに基づき決定され得る。パーソナルケア装置100の処置要素は、処置を行うパーソナルケア装置の部分(例えば、ユーザの身体の処置される部分に接触又はこれを処置するパーソナルケア装置の部分)である。従って、処置要素の有効処置長は、処置を行う処置要素の部分の長さである。例えば、皮膚クレンジング装置において、有効処置長は、ユーザの皮膚と接触し、皮膚を洗浄する皮膚クレンジング装置の部分の長さを有することができ、刃を持つ毛髪切断装置において、有効処置長は、毛髪を切断することができる刃の長さを有することができる。
以下に、毛髪切断装置の切断要素300の一部の例を示す図3を参照して、第1の所定の速度閾値がどのように計算されるかの例が与えられる。この例における切断要素300は、ガード304に対して左右に(x方向に)高速移動する歯として形成された刃302を含む。ガード304には複数のスロット306が形成され、スロットは毛髪308(図3では上方から示される)を受け入れるよう構成される。毛髪308がスロット306の1つのある位置を超えると、刃302は、刃が左右に動くにつれて毛髪に係合し、これにより毛髪が切断される。刃302により係合される場合に毛髪が切断されることができるスロット内の領域の長さは、有効切断長(ECL)と呼ばれる。より一般的には、他のパーソナルケア装置では、この長さは有効処置長と呼ばれることができる。
パーソナルケア装置の1ストロークあたりの平均処置量は、パーソナルケア装置の処置要素のパラメータに基づき計算されることができる。1ストロークあたりの平均処置量は、パーソナルケア装置の1ストロークが行われるたびに処置される皮膚の平均量(又は毛髪切断装置の場合は平均切断数)を表す。パーソナルケア装置が毛髪切断装置を有する例では、刃302の1つの歯(即ち、刃の2つのエッジ)に対する1ストローク当たりの平均切断回数(CPScutter)は、ガードスロット数/mm(Nguard-1/Lguard)に切断要素の移動距離(edrive)及びエッジの数(即ち、2)を乗算することにより計算されることができ、
となる。
CPScuterから、ガードのスロットに対する1ストロークあたりの切断数(CPSslot)は、CPScutterに歯の数(Nteeth)を掛け、ガードのスロット数(NgUard)で割ることで計算されることができ、
となる。
毛髪が常に刃により切断される相対的な毛髪速度が計算されることができる。毛髪がECLを通過するとき、毛髪がECLに滞在する時間が1ストロークの時間より長ければ、必ず切断されると仮定する。実際、髪の毛は、1ストロークの間、スロットにいる間CPSslot回切断されることになる。
最適なケースでは、切断は1ストローク期間にわたって均等に分割され、その場合、切断間の時間ΔTcutは、1ストロークの期間(即ち、1/(目標回転速度(RPM)/60))をスロットに対する1ストロークあたりの切断数(CPSslot)で割ることにより計算されることができ、
となる。
次に、最大相対毛髪速度(Vhair.max)(即ち、すべての毛髪が切断されることによる、切断要素と毛髪との間の最大相対速度であり、これは、第1の所定の速度閾値として使用され得る)が、ECLを切断間の時間で割ることにより計算され得、
となる。相対的な毛髪速度が高い場合、例えばパーソナルケア装置が切断される毛髪に対して速く動かされる場合、毛髪が切断される確率(Pcut)は、
に基づき低下する。ここで、ΔThairは、ECL内の毛髪の滞留時間であり、Vhairは、相対的な毛髪速度である。図4は、特定の例について、毛髪が切断される確率Pcutが速度(例えば、パーソナルケア装置に対する毛髪の速度)の関数としてどのように変化するかを示すグラフである。
一例によれば、パーソナルケア装置(即ち、毛髪切断装置)は、
有効カッター長、ECL=0.55mm
目標回転速度、RPM=6000
ガードのスロット数、Nguard=51
歯の数、Ncutter=28
偏心、edrive=0.85mm
50スロット付きガードの長さ、Lguard=30.4mmというパラメータを持つ。
これらの例示的なパラメータを式[1]~[4]に適用することは、例示的な最大相対毛髪速度Vhmrmax=169mm/sをもたらす。
従って、上述の例のようないくつかの例では、パーソナルケア装置は、切断要素を持つ毛髪切断装置を有することができる。斯かる例において、第1の所定の速度閾値は、パーソナルケア装置の切断要素の有効切断長、切断要素の1ストローク当たりの平均切断回数、及び切断要素により行われる切断間の時間に基づき決定され得る。
方法200のステップ208において、パーソナルケア装置の(毛髪など、ユーザの処置される部分に対する)計算された速度の比較(ステップ206)に基づき、受信者装置に供給するための指示信号が生成される。いくつかの例では、指示信号は、例えば表示ユニット又はディスプレイ画面を介して、パーソナルケア装置のユーザに提示される警告、通知、又はメッセージを生成する指示を有することができる。いくつかの例では、通知は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス、インタラクティブミラーなどの電子デバイスのディスプレイ画面上に提示されることができる。他の例では、通知は、例えばスピーカを介した音声で又は触覚装置を介してといった、他の態様でユーザに提示されることができる。いくつかの実施形態では、通知は、電子装置上又はパーソナルケア装置自体に提示される1つ又は複数の光又は照明効果によりユーザに提供され得る。
いくつかの実施形態では、計算された速度が第1の所定の速度閾値に合致する又はこれを超えると決定することに基づき、指示信号を生成するステップは、パーソナルケア装置をあまりに速く動かしていることをユーザに通知するための指示を生成するステップを含んでよい。
いくつかの例では、計算された速度は例えば、パーソナルケア装置が移動されるべき最小の意図される速度を有し得る第2の所定の速度閾値と比較され得る。計算された速度が第2の所定の速度閾値未満であると決定することに基づき、指示信号を生成するステップは、パーソナルケア装置をあまりにゆっくり動かしていることをユーザに通知するための警告を生成する指示を含む指示信号を生成するステップを含み得る。
ユーザに提供される通知は、テキストメッセージ、グラフィック通知(例えば、画像)、可聴通知、触覚通知、これらの通知形態の2つ以上の組み合わせ、又は他の形態で提供されることができる。
図5は、ユーザがどのように通知されるかの3つの例の説明図である。この例では、通知は、ユーザに関連する装置(例えば、スマートフォン)のディスプレイ画面を介して提供されることができる。図5Aに示す例では、計算された速度は、所定の最小速度閾値を下回っており、パーソナルケア装置をあまりにゆっくり動かしていることを知らせる通知がユーザに提示される。グラフィカル表現502aは、パーソナルケア装置をあまりにゆっくり動かしていることをユーザに知らせるために、画像の特定の部分を指す矢印を含み、メッセージ504aは同じことを示す(例えば、「あなたはもう少し速く動かすことができる」)。図5Bに示す例では、計算された速度は、所定の最小速度閾値を上回り、かつ所定の最大速度閾値を下回り、パーソナルケア装置を最適な速度で(即ち、最適速度範囲内で)動かしていることを知らせる通知がユーザに提示される。グラフィッカル表現502bは、パーソナルケア装置を最適な速度で動かしていることをユーザに知らせるために、画像の特定の部分を指す矢印を含み、メッセージ504bは同じことを示す(例えば、「うまく動かしている」)。図5Cに示す例では、計算された速度は、所定の最大速度閾値を超えており、パーソナルケア装置をあまりに速く動かしていることを知らせる通知がユーザに提示される。グラフィカル表現502cは、パーソナルケア装置をあまりに速く動かしいることをユーザに知らせるために、画像の特定の部分を指す矢印を含み、メッセージ504cは同じことを示す(例えば、「もう少しゆるめてください」)。
いくつかの実施形態では、ステップ208で生成される指示信号は、パーソナルケア装置100(personal control device)の動作パラメータを制御するための制御命令を有することができる。例えば、計算された速度が、第1の所定の速度閾値を超えると決定される場合(例えば、パーソナルケア装置があまりに速く動かされる)、毛髪切断装置の切断要素の切断速度(例えば、rpm)を増加させる指示を含む指示信号が生成されることができる。パーソナルケア装置が皮膚クレンジング装置を有する例では、指示信号は、装置があまりにも速く動かされると決定される場合に、装置のクレンジングブラシの回転速度を上げる指示を有することができる。斯かる例では、パーソナルケア装置が移動される速度が閾値未満に低下したと決定される場合、動作パラメータは以前の設定に戻されることができる。
図2に戻ると、方法200は、いくつかの例では、ステップ210で、比較のインジケーションを記憶装置に保存するステップを更に有することができる。比較が行われるたびに、その比較(及び計算された速度)は記憶装置(例えばメモリ)に保存され、後で更なる処理に使用されることができる。いくつかの例では、1つ又は複数の以前のパーソナルケア活動中にパーソナルケア装置が動かされた速度の概要がユーザに提示されることができる。他の例では、ユーザが行うパーソナルケア活動中にパーソナルケア装置が使用される速度の傾向を決定するため、保存された速度データ及び/又は保存された比較データが使用されることができる。
別の態様によれば、パーソナルケア装置100が提供される。図6は、プロセッサ102及びセンサ104を含むパーソナルケア装置100の更なる例の概略図である。プロセッサ102は、本書に開示される方法200のステップを実行するよう構成される。
いくつかの例では、パーソナルケア装置100は、センサ104を使用して測定された運動データ、算出された速度、及び/又はステップ206で実行された比較などのデータを記憶するための記憶ユニット602を有することができる。センサ104を使用して取得され、プロセッサ102を使用して処理されるデータは、有線又は無線通信を使用して、1つ又は複数の他の装置に送信されることができる。いくつかの例では、パーソナルケア装置100は、1つ又は複数の他の装置とデータを通信(例えば、送信及び/又は受信)するよう構成された通信ユニット604を更に有することができる。
上述したように、一例によれば、パーソナルケア装置100は、毛髪切断装置を有することができる。毛髪切断装置は、パーソナルケア活動中にユーザの皮膚から延びる毛髪を切断するための切断要素606を更に有することができる。斯かる例では、所定の速度閾値は、切断要素により係合される全ての毛髪を切断する確率が所定の確率閾値を超える速度を有し得る。
別の側面によれば、システムが提供される。図7は、システム100の一例の概略図である。システム700は、パーソナルケア装置100、プロセッサ102、表示ユニット702、及びメモリユニット又は記憶ユニット704を有する。システムの各要素は、有線又は無線の接続を介して互いに通信可能に結合されていてもよい。パーソナルケア装置100は、パーソナルケア活動中の時間期間におけるパーソナルケア装置の動きを示す運動データを測定するよう構成されたセンサを有する。プロセッサ102は、運動データに基づき、パーソナルケア装置が時間期間中に移動している速度を計算し、上記計算された速度を、所定の速度閾値と比較し、比較に基づき、比較のインジケーションを提示するために表示ユニット702に供給するための指示信号を生成し、及び記憶ユニット704に保存するための比較のインジケーションを供給するよう構成される。
いくつかの実施形態では、プロセッサ102は、パーソナルケア装置100内に配置され得るが、他の例では、プロセッサ102は、パーソナルケア装置から離れた場所、例えば、表示ユニット702及び/又はメモリユニット704も収容し得る別個の装置内に配置され得る。いくつかの例では、プロセッサ102、表示ユニット702及び/又はメモリユニット704は、例えばスマートフォンなどのコンピューティングデバイス内に配置されてもよい。
別の側面によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。図8は、コンピュータ可読媒体804と通信するプロセッサ802の一例の概略図である。一実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、非一過性のコンピュータ可読媒体804を有し、コンピュータ可読媒体は、その中に具現化されたコンピュータ可読コードを持ち、コンピュータ可読コードは、適切なコンピュータ又はプロセッサ802により実行されると、コンピュータ又はプロセッサに、本書に開示される方法200のステップを実行させるよう構成される。
本書に開示される様々な実施形態は、パーソナルケア装置のユーザが、使用中にパーソナルケア装置が移動される速度に関するガイダンスを、リアルタイム及びパーソナルケア活動の後の両方で受け取ることができる機構を提供する。こうしてユーザにガイダンスを提供することで、ユーザはパーソナルケア装置を最適な態様で(即ち最適な速度で)操作することができ、これにより、ユーザがその行為を繰り返し、皮膚に炎症を可能性としてもたらす、パーソナルケア活動に時間がかかりすぎる可能性が減らされ、パーソナルケア活動が効果のない状態で行われる可能性も減らされる。
プロセッサ102、802は、本書に記載の態様でパーソナルケア装置100の要素を制御するよう構成又はプログラムされる、1つ若しくは複数のプロセッサ、処理ユニット、マルチコアプロセッサ、又はモジュールを有することができる。特定の実現では、プロセッサ108、802は、複数のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールを含み得、各モジュールは、本書に記載の方法の個別又は複数のステップを実行するよう構成され、又は実行するためのものである。
本書で使用される「モジュール」という用語は、特定の機能を実行するよう構成されたプロセッサ若しくはプロセッサの要素などのハードウェア要素、又はプロセッサにより実行されるとき特定の機能を持つ命令データのセットなどのソフトウェア要素を含むものとして意図される。
本発明の実施形態は、本発明を実施するために適合されたコンピュータプログラム、特に担体上又は内のコンピュータプログラムにも適用されることを理解されたい。プログラムは、ソースコード、オブジェクトコード、部分的にコンパイルされた形態などのソース及びオブジェクトコードの中間コード、又は本発明の実施形態による方法の実現に使用するのに適した他の任意の形態とすることができる。斯かるプログラムは、多くの異なるアーキテクチャ設計を持つことができる点も理解されたい。例えば、本発明による方法又はシステムの機能を実現するプログラムコードは、1つ又は複数のサブルーチンに細分化されることができる。これらのサブルーチン間で機能を分配する多くの異なる態様は、当業者には明らかであろう。サブルーチンは、自己完結型のプログラムを形成するために、1つの実行可能なファイルにまとめて保存されることができる。斯かる実行可能なファイルは、コンピュータ実行可能な命令、例えば、プロセッサ命令及び/又はインタプリタ命令(例えば、Javaインタプリタ命令)を含むことができる。代替的に、サブルーチンの1つ又は複数又は全てが、少なくとも1つの外部ライブラリファイルに格納され、静的又は動的に、例えば実行時にメインプログラムとリンクされることもできる。メインプログラムは、少なくとも1つのサブルーチンの呼び出しを含む。サブルーチンは、互いに対する関数呼び出しを有することもできる。コンピュータプログラム製品に関する実施形態は、本書に規定される方法の少なくとも1つの各処理段階に対応するコンピュータ実行可能な命令を含む。これらの命令は、サブルーチンに細分化され、及び/又は、静的若しくは動的にリンクされる1つ若しくは複数のファイルに格納されることができる。コンピュータプログラム製品に関する別の実施形態は、本書に規定されるシステム及び/又は製品の少なくとも1つの各手段に対応するコンピュータ実行可能な命令を含む。これらの命令は、サブルーチンに細分化され、及び/又は、静的若しくは動的にリンクされる1つ若しくは複数のファイルに格納されることができる。
コンピュータプログラムの担体は、プログラムを運ぶことができる任意の実体又は装置であり得る。例えば、担体は、例えばCDROM若しくは半導体ROMなどのROM、又は例えばハードディスクなどの磁気記録媒体といったデータ記憶装置を含むことができる。更に、担体は、電気信号又は光信号などの伝達可能な担体とすることができ、これは、電気若しくは光ケーブルを介して又は無線若しくは他の手段により伝達されることができる。プログラムが斯かる信号で具現化される場合、担体は、斯かるケーブル又は他の装置若しくは手段により構成されることができる。代替的に、担体は、プログラムが埋め込まれた集積回路であってもよく、集積回路は、関連する方法を実行するよう構成され、又は実行に使用される。
開示される実施形態への変形は、図、開示、及び添付の請求項の検討から、本書に記載される原理及び技術を実施する当業者により理解及び実施されることができる。特許請求の範囲において、「有する」という語は、他の要素又はステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数性を除外するものではない。1つのプロセッサ又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載される複数の項目の機能を果たすことができる。ある手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアとともに、又はその一部として供給される光記憶媒体又はソリッドステート媒体などの適切な媒体に格納又は配布されることができるが、インターネット又は他の有線若しくは無線通信システムを介してなど、他の形態で配布されることもできる。特許請求の範囲に記載される任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (14)

  1. パーソナルケア装置のユーザにガイダンスを提供するコンピュータ実現方法において、
    前記パーソナルケア装置のセンサーから、パーソナルケア活動中の時間期間における前記パーソナルケア装置の動きを示す運動データを受信するステップと、
    前記運動データに基づき、前記パーソナルケア装置が前記時間期間中に移動している速度を計算するステップと、
    前記計算された速度を第1の所定の速度閾値と比較するステップであって、前記第1の所定の速度閾値が、前記パーソナルケア装置の処置要素の有効処置長、前記パーソナルケア装置の1ストロークあたりの平均処置量、及び前記処置要素により実行される処置間の時間に基づき決定される、ステップと、
    最適な効果を得るため、前記パーソナルケア活動があまりに速く又は遅く実行されるときをユーザがリアルタイムで認識できるように、前記比較に基づき、受信者デバイスに供給するための指示信号を生成するステップとを有する、方法。
  2. 前記運動データが、前記時間期間中の複数のインスタンスにおける前記パーソナルケア装置の加速度を示す加速度データを少なくとも含み、
    前記速度を計算するステップは、前記加速度を時間にわたって積分するステップを有する、請求項1に記載のコンピュータ実現方法。
  3. 前記速度を計算するステップが、前記受信した運動データ及び前記計算された速度の少なくとも1つに1つ又は複数のフィルタを適用するステップを更に有する、請求項1に記載のコンピュータ実現方法。
  4. 前記第1の所定の速度閾値が、前記パーソナルケア装置が意図された目的を所定の品質レベルで実行する確率が所定の確率閾値を超える速度を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実現方法。
  5. 前記パーソナルケア装置が、断要素を持つ毛髪切断装置を有し、
    前記処置要素の有効処置長は、前記パーソナルケア装置の前記切断要素の有効切断長であり、前記1ストロークあたりの平均処置量が、前記切断要素の1ストローク当たりの平均切断数であり、及び前記処置要素により実行される処置間の時間は、前記切断要素により行われる切断間の時間である、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実現方法。
  6. 前記計算された速度が前記第1の所定の速度閾値を超えると決定することに基づき、指示信号を生成するステップが、前記パーソナルケア装置をあまりに速く動かしていることを前記ユーザに通知するための指示を生成するステップを有する、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実現方法。
  7. 前記計算された速度が第2の所定の速度閾値未満であると決定することに基づき、前記指示信号を生成するステップが、前記パーソナルケア装置をあまりにゆっくり動かしていることを前記ユーザに通知するための警告を生成する指示を含む指示信号を生成するステップを有する、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実現方法。
  8. 前記指示信号が、前記パーソナルケア装置の動作パラメータを制御するための制御指示を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実現方法。
  9. 前記比較のインジケーションを記憶装置に保存するステップを更に有する、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実現方法。
  10. パーソナルケア装置であって、
    前記パーソナルケア活動での使用中に、時間期間にわたる前記パーソナルケア装置の動きを示す運動データを測定するセンサーと、
    請求項1に記載の方法を実行するプロセッサとを有する、パーソナルケア装置。
  11. 前記センサーが、少なくとも加速度計要素及びジャイロスコープ要素を含む慣性計測ユニットIMUを有する、請求項10に記載のパーソナルケア装置。
  12. 前記パーソナルケア装置が、毛髪切断装置を有し、
    前記毛髪切断装置は、パーソナルケア活動中にユーザの皮膚から延びる毛髪を切断する切断要素を更に有し、
    前記所定の速度閾値が、前記切断要素により係合される全ての毛髪を切断する確率が所定の確率閾値を超える速度を有する、請求項10又は11に記載のパーソナルケア装置。
  13. システムであって、
    パーソナルケア活動中の時間期間におけるパーソナルケア装置の動きを示す運動データを測定するセンサーを持つパーソナルケア装置と、
    表示ユニットと、
    メモリユニットと、
    プロセッサとを有し、前記プロセッサが、
    前記運動データに基づき、前記パーソナルケア装置が前記時間期間に移動している速度を計算し、
    前記計算された速度を、第1の所定の速度閾値と比較し、前記第1の所定の速度閾値が、前記パーソナルケア装置の処置要素の有効処置長、前記パーソナルケア装置の1ストロークあたりの平均処置量、及び前記処置要素により実行される処置間の時間に基づき決定され、
    前記比較に基づき、前記比較のインジケーションを提示するために前記表示ユニットに供給するための指示信号を生成し、
    前記メモリユニットに保存するために、前記比較のインジケーションを供給する、システム。
  14. 適切なコンピュータ又はプロセッサによる実行時に、前記コンピュータ又はプロセッサに請求項1乃至3のいずれかに記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
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